JP4476403B2 - 中空PCa部材製造用型枠装置およびこれを用いた製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外殻PCa柱部材、PCaボックスカルバート、中空壁、コンクリート製角管などのコンクリート製中空PCa(プレキャスト)部材を効率よく製造するための型枠装置およびこれを用いた製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、建築または土木構造物においては、躯体工事の省力化、工期短縮、品質向上、環境問題に対する配慮等からプレキャストコンクリート部材が使用されている。
【0003】
たとえばビル建築等では、従来は専ら充実コンクリート内に主筋およびフープ筋等の剪断筋または組立筋等を埋設した、所謂フルプレキャストコンクリートが主流であったが、近年は、さらなる省力化や工期短縮を図るために、内部を中空にするとともに、外殻コンクリート部分に実質的にフープ筋等の剪断筋のみを配設した筒状の外殻PCaコンクリート柱が使用されるようになってきた。施工に当たっては、前記外殻PCaコンクリート柱を所定の柱構築位置に配置するとともに、内空部に縦方向の主筋を配筋した後、この外殻PCaコンクリート柱を型枠代わりとしながら内部に生コンクリートを打設し、コンクリート柱を構築する。この外殻PCaコンクリート柱を使用する他の利点としては、主に前述のフルPCaコンクリート柱部材よりも重量が軽いため現場での取り扱いが容易になり揚重設備が簡易で済むようになる点と、後打ちコンクリートによりPCaコンクリート梁部材との一体化が確実になるとともに、構造体として算入できるようになる点とを挙げることができる。
【0004】
従来は、前記外殻PCaコンクリート柱の製造に当たり、端太材で補強されたコンポーネントパネル(以下、単にコンパネという。)やプレキャスト製造用鋼製型枠などを用いて、先ず外型枠を先組みした後、この外型枠の内部に先組鉄筋を挿入し、次いで内型枠を前記先組鉄筋の内側に挿入する手順により型枠組立および配筋作業を行った後、上部からコンクリートを流し込んでまたは圧入することにより製造していた(第1従来法という。)。
【0005】
かかる第1従来法において問題となるのは、非常に狭隘な空間での作業を強いられる内型枠の組立作業と、流し込んだコンクリートが硬化した後の内型枠の脱型作業である。
【0006】
このような問題を解決するために近年は、内型枠としてエアチューブを用いた中空PCaコンクリート部材の製造方法が、たとえば特開昭62−233206号公報および特開平5−278022号公報などにおいて提案されている。前者の特開昭62−233206号公報を例に採り説明すると、その製造方法は、図24に示されるように、外型枠61を組み立てこの外型枠61の内部に柱主筋62およびフープ筋63を配設し、次いで表面に多数の突起を設け凹凸面としたゴム製の袋状内型枠60を収縮させた状態で挿入した後、給気することにより膨張させ、次いで前記外型枠61と膨張させた前記袋状内型枠60との隙間部分にコンクリートを充填する。脱型時には前記袋状内型枠60から脱気することにより収縮させコンクリート面から剥離させるようにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のエアチューブによって内型枠を構成した場合、エアチューブ自体は自立性を有しないかまたは低いため、脱型時にエアチューブの各側面が均等に収縮することはなく、四側面の内、一側面または二側面がコンクリート面に貼り付いた状態で収縮する。したがって、エアチューブをコンクリート面から完全に剥離させるのに手間が掛かる、また脱気のみによってコンクリート面から剥離させようとした場合には、チューブ容積が大きいため、大量のエアを脱気しなければならず、また給気に際しても同量のエアを給気しなければならないため、脱型および組立に時間が掛かり作業効率が向上しないなどの問題があった。
【0008】
さらに、前記エアチューブの場合には、その位置固定方法が難しく、コンクリート打設時に移動したり、浮き上がったりすることがあるとともに、エアを注入した際に外面形状が丸みを帯びる傾向にあるため中央の壁厚が薄くなるなど、製品精度が期待できないなどの問題もあった。
【0009】
他方で、型枠装置を同図のように縦向き(起立)に配置した場合には、エアチューブ等の内型枠となる部材の挿入、塞ぎ型枠の設置、コンクリート充填、脱型等の作業を行うために足場を必要とし、かかる足場設置や解体のための作業手間を必要とするとともに、作業員が転落する危険があるなどの問題があった。因みに、労働基準法によれば、地上より高さ2m以上の高さで作業する場合には安全帯を使用することが義務付けられている。
【0010】
また、コンクリート充填を圧入によって行う場合には、部材高寸法が大きくなるに従い高いポンプ能力を必要とする。特に、図25に示されるように、PCaコンクリート梁部材との接合を行う際に、隅部型枠機能をPCaコンクリート柱部材側に持たせるために、4本の断面L字状の角64a、64a…を一体的に有するPCaコンクリート柱部材64とするような場合には、前記角64a、64a…部分にコンクリートを回すことが困難であるなどの問題があった。
【0011】
そこで本発明の主たる課題は、エアの脱気により脱型を行うようにした内型枠を含む型枠装置において、部材長さ寸法の制約を受けることなく長尺のPCa部材であっても容易に製造できるようにするとともに、足場を不要とでき、かつ熟練を要せず、精度良く簡単に内型枠の設置・固定および外型枠の設置・固定が行えコンクリート打設時における移動や浮き上がりを無くすことにある。
【0012】
また同時に、脱気によりすべてのコンクリート面から確実に剥離させるようにし脱型に掛かる手間を省力化するとともに、製造される中空PCa部材の壁厚を均等とでき、しかも給気および脱気に要する時間を短縮できるなど、高い作業効率で高品位の中空PCa部材の製作を可能とすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための中空PCa部材製造用型枠装置は、片持ち梁状に横向配置とされ、構造支持体としてのコア型枠と、このコア型枠の外面に貼設されるとともに、エアの脱気により収縮可能なマット状のエアパネルとから構成された内型枠と、
レール設備上を走行することにより前記内型枠に対する組み付け状態位置と離脱状態位置との間で移動自在とされる移動外型枠とから構成したことを特徴とするものである。
【0014】
本発明においては、内型枠を片持ち梁状態で横向支持し、外型枠を移動自在とする。したがって、部材高さ寸法の制約を受けることなく長尺のPCa部材であっても容易に製造できるようになるとともに、足場を不要とでき、かつ熟練を要せず、精度良く簡単に内型枠の設置・固定および外型枠の設置・固定が行えるようになる。また、前記内型枠は片持ち状態で支持されるコア型枠を構造支持体として膨縮自在のマット状エアパネルをその外面に貼設した構造としてあるため、先組鉄筋を内型枠に挿入する際には前記エアパネルを収縮させておくことにより簡単に挿入できるようになるとともに、コンクリート打設後の脱型時にはエアパネルから排気することによりすべてのコンクリート面において確実に剥離が行われるようになる。すなわち、従来のエアチューブのように一面または二面がコンクリートに貼り付いた状態で収縮することがなく、脱気により確実に脱型が行われるようになる。
【0015】
また、形状的に安定し膨らみの少ないマット状のエアパネルを使用しているため、壁厚が均等化されるようになり、安定して製品精度の高い中空PCa部材を製造することが可能となる。
【0016】
一方、給気および脱気時間をみても、中空PCa部材の内空部をすべて中空袋体によって埋める従来のエアチューブよりも容積がかなり小さいために、僅かの時間で給気および脱気が行えるようになり作業が格段に効率化するようになる。
【0017】
この場合において、前記移動外型枠は、移動台車上に底型枠を備えるとともに、両側部に左右対の側面型枠を備え、これら各側面型枠が下端を回転中心として鉛直起立位置と外側傾動位置との間で揺動自在とされるもの、または移動台車上に底型枠を備えるとともに、両側部に左右対の側面型枠を備え、前記左右対の側面型枠の内、一方側の側面型枠が移動台車幅方向の取付け位置を可変自在とし、他方側の側面型枠が下端を回転中心として鉛直起立位置と外側傾動位置との間で揺動自在とされるものが好適に使用される。前者の移動外型枠は、両側面型枠を傾動自在として脱型の効率化を図ったものであり、後者の移動外型枠は、一方側の側面型枠についてその取付け位置を可変とすることで異なる寸法のPCa部材を製造し得るようにしたものである。
【0018】
また、前記内型枠はその略中央位置を固定支持点として左右対称の片持ち梁構造とされ、かつ前記移動外型枠が内型枠の前記固定支持点を境にそれぞれの側に配設するようにすれば、一回の製造工程で2基の中空PCa部材の製造が可能となる。
【0019】
前記エアパネルはその外面にコッター形成用突部を有するコッターシートを一体的に備えていることが望ましく、かつ前記エアパネルはコア型枠に対し面ファスナーによって貼設され着脱自在に支持されていることが望ましい。これらエアパネルおよびコッターシートは、繰り返し使用により傷み、所定の使用期間経過後に取替えが必要となるため、コア型枠に対して着脱自在としておくことにより交換が簡単に行えるようになる。
【0020】
一方、前記中空PCa部材製造用型枠装置を用いた製造方法は、前記移動外型枠を内型枠から離脱させた状態とし、移動外型枠上に、両端部にそれぞれ小口型枠を備えた先組鉄筋を設置する第1ステップ工程と、
前記内型枠のエアパネルより脱気することにより収縮させた状態とし、前記先組鉄筋の内部に内型枠を挿入させながら移動外型枠を組み付け状態位置まで移動させる第2ステップ工程と、
前記移動外型枠および内型枠の位置を調整した後、移動不能に固定するとともに、前記エアパネルに給気することにより膨張させる第3ステップ工程と、
前記内型枠と移動外型枠との間にコンクリートを流し込み、所定の養生を行う第4ステップ工程と、
前記エアパネルから脱気を行い、製造された中空PCa部材の内面から脱型した後、前記移動外型枠を内型枠から離脱させる位置まで移動する第5ステップ工程と、
前記中空PCa部材より側面型枠の脱型を行い、前記中空PCa部材を移動外型枠上から吊り降ろす第6ステップ工程と、からなることを特徴とするものである。
【0021】
この場合に、前記第1ステップ工程において、前記移動外型枠上に、両端部にそれぞれ小口型枠を備えた先組鉄筋を縦列的に複数連ねて設置するようにすることで、製造される中空PCa部材数を増やすこともできる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0023】
〔中空PCa部材製造用型枠装置の基本構造〕
図1は本発明に係る中空PCa部材製造用型枠装置1を示す側面図および平面図であり、図2及び図3はその要部拡大図である。
【0024】
前記PCa部材製造用型枠装置1(以下、単に型枠装置ともいう。)は、左右対のレール4A、4Bからなるレール設備4と、このレール設備4の略中央位置に固設された内型枠用支持柱5を固定支持点として、レール方向それぞれの側に片持ち梁構造により横向き配置で設けられた内型枠2A、2Bと、この内型枠2A、2Bそれぞれの側に配設されるとともに、前記レール設備4に沿って移動自在とされる移動外型枠3A、3Bとから構成されるもので、前記移動外型枠3A、3Bを内型枠2A、2Bから離脱させた状態で、この移動外型枠3A、3B上に先組鉄筋を設置した後、内型枠2A、2Bを前記先組鉄筋の内部に挿入させながら移動外型枠3A、3Bを移動し内型枠2A、2Bに対し組み付け、固定したならば、上部開口から高強度・高流動性のコンクリートを流し込んで中空PCa部材を製造するものである。
【0025】
以下、具体的に詳述すると、
前記レール設備4は、レール架台7上に設置された2条のレール4A、4Bを組として、前記移動外型枠3A、3Bが内型枠2A、2Bから離脱できる長さ範囲に亘って床面等に敷設されたもので、このレール設備4のほぼ中央には前記内型枠2A、2Bを固定支持するための支持柱5が固設されているとともに、前記移動外型枠3A、3Bを内型枠2A、2Bに対し所定の位置に組み付けるためにストッパー柱6a、6bが立設されている。
【0026】
前記内型枠2A、2Bは、中空ボックス状に製作されたコア型枠10の中央部を前記支持柱5によって支持させ、両側を片持ち梁状に横向配置されるもので、詳細には図6および図7に示されるように、前記コア型枠10の中央部側面に縦方向に2条の補強板21,21を固設し補強するとともに、下面に取付け用固定板20を固設し、一方前記支持柱5の上面に固定用ベース板22を設け、前記取付け用固定板20と前記固定用ベース板22とを固定ボルト23,23…によって締結し固定するようにしている。この際、前記固定用ベース板22の下面側より上下調整用ボルト24を螺入するとともに、その先端面を前記取付け固定板20の面に当接させるようにし、その螺入量の調整によりコア型枠10の上下方向位置を調整できるようにしている。
【0027】
前記コア型枠10の片持ち梁部分には、図8に示されるように、コア型枠10の各面に対し、所定間隔で面ファスナーテープ11,11…が接着剤等により貼設され、エアパネルユニットPUが着脱自在に設けられている。
【0028】
前記エアパネルユニットPUは、膨縮自在のエアパネル13を本体として、コア型枠10側に面ファスナーシート12が接着剤等により貼設されるとともに、外面側にコッターシート14が貼設された構造のものである。前記エアパネル13は、エアの給気および脱気により膨張および収縮が可能な、ほぼフラットかつ平行な2面を有するマット状のエア構造体であり、たとえば特開平9−151604号公報に記載されるもの等を用いることができる。また、前記コッターシート14は、防水布用帆布の一種であるターポリンシート15にコッター形成用型木16,16…を所定間隔で複数段に亘って配設し、これら各コッター形成用型木16,16…毎にコッターシート17を被せ覆うようにした構造のシート材であり、エアパネル本体13を保護し転用回数を増やすために用いられている。したがって、仮にエアパネル13に対し直接的にコッター形成用突部を形成する場合には、前記コッターシート14は省略することができる。なお、コッターシート14は、図9に示されるように、コア型枠10のコーナー部では各面に配設されたコッターシート14同士をコーナーシート14aによって連続させるようにしている。
【0029】
ところで、前記エアパネル13、13…は、コア型枠10の各面に対してそれぞれ配設され、コア型枠10の周囲を囲繞するように配設されているため、図9に示すように、エアパネル13,13同士が接触する接合部外面には窪みが形成されてしまう。そこで、同図に示されるように、前記窪みを埋めるため略三角形状の面木18を前記コッターシート14の内面側に一辺を接着した状態で設け平滑性を確保するようにしている。この際、前記面木18はエアパネル13に対して当接する二つの当接面の内、一方の当接面はエアパネル13と接着するようにし、他方の当接面は非接着とするのが望ましい。特に、本例ではコア型枠10の角部よりも突出している側のエアパネル13当接面18aを接着し、他方のエアパネル13に対する当接面18bは非接着としている。このように、一方の面を接着し、他方の面を非接着とすることにより図10に示されるように、脱型時に各エアパネル13、13が収縮しようとする際に、その収縮を妨げることがないとともに、膨張時には一方の面が接着されていることにより正規の窪み位置に面木18が確実に位置決めされるようになる。また、面木18の配設部位が脱気時に同図に示されるように、内側に移動しコンクリート面との接触部Bの幅が減少または完全に剥離するようになるため、脱型時にコンクリートとの剥離が確実になされるなどの利点が同時にもたらされるようになる。
【0030】
他方、前記移動外型枠3A、3Bは、詳細には図2〜図5に示されるように、下面側に前記レール4A、4Bに沿って転動する複数の、図示の例では片側4輪づつ計8個の走行輪31,31…を備える走行台車30と、この走行台車30の中央部に設けられた底型枠32と、この底型枠32の両側部において回転支軸34によって連結され鉛直起立位置と外側傾動位置との間で揺動自在とされる左右一対の側面型枠33,33と、これら側面型枠33,33の外側に配置され、少なくともコンクリート打設時には前記側面型枠33を鉛直起立状態に支持するとともに、脱型時には側面型枠33を外側方向に揺動させる脱型引込み装置35、35…とにより構成されている。
【0031】
前記脱型引込み装置35は、支柱36の頂部に前記側面型枠33の上部に連結される作動杆37bと、この作動杆37bを前後進方向にスライドさせる手動レバー37aとを備え、前記手動レバー37aを前倒しした状態では側面型枠33を鉛直起立状態に保持し、引き上げた状態では側面型枠33を回転支軸34を回転中心として外側方向に揺動させ、製造された中空PCaコンクリート部材から側面型枠33を脱型させるようにする。なお、前記脱型引込み装置35は、図示の例では片側の側面型枠33に対して3カ所、計6カ所に設けられている。
【0032】
また、前記側面型枠33,33の上部にはこれら側面型枠33,33同士を連結し、少なくともコンクリート流し込み時に側面型枠33が移動しないように保持する間隔保持金物38が設けられている。この間隔保持具38は、詳細には図18に示されるように、側面型枠33の頂部に設けられている係止金具39、39の間に挿入されるスペーサ管40と、先端にネジ部41bが形成されるとともに、基端側にフランジ41aが固設された締結バー41とからなるもので、同図に示されるように、前記スペーサ管40を係止金具39,39の間に位置決めしたならば前記スペーサ管40の内部に締結バー41を挿入し、先端のネジ部41bを係止金具39に螺入させることにより、前記側面型枠33,33を所定の離間位置に固定保持できるようになっている。
【0033】
図示の例では、前記コア型枠10、側面型枠33および脱型引込み装置35は、上下方向に2分割可能な構造となっており、図20に示されるように、高さ寸法の異なる中空PCa部材への対応も簡単に可能となっている。
【0034】
一方、前記移動外型枠3A、3Bの外側端部には、図5に示されるように、内型枠2A、2Bの先端部を支承する受け台42が設けられており、移動外型枠3A、3Bを内型枠2A、2Bに組み付けた際に、内型枠2A、2Bの先端を固定支持するようになっている。この内型枠2A、2Bの先端固定部においても、内型枠2A、2Bの上下方向位置を若干調整できるように、受け台42の裏面側から調整ボルト43,43を螺入するとともに、その先端部を内型枠2A、2Bの下面に当接させるようにし、その螺入量の調整により前記内型枠2A、2Bの上下方向位置を調整可能としている。なお、この上下方向調整に際しては、後述のように内型枠調整用ジャッキ51を用いて内型枠2A、2B先端位置を上下調整した後、前記上下調整ボルト43,43を螺入して所定位置に位置決めし、次いで固定ボルト44,44によって固定するようにする。また、前記内型枠2A、2B先端の水平方向の位置決めは同図に示されるように、内型枠2A、2B側面と側面型枠33、33との離間幅を規制するスペーサ治具29によって行うようにしている。
【0035】
〔中空PCa部材の製造手順〕
次に、前述した型枠装置1を用いて中空PCaコンクリート部材を製造する方法を図11および図12に示される施工手順を踏みながら詳述することにする。なお、図面は側面型枠33を省略している。
【0036】
先ず、図11(A)に示されるように、移動外型枠3A、3Bを内型枠2A、2Bより離脱させ外側位置まで移動したならば、図11(B)に示されるように吊り天秤9を用いて移動外型枠3A、3Bの台上に先組鉄筋ユニット8を設置する。前記先組鉄筋ユニット8は、詳細には図13に示されるように、予め先組鉄筋8Aの両端部にそれぞれ小口型枠45,45を取り付けたもので、この小口型枠45,45に設けられた吊りピース45a、45aを使用して前記吊り天秤9により吊持するようにしている。前記小口型枠45は、図14に示されるように、方形枠状の板状体46の周囲に補強部材47A〜48Bを設けた部材で、前記方形板状体46の開口四隅にそれぞれ先組鉄筋8の縦方向筋を通し、固定用治具49によって固定している。
【0037】
また、前記補強部材48Bの下面には、図示の例では2つのピン孔48b、48bが形成されており、先組鉄筋ユニット8を移動外型枠3A、3Bに設置する際に、底型枠32に設けられたピン32a、32aを前記ピン孔48b、48bに係合させることによって先組鉄筋ユニット8を所定位置に位置決めできるようになっている。
【0038】
前記先組鉄筋ユニット8を移動外型枠3A、3Bの台上に設置したならば、図11(C)、詳細には図16に示すように、移動外型枠3A、3Bを内型枠2A、2B側に移動させる。この際、前記内型枠2A、2Bでは、エアパネル13から脱気を行い収縮させた状態としておく。これにより、エアパネル13を先組鉄筋8に引っ掛けることなく先組鉄筋ユニット8内部に内型枠2A、2Bを挿入できるようになる。
【0039】
次に、図11(D)、詳細には図17に示すように、移動外型枠3A、3Bを内型枠2A、2Bに対して所定の組み付け位置まで移動させたならば、ストッパー柱6a、6bと移動台車30とをボルト50によって固定するとともに、側面型枠33,33を脱型引込み装置35の手動レバー37a操作により正規の鉛直状態とする。また、内型枠2A、2Bの先端と移動台車30との間に内型枠調整用ジャッキ51を設置し、内型枠2A、2Bの上下方向調整を行ったならば、内型枠2A、2Bを前述したように受け台42に固定ボルト44,44…によって固定するとともに、スペーサ治具29によって水平方向位置を固定する。また、前記側面型枠33,33の上部に間隔保持具38を図18に示す要領によって設置し、側面型枠33,33を堅固に固定する。
【0040】
以上の手順によって移動外型枠3A、3Bおよび内型枠2A、2Bが精度良く所定の位置に固定されたならば、エアパネル13にエアを給気し膨張させることによりすべての型枠組立作業を完了する。
【0041】
次に、図11(E)に示されるように、型枠の上部開口よりコンクリートを流し込み、上面を金ゴテによって仕上げたならば、シートを被せるなどして所定時間、コンクリート養生を行い、次工程の脱型作業に入る。
【0042】
脱型作業は、先ずエアパネル13からエアを脱気することにより内型枠2A、2Bを製造された中空PCa部材の中空面から剥離させる。なお、小口型枠45については製造された中空PCaコンクリート部材の揚重のために取り付けたままとしておく。
【0043】
内型枠2A、2Bの脱型作業が完了したならば、図12(G)に示すように、レバーホイスト52などを用い、移動外型枠3A、3Bを夫々外側に移動させ、内型枠2A、2Bから完全に離脱させたならば、側面型枠33,33を脱型引込み装置35の手動レバー37a操作により外側方向に傾動させ、コンクリート側面から剥離させる。次に図12(I)に示すように、小口型枠45の吊りピース45a、45aにワイヤーを掛止した吊り天秤9を使用してクレーン等の吊り上げ設備によって持上げ、移動型枠3A、3Bから降ろすようにする。
【0044】
ところで、上記例では1台の型枠装置によって同時に2基の中空PCa部材を製造出来るようにした型枠装置およびその製造手順について述べたが、前記型枠装置の左側半分(または右側半分)のみの型枠装置とすることも可能である。また、図19に示されるように、移動外型枠3A、3B上にそれぞれ複数の、図示の例では2基の先組鉄筋ユニット8を縦列的に連ねて設置し、1回の製造手順により計4基の中空PCaコンクリート部材を製造するようにすることもできる。
【0045】
他方、前述した型枠装置の例では、図20に示されるように、前記コア型枠10、側面型枠33および脱型引込み装置35をそれぞれ上下方向に2分割可能な構造とすることで高さ寸法を可変自在としたが、側面型枠の取付け位置を幅方向に移動可能とすることで異なる正方形断面の中空PCa部材を製造可能とすることができる。具体的には、図21に示されるように、移動外型枠3A'(3B')は移動台車30’の上面にフラットな底型枠板51を備えるとともに、この底型枠板51の上面にそれぞれ、ボルト54,54…により取付け位置を移動台車30’幅方向に可変自在とされるとともに、型枠版55が下側型枠版55Aと上側型枠版55Bとに分割可能とされる移動・分割式側面型枠52Aと、下端軸53を回転中心として鉛直起立位置と外側傾動位置との間で揺動自在とされるとともに、型枠版56が下側型枠版56Aと上側型枠版56Bとに分割可能とされる揺動・分割式側面型枠52Bとを備えた構造とする。
【0046】
図21に示される型枠構造状態から、1サイズ小さな中空PCa部材を製造するには、図22に示されるように、前記移動・分割式側面型枠52Aを内側に移動させるとともに、前記上側型枠版55Bに代えて寸法の短い上側型枠版57Bを取付け、一方揺動式側面型枠52B側において前記上側型枠版56Bに代えて寸法の短い上側型枠版58Bを取り付けるようにする。さらに、1サイズ小さな中空PCa部材を製造するには、図23に示されるように、前記移動・分割式側面型枠52Aをさらに内側に移動させるとともに、上側型枠版55Bを撤去し、一方揺動・分割式側面型枠52B側において上側型枠版56Bを撤去するようにする。これらサイズ変更に当たっては、内型枠2A(2B)についても、同様にコア型枠10のサイズおよび位置変更を行うとともに、周面に貼られるエアパネル13もコア型枠10のサイズに合うように所定寸法のものに取り替える。
【0047】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、エアの脱気により脱型を行うようにした内型枠を含む型枠装置において、内型枠を片持ち梁状に横向配置とし、一方外型枠を移動式としているため、部材長さ寸法の制約を受けることなく長尺のPCa部材であっても容易に製造できるようになるとともに、足場を不要とでき、かつ熟練を要せず、精度良く簡単に内型枠の設置・固定および外型枠の設置・固定が行えるようになる。
【0048】
また、同時に脱気によりすべてのコンクリート面から確実に剥離させることが出来るようになり脱型に掛かる手間を省力化できるようになる。さらに、形状が安定し型枠面が膨出形状とならないマット状のエアパネルを使用しているため、製造される中空PCa部材の壁厚を均等とでき、しかも給気および脱気に要する時間を短縮できるなど、高い作業効率で高品位の中空PCa部材を製作できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中空PCa部材製造用型枠装置1を示す、(A)は側面図、(B)は平面図である。
【図2】図2は型枠装置1の左側半分を示す拡大側面図である。
【図3】図3は型枠装置1の左側半分を示す拡大平面図である。
【図4】型枠装置1の横断面図(図1(B)のIV−IV線矢視図)である。
【図5】型枠装置1の正面図(図1(B)のV−V線矢視図)である。
【図6】内型枠の中央支持部を示す要部拡大側面図である。
【図7】その横断面図(図6のVII−VII線矢視図)である。
【図8】内型枠2Aの分解図である。
【図9】エアパネル13,13の接合部を示す要部拡大図である。
【図10】脱気時のエアパネル13、13接合部を示す要部拡大図である。
【図11】中空PCaコンクリート部材の製造手順を示す図(その1)である。
【図12】中空PCaコンクリート部材の製造手順を示す図(その2)である。
【図13】移動外型枠3A上への先組鉄筋ユニット8の設置要領図である。
【図14】小口型枠45の正面図である。
【図15】先組鉄筋ユニット8の位置決め機構を示す要部拡大図である。
【図16】移動外型枠3Aを内型枠2A側へ移動させている状態を示す側面図である。
【図17】移動外型枠3Aの固定および内型枠の位置調整要領を示す側面図である。
【図18】側面型枠33,33に対する間隔保持具38の取付け要領を示す要部拡大図である。
【図19】本型枠装置1による他の中空PCa部材製造要領を示す手順図である。
【図20】本型枠装置1により高さ寸法の異なる断面寸法の中空PCa部材を製造する場合の変更要領図である。
【図21】寸法の異なる正方形中空PCa部材を製造できるようにした場合の移動外型枠3A'(3B')の断面構造図である。
【図22】上記移動外型枠3A'(3B')においてサイズダウンを行った場合の断面構造図である。
【図23】上記移動外型枠3A'(3B')においてサイズダウンを行った場合の断面構造図である。
【図24】従来のエアチューブを用いた中空PCa部材の製造方法を示す斜視図である。
【図25】角付き中空PCa柱部材を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1…中空PCa部材製造用型枠装置、2A・2B…内型枠、3A・3B…移動外型枠、4…レール設備、5…内型枠用支持柱、8…先組鉄筋ユニット、10…コア型枠、11…面ファスナーテープ、12…面ファスナーシート、13…エアパネル、14…コッターシート、32…底型枠、33…側面型枠、35…脱型引込み装置、45…小口型枠
Claims (8)
- 片持ち梁状に横向配置とされ、構造支持体としてのコア型枠と、このコア型枠の外面に貼設されるとともに、エアの脱気により収縮可能なマット状のエアパネルとから構成された内型枠と、
レール設備上を走行することにより前記内型枠に対する組み付け状態位置と離脱状態位置との間で移動自在とされる移動外型枠とから構成したことを特徴とする中空PCa部材製造用型枠装置。 - 前記移動外型枠は、移動台車上に底型枠を備えるとともに、両側部に左右対の側面型枠を備え、これら各側面型枠が下端を回転中心として鉛直起立位置と外側傾動位置との間で揺動自在とされる請求項1記載の中空PCa部材製造用型枠装置。
- 前記移動外型枠は、移動台車上に底型枠を備えるとともに、両側部に左右対の側面型枠を備え、前記左右対の側面型枠の内、一方側の側面型枠が移動台車幅方向の取付け位置を可変自在とし、他方側の側面型枠が下端を回転中心として鉛直起立位置と外側傾動位置との間で揺動自在とされる請求項1記載の中空PCa部材製造用型枠装置。
- 前記内型枠は、その略中央位置を固定支持点として左右対称の片持ち梁構造とされ、かつ前記移動外型枠が内型枠の前記固定支持点を境にそれぞれの側に配設されている請求項1、2いずれかに記載の中空PCa部材製造用型枠装置。
- 前記エアパネルはその外面にコッター形成用突部を有するコッターシートを一体的に備えている請求項1〜4いずれかに記載の中空PCa部材製造用型枠装置。
- 前記エアパネルはコア型枠に対し面ファスナーによって貼設され着脱自在に支持されている請求項1〜5いずれかに記載の中空PCa部材製造用型枠装置。
- 前記移動外型枠を内型枠から離脱させた状態とし、移動外型枠上に、両端部にそれぞれ小口型枠を備えた先組鉄筋を設置する第1ステップ工程と、
前記内型枠のエアパネルより脱気することにより収縮させた状態とし、前記先組鉄筋の内部に内型枠を挿入させながら移動外型枠を組み付け状態位置まで移動させる第2ステップ工程と、
前記移動外型枠および内型枠の位置を調整した後、移動不能に固定するとともに、前記エアパネルに給気することにより膨張させる第3ステップ工程と、
前記内型枠と移動外型枠との間にコンクリートを流し込み、所定の養生を行う第4ステップ工程と、
前記エアパネルから脱気を行い、製造された中空PCa部材の内面から脱型した後、前記移動外型枠を内型枠から離脱させる位置まで移動する第5ステップ工程と、
前記中空PCa部材より側面型枠の脱型を行い、前記中空PCa部材を移動外型枠上から吊り降ろす第6ステップ工程と、
からなることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載される中空PCa部材製造用型枠装置を用いた製造方法。 - 前記第1ステップ工程において、前記移動外型枠上に、両端部にそれぞれ小口型枠を備えた先組鉄筋を縦列的に複数連ねて設置するようにする請求項7記載の中空PCa部材製造用型枠装置を用いた製造方法。
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