JPH0713930B2 - 回転トランス - Google Patents

回転トランス

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JPH0713930B2
JPH0713930B2 JP62135244A JP13524487A JPH0713930B2 JP H0713930 B2 JPH0713930 B2 JP H0713930B2 JP 62135244 A JP62135244 A JP 62135244A JP 13524487 A JP13524487 A JP 13524487A JP H0713930 B2 JPH0713930 B2 JP H0713930B2
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茂雄 小幡
裕人 井ノ上
明弘 竹内
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、回転磁気ヘッドを有する磁気記録再生装置に
用いられ、回転ヘッド部と固定部との信号伝達を行い回
転トランスのクロストークに関するものである。
従来の技術 近年、回転トランスを利用した回転ヘッド式の磁気記録
再生装置は高性能、高品位化が進められている。その
為、構成部品の一つであり、複数のチャンネルを有する
回転トランスにおいても、記録再生信号のクロストーク
が極めて少ないものが要求されている。
以下、図面を参照しながら上述した従来の周対向型の回
転トランスの一例について説明する。
第7図は従来の一実施例における回転ヘッドシリンダの
断面図を示すものである。導電性材料よりなる回転側基
材1aに装着された回転側磁性体3a(以下Rコア)と、同
様に導電性材料からなる固定側基材1bに装着された固定
側磁性体3b(以下Sコア)は、高周波損失の少ないNi−
ZnフェライトやMn−Znフェライトを焼結して作られ、両
面に研磨仕上げ加工が施されている。Rコア3aとSコア
3bのそれぞれの対向面には環状に巻線溝7a、7bが形成さ
れており、回転側巻線溝7aには1〜数ターン程度巻かれ
た回転側コイル5a、6a(以下、Rコイル)が配設され、
同様に固定側巻線溝7bには固定側コイル5b、6b(以下、
Sコイル)がRコイル5a、6aのターン数に対し、所定の
昇圧比に応じたターン数だけ巻かれている。また、Rコ
ア3aとSコア3bは数10μmの減少隙間をもって対向して
おり、例えばSコイル5bに信号電流が流れると点線のよ
うな磁路C1、C2を形成する。そして相互誘導作用により
コイル5aに電流が誘起されて信号が伝送される。Rコイ
ル5aからSコイル5bに信号が伝送される場合も同様であ
り、またSコイル6bからRコイル6aへの伝送や、Rコイ
ル6aからSコイル6bへの伝送についても同様である。こ
こで、ショートリング8は環状の短絡されだ導電性材料
で形成されており、例えばSコイル5bに電流が流れた場
合に生じる磁路C2の時刻に対する磁束密度の変化を利用
してショートリング8にうず電流を発生させることによ
り、結果的に磁路C2の磁束を減少させている。この現象
を利用すれば、他のタイル(上記の例であれば、Rコイ
ル6b)へ信号伝送される電流を小さくすることが可能と
なるため、クロストークを向上させることができる。
(例えば、特開昭60−229201号公報や坂田 稔、田中
孝〔回転トランス」、ナショナル・テクニカル・レポー
トVol.18、No4、1972、P359〜P369)。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような構成において、例えばSコ
イル5bに信号電流を入力した場合、Rコイル6aに発生す
る電流Iを磁界の影響によって発生する電流I1と電界の
影響によって発生する電流I2に分類すると、ショートリ
ング8のうず電流効果により、磁界による電流I1は減少
させることはできても、電界による電流I2を減少させる
ことはできない。電界によって発生する電流I2は、 I2=jωεεsE.S で与えられ、ωは伝送信号の角周波数、εは真空の誘
電率、εsは材料の比誘電率、EH電界の強さ、Sはコイ
ル6aの表面積である。ここで、フェライトを構成するNi
−ZnやMn−Zn材料の比誘電率εsは10〜数100と高く、
また伝送信号の周波数も数MHz〜数10MHzと高いことか
ら、電流I2はかなり大きな値となることがわかる。例え
ば、Sコイル5bに15mAの電流を5MHzで流した場合、Rコ
イル6aの電流I1が数μAであるのに対し、電流I2には数
10μAと大きな電流が流れる。信号の周波数をさらに高
くすると、ショートリング8のうず電流効果によって電
流I1はさらに減少するが、電流I2は逆に増大することか
ら、全電流Iに対する電流I2の割合は、益々増大するこ
ととなる。
これらのことから、クロストークを低下させる目的にお
いては、電界の影響によって流れる電流I2を無視できな
いことがわえる。言い換えれば、上記のような構成にお
いては、電界によって生じる電流I2への対策が取られて
いないために、クロストークを向上させることができな
った。
本発明は上記問題点に鑑み、電界によって生じる電流を
減少させることのできる構造とすることによって、クロ
ストークを向上できる回転トランスを提供するものであ
る。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の回転トランスは、
ある空隙をもって周対向する固定側および回転側の磁性
体と、前記固定側および回転側磁性体の対向面上にそれ
ぞれ対向して配設された2対以上のコイルとより構成さ
れる回転トランスにおいて、外周側のコアをそれぞれが
コイルを1個以上含むように分断し、この分断された外
周側コアのそれぞれの間に配設される突起を有しかつ導
電性で電気的に接地された状態にある保持部材を備えた
事を構成としたものである。
作用 本発明は上記した構成によって、本来の信号伝送に関係
のないコイルに発生する電流の内、電界の影響によって
発生する電流値を小さくすることが可能となるため、ク
ロストークを向上させることができる。
実施例 以下本発明の一実施例の周対向型の回転トランスについ
て、図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の第一の実施例の回転ヘッドシリンダの
断面図、第2図は同実施例の周対向回転トランスの外周
側の磁性体と保持部材の斜視図である。導電性材料より
なり、回転側基材1aとアース部材20を介して電気的に接
地状態にある半円弧状の保持部材10にはリブ状の突起10
aが設けられている。また回転側磁性体3a(以下Rコア
と略記)は、第2図に示すように複数個の円筒よりな
り、保持部材10に固着されている。
さて、本実施例において、例えば、Sコイル5bに信号電
流を流した場合におけて、Rコイル6aに発生する電流を
考える。ここで、Rコイル6aに発生する電流I3を磁界の
影響によって発生する電流I4と電界の影響によって発生
する電流I5とすれば磁路C4を通り磁束は突起10aを含む
保持部材10のうず電流効果によって小さくなるため、磁
界の影響によって発生する電流I4は突起10aが存在しな
い場合に比べ小さくすることができる。
なおSコイル5b、6b間に導電性材料からなる短絡された
ショートリングがあれば、磁界の影響によって発生する
電流I4をさらに小さくすることができる。次に、電界の
影響によって発生する電流I5に着目する。入力源である
Sコイル5bの表面電位によって周辺の場に電位が分布す
ることとなるが、突起10aが接地状態にあるために、R
コイル6a付近での電位は小さなものとなる。電界の強さ
は電位の勾配E=grandΦであらわされるから、電界の
強さも突起10aが存在しない場合に較べて小さなものと
なる。電界の影響によって発生する電流I5は前述したよ
うにI5=jωεoεsE・Sであらわせるから、電界の強
さEが小さくなることから、電界の影響によって発生す
る電流I5は、突起10aがない場合に較べて小さくするこ
とができる。
以上のように本実施例によれば、導電性材料よりなり、
電気的に接地状態にある保持部材の一部として、Rコア
上に配設されたコイル間に突起を配設することにより、
本来の信号伝達に関係のないコイル付近の電界の強さを
低減することによって、電界の影響によって発生する電
流を小さくすることができる。従って、クロストークを
向上させることができる。
なお、以上述べてきた実施例では保持部材は回転側に配
設したが、逆に固定側に配設しても良いことは言うまで
もない。
また本実施例においては保持部材10は単に導電性を有す
る材料と規定したが、導電性を有する磁性材料より構成
しても良い。この場合はシリンダーを回転駆動するため
のモータのマグネット30の磁界の回転トランスへの影響
を遮断する事が可能になるという効果を生ずる。
次に本発明の他の実施例について説明する。第3図は本
発明の第2の実施例におけるシリンダの断面図、第4図
は同実施例の周対向回転トランスの外周側の磁性体と保
持部材の斜視図である。
本実施例と第1の実施例の差異は、保持部材10に設けら
れた突起10bが可撓性を備えている点と、この突起10の
内径がSコア3bの外形よりも小さく設定され、Sコア3b
の外周側円筒面には10bをさけるように円環状の溝を設
けた点にある。
ここで、突起10bには、スリット10sが設けられているの
でSコア3bを挿入する際には、突起10bが撓むので組立
てに際して問題は生じない。
本実施例においては、Sコア3bのコイルもう互いに電界
の影響が遮断されるので、第1の実施例よりも更にクロ
ストークを低減する事が可能になる。
なお本実施例において、保持部材10は複数個の円弧状の
部材よりなっていたが、これは必ずしも円弧状である必
要は無く、第5図に示すように円筒形状をしていても良
い。この場合、Rコア3aの挿入時は図示のごとく、突起
10cを撓ませながら行えば良い。
また上記第1、第2の実施例においてはRコアは互いに
分断されている例を示したが、第6図に示すように互い
にその一部にて繋がったものであってもクロストーク低
減効果はさほど劣化せずにすむので、保持部材10にRコ
ア3aを固着するさいの組立性が改善される。
なおRコア3aおよび保持部材10の回転側基材1aへの配設
方法は、保持部材が電気的に接地状態にあればいかなる
ものでも良く、また保持部材10と回転側基材1aが別部材
である必要も無い。
発明の効果 以上のように本発明は、外周側の磁性体をそれぞれ1個
以上のコイルを含むように分断して、このそれぞれの間
に配設される突起を有し、かつ導電性材料よりなり、電
気的に接地状態にある保持部材を設けることにより、本
来の信号伝達に関係のないコイル付近の電界の強さを低
減することによって、電界の影響によって発生する電流
を小さくすることができる。従って、クロストークを向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一の実施例の回転ヘッドシリンダの
断面図、第2図は同実施例の周対向回転トランスの外周
側の磁性体と保持部材の斜視図、第3図は本発明の第2
の実施例における回転ヘッドシリンダーの断面図、第4
図は同実施例の周対向回転トランスの外周側の磁性体と
保持部材の斜視図、第5図は本発明の他の実施例におけ
る外周側の磁性体と保持部材の断面図、第6図は本発明
の他の実施例における外周側の磁性体の斜視図、第7図
は従来の回転シリンダの断面図である。 1a……回転側基材、1b……固定側基材、3a……回転側磁
性体(Rコア)、3b……固定側磁性体(Sコア)、5a,5
b,6a,6b……コイル、8……ショートリング、10……保
持部材、10a,10b,10c……突起、20……アース部材、C1,
C2,C3,C4……磁路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その内周側円筒面に軸方向に2個以上のコ
    イルを有して、それぞれがこのコイルを1個以上含むよ
    うに分断された複数個の円筒よりなる第一の磁性体と、
    前記コイルに対向するように配設したコイルを有し、前
    記第一の磁性体の内周側に所定の空隙をもって周対向し
    た円筒状の第二の磁性体と、前記複数個の第一の磁性体
    のそれぞれの間に配設されるリブ状の突起をその内周側
    円筒面に有する導電性材料よりなりかつ電気的に接地さ
    れ、前記第一の磁性体をその内周側円筒面に保持する保
    持部材とを具備してなり、前記第一もしくは第二の磁性
    体のいずれか一方を固定側に配設し、他方は回転側に配
    設した事を特徴とする回転トランス。
  2. 【請求項2】突起は可撓性の材料よりなって、その内径
    寸法を第2の磁性体の外形寸法より小さく設定し、前記
    第2の磁性体の前記突起に対向する外周側円筒面は、前
    記突起の干渉を避けるように円筒環状の溝を設けた事を
    特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の回転トラン
    ス。
  3. 【請求項3】第1の磁性体は互いにその一部にて繋がっ
    ている事を特徴とする特許請求の範囲第(1)項または
    第(2)項記載の回転トランス。
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