JP6972961B2 - 接点機構及びこれを使用した電磁接触器 - Google Patents
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Description
この特許文献1の接点機構は、固定接点を有する一対の固定接触子と、これら一対の固定接触子の固定接点に接離可能な一対の可動接点を有する可動接触子と、これら一対の固定接触子及び可動接触子を収納している絶縁材で形成した絶縁ケースと、この絶縁ケースの周囲に配置され、一対の固定接点及び一対の可動接点の間で発生するアークを引き伸ばすアーク消弧用永久磁石と、絶縁ケース内のアークが引き伸ばされる方向に設けたアーク消弧空間と、絶縁ケース内においてアーク消弧空間とは別室に形成したガス流入空間と、アーク消弧空間と前記ガス流入空間との間を連通するガス通路と、を備えている。
ここで、一対の固定接触子及び可動接触子の温度が上昇することで、アーク消弧空間には多量の金属蒸気が発生する。特許文献1の接点機構は、金属蒸気がアーク消弧空間とアーク消弧空間に連通しているガス流入空間とに分散して流れるようにすることで、アーク消弧空間に金属蒸気が充満しないようにし、一対の固定接触子と可動接触子との間の絶縁性能の低下を抑制してアークの再発弧を防止するようにしている。
一対の固定接触子及び可動接触子の間に発生したアークは、金属蒸気の流れに誘導されて引き伸ばされるが、特許文献1の接点機構では、金属蒸気がアーク消弧空間を直線的に流れているので、アークの伸び方も直線的となる。
そこで、本発明は、アーク消弧空間を流れる金属蒸気の流れを誘導し、消弧性能を向上させることができる接点機構及びこれを使用した電磁接触器を提供することを目的としている。
また、本発明の一態様に係る電磁接触器は、上述した接点機構を備え、接点機構を収納する接点ケースと、接点機構を駆動する電磁石ユニット部とが密閉されている。
図1から図7は、本発明に係る第1実施形態の電磁接触器1を示すものである。
図1に示すように、電磁接触器1は、第1筐体2及び第2筐体3を備えている。
図2に示すように、第1筐体2の内部には接点機構4が配置され、第2筐体3の内部には、この接点機構4を駆動する電磁石ユニット5が配置されている。
接点機構4は接点収納ケース6に収納されている。接点収納ケース6は、金属製の角筒体7と、この角筒体7の上端を閉塞する例えばセラミックや合成樹脂材などの絶縁材料により形成した絶縁基板8とを備えている。
接点機構4は、絶縁基板8に導体部11,12を介して固定されている一対の固定接触子13,14(以下、第1固定接触子13、第2固定接触子14と称する)と、これら第1及び第2固定接触子13,14に設けた第1及び第2固定接点13a,14aに、第1及び第2可動接点15a,15bが対向している可動接触子15とを備えている。
連結軸23の長手方向の中央部には外方に突出するフランジ部25が形成されており、可動接触子15の貫通孔24に連結軸23を上端から挿入することで、可動接触子15の中央下部をフランジ部25に当接し、連結軸23の上部から接触スプリング26を挿入する。そして、連結軸23の上端に固定したスプリング受け27aとCリング27bとで接触スプリング26の上端を固定することで、接触スプリング26が可動接触子15に対して所定の付勢力を付与している。
電磁石ユニット5は、側面から見て扁平なU字形状の磁気ヨーク28を有し、この磁気ヨーク28の底板部の中央部に固定プランジャ29が配置され、この固定プランジャ29の外側にスプール30が配置されている。
スプール30の中央円筒部31内に挿入された固定プランジャ29の上部には、有底筒状に形成されたキャップ35で覆われ、このキャップ35の開放端に半径方向外方に延長して形成されたフランジ部35aが配置されている。このフランジ部35aは、上部磁気ヨーク21の下面にシール接合されている。これによって、キャップ35が上部磁気ヨーク21の貫通孔21aを介して連通される密封容器が形成される。
上部磁気ヨーク21の上面には、環状に形成された駆動用永久磁石37が可動プランジャ22の周鍔部22aを囲むように固定されている。この駆動用永久磁石37は上下方向すなわち厚み方向に例えば上端側をN極とし、下端側をS極とするように着磁されている。
密閉された接点収納ケース6には、アーク消弧用の様々なガスが封入されている。
接点機構4を構成する第1固定接触子13及び第2固定接触子14は、導電性のある材料からなる側面視C字形状の導電板であり、可動接触子15の長手方向の両端側に離間し、絶縁基板8に導体部11,12を介して固定されている。
そして、可動接触子15は、釈放状態で、長手方向の両端側に位置する可動接点15a,15bと、固定接触子13,14の固定接点13a,14aが、所定間隔を保って離間した状態となる。
図3は、接点機構4の内部を平面視で示したものであり、接点収納ケース6の角筒体7の外周に、第1〜第4アーク消弧用永久磁石40〜43が配置されている。
第1アーク消弧用永久磁石40は、可動接触子15の幅方向の一方の側面15cに角筒体7及び絶縁ホルダー18を介して対向するように磁石支持体60に固定されている。第2アーク消弧用永久磁石41は、可動接触子15の幅方向の他方の側面15dに角筒体7及び絶縁ホルダー18を介して対向するように磁石支持体60に固定されている。
また、第3アーク消弧用永久磁石42は、可動接触子15の長手方向の一方の側面15eに角筒体7及び絶縁ホルダー18を介して対向するように磁石支持体60に固定されている。第4アーク消弧用永久磁石43は、可動接触子15の長手方向の他方の側面15fに角筒体7及び絶縁ホルダー18を介して対向するように磁石支持体60に固定されている。
ここで、図4は、有底角筒状に形成されて接点収納ケース6の内部に配置される絶縁ケースを構成している絶縁ホルダー18を示す図である。絶縁ホルダー18は、溶融したときに水素ガスが発生する絶縁性の合成樹脂によって形成されている。
また、第1アーク消弧空間45を形成している絶縁ホルダー18の底部には、第1内壁61に直交して第1内壁61より高さを低くして立ち上がり、互いに平行に離間している第1〜第3ホルダー側直交リブ63〜65が形成されている。また、第2アーク消弧空間46を形成している絶縁ホルダー18の底部にも、第2内壁62に直交して第2内壁62より高さを低くした状態で立ち上がり、互いに平行に離間している第4〜第6ホルダー側直交リブ66〜68が形成されている。
この絶縁カバー50は、図6に示すように、導体部11,12が通過する貫通孔50a,50bが形成されているとともに、下面から第1〜第4カバー側直交リブ70〜73が突出して形成されている。
図3及び図5に示すように、第1カバー側直交リブ70は、第1ホルダー側直交リブ63及び第2ホルダー側直交リブ64の間に平行に延在し、第2カバー側直交リブ71は、第2ホルダー側直交リブ64及び第3ホルダー側直交リブ65の間に平行に延在している。そして、図5において、第1カバー側直交リブ70及び第2カバー側直交リブ71の下端は、第1〜第3ホルダー側直交リブ63〜65の上端と略同一高さまで突出している。
次に、第1実施形態の電磁接触器1の動作について説明する。
この第1実施形態の電磁接触器1は、第1固定接触子13に正極(+)端子を接続し、第2固定接触子14に負極(−)端子を接続している。
この釈放状態では、可動プランジャ22が復帰スプリング36によって、上部磁気ヨーク21から離れる上方向に付勢される。これと同時に、駆動用永久磁石37の磁力による吸引力が補助ヨーク39に作用し、可動プランジャ22の周鍔部22aが吸引される。このため、可動プランジャ22の周鍔部22aの上面が補助ヨーク39の下面に接触している。
このように、可動プランジャ22が下降することにより、可動プランジャ22に連結軸23を介して連結されている可動接触子15も下降し、接点機構4の可動接触子15の第1可動接点15a,第2可動接点15bが、第1固定接触子13の第1固定接点13a、第2固定接触子14の第2固定接点14aに対して接触スプリング26の接触圧で接触する。
この接点機構4の閉極状態から、負荷装置への電流供給を遮断する場合には、電磁石ユニット5の励磁コイル34への励磁を停止する。
励磁コイル34への励磁を停止すると、電磁石ユニット5で可動プランジャ22を下方に移動させる励磁力がなくなることにより、可動プランジャ22が復帰スプリング36の付勢力によって上昇し、周鍔部22aが補助ヨーク39に近づくに従って駆動用永久磁石37の吸引力が増加する。
また、第1アーク消弧用永久磁石40のN極から出て第4アーク消弧用永久磁石43のS極に流れる磁束と、第2アーク消弧用永久磁石41のN極から出て第4アーク消弧用永久磁石43のS極に流れる磁束とが、第2アークの近くを通過して可動接触子15の長手方向の他方の側面15fの外方に向って発生する。
また、第2固定接触子14の第2固定接点14aと可動接触子15の第2可動接点15bとの間では、第2可動接点15b側から第2固定接点14a側に第2アークが伸長し、第1アーク消弧用永久磁石40、第2アーク消弧用永久磁石41及び第4アーク消弧用永久磁石43で発生する磁束が可動接触子15の長手方向の他方の側面15fの外方に向って発生する。これにより、第2アークの電流の流れと磁束との関係からフレミング左手の法則により、可動接触子15の幅方向の一方の側面15c側の第1アーク消弧空間45に向う側に大きなローレンツ力F2が発生する。
ここで、第1アーク及び第2アークの発生により第1及び第2固定接触子13,14の第1固定接点13a,第2固定接点14a及び可動接触子15の第1可動接点15a,第2可動接点15bのアークにより温度が上昇すると、第1固定接点13a,第2固定接点14a、第1可動接点15a及び第2可動接点15bが溶融して多量の金属蒸気が発生する。
ここで、ローレンツ力F1によって第1外壁18aの近傍まで引き伸ばされた第1アークは、第1の金属蒸気の流れJ1に誘導されて第1アーク消弧空間45に向けて引き伸ばされていく。
そして、ローレンツ力F2によって第1外壁18a近傍まで引き伸ばされた第2アークは、この第2の金属蒸気の流れJ2に誘導されて第1アーク消弧空間45に向けて引き伸ばされていく。
また、接点収容ケース6の内部に配置した絶縁カバー50の上面と絶縁基板8の下面の間には圧縮状態の気密部材51が配置されていることで絶縁ホルダー18の内部の密閉度が高くなるので、第1及び第2アーク消弧空間45,46で発生した金属蒸気が絶縁ホルダー18の外部に漏れるのを確実に防止し、信頼性の高い電磁接触器1を提供することができる。
ここで、第1実施形態の電磁接触器1の第1固定接触子13に負極(−)端子を接続し、第2固定接触子14に正極(+)端子を接続すると、開極開始状態において第1固定接点13a及び第1可動接点15aの間の第1アーク、第2固定接点14a及び第2可動接点15bの間の第2アークは、第2外壁18bに向かって引き伸ばされる。
したがって、第2外壁18bに向かって発生した第1アーク及び第2アークも、第2アーク消弧空間46の内壁との接触面積が増大することで冷却効果が増大し、アークの消弧性能を向上させることができる。
図8から図10は、本発明に係る第2実施形態の電磁接触器1の要部を示すものである。なお、第1実施形態で示した構成と同一構成部分には、同一符号を付して説明は省略す。
図8に示す第2実施形態の絶縁ホルダー18は、第1アーク消弧空間45を形成している絶縁ホルダー18の底部に、第1内壁61に直交して立ち上がり、互いに平行に離間して配置された第1〜第3ホルダー側直交リブ75〜77が形成されている。これら第1〜第3ホルダー側直交リブ75〜77は、第1実施形態の第1〜第3ホルダー側直交リブ63〜65より高く形成され、第1アーク消弧空間45を長手方向に複数分割するように形成されている。
第2実施形態の電磁接触器1は、第1固定接触子13に正極(+)端子を接続し、第2固定接触子14に負極(−)端子を接続しているものとし、開極開始状態となると、図10に示すように、可動接触子15の第1可動接点15aと第1固定接触子13の第1固定接点13aとの間に第1アーク(不図示)が発生し、可動接触子15の第2可動接点15bと第2固定接触子14の第1固定接点14aとの間に第2アーク(不図示)が発生し、これらのアークによって電流の通電状態が継続される。
また、第2固定接触子14の第2固定接点14aと可動接触子15の第2可動接点15bとの間では、第2可動接点15b側から第2固定接点14a側に伸長する第2アークが、ローレンツ力F2によって第1外壁18aに向けて引き伸ばされる。
第1アークの近傍で発生した金属蒸気は、図9及び図10に示すように、絶縁ホルダー18の第1外壁18aに衝突した後、第1アーク消弧空間45の第2固定接触子14に向う流れ(第3の金属蒸気の流れJ3)となる。
また、第2アークの近傍で発生した金属蒸気は、図9及び図10に示すように、絶縁ホルダー18の第1外壁18aに衝突した後、第1アーク消弧空間45の第1固定接触子13に向う流れ(第4の金属蒸気の流れJ4)となる。
第3の金属蒸気の流れJ3は、図9に示すように、第1アーク消弧空間45に配置されている第1ホルダー側直交リブ75、第2ホルダー側直交リブ76の順に金属蒸気が衝突する。これにより、第3の金属蒸気の流れJ3は、流れ方向の向きが蛇行状態に変化するので、金属蒸気が第1アーク消弧空間45の全域に拡散する流れとなる。
また、第4の金属蒸気の流れJ4も、図9に示すように、第1アーク消弧空間45に配置されている第3ホルダー側直交リブ77、第2ホルダー側直交リブ76の順に金属蒸気が衝突することで、流れ方向の向きが蛇行状態に変化し、金属蒸気が第1アーク消弧空間45の全域に拡散する流れとなる。
このように、第1固定接点13a及び第1可動接点15aの間に発生した第1アーク、第2固定接点14a及び第2可動接点15bの間に発生した第2アークは、第3の金属蒸気の流れJ3及び第4の金属蒸気の流れJ4に誘導されて第1アーク消弧空間45の内壁との接触面積が増大し、冷却効果が増大するので、第1アーク及び第2アークの消弧が確実に行われて消弧性能を向上させることができる。
次に、図11から図13は、本発明に係る第3実施形態の電磁接触器1の要部を示すものである。
図11に示す第3実施形態の絶縁ホルダー18は、第1アーク消弧空間45を形成している絶縁ホルダー18の底部に、第1内壁61及び第1外壁18aに沿って平行に延在し、第1内壁61と略同一高さまで立ち上がる第1ホルダー側平行リブ81が形成されている。
また、図12に示すように、第2実施形態と同様に、第3実施形態も、図5の第1実施形態で使用した絶縁カバー50及び気密部材51は配置されない。
また、第2固定接触子14の第2固定接点14aと可動接触子15の第2可動接点15bとの間では、第2可動接点15b側から第2固定接点14a側に伸長する第2アークが、ローレンツ力F2によって第1外壁18aに向けて引き伸ばされる。
第1アークの近傍で発生した金属蒸気は、図12及び図13に示すように、絶縁ホルダー18の第1外壁18aに衝突した後、第1アーク消弧空間45の第2固定接触子14に向う流れ(第5の金属蒸気の流れJ5)となる。
一方、第2アークの近傍で発生した金属蒸気は、図12及び図13に示すように、絶縁ホルダー18の第1外壁18aに衝突した後、第1アーク消弧空間45の第1固定接触子13に向う流れ(第6の金属蒸気の流れJ6)となる。
第5の金属蒸気の流れJ5は、図13に示すように、第1アーク消弧空間45に配置されている第1ホルダー側平行リブ81の一方の端面に衝突した後に、第1内壁61に沿って流れる第1分岐流れJ5aと、第1外壁18aに沿って流れる第2分岐流れJ5bとに分岐した流れとなる。
また、第6の金属蒸気の流れJ6も、図13に示すように、第1アーク消弧空間45の第1ホルダー側平行リブ81の他方の端面に衝突した後に、第1内壁61に沿って流れる第1分岐流れJ6aと、第1外壁18bに沿って流れる第2分岐流れJ6bとに分岐した流れとなる。
このように、第1固定接点13a及び第1可動接点15aの間に発生した第1アーク、第2固定接点14a及び第2可動接点15bの間に発生した第2アークは、第5の金属蒸気の流れJ5(第1及び第2分岐流れJ5a,J5b)及び第6の金属蒸気の流れJ6(第1及び第2分岐流れJ6a,J6b)に誘導されて第1アーク消弧空間45を形成している第1内壁61及び第1外壁18bと、第1ホルダー側平行リブ81との接触面積が増大し、冷却効果が増大するので、第1アーク及び第2アークの消弧が確実に行われて消弧性能を向上させることができる。
次に、図14から図17は、本発明に係る第4実施形態の電磁接触器1の要部を示すものである。
図14は、第4実施形態の電磁接触器1の接点収容ケース6の内部を示すものであり、有底角筒状の絶縁ホルダー18と、絶縁ホルダー18の上部開口を閉塞する絶縁カバー50と、絶縁カバー50の上面及び絶縁基板8の下面の間に挟み込まれている弾性を有する板状の気密部材51と、を備えている。
一方、第4実施形態の絶縁カバー50は、図16に示すように、下面から第1及び第2カバー側平行リブ85,86が突出して形成されている。
また、第2固定接触子14の第2固定接点14aと可動接触子15の第2可動接点15bとの間では、第2可動接点15b側から第2固定接点14a側に伸長する第2アークが、ローレンツ力F2によって第1外壁18aに向けて引き伸ばされる。
第1アークの近傍で発生した金属蒸気は、図17に示すように、絶縁ホルダー18の第1外壁18aに衝突した後、第1アーク消弧空間45の第2固定接触子14に向う流れ(第5の金属蒸気の流れJ5)となる。
また、第2アークの近傍で発生した金属蒸気は、図17に示すように、絶縁ホルダー18の第1外壁18aに衝突した後、第1アーク消弧空間45の第1固定接触子13に向う流れ(第6の金属蒸気の流れJ6)となる。
第5の金属蒸気の流れJ5は、図17に示すように、第1アーク消弧空間45に配置されている第1カバー側平行リブ85の一方の端面に衝突した後に、第1内壁61に沿って流れる第1分岐流れJ5aと、第1外壁18aに沿って流れる第2分岐流れJ5bとに分岐した流れとなる。
また、第6の金属蒸気の流れJ6も、図17に示すように、第1アーク消弧空間45の第1ホルダー側平行リブ81の他方の端面に衝突した後に、第1内壁61に沿って流れる第1分岐流れJ6aと、第1外壁18bに沿って流れる第2分岐流れJ6aとに分岐した流れとなる。
このように、第1固定接点13a及び第1可動接点15aの間に発生した第1アーク、第2固定接点14a及び第2可動接点15bの間に発生した第2アークは、第5の金属蒸気の流れJ5(第1及び第2分岐流れJ5a,J5b)及び第6の金属蒸気の流れJ6(第1及び第2分岐流れJ6a,J6b)に誘導されて第1アーク消弧空間45を形成している第1内壁61及び第1外壁18bと、第1カバー側平行リブ85との接触面積が増大し、冷却効果が増大するので、第1アーク及び第2アークの消弧が確実に行われて消弧性能を向上させることができる。
なお、第4実施形態の絶縁カバー50は、溶融したときに水素ガスが発生する絶縁性の合成樹脂で形成したが、セラミック製の絶縁カバー50を使用すると、セラミックの第1カバー側平行リブ85はアークが接触することでアーク消弧を促進することができるので、消弧性能を向上させることができる。
2 第1筐体
3 第2筐体
4 接点機構
5 電磁石ユニット
6 接点収納ケース
7 角筒体
7a フランジ部
8 絶縁基板
9,10 貫通孔
11,12 導体部
13 第1固定接触子
13a 第1固定接点
13b 第1導電板部
13c 第2導電板部
13d 第3導電板部
14 第2固定接触子
14a 第2固定接点
14b 第1導電板部
14c 第2導電板部
14d 第3導電板部
15 可動接触子
15a 第1可動接点
15b 第2可動接点
15c 可動接触子の幅方向の一方の側面
15d 可動接触子の幅方向の他方の側面
15e 可動接触子の長手方向の一方の側面
15f 可動接触子の長手方向の他方の側面
16,17 カバー
18 絶縁ホルダー
18a 第1外壁
18b 第2外壁
19a,19b 磁性体板
21 上部磁気ヨーク
22 可動プランジャ
22a 周鍔部
23 連結軸
24 貫通孔
25 フランジ部
26 接触スプリング
27 Cリング
27a スプリング受け
27b Cリング
28 磁気ヨーク
29 固定プランジャ
30 スプール
31 中央円筒部
32 下フランジ部
33 上フランジ部
34 励磁コイル
35 キャップ
35a フランジ部
36 復帰スプリング
37 駆動用永久磁石
38 貫通孔
39 補助ヨーク
40〜43 第1〜第4アーク消弧用永久磁石
45 第1アーク消弧空間
46 第2アーク消弧空間
50 絶縁カバー
50a,50b 貫通孔
51 気密部材
51a,51b 貫通孔
60 磁石支持体
61 第1内壁
62 第2内壁
63〜65 第1〜第3ホルダー側直交リブ
66〜68 第4〜第6ホルダー側直交リブ
70〜73 第1〜第4カバー側直交リブ
75〜77 第1〜第3ホルダー側直交リブ
78〜80 第4〜第6ホルダー側直交リブ
81 第1ホルダー側平行リブ
82 第2ホルダー側平行リブ
85 第1カバー側平行リブ
86 第2カバー側平行リブ
J1 第1の金属蒸気の流れ
J2 第2の金属蒸気の流れ
J3 第3の金属蒸気の流れ
J4 第4の金属蒸気の流れ
J5 第5の金属蒸気の流れ
J5a 第1分岐流れ
J6 第6の金属蒸気の流れ
J6b 第2分岐流れ
F1,F2…ローレンツ力
Claims (5)
- 少なくとも一対の固定接触子と、
前記一対の固定接触子と接離可能に配置される可動接触子と、
前記固定接触子及び前記可動接触子を収納し、有底筒状の絶縁ホルダーで構成される絶縁ケースと、を備え、
前記絶縁ケースは、前記可動接触子の長手方向に沿って形成された内壁と、該内壁と前記絶縁ケースの外壁の間に形成されたリブを有し、
前記絶縁ケースは、前記絶縁ホルダーの開口部を塞ぐ絶縁カバーをさらに有し、
前記リブは、前記絶縁ホルダーの底面から立ち上がって形成され、前記内壁と直交して複数配置されており、
前記絶縁カバーには、前記絶縁ホルダーの底部に向けて延長し、前記内壁と直交して複数の前記リブの間に配置されるカバー側リブが形成されていることを特徴とする接点機構。 - 少なくとも一対の固定接触子と、
前記一対の固定接触子と接離可能に配置される可動接触子と、
前記固定接触子及び前記可動接触子を収納し、有底筒状の絶縁ホルダーで構成される絶縁ケースと、を備え、
前記絶縁ケースは、前記可動接触子の長手方向に沿って形成された内壁と、該内壁と前記絶縁ケースの外壁の間に形成された少なくとも一つのリブを有し、
前記絶縁ケースは、前記絶縁ホルダーの開口部を塞ぐ絶縁カバーをさらに有し、
前記リブは、前記絶縁ホルダーの底面から立ち上がって形成され、前記内壁と平行して配置されていることを特徴とする接点機構。 - 少なくとも一対の固定接触子と、
前記一対の固定接触子と接離可能に配置される可動接触子と、
前記固定接触子及び前記可動接触子を収納し、有底筒状の絶縁ホルダーで構成される絶縁ケースと、を備え、
前記絶縁ケースは、前記可動接触子の長手方向に沿って形成された内壁と、該内壁と前記絶縁ケースの外壁の間に形成された少なくとも一つのリブを有し、
前記絶縁ケースは、前記絶縁ホルダーの開口部を塞ぐ絶縁カバーをさらに有し、
前記リブは、前記絶縁カバーから前記絶縁ホルダーの底部に向けて延長し、前記内壁と平行して配置されていることを特徴とする接点機構。 - 前記絶縁カバーの上面に弾性部材が配置されることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の接点機構。
- 請求項1乃至4の何れか一項に記載の接点機構を備え、
前記接点機構を収納する接点ケースと、前記接点機構を駆動する電磁石ユニット部とが密閉されてなる電磁接触器。
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JP2017224961A JP6972961B2 (ja) | 2017-11-22 | 2017-11-22 | 接点機構及びこれを使用した電磁接触器 |
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