JP3013689B2 - 自昇式型枠装置に用いられる型枠パネルの支持構造 - Google Patents
自昇式型枠装置に用いられる型枠パネルの支持構造Info
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- JP3013689B2 JP3013689B2 JP6049552A JP4955294A JP3013689B2 JP 3013689 B2 JP3013689 B2 JP 3013689B2 JP 6049552 A JP6049552 A JP 6049552A JP 4955294 A JP4955294 A JP 4955294A JP 3013689 B2 JP3013689 B2 JP 3013689B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、高橋脚等のコンクリ
ート構造物の構築に用いて好適な自昇式型枠装置に用い
られる型枠パネルの支持構造に関する。
ート構造物の構築に用いて好適な自昇式型枠装置に用い
られる型枠パネルの支持構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種のコンクリート構造物の構築作業
を連続して行う工法として、滑動型枠工法が開発されて
いる。この工法に用いられる滑動型枠装置は、構造物の
断面形状に沿って配設された型枠と、該型枠の外側にあ
ってこれを支持する支持装置と、該支持装置に固定され
構造物に埋設される主筋或いはガイドロッドに反力をと
って上昇する上昇ジャッキとを備えたものが知られてい
る。
を連続して行う工法として、滑動型枠工法が開発されて
いる。この工法に用いられる滑動型枠装置は、構造物の
断面形状に沿って配設された型枠と、該型枠の外側にあ
ってこれを支持する支持装置と、該支持装置に固定され
構造物に埋設される主筋或いはガイドロッドに反力をと
って上昇する上昇ジャッキとを備えたものが知られてい
る。
【０００３】そして、該型枠装置を一度セットしてしま
えば、前記上昇ジャッキを駆動して型枠を順次上昇させ
つつ該型枠内にコンクリートを打設することにより、コ
ンクリート構造物を上方に連続して構築することがで
き、コンクリートの打設と型枠の組立、解体、再組立の
作業サイクルを繰返す作業方法に比べてコンクリート構
造物を短期で構築することができる。
えば、前記上昇ジャッキを駆動して型枠を順次上昇させ
つつ該型枠内にコンクリートを打設することにより、コ
ンクリート構造物を上方に連続して構築することがで
き、コンクリートの打設と型枠の組立、解体、再組立の
作業サイクルを繰返す作業方法に比べてコンクリート構
造物を短期で構築することができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の工法に用いられる滑動型枠装置にあっては、
コンクリートが十分に強度を発現しないうちにその表面
に接したまま型枠が上昇するため、コンクリートの表面
に擦り傷や錆汁等による色むらが生じる惧れがあるだけ
でなく、型枠がコンクリートの外表面全面に接した状態
でコンクリートとの付着を切りながら該型枠を上昇させ
るので摺動抵抗が大きく上昇ジャッキの容量を大きく設
定する必要があるため、装置全体を大型化する必要があ
った。
うな従来の工法に用いられる滑動型枠装置にあっては、
コンクリートが十分に強度を発現しないうちにその表面
に接したまま型枠が上昇するため、コンクリートの表面
に擦り傷や錆汁等による色むらが生じる惧れがあるだけ
でなく、型枠がコンクリートの外表面全面に接した状態
でコンクリートとの付着を切りながら該型枠を上昇させ
るので摺動抵抗が大きく上昇ジャッキの容量を大きく設
定する必要があるため、装置全体を大型化する必要があ
った。
【０００５】以上の問題を解決するため、本出願人は、
型枠パネルと支保工とを分離し、型枠パネルをコンクリ
ート打設面に残置した状態で支保工を含む装置全体を上
昇する自昇式型枠装置を開発した。
型枠パネルと支保工とを分離し、型枠パネルをコンクリ
ート打設面に残置した状態で支保工を含む装置全体を上
昇する自昇式型枠装置を開発した。
【０００６】ところが、従来の型枠は型枠パネル（堰
板）と支保工とが一体となっているため、このような従
来の型枠を本出願人が開発した型枠装置に用いることが
できず、また、型枠の組立，解体，再組立が不要な滑動
型枠工法の利点を減殺しない簡便な支持構造が要請され
る。
板）と支保工とが一体となっているため、このような従
来の型枠を本出願人が開発した型枠装置に用いることが
できず、また、型枠の組立，解体，再組立が不要な滑動
型枠工法の利点を減殺しない簡便な支持構造が要請され
る。
【０００７】この発明は以上の課題を解決するものであ
って、その目的は、型枠パネルをコンクリート打設面に
残置した状態で支保工を含む装置全体を上昇する自昇式
型枠装置に用いられる型枠パネルを容易に組立、解体、
再組立し得る簡便な支持構造を提供することを目的とす
る。
って、その目的は、型枠パネルをコンクリート打設面に
残置した状態で支保工を含む装置全体を上昇する自昇式
型枠装置に用いられる型枠パネルを容易に組立、解体、
再組立し得る簡便な支持構造を提供することを目的とす
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、構築されるコンクリート構造物の断面
形状に沿って配置される複数の型枠パネルと、該型枠パ
ネルの背面を上下方向に相対摺動する複数の支保工と、
該支保工を固定支持して上昇する作業架台とを備えた自
昇式型枠装置に用いられる型枠パネルの支持構造であっ
て、前記型枠パネルの両側縁部背面側には、隣接する型
枠パネル間で相互に当接されるブラケットを縦方向に設
ける一方、上下縁部背面側には上下の型枠パネル間で相
互に当接され、かつ前記支保工と干渉しない位置に前記
ブラケットを間欠的に設け、相互に当接されるブラケッ
トをボルトナットにより締結してなることを特徴とす
る。
め、この発明は、構築されるコンクリート構造物の断面
形状に沿って配置される複数の型枠パネルと、該型枠パ
ネルの背面を上下方向に相対摺動する複数の支保工と、
該支保工を固定支持して上昇する作業架台とを備えた自
昇式型枠装置に用いられる型枠パネルの支持構造であっ
て、前記型枠パネルの両側縁部背面側には、隣接する型
枠パネル間で相互に当接されるブラケットを縦方向に設
ける一方、上下縁部背面側には上下の型枠パネル間で相
互に当接され、かつ前記支保工と干渉しない位置に前記
ブラケットを間欠的に設け、相互に当接されるブラケッ
トをボルトナットにより締結してなることを特徴とす
る。
【０００９】
【作用】以上の構成による型枠パネルの支持構造にあっ
ては、上下左右のブラケットを突き合わせボルトナット
を締結するだけで型枠パネルを容易に組付けることがで
きる。上下のブラケットは支保工と干渉しない位置に間
欠的に設けられているので、型枠パネルと支保工との相
対摺動を妨げず、型枠装置全体の上昇動作の支障となる
ことはない。コンクリート打設時には、各型枠パネルが
支保工によって支持されて打設圧力に対抗する。
ては、上下左右のブラケットを突き合わせボルトナット
を締結するだけで型枠パネルを容易に組付けることがで
きる。上下のブラケットは支保工と干渉しない位置に間
欠的に設けられているので、型枠パネルと支保工との相
対摺動を妨げず、型枠装置全体の上昇動作の支障となる
ことはない。コンクリート打設時には、各型枠パネルが
支保工によって支持されて打設圧力に対抗する。
【００１０】一方、下部側の既設型枠は装置全体の上昇
動作に伴い、支保工から離間してからボルトナットを外
すことによって容易に脱型できる。
動作に伴い、支保工から離間してからボルトナットを外
すことによって容易に脱型できる。
【００１１】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を用いて詳
細に説明する。図１はこの発明に係る型枠装置を高橋脚
の構築に適用した場合の全体構成を示し、図２はそのＡ
−Ａ線断面図である。
細に説明する。図１はこの発明に係る型枠装置を高橋脚
の構築に適用した場合の全体構成を示し、図２はそのＡ
−Ａ線断面図である。
【００１２】図における高橋脚１は、地上部に構築され
た基礎２上に例えば４本の中空鋼管３を立設し、中空鋼
管３の周囲を囲んで多数の主筋５を配筋するとともに、
さらにその外周に横筋を構成するＰＣストランド６を巻
回しつつ自昇式型枠装置７によって囲われる内側にコン
クリートＣを打設することによって順次上方に向けて構
築されるものである。
た基礎２上に例えば４本の中空鋼管３を立設し、中空鋼
管３の周囲を囲んで多数の主筋５を配筋するとともに、
さらにその外周に横筋を構成するＰＣストランド６を巻
回しつつ自昇式型枠装置７によって囲われる内側にコン
クリートＣを打設することによって順次上方に向けて構
築されるものである。
【００１３】前記中空鋼管３の頂部にはＨ形鋼材８が井
桁状に組合わされた状態で設置され、型枠装置７は、Ｈ
形鋼材８から垂下した反力受けとなる多数のＰＣ鋼線９
により吊下されている。また、地上部にはコンクリート
ポンプ車などが配置され、そのホース１２を延ばしつつ
コンクリート打設位置にコンクリートを供給するように
している。
桁状に組合わされた状態で設置され、型枠装置７は、Ｈ
形鋼材８から垂下した反力受けとなる多数のＰＣ鋼線９
により吊下されている。また、地上部にはコンクリート
ポンプ車などが配置され、そのホース１２を延ばしつつ
コンクリート打設位置にコンクリートを供給するように
している。
【００１４】型枠装置７は、高橋脚１の断面形状に沿っ
て配置される複数の型枠パネル１５と、型枠パネル１５
の背面側に接し上下方向に相対摺動可能に支持された複
数の支保工１６と、支保工１６の背面側が溶接等によっ
て固定支持された中段作業架台２０ｂ、その上下に配備
された上段作業架台２０ａ、下段作業架台２０ｃが一体
化されてなる作業架台２０とを備えたものである。
て配置される複数の型枠パネル１５と、型枠パネル１５
の背面側に接し上下方向に相対摺動可能に支持された複
数の支保工１６と、支保工１６の背面側が溶接等によっ
て固定支持された中段作業架台２０ｂ、その上下に配備
された上段作業架台２０ａ、下段作業架台２０ｃが一体
化されてなる作業架台２０とを備えたものである。
【００１５】型枠パネル１５は、図３に示すように、コ
ンクリート構造物の直線部に配置される多数の直線状型
枠パネル１４ａと、コーナー部に配置される曲線状型枠
パネル１４ｂとを組合わせて構成されるものであり、直
線状パネル１４ａは縦６０cm，横１４６cmのＦＲＰ製の
板からなり、また各型枠パネル１４ｂは縦６０cmの折り
曲げ形成されたベニア合板からなるものであって、いず
れも人手により容易に取り扱える程度の大きさ、重量と
なっている。それぞれの横方向の接合縁部外側には縦方
向に沿ってアングル材からなるブラケット２２ａが設け
られ、隣接する型枠パネルのブラケット２２ａを相互に
当接させた状態でボルトナット（図示しない）を締結す
ることによって横方向の型枠パネル１４ａ，１４ａ、ま
たは１４ａ，１４ｂを接合するようになっている。
ンクリート構造物の直線部に配置される多数の直線状型
枠パネル１４ａと、コーナー部に配置される曲線状型枠
パネル１４ｂとを組合わせて構成されるものであり、直
線状パネル１４ａは縦６０cm，横１４６cmのＦＲＰ製の
板からなり、また各型枠パネル１４ｂは縦６０cmの折り
曲げ形成されたベニア合板からなるものであって、いず
れも人手により容易に取り扱える程度の大きさ、重量と
なっている。それぞれの横方向の接合縁部外側には縦方
向に沿ってアングル材からなるブラケット２２ａが設け
られ、隣接する型枠パネルのブラケット２２ａを相互に
当接させた状態でボルトナット（図示しない）を締結す
ることによって横方向の型枠パネル１４ａ，１４ａ、ま
たは１４ａ，１４ｂを接合するようになっている。
【００１６】また、上下方向接合縁部には、前記支保工
１６の摺接箇所を回避する位置にブラケット２２ｂが設
けられ、隣接する型枠パネルのブラケット２２ｂを相互
に当接させた状態でボルトナットを締結することによっ
て上下の型枠パネル１４ａ（または１４ｂ）間を接合す
るようになっている。
１６の摺接箇所を回避する位置にブラケット２２ｂが設
けられ、隣接する型枠パネルのブラケット２２ｂを相互
に当接させた状態でボルトナットを締結することによっ
て上下の型枠パネル１４ａ（または１４ｂ）間を接合す
るようになっている。
【００１７】なお、これら型枠パネル１４ａ，１４ｂの
枚数は図では適当枚数に描いてあるが、構造物の断面寸
法や、コーナ部の曲率に応じて適宣の枚数に設定され
る。
枚数は図では適当枚数に描いてあるが、構造物の断面寸
法や、コーナ部の曲率に応じて適宣の枚数に設定され
る。
【００１８】各支保工１６はほぼ矩形状の中空鋼材から
なり、ほぼ型枠パネル３枚分の高さ寸法を有している。
また、支保工１６の前記型枠パネル１５との摺接面には
図２の一部に拡大して示すように、ハイモラー（商品
名）等の滑り材シート２３が貼着され、型枠装置７の上
昇時における型枠パネル１５との摺動抵抗を減じてい
る。なお、支保工１６は、断面がほぼ円形状の中空鋼材
であってもよいし、矩形状或いは円形状の中実鋼材であ
ってもよいことは勿論である。
なり、ほぼ型枠パネル３枚分の高さ寸法を有している。
また、支保工１６の前記型枠パネル１５との摺接面には
図２の一部に拡大して示すように、ハイモラー（商品
名）等の滑り材シート２３が貼着され、型枠装置７の上
昇時における型枠パネル１５との摺動抵抗を減じてい
る。なお、支保工１６は、断面がほぼ円形状の中空鋼材
であってもよいし、矩形状或いは円形状の中実鋼材であ
ってもよいことは勿論である。
【００１９】前記上段作業架台２０ａには、上昇ジャッ
キ２４が配置されているとともに、ＰＣストランド６の
繰出し用の作業台車２５が配置されている。
キ２４が配置されているとともに、ＰＣストランド６の
繰出し用の作業台車２５が配置されている。
【００２０】中段作業架台２０ｂは、組立用作業架台で
あり、ここに待機している作業員が、作業台車２５から
繰り出されたＰＣストランド６を主筋５の外周に巻き付
け固定するとともに、ＰＣストランド６の巻き付けが完
了した後に型枠パネル１５の建込みを行う。
あり、ここに待機している作業員が、作業台車２５から
繰り出されたＰＣストランド６を主筋５の外周に巻き付
け固定するとともに、ＰＣストランド６の巻き付けが完
了した後に型枠パネル１５の建込みを行う。
【００２１】また下段作業架台２０ｃは前記型枠パネル
の解体用作業架台であり、ここで待機している作業員に
よって取り外された型枠パネル１４ａ，１４ｂは再び作
業架台２０上に戻され、型枠パネル１５の建込みに転用
される。
の解体用作業架台であり、ここで待機している作業員に
よって取り外された型枠パネル１４ａ，１４ｂは再び作
業架台２０上に戻され、型枠パネル１５の建込みに転用
される。
【００２２】上昇ジャッキ２４は、特に図２に示すよう
に、前記各ＰＣ鋼線９を挿通して型枠装置７の全体を吊
下状態に支持するとともに、この上昇ジャッキ２４を一
斉に駆動することによりＰＣ鋼線９に反力をとって作業
架台２０、支保工１６を尺取り虫状に上昇させる。
に、前記各ＰＣ鋼線９を挿通して型枠装置７の全体を吊
下状態に支持するとともに、この上昇ジャッキ２４を一
斉に駆動することによりＰＣ鋼線９に反力をとって作業
架台２０、支保工１６を尺取り虫状に上昇させる。
【００２３】次に、以上の型枠装置７を用いることによ
りコンクリートを打設して高橋脚を構築する作業手順に
ついて説明する。
りコンクリートを打設して高橋脚を構築する作業手順に
ついて説明する。
【００２４】まず、既設の型枠パネル１５上に新たな型
枠パネル１５を建込む。型枠パネル１５の建込みは、上
下左右のブラケット２２ａ，２２ｂを突き合わせボルト
ナットを締結するだけで容易に行うことができる。
枠パネル１５を建込む。型枠パネル１５の建込みは、上
下左右のブラケット２２ａ，２２ｂを突き合わせボルト
ナットを締結するだけで容易に行うことができる。
【００２５】型枠パネル１５の建込み終了後に上昇ジャ
ッキ２４を駆動することにより、支保工１６が新たな型
枠パネル１５の背面を摺接しつつ上昇し、支保工１６が
新たな型枠パネル１５を支持する位置まで上昇してから
上昇ジャッキ２４の駆動を停止する。上下のブラケット
２２ｂは支保工１６と干渉しない位置に間欠的に設けら
れているので、型枠パネル１５と支保工１６との相対摺
動を妨げず、型枠装置全体の上昇動作の支障となること
はない。また、コンクリートの表面には型枠パネル１５
が残置され、型枠パネル１５がコンクリートの表面を擦
ることがないのでコンクリートの表面仕上を良好にする
ことができる。
ッキ２４を駆動することにより、支保工１６が新たな型
枠パネル１５の背面を摺接しつつ上昇し、支保工１６が
新たな型枠パネル１５を支持する位置まで上昇してから
上昇ジャッキ２４の駆動を停止する。上下のブラケット
２２ｂは支保工１６と干渉しない位置に間欠的に設けら
れているので、型枠パネル１５と支保工１６との相対摺
動を妨げず、型枠装置全体の上昇動作の支障となること
はない。また、コンクリートの表面には型枠パネル１５
が残置され、型枠パネル１５がコンクリートの表面を擦
ることがないのでコンクリートの表面仕上を良好にする
ことができる。
【００２６】次いで、コンクリートホース１２を通じて
型枠内にコンクリートＣが打設される。コンクリートの
打設圧力は、型枠パネル１５、これの背面に当接した多
数の支保工１６を介して作業架台２０が受けることにな
る。
型枠内にコンクリートＣが打設される。コンクリートの
打設圧力は、型枠パネル１５、これの背面に当接した多
数の支保工１６を介して作業架台２０が受けることにな
る。
【００２７】このコンクリートＣの打設作業と並行して
下部作業架台２１では既設型枠パネル１５の解体撤去作
業が行われ、撤去された型枠パネル１４ａ，１４ｂは作
業架台２０上に持ち上げられ、新たな型枠パネル１５の
組立作業に転用される。型枠パネル１５は、ボルトナッ
トを外すことによって容易に解体することができる。な
お、この発明によって構築されるコンクリート構造物
は、矩形状のものに限定されず、壁状のものであっても
よい。
下部作業架台２１では既設型枠パネル１５の解体撤去作
業が行われ、撤去された型枠パネル１４ａ，１４ｂは作
業架台２０上に持ち上げられ、新たな型枠パネル１５の
組立作業に転用される。型枠パネル１５は、ボルトナッ
トを外すことによって容易に解体することができる。な
お、この発明によって構築されるコンクリート構造物
は、矩形状のものに限定されず、壁状のものであっても
よい。
【００２８】
【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、この発明にかかる自昇式型枠装置に用いられる型枠
パネルの支持構造にあっては、上下左右のブラケット同
士を突き合わせボルトナット接合するだけで型枠が完成
し、上下のブラケットは支保工の摺動を妨げとならない
位置に設けられているので、型枠装置全体の上昇動作の
妨げとならず、上昇動作をスムーズに行うことができ
る。さらに、コンクリート打設時には、各型枠パネルに
よって構成された型枠の外周に多数の支保工が当接して
打設圧力に対抗するため、十分にな強度に保つことがで
きる。
に、この発明にかかる自昇式型枠装置に用いられる型枠
パネルの支持構造にあっては、上下左右のブラケット同
士を突き合わせボルトナット接合するだけで型枠が完成
し、上下のブラケットは支保工の摺動を妨げとならない
位置に設けられているので、型枠装置全体の上昇動作の
妨げとならず、上昇動作をスムーズに行うことができ
る。さらに、コンクリート打設時には、各型枠パネルに
よって構成された型枠の外周に多数の支保工が当接して
打設圧力に対抗するため、十分にな強度に保つことがで
きる。
【００２９】下部側の既設型枠は装置全体の上昇動作に
ともない、支保工から離間した状態であり、ボルトナッ
トを外すだけで各型枠パネルに分解しつつ構造物躯体を
脱型でき、分離した各型枠パネルは再び次回の型枠の建
込みに転用できるので、外部から補充する必要がない利
点がある。
ともない、支保工から離間した状態であり、ボルトナッ
トを外すだけで各型枠パネルに分解しつつ構造物躯体を
脱型でき、分離した各型枠パネルは再び次回の型枠の建
込みに転用できるので、外部から補充する必要がない利
点がある。
【図１】この発明を高橋脚の構築に適用した場合におけ
る全体説明図である。
る全体説明図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】この発明による型枠パネルの配置を示す分解斜
視図である。
視図である。
１ 高橋脚（コンクリート構造物） ５ 主筋 ７ 型枠装置 ９ ＰＣ鋼線（反力受け） １４ａ，１４ｂ 型枠パネル １５ 型枠パネル １６ 支保工 ２０ 作業架台 ２２ａ，２２ｂ ブラケット ２４ 上昇ジャッキ Ｃ コンクリート
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E01D 19/02 E04G 11/06 - 11/34 E04G 21/02 - 21/02 103 E04G 25/00
Claims (1)
- 【請求項１】 構築されるコンクリート構造物の断面形
状に沿って配置される複数の型枠パネルと、該型枠パネ
ルの背面を上下方向に相対摺動する複数の支保工と、該
支保工を固定支持して上昇する作業架台とを備えた自昇
式型枠装置に用いられる型枠パネルの支持構造であっ
て、 前記型枠パネルの両側縁部背面側には、隣接する型枠パ
ネル間で相互に当接されるブラケットを縦方向に設ける
一方、上下縁部背面側には上下の型枠パネル間で相互に
当接され、かつ前記支保工と干渉しない位置に前記ブラ
ケットを間欠的に設け、相互に当接されるブラケットを
ボルトナットにより締結してなることを特徴とする自昇
式型枠装置に用いられる型枠パネルの支持構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6049552A JP3013689B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 自昇式型枠装置に用いられる型枠パネルの支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6049552A JP3013689B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 自昇式型枠装置に用いられる型枠パネルの支持構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07259334A JPH07259334A (ja) | 1995-10-09 |
| JP3013689B2 true JP3013689B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=12834366
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6049552A Expired - Fee Related JP3013689B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 自昇式型枠装置に用いられる型枠パネルの支持構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3013689B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110005191A (zh) * | 2019-04-18 | 2019-07-12 | 联建建设工程有限公司 | 高塔柱液压爬模施工方法 |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100440092B1 (ko) | 2001-08-07 | 2004-07-14 | 선암산업개발주식회사 | 교각의 보수 보강용 패널 및 이를 이용한 보수 보강 공법 |
| JP4849371B2 (ja) * | 2007-02-26 | 2012-01-11 | 株式会社ピーエス三菱 | 片持架設工法における橋脚上部の施工方法 |
| CN105178592B (zh) * | 2015-06-17 | 2017-04-05 | 中国能源建设集团广西水电工程局有限公司 | 混凝土复杂结构连续上升模板 |
| CN105040596A (zh) * | 2015-08-27 | 2015-11-11 | 江苏明福钢结构有限公司 | 一种钢结构加强墩身模板 |
| CN110130206A (zh) * | 2019-04-22 | 2019-08-16 | 上海大学 | 一种装配式桥梁下部结构的新型连接结构 |
| CN111593652A (zh) * | 2020-06-16 | 2020-08-28 | 吴秋敏 | 一种桥梁建造支承基础施工工艺 |
| CN115142676B (zh) * | 2022-05-26 | 2024-03-01 | 广东耀南建设集团有限公司 | 一种电梯井内筒支模的支撑定位机构 |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP6049552A patent/JP3013689B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110005191A (zh) * | 2019-04-18 | 2019-07-12 | 联建建设工程有限公司 | 高塔柱液压爬模施工方法 |
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| JPH07259334A (ja) | 1995-10-09 |
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