JP3450352B2 - データ管理方法及び装置 - Google Patents

データ管理方法及び装置

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    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
    • G06F9/54Interprogram communication
    • G06F9/543User-generated data transfer, e.g. clipboards, dynamic data exchange [DDE], object linking and embedding [OLE]

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アプリケーションソフ
ト等により作成されたデータ等を管理するデータ管理方
法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より1人或いは複数の利用者を有す
る1つ或いは複数の計算機システムにより形成されるデ
ータ管理装置がある。このようなデータ管理装置におい
ては、アプリケーションにより作成されたデータ或いは
その一部を、そのアプリケーション内または他の少なく
とも1つ以上のアプリケーションに複写または移動させ
ることが可能となっている。このような処理のために作
成される一時的に保存される共通データ、及びその共通
データを格納する場所をそれぞれCCPデータ及びCC
Pバッファという概念で管理している。CCPバッファ
に格納されるCCPデータは一般に利用者に対しては公
開されず、また、文書という唯一のデータ種別に対応し
た1つのバッファしか存在しない。従って、このような
CCPデータを利用する場合は、この唯一のデータを利
用することになり、データを選択するという操作或いは
処理は不要である。
【0003】これに対し、クリップデータ及びクリップ
ボードという概念による共通データの管理方法がある。
クリップデータは文書、図形等、データ種別を問わず複
数の登録が可能である。そして、従来の計算機システム
におけるデータ管理装置においては、アプリケーション
により作成されたクリップデータを参照する際に、作成
された一時保存データ全てを利用者に公開し、これら公
開された全てのクリップデータの中から利用者自身が必
要とするデータの選別を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例において、アプリケーションよりCCPバッファを呼
び出せば唯一のCCPバッファが特定されてそのデータ
が参照されるわけであるが、データの種別が固定されて
おり汎用性に乏しく、作業効率の向上に対する貢献度は
低いといえる。また、クリップデータを使用する場合
は、利用者は、一時保存データを呼び出すたびに、明ら
かに不要なデータを含むデータの一覧を参照しなければ
ならい。このため、保存されるデータ数が増えるにつれ
て、一時保存データの呼び出し作業に非常に手間がかか
ることになり、作業効率が低下する。
【0005】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、共通データに対する操作性を向上し、装置利
用者の作業効率を向上するデータ管理方法及び装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述目的を達成するため
の本発明によるデータ管理装置は以下の構成を備える。
即ち、アプリケーションにより作成されたデータの所望
の部分より取得された部分データクリップデータとし
複数のアプリケーションによって利用可能に管理する
データ管理装置であって、アプリケーションにより作成
されたデータの所望の部分より取得された部分データの
フォーマット情報を取得する取得手段と、複数のアプリ
ケーション間において共通に利用できるように、前記
データを前記取得手段で取得されたフォーマット情報
と共に記憶する記憶手段と、アプリケーションからのデ
ータ要求に応じて、前記記憶手段に記憶された部分デー
タより当該アプリケーションで利用可能な部分データ
を、前記フォーマット情報に基づいて選択して表示する
表示手段と、前記表示手段により表示されたデータより
ユーザによって選択された部分データを当該データ要求
を行なったアプリケーションに提供する提供手段とを備
える。
【0007】また、上記目的を達成するための本発明に
よるデータ管理方法は、アプリケーションにより作成さ
れたデータの所望の部分より取得された部分データ
リップデータとして複数のアプリケーションによって利
用可能に管理するデータ管理方法であって、アプリケー
ションにより作成されたデータの所望の部分より取得さ
れた部分データのフォーマット情報を取得する取得工程
と、複数のアプリケーション間において共通に利用でき
るように、前記部分データを前記取得工程で取得された
フォーマット情報と共に記憶手段に記憶する記憶工程
と、アプリケーションからのデータ要求に応じて、前記
記憶手段に記憶された部分データより当該アプリケーシ
ョンで利用可能な部分データを、前記フォーマット情報
に基づいて選択して表示する表示工程と、前記表示工程
により表示された部分データよりユーザによって選択さ
れた部分データを当該データ要求を行なったアプリケー
ションに提供する提供工程とを備える。
【0008】
【作用】以上の構成により、アプリケーションにより作
成されたデータの所望の部分より取得された部分データ
をクリップデータとして複数のアプリケーションによっ
て利用可能に管理するにおいて、記憶手段には複数のア
プリケーション間で利用可能に部分データとそのフォー
マット情報が格納される。アプリケーションにより記憶
手段に記憶された部分データの要求があった場合は、当
該アプリケーションにおいて利用可能なフォーマットを
有する部分データが選択され、表示される。ユーザは表
示された部分データの中から所望の部分データを選択し
て当該アプリケーションに用いることができる。
【0009】
【実施例】以下に添付の図面を参照しながら本発明の好
適な実施例について詳細に説明する。
【0010】<装置の説明>図lは本実施例におけるデ
ータ処理装置のブロック図であり、1はアプリケーショ
ンプログラムによって処理中のデータの情報、各種メッ
セージメニューなどを表示するCRTを示している。2
はCRT1の画面に表示されるイメージを展開するビデ
オRAM(以下、VRAM)を示している。3はメモリ
間あるいはメモリと各デバイス間のデータ転送をコント
ロールするビット処理ユニット(以下、BMU)を示
し、4は文書編集などの処理を行なうための各種キーを
備えたキーボードであり、5は画面上のアイコンなどを
指し示すためなどに用いられるポインティングデバイス
を示す。6は本装置全体の制御を司るCPUである。
【0011】7はCPU6の動作処理手順を記憶してい
るROMである。なおこのROM7にはデータ処理に係
るアプリケーションプログラムやエラー処理プログラム
をはじめ、後述する図26などで示すフローチャートに
係るプログラムも記憶されている。8は上述した各種プ
ログラムをCPU5が実行する時にワークエリア、エラ
ー処理時の一時退避エリアとして用いられるRAMを示
している。9はハードディスクドライブ(以下、HD
D)、10はフロッピーディスクドライブ(以下、FD
D)をそれぞれ示し、それぞれのディスクは後述するア
プリケーションプログラムやデータ、ライブラリなどの
保存用に用いられる。
【0012】11はネットワークインターフェイス(以
下Net−I/F)を示し、他の文書処理装置間でネッ
トワークを経由してデータ転送を行なうためにネットワ
ーク上のデータ制御、診断を行なう。12は上述した各
ユニット間を接続するI/Oバス(アドレスバス、デー
タバスおよび制御バスからなる)である。
【0013】<デスクトップ管理システムの概念>本実
施例において、「デスクトップ管理システム」と称され
るプログラムは以下の機能を備える。即ち、データを処
理するためのアプリケーションプログラムの管理、およ
びそれらのアプリケーションプログラムによって処理さ
れるデータの管理を行うとともに、ユーザに対してその
データを操作する環境を与え、アプリケーションプログ
ラムの実行や、実行されたアプリケーションプログラム
にデータを与える処理を行なう。実際のデスクトップ管
理システムの表示例としては、図3で示すようにウィン
ドウシステム上に複数のウィンドウで構築されたもので
あり、キーボード4およびポインティングデバイス5な
どの入力手段によってデータが操作される。
【0014】次にデスクトップ管理システムにおける種
々の概念について説明する。図2は、デスクトップ管理
システムにおけるユーザの作業環境の概念であるルーム
とオフィスについて表したものである。
【0015】13はルームであり、1人のユーザが所有
する環境を提供するスペースを指す概念である。また、
14はオフィスであり、それに含まれるルーム13の集
合で構成されるスペースを指す概念である。これは、実
社会におけるオフィスとそこで働く作業者個人の作業環
境であるルームを模して形成されたものである。例え
ば、1つの計算機の物理的ファイルシステムを1つのオ
フィス14として、複数のオフィス14がネットワーク
で結合される。そして各オフィス14毎に、複数のルー
ム13が存在する。ルーム13に含まれる作業環境を提
供する機能については、後述の操作オブジェクトの説明
で言及する。1人のユーザは、適当なオフィス14に自
分のルーム13を持ち、そのルーム13内でデスクトッ
プ管理システムのサービスを受ける。そして、後述の操
作オブジェクトを操作することにより、アプリケーショ
ンプログラムの起動やデータの処理を行なうことが可能
となる。また、ユーザは自分のルーム13外の同じオフ
ィス14の他のユーザのルーム13あるいは他のオフィ
ス14のルーム13にアクセスすることができる。そし
て、許された範囲内において自分のルーム13内と同様
の操作をすることができる。さらに、複数のルーム13
に跨ってデータの移動、複写などの操作を行なうことも
可能である。
【0016】操作オブジェクト(オブジェクト)とは、
ユーザによるデスクトップ管理システムヘのアクセス手
段を提供するために、ウィンドウ上にアイコンとして表
現されるデータおよびデータの集合、更にデスクトップ
管理システムが提供する機能を示すものである。次に図
2とそれぞれの図を用いてユーザインタフェースで提供
されるオブジェクトを説明する。
【0017】図3は、ウィンドウシステム上で実現され
るユーザのルーム13を表すルームウィンドウG01を
示したものである。図3を用いてルームウィンドウG0
1内にあるオブジェクトを説明する。
【0018】デスクトップオブジェクトG02によって
示されるデスクトップ15は、デスクトップ管理システ
ムの一機能であるアプリケーションプログラムを管理す
る機能を示すオブジェクトである。デスクトップオブジ
ェクトG02のオープン操作により、後述のデスクトッ
プ内オブジェクトを含むウィンドウが表示される。
【0019】キャビネットオブジェクトG03によって
示されるキャビネット16は、アプリケーションプログ
ラムによって作成されたデータを階層構造で管理する機
能において、トップレベルの階層のエントリを指すオブ
ジェクトである。このキャビネットオブジェクトG03
のオープン操作により、後述のキャビネット内オブジェ
クトを含むウィンドウが表示される。
【0020】ライブラリオブジェクトG04によって示
されるライブラリ17は、アプリケーションプログラム
がデータを処理する際に参照する(共通な)補助データ
であるライブラリデータが格納されている場所のエント
リを指すオブジェクトである。ライブラリオブジェクト
G04のオープン操作により、後述のライブラリ内オブ
ジェクトを含むウィンドウが表示される。
【0021】タグトレイオブジェクトG05よって示さ
れるタグトレイ19は、キャビネットの階層構造をたど
ることなく、後述するバインダ20やデータ18にアク
セスするための仮想的なエントリを表すオブジェクトで
ある。タグ21はタグトレイ内オブジェクトとして格納
するオブジェクトを指す。タグトレイオブジェクトG0
5のオープン操作により、後述のタグトレイ内オブジェ
クトを含むウィンドウが表示される。
【0022】公開棚オブジェクトG06によって示され
る公開棚22とは、ユーザ自身のルーム13内のキャビ
ネット16下のデータ18やバインダ20を他のユーザ
が参照あるいは更新することを許可する(以下、公開操
作と呼称する)ための操作を実現し、その情報を保持す
るオブジェクトを指す。公開棚オブジェクトG06のオ
ープン操作により、後述の公開棚内オブジェクトを含む
ウィンドウが表示される。
【0023】ゴミ箱オブジェクトG07によって示され
るゴミ箱23は、データの廃棄を管理するオブジェクト
を指す。
【0024】クリップボードオブジェクトG08によっ
て示されるクリップボード24は、アプリケーション2
6が処理するデータ18またはその一部をアプリケーシ
ョン26間で交換するための機能を提供するオブジェク
トである。
【0025】出口オブジェクトG09によって示される
出口25は、他のユーザのルーム13やオフィス14へ
のアクセス手段を表すオブジェクトである。出口オブジ
ェクトG09のオープン操作により、後述の出口内オブ
ジェクトを含むウィンドウが表示される。
【0026】なお、ルームウインドウG01内における
操作オブジェクト以外の表示について説明する。G10
はユーザの名称および表示されているウィンドウの表題
を表示するタイトル、G11はウィンドウ内の操作を指
示するための操作ボタン、G12は操作のへルプ内容を
表示するへルプボタン、G13はウィンドウ外にあるア
イコンをスクロールさせて表示させるスクロールバーを
表している。
【0027】図4はデスクトップG02がオープンされ
た状態のデスクトップウィンドウG14を示したもので
ある。図4を用いてデスクトップウィンドウG14内の
操作オブジェクトを説明する。アプリケーションオブジ
ェクトG15によって示されるアプリケーション26
(ここでは、文書編集,表計算,図形編集)は、アプリ
ケーションプログラムを操作(起動)するためのオブジ
ェクトを指す。アプリケーションオブジェクトG15の
操作については後述する。
【0028】図5はキャビネットオブジェクトG03が
オープンされた状態のキャビネットウィンドウG16を
示したものである。図5を用いてキャビネットウィンド
ウG16内の操作オブジェクトを説明する。バインダオ
ブジェクトG17によって示されるバインダ20は、デ
ータを階層構造で管理するキャビネット16下のノード
を示すオブジェクトである。このオブジェクトは、キャ
ビネット16およびバインダ20の下に任意に作成する
ことができる。バインダオブジェクトG17のオープン
操作により、そのバインダ20内に存在するバインダ2
0およびデータ18を含むウィンドウが表示される。デ
ータオブジェクトG18によって示されるデータ18
は、アプリケーション26により作成されたデータ18
を表すオブジェクトであり、データ18を操作したり、
そのデータ18を処理するアプリケーションプログラム
を起動したりするために使用する。データオブジェクト
G18の操作は後述する。バインダ20内のオブジェク
トについても同様である。
【0029】図6はライブラリオブジェクトG04がオ
ープンされた状態のライブラリウィンドウG19を示し
たものである。図6を用いてライブラリウィンドウG1
9内の操作オブジェクトを説明する。ライブラリバイン
ダオブジェクトG20によって示されるライブラリバイ
ンダ27は、後述するライブラリとして管理される同種
のライブラリデータ28をまとめて格納するためのオブ
ジェクトである。G21はライブラリバインダ27下の
ライブラリデータ28がアプリケーションプログラムに
よって現在参照されている回数を表す数値である。ライ
ブラリバインダオブジェクトG20のオープン操作によ
り、オープンされたライブラリバインダ27内のライブ
ラリデータ28を含むウィンドウが表示される。
【0030】図7はライブラリバインダオブジェクトG
20がオープンされた状態のライブラリバインダウィン
ドウG22を示したものである。図7を用いてライブラ
リバインダウィンドウG22内の操作オブジェクトを説
明する。ライブラリデータオブジェクトG23によって
示されるライブラリデータ28とは、アプリケーション
により作成されたデータ18のうち、特に前述のライブ
ラリとして管理されるものを指すオブジェクトである。
ライブラリデータ28は同一のデータ形式のものが同じ
ライブラリバインダ27に格納される。
【0031】図8はタグトレイオブジェクトG05がオ
ープンされた状態のタグトレイウィンドウG24を示し
たものである。図8を用いてタグトレイウィンドウG2
4内の操作オブジェクトを説明する。タグオブジェクト
G25によって示されるタグ21は、キャビネット内オ
ブジェクト(バインダ20,データ18)に対してキャ
ビネットの階層構造をたどることなくアクセスするため
に仮想的に表示されるオブジェクトである。タグ21に
対しては、そのタグ21が指し示している実体のオブジ
ェクト(バインダ20,データ18)と同様の操作が可
能である。
【0032】図9は公開棚オブジェクトG06がオープ
ンされた状態の公開棚ウィンドウG26を示したもので
ある。図9を用いて公開棚ウィンドウG26内の操作オ
ブジェクトを説明する。公開トレイオブジェクトG27
によって示される公開トレイ29は、ユーザが公開操作
を行なう場合に、公開対象となる他のユーザまたは、ユ
ーザの集合(以下、ユーザグループと呼称する)毎に作
成されるオブジェクトを指す。公開トレイオブジェクト
G27のオープン操作により、公開オブジェクト30を
含むウィンドウが表示される。
【0033】図10は公開トレイオブジェクトG27が
オープンされた状態の公開トレイウィンドウG28を示
したものである。図10を用いて公開トレイウィンドウ
G28内の操作オブジェクトを説明する。公開オブジェ
クトG29は、公開操作が行なわれたユーザのキャビネ
ット16、バインダ20、データ18のオブジェクトを
仮想的に表示するものである。公開オブジェクトG29
が存在する公開トレイ29の属性により、その公開オブ
ジェクトG29を公開する対象となるユーザあるいはユ
ーザグループが決定される。公開操作については後述す
る。
【0034】図61はクリップボードオブジェクトG0
8がオープンされた状態のクリップボードウィンドウG
62を示したものである。クリップボードウィンドウG
62内にはクリップデータ32を示す操作オブジェクト
であるクリップデータオブジェクトG63が含まれる。
クリップデータ32とはアプリケーション26により作
成されたデータ18あるいはその一部と、そのフォーマ
ットIDを含むデータである。アプリケーション26に
よって生成されたクリップデータ32は、そのユーザの
ルーム13内のクリップボード24内に格納され、クリ
ップボードウィンドウG62内にクリップデータオブジ
ェクトG63として表示される。クリップボード24の
操作については後述する。
【0035】図11は出口オブジェクトG09がオープ
ンされた状態の出口ウィンドウG30を示したものであ
る。図11を用いて出口ウィンドウG30内の操作オブ
ジェクトを説明する。ドアオブジェクトG31は、ユー
ザが属するオフィスに存在する他のユーザのルームヘの
入口を表すオブジェクトである。ドア31を示すドアオ
ブジェクトG31にはユーザ名が表示されており、ドア
オブジェクトG31をオープン操作することによりその
ドア31の示す他のユーザのルーム13のウィンドウが
表示される。そして、そのルーム13のユーザが本ユー
ザまたは本ユーザを含むユーザグループに対して公開操
作を行なったキャビネット16、バインダ20、データ
18を示すオブジェクトが表示される。本ユーザはその
公開されたオブジェクトを操作することにより、そのル
ーム13のユーザのデータをアクセスすることができ
る。オフィスオブジェクトG32は、他のオフィスヘの
入口を表すオブジェクトである。オフィスオブジェクト
G32にはオフィス名が表示されており、そのオープン
操作により、そのオフィスに含まれるルームヘのエント
リを表すドア31オブジェクトが表示される。このドア
31への操作は、前記ドア31と同様である。ライブラ
リオブジェクトG33はユーザが属するオフィスが管理
するライブラリである。操作および内容は前述図6で説
明した内容と同一である。
【0036】<デスクトップ管理システム用情報>次
に、デスクトップ管理システムが動作する上で必要とす
る管理情報について説明する。
【0037】図14はデータ情報50のテーブルを表す
図である。データ情報50はデスクトップ15が管理す
るアプリケーションプログラム26が作成するデータ1
8の形式、種類を登録し、管理するための情報で、個々
のデータ形式について次の項目が含まれる。51はデー
タ・フォーマットIDであり、個々のデータ形式毎に固
有の番号である。52は拡張子であり、そのデータ形式
のデータ18のファイルを作成する時に、ファイル名の
最後につける文字である。53はアイコンファイル名で
あり、バインダ20内にデータ18を表示する際に使用
するアイコンのデータが格納されているファイル名を表
す。54はこのデータ形式のデータをライブラリデータ
としても管理できる場合、そのライブラリデータのID
である後述するライブラリIDを表す。複数のライブラ
リIDを登録することが可能である。
【0038】図15はアプリケーション情報60のテー
ブルを表す図である。アプリケーション情報60は、デ
スクトップ15が管理するアプリケーション26につい
ての情報であり、この情報に基づいて、後述のデスクト
ップ15のウィンドウ内にアプリケーション26のオブ
ジェクトが表示される。登録されたアプリケーション2
6毎に次の情報が含まれる。61はアプリケーションI
Dであり、個々のアプリケーションプログラム毎に対し
て付けられた固有の番号である。62は実行モジュール
名であり、アプリケーション26を実行する際に使用す
るプログラムの名を表す。63はアプリケーション名称
であり、アプリケーション26のオブジェクトの名称と
して表示される。64はアイコンファイル名であり、ア
プリケーション26をアイコン表示する際に使用するア
イコンのデータが格納されているファイル名を表す。6
5は処理リストであり、そのアプリケーションプログラ
ムが処理可能なデータ18のデータ形式を示すフォーマ
ットID51、処理コードとその処理を表示するための
名称との対応を示す。66は処理リスト65のうち各フ
ォーマットID51毎の処理リストの先頭のエントリで
あり、これはアプリケーション26のデフォルトの処理
を表している。即ち、処理対象となるデータ18が指定
されずにアプリケーション26が起動された場合のアプ
リケーション26における処理の内容を示し、フォーマ
ットID50とその処理リストからなる。67は処理デ
ータ要否情報であり、処理リストにある処理を行なう上
で、処理対象となるデータ18が必要か否かを表す。処
理データ要否情報18が“○”ならばデータ18が必
要、“×”ならば不必要、空白ならばどちらでも良いこ
とを示す。
【0039】図16はライブラリ情報70のテーブルを
表す図である。ライブラリ情報70は、デスクトップ管
理システムが管理するライブラリデータ28についての
情報であり、この情報に基づいて、後述のライブラリ1
7のウィンドウ内にライブラリバインダ27が表示され
る。登録されたライブラリバインダ27毎に次の情報が
含まれる。71はライブラリIDであり、ライブラリバ
インダ27毎に付けられた固有の番号である。72はラ
イブラリバインダ名であり、ライブラリデータ28が保
存されている階層構造のファイルシステムにおけるライ
ブラリバインダ27の所在(ディレクトリ)位置を示
す。73はライブラリ名称であり、同一のデータ形式を
もったデータの集合であるライブラリの名称を登録す
る。74はオープン回数であり、現在までにライブラリ
バインダ27下のライブラリデータ28がオープンされ
た回数を表す。
【0040】図17はユーザ情報80のテーブルを表す
図である。ユーザ情報80は、1つのデスクトップ管理
システムが稼働するシステムのユーザを管理する情報で
あり、各ユーザごとに次の情報が含まれる。81はユー
ザIDであり、各ユーザに対して付けられた固有の番号
である。82はユーザ情報であり、ユーザの氏名等、ユ
ーザに関する任意の情報を表す。83はユーザのルーム
ディレクトリであり、ユーザのルーム13の所在(ディ
レクトリのパス)を表す。84はユーザのルーム13内
のライブラリデータ28の更新モードを表す。このライ
ブラリ更新モードについては後述する。
【0041】図18はオフィス情報90のテーブルを表
す図である。オフィス情報90は、ネットワークなどで
接続された他のデスクトップ管理システムが稼働してい
るオフィス14を管理する情報であり、各オフィス14
毎に次の情報が含まれる。91はオフィスIDであり、
個々のオフィス14に対して付けられた固有の番号であ
る。92はホスト名であり、オフィス14の存在するホ
ストの名称を表す。93はオフィス名であり、ホスト内
に存在するオフィス14の名称を表す。94はドメイン
であり、オフィス14が属しているホストのドメインを
表す。ドメインとは、アーキテクチャが同じコンピュー
タの集合をいい、同一のドメインに属するコンピュータ
上で稼働するデスクトップ管理システム間では、アプリ
ケーションプログラムの作成したデータを特別な変換を
する必要なく転送することができる。95はライブラリ
更新モードであり、オフィス内のライブラリデータ28
の更新モードを表す。
【0042】図19はグループ情報100のテーブルを
表す図である。グループ情報100は、データ18の参
照、更新を制限するためのユーザの範囲を表すために、
複数のユーザをまとめた単位であるグループを管理する
情報であり、各グループ毎に次の情報が含まれる。10
1はグループIDであり、各グループ毎に対して付けら
れた固有の番号である。102は各グループに属してい
るユーザのユーザIDである。
【0043】<キャビネット管理用情報>図20はオブ
ジェクト管理情報110のテーブルを表す図である。オ
ブジェクト管理情報110は、バインダ20内に含まれ
る個々のオブジェクトの情報を管理するためのファイル
で、キャビネット16(ライブラリ17、ゴミ箱23も
含む)とそれ以下のバインダ20毎に存在する。また、
オブジェクト管理情報110は、オフィス14のライブ
ラリデータ28を管理するためにオフィス14毎に1つ
存在する。データ管理情報110は1つのデータについ
て次の項目が含まれる。
【0044】111はオブジェクトタイプであり、オブ
ジェクトの種類(バインダ20、データ18、公開棚2
2、公開トレイ29、タグトレイ19、タグ21、ライ
ブラリバインダ27、ライブラリデータ28)を示す。
112はファイル名であり、オブジェクトの内容である
ファイル名またはディレクトリ名を表す。113はフォ
ーマットIDであり、オブジェクトがデータ、またはラ
イブラリデータである場合、そのデータのフォーマット
ID51を示す。また、オブジェクトがライブラリ17
内のライブラリバインダである場合は、そのライブラリ
IDを示す。114はクリエイタIDであり、オブジェ
クトがデータである場合、そのデータを作成したアプリ
ケーション26のアプリケーションID61を表す。1
15はオブジェクトの漢字名称である。116はサイズ
であり、オブジェクトがデータである場合、そのデータ
のバイト単位のサイズであり、データが複数のファイル
(フラグメント:後述)で構成されている場合は、その
合計のサイズを表す。
【0045】117は登録日付であり、そのオブジェク
トが新規に作成された日付を表す。118は更新日付で
あり、そのオブジェクトが最後に変更された日付を表
す。119は参照日付であり、そのオブジェクトが最後
に参照された日付を表す。120は所有者IDであり、
そのオブジェクトの所有者のユーザID81を表す。1
21は所有者グループIDであり、そのオブジェクトの
所有者のグループID101を表す。122は参照ユー
ザIDであり、そのオブジェクトを最後に参照したユー
ザのユーザID81を表す。123は更新ユーザIDで
あり、そのオブジェクトを最後に更新したユーザのユー
ザID81を表す。124はアクセス・レベルであり、
そのオブジェクトに対する参照,更新操作に対する許可
/不許可を、データの所有者であるユーザ,データの所
有者が属するグループのユーザ、それ以外のユーザの3
種類に分類して設定される。
【0046】125はドメインであり、オブジェクトが
データである場合に、そのデータが作成/更新されたオ
フィス14のドメインを表す。126は公開先ユーザI
Dであり、オブジェクトが他のユーザに対して公開され
る公開トレイ29である場合に、その公開トレイの対象
ユーザ、すなわち公開対象となるユーザのユーザID8
1を表す。127は公開先グループIDであり、オブジ
ェクトが他のグループに対して公開される公開トレイ2
9である場合に、その公開トレイの対象グループ、すな
わち公開対象となるグループのグループID101を表
す。128は公開複写制限であり、オブジェクトが公開
オブジェクト30である場合に、公開先のユーザに対し
てそのオブジェクトの複写操作を制限する設定内容を表
す。129は公開期限であり、オブジェクトが公開オブ
ジェクト30である場合に、公開オブジェクト30の公
開操作が有効な期限を表す。130はデータ廃棄期限で
あり、オブジェクトがゴミ箱23内に置かれたデータで
ある場合、データが一定期間経過すると自動的にゴミ箱
23にて廃棄される期限を表す。131はタグ参照先で
あり、オブジェクトがタグ21である場合に、タグ21
が指し示している操作オブジェクト(実態)の所在を示
す。
【0047】図21は、オープンオブジェクト管理情報
140のテーブルを表す図である。オープンオブジェク
ト管理情報140は、各ユーザのルーム13内の現在オ
ープンされているバインダ20、データ18の状態を管
理する情報であり、ルーム13毎に1つ存在する。オー
プンオブジェクト管理情報140には1つのオブジェク
トについて次の項目が含まれる。141はファイル名で
あり、そのオブジェクトのファイル名を表す。142は
ユーザIDであり、そのオブジェクトをオープンしてい
るユーザのユーザID81を表す。143はアクセスレ
ベルであり、そのオブジェクトが参照のみのアクセスレ
ベル124でオープンされているか、更新可能なアクセ
スレベル124でオープンされているか表すフラグであ
る。144はそのオブジェクトがオープンされた日付を
表す。
【0048】図22は、ライブラリ検索順番情報150
を表す図である。ライブラリ検索順番情報150はライ
ブラリデータ28を検索する際のライブラリ17の順番
を表す情報であり、ルーム13毎に1つ存在する。
【0049】<バインダのオープン>図23はキャビネ
ットウィンドウにおいて、キャビネット16内のバイン
ダ20をオープンする操作を表す図である。図23中、
G37はポインティングデバイス5の画面上の位置を示
すカーソル、G38は操作説明のためのポインティング
デバイス5のボタン操作を表すマークであり、“★”で
ボタン1クリック、“★★”でボタン2クリック、
“☆”でボタンが押されたことを、“☆☆”でボタンが
離されたことを表す。バインダ20のオープン操作は、
キャビネットウィンドウG16中のバインダオブジェク
トG17のアイコンヘカーソルG37を移動させてボタ
ンを2クリックする(“★★”)。このオープン操作に
より、バインダ20の内容を表示するバインダウィンド
ウG39が現れる。このオープン操作は、操作オブジェ
クト全般に共通な操作である。
【0050】次に、バインダ20のオープン処理を図2
4のフローチャートにより説明する。まず、ステップS
1で2クリックされたバインダオブジェクトG17の示
すバインダ20のオブジェクト管理情報110を得る。
続いてステップS2において、ステップS1で得られた
オブジェクト管理情報110のフォーマットID51と
データ情報50からアイコンファイルを読み出す。そし
て、ステップS3において、バインダウィンドウG39
を生成するとともに、このバインダウィンドウG39上
にステップS2で読みだしたアイコンファイルによりア
イコン表示を行なう。ステップS4でこれらの処理をオ
ブジェクト管理情報110の全てのエントリに対して実
行したかどうかを判断し、全エントリに対して処理が実
行されていれば本処理を終了する。また、未処理のエン
トリがあればステップS2へ戻り上述の処理を繰り返
す。この処理はキャビネット16、公開棚22、タグト
レイ19、ライブラリバインダ27に共通である。デス
クトップ15、出口25、ライブラリ17のオープン処
理は後に述べる。
【0051】<データのコピー>図25はキャビネット
16あるいはバインダ20間のデータ18のコピー操作
を表す図である。データ18のコピー操作は、まず、希
望するコピー元のデータオブジェクトG18のアイコン
ヘカーソルG37を移動させる。次に、ボタンを押した
まま(“☆”)カーソルG37を希望するコピー先のバ
インダウィンドウG39ヘ移動してボタンを離す(“☆
☆”)ことにより完了する。このような操作をドラグ/
ドロップ操作という。また、本図においてはコピー先が
バインダウインドウG39であるが、キャビネットウィ
ンドウG16でも同様である。
【0052】キャビネットにおけるデータ18のコピー
処理方法を図26のフローチャートを用いて説明する。
ステップS10においてコピー元のアイコン上でボタン
が押された段階でコピー元のデータ18が存在するバイ
ンダ20からデータ18のオブジェクト管理情報110
を得ておく。ステップS11で得られたオブジェクト管
理情報110からコピー元のデータ18が公開オブジェ
クト30でありかつ公開複写制限128の設定がある場
合にはステップS12でコピー禁止の旨の表示を行い処
理を中止する。ステップS13でコピー先にてボタンが
離された後、ステップS14でディスク容量などファイ
ルのコピーが可能であるかを検査し、コピー不可能であ
ればステップS15でエラー表示を行ない処理を中止す
る。ステップS16でコピー先のバインダ20のオブジ
ェクト管理情報110にステップS10で得られたオブ
ジェクト管理情報110のエントリを追加する。そし
て、ステップS17でデータ18の内容であるファイル
をコピーすることによりデータコピー処理を完了する。
【0053】<アプリケーションの起動>デスクトップ
管理システムで管理されるアプリケーション26あるい
はデータ18の示すオブジェクトをユーザが操作するこ
とによってアプリケーションが起動される。アプリケー
ションの起動は、アプリケーションの実行モジュール名
62とそれに続いて処理されるデータ18のファイル名
112とフォーマットID51、処理リスト65中の処
理方法を指示する文字列を付加することで実行される
(例:/usr/local/bin/ezps/ez
ps −f 012−m e)。図3で、ルームウィン
ドウG01内のデスクトップオブジェクトG02を2ク
リックすると、図4のように、デスクトップウィンドウ
G14がオープンされ、既に登録されているアプリケー
ション26を示すアプリケーションオブジェクトG15
が表示される。デスクトップ15のオープン処理は、ア
プリケーション情報60を得てアイコンファイルを読み
だしウィンドウ上にアイコン表示を行なうことで終了す
る。
【0054】アプリケーションによりデータ18がオー
プンされると、データ18が存在するルームのオープン
オブジェクト管理情報140に、オープンされたデータ
18のエントリが追加される。また、アプリケーション
によってデータ18がクローズされると、前述オープン
オブジェクト管理情報140のオープンされたデータ1
8のエントリが削除される。次に、図を用いてユーザの
操作別にデスクトップ管理システムにおけるアプリケー
ションの起動処理を説明する。
【0055】(l)アプリケーションオブジェクトのオ
ープン操作による起動(A).図27で、デスクトップ
ウィンドウG14内のアプリケーションオブジェクトG
15上にカーソルG37を移動し、ボタンを2クリック
する。図28のフローチャートにより説明すると、ステ
ップS20において、2クリックされたアプリケーショ
ンオブジェクトの示すアプリケーション26のアプリケ
ーション情報60を得る。次に、ステップS21でアプ
リケーション情報60の先頭にあるフォーマットID5
1と、そのデフォルト処理66の処理コードをアプリケ
ーションに渡してアプリケーションプログラムを起動す
る。
【0056】(2)アプリケーションオブジェクトのオ
ープン操作による起動(B).図29で、メニューリス
トG41の中から「操作」ボタンG40をボタン1クリ
ックによって選択すると「操作」ボタンG40の表示が
反転する。この状態でデスクトップウィンドウG14内
のアプリケーションオブジェクトG15をマウスのボタ
ン1クリックによって選択すると、アプリケーションオ
ブジェクトG15は選択されたことが判別できるように
アイコンの枠が太くなるなどの外観が変化するととも
に、「操作」メニューG42が表示される。表示された
「操作」メニューG42から選択したアプリケーション
オブジェクトG15によって示されるアプリケーション
26で実行したい処理を選択する。
【0057】以上のオープン操作における処理手順を図
30のフローチャートにて説明する。ステップS30に
て「操作」ボタンG40が選択されない場合にはステッ
プS31で他の処理を行う。また、「操作」ボタンG4
0が選択された場合には、ステップS32へ進む。ステ
ップS32においてアプリケーションオブジェクトG1
5が選択された後に、ステップS33において前ステッ
プで選択されたアプリケーション26のアプリケーショ
ン情報60を得る。そして、ステップS34では、ステ
ップS33にて得られたアプリケーション情報60の先
頭エントリにあるフォーマットID51がデフォルトと
して選択されたことになり、前述フォーマットID51
の処理リスト65にある処理名称が「操作」メニューG
42に表示される。尚、「操作」メニューG42には、
印刷機能などの既に作成されたデータを必要とする機能
については表示されない。これは、処理データ要否情報
67を検査することにより判定される。ステップS35
で「操作」メニューG42の1項目が選択されると、ス
テップS36へ進み、既にデフォルトとして選択された
フォーマットID51と選択された項目に対応する処理
コードを渡して、すでに選択されたアプリケーションオ
ブジェクトG15の示すアプリケーションプログラムを
起動する。
【0058】(3)アプリケーションオブジェクトのド
ラグ/ドロップ操作による起動.図31で、デスクトッ
プウィンドウG14内のアプリケーションオブジェクト
G15をドラグし、キャビネット(バインダ)ウィンド
ウG16内にドロップする。処理手順は前述の(1)の
オープン処理手順と同様であり、ドラグ/ドロップされ
たアプリケーションオブジェクトG15の示すアプリケ
ーション26のアプリケーション情報60を得る。そし
て、アプリケーション情報60の先頭にあるフォーマッ
トID51と、そのデフォルト処理66の処理リストの
処理コードを渡してアプリケーションプログラムを起動
する。
【0059】(4)データオブジェクトのオープン操作
による起動.図32で、キャビネット(バインダ)ウィ
ンドウG16内のデータオブジェクトG18を2クリッ
クすることにより、アプリケーションを起動する。これ
を図33のフローチャートにて説明すると、まずステッ
プS40において、2クリックされたデータオブジェク
トG18によって示されるデータ18のオブジェクト管
理情報110からクリエイタID114とそのデータの
フォーマットID51を得る。次にステップS41にお
いて、ステップS40で得られたクリエイタID114
と同じアプリケーションID61を持つアプリケーショ
ン情報60のエントリを得る。そしてステップS42に
おいて、前述のステップS40で得られたフォーマット
ID及びステップS41で得られたアプリケーション情
報により、アプリケーション情報60におけるフォーマ
ットID51のデフォルト処理66の処理コードを抽出
する。そして、この処理コードとデータのファイル名1
12を渡してこのアプリケーションプログラムを起動す
る。
【0060】(5)データオブジェクトのオープン操作
による起動.図34で、メニューリストG41の中から
「操作」ボタンG40をボタン1クリックによって選択
すると「操作」ボタンG40が反転表示される。この状
態で、キャビネット(バインダ)ウィンドウG16(G
39)内のデータオブジェクトG18をボタン1クリッ
クによって選択すると、データオブジェクトG18は選
択されたことが判別できるようにアイコンが反転表示さ
れるなどの外観が変化するとともに、「操作」メニュー
G42が表示される。そして、表示された「操作」メニ
ューG42から選択したデータオブジェクトG18に示
されるデータ18に対して実行したい処理を選択する。
【0061】以上の操作によるアプリケーションのオー
プン処理を図35のフローチャートにて説明する。ウィ
ンドウ上の「操作」ボタンG40が選択されない場合に
はステップS51で他の処理を行い本処理を終了する。
また、「操作」ボタンG40が選択された場合にはステ
ップS52へ進む。ステップS52にてデータオブジェ
クトG18が選択されると、ステップS53にてオブジ
ェクト管理情報110から選択されたデータオブジェク
トG18の示すデータ18のフォーマットID51とク
リエイタID114を得る。そして、アプリケーション
情報60からクリエイタID114と同じアプリケーシ
ョンID61を持つエントリを得る。次にステップS5
4において、ステップS53で得られたアプリケーショ
ン情報60のエントリから、ステップS53で得られた
フォーマットID51に該当する処理リスト65の処理
名称を「操作」メニューG42として表示する。
【0062】ステップS55で、「操作」メニューG4
2の1項目が選択されると、ステップS56へ進み、デ
ータ18のファイル名112,既に得られたフォーマッ
トID51,「操作」メニューG42から選択された項
目に対応する処理コードを渡して、既に得られたアプリ
ケーション情報60の実行モジュール名62によってア
プリケーションプログラムを起動する。
【0063】(6)データオブジェクトをアプリケーシ
ョンオブジェクト上にドラグ/ドロップして起動.図3
6で、キャビネット(バインダ)ウィンドウG16(G
39)内の1つのデータオブジェクトG18をドラグ
し、デスクトップウィンドウG14内のアプリケーショ
ンオブジェクトG15上にドロップすることにより、ド
ロップされたアプリケーションプログラムを起動する。
【0064】上記の起動操作による処理手順を図37の
フローチャートにて説明する。データオブジェクトG1
8がドラグされると、ステップS60において、オブジ
ェクト管理情報110からドラグされたデータオブジェ
クトG18によって示されるデータ18のファイル名1
12とフォーマットID51を得る。ステップS61で
は、ドラグされたデータオブジェクトG18がデスクト
ップウィンドウG14のアプリケーションオブジェクト
G15上に位置されているかどうかを判定し、位置され
ていればステップS62へ進む。位置されていなければ
ステップS65へ進む。
【0065】ステップS62では、位置されたアプリケ
ーション26のアプリケーション情報60を得る。ステ
ップS63ではアプリケーション26がドラグされてい
るデータオブジェクトG18によって示されるデータ1
8のフォーマットID51が処理可能であるかをチェッ
クし、処理可能であればステップS64へ進む。また、
処理可能でなければステップS65へ進む。ステップS
64では、前述のアプリケーションオブジェクトG15
のアイコン表示を反転させる等、表示方法を変化させ
て、ユーザに対してアプリケーション26がドラグされ
ているデータオブジェクトG18が示すデータ18を処
理可能であることを知らせる。ステップS65でドラグ
されたデータオブジェクトG18がドロップされたかど
うかを判定しドロップされたらステップS66へ進む。
また、ドロップされていなければステップS61へ戻り
上述の処理を繰り返す。
【0066】ステップS66では、前述のデータ18を
処理可能なアプリケーション26のアプリケーションオ
ブジェクトG15上にドロップされたかが検査される。
ここで、処理可能なアプリケーションであればステップ
S67へ進む。そして、ステップS67では、ステップ
S62で得られたアプリケーション情報60から、アプ
リケーションID61に該当するフォーマットID51
のデフォルト処理66の処理コードを得る。そして、こ
のアプリケーション情報60の実行モジュール名62で
示されるアプリケーション26に、フォーマットID5
1,処理コード,データ18のファイル名112を渡し
てアプリケーションプログラムを起動する。
【0067】またこのデスクトップ管理システムでは、
図15によって説明したように、1つのデータ形式のデ
ータ18を複数のアプリケーション26によって処理す
ることができる場合、また1つのアプリケーション26
が複数のデータ形式のデータ18を処理できる場合に、
データ18とそれを処理できるアプリケーションとの関
係を管理している。このため選択またはドラグしたデー
タオブジェクトG18を、どのアプリケーションオブジ
ェクトG15にドロップできるか、即ちどのアプリケー
ション26がそのデータ18を処理可能であるかを操作
を行っているユーザに知らせることは有用なことであ
る。これを実現する手段として、次のガイダンス機能を
提供する。
【0068】(6.1)線による結合のガイダンス.図
39に示すように、キャビネットウィンドウG16(或
いはバインダウィンドウG39)内の1つのデータオブ
ジェクトG18をグラブしたときに、そのデータオブジ
ェクトG18とデスクトップウィンドウG14内の処理
可能なアプリケーションオブジェクトG15とを線によ
って結び付けて提示する。
【0069】上記の線による結合のガイダンスを行う処
理を図40のフローチャートにて説明する。データオブ
ジェクトG18がグラブされると、ステップS70にお
いて、データ管理情報110からそのデータオブジェク
トG18に対応するデータ18のファイル名112とフ
ォーマットID51を得る。ステップS71においてデ
スクトップ15内のアプリケーション26を検索する。
ステップS72において、未検査のアプリケーション2
6が存在しないと判断されたならば本処理を終了する。
未検査のアプリケーション26が存在した場合は、処理
をステップS73に進める。
【0070】ステップS73では、検索されたアプリケ
ーション26についてのアプリケーション情報60を得
る。ステップS74において、そのアプリケーション2
6がグラブされているデータオブジェクトG18の示す
データ18のフォーマットID51を処理可能であるか
どうかを検査する。即ち、グラブされたデータオブジェ
クトG18を、デスクトップウィンドウG14のアプリ
ケーションオブジェクトG43が処理可能であるかどう
かをチェックする。そして、処理可能でなければステッ
プS71へ戻る。また、処理可能ならば、ステップS7
5においてデータオブジェクトG18とアプリケーショ
ンオブジェクトG43を線G44で結ぶ(図39を参
照)。このように、線を表示することにより、アプリケ
ーションオブジェクトG43の示すアプリケーション2
6が、グラブされているデータオブジェクトG18の示
すデータ18を処理可能であることをユーザに対して知
らせる。
【0071】以上のようにステップS71において検索
した1つのアプリケーション26に対するステップS7
5の提示処理が終了すると、処理の制御をステップS7
1に戻す。そして、ステップS72でまだ検査していな
いアプリケーション26が存在しているならば、以降の
デスクトップ15内のアプリケーション26について上
述のステップS73からステップS75の処理を繰り返
す。以上のようにして、ステップS72の判断によって
処理が終了すると、例えば図39で示すようにキャビネ
ットウィンドウG16内でグラブされたデータオブジェ
クトG18と、それを処理することができるアプリケー
ション26のアプリケーションオブジェクトG43およ
びG45が線G44およびG46で結ばれる。
【0072】(6.2)ハイライト表示による結合のガ
イダンス.図41に示すように、キャビネットウィンド
ウG16あるいはバインダウィンドウG39内の1つの
データデータオブジェクトG18をグラブしたときに、
そのデータオブジェクトG18を処理可能なデスクトッ
プウィンドウG14内のアプリケーションオブジェクト
G15をハイライトするなどの表示を変更して提示す
る。
【0073】上記のハイライト表示による結合のガイダ
ンスの処理手順を図42のフローチャートにて説明す
る。データオブジェクトG18がグラブされると、ステ
ップS80において、そのデータオブジェクトG18に
対応するデータ18に対するデータ管理情報110から
ファイル名112とフォーマットID51を得る。ステ
ップS81においてデスクトップ15内のアプリケーシ
ョン26を検索する。ステップS82において、未検査
のアプリケーション26が存在するかどうかを検査す
る。そして、未検査のアプリケーションが存在しないと
判断されたならば、処理可能なアプリケーションの提示
処理を終了する。また、未検査のアプリケーションが存
在した場合は、ステップS83へ進む。
【0074】ステップS83では、そのアプリケーショ
ン26についてのアプリケーション情報60を得る。そ
してステップS84において、そのアプリケーション2
6がグラブされているデータオブジェクトG18の示す
データ18のフォーマットID51を処理可能であるか
どうかを検査する。たとえばデータオブジェクトG18
を、デスクトップウィンドウG14のアプリケーション
オブジェクトG47が処理可能であるかどうかを検査す
る。そして、処理可能でないならばステップS81へ戻
る。また、処理可能であるならば、ステップS85へ進
み、図41に示すようにアプリケーションオブジェクト
G47の表示をハイライト表示する。このように、ユー
ザに対してアプリケーションオブジェクトG47の示す
アプリケーション26が、ドラグされているデータオブ
ジェクトG18の示すデータ18を処理可能であること
を知らせる。
【0075】ステップS81において検索した1つのア
プリケーション26についてステップS85の提示処理
が終了すると、処理の制御をステップS81に戻す。そ
して、ステップS82において、まだ検査していないア
プリケーション26が存在しているならば、以降のデス
クトップ15内のアプリケーション26についてステッ
プS83からステップS85の処理を繰り返す。以上の
ようにして全アプリケーションについての検査を完了
し、ステップS82の判断によって処理が終了すると、
例えば図41で示すようにキャビネットウィンドウG1
6内でグラブされたデータオブジェクトG18を処理す
ることができるアプリケーション26のアプリケーショ
ンオブジェクトG47およびG48がハイライト表示さ
れる。
【0076】(6.3)引力によるガイダンス.図43
で、キャビネットウィンドウG16あるいはバインダウ
ィンドウG39内の1つのデータオブジェクトG18を
ドラグして移動させたとき、そのドラグしているデータ
オブジェクトG18がデスクトップウィンドウG14内
の処理可能なアプリケーションオブジェクトG15から
の定められた距離に達した時点で、デスクトップ管理シ
ステムによって、ドラグしたデータオブジェクトG18
の表示位置をそのアプリケーションオブジェクトG15
上に自動的に補正して提示する。
【0077】この処理を図44のフローチャートにて説
明する。データオブジェクトG18がグラブされると、
ステップS90において、そのデータオブジェクトG1
8に対応するデータ18についてデータ管理情報110
からファイル名112とフォーマットID51を得る。
ステップS91において、ドラグされたデータオブジェ
クトG49とアプリケーションオブジェクトG50との
重なりの面積が、ドラグされたデータオブジェクトG4
9の表示面積のある一定の割合に達したかを判断する。
ステップS91において、ドラグされたデータオブジェ
クトG49とアプリケーションオブジェクトG50のア
イコンとの重なりの面積が、ドラグされたデータオブジ
ェクトG49の表示面積のある一定の割合に達したかど
うかを判断する。達していないと判断した場合は制御を
ステップS91に戻す。また、ステップS91におい
て、重なりの面積が一定の割合に達したと判断されたな
らばステップS92へ進む。
【0078】ステップS92においてアプリケーション
オブジェクトG50の示すアプリケーション26のアプ
リケーション情報60を得る。そしてステップS94に
おいて、アプリケーションオブジェクトG50の示すア
プリケーション26がドラグされているデータオブジェ
クトG49の示すデータ18のフォーマットID51を
処理可能であるかどうかを判断する。そして処理可能で
あると判断されたならばステップS95に進む。ステッ
プS95において、グラブされたデータオブジェクトG
49の表示位置を補正し、図43のG51に示されるよ
うにデータオブジェクトG49とアプリケーションオブ
ジェクトG50が完全に重なるようにする。また、これ
と同時にアプリケーションオブジェクトG50をハイラ
イト表示する。この処理によってユーザは、ドラグして
いるデータオブジェクトG49があたかも引力によって
アプリケーションオブジェクトG50に引き寄せられた
ように感じるので、そのアプリケーションオブジェクト
G50の示すアプリケーション26がドラグしているデ
ータオブジェクトG49の示すデータ18を処理可能で
あると判断することができる。
【0079】ステップS96に続いて、ステップS97
において、ドラグされたデータオブジェクトG49がア
プリケーションオブジェクトG50上にドロップされた
かを判断する。ステップS97において、ドロップされ
ないと判断された時は、制御をステップS91に戻す。
ステップS97においてドロップされたと判断された時
は、ステップS98に進み、ステップS92で得られた
アプリケーション情報60から、アプリケーションID
61に該当するフォーマットID51のデフォルト処理
66の処理コードを得る。そして、アプリケーションオ
ブジェクトの示すアプリケーション26にフォーマット
ID51,処理コード,データオブジェクトG18が示
すデータ18のファイル名112を渡してアプリケーシ
ョン26を起動する。
【0080】(6.4)反力によるガイダンス.図45
で、キャビネットウィンドウG16あるいはバインダウ
ィンドウG39内の1つのデータオブジェクトG18を
ドラグして移動させたとき、そのドラグしているデータ
オブジェクトG18がデスクトップウィンドウG14内
の処理不可能なアプリケーションオブジェクトG15か
らの定められた距離に達した時点で、デスクトップ管理
システムによって、ドラグしたデータオブジェクトG1
8の表示位置を自動的に補正して提示する。
【0081】上記の処理を図44のフローチャートを用
いて説明する。データオブジェクトG18がグラブされ
ると、ステップS90において、そのデータオブジェク
トG18に対応するデータ18についてデータ管理情報
110からファイル名112とフォーマットID51を
得る。ステップS91において、ドラグされたデータオ
ブジェクトG53とアプリケーションオブジェクトG5
2との重なりの面積が、ドラグされたデータオブジェク
トG53の表示面積のある一定の割合に達したかを判断
する。ステップS91において、その重なりの面積が上
記一定の割合に達していないと判断した場合は制御をス
テップS91に戻す。また、ステップS91において、
重なりの面積が、上記一定の割合に達したと判断された
ならばステップS92へ進む。
【0082】ステップS92においてアプリケーション
オブジェクトG52の示すアプリケーション26のアプ
リケーション情報60を得る。そして、ステップS94
においてアプリケーションオブジェクトG52の示すア
プリケーション26がドラグされているデータオブジェ
クトG53の示すデータ18のフォーマットID51を
処理可能であるかどうかを判断する。処理可能であると
判断された場合は、前述の(6.3)と同様の処理手順
によりアプリケーション26の起動処理を行う。一方、
ステップS94において処理不可能であると判断された
ならば、ステップS93へ進む。ステップS93におい
て、ドラグされたデータオブジェクトG53の表示位置
を補正し、G54のようにデータオブジェクトG53と
アプリケーションオブジェクトG52の重なりを減少あ
るいはなくす。この処理によってユーザは、ドラグして
いるデータオブジェクトG53があたかも反力によって
アプリケーションオブジェクトG52から引き離された
ように感じ、そのアプリケーションオブジェクトG52
の示すアプリケーション26がドラグしているデータオ
ブジェクトG53の示すデータ18を処理不可能である
と判断することができる。
【0083】(7)複数のデータオブジェクトをアプリ
ケーションオブジェクト上にドラッグ/ドロップして起
動.図38で、キャビネット(バインダ)ウィンドウG
16(G39)内の複数のデータオブジェクトG18を
ドラグし、デスクトップウィンドウG14内のアプリケ
ーションオブジェクトG15にドロップする。
【0084】この場合の処理手順としては、まず、ドラ
グされたそれぞれのデータオブジェクトG18のフォー
マットID51を得る。次に、ドラグされたデータオブ
ジェクトG18がデスクトップウィンドウG14のアプ
リケーションオブジェクトG15上に位置されると、ア
プリケーション情報60を検索して、アプリケーション
オブジェクトG15の示すアプリケーション26が、ド
ラグされている全てのデータオブジェクトG18のフォ
ーマットID51を処理可能であるかを判断する。そし
て処理可能ならば、アプリケーションオブジェクトG1
5のアイコン表示をハイライトさせるなどの表示方法を
変化させてユーザに対してその旨を知らせる。
【0085】前述のハイライト表示されたアプリケーシ
ョンオブジェクトG15上にドラグされた複数のデータ
オブジェクトG18がドロップされると、アプリケーシ
ョンオブジェクトG15が示すアプリケーション26の
アプリケーションID61とデータオブジェクトの示す
データ18のフォーマットID51からアプリケーショ
ン情報60を検索する。この検索により、アプリケーシ
ョンID61に該当する実行モジュール名62及びフォ
ーマットID51のデフォルト処理66の処理コードを
得る。そして、フォーマットID51,処理コード,複
数のデータ18のファイル名112を渡してアプリケー
ション26を起動する。
【0086】<公開操作>通常、ユーザのルーム13内
のキャビネット16、バインダ20、データ18を他の
ユーザが参照、更新することは許されていない。ユーザ
が自分の所有するキャビネット16、バインダ20、デ
ータ18を他のユーザに対して参照あるいは更新するこ
とを許可する操作を「公開操作」を呼ぶ。また、「公開
操作」を行なうあるいは行なわれたキャビネット16、
バインダ20、データ18を公開オブジェクト30と呼
ぶ。
【0087】次に、「公開操作」を行なうための操作お
よび処理を説明する。まず、公開トレイ作成処理によ
り、公開対象とするユーザあるいはグループ毎に公開ト
レイ29を公開棚22上に作成する。作成方法は、図4
6において公開棚ウィンドウG26上でウィンドウ上の
新規作成ボタンG55を選択すると、新規作成ボタンG
55の表示が白黒反転し、問い合わせ入力ウィンドウG
56が表示される。この問い合わせ入力ウィンドウG5
6に、公開する相手のユーザの名称またはユーザID8
1、あるいはグループの名称またはグループID101
を入力することにより、公開棚ウィンドウG26内に新
規の公開トレイ29を示す公開トレイオブジェクトG2
7が作成され表示される。
【0088】次にデータ18或いはバインダ20を公開
オブジェクトとする操作(公開操作処理)について説明
する。ユーザあるいはグループの公開トレイオブジェク
トG27をオープンすると、公開トレイウィンドウG2
8が表示される。ここでバインダ20間のデータ18の
コピー操作と同様に、公開したいデータオブジェクトG
18またはバインダオブジェクトG17をドラグして公
開トレイウィンドウG28上へドロップする。この操作
によりドロップされた公開オブジェクトG29が公開ト
レイウィンドウG28上に表示されて公開操作が行なわ
れたことを表す。
【0089】また、公開設定操作により、公開したオブ
ジェクトに対して他のユーザの複写操作を制限する設定
や、公開を許可する期限を設定することが可能である。
図47を用いてこの設定操作を説明する。図47におい
て公開トレイウィンドウG28の操作ボタンG57を押
してから設定したい公開オブジェクトG29を1クリッ
クする。この操作により、問い合わせ入力ウィンドウG
58が表示される。この問い合わせ入力ウィンドウG5
8により表示される各設定項目を入力することで設定が
完了する。尚、既に設定がなされている場合には、問い
合わせ入力ウィンドウG58を表示する時に設定項目欄
内に設定内容が表示される。
【0090】次に、図48〜図50のフローチャートを
用いて、上述の各処理(公開トレイ作成処理,公開操作
処理,公開設定処理)について更に詳しく説明する。
【0091】デスクトップ管理システムでの公開トレイ
29の作成処理を図46と、図48のフローチャートに
て説明する。公開棚ウィンドウG26上の新規作成ボタ
ンG55が選択されたらステップS100で公開対象を
入力するための問い合わせ入力ウィンドウG56を作成
する。次に、ステップS101にてユーザからの入力を
待つ。ステップS102にてユーザ名称で入力された場
合にはステップS103でユーザ情報80を検索してユ
ーザID81を得る。ステップS104にてユーザID
81で入力された場合にはステップS105でユーザ情
報80を検索して入力されたユーザID81が存在する
か検査する。ステップS106にてグループ名称で入力
された場合にはステップS107でグループ情報100
を検索してグループID101を得る。ステップS10
8にてグループID101で入力された場合にはステッ
プS109でグループ情報100を検索して入力された
グループID101が存在するか検査する。
【0092】ステップS110にてユーザID81ある
いはグループID101が存在する場合はステップS1
11へ進む。ステップS111では、公開棚22のオブ
ジェクト管理情報110に新規の公開トレイ29のエン
トリを作成する。そして公開先ユーザID126あるい
は公開先グループID127に上述の処理で得られたユ
ーザID81あるいはグループID101を代入する。
続いて、ステップS112では、作成された公開トレイ
29示す公開トレイオブジェクトG27を公開棚ウィン
ドウG26内に表示して処理を終了する。尚、ステップ
S110において、ユーザID81あるいはグループI
D101が存在しない場合は本処理を中止する。
【0093】次に、デスクトップ管理システムでの「公
開操作」処理を図47と、図49のフローチャートにて
説明する。公開したいオブジェクトがドラグされた時点
で、ステップS120において、ドラグされたオブジェ
クトのオブジェクト管理情報110を得る。次にステッ
プS121でドラグされたオブジェクトが公開トレイウ
ィンドウG28上にドロップされたかどうかをチェック
する。オブジェクトがドロップされた場合にはステップ
S122へ進む。ステップS122では、公開トレイウ
ィンドウG28の示す公開トレイ29のオブジェクト管
理情報110に新規の公開オブジェクト30のエントリ
を作成し、既にステップS120で得られているオブジ
ェクト管理情報110をここに代入する。ステップS1
23では、ドラグ/ドロップされたオブジェクトを公開
オブジェクトG29として公開トレイウィンドウG28
上に表示して本処理を終了する。
【0094】デスクトップ管理システムでの公開オブジ
ェクト30に対する公開複写制限設定および公開期限設
定処理を図47と図50のフローチャートにて説明す
る。ステップS130において公開トレイウィンドウG
28上の操作ボタンG57が選択されたかどうかを判定
する。操作ボタンG57が選択されていなければステッ
プS131へ進み、他の処理を行う。一方、操作ボタン
G57が選択されたらステップS132へ進む。ステッ
プS132で公開オブジェクトG29の選択入力がある
と、ステップS133において、ステップS132で選
択された公開オブジェクトG29のオブジェクト管理情
報110を得る。次にステップS134で間い合わせ入
力ウィンドウG58を作成,表示する。このとき、問い
合わせ入力ウィンドウG58における各入力欄に、ステ
ップS133で得られたオブジェクト管理情報110に
おける公開複写制限128及び公開期限129の内容を
表示する。次に、ステップS135で公開複写制限,公
開期限の設定入力を待つ。設定入力がなされると、ステ
ップS136において、入力された公開複写制限12
8、公開期限129の内容をステップS133で得られ
たオブジェクト管理情報110に代入する。そして、設
定の完了したオブジェクト管理情報110を公開トレイ
29内のオブジェクト管理情報110へ代入して処理を
終了する。
【0095】<他のユーザのデータヘのアクセス>ユー
ザが他のユーザのデータをアクセスする場合の操作およ
び処理について以下に説明する。まず、自分のルーム1
3内の出口25ををオープンすると、自分のオフィス1
4内の他のユーザのルーム13を表すドア31と、他の
オフィス14と、自分のオフィス14が管理するライブ
ラリ17が表示される。他のオフィス14をオープンす
ればオープンされたオフィス14のユーザのドア31と
ライブラリ17が再度表示される。希望するユーザのド
ア31をオープンすると、オープンされたルーム13の
ユーザが自分に対して公開操作を行なってある公開オブ
ジェクト30が表示される。この公開オブジェクト30
に対する操作は自分のルーム13内の操作オブジェクト
と同様の操作が可能である。ただし、公開オブジェクト
30に対して公開複写制限の設定がされている場合に
は、その公開オブジェクト30の内容を複写する操作を
行なうことが禁止される。また、公開オブジェクト30
に対して公開期限の設定がされている場合には、公開期
限を過ぎた公開オブジェクト30はウィンドウ上に表示
されない。
【0096】本デスクトップ管理システムによる出口2
5オープン処理を図3、図11、図12、図13さらに
図51のフローチャートにて説明する。出口オブジェク
トG09がオープンされると出口ウィンドウG30が表
示される。ステップS140において、ユーザ情報80
およびオフィス情報90から他のユーザおよびオフィス
14の名称を得る。次に、ステップS141で出口ウィ
ンドウG30上にドア31を示すドアオブジェクトG3
1、オフィス14を示すオフィスオブジェクトG32お
よびライブラリ17を示すライブラリオブジェクトG3
3の表示を行なう。そして、ステップS142でオープ
ン操作の入力を実行する。
【0097】ステップS143でライブラリオブジェク
トG33に対してオープン操作が行われた場合には、ス
テップS144で後述するライブラリ17のオープン処
理を行い処理を終了する。
【0098】ステップS145でオフィスオブジェクト
G32に対してオープン操作が行なわれた場合には、ス
テップS146へ進む。ステップS146では、でオフ
ィス情報90からホスト名92を得て、オープンされた
ホストに対してユーザ情報80を要求することによりユ
ーザ情報80を得て、ステップS141へ戻る。そし
て、図12に示されるようにオフィスウィンドウG35
にそのオフィスに含まれるユーザのルームへのエントリ
を示すドア31のドアオブジェクト30の表示を行ない
ステップS142においてオープン操作入力を待つ。
【0099】ステップS147でドアオブジェクトG3
1に対してオープン操作が行なわれた場合には、ステッ
プS148へ進む。ステップS148では、オープンさ
れたドア31のユーザの公開棚22のオブジェクト管理
情報110を得る。そして、ステップS149では操作
しているユーザ用の公開トレイ29を検索し、操作して
いるユーザ用の公開トレイ29が存在する場合にはステ
ップS150へ進む。ステップS150において、前述
の公開トレイ29のオブジェクト管理情報110を得
る。そして、ステップS151において、公開期限が過
ぎていない公開オブジェクト30だけを図13のルーム
ウィンドウG36に表示する。尚、ステップS149で
公開トレイ29が存在しない場合にはステップS152
でその旨を表示して処理を終了する。
【0100】<タグ>タグ21は、階層の深いバインダ
20あるいはデータ18を操作する際に、その途中の階
層のバインダ20のオープン操作を複数回行なうことな
く目的のバインダ20あるいはデータ18を操作するこ
とを可能とするオブジェクトである。以下にタグ21の
生成方法および処理方法について説明する。
【0101】図3のタグトレイ19を示すタグトレイオ
ブジェクトG05をオープンすると、図8のように、タ
グオブジェクトG25が表示されたタグトレイウィンド
ウG24が表示される。表示されたタグオブジェクトG
25の実体は「キャビネット」下に存在するバインダ2
0およびデータ18である。そして、表示されたタグオ
ブジェクトG25の示すタグ21に対する操作は実体で
あるバインダ20およびデータ18に対する操作と同じ
処理が行なわれる。ただし、削除操作に関してはタグ2
1自身が削除されるのであり、実体であるバインダ20
あるいはデータ18は削除されない。
【0102】タグ21の新規作成方法は、バインダ20
間のデータ18コピー操作同様に作成したいタグ21の
実体であるバインダ20のバインダオブジェクトG17
あるいはデータ18のデータオブジェクトG18をドラ
グしてタグトレイウィンドウG24ヘドロップすること
で完了する。この操作によりタグトレイウィンドウG2
4上にドラグされたバインダオブジェクトG17あるい
はデータオブジェクトG18のアイコンデータを表示し
たタグオブジェクトG25が表示されてタグ21が新規
作成されたことを表す。
【0103】上述のタグ21の新規作成処理を図52の
フローチャートにて説明する。ステップS160におい
て、バインダオブジェクトG17あるいはデータオブジ
ェクトG18がドラグされた時点で、バインダオブジェ
クトG17の示すバインダ20あるいはデータオブジェ
クトG18の示すデータ18が存在するバインダ20の
オブジェクト管理情報110を得ておく。そして、ステ
ップS161でタグトレイウィンドウG24上にてボタ
ンが離されたかどうかをチェックする。タグトレイウィ
ンドウG24上でボタンが離されたのであればステップ
S162へ進む。ステップS162で、そのタグトレイ
ウィンドウG24が示すタグトレイ19のオブジェクト
管理情報110にステップS160で既に得られている
オブジェクト管理情報110のエントリを追加する。さ
らにステップS163でオブジェクト管理情報110内
のタグ参照バインダ名131にバインダ20あるいはデ
ータ18が存在するバインダ20の名称を代入する。そ
して、ステップS164で作成されたタグオブジェクト
G25をタグトレイウィンドウG24上にアイコン表示
して処理を終了する。
【0104】次に、タグオブジェクトG25のオープン
操作処理を図53のフローチャートにて説明する。タグ
オブジェクトG25に対してオープン操作が行なわれた
場合、ステップS170でタグトレイ19内に存在する
操作されたタグオブジェクトG25が示すタグ21のオ
ブジェクト管理情報110を得る。次に、ステップS1
71において、実体であるバインダ20あるいはデータ
18が存在するバインダ名131、およびバインダ20
あるいはデータ18のオブジェクト管理情報86を得
る。ステップS172で前述のオブジェクト管理情報が
得られたかどうかをチェックする。オブジェクト管理情
報が得られた場合には、ステップS173へ進み、バイ
ンダ20やデータ18に対するオープン処理操作と同一
の処理が行われる。オープン処理操作については前述し
たのでここではその説明は省略する。一方、ステップS
172で前述オブジェクト管理情報が得られなかった場
合には、ステップS174で夕グが示すデータあるいは
バインダが存在しない旨の表示を行い処理を終了する。
【0105】<データの廃棄>作成されたバインダ2
0、データ18を廃棄するには、バインダ20間のデー
タ18のコピー操作と同様の操作を行う。図3のルーム
ウィンドウG01に表示されたゴミ箱オブジェクトG0
7のオープン操作によって表示されるゴミ箱ウィンドウ
G59内に、廃棄したいバインダ20のバインダオブジ
ェクトG17、或いはデータ18のデータオブジェクト
G18をドラグ/ドロップすることでバインダオブジェ
クトG17、データオブジェクトG18がゴミ箱ウィン
ドウヘ移動させる。デスクトップ管理システムにはデー
タ廃棄を監視するプロセスが常時動作しており、移動さ
れたバインダオブジェクトG17とそれが示すバインダ
20、或いはデータオブジェクトG18とそれが示すデ
ータ18は一定期間保存の後に消去される。
【0106】上述のデータの廃棄処理を図5、図54、
図55のフローチャートにて説明する。ステップS18
0でデータ18のデータオブジェクトG18がグラブさ
れた時点でそのデータオブジェクトG18が存在するバ
インダ20のオブジェクト管理情報110を得ておく。
そして、ステップS181でゴミ箱ウィンドウG59上
にてボタンが離されたか(ドロップされたか)どうかを
チェックする。ゴミ箱ウィンドウ上にドロップされれば
ステップS182へ進む。ステップS182において、
前述のステップS180で得られたオブジェクト管理情
報110により更新の可否をチェックする。更新不許可
の設定がある場合にはステップS183にて廃棄不可の
表示を行い処理を終了する。一方、更新が許可されてい
ればステップS184へ進み、オープンオブジェクト管
理情報を検索することにより、廃棄しようとするデータ
18が他でオープンされているかどうかをチェックす
る。このチェックの結果、廃棄しようとするデータ18
が他にオープンされている場合はステップS183にて
廃棄不可の表示を行い処理を終了する。上述以外の場合
であれば、ステップS185へ進む。
【0107】ステップS185では、前述のデータ18
をゴミ箱23へコピー処理を行う。ステップS186で
このコピー処理が正常に終了したかどうかをチェック
し、正常に終了した場合にはステップS187へ進む。
一方正常に終了しなかった場合はステップS183へ進
みその旨の表示を行う。ステップS187では、廃棄す
るデータ18が存在するバインダ20のオブジェクト管
理情報110より前述の廃棄すべきデータ18のエント
リを削除するとともに、このデータ18のファイルも消
去する。最後にステップS188でゴミ箱23のオブジ
ェクト管理情報110に追加された前述データ18のエ
ントリのデータ廃棄期限に現在の時間から一定期間後の
日付を代入して処理を終了する。
【0108】次に、データ廃棄監視プロセスの処理方法
を図56のフローチャートにて説明する。ステップS1
90でゴミ箱23のオブジェクト管理情報110を得
る。そして、ステップS191でデータ廃棄期限の過ぎ
ているオブジェクト管理情報110のエントリを検索す
る。この検索の結果、データ廃棄期限の過ぎたエントリ
が存在した場合にはステップS192へ進む。そして、
ステップS192において、ステップS191で検索さ
れたエントリとそのエントリ内のファイル名が表すファ
イルが削除される。このようにして、削除されたエント
リの示すデータ18またはバインダ20が削除され、そ
のデータオブジェクトG18またはバインダオブジェク
トG17はもはやゴミ箱ウィンドウG59に表示されな
い。ステップS193で上述の処理を、ゴミ箱のオブジ
ェクト管理情報110内の全てのエントリに対して行っ
たかどうかを確認する。全エントリに対して処理が終了
していれば、ステップS194およびステップS195
にて一定期間経過するのを待ち、ステップS190へ戻
って同じ処理を繰り返す。一方、ステップS193で全
エントリに対する処理が終了していない場合はステップ
S191へ戻り、上述の処理を繰り返す。
【0109】<ライブラリ管理>ライブラリに管理され
るデータとは、アプリケーションプログラムがデータを
処理するために他のアプリケーションと共通的に参照す
るための補助データをいう。例えば文書データを処理す
るアプリケーションプログラムを例にすると、文書デー
タは、文字データとその文字データによって文書を整形
するためのコマンドが含まれ、ライブラリデータとして
そのコマンドを解釈して文書を整形するための情報を持
った書式データ、あるいはその文字データを表示するた
めのフォントデータを独立したデータとして管理する。
これによって1つの文書データにをアプリケーションプ
ログラムが処理し、CRT1上に表示したり印刷出力す
る場合に、例えば補助データとして使用するライブラリ
データとしてのフォントデータや、書式データを切替え
ることによって文書データに変更を加えることなくその
体裁を容易に変更することができる。また、1つの書式
データを複数の文書データで共通に使用するような場合
も、それぞれの文書データ中に書式データを含める必要
がなくなるため文書データの肥大を防止することができ
る。
【0110】これらのライブラリに管理される状態のデ
ータをライブラリデータ28という概念でとらえる。デ
ータ18には必要なライブラリデータ28を特定する情
報が付加されており、アプリケーション26とその使用
するデータ18で必要なライブラリデータ28が決めら
れ要求される。アプリケーション26が新規にデータ1
8を作成する場合にも、既存のライブラリデータ28を
利用できる。以下に、図面を参照しながらライブラリ管
理について説明する。
【0111】図7のようにライブラリバインダウィンド
ウG22内に表示されるライブラリデータオブジェクト
G23が示すライブラリデータ28は、キャビネット1
6下で管理するデータ18とオブジェクト管理情報11
0自体の形式は同様である。これらは通常のデータ18
としてキャビネット16下で管理することもできる。デ
スクトップ管理システムは、キャビネット16下で管理
されるデータ18をライブラリデータ28としても管理
する場合、ライブラリデータ28としての管理はその
(ユーザがつけた)名前のみを保持し、ライブラリデー
タ28が必要になった時点でその名前によってその実体
であるキャビネット16下のデータ18を参照するよう
にしても良い。
【0112】図3、図11のようにデスクトップ管理シ
ステムが管理するライブラリ17はそのユーザのルーム
ウィンドウG01内に表示されるライブラリと、または
出口ウィンドウG30内に表示されるライブラリがあ
る。出口ウィンドウG30に表示されるライブラリオブ
ジェクトG33によって表されるライブラリは、ルーム
13が所属するオフィス14に付属するライブラリであ
る。また、ユーザのルームウィンドウG01内に表示さ
れるライブラリオブジェクトG04によって表されるラ
イブラリは、そのルーム13に附属するライブラリであ
る。このようにライブラリ17はその管理の形態によっ
て2つに分類される。以下にそれぞれのライブラリにつ
いて説明する。
【0113】(1)ルームに付属するライブラリ.ルー
ム13のオブジェクトとして登録される個人用のライブ
ラリ17で、その有効範囲は一利用者となる。また、前
述のデータ18の公開操作と同様の処理を施すことによ
り他のユーザからもアクセスできるようにすることで、
ライブラリ17の有効範囲を任意に指定された複数利用
者の集合とすることもできる。
【0114】(2)オフィスに付属するライブラリ.オ
フィス14のオブジェクトとして登録されるライブラリ
17で、そのオフィス17に含まれるルーム13のユー
ザのみが共通にアクセスできるライブラリ17である。
その有効範囲はシステムによって恒久的に指定された複
数利用者の集合となる。また、前述の公開操作により、
ライブラリ17の有効範囲を全利用者にすることもでき
る。ライブラリ17は図16に示すライブラリ情報70
(ライブラリデータ28の種類)毎にライブラリバイン
ダ27を管理しており、ライブラリ17をオープンする
と図6のようにライブラリウィンドウG19が表示され
る。1つのライブラリバインダ27には、同じフォーマ
ットID51を有するライブラリデータ28のみが格納
されており、ライブラリバインダ27が属性として持つ
ライブラリID71は、格納されているライブラリデー
タ30のデータ情報50のライブラリID54と同一で
ある。
【0115】<ライブラリバインダの作成>ユーザがル
ーム13内のライブラリ17に新たなライブラリバイン
ダ27を作成する手順および処理を図57と図58のフ
ローチャートを用いて説明する。ユーザがルーム13内
のライブラリ17に新たなライブラリバインダ27を作
成する場合、ステップS200でライブラリウィンドウ
G19のライブラリバインダの生成ボタンG60を選択
する。この生成ボタンG60が選択されるとステップS
202へ進む。デスクトップ管理システムは、ステップ
S202でデータ情報からライブラリID54の登録が
あるエントリだけを得る。そして、ステップS203で
は、ステップS202で得られたデータ情報50の一覧
を表示したライブラリ選択ウィンドウG61を表示す
る。ステップS204でユーザがそのうちの1つを選択
することでステップS205の処理が実行される。
【0116】ステップS205では、ライブラリ17内
のライブラリ情報70のエントリを追加作成する。そし
てステップS202で選択されたデータ情報50に新規
作成されたライブラリID71を代入する。ステップS
206でライブラリ17のウインドウ上にライブラリバ
インダ27のライブラリバインダオブジェクトG20を
追加表示する。アプリケーション26を新規に登録する
際に新たなライブラリが必要な場合、必要なグループ
(ライプラリデータ31種別)のライブラリバインダ2
7、およびライブラリデータ28が登録されるようにす
ることもできる。この時、アプリケーション26の登録
において、そのライブラリ17のグループとともにデス
クトップ管理システムにライブラリ情報70が登録さ
れ、この時点でアプリケーション26が提供するデフォ
ルトのデータ18がオフィス14に付属するライブラリ
17として登録される。ライブラリ17のグループが登
録されると、そのグループ毎にライブラリバインダ27
が生成されそのグループのデータを格納、すなわちライ
ブラリデータ28として登録、管理される。
【0117】<データのライブラリヘの登録>キャビネ
ット16下のデータ18をライブラリデータ28として
登録する操作および手段を図59のフローチャートを用
いて説明する。キャビネット16下のデータ18をライ
ブラリデータ28として登録する場合、図25に示す通
常のデータ18の複写(移動)と同様の操作になる。ユ
ーザは、登録先のライブラリ17のライブラリバインダ
27を示すライブラリバインダオブジェクトG20をオ
ープンし、ライブラリバインダウィンドウG22を表示
する。ライブラリに登録するバインダ20内のデータ1
8を表すデータオブジェクトG18をドラグし、ライブ
ラリバインダウィンドウG22内にドロップする。
【0118】デスクトップ管理システムは、ステップS
210でコピー元のバインダ20のオブジェクト管理情
報110を得る。次にステップS211では、ステップ
S210で得られたオブジェクト管理情報110のフォ
ーマットID51のエントリであるデータ情報50を得
る。さらにステップS212で、ライブラリ17のライ
ブラリ情報70からデータオブジェクトG18がドロッ
プされたライブラリバインダウィンドウG22の示すラ
イブラリバインダ27のライブラリID71を得る。そ
して、ステップS213でライブラリID54とライブ
ラリID71を比較し、異なっている場合はステップS
214で登録不可能の表示をし、処理を中止する。ステ
ップS213でライブラリID54とライブラリID7
1が一致している場合は、ステップS215でそのデー
タ18をコピー元のバインダ20からライブラリバイン
ダ27に既に説明したコピー処理を行う。そして、ステ
ップS216でライブラリバインダウィンドウG22内
にそのデータ18をライブラリデータオブジェクトG2
3として表示する。
【0119】<ライブラリの検索>アプリケーション2
6が、デスクトップ管理システムが管理するライブラリ
データ28を使用する場合、すでに公知の任意のプログ
ラム間通信手段を使用してアプリケーション26は、デ
スクトップ管理システムにメッセージを送る。このメッ
セージには、「ライブラリデータの要求」というコマン
ド,要求するライブラリID71,ライブラリデータ2
8を特定できる場合は特定する情報(例えばライブラリ
データ28の名称),さらにライブラリデータ28を使
用するデータ18を特定する情報が含まれている。
【0120】ライブラリデータ28の検索処理を図60
のフローチャートで説明する。アプリケーション26か
らのメッセージを受けたデスクトップ管理システムは、
ステップS220でそのメッセージを解析して、ライブ
ラリデータ28を使用するデータ18を特定する情報を
得る。この情報からそのデータが属するルーム13のラ
イブラリ情報70を得る。ステップS221では、ステ
ップS220で得られたライブラリ情報70から要求さ
れているライブラリID71のライブラリデータ28を
管理するライブラリバインダのデータ管理情報110を
得る。ステップS222でライブラリデータ28を特定
する情報が設定されているかどうかをチェックする。設
定されている場合、デスクトップ管理システムはステッ
プS223において、既に得られているライブラリバイ
ンダ27のオブジェクト管理情報110からライブラリ
データ28を検索する。そして、ステップS226にお
いて、検索されたライブラリデータ28を前記通信手段
を使用してアプリケーション26に通知する。
【0121】一方、ステップS222において、ライブ
ラリデータ28を特定する情報が設定されていない場合
は、アプリケーション26が、ユーザの選択する新たな
ライブラリデータ28を要求する場合である。デスクト
ップ管理システムは、ステップS224において、既に
得られているライブラリバインダ27のオブジェクト管
理情報110により前述ライブラリバインダ27のウィ
ンドウをオープンする。そしてこのライブラリバインダ
27内のライブラリデータオブジェクトG23を表示す
る。ステップS225でユーザによるライブラリデータ
28の選択入力を待つ。選択入力が実行されると、デス
クトップ管理システムはステップS226において、選
択されたライブラリデータ28を前記通信手段を使用し
てアプリケーション26に通知する。
【0122】<データ要求によるライブラリの検索>デ
ータ18を処理中のアプリケーション26がライブラリ
データ28を要求する場合、アプリケーション26の処
理対象となっているデータ18が存在するルーム13の
ライブラリ17から検索され、そこに存在しない場合に
はそのルームの属するオフィス14のライブラリ17か
ら検索される。すなわち、他のオフィス14のデータ1
8を処理中のアプリケーション26よりライブラリデー
タ28を要求すると、データ18が存在するオフィス1
4のなかで、データ18の所有者のルーム13のライブ
ラリ17、前述所有者のルーム13が属するオフィス1
4のライブラリ17という順で検索される。また、他の
ユーザのルーム13から自分のルーム13にコピーして
きたデータ18をアプリケーション26がオープンした
場合は、オープンしたデータ18についてのライブラリ
データ28の要求には、自分のルーム13のライブラリ
17、そのルームの含まれるオフィス14のライブラリ
17の順で検索される。
【0123】他のルーム13から自分のルーム13にデ
ータをコピーする際に参照するライプラリデータ31を
自分のルーム13のライブラリ17に自動的に複写する
ようにすることも可能である。この場合、複写されるラ
イブラリデータ28と同じライブラリID71を持つラ
イブラリバインダ27内に複写される。また、データ1
8のライブラリデータ28の検索順番は図22に示すラ
イブラリ検索順番情報150により、オフィスID91
あるいはユーザID81を得ることで特定のルーム13
のライブラリ17またはオフィス14のライブラリ17
を指定することもできる。ライブラリ検索順番情報15
0はルーム13毎の情報であり、検索順番はユーザが任
意に設定することができる。図22の例では2つまで設
定するようにしているが、任意の数の検索順番を設定可
能である。ライブラリ検索順番情報150が設定されて
いない場合は前述の順番で検索される。
【0124】<ライブラリデータの更新>ライブラリデ
ータ28はアプリケーション26によって作成、編集、
削除等の更新を通常のデータ18と全く同様に行なうこ
とができる。図16に示すように、ライブラリ情報70
にはライブラリバインダ27内のライブラリデータ28
がいくつオープンされているかを示すオープン回数74
の情報がある。また、図17、図18に示すように、ユ
ーザ情報80、オフィス情報90にはそれぞれルーム1
3、オフィス14のライブラリ17が更新モードでオー
プンされているかを示すライブラリ更新モード84およ
びライブラリ更新モード95(以下、まとめて「ライブ
ラリ更新モード」と記す)の情報があり、ライブラリデ
ータ28の更新を管理することができる。
【0125】ルーム13またはオフィス14で最初に更
新モードでオープンしたライブラリ17に限り更新モー
ドでのオープンが可能である。そして、更新モードでオ
ープンされた時点で「ライブラリ更新モード」が設定さ
れてライブラリデータ28の更新が可能となる。アプリ
ケーション26がデータ18を要求する場合、データ1
8が存在するルーム13のライプラリ17に「ライブラ
リ更新モード」が設定されている状態でもデータ18の
オープンは可能であるが、アプリケーション26からの
ライブラリデータ28の要求に対する応答には「参照不
可」が返る。つまり、ライブラリデータ28のみ欠如し
たデータ18がアプリケーション26に渡される。「ラ
イブラリ更新モード」を設定したアプリケーション26
がライブラリデータ28をクローズした時点で、「ライ
ブラリ更新モード」の設定が解除され、そのライブラリ
17の参照が可能になる。
【0126】参照モードでのみオープンされているライ
ブラリバインダ27のライブラリデータ28に対しても
同時に複数オープンされているライブラリバインダ27
のライブラリデータ28を更新操作を禁止することもで
きる。いくつのライブラリデータ28がオープンされて
いれば更新操作禁止とするオープン回数74の設定は任
意であり、オープン回数74により判断することができ
る。図6のG21に示すように、デスクトップ管理シス
テムはライブラリバインダ27のオープン回数74を表
示する機能を有し、ユーザはオープン回数74を知るこ
とができる。
【0127】<クリップボード>アプリケーション26
はデータ18またはその一部を、そのアプリケーション
内、または他の一つまたは複数のアプリケーションに複
写または移動させることがある。そして、このために作
成するデータ、およびそのデータを一時的に格納する場
所をそれぞれクリップデータ、クリップボードという概
念で管理する。このクリップボード24は、格納したク
リップデータ32を表示するためのウィンドウを持つ。
クリップデータ32は、キャビネット16やバインダ2
0内のオブジェクトと同様に、図20で示したオブジェ
クト管理情報によって管理される。クリップデータ32
には、そのクリップデータ32を作成したアプリケーシ
ョン26によって、そのデータ種別を表すフォーマット
ID113が設定される。クリップデータ32を要求す
るアプリケーション26は、デスクトップ管理システム
にフォーマットID113によって要求するデータの種
別を特定する。
【0128】次に、図にしたがって説明する。図3、図
11のようにデスクトップ管理システムが管理するクリ
ップボード24はそのユーザのルームウィンドウG01
内に表示されるクリップボードと、または出口ウィンド
ウG30内に表示されるクリップボードがある。出口ウ
ィンドウG30に表示されるクリップボードオブジェク
トG34によって表されるクリップボードは、ルーム1
3の所属するオフィス14に付属するクリップボードで
あり、ユーザのルームウィンドウG01内に表示される
クリップボードオブジェクトG071によって表される
クリップボードは、そのルーム13に附属するクリップ
ボードである。このようにクリップボード24はその管
理の形態によって次の2つに分類される。
【0129】(1)ルーム13に付属するクリップボー
ド24。
【0130】ルーム13のオブジェクトとして登録され
る個人用のクリップボード24で、その有効範囲は一利
用者となる。また、前述のデータ18の公開操作と同様
の処理を施すことにより他のユーザからもアクセスでき
るようにすることで、クリップボード24の有効範囲を
任意に指定された複数利用者の集合とすることもでき
る。
【0131】(2)オフィス14に付属するクリップボ
ード24。
【0132】オフィス14のオブジェクトとして登録さ
れクリップボード24で、そのオフィス17に含まれる
ルーム13のユーザのみが共通にアクセスできるクリッ
プボード24であり、その有効範囲はシステムによって
恒久的に指定された複数利用者の集合となる。
【0133】<クリップデータのクリップボードへの登
録>アプリケーション26が、デスクトップ管理システ
ムのクリップデータ32を登録する操作および手段を図
62のフローチャートを用いて説明する。アプリケーシ
ョン26は、すでに公知の任意のプログラム間通信手段
を使用してデスクトップにメッセージを送る。このメッ
セージには、「クリップデータ32を登録する」という
コマンドと、登録するクリップデータ32のフォーマッ
トID113が含まれている。アプリケーション26か
らメッセージを受けとったデスクトップ管理システム
は、ステップS230でメッセージを解析し、アプリケ
ーションにより指定されたクリップデータ32のフォー
マットID113を得る。次に、ステップS231で利
用者に対して新たに登録するクリップデータ32の名称
を付けることを促すメッセージを表示し、利用者の入力
によりクリップデータ32の名称を得る。次にステップ
S232において、ステップS231で得られた名称、
アプリケーション26により指定されたフォーマットI
D113とともに、クリップデータ32をクリップボー
ド24に登録する。そして、ステップS233におい
て、図61で示すように、クリップボードウィンドウG
62内にクリップデータオブジェクトG63として表示
する。
【0134】<クリップデータの選択>アプリケーショ
ン26が、デスクトップ管理システムのクリップボード
24に登録されているクリップデータ32を利用するた
めの手順を、図63のフローチャートに従って説明す
る。尚、アプリケーション26が、デスクトップ管理シ
ステムのクリップボード24中に登録されているクリッ
プデータ32を使用する場合、アプリケーション26は
既に公知の任意のプログラム間通信を使用してデスクト
ップ管理システムにメッセージを送る。このメッセージ
には、「クリップデータ32の要求」というコマンド
と、アプリケーション26で利用可能な1つまたは複数
のフォーマットID113が含まれている。
【0135】アプリケーション26からメッセージを受
けとったデスクトップ管理システムは、まずステップS
240でメッセージを解析する。そして、要求された1
つまたは複数のフォーマットID113を得る。次に、
ステップS241において、クリップボード24に登録
されているクリップデータ32の中から、ステップS2
40で得られたフォーマットID113と一致するフォ
ーマットIDを持つ1つまたは複数のクリップデータ3
2を検索する。次に、ステップS242でクリップボー
ドウィンドウG62をオープンして表示し、ユーザにク
リップデータ32を選択することを促すメッセージとと
もに、ステップS242の検索により得られた1つまた
は複数のクリップデータ32をクリップデータオブジェ
クトG63として表示する。ステップS243で、ユー
ザによってクリップデータ32が選択されると、ステッ
プS244でデスクトップ管理システムは選択されたク
リップデータ32を前記通信手段を使用してアプリケー
ション26に通知する。
【0136】<カットバッファ>次に、デスクトップ管
理システムの持つカット&コピー&ペーストバッファ
(以下、「CCPバッファ」と呼称する)の機能について
説明する。アプリケーション26はデータ18またはそ
の一部を、そのアプリケーション内、または他の1つま
たは複数のアプリケーションに複写または移動させるこ
とがある。そのために作成するデータ、およびそのデー
タを一時的に格納する場所をそれぞれ「CCPデー
タ」、「CCPバッファ」という概念で管理する。この
「CCPバッファ」は、格納した「CCPデータ」を表
示する手段を持たない点において前述のクリップボード
24と異なる。
【0137】図64はCCPデータ管理情報160を表
す図である。CCPデータ管理情報160は、デスクト
ップ管理システムが「CCPデータ」を管理するための
情報であり、ルーム13毎に存在する。CCPデータ管
理情報160は一つの「CCPデータ」について次の項
目が含まれる。161はファイル名であり、CCPデー
タの内容を表す。162はフォーマットIDであり、C
CPデータのデータ種別を表す。163はサイズであ
り、CCPデータのデータサイズを表す。164は所有
者ユーザIDであり、CCPデータを作成したユーザの
ユーザIDである。165は所有者グループIDであ
り、CCPデータを作成したユーザの属するグループの
グループIDである。
【0138】「CCPバッファ」にはフォーマットID
162毎に1つの「CCPデータ」が格納されるように
なっている。そして、アプリケーション26がフォーマ
ットID162を指定して「CCPバッファ」への登録
を行なったとき、「CCPバッファ」にすでに指定され
たフォーマットID162の「CPPデータ」が登録さ
れている場合は、後から登録を行なったもののみが、有
効な「CCPデータ」として格納される。アプリケーシ
ョンはフォーマットID162を指定することで、「C
CPバッファ」内に唯一存在するその指定のフォーマッ
トID162の「CCPデータ」を得ることが出来る。
前述のクリップボード24には、フォーマットID11
3毎に複数個のクリップデータ32を格納することがで
きたので、アプリケーション26がフォーマットID1
13を指定してクリップデータ32を要求した場合に
は、そのフォーマットID113のクリップデータ32
を示すクリップデータオブジェクトG63を表すクリッ
プボードウィンドウG62を表示して、ユーザに選択さ
せる必要があった。しかしながら、この「CCPバッフ
ァ」では、アプリケーションによって指定されたフォー
マットIDの「CCPデータ」は多くとも1つしか存在
しないため、クリップボード24のようにユーザに選択
させる必要がない。
【0139】「CCPバッファ」に格納される「CCP
データ」は、デスクトップ管理システムにより管理され
ているが通常のキャビネット16内のデータとは異な
り、ユーザが視覚的に見ることは出来ない。「CCPデ
ータ」はアプリケーション26により作成され、そのデ
ータについてのデータの種別を表すフォーマットID1
62がそのアプリケーションによって設定される。アプ
リケーション26により作成された「CCPデータ」
は、そのアプリケーション26を操作しているユーザの
ルームに附属する「CCPバッファ」に格納される。
「CCPバッファ」内の各「CCPデータ」はそれぞれ
固有のフォーマットID162を持っている。そして、
アプリケーション26が特定のフォーマットID162
をもつ「CCPデータ」をデスクトップ管理システムに
対して要求することにより、デスクトップ管理システム
は、そのユーザのルーム13に附属する「CCPバッフ
ァ」内の、そのフォーマットID162を持つ「CCP
データ」を特定し、アプリケーションに渡すことが出来
る。次に、フローチャートを用いて説明する。
【0140】<CCPバッファへの登録>アプリケーシ
ョン26が、デスクトップ管理システムの管理する「C
CPバッファ」に「CCPデータ」を登録する手順を、
図65のフローチャートに従って説明する。アプリケー
ション26は、すでに公知の任意のプログラム間通信手
段を使用しデスクトップ管理システムにメッセージを送
る。このメッセージには、「CCPデータを登録する」
というコマンドと、登録をおこなうアプリケーションが
指定する「CCPデータ」のフォーマットID162と
が含まれる。アプリケーション26からメッセージを受
けとったデスクトップ管理システムは、ステップS25
0でこのメッセージを解析する。そして、アプリケーシ
ョン26により指定された「CCPデータ」のフォーマ
ットID162を得る。次に、ステップS251でアプ
リケーション26により指定されたフォーマットID1
62とともに、「CCPデータ」を「CCPバッファ」
に登録する。
【0141】<CCPデータの取得>次に、アプリケー
ション26がデスクトップ管理システムの管理する「C
CPバッファ」に登録されている「CCPデータ」を利
用するための手順を、図66のフローチャートに従って
説明する。アプリケーション26が、デスクトップ管理
システムの「CCPバッファ」の「CCPデータ」を使
用する場合、すでに公知の任意のプログラム間通信を使
用してデスクトップにメッセージを送る。このメッセー
ジには、「CCPデータの要求」というコマンドと、
「CCPデータ」を特定するためのフォーマットID1
62とが含まれる。アプリケーション26からメッセー
ジを受けとったデスクトップ管理システムは、ステップ
S260でメッセージを解析し、要求されたフォーマッ
トID162を得る。次に、ステップS261で、要求
されたフォーマットID162と一致する「CCPデー
タ」の検索を行なう。検索の結果、アプリケーション2
6により指定された特定のフォーマットID162を持
つ「CCPデータ」が存在するかをステップS262で
判断する。ステップS262において、存在しないと判
断された場合はそのまま終了する。ステップS262の
判断の結果、アプリケーション26により指定された特
定のフォーマットID162を持つ「CCPデータ」を
得られた場合には、ステップS263で「CCPバッフ
ァ」内の唯一の「CCPデータ」を前記通信手段を使用
してアプリケーション26に通知する。
【0142】<検索>検索は、例えばキャビネット16
下のバインダ20、ライブラリバインダ27、データ1
8を検索対象とし、これらに対して検索条件を設定し、
検索条件に合致するバインダ20、ライブラリバインダ
27、データ18をウインドウに表示するというもので
ある。ここで検索条件とは、例えば検索対象であるバイ
ンダ20、ライブラリバインダ27、データ18に付帯
する情報であり、本実施例では図20に示したオブジェ
クト管理情報110の登録日付117,更新日付11
8,漢字名称115,所有者ユーザID120,所有者
グループID121,オブジェクトタイプ111などの
各項目と、およびこれらの論理的な組合せである。検索
条件の設定方法は、例えば取り得る検索条件の全てを選
択肢として利用者に提示しその中から選択する形式であ
ってもよいし、利用者に検索条件を逐一入力させる形式
であってもよい。
【0143】また、検索結果を利用者に提示する方法に
ついては、例えば、 (あ)検索処理を開始して終了するまでの特定期間だ
け、特定領域を検索結果表示に充当し、専用の検索結果
表示手段を持たない方法. (い)検索条件に合致したものだけを表示するための、
専用のウインドウなどを新たに生成する、検索結果表示
手段を持つ方法. (う)必要に応じて(あ)、(い)の両者を組み合わせ
る方法.などが考えられる。
【0144】次に検索処理とその検索結果を利用者に提
示する方法の実施例について説明する。はじめにキャビ
ネット16直下の階層に存在するバインダ20の検索処
理について、上記の検索結果提示方法のそれぞれについ
て説明する。尚、本実施例においては検索処理に際して
キャビネット16のオブジェクト管理情報110を利用
する方法について記述するが、検索処理用のデータ構造
を作成して行う実施例も考えられる。また説明の便宜
上、本実施例では検索条件として、オブジェクト管理情
報110のオブジェクトタイプ111の内容など単純な
条件を設定するが、前述のように検索条件の設定にはこ
だわらない。
【0145】上記(あ)の検索結果提示方法の実施例
を、図5、図67、フローチャート図68を使って説明
する。
【0146】ここでは、検索結果表示にキャビネット1
6内オブジェクトを一覧表示するウインドウを充当する
ものとする。初め、全てのキャビネット16内オブジェ
クトが図5に示すようにキャビネットウインドウG16
内に一覧表示されている。これらに対して、検索条件を
「キャビネット16内のバインダ20を検索する」とし
て検索処理を実行した場合を例として説明する。ステッ
プS300において、キャビネット16のオブジェクト
管理情報110に登録されているオブジェクトに対し
て、オブジェクトタイプ111が「バインダ」であるか
どうかをチェックする。オブジェクトタイプが「バイン
ダ」でない場合はステップS301へ進む。ステップS
301では、このオブジェクトに対する表示をキャビネ
ットウィンドウG16から消去し、ステップS302へ
進む。
【0147】一方、ステップS300でオブジェクトタ
イプが「バインダ」である場合はステップS302へ進
む。ステップS302では、この処理をキャビネット1
6内の全エントリ(オブジェクト)に対して行ったかど
うかを判断し、全オブジェクトに対する処理が終了して
いれば本処理を終了する。また、未処理のオブジェクト
が存在する場合は、ステップS300へ戻り上述の処理
を繰り返す。
【0148】この結果、図67に示すように、キャビネ
ットウインドウG100内には、検索条件に合致したバ
インダ20を示すバインダオブジェクトG101だけが
残留表示され、合致しなかったもの(即ちデータ18)
は非表示状態となる。
【0149】次に、上記(い)の検索結果提示方法の実
施例について図5、図69、図70を使って説明する。
【0150】初め、全てのキャビネット16内オブジェ
クトが図5に示すようにキャビネットウインドウG16
内に一覧表示されている。これらに対して、検索条件を
「キャビネット16内のバインダ20を検索する」とし
て検索処理を実行した場合を例として説明する。まず、
ステップS310において、図69に示すような検索結
果表示ウインドウG110を生成する。次にステップS
311において、各オブジェクトが検索条件に合致する
かどうかを検査する。本例においては、検索条件は「キ
ャビネット16内のバインダ20を検索する」であるの
で、キャビネット16のオブジェクト管理情報110に
登録されているオブジェクトに対して、オブジェクトタ
イプ111がバインダであるかどうかを検査する。ステ
ップS311でオブジェクトが検索条件と合致している
場合はステップS312へ進む。ステップS312で
は、そのオブジェクトを検索結果表示ウインドウG11
0に検索結果オブジェクトG111として表示する。そ
して、ステップS313へ進む。
【0151】一方、ステップS311でオブジェクトが
検索条件と合致しない場合は直接ステップS313へ進
む。そして、ステップS313では、上述の処理が全オ
ブジェクトに対して実行されたかどうかを判断する。そ
して、全オブジェクトに対して処理が実行されていれば
本処理を終了する。また、未処理のオブジェクトが存在
する場合は、ステップS311へ戻り上述の処理を繰り
返す。以上のようにして、本処理をキャビネット16の
全エントリ(オブジェクト)に対して行う。この結果、
キャビネットウインドウG16の表示は不変だが、図6
9に示すように、検索結果表示ウインドウG110には
条件に合致したバインダ20だけが新たに検索結果オブ
ジェクトG111として表示される。
【0152】次に、上記(う)の検索結果提示方法実施
例について図5、図67、図71、フローチャート図7
3を使って説明する。
【0153】初め、全てのキャビネット16内のオブジ
ェクトが図5に示すようにキャビネットウインドウG1
6内に一覧表示されている。これらに対して、検索条件
を「キャビネット16内のバインダ20を検索する」と
して検索処理を実行した場合を例として説明する。ま
ず、ステップS330において、図71に示すような検
索結果詳細ウインドウG120を生成する。次にステッ
プS331において、キャビネット16内のオブジェク
トが検索条件と合致するかどうかを判断する。即ち、キ
ャビネット16のオブジェクト管理情報110に登録さ
れているオブジェクトのオブジェクトタイプ111が
「バインダ」であるかどうかを検査する。
【0154】ステップS331において、オブジェクト
が検索条件と合致しない場合はステップS332へ進
み、キャビネットウィンドウG16からそのオブジェク
トの表示を消去する。また、ステップS331でオブジ
ェクトが検索条件に合致した場合はステップS333へ
進み、そのオブジェクトの付帯情報を検索結果詳細ウイ
ンドウG120に表示する。そして、ステップS334
において、全オブジェクトに対して上述の処理が実行さ
れたかどうかを判断し、全オブジェクトに対して処理が
実行されていれば本処理を終了する。また、未処理のオ
ブジェクトがあればステップS331へ戻り上述の処理
を繰り返す。以上のようにして、本処理をキャビネット
16の全エントリ(オブジェクト)に対して行う。
【0155】上記の処理の結果、キャビネットウインド
ウG16内には、図67に示すように、検索条件に合致
したバインダ20を示すバインダオブジェクトG17だ
けが残留表示され、合致しなかったもの(即ちデータ1
8)は非表示状態となる。さらに、検索結果詳細ウイン
ドウG120には図71に示すように、キャビネットウ
インドウG16に残留表示されたバインダ20に付帯す
る詳細情報が表示される。
【0156】以上述べた、キャビネット16直下の階層
に存在するバインダ20の検索処理手順とほぼ同一の処
理手順によって、キャビネット16直下の階層にあるデ
ータ18の検索、キャビネット16直下の階層にあるラ
イブラリバインダ27の検索,キャビネット16直下の
階層にあるライブラリデータ28の検索,バインダ20
直下の階層にあるバインダ20の検索,バインダ20直
下の階層にあるデータ18の検索,ライブラリバインダ
27直下の階層にあるライブラリバインダ27の検索,
ライブラリバインダ27直下の階層にあるライブラリデ
ータ28の検索,公開棚22直下の階層にある公開トレ
イ29の検索,タグトレイ19直下の階層にあるデータ
18やバインダ20の検索などが、オブジェクトタイプ
111を検索条件として設定することによって実現可能
である。尚、以下の検索処理の実施例では、説明の便宜
上(い)の検索結果を表示する専用の検索結果ウインド
ウG110を生成する実施例に従って説明する。
【0157】次にキャビネット16から2階層下に存在
するオブジェクトの検索処理についてフローチャート図
72を使いながら説明する。
【0158】キャビネット16の2階層下に存在するオ
ブジェクトとは、例えばキャビネット16の直下階層に
バインダ20が存在し、そのバインダ20の直下階層に
存在するオブジェクトを指して言う。「キャビネット1
6から2階層下に存在するデータ」が検索条件として設
定され検索が実施されると、まずステップS320にお
いて検索結果を表示するための検索結果ウインドウG1
10を生成する。次に、ステップS321において、キ
ャビネット16のオブジェクト管理情報110からオブ
ジェクトタイプ111がバインダであるエントリを選
ぶ。次に、ステップS322及びステップS323にお
いて、このエントリの情報を元にバインダ20のオブジ
ェクト管理情報110を読み込む。そして、このバイン
ダ20に属するオブジェクトが検索条件と合致するかど
うかを検査する。即ち、バインダ20のオブジェクト管
理情報により、各オブジェクト(エントリ)に対するオ
ブジェクトタイプ111がデータ18であるかどうかを
検査する。ステップS323においてエントリが検索条
件と合致する場合はステップS324へ進む。ステップ
S324では、合致するエントリのフォーマットID1
13とデータ情報50からアイコンファイルを読み出し
て検索結果ウインドウG110に検索結果オブジェクト
G111として表示する。
【0159】この処理を該バインダ20のオブジェクト
管理情報110の全エントリに対して行うために、ステ
ップS325において未処理のエントリがあるかどうか
を検査する。未処理のエントリがある場合は、キャビネ
ット16のオブジェクト管理情報110からオブジェク
トタイプ111がバインダ20であるエントリを選ぶ処
理(ステップS321)へ戻り、以降の処理を繰り返
す。また、ステップS325で、バインダ20内の全エ
ントリに対して処理を終了したらステップS321へ戻
る。また、ステップS326においてはキャビネット1
6内の全エントリに対して処理が実行されたかどうかを
判断し、未処理のエントリがあればステップS321へ
戻り以降の処理を繰り返す。また、全エントリに対する
処理を終了していれば本処理を終了する。以上のように
して、処理をキャビネット16のオブジェクト管理情報
110の全エントリに対して行う。尚、このような処理
を再帰的に行うことにより階層数にかかわらず検索が実
施できる。
【0160】また、異なる階層に存在するオブジェクト
を検索対象として検索条件が設定され検索が実施された
場合、検索処理の再帰的な実施回数を変更することによ
り実現可能である。これをフローチャート図74を使っ
て説明する。この例では、階層にかかわらずキャビネッ
ト16の下方階層にあるオブジェクトを検索対象とし
て、「オブジェクト管理情報110のオブジェクトタイ
プ111がデータでかつクリエイタID114が012
である」ことを検索条件として検索を実施するものとす
る。尚、本実施例においては、説明の便宜上データ18
が存在し得るのはキャビネット16直下あるいはバイン
ダ20直下であるとする。
【0161】キャビネット16から任意階層下方に存在
するオブジェクトを検索対象として上記の検索条件が設
定されて検索が実施されると、まずステップS340に
おいて、検索結果を表示するための検索結果ウインドウ
G110を生成する。次に、ステップS341におい
て、キャビネット16を検索対象として、検索条件を渡
して定型処理である「処理」を実行して終了する。
【0162】次に、フローチャート図75を使ってこの
「処理」について説明する。「処理」はキャビネット1
6に限らずバインダ20、ライブラリバインダ27、公
開棚22、公開トレイ29、タグトレイ19などのよう
に、更なる下方階層を持ち得るオブジェクトに対して、
再帰的にデータ18を検索抽出し、検索条件に合致する
データ18の情報を検索結果ウインドウG110に表示
する機能を実現するモジュールである。
【0163】「処理」が呼び出されると、ステップS3
50において、呼び出し時に指定されたオブジェクトの
オブジェクト管理情報110からオブジェクトタイプ1
11がデータ18であるエントリを選び出す。そして、
ステップS351において、前述の選び出されたエント
リが検索条件(「オブジェクト管理情報110のオブジ
ェクトタイプ111がデータでかつクリエイタID11
4が012である」)と合致するかどうかを判定する。
そして、ステップS352では、検索条件と合致するエ
ントリのフォーマットID113とデータ情報50から
アイコンファイルを読み出して検索結果ウインドウG1
10に必要な情報とともに検索結果オブジェクトG11
1として表示する。
【0164】一方、呼び出し時に指定されたオブジェク
トのオブジェクト管理情報110からオブジェクトタイ
プ111がバインダであるエントリに対しては、ステッ
プS354において、再帰的に検索条件、検索対象とと
もに「処理」を呼び出す。ステップS353により全エ
ントリに対して処理が終了したかどうかを判定し、未処
理のエントリが存在する場合はステップS350へ戻
る。また、全エントリに対して処理が終了している場合
は本処理を終了する。以上のようにして、本処理を呼出
時に指定されたオブジェクトのオブジェクト管理情報1
10の全エントリに対して行って、「処理」からリター
ンする。
【0165】<検索結果への到達>次に検索結果を元
に、データの管理構造をたどることなく検索条件に合致
したオブジェクトに到達する処理について説明する。
尚、本実施例においては、検索対象となっているのはキ
ャビネット16下のデータ18およびバインダ20であ
るとする。
【0166】はじめに検索結果にしたがって、データ管
理構造をたどることなく検索条件に合致したオブジェク
トに到達するための情報を生成する処理について図76
を使って説明する。
【0167】検索処理が実行されると、ステップS36
0において、検索結果ウインドウG110を生成する。
次に、ステップS361において、検索結果表示ウィン
ドウのデータ管理情報110を生成する。このデータ管
理情報110は、検索結果ウインドウG110がキャビ
ネット16やバインダ20のような、その下位に階層構
造を持つオブジェクトとして、検索結果ウインドウG1
10内の検索結果オブジェクトについての情報を格納す
るためのものである。ステップS362において検索処
理を実行し、この検索処理の実行にともない検索条件に
合致したオブジェクトはステップS363にて検索結果
ウインドウG110に表示される。そして、ステップS
364で、検索条件に合致することを判断するために使
用した検索対象キャビネット16のオブジェクト管理情
報110における検索条件と合致するエントリ情報を、
新たに生成された検索結果ウインドウG110のオブジ
ェクト管理情報110のエントリにコピーする。ステッ
プS365において、未処理のエントリが存在するか否
かをチェックし、未処理のエントリが存在する場合はス
テップS362へ戻り上述の処理を繰り返す。以上のよ
うに本処理を全検索対象に関して実行する。
【0168】こうして構成された検索結果ウインドウG
110に対して、オープン操作が行われた際の処理につ
いて図77を使って説明する。尚、検索結果ウインドウ
G110に表示されているのは、検索条件に合致したバ
インダ20およびデータ18を示す検索結果オブジェク
トG111である。また、検索結果ウインドウG110
内の検索結果オブジェクトG111に対する操作は実体
であるバインダ20およびデータ18を示すそれぞれバ
インダオブジェクトG17およびデータオブジェクトG
18に対する操作と同じ処理が行なわれる。
【0169】検索結果表示ウインドウG110上の検索
結果オブジェクトG111に対してオープン操作が行わ
れると、まずステップS370において、検索結果ウイ
ンドウG110のデータ管理情報110より、指定され
たオブジェクトに該当するエントリの情報を得る。そし
て、ステップS371にて、指定されたオブジェクトの
種別にしたがってバインダ22またはデータ18のオー
プン処理が実行される(ステップS372、ステップS
373)。
【0170】尚、、検索結果に対する削除操作に関して
は、これを禁止することも、検索結果ウインドウG11
0上の、検索結果オブジェクトの示すデータ18または
バインダ20への到達指標だけを削除して実体であるバ
インダ20あるいはデータ18は削除しないように設定
することも可能である。
【0171】<階層構造を考慮した利用者への検索結果
の提示>次にデータ18とバインダ20のように、階層
構造をなすオブジェクトが同時に検索条件に合致した際
の、階層構造を考慮した利用者への検索結果提示の実施
例について、フローチャート図78と図2、図79、図
80を使って説明する。尚、本例においては、キャビネ
ット16から任意階層下方に存在するデータ18とバイ
ンダ20を検索対象として検索条件が設定され、すでに
説明した検索処理の実施の結果、図79Aに太枠で示す
ような階層構造にあるデータ18とバインダ20が検索
条件に合致したと仮定する。また、検索結果は実際のデ
ータの階層構造とは無関係に、図79Bのように検索結
果ウィンドウG110に検索結果オブジェクトG111
として表示されているとする。
【0172】ここで検索結果ウインドウG110から、
名称が「バインダ0」であるバインダ20を示す検索結
果オブジェクトをオープンすると、すでに説明したよう
に検索結果オブジェクトに対する操作は、それが示すバ
インダ20に対する操作としてバインダ20がオープン
され、バインダウィンドウG22が表示される。このと
きのバインダウインドウG22の表示においては、検索
結果ウィンドウG110内に表示された検索結果オブジ
ェクトG111の示すバインダオブジェクトG20(バ
インダ20を示す),あるいはデータオブジェクトG1
8(データ18を示す)が表示される。そして、先の検
索で検索条件に該当したオブジェクトである場合、それ
を明示するために図80のようにアイコンが網掛けにな
るなどの表示が変更される。このような表示を行うため
の処理についてフローチャート図78を使って以下に説
明する。
【0173】図79の、名称「バインダ0」のバインダ
20を示す検索結果オブジェクトG111が2クリック
されてオープンされると、バインダウィンドウG22を
生成する(ステップS380)。検索結果オブジェクト
G111のバインダ20のオブジェクト管理情報110
の各エントリのフォーマットID113とデータ情報3
6により「バインダ0」のデータ管理情報を得る。この
「バインダ0」のデータ管理情報より各エントリのアイ
コンファイルを読み出して前記ウインドウに必要な情報
とともにオブジェクトの表示を行う(ステップS38
1)。次にこのエントリと同じ情報が、検索結果ウイン
ドウG110のオブジェクト管理情報110のエントリ
に含まれていないかを調べる(ステップS382)。同
じエントリが含まれていた場合は、前記ウインドウへの
アイコン表示に、例えば図80に示すような網掛け処理
を重畳して行い、ユーザの識別を容易にする(ステップ
S383)。以上の処理を名称「バインダ0」のバイン
ダ20のオブジェクト管理情報110の全エントリに対
して行って(ステップS384)終了する。
【0174】次に検索結果に対してアプリケーションプ
ログラムを起動して、所望の処理を実行する場合の処理
手順についてフローチャート図81と図82を使って説
明する。
【0175】図82は、検索結果ウインドウG110で
あり、表示されているのは検索条件に合致したデータ1
8を示す検索結果オブジェクトG111である。この検
索結果に対して実行する処理は、編集、印刷など多数が
考えられるが、本実施例においてはその1例として印刷
を実行するアプリケーションプログラムを起動して印刷
処理を実行するものとする。印刷処理を行うアプリケー
ションプログラムの起動は、例えばリストから処理を選
択する形式で行う。
【0176】まず、ステップS390にて、データ18
を示す検索結果オブジェクトG150が選択され(例え
ばボタン1クリックにより選択する)、検索結果ウイン
ドウG110上の操作ボタンG140が選択される。す
るとステップS391において、検索結果ウインドウG
110のオブジェクト管理情報110の、選択された検
索結果オブジェクトG150に該当するデータ18のエ
ントリから、フォーマットID51とクリエイタID1
14を得る。そしてステップS392において、アプリ
ケーション情報60を参照し、クリエイタID114と
同じアプリケーションID61を持つエントリ中の、そ
のフォーマットID51に該当する処理リスト65の処
理名称を得る。この処理名称をステップS393にてリ
ストG141として表示する。
【0177】次に、ステップS394にて、ユーザによ
ってリストG141の1項目が選択されると、ステップ
S395で検索結果表示ウインドウG110のオブジェ
クト管理情報110のエントリからファイル名112を
得る。そして、ステップS396で、このファイル名1
12と既に得られたフォーマットID51とリストG1
41から選択された項目に対応する処理コードをアプリ
ケーションプログラムに渡し、アプリケーションID6
1に対応する実行モジュール名62によってアプリケー
ションを起動する。尚、複数のデータが選択された場合
は、上記一連の処理を繰り返すことで実施が可能であ
る。
【0178】<公開情報を考慮した検索処理の実行>次
に他のユーザが所有するオブジェクトに対する検索が実
行された場合の処理についてフローチャート図83を使
って説明する。本実施例においては、ユーザAがユーザ
Bのキャビネット16以下のデータ18と、ユーザCの
キャビネット16以下のデータ18を検索対象とし、検
索条件を設定して検索処理を実行するものとする。ま
た、すでに説明した公開操作に従った方法によって、ユ
ーザBのキャビネット16は検索処理の実行ユーザであ
るユーザAに公開されており(この状態を、「ユーザA
は該オブジェクトに関してユーザBの公開ユーザであ
る」と称する)、ユーザCのキャビネット16はユーザ
Aに対して一切公開されていない(この状態を、「ユー
ザAは該オブジェクトに関してユーザCの非公開ユーザ
である」と称する)ものとする。
【0179】ユーザAがユーザB、Cのキャビネット1
6を検索対象として検索条件を設定して検索処理を実行
すると、検索結果表示ウインドウG110を生成する
(ステップS400)。他ユーザのキャビネット16な
どを検索する際には、公開トレイ29のオブジェクト管
理情報110から、検索しようとするキャビネット16
に該当するエントリを探す(ステップS401)。公開
トレイにオブジェクト(ここではキャビネット)が存在
する場合はこのキャビネット16に対して、フローチャ
ート図75に示すところの「処理」を実行する。このと
きの検索条件は、本処理を実行する際に設定されたもの
である(ステップS402)。一方、ステップS401
で該当するエントリが存在しない場合は、ユーザが検索
対象として指定したオブジェクトが利用者Aに公開され
ていないことを表示する(ステップS403)。この処
理を検索対象として指定された、他ユーザが所有する全
てのオブジェクトに対して繰り返す(ステップS40
4)。このようにして、他のユーザが所有するオブジェ
クトに対する検索処理を終了する。
【0180】次に他のユーザが所有するオブジェクトに
対する検索が実行された場合に、検索処理は実行した上
で、公開情報に従ってユーザへの検索結果の提示を抑止
する処理についてフローチャート図84、図85を使っ
て説明する。
【0181】本実施例においては、ユーザAがユーザB
のキャビネット16以下のデータ18と、ユーザCのキ
ャビネット16以下のデータ18を検索対象とし、検索
条件を設定して検索処理を実行するものとする。また、
<公開操作>に従った方法によって、ユーザBのキャビ
ネット16は検索処理の実行ユーザであるユーザAに公
開されており、ユーザCのキャビネット16はユーザA
に対して一切公開されていないものとする。
【0182】ユーザAがユーザB、Cのキャビネット1
6を検索対象として検索条件を設定して検索処理を実行
すると、検索結果表示ウインドウG110を生成する
(ステップS410)。次に指定されたキャビネット1
6に対して、後述する「表示を伴わない処理」を、検索
条件とともに呼び出す(ステップS411)。次に公開
トレイ29のオブジェクト管理情報110から、検索し
たキャビネット16に該当するエントリを探し(ステッ
プS412)、存在する場合は「表示を伴わない処理」
が返した情報を元に、検索結果表示ウインドウG110
に検索結果の表示を行う(ステップS413)。該当す
るエントリが存在しない場合は、「表示を伴わない処
理」が返した情報から非公開ユーザグループユーザに知
られても差し支えない情報や、非公開ユーザグループユ
ーザであってもシステムの管理などの理由で知る必要性
が認められる情報などを選択的に検索結果表示ウインド
ウG110に表示する(ステップS414)。
【0183】この処理を検索対象として指定された、他
ユーザが所有する全てのオブジェクトに対して繰り返し
て(ステップS415)他のユーザが所有するオブジェ
クトに対する検索処理を終了する。前述の非公開ユーザ
に知られても差し支えない情報とは、例えば検索条件に
合致するオブジェクトの存在(存在する/しない)であ
る。また、非公開ユーザであってもシステムの管理など
の理由で知る必要性が認められる情報とは、オブジェク
トの名称等のオブジェクトを特定し得る情報以外のもの
であり、オブジェクトのサイズや、登録日付、更新日付
などである。
【0184】次に、フローチャート85図を使って上述
の「表示を伴わない処理」について説明する。「表示を
伴わない処理」はキャビネット16に限らずバインダ2
0,ライブラリバインダ27,公開棚22,公開トレイ
29,タグトレイ19などのように、更なる下方階層を
持ち得るオブジェクトに対して、再帰的にデータ18を
検索抽出し、検索条件に合致するデータ18の情報を検
索結果表示ウインドウG110に表示する機能を実現す
るモジュールである。
【0185】「表示を伴わない処理」が呼び出される
と、リターン情報領域を確保して初期化する(ステップ
S420)。次に、ステップS421で呼び出し時に指
定されたオブジェクトのオブジェクト管理情報110か
らオブジェクトタイプ111がデータ18であるエント
リを選ぶ(ステップS421)。更にそのエントリに対
して検索条件と合致するかを判定し(ステップS42
2)、合致するエントリの情報をリターン情報としてセ
ットする(ステップS423)。一方、呼び出し時に指
定されたオブジェクトのオブジェクト管理情報110か
らオブジェクトタイプ111がデータ18以外であるエ
ントリに対しては、再帰的に検索条件、検索対象ととも
に更に「表示を伴わない処理」を呼び出す(ステップS
424)。これらの処理を呼出時に指定されたオブジェ
クトのオブジェクト管理情報110の全エントリに対し
て行って(ステップS425)、得られたリターン情報
を「表示を伴わない処理」からリターンする。
【0186】<ユーザグループへの公開情報を考慮した
検索処理の実行>次に他のユーザが所有するオブジェク
トに対する検索が実行された場合の処理についてフロー
チャート図86を使って説明する。
【0187】本実施例においては、利用者AがユーザB
のキャビネット16以下のデータ18と、ユーザCのキ
ャビネット16以下のデータ18を検索対象とし、検索
条件を設定して検索処理を実行するものとする。また、
<公開操作>に従った方法によって、ユーザBのキャビ
ネット16は検索処理の実行ユーザであるユーザAが属
するユーザグループに公開されており(この状態を、
「ユーザAは該オブジェクトに関してユーザBの公開ユ
ーザグループユーザである」と称する)、ユーザCのキ
ャビネット16はユーザAが属するユーザグループに対
して一切公開されていない(この状態を、「ユーザAは
該オブジェクトに関してユーザCの非公開ユーザグルー
プユーザである」と称する)ものとする。
【0188】ユーザAがユーザB、Cのキャビネット1
6を検索対象として検索条件を設定して検索処理を実行
すると、まず検索結果表示ウインドウG110が生成さ
れる(ステップS430)。他ユーザのキャビネット1
6などを検索する際には、公開トレイ29のオブジェク
ト管理情報110から、検索しようとするキャビネット
16に該当するエントリを探す(ステップS431)。
公開トレイにこのエントリが存在する場合は該キャビネ
ット16に対して、フローチャート図75に示すところ
の「処理」を、検索条件とともに呼び出す(ステップS
432)。該当するエントリが存在しない場合は、ユー
ザAが検索対象として指定したオブジェクトが利用者A
が属するユーザグループに公開されていないことを表示
する(ステップS433)。この処理を検索対象として
指定された、他ユーザが所有する全てのオブジェクトに
対して繰り返して(ステップS434)、他のユーザが
所有するオブジェクトに対する検索処理を終了する。
【0189】次に他のユーザが所有するオブジェクトに
対する検索が実行された場合に、検索処理は実行した上
で、公開情報に従ってユーザへの検索結果の提示を抑止
する処理についてフローチャート図87、図2を使って
説明する。
【0190】本実施例においては、ユーザAがユーザB
のキャビネット16以下のデータ18と、ユーザCのキ
ャビネット16以下のデータ18を検索対象とし、検索
条件を設定して検索処理を実行するものとする。また、
<公開操作>に従った方法によって、ユーザBのキャビ
ネット16は検索処理の実行ユーザであるユーザAが属
するユーザグループに公開されており、ユーザCのキャ
ビネット16はユーザAが属するユーザグループに対し
て一切公開されていないものとする。
【0191】ユーザAがユーザB、Cのキャビネット1
6を検索対象として検索条件を設定して検索処理を実行
すると、検索結果表示ウインドウG110を生成する
(ステップS440)。次に指定されたキャビネット1
6に対して、<公開情報を考慮した検索処理の実行>で
述べた「表示を伴わない処理」を、検索条件とともに呼
び出す(ステップS441)。次には公開トレイ29の
オブジェクト管理情報110から、検索したキャビネッ
ト16に該当するエントリを探し(ステップS44
2)、存在する場合は「表示を伴わない処理」が返した
情報を元に検索結果表示ウインドウG110に検索結果
の表示を行う(ステップS443)。該当するエントリ
が存在しない場合は、「表示を伴わない処理」が返した
情報から非公開ユーザに知られても差し支えない情報
や、非公開ユーザであってもシステムの管理などの理由
で知る必要性が認められる情報などを選択的に検索結果
表示ウインドウG110に表示する(ステップS44
4)。この処理を検索対象として指定された、他ユーザ
が所有する全てのオブジェクトに対して繰り返して(ス
テップS445)他のユーザが所有するオブジェクトに
対する検索処理を終了する。
【0192】以上説明したように本実施例のデータ処理
装置によれば、利用者が自分または他の利用者により作
成された共通データを利用する際に、CCPデータ及び
CCPバッファを用いれば参照すべき共通データが自動
的に特定されるので効率がよい。また、このCCPバッ
ファは、例えば図形データ,文書データ等、各データ種
別毎に備えられるので作業性の向上に大きく寄与する。
【0193】また、クリップボード,クリップデータに
より共通データを使用する際にも、使用可能な共通デー
タのみが自動的に選択されて表示されるので、データを
選択する際の作業性が大きく向上する。
【0194】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或いは装置に本発明
により規定される処理を実行させるプログラムを供給す
ることによって達成される場合にも適用できることはい
うまでもない。
【0195】
【発明の効果】以上説明したように本発明のデータ管理
方法及び装置によれば、共通データに対する操作性が向
上し、装置利用者の作業効率が向上する。
【0196】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例によるデータ処理装置の概略構成を表
すブロック図である。
【図2】デスクトップ管理システムにおけるユーザの作
業環境の概念を表す図である。
【図3】ルームウインドウの表示状態を表す図である。
【図4】デスクトップウインドウの表示状態を表す図で
ある。
【図5】キャビネットウインドウの表示状態を表す図で
ある。
【図6】ライブラリウインドウの表示状態を表す図であ
る。
【図7】ライブラリバインダウインドウの表示状態を表
す図である。
【図8】タグトレイウインドウの表示状態を表す図であ
る。
【図9】公開棚ウインドウの表示状態を表す図である。
【図10】公開トレイウインドウの表示状態を表す図で
ある。
【図11】出口ウインドウの表示状態を表す図である。
【図12】オフィスウィンドウの表示状態を表す図であ
る。
【図13】ルームウィンドウの表示状態を表す図であ
る。
【図14】アプリケーションが作成するデータのデータ
情報テーブルを表す図である。
【図15】アプリケーション情報テーブルを表す図であ
る。
【図16】ライブラリ情報テーブルを表す図である。
【図17】ユーザ情報テーブルを表す図である。
【図18】オフィス情報テーブルを表す図である。
【図19】グループ情報テーブルを表す図である。
【図20】オブジェクト管理情報テーブルを表す図であ
る。
【図21】オープンオブジェクト管理情報テーブルを表
す図である。
【図22】ライブラリ検索順番情報を表す図である。
【図23】キャビネットウィンドウにおいてバインダを
オープンする操作を表す図である。
【図24】バインダのオープン操作によるオープン処理
の手順を表すフローチャートである。
【図25】キャビネット或いはバインダ間におけるデー
タのコピー操作を説明する図である。
【図26】データコピー処理の手順を表すフローチャー
トである。
【図27】アプリケーションの起動操作を説明する図で
ある。
【図28】アプリケーションの起動処理の手順を表すフ
ローチャートである。
【図29】アプリケーションの起動操作を説明する図で
ある。
【図30】アプリケーションの起動処理の手順を表すフ
ローチャートである。
【図31】アプリケーションのドラグ/ドロップ操作に
よる起動操作を説明する図である。
【図32】データオブジェクトのオープン操作によるア
プリケーションの起動操作を説明する図である。
【図33】データオブジェクトのオープン操作によるア
プリケーションの起動処理の手順を表すフローチャート
である。
【図34】データオブジェクトのオープン操作によるア
プリケーションの起動操作を説明する図である。
【図35】データオブジェクトのオープン操作によるア
プリケーションの起動処理の手順を表すフローチャート
である。
【図36】データオブジェクトをアプリケーションオブ
ジェクト上にドラグ/ドロップしてアプリケーションを
起動する操作を説明する図である。
【図37】データオブジェクトをアプリケーションオブ
ジェクト上にドラグ/ドロップしてアプリケーションを
起動する場合の処理手順を表すフローチャートである。
【図38】複数のデータオブジェクトをアプリケーショ
ンオブジェクト上にドラッグ/ドロップしてアプリケー
ションを起動する操作を表す図である。
【図39】データオブジェクトとそれを処理可能なアプ
リケーションとを線による結合で明示する表示例を表す
図である。
【図40】データオブジェクトとそれを処理可能なアプ
リケーションとを線による結合で明示するための処理手
順を表すフローチャートである。
【図41】データオブジェクトとそれを処理可能なアプ
リケーションとをハイライト表示により明示する表示例
を表す図である。
【図42】データオブジェクトとそれを処理可能なアプ
リケーションとをハイライト表示により明示するための
処理手順を表すフローチャートである。
【図43】データオブジェクトとそれを処理可能なアプ
リケーションとを引力によりガイダンスする例を表す図
である。
【図44】データオブジェクトとそれを処理可能なアプ
リケーションとを引力によりガイダンスするための処理
手順を表すフローチャートである。
【図45】データオブジェクトとそれを処理できないア
プリケーションとを反力によりガイダンスする例を表す
図である。
【図46】公開トレイオブジェクトを新規に作成する方
法を説明する図である。
【図47】公開トレイウィンドウにおける公開設定操作
を説明する図である。
【図48】公開トレイ作成処理の手順を表すフローチャ
ートである。
【図49】公開操作処理の手順を表すフローチャートで
ある。
【図50】公開設定処理の手順を表すフローチャートで
ある。
【図51】出口オープン操作処理の手順を表すフローチ
ャートである。
【図52】タグ新規作成処理の手順を表すフローチャー
トである。
【図53】タグオープン処理の手順を表すフローチャー
トである。
【図54】ゴミ箱ウィンドウの表示状態を表す図であ
る。
【図55】データ廃棄処理の手順を表すフローチャート
である。
【図56】データ廃棄監視プロセスにおける処理手順を
表すフローチャートである。
【図57】ライブラリバインダの作成方法を説明するた
めの図である。
【図58】ライブラリバインダ作成処理の手順を表すフ
ローチャートである。
【図59】ライブラリ登録処理の手順を表すフローチャ
ートである。
【図60】ライブラリ検索処理の手順を表すフローチャ
ートである。
【図61】クリップボードウインドウの表示状態を表す
図である。
【図62】クリップデータ登録処理の手順を表すフロー
チャートである。
【図63】クリップデータ検索の手順を表すフローチャ
ートである。
【図64】CCPデータ管理情報テーブルを表す図であ
る。
【図65】CCPデータ登録処理の手順を表すフローチ
ャートである。
【図66】CCPデータ検索処理の手順を表すフローチ
ャートである。
【図67】キャビネットウィンドウを用いて検索結果を
表示した状態を表す図である。
【図68】キャビネットウィンドウを用いて検索結果を
表示する場合の検索処理の手順を表すフローチャートで
ある。
【図69】検索結果ウィンドウにより検索結果を表示し
た状態を表す図である。
【図70】検索結果ウィンドウにより検索結果を表示す
る場合の検索処理の手順を表すフローチャートである。
【図71】検索結果詳細ウィンドウの表示状態を表す図
である。
【図72】階層に依存しないデータの検索処理の手順を
表すフローチャートである。
【図73】検索結果詳細表示ウィンドウとキャビネット
ウィンドウを併用して検索結果を表示する場合の検索処
理の手順を表すフローチャートである。
【図74】階層に依存しないデータの検索処理の手順を
表すフローチャートである。
【図75】検索処理における定型処理部分の処理手順を
表すフローチャートである。
【図76】検索結果を元にデータの管理構造をたどるこ
となく検索条件に合致したオブジェクトに到達する処理
の手順を表すフローチャートである。
【図77】検索結果を元にしてオープン操作を行う場合
の処理手順を表すフローチャートである。
【図78】検索に合致したオブジェクトを明示して表示
する場合の処理手順を表すフローチャートである。
【図79】検索に合致したオブジェクトの階層と検索結
果ウィンドウを表す図である。
【図80】バインダウィンドウにおいて検索に合致した
オブジェクトを明示して表示した状態を表す図である。
【図81】検索結果ウィンドウに表示されたオブジェク
トよりアプリケーションを起動するための処理手順を表
すフローチャートである。
【図82】検索結果ウィンドウに表示されたオブジェク
トよりアプリケーションを起動する方法を説明する図で
ある。
【図83】他のユーザにより所有されるオブジェクトに
対する検索処理の手順を表すフローチャートである。
【図84】公開情報を考慮した検索結果の表示処理を表
すフローチャートである。
【図85】表示を伴わない処理の処理手順を表すフロー
チャートである。
【図86】他のグループに属するユーザにより所有され
るオブジェクトに対する検索処理の手順を表すフローチ
ャートである。
【図87】公開情報を考慮した検索結果の表示処理を表
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CRT 2 VRAM 3 BMU 4 キーボード 5 ポインティングデバイス 6 CPU 7 ROM 8 RAM 9 ハードディスク 10 フロッピーディスク 11 ネットワークインターフェイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 康文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−255948(JP,A) 特開 昭60−207969(JP,A) 野口正一監修,中島 聡著,COMシ リーズ 図解OS/2入門,日本,株式 会社オーム社,1990年 1月25日,P68 −P71([7]クリップボード) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/00 G06F 9/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アプリケーションにより作成されたデー
    の所望の部分より取得された部分データクリップデ
    ータとして複数のアプリケーションによって利用可能に
    管理するデータ管理装置であって、 アプリケーションにより作成されたデータの所望の部分
    より取得された部分データのフォーマット情報を取得す
    る取得手段と、 複数のアプリケーション間において共通に利用できるよ
    うに、前記部分データを前記取得手段で取得されたフォ
    ーマット情報と共に記憶する記憶手段と、 アプリケーションからのデータ要求に応じて、前記記憶
    手段に記憶された部分データより当該アプリケーション
    で利用可能な部分データを、前記フォーマット情報に基
    づいて選択して表示する表示手段と、 前記表示手段により表示されたデータよりユーザによっ
    て選択された部分データを当該データ要求を行なったア
    プリケーションに提供する提供手段とを備えることを特
    徴とするデータ管理装置。
  2. 【請求項2】 アプリケーションにより作成されたデー
    の所望の部分より取得された部分データクリップデ
    ータとして複数のアプリケーションによって利用可能に
    管理するデータ管理方法であって、 アプリケーションにより作成されたデータの所望の部分
    より取得された部分データのフォーマット情報を取得す
    る取得工程と、 複数のアプリケーション間において共通に利用できるよ
    うに、前記部分データを前記取得工程で取得されたフォ
    ーマット情報と共に記憶手段に記憶する記憶工程と、 アプリケーションからのデータ要求に応じて、前記記憶
    手段に記憶された部分データより当該アプリケーション
    で利用可能な部分データを、前記フォーマット情報に基
    づいて選択して表示する表示工程と、 前記表示工程により表示された部分データよりユーザに
    よって選択された部分データを当該データ要求を行なっ
    たアプリケーションに提供する提供工程とを備えること
    を特徴とするデータ管理方法。
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