JP2990206B2 - 斜板式アキシャルピストンポンプ・モータ - Google Patents

斜板式アキシャルピストンポンプ・モータ

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JP2990206B2
JP2990206B2 JP8289496A JP28949696A JP2990206B2 JP 2990206 B2 JP2990206 B2 JP 2990206B2 JP 8289496 A JP8289496 A JP 8289496A JP 28949696 A JP28949696 A JP 28949696A JP 2990206 B2 JP2990206 B2 JP 2990206B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斜板式アキシャル
ピストンポンプ・モータに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は実公平6−40940号公報に記
載されている従来の斜板式アキシャルピストンポンプ・
モータの構造を示す側断面図である。ここでは、図中左
側を前端側、図中右側を後端側として説明する。
【0003】このポンプ・モータでは、ハウジング1
が、ハウジング本体2と、後部蓋としてのエンドカバー
3とから構成されている。ハウジング本体2は、一体に
形成された周壁2Aと前端壁2Bとを有し、前端壁2B
には、回転軸(モータとして用いるときは出力軸、ポン
プとして用いるときは入力軸となる)6の先端を外部に
突出させるための貫通孔2Cが形成されている。又、ハ
ウジング本体2の後端開口はエンドカバー3により液密
に密閉されている。
【0004】ハウジング1の内部には、シリンダバレル
5と回転軸6を一体化した構造の回転ブロック4が収容
されている。回転軸6は回転ブロック4の前部に設けら
れ、シリンダバレル5は回転ブロック4の後部外周に設
けられている。そして、回転ブロック4は、ハウジング
1内に収容された軸受7、8によって回転自在に支持さ
れ、回転軸6の前端部が、ハウジング1の前端壁2Bに
設けた貫通孔2Cよりハウジング1の外部に突出してい
る。前側の軸受7は、前端壁2Bの貫通孔2Cの内周に
配置され、後側の軸受8は、エンドカバー3の内面に設
けた凸部9の外周に配置されている。回転ブロック4の
後端面には、凸部9に嵌まる凹部5bが穿設されてお
り、この凹部5bの内周と凸部9の外周間に後側の軸受
8が嵌まっている。
【0005】また、ハウジング本体2の前端壁2Bの内
面には、回転軸6の基端方向を向きかつ回転軸6の軸線
に対して傾斜した斜板10が設けられており、この斜板
10とエンドカバー3との間にシリンダバレル5が位置
している。シリンダバレル5には、円周上に等間隔に複
数のシリンダ孔5aが形成されており、各シリンダ孔5
a内には、斜板10に向かって出没するピストン12が
摺動自在に挿入されている。各ピストン12の球状の頭
部12aには、斜板10上に対して摺動可能に接触する
スリッパ13が回動自在に嵌装されている。
【0006】各ピストン12の頭部12aにそれぞれ嵌
装されたスリッパ13は、一枚のリング状のリテーナプ
レート14によって保持されている。リテーナプレート
14は回転軸6の外周に配され、円周上にピストン12
及びスリッパ13を挿入する複数の貫通孔14aを有し
ている。そして、各貫通孔14aの周縁でスリッパ13
の肩部を抜け止めすることにより、リテーナプレート1
4は、スリッパ13の斜板10に対する摺動を許しつ
つ、スリッパ13の斜板10からの離反を防止してい
る。
【0007】リテーナプレート14を押さえるために、
このポンプ・モータでは、回転軸6の一部外周に球形部
15を設け、その球形部15の外周にリング状のバネ1
6を嵌合している。そして、このバネ16でリテーナプ
レート14の内周を押圧することにより、リテーナプレ
ート14を斜板10に対して押し付け、スリッパ13の
斜板10からの離反を防止している。
【0008】シリンダバレル5の後端面とエンドカバー
3との間には、シリンダバレル5の後端面が回転しなが
ら接するリング状のバルブプレート20が配設されてい
る。バルブプレート20は、エンドカバー3の凸部9の
外周に嵌装された状態で、エンドカバー3に回転止めさ
れている。このバルブプレート20は、シリンダバレル
5の回転に応じて、エンドカバー3に形成したメインポ
ート25と、シリンダバレル5内のシリンダ孔5aとの
連通油路を切換えるためのもので、連通のための円弧状
長穴20aを有している。
【0009】エンドカバー3の内面には、バルブプレー
ト20の円弧状長穴20aに連通するように、メインポ
ート25の開口部が設けられており、その開口部には段
付き穴22が形成されている。この段付き穴22にはス
リーブ23が摺動自在かつ液密に嵌合されると共に、穴
底部には、スリーブ23の先端をバルブプレート20の
後端面に押圧接触させるためのコイルバネ24が収容さ
れている。そして、スリーブ23の背面に作用する油圧
力とコイルバネ24の弾発力がバルブプレート20に伝
わるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、シリ
ンダバレル5のシリンダ孔5aと、バルブプレート20
と、メインポート25の開口部とを液密に接続するため
のスリーブ23を、メインポート25の開口部に設けた
段付き穴22に収容している。従って、この段付き穴2
2のドリル加工が必要である分、製作費が高くなるとい
う問題があった。又、スリーブ23とコイルバネ24を
収容できる寸法に段付き穴22を加工する必要があるた
め、それだけ後端壁の厚さが増大したり、メインポート
の配置に制限が生じたりする問題があった。
【0011】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、スリーブを収容するための段付
き穴をハウジング側に形成する必要がなく、その分ハウ
ジングの加工コストの低減を図ることができ、しかも、
メインポートを設けるハウジングの後端壁の構造を単純
化することができて、該後端壁の寸法の増大を抑えつ
つ、メインポートの配置の自由を確保することのできる
斜板式アキシャルピストンポンプ・モータを提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の斜板式
アキシャルピストンポンプ・モータは、筒状の周壁とそ
の前後端を塞ぐ前端壁及び後端壁とを有し、該前端壁の
内面に斜板が設けられたハウジングと、該ハウジングの
内部に回転自在に収容された回転軸と、該回転軸の外周
に回転軸と一体回転するよう設けられると共に、円周方
向に間隔をおいて複数のシリンダ孔を有するシリンダバ
レルと、該シリンダバレルの各シリンダ孔に摺動自在に
収容され、前端頭部がスリッパを介して前記斜板に摺動
自在に押圧接触する複数のピストンと、前記ハウジング
の後端壁とシリンダバレルの後端面との間に配置され、
シリンダバレルの回転に伴って、ハウジングの後端壁に
形成した2つのメインポートとシリンダバレルの各シリ
ンダ孔との接続状態を切り換えるバルブプレートとを備
えた斜板式アキシャルピストンポンプ・モータにおい
て、前記斜板を前記ハウジングと一体化すると共に、前
記回転軸とシリンダバレルとを一体化し、前記バルブプ
レートの前端面に、前記各シリンダ孔に選択的に連通す
る2つの有底の給排穴を形成すると共に、各給排穴に連
通させてバルブプレートの後端面に、円周方向に間隔を
おいて複数の円形穴を形成し、ハウジングの後端壁の内
面に、前記円形穴に対応させて前記メインポートの開口
を形成し、前記各円形穴の内周に、前記メインポートの
開口とバルブプレートの円形穴とを連通するための円筒
体のスリーブを液密かつ摺動自在に嵌合し、該円形穴の
底面と円筒体のスリーブの一端面間にバネを収容し、該
バネの付勢力により、バルブプレートの前端面を、シリ
ンダバレルの後端面に液密的に押圧接触させ、かつスリ
ーブの後端面を、前記メインポートの開口の周縁に形成
した平坦面に液密に押圧接触させたことにより、上記課
題を解決したものである。
【0013】このポンプ・モータでは、斜板をハウジン
グと一体化し、回転軸をシリンダバレルと一体化するよ
うにすると共に、バルブプレートに、バネとスリーブを
収容するための円形穴を設け、ハウジングの後端壁には
スリーブの端面が液密的に押圧接触する平坦面を形成し
た構成としている。従って、ハウジングの後端壁に設け
ていた段付き穴を無くし、後端壁の構造を単純化するこ
とができる。
【0014】請求項2の発明の斜板式アキシャルピスト
ンポンプ・モータは、請求項1のバネとして皿バネを用
いたことにより、上記課題を解決したものである。
【0015】皿バネは長さ方向の寸法を極小にすること
ができるので、バネのスペースを最小にすることができ
る。
【0016】請求項3の発明の斜板式アキシャルピスト
ンポンプ・モータは、請求項1又は2において、前記回
転軸とシリンダバレルとが同一材料により一つの回転ブ
ロックとして構成され、該回転ブロックの後端面に凹部
が設けられると共に、前記ハウジングの後端壁の内面に
凸部が設けられ、前記凹部に凸部が挿入され、凹部の内
周が凸部の外周に軸受を介して回転自在に嵌合されてい
ることにより、上記課題を解決したものである。
【0017】このポンプ・モータでは、回転軸とシリン
ダバレルを同一材料による一つの回転ブロックとして構
成しているため、回転ブロックの後端面に凹部を設ける
と共にハウジングの後端壁に凸部を設け、凹部と凸部の
嵌合により、回転ブロック側に突出軸部を設けずに、回
転ブロックを軸受を介して回転自在に支持し得る。よっ
て、メインポートを形成する後端壁に凹部を設けずにす
み、メインポートの配置の自由度を確保することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。
【0019】図1は実施形態の斜板式アキシャルピスト
ンポンプモータの側断面を示している。便宜上、図にお
いて左側を前端側、右側を後端側とする。このポンプ・
モータのハウジング51は、ハウジング本体52と、エ
ンドカバー53とに分割されている。ハウジング本体5
2は、ハウジング51の内部空間を確保する筒状の周壁
52Aと、その前端開口を塞ぐ前端壁52Bとを一体に
有している。
【0020】エンドカバー53は、前記周壁52Aの後
端開口を塞ぐ後端壁として構成されており、ハウジング
本体52の後端部に嵌合された状態で、同後端部にボル
ト100で固定されている。
【0021】ハウジング本体52の前端壁52Bには、
回転軸(モータとして用いるときは出力軸、ポンプとし
て用いるときは入力軸となる)56の先端を外部に突出
させるための貫通孔52Cが形成されると共に、内面に
斜板60が一体に形成されている。符号61で示すもの
はスラストプレートであり、斜板60の表面に配されて
いる。
【0022】ハウジング51の内部には、シリンダバレ
ル55と回転軸56とを一体化した構造の回転ブロック
54が収容されている。回転軸56は回転ブロック54
の前部に設けられ、シリンダバレル55は回転ブロック
54の後部外周に設けられている。回転ブロック54
は、ハウジング51の前部と後部に装着された軸受5
7、58によって回転自在に支持され、回転軸56の前
端部が、前端壁52Bの貫通孔52Cより外部に露出し
ている。
【0023】前側の軸受57は、前端壁52Bの貫通孔
52Cの内周に配置され、後側の軸受58は、エンドカ
バー53の内面に突設した凸部59の外周に配置されて
いる。回転ブロック54の後端面には、エンドカバー5
3の凸部59に嵌まる凹部55bが穿設されており、こ
の凹部55bの内周と凸部59の外周間に後側の軸受5
8が嵌まっている。
【0024】シリンダバレル55は、ハウジング51の
前端壁52Bの内面に設けた斜板60と、エンドカバー
53との間に位置している。シリンダバレル55には、
円周上に等間隔に複数のシリンダ孔55aが形成されて
おり、各シリンダ孔55a内には、斜板60に向かって
出没するピストン62が摺動自在に挿入されている。各
ピストン62の球状の前端頭部62aには、斜板60の
摺動面に対して摺動可能に接触するスリッパ63が回動
自在に嵌装されている。スリッパ63は、一枚のリング
状のリテーナプレート(図示略)によって保持されてい
る。
【0025】シリンダバレル55の後端面とエンドカバ
ー53との間には、シリンダバレル55の後端面が回転
しながら接するリング状のバルブプレート70が配設さ
れている。
【0026】バルブプレート70は、シリンダバレル5
5の回転に伴って、エンドカバー53内に形成した2つ
のメインポート75(一方のみ図示)と、シリンダバレ
ル55の各シリンダ孔55aとの接続状態を切り換える
役目を果たすもので、エンドカバー53に設けた凸部5
9の外周に嵌挿されている。
【0027】バルブプレート70とエンドカバー53と
の間にはスリーブ73および皿バネ72が配設されてい
る。スリーブ73および皿バネ72は、バルブプレート
70をシリンダバレル55の後端面に摺動自在かつ液密
に押圧接触させると共に、バルブプレート70とメイン
ポート75との間を液密に連通させるシール機構に相当
するものである。
【0028】図2はバルブプレート70とスリーブ73
とハウジング51の後端壁52Bとの関係を誇張して示
す分解図であり、図1と併せて図2を参照しながら、バ
ルブプレート70の周辺の構造を詳しく述べる。
【0029】バルブプレート70の前端面には、各シリ
ンダ孔55aに選択的に連通する2つの有底の給排穴7
1aが形成されている。これら2つの給排穴71aは、
モータとして使用した場合、一方がオイルの供給側(ポ
ンプの場合は吸込側)、他方が排出側(ポンプの場合は
吐出側)となるものであり、円弧状の長穴として形成さ
れている。各給排穴71aは、複数のシリンダ孔55a
のうちの半数とそれぞれ連通する円周方向長さを有して
いる。
【0030】バルブプレート70の後端面には、前面側
の給排穴71aに連通させて、円周方向に間隔をおいて
複数(この例では6個)の円形穴71が形成されてい
る。このうち、半数(3個)の円形穴71は一方の給排
穴71aに連通し、残りの半数(3個)の円形穴71は
他方の給排穴71aに連通している。
【0031】一方、エンドカバー53には2系統のメイ
ンポート75が穿設されている。エンドカバー53の内
面には、バルブプレート70の円形穴71に対応させ
て、各メインポート75の開口75aが形成されてい
る。この場合、一方のメインポート75の開口75a
は、対応する円形穴71を介して一方の給排穴71aと
連通し、他方のメインポート75の開口75aは、対応
する円形穴71を介して他方の給排穴71aと連通する
ようになっている。
【0032】このような対応関係を維持するため、バル
ブプレート70は、ハウジング51に対してピン78で
回転止めされている。ピン78は、円形穴71や開口7
5aを避けた位置に配置され、エンドカバー53に設け
た孔79と、バルブプレート70の後端面に設けた孔7
7に両端が嵌まっている。
【0033】スリーブ73は円筒体からなり、バルブプ
レート70の各円形穴71の内周に摺動自在に嵌まって
おり、スリーブ73の外周と円形穴71の内周間には液
密性確保のためのOリング74が嵌められている。スリ
ーブ73は、メインポート75の開口75aとバルブプ
レート70の円形穴71を連通するためのもので、円形
穴71の底面とスリーブ73の前端面間に収容した皿バ
ネ72によって、エンドカバー53側に付勢され、後端
面がメインポート75の開口75aの周縁に形成した平
坦面80に液密に押圧接触させられている。また、これ
により、皿バネ72は、バルブプレート70をシリンダ
バレル55の後端面に対して液密的に押圧接触させてい
る。
【0034】次に作用を説明する。
【0035】モータとして使用した場合は、高圧油が一
方のメインポート75より流入すると、その高圧油はバ
ルブプレート70を経てシリンダバレル55に入り、ピ
ストン62の端面に作用して、ピストン62を軸方向に
運動させ、スリッパ63を斜板60に押し付ける。そし
て、スリッパ63の斜面60に対する押し付け作用によ
り、ピストン62の運動方向と直交する方向の分力が発
生し、この分力が回転力となって、シリンダバレル55
を回転させ、それと一体の回転軸56を回転させる。
【0036】この動作の際に、高圧側のピストン62は
上死点(退縮限)から下死点(突出限)に移動し、低圧
側のピストン62は下死点から上死点に移動することに
なり、それに伴って作動後の低圧油はバルブプレート7
0を経て他方のメインポート75より流出する。
【0037】ポンプとして使用した場合は、回転軸56
の回転によりシリンダバレル55が回転し、シリンダバ
レル55の回転によりピストン62が往復運動し、ピス
トン62の往復運動により、吸い込み行程と吐き出し行
程が順次実行される。それと同時に、バルブプレート7
0による油路の切替えが自動的に行われ、作動油が一方
のメインポート75から吸い込まれて、他方のメインポ
ート75から吐き出される。
【0038】上記の動作の際、バルブプレート70は皿
バネ72の作用によって、常時シリンダバレル55の後
端面に液密的に押圧接触させられ、バルブプレート70
とメインポート75の開口75aとの間は、スリーブ7
3によって常に液密に連通されている。従って、オイル
の漏れを確実に防止しながら、メインポート75とシリ
ンダ孔55aとの接続状態を切り換えることができる。
【0039】又、このポンプ・モータの場合、エンドカ
バー53にはスリーブ73や皿バネ72を収容するため
の段付き穴を設けていないので、その分ドリル加工を省
略でき、エンドカバー53の製作コストの低減が図れ
る。又、従来の段付き穴を無くしたこと、及び回転軸5
6とシリンダバレル55を回転ブロック54として一体
化し、回転ブロック54の後端面の凹部55bとエンド
カバー53の凸部59の嵌合により回転ブロック54の
後部を回転支持したことにより、エンドカバー53の構
造を単純化できるので、メインポート75のレイアウト
の自由度を十分に確保することができる上、エンドカバ
ー53の厚さの減少を図ったりすることもできる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
斜板式アキシャルピストンポンプ・モータによれば、
板とハウジングとを一体化し、回転軸をシリンダバレル
と一体化すると共に、バルブプレートに、バネとスリー
ブを収容するための円形穴を設け、ハウジングの後端壁
にはスリーブの端面が液密的に押圧接触する平坦面を形
成した構成としているので、ハウジングの後端壁に設け
ていた段付き穴を無くして、ハウジングの後端壁の構造
を単純化することができる。従って、段付き穴のドリル
加工が省略できる分、製作コストの低減が図れる。
【0041】又、段付き穴が無くなるので、ハウジング
の後端壁に設けるメインポートのレイアウトの自由度を
最大限に確保することができる上、ハウジングの後端壁
の厚みの減少を図ることもできる。
【0042】請求項2の発明の斜板式アキシャルピスト
ンポンプ・モータによれば、スリーブを付勢するバネに
皿バネを用いたので、バネのスペースを最小にすること
ができ、バルブプレートの厚さの増大を防ぐことができ
る。
【0043】請求項3の発明の斜板式アキシャルピスト
ンポンプ・モータによれば、回転ブロックの後端面の凹
部とハウジングの後端壁の凸部の嵌合により、回転ブロ
ックの後部を回転支持したので、後端側の回転支持部分
をコンパクトに構成することができ、ハウジングの後端
壁側に回転支持のための凹所や貫通孔を形成する必要が
なくなる。そのため、後端壁にメインポートを形成する
際の配置の自由度を十分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す側断面図
【図2】同実施形態におけるバルブプレートとスリーブ
とハウジングの後端壁のメインポートとの関係を誇張し
て示す概略斜視図
【図3】従来例の側断面図
【符号の説明】
51…ハウジング 52…ハウジング本体 52A…周壁 52B…前端壁 53…エンドカバー 54…回転ブロック 55…シリンダバレル 55a…シリンダ孔 55b…凹部 56…回転軸 57,58…軸受 59…凸部 60…斜板 62…ピストン 63…スリッパ 70…バルブプレート 72…皿バネ 73…スリーブ 75…メインポート 75a…開口 80…平坦面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の周壁とその前後端を塞ぐ前端壁及び
    後端壁とを有し、該前端壁の内面に斜板が設けられたハ
    ウジングと、 該ハウジングの内部に回転自在に収容された回転軸と、 該回転軸の外周に回転軸と一体回転するよう設けられる
    と共に、円周方向に間隔をおいて複数のシリンダ孔を有
    するシリンダバレルと、 該シリンダバレルの各シリンダ孔に摺動自在に収容さ
    れ、前端頭部がスリッパを介して前記斜板に摺動自在に
    押圧接触する複数のピストンと、 前記ハウジングの後端壁とシリンダバレルの後端面との
    間に配置され、シリンダバレルの回転に伴って、ハウジ
    ングの後端壁に形成した2つのメインポートとシリンダ
    バレルの各シリンダ孔との接続状態を切り換えるバルブ
    プレートとを備えた斜板式アキシャルピストンポンプ・
    モータにおいて、前記斜板を前記ハウジングと一体化すると共に、前記回
    転軸とシリンダバレルとを一体化し、 前記バルブプレートの前端面に、前記各シリンダ孔に選
    択的に連通する2つの有底の給排穴を形成すると共に、 各給排穴に連通させてバルブプレートの後端面に、円周
    方向に間隔をおいて複数の円形穴を形成し、 ハウジングの後端壁の内面に、前記円形穴に対応させて
    前記メインポートの開口を形成し、 前記各円形穴の内周に、前記メインポートの開口とバル
    ブプレートの円形穴とを連通するための円筒体のスリー
    ブを液密かつ摺動自在に嵌合し、 該円形穴の底面と円筒体のスリーブの一端面間にバネを
    収容し、 該バネの付勢力により、バルブプレートの前端面を、シ
    リンダバレルの後端面に液密的に押圧接触させ、かつス
    リーブの後端面を、前記メインポートの開口の周縁に形
    成した平坦面に液密に押圧接触させたことを特徴とする
    斜板式アキシャルピストンポンプ・モータ。
  2. 【請求項2】前記バネとして皿バネを用いたことを特徴
    とする請求項1記載の斜板式アキシャルピストンポンプ
    ・モータ。
  3. 【請求項3】前記回転軸とシリンダバレルとが同一材料
    により一つの回転ブロックとして構成され、該回転ブロ
    ックの後端面に凹部が設けられると共に、前記ハウジン
    グの後端壁の内面に凸部が設けられ、前記凹部に凸部が
    挿入され、凹部の内周が凸部の外周に軸受を介して回転
    自在に嵌合されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の斜板式アキシャルピストンポンプ・モータ。
JP8289496A 1996-10-31 1996-10-31 斜板式アキシャルピストンポンプ・モータ Expired - Fee Related JP2990206B2 (ja)

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