JP2987400B2 - 床支持装置 - Google Patents

床支持装置

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JP2987400B2
JP2987400B2 JP2282460A JP28246090A JP2987400B2 JP 2987400 B2 JP2987400 B2 JP 2987400B2 JP 2282460 A JP2282460 A JP 2282460A JP 28246090 A JP28246090 A JP 28246090A JP 2987400 B2 JP2987400 B2 JP 2987400B2
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隆一 西本
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、主として、建物の広い空間内にアクセン
トを持たせるために設置されるステージ型の床の支持装
置に関する。
従来の技術 建物の広い空間内にステージ型の浮き床を設けて、一
つのアクセントを持たせることが考えられている。他
方、一般にステージ型の床は、通常、その下方から支持
柱を立設して、この柱で床を支持することが行われてい
る。
発明が解決しようとする課題 上記のように、単にアクセントとして床を設置する場
合、この床及びその支持装置が大がかりになると全体が
重々しくなって、逆効果となる恐れがある。然るに、前
記従来の構造では、浮き床の下に柱を建てて支持するた
め、この柱がその床の下に柱が位置を占めることとなっ
て、重々しくなる欠点があり、また、この柱が浮き床下
側の空間を占有するため、スペースが狭くなり使用を妨
げるという不都合を生ずる。
この発明は、このような従来の欠点を解消することを
目的としてなされたものである。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するためこの発明では、構造体を構
成する梁の側面に吊り柱の上端を固定してこの吊り柱を
垂下させるとともに、同じく吊り柱の下端と床フレーム
とを互いに固定して、その床フレームを支持させ、この
床フレームをその側方の構造柱へ係止したことを特徴と
する。
作用 上記この発明の構成では、構造体を構成する梁の側面
に吊り柱の上端を固定し、その吊り柱の下端で床を支持
するものであるから、下から柱を立ててその上端で床を
支持するものよりも全体が重々しくなく、また、下方の
空間スペースを狭くすることがない。
実施例 以下、この発明の実施例をその床の取付構造とともに
説明する。
第1図は、床フレームの取付構造を示したもので、
1、1は、そのフランジ2、2が上下平行となるように
して配置されたH型鋼からなる建物の構造梁を示してい
る。3、3…は、同じくH型鋼からなり、そのフランジ
4、4が左右平行となるようにして設置された建物の構
造柱で、そのウエブ5の中央に、帯状のリブ板26、26が
フランジ4、4と平行にそのウエブ5表裏両面に予め溶
接されている。この図では示されていないが、梁1は、
柱3の上端に渡して取付けられる。6は床フレームで、
4本のH型鋼を方形枠状に接合したもので、H型鋼のフ
ランジ7、7が上下平行となるようにして互いに溶接さ
れている。この図において、図の左手前が床前部側であ
って、まず、後部側において、その上方を梁1のウエブ
8側面に溶接したスチフナープレート9へ吊り柱10上端
の垂直プレート11を固定し、この吊り柱10下端の水平プ
レート12を床フレーム6の上面へ固定して支持してい
る。他方、前部側においても、その上端を上方の梁1の
側面に固定したパイプ状の吊り柱13を下方に垂下させ
て、その下端で床フレーム6を支持している。
第2図、第3図は、上記前部側を支持する吊り柱13の
詳細な取付構造を示しており、吊り柱13の上端には、そ
の端面からある長さにわたってスリット14が形成され、
このスリット14に垂直な取付プレート15が差し込まれて
溶接されるている。他方、梁1のウエブ8側面にはスチ
フナープレート16が予め溶接されており、このスチフナ
ープレート16と取付プレート15とを互いに重ねるととも
に、それらに合致して形成したボルト穴に差し込んだボ
ルト17で、取付プレート15を梁1へ固定している。他
方、吊り柱13の下端においては、第4図及び第5図のよ
うに、その上端と同様に、下端面からある長さにわたっ
てスリット18が形成され、このスリット18に垂直な下部
取付プレート19の中間が挿入して溶接されている。この
取付プレート19の一端が、床フレーム6のウエブ20側面
に形成したスチフナープレート21へ重ねて、それらに貫
通して差し込んだボルト22で床フレーム6をこの取付プ
レート19へ固定している。同じく取付プレート19の他端
には、平面からみてU字型に屈曲した支持金具23が、そ
の屈曲部の外側において溶接されており、この支持金具
23の左右の支持片間の隙間24に、前記構造柱3のリブ板
26が挿入され、同じく支持片の外側からこの支持片に各
々ねじ込んだボルト25、25の先端が、リブ板26に当接さ
れてこのリブ板26を挾持し、これによって、床フレーム
6の前部側の横揺れを防止している。
第11図及び第12図は、床フレームの後部側の横揺れ防
止構造を示している。図において、28、29は左右一対の
支持プレートで、その一方の支持プレート28の基端30が
垂直に側方に折曲され、他方の支持プレート29の基端は
ストレート状となっている。そのストレートな基端面が
床フレーム6のウエブ20側面に溶接したスチフナープレ
ート21の一側面に、垂直に折曲された基端30の先端面が
他方の側面に当接されている。これら両支持プレート2
8、29と床フレーム6のウエブ20側面に固着したスチフ
ナープレート21とには、互いに一致するようにしてボル
ト穴31、32が形成され、それらのボルト穴31、32に貫通
して差し込んだボルト33とナット34で、支持プレート2
8、29をスチフナープレート21に取付けるとともに、両
支持プレート28、29の先端側で床フレーム6側方の構造
柱3における垂直方向のフランジ4を挾持し、これによ
って、左右方向の横揺れを防止するようにしている。
第13図は、横揺れ防止装置の別の例であって、一対の
両支持プレート28、29の基端を共にストレート状とし
て、第12図と同じく床フレーム6のスチフナープレート
21にボルト33で取付け、一方の支持プレート28の先端側
を相手方フランジ4フレームの位置に合わせてZ形に折
曲36して、その面をフランジ4の側面に当接している。
他方の支持プレート29の先端側はコの字形に折曲35され
て、その先端がフランジ4の他方の側面に当接されて、
この折曲部35の外側から支持片29にねじ込んだボルト37
の先端をフランジ4に当接させて、これらによってフラ
ンジ4を挾持している。
上記のようにして取付けられた床フレーム6内には、
第6図〜第8図のように、多数の帯状の桟材40、40…を
平行に配置するとともに、それらの桟材40、40…を直角
方向の捻り連結棒41で連結したグレーチング材42が、そ
の床フレーム6内の空間全面を塞ぐようにして取付けら
れる。グレーチング材42は、その桟材40の両端が床フレ
ーム6の下側のフランジ7上面に載置されて設置されて
いる。そのフランジ7の上面には、複数本のボルト44が
予め立設した状態で溶接されており、このボルト44が桟
材40、40間の隙間内に突出するように配置されている。
45は、側面から見て概略倒立Ω形状に折曲された押さえ
金具で、その左右両片が互いに隣接する桟材40の上面に
跨って載置されると共に、中央部に形成したボルト穴に
前記のボルト44先端を挿入して押さえ金具45をボルト44
に外嵌し、更にその先端に螺合したナット46を締め付け
て、この押さえ金具45でグレーチング材42を押圧固定し
ている。第10図は、床フレーム6を下方から見た図で、
このようにグレーチング材42が床裏面の模様を構成して
いる。
次に、上記グレーチング材42の上面には、第9図のよ
うに、下から順にカラー合板等からなる天板48、複数本
の木根太49、パーチクルボード等からなる下地板50、多
数のフローリング材からなる床板51が取付けられる。ま
ず、第8図のように、グレーチング材42の前記互いに平
行な一対の桟材40、40の上面に跨って、薄肉金属板から
なる支持プレート52が、予め溶接して取付けられてい
る。そして、この支持プレート52の上面に天板48が載置
され、同じく支持プレート52の中央に形成したネジ穴53
へ、下側からビス54を挿入してその先端をこの天板48へ
ねじ込んで固定するようにしている。この天板48の上面
に設置される木根太49は、その天板48の下側からねじ込
むビス55によって固定される。更に、この根太49の上面
に下地板50が敷設されるとともに、その上に前記の床板
51が設置される。これらの床板51の端面には、その一方
に突条56が、他方に溝57が形成され、これらを互いに嵌
合させている。その際、最端部に配置される床板51の突
条56が、床フレーム6の上部フランジ7の下面にはめ込
まれて、上方への浮き上がりを防止している。また、こ
のような構成により、グレーチング材42から床板51まで
の床構成部材が、床フレーム6から突出しないようその
床フレーム6の厚さの範囲内に納められている。
発明の効果 以上のように、この発明は、構造体を構成する梁の側
面に吊り柱の上端を固定し、その吊り柱の下端で床を支
持するものであるから、下から柱を立ててその上端で床
を支持するものよりも全体が重々しくなく、アクセント
としての床の意味を失うことがない。また、下方の空間
スペースを狭くすることがなく、その空間スペースを有
効に活用できる。また、床フレームを構造柱へと係止し
ているため、床フレームの横揺れを防止してその取付強
度を向上することができる。しかも、床フレームを係止
する構造柱は、垂直方向に延びているので、このように
横揺れを防止するようにしたにもかかわらず床フレーム
を任意の高さ位置に配置することができ、設計の自由度
が制限されることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、床フレームの取付構造を示す要部の斜視図、
第2図は、吊り柱上端の取付構造を示す側面図、第3図
は、同じく平面図、第4図は、吊り柱下端の取付構造を
示す側面図、第5図は、同じく平面図、第6図は、この
発明の実施例を示す床フレーム部分の要部縦断面図、第
7図は、グレーチング材の取付部の要部斜視図、第8図
は、グレーチング材を縦断して示す要部縦断面図、第9
図は、床構成部材を取り付けた床装置の要部の縦断面
図、第10図は、床フレームを裏面からみた底面図、第11
図は、床フレームの後部側の横揺れ防止構造を示す平面
図、第12図は、同じく分解斜視図、第13図は、横揺れ防
止構造の他の実施例を示す平面図である。 1……梁、6……床フレーム、13……吊り柱。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造体を構成する梁の側面に吊り柱の上端
    を固定してこの吊り柱を垂下させるとともに、同じく吊
    り柱の下端と床フレームとを互いに固定して、その床フ
    レームを支持させ、この床フレームをその側方の構造柱
    へ係止したことを特徴とする床支持装置
JP2282460A 1990-10-19 1990-10-19 床支持装置 Expired - Fee Related JP2987400B2 (ja)

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