JPH0526316Y2 - - Google Patents

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JPH0526316Y2
JPH0526316Y2 JP1987145452U JP14545287U JPH0526316Y2 JP H0526316 Y2 JPH0526316 Y2 JP H0526316Y2 JP 1987145452 U JP1987145452 U JP 1987145452U JP 14545287 U JP14545287 U JP 14545287U JP H0526316 Y2 JPH0526316 Y2 JP H0526316Y2
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pump shaft
pump
cylinder
shaft
discharge port
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、チエンソーの給油部等に潤滑油を供
給するための、エンジン等によつて駆動されるオ
イルポンプに関するものである。
(従来の技術) 従来、この種のオイルポンプにおいては、第6
図〜第9図に示すごとく、合成樹脂製のシリンダ
ー1内に回転自在に嵌合する合成樹脂製のポンプ
軸3が設けられ、中央部にウオームギヤ5が1体
に形成されている。シリンダー1と1体に設けた
本体ケース7には合成樹脂製のウオームねじ9を
固着する駆動軸11が軸支されている。ウオーム
ねじ9はウオームギヤ5に係合して回転せしめ
る。ポンプ軸3の1端には案内溝13が設けられ
シリンダー1に固着するピン15に係合して、ポ
ンプ軸3を、1回転毎に1往復するように形成さ
れている。ポンプ軸3の他端のシリンダー1の端
部には、ポンプ軸3の端面と対面するポンプ室1
7が形成されている。シリンダー1の内径面に
は、オイルタンク(図示せず)に連通する吸入口
19と、給油部(図示せず)に連通する吐出口2
1が相対して開口し、ポンプ軸3の外周面によつ
て閉鎖されている。ポンプ軸3の端部外周面には
軸方向の溝状の連通路23が設けられ、ポンプ軸
3の回転にともなつて吸入口19と吐出口21と
を交互にポンプ室17に連通している。この連通
路23は、ポンプ軸3がポンプ室17に近づく位
置において吐出口21に連通し、遠ざかる位置に
おいて吸入口19に連通するよう設けられてい
る。ポンプ室17とウオームギヤ5との間には、
オイルシール25が設けられている。
エンジンの駆動によつて駆動軸11が回転する
とウオームねじ9、ウオームギヤ5を介してポン
プ軸3が回転する。ポンプ軸3の回転にともなつ
て案内溝13が係合するピン15によつて移動さ
せられ、ポンプ軸3は1回転毎に1往復する。ポ
ンプ軸3は、ポンプ室17に最も近づいた姿勢
(第6図、第7図)から最も遠ざかつた姿勢(第
8図)の方向に移動する際には、吐出口21は閉
鎖して吸入口19は連通口23を経てポンプ室1
7に連通して、ポンプ軸3の移動にともなつて、
オイルタンク(図示せず)から吸入口19を経て
潤滑油をポンプ室17内に吸引する。ポンプ軸3
が反対方向に移動する際には、吸入口19は閉鎖
して吐出口21が連通路23を経てポンプ室17
に連通し、ポンプ軸3の移動にともなつてポンプ
室17内の潤滑油は吐出口21を経て給油部(図
示せず)に圧送される。
(考案が解決しようとする問題点) この従来の構成においては、シリンダー1とポ
ンプ軸3とは合成樹脂製で成型され、機械加工せ
ずそのまま組み付け使用するので機械加工に比し
て両者の間に大きな間〓が生じていた。従つて、
第9図のような状態、即ち、切欠状態の連通路2
3が上部位置で、ポンプが停止しているとき、吸
入口19と連通する図示せざる上方のオイルタン
クのヘツド圧又は気温上昇によるタンク圧上昇に
より潤滑油が連通路23に流下し、ポンプ軸3の
外周とシリンダー1の内周との間〓を介して自然
に洩れ、吐出口21から外部に流出しチエンソー
のバーから大気に無駄に放出される、という欠点
があつた。又、第9図と反対側にポンプ軸3が位
置する場合、或いは、これと直角に位置する場合
にも、やはり、吐出口21部分の間〓により潤滑
油が自然に洩れ、無駄である、という欠点があつ
た。更に、ポンプ作動時には、ポンプ軸3の連通
路23がシリンダー1の吸入口19と連通してい
る姿勢においては、潤滑油が連通路23を経てポ
ンプ室17内に吸引されるが、この際に、既に給
油部に圧送されつつある潤滑油の一部が閉鎖され
ている吐出口19から漏れて間〓を経てポンプ室
17内に逆流するためポンプ性能が低下する欠点
があつた。また、ポンプ軸3の連通路23がシリ
ンダー1の吐出口21と連通している姿勢におい
ては、ポンプ室17に貯溜された潤滑油が連通路
23を経て給油部に圧送されるが、この際に、ポ
ンプ室17内の潤滑油の一部が間〓を経て吸入口
21から逆流してオイルタンクに圧送されるため
ポンプ性能が低下する欠点があつた。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本考案は、端部の閉じたシリンダー1内に回転
及び往復運動自在に半径方向の間〓を介して嵌合
するポンプ軸3を設け、該ポンプ軸3がシリンダ
ー1内にて1回転毎に軸方向に1往復運動するよ
うにシリンダー1及びポンプ軸3を延長して該ポ
ンプ軸3の支持及び駆動をするウオーム機構と案
内機構とを設け、前記シリンダー1の端部に、前
記ポンプ軸3の自由側の端面に対面するポンプ室
17を形成するとともに、前記シリンダー1の内
径部に吸入口19と吐出口21とを相対して開口
して設け、前記ポンプ軸3に、前記ポンプ軸3の
回転にともなつて前記吸入口19と前記吐出口2
1とを前記ポンプ室17に交互に連通するように
端面から軸母線に沿つて所定の長さで切欠いた連
通路23を設け、前記ポンプ軸3を連通路23と
反対側に軸直角方向に押圧、付勢する押圧装置2
7をシリンダー1の前記端部近傍に設け、前記押
圧装置27の押圧によるポンプ軸3の弾性変位に
より、ポンプ軸3の連通路23と反対側外周とシ
リンダー1の外周との間の前記間〓をなくするよ
うにしたものである。
(作用) 本考案においては、ポンプ停止時に、連通口が
上方の吸入口側に位置し、それと連通状態であつ
ても、ポンプ軸が下方の吐出口側に押付けられ、
その部分の間〓がなくなる為、潤滑油の吐出口よ
りの流下を防止する。又、逆の関係位置では、ポ
ンプ軸が上方に押付けられ、吸入口部分の間〓が
なくなつている為、同様に潤滑油の洩れを防止す
る。
なお、その他の位置でも、連通口と反対側の間
〓がなくなるようにポンプ軸が押付けられている
ので、吸入口及び吐出口付近の間〓も小さなもの
となり、潤滑油の洩れを防止する。またエンジン
を駆動させるとポンプ軸がシリンダー内を往復
し、潤滑油をオイルタンクから吸引し、給油部に
吐出するものである。この際に、押圧装置によつ
てポンプ軸と吸入口および吐出口との間〓をなく
してポンプ性能を向上させようとするものであ
る。
(実施例) 以下、図面を用いて本考案の1実施例について
詳細な説明を行なう。
第1図〜第3図において、第6図〜第9図に示
す符号と同一の符号は同一の構成部分を表わすも
ので、その作用も同一である。ポンプ軸3の端面
(左端)から右方に軸母線に沿つて適当長さに亘
つて切欠いて形成された連通路23には、ポンプ
軸3の回転にともなつて吸入口19と吐出口21
とに交互に連通する開口部26が設けられてい
る。ポンプ軸3の端面には、ポンプ軸3の軸心部
より開口部26側に偏心し、軸方向に突出した偏
心ガイド軸27がポンプ軸3と一体に設けられて
いる。また、シリンダー1の端部には弾性材料よ
り形成された弾性プラグ29が係合され、弾性プ
ラグ29にはポンプ室17に開口してポンプ軸1
7の軸心と同軸の円筒状の内径穴31が穿設され
ている。前述の偏心ガイド軸27の外周部はこの
内径穴31の内周面と常に圧接しているので、ポ
ンプ軸3は常に開口部26と反対側方向に押圧、
付勢されている。
以上の実施例において、ポンプが停止し、第2
図のように、ポンプ軸3の切欠き連通路23が上
方位置、即ち、吸入口19と連通する位置であつ
ても、ポンプ軸3が右端固定の片持梁のように、
偏心ガイド軸27により弾性変形して下方に押付
けられるため、ポンプ軸3とシリンダー1との間
〓がなくなつている。このため、吸入口19から
の潤滑油の流下洩れが防止される。又、第3図の
状態でポンプ停止したときは吸入口19側にポン
プ軸3が押付けられているので同様に吸入口19
からの潤滑油の流下洩れを防止する。なお、その
他の位置で停止したときも、連通口23と反対の
方向の間〓がなくなつているため、流下洩れが防
止される。又、ポンプ作動時、駆動軸11の回転
にともなつて、ポンプ軸3が回転しながら往復移
動すると、前述のごとく往復運動に対応して吸入
口19と吐出口21が交互にポンプ室17に連通
してオイルタンク(図示略)の潤滑油がポンプ室
17に吸引され、さらに吐出口21から給油部
(図示せず)に供給されるものである。ここで潤
滑油が吸引されるときはポンプ軸3が弾性プラグ
29の弾性力によつて偏心ガイド軸27を介して
吐出口21に押圧、付勢されるので、吐出側のポ
ンプ軸3とシリンダー1との間の間〓がなくなり
給油部側からの潤滑油の逆流が防止される(第2
図参照)。また、潤滑油が吐出されるときはポン
プ軸3が吸入口19に押圧、付勢されるので、吸
入側のポンプ軸3とシリンダー1との間の間〓が
なくなりオイルタンクへの潤滑油の逆流が防止さ
れる(第3図参照)。
なお、第4図、第5図は他の実施例を示すもの
で、シリンダー1に吸入口19、吐出口21に並
設してボール孔33,33が設けられ、ボール孔
33の内端にはボール35をシリンダー1の内径
孔に突出する位置に係止する係止部37が形成さ
れている。ボール35は栓39で外端を係止され
た弾機41によつて内方に押圧されている。ポン
プ軸3のボール孔33に対応する位置に、開口部
26と反対側を切り欠いたカム部43が設けられ
ている。この構成によつて、ポンプ軸3は、開口
部26が吸入口19、吐出口21のいずれに連通
している場合でも、弾機41によつて反対側に押
圧されて漏洩を防止するものである。
〔考案の効果〕
本考案は請求の範囲に記載のとおりの構成であ
るから、ポンプ軸と吸入口、吐出口との間の間〓
をなくして潤滑油の漏れを防止しポンプ性能を向
上するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例の側断面図、第2図
は同要部の拡大正断面図、第3図は同要部の他の
姿勢における拡大正断面図、第4図、第5図はそ
れぞれ他の実施例の要部の側断面図、正断面図、
第6図は従来例の側断面図、第7図は第6図の
−線の正断面図、第8図は他の姿勢における側
断面図、第9図は他の姿勢における要部の拡大正
断面図である。 1……シリンダー、3……ポンプ軸、17……
ポンプ室、19……吸入口、21……吐出口、2
3……連通路、26……開口部、27……押圧装
置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 端部の閉じたシリンダー1内に回転及び往復運
    動自在に半径方向の間〓を介して嵌合するポンプ
    軸3を設け、該ポンプ軸3がシリンダー1内にて
    1回転毎に軸方向に1往復運動するようにシリン
    ダー1及びポンプ軸3を延長して該ポンプ軸3の
    支持及び駆動をするウオーム機構と案内機構とを
    設け、前記シリンダー1の端部に、前記ポンプ軸
    3の自由側の端面に対面するポンプ室17を形成
    するとともに、前記シリンダー1の内径部に吸入
    口19と吐出口21とを相対して開口して設け、
    前記ポンプ軸3に、前記ポンプ軸3の回転にとも
    なつて前記吸入口19と前記吐出口21とを前記
    ポンプ室17に交互に連通するように端面から軸
    母線に沿つて所定の長さで切欠いた連通路23を
    設け、前記ポンプ軸3を連通路23と反対側に軸
    直角方向に押圧、付勢する押圧装置27をシリン
    ダー1の前記端部近傍に設け、前記押圧装置27
    の押圧によるポンプ軸3の弾性変位により、ポン
    プ軸3の連通路23と反対側外周とシリンダー1
    の外周との間の前記間〓をなくするようにしたこ
    とを特徴とするオイルポンプ。
JP1987145452U 1987-09-25 1987-09-25 Expired - Lifetime JPH0526316Y2 (ja)

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JP1987145452U JPH0526316Y2 (ja) 1987-09-25 1987-09-25

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014031774A (ja) * 2012-08-03 2014-02-20 Hitachi Koki Co Ltd 携帯型作業機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58137883U (ja) * 1982-03-12 1983-09-16 西原 義晃 流体吐出装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014031774A (ja) * 2012-08-03 2014-02-20 Hitachi Koki Co Ltd 携帯型作業機

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JPS6451777U (ja) 1989-03-30

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