JPH09265295A - 音声特性比較装置 - Google Patents

音声特性比較装置

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Publication number
JPH09265295A
JPH09265295A JP8073538A JP7353896A JPH09265295A JP H09265295 A JPH09265295 A JP H09265295A JP 8073538 A JP8073538 A JP 8073538A JP 7353896 A JP7353896 A JP 7353896A JP H09265295 A JPH09265295 A JP H09265295A
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JP8073538A
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Nobuyuki Ogawa
伸幸 小川
Kazuo Fujimoto
和生 藤本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声信号の伴奏の位相が同一でない場合で
も、前奏・間奏部と模範歌唱の存在する部分を区別し、
前奏・間奏などで誤った音声特性の比較判定を行わない
で正確に練習が行えることを目的とする。 【解決手段】 再生された音声のLチャンネルとRチャ
ンネルの信号の振幅をそれぞれ、第1と第2のレベル検
出手段50、51で検出し、比較手段52で、それぞれ
を比較する。模範歌唱が始まれば、模範歌唱の振幅だけ
差が検出できるので、それ以外のときは、音声特性を止
めるように制御すれば、検出精度の高い音声特性の比較
が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオディスクプ
レーヤ、ビデオテープレコーダ、コンパクトディスクプ
レーヤ等の再生機器において、再生された音声信号から
模範となる音声信号を抽出し、音声の特性を比較する装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、音響機器のなかで、伴奏だけの音
声信号を再生し、それにあわせて使用者が歌ったマイク
ロホン(以下、マイクと略す)の信号を合成し出力する
という、いわゆる「カラオケ装置」と称する装置が一般
家庭あるいは業務用として普及している。特にカラオケ
を実施する時には、歌詞を画面に表示したり、雰囲気を
盛り上げるための手段として、映像を同時に使用するこ
とが広く実施されている。その際、使用されるメディア
として、カラオケ用の原曲の歌唱信号も記録されたビデ
オテープやビデオディスクが使用されており、それらの
カラオケ用メディアには、カラオケ用の音声信号(伴
奏)とは別に原曲の歌唱信号(模範歌唱)が記録されて
いることが知られている。この模範の歌唱信号は、カラ
オケのお手本として利用され、カラオケの練習材料とし
て使用する目的でメディアに記録されている。
【0003】さらに、この模範歌唱信号を基準に、使用
者が歌って入力したマイク信号を比較して、判定を画面
に表示することで、練習の効果をあげる装置が、特開平
6−295193号公報などに考案されている。このよ
うな装置における従来の音声特性比較装置について、以
下、図面を用いて説明する。
【0004】図5は、従来の音声特性比較装置の構成を
示したものである。図5において、1は再生手段で、ビ
デオディスクやビデオカセットレコーダなどである。2
は、再生手段1の再生したLチャンネル音声の出力端
子、3は、同じくRチャンネル音声の出力端子、4は、
同じく再生された映像信号の出力端子である。
【0005】5はマイクで、6はマイク5の入力端子、
7は、マイク5からの信号を増幅する増幅手段、8は、
再生手段1の音声出力LとRにマイク5の出力を合成す
る合成手段、9は、合成された音声信号をアンプやテレ
ビ受像機に適切な信号にして出力する音声処理手段、1
0と11は、音声処理手段9から出力されるLとRの音
声信号出力端子である。
【0006】13は、再生手段1から出力されたLとR
のチャンネルの音声信号から模範歌唱を抽出する模範歌
唱抽出手段としての歌唱信号抽出手段、14は、歌唱信
号抽出手段13の出力から模範となる音声信号の音声特
性を検出する第1の音声特性検出手段である第1の音程
検出手段、15は増幅手段7の出力から音声の特性を検
出する第2の音声特性検出手段である第2の音程検出手
段であって、この場合は両方とも音声信号の音声特性の
うち音程を検出している。16は、第1と第2の音程検
出手段14、15の出力を比較演算する比較演算手段、
17は、比較演算手段16の出力に応じて、TV受像機
などに結果を報知する報知手段である。
【0007】以上のように構成された従来の音声比較装
置について動作を説明する。まず再生手段1は、比較的
カラオケによく用いられるビデオディスクを記録媒体と
する再生プレーヤを例として説明する。ここでは、再生
プレーヤについては、周知のものと考え、詳しく説明し
ない。再生手段1は、ビデオディスクに記録された音声
信号と映像信号を読みだし、出力する。再生された2チ
ャンネルの音声信号は、Lチャンネル音声出力端子2と
Rチャンネル音声出力端子3より、出力され、合成手段
8に入力される。
【0008】一方、マイク5の信号は、マイク入力端子
6から入力され、増幅手段7で、適切な振幅に増幅さ
れ、合成手段8と第2の音程検出手段15に入力され
る。合成手段8では、再生された音声のLチャンネル信
号とRチャンネル信号にマイク信号が合成される。合成
手段8の出力は、音声処理手段9に入力され、TV受像
機やアンプに適切な信号に変換されて出力端子10,1
1からアンプなどに出力される。
【0009】また、再生手段1の映像出力端子4から再
生された映像信号がTV受像機などへ出力される。ビデ
オディスクの映像には、普通、雰囲気を盛り上げる映像
に歌詞などが重畳されて、歌い易くなっている。このよ
うな構成で、歌い手は、映像によって歌詞を見ながら、
自分の声と再生された伴奏を同時に聞いてカラオケを楽
しむことができる。
【0010】さらに、このような装置で練習を行おうと
すると歌の模範があると便利である。すなわち、模範の
歌い方と自分の歌い方を比較すれば練習がしやすい。周
知のように、ビデオディスクなどでは、カラオケ専用と
して、2種類の音声信号のうち、片方の音声信号に、模
範歌唱を含む形態をとる場合がある。例えば、Lチャン
ネル信号に音楽の伴奏が記録され、Rチャンネル信号に
伴奏と模範歌唱信号が加算されて記録されている。ここ
で、両チャンネルの伴奏はモノラル信号として同位相で
記録されているのが多い。
【0011】このような模範歌唱信号を利用するため
に、Lチャンネル信号とRチャンネル信号が、各々Lチ
ャンネル音声出力端子2とRチャンネル音声出力端子3
から歌唱信号抽出手段13へ入力される。歌唱信号抽出
手段13では、Rチャンネルに含まれる模範歌唱が抽出
される。模範歌唱の抽出は、LとRチャンネルの伴奏の
信号が同位相であれば、減算で行われる。すなわち、R
チャンネルから伴奏だけがキャンセルされることで模範
歌唱が残る。
【0012】また、LとRチャンネルの信号の振幅が異
なる場合もあるので、減算する場合に一方の振幅を他方
の信号振幅に調整してから減算する場合もある。これに
ついては、図6を用いて説明する。図6において、20
はLチャンネル音声信号入力端子、21はRチャンネル
音声信号入力端子、22は電圧によって増幅度が制御さ
れる電圧制御増幅器、23は減算手段、24は減算手段
23の結果を出力する出力端子、25は減算手段23の
結果に応じて、電圧制御増幅器22を制御する電圧制御
増幅器制御手段である。
【0013】まず、Rチャンネル信号は、Rチャンネル
音声信号入力端子21から減算手段23に入力される。
また、Lチャンネル信号は、Lチャンネル音声信号入力
端子20から電圧制御増幅器22に入力される。電圧制
御増幅器22の出力は、減算手段23に入力され、ここ
で、Rチャンネル信号と、振幅を調整されたLチャンネ
ル信号が減算される。電圧制御増幅器制御手段25で
は、減算手段23の出力が0に近くなるように、電圧制
御増幅器22の増幅度を制御する。この時、電圧制御増
幅器制御手段25には、Lチャンネル音声信号が入力さ
れているので、Lチャンネル音声信号と減算手段23の
出力の振幅と極性を比較することで、精度のよい制御が
可能となる。
【0014】また、これらの調整は、歌の始まる前の前
奏部分で行えば、Rチャンネル信号が伴奏だけなので精
度よく行える。また、無音の場合は動作せず、Lチャン
ネル音声信号が存在する時に制御を行うようにしてい
る。このようにして、正確に伴奏が相殺され、模範歌唱
だけが、出力端子24より出力される。このようにすれ
ば、伴奏の消え残りが少ない模範歌唱信号が得られる。
【0015】次に、歌唱信号抽出手段13の出力は、第
1の音程検出手段14に入力されて、音程や振幅、リズ
ムなどの音声の特性が検出される。ここでは、音程が練
習に重要な要素なので、第1の音程検出手段14が音程
を検出するとして説明する。第1の音程検出手段14で
は、音程を検出するために、入力された音声信号の帯域
制限し、周期を計測することなどで音程検出が容易に行
われる。
【0016】第1の音程検出手段14によって検出され
た音程データは、比較演算手段16に入力される。ま
た、増幅手段7で増幅されたマイク信号は、第2の音程
検出手段15に入力される。第2の音程検出手段15は
第1の音程検出手段14と同じもので、この場合は、マ
イク信号の音程が検出される。第2の音程検出手段15
の出力も比較演算手段17に入力され、比較演算手段1
7で両信号の比較が行われる。比較は、マイクの音程が
模範歌唱の音程より高いか、低いかなどを判定すること
になる。さらに、その比較結果は、報知手段17によっ
てTV受像機などに表示される。
【0017】このように、模範歌唱の音程と歌い手の音
程が、比較され、例えば、模範歌唱の音程に対し、歌い
手の音程が高い場合や低い場合には、違いが発生したこ
とを、再生された映像信号に文字や絵を重畳すること
で、画面を通じて知らせることができる。さらに、本来
歌うべきポイントを歌い手が歌っていないことも知らせ
ることができる。
【0018】すなわち、図5において、比較演算手段1
6で、模範歌唱の音程が検出された場合に、本来あるべ
きマイク5の音程が検出されたかを判定を行い、もし、
マイクから音程が検出できなければ、報知手段17で特
定の絵図をTV受像機などに出力すれば、うまく歌えな
かったことを指摘することができる。これは、特に、歌
の出だしや伸ばすべき個所などむずかしいポイントの練
習に有効な方法となる。
【0019】このようにして、歌い手は、従来気がつか
なかった自分の音程の違いを画面で認識できるので、正
確な練習が可能となる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Lチャ
ンネルとRチャンネルに含まれる伴奏は位相などが異な
る曲があり、必ずしも一致するわけではない。Lチャン
ネルとRチャンネルに含まれる伴奏が一致しない場合
に、上記の構成では、伴奏が十分キャンセルできずに、
歌唱信号抽出手段13の出力に伴奏の信号成分が含まれ
てしまう場合がある。このため、模範歌唱信号が本来な
ら存在しない前奏や間奏部分で、消え残った伴奏信号か
ら誤った音程信号が検出され、誤った指摘を歌い手に与
えるという問題点を有していた。
【0021】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、音声信号の伴奏の位相が同一でない場合でも、前
奏・間奏部と模範歌唱の存在する部分を区別し、前奏・
間奏などで誤った音声特性の比較判定を行わない音声特
性比較装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の音声特性比較装置は、Lチャンネルの音声信
号とRチャンネルの音声信号から、模範となる音声信号
を抽出する模範歌唱抽出手段と、模範歌唱抽出手段の出
力から音声の特性を検出する第1の音声特性検出手段
と、マイクの信号の音声の特性を検出する第2の音声特
性検出手段と、第1の音声特性検出手段と第2の音声特
性検出手段の出力を比較し演算する比較演算手段と、比
較演算手段の結果を報知する報知手段とを有し、Lチャ
ンネルの音声信号の振幅を検出する第1のレベル検出手
段と、Rチャンネルの音声信号の振幅を検出する第2の
レベル検出手段と、第1と第2のレベル検出手段の出力
を比較する比較手段とを備え、比較手段の結果に応じ
て、第1の音声特性検出手段、または、比較演算手段の
動作を停止する構成を有している。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、第1の音声信号と第2の音声信号から、模範となる
音声信号を抽出する模範歌唱抽出手段と、前記模範歌唱
抽出手段の出力から音声の特性を検出する第1の音声特
性検出手段と、第3の信号の音声の特性を検出する第2
の音声特性検出手段と、前記第1の音声特性検出手段と
第2の音声特性検出手段の出力を比較し演算する比較演
算手段と、前記比較演算手段の結果を報知する報知手段
とを有する音声特性比較装置であって、前記第1の音声
信号の振幅を検出する第1のレベル検出手段と、前記第
2の音声信号の振幅を検出する第2のレベル検出手段
と、前記第1と第2のレベル検出手段の出力を比較して
制御信号を出力する比較手段とを備え、前記比較手段の
制御信号に応じて、前記第1の音声特性検出手段、また
は、比較演算手段の動作を停止することを特徴としたも
のであり、第1の音声信号に含まれる伴奏と第2の音声
信号に含まれる伴奏が完全に一致しなくても確実に音声
の特性を比較することができるという作用を有する。
【0024】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
第1の音声信号と第2の音声信号から、模範となる音声
信号を抽出する模範歌唱抽出手段と、前記模範歌唱抽出
手段の出力から音声の特性を検出する第1の音声特性検
出手段と、第3の信号の音声の特性を検出する第2の音
声特性検出手段と、前記第1の音声特性検出手段と第2
の音声特性検出手段の出力を比較し演算する比較演算手
段と、前記比較演算手段の結果を報知する報知手段とを
有する音声特性比較装置であって、前記第1の音声信号
の振幅を検出する第1のレベル検出手段と、前記第2の
音声信号の振幅を検出する第2のレベル検出手段と、前
記第1と第2のレベル検出手段の出力を比較する比較手
段と、前記模範歌唱抽出手段の出力の振幅を検出し、一
定振幅以上であることを検出する第3のレベル検出手段
と、前記第3のレベル検出手段の出力によって、前記比
較手段の出力する制御信号を有効あるいは無効にする切
換手段とを備え、前記第3のレベル検出手段が入力が一
定値を越えたと判定した時に、前記切換手段が、前記比
較手段の出力する制御信号を有効に設定することを特徴
としたもので、第1の音声信号に含まれる伴奏と第2の
音声信号に含まれる伴奏が完全に一致しないことを自動
的に検出し、音声特性検出手段、または、比較演算手段
の動作を切り替えて、伴奏が一致する場合としない場合
の両方に精度よく特性を比較することができるという作
用を有する。
【0025】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図4を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
音声特性比較装置の構成図である。図1において、1は
再生手段で、2は、再生手段1が再生したLチャンネル
音声の出力端子、3は、同じくRチャンネル音声の出力
端子、4は、同じく再生された映像信号の出力端子であ
る。5はマイクで、6は、マイク5の入力端子、7は、
マイク5からの信号を増幅する増幅手段、8は、再生手
段1の音声出力LとRにマイクの出力を合成する合成手
段、9は、合成された音声信号をアンプやテレビ受像機
に適切な信号にして出力する音声処理手段、10と11
は、音声処理手段から出力されるLとRの音声信号出力
端子である。
【0026】13は、再生手段1から出力されたLとR
のチャンネルの音声信号から模範歌唱を抽出する歌唱信
号抽出手段、14は、歌唱信号抽出手段13の出力から
模範となる音声信号の音声特性を検出する第1の音程検
出手段,15は増幅手段7の出力から音声の特性を検出
する第2の音程検出手段、53は、第1と第2の音程検
出手段14、15の出力を比較演算する比較演算手段、
17は、比較演算手段53の出力に応じて、TV受像機
などに結果を報知する報知手段である。
【0027】以上は、比較演算手段53を除いて従来例
と同じ構成であり、動作も同様である。以下、従来例と
異なる点について、説明する。50は第1のレベル検出
手段で、入力されたLチャンネル信号の振幅を検出し、
51は第2のレベル検出手段で、入力されたRチャンネ
ル信号の振幅を検出する。52は比較手段で、第1のレ
ベル検出手段50と第2のレベル検出手段51の出力を
比較し制御信号を出力する。53は比較演算手段で、入
力された第1の音程検出手段14の出力と第2の音程検
出手段15の出力を比較演算する手段で、従来例とほぼ
同様の動作をする。ただし、比較手段52からの出力が
入力され、これによって比較演算手段53を制御する。
【0028】以上のように構成された音声特性比較装置
について、図1を用いてその動作を説明する。なお、図
5で示した従来例と同一番号を付与した構成要素につい
ては、従来例と同じ動作をするので、説明を省略する。
前述したように異なる点は、第1のレベル検出手段50
と第2のレベル検出手段51と比較手段52と比較演算
手段53である。
【0029】まず、再生手段1で再生されたLチャンネ
ルとRチャンネルの音声信号は、合成手段8に入力し
て、カラオケ音楽として使われると同時に、歌唱信号抽
出手段13で模範歌唱が抽出される。また、Lチャンネ
ルの音声信号は、第1のレベル検出手段50に入力され
る。また、Rチャンネルの音声信号は、第2のレベル検
出手段51に入力される。第1、第2のレベル検出手段
51,52は、各々入力された音声信号の振幅を算出す
る回路で、その構成例を図2に示す。
【0030】図2は、各レベル検出手段の構成の1例を
示すブロック図で、60は音声信号入力端子、61は、
信号の絶対値を検出する回路で、信号の振幅を求める。
62はサンプリング回路で、一定時間毎に、絶対値検出
回路の出力をホールドする。この回路は、アナログデジ
タル変換器などで一定周期のクロックでデジタル信号に
変換してもよい。さらに、63は平均化手段で、サンプ
リング手段62の出力を一定時間ごとに平均化する。6
4は出力端子で、平均化手段63によって平均化された
信号が出力される。
【0031】このように構成されたレベル検出手段で
は、入力された音声信号は、絶対値手段61で絶対値が
検出され、サンプリング手段62で検出した値をサンプ
リングしてから平均化手段63で振幅値が、平均化さ
れ、一定時間の値として出力端子64から比較手段52
へ出力される。ここで、サンプリング周波数は、44.
1KHzでよく、平均化の時間間隔は、数100mse
c単位であれば十分である。
【0032】このようにして、一定時間毎の音声信号の
振幅の代表値が決定される。また、図3に別のレベル検
出手段の構成例を示す。図3において、65は信号入力
端子、66は帯域通過フィルタ、67は増幅手段で、入
力信号を適切な振幅に増幅する。68は、ピークホール
ド回路で、入力信号の最大振幅値を保持する。69は、
出力端子で、ピークホールド回路の出力が出力される。
【0033】このようなレベル検出手段は、まず、入力
端子65から入力された信号は、帯域通過フィルタ66
で必要な帯域に制限される。帯域は主に歌唱帯域を含め
ばよく、それによって、歌唱信号のあるなしで出力に差
が生じる。帯域通過フィルタ66の出力は、増幅手段6
7で適切の増幅され、ピークホールド回路68で、最大
振幅が検出される。このピークホールド回路68は、一
般にコンデンサなどが充電されることでピークの値が保
持される構成であり、一定時間ごとのピーク値を検出す
ることが望ましい。このピークホールド回路68で、入
力端子65から入力された信号の振幅の代表値が決定さ
れ、出力端子69より信号が出力される。
【0034】このようにして第1、第2のレベル検出手
段50,51はそれぞれLチャンネルとRチャンネルの
音声信号の振幅値を出力する。出力された値は、比較手
段52へ入力され、値が比較される。比較手段52は、
第1のレベル検出手段50の出力、すなわちLチャンネ
ルの音声信号を基準に、第2のレベル検出手段51の出
力を比較する。比較には、入力された信号がアナログ信
号であれば、アナログコンパレータのような回路でもよ
いし、デジタル信号であれば、デジタルデータのまま比
較する手段でよい。ここで、比較手段52では、Lチャ
ンネルの音声信号より、Rチャンネルの音声信号が大き
くない場合に制御信号を出力するように設定する。
【0035】さて、通常の伴奏信号であれば、Lチャン
ネルとRチャンネルの伴奏信号の位相が異なる場合で
も、平均的振幅は、近似している。したがって、伴奏だ
けの信号の場合、比較手段52の結果は、2つの信号が
大きな差がないとして制御信号を出力する。一方、模範
となる歌声が始まると、Rチャンネルには、伴奏に模範
歌唱が信号として加わるので、第2のレベル検出手段の
出力は、模範歌唱信号の分だけ、平均的な信号振幅が大
きくなる。したがって、伴奏だけの時とはっきり区別が
つき、比較手段52の出力は、制御信号を出力しない。
【0036】この比較手段52の出力は、比較演算手段
53に入力されて、制御信号がある場合には、比較演算
手段53の出力を停止する。これによって、制御信号が
ある場合、音声特性の比較結果は、報知手段17に出力
されず、歌い手に結果は伝わらない。すなわち、模範歌
唱がある場合には、比較演算手段53の出力は停止され
ず、従来通りに、結果が比較されるが、模範歌唱のない
伴奏の部分では、振幅差を検出した制御信号によって比
較演算手段53が出力を停止するので、演奏部で音程を
誤って検出しても、比較演算の結果が出力されず、練習
に影響を与えなくてすむ。
【0037】以上のように本実施の形態1によれば、L
チャンネルの音声信号の平均的な振幅とRチャンネルの
音声信号の平均的な振幅を比較して、両者に差がない場
合には、模範歌唱の音声特性とマイク入力の音声特性の
比較を停止することで、Lチャンネル信号の伴奏とRチ
ャンネル信号の伴奏の位相が異なり、模範歌唱抽出手段
で伴奏の消え残りがあっても、音声特性の比較結果が報
知されず、誤った評価結果が出力されないという効果を
有している。
【0038】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2について説明を行う。図4は、本発明の実施の形態
2における音声特性比較装置の構成図である。図4にお
いて、1は、再生手段で、2は、再生手段の再生したL
チャンネル音声の出力端子、3は、同じくRチャンネル
音声の出力端子、4は、同じく再生された映像信号の出
力端子である。5は、マイクで、6は、マイク5の入力
端子、7は、マイク5からの信号を増幅する増幅手段、
8は、再生手段1の音声出力LとRにマイクの出力を合
成する合成手段、9は、合成された音声信号をアンプや
テレビ受像機に適切な信号にして出力する音声処理手
段、10と11は、音声処理手段から出力されるLとR
の音声信号出力端子である。
【0039】13は、再生手段から出力されたLとRの
チャンネルの音声信号から模範歌唱を抽出する歌唱信号
抽出手段、14は、歌唱信号抽出手段の出力から模範と
なる音声信号の音声特性を検出する第1の音程検出手
段,15は増幅手段7の出力から音声の特性を検出する
第2の音程検出手段、53は、第1と第2の音程検出手
段の出力を比較演算する比較演算手段、17は、比較演
算手段16の出力に応じて、TV受像機などに結果を報
知する報知手段である。
【0040】50は、第1のレベル検出手段で、入力さ
れたLチャンネル信号の振幅を検出し、51は、第2の
レベル検出手段で入力されたRチャンネル信号の振幅を
検出する。52は、比較手段で、第1のレベル検出手段
と第2のレベル検出手段の出力を比較し制御信号を出力
する。以上は、本発明の実施の形態1と同じ構成であ
り、動作も同様である。実施の形態1と異なる点は、7
0の第3のレベル検出手段と、71の切換手段である。
【0041】70は第3のレベル検出手段で、歌唱信号
抽出手段13の出力が一定レベル以上であることを検出
する回路で、71は切換手段で、比較手段52の制御信
号が入力され、第3のレベル検出手段70の結果に応じ
て、入力した制御信号を、比較演算手段53に有効にし
たり、無効にしたり切り替える回路である。以上のよう
に構成された音声特性比較装置について、図4を用いて
その動作を説明する。なお、同一番号を付与した構成要
素については、第1の実施の形態と同じ動作をするの
で、説明を省略する。
【0042】異なる点は、70の第3のレベル検出手段
と、71の切換手段である。まず、再生手段1から曲が
再生されると、歌唱信号抽出手段13には、Lチャンネ
ルの音声信号とRチャンネルの音声信号が入力され、概
ねR−Lの動作で伴奏がキャンセルされる。ここで、う
まくキャンセルできれば、歌唱信号抽出手段13の出力
は、前奏中では、極めて小さいレベルになる。しかし、
伴奏が一致しない場合は、R−Lで伴奏がキャンセルさ
れないので、キャンセルされた場合に比べ大きな振幅を
持つ信号が出力される。したがって、第3のレベル検出
手段70では、この振幅差を検出することで、伴奏がう
まくキャンセルできたか判定できる。
【0043】ここで、伴奏が一致する曲であった場合に
は、第3のレベル検出手段70は、切換手段71を制御
して、比較手段52の出力が比較演算手段53に無効と
なるようにする。また、伴奏が異なった場合には、第3
のレベル検出手段70は、切換手段71を制御して、比
較手段52の出力が比較演算手段53に有効となるよう
に設定する。この時には、本発明の実施の形態1のよう
に比較手段52の結果によって、比較演算手段53が制
御され、伴奏部分での音程比較がなされないようにされ
る。
【0044】このようにして、自動的に、伴奏の状態が
検出でき、伴奏が一致して精度よく模範歌唱が抽出され
た場合には、比較手段52を用いずに、模範歌唱の音程
検出を基準に、歌い手の音程が評価でき、また、伴奏が
一致しない場合は、比較手段52によって比較演算手段
53が制御されることで、伴奏での誤動作がなく、音程
の評価が行える。
【0045】以上のように本実施の形態によれば、模範
歌唱抽出後の信号に残る伴奏の量を判定し、消え残りが
多い場合には、LとRの両方のチャンネルの信号を比較
して模範歌唱がない部分を特定して音程検出を行わない
ように自動的に切り替えるので、ディスクに記録された
伴奏によらず、精度のよい音程検出結果を使って練習を
することができる。
【0046】なお、以上の説明では比較手段52の制御
信号が比較演算手段53を制御するとしたが、比較手段
52の制御信号が第1の音程検出手段14あるいは、報
知手段17を制御する構成としてもよい。また、以上の
説明では、第1と第2の音声特性検出手段を音程検出と
して説明したが、音量や、リズムなどの音声特性を検出
する手段でもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、Lチャン
ネルの音声信号の平均的な振幅とRチャンネルの音声信
号の平均的な振幅を比較して、両者に差がない場合に
は、模範歌唱の音声特性とマイク入力の音声特性の比較
を停止することで、Lチャンネル信号の伴奏とRチャン
ネル信号の伴奏の位相が一致せずに、模範歌唱抽出手段
で伴奏の消え残りがあっても、音声特性の比較結果が報
知されず、誤った評価結果が出力されないという優れた
効果が得られる。また、模範歌唱抽出後の信号に残る伴
奏の量を判定し、消え残りが多い場合には、LとRの両
方のチャンネルの信号を比較して模範歌唱がない部分を
特定して音程検出を行わないように自動的に切り替える
ので、ディスクに記録された伴奏によらず、精度のよい
音程検出結果を使って練習をすることができるという優
れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における音声特性装置の
構成図
【図2】同、レベル検出手段の構成を示すブロック図
【図3】同、レベル検出手段の別の構成を示すブロック
【図4】本発明の実施の形態2における音声特性装置の
構成図
【図5】従来の音声特性比較装置の構成図
【図6】同、歌唱信号抽出手段の構成図
【符号の説明】
1 再生手段 13 歌唱信号抽出手段 14 第1の音程検出手段 15 第2の音程検出手段 50 第1のレベル検出手段 51 第2のレベル検出手段 52 比較手段 53 比較演算手段 70 第3のレベル検出手段 71 切換手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の音声信号と第2の音声信号から、
    模範となる音声信号を抽出する模範歌唱抽出手段と、前
    記模範歌唱抽出手段の出力から音声の特性を検出する第
    1の音声特性検出手段と、第3の信号の音声の特性を検
    出する第2の音声特性検出手段と、前記第1の音声特性
    検出手段と第2の音声特性検出手段の出力を比較し演算
    する比較演算手段と、前記比較演算手段の結果を報知す
    る報知手段とを有する音声特性比較装置であって、 前記第1の音声信号の振幅を検出する第1のレベル検出
    手段と、前記第2の音声信号の振幅を検出する第2のレ
    ベル検出手段と、前記第1と第2のレベル検出手段の出
    力を比較して制御信号を出力する比較手段とを備え、前
    記比較手段の制御信号に応じて、前記第1の音声特性検
    出手段、または、前記比較演算手段の動作を停止するこ
    とを特徴とする音声特性比較装置。
  2. 【請求項2】 第1の音声信号と第2の音声信号から、
    模範となる音声信号を抽出する模範歌唱抽出手段と、前
    記模範歌唱抽出手段の出力から音声の特性を検出する第
    1の音声特性検出手段と、第3の信号の音声の特性を検
    出する第2の音声特性検出手段と、前記第1の音声特性
    検出手段と第2の音声特性検出手段の出力を比較し演算
    する比較演算手段と、前記比較演算手段の結果を報知す
    る報知手段とを有する音声特性比較装置であって、 前記第1の音声信号の振幅を検出する第1のレベル検出
    手段と、前記第2の音声信号の振幅を検出する第2のレ
    ベル検出手段と、前記第1と第2のレベル検出手段の出
    力を比較する比較手段と、前記模範歌唱抽出手段の出力
    の振幅を検出し、一定振幅以上であることを検出する第
    3のレベル検出手段と、前記第3のレベル検出手段の出
    力によって、前記比較手段の出力する制御信号を有効あ
    るいは無効にする切換手段とを備え、 前記第3のレベル検出手段が入力が一定値を越えたと判
    定した時に、前記切換手段が、前記比較手段の出力する
    制御信号を有効に設定することを特徴とする音声特性比
    較装置。
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