JP2978519B2 - 文書データ表示方法およびシステム - Google Patents

文書データ表示方法およびシステム

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は画像等の形式で電子化して蓄積された文書の
内容を、ユーザがワークステーシヨン等、端末装置のCR
T上で自由に見ることのできるペーパーレス文書情報シ
ステムに係り、特に大量の文書データを電子化して光デ
イスク等の媒体に蓄積するためのデータ蓄積装置と、ユ
ーザがこの電子化文書を閲覧するための端末装置とを分
散配置し、これらをネツトワーク等によつて結合した形
態を持つ文書情報システムに於いて、データ蓄積装置か
ら端末装置への文書データの転送と、端末装置上での文
書データの表示と、次々と頁を切り替えて表示していく
頁送りの処理を高速に実行するための方法に関する。
〔従来の技術〕
従来の装置は、特開昭61−255390号に記載のように頁
送りを高速に実行するために、2頁分のフレームメモリ
から構成している。このフレームメモリは、現在表示中
の頁画像データと共に、次に表示する頁画像データも載
せて使用する。このような構成により、頁送りの操作は
フレームメモリ間でのデータ転送のみで済むので、現在
表示中の頁から、次の頁への表示の切り替えを自然に実
行できる。
〔発明が解決しようとする課題〕
画像として表現された文書は、データ量が大きくなつ
ている。上記従来技術は、フレームメモリからの表示を
高速化するためのもので、端末装置外に蓄積された文書
データを端末装置に転送する等の処理を含めた、システ
ム全体としての頁送りを高速化する点について配慮がさ
れておらず、特にデータ蓄積装置と端末装置等が分散配
置された大規模な文書情報システムに於いては、ユーザ
が表示の命令を出してから、実際にデータが表示される
迄の、ユーザの待ち時間が長くなるという可能性があ
る。ユーザの出した表示要求に対する待ち時間を短縮す
ることは、システムの使い勝手を向上する上で不可欠な
要素であり、大規模な文書情報システムを実用化するた
めには、データの転送表示の高速化を図る必要がある。
また従来の分散型の文書情報システムでは、文書の属
性等を管理する管理情報データはデータ蓄積装置側に蓄
積されているので、端末装置上に於いては、文書データ
の頁番号等に基づいてユーザが行う物理的な指定による
頁送りと、特許文書を例に取れば「請求の範囲」や「図
面」等の文書データの内容属性に基づいてユーザが行う
論理的な指定による頁送りとを、自由に選択しながら高
速に頁送りすることができなかつた。これら両方の頁送
り方法を提供することは、文書情報システムでの、ユー
ザにとつての使い勝手を向上するためには不可欠であ
る。
本発明の目的は、特にデータ蓄積装置と端末装置が分
散配置された文書情報システムに於いて、該データ蓄積
装置から端末装置に文書データを転送表示する際の上記
ユーザの表示迄の待ち時間を短縮し、かつユーザが物理
的、また論理的、任意の方法で文書データの頁送りを高
速に行えるようにすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
これらの問題点を解決するために、本発明による文書
情報システムでは以下の手段を用いる。
先ずデータ蓄積装置では、第一に、文書データを頁単
位で転送すると、各データの容量が一定ではないため
に、小容量のデータを繰り返し転送する場合が生じ、転
送処理全般に対して、データを実際に転送する際に生じ
るオーバーヘツドの占め割り合いが高くなる。そこでこ
のオーバーヘツドを軽減して転送効率を向上するため
に、命令受信手段は文書単位での転送命令を受け付け
る。またデータの送信は頁単位で行うのではなく、デー
タを送信する前にデータを一時的に蓄積するための送信
データ一時蓄積手段を設けた。
第二に、上記の手段で転送バイト数を増やしてオーバ
ーヘツドを軽減しても、端末装置側で実際に画像データ
を受信できる間隔が長くなり、高速な頁送りが実現でき
ない。そこで、送信データ一時蓄積手段での蓄積量が所
定転送量に達した時点で、データを順次端末装置に対し
て送信するデータ送信手段を設けた。
第三に、端末装置上でユーザが物理的、また論理的、
両方の方法で文書データの頁送りをできるように、文書
の管理情報も画像データと共に転送する。
次に端末装置では、第一に、上記データ蓄積装置から
受信した画像データを、高速に表示手段に転送して表示
できるようにするために、一時的に蓄積するための受信
データ一時蓄積手段を設けた。
第二に、受信したデータの総量が上記受信データ一時
蓄積手段の容量を超えた場合に、表示データを二次記憶
媒体に蓄えておくためのデータ退避手段を設けた。
第三に、表示の高速化を図るために、表示手段には複
数画像を載せておける多面表示バツフアを設けた。
第四に、頁送り操作によつて要求の出される確率が高
い画像データを表示手段に転送しておき、逆に確立の低
い画像データをデータ退避手段に転送しておくために表
示データ転送手段を設けた。
第五に、受信したデータの中から抽出した管理情報を
蓄え、端末装置内に到着済みの画像データを管理して、
ユーザが物理的、また論理的、両方の方法で文書データ
の頁送りを高速にできるようにするためにデータ管理手
段を設けた。
以上の手段を設けることによつて、上記目的を達成す
る。
〔作用〕
データ蓄積装置内では、先ず第一に、端末装置に対し
て送信するデータをデータ読出手段が光デイスク等の大
容量データ蓄積媒体から順次読み出した後、即座に端末
装置対して転送せずに、データを送信データ一時蓄積手
段が一時的に蓄える。
データを転送する際には、転送オーバーヘツドによる
転送効率の悪化が問題になる。転送オーバーヘツドは、
実際の転送の回数に比例するものである。
データを送信データ一時蓄積手段が一時的に蓄えるこ
とによつて、例えば頁単位でデータを転送する場合と比
較して、小容量データの転送を繰り返し実行することが
なくなる。そのため、実際に転送を行うごとに生じる転
送オーバーヘツドの、転送処理全般に占める割り合いが
軽減するので、データ転送の高速化が図れる。
第二に、上記でデータの蓄積量が所定転送量に達した
時点で、蓄積されたデータを順次端末装置に対してデー
タ送信手段が転送手段を通じて送信していく。そのた
め、ネツトワークを通じてのデータ転送の単位は、読み
出されたデータのサイズに依存することなく行われ、ま
た端末装置側で表示が可能なデータの受信を次々に行え
るので、高速な頁送りが実現できる。
また端末装置内では、第一に、上記データ蓄積装置か
ら受信した画像データは、受信データ一時蓄積手段に蓄
積される。本手段に蓄積されたデータを表示するために
は、同手段内のメモリから表示手段内のメモリへの転送
だけで済むので、高速に表示できる。
第二に、上記受信データ一時蓄積手段から溢れ、また
表示用バツフアにも載つていないデータを退避するデー
タ退避手段を設けたことによつて、以後にその溢れたデ
ータの表示要求がユーザから出された際にも、ネツトワ
ーク通信を経ることなく、データ退避手段の二次記憶媒
体から表示手段へのデータ転送のみで表示が可能なの
で、表示の高速化が図れる。
第三に、表示手段内の表示用バツフアを複数面設け、
現在表示中でない画像データも載せておくことができ、
ここに載つているデータを表示する際には、このデータ
をフレームバツフアに転送するのみで済むので、表示の
高速化が図れる。
第四に、表示データ転送手段は画像データの表示要求
が出される確率に応じて画像データを端末装置内で転送
しておくので、表示要求の出される確率の高いデータが
要求の出された時点で既に表示手段内の表示用バツフア
にデータが載つている確率が向上するので、表示の高速
化が図れる。
第五に、データ管理手段では受信したデータの中から
抽出した管理情報と共に、端末装置内での画像データの
転送先を管理する。この管理情報を参照することによつ
て、物理的、また論理的、両方の要求から該当する画像
データの転送先が即座に割り出せるので、両方の要求に
よる頁送りが実現できる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を説明する。第1図は、大量
の文書データを蓄積して管理するデータ蓄積装置100
と、ユーザの要求に応じて文書データを表示する端末装
置200と、データの通信を行う通信手段300によつて構成
される文書情報システムを示した図である。
データ蓄積装置100は、以下の各要素によつて構成さ
れている。データ蓄積手段101は、光デイスク等の大容
量記憶媒体150を有し、文書データを電子化し画像等の
形式で蓄積するための手段である。データ蓄積手段101
に蓄積された文書データの読み出しは、データ読出手段
102によつて行われる。また、データ属性管理手段103
は、データ蓄積手段101に蓄積された文書データの属性
を管理するためのものである。ここで文書データの属性
とは、各頁の内容属性のことであり、例えば特許文書の
場合には、「請求の範囲」の頁や「図面」の頁等の属性
がある。データ属性管理手段103に蓄積された属性情報
の参照と読み出しは、管理情報読出手段104が行う。命
令受信手段105は、通信手段300を通じて端末装置200が
転送した文書データを読み出すための命令を受信して解
析するための手段である。データ送信手段106は、通信
手段300を通じて端末装置200に対してデータを送信する
ための手段である。また、送信データ一時蓄積手段107
は、データ読出手段102や、管理情報読出手段104が読み
出した文書データや、管理情報データ等を、データ送信
手段106が実際に送信処理を行う前に一時的に蓄積して
おくための手段である。ここで管理情報とは、文書内の
頁属性等を管理する情報のことである。また制御情報と
は、データ蓄積装置100が端末装置200に転送するデータ
の内容や容量、転送順序等を記述したものである。送信
データ一時蓄積手段107を設けることによつて、データ
送信手段106が転送するデータの単位は、例えば頁ごと
の画像データ単位等、個々のデータに依存しなくなる。
そのため小容量の画像データを繰り返し転送するような
処理が避けられ、データ転送に伴うオーバーヘツドを軽
減できる。
端末装置200は、以下の各要素によつて構成される。
表示手段201は文書データを表示するための手段であ
り、CRT251と、表示データを蓄積できる表示用バツフア
252と、フレームメモリ253を有する。表示データのCRT2
51上での表示は、表示用バツフア252に載せられたデー
タをフレームメモリ252へ転送することによつて行う。
本実施例では、表示用バツフア252は複数の画像データ
を載せられる容量を持ち、その中で任意のデータをフレ
ームメモリ252へ転送できるようになつている。これに
より、表示用バツフア252上に既に載つている画像デー
タの表示が高速に行える。
ユーザは、キーボード254や、マウス255を操作するこ
とによつて、画像表示等の命令をシステムに対して発す
る。操作解析手段202は、キーボード254や、マウス255
を介して与えられたユーザ操作を読み込んで解析し、デ
ータ蓄積装置100に対するデータの読出命令を生成する
ための手段である。該命令は、命令送信手段203によつ
て、データ蓄積装置100へ送信される。第一図の実施例
ではデータ蓄積装置100はシステム内で一台のみ備えら
れているが、より大規模なシステムでは、複数台が備え
られ、通信手段300に接続される。この場合には、該命
令を全てのデータ蓄積装置100に対して転送することも
できるし、文書ごとにそのデータが蓄積されているデー
タ蓄積装置100を調べた上で、それぞれの装置100に転送
することもできる。後者の場合には、データ蓄積装置10
0ごとに蓄積されたデータを分類する情報を端末装置200
側で管理しておく必要がある。この分類は、例えば特許
文書の場合には、公開番号等で行える。
データ受信手段204は、データ蓄積装置100が送信した
文書データを受信するための手段である。受信データ一
時蓄積手段205は、受信したデータを一時的に蓄積する
ための手段である。受信したデータは、制御情報と、管
理情報と、表示データ本体から構成される。制御情報解
析手段206は、受信した制御情報を解析するための手段
である。また、管理情報解析手段207が受信した管理情
報を解析するための手段である。表示データ切出手段20
8は、受信したデータの中から表示データを切り出すた
めの手段である。
データ退避手段209は、磁気デイスク装置等の二次記
憶媒体219を有し、前記表示データを該二次記憶媒体219
に退避するための手段である。表示データ転送手段210
は、受信データ一時蓄積手段205やデータ退避手段209か
ら、表示データを表示用バツフア252に転送するための
手段である。データ管理手段211は、制御情報解析手段2
06と、管理情報解析手段207の解析結果を基に文書デー
タ管理構造を生成して、端末装置200内に既に転送され
てきているデータの管理をするための手段である。ここ
で文書データ管理構造とは、文書内の頁属性等を管理
し、また端末装置100内でのデータの格納位置等を管理
するための構造である。文書データ管理構造の詳細につ
いては、後で詳しく説明する。表示制御手段212は、デ
ータ管理手段211を参照しながら、表示データ転送手段2
10を制御して、端末装置200内でのデータの転送等の制
御をするための手段である。
通信手段300は、ネツトワーク等の形態を持つ通信回
線である。また、データベース検索装置等の他の装置も
通信手段300に接続される。本発明は、特にこのような
分散型の構成を持つ文書情報システムを対象とする。
以下、実際にユーザがキーボード254やマウス255を使
つて、画像データの表示を指示した際のシステム内の処
理とデータの流れの一例について説明する。
ユーザは、例えばCRT251に表示されたメニユー等をマ
ウス255で選択したり、キーボード254からコマンドを入
力することによつて画像データの表示命令を端末装置20
0に対して指令する。この際、一件の文書を指定するだ
けではなく、複数の文書を一括して指定することもでき
る。これは、例えばCRT251上に文書名のリストが表示さ
れている時、ユーザはその中から所望の文書名のみをマ
ウス255で次々と指示してから、画像表示を指定するメ
ニユーを選択することによつて実施できる。また各文書
を物理的に、または論理的に部分指定することによつ
て、文書の特定部分のみを指定することもできる。
これらのユーザの操作は、操作解析手段202が解析し
て、データ蓄積装置100に対するデータが読出命令を生
成する。この際、操作解析手段202はデータ管理手段211
に照会して、ユーザが要求を出したデータの一部が既に
端末装置200内にある場合には、未だ無いデータのみを
転送するためのデータ読出命令を生成することになる。
ここで生成されたデータ読出命令は、命令送信手段203
から通信手段300を介してデータ蓄積装置100の命令受信
手段105に転送される。
命令受信手段105は端末装置200からのデータ読出命令
を受信すると、その命令を解読し、端末装置200に対し
て転送する必要のあるデータを割り出す。この解読結果
はデータ読出手段102に送られる。命令受信手段105の解
読結果は、文書の名称や番号等の識別子と、その文書内
の特定部分を指定する識別子とで形成される。文書内の
特定部分を指定する識別子とは、例えば特許の明細書の
場合には、「全文」や「1頁目」等の物理的な指定をす
るものや、「請求の範囲」や「図面の頁」等の頁内の属
性等の論理的な指定をするものである。また、「図面の
頁の1頁目から3頁目迄」のように、論理指定と物理指
定が混在する場合もある。
データ読出手段102では命令受信手段105の解析結果を
受け取ると、データ蓄積手段101から読み出す全文書の
名称、または番号等のリストである文書リストを生成
し、また文書リスト内の各文書に対して読み出す全頁の
リストである頁リストを生成する。この頁リストを生成
する際には、管理情報読出手段104に対して問い合わせ
を行う。この問い合わせによつて、データ読出手段102
は転送する文書の属性情報を入手する。この属性情報に
は、文書管理情報とデータ管理情報で構成される。文書
管理情報は、文書内の各頁の論理属性と物理属性を管理
する情報である。また、データ管理情報は、各画像デー
タの容量やデータ蓄積手段101内での格納位置等を管理
する情報である。
データ読出手段102では、以後送信する管理情報と頁
リストに挙げられた画像データの容量から、送信する一
連のデータ内で管理情報とそれぞれの画像データが格納
される位置を割り出して制御情報を生成する。制御情報
には、それぞれのデータの名称とバイト長と格納位置が
記述される。次にこの制御情報と、転送する文書の管理
情報とを、送信データ一時蓄積手段107に転送する。送
信データ一時蓄積手段107では、これらの受け取つたデ
ータを蓄積する。送信データ一時蓄積手段107に蓄積し
たデータの容量が、予めシステムで定められた所定転送
量を超過した場合には、所定転送量のデータをデータ送
信手段106がデータを通信手段300を通して端末装置200
に対して転送する。この転送は、蓄積したデータの残り
の容量が所定転送量以下になる迄、繰り返し所定転送量
のデータを転送して行う。
次にデータ読出手段102は、頁リスト内に列挙された
各画像データをデータ蓄積手段101から頁単位で読み出
す。読み出したデータは送信データ一時蓄積手段107に
転送する。データ読出手段102は、この転送処理を前記
頁リスト内にある全ての頁に対して行う。送信データ一
時蓄積手段107に画像データが転送されてきた際に蓄積
したデータの容量が、予めシステムで定められた所定転
送量を超過した場合には、所定転送量のデータをデータ
送信手段106がデータを通信手段300を通して端末装置20
0に対して転送する。この転送は、蓄積したデータの残
りの容量が所定転送量以下になる迄、繰り返し所定転送
量のデータを転送して行う。また、頁リスト内の最後の
頁のデータがデータ読出手段102によつて送信データ一
時蓄積手段107に転送された際には、その転送したデー
タが処理中文書の中で最後のデータであることを、デー
タ送信手段106に対して報告する。この場合には、送信
データ一時蓄積手段107内に蓄積されたデータの残り容
量が所定転送量以下になる迄、データ送信手段106がデ
ータを所定転送量単位で先ず転送し、最後に残つた所定
転送量以下のデータを転送する。これによつて、データ
蓄積装置100から端末装置200への、文書単位のデータ転
送が完結する。
データ蓄積装置100では、これら一連の文書データ転
送処理を、先にデータ読出手段102で生成した文書リス
ト内の各文書に対して繰り返し行うことによつて、端末
装置200から指令された文書データの転送が終了するこ
とになる。
データ蓄積装置100のデータ送信手段106から、通信手
段300を通じて転送されたデータは、端末装置200のデー
タ受信手段204によつて受信される。ここでの転送は、
前記所定転送量単位、または文書内で転送する最後の頁
のデータを転送する場合にはそれ以下の転送量で行われ
る。データ受信手段204は、受信したデータを受信デー
タ一時蓄積手段205に格納する。
受信データ一時格納手段205は、前記所定転送量と同
容量のバツフアを複数個(これらをセグメントと呼ぶ)
有すると共に、各セグメントをデータ受信手段204が使
用した順番を管理するための使用中セグメント管理リス
トと、データ受信手段204が受信したデータの格納に使
用できるセグメントを管理する未使用セグメント管理リ
ストを有する。これらの管理リストで、前記所定転送量
と同容量のセグメントが通し番号等で管理される。受信
データ一時蓄積手段205を設けて受信したデータを一時
的に蓄積することによつて、所定容量で転送されてくる
データから、様々な容量のデータを切り出しながら実際
に表示する等して利用できる。また本手段205の蓄積容
量を大きく取て、受信したデータをここにそのまま蓄積
しておくことによつて、端末装置200内でのデータの転
送処理の回数を抑制できるので、システムの処理効率が
向上できる。本手段205の容量を超過するデータをデー
タ蓄積装置100から受信した場合には、溢れたデータは
後で詳述するデータ退避手段209に転送して蓄積する。
受信データ一時蓄積手段205が、データ受信手段204か
らデータを受け取ると、受信データ一時蓄積手段205で
は以下の処理を実行する。
先ず、受け取つたデータを格納するためのセグメント
の番号を未使用セグメント管理リストから得て、そのセ
グメント番号を未使用セグメント管理リストから削除す
る。ここで、未使用セグメント管理リストからセグメン
ト番号が得られない場合、即ち受信データ一時蓄積手段
205のセグメントが全て使用中である場合の処理に関し
ては、後で詳述する。次に、受け取つたデータを、未使
用セグメント管理リストから得た番号に該当するバツフ
アセグメントに格納し、その番号を使用中セグメント管
理リストの最後に付け加える。
受信データ一時蓄積手段205に格納されたデータに対
しては、以下の処理が各手段によつて実行される。
受信データ一時蓄積手段205に格納された文書内の最
初のデータの中には制御情報があり、制御情報解析手段
206がそれを解析する。この解析によつて、以後端末装
置200が受信する一連のデータの中での管理情報や各画
像データの種別や格納位置、データのバイト長が割り出
される。
また、制御情報解析手段206の解析によつて割り出さ
れた管理情報の格納位置に該当するデータが、受信デー
タ一時蓄積手段205に格納されると、管理情報解析手段2
07がそれを解析する。この解析によつて引き続き受信す
るデータの文書名称や、その文書内の各頁の属性等が割
り出される。この解析結果は制御情報解析手段206の解
析結果と共にデータ管理手段211に転送する。
表示データ切出手段208は、受信データ一時蓄積手段2
05に新たに格納されたデータの中に画像データの終端が
あれば、その画像データを切り出す。
この際、データ管理手段211で管理されている制御情
報解析手段206の解析結果によつて、各画像データの格
納位置と容量が既に割り出されているので、受信したデ
ータの中に画像データの終端があるか否かを表示データ
切出手段208は識別できる。また、本手段208は受信デー
タ一時蓄積手段205内の使用中セグメント管理リストを
参照して、画像データの全体を切り出す。
切り出された画像データは、表示データ転送手段210
によつて表示用バツフア252に転送される。また、デー
タ退避手段209によつて、同退避手段内の二次記憶装置
値219内に転送される。表示用バツフア252と、二次記憶
装置219内でのデータの格納位置は、データ管理手段211
によつて管理される。
表示用バツフア252に転送された画像データは、表示
の際には表示手段201が表示するデータをフレームメモ
リに転送するのみで済むので高速に実行される。しかし
ながら、表示用バツフア252は一定容量であるために、
端末装置200に到着した画像データ全てを表示用バツフ
ア252に格納することは不可能である。そこで本発明で
は、データ退避手段209を用いて、より安価な記憶媒体
に画像データを一時的に退避しておく。そして画像デー
タを表示する際、またはユーザによつて表示命令を出さ
れる確立が高いと表示制御手段212によつて判断された
時点で、表示制御手段212が画像データをデータ退避手
段209の二次記憶装置219から読み出して、表示用バツフ
ア252に転送する方式を取つている。
本発明に於いて、表示用バツフア252をデータ退避手
段209と共に設けるのは、表示の高速化を図るためであ
る。即ち、ユーザによる頁送り命令が出された時点で、
データ退避手段209の二次記憶装置219から画像データを
読み出してフレームメモリ253にデータを転送して表示
するのでは、特にデータの読出処理に時間がかかるの
で、頁送りが高速に行えなくなる。そのため、画像デー
タを複数載せておくことができる表示用バツフア252を
設け、予めそこに画像データを転送しておくことによつ
て頁送り処理の高速化が図られる。
ユーザがマウス255等を使つて頁送りの操作を行う
と、操作解析手段202がその操作を解析し、命令を表示
制御手段212に送る。表示制御手段212は、データ管理手
段211内の管理情報を参照して、表示するデータの端末
装置200内での蓄積位置を得る。端末装置200内でのデー
タの蓄積位置としては、三個所ある。即ち、受信データ
一時蓄積手段205内、データ退避手段209の二次記憶装置
219内、そして表示用バツフア252内の三個所である。ま
た同じデータが同時に複数個所に格納されている場合も
ある。
ここで表示するデータが端末装置200内に無ければ、
そのデータをデータ蓄積装置100から読み出すための命
令を生成して、命令送信手段203から送信する。その後
のシステム内の処理は、上で説明してきた処理と同様で
ある。
表示を指定された目的の画像データが、表示手段201
内の表示用バツフア252の中に無い場合には、表示制御
手段212は次のような制御を行つて表示する。この際、
画像データの格納位置としては、次のような場合があ
る。先ず画像データが受信データ一時蓄積手段205内に
ある場合、そして画像データがデータ退避手段209の二
次記憶装置219内にある場合である。また受信データ一
時蓄積手段205と、二次記憶装置219の両方に格納されて
いる場合もある。
画像データが受信データ一時蓄積手段205内に格納さ
れている場合には、先ず表示データ切出手段208が受信
データ一時蓄積手段205から画像データを切り出す。次
に、そのデータを表示データ転送手段210が表示用バツ
フア252に転送し、更にフレームメモリ253に転送して画
像データをCRT251上に表示する。
画像データがデータ退避手段219の二次記憶装置219内
にのみ格納されている場合には、先ず画像データを二次
記憶装置219から読み出す。次に、そのデータを表示デ
ータ転送手段210が表示用バツフア252に転送し、更にフ
レームメモリ253に転送して画像データをCRT251上に表
示する。
データの転送を端末装置200内で行つた際には、デー
タ管理手段211のデータ管理情報もデータ転送の結果を
反映して更新する。
目的の画像データが既に表示用バツフア252にあれ
ば、表示制御手段212は表示手段201を制御して、そのデ
ータをフレームメモリ253に転送して画像データをCRT25
1上に表示する。この際データ管理手段211のデータ管理
情報も適宜更新する。
以下、データ蓄積装置100内の、送信データ一時蓄積
手段107の処理の一実施例を更に詳細に説明する。
データ送信手段106が通信手段300を通じて、データを
端末装置200に転送する際、送信データ一時蓄積手段107
は、通信手段300に送り出すデータを所定サイズのパケ
ツトに分割するためのものである。この所定サイズのデ
ータパケツトを転送パケツトと呼ぶ。転送パケツトに関
しては、後で詳述する。データの転送を所定サイズの転
送パケツトで行うのは、転送効率を向上するためであ
る。所定サイズの転送パケツトでデータの転送を行うこ
とによつて、転送するデータ量をその都度事前に知らせ
て受信の準備をする必要がなくなる。また例えばデータ
の転送を頁単位で行うと、転送パケツトで行う場合と比
較して転送の回数が多くなる。即ち、転送パケツトに分
割して転送を行うと、転送処理にかかるオーバーヘツド
を軽減することができるので、転送効率が向上する。こ
こでは、第2図でデータのパケツト構造を、また第3図
のPAD図で処理の流れの一実施例を説明する。
データ蓄積装置100では、第3図の処理170で端末装置
200から受け取つたデータ転送命令を解析した結果を基
に、管理情報読出手段104とデータ読出手段102がそれぞ
れデータを読み出して、送信データ一時蓄積手段107に
転送する。
データ蓄積装置100から、通信手段300を通じての、端
末装置200への文書データの転送は文書単位で実行す
る。この文書単位のデータの塊を文書パケツトと呼び、
第2図(a)の301に示す。ここで説明する処理の一実
施例は、第3図の処理171に示すように、処理170で命令
受信手段105が受信した転送命令で指定された全データ
に対して文書単位で繰返し行う。
文書パケツト301は、制御情報記述部302と、管理情報
記述部303と、画像データ部304によつて生成される。制
御情報記述部302は、管理情報記述部303の内容や、画像
データ部304の内容の、各々に関する文書パケツト301内
での格納位置や容量等の情報である、制御情報320を記
述したものである。管理情報記述部303の内容について
は、後で詳述する。
第2図(b)に示したように、制御情報320は、デー
タの種別の識別子321と、データのサイズ情報322と、そ
のデータの文書パケツト301の中での格納位置情報323か
ら構成される。制御情報記述部302の端末装置200内での
解析は、制御情報解析手段206によつて行われる。この
解析結果にはデータの文書パケツト内での格納位置と容
量が含まれ、表示データ切出手段208等によつて使用さ
れる。また、制御情報記述部302の終端には、終端式識
別子324が置かれる。制御情報解析手段206は、この終端
識別子324によつて、制御情報の終わりを検知する。
管理情報記述部303は、文書パケツト301で転送される
文書の頁属性等の情報を記述したものである。この情報
は、例えば文書の頁数や、各頁の物理的、並びに論理的
な属性等を記述したものである。ここで、物理的な属性
とは例えば頁番号のことである。また論理的な属性と
は、特許文書を例に取れば、「請求の範囲」,「図面」
等、その頁の記載内容のことである。また論理的属性単
位での頁番号も記述できる。これは例えば、「一枚目の
図面」等のことである。管理情報記述部303の端末装置2
00内での解析は、管理情報解析手段207によつて行わ
れ、その解析結果はデータ管理手段211に蓄積される。
また、管理情報記述部303の終端は、制御情報解析手段2
06の解析結果として格納位置と容量があるので、それを
参照することによつて、管理情報解析手段207は検知す
る。
画像データ格納部304は、データ蓄積装置100から端末
装置200へ転送する画像データ304aを格納したものであ
る。画像データ格納部304内での各画像データの格納位
置やデータサイズは、先の制御情報記述部302に記述さ
れている。
制御情報記述部302と管理情報記述部303は、データ属
性手段103内に格納された情報を参照して、管理情報読
出手段104で生成される。生成された両記述部は、送信
データ一時蓄積手段107内に一時的に格納する。この処
理は、第3図の処理172に当たる。この時点で送信デー
タ一時蓄積手段107に蓄積されたデータの量が所定値を
越えた場合には、処理173から処理175で、データの転送
を107に蓄積されたデータの量が所定値以下になる迄行
う。処理173から処理175に関しては、後で説明する処理
178から処理180と同様の流れなので、ここでは詳述しな
い。
制御情報記述部302と管理情報記述部303が生成される
と、次にデータ読出手段102が転送する画像データをデ
ータ蓄積手段101から順次読み出してデータ一時格納手
段107に送り込む。この処理は176で示したように頁単位
で行う。処理177は、データの読み出し等の処理を示
す。送信データ一時蓄積手段107に蓄積されたデータの
容量が所定転送容量を越えた時点で、データ送信手段10
6は、蓄積されたデータを所定転送容量分送信する。こ
の所定転送容量のデータの塊が、第2図(c)の305
の、転送パケツトである。
転送パケツト305は、文書パケツト301内に格納された
内容や、それぞれの境界等は全く意識せずに、所定転送
容量でデータ送信手段106が送信データ一時蓄積手段107
から切り出したものである。
第3図では、処理178で送信データ一時蓄積手段107に
蓄積されたデータの量が所定値を越えると、処理179で
転送パケツトを送信し、続きのデータを処理180で次の
転送パケツトで処理する。処理179で転送パケツトを送
信した時点で、送信データ一時蓄積手段107に蓄積され
ているデータの量が所定値を未だ越えている場合には、
処理179と処理180を蓄積されているデータの量が所定値
以下になる迄繰り返し実行する。
文書パケツト301内の最後に転送パケツト305gのサイ
ズは、所定サイズ以下になる可能性がある。データ送信
手段106に於ける、転送パケツト305gが文書パケツト301
の中で最後のものであるということの検出は、送信デー
タ一時蓄積手段107に転送したデータが転送中文書の最
後の頁であることをデータ送信手段106に伝達すること
によつて行われる。これは処理181に当たる。
データ読み出し手段102によるデータの読み出しと、
データ送信手段106によるデータの転送はパイプライン
的に行われる。即ち、データ送信手段は転送パケツト30
5の内容が送信データ一時蓄積手段107内に揃つた時点
で、その転送パケツトを送信する。第3図で示した実施
例では、このパイプライン処理を頁単位で行つたが、こ
の単位は別の単位でも実施できる。
データ送信手段106が送信した転送パケツトは、通信
手段300を経て、端末装置200のデータ受信手段204が受
信する。以下、端末装置200内での受信データに対する
処理の内容と流れの一実施例を説明する。第4図のPAD
図には、処理の流れの概要を示す。第5図には文書パケ
ツト301の一例を示す。本例の文書パケツト301は、第5
図(a)に示すように、制御情報記述部302、管理情報
記述部303、そして304aから304h迄の8頁分の画像デー
タで構成されている。また、第4図(b)に示すよう
に、305aから305g迄の7ヶの転送パケツトによつてデー
タ蓄積装置100から端末装置200へ転送される。
以下に説明する処理の一実施例は、文書パケツト単位
で繰り返して実行するものである。第4図のPAD図も、
一文書に対する処理を示したものである。端末装置200
ではデータ受信処理用にFLAG1とFLAG2の、フラグを2ケ
用意しておく。文書パケツトの受信を開始する際には、
処理271に示すように、これらの両フラグを予め「ON」
にしておく。
処理272では、データ受信手段204が受信した転送パケ
ツトデータは、受信データ一時蓄積手段205に一時的に
蓄積される。この際、受信データ一時蓄積手段205には
複数の転送パケツトが蓄積されるが、それらの蓄積位置
を転送パケツトの到着順位で管理しておく。こうするこ
とにより、転送パケツトとして分割されて到着したデー
タを、繋ぎ合わせて再現することができる。
データ受信手段204によつて、文書パケツト301内の最
初の転送パケツト305が受信データ一時格納手段205内に
格納されると、処理273ではFLAG1が「ON」状態なので、
処理274で、制御情報解析手段206が制御情報記述部302
を解析する。この際、終端識別子324が最初の転送パケ
ツト内になければ、それがある迄転送パケツトを到着順
に制御情報解析手段206が解析していく。終端識別子324
が見つかつたら、処理275でFLAG1を「OFF」にして、ラ
ベル275LのLABEL1にジヤンプし、処理276以下を、処理2
74の解析結果を参照しながら実行する。
第5図の例では、終端識別子324は2番目に到着する
転送パケツト305bの中に含まれているので、転送パケツ
ト305bに対する処理274が終わつた後、処理275が実行さ
れる。
この解析結果によつて、以後同文書パケツト301に格
納されたデータの種別と容量、そして文書パケツト301
の中での格納位置が分かる。また、処理275でFLAG1が
「OFF」になつたので、以後現在処理中の文書パケツト
を処理している間は、処理273の次には、処理276が実行
される。
処理276ではFLAG2が「ON」状態なので、処理277を実
行する。処理277の詳細な処理内容を説明すると、制御
情報解析部206の解析結果を基に、管理情報記述部300の
終端が含まれる転送パケツトが受信データ一時蓄積手段
205内に転送されてきた時点で、管理情報解析部207が処
理278を実行して、管理情報記述部303を切り出して解析
する。解析結果は、処理279でデータ管理手段211に転送
され、そこで管理される。またこの際、制御情報解析手
段206の解析結果のうち、画像データ格納部304に格納さ
れて転送されてくる各画像データの容量と格納位置に関
する情報もデータ管理手段211に転送され、先の管理情
報解析手段207の解析結果と共に管理される。また処理2
80ではFLAG2を「OFF」にして、ラベル280LのLABEL1にジ
ヤンプし、281以下の処理を実行する。FLAG2は「OFF」
になつたので、以後現在処理中の文書パケツトを処理し
ている間は、処理276でFLAG2を参照した後には処理281
で頁データの終端割り出しを実行する。
第4図の例では、管理情報記述部303の終端は3番目
に到着する転送パケツト305cの中に含まれているので、
転送パケツト305cが到着してから、処理278での管理情
報の解析、処理279でのデータ管理手段211への書き込
み、及び処理280でのFLAG2の更新と、LABEL2へのジヤン
プが実行される。
処理278は管理情報記述部303の終端が到着してから実
行しているが、次のようにも実施できる。処理277で管
理情報記述部303の終端が検出されなかつた場合にも、
到着したデータに対して処理278を実行しておく。即
ち、処理277の「no」側にも、処理278と同様の処理を付
加する。第5図の例では、管理情報記述部303のうち転
送パケツト305bに含まれる部分のみを解析する。また、
処理277の「yes」側の処理278では、管理情報記述部303
のうち転送パケツト305cに含まれる部分のみを解析す
る。これによつて、処理278はデータを受信する間の空
き時間に実行できるので、最初の転送パケツトを受信し
てから、処理280に至る迄の所要時間の短縮化を図れ
る。
データ管理手段には、文書の頁属性等と共に、各頁の
端末装置200内での格納位置が管理される。この時、既
に到着した頁データの格納位置と共に、これから到着す
る転送パケツトに含まれる頁データの格納位置も合わせ
て管理される。
表示データ切出手段208は、データ管理手段211内の管
理情報を参照して、受信データ一時蓄積手段205に格納
された転送パケツトから順次頁データを切り出してい
く。この切り出し処理は、以下のように実行される。
処理281では、データ管理手段211内の管理情報を参照
して、受信した転送パケツト内に終端が含まれる頁デー
タを全て割り出す。処理282では、処理281で割り出した
全ての頁データに対して、次に説明する283でのデータ
の転送処理と、284でのデータ管理手段211の更新との、
両方の処理を実行する。
上の、受信した転送パケツト内に終端が含まれる頁デ
ータとは、次のようなことである。第4図では例えば、
転送パケツト305cには、終端が含まれる頁データはな
い。また転送パケツト305dには、頁データ304aの終端が
含まれる。以下、305eでは304bと304cの2頁分、305fで
は304dから304fの3頁分、そして最後の転送パケツト30
5gでは304gと304hの2頁分である。
処理283では、表示制御手段212が制御して、表示デー
タ転送手段210が切り出された頁画像データを表示手段2
01の表示用バツフア252へ、またはデータ退避手段209へ
転送する。データを転送した際には、処理284で表示制
御手段212がデータ管理手段211の管理情報をデータの転
送処理に応じて更新する。
表示制御手段212は、表示データ転送手段210を制御し
て、データ退避手段209から表示手段201の表示用バツフ
ア252への転送も行う。この際にも、データ管理手段211
の管理情報をデータの転送処理に応じて更新する。
受信データ一時蓄積手段205内の、転送パケツト格納
領域は、そこに格納された全ての情報データが206、ま
たは207の情報解析手段によつて解析される。また、画
像データに対しては、データ退避手段209に退避された
後、同格納領域を再度データ受信手段204が受信する転
送パケツト格納領域として使用する。
表示制御手段212では、特許「画像表示装置」(特開
平1−134523号公報)記載のアルゴリズムを用いて、画
像データの転送を制御する。即ち、ユーザがマウス255
等を使つて表示要求を出す可能性の高い画像データは予
め表示用バツフア252に転送しておく。また、逆にユー
ザが表示要求を出す可能性の低い画像データは、表示バ
ツフア252には載せずにデータ退避手段の中に格納して
おく。ここで可能性の高いとは、例えば表示中の頁の、
次の頁や、参照している図面の頁である。また可能性の
低いとは、例えば表示中の頁と何の関連もない頁であ
る。
実際に画像データをCRT251上に表示する際には、表示
する画像データをフレームメモリ253に転送するのみで
済むので、予め画像データを表示用バツフア252に転送
しておくと、表示は高速に実行できる。
また、MMR(Modified Modified Reed)等の形式で圧
縮された画像データを取り扱う場合には、圧縮されたま
までデータを表示用バツフア252に格納しておき、表示
のためにフレームバツフア253へ転送する時に伸長処理
を実行すれば、表示用バツフア252上により多くの画像
データを格納することが可動になる。表示用バツフア25
2からフレームメモリ253へのデータパスの間に、データ
の伸長処理専用ハードウエアを設ければ、非常に高速な
表示が可能となる。
以下、端末装置200のデータ管理手段211の一実施例を
説明する。
データ管理手段211では、端末装置200内に蓄積された
頁データの格納位置、及び文書内の属性を管理する。本
実施例では第6図に示すように、400の文書データ管理
テーブル、410の頁データ管理テーブル、そして420の文
書属性管理テーブルによつて構成される。
文書データ管理テーブル400は、文書名称や、文書番
号等のリストである。例えば特許文書の場合には、「特
開昭」番号のリストである。本テーブルは、頁データ管
理テーブル410との間のポインタ401と、文書属性管理テ
ーブルとの間のポインタ402を有する。
頁データ管理テーブル410は、端末装置200内に蓄積さ
れた頁データのリストである。本テーブルは、受信デー
タ一時蓄積手段205との間のポインタ411と、表示用バツ
フア252との間のポインタ412を持つ。更に、本テーブル
内で同一文書のデータリストを形成するためにポインタ
413を有する。
頁データ管理テーブル410の各エントリーは、頁デー
タが到着するたびに本テーブルに付加していき、ポイン
タ413で同一文書のエントリーを繋げていく。これは通
信手段300に複数台のデータ蓄積装置100が設けられたシ
ステムに於いて、端末装置200から一度に複数台のデー
タ蓄積装置100からデータを受信する際に必要となるも
のである。これは複数台のデータ蓄積装置100がそれぞ
れの間で同期を取らずに次々とデータを転送してくるた
めである。
文書属性管理テーブル420は、文書内の頁属性等を管
理するためのテーブルである。本テーブルは、頁データ
管理テーブル410との間のポインタ421と、データ退避手
段209をアクセスするためのフアイル名称等へのポイン
タ422を有する。文書属性管理テーブル420自体の詳細に
関しては後で説明する。
文書属性管理テーブル420は、管理情報解析手段207が
管理情報記述部303を解析した結果である。
第7図は、文書属性管理テーブル420の一実施例を示
す図である。402は文書データ管理テーブル400との間の
ポインタ、421は頁データ管理テーブル410との間のポイ
ンタ、そして422はデータ退避手段209をアクセスするた
めのフアイル名称や、該当するデータのサイズやフアイ
ル内での格納位置等を管理するデータ構造体へのポイン
タである。
文書属性管理テーブル420は、423の物理属性リスト
と、424の論理属性テーブルを有する。物理属性リスト4
23は、本テーブルが管理する文書の各頁のリストであ
る。論理属性テーブル424は、本テーブルで管理する文
書の各頁を頁属性単位にリスト化したものである。425
のポインタは、物理属性リスト423と、論理属性テーブ
ル424との間の関係を管理するためのポインタである。
また、物理属性テーブル423には各エントリーに該当す
る頁データの、文書パケツト301内での格納位置を記述
しておく。この情報は、制御情報解析手段206が制御情
報記述部302を解析することによつて、生成される。
ポインタ402は、文書データ管理テーブル400内の該当
する文書エントリーのメモリアドレスを、文書属性管理
テーブル420内に記憶しておくことによつて実現でき
る。また、テーブル400内の該当する文書エントリーの
番号を文書属性管理テーブル420内に記憶しておき、400
の一番目のエントリーのメモリアドレスをシステム内の
共有領域に記憶しておくことによつても実現できる。
ポインタ403は、物理属性リスト423の各エントリーに
備えられ、頁データ管理テーブル410の該当エントリー
を指し示す。本ポインタの実現方法は、ポインタ402の
実現方法と同様である。即ち、頁データ管理テーブル41
0内の該当する頁エントリーのメモリ上アドレスを、物
理属性リスト423内に記憶しておくことによつて実現で
きる。また、テーブル410内の該当する頁エントリーの
番号を物理属性リスト423内に記憶しておいて、410の一
番目のエントリーのメモリアドレスをシステム内の共有
領域に記憶しておくことによつても実現できる。
ポインタ422は、文書属性管理テーブル420の各エント
リーに該当するデータの、データ退避手段209内での格
納位置を指し示す。ポインタ422の実施方法は、データ
退避手段209の実現方法に依存する。
データ退避手段209としては、ランダムアクセスが可
能なフアイルシステムを使用し、1文書当たり1フアイ
ルを使用して、頁データをシーケンシヤルに格納する形
態を取つている。この場合、ポインタ422は次のような
方法で実現されている。即ち、フアイル名称は文書属性
管理テーブル420内の1ヶ所で記憶しておき、そのフア
イル内でのデータの格納位置をフアイルの先頭からのオ
フセツト値等で、物理属性リスト423の該当するエント
リー内に設定しておく。
また、データ退避手段209として、1頁分のデータを
1つのフアイルに格納することも可能である。この場合
には、ポインタ422を次のような方法で実現できる。即
ち、フアイル名称を物理属性リスト423の該当するエン
トリー内に設定することによつて可能となる。
論理属性テーブル424は、頁の論理属性単位で文書内
の頁属性を管理するためのテーブルである。例えば特許
文書の場合には、「請求の範囲」、「本分」、「図面」
等の頁属性があり、それぞれに対してリスト形式で管理
する。ポインタ425は、論理属性テーブル424の各エント
リーと、物理属性テーブル423の該当するエントリーと
の間を関係付けるポインタである。例えば、「請求の範
囲」の一頁目が、文書内の一頁目であれば、論理属性テ
ーブル424の「請求の範囲」を管理するリストの1番目
のエントリーと、物理属性テーブル423の1番目のエン
トリーとをポインタ425で結ばれる。
また、文書属性管理テーブル420内には、例えば本テ
ーブルを参照したときに所望の頁データが端末装置200
内に既に蓄積されているか否かを高速に判別するため
に、データ管理用のビツトフィールドを設けることもで
きる。即ち、物理属性リスト420のエントリー数と同数
のビツト幅を持つビツトフィールドを設け、端末装置20
0内にデータが蓄積されていない頁に対応するビツトは
「0」に、また蓄積されている頁に対応するビツトは
「1」にしておく。このデータ管理用のビツトフィール
ドを設けることによつて、所望の頁のデータの端末装置
200内での蓄積位置を得る時に、そのデータが端末装置2
00内に無い場合には、データ蓄積装置100に対するデー
タ転送命令を送信する等の必要な処理が即座に実行でき
る。これは、ポインタ操作を行わずに、ビツトフィール
ドを参照するのみでデータの有無が判別できるためであ
る。
本実施例で説明したようなデータ管理手段211を設け
ることによつて、端末装置200上でユーザは様々な方法
で頁送りを実行できることになる。例えば、頁番号を指
定することによる頁送りや、頁の論理属性を指定するこ
とによる頁送り等が可能になる。例えば、「次頁」や
「図面頁」等の指定のことである。また、複数の文書に
対して所望の属性の頁のみを次々と見ていくことも可能
となる。例えば、複数の特許文書の「第一図」記載の頁
のみを表示のために識別しておき、「第一図」のみを次
々に見ていくことである。この頁送りの方法は特許文書
等の検索を行う際に、機械検索等によつて先ず候補を数
十件から数百件程度に絞り込んでおいてから、本当に関
係のある特許文書を高速に探し出すのに有効となる。
本実施例では文書データを画像データとしてデータ蓄
積装置100に蓄積していたが、本発明は画像データ以外
の形で電子化されたデータに対しても有効である。例え
ば、ミクストモードデータ等と呼ばれる、文字コードデ
ータと画像データが混在した文書データを取り扱う場合
である。ミクストモードデータの場合、文字コードデー
タと画像データの実体データと共に、これらの実体デー
タをどのようにに配置して表示するかという制御情報も
文書データの一部として存在することになる。ミクスト
モードデータを表示する際には、この制御情報を先ず解
析する必要がある。この場合、表示データ転送手段210
がデータを表示用バツフア252に転送する時に、この制
御情報を解析してしまうことによつて、実際にそのデー
タを表示する際には解析する必要がなくなるため、表示
処理の高速化を図ることが可能となる。
データ退避手段209は、本実施例で説明した方法の他
にも、次のような方法で実現することも可能である。即
ち、一つの文書を一フアイルに格納する場合、そのフア
イルのヘツダとして文書属性管理テーブル420を格納す
る。これにより、端末装置200にある全ての文書の文書
属性管理テーブル420をデータ管理手段211内に展開して
おく必要が無くなるので、データ管理手段211に必要な
メモリの量を減らすことができる。この場合、データ退
避手段209のフアイルヘツダとして格納された文書属性
管理テーブル420をデータ管理手段211のメモリ上に展開
する条件としては、次のようにすることができる。例え
ば、表示用バツフア252にある文書のある頁が格納され
ていれば、そのテーブルをデータ管理手段211内に展開
しておく。また表示用バツフア252にその文書のデータ
が一頁分も格納されていなければ、その文書の文書属性
管理テーブル420は展開せずに、データ退避手段209の中
のみで管理しておく。またこの際には、文書データ管理
テーブル400の各エントリーにその文書の文書属性管理
テーブル420がデータ管理手段211内に展開されているか
否かを示すステータスフラグ等を設けることもできる。
以下では、端末装置200から、データ蓄積装置100に対
して発するコマンドの詳細について、例を挙げて説明す
る。本例は、本発明を適用した文書情報システムの使用
目的を検索と想定したものである。即ち特許情報システ
ム等のように、ある特許文献に対する公知例を高速に探
し出すことを目的としたものである。
通信手段300には、端末装置200と、データ蓄積装置10
0の他に、検索専用の装置400が接続されている。ユーザ
は、端末装置200で検索用のキーワード等を入力して、
この検索装置400にアクセスして公知例検索を行う。
検索の結果得た文書のリストの内容を見るために、そ
の文書のリストを基にデータ読出命令を生成し、データ
蓄積装置100から文書データを読み出して、そのデータ
を端末装置200上に表示して読むことになる。
検索業務の中でのデータ蓄積装置100へのアクセス方
法としては、大別して次の二つの形態が求められる。先
ず一つ目は、検索の結果が未だあまり絞り込まれていな
い検索の初期の段階で、大量の文書の要点のみを次々に
見ていき、ユーザ自身が絞り込みを行うような場合であ
る。ここで言う要点とは、例えば特許文書の場合、「請
求の範囲」の部分や、「図面」等、その頁の特徴を示す
部分のことである。また、大量の文書の要点のみを見
て、ユーザが行つている検索の正当性を確認しようとす
るような場合もある。
二つ目のアクセス方法は、検索の結果が数件に迄絞り
込まれた検索の最終段階で、文書全体を丁寧に読む場合
である。これらどちらのアクセス方法を取るにしても、
高速な画像データの転送と表示は文書端末システムには
不可欠である。この高速化を実現するために、本実施例
では上で説明してきた各手段を備えると共に、端末装置
200から、データ蓄積装置100に対する次のようなコマン
ドを用意して、検索システムに対するニーズを満足させ
る。
先ずデータ蓄積装置100に対する画像データの読出コ
マンドであるが、複数文書の読み出しが一括して指定で
きる必要がある。これは検索の結果として見ようとする
文書は、複数件ある場合が多いためである。この複数文
書を指定するコマンドを命令送信手段203が送り出す際
には、データ管理手段211に文書データ管理テーブル400
を生成しておく。
データ蓄積装置100では、このコマンドに対してそれ
ぞれ文書パケツト301を生成して、転送パケツト305単位
で端末装置200に転送する。データ受信手段204が受信し
たデータの中から、制御情報記述部302と管理情報記述
部303をそれぞれの解析手段206と、207が解析して、文
書データ管理テーブル400をデータ管理手段211内に生成
して、既に生成されている文書データ管理テーブル400
の該当するエントリーとポインタ402で結合する。ま
た、受信したデータから表示データ切出手段208が文書
データを切り出すと、そのデータを頁データ管理テーブ
ル410に登録すると共に、データ管理手段211内の、文書
データ管理テーブル400とはポインタ401で、また文書属
性管理テーブル420とはポインタ421で結合する。
端末装置200が読み出そうとする文書データが、複数
のデータ蓄積装置100に分散されて蓄積されている場合
には、コマンドを複数のデータ蓄積装置100に対して一
斉に転送する。そして、各データ蓄積装置から独立して
転送されてくるデータを、データ受信手段204により順
次受信していく。この際、受信データ一時蓄積手段205
には複数のデータ蓄積装置から転送パケツト305が転送
されてくるので、各文書パケツト単位で、転送パケツト
305を格納したメモリセグメントのリスト管理を行う必
要がある。
文書データ管理テーブル400の、受信データ一時蓄積
手段205に対するポインタ411は、この転送パケツト305
を格納したメモリセグメントのリストのうち、最初のセ
グメントにアクセスできるようにすれば良い。
また格納された転送パケツト305のうち、表示データ
切出手段208によつてその内容の全てが端末装置200内で
蓄積されたものに対しては、それを格納していた受信デ
ータ一時蓄積手段205内のメモリセグメントは、その文
書パケツト301を管理するリストから外して、新たにデ
ータ受信手段204が受信する転送パケツト305を格納する
ために使用できるようにする。この際、受信データ一時
蓄積手段205に対するポインタ411を更新し、そのポイン
タ411が指示するメモリセグメント内の転送パケツト305
が、文書パケツト301内の何番目のパケツトであるかも
管理しておく。
データ蓄積装置100に対する画像データの読み出しコ
マンドとしては、複数文書の読み出しが一括して指定で
きると共に、それぞれの指定文書の部分的な読み出しも
指定できるようにする。この指定は、頁番号による物理
的な部分指定と、頁の内容による論理的な部分指定がで
きるようにする。また、物理的な指定と、論理的な指定
が同時にできて、しかも論理的な指定の中での物理的な
部分指定もできるようにする。
文書を部分的に読み出すコマンドを受信した際にも、
データ蓄積装置100は管理情報記述部303としては、文書
全体に関するものを生成して転送する。これによりデー
タ管理手段211内では、文書全体に関する文書属性管理
テーブル420を生成することができる。したがつて、後
で既に部分的に端末装置200内に格納されている文書の
データをデータ蓄積装置100から読み出す際には、この
文書属性管理テーブル420を参照することによつて、未
だ格納されていない文書データのみを読み出すためのコ
マンドを生成して転送することが可能になる。この結
果、通信手段300を介して転送するデータ量を減らすこ
とができるため、全体的な処理効率を向上させることが
可能となり、文書データの転送の高速化を図ることがで
きる。
データ蓄積装置100に対するコマンドとしては、画像
データの読み出しコマンドの他に、転送モードを指定す
るためのモード指定コマンドも用意する。これは先に記
した文書データを読み出すためのコマンドで部分指定を
行う場合、予め専用のコマンドでモードを設定しておく
ためのものである。このモード指定コマンドにより転送
モードが指定された際には、以後のデータ読み出しコマ
ンドで指定された文書は、先に指定されたモードでデー
タ蓄積装置100から部分的にデータを読み出して転送す
る。これは特に、検索の初期段階で大量の文書の要点の
みを端末装置200上で見ようとする場合に有効である。
即ち、検索の初期段階で文書のある一部分、例えば特許
文書の「第一図」のみを次々に見ていくような場合が多
いが、このような時に特に有効である。
この際には、ユーザの要求に応じて、比較的高速な頁
送りが実行されることになり、システムとしてはこの高
速な頁送りを実現するために、必要なデータを高速にア
クセスする必要が生じる。そのため必要なデータのみを
データ蓄積装置100から端末装置200に転送できるように
する必要がある。
またモードがモード指定コマンドによつて設定された
場合にも、先のように文書の部分的な読み出しを指定す
る読出コマンドをデータ蓄積装置100が受信した際に
は、データの読み出しは読出コマンドで指定されたモー
ドで優先的に読み出して転送するようできる。
検索業務の流れを考慮すると、文書データの読み出し
転送の部分指定は、文書データの読み出しコマンドを出
す時にユーザが指定することができるようにも、また指
定する文書の件数に応じて端末装置200が自動的に設定
できるようにもしておくことが必要である。
例えば、読み出す文書の件数が多い時には部分的な転
送を指定し、件数が少ない時には文書全体の転送を指定
する。部分的な転送を指定する場合には、どの部分の転
送するのかは、ユーザごとに自動的に指定されるように
もできる。これは予めユーザが文書の中でどの部分を最
も重視するのかをシステムに登録しておくことによつて
も実現できるし、端末装置200内にユーザの操作履歴を
管理する手段を設けて、以前にユーザが指定したモード
とその時の文書の件数等を登録しておき、その履歴情報
を参照することによつても実現することができる。
ユーザが端末装置200上で頁送りをする際には、次の
様なコマンドを発行することができる。これらのコマン
ドは、表示画面251上でメニユーとして表示したり、コ
マンドの種別ごとにクラスタリングしたポツプアツプメ
ニユーでユーザに提示し、マウス255で該当するコマン
ドを指定することによつて入力できる。コマンドとして
は、「次頁」や、「前頁」等の頁指定の他に、「次文
書」や、「前文書」等の文書指定のコマンドを用意す
る。この他に、「請求の範囲」や、「図面」等の頁論理
指定のコマンドも用意できる。
また、文書指定のコマンドを使用する際には、頁論理
指定による文書送りのモードも設定できるようにする。
またメニユーが指示されるたびに頁送り処理を実行する
「手動頁送り」のみではなく、予め決められた時間間隔
で次々に頁送りを実行する「自動頁送り」モードを設け
ることもできる。これは例えば複数の特許文書の「第一
図」記載の頁のみを、1秒ごとに自動的に頁送りする機
能である。この時間間隔は、ユーザごとに、また表示内
容に応じて自動的に設定するようにもできる。
例えば、図面の頁の時には間隔を短くし、逆に文章の
頁の時には間隔を長くする等である。この頁送りの時間
間隔の設定は、予めユーザが自分の操作パターンに応じ
て設定しておくこともできるし、端末装置200内にユー
ザの操作履歴を管理する手段を設けて、以前にそのユー
ザが行つた「手動頁送り」の操作間隔を登録しておき、
その履歴情報を参照して自動的に設定することもでき
る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、到着済みの文書データのその属性情
報を管理することにより、文書データをユーザが物理的
または論理的に表示することが可能となるため、システ
ムの使い勝手を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の文書情報システムの構成
図、第2図はデータのパケツト階層構造を示す図、第3
図はデータ蓄積装置内の処理の一例を示すPAD図、第4
図は端末装置内の処理の一例を示すPAD図、第5図は文
書パケツトの一例を示す図、第6図はデータ管理手段の
一実施例を示す図、第7図は文書属性管理テーブルの一
実施例を示す図である。 100……データ蓄積装置、103……データ属性管理手段、
104……管理情報読出手段、106……データ送信手段、10
7……データ一時蓄積手段、150……光デイスク、200…
…端末装置、205……受信データ一時蓄積装置、206……
制御情報解析手段、207……管理情報解析手段、208……
表示データ切出手段、209…データ退避手段、210……表
示データ転送手段、211……データ管理手段、212……表
示制御手段、251……CRT、253……表示用バツフア、253
……フレームメモリ、254……キーボード、255……マウ
ス、300……転送手段、301……文書パケツト、302……
制御情報記述部、303……管理情報記述部、304……画像
データ格納部、305……転送パケツト、400……文書デー
タ管理テーブル、401,402……ポインタ、410……頁デー
タ管理テーブル、411,412,413……ポインタ、420……文
書属性管理テーブル、421,422……ポインタ、423……物
理属性テーブル、424……論理属性テーブル、425……ポ
インタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠山 敦 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 東野 純一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−14571(JP,A) 特開 昭63−173162(JP,A) 特開 昭63−8972(JP,A) 特開 昭61−255390(JP,A) 実開 昭64−38873(JP,U) 赤川,”5000万件の特許広報類をすべ て記録する大規模光ディスク・データフ ァイル・システム−特許庁のペーパーレ スシステムを例に−”,日経エレクトロ ニクス,1986年10月6日 no.405, p.151−169 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/21 G09G 5/00 G06F 17/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文書データを蓄積する文書データ蓄積装置
    と、該文書データ蓄積装置から送られた文書データを格
    納するためのバッファを有し、上記転送された文書デー
    タを表示する表示端末とを具備する文書データ表示シス
    テムにおける文書表示方法において、 上記文書データ蓄積装置では、予め上記文書データを該
    文書データにおける論理位置および物理位置の少なくと
    もいずれか一方を含む文書位置情報とともに蓄積し、上
    記論理位置および物理位置の少なくともいずれか一方で
    特定された文書の箇所を複数読み出す指示を入力したと
    き、上記文書位置情報に基づき上記読出す箇所を含む上
    記文書のページを抽出し、複数の該ページと該ページに
    含まれる上記箇所に対応する文書位置情報とを含む所定
    長のパケットを生成して出力し、 上記表示端末では、操作者が特定した文書の複数箇所に
    ついての表示指示を上記文書データ蓄積装置に送り、上
    記表示指示の応答として送られたパケットを上記バッフ
    ァに一旦格納し、上記パケットに含まれる文書位置情報
    に基づいて上記表示指示された箇所を含む上記ページを
    表示することを特徴とする文書データ表示方法。
  2. 【請求項2】請求項1項記載の文書データ表示方法にお
    いて、 上記表示端末には記憶手段と表示データを格納するフレ
    ームメモリとを具備が具備されており、上記フレームメ
    モリが満杯の場合は、上記表示ページを上記記憶手段に
    退避することを特徴とする文書データ表示システム。
  3. 【請求項3】文書データを蓄積する文書データ蓄積装置
    と、該文書データ蓄積装置から送られた文書データを表
    示する表示端末とを備えた文書データ表示システムにお
    いて、 上記文書データ蓄積装置では、予め上記文書データを該
    文書データにおける論理位置および物理位置の少なくと
    もいずれか一方を含む文書位置情報とともに蓄積する蓄
    積手段と、上記論理位置および物理位置の少なくともい
    ずれか一方で特定された文書の箇所を複数読み出す指示
    を入力したとき、上記文書位置情報に基づき上記読出す
    箇所を含む上記文書のページを抽出し、複数の該ページ
    と該ページに含まれる上記箇所に対応する文書位置情報
    とを含む所定長のパケットを生成して出力する出力手段
    とを具備し、 上記表示端末では、操作者が特定した操作者が特定した
    文書の複数箇所についての表示指示を上記文書データ蓄
    積装置に送る表示指示送付手段と、上記表示指示の応答
    として送られたパケットを一旦格納するバッファ手段
    と、上記パケットに含まれる文書位置情報に基づいて上
    記表示指示された箇所を含む上記ページを表示する表示
    手段とを具備したことを特徴とする文書データ表示シス
    テム。
  4. 【請求項4】請求項3項記載の文書データ表示システム
    において、 上記表示端末における表示手段では記憶手段と表示デー
    タを格納するフレームメモリとを具備し、上記フレーム
    メモリが満杯の場合は、上記表示ページを上記記憶手段
    に退避する退避手段を有することを特徴とする文書デー
    タ表示システム。
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