JP2990675B2 - 湿式画像形成装置 - Google Patents

湿式画像形成装置

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JP2990675B2
JP2990675B2 JP7158558A JP15855895A JP2990675B2 JP 2990675 B2 JP2990675 B2 JP 2990675B2 JP 7158558 A JP7158558 A JP 7158558A JP 15855895 A JP15855895 A JP 15855895A JP 2990675 B2 JP2990675 B2 JP 2990675B2
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真 小夫
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
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    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の湿式画像形成装置に係り、詳しく
は、余剰液除去手段で液体キャリアの一部が除去された
潜像担持体上のトナー像中のトナーを、該トナー像の転
写に先立って凝集させる湿式画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、潜像担持体上に形成された潜像
を、液体キャリアにトナーが分散されてなる現像液を用
いて現像してトナー像を該潜像担持体上に形成し、この
トナー像を転写材に転写して画像形成を行なう湿式画像
形成装置が知られている。この装置では、現像時に潜像
担持体の表面にトナーを付着させたり、転写時に潜像担
持体の表面から転写材にトナーを移動させたりするため
に、液体キャリア中のトナーの静電泳動という現象を利
用している。
【0003】上記従来の湿式画像形成装置において、現
像液により現像された潜像担持体の表面には厚さ30〜
200μmのキャリア液体層が形成されており、この状
態で該潜像担持体の表面に転写材を重ねて転写を行なっ
ても、該潜像担持体上に形成されたトナー像を忠実に転
写材に転写するのは不可能であり、例えば文字などのト
ナー像がつぶれて均一像にならなかったり、線幅が太く
なったりするトナー像の変形が生じる。このような低画
像品質は、該潜像担持体の表面に液体キャリアが過剰に
存在し、該表面でトナー像を構成するトナーが移動して
しまうことが原因であると考えられる。また、潜像担持
体の表面に液体キャリアが過剰に存在した状態で転写を
行った場合には、その分転写材に液体キャリアが多く転
写されて液体キャリアの消費量が多くなったり、転写材
に付着した液体キャリアの乾燥に余分な熱エネルギーと
時間が必要になったりするという不具合もある。
【0004】そこで、従来の湿式画像形成装置において
は、潜像担持体の表面から過剰な液体キャリアを除去す
ることが行われている。この過剰な液体キャリアを除去
する具体的な方法としては、スクイズローラやコロナ放
電器等で構成される余剰液除去手段を潜像担持体表面に
対して所定距離をとって対向配置し、スクイズローラを
潜像担持体回転方向と逆方向に回転させたり、コロナ放
電器によりトナーと同極性のイオンを発生させて該イオ
ンを潜像担持体へ照射したりする方法がある。
【0005】一方、上記弊害すなわち画像のつぶれと文
字部の線太りとを防止するために、液体キャリアを除去
しすぎると、転写材に形成される画像に白抜けが生じて
しまうおそれがある。これは、液体キャリアが不足する
と前述の静電泳動が十分になされなくなり、転写不良が
生じることが原因であると考えられる。
【0006】そこで、良好な転写がなされるに十分な量
の液体キャリアを潜像担持体表面に残存させた状態で、
該潜像担持体上に形成したトナー像を忠実に転写材に転
写する方法として、電圧を印加したローラを、現像位置
と転写位置との間の潜像担持体の表面に液体キャリアが
介在した状態で対向させ、該潜像担持体上に形成された
トナー像を硬化させた後に該トナー像を転写材に転写す
る方法が知られている(公表特許公報4−503265
号参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
表特許公報4−503265号に示されている方法で
は、上記ローラと潜像担持体との間に液体キャリアが介
在しているため、該ローラ表面と潜像担持体表面が最接
近する位置よりも潜像担持体表面移動方向下流側の、該
最接近する位置の近傍において、液体キャリアにせん断
力が働き、液体キャリアが潜像担持体側と該ローラ側と
に分離する。この液体キャリアに働くせん断力により、
潜像担持体上のトナー像が乱され、トナー像を構成する
トナーの一部がトナー像近傍の潜像担持体表面に付着す
るというトナーのチリが発生するおそれがある。特にト
ナー像の潜像担持体表面移動方向上流側の潜像担持体表
面であるトナー像後端側にトナーのチリが発生しやす
い。また、上記ローラに電圧が印加されていると、上記
せん断力による液体キャリア中のトナーの移動及び潜像
担持体表面への付着が顕著となる。上記トナーのチリが
発生すると、前述のトナー像が潰れるという現象とは異
なり、文字や線のエッジ部分のシャープ性が劣化した
り、線の先端や後端で尾引き状態の画像になったりする
現象が発生し、高画質が得られなくなってしまう。ま
た、絵柄部においても上記トナーのチリによってγカー
ブが急峻な変化になり、高画質が得られなくなってしま
う。
【0008】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、余剰液除去手段で液体キャリアの
一部が除去された潜像担持体上のトナー像を、該潜像担
持体上のトナー像及び液体キャリアに接触せずに凝集さ
せることにより、良好な転写がなされるに十分な量の液
体キャリアを潜像担持体の表面に残存させた状態でも、
トナー像の変形による画像のつぶれや線太り、及びトナ
ーのチリによる画質劣化のない高品質な画像を形成する
ことができる湿式画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の湿式画像形成装置は、表面に潜像が形成
される潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を、液体キ
ャリアにトナーが分散されてなる現像液により現像して
トナー像を形成する現像手段と、トナー像が形成された
該潜像担持体に付着した液体キャリアの一部を除去する
余剰液除去手段と、該余剰液除去手段で液体キャリアの
一部が除去された該潜像担持体上のトナー像及び液体キ
ャリアに空隙を介して対向する対向電極と、該潜像担持
体と該対向電極との間に無パルスコロナ放電又はグロー
放電が発生し該空隙と該トナー像とを介して電流が流れ
るような強度の電界を形成する電圧を、該対向電極に印
加する電源と、該対向電極による電界形成領域を通過し
た該潜像担持体上のトナー像を、該潜像担持体から転写
材に転写する転写手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0010】請求項2の湿式画像形成装置は、請求項1
の湿式画像形成装置において、上記対向電極で形成する
電界が、上記潜像担持体上のトナー像を構成する帯電し
たトナーが該潜像担持体表面に向かって移動するような
電界であることを特徴とするものである。
【0011】請求項3の湿式画像形成装置は、請求項1
の湿式画像形成装置において、上記対向電極で形成する
電界が、上記トナー像が形成されている上記潜像担持体
表面の電位の絶対値を小さくするような電界であること
を特徴とするものである
【0012】請求項の湿式画像形成装置は、請求項1
の湿式画像形成装置において、上記対向電極が、上記潜
像担持体表面の移動方向と直交する方向に回転軸が平行
になるように配設された導電性ローラ又は導電性ローラ
表面に抵抗層を設けたローラであり、該導電性ローラを
回転駆動するローラ駆動手段を設けたことを特徴とする
ものである。
【0013】請求項の湿式画像形成装置は、請求項
の湿式画像形成装置において、上記導電性ローラ上の付
着物を除去する除去手段を設けたことを特徴とするもの
である。
【0014】請求項の湿式画像形成装置は、上記現像
手段及び上記余剰液除去手段としてそれぞれローラ状の
回転体を用いた請求項の湿式画像形成装置において、
上記導電性ローラと上記潜像担持体との間の間隙を、該
現像手段と該潜像担持体との間の間隙以下で、且つ該余
剰液除去手段と該潜像担持体との間の間隙より広く設定
したことを特徴とするものである。
【0015】請求項の湿式画像形成装置は、請求項1
の湿式画像形成装置において、上記対向電極が、上記潜
像担持体表面に平面部が対向するように配設された導電
性板部材又は導電性板部材表面に抵抗層を設けた板部材
であることを特徴とするものである。
【0016】請求項の湿式画像形成装置は、請求項
1、4又は7の湿式画像形成装置において、上記電源と
して定電圧電源を用い、上記潜像担持体と上記対向電極
との間に流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流
検出手段の検出結果に基づいて該対向電極に印加する電
圧の大きさを変化させるように該定電圧電源を制御する
制御手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0017】請求項の湿式画像形成装置は、請求項
1、4又は7の湿式画像形成装置において、上記電源と
して定電圧電源を用い、上記潜像担持体と上記対向電極
との間に流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流
検出手段で検出した電流の大きさが所定の基準電流範囲
から外れたときに、上記電圧の印加を停止するように該
定電圧電源を制御する制御手段とを設けたことを特徴と
するものである。
【0018】請求項10の湿式画像形成装置は、請求項
の湿式画像形成装置において、装置の異常を表示する
ための表示手段と、上記電流検出手段で検出した電流の
大きさが所定の基準電流範囲から外れたときに装置の異
常を表示するように該表示手段を制御する制御手段とを
設けたことを特徴とするものである。
【0019】請求項11の湿式画像形成装置は、上記対
向電極として上記導電性ローラを用いた請求項の湿式
画像形成装置において、上記基準電流範囲を、該導電性
ローラの回転軸方向の単位長さ当たり1μA/cm以
上、及び50μA/cm以下に設定したことを特徴とす
るものである。
【0020】請求項12の湿式画像形成装置は、上記潜
像担持体としてドラム状の回転体を用い、上記電源とし
て定電圧電源を用いた請求項の湿式画像形成装置にお
いて、該潜像担持体の1回転の周期T1と上記導電性ロ
ーラの1回転の周期T2との関係が、nを自然数とした
場合、T1=n・T2あるいはT2=n・T1を満足す
るように、該潜像担持体及び導電性ローラを構成したこ
とを特徴とするものである。
【0021】請求項13の湿式画像形成装置は、請求項
12の湿式画像形成装置において、上記潜像担持体又は
上記導電性ローラの回転角度に応じて、該導電性ローラ
に印加する電圧の大きさを変化させるように上記定電圧
電源を制御する制御手段を設けたことを特徴とするもの
である。
【0022】請求項14の湿式画像形成装置は、上記潜
像担持体を回転駆動する潜像担持体駆動手段を備えた請
求項12の湿式画像形成装置において、上記導電性ロー
ラを回転駆動するローラ駆動手段と、画像形成動作終了
時、該潜像担持体及び該導電性ローラの回転駆動を同時
に停止するように該潜像担持体駆動手段及び該ローラ駆
動手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする
ものである。
【0023】請求項15の湿式画像形成装置は、請求項
1、4又は7の湿式画像形成装置において、上記電源と
して定電流電源を用いたことを特徴とするものである。
【0024】請求項16の湿式画像形成装置は、請求項
15の湿式画像形成装置において、上記対向電極に印加
される電圧の大きさを検出する電圧検出手段と、該電圧
検出手段で検出した電圧の大きさが所定の基準電圧範囲
から外れたときに、上記電圧の印加を停止するように上
記定電流電源を制御する制御手段とを設けたことを特徴
とするものである。
【0025】請求項17の湿式画像形成装置は、請求項
16の湿式画像形成装置において、装置の異常を表示す
るための表示手段と、上記電圧検出手段で検出した電圧
の大きさが所定の基準電圧範囲から外れたときに装置の
異常を表示するように該表示手段を制御する制御手段と
を設けたことを特徴とするものである。
【0026】請求項18の湿式画像形成装置は、上記潜
像担持体表面を移動させる潜像担持体駆動手段を備えた
請求項4の湿式画像形成装置において、上記導電性ロー
ラに電圧を印加しているときに、該潜像担持体表面の移
動及び該導電性ローラの回転を行うように該潜像担持体
駆動手段及び上記ローラ駆動手段を制御する制御手段を
設けたことを特徴とするものである。
【0027】
【作用】請求項1乃至18の湿式画像形成装置において
は、余剰液除去手段で液体キャリアの一部が除去された
潜像担持体上のトナー像及び空隙を介して互いに対向す
る潜像担持体と対向電極との間に電界を形成する。この
電界により、該トナー像及び該空隙を介して電流を流
し、トナー像中のトナー同士の間、及びトナーと潜像担
持体との間に作用する静電的な引力を強めて該トナー像
中のトナーの凝集力及び潜像担持体への付着力を高め
る。また、上記電界で無パルスコロナ放電又はグロー放
電を発生させることにより、潜像担持体と対向電極との
間に均一な放電電流を流すとともに、潜像担持体上のト
ナー像のトナー固形分率を高めて各トナー間に作用する
引力を強くする。
【0028】特に、請求項2の湿式画像形成装置におい
ては、上記対向電極で形成する電界により、潜像担持体
上のトナー像を構成する帯電したトナーが潜像担持体表
面に向かって移動するような静電的な力を、該トナーに
作用させる。
【0029】また特に、請求項3の湿式画像形成装置に
おいては、上記対向電極で形成する電界により、トナー
像が形成されている潜像担持体表面の電位の絶対値を小
さくして潜像担持体へのダメージを低減する
【0030】また特に、請求項の湿式画像形成装置に
おいては、電源によって電圧を印加した導電性ローラと
潜像担持体との間に電界を形成する。そして、ローラ駆
動手段で導電性ローラを回転駆動することにより、該導
電性ローラの同じ面が潜像担持体に連続して対向し続け
ないようにし、該導電性ローラ表面への異物付着を発生
しにくくする。
【0031】また特に、請求項の湿式画像形成装置に
おいては、導電性ローラの回転に伴って、除去手段で導
電性ローラの表面に付着した現像液を除去することによ
り、常にクリーニングされた安定した表面形状の導電性
ローラの表面を潜像担持体に対向させる。
【0032】また特に、請求項の湿式画像形成装置に
おいては、導電性ローラと潜像担持体との間の間隙を現
像手段と潜像担持体との間の間隙以下に設定することに
より、現像手段によってエッジ効果のない画像を得るた
めに十分な膜厚のトナー像を潜像担持体上に形成すると
ともに、導電性ローラと潜像担持体との間の間隙を余剰
液除去手段と潜像担持体との間の間隙より広く設定する
ことにより、潜像担持体上のトナー像及び液体キャリア
を導電性ローラに確実に接触させないようにする。
【0033】また特に、請求項の湿式画像形成装置に
おいては、潜像担持体表面に平面部が対向するように配
設された導電性板部材を用いることにより、取り扱いが
容易で、正確な位置決めが可能となり、導電性板部材と
潜像担持体との間隔を高精度にすることができる。
【0034】また特に、請求項の湿式画像形成装置に
おいては、電流検出手段で潜像担持体と対向電極との間
に流れる電流を検出し、制御手段で定電圧電源を制御し
て、該電流の大きさが変化した場合に該電流検出手段の
検出結果に基づいて対向電極に印加する電圧の大きさを
変化させることにより、該電流を所定電流の大きさに戻
し、上記トナー像のトナーの凝集及び潜像担持体への付
着を安定して行うようにする。
【0035】また特に、請求項の湿式画像形成装置に
おいては、電流検出手段で潜像担持体と対向電極との間
に流れる電流を検出し、制御手段で定電圧電源を制御し
て、該検出した電流の大きさが所定の基準電流範囲から
外れたときに、上記電圧の印加を停止することにより、
上記トナー像中のトナーの凝集が適正に行われない状態
での装置の動作、及び潜像担持体や対向電極の電界集中
による破損を未然に防止する。
【0036】また特に、請求項10の湿式画像形成装置
においては、制御手段で表示手段を制御して、上記電流
検出手段で検出した電流の大きさが所定の基準電流範囲
から外れたときに装置の異常を表示することにより、装
置の異常をオペレータに速やかに知らせる。
【0037】また特に、請求項11の湿式画像形成装置
においては、上記基準電流範囲の下限を導電性ローラの
回転軸方向の単位長さ当たり1μA/cmに設定するこ
とにより、上記トナー像中のトナーの凝集が適正に行わ
れるようにする。また、上記基準電流範囲の上限を50
μA/cm以下に設定することにより、潜像担持体や対
向電極の電界集中による破損を確実に防止する。
【0038】また特に、請求項12の湿式画像形成装置
においては、潜像担持体の1回転の周期T1と導電性ロ
ーラの1回転の周期T2との関係が、nを自然数とした
場合、T1=n・T2あるいはT2=n・T1を満足す
ることにより、潜像担持体及び導電性ローラの偏心によ
って両者の間のギャップが変動する場合でも、そのギャ
ップの変動が一定周期を有するため、上記電流の大きさ
が一定にするような印加電圧の制御が容易になる。
【0039】また特に、請求項13の湿式画像形成装置
においては、潜像担持体又は導電性ローラの回転角度
と、印加電圧一定の条件下で潜像担持体と導電性ローラ
との間を流れる電流の大きさとの間の関係の制御用デー
タを前もって実験などで求めておく。そして、その制御
用データに基づいて、制御手段で定電圧電源を制御し
て、潜像担持体又は導電性ローラの回転角度に応じて、
導電性ローラに印加する電圧の大きさを変化させること
により、潜像担持体及び導電性ローラの偏心によって両
者の間のギャップが変動する場合でも、上記トナー像を
流れる電流の大きさをほぼ一定にする。
【0040】また特に、請求項14の湿式画像形成装置
においては、制御手段で潜像担持体駆動手段及びローラ
駆動手段を制御して、画像形成動作終了時、潜像担持体
及び導電性ローラの回転駆動を同時に停止することによ
り、潜像担持体及び導電性ローラの偏心の位相差が常に
同じになるようにする。
【0041】また特に、請求項15の湿式画像形成装置
においては、対向電極に電圧を印加する電源として、定
電流電源を用いことにより、潜像担持体と対向電極との
間に常に一定の電流を流す。
【0042】また特に、請求項16の湿式画像形成装置
においては、電圧検出手段で対向電極に印加される電圧
を検出し、制御手段で定電流電源を制御して、該電圧検
出手段で検出した電圧の大きさが所定の基準電圧範囲か
ら外れたときに、上記電圧の印加を停止することによ
り、装置の異常を未然に防止する。
【0043】また特に、請求項17の湿式画像形成装置
においては、制御手段で表示手段を制御して、上記電圧
検出手段で検出した電圧の大きさが所定の基準電圧範囲
から外れたときに装置の異常を表示することにより、装
置の異常をオペレータに速やかに知らせる。
【0044】また特に、請求項18の湿式画像形成装置
においては、制御手段で潜像担持体駆動手段及びローラ
駆動手段を制御して、導電性ローラに電圧を印加してい
るときに、潜像担持体表面の移動及び導電性ローラの回
転を行うようにすることにより、潜像担持体及び導電性
ローラの表面の同一部分に常に電界が集中しないように
する。
【0045】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機(以下、複写機という)に適用した一実施例につ
いて説明する。図1は、本実施例に係る複写機の概略構
成図である。潜像担持体としての感光体ドラム1は、図
示しないモータ等の駆動手段によって複写時には一定速
度で矢印a方向に回転駆動される。そして、感光体ドラ
ム1の外周表面はメインチャージャー2より暗中にて一
様に帯電された後、露光用レーザスキャナ3により現像
光像が照射結像されて静電潜像が形成される。次に、イ
レーサ4により感光体ドラム1の外周表面上の作像領域
外部分が除電される。その後、上記静電潜像は、現像手
段としての湿式現像装置5との対向領域を通過する間
に、湿式現像装置5から供給される液体キャリアにトナ
ーが分散されてなる現像液により現像されてトナー像と
なる。このトナー像は、図示を省略した給紙装置から給
送されてきた転写材としての転写紙6へ転写手段として
の転写チャージャ7により転写される。すなわち、該ト
ナー像は感光体ドラム1と転写紙6の間の液体キャリア
中を静電泳動して、感光体ドラム1から転写紙6へと移
動する。感光体ドラム1は転写紙6の分離後、クリーニ
ングブレード8により残留トナーが除去される。なお、
クリーニングブレード8の配設方向はトレーリング方向
でもカウンタ方向でも良い。その後、感光体ドラム1の
表面は除電ランプ9により残留電位が除去されて次の複
写に備えられる。
【0046】上記湿式現像装置5においては、現像容器
51内に作像順に現像液担持体としての現像ローラ5
2、余剰液除去手段としてのスクイズローラ57、及び
感光体ドラム1との間に空隙を介して電界を形成する電
界形成手段の対向電極としての導電性ローラ(以下、
「電界ローラ」という。)60が感光体ドラム1と近接
対向して配置されている。
【0047】上記現像手段の現像液担持体としては上記
現像ローラ52の他に、現像皿、スポンジローラ等があ
り、これらを採用してもよい。本実施例で採用した現像
ローラ52は、図示されないモータ等の駆動手段によっ
て感光体ドラム1と逆回転方向である矢印b方向へ回転
駆動される。現像ローラ52の上方には、現像ローラ5
2へ現像液を供給する現像液供給部54が配設されてい
る。現像ローラ52の図中右側にはスクレーパ55がそ
の端部を現像ローラ52の外周表面上に接触させて配設
されている。現像液供給部54から供給された現像液は
現像ローラ52とスクレーパ55とによって形成される
楔状部56に溜り、現像ローラ52の回転によって感光
体ドラム1と現像ローラ52とが対向する現像部に供給
される。また、現像ローラ52には、現像バイアスが印
加され、地肌部へのトナー付着が防止される。すなわ
ち、かぶり防止となる。
【0048】上記余剰液除去手段としては上記スクイズ
ローラ57の他に、コロナ放電器、エアナイフ等があ
り、これらを採用してもよい。本実施例では、特開昭6
3−178277号公報に溶剤の場合で開示されている
ように、回転数を変えることで感光体ドラム1上の液体
キャリア層厚を薄く制御可能なスクイズローラ57を採
用している。このスクイズローラ57は、前述のように
感光体ドラム1と近接対向して配置されている。このス
クイズローラ57としては表面をアルマイト加工して、
表面部の抵抗値を109Ωcm以上にしたものが好適で
ある。スクイズローラ57は図示されないモータ等の駆
動手段によって、感光体ドラム1と同方向である矢印c
方向へ回転駆動されることにより、現像後の感光体ドラ
ム1上の余剰キャリア液をスクイズする。
【0049】また、上記スクイズローラ57の感光体ド
ラム1との対向領域よりも回転方向下流側には、スクイ
ズローラスクレーパ58がスクイズローラ53外周表面
上にその端部を接触して配設されている。このスクイズ
ローラスクレーパ58はスクイズローラ57上に付着し
た現像液をクリーニングする。
【0050】なお、コロナ放電器を用いたコロナスクイ
ーズを用いた場合は、コロナ放電器にトナーと同極性の
イオン(本実施例においてはマイナスイオン)を発生さ
せ、このイオンを感光体ドラム1上に照射することによ
り、現像後の感光体ドラム1上の余剰キャリア液をスク
イズする。ここで、余剰除去の性能並びにトナー像部及
び地肌部(非画像部)の液体キャリア層厚を薄く制御す
る性能は、スクイズローラ57が最も優れている。
【0051】図2(a)は現像ローラ52通過後の感光
体ドラム1表面の現像液付着状態を示している。この現
像液付着状態では、トナー像Tが液体キャリア層Cに埋
まっており、現像ローラ52による現像条件及び現像液
の条件で30〜200μmの現像液層が形成されてい
る。この現像液層における現像液は、図1の現像液供給
部54から供給される現像液とは異なっている。すなわ
ち、現像ローラ52には図示しない電源から所定の現像
バイアスが印加されているため、感光体ドラム1上の地
肌部fが現像ローラ52に対向する際に、感光体ドラム
1の表面電位と現像ローラの電位との間の電位差によ
り、現像液中のトナーは現像ローラ52側に寄り、感光
体ドラム1上の地肌部fに付着する現像液は、上記現像
液供給部54から供給される現像液中のトナー固形分よ
りもはるかに少ないトナー固形分が存在し、ほとんど液
体キャリアのみとなっている。画像部eでは、感光体ド
ラム1の表面電位と現像ローラ52の電位との間の電位
差により、供給された現像液中のトナーは感光体ドラム
1側に寄り、感光体ドラム1上の画像部eに付着する現
像液は、上記現像液供給部54から供給される現像液よ
りもトナー固形分率がはるかに高いものとなっている。
【0052】図2(b)はスクイズローラ57通過後の
感光体ドラム1表面の液体キャリアC及びトナー像Tの
付着状態を示している。この図2(b)はスクイズロー
ラ57による余剰液除去条件が最適条件に設定された場
合の付着状態、すなわち液体キャリアの膜厚がトナー像
の膜厚より薄くなった付着状態を示しており、感光体ド
ラム1上の液膜は、地肌部(非画像部)で5μm以下
に、トナー像部分でも10μm以下となる。
【0053】上記電界形成手段の導電性ローラとしての
電界ローラ60は導電体からなり、スクイズローラ57
で液体キャリアの一部が除去された感光体ドラム1上の
トナー像及び液体キャリアに空隙を介して対向するよう
に、すなわち感光体ドラム1上のトナー像及び液体キャ
リアに接触しないように設けられている。この電界ロー
ラ60には、図示を省略する電源から後述する所定の大
きさの電圧が印加され、該空隙とトナー像とを介して電
流が流れるような強度の電界を発生させる。印加する電
圧としては、直流電圧で構わないが、直流電圧に交流電
圧を重畳させてもよい。交流電圧を重畳すると、周波数
の条件や直流分の電圧設定によって、後述のようにトナ
ー凝集を向上させる条件を広範囲に設定することが可能
となる。
【0054】このように電界ローラ60に電圧を印加し
て電界ローラ60と感光体ドラム1との間に電界を形成
し、トナー像及び空隙を介して電流を流すと、トナー像
のトナーの凝集が向上する。このトナー凝集が向上する
のは、トナー像のトナー間にいわゆるジョンセン−ラー
ベック力が作用して凝集力が高まるためであると考えら
れる。すなわち、トナーが電気抵抗を有しているため、
トナー間の接触点における接触抵抗のため局部的に電位
降下が生じ、該接触部近傍の両トナーの間隙を隔てて相
対向する面に正、負の電荷が溜まって該間隙に著しく高
い強度の電界が発生し、一種のコンデンサを形成する。
湿式の複写機などの画像形成装置で用いるトナーの粒径
は1μm以下と小さく、トナー接触部の間隙はきわめて
小さいため、パッシェンの火花曲線の左方上昇部に当た
り、破壊電界強度が著しく高くなり大きなマックスウェ
ル力を生じ、トナー間の凝集力が増加するというトナー
凝集効果が生じると考えられる。
【0055】上記トナー凝集効果は、転写工程で明確な
差として現れる。図3(a),(b)のハッチング部
は、転写紙6に転写した十字細線のトナー像の拡大図で
ある。図3(a)は電界ローラ60に電圧が印加されな
い条件でのトナー像であり、図3(b)は電界ローラ6
0に電圧が印加され、トナー凝集効果が生じた場合のト
ナー像の拡大図である。
【0056】また、上記トナー凝集効果を得るために、
電界ローラ60に電圧を印加した状態で感光体ドラム1
と電界ローラ60との間に所定の電界を形成し、放電を
発生させて放電電流を流しているが、この放電として
は、主に電界ローラ60の表面近傍で表面全体が均一に
発光する無パルスコロナ放電又はグロー放電を利用して
いる。この種の放電に対して、電界ローラ60の表面の
一部にでもブラシコロナ放電やパルスコロナ放電が発生
すると、そのコロナ部分に放電電流が集中して、前述の
トナー凝集効果がある部分とない部分とのムラが生じる
ため、結果として図3(a)と図3(b)のトナー像が
混在してしまう。
【0057】本実施例では、上記無パルスコロナ放電や
グロー放電を安定して発生させるために、上記電界ロー
ラ60用の電源の出力電圧及び電流を所定値に設定し、
感光体ドラム1と電界ローラ60との間の間隙を所定幅
に設定するとともに、図示しないモータなどのローラ駆
動手段により、図1の矢印d方向に電界ローラ60を回
転させて、常に一定状態の電界ローラ60表面を感光体
ドラム1に対向させている。電界ローラ60を回転させ
ずに経時的に不均一な表面を感光体ドラム1に対向させ
たり、上記間隙の幅が大きすぎたりした場合には、ブラ
シコロナ放電やパルスコロナ放電等の不均一放電が発生
しやすくなる。
【0058】図4は感光体ドラム1上のトナー像の種類
を変えて測定した、電界ローラ60への印加電圧と、感
光体ドラム1と電界ローラ60との間を流れる電流Is
rとの関係を示すグラフである。図中の記号○、△及び
◇で示すデータは、それぞれトナー像無し、125mm
幅のベタのトナー像及び225mm幅のベタのトナー像
に対するデータであり、縦のラインgより右側の領域で
上記トナー凝集効果が顕著に得られた。この図4から、
電界ローラ60の印加電圧を増加していくと、上記トナ
ー凝集効果が顕著にみられ始めるところから急激に電流
値が大きくなっていることがわかる。また、図4に示す
ように、画像部では地肌部に比べて電界ローラ60に流
れる電流値が小さく、またトナー像の領域が大きくなる
ほど流れる電流値が小さくなる。更に地肌部では電流は
流れても画像部では流れない場合もある。そこで、電界
ローラ60用の電源の出力電圧は、少なくとも画像部で
電流が流れるように設定する必要がある。
【0059】また、本発明者等の実験によれば、上記電
界ローラ60に印加する電圧が、感光体ドラム1の表面
電位を変化させるに十分な電圧であれば、トナー像つぶ
れ、線太りやトナー流れを伴うことがない良好な画像形
成ができることが確認された。図5は本実験の結果を示
したグラフであり、横軸は電界ローラ60への印加電圧
であり、縦軸は感光体ドラム1の表面電位である。ここ
で、電界ローラ60に−300Vの電圧を印加したとこ
ろ、感光体ドラム1の表面電位が変化しはじめ、電界ロ
ーラ60に絶対値で300V以上の負電圧を印加した状
態で画像形成を行なったところ、トナー像つぶれ、線太
りやトナー流れによる画質の低下は軽減されていた。ま
た、電界ローラ60に、絶対値で800V以上の負電圧
を印加した状態で画像形成を行ったところ、トナー像つ
ぶれ、線太りやトナー像流れがほとんどない良好な画像
が得られるとともに、感光体ドラム1の表面電位は略0
Vとなり、トナー像を形成するトナーと、感光体ドラム
1との静電力が弱まり、次の転写工程でトナー像が転写
紙6に転写しやすくなって良好な転写特性が得られた。
【0060】また、電界ローラ60で形成した電界によ
り感光体ドラム1上のトナー像のトナー凝集を向上させ
て画像形成を行った場合、トナー像つぶれ、線太りやト
ナー像流れが生じない状態にある感光体ドラム1表面の
現像液のトナー固形分率を測定したところ、上記トナー
凝集効果のない状態の現像液のトナー固形分率と比較し
て、1割から2割ほど高い値となっていた。ここで、ト
ナー固形分率とは、感光体ドラム1の表面に付着した現
像液の全重量100に対する、その中に含まれるトナー
粒子の重量比率である。このようにトナー固形分率が上
昇すると、トナー像を形成する各トナー間の距離が近く
なり、該トナー粒子間に作用する引力がつよくなること
で、トナーが感光体ドラム1表面を移動しにくくなり像
つぶれ等が防止されるものと予測される。
【0061】上記電界ローラ60の材料又は表層材料と
しては、鉄鋼材、アルミ材等の金属材料やその他の導電
性材料を用いることができる。この電界ローラ60の表
面は金属材料等がそのまま露出するようにしてもいい
が、表面に溶射や陽極酸化などの表面処理を施して抵抗
層を設けても良い。このように表面処理を施して抵抗層
を設けた場合は、電界ローラ60表面近傍で表面全体が
均一に発光する前述の無パルスコロナ放電又はグロー放
電を発生させることができる条件範囲を拡大できる。但
し、この電界ローラ60の抵抗層は、無パルスコロナ放
電又はグロー放電が発生するような適正な電気抵抗を有
するものにする必要がある。
【0062】また、本実施例では、現像ローラ52、ス
クイズローラ57及び電界ローラ60の外周面に、それ
ぞれ現像ローラスクレーパ55、スクイズローラスクレ
ーパ58及び電界ローラスクレーパ61を当接させてい
る。各スクレーパ55,58,61は、各ローラ52,
57,60の回転に伴って各ローラ表面から現像液を除
去して、感光体ドラム1と最も接近する前に各ローラ表
面に均一な液層を形成する。スクレーパによる現像液除
去位置を通過したローラ上の液層厚で特に条件が厳しい
のは、スクイズローラ57及び電界ローラ60上の液層
厚であり、それぞれ1μm以下になるようにスクレーパ
の材料及び当接力が設定される。但し、電界ローラ60
では、ローラ上の液層厚が均一になれば数μmまで許容
される。また、現像ローラスクレーパ55については、
スクレーパによる現像液除去位置を通過した後に現像液
溜まりがあるため、ローラ上の液層厚の制限はない。但
し、現像バイアスによりローラ表面にトナーが寄ってく
るため、ローラの円周方向にトナーのすじが発生しない
程度の規制力があれがよい。現像ローラ52が感光体ド
ラム1に最接近する部分は現像領域になっており、現像
液が満たされている。
【0063】また、本実施例では図6に示すように、電
界ローラ60を、感光体ドラム1表面に付着する現像液
と離間させた位置に、即ち、感光体ドラム1表面に付着
する現像液の膜厚lよりも感光体ドラム1と電界ローラ
60となす間隔gが大きくなるような位置に設けてい
る。この位置に電界ローラ60を設けると、電界ローラ
60を現像液に接する位置に設けた場合と比較して、ト
ナー像つぶれとトナー像流れ防止の効果が顕著なものと
なる。これは、電界ローラ60と現像液との間に空隙
(空気層)があることで、前述のように電界がトナー間
の間隙に集中してトナー凝集が向上し、トナー像内の液
体キャリアが絞りだされて、該トナーが感光体ドラム1
表面を移動しにくくなるためであると考えられる。ま
た、電界ローラ60が感光体ドラム1上の現像液に接触
していないので、液体キャリアの接触分離が発生せず、
トナー像にせん断力が作用しない。従って、トナーのチ
リによる画質の劣化もない。
【0064】また、上記現像ローラ52、スクイズロー
ラ57及び電界ローラ60と、感光体ドラム1表面との
間の間隙(ギャップ)の幅をそれぞれ現像ローラギャッ
プg1,スクイズローラギャップg2,電界ローラギャ
ップg3とした場合に、g1≧g3>g2を満足するよ
うに各ギャップ幅を設定するのが好ましい。先に図2
(a)を用いて説明したように、現像ローラ52通過後
の感光体ドラム1表面には、現像ローラ52や現像液の
条件で30〜200μmの現像液層が形成される。この
現像液層の層厚を決定する条件の一つとしては、現像ロ
ーラギャップg1がある。この現像ローラギャップg1
は、現像液中に混在する粗大粒子の大きさが現像ローラ
ギャップ中に挟まり、画像形成中の異常や感光体ドラム
1表面の傷を発生させない条件とする。この粗大粒子の
現像ローラギャップ中への流れ込みは、フィルターであ
る程度防げるが、フィルターのメッシュではトナーによ
る目詰まりが発生する。このため、100μm以上の粗
大粒子を除くフィルターを設けると、現像ローラギャッ
プg1は100μm以上に設定する必要がある。
【0065】また、スクイズローラ57通過後の感光体
ドラム1表面には、図2(b)に示したような現像液層
が形成される。この現像液層のように、液体キャリア層
をトナー像層よりも薄くするためには、スクイズローラ
ギャップg2は狭いほどよいが、狭くなりすぎるとトナ
ー像を変形させる条件となる。これは、スクイズローラ
57が機械的にトナー像に接触してトナー像が変形する
場合と、スクイズローラ57が液体キャリアを介して接
触し、スクイズローラ57の回転でトナー像層にせん断
力が作用してトナー像が変形する場合とが考えられる。
このため、スクイズローラギャップg2は、スクイズロ
ーラ57の回転で液体キャリア層厚が最小値になり、ト
ナー像を変形させないように設定する必要があり、30
〜60μm程度が最適である。
【0066】また、前述のように、電界ローラギャップ
g3は、図2(b)に示す感光体ドラム1上の現像液層
(トナー像層及び液体キャリア層)に接触しないように
設定する。ここで、電界ローラギャップg3の設定条件
によっては、電圧を印加していない電界ローラ60表面
と感光体ドラム1表面の現像液層が非接触状態であって
も、電圧を印加した電界ローラ60と感光体ドラム1と
の間に形成された電界により、トナー像が電界ローラ6
0に引き寄せられて電界ローラ60表面とトナー像層が
接触状態になったり、電界ローラスクレーパ61を通過
した電界ローラ60表面に付着した現像液または液体キ
ャリア液がトリガーになって、前者と同様に電界ローラ
60表面とトナー像層が接触状態になったりする条件と
なる場合がある。このため、電界ローラギャップg3を
スクイズローラギャップg2よりも広く設定するのが望
ましい。この設定により、電界ローラ60と感光体ドラ
ム1との間に前述の均一に発光する無パルスコロナ放電
またはグロー放電を有効且つ効率よく発生させることが
できる。なお、上記現像ローラギャップg1が70〜1
00μmである場合、電界ローラギャップg3は現像ロ
ーラギャップg1と同程度に設定するのが最適であっ
た。
【0067】以上、本実施例によれば、感光体ドラム1
と電界ローラ60との間に形成した電界により、感光体
ドラム1上のトナー像及び空隙を介して電流を流し、ト
ナー像中のトナー同士の間、及びトナーと感光体ドラム
1との間に作用する静電的な引力を強め、該トナー像中
のトナーの凝集力及び感光体ドラム1への付着力を高め
ることができるので、良好な転写がなされるに十分な量
の液体キャリアを感光体ドラム1の表面に残存させた状
態でも、トナー像の変形による画像のつぶれや線太りの
ない高画質の画像を形成することができる。
【0068】また、本実施例によれば、上記空隙を介し
て、電界ローラ60を感光体ドラム1上のトナー像及び
液体キャリアに接触しないように対向させることによ
り、該トナー像にせん断力が作用しなくなるので、中間
転写体を用いない場合でも、トナーのチリによる画質劣
化のない高品質の画像を形成することができる。
【0069】なお、上記実施例では、電界形成手段とし
て電界ローラ60と該ローラに電圧を印加する電源とを
用いたが、導電性板部材(以下、板状電極という)と該
板状電極に電圧を印加する電源とを用いることもでき
。図7は対向電極としての板状電極63と該電極に電
圧を印加する電圧印加手段とを用いた実施例を示す概略
構成図である。電界形成手段の対向電極として板状電極
63等を用いると、板状電極63は感光体ドラム1と板
状電極63との間隔(ギャップ)を高精度に保つことが
できるので、トナー像を形成するトナー粒子に作用する
電界を安定させることができる。この板状電極63の材
料としては、前述の電界ローラ60の場合と同様に、鉄
鋼材、アルミ材等の金属材料やその他の導電性材料を用
いることができる。また、この板状電極63の表面は金
属材料等がそのまま露出するようにしてもいいが、前述
の電界ローラ60の場合と同様に、表面に溶射や陽極酸
化などの表面処理を施して、無パルスコロナ放電又はグ
ロー放電を発生させるような適正な電気抵抗を有する抵
抗層を設けても良い。
【0070】また、上記実施例において、上記電界ロー
ラに流す電流の大きさを正規なものよりも大きくしすぎ
ると(過大な電圧を印加すると)、感光体ドラム1上の
感光体の劣化、あるいは電界ローラ60と感光体ドラム
1との間に火花放電を生じ、感光体あるいは電界ローラ
の破損を招き、信頼性の点で問題が大きい。また、感光
体ドラムあるいは電界ローラ60が静止した状態で電界
ローラ60に電圧を印加しても同様な問題が発生する。
また、感光体ドラム1あるいは電界ローラ60に傷があ
り、火花放電などの異常な放電を生じる場合には、電界
ローラ60に流れる電流が非常に大きくなり、一方何ら
かの異常(例えば感光体ドラム1と電界ローラ60の間
の間隙空間が全て液体キャリア(アイソパー)で満たさ
れるという異常)が生じた場合、電界ローラ60に流れ
る電流は、正規なものに比べ著しく小さくなる。
【0071】そこで、電界ローラ60と感光体ドラム1
との間に流れる電流を検出する電流検出手段としての電
流検出回路を設け、この電流検出回路の検出結果に基づ
いて電界ローラ60への電圧の印加をON/OFFする
ように定電圧電源を制御する制御部を設けても良い。上
記電流検出回路は、図8(a)に示すように電界ローラ
60と定電圧電源10との間に接続した適当な抵抗値を
有する抵抗素子11と、該抵抗素子11に並列接続した
電圧計12とにより構成することができる。この抵抗素
子11の抵抗値と電圧計12で検出した該抵抗素子11
両端の電位差とにより、電界ローラ60から感光体ドラ
ム1に流れる電流を求めることができる。また、上記電
流検出回路は、図8(b)に示すように感光体ドラム1
の導電性基体と接地との間に設けてもよい。また、抵抗
素子と電圧計との組み合わせに代えて電流計を用いても
い。また、上記制御部13は、図9に示すように、上記
図8(a)又は(b)で示した電流検出回路131と、
基準電流範囲の上限値及び下限値に対応したmax電圧
及びmin電圧を発生する基準電圧発生回路132と、
電流検出回路131及び電圧発生回路132の出力信号
を比較する比較器133と、該比較器133の比較結果
に基づいて電源10の制御信号を発生する制御電圧発生
回路134及び電源10の出力を遮断する電源遮断回路
135とにより構成することができる。
【0072】上記制御部13において、上記電流検出回
路131で検出した電流に対応する電圧値を、別途設定
された基準電圧発生回路132から出力されたmax電
圧値及びmin電圧値と比較し、検出された値がmax
電圧値とmin電圧値との間にある場合は制御信号iを
制御電圧発生回路134に送って電源10を駆動する。
一方、検出された値がmax電圧値より大きい、あるい
はmin電圧値より小さい場合は制御信号jを電源遮断
回路135に送って電源10を遮断する。このような制
御により、何らかの異常(例えば感光体ドラム1の一部
破損、電界ローラ60への微少な突起物の付着)が発生
した場合でも、電界がその部分に集中し、その結果感光
体ドラム1又は電界ローラ60が破損するのを未然に防
止することができる。ここで、上記基準電流範囲の上限
値は、感光体ドラム1表面の限界から決められ、通常、
軸方向の単位長さ当たり50μA/cm程度が適当であ
り、また下限値は、トナーの凝集効果が顕著に現れ始め
る点から決められ、通常1μA/cm程度である。な
お、上記検出された値がmax電圧値より大きい、ある
いはmin電圧値より小さい場合に、装置の異常が発生
した旨を表示手段としての操作パネル等に表示するよう
に制御しても良い。
【0073】また、上記実施例において、図10(a)
の画像面積比率と電界ローラ60に流れる電流との関係
からわかるように、画像領域の増加に伴って電界ローラ
60に流れる電流は減少する。従って、単位面積当たり
の電流によって決まるトナーの凝集力あるいは感光体ド
ラムへの付着力も画像面積比率によって変動することに
なる。また、図10(b)の上記電界ローラギャップg
3と電界ローラ60に流れる電流との関係からわかるよ
うに、電界ローラギャップg3の増加に伴って電界ロー
ラ60に流れる電流は減少する。
【0074】そこで、上記電流を一定に制御するため
に、図11に示すような制御部13を設けても良い。こ
の制御部13においては、上記電流検出回路131で検
出した電流に対応する電圧値と、基準電圧発生回路13
6から出力される予め設定された基準電圧との電位差か
ら算出した補正電圧を補正電圧発生回路137で発生さ
せ、その補正電圧と電圧設定回路から出力される設定制
御電圧を加算回路139で加算し、その補正後の制御電
圧に応じて設定変更された印加電圧を電源10から電界
ローラ60に印加する。このような制御により、画像面
積比率や電界ローラギャップg3が変動して電流が変化
してしまうような場合でも、その電流がほぼ一定になる
ようにして、安定したトナー凝集効果が得られるように
なる。ここで、上記基準電圧発生回路136から出力さ
れる基準電圧は、電流が適切な範囲(50μA/cm以
下、1μA/cm以上)内に入るように予め設定するの
が好ましい。
【0075】また、感光体ドラム1及び電界ローラ60
は互いに回転しているため、わずかな偏心があっても上
記電界ローラギャップg3は変動するため、トナーの凝
集力あるいは感光体ドラムへの付着力も変動することに
なる。例えば、図12に示すように感光体ドラム1、電
界ローラ60の半径及び周速を各々r1,r2,v1,
v2とすると、電界ローラギャップg3の時間変動は、
数1に示す式で表すことができる。図13は、この電界
ローラギャップg3の時間変動を表したグラフである。
ここで、A1,A2は感光体ドラム1及び電界ローラ6
0の偏心、θはそれらの位相差、T1,T2は感光体ド
ラム1及び電界ローラ60の1回転の周期を表してい
る。
【数1】 g3(t)=A1・sin(t/T1)+A2・sin((t/T2)+θ) T1=2πr1/v1, T2=2πr2/v2
【0076】上記数1及び図13に示されるような変動
が電界ローラギャップg3に生じると、それにつれて電
界ローラ60に流れる電流も変動することになり、トナ
ーの感光体ドラム1への付着力にムラが生じ、画像上好
ましくない。
【0077】そこで、上記周期T1,T2が、T1=n
・T2又はT2=n・T1(nは自然数)を満足するよ
うに駆動条件を設定してもよい。このような設定によ
り、上記電界ローラギャップg3の変動に伴う電流変動
を容易に補正することができる。具体的には、印加電圧
一定の条件下で、感光体ドラム1又は電界ローラ60の
一定回転角度ごとに、あるいは回転速度が一定である場
合には一定時間ごと、又は上記周期T1,T2の大きい
方(図13の場合はT1)の時間における適当な時間間
隔ごとに、電界ローラ60に流れる電流を検出し、その
電流値と時間又は回転角度との対応データを制御部のメ
モリに予め格納しておく。そして、実際の画像形成時に
は、その格納したデータに基づいて、各回転角度又は一
定時間間隔ごとに適切な印加電圧を算出し、その算出し
た電圧を電界ローラ60に印加するように電源10を制
御する。このような制御を行うことにより、上記偏心に
基づく電流変動及びトナー凝集力のムラを低減すること
ができる。なお、この制御を行う際、画像形成収容時に
感光体ドラム1及び電界ローラ60を同時に停止させる
のが好ましい。このように停止させることにより、感光
体ドラム1と電界ローラ60の偏心の位相差(上記数1
のθ)を常に同じ値に保つことができ、これら一連の補
正制御を簡略化することができる。
【0078】また、上記実施例において、電界ローラ6
0の電源として定電圧電源を用いる代わりに、一定電流
を供給することができる定電流電源を用いてもよい。但
し、この場合も何らかの異常が発生したときに、その被
害を最小限に抑えるために定電流電源の出力電圧を検知
できるようにしておき、予め設定しておいた基準電圧範
囲から外れた場合に装置を停止したり、そ異常の発生を
表示手段としての操作パネル等に表示したりして、感光
体ドラム1や電界ローラ60の破損などを未然に防止す
ることが望ましい。
【0079】
【発明の効果】請求項1乃至18の湿式画像形成装置に
よれば、潜像担持体と対向電極との間に形成した電界に
より、潜像担持体上のトナー像及び空隙を介して電流を
流し、トナー像中のトナー同士の間、及びトナーと潜像
担持体との間に作用する静電的な引力を強め、該トナー
像中のトナーの凝集力及び潜像担持体への付着力を高め
ることができるので、良好な転写がなされるに十分な量
の液体キャリアを潜像担持体の表面に残存させた状態で
も、トナー像の変形による画像のつぶれや線太りのない
高画質の画像を形成することができる。また、上記空隙
を介して、対向電極を潜像担持体上のトナー像及び液体
キャリアに接触しないように対向させることにより、該
トナー像にせん断力が作用しなくなるので、中間転写体
を用いない場合でも、トナーのチリによる画質劣化のな
い高品質の画像を形成することができる。更に、上記電
界で生じた無パルスコロナ放電又はグロー放電により、
潜像担持 体と対向電極との間に均一な放電電流が流れる
ので、ムラのないトナー凝集効果を得ることができる。
しかも、潜像担持体上のトナー像のトナー固形分率を高
めて各トナー間に作用する引力を強くすることができる
ので、潜像担持体上でのトナーの移動をより効果的に抑
え、更にトナー像の変形による画像のつぶれや線太りの
ない高画質の画像を形成することができる。
【0080】特に、請求項2の湿式画像形成装置によれ
ば、上記対向電極で形成する電界により、潜像担持体上
のトナー像を構成する帯電したトナーが潜像担持体表面
に向かって移動するような静電的な力を、該トナーに作
用させることができるので、何らかの異常の際にトナー
が対向電極側に移動して付着することがなくなり、装置
の信頼性が向上する。
【0081】また特に、請求項3の湿式画像形成装置に
よれば、上記対向電極で形成する電界により、トナー像
が形成されている潜像担持体表面の電位の絶対値を小さ
くして潜像担持体へのダメージを低減することができ
【0082】また特に、請求項の湿式画像形成装置に
よれば、ローラ駆動手段で導電性ローラを回転駆動する
ことにより、導電性ローラの外周面の同じ部分が潜像担
持体に連続して対向し続けないようにし、該導電性ロー
ラの外周面への異物付着を発生しにくくしているので、
潜像担持体と導電性ローラとの間により安定した電界を
形成し、上記トナー像中のトナーの凝集力を安定して高
めることができる。
【0083】また特に、請求項の湿式画像形成装置に
よれば、導電性ローラの回転に伴って、除去手段で導電
性ローラの表面に付着した現像液を除去することによ
り、常にクリーニングされた安定した表面形状の導電性
ローラの表面を潜像担持体に対向させるので、潜像担持
体と導電性ローラとの間に更に安定した電界を形成し、
上記トナー像中のトナーの凝集力を安定して高めること
ができる。
【0084】また特に、請求項の湿式画像形成装置に
よれば、導電性ローラと潜像担持体との間の間隙を現像
手段と潜像担持体との間の間隙以下に設定することによ
り、現像手段によってエッジ効果のない画像を得るため
に十分な膜厚のトナー像を潜像担持体上に形成できると
ともに、該間隙に粗大粒子が混入しても画像形成以上や
潜像担持体表面の傷を発生させることがない。更に、導
電性ローラと潜像担持体との間の間隙を余剰液除去手段
と潜像担持体との間の間隙より広く設定することによ
り、潜像担持体上のトナー像及び液体キャリアが導電性
ローラに確実に接触しないようになり、トナーのチリに
よる画質劣化をより確実に防止できる。
【0085】また特に、請求項の湿式画像形成装置に
よれば、潜像担持体表面に平面部が対向するように配設
された導電性板部材を用いることにより、取り扱いが容
易で、正確な位置決めが可能となり、導電性板部材と潜
像担持体との間隔を高精度にすることができるので、潜
像担持体と導電性板部材との間に更に安定した電界を形
成し、上記トナー像中のトナーの凝集力を安定して高め
ることができる。
【0086】た特に、請求項の湿式画像形成装置に
よれば、制御手段で定電圧電源を制御して、上記電流検
出手段で検出した電流の大きさが変化した場合に、その
変化に基づいて対向電極に印加する電圧の大きさを変化
させることにより、該電流を所定電流の大きさに戻すこ
とができるので、上記トナー像中のトナーの凝集力を更
に安定して高めることができる。
【0087】また特に、請求項の湿式画像形成装置に
よれば、制御手段で定電圧電源を制御して、上記電流検
出手段で検出した電流の大きさが所定の基準電流範囲か
ら外れたときに、上記電圧の印加を停止することによ
り、上記トナー像中のトナーの凝集が適正に行われない
状態、例えば潜像担持体と対向電極との間に空隙がなく
液体キャリアが満たされた状態での装置の誤動作、及び
潜像担持体や対向電極のピンホールや傷における電界集
中による破損を未然に防止することができる。
【0088】また特に、請求項10の湿式画像形成装置
によれば、制御手段で表示手段を制御して、上記電流検
出手段で検出した電流の大きさが所定の基準電流範囲か
ら外れたときに装置の異常を表示することにより、装置
の異常をオペレータに速やかに知らせることができる。
【0089】また特に、請求項11の湿式画像形成装置
によれば、上記基準電流範囲の下限を導電性ローラの回
転軸方向の単位長さ当たり1μA/cmに設定すること
により、上記トナー像中のトナーの凝集が適正に行われ
るようにすることができる。また、上記基準電流範囲の
上限を50μA/cm以下に設定することにより、潜像
担持体や対向電極の電界集中による破損を確実に防止す
ることができる。
【0090】また特に、請求項12の湿式画像形成装置
によれば、潜像担持体の1回転の周期T1と導電性ロー
ラの1回転の周期T2との関係が、nを自然数とした場
合、T1=n・T2あるいはT2=n・T1を満足する
ことにより、潜像担持体及び導電性ローラの偏心によっ
て両者の間の間隙が変動する場合でも、その間隙の変動
が一定周期を有するようになるため、上記電流の大きさ
を一定にするような印加電圧の制御が容易になる。
【0091】また特に、請求項13の湿式画像形成装置
によれば、前もって求めた制御用データを用い、制御手
段で定電圧電源を制御して、潜像担持体又は導電性ロー
ラの回転角度に応じて、導電性ローラに印加する電圧の
大きさを変化させることにより、潜像担持体及び導電性
ローラの偏心によって両者の間のギャップが変動する場
合でも、上記トナー像を流れる電流の大きさをほぼ一定
にして、上記トナー像中のトナーの凝集力を安定して高
めることができる。
【0092】また特に、請求項14の湿式画像形成装置
によれば、制御手段で潜像担持体駆動手段及びローラ駆
動手段を制御して、画像形成動作終了時、潜像担持体及
び導電性ローラの回転駆動を同時に停止することによ
り、潜像担持体及び導電性ローラの偏心の位相差を常に
同じにすることができるので、該偏心による電流の変動
を補正して該電流の大きさを一定にするというような印
加電圧の制御が更に容易になる。
【0093】また特に、請求項15の湿式画像形成装置
によれば、対向電極に電圧を印加する電源として、定電
流電源を用いことにより、潜像担持体と対向電極との間
に常に一定の電流を流すことができるので、上記トナー
像中のトナーの凝集力を安定して高めることができる。
【0094】また特に、請求項16の湿式画像形成装置
によれば、電圧検出手段で対向電極に印加される電圧を
検出し、制御手段で定電流電源を制御して、該電圧検出
手段で検出した電圧の大きさが所定の基準電圧範囲から
外れたときに、上記電圧の印加を停止することにより、
上記トナー像中のトナーの凝集が適正に行われない状
態、例えば潜像担持体と対向電極との間に空隙がなく液
体キャリアが満たされた状態での装置の誤動作、及び潜
像担持体や対向電極のピンホールや傷における電界集中
による破損を未然に防止することができる。
【0095】また特に、請求項17の湿式画像形成装置
によれば、制御手段で表示手段を制御して、上記電圧検
出手段で検出した電圧の大きさが所定の基準電圧範囲か
ら外れたときに装置の異常を表示することにより、装置
の異常をオペレータに速やかに知らせることができる。
【0096】また特に、請求項18の湿式画像形成装置
によれば、制御手段で潜像担持体駆動手段及びローラ駆
動手段を制御して、導電性ローラに電圧を印加している
ときに、潜像担持体表面の移動及び導電性ローラの回転
を行うようにすることにより、潜像担持体及び導電性ロ
ーラの表面の同一部分に常に電界が集中しないようにす
ることができ、潜像担持体又は導電性ローラの疲労、破
損を防止でき、装置の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る複写機の概略構成図。
【図2】(a)は現像ローラ通過後の感光体ドラム上の
現像液層の説明図。(b)はスクイズローラ通過後の感
光体ドラム上の現像液層の説明図。
【図3】(a)は電界ローラに電圧を印加しなかった場
合の転写紙上に転写された十字細線のトナー像の拡大
図。(b)は電界ローラに電圧を印加した場合の転写紙
上に転写された十字細線のトナー像の拡大図。
【図4】電界ローラへの印加電圧と電流との関係を示す
グラフ。
【図5】電界ローラに印加する電圧と感光体ドラムの表
面電位との関係を示すグラフ。
【図6】図1に示す複写機の要部を示す拡大図。
【図7】の実施例に係る複写機の概略構成図。
【図8】(a)は更に他の実施例に係る複写機における
電流検出回路の構成例の説明図。 (b)は変形例に係る電流検出回路の構成例の説明図。
【図9】更に他の実施例に係る複写機の制御ブロック
図。
【図10】(a)は画像面積比率と電界ローラに流れる
電流との関係を示す特性図。 (b)は電界ローラギャップg3と電界ローラに流れる
電流との関係を示す特性図。
【図11】更に他の実施例に係る複写機の制御ブロック
図。
【図12】電界ローラギャップg3の説明図。
【図13】電界ローラギャップg3の時間変動を示す特
性図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 メインチャージャ 3 露光用レーザスキャナ 4 イレーサ 5 湿式現像装置 6 転写材 7 転写チャージャ 8 クリーニングブレード 9 除電ランプ 10 電源 11 抵抗素子 12 電圧計 13 制御部 51 現像容器 52 現像ローラ 54 現像液供給部 55 スクレーパ 56 楔状部 57 スクイズローラ 58 スクイズローラスクレーパ 60 電界ローラ 61 電界ローラスクレー 3 板状電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 有介 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 塚本 武雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 平松 正己 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭55−115066(JP,A) 特公 昭58−30579(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 13/10 - 13/11 G03G 15/10 - 15/11

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に潜像が形成される潜像担持体と、 該潜像担持体上の潜像を、液体キャリアにトナーが分散
    されてなる現像液により現像してトナー像を形成する現
    像手段と、トナー像が形成された該潜像担持体に付着した液体キャ
    リアの一部を除去する余剰液除去手段と、 該余剰液除去手段で液体キャリアの一部が除去された
    潜像担持体上のトナー像及び液体キャリアに空隙を介し
    て対向する対向電極と、 該潜像担持体と該対向電極との間に無パルスコロナ放電
    又はグロー放電が発生し該空隙と該トナー像とを介して
    電流が流れるような強度の電界を形成する電圧を、該対
    向電極に印加する電源と、 該対向電極による電界形成領域を通過した該潜像担持体
    上のトナー像を、該潜像担持体から転写材に転写する転
    写手段とを備えたことを特徴とする湿式画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記対向電極で形成する電界が、上記潜像
    担持体上のトナー像を構成する帯電したトナーが該潜像
    担持体表面に向かって移動するような電界であることを
    特徴とする請求項1の湿式画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記対向電極で形成する電界が、上記トナ
    ー像が形成されている上記潜像担持体表面の電位の大き
    さを小さくするような電界であることを特徴とする請求
    項1の湿式画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記対向電極が、上記潜像担持体表面の移
    動方向と直交する方向に回転軸が平行になるように配設
    された導電性ローラ又は導電性ローラ表面に抵抗層を設
    けたローラであり、 該導電性ローラを回転駆動するローラ駆動手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1の湿式画像形成装置。
  5. 【請求項5】上記導電性ローラ上の付着物を除去する除
    去手段を設けたことを特徴とする請求項4の湿式画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】上記現像手段及び上記余剰液除去手段とし
    てそれぞれローラ状の回転体を用いた請求項4の湿式画
    像形成装置において、 上記導電性ローラと上記潜像担持体との間の間隙を、該
    現像手段と該潜像担持体との間の間隙以下で、且つ該余
    剰液除去手段と該潜像担持体との間の間隙より広く設定
    したことを特徴とする湿式画像形成装置。
  7. 【請求項7】上記対向電極が、上記潜像担持体表面に平
    面部が対向するように配設された導電性板部材又は導電
    性板部材表面に抵抗層を設けた板部材であることを特徴
    とする請求項1の湿式画像形成装置。
  8. 【請求項8】上記電源として定電圧電源を用い、 上記潜像担持体と上記対向電極との間に流れる電流を検
    出する電流検出手段と、該電流検出手段の検出結果に基
    づいて該対向電極に印加する電圧の大きさを変化させる
    ように該定電圧電源を制御する制御手段とを設けたこと
    を特徴とする請求項1、4又は7の湿式画像形成装置。
  9. 【請求項9】上記電源として定電圧電源を用い、 上記潜像担持体と上記対向電極との間に流れる電流を検
    出する電流検出手段と、該電流検出手段で検出した電流
    の大きさが所定の基準電流範囲から外れたときに、上記
    電圧の印加を停止するように該定電圧電源を制御する制
    御手段とを設けたことを特徴とする請求項1、4又は7
    の湿式画像形成装置。
  10. 【請求項10】装置の異常を表示するための表示手段
    と、上記電流検出手段で検出した電流の大きさが所定の
    基準電流範囲から外れたときに装置の異常を表示するよ
    うに該表示手段を制御する制御手段とを設けたことを特
    徴とする請求項9の湿式画像形成装置。
  11. 【請求項11】上記対向電極として上記導電性ローラを
    用いた請求項9の湿式画像形成装置において、 上記基準電流範囲を、該導電性ローラの回転軸方向の単
    位長さ当たり1μA/cm以上、及び50μA/cm以
    下に設定したことを特徴とする湿式画像形成装置。
  12. 【請求項12】上記潜像担持体としてドラム状の回転体
    を用い、上記電源として定電圧電源を用いた請求項4の
    湿式画像形成装置において、 該潜像担持体の1回転の周期T1と上記導電性ローラの
    1回転の周期T2との関係が、nを自然数とした場合、
    T1=n・T2あるいはT2=n・T1を満足するよう
    に、該潜像担持体及び導電性ローラを構成したことを特
    徴とする湿式画像形成装置。
  13. 【請求項13】上記潜像担持体又は上記導電性ローラの
    回転角度に応じて、該導電性ローラに印加する電圧の大
    きさを変化させるように上記定電圧電源を制御する制御
    手段を設けたことを特徴とする請求項12の湿式画像形
    成装置。
  14. 【請求項14】上記潜像担持体を回転駆動する潜像担持
    体駆動手段を備えた請求項12の湿式画像形成装置にお
    いて、 上記導電性ローラを回転駆動するローラ駆動手段と、画
    像形成動作終了時、該潜像担持体及び該導電性ローラの
    回転駆動を同時に停止するように該潜像担持体駆動手段
    及び該ローラ駆動手段を制御する制御手段とを設けたこ
    とを特徴とする湿式画像形成装置。
  15. 【請求項15】上記電源として定電流電源を用いたこと
    を特徴とする請求項1、4又は7の湿式画像形成装置。
  16. 【請求項16】上記対向電極に印加される電圧の大きさ
    を検出する電圧検出手段と、該電圧検出手段で検出した
    電圧の大きさが所定の基準電圧範囲から外れたときに、
    上記電圧の印加を停止するように上記定電流電源を制御
    する制御手段とを設けたことを特徴とする請求項15の
    湿式画像形成装置。
  17. 【請求項17】装置の異常を表示するための表示手段
    と、上記電圧検出手段で検出した電圧の大きさが所定の
    基準電圧範囲から外れたときに装置の異常を表示するよ
    うに該表示手段を制御する制御手段とを設けたことを特
    徴とする請求項16の湿式画像形成装置。
  18. 【請求項18】上記潜像担持体表面を移動させる潜像担
    持体駆動手段を備えた請求項4の湿式画像形成装置にお
    いて、 上記導電性ローラに電圧を印加しているときに、該潜像
    担持体表面の移動及び該導電性ローラの回転を行うよう
    に該潜像担持体駆動手段及び上記ローラ駆動手段を制御
    する制御手段を設けたことを特徴とする湿式画像形成装
    置。
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