JP4829431B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特にその高圧電源の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置の高圧電源制御手法として、画像形成装置の主たる画像形成シーケンスを制御するシーケンス制御部から高圧電源ユニットに実装された高圧電源制御部に制御目標値を送信し、その制御目標値に応じて、高圧電源生成回路を定電圧、または定電流で駆動し高圧出力を得る手法が従来より採用されている。
【0003】
通常、制御目標値は、予めシーケンス制御部が有する、高圧出力と制御目標値の関係から算出される。しかしながら、実際に負荷に印加される高圧出力は、トランス特性バラツキ等の高圧電源ユニット要因、および、負荷インピーダンス等の装置本体要因によって、変動し、本来の高圧出力と制御目標値の関係通りの高圧出力を得られない場合がある。
【0004】
この問題を解決するために、下記の様な手法が採用されている。
【0005】
予めトランス特性バラツキ等の高圧電源ユニット要因を補正するための補正値1を、高圧電源ユニット上に記載しておき、本体実装時にシーケンス制御部に記憶させた後、さらに、実際の負荷に高圧出力を印加して発生する誤差を測定し、その誤差を補正する補正値2をシーケンス制御部に記録させる手法。
【0006】
実際の負荷に高圧出力を印加し、高圧出力のフィードバック値と制御目標値を比較して、補正値または、補正制御目標値を求め、記憶する補正モードを定期的に実施する手法。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、前記例1の手法においては、高圧電源ユニットを本体に実装する際に、高圧電源ユニット上に記載された補正値をシーケンス制御部に記憶させる必要があり、煩わしさがあった。また、記憶させる補正値を誤った場合、および、記憶させる行為を忘れた場合等は、高精度な高圧出力制御は行われない。
【0008】
一方、前記例2の手法は、少なくとも、フィードバック制御で、かつ、フィードバック値が、演算装置に入力する構成でのみ実現が可能である。また、そのような構成であっても、補正モードが完了するまで、画像形成動作を実行することができない。また、補正モード実行時は、感光体保護のための感光体回転制御を必ず実施しなければならない。
【0009】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、電源ユニット交換が容易で、かつ定期的な自動測定を必要としない高精度の制御が可能な高圧電源を備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するため、画像形成装置を次のとおりに構成する。
(1)負荷に高圧出力を印加する電源ユニットが着脱可能に実装される画像形成装置において、前記画像形成装置の画像形成シーケンスを制御すると共に、前記負荷に印加すべき高圧出力と前記電源ユニットの制御目標値との関係を示す関係データ及び画像形成装置毎の固有の要因で前記制御目標値を補正するための第2の補正データを記憶した第1の記憶手段を有する第一の制御手段と、前記電源ユニットに設けられ、前記電源ユニットを制御すると共に、前記第一の制御手段から送信される制御目標値を電源ユニット毎の固有の要因で補正するための第1の補正データを記憶した第2の記憶手段を有する第二の制御手段と、を備え、前記第一の制御手段は、画像形成シーケンスにおいて前記負荷に高圧出力を印加する場合に、前記負荷に印加すべき高圧出力の値を決定すると共に、決定した値の高圧出力を得るための制御目標値を前記関係データに基づいて決定し、決定した制御目標値を前記第2の補正データで補正して前記第二の制御手段へ送信するものであり、前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段から送信された制御目標値を前記第1の補正データで補正し、補正した制御目標値に基づいて前記電源ユニットを制御して前記負荷に高圧出力を印加させるものであり、前記第1の補正データは、前記電源ユニット単体で所定の基準負荷が接続された状態で、制御目標値を変化させながら前記基準負荷に印加される高圧出力が所定値になったときの第1の制御目標値と、前記関係データに基づいて前記所定値が得られるはずの第2の制御目標値との差分に応じたデータであり、前記第2の補正データは、前記電源ユニットが前記画像形成装置に実装され、前記負荷が接続された状態で、制御目標値を変化させながら前記負荷に印加される高圧出力が前記所定値となったときの第3の制御目標値と、前記関係データに基づいて前記所定値が得られるはずの第4の制御目標値との差分に応じたデータである画像形成装置。
(2)負荷に高圧出力を印加する電源ユニットが着脱可能に実装される画像形成装置において、前記画像形成装置の画像形成シーケンスを制御すると共に、前記負荷に印加すべき高圧出力と前記電源ユニットの制御目標値との関係を示す関係データ及び画像形成装置毎の固有の要因で前記制御目標値を補正するための第2の補正データを記憶した第1の記憶手段を有する第一の制御手段と、前記電源ユニットに設けられ、前記電源ユニットを制御すると共に、前記第一の制御手段から送信される制御目標値を電源ユニット毎の固有の要因で補正するための第1の補正データを記憶した第2の記憶手段を有し、前記画像形成装置の電源投入に応じて前記第2の記憶手段に記憶されている第1の補正データを前記第一の制御手段へ送信する第二の制御手段と、を備え、前記第一の制御手段は、画像形成シーケンスにおいて前記負荷に高圧出力を印加する場合に、前記負荷に印加すべき高圧出力の値を決定すると共に、決定した値の高圧出力を得るための制御目標値を前記関係データに基づいて決定し、決定した制御目標値を前記第2の補正データと前記第二の制御手段から送信された前記第1の補正データとで補正して前記第二の制御手段へ送信するものであり、前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段から送信された制御目標値に基づいて前記電源ユニットを制御して前記負荷に高圧出力を印加させるものであり、前記第1の補正データは、前記電源ユニット単体で所定の基準負荷が接続された状態で、制御目標値を変化させながら前記基準負荷に印加される高圧出力が所定値になったときの第1の制御目標値と、前記関係データに基づいて前記所定値が得られるはずの第2の制御目標値との差分に応じたデータであり、前記第2の補正データは、前記電源ユニットが前記画像形成装置に実装され、前記負荷が接続された状態で、制御目標値を変化させながら前記負荷に印加される高圧出力が前記所定値となったときの第3の制御目標値と、前記関係データに基づいて前記所定値が得られるはずの第4の制御目標値との差分に応じたデータである画像形成装置。
(3)負荷に高圧出力を印加する電源ユニットが着脱可能に実装される画像形成装置において、前記画像形成装置の画像形成シーケンスを制御すると共に、前記負荷に印加すべき高圧出力と前記電源ユニットの制御目標値との関係を示す関係データ及び画像形成装置毎の固有の要因で前記制御目標値を補正するための第2の補正データを記憶した第1の記憶手段を有する第一の制御手段と、前記電源ユニットに設けられ、前記電源ユニットを制御すると共に、前記第一の制御手段から送信される制御目標値を電源ユニット毎の固有の要因で補正するための第1の補正データを記憶した第2の記憶手段を有する第二の制御手段と、を備え、前記第一の制御手段は、前記画像形成装置の電源投入に応じて、前記第1の記憶手段に記憶されている前記第2の補正データを前記第二の制御手段へ送信し、画像形成シーケンスにおいて前記負荷に高圧出力を印加する場合に、前記負荷に印加すべき高圧出力の値を決定すると共に、決定した値の高圧出力を得るための制御目標値を前記関係データに基づいて決定し、決定した制御目標値を前記第二の制御手段へ送信するものであり、前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段から送信された制御目標値を前記第1の補正データと前記第一の制御手段から送信された前記第2の補正データとで補正し、補正した制御目標値に基づいて前記電源ユニットを制御して前記負荷に高圧出力を印加させるものであり、前記第1の補正データは、前記電源ユニット単体で所定の基準負荷が接続された状態で、制御目標値を変化させながら前記基準負荷に印加される高圧出力が所定値になったときの第1の制御目標値と、前記関係データに基づいて前記所定値が得られるはずの第2の制御目標値との差分に応じたデータであり、前記第2の補正データは、前記電源ユニットが前記画像形成装置に実装され、前記負荷が接続された状態で、制御目標値を変化させながら前記負荷に印加される高圧出力が前記所定値となったときの第3の制御目標値と、前記関係データに基づいて前記所定値が得られるはずの第4の制御目標値との差分に応じたデータである画像形成装置。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を画像形成装置の実施例により詳しく説明する。
【0016】
(実施例1)
図1は、実施例1である“画像形成装置”の高圧制御に関する構成を示すブロック図である。
【0017】
同図において、シーケンス制御部1は、電源制御部4の制御を除く本画像形成装置の動作に必要な主たる制御を行う制御部であり、第一のCPU(中央演算処理装置)2と、第一の記憶部3を有している。シーケンス制御部1は、予め、高圧出力と制御目標値の関係式と、制御目標値の第二の補正値を記憶部3に記憶しており、装置動作の所定タイミングにて、高圧出力値を決定し、その出力を得るための制御目標値を算出し、その制御目標値を電源制御部4に指示する機能を持つ。電源制御部4は、第二のCPU5と、予め、制御目標値の第一の補正値を記憶した第二の記憶部6を有し、第一のCPU2から指示された制御目標値に基づき、制御目標値に対応したデューティーのPWM信号をもって、高圧出力生成部7の各高圧電源(8,10,12,14)に指示する。各高圧電源は、電源制御部4より指示されたPWM信号によって出力制御された高圧出力(定電圧、または定電流)を生成し、第一の高圧電源8は帯電器9に、第二の高圧電源10は現像器11に、第三の高圧電源12は転写器13に、第四の高圧電源14は除電器15に出力する。
【0018】
なお、電源制御部4と高圧出力生成部7は、同一基板上に実装されており、以降、高圧電源ユニット17と称する。高圧電源ユニット17は、装置本体に対して、脱着可能な構成となっている。
【0019】
以下、第一の高圧電源および帯電器に関する補正値,補正手法について説明するが、第二の高圧電源および現像器、第三の高圧電源および転写器、第四の高圧電源および除電器もそれぞれ同様の補正値,補正手法を持つ。
【0020】
制御目標値の補正手法について説明する。
【0021】
本画像形成装置は、高圧電源毎の高圧出力と制御目標値(電源制御部が高圧電源に出力するPWM信号のデューティーに対応する)の関係式を、予めシーケンス制御部1の第一の記憶部3に記憶している。
高圧出力 = a × 制御目標値 +b ・・・(1)
(a,b:定数)
これは、それぞれの高圧電源毎の平均的な特性から、予め求められた関係式であり、シーケンス制御部1は、この式を基に、所望の高圧出力を得るために電源制御部4に指示する制御目標値を算出する。
【0022】
しかしながら、前述した様に、実際に装置の負荷(帯電器)に印加される高圧出力は、トランス特性バラツキ等の高圧電源ユニット要因、および、負荷インピーダンス等の装置本体要因によって変動し、必ずしも、前記の理論式(1)に一致しない。このため、本装置は、この誤差を小さくする2つの補正値をもって、制御目標値の補正制御を行っている。
【0023】
まず、高圧電源ユニット要因を補正するための、第二の記憶部6に記憶される第一の補正値について説明する。
【0024】
第一の補正値は、高圧電源ユニット単体と、実際の装置の負荷(帯電器)相当の基準負荷を接続して、決定され、製造工程にて、高圧電源ユニット17が装置本体に実装される前に、第二の記憶装置6に、予め記憶させる高圧電源ユニット毎に固有の値である。
【0025】
図2は、高圧電源ユニット単体と、基準負荷を接続して、基準負荷に高圧出力を印加した場合の高圧出力と制御目標値の実特性と理論特性(式(1))について、模擬的に表したものである。
【0026】
第一の補正値αは、下記のステップにて求められ、第二の記憶装置6に記憶される。
【0027】
ステップ1 制御目標値を可変し、基準負荷に印加される高圧出力が、予め決められた値V0になる時の制御目標値A1を求める。なお、V0は、最大高圧出力値と最小高圧出力値の中間値として、予め決められた出力値である。
【0028】
ステップ2 理論式(1)から高圧出力V0を得られるはずの、制御目標値A2を算出する。
【0029】
ステップ3 求めたA1とA2の差分を第一の補正値α(α=A1−A2)として第二の記憶装置に記憶させる。
【0030】
つまり、第一の補正値を用いて、理論式(1)で算出される制御目標値に第一の補正値を加算し、理論式特性を補正式特性にオフセットし、実特性に近似させる。
【0031】
次に、本体装置要因を補正するための、第一の記憶装置3に記憶される第二の補正値について説明する。
【0032】
第二の補正値は、既に第一の補正値を有する高圧電源ユニットを、本体装置に実装し、実際の装置の負荷(帯電器)を接続して、製造工程にて、第一の記憶装置に、予め記憶させる本体装置毎に固有の値である。
【0033】
図3は、高圧電源ユニット17と、実際の負荷(帯電器)を接続して、負荷に高圧出力を印加した場合の高圧出力と制御目標値の実特性と理論特性(式(1))について、模擬的に表したものである。
【0034】
第一の補正値αと同様に、第二の補正値βは、下記のステップにて求められ、第一の記憶装置3に記憶される。
【0035】
ステップ1 制御目標値を可変し、実際の負荷(帯電器)に印加される高圧出力が、予め決められたV0になる時の制御目標値B1を求める。なお、V0は、最大高圧出力値と最小高圧出力値の中間値として、予め決められた出力値であり、第一の補正値を求めた時と同値である。
【0036】
ステップ2 理論式から高圧出力V0を得られるはずの、制御目標値B2を算出する。
【0037】
ステップ3 求めたB1とB2の差分を第二の補正値β(β=B1−B2)として第一の記憶装置3に記憶させる。
【0038】
つまり、第二の補正値を用いて、理論式(1)で算出される制御目標値に第二の補正値を加算し、理論式特性を補正式特性にオフセットし、実特性に近似させる。
【0039】
なお、この際、高圧電源ユニット17では、第一の補正値αによる補正制御が行われ、高圧電源ユニット要因の誤差は排除されているため、第二の補正値βは、本体装置要因の誤差を補正する補正値となっている。
【0040】
次に、前記、第一の補正値,第二の補正値を用いた、補正制御について図4のフローチャートを用いて説明する。
【0041】
本体装置の所定のタイミングにおいて、高圧出力が要求されると、シーケンス制御部1は、装置の諸条件に応じ、負荷(帯電器)に印加する高圧出力値V1を決定し(ステップ1(図ではS1と表記する)参照、以下同様)、理論式(1)から、制御目標値DATA1(=(V1−b)/a)を算出する(ステップ2)。次に、シーケンス制御部1は、第二の補正値βを用いて、制御目標値をDATA1から(DATA1+β)に補正し、電源制御部4に指示する(ステップ3)。
【0042】
次に、電源制御部4は、シーケンス制御部1から指示された制御目標値(DATA1+β)を、第一の補正値αを用いて、(DATA1+β+α)に補正し、この値に対応したデュ−ティーのPWM信号をもって、高圧電源に高圧出力を指示する(ステップ4)。
【0043】
高圧電源は、PWM信号によって、出力値制御され、その結果、ほぼV1の高圧出力が帯電器に印加される。
【0044】
以上、第一の高圧電源および帯電器に関する補正値,補正手法について説明したが、前述したように、第二の高圧電源および現像器、第三の高圧電源および転写器、第四の高圧電源および除電器もそれぞれ同様の補正値,補正手法を持つ。
【0045】
以上説明したように、本実施例によれば、高圧電源ユニット要因による誤差を補正する第一の補正値を高圧電源ユニットの固有値として、高圧電源ユニット内の電源制御部が記憶し、補正演算を行い、かつ、本体装置要因による誤差を補正する第二の補正値を本体装置の固有値としてシーケンス制御部が記憶し、補正演算を行うことにより、高圧電源ユニットの交換時にも再調整が不要で、高圧電源ユニットと本体装置の組み合わせに因らず高精度な高圧電源制御が可能である。
【0046】
(実施例2)
実施例2である“画像形成装置”における高圧電源制御の構成、および補正値,補正手法は、実施例1と同じなので、図1,図2,図3とその説明を援用する。
【0047】
本実施例においては、画像形成装置の電源投入直後に、電源制御部4の第二のCPU5は、第二の記憶部6に記憶されている第一の補正値αをシーケンス制御部1の第一のCPU2に送信し、第一のCPU2は、第一の記憶部3に第一の補正値αを記憶する機能を有している。
【0048】
かかる本実施例における第一の補正値、第二の補正値を用いた、補正制御について図5のフローチャートを用いて説明する。
【0049】
本体装置の所定のタイミングにおいて、高圧出力が要求されると、シーケンス制御部1は、装置の諸条件に応じ、負荷(帯電器)に印加する高圧出力値V1を決定し(ステップ11)、理論式(1)から、制御目標値DATA1(=(V1−b)/a)を算出する(ステップ12)。次に、シーケンス制御部1は、第二の補正値βと電源投入直後に電源制御部4から送信され、第一の記憶部3に記憶されている第一の補正値αを用いて、制御目標値をDATA1から(DATA1+α+β)に補正し、電源制御部4に指示する(ステップ13)。
【0050】
次に、電源制御部4は、シーケンス制御部1から指示された制御目標値(DATA1+α+β)に対応したデュ−ティーのPWM信号をもって、高圧電源に高圧出力を指示する(ステップ14)。
【0051】
高圧電源は、PWM信号によって、出力値制御され、その結果、ほぼV1の高圧出力が帯電器に印加される。
【0052】
以上説明したように、本実施例によれば、高圧電源ユニット要因による誤差を補正する第一の補正値を高圧電源ユニットの固有値として、高圧電源ユニット内の電源制御部が記憶し、かつ、シーケンス制御部に送信し、また、本体装置要因による誤差を補正する第二の補正値を本体装置の固有値としてシーケンス制御部が記憶し、第一の補正値および第二の補正値により補正演算を行うことにより、高圧電源ユニットの交換時にも再調整が不要で、高圧電源ユニットと本体装置の組み合わせに因らず高精度な高圧電源制御が可能である。
【0053】
(実施例3)
実施例3である“画像形成装置”における高圧電源制御のブロック構成、および補正値,補正手法は、実施例1と同じなので、図1,図2,図3およびその説明を援用する。
【0054】
本実施例においては、画像形成装置の電源投入直後に、シーケンス制御部1の第一のCPU2は、第一の記憶部3に記憶されている第二の補正値βを電源制御部4の第二のCPU5に送信し、第二のCPU5は、第二の記憶部6に第二の補正値βを記憶する機能を有している。
【0055】
係る本実施例における第一の補正値、第二の補正値を用いた、補正制御について図6のフローチャートを用いて説明する。
【0056】
本体装置の所定のタイミングにおいて、高圧出力が要求されると、シーケンス制御部1は、装置の諸条件に応じ、負荷(帯電器)に印加する高圧出力値V1を決定し(ステップ21)、理論式(1)から、制御目標値DATA1(=(V1−b)/a)を算出し、電源制御部4に指示する(ステップ22)。
【0057】
次に、電源制御部4は、シーケンス制御部1から指示された制御目標値DATA1を第一の補正値αと電源投入直後にシーケンス制御部1から送信され、第二の記憶部5に記憶されている第二の補正値βを用いて、制御目標値をDATA1から(DATA1+α+β)に補正し、この値に対応したデュ−ティーのPWM信号をもって、高圧電源に高圧出力を指示する(ステップ23)。
【0058】
高圧電源は、PWM信号によって、出力値制御され、その結果、ほぼV1の高圧出力が帯電器に印加される。
【0059】
以上説明したように、本実施例によれば、本体装置要因による誤差を補正する第一の補正値を本体装置の固有値としてシーケンス制御部が記憶し、かつ、電源制御部に送信し、また、高圧電源ユニット要因による誤差を補正する第一の補正値を高圧電源ユニットの固有値として、高圧電源ユニット内の電源制御部が記憶し、第一の補正値および第二の補正値により補正演算を行うことにより、高圧電源ユニットの交換時にも再調整が不要で、高圧電源ユニットと本体装置の組み合わせに因らず高精度な高圧電源制御が可能である。
【0060】
【発明の効果】
本発明によると、電源ユニット交換が容易で、かつ、定期的な自動測定を必要としない高精度な高圧電源制御が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1である画像形成装置の高圧制御に関する構成を示すブロック図
【図2】 高圧電源ユニットの基準負荷に対する特性を示す図
【図3】 高圧電源ユニットの装置負荷に対する特性を示す図
【図4】 実施例1における補正制御を示すフローチャート
【図5】 実施例2における補正制御を示すフローチャート
【図6】 実施例3における補正制御を示すフローチャート
【符号の説明】
2 第一のCPU
3 第一の記憶部
5 第二のCPU
6 第二の記憶部
7 高圧出力生成部
8 第一の高圧電源
9 帯電器
Claims (3)
- 負荷に高圧出力を印加する電源ユニットが着脱可能に実装される画像形成装置において、
前記画像形成装置の画像形成シーケンスを制御すると共に、前記負荷に印加すべき高圧出力と前記電源ユニットの制御目標値との関係を示す関係データ及び画像形成装置毎の固有の要因で前記制御目標値を補正するための第2の補正データを記憶した第1の記憶手段を有する第一の制御手段と、
前記電源ユニットに設けられ、前記電源ユニットを制御すると共に、前記第一の制御手段から送信される制御目標値を電源ユニット毎の固有の要因で補正するための第1の補正データを記憶した第2の記憶手段を有する第二の制御手段と、
を備え、
前記第一の制御手段は、画像形成シーケンスにおいて前記負荷に高圧出力を印加する場合に、前記負荷に印加すべき高圧出力の値を決定すると共に、決定した値の高圧出力を得るための制御目標値を前記関係データに基づいて決定し、決定した制御目標値を前記第2の補正データで補正して前記第二の制御手段へ送信するものであり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段から送信された制御目標値を前記第1の補正データで補正し、補正した制御目標値に基づいて前記電源ユニットを制御して前記負荷に高圧出力を印加させるものであり、
前記第1の補正データは、前記電源ユニット単体で所定の基準負荷が接続された状態で、制御目標値を変化させながら前記基準負荷に印加される高圧出力が所定値になったときの第1の制御目標値と、前記関係データに基づいて前記所定値が得られるはずの第2の制御目標値との差分に応じたデータであり、
前記第2の補正データは、前記電源ユニットが前記画像形成装置に実装され、前記負荷が接続された状態で、制御目標値を変化させながら前記負荷に印加される高圧出力が前記所定値となったときの第3の制御目標値と、前記関係データに基づいて前記所定値が得られるはずの第4の制御目標値との差分に応じたデータであることを特徴とする画像形成装置。 - 負荷に高圧出力を印加する電源ユニットが着脱可能に実装される画像形成装置において、
前記画像形成装置の画像形成シーケンスを制御すると共に、前記負荷に印加すべき高圧出力と前記電源ユニットの制御目標値との関係を示す関係データ及び画像形成装置毎の固有の要因で前記制御目標値を補正するための第2の補正データを記憶した第1の記憶手段を有する第一の制御手段と、
前記電源ユニットに設けられ、前記電源ユニットを制御すると共に、前記第一の制御手段から送信される制御目標値を電源ユニット毎の固有の要因で補正するための第1の補正データを記憶した第2の記憶手段を有し、前記画像形成装置の電源投入に応じて前記第2の記憶手段に記憶されている第1の補正データを前記第一の制御手段へ送信する第二の制御手段と、
を備え、
前記第一の制御手段は、画像形成シーケンスにおいて前記負荷に高圧出力を印加する場合に、前記負荷に印加すべき高圧出力の値を決定すると共に、決定した値の高圧出力を得るための制御目標値を前記関係データに基づいて決定し、決定した制御目標値を前記第2の補正データと前記第二の制御手段から送信された前記第1の補正データとで補正して前記第二の制御手段へ送信するものであり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段から送信された制御目標値に基づいて前記電源ユニットを制御して前記負荷に高圧出力を印加させるものであり、
前記第1の補正データは、前記電源ユニット単体で所定の基準負荷が接続された状態で、制御目標値を変化させながら前記基準負荷に印加される高圧出力が所定値になったときの第1の制御目標値と、前記関係データに基づいて前記所定値が得られるはずの第2の制御目標値との差分に応じたデータであり、
前記第2の補正データは、前記電源ユニットが前記画像形成装置に実装され、前記負荷が接続された状態で、制御目標値を変化させながら前記負荷に印加される高圧出力が前記所定値となったときの第3の制御目標値と、前記関係データに基づいて前記所定値が得られるはずの第4の制御目標値との差分に応じたデータであることを特徴とする画像形成装置。 - 負荷に高圧出力を印加する電源ユニットが着脱可能に実装される画像形成装置において、
前記画像形成装置の画像形成シーケンスを制御すると共に、前記負荷に印加すべき高圧出力と前記電源ユニットの制御目標値との関係を示す関係データ及び画像形成装置毎の固有の要因で前記制御目標値を補正するための第2の補正データを記憶した第1の記憶手段を有する第一の制御手段と、
前記電源ユニットに設けられ、前記電源ユニットを制御すると共に、前記第一の制御手段から送信される制御目標値を電源ユニット毎の固有の要因で補正するための第1の補正データを記憶した第2の記憶手段を有する第二の制御手段と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記画像形成装置の電源投入に応じて、前記第1の記憶手段に記憶されている前記第2の補正データを前記第二の制御手段へ送信し、画像形成シーケンスにおいて前記負荷に高圧出力を印加する場合に、前記負荷に印加すべき高圧出力の値を決定すると共に、決定した値の高圧出力を得るための制御目標値を前記関係データに基づいて決定し、決定した制御目標値を前記第二の制御手段へ送信するものであり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段から送信された制御目標値を前記第1の補正データと前記第一の制御手段から送信された前記第2の補正データとで補正し、補正した制御目標値に基づいて前記電源ユニットを制御して前記負荷に高圧出力を印加させるものであり、
前記第1の補正データは、前記電源ユニット単体で所定の基準負荷が接続された状態で、制御目標値を変化させながら前記基準負荷に印加される高圧出力が所定値になったときの第1の制御目標値と、前記関係データに基づいて前記所定値が得られるはずの第2の制御目標値との差分に応じたデータであり、
前記第2の補正データは、前記電源ユニットが前記画像形成装置に実装され、前記負荷が接続された状態で、制御目標値を変化させながら前記負荷に印加される高圧出力が前記所定値となったときの第3の制御目標値と、前記関係データに基づいて前記所定値が得られるはずの第4の制御目標値との差分に応じたデータであることを特徴とする画像形成装置。
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