JP2982674B2 - 吊 具 - Google Patents

吊 具

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JP2982674B2
JP2982674B2 JP7337980A JP33798095A JP2982674B2 JP 2982674 B2 JP2982674 B2 JP 2982674B2 JP 7337980 A JP7337980 A JP 7337980A JP 33798095 A JP33798095 A JP 33798095A JP 2982674 B2 JP2982674 B2 JP 2982674B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷物等の積み重
ね、および積み降ろし用に用いられる吊具に係り、特に
吊具本体を上下移動することで荷物等への掛止、取り外
しを可能にした吊具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、荷物等の積み重ね、および積み降
ろし用に用いられている吊具は、浄化水路内に設置され
たスクリーンを、浄化水路から引き上げることにも用い
られている。
【0003】このスクリーンとは、流水中に存在する異
物等を除去するもので、処理プロセスまたは浄化装置が
異物等の浸入によって損傷するのを防止するために設け
られている。スクリーンは、網目部にて流水中の異物等
を捕らえ、流水と異物とを分離させる構造となってい
る。一般的には、平鋼製格子型のバースクリーンが使用
されており、除去する異物の大きさに対して網目部の間
隔を変更したり、スクリーンを浄化水路に対し複数設置
しておき、前部に粗目のスクリーンを、後部に細目スク
リーンを設置して、流水中の異物を除去するようにして
いる。
【0004】しかしこのスクリーンは、放置しておくと
網目部に異物が堆積し、網目部が塞がれてしまうことか
ら、スクリーンは分離装置としての機能を果たさなくな
ってしまう。そこでスクリーンを定期的に浄化水路より
引き上げ、スクリーンの網目部の清掃を行っている。ス
クリーンを清掃するには、まず浄化水路から水を引き抜
き、その後にスクリーン上部に設けられている掛止具と
なる連結用バーに、クレーン先端部を作業員が取り付け
る。このようにしてスクリーンにクレーン先端部を取り
付けた後に、クレーンを稼働させ、浄化水路よりスクリ
ーンを引き上げる。そして引き上げたスクリーンを浄化
水路外部に移動し、清掃を行う。
【0005】清掃後のスクリーンは、前述した手順と逆
の手順で浄化水路に戻され、そこでクレーン先端部は作
業員によってスクリーンの連結用バーから取り外され
る。そして浄化水路に再び流水させて、浄化を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、浄化水路中に
設けたスクリーンにクレーン先端部を脱着させる作業は
作業員が行っている。このためスクリーンとクレーン先
端部との脱着には時間がかかり作業効率の向上が望めな
かった。その結果、清掃コストの低下を図れないという
課題があった。またスクリーンの連結用バーとクレーン
先端部とを脱着させるには、浄化水路から水を引き抜い
た後でなければならないことから、脱着作業および清掃
作業中は浄化作業を中断しなければならなかった。この
ため浄化効率が低下し、浄化コストの高騰の要因となっ
ていた。さらに浄化水路の深さが深ければ、作業員が浄
化水路内に入り作業を行うことは困難になる。このこと
から作業に対する安全性が確保できなくなるのではない
かという危惧があった。
【0007】上述した課題は、浄化水路内におけるスク
リーン等の脱着についてであった。しかしその他の脱着
作業、すなわち荷物の積載作業や積載物からの積み降ろ
し作業などでも、荷物とクレーンとの脱着は作業員が行
っている。このことから上述した課題と同様、作業員の
作業に係る問題点があった。
【0008】本発明では、上記従来の問題点に着目し、
人手を使用せず容易に荷物等への掛止、取り外しが行え
る吊具を提供することを目的としている。
【0009】上記の目的を達成するために、本発明は、
吊具本体にく字状に形成され屈曲部に設けた揺動支点ま
わりに回転可能に揺動アームを取り付け、前記揺動アー
ムの下側端部に前記吊具本体に設けたストッパに接離し
て開閉されるフックを形成するとともに、前記揺動アー
ムの上側端部に重錘を取り付けて、この重錘の荷重によ
り前記揺動アームが思案点を境として一方向及び逆方向
に回転するようにしたことを基本構成としている。
【0010】上記の基本構成に加えて本発明は、前記揺
動アームを一方向に回転させて前記フックを前記ストッ
パに接合させた状態で前記吊具本体を下降させた際に、
荷物上に設けた連結用バーが前記フックの外縁部と接触
することによって前記揺動アームが前記思案点を越えな
い範囲で逆方向に回転して前記フックと前記ストッパ間
に前記連結用バーの挿入隙間を形成するとともに、前記
連結用バーが前記フックの先端を過ぎると前記揺動アー
ムが再び一方向に回転して元の状態に戻り、前記吊具本
体を更に下降させると前記連結用バーが前記フックの内
縁に続く接触部に当接することによって前記揺動アーム
がその思案点を越える位置まで逆方向に回転するように
前記揺動アームの外形が特徴づけられている。
【0011】
【作用】上記構成によれば、荷物を吊具に掛止させる
際、吊具本体を降下させ、荷物上に設けた連結用バーと
吊具本体に設けられた揺動アームの接触部とを接触させ
る。そしてその状態から、さらに下方に吊具本体を降下
させると、フックは揺動支点まわりに回転し、連結用バ
ーと揺動アームの接触部との接触が過ぎると、フック
は、重錘の作用により逆回転し、フックは連結用バーに
掛止する。そしてフックは連結用バーに自動掛止するこ
とにより、人手による作業を削減させることができる。
【0012】また荷物から吊具を取り外す場合において
は、フックと連結用バーが掛止している状態から、さら
に下方に吊具本体を降下させる。すると連結用バーは揺
動アームの接触部に接触し、揺動アームは自らの思案点
を越えて回転するので、連結用バーよりフックを取り外
すことができる。このようにフックは、連結用バーから
自動に取り外しが可能となるので、人手による作業を削
減させることができる。
【0013】また連結用バーから吊具本体を取り外した
際には、揺動アームが思案点をこえて回転していたこと
から、吊具を再び荷物に掛止させる場合には、揺動アー
ムを逆方向に思案点を越えて回転させてやればよい。こ
の作業は、作業員が、その都度揺動アームを回転させ
て、フック位置を修正すればよい。またこの作業は、吊
具を脱着させる作業場から離れた所で行うことが可能で
あり、このことから作業時の作業員の安全性を確保する
ことができる。
【0014】水路へ水路用浄化スクリーンの取り付けお
よび取り外しを行うための吊具では、側部に案内板が設
けてあり当該案内板を水路内に設けられたスクリーン固
定溝にはめ込む。そして吊具はスクリーン固定溝に沿っ
て移動するので、確実に水路用浄化スクリーンの上部へ
降下することができる。このため吊具の脱着作業の信頼
性および効率の向上が期待できる。また水路内を水が流
れていても、吊具はスクリーン固定溝に支持されている
ことから、水流の影響を受けずに着脱作業を行うことが
できる。このことから浄化装置を停止させ、浄化水路か
ら水を引き抜かなくとも水路用浄化スクリーンの着脱作
業をおこなうことが可能になり、浄化作業の効率の向上
が期待できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る吊具の具体
的実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は実施
例の係る吊具の構造説明図である。同図(1)は、吊具
の上側面図で、(2)は吊具の正面図で、(3)は
(2)の側面図となっている。
【0016】この実施例に係る吊具8では、平板形状の
ビーム10が2枚、平面同士が向き合うように配置され
ている。そしてビーム10同士の長手方向端部を接続す
るように、平板形状からなる接続板12が取り付けられ
ている。またビーム10の長手方向中央部には、ビーム
10同士を連結するように連結板13が設置され、吊具
に掛止される荷物の荷重によって、ビーム10が変形し
ないようになっている。
【0017】このように本発明に係る吊具8の外骨格
は、ビーム10と接続板12とで構成された枠11とな
っており、吊具8は、この枠11に吊り下げ機能を加え
たものとなっている。
【0018】両端の接続板12において、枠11の外方
面側には、ビーム10の面と平行になるように案内板1
4が2枚設けられている。そしてこの2枚の案内板14
の間隔は、後述する浄化水路に設けたスクリーン固定溝
の幅に合わせて設定されている。案内板14の設置の目
的は、吊具8の案内板14をスクリーン固定溝に差し込
み、吊具8の姿勢を安定させるためであり、このことに
より吊具8が傾かずに浄化水路よりスクリーンを確実に
取り出すことが可能となる。
【0019】ここで案内板14は、接続板12だけに取
り付けられ片持ち支持となっていることから、案内板1
4先端部に力が加わった際には、案内板14に曲げや歪
等が発生し、吊具8の姿勢が不安定になる可能性があ
る。このため案内板14の先端には、案内板14同士を
連結するように補強板16が取り付けられており、スク
リーン固定溝より力が加わった時でも、案内板14に上
述した障害が起きるのを防止している。またこれらの部
材を設置する目的は、作業時における吊具8の傾きを防
止し、姿勢を安定させることであるから、案内板14や
補強板16を設けずとも、接続板12にブロック状の部
材を取り付けることで対応することも可能である。
【0020】枠11の上部には、吊具8をクレーンに連
結させる吊り金具18が左右両端に設けられている。吊
り金具18も連結板13と同様に、2つのビーム10に
わたって取り付けられている。そして吊り金具18に
は、吊具移動用のクレーンを取り付けるため、取付孔2
0が設けられている。そしてこの取付孔20にクレーン
を一度取り付けておけば、以降は取り外す必要は無く、
作業を連続して行うことが可能である。
【0021】また吊り金具18のそれぞれ内側には、ビ
ーム10同士の平面を貫通するように、揺動支点となる
支持軸22が設けられている。さらに当該支持軸22に
は、支持軸22を中心に回転可能な揺動アーム24が取
り付けられている。
【0022】揺動アーム24は、く字状に形成されてお
り、当該揺動アーム24の屈曲部には揺動孔24bが設
けられている。そして揺動孔24bに支持軸22を差し
込むことで、揺動アーム24はビーム10の平面に沿っ
て回転可能に支持されるのである。
【0023】く字状の摺動アーム24は、枠11の上下
からそれぞれ端部が突出しており、下側の端部には、荷
物を掛止させるためのフック24dが設けられている。
当該フック24dの外観形状は、鈎状となっており、当
該フック24dの開口部は、揺動アーム24における屈
曲部の凸側に位置するようになっている。
【0024】枠11下側には、フックの回転を規制する
ためのストッパが設けられている。フック24dの開口
部側に位置するストッパ26は、フック24dの先端と
接触可能になっており、これによってフック24dがフ
ック24d開口部側から枠11の上側に移動するのを規
制している。さらにフック24dの開口部反対側に位置
するストッパ28により、開口部反対側へも回転が規制
されている。これらのストッパ26、28の働きによ
り、フック24dは、どちら側に回転しても枠11の上
側には移動しないようになっている。また後述するが揺
動アーム24の上側の端部には、重錘が取り付けられて
いる。そして当該重錘により、ストッパ26、28にて
仕切られた揺動アーム24の回転範囲内には、揺動アー
ム24重心の思案点となる位置が存在している。すなわ
ち揺動アーム24の重心を思案点を越えるように移動さ
せ、フック24dをストッパ26に接近させるようにす
ると、揺動アーム24は自らの重心移動により回転し、
フック24dがストッパ26に接触し停止する。今度は
この位置から逆方向に揺動アーム24を移動させ、揺動
アーム24の重心が思案点を越えるようにすると、揺動
アーム24は、再び自らの重心移動でストッパ28に接
触するまで回転する。これらに示すように揺動アーム2
4の姿勢は、揺動アーム24の重心が思案点に対してど
ちら側に存在しているかによって2通りに設定される。
【0025】揺動アーム24の上側の端部には、重錘と
なるウェッジ24cが別体にて取り付けられている。当
該ウェッジ24cは、揺動アーム24の回転方向を決定
するために設けられており、吊具8に荷物を掛止させる
際には、ウェッジ24cを吊り金具18側へ近づくよう
に移動させる。そしてこのウェッジ24cの移動によ
り、揺動アーム24は、支持軸22を中心に回転し、フ
ック24dの先端をストッパ26に押しつけるような状
態で固定するのである。またウェッジ24cは、前述し
たように回転方向を決定する目的から設けているので、
別体ではなく、揺動アーム24の端部に一体として設け
てもよい。
【0026】ところで吊具8を荷物に掛止させるには、
上記の状態から吊具8を荷物に向かって降下させる。そ
して吊具8を降下させていくと、掛止具とフック24d
の外縁部とは接触し始める。ここでフック24dにおい
て、外縁側の最下点より開口部側の先端までは、接触部
24eとなっている。当該接触部24eは、掛止具と接
触する際、フック24dがストッパ26から離れる方向
にモーメントを発生する。さらに接触部24eは、揺動
アーム24の回転量も規制しており、接触部24eの終
端に掛止具がかかったときでも、揺動アーム24の重心
は、思案点を越えないようになっている。このことから
掛止具と接触部24eとの接触が終了すると、再び揺動
アーム24はストッパ26側へ回転し、フック24dは
再びストッパ26に接触して、その開口部を閉じるよう
にしている。これにより掛止具は、フック24dの内縁
側に移動するので、フック24dからの抜け止め状態に
なり、フック24dがストッパ26に接触した後に吊具
8を上昇させれば、荷物を引き上げることができる。
【0027】また荷物から吊具8を取り外すには、荷物
を所定の場所へ設置した後、掛止具がフック24d内に
入り込んだ状態のまま吊具8を降下させる。そして吊具
8を降下させていくと、掛止具は、揺動アーム24の屈
曲部外縁とフック24dの内縁とを結んだ範囲に属する
接触部24fに接触する。図1(2)における左側の揺
動アーム24を例にすると、接触部24fは、傾きが右
上がりとなる外縁であり、吊具8降下による垂直移動に
対し斜行する形態となっている。また接触部24fの長
さは、後述する掛止具の接触により、揺動アーム24が
回転し、揺動アーム24の重心が思案点を越えるまでと
なっている。以上のことから接触部24fと掛止具とが
接触する際には、接触部24fは、吊具8降下による垂
直方向の力を垂直方向と横方向とに分散させ、吊具8降
下を行うとともに、揺動アーム24を支持軸22を回転
中心として、時計方向に回転させるようになっている。
そして吊具8の降下により、掛止具が接触部24fの終
端まで接触すると、摺動アーム24の重心は思案点を乗
り越える。このことにより揺動アーム24は、自重によ
り回転し始め、フック24dがストッパ28に接触する
まで回転する。このためフック24dは、掛止具と掛止
する位置から移動するので、掛止具と掛止することが無
くなり、掛止具とフック24dは取り外される。また上
記の説明は、左側の揺動アーム24について行ったが、
右側の揺動アーム24の動作については、左側の揺動ア
ーム24に対して線対象の動作となる。
【0028】ここで吊具8を荷物に掛止させる手順を説
明する。図2は吊具が荷物の掛止具に掛止させるまでの
状態を示した状態図であり、同図(1)は揺動アーム2
4初期状態、(2)は揺動アーム24掛止途中の状態で
あり、(3)は揺動アーム24の掛止が完了した状態で
ある。
【0029】これらの図に示すように、初期状態では吊
具8と荷物とは離れており、吊具8の揺動アーム24
は、ストッパ26と接触し、回転が制限されている状態
となっている。この状態より吊具8を降下させ、荷物の
掛止具となる連結バー30とフック24dを接触させ
る。そしてこの状態から吊具を降下させていくと接触部
24eが連結バー30に接触し、それとともに揺動アー
ム24が支持軸22を中心に、ストッパ26を押しつけ
る向きとは逆の方向に回転する。この回転によりフック
24dとストッパ26との間には隙間が発生し、さらに
吊具8の降下によって連結バー30は隙間の中に浸入す
る。そして吊具8の降下が進み、接触部24eと連結バ
ー30との接触が終了すると、揺動アームの重心は思案
点を越えていないため、ウェッジ24cの働きにより、
フック24dは再びストッパ26に接触する。この状態
では連結バー30は、フック24dとストッパ26とで
囲われた範囲に収まっており、この状態から吊具8をク
レーンにて引き上げると、連結バー30はフック24d
に掛止され、荷物の引き上げが可能となる。
【0030】また図3は吊具を荷物の掛止具から取り外
すまでの状態を示した状態図であって、同図(1)は揺
動アーム24掛止状態、(2)は揺動アーム24取り外
し途中の状態であり、(3)は揺動アーム24取り外し
が完了した状態を示してある。
【0031】これらの図に示すように、連結バー30と
フック24dが掛止されている状態から吊具8を荷物に
近づけるように降下させる。そして連結バー30が接触
部24fに接触し始めると、揺動アーム24は掛止動作
の時と同様に、フック24dとストッパ26とが離れる
方向に回転する。吊具8をさらに降下させていくと、揺
動アーム24はそれに応じて回転していく。そして揺動
アーム24が一定量以上回転すると、揺動アームの重心
は思案点を越え、揺動アーム24は、ストッパ28に接
触する方向に回転する。揺動アーム24がストッパ28
に接触した状態では、フック24dは連結バー30に掛
止しない位置に移動しているため、この状態から吊具8
を上方向に移動させれば、吊具8と荷物とを取り外しす
ことができる。
【0032】また吊具8と荷物とを取り外した後に、吊
具8と荷物を再び掛止させようとした場合、揺動アーム
24位置を、ストッパ28に接触している位置から思案
点を越え、ストッパ26に接触している位置に変更させ
る必要がある。この変更方法としては、本発明では、作
業員が手動にて揺動アームを動かし、変更をするものと
なっている。
【0033】ここで上記実施例に係る吊具を、浄化水路
内に設置したスクリーンの脱着用に用いた適用例を図4
に示す。スクリーン32とは、流水中の異物を除去する
もので、処理プロセスまたは浄化装置が異物等の浸入に
より損傷するのを防ぐために設けられている。スクリー
ン32は、浄化水路34内にて流水の方向と対面するよ
うに配置しており、スクリーン32の取付方法は、浄化
水路34の両端にスクリーン固定溝36を設け、当該ス
クリーン固定溝36にスクリーン32の端部を差し込む
ことでおこなっている。
【0034】このようにして取り付けられたスクリーン
32には、時間経過によって異物が堆積するので、これ
を定期的に取り出し、清掃する必要がある。浄化水路3
4よりスクリーン32を取り出す作業は、まず図示しな
いクレーンを操作し、クレーン先端部に取り付けられて
いる吊具8をスクリーン32の上部へ移動する。このと
き吊具8に設けてある揺動アーム24は、ストッパ26
に接触しており、吊具8を降下させることでスクリーン
32の連結バーに吊具8のフック24dを掛止させるこ
とが可能になっている。そして吊具8の両端部にある案
内板14をスクリーン固定溝36に差し込み、吊具8の
姿勢を安定させる。この状態より吊具8を降下させてい
くと、スクリーン32に設けてある連結バーに接触部2
4eは接触し、吊具8の降下が進むとともに揺動アーム
24は回転する。そして連結バー30と接触部24eと
の接触が終了すると、揺動アーム24は逆方向に回転
し、吊具8のフック24dは連結バー30に掛止する。
掛止後は、クレーンにて吊具8およびスクリーン32を
浄化水路34より取り出し、スクリーン32の清掃を行
う。
【0035】清掃後のスクリーン32は、吊具8を介し
て再びクレーンにより運搬され、浄化水路へと運ばれ
る。そして上方から、クレーンを降下させ、スクリーン
32および吊具8をスクリーン固定溝36に差し込む。
そしてスクリーン32と吊具8とは、スクリーン固定溝
32により両端を支持されつつ降下していく。スクリー
ン32が浄化水路34に収まった後、吊具8をさらに降
下させていくと、スクリーン32の連結バーが吊具8の
接触部24fを押しつけ、揺動アーム24の重心は支持
軸22を中心に思案点を越えて回転する。この動作によ
りフック24dが移動し、スクリーン32と吊具8との
掛止部分がなくなるので、吊具8をスクリーン32から
取り外すことができる。そして浄化水路34には、清掃
後のスクリーン32だけが残される。
【0036】このように浄化水路34に用いるスクリー
ン32の脱着に、本発明に係る吊具を用いれば、人手に
頼らずとも、吊具を脱着できるので、人手による作業を
削減させることができる。また浄化水路周囲での作業が
削減できることから、作業員の安全性も高めることがで
きる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、荷
物を吊具に掛止させる際、吊具本体を降下させ、荷物上
に設けた連結用バーと吊具本体に設けられた揺動アーム
の接触部とを接触させる。そしてその状態から、さらに
下方に吊具本体を降下させると、フックは揺動支点まわ
りに回転し、連結用バーと揺動アームの接触部との接触
が過ぎると、フックは、重錘の作用により逆回転し、フ
ックは連結用バーに掛止する。そしてフックは連結用バ
ーに自動掛止することにより、人手による作業を削減さ
せることができる。
【0038】また荷物から吊具を取り外す場合において
は、フックと連結用バーが掛止している状態から、さら
に下方に吊具本体を降下させる。すると連結用バーは揺
動アームの接触部に接触し、揺動アームの重心は自らの
思案点を越えて回転するので、連結用バーよりフックを
取り外すことができる。このようにフックは、連結用バ
ーから自動に取り外しが可能となるので、人手による作
業を削減させることができる。
【0039】また連結用バーから吊具本体を取り外した
際には、揺動アームの重心が思案点をこえて回転してい
たことから、吊具を再び荷物に掛止させる場合には、揺
動アームを逆方向に回転させ、揺動アーム24の重心が
思案点を越えるようにすればよい。この作業は、作業員
が、その都度揺動アームを回転させて、フック位置を修
正すればよい。またこの作業は、吊具を脱着させる作業
場から離れた所で行うことが可能であり、このことから
作業時の作業員の安全性を確保することができる。
【0040】水路へ水路用浄化スクリーンの取り付けお
よび取り外しを行うための吊具では、側部に案内板が設
けてあり当該案内板を水路内に設けられたスクリーン固
定溝にはめ込む。そして吊具はスクリーン固定溝に沿っ
て移動するので、確実に水路用浄化スクリーンの上部へ
降下することができる。このため吊具の脱着作業の信頼
性および効率の向上が期待できる。また水路内を水が流
れていても、吊具はスクリーン固定溝に支持されている
ことから、水流の影響を受けずに着脱作業を行うことが
できる。このことから浄化装置を停止させ、浄化水路か
ら水を引き抜かなくとも水路用浄化スクリーンの着脱作
業をおこなうことが可能になり、浄化作業の効率の向上
が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る吊具の構造説明図であ
る。
【図2】本発明に係る吊具が荷物に掛止するまでの状態
図である。
【図3】本発明に係る吊具が荷物から外れるまでの状態
図である。
【図4】本発明に係る吊具を浄化用スクリーンの脱着の
用いた適用例である。
【符号の説明】
8 吊具 10 ビーム 11 枠 12 接続板 13 連結板 14 案内板 16 補強板 18 吊り金具 20 取付孔 22 支持軸 24 揺動アーム 24b 揺動孔 24c ウェッジ 24d フック 24e 接触部 24f 接触部 26 ストッパ 28 ストッパ 30 連結バー 32 浄化水路 34 スクリーン 36 スクリーン固定溝

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吊具本体にく字状に形成され屈曲部に設け
    た揺動支点まわりに回転可能に揺動アームを取り付け、
    前記揺動アームの下側端部に前記吊具本体に設けたスト
    ッパに接離して開閉されるフックを形成するとともに、
    前記揺動アームの上側端部に重錘を取り付けて、この重
    錘の荷重により前記揺動アームが思案点を境として一方
    向及び逆方向に回転するようにした吊具であって、前記
    揺動アームを一方向に回転させて前記フックを前記スト
    ッパに接合させた状態で前記吊具本体を下降させた際
    に、荷物上に設けた連結用バーが前記フックの外縁部と
    接触することによって前記揺動アームが前記思案点を越
    えない範囲で逆方向に回転して前記フックと前記ストッ
    パ間に前記連結用バーの挿入隙間を形成するとともに、
    前記連結用バーが前記フックの先端を過ぎると前記揺動
    アームが再び一方向に回転して元の状態に戻り、前記吊
    具本体を更に下降させると前記連結用バーが前記フック
    の内縁に続く接触部に当接することによって前記揺動ア
    ームがその思案点を越える位置まで逆方向に回転するよ
    うに前記揺動アームの外形が特徴づけられた吊具。
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