JP2609640B2 - 画像表示装置 - Google Patents
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- JP2609640B2 JP2609640B2 JP62292023A JP29202387A JP2609640B2 JP 2609640 B2 JP2609640 B2 JP 2609640B2 JP 62292023 A JP62292023 A JP 62292023A JP 29202387 A JP29202387 A JP 29202387A JP 2609640 B2 JP2609640 B2 JP 2609640B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は文書等を計算機を用いて蓄積し、CRT上に表
示する画像表示装置に係り、特に画像を表示している間
に、次に表示要求のある画像を予測し画像の転送を先行
的に実行させるのに好適な画像表示装置の先行制御方法
に関する。
示する画像表示装置に係り、特に画像を表示している間
に、次に表示要求のある画像を予測し画像の転送を先行
的に実行させるのに好適な画像表示装置の先行制御方法
に関する。
従来の装置は、特開昭61−255390号に記載のように頁
送りを高速を実行するために、現在表示中の頁画像と次
に表示する頁画像の2面分のフレームメモリから構成し
ている。このような構成にすれば現在表示中の頁から、
あたかも本の頁をめくるかのように自然な形で、次の頁
を表示することができる。しかしながら、画像データを
外部の記憶媒体からフレームメモリに高速に転送する手
段がなければ、次々と頁をめくるといった機能を実現す
ることができない。一般に画像データは容量が大きいた
め、見ようとする文書をすべてフレームメモリに格納す
ることは困難である。普通、磁気ディスク装置や光ディ
スク装置などのような外部媒体に格納される。文書画像
表示装置はこれらの装置から要求された画像データを読
出し、メインメモリに転送し、そしてフレームメモリを
介し文書を表示する。このように、頁送りを高速に実現
するためには、外部媒体からの転送を含めた全体に最適
化する必要がある。
送りを高速を実行するために、現在表示中の頁画像と次
に表示する頁画像の2面分のフレームメモリから構成し
ている。このような構成にすれば現在表示中の頁から、
あたかも本の頁をめくるかのように自然な形で、次の頁
を表示することができる。しかしながら、画像データを
外部の記憶媒体からフレームメモリに高速に転送する手
段がなければ、次々と頁をめくるといった機能を実現す
ることができない。一般に画像データは容量が大きいた
め、見ようとする文書をすべてフレームメモリに格納す
ることは困難である。普通、磁気ディスク装置や光ディ
スク装置などのような外部媒体に格納される。文書画像
表示装置はこれらの装置から要求された画像データを読
出し、メインメモリに転送し、そしてフレームメモリを
介し文書を表示する。このように、頁送りを高速に実現
するためには、外部媒体からの転送を含めた全体に最適
化する必要がある。
この課題を解決するためには、アクセスパスの高速
化,キャッシュメモリなど記憶媒体の仮想化による高速
化などが必要になる。これらの高速化技術は現在の電子
計算機に採用されているものである。すなわち、アクセ
スパスの高速化は、速度そのものを高速にするかパスを
並列に備え見かけ上の速度を高速にするかによって実現
できる。キャッシュメモリなど記憶媒体の仮想化による
高速化は、CPUと主記憶との容量の違い,速度の違いを
吸収するために必要である。すなわち、いったん低速な
媒体から転送してきたデータを、より高速な媒体に格納
しておき、二度目以後のアクセスは高速な媒体に対して
行うものである。普通高速な記憶装置の方が容量が小さ
いため、メモリ管理が必要になる。LRU(Least Recentl
y Used)といった方法が仮想記憶装置でよく採用されて
いる。この方法では、高速記憶の空き領域がなくなれ
ば、新たに転送する領域として、最も参照されていない
領域を選ぶ。そうすると高速記憶へのアクセス率が高く
なるため、全体として高速な大容量の記憶装置が実現で
きる。
化,キャッシュメモリなど記憶媒体の仮想化による高速
化などが必要になる。これらの高速化技術は現在の電子
計算機に採用されているものである。すなわち、アクセ
スパスの高速化は、速度そのものを高速にするかパスを
並列に備え見かけ上の速度を高速にするかによって実現
できる。キャッシュメモリなど記憶媒体の仮想化による
高速化は、CPUと主記憶との容量の違い,速度の違いを
吸収するために必要である。すなわち、いったん低速な
媒体から転送してきたデータを、より高速な媒体に格納
しておき、二度目以後のアクセスは高速な媒体に対して
行うものである。普通高速な記憶装置の方が容量が小さ
いため、メモリ管理が必要になる。LRU(Least Recentl
y Used)といった方法が仮想記憶装置でよく採用されて
いる。この方法では、高速記憶の空き領域がなくなれ
ば、新たに転送する領域として、最も参照されていない
領域を選ぶ。そうすると高速記憶へのアクセス率が高く
なるため、全体として高速な大容量の記憶装置が実現で
きる。
上記従来技術は、フレームメモリからの表示を高速化
するためのもので、外部記憶からの転送まで含めた装置
全体として頁送りを高速にする点について配慮がされて
おらず、装置の利用者が見たい文書画像に表示要求を出
しても即座に表示されないという問題があった。また仮
想記憶装置にみられるメモリ管理方式では、次にアクセ
スされる可能性の高いデータ領域を先行的に転送すると
いう点について配慮がされておらず、高速記憶にデータ
が存在しなかった場合、低速記憶からの転送を待たなけ
ればならないという問題点があった。
するためのもので、外部記憶からの転送まで含めた装置
全体として頁送りを高速にする点について配慮がされて
おらず、装置の利用者が見たい文書画像に表示要求を出
しても即座に表示されないという問題があった。また仮
想記憶装置にみられるメモリ管理方式では、次にアクセ
スされる可能性の高いデータ領域を先行的に転送すると
いう点について配慮がされておらず、高速記憶にデータ
が存在しなかった場合、低速記憶からの転送を待たなけ
ればならないという問題点があった。
本発明の目的は、大容量の画像データが格納されてい
る外部記憶と、表示用のデータを格納しているフレーム
メモリとの速度差・容量差を解消し、表示要求が発生し
てから即座に画像を表示しうる装置を実現することにあ
る。
る外部記憶と、表示用のデータを格納しているフレーム
メモリとの速度差・容量差を解消し、表示要求が発生し
てから即座に画像を表示しうる装置を実現することにあ
る。
上記目的は、高速記憶であるフレームメモリを複数備
え、過去に表示した画像系列と表示中の画像に関連した
画像情報とから次に要求されるであろう画像を予測する
手段を備えることにより達成される。
え、過去に表示した画像系列と表示中の画像に関連した
画像情報とから次に要求されるであろう画像を予測する
手段を備えることにより達成される。
より具体的には、画像蓄積手段に蓄積された画像の少
なくともその1部をなし、利用者の表示要求に応じた部
分画像を通信経路を介して受信して、表示する画像表示
手段を有する画像表示装置において、画像表示手段と通
信経路との間に接続され、画像蓄積手段に格納された画
像のうち画像表示手段に表示する部分画像を格納する複
数のフレームメモリから構成されるフレームメモリ群
と、予め、各部分画像と関連する部分画像を識別するた
めの識別情報を対応づけて記憶する記憶手段と、部分画
像のうち利用者から表示要求があった第1の部分画像お
よび記憶手段の記憶内容に基づいて、第1の部分画像の
次に表示要求がある第2の部分画像を予測する予測手段
と、予測手段で予測された第2の部分画像を前記フレー
ムメモリに転送する転送手段とを有することを特徴とす
る。
なくともその1部をなし、利用者の表示要求に応じた部
分画像を通信経路を介して受信して、表示する画像表示
手段を有する画像表示装置において、画像表示手段と通
信経路との間に接続され、画像蓄積手段に格納された画
像のうち画像表示手段に表示する部分画像を格納する複
数のフレームメモリから構成されるフレームメモリ群
と、予め、各部分画像と関連する部分画像を識別するた
めの識別情報を対応づけて記憶する記憶手段と、部分画
像のうち利用者から表示要求があった第1の部分画像お
よび記憶手段の記憶内容に基づいて、第1の部分画像の
次に表示要求がある第2の部分画像を予測する予測手段
と、予測手段で予測された第2の部分画像を前記フレー
ムメモリに転送する転送手段とを有することを特徴とす
る。
[作用] フレームメモリに格納された画像データは即座に表示
することができる。しかし、このフレームメモリに大量
の文書画像データを格納しておくことは容量的に困難で
ある。これらのデータは普通、低速度の外部記憶に格納
されている。そこで複数のフレームメモリがあれば、表
示中のフレームメモリ以外のフレームメモリに他の文書
画像を格納しておくことができるので、表示要求のあっ
た文書画像がフレームメモリに既に格納されてあった場
合、即座に表示することができる。
することができる。しかし、このフレームメモリに大量
の文書画像データを格納しておくことは容量的に困難で
ある。これらのデータは普通、低速度の外部記憶に格納
されている。そこで複数のフレームメモリがあれば、表
示中のフレームメモリ以外のフレームメモリに他の文書
画像を格納しておくことができるので、表示要求のあっ
た文書画像がフレームメモリに既に格納されてあった場
合、即座に表示することができる。
また、利用者が表示された文書を見ている時間を利用
して画像を先行的に転送する。それによって、次に表示
要求のある文書頁の予測が適中した場合、即座に表示す
ることができる。この予測は、次のような経験側に基づ
いている。頁送りは現在見ている頁の前後である確率が
高い。また、関連した頁、すなわちその文書で参照して
いる図や表の頁、もしくは参考文献である他の文書であ
る確率が高い。
して画像を先行的に転送する。それによって、次に表示
要求のある文書頁の予測が適中した場合、即座に表示す
ることができる。この予測は、次のような経験側に基づ
いている。頁送りは現在見ている頁の前後である確率が
高い。また、関連した頁、すなわちその文書で参照して
いる図や表の頁、もしくは参考文献である他の文書であ
る確率が高い。
以下、本発明の一実施例を説明する。第1図は、文書
画像表示装置と関連装置の構成を示した図である。文書
画像表示装置はCPU20によって制御される。入力制御部1
00に接続されたキーボード110およびマウス120から、本
装置の利用者は文献の検索や表示要求を入力する。出力
制御部200は、システム・バス10に接続された画像メモ
リ群300から、いずれかの画像メモリを選択しフレーム
・メモリ210へ画像情報を転送する。CRTC220は、フレー
ム・メモリ210の画像情報をCRT230に描画する。画像メ
モリ1から画像メモリNは個別の機能部分として構成し
てもよいし、また画像メモリ300を一つの機能部分とし
て構成し、その内部を論理的に分割することによってN
個を画像メモリ群として構成してもよい。画像メモリ30
0に格納された情報の形態は画像であるが、容量を削減
し、転送時間を短縮するために、公知の画像圧縮符号の
形式でもよい。また、出力制御部200はメモリ30に格納
された文字情報や図形情報も画像に展開してフレーム・
メモリ210へ転送する。さらに出力制御部は同一のCRT上
に複数の画面を表示するいわゆるマルチウインドウの制
御も実行してもよい。従って、画像メモリ群300のそれ
ぞれの画像メモリには、一枚の頁が画像情報の形式で格
納されることになる。補助ファイル40は、CPU20の作業
用と、画像情報に対応した付加的情報の格納用に用いら
れる。通信制御部50はLAN60を経由して他の装置と情報
の交換を実行する。第1図の画像蓄積装置は、通信制御
部50,CPU20,メモリ30,補助ファイル40、そして画像ファ
イル70などから構成される。
画像表示装置と関連装置の構成を示した図である。文書
画像表示装置はCPU20によって制御される。入力制御部1
00に接続されたキーボード110およびマウス120から、本
装置の利用者は文献の検索や表示要求を入力する。出力
制御部200は、システム・バス10に接続された画像メモ
リ群300から、いずれかの画像メモリを選択しフレーム
・メモリ210へ画像情報を転送する。CRTC220は、フレー
ム・メモリ210の画像情報をCRT230に描画する。画像メ
モリ1から画像メモリNは個別の機能部分として構成し
てもよいし、また画像メモリ300を一つの機能部分とし
て構成し、その内部を論理的に分割することによってN
個を画像メモリ群として構成してもよい。画像メモリ30
0に格納された情報の形態は画像であるが、容量を削減
し、転送時間を短縮するために、公知の画像圧縮符号の
形式でもよい。また、出力制御部200はメモリ30に格納
された文字情報や図形情報も画像に展開してフレーム・
メモリ210へ転送する。さらに出力制御部は同一のCRT上
に複数の画面を表示するいわゆるマルチウインドウの制
御も実行してもよい。従って、画像メモリ群300のそれ
ぞれの画像メモリには、一枚の頁が画像情報の形式で格
納されることになる。補助ファイル40は、CPU20の作業
用と、画像情報に対応した付加的情報の格納用に用いら
れる。通信制御部50はLAN60を経由して他の装置と情報
の交換を実行する。第1図の画像蓄積装置は、通信制御
部50,CPU20,メモリ30,補助ファイル40、そして画像ファ
イル70などから構成される。
次に、このシステム動作の流れを利用者からの表示要
求に注目して説明する。CRT230上に表示された画面に従
って、利用者はキーボード110やマウス120を介して要求
を入力する。文書Aが頁a1からaAで構成されている場
合、文書A・頁a1の表示要求をキーボード110もしくは
マウス120から入力する。CPU20は要求画像の文書A・頁
a1が画像メモリ群300のいずれかに格納されているか否
かを確認する。もし既に格納されていれば、その画像メ
モリを出力制御部を経由してCRT230上に表示する。もし
格納されていなければ、通信制御部50,LAN60を経由して
画像蓄積装置のCPU20に対して画像転送要求を発行し画
像ファイル70に格納されている文書A・頁a1の画像情報
を通信制御部50,LAN60を経由して文書画像表示装置の画
像メモリ群300のなかの転送可能な画像メモリへ転送
し、表示する。そして表示された画像を見た後、次に利
用者はどの頁を見るかを決め再び表示要求を入力するこ
とになる。この間の時間、すなわち画像表示の実行が終
わり、表示要求が入力されるまでの時間は、文書画像表
示装置にとって、利用者からの入力待ちになり、他の作
業を実行させることが可能になる。どの頁を次に見るか
は、その前後の頁や関連した内容の書かれた頁である可
能性が高いので、前述した入力待ちの時間を利用して先
行的にそれらの画像を転送しておけば、表示要求を入力
してから表示開始までの所要時間を短縮することができ
る。以下この先行的な制御方法を詳しく説明する。画像
ファイル70は文書画像表示装置に存在しても、ここで述
べる制御方法を変更する必要はない。
求に注目して説明する。CRT230上に表示された画面に従
って、利用者はキーボード110やマウス120を介して要求
を入力する。文書Aが頁a1からaAで構成されている場
合、文書A・頁a1の表示要求をキーボード110もしくは
マウス120から入力する。CPU20は要求画像の文書A・頁
a1が画像メモリ群300のいずれかに格納されているか否
かを確認する。もし既に格納されていれば、その画像メ
モリを出力制御部を経由してCRT230上に表示する。もし
格納されていなければ、通信制御部50,LAN60を経由して
画像蓄積装置のCPU20に対して画像転送要求を発行し画
像ファイル70に格納されている文書A・頁a1の画像情報
を通信制御部50,LAN60を経由して文書画像表示装置の画
像メモリ群300のなかの転送可能な画像メモリへ転送
し、表示する。そして表示された画像を見た後、次に利
用者はどの頁を見るかを決め再び表示要求を入力するこ
とになる。この間の時間、すなわち画像表示の実行が終
わり、表示要求が入力されるまでの時間は、文書画像表
示装置にとって、利用者からの入力待ちになり、他の作
業を実行させることが可能になる。どの頁を次に見るか
は、その前後の頁や関連した内容の書かれた頁である可
能性が高いので、前述した入力待ちの時間を利用して先
行的にそれらの画像を転送しておけば、表示要求を入力
してから表示開始までの所要時間を短縮することができ
る。以下この先行的な制御方法を詳しく説明する。画像
ファイル70は文書画像表示装置に存在しても、ここで述
べる制御方法を変更する必要はない。
第2図は先行的な制御方法を実現する概念的な構成例
を示した図である。画像メモリ群10が8ケの画像メモリ
から構成されているとする。入力切換転送部20は予測制
御部40の出力に従って、21から入力される画像情報を22
を通じて画像メモリ群10のいずれかの画像メモリへ転送
する。出力切換転送部30は予測制御部40の出力に従っ
て、32を通じて画像メモリから画像情報を読み出し31へ
転送する。従って、21,31を通じた画像メモリへのアク
セスは予測制御部40によって制御されることになる。そ
して予測制御部40は、資源モニタ部50,表示系列記憶部6
0,関連情報記憶部70からの出力にもとづいて、次に表示
要求のある文書・頁を予測し、どの画像メモリへ転送す
るかを決定する。資源モニタ部50は第1図に示した文書
画像表示装置と関連装置を構成するブロック,CPU,補助
ファイル,通信制御,LANそして画像ファイルなどの資源
の使用状態を監視している。予測制御によって次々と先
行的に画像を転送し始めると、これらの資源が占有的に
使われることになる。たとえば、文書画像表示装置にお
いてマルチウインドウを用いて2つ以上の表示ウインド
ウが存在する場合、両者をバランスさせてCPUを使う必
要がある。また、複数の文書画像表示装置が同一のLAN
に接続されている場合、複数の画像転送要求が同時に発
行されることがあり、LAN上のデータ・トラフィックが
増大する。このように資源の余裕を越えて転送要求を出
すことは、システム全体としてのスループットを下げる
ことになるので、占有状態のモニタ情報を予測制御部40
に伝える。表示系列記憶部60は、過去は表示要求を記憶
しておき予測制御部40に伝える。この情報によって、次
にどの頁が要求されるかを予測することができる。さら
に、関連情報記憶部70は、現在表示中の頁に関連した頁
の情報を予測制御部40に伝えることによって、次にどの
頁が要求されるかを予測することができる。これらの部
分、予測制御部40,資源モニタ部50,表示系列記憶部60と
関連情報記憶部70のそれぞれの構成方法、及びこれらの
相互関係については、後に詳しく述べる。
を示した図である。画像メモリ群10が8ケの画像メモリ
から構成されているとする。入力切換転送部20は予測制
御部40の出力に従って、21から入力される画像情報を22
を通じて画像メモリ群10のいずれかの画像メモリへ転送
する。出力切換転送部30は予測制御部40の出力に従っ
て、32を通じて画像メモリから画像情報を読み出し31へ
転送する。従って、21,31を通じた画像メモリへのアク
セスは予測制御部40によって制御されることになる。そ
して予測制御部40は、資源モニタ部50,表示系列記憶部6
0,関連情報記憶部70からの出力にもとづいて、次に表示
要求のある文書・頁を予測し、どの画像メモリへ転送す
るかを決定する。資源モニタ部50は第1図に示した文書
画像表示装置と関連装置を構成するブロック,CPU,補助
ファイル,通信制御,LANそして画像ファイルなどの資源
の使用状態を監視している。予測制御によって次々と先
行的に画像を転送し始めると、これらの資源が占有的に
使われることになる。たとえば、文書画像表示装置にお
いてマルチウインドウを用いて2つ以上の表示ウインド
ウが存在する場合、両者をバランスさせてCPUを使う必
要がある。また、複数の文書画像表示装置が同一のLAN
に接続されている場合、複数の画像転送要求が同時に発
行されることがあり、LAN上のデータ・トラフィックが
増大する。このように資源の余裕を越えて転送要求を出
すことは、システム全体としてのスループットを下げる
ことになるので、占有状態のモニタ情報を予測制御部40
に伝える。表示系列記憶部60は、過去は表示要求を記憶
しておき予測制御部40に伝える。この情報によって、次
にどの頁が要求されるかを予測することができる。さら
に、関連情報記憶部70は、現在表示中の頁に関連した頁
の情報を予測制御部40に伝えることによって、次にどの
頁が要求されるかを予測することができる。これらの部
分、予測制御部40,資源モニタ部50,表示系列記憶部60と
関連情報記憶部70のそれぞれの構成方法、及びこれらの
相互関係については、後に詳しく述べる。
第3図は、各画像メモリを個別の機能部品として構成
せずに、一つの機能部品として構成した場合の分割方法
を説明した図である。画像メモリ管理テーブル10と画像
メモリ20から構成し、画像メモリ管理テーブルには、論
理的な画像メモリに対応した画像メモリ20における先頭
アドレスと長さなどを格納する。第3図に示した分割状
態では、画像メモリ20上には、2番目の画像メモリ,1番
目の画像メモリそして5番目の画像メモリが割り当てら
れている。圧縮された画像や、大きさの異なる画像では
1枚当りの容易が変化するため、2番目の画像メモリの
内容を他の画像データに変更する場合、L1の長さに納ま
らないときには、画像メモリ20の先頭からL1の長さの領
域は無効領域になる。ハッチングの領域はこのようにし
てできた無効領域を示す。これらの無効領域の大きさの
管理は公知の技術で解決できる。
せずに、一つの機能部品として構成した場合の分割方法
を説明した図である。画像メモリ管理テーブル10と画像
メモリ20から構成し、画像メモリ管理テーブルには、論
理的な画像メモリに対応した画像メモリ20における先頭
アドレスと長さなどを格納する。第3図に示した分割状
態では、画像メモリ20上には、2番目の画像メモリ,1番
目の画像メモリそして5番目の画像メモリが割り当てら
れている。圧縮された画像や、大きさの異なる画像では
1枚当りの容易が変化するため、2番目の画像メモリの
内容を他の画像データに変更する場合、L1の長さに納ま
らないときには、画像メモリ20の先頭からL1の長さの領
域は無効領域になる。ハッチングの領域はこのようにし
てできた無効領域を示す。これらの無効領域の大きさの
管理は公知の技術で解決できる。
第4図は、表示要求のあった画像番号の時系列と、画
像メモリの内容、それに対応した動作の概略を示した図
である。システムが起動された時、画像メモリには、画
像が格納されていないとする。画像メモリが8組存在す
る場合、表示要求系列のNo.1からNo.8までは、要求毎に
空き画像メモリに格納される。第5図にNo.5までの要求
に対応した画像メモリの内容を示す。表示要求No.9で画
像番号P#0003が要求されている。P#0003は既に画像
メモリ3に格納されているので、転送は実行せずに、こ
の画像メモリ3の内容を表示する。すなわち、複数の画
像メモリを備えることによって、転送回数を減らすこと
ができる。このような実行管理は、第2図に示した予測
制御部40が、画像メモリ群10に格納されている画像番号
を管理することによって実現することができる。また、
第4図の表示要求No.10も同様に、P#0004は既に画像
メモリ4に格納されているので転送は実行しない。さら
に、表示要求No.11の画像番号P#0010の要求があった
場合、この画像は画像メモリにも存在せず、また画像メ
モリにも空き領域がないため、8組の画像メモリのなか
から、どれか1面の画像メモリを選択し、その領域に転
送しなければならない。第4図においては、画像メモリ
群に存在する画像のなかで、最も古く表示要求のあった
画像番号の画像の格納された画像メモリを、選択してい
る。この選択方法はLRU(Least Recently Used)法とし
て知られている方法である。No.11の表示要求に対し、
最も古く表示要求のあったのはP#0001であり、画像メ
モリ1に格納されているため、画像メモリ1にP#0010
を転送する。No.12の表示要求に対しては、画像メモリ
2に、No.13に対しては、画像メモリ5に転送する。こ
こで、画像メモリ5を選択したのは、画像メモリ3,4よ
りも画像メモリ5の画像情報の方が古く表示要求があっ
たことによる。この時の画像メモリ内容を第6図に示
す。
像メモリの内容、それに対応した動作の概略を示した図
である。システムが起動された時、画像メモリには、画
像が格納されていないとする。画像メモリが8組存在す
る場合、表示要求系列のNo.1からNo.8までは、要求毎に
空き画像メモリに格納される。第5図にNo.5までの要求
に対応した画像メモリの内容を示す。表示要求No.9で画
像番号P#0003が要求されている。P#0003は既に画像
メモリ3に格納されているので、転送は実行せずに、こ
の画像メモリ3の内容を表示する。すなわち、複数の画
像メモリを備えることによって、転送回数を減らすこと
ができる。このような実行管理は、第2図に示した予測
制御部40が、画像メモリ群10に格納されている画像番号
を管理することによって実現することができる。また、
第4図の表示要求No.10も同様に、P#0004は既に画像
メモリ4に格納されているので転送は実行しない。さら
に、表示要求No.11の画像番号P#0010の要求があった
場合、この画像は画像メモリにも存在せず、また画像メ
モリにも空き領域がないため、8組の画像メモリのなか
から、どれか1面の画像メモリを選択し、その領域に転
送しなければならない。第4図においては、画像メモリ
群に存在する画像のなかで、最も古く表示要求のあった
画像番号の画像の格納された画像メモリを、選択してい
る。この選択方法はLRU(Least Recently Used)法とし
て知られている方法である。No.11の表示要求に対し、
最も古く表示要求のあったのはP#0001であり、画像メ
モリ1に格納されているため、画像メモリ1にP#0010
を転送する。No.12の表示要求に対しては、画像メモリ
2に、No.13に対しては、画像メモリ5に転送する。こ
こで、画像メモリ5を選択したのは、画像メモリ3,4よ
りも画像メモリ5の画像情報の方が古く表示要求があっ
たことによる。この時の画像メモリ内容を第6図に示
す。
第7図,第8図,第9図を用いてLRU法にもとづいた
画像メモリ管理方法の詳細を説明する。ポインタ00は空
き画像メモリの先頭番号、ポインタ01は最も新しく表示
要求のあった画像メモリ、ポインタ02は最も古く表示要
求のあった画像メモリを指している。ポインタ1とポイ
ンタ2は、アクセス順を管理するためのポインタであ
り、ポインタ1は、その画像メモリより、より新しく表
示要求のあったもの、ポインタ2は、より古く表示要求
のあった画像を指す。ポインタの値が0になっていると
ころは、連鎖の終了を示す。第7図は第5図に示した状
態に対するポインタ類の値を示したものである。ポイン
タ00によって、画像メモリ6〜8が空き領域であるこ
と、ポインタ01から最も新しく表示要求のあった画像が
画像メモリ5であり、ポインタ2を順にたぐることによ
って表示要求のアクセス順がわかる。ポインタ02とポイ
ンタ1はポインタ01とポインタ2の逆方向の連鎖を示す
ポインタであり、アクセス順を変更する場合に、有効に
なる。また画像番号には各画像メモリに格納された画像
情報の番号が格納されている。第8図は第6図の状態に
なる直前の管理状態を、第9図は第6図の状態になった
時の管理状態を示した図である、すなわち、第8図にお
いて最も古く表示要求のあった画像はポインタ02から画
像メモリ5であることがわかる。従って、P#0012の表
示要求に対し、画像メモリ5の領域に画像を転送し、ポ
インタ類を次のように変更する。すなわち、最も新しく
表示要求のあったのを画像メモリ5にするためポインタ
01を5に、また次に新しく表示要求のあった画像メモリ
を2とするため、関連するポインタ1とポインタ2を書
きかえる。ここでは、画像メモリ2のポインタ1が0か
ら5に、画像メモリ5のポインタ1を6から0に、ポイ
ンタ2を0から2に、画像メモリ6のポインタ2を5か
ら0に書きかえられている。そして、最も古く表示要求
のあった画像は6になるためのポインタ02も5から6に
書きかえられている。
画像メモリ管理方法の詳細を説明する。ポインタ00は空
き画像メモリの先頭番号、ポインタ01は最も新しく表示
要求のあった画像メモリ、ポインタ02は最も古く表示要
求のあった画像メモリを指している。ポインタ1とポイ
ンタ2は、アクセス順を管理するためのポインタであ
り、ポインタ1は、その画像メモリより、より新しく表
示要求のあったもの、ポインタ2は、より古く表示要求
のあった画像を指す。ポインタの値が0になっていると
ころは、連鎖の終了を示す。第7図は第5図に示した状
態に対するポインタ類の値を示したものである。ポイン
タ00によって、画像メモリ6〜8が空き領域であるこ
と、ポインタ01から最も新しく表示要求のあった画像が
画像メモリ5であり、ポインタ2を順にたぐることによ
って表示要求のアクセス順がわかる。ポインタ02とポイ
ンタ1はポインタ01とポインタ2の逆方向の連鎖を示す
ポインタであり、アクセス順を変更する場合に、有効に
なる。また画像番号には各画像メモリに格納された画像
情報の番号が格納されている。第8図は第6図の状態に
なる直前の管理状態を、第9図は第6図の状態になった
時の管理状態を示した図である、すなわち、第8図にお
いて最も古く表示要求のあった画像はポインタ02から画
像メモリ5であることがわかる。従って、P#0012の表
示要求に対し、画像メモリ5の領域に画像を転送し、ポ
インタ類を次のように変更する。すなわち、最も新しく
表示要求のあったのを画像メモリ5にするためポインタ
01を5に、また次に新しく表示要求のあった画像メモリ
を2とするため、関連するポインタ1とポインタ2を書
きかえる。ここでは、画像メモリ2のポインタ1が0か
ら5に、画像メモリ5のポインタ1を6から0に、ポイ
ンタ2を0から2に、画像メモリ6のポインタ2を5か
ら0に書きかえられている。そして、最も古く表示要求
のあった画像は6になるためのポインタ02も5から6に
書きかえられている。
これまで述べた画像メモリの管理方法では、表示要求
のあった画像のアクセス順に着目していた。しかし、参
照ひん度の高い画像がある場合、アクセス順だけの評価
基準ではなく、画像そのものの優先順位があった方が無
駄な画像転送を制限できる可能性がある。たとえば、特
許公報などの文書を画像表示装置上に出力して内容を見
る場合、本分を読み進みながら、請求の範囲の記述され
た頁を参照したり、代表的な図を参照するのが普通であ
ろう。この時、単なる表示要求のあったアクセス順のみ
で管理するよりも、画像の優先順位をも加えた選択方法
を採用した方が好ましい。第10図は画像に対してあらか
じめ与えられた優先度とアクセス順から画像メモリを管
理する方法を示した流れ図(PAD:Program Aralysis Dia
gram)である。ステップ100で関連変数を初期化する。P
TRはポインタを格納する中間変数、EXISTは表示要求の
あった画像が現在の画像メモリ中に存在するか否かをあ
らわす論理変数、そしてパージ候補レベルは、画像メモ
リに空き領域が存在せず、かつ表示要求画像も存在しな
かった場合、どの画像メモリの領域に表示要求画像を転
送するかを決定する優先レベルを格納する中間変数であ
る。ステップ200は、画像メモリ群にわたって、EXISTが
偽であるあいだくり返すことを示す。ステップ210は、
現在調べている画像のアクセス順と優先度の差を求め、
その値とパージ候補レベルを比較することを示す。も
し、差がページ候補レベルよりも大きければ、ステップ
211を実行し、PTRで指された画像をパージ候補画像とす
る。次にステップ220で表示要求画像がPTRで指される画
像メモリに格納された画像番号を比較する。もし一致す
れば、ステップ211,ステップ222を実行する。すなわ
ち、論理変数EXISTを真にし、アクセス順を更新するた
めポインタ類を変更する。もし一致しなければ、次のア
クセス順をもつ画像についてステップ210以下をくり返
す。ステップ200のくり返しが終了したのち、ステップ3
00によって、もし論理変数が偽であれば、すなわち画像
メモリに表示要求画像が存在しなければ、ステップ310
とステップ320を実行する。この時、パージ候補画像が
決定されているため、ステップ310でアクセス順を更新
するためのポインタ類を変更し、ステップ320で、パー
ジ候補画像領域に表示要求画像を転送する。このように
して、優先度の大きい画像はパージされず常駐化するこ
とができる。
のあった画像のアクセス順に着目していた。しかし、参
照ひん度の高い画像がある場合、アクセス順だけの評価
基準ではなく、画像そのものの優先順位があった方が無
駄な画像転送を制限できる可能性がある。たとえば、特
許公報などの文書を画像表示装置上に出力して内容を見
る場合、本分を読み進みながら、請求の範囲の記述され
た頁を参照したり、代表的な図を参照するのが普通であ
ろう。この時、単なる表示要求のあったアクセス順のみ
で管理するよりも、画像の優先順位をも加えた選択方法
を採用した方が好ましい。第10図は画像に対してあらか
じめ与えられた優先度とアクセス順から画像メモリを管
理する方法を示した流れ図(PAD:Program Aralysis Dia
gram)である。ステップ100で関連変数を初期化する。P
TRはポインタを格納する中間変数、EXISTは表示要求の
あった画像が現在の画像メモリ中に存在するか否かをあ
らわす論理変数、そしてパージ候補レベルは、画像メモ
リに空き領域が存在せず、かつ表示要求画像も存在しな
かった場合、どの画像メモリの領域に表示要求画像を転
送するかを決定する優先レベルを格納する中間変数であ
る。ステップ200は、画像メモリ群にわたって、EXISTが
偽であるあいだくり返すことを示す。ステップ210は、
現在調べている画像のアクセス順と優先度の差を求め、
その値とパージ候補レベルを比較することを示す。も
し、差がページ候補レベルよりも大きければ、ステップ
211を実行し、PTRで指された画像をパージ候補画像とす
る。次にステップ220で表示要求画像がPTRで指される画
像メモリに格納された画像番号を比較する。もし一致す
れば、ステップ211,ステップ222を実行する。すなわ
ち、論理変数EXISTを真にし、アクセス順を更新するた
めポインタ類を変更する。もし一致しなければ、次のア
クセス順をもつ画像についてステップ210以下をくり返
す。ステップ200のくり返しが終了したのち、ステップ3
00によって、もし論理変数が偽であれば、すなわち画像
メモリに表示要求画像が存在しなければ、ステップ310
とステップ320を実行する。この時、パージ候補画像が
決定されているため、ステップ310でアクセス順を更新
するためのポインタ類を変更し、ステップ320で、パー
ジ候補画像領域に表示要求画像を転送する。このように
して、優先度の大きい画像はパージされず常駐化するこ
とができる。
これまでは、表示要求のあった画像が画像メモリ中に
存在するか否かで転送をどのようにするかの制御方法と
画像メモリの管理方法について述べた。
存在するか否かで転送をどのようにするかの制御方法と
画像メモリの管理方法について述べた。
次に先行的に画像を転送する方法について述べる。こ
の場合は、表示要求のあった画像とともに予測された画
像も転送されてくるため、これまで述べた画像メモリの
管理方法が少し異なる。第7図,第8図,第9において
はポンインタ01が最も新しく表示要求のあった画像メモ
リを指しているが、予測画像にも表示要求があったもの
と見なす管理方法に変更する必要がある。
の場合は、表示要求のあった画像とともに予測された画
像も転送されてくるため、これまで述べた画像メモリの
管理方法が少し異なる。第7図,第8図,第9において
はポンインタ01が最も新しく表示要求のあった画像メモ
リを指しているが、予測画像にも表示要求があったもの
と見なす管理方法に変更する必要がある。
Least Recently Requested法と呼ぶのが近い。
第11図は、過去に表示を要求した画像番号の系列か
ら、未来に表示を要求されるであろう画像番号の系列の
予測例である。この方法は、第2図における表示系列記
憶部60と予測制御部40によって実現される。現在の表示
要求画像番号をPK、前回の表示要求画像番号をPK-1とし
て、dKを次式で求める。
ら、未来に表示を要求されるであろう画像番号の系列の
予測例である。この方法は、第2図における表示系列記
憶部60と予測制御部40によって実現される。現在の表示
要求画像番号をPK、前回の表示要求画像番号をPK-1とし
て、dKを次式で求める。
dK=(PK−PK-1)/|PK−PK-1| dK-1=(PK-1−PK-2)/|PK-1−PK-1| dK-2=(PK-2−PK-3)/|PK-2−PK-3| このように計算された±1の値の8通りの組合せに対
する予測系列が第11図である。Nは最大の予測数を示
す。この表からN,K+1,K+2,K+3を求め、先行的に
転送する画像番号を次式によって決定する。K+n =PK+K+n ただし、n=1,2,…,Nである。
する予測系列が第11図である。Nは最大の予測数を示
す。この表からN,K+1,K+2,K+3を求め、先行的に
転送する画像番号を次式によって決定する。K+n =PK+K+n ただし、n=1,2,…,Nである。
これまで述べた過去の表示系列か予測するという方法
は、文書を頁順に見ている場合に引き続いて次の頁を見
る傾向があるという経験則にもとづいている。
は、文書を頁順に見ている場合に引き続いて次の頁を見
る傾向があるという経験則にもとづいている。
第12図は、表示要求のあった画像と関連のある文書・
画像番号を示した図である。この図のように予め関連文
書番号、関連画像番号が作成されていれば、先行的に関
連ある画像を転送することが可能になる。これは、表示
中文書の次の文書、もしくは、表示中文書頁に関連した
頁を参照する傾向があるという経験則にもとづいてい
る。例えば、キーワード検索などの機械検索の結果の複
数の文書の画像表示を考えた場合、第1番目の文書の第
1頁目を表示している時、次に表示要求のある可能性の
高いのは、第2番目の文書の第1頁目であったり、第1
番目の文書の第2頁目であることが多い。さらに、同一
文書のなかでも次の頁ではなく、次の章の存在した頁を
要求することも多い。すなわち、表示中の頁の次に要求
のあるのは、関連した頁であるといえる。従って、頁を
見ている間の時間を利用して、先行的に画像の転送が実
現できる。さらに、第12図に示したデータ構造は、各利
用者毎の過去のアクセス経歴を記憶することによって、
自動的に作ることも可能でらる。この方法は、第2図に
おける関連情報記憶部70と予測制御部40によって実現さ
れる。次に第12図に示すデータ構造について説明する。
100は文書番号毎の画像番号と関連文書番号からなるテ
ーブルである。ここで文書とは論理的に関連のあるひと
まとまりの頁から構成されるものをいう。また頁は一枚
の画像から構成されているとする。たとえば、文書D#
0001を構成する頁の画像番号はP#0001,P#0002……で
あり、それぞれの画像データ及び関連画像番号はP#00
09,P#0010……である。また、D#0001の関連文書番号
は301のようにD#0123,D#0125,…,D#0129である。
画像番号を示した図である。この図のように予め関連文
書番号、関連画像番号が作成されていれば、先行的に関
連ある画像を転送することが可能になる。これは、表示
中文書の次の文書、もしくは、表示中文書頁に関連した
頁を参照する傾向があるという経験則にもとづいてい
る。例えば、キーワード検索などの機械検索の結果の複
数の文書の画像表示を考えた場合、第1番目の文書の第
1頁目を表示している時、次に表示要求のある可能性の
高いのは、第2番目の文書の第1頁目であったり、第1
番目の文書の第2頁目であることが多い。さらに、同一
文書のなかでも次の頁ではなく、次の章の存在した頁を
要求することも多い。すなわち、表示中の頁の次に要求
のあるのは、関連した頁であるといえる。従って、頁を
見ている間の時間を利用して、先行的に画像の転送が実
現できる。さらに、第12図に示したデータ構造は、各利
用者毎の過去のアクセス経歴を記憶することによって、
自動的に作ることも可能でらる。この方法は、第2図に
おける関連情報記憶部70と予測制御部40によって実現さ
れる。次に第12図に示すデータ構造について説明する。
100は文書番号毎の画像番号と関連文書番号からなるテ
ーブルである。ここで文書とは論理的に関連のあるひと
まとまりの頁から構成されるものをいう。また頁は一枚
の画像から構成されているとする。たとえば、文書D#
0001を構成する頁の画像番号はP#0001,P#0002……で
あり、それぞれの画像データ及び関連画像番号はP#00
09,P#0010……である。また、D#0001の関連文書番号
は301のようにD#0123,D#0125,…,D#0129である。
このような関連情報記憶部の具体的なデータの内容は
対象とする文書の性格によって種々な構成方法が考えら
れる。例えば、特許文書の場合、第一頁にはその特許の
発明の名称や発明者などの書誌的事項とともに、請求の
範囲が記載されている。請求の範囲を読む時は、関連し
た図の記載された頁を次に読む傾向があろう。図の記載
された頁を読む時は、各ブロックの詳細説明の記述され
た頁を読む必要もある。このように、ある頁に関連した
頁を第12図に示すデータ構造で格納しておくことが可能
になる。頁を送るのではなく、請求の範囲と図を同時に
見たい場合もある。この場合は、ウインドウシステムや
画像の切貼りといった公知の技術で同時に表示すること
ができる。この時にも、本発明の先行制御が使われるこ
とに変わりはない。
対象とする文書の性格によって種々な構成方法が考えら
れる。例えば、特許文書の場合、第一頁にはその特許の
発明の名称や発明者などの書誌的事項とともに、請求の
範囲が記載されている。請求の範囲を読む時は、関連し
た図の記載された頁を次に読む傾向があろう。図の記載
された頁を読む時は、各ブロックの詳細説明の記述され
た頁を読む必要もある。このように、ある頁に関連した
頁を第12図に示すデータ構造で格納しておくことが可能
になる。頁を送るのではなく、請求の範囲と図を同時に
見たい場合もある。この場合は、ウインドウシステムや
画像の切貼りといった公知の技術で同時に表示すること
ができる。この時にも、本発明の先行制御が使われるこ
とに変わりはない。
次に、これまで述べた予測制御方法の実現手法を述べ
る。第13図は、利用者からの入力を受けつけ、その要求
を解析し、対応する処理を起動する対話制御部の手順で
ある。ステップ100によって、対話制御部ならびに各処
理それぞれに必要な初期化を実行する。ステップ200
で、セマフォメイル・ボックス、そして転送プロセスを
生成する。これらは、第13図に示す対話制御部が入力待
ち状態にあるとき、または各処理内部で入力待ち状態に
あるときに主に実行される画像転送プロセスに関連する
ものである。この転送プロセスは画像転送を実現するも
のであり、メイル・ボックスは転送プロセスに対して、
どの画像を転送するかの要求を伝えるためのものであ
り、セマフォは、この転送プロセスと対話制御部の間の
同期制御を行うものである。ステップ300では、キーボ
ードやマウスそしてタブレットなどの入力機器から利用
者の要求を入力する。ステップ400では、その要求を解
析し対応する処理を実行する。ステップ410の画像表示
処理では、表示要求のあった画像番号などから次のどの
画像に表示要求があるかを予測し、その予測結果をメイ
ル・ボックスを経由して転送プロセスに転送する。ステ
ップ420,430などの処理では、たとえば表示中の画像に
対して文字や図形を重ね合わせたりするワードプロセッ
サのような機能を実行する。
る。第13図は、利用者からの入力を受けつけ、その要求
を解析し、対応する処理を起動する対話制御部の手順で
ある。ステップ100によって、対話制御部ならびに各処
理それぞれに必要な初期化を実行する。ステップ200
で、セマフォメイル・ボックス、そして転送プロセスを
生成する。これらは、第13図に示す対話制御部が入力待
ち状態にあるとき、または各処理内部で入力待ち状態に
あるときに主に実行される画像転送プロセスに関連する
ものである。この転送プロセスは画像転送を実現するも
のであり、メイル・ボックスは転送プロセスに対して、
どの画像を転送するかの要求を伝えるためのものであ
り、セマフォは、この転送プロセスと対話制御部の間の
同期制御を行うものである。ステップ300では、キーボ
ードやマウスそしてタブレットなどの入力機器から利用
者の要求を入力する。ステップ400では、その要求を解
析し対応する処理を実行する。ステップ410の画像表示
処理では、表示要求のあった画像番号などから次のどの
画像に表示要求があるかを予測し、その予測結果をメイ
ル・ボックスを経由して転送プロセスに転送する。ステ
ップ420,430などの処理では、たとえば表示中の画像に
対して文字や図形を重ね合わせたりするワードプロセッ
サのような機能を実行する。
第14図は、第13図に示したステップ410の詳細な流れ
図を示したものである。ステップ100では、表示要求の
あった画像番号をPKとし、前回表示した画像番号を
PK-1、前々回表示した画像番号をPK-2、そして(L−
1)回前に表示した画像番号をPK-L+1とし表示系列情報
を更新する。ステップ200では、文書画像表示装置を制
御するCPU、画像データの格納されているディスク装置
や、画像データの装置間の転送を実行する通信制御装置
等の資源をモニタし、最大先行転送画像数Mと予測アル
ゴリズムfを装置全体が最適化されるように決定する。
アルゴリズムfは次のようなものがある。資源モニタか
らの情報をもとに、最大先行転送画像数Mを決める。資
源の余裕があればMを増加し、余裕がなくなっていれば
Mを減少する。Mの画像数の範囲内で、表示系列記臆部
と関連情報記憶部からの情報をもとに、先行転送する画
像を決定する。この段階での予測画像は、資源状態に余
裕がある場合や、利用者からの新しい表示要求のない場
合に先行転送される可能性のある画像である。従って、
新しい表示要求があれば、すぐにその要求に対応しなけ
ればならないため、前回予測した画像すべてを転送する
ことはできないこともある。そのため、優先順位をつけ
て画像を転送する必要がある。例えば、表示系列記憶部
から予測された画像を先ず転送し、その後、関連情報記
憶部から予測された画像を転送するという順序がある。
また、この逆の順序や、交互に送るといった順序も考え
られる。ステップ300では、表示要求のあった画像に関
連した画像が既知、すなわち第12図のように関連文書番
号があらかじめ登録されていれば、そのデータを参照
し、それらをQ1,…,QRとする。ステップ400では、転送
プロセスとの間で時間的な同期をとるためセマフォによ
って、前回表示要求を出した画像の表示が終了するまで
待ちあわせる。すでに、表示が終了していれば、待ちあ
わせれば起こらず、次のステップに進む。ステップ500
では、ステップ100,200、そして300によって決定された
予測情報を転送プロセスに引渡すため、メイル・ボック
スを利用する。この時、メイル・ボックスへのアクセス
が、ステップ500と、次に述べる転送プロセスとの間で
競合する可能性があるため、アクセスの排他制御は必要
である。そして、ステップ600によって、現表示画像番
号をkにセットし、本画像表示処理を終了する。この時
点では、転送プロセスにおいてまだ画像の表示が終了し
ていない可能性もあるが、少しの時間遅れで表示が開始
されることが期待できるため、画像表示処理は終了して
も支障はない。
図を示したものである。ステップ100では、表示要求の
あった画像番号をPKとし、前回表示した画像番号を
PK-1、前々回表示した画像番号をPK-2、そして(L−
1)回前に表示した画像番号をPK-L+1とし表示系列情報
を更新する。ステップ200では、文書画像表示装置を制
御するCPU、画像データの格納されているディスク装置
や、画像データの装置間の転送を実行する通信制御装置
等の資源をモニタし、最大先行転送画像数Mと予測アル
ゴリズムfを装置全体が最適化されるように決定する。
アルゴリズムfは次のようなものがある。資源モニタか
らの情報をもとに、最大先行転送画像数Mを決める。資
源の余裕があればMを増加し、余裕がなくなっていれば
Mを減少する。Mの画像数の範囲内で、表示系列記臆部
と関連情報記憶部からの情報をもとに、先行転送する画
像を決定する。この段階での予測画像は、資源状態に余
裕がある場合や、利用者からの新しい表示要求のない場
合に先行転送される可能性のある画像である。従って、
新しい表示要求があれば、すぐにその要求に対応しなけ
ればならないため、前回予測した画像すべてを転送する
ことはできないこともある。そのため、優先順位をつけ
て画像を転送する必要がある。例えば、表示系列記憶部
から予測された画像を先ず転送し、その後、関連情報記
憶部から予測された画像を転送するという順序がある。
また、この逆の順序や、交互に送るといった順序も考え
られる。ステップ300では、表示要求のあった画像に関
連した画像が既知、すなわち第12図のように関連文書番
号があらかじめ登録されていれば、そのデータを参照
し、それらをQ1,…,QRとする。ステップ400では、転送
プロセスとの間で時間的な同期をとるためセマフォによ
って、前回表示要求を出した画像の表示が終了するまで
待ちあわせる。すでに、表示が終了していれば、待ちあ
わせれば起こらず、次のステップに進む。ステップ500
では、ステップ100,200、そして300によって決定された
予測情報を転送プロセスに引渡すため、メイル・ボック
スを利用する。この時、メイル・ボックスへのアクセス
が、ステップ500と、次に述べる転送プロセスとの間で
競合する可能性があるため、アクセスの排他制御は必要
である。そして、ステップ600によって、現表示画像番
号をkにセットし、本画像表示処理を終了する。この時
点では、転送プロセスにおいてまだ画像の表示が終了し
ていない可能性もあるが、少しの時間遅れで表示が開始
されることが期待できるため、画像表示処理は終了して
も支障はない。
第15図は、前述した転送プロセスにおいて実行される
手順の流れ図を示したものである。ステップ100ではメ
イル・ボックスを読出す。このメイル・ボックスは第14
図の流れ図で示した画像表示処理によって書込まれてい
る。ステップ200では、このメイル・ボックスによって
送られてきたコマンドを解析し、対応した処理を行う。
ここではDSP1コマンド(画像の表示要求と画像複数枚の
転送要求)の処理内容について説明する。本コマンド
は、PKの表示要求とメイル・ボックスにある予測情報か
ら先行的に複数枚の画像を転送するためのコマンドであ
る。先ずPKを表示する。そして、転送プロセスに対し他
のコマンドがメイル・ボックスによって到着していなけ
れば先行転送を始める。ステップ301はPKが画像メモリ
に存在しているかどうかをチェックする。もし存在しな
ければ、ステップ302でPKを転送する。もし存在してい
れば、ステップ400によってPKを表示する。本ステップ
では、画像表示処理や他の処理との同期をとるため、PK
を表示する前後でセマフォを操作する。ステップ501で
先行回数を0にセットする。この先行回数とは、転送プ
ロセスにおいて実際に転送された画像数のことである。
ステップ502ではメイル・ボックスが更新された否かを
チェックする。もし更新されていれば、先行転送は中止
し最新のコマンドに対応する処理を実行する。これはPK
を転送し表示している間に、別の画像表示要求が発行さ
れた場合、新しい要求に即座に対処するために必要であ
る。もし、更新されていなければ、ステップ503で先行
回数を1増やす。ステップ504で、先行回数とメイル・
ボックスから送られてきた最大先行転送画像数Mを比較
する。もし、Mを超えていれば現在実行中のコマンドを
終了し新たなコマンドを受付けるためステップ100にも
どる。まだ超えていなければ先行転送に移る。ステップ
600では、先行回数、PK,…,PK-L+1,f,Q1,…,QRから、次
に転送すべき画像K+先行回数を予測する。ステップ70
1で、今予測した画像が画像メモリに存在するかどうか
を調べる。もし存在しなければステップ702で、その画
像を転送する。そしてステップ502にもどり、新たなコ
マンドが発行されているかを調べる。他のコマンドにつ
いても、ほぼ同様の処理の流れで実現できる。
手順の流れ図を示したものである。ステップ100ではメ
イル・ボックスを読出す。このメイル・ボックスは第14
図の流れ図で示した画像表示処理によって書込まれてい
る。ステップ200では、このメイル・ボックスによって
送られてきたコマンドを解析し、対応した処理を行う。
ここではDSP1コマンド(画像の表示要求と画像複数枚の
転送要求)の処理内容について説明する。本コマンド
は、PKの表示要求とメイル・ボックスにある予測情報か
ら先行的に複数枚の画像を転送するためのコマンドであ
る。先ずPKを表示する。そして、転送プロセスに対し他
のコマンドがメイル・ボックスによって到着していなけ
れば先行転送を始める。ステップ301はPKが画像メモリ
に存在しているかどうかをチェックする。もし存在しな
ければ、ステップ302でPKを転送する。もし存在してい
れば、ステップ400によってPKを表示する。本ステップ
では、画像表示処理や他の処理との同期をとるため、PK
を表示する前後でセマフォを操作する。ステップ501で
先行回数を0にセットする。この先行回数とは、転送プ
ロセスにおいて実際に転送された画像数のことである。
ステップ502ではメイル・ボックスが更新された否かを
チェックする。もし更新されていれば、先行転送は中止
し最新のコマンドに対応する処理を実行する。これはPK
を転送し表示している間に、別の画像表示要求が発行さ
れた場合、新しい要求に即座に対処するために必要であ
る。もし、更新されていなければ、ステップ503で先行
回数を1増やす。ステップ504で、先行回数とメイル・
ボックスから送られてきた最大先行転送画像数Mを比較
する。もし、Mを超えていれば現在実行中のコマンドを
終了し新たなコマンドを受付けるためステップ100にも
どる。まだ超えていなければ先行転送に移る。ステップ
600では、先行回数、PK,…,PK-L+1,f,Q1,…,QRから、次
に転送すべき画像K+先行回数を予測する。ステップ70
1で、今予測した画像が画像メモリに存在するかどうか
を調べる。もし存在しなければステップ702で、その画
像を転送する。そしてステップ502にもどり、新たなコ
マンドが発行されているかを調べる。他のコマンドにつ
いても、ほぼ同様の処理の流れで実現できる。
第16図は転送プロセスに対するコマンドと、それらの
機能について示した図である。STOPとKILLは転送プロセ
スの制御、TRXは画像の転送要求コマンド、DSPは画像の
表示と転送要求コマンド、そしてINQは問合せコマンド
である。
機能について示した図である。STOPとKILLは転送プロセ
スの制御、TRXは画像の転送要求コマンド、DSPは画像の
表示と転送要求コマンド、そしてINQは問合せコマンド
である。
これまで説明した先行転送方法は、過去に表示した画
像の系列と、表示中の画像に関連ある画像から転送すべ
き画像を予測していた。この時、CPUやディスク装置な
どの資源の負荷に適応した予測方法を採用しているが、
利用者の応答時間に対する適応も重要である。たとえ
ば、連続的に頁を送っている場合は、次の画像のみを転
送するように制御をした方が、資源に対する負荷をいた
ずらに大きくしなくて済む。また、利用者がその頁を長
時間見ている場合は、資源の空き時間を利用して先行的
に画像を転送しておいた方が全体として効率を向上させ
ることができる。
像の系列と、表示中の画像に関連ある画像から転送すべ
き画像を予測していた。この時、CPUやディスク装置な
どの資源の負荷に適応した予測方法を採用しているが、
利用者の応答時間に対する適応も重要である。たとえ
ば、連続的に頁を送っている場合は、次の画像のみを転
送するように制御をした方が、資源に対する負荷をいた
ずらに大きくしなくて済む。また、利用者がその頁を長
時間見ている場合は、資源の空き時間を利用して先行的
に画像を転送しておいた方が全体として効率を向上させ
ることができる。
第17図は、利用者の応答時間の長短に応じて制御方法
を変更するための処理方法である。第14図に示した方法
では、1回の表示要求に対して転送プロセスのコマンド
を1回しか発行しない。ところが、第17図での方法で
は、応答時間に応じて複数回コマンドを発行する。ステ
ップ100では、表示要求に対応した処理を行い、まず、
要求を実現する。次にステップ200において、I0秒の
間、利用者からの表示要求をモニタし、もし何の要求も
なければ、ステップ201において、I0秒に応じた先行制
御情報を作成し画像転送要求コマンドを発行する。さら
にI1秒の間モニタし、上記のことをくり返す。
を変更するための処理方法である。第14図に示した方法
では、1回の表示要求に対して転送プロセスのコマンド
を1回しか発行しない。ところが、第17図での方法で
は、応答時間に応じて複数回コマンドを発行する。ステ
ップ100では、表示要求に対応した処理を行い、まず、
要求を実現する。次にステップ200において、I0秒の
間、利用者からの表示要求をモニタし、もし何の要求も
なければ、ステップ201において、I0秒に応じた先行制
御情報を作成し画像転送要求コマンドを発行する。さら
にI1秒の間モニタし、上記のことをくり返す。
第18図は文書画像表示装置における表示画面の一例を
示したものである。図は一つのウインドウを示し、3つ
の部分から成っている。上部100は、そのウインドウの
名称,補助メニュー起動用のアイコンそして、終了用の
アイコンなどからなる。中間部200は、画像表示用の領
域であり、ここでは、公開特許公報の第一頁目を開示し
ている。下部300は、ウインドウの大きさ、位置などを
操作するアイコンが配置されている。この画像表示用ウ
インドウにおいて、中間部200にマウスを移動させ、左
ボタンをクリックすると次頁を表示され、右ボタンをク
リックすると前頁が表示される。この時、予測制御部に
よって、表示要求のある可能性の高い画像が転送され
る。どの画像に要求を出すかは、利用者との対話制御に
よって大きく異なる。たとえば、頁数を直接入力するよ
うな方式か、第18図の400に示したようなメニューによ
って入力をうながす方式が考えられる。前者の直接入力
の場合より、後者のメニュー表示の方が予測の適中する
確率がかなり高くなる。なぜなら、現在表示中の次の節
や章,文書そして参考文献などを表示しておけば、利用
者はこれらの頁から選択する傾向が高くなる。さらに、
これらの頁を先行的に転送しておく制御方式は、これま
で述べた通りである。また、実際に転送されてきた頁に
対応するメニューの部分の色を変化させると、利用者に
対して適切であるし、先行転送を有効に利用することも
できる。従って、表示画面を工夫することに、予測を確
実にすることが可能になる。本実施例によれば、本書画
像表示の先行制御をソフトウエアによって実現できると
いう特徴がある。
示したものである。図は一つのウインドウを示し、3つ
の部分から成っている。上部100は、そのウインドウの
名称,補助メニュー起動用のアイコンそして、終了用の
アイコンなどからなる。中間部200は、画像表示用の領
域であり、ここでは、公開特許公報の第一頁目を開示し
ている。下部300は、ウインドウの大きさ、位置などを
操作するアイコンが配置されている。この画像表示用ウ
インドウにおいて、中間部200にマウスを移動させ、左
ボタンをクリックすると次頁を表示され、右ボタンをク
リックすると前頁が表示される。この時、予測制御部に
よって、表示要求のある可能性の高い画像が転送され
る。どの画像に要求を出すかは、利用者との対話制御に
よって大きく異なる。たとえば、頁数を直接入力するよ
うな方式か、第18図の400に示したようなメニューによ
って入力をうながす方式が考えられる。前者の直接入力
の場合より、後者のメニュー表示の方が予測の適中する
確率がかなり高くなる。なぜなら、現在表示中の次の節
や章,文書そして参考文献などを表示しておけば、利用
者はこれらの頁から選択する傾向が高くなる。さらに、
これらの頁を先行的に転送しておく制御方式は、これま
で述べた通りである。また、実際に転送されてきた頁に
対応するメニューの部分の色を変化させると、利用者に
対して適切であるし、先行転送を有効に利用することも
できる。従って、表示画面を工夫することに、予測を確
実にすることが可能になる。本実施例によれば、本書画
像表示の先行制御をソフトウエアによって実現できると
いう特徴がある。
本発明によれば、文書画像表示装置において利用者が
画像を見ている時間を利用して、次に見るであろう画像
を転送することができるので、予測が正しかった場合、
即座に次の画像を表示できるという効果がある。具体的
には以下の効果がある。
画像を見ている時間を利用して、次に見るであろう画像
を転送することができるので、予測が正しかった場合、
即座に次の画像を表示できるという効果がある。具体的
には以下の効果がある。
(1) 画像メモリ群の内容を、表示要求のあった時刻
で管理するため、ひんぱんに表示させている画像は転送
することなく表示することができる。
で管理するため、ひんぱんに表示させている画像は転送
することなく表示することができる。
(2) 過去の表示系列に基づいて次に表示要求のある
可能性の高い画像を先行的に転送するため、通常の頁送
りを実行している場合、頁送り要求が発生してから即座
に画像を表示することができる。
可能性の高い画像を先行的に転送するため、通常の頁送
りを実行している場合、頁送り要求が発生してから即座
に画像を表示することができる。
(3) 頁送りで画像を見ている時、その文書に関連し
た文書頁に表示要求を出す場合にも、関連画像として先
行的に転送するため、次の頁ではなく、離れた頁であっ
ても即座に画像を表示することができる。
た文書頁に表示要求を出す場合にも、関連画像として先
行的に転送するため、次の頁ではなく、離れた頁であっ
ても即座に画像を表示することができる。
第1図は本発明の一実施例の文書画像表示装置と関連装
置の構成図、第2図は先行画像転送方法の概念的な構成
図、第3図から第10図は画像メモリの管理方式の説明
図、第11図は表示系列から先行転送画像を決定する表の
一例を示す図、第12図は関連画像を示すデータ構造を示
す図、第13図は本装置の対話制御部の流れ図、第14図は
画像表示処理の流れ図、第15図は転送プロセスの流れ
図、第16図は転送プロセスへのコマンドの一例を示す
図、第17図は入力待ち時間を考慮した画像表示処理の流
れ図、第18図は本装置の表示画面の一例を示す図であ
る。 10……システムバス、20……CPU、30……メモリ、40…
…補助ファイル、50……通信制御部、60……LAN、70…
…画像ファイル、300……画像メモリ群、10……画像メ
モリ群、20……入力切換転送部、30……出力切換転送
部、40……予測制御部、50……資源モニタ部、60……表
示系列記憶部、70……関連情報記憶部。
置の構成図、第2図は先行画像転送方法の概念的な構成
図、第3図から第10図は画像メモリの管理方式の説明
図、第11図は表示系列から先行転送画像を決定する表の
一例を示す図、第12図は関連画像を示すデータ構造を示
す図、第13図は本装置の対話制御部の流れ図、第14図は
画像表示処理の流れ図、第15図は転送プロセスの流れ
図、第16図は転送プロセスへのコマンドの一例を示す
図、第17図は入力待ち時間を考慮した画像表示処理の流
れ図、第18図は本装置の表示画面の一例を示す図であ
る。 10……システムバス、20……CPU、30……メモリ、40…
…補助ファイル、50……通信制御部、60……LAN、70…
…画像ファイル、300……画像メモリ群、10……画像メ
モリ群、20……入力切換転送部、30……出力切換転送
部、40……予測制御部、50……資源モニタ部、60……表
示系列記憶部、70……関連情報記憶部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薮内 繁 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 藤縄 雅章 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭64−14673(JP,A)
Claims (9)
- 【請求項1】画像蓄積手段に蓄積された画像の少なくと
もその1部をなし、利用者の表示要求に応じた部分画像
を通信経路を介して受信して、表示する画像表示手段を
有する画像表示装置において、 前記画像表示手段と前記通信経路との間に接続され、前
記画像蓄積手段に格納された画像のうち前記画像表示手
段に表示する部分画像を格納する複数のフレームメモリ
から構成されるフレームメモリ群と、 予め、前記各部分画像と前記各部分画像に関連する部分
画像を識別するための識別情報を対応づけて記憶する記
憶手段と、 前記部分画像のうち利用者から表示要求があった第1の
部分画像および前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前
記第1の部分画像の次に表示要求がある第2の部分画像
を予測する予測手段と、 前記予測手段で予測された第2の部分画像を前記フレー
ムメモリに転送する転送手段とを有することを特徴とす
る画像表示装置。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の画像表示装
置において、 前記部分画像は、1頁で構成される頁画像を含むことを
特徴とする画像表示装置。 - 【請求項3】特許請求の範囲第1項に記載の画像表示装
置において、 前記部分画像は、1つの文書で構成される文書画像を含
むことを特徴とする画像表示装置。 - 【請求項4】特許請求の範囲第1項記載の画像表示装置
において、 前記転送手段は、表示要求のあった前記第1の部分画像
が前記フレームメモリ群に存在しなかった場合、最先に
表示された画像の格納されたフレームメモリに前記画像
蓄積手段から前記第1の部分画像を転送することを特徴
とする画像表示装置。 - 【請求項5】特許請求の範囲第1項記載の画像表示装置
において、 前記記憶手段は、前記各部分画像を構成する画像である
下位画像を前記関連する部分画像とすることを特徴とす
る画像表示装置。 - 【請求項6】特許請求の範囲第1項記載の画像表示装置
において、 前記通信経路には、複数の上記画像表示手段にそれぞれ
対応し、1対1に接続された複数組の上記フレームメモ
リ群が接続されていることを特徴とする画像表示装置。 - 【請求項7】特許請求の範囲第1項記載の画像表示装置
において、 前記記憶手段は、表示要求のあった第1の部分画像の参
照図表を含む部分画像を前記関連する部分画像とするこ
とを特徴とする画像表示装置。 - 【請求項8】特許請求の範囲第1項記載の画像表示装置
において、 前記記憶手段は、表示要求のあった第1の部分画像の内
容の参考文献の少なくとも1部である画像を前記関連す
る部分画像とすることを特徴とする画像表示装置。 - 【請求項9】特許請求の範囲第1項記載の画像表示装置
において、 前記部分画像を識別するのための情報は、前記部分画像
の各々に付与した画像番号であることを特徴とする画像
表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62292023A JP2609640B2 (ja) | 1987-11-20 | 1987-11-20 | 画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62292023A JP2609640B2 (ja) | 1987-11-20 | 1987-11-20 | 画像表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01134523A JPH01134523A (ja) | 1989-05-26 |
JP2609640B2 true JP2609640B2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=17776532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62292023A Expired - Fee Related JP2609640B2 (ja) | 1987-11-20 | 1987-11-20 | 画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2609640B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5758087A (en) * | 1996-06-14 | 1998-05-26 | International Business Machines Corporation | Apparatus and method for predicted response generation |
JP4564488B2 (ja) * | 2004-04-05 | 2010-10-20 | パナソニック株式会社 | 画面遷移制御装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6414673A (en) * | 1987-07-08 | 1989-01-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Image display |
-
1987
- 1987-11-20 JP JP62292023A patent/JP2609640B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01134523A (ja) | 1989-05-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |