JPH079924Y2 - 柱と梁の接続構造 - Google Patents

柱と梁の接続構造

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JPH079924Y2
JPH079924Y2 JP1988100484U JP10048488U JPH079924Y2 JP H079924 Y2 JPH079924 Y2 JP H079924Y2 JP 1988100484 U JP1988100484 U JP 1988100484U JP 10048488 U JP10048488 U JP 10048488U JP H079924 Y2 JPH079924 Y2 JP H079924Y2
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plate
column
pillar
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nuts
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JP1988100484U
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JPH02107601U (ja
Inventor
昌樹 山岡
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ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、中空の柱に梁を接続する際に採用される技術
に関するものである。
【従来の技術】
中空の柱5に梁8を接続する技術として、特公昭62−20
87号公報に開示されているものが知られている。このも
のは第4図に示すように、断面H字状の上下一対の受け
部材4,4を中空の柱5内に内装し、各受け部材4,4に対応
させて柱5の外面に上下一対の連結金具6,6を配設する
と共に、柱5を通して連結金具6から受け部材4に設け
たナット1にボルト7を螺合させて連結金具6,6を柱5
の外面に取り付け、そしてこの上下の連結金具6,6間に
梁8の端部を配設して連結金具6,6と梁8とをボルトナ
ット11で結合することによって、柱5に梁8を取り付け
るようにしたものである。このものでは、現場で溶接を
おこなうことなくボルト締めの作業で柱5に梁8を十分
な強度で接続することができるのである。
【考案が解決しようとする課題】
そして、上下一対の連結金具6,6は梁8の高さ寸法に応
じた上下の間隔で柱5に取り付けなければならず、従っ
て第4図のものでは上下一対の受け部材4,4の上下間隔
が梁8の高さ寸法に適応した寸法になるように設定した
状態で柱5内にセットする必要がある。しかし受け部材
4,4をこのように設定した状態で柱5内にセットするこ
とは難しく、場合によっては梁8の高さ寸法と受け部材
4,4の上下間隔とが適合せず梁8を柱5に接続できない
事態が生じるおそれがある。また第4図のものでは、柱
5の一面に接続する梁8の高さに応じて受け部材4,4の
上下の間隔を設定して柱5内に取り付けると、柱5の他
の面に接続する梁8も受け部材4,4の上下の間隔に応じ
た同じ高さのものでなければならず、高さの異なる梁8
を柱5の各面に接続するというようなことはできないも
のである。 本考案は上記の点に鑑みて為されたものであり、梁の接
続が不能になるようなおそれがなく、しかも柱の各面に
異なる高さの梁を接続することが可能になる柱と梁の接
続構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
本考案に係る柱と梁の接続構造は、上部と下部にそれぞ
れナット1,1を設けた縦長の複数枚の受け板2,2…の背面
間に水平板3を取り付けて受け部材4を形成し、受け部
材4を中空の柱5内に内装すると共に受け板2の上下の
ナット1,1に対応する位置においてそれぞれ柱5の外面
に上下一対の連結金具6,6を配設して連結金具6,6とナッ
ト1,1とを柱5に通したボルト7で螺結し、上下の連結
金具6,6間に梁8の端部を結合し、梁8のウェブ16にシ
ャープレート15を固定すると共にシャープレート15から
柱5を通したボルト7を受け板2のナット1に螺結して
柱5の外面にシャープレート15を固定して成ることを特
徴とするものである。 また本考案にあって、柱5の側面の幅方向の中心より片
側寄りに偏心させた位置において受け板2を柱5内に内
装するのがよい。 さらに本考案にあって、受け板2の背面間に水平板3を
上下三枚取り付け、水平板3を取り付けた箇所において
受け板2にナット1を設けるようにするのがよい。
【作用】
本考案にあっては、受け部材4の縦長の受け板2に設け
る上部と下部のナット1,1の上下間隔を梁8の高さ寸法
に応じて設定しておくことによって、柱5に取り付ける
上下一対の連結金具6,6の上下の間隔が梁8の高さに対
して狂うようなおそれがなく、柱5への梁8の接続が不
能になるおそれはない。また各受け板2の上部と下部に
設けるナット1,1の上下間隔を受け板2毎に異ならせて
設定することによって、各受け板2に対応する柱5の各
面に異なる高さの梁8を接続することが可能になる。 また、柱5の側面の幅方向の中心より片側寄りに偏心さ
せた位置において受け板2を柱5内に内装するようにす
ることによって、受け板2によって柱5に取り付ける連
結金具6の位置を柱5の側面のセンターから偏心させる
ことができ、外壁側へ偏寄らせて梁8を取り付けたりす
ることが可能になる。さらに受け板2の背面間に水平板
3を上下三枚取り付け、水平板3を取り付けた箇所にお
いて受け板2にナット1を設けるようにすることによっ
て、受け板2への連結金具6の結合箇所はそれぞれ水平
板3で補強されることになり、梁8の取り付けの強度を
高めることができる。
【実施例】
以下本考案を実施例によって詳述する。 水平板3は四隅を面取りした四角の金属板で作成される
ものであり、第2図に示すように、この上下複数枚の水
平板3,3…の四辺にそれぞれ縦長の受け板2,2…を溶接な
どで取り付けることによって形成されるものである。各
受け板2は金属板で作成されるものであり、受け板2の
上部と下部にはそれぞれ通孔を設けてこの通孔の箇所に
おいてその内側の面に第3図のようにナット1を点付溶
接などで固着してある(第1図(b)ではナット1は一
個のみを図示して他は省略してある)。受け板2の上部
の四個のナット1が上の連結金具6を取り付けるための
ものであり、下部の四個のナット1が下の連結金具6を
取り付けるためのものである。第2図の実施例では一つ
の受け板2(符号2aで示す)に設けた上部と下部のナッ
ト1の上下の間隔l1と、その両隣の受け板2(符号2bで
示す)に設けた上部と下部のナット1の上下の間隔l2
を異なるように設定して、受け板2aと受け板2bとでは異
なる上下間隔で連結金具6,6を取り付けることができる
ようにしてある。そして水平板3は受け板2の連結金具
6を取り付ける位置においてそれぞれ受け板2に結合さ
せて受け板2を補強しているものであり、従って第2図
の実施例では三枚の水平板3を設けることになる。 上記のように形成される受け部材4を用いて第1図
(a)(b)に示すように中空四角の金属製の柱5に梁
8を取り付けるにあたっては、受け部材4の各受け板2
のナット1の位置に対応するように通孔を柱5に形成
し、柱5内に差し入れた受け部材4の一つの受け板2
(符号2cで示す)に対向して柱5の外面に保持板12をあ
てがって、保持板12から柱5を通してボルト(図示省
略)を受け板2cのナット1に螺結することによって受け
部材4を柱5内に保持する。次に他の受け板2の外面に
おいてそれぞれの受け板2に設けたナット1の位置に合
わせて、断面横T字型に金属材で形成される連結金具6
を柱5の外面にあてがい、連結金具6のフランジ片13か
らボルト7を柱5に通してナット1に螺結することによ
って、柱5の外面に連結金具6を固定する(ボルト7は
第1図(b)に一個のみを図示して他は省略してあ
る。)そして断面横H字型に形成される鋼材製の梁8の
端部を柱5の各面に取り付けた上下一対の連結金具6,6
間に差し入れて、連結金具6,6と梁8の上下のフランジ1
4とをボルトナット(図示省略)で結合することによっ
て、連結金具6,6を介して柱5に梁8を接続することが
できるのである。また、第2図には図示を省略してある
が、上部と下部の間にもナット1が受け板2に設けてあ
り、断面L型のシャープレート15を梁8のウェブ16の部
分にボルトナットで固定すると共に、上記と同様にして
柱5を通したボルトを受け板2に設けたナット1に螺結
してシャープレート15を柱5の外面に固定し、シャープ
レート15で梁8の取り付け強度を高めることができる。 ここで、柱5に取り付けられる上下一対の連結金具6,6
の位置は、それぞれ受け部材4の受け板2の上部と下部
に設けたナット1の位置に対応して決められるものであ
り、従ってナット1の上下の間隔寸法(第3図にlで示
す)を梁8の高さに適応させて設定しておくことによっ
て、連結金具6,6の上下の間隔が梁8の高さに対して狂
うことがなく、梁8の取り付けが不能になるおそれはな
い。また、受け部材4の各受け板2の上部と下部に設け
るナット1の上下の間隔をそれぞれ異なるように設定し
ておくことによって(第2図のl1,l2)、第1図(a)
に図示されるように柱5の各外面に取り付ける連結金具
6,6の上下の間隔を異なるものにすることができ、高さ
の異なる梁8を柱5の各外面に接続することが可能にな
る。尚、本発明においては第1図(b)に図示されるよ
うに、受け板2の取り付け位置を水平板3の一辺のセン
ターからずらすことによって(第1図(b)のD1,D2
図示)、連結金具6の取り付け位置を柱5のセンターか
ら偏心させることができ、例えば外壁に沿って配設され
る梁8を外壁側に近付けて柱5に接続することができ
る。
【考案の効果】
上述のように本考案にあっては、上部と下部にそれぞれ
ナットを設けた縦長の複数枚の受け板の背面間に水平板
を取り付けて受け部材を形成し、受け部材を中空の柱内
に内装すると共に受け板の上下のナットに対応する位置
においてそれぞれ柱の外面に上下一対の連結金具を配設
して連結金具とナットとを柱に通したボルトで螺結し、
上下の連結金具間に梁の端部を結合するようにしたの
で、受け部材の縦長の受け板に設ける上部と下部のナッ
トの上下間隔を梁の高さ寸法に応じて設定しておくこと
によって、柱に取り付ける上下一対の連結金具の上下の
間隔が梁の高さに対して狂うようなおそれがなく、柱へ
の梁の接続が不能になるおそれはないものであり、また
各受け板の上部と下部に設けるナットの上下間隔を受け
板毎に異ならせて設定することによって、各受け板に対
応する柱の各面に異なる高さの梁を接続することが可能
になるものである。しかも、梁のウェブにシャープレー
トを固定すると共にシャープレートから柱を通したボル
トを受け板のナットに螺結して柱の外面にシャープレー
トを固定する」ようにしたので、梁のウェブを固定する
ためのシャープレートを受け板を強固な取付下地として
柱に取り付けることができ、柱への梁の連結強度を高め
ることができるものである。また、柱の側面の幅方向の
中心より片側寄りに偏心させた位置において受け板を柱
内に内装するようにすれば、受け板によって柱に取り付
ける連結金具の位置を柱の側面のセンターから偏心させ
ることができるものであり、例えば梁を外壁側へ偏寄ら
せて近付けた位置に取り付けたりすることが可能になる
ものである。 さらに受け板の背面間に水平板を上下三枚取り付け、水
平板を取り付けた箇所において受け板にナットを設ける
ようにすれば、受け板への連結金具の結合箇所をそれぞ
れ水平板で補強することができるものであり、この補強
によって連結金具で支持する梁の取り付けの強度を高め
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)は本考案の一実施例の正面図と平面
図、第2図は同上に用いる受け部材の縮小斜視図、第3
図は同上に用いる受け板の縮小斜視図、第4図(a)
(b)は従来例の縮小した斜視図と正面図である。 1はナット、2は受け板、3は水平板、4は受け部材、
5は柱、6は連結金具、7はボルト、8は梁、15はシャ
ープレート、16はウェブである。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部と下部にそれぞれナットを設けた縦長
    の複数枚の受け板の背面間に水平板を取り付けて受け部
    材を形成し、受け部材を中空の柱内に内装すると共に受
    け板の上下のナットに対応する位置においてそれぞれ柱
    の外面に上下一対の連結金具を配設して連結金具とナッ
    トとを柱に通したボルトで螺結し、上下の連結金具間に
    梁の端部を結合し、梁のウェブにシャープレートを固定
    すると共にシャープレートから柱を通したボルトを受け
    板のナットに螺結して柱の外面にシャープレートを固定
    して成る柱と梁の接続構造。
  2. 【請求項2】柱の側面の幅方向の中心より片側寄りに偏
    心させた位置において受け板を柱内に内装するようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載の柱と梁の接続構
    造。
  3. 【請求項3】受け板の背面間に水平板を上下三枚取り付
    け、水平板を取り付けた箇所において受け板にナットを
    設けたことを特徴とする請求項1に記載の柱と梁の接続
    構造。
JP1988100484U 1988-07-27 1988-07-27 柱と梁の接続構造 Expired - Lifetime JPH079924Y2 (ja)

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JP1988100484U JPH079924Y2 (ja) 1988-07-27 1988-07-27 柱と梁の接続構造

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JPH02107601U JPH02107601U (ja) 1990-08-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57133702U (ja) * 1981-02-14 1982-08-20
JPS622087A (ja) * 1985-02-22 1987-01-08 住友電気工業株式会社 複合パイプ及びその製造方法

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JPH02107601U (ja) 1990-08-27

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