JP2985572B2 - 封止接点装置 - Google Patents

封止接点装置

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JP2985572B2 JP10252593A JP10252593A JP2985572B2 JP 2985572 B2 JP2985572 B2 JP 2985572B2 JP 10252593 A JP10252593 A JP 10252593A JP 10252593 A JP10252593 A JP 10252593A JP 2985572 B2 JP2985572 B2 JP 2985572B2
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    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/02Bases; Casings; Covers
    • H01H50/023Details concerning sealing, e.g. sealing casing with resin
    • H01H2050/025Details concerning sealing, e.g. sealing casing with resin containing inert or dielectric gasses, e.g. SF6, for arc prevention or arc extinction

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワー負荷用のリレ
ー、電磁開閉器等に好適な封止接点装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の封止接点装置として、図
5及び図6に示す構成のものが存在する。このものは、
絶縁板Acを開口面側に被嵌された有底箱型の容器本体Aa
が絶縁板Acを覆って開口面側を封止板Abで気密封止され
ることによって接点を収納するための気密空間を形成さ
れた封止容器A と、2個の固定接点D,D を設けた2個の
固定接触子C,C と、2個の固定接点D,D にそれぞれ接離
する可動接点G,G を設けた可動接触子F と、接点が当接
する方向に可動接触子F を付勢するコイル状の接圧ばね
H と、ベローズB の他端を固着するとともに外囲する接
圧ばねH を介して可動接触子F を軸方向に駆動するよう
可動接触子F に連設された可動軸I と、を備えている。
【0003】さらに詳しくは、封止容器A は、セラミッ
ク等の耐熱性材料により一方面を開口して有底箱型に形
成された容器本体Aaの開口面周縁部Adの内側に一段低い
段部Aeを設けられ、その段部Aeにやはりセラミック等の
耐熱性材料により平板状に形成された絶縁板Acが嵌めら
れており、さらにその上から金属製で平板状の封止板Ab
が容器本体Aaの開口面周縁部Adの端面に気密接合されて
いる。
【0004】また、ベローズB は、その一端が封止板Ab
とベローズ押さえAfとの間で気密接合され、他端が長い
筒状の駆動キャップBaに気密接合されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の封止接
点装置にあっては、セラミック等の耐熱性材料製の絶縁
板Acは、接点のアークから金属製の封止板Abを保護し、
また絶縁性能を向上させることができるが、容器本体Aa
の開口面周縁部Adの内側に設けた一段低い段部Ae嵌めら
れているだけであり、特に寸法精度の出にくいセラミッ
ク製のような場合、その段部Aeや封止板Abとの間に隙間
を生じるために振動等により絶縁板Acは動いて絶縁物の
粉末が発生して、これが接点部に付着すると導通不良に
なる危険性がある。
【0006】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、絶縁板が振動等により動
かないようにした封止接点装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、絶縁板を開口面側に被
嵌された有底箱型の容器本体が絶縁板を覆って開口面側
を封止板で気密封止されることによって接点を収納する
ための気密空間を形成された封止容器と、固定接点を設
けた固定接触子と、固定接点に接離する可動接点を設け
た可動接触子と、接点が当接する方向に可動接触子を付
勢するコイル状の接圧ばねと、ベローズの他端を固着す
るとともに外囲する接圧ばねを介して可動接触子を軸方
向に駆動するよう可動接触子に連設された可動軸と、を
備えた封止接点装置において、絶縁板と封止板との間
に、絶縁板を容器本体の開口面周縁部に押圧するよう付
勢する弾性部材を配設してなる構成にしてある。
【0008】さらに、請求項2のものは、前記弾性部材
が前記封止板に固定されてなる構成にしてある。
【0009】
【作用】請求項1記載のものによれば、絶縁板は、封止
板が容器本体の開口面側に気密封止されると、絶縁板と
封止板との間に配設された弾性部材により容器本体の開
口面周縁部に押圧するよう付勢されるので、その付勢力
でもって振動等が加わっても動かなくなる。
【0010】さらに、請求項2記載のものによれば、前
記弾性部材は前記封止板に予め固定されているから、封
止板を容器本体の開口面側に気密封止したとき、弾性部
材も同時に絶縁板と封止板との間に配設されるので、組
立作業もし易い。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図4に基づいて
以下に説明する。
【0012】1 は封止容器で、セラミック等の耐熱性材
料により一方面を開口して有底箱型に形成された容器本
体2 と、薄肉の金属円筒に波形のひだを付けて蛇腹状に
形成されたベローズ3 と、中央に貫通孔4a及び適宜箇所
に通気孔4bを有する封止板4と、ベローズ押さえ5 等に
より気密空間として構成される。
【0013】さらに詳しくは、容器本体2 は、開口面周
縁部2aの内側に一段低い段部2bを設けられ、その段部2b
にセラミック等の耐熱性材料により略平板状に形成され
た絶縁板7 が嵌められている。この絶縁板7 は、通気孔
7bを除いて左右対称な2枚からなり、その1枚を示した
のが図4であって、一方面側に略十字状の凹部7aが設け
られている。
【0014】また、封止板4 は、42アロイ等により平
板状に形成され、図2に示すように、左右対称位置に一
方面側から尖頭物で打ち付けることによって他方面側に
小突起4cが設けられ、この小突起4cには弾性部材6 が固
定される。弾性部材6 は、図3に示すように板ばね材料
により十字状に形成され、その中央にかしめ孔6aを有し
て図2に示すように傘状に折曲され、かしめ孔6aを封止
板4 の左右の小突起4cにそれぞれ嵌挿後かしめ固定され
る。
【0015】そして、封止板4 は、固定されている十字
状の弾性部材6 を絶縁板7 の略十字状の凹部7aに嵌まる
ようにして、容器本体2 の開口面周縁部2aの端面に気密
接合される。そうすると、弾性部材6 は、封止板4 と絶
縁板7 との間に配設されることになるが、傘状に折曲さ
れているために生じるばね力により、容器本体2 の開口
面周縁部2aに設けた段部2bに絶縁板7 を押圧するよう付
勢するようになる。
【0016】また、ベローズ3 は一端をベローズ押さえ
5 で挟むようにして封止板4 に、他端を被嵌した長い筒
状のキャップ3aを介して後述する可動軸11にそれぞれ気
密接合される。
【0017】このようにして封止容器1 の気密空間が形
成されるのであるが、その内部には通気孔4b及び7bから
水素ガス等の電気絶縁性ガスが例えば2気圧程度でもっ
て封入され、その後通気孔は封止される。
【0018】8,8 は2個の固定接触子で、銅系板材料に
より、略L字状に折曲して形成され、その一方片の外側
に固定接点8aをそれぞれ固着してある。
【0019】9 は絶縁支持部材で、セラミックのような
耐熱性材料により、接触子挿通孔9aを有して、上面が固
定接触子8 の一方片を支持するよう形成され、容器本体
2 の底部に配設されている。固定接触子8,8 は、その他
方片を接触子挿通孔9a,9a 及び容器本体2 の底部に設け
た固着孔2a,2a に挿通して容器本体2 に気密ろう付けさ
れる。
【0020】10は可動接触子で、銅系板材料により、略
平板状に形成され、その両端部に固定接点8a,8a に接離
し得る間隔で可動接点10a,10a を設けてある。
【0021】11は可動軸で、可動接触子10を囲むように
して嵌め入れた可動接触子ホルダー12とベローズ保護を
兼ねる接圧ばね枠13の底部とを最下部にて固定し、コイ
ル状の接圧ばね14が可動接触子10に固定した接圧ばね受
け15と接圧ばね枠13の鍔13aとの間に圧縮懸架されてお
り、これにより外囲する接圧ばね14を介して可動接触子
10を軸方向に駆動するようになる。
【0022】そして、ベローズ3 の他端を気密接合され
た長い筒状の駆動キャップ3aが、封止板4 の中央の貫通
孔4aを通して可動軸11に被嵌された後、可動軸11の長手
方向途中の外周に設けた凹部11a にてかしめ止めされ
る。つまり、可動軸11は駆動キャップ3aを介してベロー
ズ3 の他端に気密接合して固着されることになる。
【0023】16は復帰ばねで、コイル状に形成され、絶
縁支持部材9 の中央孔9bに挿着され、さらにこの復帰ば
ね16に円筒状の復帰ばね枠16a が中央孔9bにガイドされ
るよう被嵌される。復帰ばね枠16a は、上方孔に可動接
触子ホルダー12の先端部を嵌挿して位置決めされなが
ら、復帰ばね16の復帰力でもって接点が開離する方向へ
可動接触子10を押し上げるようになっている。
【0024】このものの動作は、図1において、可動軸
11の頂部が電磁石等の駆動部材により押圧駆動される
と、可動接触子10は接圧ばね枠13の鍔13a に当接する接
圧ばね14を介して駆動され、可動接点10a,10a が固定接
点8a,8a に当接する。その後さらに可動軸11が押圧駆動
されると、可動接触子10は動けないのに対し、可動軸11
に固定されている接圧ばね枠13が可動して接圧ばね14を
圧縮し、その力が接点圧力となる。そして、可動軸11が
押圧駆動されなくなると、復帰ばね16により可動軸11が
押し戻されて、元の状態に復帰する。そして、復帰時に
接点間に発生するアークは、図外磁気手段の磁場により
引き伸ばされて消弧される。
【0025】かかる封止接点装置にあっては、絶縁板7
は、寸法精度の出にくいセラミック等からなるため、容
器本体2 の開口面周縁部2aに設けた段部2bにや封止板4
との間に隙間を生じるが、絶縁板7 と封止板4 との間に
配設された弾性部材6 により容器本体2 の段部2bに押圧
するよう付勢されるので、その付勢力でもって振動等が
加わっても動かなくなり、よって従来例のように絶縁物
の粉末が発生して接点部に付着し導通不良になるという
ような危険性がなくなる。
【0026】また、弾性部材6 は封止板4 に予め固定さ
れているから、封止板4 を容器本体2 の開口面側に気密
封止したとき、弾性部材6 も同時に絶縁板7 と封止板4
との間に配設されるので、組立作業もし易いものとな
る。
【0027】なお、本実施例では、弾性部材6 は板ばね
を使用しているが、スペースがあればコイルばね等他の
ものを使用してもよく、また組立作業が問題にならなけ
れば必ずしも封止板4 に予め固定する必要はない。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載のものは、絶縁板は、封止
板が容器本体の開口面側に気密封止されると、絶縁板と
封止板との間に配設された弾性部材により容器本体の開
口面周縁部に押圧するよう付勢されるので、その付勢力
でもって振動等が加わっても動かなくなり、よって従来
例のように絶縁物の粉末が発生して接点部に付着し導通
不良になるというような危険性がなくなる。
【0029】さらに、請求項2記載のものは、前記弾性
部材は前記封止板に予め固定されているから、封止板を
容器本体の開口面側に気密封止したとき、弾性部材も同
時に絶縁板と封止板との間に配設されるので、組立作業
もし易いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面断面図である。
【図2】同上の要部を示す分解正面断面図である。
【図3】同上の弾性部材を示す平面図である。
【図4】同上の絶縁板を示す平面図である。
【図5】従来例を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 封止容器 2 容器本体 2a 開口面周縁部 3 ベローズ 4 封止板 6 弾性部材 7 絶縁板 8 固定接触子 8a 固定接点 10 可動接触子 10a 可動接点 11 可動軸 14 接圧ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 潔 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 木村 厚生 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 1/66 H01H 50/54

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁板を開口面側に被嵌された有底箱型
    の容器本体が絶縁板を覆って開口面側を封止板で気密封
    止されることによって接点を収納するための気密空間を
    形成された封止容器と、固定接点を設けた固定接触子
    と、固定接点に接離する可動接点を設けた可動接触子
    と、接点が当接する方向に可動接触子を付勢するコイル
    状の接圧ばねと、ベローズの他端を固着するとともに外
    囲する接圧ばねを介して可動接触子を軸方向に駆動する
    よう可動接触子に連設された可動軸と、を備えた封止接
    点装置において、 絶縁板と封止板との間に、絶縁板を容器本体の開口面周
    縁部に押圧するよう付勢する弾性部材を配設してなるこ
    とを特徴とする封止接点装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材が前記封止板に固定されて
    なることを特徴とする請求項1記載の封止接点装置。
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