JP2017090857A - 画像形成装置、画像処理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画素の露光量を適切に調整する画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、感光体と、前記感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、画像データに基づき、当該画像データで形成される画像の画素から補正対象画素を特定する特定手段と、露光量の補正量を示す複数の補正情報を保持する保持手段と、補正対象画素と前記画像データで形成される画像の複数のエッジとの距離に基づき前記複数の補正情報から使用する補正情報を選択し、前記選択した補正情報に基づき当該補正対象画素に対する前記露光手段による露光量を、前記画像データに対応する露光量から補正する補正手段と、を備えている。
【選択図】図11
【解決手段】画像形成装置は、感光体と、前記感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、画像データに基づき、当該画像データで形成される画像の画素から補正対象画素を特定する特定手段と、露光量の補正量を示す複数の補正情報を保持する保持手段と、補正対象画素と前記画像データで形成される画像の複数のエッジとの距離に基づき前記複数の補正情報から使用する補正情報を選択し、前記選択した補正情報に基づき当該補正対象画素に対する前記露光手段による露光量を、前記画像データに対応する露光量から補正する補正手段と、を備えている。
【選択図】図11
Description
本発明は、画像形成の際の画素の露光量の調整技術に関する。
近年、電子写真方式を採用した画像形成装置による印刷が広く行われており、印刷画像の濃度の均一化と、トナーの消費量の削減が望まれている。特許文献1は、画像内の文字部分及びそのエッジ部分を特定し、エッジ部分とそれ以外の部分の濃度差をガンマ補正する構成を開示している。また、特許文献2は、隣接する画像領域に濃度差がある場合、画像処理後の画素の濃度に基づき画像領域の境界部に生じる濃度変動を補正する構成を開示している。
一方、画像形成装置においては、画像領域のエッジ部分の濃度が高くなるエッジ効果が生じる。
特許文献1や特許文献2に記載の構成をエッジ効果に適用し、濃度の濃い方に合わせてトナー削減処理を実施すると、露光量が低下しすぎ、トナーが過剰に削減される恐れがある。一方、濃度の薄い方に合わせてトナー削減処理を実施すると、露光量の低下が不十分となり、エッジ効果を効果的に抑制できなくなる恐れがある。
本発明は、画素の露光量を適切に調整する画像形成装置、画像処理装置及びプログラムを提供するものである。
本発明の一側面によると、画像形成装置は、感光体と、前記感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、画像データに基づき、当該画像データで形成される画像の画素から補正対象画素を特定する特定手段と、露光量の補正量を示す複数の補正情報を保持する保持手段と、補正対象画素と前記画像データで形成される画像の複数のエッジとの距離に基づき前記複数の補正情報から使用する補正情報を選択し、前記選択した補正情報に基づき当該補正対象画素に対する前記露光手段による露光量を、前記画像データに対応する露光量から補正する補正手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明によると、画素の露光量を適切に調整することができる。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は例示であり、本発明を実施形態の内容に限定するものではない。また、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態による画像形成装置101の構成図である。像担持体である感光体1は、画像形成時、図中の矢印の方向に回転駆動される。帯電部2は、感光体1の表面を一様な電位に帯電させる。露光部7は、帯電した感光体1の表面を、画像データに基づく光で露光して感光体1に静電潜像を形成する。なお、露光部7は、画像演算部9が出力する駆動信号71により駆動される。画像演算部9の露光制御部19は、電圧Vaによって露光部7による露光強度が目標値となるように調整する。
図1は、本実施形態による画像形成装置101の構成図である。像担持体である感光体1は、画像形成時、図中の矢印の方向に回転駆動される。帯電部2は、感光体1の表面を一様な電位に帯電させる。露光部7は、帯電した感光体1の表面を、画像データに基づく光で露光して感光体1に静電潜像を形成する。なお、露光部7は、画像演算部9が出力する駆動信号71により駆動される。画像演算部9の露光制御部19は、電圧Vaによって露光部7による露光強度が目標値となるように調整する。
現像部3は、現像剤であるトナーを貯蔵する容器13と、現像ローラ14とを備えている。トナーは、非磁性一成分トナーであっても、二成分トナーであっても、磁性トナーであっても良い。規制ブレード15は、現像ローラ14に供給されるトナーの層厚を所定値に規制するために設けられる。規制ブレード15は、トナーに電荷を付与するように構成することもできる。現像ローラ14により、トナーは現像領域16へと搬送される。なお、現像領域16とは、現像ローラ14と感光体1とが近接または接触する領域であり、かつ、静電潜像へのトナーの付着が実行される領域である。現像部3により、感光体1に形成された静電潜像にトナーが付着され、トナー像として可視化される。転写部4は、感光体1に形成されたトナー像を記録材Pに転写する。定着部6は、記録材Pに熱及び圧力を加え、記録材Pに転写されたトナー像を記録材Pに定着させる。
画像演算部9のCPU10は、画像形成装置101の全体を統括的に制御する制御部である。なお、以下で説明する制御の総てをCPU10で実行する構成のみならず、その一部をASIC18が実行する構成とすることができる。また、以下で説明する制御の総てをASIC18が実行する構成であっても良い。メモリ11は、記憶部であり、画像データを記憶すると共にLUT112を保持している。LUT112は、ルックアップテーブルであり、後述する補正幅パラメータ及び露光量調整パラメータを含んでいる。画像演算部9は、ホストコンピュータ8から送信される画像データを受信し、LUT112が保持する補正幅パラメータ及び露光量調整パラメータに基づきエッジ効果の影響を抑え、トナー消費量が削減されるように画像データの補正を行う。
続いて、現像部3での現像方式について図2を用いて説明する。本実施形態において現像方式は、ジャンピング現像方式であるものとする。ジャンピング現像方式においては、現像ローラ14と感光体1を接触させず、所定距離のギャップ17を設ける。そして、現像ローラ14が出力する現像バイアスとして、直流バイアスを重畳した交流バイアスを使用する。
続いて、静電潜像に付着するトナーの量が、エッジ部分において増加するエッジ効果の発生原理について説明する。エッジ効果とは、感光体1に形成された静電潜像、つまり、露光領域と、それ以外の非露光領域との境界に電界が集中することで、静電潜像の各エッジにトナーが過剰に付着する現象である。例えば、形成する画像が一様な濃度であるものとする。図3に示す様に、露光領域300の周囲にある非露光領域301、302からの電気力線が露光領域300のエッジに回り込み、エッジにおける電界強度が、露光領域300のその他の領域よりも強くなる。したがって、露光領域300のエッジには、その他の領域より多くのトナーが付着してしまう。
図4(A)は、エッジ効果が生じたトナー像400を示している。図4(A)の矢印Aは、トナー像の搬送方向、つまり、感光体1の回転方向である。なお、トナー像400の元となった画像データは、総ての画素の値が同じ、つまり、トナー像400は一様な濃度の画像としている。エッジ効果が生じた場合、トナー像400のエッジ領域402aにトナーが集中して付着する。その結果、エッジ領域402aの濃度は、非エッジ領域401aの濃度より高くなる。また、エッジ効果による濃度の変動はエッジ毎に異なる場合がある。図4(B)に示すトナー像410においては、回転方向の後端側のエッジ領域403bの濃度は、他のエッジ領域402bより濃度が高くなっている。なお、エッジ効果により、エッジ領域402bの濃度は、非エッジ領域401bの濃度より高くなっている。図4(B)の様に、エッジによりエッジ効果の強さが異なる場合、交差領域404bの濃度は、エッジ領域403bの濃度とエッジ領域402bの濃度の中間濃度となる。なお、交差領域とは、異なる強さのエッジ効果が生じるエッジ領域が交差する領域である。
図5は、露光部7の制御構成である。露光制御部19は、8ビットのDAコンバータ(DAC)2021と、レギュレータ(REG)2022と、を含むIC2003を備えている。IC2003は、CPU10により設定された強度調整信号73を基にレギュレータ2022が出力する電圧VrefHを調整する。電圧VrefHはDAコンバータ2021の基準電圧となる。IC2003がDAコンバータ2021の入力データ2020を設定することで、DAコンバータ2021は電圧Vaを露光部7に出力する。露光部7のVI変換回路2306は電圧Vaを電流値Idに変換してドライバIC2009に出力する。ドライバIC2009は、電流値Idにより露光部7の露光強度を制御する。つまり、露光制御部19は電圧Vaにより、露光部7の露光強度を制御することができる。また、ドライバIC2009は、画像演算部9が出力する駆動信号71に応じて、ドライバIC2009のスイッチ(SW)を切り替える。SWは、電流ILを、露光部7のレーザダイオード(LD)に流すか、ダミー抵抗R1に流すかを切換えることで、LDの発光のON/OFF制御を行う。
続いて、画素の露光量の制御方法について説明する。図6(A)は、1画素の総ての領域を所定の目標強度に対して100%の強度で露光した状態を示している。また、図6(B)及び図6(C)は、図6(A)の画素の略半分の濃度の画素を示している。図6(B)の画素は、1画素の総ての領域を目標強度に対して50%の強度で露光して形成したものである。なお、露光強度は、図6を用いて説明した様に、露光制御部19が露光部7に出力する電圧Vaで制御される。図6(C)は、1画素を4個の副画素に分割し、目標強度に対して100%の強度で、2つの副画素を図示したように露光して形成したものである。これは、図5の制御構成において、露光強度が目標強度となる様に電圧Vaを設定し、駆動信号71によりSWをON/OFFすることで実現される。この場合、駆動信号71は、PWM(パルス幅変調)信号となる。
図7は、エッジ効果を抑制するためのCPU10の機能ブロックを示している。なお、本実施形態では、CPU10がエッジ効果の抑制処理を行うものとするが、既に説明した様に、ASIC18と共に行う構成でも、ASIC18のみで行う構成であっても良い。パラメータ設定部902は、LUT112の補正幅パラメータを画像解析部901に通知・設定する。また、パラメータ設定部902は、LUT112の露光量調整パラメータを露光量調整部903に通知・設定する。また、ホストコンピュータ8から送信された画像データ904は、図1に示すメモリ11に格納される。画像解析部901は、補正幅パラメータに基づき、画像データ904により形成される画像の画素から、エッジ効果が生じ得る画素を補正対象画素として特定し、補正対象画素を露光量調整部903に通知する。露光量調整部903は、画像解析部901が特定した補正対象画素の画素値を、露光量調整パラメータに基づき補正して、補正後の画像データを生成する。露光部7は、この補正後の画像データにより制御される。補正幅パラメータは、エッジ効果が生じる画素を示す情報であり、本実施形態では、エッジ効果が生じ得る画素の範囲を、エッジからの距離、本例では、エッジからの画素数で示す情報である。たとえば、補正幅パラメータが"5"であれば、エッジ側の5つの画素にエッジ効果が生じると判定される。なお、本実施形態では、ある方向の幅の画素数が補正幅パラメータの値よりも小さいと、当該方向については補正対象画素の特定は行わない。また、露光量調整パラメータは、画像データに対応する露光量の補正量を示す補正情報である。補正幅パラメータや、露光量調整パラメータは、予め、実験やシミュレーションにより求めておく。画素の露光量を調整する方法には、図6(B)及び図6(C)にて説明した様に、露光強度を調整する方法と、露光強度は変化させず、PWM信号により露光する副画素数を変更する方法がある。なお、露光強度を変化させた上で、PWM信号により露光する副画素数を変化させても良い。
続いて、エッジ効果の抑制のために画像解析部901が行う処理について説明する。図8は、画像データにより1つの記録材904に形成される画像410を示している。なお、図8の矢印Aは、感光体1の回転方向、つまり副走査方向を示している。なお、本実施形態においては、トナーが付着する画素が連続している領域を1つの画像410とする。図8において、画像410の総ての画素の画素値は"255"であり、記録材の他の領域の総ての画素の画素値は"0"であるものとする。なお、画素値"255"は黒色に対応し、画素値"0"は白色、つまり、トナーを付着させない画素に対応する。図9は、補正幅パラメータが"5"である場合に、画像解析部901が補正対象画素として特定する画像410の画素を示している。なお、図9の矢印Aは、感光体1の回転方向を示している。図9において、"1"から"5"の数字で示す画素が補正対象画素であり、"0"の数字で示す画素は補正対象画素ではない画素を示している。なお、補正対象画素の数字の"1"から"5"は、エッジからの距離の最短値を示している。画像解析部901は、図9に示す様な、補正対象画素と、そのエッジからの距離を露光量調整部903に通知する。
図10(A)は、エッジ効果が生じた画像410の主走査方向の中心におけるトナーの高さを、副走査方向に沿って表示したものである。なお、主走査方向とは副走査方向に直交する方向である。また、図10(A)においては、エッジ効果が生じていない画素の高さが1となる様に正規化して表示している。図10(B)は、図10(A)の総ての画素のトナーの高さを1にする場合の、トナーの高さの削減割合を示している。図10(A)に示す様に、トナーの高さが1よりも大きくなる画素は露光量を減少させ、トナーの高さが1よりも小さくなる画素は露光量を増加させる。図10(C)は、図10(A)の高さが1より大きい画素については、1に補正し、高さが1より小さい画素の補正を行わない場合の、トナーの高さの削減割合を示している。PWM信号により補正を行う場合には、例えば、図10(C)の様に、トナーの高さが1より大きい画素のみの補正を行う。
図11(A)及び(B)は、本実施形態による露光量調整パラメータを示している。ここでは、図4(B)に示す様に、感光体の回転方向の後側のエッジに生じるエッジ効果が、その他のエッジに生じるエッジ効果より強いものとしている。そして、図11(B)は、感光体の回転方向の後側のエッジに対する露光量調整パラメータであり、図11(A)は、その他のエッジに対する露光量調整パラメータを示している。本例では、感光体の回転方向の後側のエッジに生じるエッジ効果が、その他のエッジに生じるエッジ効果より強いものとしている。したがって、図9の参照符号500で示す交差領域の画素については、図12に示す規則に従い、図11(A)又は図11(B)の露光量調整パラメータを適用する。図12において、Aで始まる画素は、図11(A)の露光量調整パラメータを適用する画素であり、Bで始まる画素は、図11(B)の露光量調整パラメータを適用する画素である。また、A又はBに続く数字は、エッジからの距離である。図12の規則においては、距離の近い側のエッジに対応する露光量調整パラメータを適用するものとしている。なお、2つのエッジとの距離が等しい対角線上の画素については、図11(B)の露光量調整パラメータを適用するとしているが、図11(A)の露光量調整パラメータを適用する構成であっても良い。露光量調整パラメータは、トナーの高さを調整するための、露光量の補正量、つまり、画素値の補正量を示す補正情報である。なお、図11(A)及び(B)の露光強度とは、図6(B)で説明した様に露光強度により露光量を調整する方法に対応し、PWMとは、図6(C)で説明した様にPWMにより露光量を調整する方法に対応する。なお、PWMの場合においては露光量の削減割合が零である。つまり、露光量を補正するとは、結果として補正しない場合も含む。露光量調整部903は、図13(A)及び(B)に示す露光量調整パラメータに従い、各補正対象画素について画素値(露光量)を補正する。そして、画像演算部9は、補正した画素値に基づいて露光部7を制御する。
以上、本実施形態においては補正幅パラメータに基づき補正対象画素を特定し、補正対象画素の露光量、つまり、画素値を露光量調整パラメータに基づき補正する。ここで、補正幅パラメータは、補正対象画素を、画像のエッジからの距離の範囲で示す情報である。例えば、本実施形態において、補正幅パラメータが"5"であると、画像のエッジの画素を1番目の画素とし、主走査方向及び副走査方向において、1番目から5番目の画素を補正対象画素とする。なお、補正幅パラメータとして2つの値、例えば、"2"及び"5"を使用することもできる。この場合、画像のエッジの画素を1番目の画素とし、主走査方向及び副走査方向において、2番目から5番目の画素を補正対象画素とする。したがって、画像解析部901は、画像のエッジとの距離が所定範囲内である画素を補正対象画素とする。この所定範囲は、補正幅パラメータにより示される。
また、本実施形態において、補正情報である露光量調整パラメータは、エッジ効果の強さに応じて複数設けられ、各露光量調整パラメータは、エッジ種別に対応付けられている。ここで、画像のエッジのエッジ種別は、エッジの方向及び画像に対するエッジ位置により区別される。例えば、上述した実施形態では、4つのエッジ種別、即ち、主走査方向のエッジで画像に対して前側、主走査方向のエッジで画像に対して後側、副走査方向のエッジで画像に対して右側、副走査方向のエッジで画像に対して左側のエッジ種別を規定している。なお、前側、後側、右側、左側とは、感光体の表面の移動方向において、主走査方向のエッジのうち先に形成されるエッジ(感光体の表面の移動方向の下流側)を前側としたきの位置である。つまり、図4(B)において、エッジ効果がより強く発生しているエッジ領域403bが主走査方向のエッジで画像に対して後側となる。そして、エッジ領域403bに対して対向する側のエッジ領域が主走査方向のエッジで前側となる。エッジ領域403bに対して左側の領域が副走査方向のエッジで左側、エッジ領域403bに対して右側の領域が副走査方向のエッジで右側となる。そして、補正対象画素に最も近いエッジのエッジ種別が、主走査方向のエッジで画像に対して前側、副走査方向のエッジで画像に対して左側及び右側である場合には、図11(A)の補正情報を選択して使用する。一方、補正対象画素に最も近いエッジのエッジ種別が、主走査方向のエッジで画像に対して後側の場合には図11(B)の補正情報を選択して使用する。なお、通常、エッジの方向は、主走査方向や副走査方向に正確に一致しないが、画像に対するエッジの位置と、エッジの方向に基づき、本例における4つのエッジ種別から一番近いものを判定して、判定したエッジ種別を当該エッジのエッジ種別とする。また、エッジが曲線であるような場合には、当該エッジを複数の区間に分割して、区間毎にエッジ種別を判定する構成とすることもできる。また、本例では、エッジ種別を2つの方向で特定しているが、例えば、主走査方向に対する所定角度毎に設ける構成とすることができる。CPU10は、エッジ種別に応じてどの露光量調整パラメータを使用するかの情報を保持しており、補正対象画素を、その最も近いエッジのエッジ種別に対応する露光量調整パラメータに基づき補正する。なお、最も近い同じ距離のエッジが複数ある場合については、どちらの露光量調整パラメータを使用するかは任意である。この構成により、エッジ効果によりトナーが過剰に付着する画素の露光量を適切に調整しつつ、画像のエッジ領域の画質を維持することができる。
また、本実施形態において、画像領域の連続画素数が補正幅パラメータ以下であると、補正幅パラメータ以下である方向については補正対象画素か否かの判定を行わないとしたが、補正幅パラメータではなく、他の値を閾値とすることもできる。つまり、主走査方向又は副走査方向の長さが閾値以下である場合には、長さが閾値以下である方向については補正対象画素か否かの判定を行わない構成とすることができる。さらに、補正対象画素から補正幅パラメータ以内にあるエッジが複数あり、かつ、当該複数のエッジのエッジ種別が複数ある場合、本実施形態では、最も近いエッジのエッジ種別を使用して露光量調整パラメータを決定するものとした。しかしながら、エッジ種別に優先度を設け、複数のエッジから補正幅パラメータ以内にある補正対象画素については、当該複数のエッジのエッジ種別の内の優先度の最も高いエッジ種別に対応する露光量調整パラメータを使用する構成であっても良い。
<第二実施形態>
続いて、第二実施形態について第一実施形態との相違点を中心に説明する。第一実施形態では、複数のエッジから補正幅パラメータ以内にある補正対象画素については、最も近いエッジのエッジ種別、或いは、優先度の最も高いエッジ種別に対応する露光量調整パラメータにより露光量の補正量を決定していた。本実施形態では、複数のエッジから補正幅パラメータ以内にある補正対象画素については、当該複数のエッジのエッジ種別に対応する総ての露光量調整パラメータを使用する。
続いて、第二実施形態について第一実施形態との相違点を中心に説明する。第一実施形態では、複数のエッジから補正幅パラメータ以内にある補正対象画素については、最も近いエッジのエッジ種別、或いは、優先度の最も高いエッジ種別に対応する露光量調整パラメータにより露光量の補正量を決定していた。本実施形態では、複数のエッジから補正幅パラメータ以内にある補正対象画素については、当該複数のエッジのエッジ種別に対応する総ての露光量調整パラメータを使用する。
まず、第一実施形態と同様に補正幅パラメータを5とし、主走査方向の総てのエッジ及び副走査方向の前側のエッジには図11(A)の露光量調整パラメータを適用し、副走査方向の後側のエッジには図11(B)の露光量調整パラメータを使用するものとする。図13は、図9の交差領域500内の補正対象画素の2つのエッジからの距離を示している。なお、図13において左側の数字は、右側にある副走査方向のエッジからの距離であり、右側の数字は、後側にある主走査方向のエッジからの距離を示している。
本実施形態において、交差領域500内の補正対象画素のトナーの高さ割合T(i,j)を、以下の式により算出する。なお、iは、右側にある副走査方向のエッジからの距離であり、jは、後側にある主走査方向のエッジからの距離である。
T(i,j)=(r・R(i)+b・B(j))/n (1)
ここで、R(i)は、右側にある副走査方向のエッジからi番目の補正対象画素のトナー高さの割合であり、図11(A)の露光量調整パラメータに示された値である。また、B(j)は、後側にある副走査方向のエッジからj番目の補正対象画素のトナー高さの割合であり、図11(B)の露光量調整パラメータに示された値である。また、r及びbは、それぞれ、右側にある副走査方向のエッジ及び後側にある副走査方向のエッジから補正対象画素に与える影響を示す重み係数である。また、nは、補正対象画素から補正幅パラメータ以内にあるエッジの数であり、本例では2である。
T(i,j)=(r・R(i)+b・B(j))/n (1)
ここで、R(i)は、右側にある副走査方向のエッジからi番目の補正対象画素のトナー高さの割合であり、図11(A)の露光量調整パラメータに示された値である。また、B(j)は、後側にある副走査方向のエッジからj番目の補正対象画素のトナー高さの割合であり、図11(B)の露光量調整パラメータに示された値である。また、r及びbは、それぞれ、右側にある副走査方向のエッジ及び後側にある副走査方向のエッジから補正対象画素に与える影響を示す重み係数である。また、nは、補正対象画素から補正幅パラメータ以内にあるエッジの数であり、本例では2である。
例えば、i=2、j=4の画素の場合、図11(A)及び(B)より、R(2)及びB(4)は、それぞれ、1.25及び1.4である。r及びbを1とすると、T(i,j)は、1.325となる。図14(A)は、r及びbを1としたときの各画素のトナーの高さ割合を示している。したがって、PWMで補正する場合の露光量の削減割合、つまり補正量は図14(B)の様になる。なお、nが3以上の場合、式(1)の分子は、エッジからの距離に基づくトナー高さ割合に、対応するエッジの重み係数を乗じた値を、影響を与える各エッジについて合計した値となる。
以上、本実施形態においては、予めエッジ種別に重み係数を設定しておく。そして、複数のエッジからエッジ効果を受ける補正対象画素については、この複数のエッジのエッジ種別を判定する。そして、複数のエッジ種別がある場合、当該補正対象画素の露光量の補正量については、当該複数のエッジ種別のそれぞれに対応する露光量調整テーブルが示す補正量を、対応する重み係数で重み付けすることで算出する。なお、本実施形態において、エッジ種別に対する重み係数については、固定値としていたが、例えば、補正対象画素とエッジとの距離に応じた値、つまり、重み係数をエッジとの距離により変化する変数とすることもできる。この構成により、エッジ効果によりトナーが過剰に付着する画素の露光量を適切に調整でき、エッジ領域の画質を維持できる。
[その他の実施形態]
なお、上記各実施形態について、画像形成装置101を用いて説明した。しかしながら、本発明は、画像形成装置に対して補正後の画像データを供給する画像処理装置としても実現できる。画像処理装置は、図1に示す画像演算部9を有し、上述した様に露光量を調整して補正後の画像データを生成する。そして、画像処理装置は、生成した画像データを露光部7ではなく、出力画像データとして画像形成装置に対して供給する。
なお、上記各実施形態について、画像形成装置101を用いて説明した。しかしながら、本発明は、画像形成装置に対して補正後の画像データを供給する画像処理装置としても実現できる。画像処理装置は、図1に示す画像演算部9を有し、上述した様に露光量を調整して補正後の画像データを生成する。そして、画像処理装置は、生成した画像データを露光部7ではなく、出力画像データとして画像形成装置に対して供給する。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1:感光体、7:露光部、901:画像解析部、11、メモリ、903、露光量調整部
Claims (14)
- 感光体と、
前記感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、
画像データに基づき、当該画像データで形成される画像の画素から補正対象画素を特定する特定手段と、
露光量の補正量を示す複数の補正情報を保持する保持手段と、
補正対象画素と前記画像データで形成される画像の複数のエッジとの距離に基づき前記複数の補正情報から使用する補正情報を選択し、前記選択した補正情報に基づき当該補正対象画素に対する前記露光手段による露光量を、前記画像データに対応する露光量から補正する補正手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記複数の補正情報のそれぞれはエッジ種別に対応し、
前記補正手段は、前記画像データで形成される画像のエッジの内、補正対象画素に最も距離が近いエッジのエッジ種別に対応する補正情報を選択して、当該補正対象画素の露光量を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記複数の補正情報のそれぞれはエッジ種別に対応し、
前記特定手段は、画像のエッジとの距離が所定範囲内である画素を補正対象画素として特定し、
前記補正手段は、画像の複数のエッジとの距離が前記所定範囲内にある第1補正対象画素に対しては、当該複数のエッジのエッジ種別に対応する補正情報を選択して、当該第1補正対象画素の露光量を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記補正手段は、前記第1補正対象画素との距離が前記所定範囲内にある複数のエッジのエッジ種別が複数ある場合、当該複数のエッジ種別に対応する複数の補正情報を選択し、当該選択した複数の補正情報に基づき、当該第1補正対象画素の露光量を補正することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記補正手段は、前記選択した複数の補正情報のそれぞれが示す補正量を重み係数で重み付けすることで前記第1補正対象画素の露光量の補正量を算出することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記第1補正対象画素との距離が前記所定範囲内にある第1エッジのエッジ種別に対応する補正情報に対する重み係数は、前記第1補正対象画素と前記第1エッジとの距離に応じて決定されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記複数の補正情報のそれぞれはエッジ種別に対応し、
前記エッジ種別には優先度が設定されており、
前記特定手段は、画像のエッジとの距離が所定範囲内である画素を補正対象画素として特定し、
前記補正手段は、画像の複数のエッジとの距離が前記所定範囲内にある第1補正対象画素に対しては、当該複数のエッジのエッジ種別の内の優先度の最も高いエッジ種別に対応する補正情報を選択して、当該第1補正対象画素の露光量を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記特定手段は、エッジの画素からの副走査方向又は主走査方向における距離が前記所定範囲内である画素を補正対象画素として特定することを特徴とする請求項3から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記特定手段は、画像の副走査方向又は主走査方向の長さが閾値以下である場合、長さが閾値以下である方向につては補正対象画素の特定を行わないことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 画像のエッジのエッジ種別は、当該エッジの方向又は当該画像に対する当該エッジの位置に基づき特定されることを特徴とする請求項2から9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記補正手段は、前記補正対象画素を複数の副画素に分割し、露光する副画素の数を変更することで補正対象画素の露光量の補正を行うことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記補正手段は、前記露光手段による露光強度を変更することで補正対象画素の露光量の補正を行うことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 感光体と、前記感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、を有する画像形成装置に、画像を形成するための出力画像データを供給する画像処理装置であって、
画像データに基づき、当該画像データで形成される画像の画素の内の補正対象画素を特定する特定手段と、
露光量の補正量を示す複数の補正情報を保持する保持手段と、
補正対象画素と前記画像データで形成される画像の複数のエッジとの距離に基づき前記複数の補正情報から使用する補正情報を選択し、前記選択した補正情報に基づき当該補正対象画素に対する前記露光手段による露光量を、前記画像データが示す露光量から補正して前記出力画像データを生成する補正手段と、
前記出力画像データを前記画像形成装置に出力する出力手段と、
を備えていることを特徴とする画像処理装置。 - コンピュータを請求項13に記載の画像処理装置として機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP2015225088A JP2017090857A (ja) | 2015-11-17 | 2015-11-17 | 画像形成装置、画像処理装置及びプログラム |
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Publications (1)
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ID=58690016
Family Applications (1)
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JP2020194130A (ja) * | 2019-05-29 | 2020-12-03 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置、カートリッジ、画像形成システム及び記憶媒体 |
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