JPH0582955B2 - - Google Patents

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JPH0582955B2
JPH0582955B2 JP60276304A JP27630485A JPH0582955B2 JP H0582955 B2 JPH0582955 B2 JP H0582955B2 JP 60276304 A JP60276304 A JP 60276304A JP 27630485 A JP27630485 A JP 27630485A JP H0582955 B2 JPH0582955 B2 JP H0582955B2
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JP
Japan
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signal
audio
pitch
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detecting
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Takaaki Furuta
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH0582955B2 publication Critical patent/JPH0582955B2/ja
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  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は俗に言う「カラオケ装置」等の音声信
号再生装置を用いて、ユーザーの唄う音声を基準
となる磁気テープ或いはデイスク等の再生音声信
号と比較して、自動的にユーザーの歌唱力を採点
する採点装置に関するものである。
従来の技術 近年、音響機器の一分野として、磁気テープ或
いはデイスク等の記録媒体に記録された楽器など
の演奏音楽信号を再生拡声し、これに合わせてユ
ーザーが歌を唄うと前記演奏音楽信号と混合して
拡声する、俗に言う「カラオケ装置」と呼ばれて
いるものが、広く一般家庭用、或いは業務用とし
て普及している。
前記「カラオケ装置」を用いて歌を唄うことに
より、ユーザーは喜びや満足感を得ることができ
るが、近年、自らの歌唱力を向上させたいと思う
人々が増加しており、歌唱力向上のために歌の先
生の指導を受ける人もいるが、誰も可能なことで
はなく、一人で歌の勉強ができる一つの手段とし
て、「音声多重テープ」とよばれる磁気テープ等
の音声多重式の記録媒体なるものが急速に普及し
てきている。この音声多重式の記録媒体とは一例
として、磁気テープの場合第7図に示すように磁
気テープ1における第1のトラツク101に歌手
などのボーカル信号が、第2のトラツク102に
楽器等の演奏音楽信号がそれぞれ記録されたもの
である。この磁気テープを用いる場合、第8図に
示すような構成の音声多重式の「カラオケ装置」
が用いられ、磁気テープ1に記録されたボーカル
信号および演奏音楽信号を、磁気ヘツド201と
増幅器202よりなる第1の磁気テープ再生手段
2と、磁気ヘツド301と増幅器302よりなる
第2のテープ再生手段3とにより再生し、この2
つの出力をマイク401と増幅器402よりなる
マイク入力手段の出力とともに混合増幅器5によ
り混合・電力増幅してスピーカ6より音響信号と
して出力する。
前記の装置を用いて、記録媒体に記録されてい
るボーカル信号を聴き、自分で実際にボーカル信
号に合わせて唄う練習をすれば歌唱力の上達が図
れるとされているが、どんなに練習を重ねても、
自分の唱がが手本のなつている。ボーカル信号の
唄い方にどれだけ近づいているのか、すなわち自
分の歌唱力がどの程度向上しているのかがユーザ
ー自身には分らないという欠点があり、又、間違
つた唄い方をしていてもユーザー自身はそれに気
づかないままであつたりして、個人での練習をす
る際には自ずと限界が生じ、興味がなくなつて練
習意欲もなくしてしまうことも多いという欠点が
あり、そのためにユーザーの歌唱力を客観的に評
価するために完全音声多重テープを用いた採点装
置なるものが開発されている。
以下、図面を参照しながら従来の採点装置につ
いて説明を行う。
第9図は従来の採点装置の構成を示す要部ブロ
ツク図である。4はユーザーの唄う音声を電気信
号に変換し増幅を行うマイク入力手段で、401
はマイク、402は増幅器である。2は音声多重
式の記録媒体に記録されているボーカル信号の再
生を行なう第1の磁気テープ再生手段で、201
は磁気ヘツド、202は増幅器である。7は第2
の音声帯域通過手段で、ユーザーの唄つた音声信
号のみを通過させるバンドパスフイルターであ
る。9は第2のピーク検出手段で、音声信号のピ
ーク値を検出し、パルス化する手段である。8は
第1の音声帯域通過手段で、磁気テープ上のボー
カル信号の音声帯域のみを通過させるバンドパス
フイルターである。10は第1のピーク検出手段
で、ボーカル信号のピーク値を検出し、パルス化
する手段である。11は第2の音程(周波数)検
出手段で、ユーザーが唄う音声の基本周波数を検
出するものである。12は第1の音程(周波数)
検出手段で、ボーカル信号の基本周波数を検出す
るものである。15は比較計数手段で、ユーザー
の音程と磁気テープ上のボーカル信号の音程とを
比較し、比較結果の合致回数等を計数するもので
ある。16は得点計算手段で、前記比較計数手段
15の比較計数結果に基づいてユーザーが唄う音
声信号と磁気テープ上のボーカル信号とどの程度
合致しているかを得点として算出するものであ
る。
第10図は従来の実施例の具体的な構成を示す
ブロツク図で、前記ユーザーの唄う音声の音程検
出と、磁気テープ上のボーカル信号の音程検出
と、それぞれの音性の比較と合致回数等の計数と
得点の計算の機能をマイクロコンピユータ17で
実現したものである。
第11図は第1のピーク検出手段10の実際の
回路例を示したものである。通常第1のピーク検
出手段と第2のピーク検出手段は同一回路が使わ
れることが多いため、第1のピーク検出手段の回
路を代表的に第12図の動作説明図とともに説明
する。
901は入力端子、902はダイオード、90
3は抵抗器、904はコンデンサ、905はコン
パレータ、906は出力端子である。
ダイオード902とコンデンサ904は整流平
滑回路を構成しており、抵抗903は平滑回路の
放電時定数を決定している。入力端子901に第
12図aに示されるような信号が入力されると、
コンパレータ905のプラス入力端に印加される
と共に、整流平滑回路の出力即ち、コンパレータ
905のマイナス入力端の信号は第12図bのよ
うになる。そして、このマイナス入力端に印加さ
れる信号は、プラス入力端に印加される信号よ
り、信号のピーク値付近ではダイオード902の
VF(順方向電圧降下)分だけ低いので、出力端子
906には第12図cに示すようなパルス波形が
出力される。このようにして第1のピーク検出手
段10により第1の磁気テープ再生手段2の出力
であるボーカル信号はパルス波形へと変換され、
同様に第2のピーク検出手段9によりマイク入力
手段4の出力であるユーザーの唄う音声信号はパ
ルス波形へと変換されることとなる。
以上のように構成された従来の採点装置につい
て、以下、第13図のマイクロコンピユータの処
理動作の要部を示すフローチヤートに基づいて、
その動作について説明する。
まず、装置の電源は投入されており、マイクロ
コンピユータ17内部にある記憶素子等も初期化
されているものとする。そして、音声多重式の記
録媒体である磁気テープ1に記録されているボー
カル信号は第1の磁気テープ再生手段2により再
生され、第1の音声帯域通過手段8と第1のピー
ク検出手段9でパルス信号に変換されてマイクロ
コンピユータ17に入力される。まずステツプ21
でボーカル信号のパルスが有か無かを判定する。
これは、採点の基準となるボーカル信号の有のと
きのみ比較して音程比較の精度を高めるための判
断処理である。ここで、ボーカル信号のパルスが
無い時にはステツプ29へと分岐し、ステツプ21で
YESと判断された時にはステツプ22へ進む。こ
こでは、ユーザーの唄う音声信号がマイク入力手
段4により電気音声信号となり、増幅され、第2
の音声帯域通過手段7と第2のピーク検出手段9
によりパルス信号に変換されて入力され、ステツ
プ22で入力パルスを音程(周波数)に変換する。
次に音声多重式の記録媒体である磁気テープ1
に記録されているボーカル信号は第1の磁気テー
プ再生手段2により再生され、第1の音声帯域通
過手段8とピーク検出手段10でパルス信号に変
換されてマイクロコンピユータ17にステツプ24
で入力され、ステツプ25で入力パルスを音声(周
波数)に変換する。
次にステツプ26でユーザーの音程信号の音程と
磁気テープ上のボーカル信号の音程が合つている
か否かを判断し、合つている場合にはステツプ27
へと進み、音程の合つている回数N0kをカウント
アツプする。ステツプ26でNOと判断された場合
には、ステツプ27をパスしてステツプ28へ進む。
ステツプ28ではユーザーの音声信号の音程と磁気
テープ上のボーカル信号の音程信号較した回数
NTのカウンタをカウントアツプする。即ち、こ
のステツプ28の処理を通る毎にカウントアツプさ
せることになる。
上記のようにステツプ22〜28ではユーザーの音
声信号の音程と、磁気テープ上のボーカル信号の
音程との比較・計数記憶までを処理しており、第
9図における第2の音程検出手段11、第1の音
程検出手段12、比較計数手段15の機能を実現
している。
次に、ステツプ29では採点を開始する時点であ
るか否かを判断する。採点を開始する判断のもと
となるものとしては、採点開始の指定をする押し
ボタンスイツチ情報を用いてもよいし磁気テープ
1に記録されている演算音楽信号の有無を検出し
て演算音楽信号がなくなつた軸点で採点開始とし
てもよい。
採点開始の時点になつていなければステツプ29
からステツプ21へと進み、ユーザーの音声信号の
パルスの取り込みと、磁気テープ上のボーカル信
号のパルスの取り込み及び処理が行なわれる。
そして、採点開始の時点になればステツプ29か
らステツプ30へと進む。ステツプ30ではユーザー
の音声信号の音程と、磁気テープ上のボーカル信
号の音程が合致した回数N0kと、音程の総比較回
数NTをもとに第1の得点Pを計算する。その計
算式の1例としては、第1の得点Pを P=(N0k/NT)×100 ……(1) というように定義し、計算をさせれば良い。
上記の計算式(1)による得点は、N0k=NTとなつ
た時点に満点である100点となる。またN0k=0
の場合には得点Pは0点となる。0点と100点の
間では、音程の合致回数N0kの値に比例して得点
Pが決定される。
そしてステツプ31では得られた得点Pを表示さ
せることになる。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような構成では、完全音
声多重テープ(磁気テープのボーカル信号の記録
されているトラツクには、純粋にボーカル信号の
み記録されているもの)を用いて唄う場合には、
正確に採点するけれども、ボーカル信号に他の音
楽信号(伴奏等)が重畳されて記録されているテ
ープ(以下、厚メロテープと言う)を用いて唄つ
た場合には、音声信号(特に女性ボーカルの場
合)が伴奏信号の低域成分で変調され、第12図
のaのようになり、パルス化すると、同図cの時
刻T1、T2の時のようにパルスが出力されない。
その結果、ボーカル信号の音程(周波数)が正確
に検出されないため、まともに唄つても最終得点
は低くなつてしまうという問題点を有していた。
また、一般市場には完全音声多重テープの外
に、厚メロテープも多く存在しており、厚メロテ
ープを使つても正確な採点をしたいという要請が
高まつてきた。
本発明は上記問題点に鑑み、完全音声多重式の
記録媒体を用いて唄つても、厚メロの音声多重式
記録媒体を用いて唄つても、ユーザーの歌唱力を
正確に評価する採点装置を提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の採点装置
は、比較の基準となる第1の音声信号の音声帯域
を通過させる第1の音声帯域通過手段と、前記第
1の音声帯域通過手段の出力信号のピーク値を検
出する第1のピーク検出手段と、前記第1のピー
ク検出手段の出力パルス信号をもとに前記第1の
音声信号の音程(周波数)を検出する第1の音程
検出手段と、前記第1の音声信号と比較される第
2の音声信号の音声帯域を通過させる第2の音声
帯域通過手段と、前記第2の音声帯域通過手段と
前記第2の音声帯域通過手段の出力信号のピーク
値を検出する第2のピーク検出手段と、前記第2
のピーク検出手段の出力パルス信号をもとに前記
第2の音声信号の音程(周波数)を検出する第2
の音程検出手段と、前記第1、第2の音程検出手
段の出力をもとにして前記第1、第2の音声信号
の音程の合致度を比較し計数する比較計数手段
と、前記第1、第2の音声信号の合致度を得点と
して算出する得点計算手段と、前記第1の音声信
号に他の音楽信号等の信号が重畳されている否か
を検出する信号重畳検出手段と、前記第1のピー
ク検出手段の時定数を切り換える特定数切換手段
という構成を備えたものである。
作 用 本発明は上述した構成によつて、第1の音声信
号として歌の手本となる記録媒体(テープ等)に
記録されているボーカルの再生信号(完全音声多
重でも、厚メロでも可)、第2の音声信号として
ユーザーの唄う音声信号を用い、信号重畳検出手
段により第1の音声信号が完全音声多重である
か、厚メロであるかを自動的に検出し、完全音声
多重の時は、第1ピーク検出手段の時定数を大き
くし、厚メロの時には第1のピーク検出手段の時
定数を小さくするため、音声信号の基本波が正確
に抽出でき精度の高い採点評価ができることとな
る。
実施例 以下本発明の実施例の採点装置について図面を
参照しながら説明する。
第1図は本発明の一実施例における採点装置の
具体的な構成を示すブロツク図である。第1図に
おいて、4はマイク入力手段、401はマイク、
402は増幅器、2は磁気テープ再生手段、20
1は磁気ヘツド、202は増幅器、7は第2の音
声帯域通過手段、9は第2のピーク検出手段、8
は第1の音声帯域通過手段、10は第1のピーク
検出手段、11は第2の音程検出手段、12は第
1の音程検出手段、15は比較計数手段、16は
得点計算手段で、これらは従来例の構成と同じも
のである。14は信号重畳検出手段で、ボーカル
信号に音楽信号等が重畳して記録されているかを
検出するものであり、13は第のピーク検出手段
10の時定数を切り換える時定数切換手段であ
る。
第2図は本実施例の具体的な構成を示すブロツ
ク図で、前記ユーザーの唄う音声の音程(周波
数)検出と、磁気テープ上のボーカル信号の音程
(周波数)検出と、それぞれの音程の比較と合致
回数等の計数と、磁気テープ上のボーカル信号の
信号重畳検出と、ピーク検出の時定数切換えと、
得点の計算の機能をマイクロコンピユータ17で
実現したものである。
第3図は前記第1のピーク検出手段の実際の回
路例を示したものである。以下第4図の動作説明
図とともに説明する。
901は入力端子、902はダイオード、90
3,907,909は抵抗、904はコンデン
サ、905はコンパレータ、906は出力端子、
908はトランジスタ、910は時定数切換信号
入力端子である。
基本回路は従来例のものと同一であるので説明
は省略するが、第3図の908は時定数切換用ト
ランジスタであり、時定数切換信号入力端子91
0が“L”レベルの時はトランジスタ908は
OFFとなり、時定数回路は抵抗903とコンデ
ンサ904で構成されるため、時定数は大きくな
り、完全音声多重対応となる。逆に、時定数切換
信号入力端子910が“H”レベルの時はトラン
ジスタ908はON状態となり、時定数回路は抵
抗903と907が並列に接続されるため、時定
数は小さくなり、厚メロ対応となる。
入力端子901に第4図aに示されるような厚
メロの信号が入力されると、コンパレータ905
のプラス入力端に印加されると共に、厚メロ対応
で、時定数が小さくなつているためマイナス入力
端の信号は第4図bのようになる。そして出力端
子906には第4図cに示すようなパルス波形が
出力される。
このようにして、第1のピーク検出手段10に
より第1の磁気テープ再生手段2の出力であるボ
ーカル信号はパルス波形へと変換され、同様に第
2のピーク検出手段9によりマイク入力手段4の
出力であるユーザーの唄う音声信号はパルス波形
へと変換されることとなる。
以下、第5図のマイクロコンピユータの処理動
作の要部を示すフローチヤートに基づいて本実施
例の動作を説明する。
まず、装置の電源は投入されており、マイクロ
コンピユータ17内部にある記憶素子等も初期化
されているものとする。まずステツプ41ではボー
カル信号が厚メロか否かを判断している。磁気テ
ープ1に記憶されているボーカル信号は、第1の
磁気テープ再生手段2により再生され、第1の音
声帯域通過手段8と第1のピーク検出手段10で
パルス信号に変換されてマイクロコンピユータ1
7に入力される。そしてこのステツプ41の処理を
具体的な一例をあげて第6図を用いて説明する。
第6図において、41a,41gは結合子であ
り、全体のプログラムの流れの一部に接続されて
いるものとする。ステツプ41bでは入力されたボ
ーカル信号のパルスが有か否かを判断しており、
パルスがあればステツプ41cへ、無けれはステツ
プ41dへと進む。パルスがあればステツプ41cで
タイマーをカントアツプし、次にステツプ41eで
タイマーの値が10秒以上であるかを判断する。ス
テツプ41eでNOと判断された場合にはステツプ
41fをパスして結合子41gへと進む。ステツプ41e
でYESと判断された場合にはステツプ41fへと進
み、ここで厚メロであると判定し、次の結合子
41gへと進む。ステツプ41dではボーカル信号の
パルスが無くなる毎にタイマーをクリアーしてい
る。
これらの一連の処理を簡単に説明すると、ボー
カル信号のパルスが途中で途切れることなく連続
的に10秒以上入力されていれば、この音声多重の
音源は厚メロであると判定することになる。とい
うのは、完全音声多重の音源や通常の歌の場合、
数秒間に1回は必ず息つぎ(ブレス)をするた
め、その時にはボーカル信号のパルスが無くなる
からである。
このようにしてステツプ41でボーカル信号が厚
メロであるか否かを判断し、YESの場合はステ
ツプ43へ、NOの場合はステツプ42へと進む。ス
テツプ43は第1のピーク検出手段の時定数を切り
換えるための処理で、厚メロの場合であるからト
ランジスタ908をONさせるために“H”レベ
ルの信号を出力し、時定数を小さくしてボーカル
信号が伴奏信号で変調されても基本波を正確に抽
出できるようにする。一方ステツプ41でNOの場
合はステツプ42へと進み、ここではステツプ43と
は逆に完全音声多重の場合であるからトランジス
タ908をOFFさせるために“L”レベルの信
号を出力し、時定数を大きくしてボーカル信号の
基本波を正確に抽出できるようにする。次に、厚
メロの場合にはステツプ45へ、完全音声多重の場
合にはステプ44へと進む。ステツプ45ではユーザ
ーの音声信号のパルスが有か無かを判定し、パル
スが有のときはステツプ46へ、パルスが無のとき
はステツプ53へと進む。ステツプ44ではボーカル
信号のパルスが有か無かを判定し、パルスが有の
ときはステツプ46へ、パルスが無のときはステツ
プ53へと進む。このステツプ44とステツプ45の判
断の目的は、完全音声多重のボーカル信号の場合
は採点の基準となるボーカル信号の有のときのみ
比較し、厚メロの時は比較されるユーザーの音声
信号の有のときのみ比較して音程比較の精度を高
めるためである。というのは、厚メロの場合、息
つぎ部分にも伴奏信号等が記録されているので、
ボーカル信号のパルスが有の時に比較すると、本
来息つぎの部分でも比較をすることになり、その
時ユーザーが正しく息つぎをしていなければユー
ザーの音声信号のパルスがないため唄つていない
と判断され、減点されてしまうことになる。その
ために、厚メロの時はユーザーの音声信号のパル
スが有の時のみ比較する訳である。
次に、ユーザーの唄う音声信号はマイク入力手
段4により電気音声信号となり、増幅され、第2
の音声帯域通過手段7と第2のピーク検出手段9
によりパルス信号に変換され、マイクロコンピユ
ータ17にステツプ46で入力され、ステツプ47で
入力パルスを音程(周波数)に変換する。すなわ
ち第4図cに示されるパルス信号のt1からt2の時
間幅(周期)をマイクロコンピユータ自身のもつ
ているクロツク信号により計数し、その値の逆数
を求めれば音程(周波数)への変換が実現でき
る。このようにして第4図cにおけるt1からt2
t2からt3、t3からt4……という順で変換が行なわ
れる。
次に音声多重式の記録媒体である磁気テープ1
に記録されているボーカル信号は第1の磁気テー
プ再生手段2により再生され、第1の音声帯域通
過手段8と第1のピーク検出手段10でパルス信
号に変換されてマイクロコンピユータ17にステ
ツプ48で入力され、ステツプ49で入力パルスを音
程(周波数)に変換する。
次にステツプ50でユーザーの音声信号の音程と
磁気テープ上のボーカル信号の音程が合つている
か否かを判断し、合つている場合にはステツプ51
へと進み、音程の合つている回数N0kをカウント
アツプする。ステツプ50でNOと判断された場合
には、ステツプ51をパスしてステツプ52へ進む。
ステツプ52ではユーザーの音声信号の音程と磁気
テープ上のボーカル信号の音程を比較した回数
NTのカウンタをカウントアツプする。即ち、こ
のステツプ52の処理を通る毎にカウントアツプさ
せることになる。
上記のようにステツプ41〜45では厚メロか否か
を判断して、ユーザーの音声信号と磁気テープ上
のボーカル信号との比較条件を決定すると共にボ
ーカル信号のピーク値を検出するための時定数を
最適値に切り換え、ステツプ46〜52ではユーザー
の音声信号の音程と磁気テープ上のボーカルの音
程との比較計数までを処理しており、第1図にお
ける信号重畳検出手段14、時定数切換手段1
3、第2の音程検出手段11、第1の音程検出手
段12、比較計数手段15の機能を実現してい
る。
次に、ステツプ53では採点を開始する時点であ
るか否かを判断する。採点を開始する判断のもと
となるものとしては、採点開始の指定をする押し
ボタンスイツチ情報を用いてもよいし、磁気テー
プ1に記録されている演算音楽信号の有無を検出
して演算音楽信号がなくなつた時点で採点開始と
してもよい。
採点開始の時点になつていなければステツプ53
からステツプ41へと進み、厚メロの検出とユーザ
ーの音声信号のパルスの取り込みと、磁気テープ
上のボーカル信号のパルスの取り込み及び処理が
行なわれる。
そして、採点開始の時点になればステツプ53か
らステツプ54へと進む。ステツプ54では、ユーザ
ーの音声信号の音程と、磁気テープ上のボーカル
信号の音程が合致した回数N0kと、音程の総比較
回数NTをもとに得点Pを計算する。その計算式
の1例としては、得点Pを P=(N0k/NT)×100 ……(1) というように定義し、計算をさせれば良い。
上記の計算式(1)による得点は、N0k=NTとなつ
た時に満点である100点となる。またN0k=0の
場合には得点Pは0点となる。0点と100点の間
では、音程の合致回数N0kの値に比例して得点P
が決定される。
そして得点Pの計算ののちステツプ55で得点を
表示することになる。
以上のように本実施例によれば、ユーザーの用
いる音声多重の音源が、完全音声多重であるか、
厚メロであるか、即ち、磁気テープ等のボーカル
信号に伴奏等の信号が重畳して記録されているか
否かを自動的に検出する手段と、ピーク検出手段
の時定数を切換える時定数切換手段を設けること
により、ボーカル信号の基本波が正確に検出する
ことができ、精度の高い採点手段を提供すること
ができる。
なお、本実施例では採点の対象としてユーザー
の唄う音声信号を、採点の基準となるものとして
音声多重式の記録媒体である磁気テープのボーカ
ル信号を取り上げたが、これらはCDやVHD、
LD等のどのような音源を用いても良い。
又、本実施例では音声信号をパルス信号に変換
するためにバンドパスフイルターとピーク検出手
段を用いたが、これは音声信号波形をアナログ−
デイジタル変換器で直接デイジタル値のパルス信
号に変換する回路を用いてもよい。
又、本実施例では音程検出手段、比較計数手
段、信号重畳検出手段等をマイクロコンピユータ
により実現したがこれらを従来の汎用ロジツク回
路等で実現して用いてもよいのはもちろんのこと
である。
又、本実施例ではユーザーの音声信号の処理と
ボーカル信号の処理とでそれぞれ個別に波形変換
手段、音階変化検出手段を設けたが、これらを1
系統のみとし、時分割でユーザーの音声信号の処
理とボーカル信号の処理を行なわせてもよい。
又、本実施例では、波形変換手段の出力である
パルス信号の周波数を求めて比較するようにして
いるが、パルス信号の1周期、或いは1/2周期を
求めて比較しても良い。又、第4図cにおいてt1
からt2の周波数の次はt3からt4の周波数というよ
うに1つづつ、飛び飛びに周波数を検出しても良
いし、波形変換手段の出力であるパルス信号の1
周期に比べて十分長い間の全パルスについて、又
は1部分のパルスについて周波数を調べ、その期
間内の平均周波数を求めて比較するようにしても
良い。
又、本実施例ではユーザーの音声信号の周波数
と磁気テープ上のボーカル信号の周波数の合致を
符号を用いて比較しているけれども、テープスピ
ード偏差や音程(周波数)のズレの許容範囲を考
慮して、例えば±5%の範囲に入つていれば合致
していると判断しても良いし、段階的に評価(例
えば、±5%以内であれば完全に合つており、±7
%以内であれば1/2合つていると判断する)して
も良いことは言うまでもない。
又、本実施例では信号重畳検出(完全音声多重
か厚メロかの検出)方法として、10秒間に息つぎ
部分が有か無かで判断しているけれども、厚メロ
の息つぎ部では、伴奏信号側のトラツクとボーカ
ル信号側のトラツクに殆んど同様の信号が記録さ
れていることに着目し、両トラツクに同様の信号
が記録されている部分があれば、それは厚メロで
あると判断するとしても良い。
発明の効果 以上のように本発明は、2つの音声信号をパル
スに変換する2つの音声帯域通過手段及びピーク
検出手段と、ピーク検出手段の時定数を切換える
時定数切換手段と、そのパルス出力をもとに音程
(周波数)を検出する2つの音程検出手段と、磁
気テープ等に記録されているボーカル信号に伴奏
信号等が重畳して記録されているかを検出する信
号重畳検出手段と、2つの音程検出手段の出力を
比較し、その合致度を比較計数する比較計数手段
と、比較計数が完了した時点で2つの音声信号の
合致度を得点として計算する得点計算手段とによ
り、2つの音声信号の合致度を得点として得るこ
とができると共に、ユーザーの用いる音声多重の
音源(磁気テープ等)が完全音声多重であつて
も、厚メロであつても、正確に音声信号の基本波
を検出して比較評価するため、ユーザーの歌唱力
を精度高く評価する採点手段を提供することがで
きる。このことは、ユーザーは使用するテープに
ついて完全音多か否かを気にする必要がなくな
り、また、ユーザーが採点機能付のカラオケ装置
を購入した時に新たに完全音程多重のテープ等を
購入せずに手元にある厚メロテープを用いて唄の
練習をすることができ、また、ビデオデイスク等
の新しい音源を用いて採点評価することもできる
ようになるなど、得られる効果は非常に大であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成の要部を示す
ブロツク図、第2図は本実施例の具体的構成を示
すブロツク図、第3図は本実施例の第1のピーク
検出手段の具体的構成を示す回路図、第4図は第
1のピーク検出手段の動作を説明するための動作
説明図、第5図、第6図は本実施例のマイクロコ
ンピユータの処理動作の要部を示すフローチヤー
ト、第7図は音声多重式記録媒体の1つである磁
気テープ上の音声多重トラツクの説明図、第8図
は音声多重式記録媒体の1つである磁気テープを
用いた俗にいう音声多重式の「カラオケ装置」の
ブロツク図、第9図は従来例の採点装置の構成を
示す要部ブロツク図、第10図は従来例の具体的
構成を示すブロツク図、第11図は従来例の第1
のピーク検出手段の実際の回路図、第12図は従
来例の第1のピーク検出手段の動作を説明するた
めの動作説明図、第13図は従来例のマイクロコ
ンピユータの処理動作の要部を示すフローチヤー
トである。 7……第2の音声帯域通過手段、8……第1の
音声帯域通過手段、9……第2のピーク検出手
段、10……第1のピーク検出手段、11……第
2の音程検出手段、12……第1の音程検出手
段、13……時定数切換手段、14……信号重畳
検出手段、15……比較計数手段、16……得点
計算手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 比較の基準となる第1の音声信号の音声帯域
    を通過させる第1の音声帯域通過手段と、前記第
    1の音声帯域通過手段の出力信号のピーク値を検
    出する第1のピーク検出手段と、前記第1のピー
    ク検出手段の出力パルス信号をもとに前記第1の
    音声信号の音程(周波数)を検出する第1の音程
    検出手段と、前記第1の音声信号と比較される第
    2の音声信号の音声帯域を通過させる第2の音声
    帯域通過手段と、前記第2の音声帯域通過手段の
    出力信号のピーク値を検出する第2のピーク検出
    手段と、前記第2のピーク検出手段の出力パルス
    信号をもとに前記第2の音声信号の音程(周波
    数)を検出する第2の音程検出手段と、前記第
    1、第2の音程検出手段の出力をもとにして前記
    第1、第2の音声信号の音程の合致度を比較し計
    数する比較計数手段と、前記第1、第2の音声信
    号の合致度を得点として算出する得点計算手段
    と、前記第1の音声信号に他の音楽信号等の信号
    が重畳されているか否かを検出する信号重畳検出
    手段と、前記第1のピーク検出手段の時定数を切
    り換える時定数切換手段とを備え、前記第1の音
    声信号に他の音楽信号等の信号が重畳されている
    ときには、前記第1のピーク検出手段の時定数を
    重畳されていない時に比べて小さくして前記第
    1、第2の音声信号の合致度を採点するように構
    成したことを特徴とする採点装置。
JP60276304A 1985-12-09 1985-12-09 採点装置 Granted JPS62134696A (ja)

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JPS62134696A JPS62134696A (ja) 1987-06-17
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JPH05165484A (ja) * 1991-12-18 1993-07-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd カラオケ装置

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