JP2979045B2 - ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば金属代替用樹脂
として精密成形分野や光ピックアップ部品等の光学部品
分野、或いは軸受等の摺動部材などに好適に使用される
ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアリーレンスルフィド(PAS)
は、耐熱性,機械的強度等に優れたエンジニアリングプ
ラスチックであり、金属代替用樹脂として多くの分野で
使用されつつある。例えば、近年アルミダイキャストの
樹脂化が試みられており、その樹脂化に際しては樹脂の
耐熱性,耐薬品性が問題となっているが、ポリフェニレ
ンスルフィド(PPS)は熱変形温度が260℃で20
0℃以上の溶剤には溶解しないという優れた耐熱性を有
する上、機械的強度も高いため、この分野での金属代替
用樹脂として期待されている。また、精密性を要求され
る摺動部材の金属代替用樹脂としても、PASは期待さ
れている。
【0003】これに対し、ガラス繊維強化ポリカーボネ
ートも金属代替用樹脂として着目されているが、ポリカ
ーボネートは耐薬品性,流動性に劣る上、熱変形温度が
150℃と耐熱性が低いため、用途が限られている。ま
た、摺動部材を樹脂化するための金属代替用樹脂として
は、ポリアセタール,フッ素樹脂等も用いられている
が、これらは成形収縮率が大きく、精密性が要求される
用途には使用できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】PASは結晶性樹脂で
あり、また射出成形材料として使用する場合は通常ガラ
ス繊維,カーボン繊維等で補強するため、成形時の収縮
率に異方性があり、流動方向(MD)とそれに垂直な方
向(TD)とで収縮率が異なる。このため、PASを成
形材料に用いた場合、成形品にそりや面ぶれが発生し易
く、真円度,平面度が高い成形品を得ることが難しい。
従って、PASは高い真円度,平面度が要求される用
途、例えば精密摺動部材等には使用できないという問題
がある。
【0005】これに対し、上記問題を解決するため、P
ASに炭酸カルシウム,マイカ,タルク等のフィラーを
配合することも検討されているが、この方法ではそり,
面ぶれの発生はいく分抑制されるものの、流動性が著し
く悪くなる上、ウエルド強度,衝撃強度が低下する。ま
た、PPSにチタン酸カリウイスカを配合した組成物が
特開昭61-40357号公報に開示されているが、チタン酸ウ
イスカは棒状構造であり、特にそり,面ぶれにおける効
果は他のフィラーと比較して特筆すべきものではない。
一方、PASは耐薬品性に優れる反面、表面にメッキや
塗装を行ないにくく、外装部品やランプリフレクター等
への用途が限られていた。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、成形時における収縮率の異方性が小さく、従ってそ
り,面ぶれの発生を抑制して真円度,平面度に優れた成
形品を得ることができると共に、良好な流動性を有し、
しかもメッキ層,塗装層の接着性が向上したポリアリー
レンスルフィド樹脂組成物を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため、PASに配合する充填材について鋭意
研究を行なった結果、PASにテトラポット状等の三次
元構造を有する酸化亜鉛ウイスカやガラス繊維または炭
素繊維等を配合した場合、PASの流動性を損なうこと
なく成形時における収縮率の異方性を低減させることが
でき、かつ成形品の線膨張係数を低くして熱や湿度に対
する変形を小さくすることができると共に、成形品の表
面光沢を著しく改良し、しかもメッキや塗装を行なった
ときの被膜接着強度を向上させることができることを知
見し、本発明をなすに至った。
【0008】従って、本発明は、下記第1〜第2のポリ
アリーレンスルフィド樹脂組成物を提供する。 [第1組成物] (A):ポリアリーレンスルフィドと、 (B):三次元構造を有する酸化亜鉛ウイスカと、 (C):ガラス繊維または炭素繊維と、 (D):粉状充填剤(ただし、粉末状HDPE、粉末状
PTFE、MoS2 を除く。)と からなり(ただし、シリコンオイルを除く。)、それぞ
れの成分の配合量が、下記範囲のものであることを特徴
とするポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。 (A):組成物全体に対し、25〜60重量% (C):組成物全体に対し、5〜60重量% (B)+(C)+(D):組成物全体に対し、75〜4
0重量% (B):{(B)+(C)+(D)}の合計量に対し、
0.05以上1.0未満(重量比)
【0009】[第2組成物] (A):ポリアリーレンスルフィドと、 (B):三次元構造を有する酸化亜鉛ウイスカと、 (C):ガラス繊維または炭素繊維と、 (Y):カルボン酸含有ポリマー(G),無水カルボン
酸含有ポリマー(H)およびゴム(I)から選ばれる少
なくとも一種の成分と からなり、それぞれの成分の配合量が、下記範囲のもの
であることを特徴とするポリアリーレンスルフィド樹脂
組成物。 (A):組成物全体に対し、25〜60重量% (B):組成物全体に対し、60〜5重量% (B)/(A)(重量比):0.1〜2.0 (C):組成物全体に対し、5〜20重量% (Y):組成物全体に対し、30重量%未満
【0010】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明で用いるPASの種類に限定はなく、直鎖型、分
岐型及び熱架橋型のいずれでも使用することができ、さ
らにこれらの混合物も用いることができる。また、PA
S中における芳香族基の割合は全体の70モル%以上、
特に80モル%以上であることが好ましい。芳香族基の
割合が70モル%未満であるとPASの熱融解温度(T
m)が低くなり、HDTが低下することがある。さら
に、PASのMI(メルトインデックス)は1〜500
0g/10分、特に5〜2000g/10分であること
が好ましい。MIが1g/10分未満であると成形が困
難になることがあり、5000g/10分を超えるとや
はり成形が困難となったり、成形品にバリが発生したり
することがある。
【0011】ここで、本発明において好適に使用できる
PASとしては、例えば、下記化学式で表わされる繰り
返し単位を有するポリフェニレンスルフィドが挙げられ
る。
【0012】
【化1】
【0013】上記ポリフェニレンスルフィドとしては、
パラフェニレン基が全体の70モル%以上、好ましくは
80モル%以上であり、溶媒α−クロルナフタレン10
0mlに溶質0.4gを加えて205℃で得られた溶液
粘度ηが0.05dl/g以上、好ましくは0.1〜
0.8dl/gのものが特に好適に用いられる。なお、
ポリフェニレンスルフィドとしては、パラフェニレン基
からなるものの他に、例えば30モル%以下のメタフェ
ニレン基,オルソフェニレン基との共重合体も使用でき
る。この場合、これら共重合体としては、ブロック共重
合体が好ましい。
【0014】さらに、本発明で用いるPASとしては、
下記化学式で表わされる繰り返し単位を1種または2種
以上含むものが挙げられる。
【0015】
【化2】
【0016】なお、PASとしては、公知の方法(例え
ば特開平2−107666号等)で製造したものを使用
することができる。
【0017】また、(B)成分の三次元構造を有する酸
化亜鉛ウイスカは、核部とこの核部から異なる複数軸方
向に伸びた針状結晶部とからなり、前記針状結晶部の基
部の径が0.3〜14μmであり、前記針状結晶部の基
部から先端までの長さが3〜200μmであるものが好
ましい。図1は本発明で用いる酸化亜鉛ウイスカの電子
顕微鏡写真であり、その形状特異性が容易に理解でき
る。また、本発明で用いる酸化亜鉛ウイスカは、PAS
との結合力を向上させるため、シラン系化合物で表面処
理を施すことが好ましい。なお、本発明の樹脂組成物中
に針状の酸化亜鉛ウイスカが存在することがある。これ
は、複数軸方向に伸びた針状結晶部が折損したものであ
り、針状繊維として作用し本発明の主要目的を損なうも
のではない。
【0018】(C)成分のガラス繊維または炭素繊維と
しては、例えば、ガラス繊維として、高ケイ酸繊維、ア
ルミナケイ酸繊維等のガラス繊維などが挙げられる。ま
た、特に第2組成物においては、通常のチョップ状ガラ
ス繊維に中空ビーズのガラス繊維をガラス繊維全体の2
0重量%を超えない量加えた混合物がさらに好ましい。
これにより低比重化が可能になるからである。これらの
ガラス繊維または炭素繊維は、シラン系カップリング
剤、チタネート系カップリング剤などで表面処理をして
から配合時に添加してもよい。
【0019】(D)成分の粉状充填剤としては、例え
ば、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、
酸化アルミナ等の酸化物;水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム、水酸化カルシウム等の水酸化物;炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウム、ドロマイト等の炭酸塩;
硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム等の
硫酸塩:亜硫酸カルシウム等の亜硫酸塩;シリカ、タル
ク、クレー、マイカ、ケイソウ土、アスベスト、ゼオラ
イト等;ケイ酸カルシウム、モンモリロナイト、ベント
ナイト等のケイ酸塩鉱物;鉄、アルミニウム、亜鉛、銅
等の金属粉末;炭化ケイ素、チッ化ケイ素、チッ化ホウ
素等のセラミック粉末等が挙げられる(ただし、粉末状
HDPE、粉末状PTFE、MoS2 を除く。)。
【0020】(Y)成分は、カルボン酸含有ポリマーで
ある(G)成分,および下記の(H)成分および(I)
成分から選ばれる少なくとも一種の成分である。(H)
成分の無水カルボン酸含有ポリマーとしては、スチレン
−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイ
ン酸共重合体等が挙げられる。(I)成分のゴムとして
は、ニトリルゴム、水添ニトリルゴム等が挙げられる。
【0021】本発明の第1組成物において、(A)成分
であるPASの配合量は組成物全体の25〜60重量%
であり、{(B)+(C)+(D)}成分の配合量は組
成物全体の75〜40重量%である。
【0022】本発明の第2組成物において、(A)成分
であるPASの配合量は組成物全体の25〜60重量%
であり、(B)成分である三次元構造を有する酸化亜鉛
ウイスカの配合量は組成物全体の60〜5重量%であ
り、(C)成分であるガラス繊維または炭素繊維の配合
量は組成物全体の5〜20重量%であり、(Y)成分の
配合量は組成物全体の0〜30重量%未満、好ましくは
0〜20重量%である(ただし、0重量%は含まな
い。)。
【0023】また、第1組成物においては、{(B)+
(C)+(D)}成分の合計量に対する(B)成分の重
量比、即ち(B)/{(B)+(C)+(D)}を0.
05以上1.0未満、好ましくは0.07〜1.0とす
る。この数値が0.05未満ではそりの低減効果が小さ
くなる。さらに、上記第1組成物〜第2組成物におい
て、(A)成分に対する(B)成分の重量比、即ち
(B)/(A)は機械的強度、表面光沢、接着性等の点
から0.1〜2.0、特に0.07〜1.0とすること
が好ましい。
【0024】(C)成分は成形品の強度を向上させるも
のであるが、その配合量は第1組成物では組成物全体の
5〜60重量%とすることが好ましい。60重量%を超
えると流動性が低下し、成形が困難になる上、異方性が
大きくなることがある。
【0025】また、第1組成物における(D)成分は、
成形品の摺動性を向上させるものであるが、(D)成分
の配合量は全体の40重量%以下、特に10〜35重量
%とすることが好ましい。(D)成分が40重量%を超
えると流動性が低下する上、成形時の圧縮率の異方性が
大きくなる。
【0026】第2組成物においては、(Y)成分、すな
わち(G)成分、(H)成分および(I)成分の添加に
よりメッキ性、塗装性が格段に向上する。この効果は、
メッキ層厚が薄い乾式メッキにおいて顕著である。
{(G),(H),(I)}成分の合計配合量が30重
量%以上になると衝撃強度等の機械的物性が低下する。
また、第2組成物において(C)成分の配合量が20重
量%以上になると表面光沢が低下する。また、第2組成
物においても、表面光沢、接着性を損なわない範囲で一
般的な無機フィラーを添加することができる。このよう
な無機フィラーとしては、例えば、表面平滑性向上、そ
り防止、表面硬度向上のためにマイカ等を配合すること
ができる。
【0027】本発明組成物の製法に限定はなく、常法に
よって製造することができる。例えば、ヘンシェルミキ
サー,バンバリーミキサー等で各成分をブレンドし、二
軸押出機や短軸押出機で混練してペレット化することに
より製造することができる。この場合、(C)成分のガ
ラス繊維または炭素繊維の供給にはサイドフィーダを用
いることが成形品の諸物性や電気特性の点で望ましい。
また、PASと(C)〜(I)成分とを混合,混練して
ペレット化し、その後酸化亜鉛ウイスカをブレンドして
再混練してもよい。
【0028】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に示す
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。下
記表に示す成分を用いて下記実施例,比較例の樹脂組成
物を製造し、成形品の物性を測定した。
【0029】表の中の成分としては下記のものを用いた [PAS] P1:MI=250g/10分の架橋型PPS(ポリフ
ェニレンスルフィド) P2:MI=500g/10分のリニア型PPS P3:MI=500g/10分のリニア型PPS:ガラ
ス繊維:炭酸カルシウムの重量比が34:33:33の
混合物 P4:MI=250g/10分のリニア型PPS P5:MI=200g/10分のリニア型PPS [ウイスカ] W1:三次元構造を有する酸化亜鉛ウイスカ(松下アム
テック社製パナテトラ) W2:チタン酸カリウイスカ(大塚化学社製テイスモD
101)
【0030】[ガラス繊維または炭素繊維] F1:平均繊維径13μm,平均繊維長3mmのガラス
繊維(旭ファイバーグラス社製MAFT104) F2:平均繊維系7μm,平均繊維長6mmのカーボン
繊維(新旭化成カーボンファイバー社製A3000) [粉状充填剤] C1:炭酸カルシウム(白石工業社製P−30) C2:タルク(浅井製粉社製MMR)
【0031】[フッ素樹脂含有化合物] X1:4フッ化エチレン樹脂(旭硝子社製L150J) [モリブデン含有化合物] M1:テトラフルオロエチレンとエチレンとの共重合
体;二硫化モリブデン含量10重量%(旭硝子社製CF
−8011) [ニトリルゴム] 水添アクリロニトリルゴム(日本ゼオン社製Zetpo
l2010)
【0032】[実施例1〜9,12,比較例1〜11,
参考例10,11] 表1〜4に示す成分を各表に示す重量比でブレンドし、
二軸押出機(東芝機械株式会社製TEM35)を用いて
320℃で混練した後、得られた組成物を用いて50t
射出成形機(日本製鋼所製)で厚み1.5mm,半径5
0mmの円盤を金型温度135℃にて成形した。次に、
得られた円盤の物性値を測定した。この場合、引張強さ
はASTM D638,曲げ強さ及び曲げ弾性率は同D
796,アイゾット(ノッチ有,ノッチ無)は同D25
6,密度は同D792,体積固有抵抗は同257に準拠
して測定した。また、そりは円盤の半径方向における最
大変位量、面ぶれは円周方向における最大の変位量をそ
れぞれ光学的に測定した。
【0033】さらに、実施例5〜7及び比較例4〜6に
おいては下記方法で摺動性を評価した。また、メッキ性
に関しては、実施例8,9,12,参考例10,11及
び比較例7〜11において下記方法により評価した。 [摺動性評価方法] 鈴木式スラスト試験法で評価した。この場合、図2に示
すように、外径25.6mm、内径20mmの円筒状の
固定樹脂体Aと回転金属体B(表面粗度6μm,鋼鉄製
S−45C)とを作製し、荷重P=10kgf/cm2
,回転速度V=30cm/sec,すべり距離L=1
0kmの条件で摺動させ、ASTM D271に準拠し
て測定を行なった。結果を表1,2に示す。
【0034】[メッキ性評価方法(乾式法)] 80mmx80mmの四角平板を作製してこれにメッキ
処理を施し、メッキ密着力及びメッキ外観を評価した。
この場合、メッキは下記手順、条件によりアルミニウム
蒸着法で行なった。 手順:高速型高真空蒸着装置(真空機工社製UPC−4
10A)を用い、四角平板上にアルミニウムを蒸着し
た。 条件:圧力 1.5x10-5Torr 蒸着時間:任意 膜厚:数十μm程度まで
【0035】(1)メッキ密着力(碁盤目剥離) カッターナイフを用い、1mm間隔でアルミニウム蒸着
膜に傷を付け、アルミニウム蒸着膜を10x10個の計
100個の碁盤目状区画に区分した。この平板にセロハ
ンテープを張りつけ、はがしたときに平板状に残ったア
ルミニウム蒸着膜の区画数を数えた。 (2)メッキ外観 アルミニウム蒸着膜の光沢度をJIS K7105(19
81)によって測定し、下記基準により四段階で評価し
た。 ◎:光沢度121以上 ○:光沢度111〜120 △:光沢度100〜110 ×:光沢度99以下
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリアリ
ーレンスルフィド樹脂組成物は、耐熱性,耐薬品性とい
ったポリアリーレンスルフィドが本来有する優れた特性
を損なうことなく、成形時における収縮率の異方性を低
減してそり、面ぶれの発生を抑制し、かつメッキ性、塗
装性を向上させたものである。従って、本発明のポリア
リーレンスルフィド樹脂組成物は、例えば精密摺動部材
などの高い真円度、平面度が要求される成形品や、外装
部品などの成形材料として好適に使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる酸化亜鉛ウイスカの電子顕微鏡
写真である。
【図2】実施例で行なった摺動性評価試験を示す説明図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 27/18 C08L 27/18 83/04 83/04 (72)発明者 小坂 亘 千葉県市原市姉崎海岸1番1号 出光石 油化学株式会社内 (72)発明者 森川 正之 千葉県市原市姉崎海岸1番1号 出光石 油化学株式会社内 (72)発明者 村澤 浩一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 松尾 光二郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 八木 順 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−239756(JP,A) 特開 昭56−118456(JP,A) 特開 平3−74462(JP,A) 特開 平3−91562(JP,A) 特開 平5−247351(JP,A) 特開 平1−217072(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A):ポリアリーレンスルフィドと、 (B):三次元構造を有する酸化亜鉛ウイスカと、 (C):ガラス繊維または炭素繊維と、 (D):粉状充填剤(ただし、粉末状HDPE、粉末状
    PTFE、MoS2 を除く。)とからなり(ただし、シ
    リコンオイルを除く。)、 それぞれの成分の配合量が、下記範囲のものであること
    を特徴とするポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。 (A):組成物全体に対し、25〜60重量% (C):組成物全体に対し、5〜60重量% (B)+(C)+(D):組成物全体に対し、75〜4
    0重量% (B):{(B)+(C)+(D)}の合計量に対し、
    0.05以上1.0未満(重量比)
  2. 【請求項2】 (A):ポリアリーレンスルフィドと、
    (B):三次元構造を有する酸化亜鉛ウイスカと、 (C):ガラス繊維または炭素繊維と、 (Y):カルボン酸含有ポリマー(G),無水カルボン
    酸含有ポリマー(H)およびゴム(I)から選ばれる少
    なくとも一種の成分とからなり、 それぞれの成分の配合量が、下記範囲のものであること
    を特徴とするポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。 (A):組成物全体に対し、25〜60重量% (B):組成物全体に対し、60〜5重量% (B)/(A)(重量比):0.1〜2.0 (C):組成物全体に対し、5〜20重量% (Y):組成物全体に対し、30重量%未満
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