JP3364563B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3364563B2
JP3364563B2 JP31712495A JP31712495A JP3364563B2 JP 3364563 B2 JP3364563 B2 JP 3364563B2 JP 31712495 A JP31712495 A JP 31712495A JP 31712495 A JP31712495 A JP 31712495A JP 3364563 B2 JP3364563 B2 JP 3364563B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、光プリン
タ装置などの電子写真装置や静電記録装置などの画像形
成装置に係わり、特に接触帯電部材を用いて感光体ドラ
ムなどを帯電させる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光体ドラムを用いて画像を形成する画
像形成装置では、感光体表面を一様に全面帯電するため
の帯電手段として、コロナ放電器が広く使用されてい
る。しかしながら、このようなコロナ放電器を使用した
場合、感光体ドラムをある一定の電位に均一に帯電させ
ることができるものの、コロナ放電を発生させる際に高
圧電源を必要とするのみならず、放電に伴って大量のオ
ゾンが発生して帯電部材、感光体ドラムを劣化させると
いう問題があった。そこで、このような問題を解決する
方法として、接触式帯電装置を使用して感光体ドラムを
帯電させることにより、上述した種々の問題が発生しな
いようにする方法が開発されている。
【0003】図9はこのような接触式帯電装置を使用し
た画像形成装置の一例を示す概略構成図である。この図
に示す画像形成装置101は、矢印方向に回転駆動され
る感光体ドラム102と、この感光体ドラム102の表
面を均一に帯電させる帯電ローラ103と、この帯電ロ
ーラ103に高圧電圧を印加する帯電ローラ用高圧電源
104と、前記感光体ドラム102上に光像を書き込ん
で静電潜像を形成する露光部105と、前記感光体ドラ
ム102上に生成された静電潜像を現像してトナー画像
にする現像部106と、前記感光体ドラム102上に形
成されたトナー画像を転写紙107に転写させる転写ロ
ーラ108と、この転写ローラ108に高圧電圧を印加
する転写ローラ用高圧電源109と、前記感光体ドラム
102の表面をクリーニングするクリーニング部110
と、前記感光体ドラム102の表面を除電する除電ラン
プ部111とを備えている。画像形成を行なうとき、感
光体ドラム102を矢印方向に回転駆動させながら、帯
電ローラ用高圧電源104によって帯電ローラ103に
直流の高圧電圧を印加して、前記感光体ドラム102の
表面を均一に帯電させた後、露光部105によって前記
感光体ドラム102上に光像を書き込んで静電潜像を形
成させ、現像部106によって、前記感光体ドラム10
2上に形成されている静電潜像を現像させてトナー画像
を形成する。次いで、転写ローラ用高圧電源109によ
って、転写ローラ108に高圧電圧を印加させながら、
前記感光体ドラム102上に形成されているトナー画像
を転写紙107上に転写させた後、定着部(図示は省略
する)に供給して溶融定着させ、これを機外に排紙させ
るとともに、クリーニング部110および除電ランプ部
111によって前記感光体ドラム102の表面をクリー
ニング処理、除電処理させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
接触式帯電装置を使用した画像形成装置101において
は、次に述べるような問題があった。すなわち、上述し
た画像形成装置101では、前記帯電ローラ用高圧電源
104から出力される高圧電圧を受ける金属製の回転自
在な芯金112と、導電性を持つ部材、例えばゴム材に
カーボンや硫黄などを入れて抵抗値を調整した部材によ
って構成され、前記芯金112の周囲に配置されて、前
記芯金112に印加された高圧電圧を表面側に伝える円
筒状の中抵抗弾性層113と、高い抵抗値を持つ部材、
例えばナイロンなどによって構成され、前記中抵抗弾性
層113の周囲に配置されて、前記中抵抗弾性層113
に印加された高圧電圧を前記感光体ドラム102の表面
に均一に伝える円筒状の表面層114とによって帯電ロ
ーラ103を構成し、帯電ローラ用高圧電源104によ
って図10に示す如く前記帯電ローラ102に高圧電圧
を印加して、感光体ドラム102の表面を所定電位に帯
電させている。しかしながら、このような帯電ローラ1
03は、図11に示す如く周囲温度などが変化したと
き、電気的な特性、例えば抵抗値が変化してしまうの
で、帯電ローラ用高圧電源104から出力される高圧電
圧の電圧値を一定にしても、感光体ドラム102の表面
電位を一定にすることができず、周囲温度が変化する
と、これに応じて、トナー画像の濃度が変化してしまう
という問題があった。
【0005】そこで、このような問題を解決する方法と
して、従来、特開平4−9883号公報に示す「画像形
成装置」、特開平4−186381号公報に示す「接触
帯電装置」、特開平5−341627号公報に示す「帯
電ローラ及びその製造方法、及び帯電ローラを用いた画
像形成装置及びその帯電装置」などが提案されている。
特開平4−9883号公報に示す「画像形成装置」は、
感光体ドラムの前回転期間や紙間期間などの非画像形成
領域で、帯電ローラを定電流駆動して、このときの印加
電圧を測定し、この測定結果に基づき、前記感光体ドラ
ムの画像形成領域で、前記帯電ローラを定電圧駆動する
ことにより、帯電ローラの温度変化に対する抵抗値変化
や感光体ドラム上にあるピンホールの有無などに起因す
る画像ムラや横スジなどが発生しないようにする。ま
た、特開平4−186381号公報に示す「接触帯電装
置」は、帯電ローラの周囲にサーミスタなどの温度検出
素子を配置し、この温度検出素子で検出された前記帯電
ローラの周囲温度に応じて、帯電ローラに印加する高圧
電圧の電圧値を調整することにより、帯電ローラの温度
変化に対する抵抗値変化などに起因する画像ムラなどが
発生しないようにする。また、特開平5−341627
号公報に示す「帯電ローラ及びその製造方法、及び帯電
ローラを用いた画像形成装置及びその帯電装置」は、中
抵抗弾性層として、エピクロルヒドリンゴムなどの本質
的に均一な導電性弾性部材を使用し、表面層として、前
記エピクロルヒドリンゴムなどを含むフッ素樹脂などを
使用した帯電ローラを用いて感光体ドラムを帯電させる
ことにより、帯電ローラの温度変化に対する抵抗値変
化、帯電ローラ自体の抵抗値ムラなどに起因する画像ム
ラなどが発生しないようにする。しかしながら、このよ
うな特開平4−9883号公報に示す「画像形成装
置」、特開平4−186381号公報に示す「接触帯電
装置」、特開平5−341627号公報に示す「帯電ロ
ーラ及びその製造方法、及び帯電ローラを用いた画像形
成装置及びその帯電装置」などでは、感光体ドラムの表
面が一定の膜厚であることを前提として、帯電ローラに
印加する高圧電圧の値を調整するようにしているので、
クリーニング部に設けられているブラシなどによって、
感光体ドラムの表面が削られて膜厚が薄くなったとき、
感光体ドラムの表面電位を所定の電位にすることができ
なくなり、画像ムラが生じるという問題があった。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みなされたもので
あり、請求項1では、感光体ドラムの表面にある感光体
膜の膜厚が変化しても、その表面電位を所定の電位にす
ることができ、これによって感光体ドラムの膜厚変化に
起因する画像ムラの発生を防止することができる画像形
成装置を提供することを目的としている。また、請求項
2では、画像の形成を繰り返し、帯電ローラや感光体ド
ラムの温度などが上昇してこれらの電気的特性が変化し
ても、これに対応して感光体ドラムに対する電荷供給量
を最適な値にして、感光体ドラムの表面電位を所定の値
にすることができるとともに、感光体ドラムに対して供
給される電流の総量を小さくしてこの感光体ドラムの長
寿命化を達成することができる画像形成装置を提供する
ことを目的としている。また、請求項3では、感光体ド
ラムから現像部を離間させることなく、感光体ドラムの
表面電位を最適にすることができ、これによってトナー
の無駄な消費を無くすことができる画像形成装置を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1では、感光体からなる被帯電体
に帯電部材を当接させながら、帯電部材用高圧電源によ
って前記帯電部材に高圧電圧を印加して、前記被帯電体
を均一に帯電させ、前記被帯電体上に静電潜像の書込み
を可能にする画像形成装置において、前記被帯電体に対
し、バイアス電圧を印加する被帯電体用電源と、前記帯
電部材用高圧電源によって前記帯電部材に高圧電圧を印
加しているとき、前記帯電部材と、前記被帯電体との間
に流れる電流の値を検出する電流値検出部と、前記被帯
電体用電源によって前記被帯電体にバイアス電圧が印加
されている状態で、前記電流値検出部で検出される電流
の値がほぼ零になるように、前記帯電部材用高圧電源か
ら出力される高圧電圧の値を調整し、この調整した高圧
電圧値を帯電印加基準電圧値として記憶する帯電印加基
準電圧値算出部と、前記被帯電体上に静電画像を形成す
る際、帯電部材用高圧電源から前記帯電印加基準電圧値
算出部で記憶した前記帯電印加基準電圧値を持つ高圧電
圧を出力させて、前記帯電部材に印加させ、前記被帯電
体を均一に帯電させる帯電制御部とを備えたことを特徴
としている。また、請求項2では、請求項1に記載の画
像形成装置において、前記帯電部材が前記被帯電体の非
画像領域に対応しているとき、前記帯電制御部によって
前記帯電部材用高圧電源から前記帯電部材に対し、前記
帯電印加基準電圧値を持つ高圧電圧を印加させた状態
で、前記被帯電体用電源によって前記被帯電体に複数の
電圧値を持つ複数のバイアス電圧を順次、印加しなが
ら、前記電流値検出部によって、前記帯電部材と前記被
帯電体との間に流れる電流の値を検出し、これらの各電
流の値の変化量に基づき、前記被帯電体上に静電画像を
形成する際、帯電制御部によって帯電部材用高圧電源か
ら前記帯電印加基準電圧値を補正した帯電印加電圧値を
持つ高圧電圧を出力させて、前記帯電部材に印加させ、
前記被帯電体を均一に帯電させることを特徴としてい
る。また、請求項3では、請求項2に記載の画像形成装
置において、前記帯電部材が前記被帯電体の非画像領域
に対応しているとき、前記被帯電体用電源によって前記
被帯電体に印加する、複数のバイアス電圧として、前記
被帯電体上に形成された静電潜像を現像する現像器の現
像バイアスより小さい電圧値を持つ電圧を採用すること
を特徴としている。
【0008】上記の構成において、請求項1では、感光
体からなる被帯電体に帯電部材を当接させながら、帯電
部材用高圧電源によって前記帯電部材に高圧電圧を印加
して、前記被帯電体を均一に帯電させ、前記被帯電体上
に静電潜像の書込みを可能にする画像形成装置におい
て、被帯電体用電源によって前記被帯電体にバイアス電
圧を印加している状態で、電流値検出部で検出される前
記帯電部材に対する電流の値がほぼ零になるように、帯
電印加基準電圧値算出部によって前記帯電部材用高圧電
源から出力される高圧電圧の値を調整し、この調整した
高圧電圧値を帯電印加基準電圧値として記憶するととも
に、前記被帯電体上に静電画像を形成する際、帯電制御
部によって前記帯電部材用高圧電源から前記帯電印加基
準電圧値算出部で記憶した前記帯電印加基準電圧値を持
つ高圧電圧を出力させて、前記帯電部材に印加させ、前
記被帯電体を均一に帯電させることにより、被帯電体の
表面にある感光体膜の膜厚が変化しても、その表面電位
を所定の電位にし、これによって被帯電体の膜厚変化に
起因する画像ムラの発生を防止する。
【0009】また、請求項2では、請求項1に記載の画
像形成装置において、前記帯電部材が前記被帯電体の非
画像領域に対応しているとき、前記帯電制御部によって
前記帯電部材用高圧電源から前記帯電部材に対し、前記
帯電印加基準電圧値を持つ高圧電圧を印加させた状態
で、前記被帯電体用電源によって前記被帯電体に複数の
電圧値を持つ複数のバイアス電圧を順次、印加しなが
ら、前記電流値検出部によって、前記帯電部材と前記被
帯電体との間に流れる電流の値を検出し、これらの各電
流の値の変化量に基づき、前記被帯電体上に静電画像を
形成する際、帯電制御部によって帯電部材用高圧電源か
ら前記帯電印加基準電圧値を補正した帯電印加電圧値を
持つ高圧電圧を出力させて、前記帯電部材に印加させ、
前記被帯電体を均一に帯電させることにより、画像の形
成を繰り返し、帯電部材や被帯電体の温度などが上昇し
てこれらの電気的特性が変化しても、これに対応して被
帯電体に対する電荷供給量を最適な値にして、被帯電体
の表面電位を所定の値にするとともに、被帯電体に対し
て供給される電流の総量を小さくしてこの被帯電体の長
寿命化を達成する。
【0010】また、請求項3では、請求項2に記載の画
像形成装置において、前記帯電部材が前記被帯電体の非
画像領域に対応しているとき、前記被帯電体用電源によ
って前記被帯電体に印加する、複数のバイアス電圧とし
て、前記被帯電体上に形成された静電潜像を現像する現
像器の現像バイアスより小さい電圧値を持つ電圧を採用
することにより、被帯電体から現像部を離間させること
なく、被帯電体の表面電位を最適にし、これによってト
ナーの無駄な消費を無くす。
【0011】
【発明の実施の形態】まず、本発明による画像形成装置
の詳細な説明に先だって、本発明による画像形成装置の
基本原理を説明する。 <第1の基本原理>今、図6に示す如く画像形成装置と
して、感光体ドラム用電源121によって感光体ドラム
122にバイアス電圧を印加しながら、電流計123が
接続された帯電ローラ用高圧電源124によって、前記
感光体ドラム122に当接して、この感光体ドラム12
2の回転に伴い、従動回転する帯電ローラ120に直流
の高圧電圧を印加し、前記感光体ドラム122の周囲に
配置された電位センサ125で前記感光体ドラム122
の電位を測定し、電位計126でこれを記録するという
装置を作る。そして、通常の画像形成動作を行なう際、
感光体ドラム用電源121から出力されるバイアス電圧
の電圧値が零(0V)にされた状態で、帯電ローラ用高
圧電源124から高圧電圧を出力させて帯電ローラ12
0に所定の電圧値、例えば“−1350V”を印加した
とき、感光体ドラム122の表面電位が所定の電位、例
えば“−700V”になり、この際、帯電ローラ120
に流れる電流の値、すなわち帯電ローラ用高圧電源12
4に接続された電流計123の値が、前記帯電ローラ1
20の抵抗値、前記帯電ローラ120に印加している高
圧電圧の値および前記感光体ドラム122に印加してい
るバイアス電圧(この場合は、“0V”)などに対応す
る値、例えば“−45μA”になるものとする。
【0012】この状態で、感光体ドラム用電源121か
ら出力されるバイアス電圧の電圧値をマイナス方向に順
次、増加させていくと、感光体ドラム122の表面電位
が図7に示す如くマイナス方向に徐々に増加し、感光体
ドラム用電源121から出力されるバイアス電圧の電圧
値が“−500V”を越えたとき、上昇の傾きが大きく
なり、この状態から、前記バイアス電圧の電圧値をマイ
ナス方向にさらに増加させていくと、前記バイアス電圧
の電圧値が“−900V”を越えたとき、感光体ドラム
122の表面電位が帯電ローラ120に印加されている
高圧電圧に対応する値に達して、これ以上、上昇しなく
なり、図8に示す如く帯電ローラ120から感光体ドラ
ム122に供給される電流の値、すなわち帯電ローラ用
高圧電源124に接続されている電流計123の電流値
が“0μA”になる。このとき、帯電ローラ120と、
感光体ドラム122との間に、電流による電圧降下など
が発生しないことから、電流値が“0μA”になってい
るとき、帯電ローラ120の抵抗値や感光体ドラム12
2の表面に形成されている感光層の膜厚がどのような値
であっても、感光体ドラム122の表面電位が帯電ロー
ラ120に印加されている高圧電圧の電圧値と対応した
値になっていることになる。この際、感光体ドラム12
2の表面電位が目標とする電位より、マイナス方向に大
きいときにも、帯電ローラ用高圧電源124に接続され
ている電流計123の電流値が“0μA”になり、感光
体ドラム122の表面電位が目標とする電位と一致して
いるかどうかを判定できなくなることから、本発明で
は、この電流計123の電流値がほぼ零に近い値、例え
ば“4μA”を検出値として使用する。
【0013】そして、図8に示すグラフから明らかなよ
うに、感光体ドラム122の表面電位として、目標とし
ている電位“−700V”より“100V”だけマイナ
ス側に大きいバイアス電圧(この場合、“−800
V”)を感光体ドラム用電源121から出力させて、こ
れを感光体ドラム122に印加したとき、帯電ローラ1
20から感光体ドラム122に供給される電流の値が
“4μA”になることから、感光体ドラム用電源121
で“−800V”のバイアス電圧を発生させて、これを
感光体ドラム122に印加させた状態で、帯電ローラ1
20から感光体ドラム122に対し、“4μA”の電流
値を持つ電流が流れるように、帯電ローラ用高圧電源1
24から出力される高圧電圧の電圧値を調整すれば、感
光体ドラム122の表面電位を目標としている“−70
0V”にすることができる。この原理に基づき、以下に
説明する形態例では、感光体ドラム122の表面電位の
目標値を“−800V”にしていることから、この“−
800V”より“100V”だけマイナス側に大きいバ
イアス電圧(この場合、“−900V”)を感光体ドラ
ム用電源121から出力させ、これを感光体ドラム12
2に印加させた状態で、帯電ローラ120から感光体ド
ラム122に対し、“4μA”の電流値を持つ電流が流
れるように、帯電ローラ用高圧電源124から出力され
る高圧電圧の電圧値を1%単位で調整することにより、
感光体ドラム122の表面電位を目標としている電位
“−800V”にする。
【0014】<第2の基本原理>さらに、画像形成動作
を行なう毎に、上述した手順で、帯電ローラ用高圧電源
124から出力される高圧電圧の電圧値を1%単位で調
整すれば、感光体ドラム122の表面電位を常に、目標
とする電位と一致させることができるが、連続して画像
形成動作を行なうとき、上述した手順で、その都度、帯
電ローラ用高圧電源124から出力される高圧電圧の電
圧値を1%単位で調整すると、画像形成動作に時間がか
かるとともに、この電圧値決定処理期間中、感光体ドラ
ム122に対し、余分な電流を流し続けなければなら
ず、余分な電流の総電流分だけ感光体ドラム122の寿
命を短くしてしまうので、本発明では、ジョブスタート
時にのみ、上述した帯電系設定処理を行ない、2枚目以
降の画像形成動作を行なうとき、以下に説明する手順
で、上述した帯電系設定処理で得られた帯電ローラ用高
圧電源124から出力される高圧電圧の電圧値を調整し
ている。まず、帯電系設定処理を行なうとき、上述した
手順で、帯電ローラ用高圧電源124から出力される高
圧電圧の電圧値を1%単位で調整して、感光体ドラム1
22の表面電位を目標としている“−800V”にする
のに必要な高圧電圧の電圧値(帯電ローラ用高圧電源1
24から出力される高圧電圧の電圧値)を決定し、これ
を画像形成動作時の帯電印加基準電圧値として記憶す
る。
【0015】この後、帯電ローラ用高圧電源124から
前記帯電印加基準電圧値を持つ高圧電圧を出力させ、こ
れを帯電ローラ120に印加させた状態で、感光体ドラ
ム用電源121から“−200V”のバイアス電圧を出
力させ、これを感光体ドラム122に印加させながら、
帯電ローラ用高圧電源124に接続されている電流計1
23で電流値を検出し、これを第1検出電流値として記
憶する。次いで、帯電ローラ用高圧電源124から前記
帯電印加基準電圧値を持つ高圧電圧を出力させ、これを
帯電ローラ120に印加させた状態で、感光体ドラム用
電源121から“−100V”のバイアス電圧を出力さ
せ、これを感光体ドラム122に印加させながら、帯電
ローラ用高圧電源124に接続されている電流計123
で電流値を検出し、これを第2検出電流値として記憶す
る。この後、記憶している第1検出電流値と、第2検出
電流値との差(基準電流差)を計算し、これを図8に示
す感光体ドラム122に対する印加電圧と、帯電ローラ
120に流れる電流との関係を示すグラフの傾き(基準
傾き値)として記憶する。そして、2枚目以降の画像形
成動作を行なうとき、上述した傾き値の測定動作と同様
に、帯電ローラ用高圧電源124から前記帯電印加基準
電圧値を持つ高圧電圧を出力させ、これを帯電ローラ1
20に印加させた状態で、感光体ドラム用電源121か
ら“−200V”のバイアス電圧を出力させ、これを感
光体ドラム122に印加させながら、帯電ローラ用高圧
電源124に接続されている電流計123で電流値を検
出し、これを第1検出電流値として記憶する。
【0016】次いで、帯電ローラ用高圧電源124から
前記帯電印加基準電圧値を持つ高圧電圧を出力させ、こ
れを帯電ローラ120に印加させた状態で、感光体ドラ
ム用電源121から“−100V”のバイアス電圧を出
力させ、これを感光体ドラム122に印加させながら、
帯電ローラ用高圧電源124に接続されている電流計1
23で電流値を検出し、これを第2検出電流値として記
憶する。この後、記憶している第1検出電流値と、第2
検出電流値との差(電流差)を計算して、2枚目以降に
おける感光体ドラム122に対する印加電圧と、帯電ロ
ーラ120に流れる電流との関係を示すグラフの傾き
(傾き値)を求める。このとき得られた傾き値と、1枚
目の画像形成処理で得られた基準傾き値との比を求め、
この比に基づき、帯電ローラ用高圧電源124から前記
帯電印加基準電圧値を調整した高圧電圧を出力させ、こ
れを帯電ローラ120に印加させることにより、温度変
化などによって、帯電ローラ120などの電気的特性、
感光体ドラム122の静電容量などが変化しても、感光
体ドラム122の表面電位を常に、目標とする電位にす
る。
【0017】<第3の基本原理>また、2枚目以降の画
像形成動作を行なうとき、感光体ドラム122に印加さ
れるバイアス電圧の値を、感光体ドラム122上に形成
された静電潜像を現像してトナー画像にする現像部の現
像バイアス(通常、“−240V”)より、小さい、
“−200V”以下にしている。紙間の期間で、上述し
た測定を行なわせることにより、現像部を感光体ドラム
122から離間させることなく、連続して現像処理を行
ない得るようにして、現像部を感光体ドラム122から
離間/当接させるときに行われる穂切りなどによる、ト
ナーの無駄な消費を確実に抑制する。
【0018】《本発明の形態例の説明》以下、上述した
基本原理を用いた本発明を図面に示した形態例に基づい
て詳細に説明する。 <形態例の構成>図1は本発明による画像形成装置の一
形態例の構成を示す概略構成図である。この図に示す画
像形成装置1は、アルミニウムなどの円筒状の導電性基
体層2およびこの導電性基体層2の周囲に設けられる円
筒状の感光層3を有し、矢印方向に回転駆動される感光
体ドラム4と、この感光体ドラム4の前記導電性基体層
2にバイアス電圧を印加する感光体ドラム用電源5と、
導電性を持つ金属などによって回転自在に構成される芯
金6、導電性を持つ弾性部材、例えばエピクロルヒドリ
ンゴムなどの本質的に均一な導電性弾性部材によって構
成され、前記芯金6の周囲に配置されて、前記芯金6に
印加された高圧電圧を表面側に伝える円筒状の中抵抗弾
性層7および前記エピクロルヒドリンゴムなどを含むフ
ッ素樹脂などによって構成され、前記中抵抗弾性層7の
周囲に配置されて、前記中抵抗弾性層7に印加された高
圧電圧を前記感光体ドラム4の表面に均一に伝える円筒
状の表面層8を有する帯電ローラ9とを備えている。
【0019】さらに、この画像形成装置1は、前記帯電
ローラ9の芯金6に摺動接触する接触端子10と、この
接触端子10を介して、前記帯電ローラ9に高圧電圧を
印加する帯電ローラ用高圧電源11と、前記感光体ドラ
ム4の周囲に配置され、書込み対象となる画像に応じた
レーザ光を出射して、前記感光体ドラム4上に光像を形
成し、静電潜像を形成させる露光部12と、前記感光体
ドラム4の周囲に配置され、この感光体ドラム4上にト
ナーを供給してこの感光体ドラム4上に生成された前記
静電潜像を現像し、トナー画像にする現像部13と、前
記感光体ドラム4の下側に配置され、前記感光体ドラム
4上に形成されたトナー画像を転写紙14に転写させる
転写ローラ15と、この転写ローラ15に高圧電圧を印
加する転写ローラ用高圧電源16と、前記感光体ドラム
4の周囲に配置され、この感光体ドラム4の表面をクリ
ーニングするクリーニング部17と、前記感光体ドラム
4の周囲に配置され、この感光体ドラム4の表面を除電
する除電ランプ部18とを備えている。
【0020】<形態例の回路>図2は図1に示す画像形
成装置1の回路構成例を示すブロック図である。この図
に示す如く、この画像形成装置1は、装置全体の動作を
制御するCPU回路19を備えており、このCPU回路
19によって感光体ドラム用電源5と、帯電ローラ用高
圧電源11とを制御して、感光体ドラム4の表面を均一
に帯電させながら、感光体ドラム4を回転させるモー
タ、前記転写紙14を給紙する給紙モータなどの駆動系
20と、前記感光体ドラム4の周囲に配置されている露
光部12、現像部13、転写ローラ15、クリーニング
部18、除電ランプ部18などのドラム周りユニット2
1とを制御して、指定された画像を転写紙14上にプリ
ントし、これを機外に排紙させる。この際、前記CPU
回路19は、前記感光体ドラム用電源5を制御して、画
像形成動作時、帯電条件設定時、紙間時に各々、異なる
電圧を出力させるように制御するとともに、帯電ローラ
用高圧電源11を制御して、画像形成動作時に、図1に
示す帯電ローラ(ヒドリンローラ)9に最も適した最大
電圧2.5KVまでの高圧電圧を出力させ、図3に示す
如く、帯電ローラ9の印加電圧と、感光体ドラム4の表
面電位との関係(傾き)を持つ感光体ドラム4の表面電
位を所定の電位にする。
【0021】<1枚目の画像形成動作>次に、図4に示
すフローチャートを参照しながら、この形態例におけ
る、1枚目の画像形成処理について説明する。まず、画
像形成装置1の電源スイッチが投入され、1枚目の画像
形成動作が指示されたとき(ジョブスタート時)、CP
U回路19によって、最初、感光体ドラム4の回転駆動
が開始されるとともに(ステップST1)、感光体ドラ
ム用電源5が制御されて、この感光体ドラム用電源5か
ら“−900V”のバイアス電圧が出力され、これが感
光体ドラム4に印加された後(ステップST2)、帯電
ローラ用高圧電源11がオン状態にされて、予め設定さ
れている最初の電圧値を持つ高圧電圧が出力される(ス
テップST3)。この状態で、CPU回路19によっ
て、帯電ローラ用高圧電源11に設けられている電流計
で検出されている電流の電流値(帯電ローラ9に供給さ
れる高圧電圧の電流値)が取り込まれ、この電流値が
“4μA”になるまで、帯電ローラ用高圧電源11から
出力される高圧電圧の電圧値が1%単位で、順次、アッ
プされる(ステップST3〜ST5)。
【0022】そして、前記電流計によって検出されてい
る電流値が“4μA”になれば(ステップST4)、C
PU回路19によって、このとき帯電ローラ用高圧電源
11から出力される高圧電圧の電圧値が感光体ドラム4
の表面電位を目標としている“−800V”にするのに
必要な電圧値(画像形成動作時の帯電印加基準電圧値)
として記憶される(ステップST6)。この後、この帯
電ローラ用高圧電源11から画像形成動作時の帯電印加
基準電圧値を持つ高圧電圧が出力され、これが帯電ロー
ラ9に印加されている状態で、CPU回路19によっ
て、感光体ドラム用電源5が制御されて、この感光体ド
ラム用電源5から“−200V”のバイアス電圧が出力
され、これが感光体ドラム4に印加されているとき(ス
テップST7)、帯電ローラ用高圧電源11に設けられ
ている電流計で、前記帯電ローラ9から感光体ドラム4
に供給されている電流の電流値が検出され、これが第1
検出電流値として記憶される(ステップST8)。
【0023】次いで、帯電ローラ用高圧電源11から画
像形成動作時の帯電印加基準電圧値を持つ高圧電圧が出
力され、これが帯電ローラ9に印加されている状態で、
CPU回路19によって、感光体ドラム用電源5が制御
されて、感光体ドラム用電源5から“−100V”のバ
イアス電圧が出力され、これが感光体ドラム4に印加さ
れているとき(ステップST9)、帯電ローラ用高圧電
源11に設けられている電流計で、前記帯電ローラ9か
ら感光体ドラム4に供給されている電流の電流値が検出
され、これが第2検出電流値として記憶される(ステッ
プST10)。この後、CPU回路19によって、上述
した検出処理で得られた第1検出電流値と、第2検出電
流値との差(基準電流差)が計算され、これが感光体ド
ラム4に対する印加電圧と、帯電ローラ9に流れる電流
との関係を示すグラフの傾き(基準傾き値)として記憶
されるとともに(ステップST11)、感光体ドラム用
電源5が制御されて、前記感光体ドラム4がアースされ
る。この状態で、CPU回路19によって、帯電ローラ
用高圧電源11から上述した処理で得られた帯電印加基
準電圧値を持つ高圧電圧が出力され、これが帯電ローラ
9に印加されて、前記感光体ドラム4の表面が均一に帯
電された後、露光部12によって前記感光体ドラム4上
に光像が書き込まれて静電潜像が形成され、現像部13
で前記感光体ドラム4上に形成されている静電潜像が現
像されてトナー画像が形成される。
【0024】この後、CPU回路19によって、転写ロ
ーラ用高圧電源16が制御され、この転写ローラ用高圧
電源16から高圧電圧が出力され、これが転写ローラ1
5に印加されて、前記感光体ドラム4上に形成されてい
るトナー画像が転写紙14上に転写された後、この転写
紙が定着部(図示は省略する)に供給されて溶融定着さ
れ、機外に排紙されるとともに、クリーニング部17お
よび除電ランプ18が制御されて、前記感光体ドラム4
の表面がクリーニング処理、除電処理される。次いで、
CPU回路によって、感光体ドラム4を駆動するモータ
がオフ状態にされるとともに(ステップST12)、露
光部12、現像部13、転写ローラ15、クリーニング
部18、除電ランプ部18などがオフ状態にされる(ス
テップST13)。
【0025】<2枚目以降の画像形成動作>次に、図5
に示すフローチャートを参照しながら、この形態例にお
ける、2枚目以降の画像形成動作について説明する。ま
ず、1枚目の画像形成動作が終了して、2枚目以降の画
像形成動作を行なうときには、CPU回路19によっ
て、感光体ドラム4の回転駆動が開始されるとともに
(ステップST15)、前記感光体ドラム4の前回転期
間や紙間期間などで、帯電ローラ用高圧電源11が制御
されて、この帯電ローラ用高圧電源11から画像形成動
作時の帯電印加基準電圧値を持つ高圧電圧が出力され、
これが帯電ローラ9に印加された状態で(ステップST
16)、感光体ドラム用電源5が制御されて、この感光
体ドラム用電源5から“−200V”のバイアス電圧が
出力され、これが感光体ドラム4に印加される(ステッ
プST17)。この状態で、CPU回路19によって、
帯電ローラ用高圧電源11に設けられている電流計で、
前記帯電ローラ9から感光体ドラム4に供給されている
電流の電流値が検出され、これが第1検出電流値として
記憶される(ステップST18)。
【0026】次いで、帯電ローラ用高圧電源11から画
像形成動作時の帯電印加基準電圧値を持つ高圧電圧を出
力され、これが帯電ローラに印加された状態で、CPU
回路19によって、感光体ドラム用電源5が制御され
て、感光体ドラム用電源5から“−100V”のバイア
ス電圧が出力され、これが感光体ドラム4に印加されて
いるとき(ステップST19)、帯電ローラ用高圧電源
11に設けられている電流計で、前記帯電ローラ9から
感光体ドラム4に供給されている電流の電流値が検出さ
れ、これが第2検出電流値として記憶される(ステップ
ST20)。この後、CPU回路19によって、上述し
た検出処理で得られた第1検出電流値と、第2検出電流
値との差(電流差)が計算され、これが今回の画像作成
時における感光体ドラム4に対する印加電圧と、帯電ロ
ーラ4に流れる電流との関係を示すグラフの傾き(傾き
値)として記憶されるとともに(ステップST21)、
感光体ドラム用電源5が制御されて、前記感光体ドラム
4がアースされる。
【0027】次いで、CPU回路19によって、このと
き得られた傾き値と、ジョブスタート時の画像形成時に
得られた基準傾き値との比が求められ(ステップST2
2)、これによって得られた比の値Kと、前記1枚目の
画像形成で得られた帯電印加基準電圧値とが乗算され
て、今回の画像形成処理で必要な帯電印加電圧値が求め
られる(ステップST23)。そして、この処理が終了
すれば、CPU回路19によって、帯電ローラ用高圧電
源11が制御されて、この帯電ローラ用高圧電源11か
ら上述した処理で得られた帯電印加電圧値を持つ高圧電
圧が出力され、これが帯電ローラ9に印加されて、前記
感光体ドラム4の表面が均一に帯電された後、露光部1
2によって前記感光体ドラム4上に光像が書き込まれて
静電潜像が形成され、現像部13で前記感光体ドラム4
上に形成されている静電潜像が現像されてトナー画像が
形成される。この後、CPU回路19によって、転写ロ
ーラ用高圧電源16が制御され、この転写ローラ用高圧
電源16から高圧電圧が出力され、これが転写ローラ1
5に印加されて、前記感光体ドラム4上に形成されてい
るトナー画像が転写紙14上に転写された後、これが定
着部(図示は省略する)に供給されて溶融定着され、機
外に排紙されるとともに、クリーニング部17および除
電ランプ18が制御されて、前記感光体ドラム4の表面
がクリーニング処理、除電処理される。次いで、CPU
回路によって、感光体ドラム4を駆動するモータがオフ
状態にされるとともに、露光部12、現像部13、転写
ローラ15、クリーニング部18、除電ランプ部18な
どがオフ状態にされる。
【0028】<形態例の効果>このように、この形態例
では、ジョブスタート時において、感光体ドラム用電源
5から“−900V”の電圧値を持つバイアス電圧を出
力させて、感光体ドラム4をバイアスしながら、帯電ロ
ーラ9と、感光体ドラム4との間に流れる電流の値(電
流値)がほぼ零になるように、帯電ローラ用高圧電源1
1から出力され、帯電ローラ9に印加される高圧電圧の
電圧値を調整し、このときの電圧値を帯電印加基準電圧
値として記憶するとともに、感光体ドラム用電源5を制
御して、感光体ドラム4をアースした状態で、帯電ロー
ラ用高圧電源11を制御し、帯電ローラ9に前記帯電印
加基準電圧値を持つ高圧電圧を印加し、前記感光体ドラ
ム4の表面を均一に帯電させるようにしているので、感
光体ドラム4の表面にある感光体膜の膜厚が変化して
も、また帯電ローラ9の抵抗値が変化しても、その表面
電位を所定の電位にすることができ、これによって感光
体ドラム4の膜厚変化などに起因する画像ムラの発生を
防止することができる。
【0029】また、この形態例では、1枚目の画像形成
を行なうとき、帯電ローラ用高圧電源11を制御して、
帯電ローラ9に前記帯電印加基準電圧値を持つ高圧電圧
を印加しながら、感光体ドラム用電源5を制御して、感
光体ドラム4に、“−200V”、“−100V”を順
次、印加し、このとき、帯電ローラ9と、感光体ドラム
4との間に流れる電流の値を検出した後、これらの各電
流の値に基づいて、傾き基準値を求め、これを記憶す
る。そして、以後、画像形成を行なう毎に、前回転期間
や紙間期間において、帯電ローラ用高圧電源11を制御
して、帯電ローラ9に前記帯電印加基準電圧値を持つ高
圧電圧を印加しながら、感光体ドラム用電源5を制御し
て、感光体ドラム4に、“−200V”、“−100
V”を順次、印加し、このとき、帯電ローラ9と、感光
体ドラム4との間に流れる電流の値を検出した後、これ
らの各電流の値に基づいて、傾き値を求め、この傾き値
と、1枚目の画像形成時に得られた傾き基準値とを比較
し、この比較結果に基づき、前記帯電印加基準電圧値を
補正して、今回の帯電印加電圧値を求め、帯電ローラ9
に、補正済みの帯電印加電圧値を持つ高圧電圧を印加し
て、感光体ドラム4の表面を均一に帯電させる。これに
より、画像の形成を繰り返し、帯電ローラ9や感光体ド
ラム4の温度などが上昇してこれらの電気的特性が変化
しても、これに対応して感光体ドラム4に対する電荷供
給量を最適な値にして、感光体ドラム4の表面電位を所
定の値にすることができるとともに、感光体ドラム4に
対して供給される電流の総量を小さくしてこの感光体ド
ラム4の長寿命化を達成することができる。この際、感
光体ドラム4に対し、最大でも、現像部13の現像バイ
アスとなっている“−240V”よりも小さい、“−2
00V”のバイアス電圧しか印加していないので、感光
体ドラム4から現像部13を離間させることなく、感光
体ドラム4の表面電位を最適にすることができ、これに
よってトナーの無駄な消費を無くすことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1では、感光体ドラムの表面にある感光体膜の膜厚
が変化しても、その表面電位を所定の電位にすることが
でき、これによって感光体ドラムの膜厚変化に起因する
画像ムラの発生を防止することができる。また、請求項
2では、画像の形成を繰り返し、帯電ローラや感光体ド
ラムの温度などが上昇してこれらの電気的特性が変化し
ても、これに対応して感光体ドラムに対する電荷供給量
を最適な値にして、感光体ドラムの表面電位を所定の値
にすることができるとともに、感光体ドラムに対して供
給される電流の総量を小さくしてこの感光体ドラムの長
寿命化を達成することができる。また、請求項3では、
感光体ドラムから現像部を離間させることなく、感光体
ドラムの表面電位を最適にすることができ、これによっ
てトナーの無駄な消費を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の一形態例の構成を
示す概略構成図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の回路構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】図1に示す帯電ローラの印加電圧と、感光体ド
ラムの表面電位との関係を示すグラフである。
【図4】図1に示す画像形成装置における、1枚目の画
像形成動作例を示すフローチャートである。
【図5】図1に示す画像形成装置における、2枚目以降
の画像形成動作例を示すフローチャートである。
【図6】本発明による画像形成装置の基本原理を説明す
るのに必要な概略構成図である。
【図7】図6に示す感光体ドラムに対する印加電圧と、
感光体ドラムの表面電位との関係を示すグラフである。
【図8】図6に示す感光体ドラムに対する印加電圧と、
帯電ローラから感光体ドラムに流れる電流との関係を示
すグラフである。
【図9】従来から知られている接触式帯電装置を使用し
た画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図10】図9に示す帯電ローラに対する印加電圧と、
感光体ドラムの表面電位との関係例を示すグラフであ
る。
【図11】図9に示す帯電ローラの温度が変化したとき
における帯電ローラに対する印加電圧と、感光体ドラム
の表面電位との関係例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 画像形成装置、2 導電性基体層、3 感光層、4
感光体ドラム(被帯電体)、5 感光体ドラム用電源
(被帯電体用電源)、6 芯金、7 中抵抗弾性層、8
表面層、9 帯電ローラ(帯電部材)、10 接触端
子、11 帯電ローラ用高圧電源(帯電部材用高圧電
源、電流値検出部)、12 露光部、13現像部(現像
器)、14 転写紙、15 転写ローラ、16 転写ロ
ーラ用高圧電源、17 クリーニング部、18 除電ラ
ンプ部、19 CPU回路(帯電印加基準電圧値算出
部、帯電制御部)、20 駆動系、21 ドラム周りユ
ニット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体からなる被帯電体に帯電部材を当接
    させながら帯電部材用高圧電源によって前記帯電部材に
    高圧電圧を印加して前記被帯電体を均一に帯電させ、前
    記被帯電体上に静電潜像の書込みを可能にする画像形成
    装置において、 前記被帯電体に対し、バイアス電圧を印加する被帯電体
    用電源と、 前記帯電部材用高圧電源によって前記帯電部材に高圧電
    圧を印加しているとき、前記帯電部材と、前記被帯電体
    との間に流れる電流の値を検出する電流値検出部と、 前記被帯電体用電源によって前記被帯電体にバイアス電
    圧が印加されている状態で、前記電流値検出部で検出さ
    れる電流の値がほぼ零になるように、前記帯電部材用高
    圧電源から出力される高圧電圧の値を調整し、この調整
    した高圧電圧値を帯電印加基準電圧値として記憶する帯
    電印加基準電圧値算出部と、 前記被帯電体上に静電画像を形成する際、帯電部材用高
    圧電源から前記帯電印加基準電圧値算出部で記憶した
    記帯電印加基準電圧値を持つ高圧電圧を出力させて、前
    記帯電部材に印加させ、前記被帯電体を均一に帯電させ
    る帯電制御部と、を備えたことを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像形成装置において、 前記帯電部材が前記被帯電体の非画像領域に対応してい
    るとき、前記帯電制御部によって前記帯電部材用高圧電
    源から前記帯電部材に対し、前記帯電印加基準電圧値を
    持つ高圧電圧を印加させた状態で、前記被帯電体用電源
    によって前記被帯電体に複数の電圧値を持つ複数のバイ
    アス電圧を順次、印加しながら、前記電流値検出部によ
    って、前記帯電部材と前記被帯電体との間に流れる電流
    の値を検出し、 これらの各電流の値の変化量に基づき、前記被帯電体上
    に静電画像を形成する際、帯電制御部によって帯電部材
    用高圧電源から前記帯電印加基準電圧値を補正した帯電
    印加電圧値を持つ高圧電圧を出力させて、前記帯電部材
    に印加させ、前記被帯電体を均一に帯電させることを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の画像形成装置において、 前記帯電部材が前記被帯電体の非画像領域に対応してい
    るとき前記被帯電体用電源によって前記被帯電体に印加
    する複数のバイアス電圧として、前記被帯電体上に形成
    された静電潜像を現像する現像器の現像バイアスより小
    さい電圧値を持つ電圧を採用することを特徴とする画像
    形成装置。
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