JP2984656B2 - 損耗補償能力を有する摩擦クラッチ - Google Patents
損耗補償能力を有する摩擦クラッチInfo
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- JP2984656B2 JP2984656B2 JP10205139A JP20513998A JP2984656B2 JP 2984656 B2 JP2984656 B2 JP 2984656B2 JP 10205139 A JP10205139 A JP 10205139A JP 20513998 A JP20513998 A JP 20513998A JP 2984656 B2 JP2984656 B2 JP 2984656B2
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- Japan
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- pressing plate
- friction clutch
- elastic body
- feeler
- casing
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D13/00—Friction clutches
- F16D13/58—Details
- F16D13/75—Features relating to adjustment, e.g. slack adjusters
- F16D13/757—Features relating to adjustment, e.g. slack adjusters the adjusting device being located on or inside the clutch cover, e.g. acting on the diaphragm or on the pressure plate
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のフライ
ホイールに回転固定に（すなわち相対回転しないよう
に）結合され得るケーシングと、当該ケーシング内に配
置されており且つ弾性体によって負荷を与えられる、摩
擦ライニングを備えるクラッチディスクを前記フライホ
イールに押し付けるための押し付けプレートと、その軸
方向の広がりに関して変化し得る少なくとも一つのエレ
メントからなる、前記摩擦ライニングの損耗によってひ
き起こされる前記押し付けプレートの位置変化の補償の
ための装置と、位置不変に配置されたフィーラーとを有
する、特に動力車のための、摩擦クラッチにして、前記
弾性体の押し付け力が前記補償装置を介して前記押し付
けプレートに作用する摩擦クラッチに関する。
ホイールに回転固定に（すなわち相対回転しないよう
に）結合され得るケーシングと、当該ケーシング内に配
置されており且つ弾性体によって負荷を与えられる、摩
擦ライニングを備えるクラッチディスクを前記フライホ
イールに押し付けるための押し付けプレートと、その軸
方向の広がりに関して変化し得る少なくとも一つのエレ
メントからなる、前記摩擦ライニングの損耗によってひ
き起こされる前記押し付けプレートの位置変化の補償の
ための装置と、位置不変に配置されたフィーラーとを有
する、特に動力車のための、摩擦クラッチにして、前記
弾性体の押し付け力が前記補償装置を介して前記押し付
けプレートに作用する摩擦クラッチに関する。
【０００２】
【従来の技術】そのような摩擦クラッチは、例えばドイ
ツ特許第４３０６６８８号明細書により知られている。
このクラッチは、クラッチケーシングから外へ案内され
ているフィーラーを備えている。当該フィーラーは、フ
ライホイールに当接するピンと当該ピンに固定されたレ
バーとからなる。当該レバーは、ケーシングに設けられ
た空所を通ってクラッチの内部へ導き戻され、且つダイ
アフラムスプリングに当接する。調整装置はスリットあ
きのある円錐リングによって形成される。当該円錐リン
グは、プレストレスを与えられて押し付けプレートとダ
イアフラムスプリングとの間に挿着されている。円錐弾
性体によって、フィーラーの、押し付けプレートを貫通
して突き出ているピンが負荷を与えられ、それによって
当該ピンがその座にて“傾けられ”(verkanten)且つは
さんで締め付けられる（つまり、当該ピンは、押し付け
プレートに当該ピンの外径より大きい直径をもって形成
された孔において案内されており、通常は容易な軸方向
の移動性を生じる；しかし、当該ピンには偏心的な力が
及ぼされるので、これが傾斜し、前記孔内において“傾
けられる”；このことは、前記孔の２点で当該ピンが摩
擦力によって、軸方向の移動運動を実行することを妨げ
られていることを意味する。この措置によって、当該ピ
ンが前記孔に摩擦力によって挟み込まれる、あるいは締
め付けられる。本明細書において、「“傾ける”」とい
う言葉によって表されている状況は、以上のような特別
な形式での摩擦力発生を意味する）。
ツ特許第４３０６６８８号明細書により知られている。
このクラッチは、クラッチケーシングから外へ案内され
ているフィーラーを備えている。当該フィーラーは、フ
ライホイールに当接するピンと当該ピンに固定されたレ
バーとからなる。当該レバーは、ケーシングに設けられ
た空所を通ってクラッチの内部へ導き戻され、且つダイ
アフラムスプリングに当接する。調整装置はスリットあ
きのある円錐リングによって形成される。当該円錐リン
グは、プレストレスを与えられて押し付けプレートとダ
イアフラムスプリングとの間に挿着されている。円錐弾
性体によって、フィーラーの、押し付けプレートを貫通
して突き出ているピンが負荷を与えられ、それによって
当該ピンがその座にて“傾けられ”(verkanten)且つは
さんで締め付けられる（つまり、当該ピンは、押し付け
プレートに当該ピンの外径より大きい直径をもって形成
された孔において案内されており、通常は容易な軸方向
の移動性を生じる；しかし、当該ピンには偏心的な力が
及ぼされるので、これが傾斜し、前記孔内において“傾
けられる”；このことは、前記孔の２点で当該ピンが摩
擦力によって、軸方向の移動運動を実行することを妨げ
られていることを意味する。この措置によって、当該ピ
ンが前記孔に摩擦力によって挟み込まれる、あるいは締
め付けられる。本明細書において、「“傾ける”」とい
う言葉によって表されている状況は、以上のような特別
な形式での摩擦力発生を意味する）。
【０００３】ドイツ特許出願公開第１９５０６６９８号
明細書は、同様に、自動式の損耗補償装置をもつ摩擦ク
ラッチを開示している。損耗検知装置（あそびトランス
ファー装置、Spielgeber）は、同様に、フライホイール
に当接しているピンによって形成される。当該ピンは、
押し付けプレートを貫通して案内されている。当該ピン
には、半径方向内側へ突き出ているレバーが固定されて
いる。当該レバーは、その自由端で、二つの調整リング
からなる補償装置に当接する。
明細書は、同様に、自動式の損耗補償装置をもつ摩擦ク
ラッチを開示している。損耗検知装置（あそびトランス
ファー装置、Spielgeber）は、同様に、フライホイール
に当接しているピンによって形成される。当該ピンは、
押し付けプレートを貫通して案内されている。当該ピン
には、半径方向内側へ突き出ているレバーが固定されて
いる。当該レバーは、その自由端で、二つの調整リング
からなる補償装置に当接する。
【０００４】“傾ける”ことが、例えば高い回転数ある
いは高い軸方向加速度の場合に確実に保証されているよ
うに、最も都合の悪い作動状態で定められねばならない
ことが不都合である。“傾けられる”ことが機能を発揮
しないと、補償装置の意図しない調整をあるいはクラッ
チの故障を結果として伴う（すなわち、前記孔における
ピンの挟んで動かなくされた状態は、不利な作動状態の
場合も維持したままでなければならない；つまり、バイ
ブレーションで締め付けの状態が解かれ、意図しない調
整（位置変化）が生ずる危険があり得る；このことは、
摩擦ライニングにおける損耗がなくても損耗補償装置の
調整が発生し得ること、それによって当該ピンが移動
し、両方の調整リングが押し付けプレートとダイアフラ
ムスプリングとの間のより大きな軸方向間隔をセットす
る可能性があることを意味する；ただし、これらのすべ
てのことはクラッチの切られた状態でだけ進行する）。
いは高い軸方向加速度の場合に確実に保証されているよ
うに、最も都合の悪い作動状態で定められねばならない
ことが不都合である。“傾けられる”ことが機能を発揮
しないと、補償装置の意図しない調整をあるいはクラッ
チの故障を結果として伴う（すなわち、前記孔における
ピンの挟んで動かなくされた状態は、不利な作動状態の
場合も維持したままでなければならない；つまり、バイ
ブレーションで締め付けの状態が解かれ、意図しない調
整（位置変化）が生ずる危険があり得る；このことは、
摩擦ライニングにおける損耗がなくても損耗補償装置の
調整が発生し得ること、それによって当該ピンが移動
し、両方の調整リングが押し付けプレートとダイアフラ
ムスプリングとの間のより大きな軸方向間隔をセットす
る可能性があることを意味する；ただし、これらのすべ
てのことはクラッチの切られた状態でだけ進行する）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この問題提起に由来し
て、本発明は、上述の不都合を回避できるように、はじ
めに述べた種類の摩擦クラッチを改良することを課題と
する。
て、本発明は、上述の不都合を回避できるように、はじ
めに述べた種類の摩擦クラッチを改良することを課題と
する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この問題解決は、フィー
ラーがケーシング内に配置されており、且つ押し付けプ
レートに固定されていて補償装置に軸方向力を及ぼす弾
性体がその自由端によって当該フィーラーに当接するこ
とによって行われる。
ラーがケーシング内に配置されており、且つ押し付けプ
レートに固定されていて補償装置に軸方向力を及ぼす弾
性体がその自由端によって当該フィーラーに当接するこ
とによって行われる。
【０００７】この構成により、フィーラーと補償装置と
が互いに分離されており、且つ補償装置の制限及び損耗
検知の機能が互いに依存しない（その際、補償装置の制
限は、調整の際に両方の調整リングが軸方向において戻
し得る距離を設定する弾性体によって行われる；一方の
調整リングがそれと他方の調整リングとの間に配置され
ている傾斜面により回転運動の際に当該弾性体にぶつか
り、当該弾性体がより大きな調整運動の実行を妨げ
る）。“傾ける”ことの機能を発揮しない（うまく働か
ない）極端な作動条件が、補償装置の調整を結果として
伴うことがなく、それによってクラッチ故障を伴うこと
がない。“傾ける”ことは通常の作動条件のためだけに
定める必要がある（すなわち、通常の運転条件のもとで
だけフィーラーが“傾けられ”さえすればよい）。
が互いに分離されており、且つ補償装置の制限及び損耗
検知の機能が互いに依存しない（その際、補償装置の制
限は、調整の際に両方の調整リングが軸方向において戻
し得る距離を設定する弾性体によって行われる；一方の
調整リングがそれと他方の調整リングとの間に配置され
ている傾斜面により回転運動の際に当該弾性体にぶつか
り、当該弾性体がより大きな調整運動の実行を妨げ
る）。“傾ける”ことの機能を発揮しない（うまく働か
ない）極端な作動条件が、補償装置の調整を結果として
伴うことがなく、それによってクラッチ故障を伴うこと
がない。“傾ける”ことは通常の作動条件のためだけに
定める必要がある（すなわち、通常の運転条件のもとで
だけフィーラーが“傾けられ”さえすればよい）。
【０００８】
【発明の実施の形態】好ましくは、補償装置は、その側
面に一つの傾斜面を備えており且つ押し付けプレートに
対して相対回転させられ得る（つまり、押し付けプレー
トに対して逆に捻られ得る）少なくとも一つの調整リン
グからなる。それ自体周知の補償装置が互いに当接し且
つ互いに対して捻り可能であり且つ互いの方を向いた側
面にそれぞれ少なくとも一つの傾斜面を備える二つの調
整リングからなり、それらの調整リングが回転方向にて
互いに逆方向にプレストレスを与えられていると特に有
利である。そのような補償装置は、例えばドイツ特許出
願公開第４４１２１０７号明細書に開示されている。
面に一つの傾斜面を備えており且つ押し付けプレートに
対して相対回転させられ得る（つまり、押し付けプレー
トに対して逆に捻られ得る）少なくとも一つの調整リン
グからなる。それ自体周知の補償装置が互いに当接し且
つ互いに対して捻り可能であり且つ互いの方を向いた側
面にそれぞれ少なくとも一つの傾斜面を備える二つの調
整リングからなり、それらの調整リングが回転方向にて
互いに逆方向にプレストレスを与えられていると特に有
利である。そのような補償装置は、例えばドイツ特許出
願公開第４４１２１０７号明細書に開示されている。
【０００９】クラッチが連動解除過程でもちあげられ
（すなわちクラッチがきられ）、押し付け力を及ぼす弾
性体が調整リングの負荷を軽減すると、押し付けプレー
トに固定された弾性体が、互いに逆方向にプレストレス
を与えられた調整リングをそれらのポジションについて
保持する。摩擦ライニングに損耗が生じ、その結果とし
て押し付けプレートがフライホイールの方へ移動する
と、フィーラー（それには前記の押し付けプレートに固
定された弾性体がその自由端によって当接している）が
この弾性体を調整リングから持ち上げて離す。同時に、
フィーラーが押し付けプレートにおいて“傾けられ
る”。その結果、次の連動解除運動の際に当該リングが
それらのプレストレスの結果として互いに逆方向に捻ら
れ得る、そして損耗によってひき起こされたあそびを補
償する。
（すなわちクラッチがきられ）、押し付け力を及ぼす弾
性体が調整リングの負荷を軽減すると、押し付けプレー
トに固定された弾性体が、互いに逆方向にプレストレス
を与えられた調整リングをそれらのポジションについて
保持する。摩擦ライニングに損耗が生じ、その結果とし
て押し付けプレートがフライホイールの方へ移動する
と、フィーラー（それには前記の押し付けプレートに固
定された弾性体がその自由端によって当接している）が
この弾性体を調整リングから持ち上げて離す。同時に、
フィーラーが押し付けプレートにおいて“傾けられ
る”。その結果、次の連動解除運動の際に当該リングが
それらのプレストレスの結果として互いに逆方向に捻ら
れ得る、そして損耗によってひき起こされたあそびを補
償する。
【００１０】好ましくは、前記の押し付けプレートに固
定された弾性体が板ばねであり、それがその自由端の領
域で押し付けプレートとは反対の側の（すなわち押し付
けプレートから離れた側の）調整リングにおける空所に
当接するとよい。
定された弾性体が板ばねであり、それがその自由端の領
域で押し付けプレートとは反対の側の（すなわち押し付
けプレートから離れた側の）調整リングにおける空所に
当接するとよい。
【００１１】フィーラーの特に簡単な構成は、ピンとそ
れに固定されて半径方向内側へ突き出ているレバーとに
よって達成される。好ましくは、レバーの半径方向内側
端部が、軸方向にケーシングの方へ曲げられている。そ
の結果、押し付けプレートに固定された弾性体のための
好適な接触箇所が与えられている。フィーラーは、フラ
イホイールにあるいはケーシングに当接してよい。フィ
ーラーは、押し付けプレートにおける一つの孔にて案内
されているとよく、あるいは押し付けプレートとしっか
りと結合されているピンに案内されているとよい。
れに固定されて半径方向内側へ突き出ているレバーとに
よって達成される。好ましくは、レバーの半径方向内側
端部が、軸方向にケーシングの方へ曲げられている。そ
の結果、押し付けプレートに固定された弾性体のための
好適な接触箇所が与えられている。フィーラーは、フラ
イホイールにあるいはケーシングに当接してよい。フィ
ーラーは、押し付けプレートにおける一つの孔にて案内
されているとよく、あるいは押し付けプレートとしっか
りと結合されているピンに案内されているとよい。
【００１２】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。当該摩擦クラッチは、ここでは詳しく示さ
れていない内燃機関のフライホイール５と回転固定に
（相対回転しないように）結合可能であるケーシング１
からなり、回転軸心Ａのまわりで回転する。ケーシング
１の内部には、ダイアフラムスプリング１０によって負
荷を与えられる押し付けプレート１６が配置されてい
る。当該押し付けプレートは、摩擦ライニング６、７を
備えるクラッチディスク８をフライホイール５に押し付
ける。押し付けプレート１６における軸方向の凹所１８
には、調整リング１３、１４が配置されている。これら
の調整リングは、ここでは不図示の少なくとも一つの弾
性体（例えば、ばね）によって周方向に互いに対してプ
レストレスを与えられており、互いに逆方向に捻られ得
る（相対回転させられ得る）。ダイアフラムスプリング
１０の押し付け力は、調整リング１３、１４を介して押
し付けプレート１６に作用する。ねじ９によって、押し
付けプレート１６に弾性体１２が固定されている。当該
弾性体は、その自由端が半径方向外側へ延びており、そ
の自由端の領域で調整リング１４に設けられた空所１５
に当接し、調整リング１３、１４によって形成された補
償装置１７に軸方向力を及ぼす。フィーラー(Fuehler)
２０は、押し付けプレート１６における孔３を貫通して
案内されるピン４と当該ピン４に固定されたレバー２と
からなる。当該ピンはフライホイール５に当接し、当該
レバーは、半径方向内側へ案内されており、その自由端
にてクラッチケーシング１の方へ軸方向に曲げられてい
る。レバー２は、その自由端によって、弾性体１２の自
由端に当接する。弾性体１２がレバー２にも及ぼす力に
よって、ピン４を孔３内において“傾ける”モーメント
がフィーラー２０に作用する。
に説明する。当該摩擦クラッチは、ここでは詳しく示さ
れていない内燃機関のフライホイール５と回転固定に
（相対回転しないように）結合可能であるケーシング１
からなり、回転軸心Ａのまわりで回転する。ケーシング
１の内部には、ダイアフラムスプリング１０によって負
荷を与えられる押し付けプレート１６が配置されてい
る。当該押し付けプレートは、摩擦ライニング６、７を
備えるクラッチディスク８をフライホイール５に押し付
ける。押し付けプレート１６における軸方向の凹所１８
には、調整リング１３、１４が配置されている。これら
の調整リングは、ここでは不図示の少なくとも一つの弾
性体（例えば、ばね）によって周方向に互いに対してプ
レストレスを与えられており、互いに逆方向に捻られ得
る（相対回転させられ得る）。ダイアフラムスプリング
１０の押し付け力は、調整リング１３、１４を介して押
し付けプレート１６に作用する。ねじ９によって、押し
付けプレート１６に弾性体１２が固定されている。当該
弾性体は、その自由端が半径方向外側へ延びており、そ
の自由端の領域で調整リング１４に設けられた空所１５
に当接し、調整リング１３、１４によって形成された補
償装置１７に軸方向力を及ぼす。フィーラー(Fuehler)
２０は、押し付けプレート１６における孔３を貫通して
案内されるピン４と当該ピン４に固定されたレバー２と
からなる。当該ピンはフライホイール５に当接し、当該
レバーは、半径方向内側へ案内されており、その自由端
にてクラッチケーシング１の方へ軸方向に曲げられてい
る。レバー２は、その自由端によって、弾性体１２の自
由端に当接する。弾性体１２がレバー２にも及ぼす力に
よって、ピン４を孔３内において“傾ける”モーメント
がフィーラー２０に作用する。
【００１３】摩擦ライニング６、７に損耗（摩耗）が生
じると、押し付けプレート１６がフライホイール５の方
へ移動する。調整リング１３、１４も同一の運動を行
う。その際、位置に関して不変のフィーラー２０が、弾
性体１２を調整リング１４から持ち上げて取り去る。そ
の結果、これはもはや力を調整リング１３、１４に及ぼ
し得ない。次の連動解除運動（クラッチを切る運動）の
際に、調整リング１３、１４ないし押し付けプレート１
６がダイアフラムスプリング１０から解放され（負荷を
軽減され）、調整リング１３、１４が、当該リング１４
が再び弾性体１２に接触してこれが軸方向力（当該軸方
向力が調整リング１３、１４のさらなる捻り（つまり相
対回転）を妨害する）を及ぼすまで、互いに対して捻ら
れ得る。フィーラー２０は、ケーシング１にぶつかって
いてもよいだろう。押し付けプレート１６における孔３
内において“傾ける”代わりに、フィーラー２０は、押
し付けプレート１６に固定されたピン２１に“傾けて”
据えられており、半径方向外側で押し付けプレート１６
のかたわらを通り過ぎており、その端部でフライホイー
ル５に当接してもよい。機能について本質的なことは、
フィーラー２０が押し付けプレート１６に対して軸方向
にて移動させられ得るということだけである。
じると、押し付けプレート１６がフライホイール５の方
へ移動する。調整リング１３、１４も同一の運動を行
う。その際、位置に関して不変のフィーラー２０が、弾
性体１２を調整リング１４から持ち上げて取り去る。そ
の結果、これはもはや力を調整リング１３、１４に及ぼ
し得ない。次の連動解除運動（クラッチを切る運動）の
際に、調整リング１３、１４ないし押し付けプレート１
６がダイアフラムスプリング１０から解放され（負荷を
軽減され）、調整リング１３、１４が、当該リング１４
が再び弾性体１２に接触してこれが軸方向力（当該軸方
向力が調整リング１３、１４のさらなる捻り（つまり相
対回転）を妨害する）を及ぼすまで、互いに対して捻ら
れ得る。フィーラー２０は、ケーシング１にぶつかって
いてもよいだろう。押し付けプレート１６における孔３
内において“傾ける”代わりに、フィーラー２０は、押
し付けプレート１６に固定されたピン２１に“傾けて”
据えられており、半径方向外側で押し付けプレート１６
のかたわらを通り過ぎており、その端部でフライホイー
ル５に当接してもよい。機能について本質的なことは、
フィーラー２０が押し付けプレート１６に対して軸方向
にて移動させられ得るということだけである。
【図１】第一の実施例のクラッチの部分縦断面の簡略化
された図である。
された図である。
【図２】第二の実施例のクラッチの部分縦断面の簡略化
された図である。
された図である。
１ ケーシング／クラッチケーシング ２ レバ
ー ３ 孔 ４ ピン ５ フライホイール ６ 摩擦
ライニング ７ 摩擦ライニング ８ クラ
ッチディスク ９ ねじ １０ 弾性体／ダイアフラムスプリング １１ 自
由端 １２ 弾性体／板ばね １３ 調
整リング １４ 調整リング １５ 空
所 １６ 押し付けプレート １７ 補
償装置 １８ 凹所 ２０ フ
ィーラー ２１ ピン
ー ３ 孔 ４ ピン ５ フライホイール ６ 摩擦
ライニング ７ 摩擦ライニング ８ クラ
ッチディスク ９ ねじ １０ 弾性体／ダイアフラムスプリング １１ 自
由端 １２ 弾性体／板ばね １３ 調
整リング １４ 調整リング １５ 空
所 １６ 押し付けプレート １７ 補
償装置 １８ 凹所 ２０ フ
ィーラー ２１ ピン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16D 11/00 - 25/14
Claims (8)
- 【請求項１】 内燃機関のフライホイール（５）に回転
固定に結合可能なケーシング（１）と、当該ケーシング
（１）に配置されていて弾性体（１０）によって負荷を
与えられる、摩擦ライニング（６、７）を備えるクラッ
チディスク（８）を前記フライホイール（５）に押し付
けるための押し付けプレート（１６）と、その軸方向の
広がりが変化し得る少なくとも一つのエレメントを有す
る、前記摩擦ライニング（６、７）の損耗によってひき
起こされる前記押し付けプレート（１６）の位置変化の
補償のための装置（１７）と、位置不変に配置されたフ
ィーラー（２０）とを有する摩擦クラッチにして、前記
弾性体の押し付け力が前記補償装置（１７）を介して前
記押し付けプレート（１６）に作用する摩擦クラッチに
おいて、 前記フィーラー（２０）が前記ケーシング（１）内に配
置されており、且つ前記押し付けプレート（１６）に固
定されて前記補償装置（１７）に軸方向力を及ぼす弾性
体（１２）がその自由端で前記フィーラー（２０）に当
接することを特徴とする摩擦クラッチ。 - 【請求項２】 前記補償装置（１７）が、その側面に傾
斜面を備えており且つ前記押し付けプレート（１６）に
対して相対回転可能である少なくとも一つの調整リング
（１４）を有することを特徴とする、請求項１に記載の
摩擦クラッチ。 - 【請求項３】 補償装置（１７）が、互いに当接してい
て互いに対して相対回転可能で且つ互いの方を向いた側
面にそれぞれ少なくとも一つの傾斜面を備える二つの調
整リング（１３、１４）を有し、当該調整リングが回転
方向にて互いに逆方向にプレストレスを与えられている
ことを特徴とする、請求項２に記載の摩擦クラッチ。 - 【請求項４】 前記の押し付けプレートに固定された弾
性体（１２）が板ばねであることを特徴とする、請求項
１に記載の摩擦クラッチ。 - 【請求項５】 前記の押し付けプレートに固定された弾
性体（１２）がその自由端（１１）の領域で調整リング
（１４）における空所（１５）に当接することを特徴と
する、請求項４に記載の摩擦クラッチ。 - 【請求項６】 前記フィーラー（２０）がピン（４）と
それに固定されて半径方向内側へ突き出ているレバー
（２）とを有することを特徴とする、上記請求項のいず
れか一項に記載の摩擦クラッチ。 - 【請求項７】 前記フィーラー（２０）が半径方向内側
へ突き出ているレバー（２）から形成されており、当該
レバーが前記押し付けプレート（１６）と結合されたピ
ン（２１）に案内されることを特徴とする、請求項１に
記載の摩擦クラッチ。 - 【請求項８】 前記レバー（２）の半径方向内側の端部
が軸方向に前記ケーシング（１）の方へ曲げられている
ことを特徴とする、請求項６または請求項７に記載の摩
擦クラッチ。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE19731611:5 | 1997-07-23 | ||
| DE19731611A DE19731611A1 (de) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | Reibungskupplung mit Verschleißausgleich |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1182538A JPH1182538A (ja) | 1999-03-26 |
| JP2984656B2 true JP2984656B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=7836619
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10205139A Expired - Lifetime JP2984656B2 (ja) | 1997-07-23 | 1998-07-21 | 損耗補償能力を有する摩擦クラッチ |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6029788A (ja) |
| JP (1) | JP2984656B2 (ja) |
| DE (1) | DE19731611A1 (ja) |
| ES (1) | ES2142284B1 (ja) |
| FR (1) | FR2766532B1 (ja) |
| GB (1) | GB2327719B (ja) |
Families Citing this family (12)
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