JP2982592B2 - 中空コンクリート構造物の構築に用いられる型枠装置 - Google Patents

中空コンクリート構造物の構築に用いられる型枠装置

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JP2982592B2
JP2982592B2 JP5319839A JP31983993A JP2982592B2 JP 2982592 B2 JP2982592 B2 JP 2982592B2 JP 5319839 A JP5319839 A JP 5319839A JP 31983993 A JP31983993 A JP 31983993A JP 2982592 B2 JP2982592 B2 JP 2982592B2
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隆之 曽根
幸男 奥田
時久 野崎
実 水本
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L5/00Devices for use where pipes, cables or protective tubing pass through walls or partitions

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦方向に長い中空部を
有するコンクリート構造物の構築に用いられる型枠装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、煙突などの大型コンクリート
製構造物として、躯体内部に複数の中空部を有するもの
がある。この種の構造物は、例えば大径の円筒形型枠の
内部に複数の小径の円筒形型枠を配置し、両者の間に形
成される空間にコンクリートを打設することによって構
築する方法を採用するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構築方法では、中空円筒部を形成する小径の
型枠を配置する工程、コンクリートが硬化した後に該型
枠を解体する工程、解体した型枠を次の打設ステージま
で引き上げて再組立を行う工程、を順に繰返している
が、型枠の組立、解体、再組立や、型枠を組立解体する
ための支保工などの仮設、その撤去作業を要し、作業が
面倒で省力化や工期の短縮が要望されていた。
【0004】本発明は以上の問題を解決するもので、そ
の目的は、コンクリート打設毎における型枠の組立、解
体、再組立作業、支保工の組立、解体、撤去作業を必要
とせず、作業の省力化及び工期の短縮を図ることができ
る中空コンクリート構造物の構築方法に用いて好適な型
枠装置を提供するものである。
【0005】また、本発明の他の目的は、上記型枠装置
を小型且つ軽量にして転用が容易な型枠装置を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記各目的を達成するた
め、本発明は、外側にコンクリートが打設される平断面
が円形または多角形を有する型枠と、この型枠の外側に
配置され該型枠に対し相対的な滑りを生じさせる縁切り
シートと、前記コンクリートの天端に離接可能に設置さ
れ前記型枠を引上げる引上げ装置と、この引上げ装置に
より引き上げられた型枠の下端を前記コンクリートの中
空内壁に仮固定する固定治具とを備えてなることを特徴
とする。
【0007】また、前記引上げ装置は、前記型枠の上方
に交差して配置される平断面が正三角形状のビームと、
該ビームの各頂点位置の下部にあって既設コンクリート
の天端に立設支持される複数の支持脚と、前記ビーム上
にあって設けられ、吊下げ用ワイヤを介して前記型枠と
連結される上昇ジャッキとを備えたものであることを特
徴とする。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、型枠の外側に
縁切りシートを配置してコンクリートを打設し、これが
硬化した後、引上げ装置を硬化したコンクリートの天端
に設置して型枠を引上げ、固定治具を用いて引き上げた
型枠をコンクリートの中空内壁に仮固定する工程を所要
高さまで順に繰り返すだけで、躯体内部に型枠の断面形
状に応じた縦方向に長い中空部を有するコンクリート構
造物を構築することができる。
【0009】また、請求項2に記載の発明によれば、型
枠をワイヤを介して引上げ装置のジャッキと連結し、固
定治具を外した後に該ジャッキを駆動してワイヤを引き
上げれば、型枠はコンクリートとの間に介在された縁切
りシートを介して滑動し、次の打設ステージまで上昇す
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。図1は本発明をコンクリート製の煙突に適
用した場合の一部平面図を示すものであり、円筒形のコ
ンクリート躯体1の中心部側には複数の大径の円筒形中
空部2が開口形成されているとともに、その周縁には多
数の小径の円筒形中空部3が開口形成されている。
【0011】コンクリート躯体1の外周には通常の型枠
1aが配置され、型枠1a内にあって各中空部2,3を
有するコンクリート構造物は本発明による滑動型枠装置
4を用いて構築される。
【0012】滑動型枠装置4は、図2〜4に示すよう
に、前記中空部2,3の内外を仕切る円筒形型枠5と、
型枠5の外側にあって既設のコンクリートCの天端に離
接可能に設置される型枠5の引上げ装置6と、型枠5の
外側に配置され、型枠5との間で相対的な滑りを生じさ
せるポリプロピレンなどからなる硬質の縁切りシート7
と、型枠5の下端を前記中空部2,3の内周壁に固定支
持する固定治具8とを備えている。
【0013】型枠5は中空部2,3の内径に応じた外径
を有するように所定高さの円筒形(平断面が円形)に形
成したものであって、その上部周縁には適宣間隔をおい
て落下防止用の複数のアングル材9及び補助ジャッキ受
け10が交互に固定されているとともに、上縁にはほぼ
120°間隔をおいてワイヤ吊下用のブラケット11が
取付けられている。
【0014】また型枠5の内側には昇降用タラップ12
が一体に設けられ、その下部には作業床13が配置され
ている。
【0015】作業床13は前記固定治具8の取付、取外
し作業などを行うためのもので、型枠5から吊下された
ワイヤ14に吊下支持されるとともに、その端部は転動
ロ―ラ15を介して前記中空部2,3の内壁に摺接し、
型枠5の上昇とともに中空部2,3内を上昇できるよう
にしている。さらに作業床13の下部には落下防止用の
安全ネット16が張設されている。
【0016】引上げ装置6は、前記型枠5の上部にあっ
て、その円周形状にほぼ内接する正三角形状をなし、そ
の各頂点部分が型枠の外側に突出した状態に配置された
ビーム17と、ビーム17の各頂点部分を交差状態に一
体に連結した脚受け18と、各脚受け18の下部に一体
に配置され、既設のコンクリートCの天端に立設されて
前記ビーム17を支持する複数対の支持脚19と、前記
ビーム17の各頂点の内側であって、前記型枠5の周方
向に交差する位置に交差状態に配置された取付け台20
上に固定された3つの上昇ジャッキ21とを備えてい
る。
【0017】各ジャッキ21は、ワイヤWを介して前記
型枠5を三点で吊下し、その駆動により引き上げるもの
で、ワイヤWの下端を前記ブラケット11に連結し、上
端をその直上のジャッキ21に連結すべく引上げ装置6
の設置位置が定められる。
【0018】さらに前記ビーム17上には前記各ジャッ
キ21の駆動用油圧ポンプユニット22が配置されてい
るとともに、作業架台23が敷設され、その外側を手摺
24で囲い、さらには任意の支持脚19にはタラップ2
5が装架され、既設コンクリートCの天端と作業架台2
3との間を連絡している。
【0019】次に以上の構成の滑動型枠装置4を用いた
中空部2,3の構築手順を説明する。まず、型枠5を固
定治具8を用いて躯体1内のコンクリート打設ステージ
にセットし、縁切りシート7をその外側に配置すれば、
打設準備状態となる。
【0020】次に、型枠5の外側に配筋などの必要作業
を施した後コンクリートCを打設する。
【0021】打設圧力によってコンクリートCは型枠5
を内周側に向けて圧するが、円筒形であるため変形する
ことなく当初形状に保持される。打設圧力によってコン
クリートCは型枠5を内周側に向けて圧するが、円筒形
であるため変形することなく当初形状に保持される。コ
ンクリートCは、その天端が型枠5の上縁の直下まで打
設される(図4の左側参照)。
【0022】コンクリートCが所要の強度を発現するま
で硬化したならば、(c)に示すように、クレーン等に
より引上げ装置6を型枠5の外側におけるコンクリート
Cの天端に位置決め設置し、型枠5をワイヤWを介して
ジャッキ21と連結し、ジャッキ21を駆動すれば、ジ
ャッキ21は既設コンクリートCに反力を取って型枠5
を引上げ、型枠5は縁切りシート7を介して滑動し、次
の打設ステージまで上昇する。
【0023】なお、支持脚19の下端を図示のごとくコ
ンクリートCの天端に予め仮設された反力受け台兼用の
脚台26上に設置することにより、引上げ時における反
力荷重を分散できる。
【0024】また、この引上げ作業時点で、ジャッキ2
1のみでは引き抜き作業が困難である場合には、各補助
ジャッキ受け10とコンクリートCの天端の間に図示し
ない補助ジャッキを差し込み、これを一斉に駆動すると
型枠5とコンクリート構造物(実際には縁切りシート
7)との縁が切られ、その後はジャッキ21による引上
げ作業を容易に行うことができる。
【0025】図4の右側に示すように、型枠5が上昇し
た後、型枠5の下端を固定治具8を介して既設コンクリ
ートCの内周壁に固定すれば、再び次のコンクリート打
設ステージにセットされることになる。
【0026】作業完了後はクレーンなどにより引上げ装
置6を撤去する。この段階では型枠5の下縁に配置され
た固定治具8が型枠5の全荷重を支え、型枠5は自立状
態に鉛直保持されることになる。撤去した引上げ装置6
は別の型枠5の引上げ作業用に転用される。その後再び
型枠5の外側を縁切りシート7で被抱する。全ての中空
部2,3に対して型枠5の上昇及び仮固定作業が完了し
た後は、再びコンクリートCの打設が可能となる。
【0027】したがって、以上の作業サイクルを計画高
さまで反復すれば、円筒状の躯体1の内部に多数の円筒
形中空部2,3を形成したコンクリート構造物を得るこ
とができる。
【0028】なお、前記実施例では、型枠5を平断面が
円形のものとしたが、設計仕様に応じて多角形のものも
用いることができることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、請求項1にかかる型枠装置にあっては、型枠の外側
に縁切りシートを配置してコンクリートを打設し、これ
が硬化した後、引上げ装置を硬化したコンクリートの天
端に設置して型枠を引上げ、固定治具を用いて引き上げ
た型枠をコンクリートの中空内壁に仮固定する工程を所
要高さまで順に繰り返すだけで、躯体内部に型枠の断面
形状に応じた縦方向に長い中空部を有するコンクリート
構造物を構築することができるので、コンクリート打設
毎における型枠の組立、解体、再組立作業、支保工の組
立、解体、撤去作業を必要とせず、また引上げ装置は繰
返し使用でき、作業の省力化及び工期の短縮を図ること
ができるとともに、建設コストを削減することもでき
る。
【0030】また、請求項2にかかる中空コンクリート
構造物の構築に用いられる型枠装置にあっては、引上げ
装置のビーム形状が正三角形であり、型枠をその頂点近
傍に配置された上昇ジャッキにより三点で吊り上げるた
め、構造が簡易で小形軽量化でき、転用も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る滑動型枠装置をコンクリート製煙
突に適用した場合の部分平面図である。
【図2】同滑動型枠装置の斜視図である。
【図3】同平面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート躯体 2,3 中空部 4 滑動型枠装置 5 円筒形型枠 6 引上げ装置 7 縁切りシート 8 固定治具 17 ビーム 19 支持脚 21 上昇ジャッキ W 吊下げ用ワイヤ C コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水本 実 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (56)参考文献 実開 昭60−174743(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 11/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側にコンクリートが打設される平断面
    が円筒形または多角形を有する型枠と、この型枠の外側
    に配置され該型枠に対し相対的な滑りを生じさせる縁切
    りシートと、前記コンクリートの天端に離接可能に設置
    され前記型枠を引上げる引上げ装置と、この引上げ装置
    により引き上げられた型枠の下端を前記コンクリートの
    中空内壁に仮固定する固定治具とを備えてなることを特
    徴とする中空コンクリート構造物の構築に用いられる型
    枠装置。
  2. 【請求項2】 前記引上げ装置は、前記型枠の上方に交
    差して配置される平断面が正三角形状のビームと、該ビ
    ームの各頂点位置の下部にあって既設コンクリートの天
    端に立設支持される複数の支持脚と、前記ビーム上にあ
    って設けられ、吊下げ用ワイヤを介して前記型枠と連結
    される上昇ジャッキとを備えたものであることを特徴と
    する中空コンクリート構造物の構築に用いられる型枠装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107435438A (zh) * 2017-08-16 2017-12-05 黄晖 一种烟囱翻模施工装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107435438A (zh) * 2017-08-16 2017-12-05 黄晖 一种烟囱翻模施工装置
CN107435438B (zh) * 2017-08-16 2020-03-10 黄晖 一种烟囱翻模施工装置

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