JP2981372B2 - 回転トランス - Google Patents

回転トランス

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JP2981372B2
JP2981372B2 JP5178918A JP17891893A JP2981372B2 JP 2981372 B2 JP2981372 B2 JP 2981372B2 JP 5178918 A JP5178918 A JP 5178918A JP 17891893 A JP17891893 A JP 17891893A JP 2981372 B2 JP2981372 B2 JP 2981372B2
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昭人 吉元
英史 大塚
光伸 ▲吉▼田
徹 奥田
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/52Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with simultaneous movement of head and record carrier, e.g. rotation of head
    • G11B5/53Disposition or mounting of heads on rotating support
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B5/53Disposition or mounting of heads on rotating support
    • G11B5/531Disposition of more than one recording or reproducing head on support rotating cyclically around an axis
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/18Rotary transformers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTRなどのような回
転磁気ヘッドを有する磁気記録再生装置に用いられ、回
転磁気ヘッド部と固定部との信号伝達を行ない、高い周
波数にわたりクロストークが極めて小さい回転トランス
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、回転磁気ヘッド方式磁気記録再生
装置は、高性能、高品位化が進められており、構成部品
のひとつである回転磁気ヘッド部と固定部との信号伝達
を行なう回転トランスにおいても多チャンネル化が進め
られ、回転トランスのチャンネル間での記録再生信号の
クロストークが、非常に高い周波数にわたり極めて少な
いものが必要とされている。
【0003】以下に、図面を参照しながら従来の回転ト
ランスの一例について説明する。
【0004】図12に従来の円筒型周対向回転トランス
の断面図、図13に従来の平板型面対向回転トランスの
断面図を示す。図12、図13において、1aが回転側
磁性体、1bが固定側磁性体であり、図示しない回転ド
ラムには回転側磁性体1aが固定され、また図示しない
固定ドラムには固定側磁性体1bが固定されている。回
転側磁性体1aと固定側磁性体1bの中心に形成された
貫通孔7は、ヘッドドラムの回転ドラム用回転軸を貫通
させるためのものである。回転側磁性体1aと固定側磁
性体1bの対向面側には、コイル溝2aと2bが形成さ
れており、回転側コイル溝2aには回転側コイル3a、
4aが配設され、同様に、固定側コイル溝2bには固定
側コイル3b、4bが配設されている。前記各コイル3
a、3b、4a、4bの巻始めおよび巻終わり3A、3
B、4A、4Bは、前記回転側磁性体1aおよび固定側
磁性体1bに配設された前記コイル溝に直交して設けら
れた配線溝8a、8bを通り、それぞれ同じ方向に向か
って磁性体外部へ引き出される。
【0005】図12、図13において、回転側磁性体1
aと固定側磁性体1bは数10μmの微小間隔を保ち対
向しており、記録あるいは再生時には、コイル3aと3
b間およびコイル4aと4b間はともに記録あるいは再
生信号を伝送している。
【0006】回転側コイル3aに信号電流が流れた場
合、点線のような磁路5a、5bを形成し、相互誘電作
用により固定側コイル3bに電流が誘起されて信号が伝
送される。コイル3bからコイル3aへ、コイル4aか
らコイル4bへ、コイル4bからコイル4aへ信号が伝
送される場合についても同様である。また、回転側コイ
ル3a、4aの間および固定側コイル3b、4bの間の
コイル溝には、環状の短絡された導電性材料、いわゆ
る、ショートリング6a、6bが形成されている。この
ショートリング6a、6bは、たとえば、回転側コイル
3aに電流が流れた場合、ショートリング6a、6bに
は渦電流が発生し、磁路5bの磁束を減少させ、他のコ
イルへ信号伝送される電流、いわゆる、クロストークを
低減する効果があり、広く一般的に用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年では、回転磁気ヘ
ッド方式磁気記録再生装置は、高性能、高品位化が進め
られるにつれ、伝送する記録再生信号の最高周波数が非
常に高い性能をもつ回転トランスが要求されるようにな
り、電界的結合によるクロストークの影響を無視するこ
とができなくなってきている。
【0008】しかしながら、前記従来の回転トランスの
構成では、たとえば、回転側コイル3aに電流が流れた
場合、ショートリング6a、6bの渦電流効果によりコ
イル4aおよびコイル4bに磁界的結合による電流、す
なわち、クロストークを低減することができても、電界
的結合によるクロストークを低減することができなかっ
た。
【0009】特に、電界的結合によるクロストークにお
いては、回転トランスでのコイルの分布容量による高周
波損失の影響が大きく、記録あるいは再生時に回転トラ
ンスの信号伝送しているコイルの巻始めおよび巻終わり
の引き出し線が同時に信号伝送している他のコイルを接
近して横切ることにより、あるいは、信号伝送している
コイルの巻始めおよび巻終わりの引き出し線が同時に信
号伝送している他のコイルの巻始めおよび巻終わりの引
き出し線と接近することにより、有害なクロストークが
発生するという問題が生じていた。また、上記の配線の
影響により発生するクロストークを低減する手段とし
て、特開平2−214109に示された回転側磁性体お
よび固定側磁性体に配設されたコイル溝中に貫通した小
孔を設け、コイルの両端をその貫通孔を通して磁性体の
対向面の反対側の面に引き出すという手段があるが、円
筒型周対向回転トランスにおいては、コイルを磁性体内
部のコイル溝に巻回する際、作業性が悪く、組み立てが
難しいという問題点があった。また、電界的結合による
クロストークを低減する手段として、回転側および固定
側基材を介して、回転側および固定側磁性体を電気的に
接地する特開平5−67529があるが、従来の回転ト
ランスにおいては、接地するだけでは電界的結合による
クロストークを低減する効果は十分に得られなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の回転トランスは、ある空隙をもって
対向する固定側磁性体および回転側磁性体と、前記固定
側および回転側磁性体の対向面上にそれぞれ対向して配
設された2対以上のコイル溝の内部に巻回されたコイル
とより構成され、対向する前記コイル間で交流信号を伝
送する回転トランスであって、記録あるいは再生時に同
時に信号伝送しているコイルの引き出し線を、同時に信
号伝送している他のコイルを横切らないようにそれぞれ
異なる方向へ配線溝を通って前記固定側および回転側磁
性体の外部へ引き出し、前記固定側あるいは回転側磁性
体の少なくとも一方の磁性体の対向面の反対側の面に所
定の間隔を保ち電気的に接地された導電性材料を配置し
たことを特徴とするものである。
【0011】さらに、請求項2記載の回転トランスは、
前記所定の間隔が200μm以下であることを特徴とす
るものである。
【0012】また、請求項3記載の回転トランスは、あ
る空隙をもって周対向する固定側磁性体および回転側磁
性体と、前記固定側および回転側磁性体の対向面上にそ
れぞれ対向して配設された2対以上のコイル溝の内部に
巻回されたコイルとより構成され、対向する前記コイル
間で交流信号を伝送する円筒型周対向の回転トランスで
あって、前記固定側および回転側磁性体の各コイルの一
方の引き出し線を前記固定側および回転側磁性体の対向
面の裏側の面を通して他方の引き出し線と同じ方向へ、
且つそれぞれの磁性体に対して異なる方向へ、配線溝を
通って、前記固定側および回転側磁性体の外部へ引き出
したことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、記録あるいは再生時
に回転トランスの信号伝送しているコイルの巻始めおよ
び巻終わりの引き出し線が同時に信号伝送している他の
コイルを接近して横切る、あるいは、同時に信号伝送し
ている他のコイルの引き出し線と接近することにより発
生するクロストークを低減することができるとともに、
そのコイルの引き出し線を配線溝を通って、回転側およ
び固定側磁性体の外部へ引き出すことができるため作業
性、組み立て性が良くなる。また、固定側あるいは回転
側磁性体の少なくとも一方の磁性体の対向面の反対側の
面に導電性材料を配置し、その導電性材料を電気的に接
地することにより磁性体周囲の電位を安定にし、非常に
高い周波数においても、良好なクロストーク性能を実現
できる。
【0014】
【0015】さらに、請求項2記載の発明では、その導
電性材料の配置間隔が200μm以下ならば部分的にそ
の間隔が異なっていても安定的にクロストークの値を小
さく保て、作業性および組み立て性を更に良くできる。
【0016】また、請求項3記載の発明では、前記回転
トランスが円筒型周対向回転トランスの場合、固定側お
よび回転側磁性体の各コイルの一方の引き出し線を固定
側および回転側磁性体の対向面の裏側の面を通すこと
で、クロストークを増加させることなくそれぞれの磁性
体に関して同じ方向にコイル引き出し線を取り出すこと
が可能となり、また、そのコイルの引き出し線を配線溝
を通って、回転側および固定側磁性体の外部へ引き出す
ことができるため作業性、組み立て性が良くなる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を用い
ながら説明する。
【0018】図1は本発明の円筒型周対向回転トランス
の断面図、図2は本発明の平板型面対向回転トランスの
断面図を示す。図1、図2において、11aが回転側磁
性体、11bが固定側磁性体であり、図示しない回転ド
ラムには回転側磁性体11aが固定され、また図示しな
い固定ドラムには固定側磁性体11bが固定されてい
る。回転側磁性体11aと固定側磁性体11bの中心に
形成された貫通孔17は、ヘッドドラムの回転ドラム用
回転軸を貫通させるためのものである。この時、図3及
び図4は図1の円筒型周対向回転トランスの断面Y−
Y′側から見た回転側磁性体11aの側面図と固定側磁
性体11bの側面図、図5は図2の平板型面対向回転ト
ランスの断面X−X′側から見た回転側磁性体11aの
表面図とすると、図において回転側磁性体11aと固定
側磁性体11bの対向面側には、コイル溝12aと12
bが形成されており、回転側コイル溝12aには回転側
コイル13a、14aが配設され、同様に、固定側コイ
ル溝12bには固定側コイル13b、14bが配設され
ている。図1及び図2において、回転側磁性体11aと
固定側磁性体11bは数10μmの微小間隔を保ち対向
しており、記録あるいは再生時には、コイル13aと1
3b間およびコイル14aと14b間はともに記録ある
いは再生信号を伝送している。
【0019】回転側コイル13aに信号電流が流れた場
合、点線のような磁路15a、15bを形成し、相互誘
電作用により固定側コイル13bに電流が誘起されて信
号が伝送される。コイル13bからコイル13aへ、コ
イル14aからコイル14bへ、コイル14bからコイ
ル14aへ信号が伝送される場合についても同様であ
る。また、回転側コイル13a、14aの間および固定
側コイル13b、14bの間のコイル溝には、環状の短
絡された導電性材料、いわゆる、ショートリング16
a、16bが形成されている。このショートリング16
a、16bは、たとえば、回転側コイル13aに電流が
流れた場合、ショートリング16a、16bには渦電流
が発生し、磁路15bの磁束を減少させ、他のコイルへ
信号伝送される電流、いわゆる、クロストークを低減す
る効果が得られる。
【0020】また図3及び図4において前記各コイル1
3a、13b、14a、14bの巻始めおよび巻終わり
13A、13B、14A、14Bは、前記回転側磁性体
11aおよび固定側磁性体11bに配設された前記コイ
ル溝12a、12bに連なり直交して設けられた配線溝
18a、18bを通り、コイル13aおよびその引き出
し線とコイル14aおよびその引き出し線が接近する、
または、横切ることはなく、コイル13bおよびその引
き出し線とコイル14bおよびその引き出し線が接近す
る、または、横切ることなく回転側磁性体11aおよび
固定側磁性体11bの外部へ引き出される。また上記配
線溝18a、18bは従来例にあるような貫通孔ではな
いためコイルを磁性体内部のコイル溝に巻回する際、作
業性が改善され組み立てが容易になる。
【0021】円筒型周対向回転トランス、図1において
は、コイル13aの両端13Aおよびコイル14aの両
端14Bは前記回転側磁性体11aおよび固定側磁性体
11bの上面側へ、コイル13bの両端13Bおよびコ
イル14bの両端14Bは前記回転側磁性体11aおよ
び固定側磁性体11bの下面側へ引き出され、記録ある
いは再生時に信号伝送しているコイルの巻始めおよび巻
終わりの引き出し線が同時に信号伝送している他のコイ
ルを接近して横切る、また、同時に信号伝送している他
のコイルの引き出し線と接近することがないため、コイ
ルの分布容量によるクロストークを低減することができ
る。前記回転側磁性体11aに収納されたコイル13a
および14aの両端13Aおよび14Aは、回転ドラム
側に引き出す必要があるため、図1の場合、前記回転側
磁性体11aの下面側から引き出されたコイル14aの
両端14Aは、回転側磁性体11aの対向面の反対側の
面に設けられた溝を通り、回転側磁性体11aの上面側
へ引き出される。あるいは、回転側磁性体11aの対向
面の反対側の面に配設された図示しない回転ドラムに固
定された導電体に設けられた溝を通り、回転側磁性体1
1aの上面側へ引き出すことも可能である。同様に、前
記固定側磁性体11bに収納されたコイル13bおよび
14bの両端13Bおよび14Bは、固定ドラム側に引
き出す必要があるため、図1の場合、前記固定側磁性体
11bの上面側から引き出されたコイル13bの両端1
3Bは、固定側磁性体11bの対向面の反対側の面に設
けられた溝を通り、固定側磁性体11bの下面側へ引き
出される。あるいは、固定側磁性体11bの対向面の反
対側の面に配設された図示しない固定ドラムに固定され
た導電体に設けられた溝を通り、固定側磁性体11bの
下面側へ引き出すことも可能である。
【0022】平板型面対向回転トランス、図2、図5に
おいては、コイル13aの両端13Aおよびコイル14
aの両端14Bは前記回転側磁性体11aおよび固定側
磁性体11bの外周側へ、コイル13bの両端13Bお
よびコイル14bの両端14Bは前記回転側磁性体11
aおよび固定側磁性体11bの中心側へ引き出され、そ
れぞれ回転側磁性体および固定側磁性体の外周面に形成
された溝19aと貫通孔17に形成された溝19bを通
り回転側磁性体および固定側磁性体の外部へ引き出され
るため、記録あるいは再生時に、信号伝送しているコイ
ルの巻始めおよび巻終わりの引き出し線が同時に信号伝
送している他のコイルを接近して横切る、また、同時に
信号伝送している他のコイルの引き出し線と接近するこ
とがないため、コイルの分布容量によるクロストークを
低減することができる。
【0023】次に図6及び図7に前記回転側磁性体11
aの対向面の反対側の面に間隔20を保ち導電体21を
配置した場合の他の実施例について説明する。導電体2
1は図示しない回転ドラムに固定されており、回転ドラ
ムをアースブラシなどを介して電気的に接地することに
より、導電体21も電気的に接地されている。また、前
記固定側磁性体11bは図示しない固定ドラムに固定さ
れており、固定ドラムは電気的に接地されている。これ
により磁性体周囲の電位を安定させることができ、更に
クロストークの改善がはかれる。
【0024】また固定側磁性体11bの対向面の反対側
の面に電気的に接地した導電体21を配置した他の実施
例である図8及び図9についても、全く同様なクロスト
ーク低減効果が得られ、回転側磁性体11aの対向面の
反対側の面と固定側磁性体11bの対向面の反対側の面
の両面に電気的に接地した導電体21を配置した他の実
施例である図10及び図11は、さらに、大きなクロス
トークの低減効果が得られる。
【0025】次に上記実施例のクロストーク低減効果を
実験データに基づき述べる。図14は、回転トランスに
おけるクロストークの特性図である。図14のAが図1
2の従来の回転トランスのクロストーク測定結果であ
り、Bが図1の本発明のコイルの引き出し線が他のコイ
ルを横切らない、および、他のコイルの引き出し線と接
近しない回転トランスのクロストーク測定結果であり、
Cが図6の本発明のコイルの引き出し線が他のコイルを
横切らない、および、他のコイルの引き出し線と接近し
ない、さらに、回転側磁性体の対向面の反対側の面に約
100μmの間隔を保ち電気的に接地した導電体を配置
した回転トランスのクロストーク測定結果であり、Dが
図8の本発明の固定側磁性体11bの対向面の反対側の
面に電気的に接地した導電体を配置した回転トランスの
クロストーク測定結果であり、Eが図10の本発明の回
転側磁性体11aの対向面の反対側の面と固定側磁性体
11bの対向面の反対側の面の両面に電気的に接地した
導電体を配置した回転トランスのクロストーク測定結果
である。図14から、本発明のコイルの巻始めおよび巻
終わりの引き出し線が他のコイルを接近して横切らな
い、および、他のコイルの引き出し線と接近しない回転
トランスでは、コイルの巻始めおよび巻終わりの引き出
し線が他のコイルを接近して横切る従来の回転トランス
のクロストークと比べ、クロストーク値は改善されてい
ることがわかる。さらに、本発明の回転側磁性体あるい
は回転側磁性体の対向面の反対側の面に電気的に接地し
た導電体を配置することにより磁性体周囲の電位が安定
し、数MHz以上の周波数においてクロストークを大幅に
改善されていることもわかる。
【0026】次に図15に、20MHzでの図6の本発
明の回転トランスのクロストークFと図12の従来のコ
イルの巻始めおよび巻終わりの引き出し線が他のコイル
を接近して横切る回転トランスにおいて回転磁性体の対
向面の反対側の面に電気的に接地した導電体を配置した
回転トランスのクロストークGとを前記回転側磁性体の
対向面の反対側の面と導電体との距離(図6及び図7に
おける距離20に相当)を変数として測定した場合のク
ロストーク特性図である。図15より本発明の回転トラ
ンスのクロストークFは常に従来の回転トランスのクロ
ストークGより小さく、また本発明の回転トランスのク
ロストークFは回転側磁性体11aの対向面の反対側の
面と導電体21との距離20が小さいほどクロストーク
の値は良く、約200μm以下になると安定的にクロス
トークの値を小さく押さえることができるのがわかる。
したがって、回転側磁性体の対向面の反対側の面と導電
体との距離20が200μm以下とすれば、更に良好な
クロストーク性能が得られることになる。また、この場
合部分的に距離20が異なっていてもクロストークが変
化しなくなるため、作業性および組み立て性の点から見
ても良いことがわかる。
【0027】本実施例においては、円筒型周対向回転ト
ランスについて、測定結果を示したが、コイルの巻始め
および巻終わりの引き出し線が他のコイルを接近して横
切らない、および、他のコイルの引き出し線と接近しな
い本発明の平板型面対向回転トランス図2、図7、図
9、図11においても全く同様なクロストーク低減効果
を得ることができるのは言うまでもない。
【0028】また、当然回転トランスのチャンネル数も
2チャンネルに限定するものではない。
【0029】
【発明の効果】以上にように、請求項1記載の発明で
は、記録あるいは再生時に回転トランスの信号伝送して
いるコイルの巻始めおよび巻終わりの引き出し線が同時
に信号伝送している他のコイルを接近して横切る、ある
いは、同時に信号伝送している他のコイルの引き出し線
と接近することにより発生するクロストークを低減する
ことができるとともに、そのコイルの引き出し線を配線
溝を通って、回転側および固定側磁性体の外部へ引き出
すことができるため作業性、組み立て性が良くなる。ま
た、固定側あるいは回転側磁性体の少なくとも一方の磁
性体の対向面の反対側の面に導電性材料を配置し、その
導電性材料を電気的に接地することにより磁性体周囲の
電位を安定にし、非常に高い周波数においても、良好な
クロストーク性能を実現できる。
【0030】
【0031】さらに、請求項2記載の発明では、その導
電性材料の配置間隔が200μm以下ならば部分的にそ
の間隔が異なっていても安定的にクロストークの値を小
さく保て、作業性および組み立て性を更に良くできる。
【0032】また、請求項3記載の発明では、前記回転
トランスが円筒型周対向回転トランスの場合、固定側お
よび回転側磁性体の各コイルの一方の引き出し線を固定
側および回転側磁性体の対向面の裏側の面を通すこと
で、クロストークを増加させることなくそれぞれの磁性
体に関して同じ方向にコイル引き出し線を取り出すこと
が可能となり、また、そのコイルの引き出し線を配線溝
を通って、回転側および固定側磁性体の外部へ引き出す
ことができるため作業性、組み立て性が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円筒型周対向回転トランスの断面図で
ある。
【図2】本発明の平板型面対向回転トランスの断面図で
ある。
【図3】本発明の回転トランス(図1)の回転側磁性体
の側面図である。
【図4】本発明の回転トランス(図1)の固定側磁性体
の側面図である。
【図5】本発明の回転トランス(図1)の回転側磁性体
の平面図である。
【図6】本発明の円筒型周対向回転トランスの断面図で
ある。
【図7】本発明の平板型面対向回転トランスの断面図で
ある。
【図8】本発明の円筒型周対向回転トランスの断面図で
ある。
【図9】本発明の平板型面対向回転トランスの断面図で
ある。
【図10】本発明の円筒型周対向回転トランスの断面図
である。
【図11】本発明の平板型面対向回転トランスの断面図
である。
【図12】従来の円筒型周対向回転トランスの断面図で
ある。
【図13】従来の平板型面対向回転トランスの断面図で
ある。
【図14】クロストークの特性図である。
【図15】磁性体−導電体間距離20によるクロストー
ク特性図である。
【符号の説明】
1a、11a 回転側磁性体 1b、11b 固定側磁性体 2a、2b、12a、12b コイル溝 3a、3b、4a、4b、13a、13b、14a、1
4b コイル 3A、3B、4A、4B、13A、13B、14A、1
4B コイル両端 5a、5b、15a、15b 磁路 6a、6b、16a、16b ショートリング 7、17 貫通孔 8a、8b、18a、18b、19a、19b コイル
配線溝 20 磁性体と導電性材料との距離 21 導電性材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 徹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭64−57615(JP,U) 実開 昭59−44016(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 38/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある空隙をもって対向する固定側磁性体
    および回転側磁性体と、記固定側および回転側磁性体
    の対向面上にそれぞれ対向して配設された2対以上のコ
    イル溝の内部に巻回されたコイルとより構成され、対向
    する前記コイル間で交流信号を伝送する回転トランスで
    あって、記録あるいは再生時に同時に信号伝送しているコイルの
    引き出し線を、同時に信号伝送している他のコイルを横
    切らないようにそれぞれ異なる方向へ配線溝を通って前
    記固定側および回転側磁性体の外部へ引き出し、 前記固定側あるいは回転側磁性体の少なくとも一方の磁
    性体の対向面の反対側の面に所定の間隔を保ち電気的に
    接地された導電性材料を配置したことを特徴とする回転
    トランス。
  2. 【請求項2】 前記所定の間隔が200μm以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の回転トランス。
  3. 【請求項3】 ある空隙をもって周対向する固定側磁性
    体および回転側磁性体と、前記固定側および回転側磁性
    体の対向面上にそれぞれ対向して配設された2対以上の
    コイル溝の内部に巻回されたコイルとより構成され、対
    向する前記コイル間で交流信号を伝送する円筒型周対向
    の回転トランスであって、 前記固定側および回転側磁性体の各コイルの一方の引き
    出し線を前記固定側および回転側磁性体の対向面の裏側
    の面を通して他方の引き出し線と同じ方向へ、且つそれ
    ぞれの磁性体に対して異なる方向へ、配線溝を通って、
    前記固定側および回転側磁性体の外部へ引き出したこと
    を特徴とする回転トランス。
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