JP2962121B2 - 滑動型枠工法 - Google Patents

滑動型枠工法

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JP2962121B2 JP30302193A JP30302193A JP2962121B2 JP 2962121 B2 JP2962121 B2 JP 2962121B2 JP 30302193 A JP30302193 A JP 30302193A JP 30302193 A JP30302193 A JP 30302193A JP 2962121 B2 JP2962121 B2 JP 2962121B2
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正己 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、滑動型枠工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の滑動型枠工法は、構造物の断面形
状に沿って配置された型枠を、構造物に埋設されたガイ
ドロッド或いは主筋に反力をとりながらジャッキにより
上昇させつつ、該型枠内にコンクリートを打設すること
によりコンクリート構造物を上方に連続して構築するも
のであり、コンクリートの打設と型枠の組立、解体、再
組立の作業サイクルを繰返す方法に比べて、コンクリー
トの打設、養生を行いつつ、該コンクリートの硬化時間
に連動して型枠を上方に移動させることができるため、
作業を連続して行える利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の滑動型枠工法に用いられる型枠装置にあって
は、大きなコンクリート圧力に抗するように型枠を強固
に支持する必要があるため、型枠の補強支持材を配置す
るためにヨークなどを大型化する必要がある結果、装置
全体が大型化する。装置全体が大型化するとその重量増
により、ガイドロッドの自由長が増大することと併せ
て、ガイドロッドに座屈が生じやすくなるという問題が
生じる。しかも、型枠とコンクリートとの付着強度が大
きくなるので、ガイドロッドに大きな反力を負担させる
必要があって座屈の問題は顕著になる。
【0004】また、コンクリート構造物を精度良く仕上
げるため、流動性が良く、且つ打設圧力の高いコンクリ
ートを打設することが考えられるが、このようなコンク
リートを型枠内に打設する場合には、型枠をさらに強固
に支持する必要があるため上記問題はさらに顕著にな
る。
【0005】この発明は以上の問題を解決するものであ
って、装置全体を大型化することなく、型枠を強固に支
持することができる滑動型枠工法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、構造物の断面形状に沿って配置された型枠の内側に
該型枠に対し相対的な滑りを生ずる縁切りパネルを下方
に位置する縁切りパネルの上部に連接し、前記対向する
型枠間にセパレータを配設し、前記縁切りパネルの内側
にコンクリートを打設して該コンクリートが硬化した
後、前記セパレータを除去してから前記型枠を上昇する
工程を繰り返すことを特徴とする。
【0007】
【作用】対向する型枠間にはセパレータが配設されてい
るので、型枠の高さ寸法を大きく設定してもヨークを大
型化することなくこれを強固に支持することができる。
しかも、型枠の内側に縁切りパネルが配置されているの
で、型枠の上昇時には縁切りパネルがコンクリートの側
面に固定された状態で型枠との間で滑りを生じ、スムー
ズな上昇動作を行うことができ、コンクリート表面を型
枠が擦ることはなく、型枠の高さ寸法をさらに大きなも
のとすることができる。対向する型枠間にはセパレータ
が配設されているので、このように型枠の高さ寸法を大
きくしても、ヨークを大型化することなく型枠を強固に
支持することができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を用いて詳
細に説明する。図1〜図3はこの発明の滑動型枠工法を
示し、この工法には、得ようとするコンクリート構造物
1の断面形状に沿って配置された型枠2と、型枠2の外
側にあってこれを支持するヨーク3とからなり、型枠2
の上昇作業毎に該型枠2の高さ寸法に応じた一定のコン
クリート構築物1a,1b…を下から順に積み重ねて構
造物1を構築する滑動型枠装置が用いられる。
【0009】型枠2の内側には縁切りパネル4が配置さ
れる。縁切りパネル4は、型枠2の高さ寸法より上下に
長く作られたものであり、例えば図1の一部に拡大して
示すように合板材4aの表裏面にポリプロピレンシート
などの滑性のあるシート4bを貼着することで型枠2に
対して相対的な滑りを生じさせるとともに、構造物1の
側面にそのまま残置されることによって養生シートを兼
用する。このように型枠2の内側に縁切りパネル4が配
置されることで、型枠2が構造物1の表面を擦ることは
ないので、型枠2の高さ寸法を大きく設定することがで
きる。
【0010】ヨーク3は、前記型枠2の周囲に配置され
てこれを支持する支柱5と、支柱5の上部に一体に組立
てられたビーム6と、支柱5の周囲に一体化された作業
床7とからなっている。ビーム6の中央下部には上昇用
のジャッキ8が設けられている。このジャッキ8は、既
設の構造物中に埋設されたガイドロッド9(ガイドロッ
ドに代えて縦筋(主筋)が併用されることも多い)に反
力をとって装置全体を上昇させる。
【0011】次に以上の型枠装置を用いた構造物1の構
築手順を説明する。まず図1は、既に型枠2内にコンク
リートCが打設され、この結果既存のコンクリート構造
物1aの上部に新たなコンクリート構造物1bが構築さ
れた状態を示している。コンクリート構造物1bと型枠
2との間には縁切りパネル4が介在されている。コンク
リートCが硬化するまでの間は、コンクリート構造物1
bの上部において作業員により縦筋の接合及び横筋の配
筋作業が行われる。
【0012】コンクリートCが所要の強度を発現するま
で硬化した時点で後述するセパレータ10を除去してか
らジャッキ8を駆動することにより、ガイドロッド9に
反力をとって図2に示すように型枠2はヨーク3ととも
に一度に大きく(型枠2の下端がコンクリート構造物1
bの上端に位置する程度まで)上部に引き上げられる。
型枠2の内側には縁切りパネル4が設置されているの
で、型枠2をスムーズに上昇させることができるととも
に、コンクリート構造物の1bの表面に擦れが生じるこ
とはない。
【0013】次いで、図3に示すように、型枠2のコン
クリート打設面側に新たな縁切りパネル4が既に設置さ
れた下方に位置する縁切りパネルの上部に連接され、さ
らに対向する型枠2間にセパレータ10が配設され、該
セパレータ10にコーン10a、フォームタイ10bを
締結することによって型枠2(縁切りパネル4を含む)
が支持されて次のコンクリートの打設準備状態となる。
【0014】この状態で、縁切りパネル4によって囲わ
れた打設空間にコンクリートを打設することにより、コ
ンクリート構造物1b 上にコンクリート構造物1c が構
築される。型枠2はセパレータ10によって支持されて
いるので、該セパレータ10が打設されるコンクリート
の側圧を受け持つことにより、ヨーク3を従来のものよ
り小型化することができ、型枠2の高さ寸法を大きく設
定し且つ大きく引き上げた場合であってもヨークをさら
に大型化することなくこれを強固に支持することができ
る。
【0015】以下次々に、配筋、型枠上昇、型枠固定、
セパレータ架設、コンクリート打設、セパレータ除去を
順に繰返すことにより、構造物1をその型枠2の高さ寸
法に応じて連続して構築することが出来る。
【0016】なお、構造物1の側面に残置した縁切りパ
ネル4は養生期間完了と同時に下部から順に引き剥がし
て転用できる。また、縁切りパネル4の平滑性に応じて
これを除去した後の構造物1の表面は平滑で美麗に仕上
がる。
【0017】ここで、従来のセパレータは両端部に雄ネ
ジ部を有し、該雄ネジ部にコーンの縮径側雌ネジ部を螺
合し、該コーンの拡径側端面に型枠が当接されるととも
に拡径側から突出して縁切りパネル4及び型枠2を貫通
する雄ネジ部に型枠の外側からフォームタイの雌ネジ部
を螺合することにより、型枠の支持を行うものである。
【0018】ところで、型枠2を支持するセパレータ1
0が設置されたままであると、新たな縁切りパネル4を
連接することができないので、上昇ジャッキ8により型
枠2及びヨーク3を上昇した後に該セパレータ10を撤
去してから(この時点ではコンクリートが既に硬化して
いるので型枠の強固支持は要求されない)下方に位置す
る縁切りパネルの上部に新たな縁切りパネルを継ぐ必要
がある。簡易な方法として、型枠間に塩ビ管を埋め殺
し、該塩ビ管内にセパレータに代わるタイロッドを挿通
してこれを締結し、型枠2の上昇時に該タイロッドを除
去するものが考えられる。
【0019】また、セパレータを撤去することなく縁切
りパネルの連接を可能とする手段として、例えば縁切り
パネルのセパレータ該当位置に上下方向に長いセパレー
タ(実際にはフォームタイ)貫通用のスリットを形成す
る方法、コーンの両端面に雌ネジ部を設け、該雌ネジ部
にフォームタイの雄ネジ部を螺合し、型枠の上昇時にフ
ォームタイのみを除去する方法、が考えられる。
【0020】
【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、この発明にかかる滑動型枠工法にあっては、次のよ
うな効果が得られる。
【0021】対向する型枠間にはセパレータが配設さ
れているので、型枠の高さ寸法を大きく設定してもヨー
クを大型化することなくこれを強固に支持することがで
きる。 型枠の内側に縁切りパネルが配置されるの
で、型枠の高さ寸法をさらに大きなものとすることがで
きるが、このように型枠の高さ寸法を大きくしても、前
記セパレータによりヨークを大型化することなく型枠を
強固に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による滑動型枠工法の一工程を示す断
面説明図である。
【図2】次の工程を示す断面説明図である。
【図3】さらに次の工程を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 コンクリート構造物 2 型枠 3 ヨーク 4 縁切りパネル 5 支柱 6 ビーム 7 作業床 8 上昇ジャッキ 9 ガイドロッド 10 セパレータ C コンクリート
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正己 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (72)発明者 十河 茂幸 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 平田 隆祥 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭50−43725(JP,A) 特公 昭48−17023(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 11/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の断面形状に沿って配置された型
    枠の内側に該型枠に対し相対的な滑りを生ずる縁切りパ
    ネルを下方に位置する縁切りパネルの上部に連接し、前
    記対向する型枠間にセパレータを配設し、前記縁切りパ
    ネルの内側にコンクリートを打設して該コンクリートが
    硬化した後、前記セパレータを除去してから前記型枠を
    上昇する工程を繰り返すことを特徴とする滑動型枠工
    法。
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CN106638330B (zh) * 2017-02-15 2019-04-02 厦门大学嘉庚学院 桥墩建筑滑模自升降装置及其方法

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