JPH0713835A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH0713835A
JPH0713835A JP5180723A JP18072393A JPH0713835A JP H0713835 A JPH0713835 A JP H0713835A JP 5180723 A JP5180723 A JP 5180723A JP 18072393 A JP18072393 A JP 18072393A JP H0713835 A JPH0713835 A JP H0713835A
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data
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JP5180723A
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Naohiro Yoshikawa
直廣 吉川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の利用者が共用可能な計算機システム上
で利用者のシステム操作中に電源事故や計算機システム
の障害などが発生して、データ変更処理が不完全な状態
で終了した場合でも、システムの再起動時に障害発生前
の状態に可及的に復旧し得るデータ処理装置を提供す
る。 【構成】 計算機システム上に分散している利用者のデ
ータを階層的な管理構造の下で利用者単位で管理すると
共に、そのデータの属性をも管理しておき、データに対
して操作要求がなされると、前記管理されている属性に
基づいて操作要求に係るデータの障害履歴を検知して操
作要求に係る利用者に通知し、操作要求に係るデータの
中から障害発生前の部分のデータを選択して操作要求に
係る利用者へ伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の利用者が共用可
能な複数の計算機システム上で任意の利用者が任意のデ
ータを操作するのに好適なデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の計算機システムをネットワ
ークにより接続し、各計算機システムを複数の利用者が
共用し得るように構築された計算機システムが実現され
ている。このような計算機システムでは、自分、または
他の利用者のデータは、計算機システムで定められた一
定の場所に保存されている。
【0003】そして、この保存に係るデータについて
は、利用者は、特定の条件に合致する他の利用者のデー
タに関する限り、計算機システムに特有な手続きに従う
ことにより操作することができた。
【0004】この際、操作対象のデータが、他の計算機
システム上に存在する場合は、その計算機システムを指
定していた。また、一利用者が一個人のデータに対して
変更操作を加える場合、データの一部または全部を計算
機システムのメモリ上にロードして処理を行っていた。
また、必要な中間情報はメモリ上あるいは一時的に生成
したファイルに保存していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、電源
事故や計算機システムの障害などが発生して変更処理が
不完全な状態で終了した場合、システムの再起動時に障
害発生前の状態を復旧することが全くできなかった。ま
た、システム再起動後に、障害発生時の利用者が何らか
の手段によりデータの復元を図る前に別の利用者が該デ
ータを操作した場合には、障害発生時の利用者が障害発
生前の状態に復旧することが極めて困難であった。
【0006】本発明は、このような事情の下になされた
もので、その目的は、複数の利用者が共用可能な複数の
計算機システム上で利用者のシステム操作中に電源事故
や計算機システムの障害などが発生して、データ変更処
理が不完全な状態で終了した場合でも、システムの再起
動時に障害発生前の状態に可及的に復旧し得るデータ処
理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明によるデータ処理装置は、複数の利用者
が共用可能な複数の計算機システム上の同一計算機シス
テム上、又は複数の計算機システム上に分散している利
用者のデータを階層的な管理構造の下で利用者単位で管
理するデータ管理手段と、前記データの属性を管理する
属性管理手段と、前記データ管理手段により管理されて
いるデータに対して操作要求がなされた際、前記属性管
理手段により管理されている属性に基づいて、操作要求
に係るデータの障害履歴を操作要求に係る利用者に通知
する通知手段と、前記属性管理手段により管理されてい
る属性に基づいて、操作要求に係る利用者が操作要求に
係るデータの障害発生時の利用者であるか否かを判別す
る判別手段と、該判別手段により障害発生時の利用者で
あると判別された場合に限り、当該利用者の操作要求を
受諾する要求受諾手段とを備えている。
【0008】上記目的を達成するため、第2の発明によ
るデータ処理装置は、複数の利用者が共用可能な複数の
計算機システム上の同一計算機システム上、又は複数の
計算機システム上に分散している利用者のデータを階層
的な管理構造の下で利用者単位で管理するデータ管理手
段と、前記データの属性を管理する属性管理手段と、前
記データ管理手段により管理されているデータに対して
操作要求がなされた際、前記属性管理手段により管理さ
れている属性に基づいて、操作要求に係るデータの障害
履歴を操作要求に係る利用者に通知する通知手段と、前
記データ管理手段により管理されている操作要求に係る
データの中から障害発生前の部分のデータを選択する選
択手段と、該選択手段により選択されたデータを操作要
求に係る利用者へ伝達する伝達手段とを備えている。
【0009】
【作用】第1の発明において、データ管理手段は、複数
の利用者が共用可能な複数の計算機システム上の同一計
算機システム上、又は複数の計算機システム上に分散し
ている利用者のデータを階層的な管理構造の下で利用者
単位で管理する。また、属性管理手段は、データ管理手
段にて管理されているデータについて、その属性を管理
する。そして、通知手段は、データ管理手段により管理
されているデータに対して操作要求がなされると、属性
管理手段により管理されている属性に基づいて、操作要
求に係るデータの障害履歴を操作要求に係る利用者に通
知する。一方、判別手段は、属性管理手段により管理さ
れている属性に基づいて、操作要求に係る利用者が操作
要求に係るデータの障害発生時の利用者であるか否かを
判別する。そして、要求受諾手段は、判別手段により障
害発生時の利用者であると判別された場合に限り、当該
利用者の操作要求を受諾する。従って、障害発生時の利
用者は、障害発生前のデータの状態に可及的に復旧する
ことができる。
【0010】第2の発明において、データ管理手段は、
複数の利用者が共用可能な複数の計算機システム上の同
一計算機システム上、又は複数の計算機システム上に分
散している利用者のデータを階層的な管理構造の下で利
用者単位で管理する。また、属性管理手段は、データ管
理手段にて管理されているデータについて、その属性を
管理する。そして、通知手段は、データ管理手段により
管理されているデータに対して操作要求がなされると、
属性管理手段により管理されている属性に基づいて、操
作要求に係るデータの障害履歴を操作要求に係る利用者
に通知する。一方、選択手段は、データ管理手段により
管理されている操作要求に係るデータの中から障害発生
前の部分のデータを選択する。そして、伝達手段は、選
択手段により選択されたデータを操作要求に係る利用者
へ伝達する。従って、障害発生時の利用者以外の利用者
であっても、障害発生前のデータの状態に可及的に復旧
することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例によるデータ処
理装置のブロック図であり、1はアプリケーションプロ
グラムによって処理中のデータの情報、各種メッセージ
メニュー等を表示するCRTを示し、2はCRT1の画
面に表示されるイメージを展開するビデオRAM(以
下、VRAMという)を示している。また、3はメモリ
間あるいはメモリと各デバイス間のデータ転送をコント
ロールするビット処理ユニット(以下、BMUとい
う)、4は文書編集などの処理を行うための各種キーを
備えたキーボード、5は画面上のアイコンなどを指し示
すためなどに用いられるポインティングデバイス(以
下、PDという)を各々示している。
【0013】6は本装置全体の制御を司るCPU、7は
CPU6の動作処理手順がプリセットされたROMを示
している。なお、このROM7には、CPU6の動作処
理手順として、データ処理に係る各種のアプリケーショ
ンプログラムやエラー処理プログラムをはじめ、後述の
図26等に示すフローチャートに係るプログラムもプリ
セットされている。8は上述の各種プログラムをCPU
6が実行する時にワークエリア、エラー処理時の一時退
避エリアとして用いられるRAMを示している。9はハ
ードディスクドライブ(以下、HDDという)、10は
フロッピーディスクドライブ(以下、FDDという)を
各々示し、各ディスクは後述するアプリケーションプロ
グラムやデータ、ライブラリ等の保存用として利用され
る。
【0014】11はネットワークインターフェイス(以
下、Net−I/Fという)を示し、他のデータ処理装
置間でネットワークを経由してデータ転送を行うために
ネットワーク上のデータ制御、診断を行う。12は上述
した各ユニット間を接続するI/Oバス(アドレスバ
ス、データバスおよび制御バスからなる)である。
【0015】[デスクトップ管理システムの概念]本実
施例において、「デスクトップ管理システム」とは、デ
ータを処理するアプリケーションプログラム、及びそれ
らのアプリケーションプログラムによって処理されるデ
ータを管理し、ユーザに対してそのデータを操作するた
めの環境を与え、アプリケーションプログラムの実行
や、実行されたアプリケーションプログラムにデータを
供給する処理を行うプログラムをいう。このデスクトッ
プ管理システムは、実際には、例えば図3に示すよう
に、ウィンドウシステム上に構築された複数のウィンド
ウを適宜選択してCPT1上に表示することにより、ユ
ーザに供給され、キーボード4、ポインティングデバイ
ス5などの入力手段によってデータが操作される。
【0016】次に、デスクトップ管理システムにおける
種々の概念について説明する。
【0017】図2は、デスクトップ管理システムにおけ
るユーザの作業環境の概念であるルーム13と、オフィ
ス14の内容を示す概念図である。ここで、ルーム13
とは、1人のユーザが所有する環境を提供するスペース
を指す概念であり、オフィス14とは、ルーム13の集
合で構成されるスペースを指す概念であり、これらルー
ム13とオフィス14は、実社会におけるオフィスとそ
こで働く作業者個人の作業環境であるルームを模したも
のである。
【0018】例えば、1つの計算機の物理的ファイルシ
ステムを1つのオフィス14として、ネットワークで結
合された複数の計算機に分散したオフィス14毎に、そ
れぞれ複数のルーム13が存在する。ルーム13に含ま
れる作業環境を提供する機能については、後述の操作オ
ブジェクトの説明の際に言及する。1人のユーザは、適
当なオフィス14に自分のルーム13を持ち、そのルー
ム13内でデスクトップ管理システムのサービスを受
け、後述の操作オブジェクトを操作することにより、ア
プリケーションプログラムの起動やデータ処理を行うこ
とが可能となる。また、ユーザは、自分のルーム13外
の同じオフィス14内の他のユーザのルーム13、或い
は他のオフィス14内のルーム13にアクセスすること
ができ、許された範囲内において、自分のルーム13内
と同様の操作をすることができる。さらに、複数のルー
ム13に跨ってデータの移動、複写などの操作を行うこ
とも可能である。
【0019】操作オブジェクトとは、ユーザによるデス
クトップ管理システムへのアクセスを可能にするため
に、ウィンドウ上にアイコンとして表現されるデータお
よびデータの集合、さらには、デスクトップ管理システ
ムが提供する機能を示すものである。
【0020】次に、図2〜図11等を参照しながらユー
ザインタフェースで提供される操作オブジェクトを説明
する。
【0021】図3は、ウィンドウシステム上で実現され
るユーザのルーム13を表すルームウィンドウG01を
示したものである。以下、図3を用いてルームウィンド
ウG01内にある操作オブシェクトを説明する。
【0022】図2のデスクトップ15は、キャビネット
16、ライブラリ17、タグトレイ19、公開棚22、
ゴミ箱23、クリップボード24、および出口25は、
それぞれ、実際には、図3に示したように、ルームウィ
ンドウG01において、デスクトップオブジェクトG0
2、キャビネットオブジェクトG03、ライブラリオブ
ジェクトG04、タグトレイオブジェクトG05、公開
棚オブジェクトG06、ゴミ箱オブジェクトG07、ク
リップボードオブジェクトG08、および出口オブジェ
クトG09により提供されるものである。
【0023】デスクトップオブジェクトG02は、デス
クトップ管理システムの一機能であるアプリケーション
プログラムを管理する機能を示す操作オブジェクトであ
る。このデスクトップオブジェクトG02のオープン操
作により、後述のデスクトップ内オブジェクトを含むウ
ィンドウが表示される。
【0024】キャビネットオブジェクトG03は、アプ
リケーションプログラムによって作成されたデータを階
層構造で管理する機能のトップレベルのエントリを示す
操作オブジェクトである。このキャビネットオブジェク
トGO3のオープン操作により、後述のキャビネット内
オブジェクトを含むウィンドウが表示される。
【0025】ライブラリオブジェクトG04は、アプリ
ケーションプログラムがデータを処理する際に参照する
共通補助データであるライブラリデータが格納されてい
る場所のエントリを示す操作オブジェクトである。この
ライブラリオブジェクトG04のオープン操作により、
後述のライブラリ内オブジェクトを含むウィンドウが表
示される。
【0026】タグトレイオブジェクトG05は、キャビ
ネット16の階層構造を辿ることなく、後述するバイン
ダ20やデータ18にアクセスするための仮想的なエン
トリを示す操作オブジェクトであり、タグ21は格納す
る操作オブジェクトを指す。このタグトレイオブジェク
トG05のオープン操作により、後述のタグトレイ内オ
ブジェクトを含むウィンドウが表示される。
【0027】公開棚オブジェクトG06は、ユーザ自身
のルーム13内のキャビネット16以下のデータ18や
バインダ20を他のユーザが参照あるいは更新すること
を許可するための操作(以下、公開操作という)を実現
し、その情報を保持する操作オブジェクトを示す。この
公開棚オブジェクトG06のオープン操作により、後述
の公開棚内オブジェクトを含むウィンドウが表示され
る。
【0028】ゴミ箱オブジェクトG07は、データの廃
棄を管理する操作オブジェクトを指す。また、クリップ
ボードオブジェクトF08は、アプリケーション26が
処理するデータ18またはその一部をアプリケーション
26間で交換するための機能を提供するための操作オブ
ェクトである。出口オブジェクトG09は、他のユーザ
のルーム13やオフィス14へのアクセス手段を表すオ
ブジェクトであり、出口オブジェクトG09のオープン
操作により、後述の出口内オブジェクトを含むウィンド
ウが表示される。
【0029】上記の各操作オブジェクト以外の図3のウ
ィンドウ表示内容について説明すると、G10はユーザ
の名称および表示されているウィンドウの標題を表示す
るタイトル、G11はウィンドウ内の操作を指示するた
めの操作ボタン、G12は操作のヘルプ内容を表示する
ためのヘルプボタン、G13はウィンドウ外にあるアイ
コンをスクロールさせて表示させるスクロールバーを示
している。
【0030】図4は、図3のデスクトップG02がオー
プンされた状態のデスクトップウィンドウG14を示し
たものである。図4に示したように、図2におけるアプ
リケーション(図形編集、表計算等)26は、実際に
は、デスクトップウィンドウG14においてアプリケー
ションオブジェクトG15により提供される。このアプ
リケーションオブジェクトG15は、文書編集、図形編
集、表計算等のアプリケーションプログラムを操作(起
動)するための操作オブジェクトを示す。なお、アプリ
ケーションオブジェクトG15の操作については、後述
する。
【0031】図5は、図3のキャビネットオブジェクト
G03がオープンされた状態のキャビネットウィンドウ
G16を示したものであり、図5に示したように、図2
におけるバインダ20、データ18は、実際には、キャ
ビネットウィンドウG16においてバインダオブジェク
トG17、データオブジェクトG18により提供され
る。
【0032】バインダオブジェクトG17により提供さ
れるバインダ20は、データを階層構造で管理するキャ
ビネット16下のノードを示すオブジェクトであって、
キャビネット16およびバインダ20の下に任意に作成
することができる。このバインダオブジェクトG17の
オープン操作により、そのバインダ20内のバインダ2
0およびデータ18を含むウィンドウが表示される。
【0033】データオブジェクトG18により提供され
るデータ18は、アプリケーション26により作成され
たデータ18を示す操作オブジェクトであり、データ1
8を操作したり、そのデータ18を処理するアプリケー
ションプログラムを起動したりするために使用する。な
お、データオブジェクトG18の操作、およびバインダ
20内の操作オブジェクトについては後述する。
【0034】図6は、図3のライブラリオブジェクトG
04がオープンされた状態のライブラリウィンドウG1
9を示したものであり、図6に示したように、図2にお
けるライブラリバインダ27は、実際には、ライブラリ
ウィンドウG19においてライブラリバインダオブジェ
クトG20により提供される。
【0035】図6を用いてライブラリウィンドウG19
内の操作オブジェクトを説明すると、ライブラリバイン
ダオブジェクトG20のオープンにより提供されるライ
ブラリバインダ27は、後述するライブラリとして管理
される同種のライブラリデータ28(図2参照)をまと
めて格納するための操作オブジェクトである。G21
は、ライブラリバインダ27下のライブラリデータ28
がアプリケーションプログラムによって現在までに参照
された回数を示している。このライブラリバインダオブ
ジェクトG20のオープン操作により、オープンされた
ライブラリバインダ27内のライブラリデータ28を含
むウィンドウが表示される。
【0036】図7は、ライブラリバインダオブジェクト
G20がオープンされた状態のライブラリバインダウィ
ンドウG22を示したものである。図7を用いてライブ
ラリバインダウィンドウG22内の操作オブジェクトを
説明すると、ライブラリバインダウィンドウG22に
は、図2におけるライブラリデータ28が表示される。
このライブラリデータ28は、アプリケーションにより
作成された図2のデータ18のうち、特に前述のライブ
ラリとして管理されるものを示す操作オブジェクトであ
る。なお、ライブラリデータ28は、同一のデータ形式
のものが同じライブラリバインダ27に格納される。
【0037】図8は、図3のタグトレイオブジェクトG
05がオープンされた状態のタグトレイウィンドウG2
4を示したものであり、図8に示したように、図2にお
けるタグ21は、実際には、タグトレイウィンドウG2
4においてタグオブジェクトG25により提供される。
【0038】タグ21は、バインダ20、データ18の
キャビネット内オブジェクトをキャビネットの階層構造
を辿ることなくアクセスするために仮想的に表示される
操作オブジェクトである。タグ21に対しては、そのタ
グ21が指し示している実態のバインダ20、データ1
8のオブジェクトと同様の操作が可能である。
【0039】図9は、公開棚オブジェクトG06がオー
プンされた状態の公開棚ウィンドウG26を示したもの
である。図9を用いて公開棚ウィンドウG26内の操作
オブジェクトを説明すると、公開トレイオブジェクトG
27によって示される公開トレイ29は、ユーザが公開
操作を行う場合に、公開対象となる他のユーザまたは、
ユーザの集合(以下、ユーザグループと呼称する)毎に
作成される操作オブジェクトを示す。この公開トレイオ
ブジェクトG27のオープン操作により、公開オブジェ
クト30を含むウィンドウが表示される。
【0040】図10は、公開トレイオブジェクトG27
がオープンされた状態の公開トレイウィンドG28を示
したものである。図10を用いて公開トレイウィンドウ
G28内の操作オブジェクトを説明すると、公開オブジ
ェクトG29は、公開操作が行われたユーザのキャビネ
ット16、バインダ20、データ18の操作オブジェク
トを仮想的に表示するものである。この公開オブジェク
トG29が存在する公開トレイ29の属性により、その
公開オブジェクトG29を公開する対象となるユーザ、
あるいはユーザグループが決定される。なお、公開操作
については後述する。
【0041】図61は、クリップボードオブジェクトG
08がオープンされた状態のクリップボードウィンドウ
G62を示したものである。このクリップボードウィン
ドウG62内には図2のクリップデータ32を示す操作
オブジェクトであるクリップデータオブジェクトG63
が含まれる。ここで、クリップデータ32とは、アプリ
ケーション26により作成されたデータ18、或いはそ
の一部と、そのフォーマットIDを含むデータをいう。
アプリケーション26によって生成されたクリップデー
タ32は、そのユーザのルーム13内のクリップボード
24(図2参照)内に格納され、図61のクリップボー
ドウィンドウG26内にクリップデータオブジェクトG
63として表示される。なお、クリップボード24の操
作については後述する。
【0042】図11は、出口オブジェクトG09がオー
プンされた状態の出口ウィンドウG30を示したもので
ある。図11を用いて出口ウィンドウG30内の操作オ
ブジェクトを説明すると、ドアオブジェクトG31は、
ユーザが属するオフィスに存在する他のユーザのルーム
への入口を表す操作オブジェクトを示す。図2のドア3
1を示すドアオブジェクトG31には、ユーザ名が表示
されており、ドアオブジェクトG31をオープン操作す
ることにより、そのドア31の示すユーザのルーム13
のウィンドウが表示され(図12参照)、そのルーム1
3のユーザがユーザまたはユーザを含むユーザグループ
に対して公開操作を行ったキャビネット16、バインダ
20、データ18を示す操作オブジェクトが表示され
る。そして、ユーザは、公開・表示された操作オブジェ
クトを操作することにより、そのユーザのデータをアク
セスすることができる。
【0043】オフィスオブジェクトG32は、他のオフ
ィスへの入口を示す操作オブジェクトである。このオフ
ィスオブジェクトG32には、オフィス名が表示されて
おり、そのオープン操作により、当該オフィスに含まれ
るルームへのエントリを示すドアオブジェクト31が表
示される。このドアオブジェクト31への操作は、前述
の通りである。ライブラリオブジェクトG33は、ユー
ザが属するオフィスが管理するライブラリであり、その
操作、および内容は図6で説明した内容と同様である。
【0044】[デスクトップ管理システム用情報]次
に、デスクトップ管理システムが動作する上で必要とす
るデスクトップ管理システム用情報について説明する
と、この情報としては、データ情報50、アプリケーシ
ョン情報60、ライブラリ情報70、ユーザ情報80、
オフィス情報90、およびグループ情報100が存在す
る。
【0045】図14は、データ情報50の内容を示すテ
ーブル図である。データ情報50はデスクトップ15が
管理するアプリケーションプログラム29が作成するデ
ータ18の形式や種類を登録し、管理するための情報で
あり、個々のデータ形式について図14に示したデータ
・フォーマットID51、拡張子52、アイコンファイ
ル名53、ライブラリID54の各項目が含まれる。
【0046】データ・フォーマットID51は、個々の
データ形式ごとに割当てられた固有の番号を示し、拡張
子52は、そのデータ形式のデータ18のファイルを作
成する時に、ファイル名の最後に付けられる文字を示し
ている。アイコンファイル名53は、バインダ20内に
データ18を表示する際に使用するアイコンのデータが
格納されているファイル名を示す。ライブラリID54
は、このデータをライブラリデータとしても管理できる
場合に、そのライブラリデータのIDを示し、このライ
ブラリID54は複数登録することができる。
【0047】図15は、アプリケーション情報60の内
容を示すテーブル図である。このアプリケーション情報
60は、デスクトップ15が管理するアプリケーション
26についての情報であり、この情報に基づいて、後述
のデスクトップ15のウィンドウ内にアプリケーション
26の操作オブジェクトが表示される。アプリケーショ
ン情報60には、登録されたアプリケーション26ごと
に、アプリケーションID61、実行モジュール名6
2、アプリケーション名称63、アイコンファイル名6
4、処理リスト65、および処理データ要/不要67の
各項目が含まれている。
【0048】アプリケーションID61は、個々のアプ
リケーションプログラム別に割当てられた固有の番号を
示し、実行モジュール名62は、アプリケーション26
を実行する際に使用するプログラムの名を示している。
アプリケーション名称63は、アプリケーション26の
操作オブジェクトの名称を示し、アイコンファイル名6
4は、アプリケーション26をアイコン表示する際に使
用するアイコンのデータが格納されているファイル名を
示している。処理リスト65は、そのアプリケーション
プログラムが処理可能なデータ18のデータ形式を示す
フォーマットIDと、処理コードと、その処理を表示す
るための処理名称との対応を示している。
【0049】66は処理リスト65のうち各フォーマッ
トID51毎の処理リストの先頭のエントリであって、
アプリケーション26のデフォルトの処理を表してお
り、処理対象となるデータ18が指定されずにアプリケ
ーション26が起動された場合の処理を示し、フォーマ
ットID30とその処理リストからなる。
【0050】処理テセータ要/不要67は、処理リスト
65中の処理を行う上で、処理対象となるデータ18が
必要か否かを表し、“O”ならばデータ18が必要、
“×”ならば不必要、空白ならばどちらでも良いことを
示している。
【0051】図16は、ライブラリ情報70の内容を示
すテーブル図である。このライブラリ情報70は、デス
クトップ管理システムが管理するライブラリデータ28
についての情報であり、この情報に基づいて、後述のラ
イブラリ17のウィンクドウ内にライブラリバインダ2
7が表示される。ライブラリ情報70には、登録された
ライブラリバインダ27ごとに、ライブラリID71、
ライブラリバインダ名72、ライブラリ名称73、およ
びオープン回数74の各項目が含まれている。
【0052】ライブラリID71は、ライブラリバイン
ダ27別に割当てられた固有の番号を示し、ライブラリ
バインダ名72は、ライブラリデータ28が保存されて
いる階層構造のファイルシステム中のライブラリバイン
ダ27の所在(ディレクトリ)を示している。ライブラ
リ名称73は、同一のデータ形式をもったデータの集合
であるライブラリに対して付与された名称を示し、オー
プン回数74は、現在、ライブラリバインダ27下のラ
イブラリデータ28に対してオープンされている回数を
示している。
【0053】図17は、ユーザ情報80の内容を示すテ
ーブル図である。このユーザ情報80は、1つのデスク
トップ管理システムが稼働するシステムのユーザを管理
する情報であり、各ユーザ毎にユーザID81、ユーザ
データ82、ユーザのルームディレクトリ83、および
ライブラリ更新モード84が含まれている。
【0054】ユーザID81は、各ユーザに対して割当
てられた固有の番号であり、ユーザデータ82はユーザ
の指名などのユーザに関する任意のデータを示してい
る。ユーザのルームディレクトリ83は、ユーザのルー
ム13の所在(ディレクトリのパス)を示し、ライブラ
リ更新モード84は、ユーザのルーム13内のライブラ
リデータ28の更新モードを示している。なお、ライブ
ラリ更新モードについては後述する。
【0055】図18は、オフィス情報90の内容を示す
テーブル図である。このオフィス情報90は、ネットワ
ークなどで接続された他のデスクトップ管理システムが
稼働しているオフィス14を管理する情報であり、各オ
フィス14毎にオフィスID91、ホスト名92、オフ
ィス名93、ドメイン94、およびライブラリ更新モー
ド95が含まれている。
【0056】オフィスID91は、個々のオフィス14
に対して割当てられた固有の番号であり、ホスト名92
は、オフィス14の存在するホストの名称を示してい
る。オフス名93は、ホスト内に存在するオフィス14
の名称を示し、ドメイン94は、オフィス14が属して
いるホストのドメインを示し、ライブラリ更新モード9
5は、オフィス内のライブラリデータ28の更新モード
を示している。なお、ドメインとは、アーキテクチャが
同じコンピュータの集合をいい、同一のドメインに属す
るコンピュータ上で稼働するデスクトップ管理システム
間では、アプリケーションプログラムの作成したデータ
を特別な変換をする必要がなく転送することができる。
【0057】図19は、グループ情報100の内容を示
すテーブル図である。このグループ情報100は、デー
タ18の参照、更新を制限するためのユーザの範囲を表
すべく複数のユーザをまとめた単位であるグループを管
理する情報であり、各グループ毎にグループID10
1、ユーザID102が含まれている。グループID1
01は、各グループ毎に割当てられた固有の番号を示
し、ユーザID102は、各グループに属しているユー
ザのユーザIDを示している。
【0058】[キャビネット管理用情報]オブジェクト
管理情報110は、バインダ20内に含まれる個々のオ
ブジェクトの情報を管理するためのファイルであり、キ
ャビネット16(ライブラリ17、ゴミ箱23を含む)
とそれ以外のバインダ20毎に存在する。また、オブジ
ェクト管理情報110は、オフィス14のライブラリデ
ータ28を管理するためにオフィス14毎に1つ存在す
る。
【0059】オブジェクト管理情報110は、1つのデ
ータについて図20のテーブル図に示したような項目を
含んでいる。図20において、111はオブジェクトの
種類(バインダ20、データ18、公開棚22、公開ト
レイ29、タグトレイ19、タグ21、ライブラリバイ
ンダ27、ライブラリデータ28)を示し、112は操
作オブジェクトの内容であるファイル名またはディレク
トリ名を示している。113は操作オブジェクトがデー
タ、またはライブラリデータである場合、そのデータの
フォーマットID51を示している。また、操作オブジ
ェクトがライブラリ17内のライブラリバインダである
場合は、そのライブラリIDを示している。114は操
作オブジェクトがデータである場合、そのデータを作成
したアプリケーション26のアプリケーションID61
であり、特にこれをクリエイタIDと呼称する。115
は操作オブジェクトの漢字名称である。116はオブジ
ェクトがデータである場合、そのデータのバイト単位の
サイズであり、データが複数のファイル(後述のフラグ
メント)で構成されている場合は、その合成のサイズを
表す。
【0060】117は登録日付であり、その操作オブジ
ェクトが新規に作成された日付を表す。118は更新日
付であり、その操作オブジェクトが最後に変更された日
付を表す。119は参照日付であり、その操作オブジェ
クトが最後に参照された日付を表す。120は操作オブ
ジェクトの所有者のユーザID81を表す。121は操
作オブジェクトの所有者のグループID101を表す。
122は操作オブジェクトを最後に参照したユーザのユ
ーザID81を表す。123は操作オブジェクトを最後
に更新したユーザのユーザID81を表す。124はア
クセス・レベルであり、操作オブジェクトに対する参
照、更新操作の許可、不許可の対象をデータの所有者ユ
ーザID120、データの所有者が属するグループ12
1のユーザ、それ以外のユーザの3種類に分類して設定
される。
【0061】125は操作オブジェクトがデータである
場合、そのデータが作成/更新されたオフィス14のド
メインを表す。126は操作オブジェクトが他のユーザ
に対して公開される公開トレイ29である場合に、その
公開トレイの対象ユーザ、すなわち公開対象となるユー
ザのユーザID81を表す。127は操作オブジェクト
が他のグループに対して公開される公開トレイ29であ
る場合に、その公開トレイの対象グループ、すなわち公
開対象となるグループのグループID101を表す。1
28は操作オブジェクトが公開オブジェクト30である
場合に、公開先のユーザに対してその公開オブジェクト
30の複写操作を制限する設定内容である公開複写制限
を表す。129は操作オブジェクトが公開オブジェクト
30である場合に、公開オブジェクト30の公開操作が
有効な期限である公開期限を表す。130は操作オブェ
クトがゴミ箱23内に置かれたデータである場合、デー
タが一定期間経過すると自動的にゴミ箱23にて廃棄さ
れる期限であるデータ廃棄期限を表す。131は操作オ
ブジェクトがタグ21である場合に、タグ21が指し示
している操作オブジェクト(実態)の所在を示す。
【0062】図21は、オープンオブジェクト管理情報
140の内容を示すテーブル図である。このオープンオ
ブジェクト管理情報140は、各ユーザのルーム13内
の現在オープンされているバインダ20、データ18の
状態を管理する情報であり、ルーム13毎に1つ存在す
る。オープンオブジェクト管理情報140には、1つの
操作オブジェクトについて、ファイル名141、ユーザ
ID142、アクセスレベル143、および日付144
が含まれている。
【0063】ファイル名141は、操作オブジェクトの
ファイル名を示し、ユーザID142は、当該操作オブ
ジェクトをオープンしているユーザのユーザIDを示し
ている。アクセスレベル143は、当該操作オブジェク
トが参照のみのアクセスレベルでオープンされている
か、更新のアクセスレベルでオープンされているかを表
すフラグを示している。日付144は、当該操作オブジ
ェクトがオープンされた日付を示している。
【0064】図22は、ライブラリデータ28を検索す
る際のライブラリ17の順番を表すライブラリ検索順番
情報150を表す図であり、このライブラリ検索順番情
報150は、ルーム13毎に1つ存在する。
【0065】[バインダのオープン]図23は、キャビ
ネット16内のバインダ20のオープン操作を表す図で
ある。図23中、G37はポインティングデバイス5の
画面上の位置を示すカーソル、G38は操作説明のため
のポインティングデバイス5のボタン操作を表すマーク
である。なお、ボタン操作を表すマークは、後述の図2
5等でも使用するが、“★”はボタン1クリック、“★
★”はボタン2クリック、“☆”はボタンが押されたこ
とを、“☆☆”はボタンが離されたことを表している。
【0066】バインダ20のオープン操作は、キャビネ
ットウィンドウG16中のバインダオブジェクトG17
のアイコンへカーソルG37を移動させてボタン2をク
リックすると、バインダ20の内容を表示するバインダ
ウィンドウG39が現れる。このオープン操作は、操作
オブジェクト全般に共通な操作である。
【0067】バインダ20のオープン処理を図24のフ
ローチャートにより説明すると、まず、2クリックされ
たバインダオブジェクトG17の示すバインダ20のオ
ブジェクト管理情報110を得る(ステップS1)。次
に、得られたオブジェクト管理情報110のフォーマッ
トID51とデータ情報50に基づいてアイコンファイ
ルを読出し(ステップS2)、生成されたバインダウィ
ンドウG39上にアイコン表示を行う(ステップS
3)。そして、これらの処理をオブジェクト管理情報1
10の全てのエントリに対して行った後に(ステップS
4)、終了する。このバインダのオープン処理は、キャ
ビネット16、公開棚22、タグレイト19、ライブラ
リバインダ27に共通である。なお、デスクトップ1
5、出口25、ライブラリ17のオープン処理は後に述
べる。
【0068】[データのコピー]図25は、キャビネッ
ト16あるいはバインダ20間のデータ18のコピー操
作を表す図である。データ18のコピー操作は、希望す
るコピー元のデータオブジェクトG18のアイコンへカ
ーソルG37を移動させて、ボタンを押したままカーソ
ルG37を希望するコピー先のキャビネットウィンドウ
G16あるいはバインダウィンドウG39へ移動してボ
タンを離す操作(ドラグ/ドロップ操作)により完了す
る。
【0069】キャビネットにおけるデータ18のコピー
処理方法を図26のフローチャートにより説明すると、
まず、コピー元のアイコンにボタンが押された段階でコ
ピー元のデータ18が存在するバインダ20からデータ
18のオブジェクト管理情報110を得る(ステップS
10)。そして、得られたオブジェクト管理情報110
に基づいて、コピー元のデータ18が公開オブジェクト
30でかつ公開複写制限128の設定があれば、コピー
禁止の旨の表示を行い処理を中止する(ステップS1
1、S12)。
【0070】コピー元のデータ18が公開オブジェクト
30でもなく、公開複写制限128の設定も無ければ、
コピー先にてボタンが離された後(ステップS11、S
13)、ディスク容量などに基づいてファイルのコピー
が可能であるか否かをチェックし(ステップS14)、
コピー不可能であれば、コピー不可能である旨を表示し
て(ステップS15)、処理を中止する。
【0071】一方、コピー可能であれば、コピー先のバ
インダ20のオブジェクト管理情報110に前持って得
られたオブジェクト管理情報110のエントリを追加す
る(ステップS16)。そして、オブジェクト管理情報
110からコピー元のファイル名を得て、データ18の
内容であるファイルをボタンが離された位置のコピー先
にコピーして(ステップS17)、終了する。
【0072】[アプリケーションの起動]アプリケーシ
ョンの起動は、デスクトップ管理システムで管理される
アプリケーション26、あるいはデータ18の示す操作
オブジェクトをユーザが操作することによって行う。す
なわち、アプリケーションの起動は、アプリケーション
の実行モジュール名62と、それに続いて処理されるデ
ータ18のファイル名112と、フォーマットID51
と、処理リスト65中の処理方法を指示する文字列を付
加することで実行される(例:/usr/local/
bin/ezps/ezps−f 012 −m
e)。
【0073】具体的には、図32に示したように、ルー
ムウィンドウG01内のデスクトップオブジェクトG0
2を2クリックすると、図4に示したデスクトップウィ
ンドウG14がオープンされて、既に登録されているア
プリケーション26を示すアプリケーションオブジェク
トG15が表示される。デスクトップ15のオープン処
理は、アプリケーション情報60を得てアイコンファイ
ルを読出し、ウィンドウ上にアイコン表示を行うことで
終了する。アプリケーションにより、データ18がオー
プンされると、データ18が存在するルームのオープン
オブジェクト管理情報140にオープンされたデータ1
8のエントリが追加される。また、アプリケーションに
よってデータ18がクローズされると、前述のオープン
オブジェクト管理情報140のオープンされたデータ1
8のエントリが削除される。
【0074】次に、図を用いてユーザの操作別にデスク
トップ管理システムにおけるアプリケーションの起動処
理を説明する。
【0075】(1)アプリケーションオブジェクトのオ
ープン操作による起動(その1) 図27において、デスクトップウィンドウG14内のア
プリケーションオブジェクトG15を2クリックする。
すると、デスクトップ管理システムでは、図28のフロ
ーチャートに示したように、2クリックされたアプリケ
ーションオブジェクトの示すアプリケーション26のア
プリケーション情報60を得て(ステップS20)、ア
プリケーション情報60の先頭にあるフォーマットID
51と、そのデフォルト処理66の処理コードを渡して
アプリケーションプログラムを起動する(ステップS2
1)。
【0076】(2)アプリケーションオブジェクトのオ
ープン操作による起動(その2) 図29において、デスクトップウィンドウG14内のア
プリケーションオブシェクトG15をマウスのボタン1
クリックによって選択すると、アプリケーションオブジ
ェクトG15は選択されたことが判別できるようにアイ
コンの枠が太くなるなどの外観が変化する。この状態で
メニューリストG41の中から「操作」ボタンG40を
ボタン1クリックによって選択すると、「操作」メニュ
ーG42が表示される。そこで、表示された「操作」メ
ニューG42の中からアプリケーションオブジェクトG
15を選択することにより、当該アプリケーションオブ
ジェクトG15によって示されるアプリケーション26
で実行したい処理を選択する。
【0077】この処理を図30のフローチャートにより
説明すると、「操作」ボタンG40が選択されない場合
には他の処理を行い(ステップS30,S31)、「操
作」ボタンG40が選択された場合には、アプリケーシ
ョンオブジェクトG15の選択された後に(ステップS
30,S32)、選択されたアプリケーションオブジェ
クトG15によって示されるアプリケーション26のア
プリケーション情報60を得る(ステップS33)。そ
して、得られたアプリケーション情報60の先頭エント
リにあるフォーマットID51がデフォルトとして選択
されたことになり、前述フォーマットID51の処理リ
スト65の処理名称(図15参照)を「操作」メニュー
G42に表示する(ステップS34)。なお、「操作」
メニューG42には、印字機能などの既に作成されたデ
ータを必要とする機能の処理名称については、処理デー
タ要/不要67により検査して表示しない。
【0078】次に、「操作」メニューG42の1つの項
目が選択されると(ステップS35)、既にデフォルト
として選択されたフォーマットID51と選択された項
目に対応する処理コードを渡して、既に選択されたアプ
リケーションオブジェクトG15の示すアプリケーショ
ンプログラムを起動する(ステップS36)。
【0079】(3)アプリケーションオブジェクトのド
ラグ/ドロップ操作による起動 図31において、デスクトップウィンドウG14内のア
プリケーションオブジェクトG15をドラグし、キャビ
ネット(バインダ)ウィンドウG16内にドロップす
る。(1)の場合と同様に、ドラグ/ドロップされたア
プリケーションオブジェクトG15の示すアプリケーシ
ョン26のアプリケーション情報60を得て、アプリケ
ーション情報60の先頭にあるフォーマットID51
と、そのデフォルト処理66の処理リストの処理コード
を渡してアプリケーションプログラムを起動する。
【0080】(4)データオブジェクトのオープン操作
による起動 図32において、キャビネット(バインダ)ウィンドウ
G16内のデータオブジェクトG18を2クリックす
る。すると、図33のフローチャートに示したように、
2クリックされたデータオブジェクトG18によって示
されるデータ18のオブジェクト管理情報110からク
リエイタID114(図20参照)と、そのデータのフ
ォーマットID51を得る(ステップS40)。次に、
得られたフォーマットID51と同じアプリケーション
ID61を持つアプリケーション情報60のエントリを
得て(ステップS41)、得られたフォーマットID5
1と得られたアプリケーション情報60のフォーマット
ID51のデフォルト処理66の処理コードと、データ
のファイル名112(図20参照)を渡してアプリケー
ションプログラムを起動する。
【0081】(5)データオブジェクトのオープン操作
による起動 図34において、キャビネット(バインダ)ウィンドウ
G16内のデータオブジェクトG18をボタン1クリッ
クによって選択すると、データオブジェクトG18は選
択されたことが判別できるようにアイコンが反転表示さ
れるなどの外観が変化する。この状態で、メニューリス
トG41の中から「操作」ボタンG40をボタン1クリ
ックによって選択すると、「操作」メニューG42が表
示される。表示された「操作」メニューG42から選択
したデータオブジェクトG18に示されるデータ18に
対して実行したい処理を選択する。
【0082】図35のフローチャーチにより上記の動作
を説明すると、ウィンドウ上の「操作」ボタンG40が
選択されない場合には他の処理を行い(ステップS5
0,S51)、「操作」ボタンG40が選択された場合
には、次に選択されたデータオブジェクトG18(ステ
ップS52)に基づいて、オブジェクト管理情報110
から選択されたデータオブジェクトG18の示すデータ
18のフォーマットID51とクリエイタID114を
得て、アプリケーション情報60からクリエイタID1
14と同じアプリケーションID61を持つエントリを
得る(ステップS53)。そして、得られたアプリケー
ション情報60のエントリから、得られたフォーマット
ID51に該当する処理リスト65の処理名称を、「操
作」メニューG42として表示する(ステップS5
4)。次に、「操作」メニューG42の1項目が選択さ
れると(ステップS55)、データ18のファイル名1
12と、既に得られたフォーマットID51と、「操
作」メニューG42から選択された項目に対応する処理
コードを渡して、得られたアプリケーション情報60の
実行モジュール名62によってアプリケーションプログ
ラムを起動する(ステップS56)。
【0083】(6)データオブジェクトをアプリケーシ
ョンオブジェクト上にドラグ/ドロップして起動 この起動は、図36において、キャビネット(バイン
ダ)ウィンドウG16内の1つのデータオブジェクトG
18をドラグし、デスクトップウィンドウG14内のア
プリケーションオブジェクトG15にドロップすること
により行う。
【0084】図37のフローチャートにより上記の動作
を説明すると、データオブジェクトG18がドラグされ
ると、オブジェクト管理情報110から選択されたデー
タオブジェクトG18によって示されるデータ18のフ
ァイル名112とフォーマットID51を得る(ステッ
プS60)。そして、ドラグされたデータオブジェクト
G18が、デスクトップウィンドウG14のアプリケー
ションオブジェクトG15上に位置されると(ステップ
S61)、位置されたアプリケーション26のアプリケ
ーション情報60を得て(ステップS62)、当該アプ
リケーション26がドラグされているデータオブジェク
トG18によって示されるデータ18のフォーマットI
D51が処理可能なものであるならば(ステップS6
3)、アプリケーションオブジェクトG15のアイコン
表示を反転させるなどの表示方法を変化させることによ
り(ステップS64)、ユーザに対してアプリケーショ
ン26がドラグされているデータオブジェクトG18が
示すデータ18を処理可能であることを知らせる。
【0085】そして、ドラグされたデータオブジェクト
G18がドロップされると(ステップS65)、前述の
データ18が処理可能なアプリケーション26のアプリ
ケーションオブジェクトG15上にドロップされたか否
かを検査し(ステップS66)、前述の得られたアプリ
ケーション情報60から、アプリケーションID61に
該当するフォーマットID51のデフォルト処理66の
処理コードを得て、実行モジュール名62で示されるア
プリケーション26にフォーマットID51と、処理コ
ードと、データ18のファイル名112とを渡してアプ
リケーションプログラムを起動する(ステップS6
7)。
【0086】また、このデスクトップ管理システムで
は、図15によって説明したように、1つのデータ形式
のデータ18を複数のアプリケーション26によって処
理することができる場合や、1つのアプリケーション2
6が複数のデータ形式のデータ18を処理できる場合に
は、データ18とそれを処理できるアプリケーションと
の関係を管理する。このため、選択、またはドラグした
データオブジェクトG18をどのアプリケーションオブ
ジェクトG15にドロップできるか、すなわち、どのア
プリケーション26がそのデータ18を処理可能である
かを操作を行っているユーザに知らせることは有用なこ
とである。これを実現する手段として、次のガイダンス
機能が提供されている。
【0087】(6.1) 線による結合のガイダンス 図39において、キャビネットウィンドウG16、ある
いはバインダウィンドウG39の1つのデータオブジェ
クトG18をグラブしたときに、そのデータオブジェク
トG18とデスクトップウィンドウG14内の処理可能
なアプリケーションオブジェクトG15を線G44,G
46によって結び付けて提供する。
【0088】この処理を図39と,図40のフローチャ
ートにより説明すると、データオブジェクトG18がグ
ラブされると、そのデータオブジェクトG18に対応す
るデータ18について、データ管理情報110からファ
イル名112とフォーマットID51を得る(ステップ
S70)。そして、そのファイル名112とフォーマッ
トID51に基づいてデストトップ15内のアプリケー
ション26を検索し(ステップS71)、すでに検査し
た以外に対応するアプリケーション26が存在しないと
判断されたならば(ステップS72)、処理可能なアプ
リケーションの提示を終了する。
【0089】上記ファイル名112とフォーマットID
51に対応するアプリケーションが存在した場合は、そ
のアプリケーション26についてのアプリケーション情
報60を得る(ステップS73)。そして、そのアプリ
ケーション26がグラブされているデータオブジェクト
G18の示すデータ18のフォーマットID51を処理
可能である例えばデータオブジェクトG18を、デスク
トップウィンドウG14のアプリケーションオブジェク
トG43が処理可能であるならば(ステップS74)、
図39に示すように、データオブジェクトG18とアプ
リケーションオブジェクトG43を線G44で結び(ス
テップS75)、ユーザに対してアプリケーションオブ
ジェクトG43の示すアプリケーション26が、グラブ
されているデータオブジェクトG18の示すデータ18
を処理可能であることを知らせる。ステップS71にお
いて検索した1つのアプリケーション26について、ス
テップS75の提示処理が終了すると、ステップS71
に戻ることにより、上記ファイル名112とフォーマッ
トID51に対応する全てのアプリケーションについ
て、同様の処理を繰り返す。
【0090】このような処理により、例えば図39に示
すように、キャビネットウィンドウG16内でグラブさ
れたデータオブジェクトG18と、それを処理すること
ができるアプリケーション26のアプリケーションオブ
ジェクトG43,G45が、線G44,G46で結ばれ
る。
【0091】(6.2) ハイライト表示による結合の
ガイダンス 図41において、キャビネットウィンドウG16、ある
いはバインダウィンドウG39内の1つのデータオブジ
ェクトG18をグラブしたときに、そのデータオブジェ
クトG18を処理可能なデスクトップウィンドウG14
内のアプリケーションオブジェクトG15をハイライト
するなどの表示を変更して提示する。
【0092】この処理を図41と、図42のフローチャ
ートにより説明すると、データオブジェクトG18がグ
ラブされると、そのデータオブジェクトG18に対応す
るデータ18について、データ管理情報110からファ
イル名112とフォーマットID51を得る(ステップ
S80)。そして、ファイル名112とフォーマットI
D51に対応するデスクトップ15内のアプリケーショ
ン26を検索し(ステップS81)、すでに検査した以
外にアプリケーション26が存在しないときは(ステッ
プS82)、処理可能なアプリケーションの提示を終了
する。
【0093】ファイル名112とフォーマットID51
に対応するアプリケーションがデスクトップ15内に存
在するときは、そのアプリケーション26についてのア
プリケーション情報60を得る(ステップS83)。そ
して、そのアプリケーション26がグラブされているデ
ータオブジェクトG18の示すデータ18のフォーマッ
トID51を処理可能である例えばデータオブジェクト
G18を、デスクトップウィンドウG14のアプリケー
ションオブジェクトG47が処理可能であるならば(ス
テップS84)、図41に示すように、アプリケーショ
ンオブジェクトG47の表示をハイライト表示し(ステ
ップS85)、ユーザに対してアプリケーションオブジ
ェクトG47の示すアプリケーション26が、ドラグさ
れているデータオブジェクトG18の示すデータ18を
処理可能であることを知らせる。ステップS81におい
て検索した1つのアプリケーション26についてステッ
プS85の提示処理が終了すると、ステップS81に戻
ることにより、ファイル名112とフォーマットID5
1に対応する全てのアプリケーションについて、同様の
処理を行う。この繰返し処理によって、例えば図41で
示すように、キャビネットウィンドウG16内でグラブ
されたデータオブジェクトG18を処理することができ
るアプリケーション26のアプリケーションオブジェク
トG47およびG48がハイライト表示される。
【0094】(6.3) 引力(表示位置補正)による
ガイダンス 図43において、キャビネットウィンドウG16、ある
いはバインダウィンドウG39内の1つのデータオブジ
ェクトG18をドラグして移動させたとき、そのドラグ
しているデータオブジェクトG18がデストトップウィ
ンドウG14内の処理可能なアプリケーションオブジェ
クトG15からの定められた距離に達した時点で、デス
クトップ管理システムによって、ドラグしたデータオブ
ジェクトG18の表示位置を自動的に補正して提示す
る。
【0095】この処理を図43と、図44のフローチャ
ートにて説明すると、データオブジェクトG18がグラ
ブされると、そのデータオブジェクトG18に対応する
データ18について、データ管理情報110からファイ
ル名112とフォーマットID51を得る(ステップS
90)。そして、ドラグされたデータオブジェクトG4
9とアプリケーションオブジェクトG50との重なりの
面積が、ドラグされたデータオブジェクトG49の表示
面積のある一定の割合に達したかを判断する(ステップ
S91)。その結果、ドラグされたデータオブジェクト
G49とアブリケーションオブジェクトG50のアイコ
ンとの重なりの面積が、ドラグされたデータオブジェク
トG49の表示面積のある一定の割合に達していないと
判断された場合は、ステップS91に戻ることにより、
上記重なりの面積が一定の割合に達するのを待つ。
【0096】上記重なりの面積が一定の割合に達したと
きは、アプリケーションオブジェクトG50の示すアプ
リケーション26のアプリケーション情報60を得る
(ステップS92)。そして、アプリケーションオブジ
ェクトG50の示すアプリケーション26がドラグされ
ているデータオブジェクトG49の示すデータ18のフ
ォーマットID51を処理可能であれば(ステップS9
3)、グラブされたデータオブジェクトG49の表示位
置を補正して、図4のG51のように、データオブジェ
クトG49とアプリケーションオブジェクトG50が完
全に重なるようにし(ステップS94)、同時にアプリ
ケーションオブジェクトG50をハイライト表示する
(ステップS95)。この処理によって、ユーザは、ド
ラグしているデータオブジェクトG49があたかも引力
によってアプリケーションオブジェクトG50に引き寄
せられたように感じ、そのアプリケーションオブジェク
トG50の示すアプリケーション26がドラグしている
データオブジェクトG49の示すデータ18を処理可能
であると判断することができる。
【0097】次に、ドラグされたデータオブジェクトG
49がアプリケーションオブジェクトG50上にドロッ
プされたかを判断する(ステップS96)。その結果、
ドロップされていないと判断されたときは、ステップS
91に戻り、同様の処理を繰返す。一方、ドロップされ
たと判断されたときは、ステップS92で得られたアプ
リケーション情報60から、アプリケーションID61
に該当するフォーマットID51のデフォルト処理66
の処理コードを得て、アプリケーションオブジェクトの
示すアプリケーション26にフォーマットID51と処
理コードとデータオブジェクトG18が示すデータ18
のファイル名112を渡してアプリケーション26を起
動する(ステップS97)。なお、ステップS93に
て、アプリケーションオブジェクトG50の示すアプリ
ケーション26がドラグされているデータオブジェクト
G49の示すデータ18のフォーマットID51を処理
可能でないと判断されたときは、ステップS98の処理
を行って、ステップS91に戻るが、このステップS9
8の処理については、次の反力によるガイダンスの項で
説明する。
【0098】(6.4) 反力(表示位置補正)による
ガイダンス 図45において、キャビネットウィンドウG16あるい
はバインダウィントウG39内の1つのデータオブジェ
クトG18をドラグして移動させたとき、そのドラグし
ているデータオブジェクトG18がデスクトップウィン
ドウG14内の処理不可能なアプリケーションオブジェ
クトG15からの定められた距離に達した時点で、デス
クトップ管理システムよって、ドラグしたデータオブジ
ェクトG18の表示位置を自動的に補正して提示する。
【0099】この処理を図45と、図44のフローャー
トにて説明すると、データオブジェクトG18がグラブ
されると、そのデータオブジェクトG18に対応するデ
ータ18について、データ管理情報110からファイル
名112とフォーマットID51を得る(ステップS9
0)。そして、ドラグされたデータオブジェクトG53
とアプリケーションオブジェクトG52との重なりの面
積が、ドラグされたデータオブジェクトG53の表示面
積のある一定の割合に達したかを判断する(ステップS
91)。その結果、ドラグされたデータオブジェクトG
53とアプリケーションオブジェクトG52のアイコン
との重なりの面積が、ドラグされたデータオブジェクト
G52の表示面積のある一定の割合に達していないと判
断された場合は、ステップS91に戻り、上記重なりの
面積が一定の割合に達するのを待つ。
【0100】一方、ドラグされたデータオブジェクトG
53とアプリケーションオブジェクトG52のアイコン
との重なりの面積が、ドラグされたデータオブジェクト
G52の表示面積のある一定の割合に達したと判断され
たときは、アプリケーションオブジェクトG52の示す
アプリケーション26のアプリケーション情報60を得
る(ステップS92)。そして、アプリケーションオブ
ジェクトS52の示すアプリケーション26がドラグさ
れているデータオブジェクトG53の示すデータ18の
フォーマットID51を処理可能であれば(ステップS
93)、以下(6.3)と同様の処理により、アプリケ
ーション26の起動を行う。
【0101】ステップS93にて、アプリケーションオ
ブジェクトG52の示すアプリケーション26がドラグ
されているデータオブジェクトG53の示すデータ18
のフォーマットID51を処理不可能であると判断され
たときは、ステップS98に進んで、上記重なりの面積
の割合の設定値を下げることにより、ドラグされたデー
タオブジェクトG53の表示位置を補正し、G54のよ
うにデータオブジェクトG53とアプリケーションオブ
ジェクトG52の重なりを減少、或いは無くすようにす
る。この処理によって、ユーザは、ドラグしているデー
タオブジェクトG53があたかも反力によってアプリケ
ーションオブジェクトG52から引き離されたように感
じ、そのアプリケーションオブジェクトG52の示すア
プリケーション26がドラグしているデータオブジェク
トG53の示すデータ18を処理不可能であると判断す
ることができる。
【0102】(7)複数のデータオブシェクトをアプリ
ケーションオブジェクト上にドラッグ/ドロップして起
動 図38において、キャビネット(バインダ)ウィンドウ
G16内の複数のデータオブジェクトG18をドラグ
し、デスクトップウィンドウG14内のアプリケーショ
ンオブジェクトG15にドロップする。すると、(6)
と同様に、ドラグされた各データオブジェクトG18の
フォーマットID51を得る。そして、ドラグされたデ
ータオブジェクトG18がデスクトップウィンドウG1
4のアプリケーションオブジェクトG15上に位置され
ると、アプリケーション情報60を検索してアプリケー
シュンオブジェクトG15の示すアプリケーション26
がドラグされている全てのデータオブジェクトG18の
フォーマットID51を処理可能であるならば、アプリ
ケーションオブシェクトG15のアイコン表示をハイラ
イトさせるなど、表示方法を変化させて、そのアプリケ
ーション26がドラグされている全てのデータオブジェ
クトの示すデータ18を処理可能であることを、ユーザ
に知らせる。
【0103】次に、ハイライト表示されたアプリケーシ
ョンオブジェクトG15上にドラグされた複数のデータ
オブジェクトG18がドロップされると、アプリケーシ
ョンオブジェクトG15が示すアプリケーション26の
アプリケーションID61と、データオブジェクトの示
すデータ18のフォーマットID51からアプリケーシ
ョン情報60を検索し、アプリケーションID61に該
当する実行モジュール名62と、フォーマットID51
のデフォルト処理66の処理コードを得て、フォーマッ
トID51と、処理コードと、複数のデータ18のファ
イル名112とを渡してアプリケーション26を起動す
る。
【0104】[公開操作]通常、ユーザのルーム13内
のキャビネット16、バインダ20、データ18を、他
のユーザが参照、或いは更新することは許されていない
が、所定の条件の下に許可される。このように、ユーザ
が、自分の所有するキャビネット16、バインダ20、
データ18を他のユーザに対して参照あるいは更新する
ことを許可する操作を「公開操作」を呼ぶ。また、「公
開操作」を行う、或いは行われたキャビネット16、バ
インダ20、データ18を公開オブジェクト30と呼
ぶ。
【0105】次に、「公開操作」を行うための操作およ
び処理を説明する。まず、公開対象とするユーザ、ある
いはグループ毎に公開トレイ29を公開棚22上に作成
する。この作成方法は、図46において、公開棚ウィン
ドウG26上でウィンドウ上の新規作成ボタンG55を
選択し、問合わせの入力ウィンドウG56に公開する相
手(ユーザ)の名称、またはユーザID81、あるいは
グループの名称、またはグループID101を入力する
と、公開棚ウィンドウG26内に新規の公開トレイ29
を示す公開トレイオブジェクトG27が作成され表示さ
れる。続いて公開対象のユーザあるいはグループの公開
トレイオブジェクトG27をオープンし、図47に示し
た公開トレイウィンクドウG28を表示する。
【0106】ここで、バインダ20間のデータ18のコ
ピー操作と同様に、公開したいデータオブジェクトG1
8、またはバインダオブジェクトG17をドラグして公
開トレイウィンドウG28上へドロップする。この操作
により、ドロップされた公開オブジェクトG29が公開
トレイウィンドウG28上に表示されて、公開操作が行
われたことを表す。また、公開したオブジェクトに対し
て他のユーザの複写操作を制限する設定や、公開を許可
する期限を設定することが可能である。
【0107】この設定操作は、図47において、公開ト
レイウィンドウG28の操作ボタンG57を押し、設定
したい公開オブジェクトG29を1クリックすること
で、問合わせの入力ウィンドウG58が表示される。そ
こで問合わせの入力ウィンドウG58上で設定項目を入
力することにより設定を行う。既に設定されている場合
には、入力ウィンドウG58の表示の際に、その設定項
目欄内に既設定内容が表示される。
【0108】デスクトップ管理システムでの公開トレイ
29作成処理を図46と、図48のフローチートにより
説明すると、公開棚ウィンドウG26上の新規作成ボタ
ンG55が選択されると、公開対象を入力する入力ウィ
ンドウG56を作成して(ステップS100)、ユーザ
による公開対象の入力を持つ(ステップS101)。
【0109】そして、公開対象がユーザ名称で入力され
た場合には(ステップS102)、ユーザ情報80を検
索してユーザID81を得る(ステップS103)。公
開対象がユーザID81で入力された場合には(ステッ
プS104)、ユーザ情報80を検索して入力されたユ
ーザID81が存在するか検査する(ステップS10
5)。公開対象がグループ名称で入力された場合には
(ステップS106)、グループ情報100を検索して
グループID101を得る(ステップS107)。公開
対象がグループID101で入力された場合には(ステ
ップS108)、グループ情報100を検索して入力さ
れたグループID101が存在するか検査する(ステッ
プS109)。
【0110】次に、ステップS110にて、ユーザID
81、あるいはグループID101が存在するか否かを
判断し、存在しないときは、そのまま終了することによ
り、ステップS101の入力を無効とする。一方、ユー
ザID81、あるいはグループID101が存在すると
きは、公開棚22のオブジェクト管理情報110に新規
の公開トレイ29のエントリを作成して、公開先ユーザ
ID126、あるいは公開先グループID127に前述
の得られたユーザID81、あるいはグループID10
1を代入する(ステップS111)。そして、作成され
た公開トレイ29を示す公開トレイオブジェクトG27
を公開棚ウィンドウG26内に表示して(ステップS1
12)、処理を終了する。
【0111】次に、デスクトップ管理システムでの「公
開操作」処理を図47と、図49のフローチャートによ
り説明すると、公開したいオブジェクトがドラグされた
時点で、ドラグされたオブジェクトのオブジェクト管理
情報110を得る(ステップS120)。そして、ドラ
グされたオブジェクトが公開トレイウィンドウG28上
にドロップされた場合には(ステップS121)、公開
トレイウィンドウG28の示す公開トレイ29のオブジ
ェクト管理情報110に新規の公開オブジェクト30の
エントリを作成して、上記の得られたオブジェクト管理
情報110を代入する(ステップS122)。そして、
ドラグされたオブジェクトを公開オブシェクトG29と
しての公開トレイウィンドウG28上に表示して(ステ
ップS123)、処理を終了する。なお、ドラグされた
オブジェクトが公開トレイウィンドウG28上にドロッ
プされなかった場合には、他の処理を行って(ステップ
S124)、処理を終了する。
【0112】次に、デスクトップ管理システムでの公開
オブジェクト30に対する公開複写制限設定、および公
開期限設定処理を図47と、図50のフローチャートに
て説明すると、公開トレイウィンドウG28上の操作ボ
タンG57が選択されると(ステップS130)、公開
オブジェクトG29の選択入力を持ち(ステップS13
2)、選択された公開オブジェクトG29のオブジェク
ト管理情報110を得る(ステップS133)。次に、
問合わせの入力ウィンドウG58を作成し、その入力欄
上に前述の得られたオブジェクト管理情報110から公
開複写制限128、公開期限129の内容を表示して
(ステップS134)、公開複写制限と公開期限の設定
入力を持つ(ステップS135)。そして、公開複写制
限と公開期限が設定入力されると、設定入力された公開
複写制限128、公開期限129の内容を前述の得られ
たオブジェクト管理情報110に代入し、設定の完了し
たオブシェクト管理情報110を公開トレイ29内のオ
ブジェクト管理情報110へ代入して(ステップS13
6)、処理を終了する。なお、ステップS130にて、
公開トレイウィンドウG28上の操作ボタンG57が選
択されなかった場合は、他の処理を行って(ステップS
131)、処理を終了する。
【0113】[他のユーザのデータへのアクセス]次
に、ユーザが他のユーザのデータをアクセスする場合の
操作および処理を説明する。まず、自分のルーム13内
の出口25をオープンすると、自分のオフィス14内の
他のユーザのルーム13を表すドア31と、他のオフィ
ス14と、自分のオフィス14が管理するライブラリ1
7とが表示される。そこで、他のオフィス14をオープ
ンすれば、オープンされたオフィス14のユーザのドア
31と、ライブラリ17とが再度表示される。その状態
で希望するユーザのドア31をオープンすると、オープ
ンされたルーム13のユーザが自分に対して公開操作が
なされた公開オブジェクト30が表示される。この公開
オブジェクト30に対する操作は、自分のルーム13内
の操作オブジェクトと同様の操作が可能である。ただ
し、公開オブジェクト30に対して公開複写制限の設定
がされている場合には、その公開オブジェクト30の内
容を複写する操作を行うことが禁止される。また、公開
オブジェクト30に対して公開期限の設定がされている
場合には、公開期限を過ぎた公開オブジェクト30はウ
ィンドウ上に表示されない。
【0114】デスクトップ管理システムでの出口25オ
ープン処理を、図3、図11、図12、図13、さらに
図51のフローチャートにより説明すると、出口オブジ
ェクトG09がオープンされると出口ウィンドウG30
が表示され、ユーザ情報80、及びオフィス情報90か
ら他のユーザおよびオフィス14の名称を得て(ステッ
プS140)、出口ウィンドウG30上にドア31を示
すドアウィンドウG31、オフィス14を示すオフィス
オブジェクトG32,およびライブラリ17を示すライ
ブラリオブジェクトG33の表示を行い(ステップS1
41)、オープン操作入力を待つ(ステップS14
2)。その結果、ライブラリオブジェクトG33に対し
てオープン操作が行われた場合には(ステップS14
3)、後述するライブラリ17のオープン処理を行い
(ステップS144)、処理を終了する。
【0115】オフィスオブジェクトG32に対してオー
プン操作が行われた場合には(ステップS145)、オ
フィス情報90からホスト名92を得てオープンされた
ホストに対してユーザ情報80を要求することによりユ
ーザ情報80を得て(ステップS146)、ステップS
141へ戻り、図12のオフィスウィンドウG35にそ
のオフィスに含まれるユーザのルームへのエントリを示
すドア31のドアオブジェクト30の表示を行い、オー
プン操作入力を待つ。
【0116】ドアオブジェクトG31に対してオープン
操作が行われた場合には(ステップS147)、オープ
ンされたドア31のユーザの公開棚22のオブジェクト
管理情報110を得て(ステップS148)、操作して
いるユーザ用の公開トレイ29を検索する(ステップS
149)。その結果、操作しているユーザ用の公開トレ
イ29が存在する場合には、前述の公開トレイ29のオ
ブジェクト管理情報110を得て(ステップS15
0)、公開期限が過ぎていない公開オブジェクト30だ
けを図13のルームウィンドウG44に表示して(ステ
ップS151)、処理を終了する。一方、公開トレイ2
9が存在しない場合には,その旨を表示して(ステップ
S152)、処理を終了する。
【0117】[タグ]タグ21は、階層の深いバインダ
20、あるいはデータ18を操作する際に、その途中の
階層のバインダ20のオープン操作を複数回行うことな
く、目的のバインダ20、あるいはデータ18を操作す
ることを可能とするオブジェクトである。
【0118】次に、タグ21の生成方法および処理方法
について説明する。図3のタグトレイ19を示すタグト
レイオブジェクトG05をオープンすると、図8のよう
に、タグオブジェクトG25が表示されたタグトレイウ
ィンドウG24が表示される。表示されたタグオブジェ
クトG25の実態は「キャビネット」下に存在するバイ
ンダ20、およびデータ18であり、表示されたタグオ
ブジェクトG25の示すタグ21に対する操作は、実態
であるバインダ20、およびデータ18に対する操作と
同じ処理が行われる。ただし、削除操作に関してはタグ
21自身が削除され、実態であるバインダ20、あるい
はデータ18は削除されない。
【0119】タグ21の新規作成方法は、バインダ20
間のデータ18のコピー操作と同様に、作成したいタグ
21の実態であるバインダ20のバインダオブジェクト
G17、あるいはデータ18のデータオブジェクトG1
8をドラグしてタグトレイウィンドウG24へドロップ
することで完了する。この操作により、タグトレイウィ
ンドウG24上にドラグされたバインダオブジェクトG
17、あるいはデータオブジェクトG18のアイコンデ
ータを表示したタグオブジェクトG25が表示されて、
タグ21が新規作成されたことを表す。
【0120】タグ21の新規作成処理を図52のフロー
チャートにより説明すると、バインダオブジェクトG1
7、あるいはデータオブジェクトG18がドラグされた
時点で、バインダオブジェクトG17の示すバインダ2
0、あるいはデータオブジェクトG18の示すデータ1
8が存在するバインダ20のオブジェクト管理情報11
0を得て(ステップS160)、タグトレイウィンドウ
G24上にてボタンが離された時に(ステップS16
1)、そのタグトレイウィンドウG24が示すタグトレ
イ19のオブジェクト管理情報110に前述の得られた
オブジェクト管理情報110のエントリを追加する(ス
テップS162)。そして、オブジェクト管理情報11
0内のタグ参照バインダ名131にバインダ20、ある
いはデータ18が存在するバインダ20の名称を代入し
(ステップS163)、作成されたタグオブジェクトG
25をタグトレイウィンドウG24上に表示して(ステ
ップS164)、処理を終了する。
【0121】タグオブジェクトG25のオープン操作処
理を図53のフローチャートにより説明すると、タグオ
ブジェクトG25に対して操作が行われた場合に、タグ
トレイ19内に存在する操作されたタグオブジェクトG
25が示すタグ21のオブジェクト管理情報110を得
て(ステップS170)、実態であるバインダ20、あ
るいはデータ18が存在するバインダ名131、および
バインダ20あるいはデータ18のオブジェクト管理情
報86を得る(ステップS171)。そして、前述のオ
ブジェクト管理情報86が得られた場合には、バインダ
20やデータ18に対する処理操作と同一のバインダオ
ープン処理を行って(ステップS173)、処理を終了
する。前述のオブジェクト管理情報86が得られなかっ
た場合には、タグが示すデータ、あるいはバインダが存
在しない旨の表示を行って(ステップS174)、処理
を終了する。
【0122】[データの廃棄]作成されたバインダ2
0、データ18の廃棄は、バインダ20間のデータ18
のコピー操作と同様に、図3のルームウィンドウG10
1に表示されたゴミ箱オブジェクトG07のオープン操
作によって表示されるゴミ箱ウィンドウG59内に、廃
棄したいバインダ20のバインダオブジェクトG17、
データ18のデータオブジェクトG18をドロップし
て、バインダオブジェクトG17、データオブジェクト
G18をゴミ箱ウィンドウへ移動させることにより行
う。すなわち、デクストップ管理システムには、データ
廃棄を監視するプロセスが常時動作しており、移動され
たバインダオブジェクトG17とそれが示すバインダ2
0と、データオブジェクトG18とそれが示すデータ1
8は、一定の期間保存の後に消去される。
【0123】データの廃棄処理を図5、図54、図55
のフローチャートにより説明すると、データ18のデー
タオブジェクトG18がグラブされた時点で、そのデー
タオブジェクトG18が存在するバインダ20のオブジ
ェクト管理情報110を得ておき(ステップS18
0)、ゴミ箱ウィンドウG59上にてボタンが離された
時に(ステップS181)、前述の得られたオブジェク
ト管理情報110に更新不許可の設定がある場合(ステ
ップS182)、およびオープンオブジェクト管理情報
を検索して前述データ18が他にオープンされている場
合には(ステップS184)、廃棄不可の表示を行い
(ステップS183)、処理を終了する。上述以外の場
合であれば、前述のデータ18をゴミ箱23へコピーす
る処理を行う(ステップS185)。そして,正常にコ
ピー処理が終了した場合には(ステップS186)、前
述のデータ18が存在するバインダ20のオブジェクト
管理情報110の前述のデータ18のエントリを削除し
て、前述のデータ18のファイルも消去する(ステップ
S187)。最後に、ゴミ箱23のオブジェクト管理情
報110に追加された前述のデータ18のエントリのデ
ータ廃棄期限に、現在の時間から一定期間後の日付を代
入して(ステップS188)、処理を終了する。
【0124】データ廃棄管理プロセスの処理方法を図5
6のフローチャートにより説明すると、ゴミ箱23のオ
ブジェクト管理情報110を得て(ステップS19
0)、各エントリに対して、データ廃棄期限の過ぎてい
るオブジェクト管理情報110のエントリを検索し、存
在した場合には(ステップS191)、前述のエントリ
と当該エントリ内のファイル名が表すファイルを削除す
ることによって、削除された前述のエントリの示すデー
タ18、またはバインダ20を削除する(ステップS1
92)。この削除により、削除に係るデータオブジェク
トG18、またはバインダオブジェクトG17は、ゴミ
箱ウィンドウG59に表示されなくなる。次に、これら
の処理を前述のオブジェクト管理情報110の全てのエ
ントリに対して行っていない場合は(ステップS19
3)、ステップS191に戻り、全てのエントリに対し
て上記処理が完了たときは、一定期間経過後に(ステッ
プS194,S1953)、ステップS190へ戻っ
て、同じ処理を繰り返す。
【0125】[ライブラリ管理]ライブラリに管理され
るデータとは、アプリケーションプログラムがデータを
処理するために、他のアプリケーションと共通的に参照
する補助データをいう。例えば、文書データを処理する
アプリケーションプログラムでは、文書データには、文
字データとその文字データによって文書を整形するため
のコマンドが含まれ、ライブラリデータとしてのそのコ
マンドを解釈して文書を整形するための情報を持った書
式データ、あるいはその文字データを表示するためのフ
ォントデータを独立した補助データとして管理する。
【0126】これによって1つの文書データをアプリケ
ーションプログラムが処理し、CRT上に表示したり印
刷出力する場合に、例えば補助データとして使用するラ
イブラリデータとしてのフォントデータや、書式データ
を切替えることによって文書データに変更を加えること
なくその体裁を容易に変更することができる。また、1
つの書式データを複数の文書データで共通に使用するよ
うな場合も、それぞれの文書データ中に書式データを含
める必要がなくなるため文書データの肥大を防止するこ
とができる。これらのライブラリに管理される状態のデ
ータをライブラリデータ28という概念でとらえる。デ
ータ18には必要なライブラリデータ28を特定する情
報が付加されており、アプリケーション26とその使用
するデータ18で必要なライブラリデータ28が決めら
れ要求される。アプリケーション26が新規にデータ1
8を作成する場合にも、既存のライブラリデータ28を
利用できる。
【0127】次に、図に従って説明する。図7のよう
に、ライブラリバインダウィンドウG22内に表示され
るライブラリデータオブジェクトG23が示すライブラ
リデータ28は、キャビネット16下で管理するデータ
18とオブジェクト管理情報110自体の形式は同様で
ある。これらは、通常のデータ18としてキャビネット
16下で管理することもできる。また、デスクトップ管
理システムは、キャビネット16下で管理されるデータ
18をライブラリデータ28としても管理する場合、ラ
イブラリデータ28としての管理は、ユーザにより付け
られたその名前のみを保持し、ライブラリデータ28が
必要になった時点で、その実体を名前によってキャビネ
ット16下のデータ18を参照するようにしても良い。
【0128】図3、図11のようにデスクトップ管理シ
ステムが管理するライブラリ17としては、そのユーザ
のルームウィンドウG01内に表示されるライブラリ
と、出口ウィンドウG30内に表示されるライブラリと
がある。出口ウィンドウG30に表示されるライブラリ
オブジェクトG33によって表されるライブラリは、ル
ーム13の所属するオフィス14に付属するライブラリ
であり、ユーザのルームウィンドウG01内に表示され
るライブラリオブジェクトG04によって表されるライ
ブラリは、そのルーム13に付属するライブラリであ
る。このように、ライブラリ17は、その管理の形態に
よって次の2つに分類される。
【0129】(1)ルーム13に付属するライブラリ1
7 ルーム13に付属するライブラリ17は、ルーム13の
オブジェクトとして登録される個人用のライブラリ17
であり、その有効範囲は一利用者となる。また、前述の
データ18の公開操作と同様の処理を施すことにより、
他のユーザからもアクセスできるようにすることで、ラ
イブラリ17の有効範囲を任意に指定された複数利用者
の集合とすることもできる。
【0130】(2)オフィス14に付属するライブラリ
17 オフィス14に付属するライブラリ17は、オフィス1
4のオブジェクトとして登録されるライブラリ17であ
って、そのオフィス17に含まれるルーム13のユーザ
のみが共通にアクセスできるライブラリ17であり、そ
の有効範囲はシステムによって恒久的に指定された複数
利用者の集合となる。また、前述の公開操作により、ラ
イブラリ17の有効範囲を全利用者とすることもでき
る。
【0131】ライブラリ17は、図16に示すライブラ
リ情報70(ライブラリデータ28の種類)毎にライブ
ラリバインダ27を管理しており、ライブラリ17をオ
ープンすると、図6のように、ライブラリウィンドウG
19が表示される。1つのライブラリバインダ27に
は、フォーマットID51が同一のライブラリデータ2
8のみが格納されており、ライブラリバインダ27が属
性として持つライブラリID71は、格納されているラ
イブラリデータ30のデータ情報50のライブラリID
54と同一である。
【0132】[ライブラリバインダの作成]ユーザがル
ーム13内のライブラリ17に新たなライブラリバイン
ダ27を作成する手順および処理を、図57と、図58
のフローチャートを用いて説明する。
【0133】ユーザが、ルーム13内のライブラリ17
に新たなライブラリバインダ27を作成する場合、ライ
ブラリウィンドウG19のライブラリバインダの生成ボ
タンG60を選択する(ステップS200)。すると、
デスクトップ管理システムは、データ情報からライブラ
リID54の登録があるエントリだけを得て(ステップ
S202)、ライブラリ選択ウィンドウ101にて、前
述のデータ情報50のみの一覧を表示したライブラリ選
択ウィンドウG61を表示する(ステップS203)。
そして,ユーザが、そのうちの1つを選択することで
(ステップS204)、ライブラリ17内のライブラリ
情報70のエントリを追加作成して前述の選択されたデ
ータ情報50に新規作成されたライブラリID71を代
入する(ステップS205)。次に、ライブラリ17の
ウィンドウ上にライブラリバインダ27のライブラリバ
インダオブジェクトG20を追加表示して(ステップS
206)、処理を終了する。ステップS200にて、ユ
ーザがライブラリウィンドウG19のライブラリバイン
ダの生成ボタンG60以外を選択した場合は、その選択
に応じた他の処理を行って(ステップS201)、処理
を終了する。
【0134】なお、アプリケーション26を新規に登録
する際に、新たなライブラリが必要な場合、必要なグル
ープ(ライブラリデータ31の種別)のライブラリバイ
ンダ27、およびライブラリデータ28が登録されるよ
うにすることもできる。この時、アプリケーション26
の登録において、デスクトップ管理システムに、そのラ
イブラリ17のグループと共にライブラリ情報70が登
録され、この時点でアプリケーション26が提供するデ
フォルトのデータ18が、オフィス14に付属するライ
ブラリ17として登録される。ライブラリ17のグルー
プが登録されると、そのグループ毎にライブラリバイン
ダ27が生成され、そのグループのデータを格納、すな
わちライブラリデータ28として登録・管理される。
【0135】[データのライブラリへの登録]次に、キ
ャビネット16下のデータ18をライブラリデータ28
として登録する操作および手段を、図59のフローチャ
ートを用いて説明する。
【0136】キャビネット16下のデータ18をライブ
ラリデータ28として登録する場合、図25に示す通常
のデータ18の複写(移動)と同様の操作になる。すな
わち、ユーザは、登録先のライブラリ17のライブラリ
バインダ27を示すライブラリバインダオブジェクトG
20をオープンし、ライブラリバインダウィンドウG2
2を表示する。ライブラリに登録するバインダ20内の
データを表すデータオブジェクトG18をドラグし、ラ
イブラリバインダウィンドウG22内にドロップする。
【0137】すると、デスクトップ管理システムは、コ
ピー元のバインダ20のオブジェクト管理情報110を
得て(ステップS210)、前述の得られたオブジェク
ト管理情報110のフォーマットID51のエントリで
あるデータ情報50を得て(ステップS211)、さら
に、ライブラリ17のライブラリ情報70からデータオ
ブジェクトG18がドロップされたライブラリバインダ
ウィンドウG22の示すライブラリバインダ27のライ
ブラリID71を得る(ステップS212)。そして、
ライブラリID54とライブラリID71を比較し異な
っている場合は(ステップS213)、登録不可能な操
作である旨の表示を行って(ステップS214)、処理
を中止する。
【0138】一方、ライブラリID54とライブラリI
D71が一致している場合は(ステップS213)、そ
のデータ18をコピー元のバインダ20からライブラリ
バインダ27にコピーする処理を行い(ステップS21
5)、そのデータ18をライブラリバインダウィンドウ
S22内にライブラリデータオブジェクトG23として
表示して(ステップS216)、処理を終了する。
【0139】[ライブラリの検索]アプリケーション2
6が、デストップ管理システムにて管理されるライブラ
リデータ28を使用する場合、アプリケーション26
は、公知の任意のプログラム間通信手段を使用して、デ
スクトップ管理システムにメッセージを送る。このメッ
セージには、「ライブラリデータの要求」というコマン
ドと、要求するライブラリID71と、ライブラリデー
タ28を特定できる場合は、特定する情報、例えばライ
ブラリデータ28の名称や、さらにライブラリデータ2
8を使用するデータ18を特定する情報とが含まれてい
る。
【0140】ライブラリデータ28の検索処理を図60
のフローチャートにより説明すると、アプリケーション
26からのメッセージを受けたデスクトップ管理システ
ムは、メッセージを解析してライブラリデータ28を使
用するデータ18を特定する情報からそのデータが属す
るルーム13のライブラリ情報70を得て(ステップS
220)、前述の得られたライブラリ情報70から要求
に係るライブラリID71のライブラリデータ28を管
理するライブラリバインダのデータ管理情報110を得
る(ステップS221)。
【0141】そして、ライブラリデータ28を特定する
情報が設定されている場合は(ステップS222)、デ
スクトップ管理システムは、得られたライブラリバイン
ダ27のオブジェクト管理情報110からライブラリデ
ータ28を検索し(ステップS223)、得られたライ
ブラリデータ28を前記通信手段を使用してアプリケー
ション26に通知して(ステップS226)、処理を終
了する。一方、ライブラリデータ28を特定する情報が
設定されていない場合は(ステップS222)、アプリ
ケーション26が、ユーザの選択する新たなライブラリ
データ28を要求する場合であり、この場合には、デス
クトップ管理システムは、得られたライブラリバインダ
27のオブジェクト管理情報からの前述のライブラリバ
インダ27のウィンドウをオープンして、前述のライブ
ラリバインダ27内のライブラリデータオブジェクトG
23を表示する(ステップS224)。そして、その表
示により、ユーザがライブラリデータ28を選択入力す
ると(ステップS225)、デスクトップ管理システム
は、選択されたライブラリデータ28を前記通信手段を
使用してアプリケーション26に通知して(ステップS
226)、処理を終了する。
【0142】[データ要求によるライブラリの検索]デ
ータ18を処理中のアプリケーション26が、ライブラ
リデータ28を要求する場合は、まず、アプリケーショ
ン26の処理対象となっているデータ18が存在するル
ーム13のライブラリ17から検索され、そこに存在し
ない場合には、そのルームの属するオフィス14のライ
ブラリ17から検索される。すなわち、他のオフィス1
4のデータ18の処理中のアプリケーション26からラ
イブラリデータ28を要求すると、データ18が存在す
るオフィス14内で、データ18の所有者のルーム13
のライブラリ17、所有者のルーム13が属するオフィ
ス14のライブラリ17という順で検索される。他のユ
ーザのルーム13から自分のルーム13にコピーしてき
たデータ18を、アプリケーション26がオープンした
場合は、オープンしたデータ18についてのライブラリ
データ28の要求に対しては、自分のルーム13のライ
ブラリ17、そのルームの含まれるオフィス14のライ
ブラリ17の順で検索される。
【0143】なお、他のルーム13から自分のルーム1
3にデータをコピーする際に参照するライブラリデータ
31を、自分のルーム13のライブラリ17に自動的に
複写するようにすることも可能である。この場合、複写
されるライブラリデータ28と同じライブラリID71
を持つライブラリバインダ27内に複写される。また、
データ18のライブラリデータ28の検索順番は、図2
2に示すライブラリ検索順番情報150によりオフィス
ID91、あるいはユーザID81を得ることで、特定
のルーム13のライブラリ17、またはオフィス14の
ライブラリ17を指定することもできる。ライブラリ検
索順番情報150は、ルーム13毎の情報であり、検索
順番はユーザが任意に設定することができる。図22の
例では、2つまで設定するようにしているが、任意の数
の検索順番を設定可能である。ライブラリ検索順番情報
150が設定されていない場合は、前述の順番で検索さ
れる。
【0144】[ライブラリデータの更新]ライブラリデ
ータ28については、アプリケーション26によって作
成、編集、削除等の更新を、通常のデータ18と全く同
様に行うことができる。図6に示すように、ライブラリ
情報70には、ライブラリバインダ27内のライブラリ
データ28が幾つオープンされているかを示すオープン
回数74の情報があり、また、図17、図18に示すよ
うに、ユーザ情報80、オフィス情報90には、それぞ
れルーム13、オフィス14のライブラリ17が更新モ
ードでオープンされているかを示すライブラリ更新モー
ド84、およびライブラリ更新モード95(以下、まと
めて「ライブラリ更新モード」という)の情報があり、
ライブラリデータ28の更新を管理することができる。
ルーム13、またはオフィス14で最初に更新モードで
オープンしたライブラリ17に限り、更新モードでオー
プンが可能であり、オープンされた時点で「ライブラリ
更新モード」が設定されてライブラリデータ28の更新
が可能となる。
【0145】アプリケーション26がデータ18を要求
する場合、データ18が存在するルーム13のライブラ
リ17に「ライブラリ更新モード」が設定されている情
報でも、データ18のオープンは可能であるが、アプリ
ケーション26からのライブラリデータ28の要求に対
しては、「参照不可」が応答される。つまり、ライブラ
リデータ28のみ欠如したデータ18が、アプリケーシ
ョン26に渡される。そして、「ライブラリ更新モー
ド」を設定したアプリケーション26がライブラリデー
タ28をクローズした時点で、「ライブラリ更新モー
ド」の設定が解除され、そのライブラリ17の参照が可
能になる。また、参照モードでのみオープンされている
ライブラリバインダ27のライブラリデータ28に対し
ても、同時に複数オープンされているライブラリバイン
ダ27のライブラリデータ28を更新操作するのを禁止
することもできる。この場合、幾つのライブラリデータ
28がオープンされていれば更新操作禁止とするかを示
すオープン回数74の設定は任意であり、更新操作禁止
するか否かの判断は、設定された上記オープン回数74
に基づいて行う。また、図6のG21に示すように、デ
スクトップ管理システムは、ライブラリバインダ27の
オープン回数74を表示する機能を有し、ユーザはオー
プン回数74を知ることができる。
【0146】[クリップボード]アプリケーション26
は、データ18、またはその一部を、そのアプリケーシ
ョン内、または他の一つまたは複数のアプリケーション
に複写または移動させる場合があり、そのために作成す
るデータ、およびそのデータを一時的に格納する場所を
それぞれクリップデータ、クリップボードという概念で
管理する。このクリップボード24は、格納したクリッ
プデータ32を表示するためのウィンドウを持つ。クリ
ップデータ32は、キャビネット16やバインダ20内
のオブジェクトと同様に、図20で示したオブジェクト
管理情報によって管理される。クリップデータ32に
は、そのクリップデータ32を作成したアプリケーショ
ン26によって、そのデータ種別を表すフォーマットI
D113が設定される。クリップデータ32を要求する
アプリケーション26は、デスクトップ管理システムに
要求するデータの種別を、フォーマットID113によ
って特定する。
【0147】次に、図にしたがって説明する。図3、図
11のようにデスクトップ管理システムが管理するクリ
ップボード24としては、そのユーザのルームウィンド
ウG01内に表示されるクリップボードと、出口ウィン
ドウG30内に表示されるクリップボードとがある。出
口ウィンドウG30に表示されるクリップボードオブジ
ェクトG34によって表されるクリップボードは、ルー
ム13の所属するオフィス14に付属するクリップボー
ドであり、ユーザのルームウィンドウG01内に表示さ
れるクリップボードオブジェクトG071によって表さ
れるクリップボードは、そのルーム13に付属するクリ
ップボードである。このようにクリップボード24はそ
の管理の形態によって次の2つに分類される。
【0148】(1)ルーム13に付属するクリップボー
ド24 ルーム13に付属するクリップボード24は、ルーム1
3のオブジェクトとして登録される個人用のクリップボ
ード24であり、その有効範囲は一利用者となる。ま
た、前述のデータ18の公開操作と同様の処理を施すこ
とにより他のユーザからもアクセスできるようにするこ
とで、クリップボード24の有効範囲を任意に指定され
た複数利用者の集合とすることもできる。
【0149】(2)オフィス14に付属するクリップボ
ード24 オフィス14に付属するクリップボード24は、オフィ
ス14のオブジェクトとして登録されクリップボード2
4であり、そのオフィス17に含まれるルーム13のユ
ーザのみが共通にアクセスできるクリップボード24で
あって、その有効範囲はシステムによって恒久的に指定
された複数利用者の集合となる。
【0150】[クリップデータのクリップボードへの登
録]次に、アプリケーション26が、デスクトップ管理
システムのクリップデータ32を登録する操作および手
段を、図61、図62のフローチャートを用いて説明す
る。アプリケーション26は、公知の任意のプログラム
間通信手段を使用して、デスクトップ管理システムにメ
ッセージを送る。このメッセージには、「クリップデー
タ32を登録する」というコマンドと、登録するクリッ
プデータ32のフォーマットID113とが含まれてい
る。アプリケーション26からメッセージを受取ったデ
スクトップ管理システムは、メッセージを解析して、ア
プリケーションにより指定されたクリップデータ32の
フォーマットID113を得る(ステップS230)。
そして、利用者に対して新たに登録するクリップデータ
32の名称を付けることを促すメッセージを表示し、ク
リップデータ32の名称を得る(ステップS231)。
次に、得られた名称、アプリケーション26により指定
されたフォーマットID113と共に、クリップデータ
32をクリップボード24に登録する(ステップS23
2)。そして、図61で示すクリップボードウィンドウ
G62内にクリップデータオブジェクトG63として表
示して(ステップS233)、処理を終了する。
【0151】[クリップデータの選択]アプリケーショ
ン26が、デスクトップ管理システムのクリップボード
24に登録されているクリップデータ32を利用するた
めの手順を、図63のフローチャートに従って説明す
る。アプリケーション26が、デスクトップ管理システ
ムのクリップボード24中に登録されているクリップデ
ータ32を使用する場合、アプリケーション26は、公
知の任意のプログラム間通信を使用して、デスクトップ
管理システムにメッセージを送る。このメッセージに
は、「クリップデータ32の要求」というコマンドと、
アプリケーション26で利用可能な、一つまたは複数の
フォーマットID113が含まれている。
【0152】アプリケーション26からメッセージを受
けとったデスクトップ管理システムは、メッセージを解
析して、要求された一つまたは複数のフォーマットID
113を得る(ステップS240)。そして、クリップ
ボード24に登録されているクリップデータ32の中か
ら、アプリケーション26により指定された、フォーマ
ットID113と一致するフォーマットIDを持つ、一
つまたは複数のクリップデータ32を検索する(ステッ
プS241)。次に、クリップボードウィンドウG62
をオープンし、ユーザにクリップデータ32を選択する
ことを促すメッセージと共に、先に検索を行った、アプ
リケーション26により指定されたフォーマットID7
9と一致するフォーマットIDを持つ、クリップボード
24内の一つまたは複数のクリップデータ32を、クリ
ップデータオブジェクトG63として表示する(ステッ
プS242)。そして、ユーザによってクリップデータ
32が選択されると(ステップS243)、デスクトッ
プ管理システムは、選択されたクリップデータ32を前
記通信手段を使用してアプリケーション26に通知して
(ステップS244)、処理を終了する。
【0153】[カットバッファ]次に、デスクトップ管
理システムの持つカット・コピー・ペーストバッファ
(以下、「CCPバッファ」と呼称する)の機能につい
て説明する。アプリケーション26は、データ18、ま
たはその一部を、そのアプリケーション内、または他の
一つまたは複数のアプリケーションに複写または移動さ
せることがあり、そのために作成するデータ、およびそ
のデータを一時的に格納する場所をそれぞれ「CCPデ
ータ」、「CCPバッファ」という概念で管理する。こ
の「CCPバッファ」は、前述のクリップボード24と
は、格納した「CCPデータ」を表示する手段を持たな
い点で相違する。
【0154】図64は、CCPデータ管理情報160を
示す図である。このCCPデータ管理情報160は、デ
スクトップ管理システムが「CCPデータ」を管理する
ための情報であり、ルーム13毎に存在する。CCPデ
ータ管理情報160は、図64に示したように、一つの
「CCPデータ」について、CCPデータの内容である
ファイル名161と、CCPデータのデータ種別を表す
フォーマットID162と、CCPデータのデータサイ
ズ163と、CCPデータを作成したユーザのユーザI
D164と、CCPデータを作成したユーザのグループ
ID165の各項目を含んでいる。
【0155】「CCPバッファ」には、フォーマットI
D162毎に1つの「CCPデータ」が格納されるよう
になっており、アプリケーション26がフォーマットI
D162を指定して「CCPバッファ」への登録を行っ
たとき、「CCPバッファ」に既に指定されたフォーマ
ットID162の「CCPデータ」が登録されている場
合は、後から登録を行ったもののみが有効な「CCPデ
ータ」として格納される。また、アプリケーション26
は、フォーマットID162を指定することで、「CC
Pバッファ」内に唯一存在するその指定に係るフォーマ
ットID162の「CCPデータ」を得ることが出来
る。
【0156】前述のクリップボード24には、フォーマ
ットID113毎に複数個のクリップデータ32を格納
することができたが、アプリケーション26がフォーマ
ットID113を指定しクリップデータ32を要求した
場合には、そのフォーマットID113のクリップデー
タ32を示すクリップデータオブジェクトG63を表示
したクリップボードウィンドウG62に表示して、ユー
ザに選択させる必要があった。しかし、この「CCPバ
ッファ」では、アプリケーションによって指定されたフ
ォーマットID162の「CCPデータ」は多くとも1
つしか存在しないため、クリップボード24のようにユ
ーザに選択させる必要がない点でも異なる。「CCPバ
ッファ」に格納される「CCPデータ」は、デスクトッ
プ管理システムにより管理されているが、通常のキャビ
ネット16内のデータとは異なり、ユーザが視覚的に見
ることは出来ない。
【0157】「CCPデータ」は、アプリケーション2
6により作成され、そのデータについてのデータの種別
を表すフォーマットID162が、当該アプリケーショ
ン26によって設定される。アプリケーション26によ
り作成された「CCPデータ」は、そのアプリケーショ
ン26を操作しているユーザのルームに付属する「CC
Pバッファ」に格納される。そして、「CCPバッフ
ァ」内の各「CCPデータ」は、それぞれ固有のフォー
マットID162を持っており、アプリケーション26
が特定のフォーマットID162を持つ「CCPデー
タ」をデスクトップ管理システムに対して要求すること
により、デスクトップ管理システムは、そのユーザのル
ーム13に付属する「CCPバッファ」内のフォーマッ
トID162を持つ「CCPデータ」を特定し、アプリ
ケーション26に渡すことが出来る。
【0158】[CCPバッファへの登録]次に、アプリ
ケーション26が、デスクトップ管理システムの管理す
る「CCPバッファ」に「CCPデータ」を登録する手
順を、図65のフローチャートにより説明する。アプリ
ケーション26は、公知の任意のプログラム間通信手段
を使用して、デスクトップ管理システムにメッセージを
送る。このメッセージには、「CCPデータを登録す
る」というコマンドと、登録を行うアプリケーションが
指定する「CCPデータ」のフォーマットID162と
が含まれる。そこで、アプリケーション26からメッセ
ージを受取ったデスクトップ管理システムは、メッセー
ジを解析し、アプリケーション26により指定された
「CCPデータ」のフォーマットID162を得る(ス
テップS250)。そして、アプリケーション26によ
り指定されたフォーマットID162と共に、「CCP
データ」を「CCPバッファ」に登録して(ステップS
251)、処理を終了する。
【0159】[CCPデータの取得]次に、アプリケー
ション26が、デスクトップ管理システムの管理する
「CCPバッファ」に登録されている「CCPデータ」
を利用するための手順を、図66のフローチャートに従
って説明する。アプリケーション26が、デスクトップ
管理システムの「CCPバッファ」の「CCPデータ」
を使用する場合、公知の任意のプログラム間通信を使用
してデスクトップにメッセージを送る。このメッセージ
には、「CCPデータの要求」というコマンドと、「C
CPデータ」を特定するためのフォーマットID162
とが含まれる。
【0160】そこで、アプリケーション26からメッセ
ージを受けとったデスクトップ管理システムは、メッセ
ージを解析して、要求されたフォーマットID162を
得る(ステップS260)。次に、受取ったフォーマッ
トID162に一致する「CCPデータ」の検索を行い
(ステップS261)、アプリケーション26により指
定された特定のフォーマットID162を持つ「CCP
データ」が存在するか否かを判断する(ステップS26
2)。その結果、アプリケーション26により指定され
た特定のフォーマットID162を持つ「CCPデー
タ」が存在しない場合には、そのまま処理を終了する。
一方、、アプリケーション26により指定された特定の
フォーマットID162を持つ「CCPデータ」が存在
する場合には、「CCPバッファ」内の唯一の「CCP
データ」を前記通信手段を使用してアプリケーション2
6に通知して(ステップS263)、処理を終了する。
【0161】[検索]検索は、例えば、キャビネット1
6下のバインダ20、ライブラリバインダ27、データ
18を検索対象とし、これらに対して検索条件を設定
し、検索条件に合致するバインダ20、ライブラリバイ
ンダ27、データ18をウィンドウに表示する等する。
検索条件とは、例えば、検索対象であるバインダ20、
ライブラリバインダ27、データ18に付帯する情報で
あり、本実施例では、図20に示したオブジェクト管理
情報110の登録日付117、更新日付118、漢字名
称115、所有者ユーザID120、所有者グループI
D121オブジェクトタイプ111などの各項目、及び
これらの論理的な組合せである。検索条件の設定方法
は、例えば、取り得る検索条件を選択肢として全て利用
者に提示し、その中から選択する形式であってもよい
し、利用者に逐一入力させる形式であってもよい。
【0162】検索結果を利用者に提示する方法について
は、例えば、(A)検索処理を開始して終了するまでの
特定期間だけ、特定領域を検索結果表示に充当し、専用
の検索結果表示手段を持たない方法、(B)検索条件合
致したものだけを表示するための、専用のウィンドウな
どを新たな生成する、検索結果表示手段を持つ方法、
(C)必要に応じて(A)、(B)の両者を組み合わせ
る方法、などが考えられる。
【0163】次に、検索処理と、その検索結果を利用者
に提示する方法の実施例について説明する。まず、キャ
ビネット16直下の階層に存在するバインダ20の検索
処理について、上記の検索結果を利用者に提示する
(A)〜(C)の方法の各々について説明する。なお、
本実施例においては、検索処理に際してキャビネット1
6のオブジェクト管理情報110を利用する方法を取っ
ているが、検索処理用のデータ構造を作成して行う実施
例も考えられる。また、説明の便宜上、本実施例では、
検索条件として、オブジェクト管理情報110のオブジ
ェクトタイプ111の内容など単純な条件を設定する
が、前述のように検索条件の設定にはこだわらない。
【0164】(A)の方法の実施例を、図5、図67、
図68のフローチャートに基づいて説明する。なお、検
索結果表示には、キャビネット16内オブジェクトを一
覧表示するウィンドウを充当するものとする。最初は、
図5に示すように、全てのキャビネット16内オブジェ
クトがキャビネットウィンドウG16内に一覧表示され
ている。そこで、これらに対して、「キャビネット16
内のバインダ20を検索する」として検索処理を実行さ
せると、キャビネット16のオブジェクト管理情報11
0のオブジェクトタイプ111がバインダ20であるか
否かを、検索条件として検査する(ステップS30
0)。その結果、バインダ20でなければ、キャビネッ
トウィンドウG16から合致しないものの表示を消去す
る(ステップS301)。この処理をキャビネット16
の全エントリ(オブジェクト)に対して行って(ステッ
プS302)、検索結果のユーザへの提示を終了する。
一方、バインダ20であれば、ステップS301をスキ
ップして、ステップS302に進む。この結果、図67
に示すように、キャビネットウィンドウG100内に
は、検索条件に合致したバインダ20を示すバインダオ
ブジェクトG101だけが残留表示され、合致しなかっ
たもの(即ちデータ18)は非表示状態となる。
【0165】(B)の方法の実施例について、図5、図
69、図70のフローチャートに基づいて説明する。最
初は、図5に示すように、全てのキャビネット16内オ
ブジェクトがキャビネットウィンドウG16内に一覧表
示されている。そこで、これらに対して、「キャビネッ
ト16内のバインダ20を検索する」として検索処理を
実行させると、図69に示すような検索結果表示ウィン
ドウG110を生成する(ステップS310)。そし
て、キャビネット16のオブジェクト管理情報110の
オブジェクトタイプ111がバインダ20であるか否か
を、検索条件として検査する(ステップS311)。そ
の結果、バインダ20であれば、合致するものを検索結
果表示ウィンドウG110に検索結果オブジェクトG1
11として表示する(ステップS312)。この処理を
キャビネット16の全エントリ(オブジェクト)に対し
て行って(ステップS313)、検索結果のユーザへの
提示を終了する。一方、バインダ20でなければ、ステ
ップS312をスキップしてステップS313に進む。
この結果、キャビネットウィンドウG16の表示は不変
だが、図69に示すように、検索結果表示ウィンドウG
110には条件に合致したバインダ20だけが新たな検
索結果オブジェクトG111として表示される。
【0166】(C)の方法の実施例について図5、図6
7、図71、図72のフローチャートに基づいて説明す
る。最初は、図5に示すように、全てのキャビネット1
6内オブジェクトがキャビネットウィンドウG16内に
一覧表示されている。そこで、これらに対して、「キャ
ビネット16内のバインダ20を検索する」として検索
処理を実行させると、図71に示すような検索結果詳細
ウィンドウG120を生成し(ステップS330)、キ
ャビネット16のオブジェクト管理情報110のオブジ
ェクトタイプ111がバインダ20であるか否かを、検
索条件として検査する(ステップS331)。その結
果、バインダ20でなければ、キャビネットG16から
合致しないものの表示を消去する(ステップS33
2)。一方、バインダ20であれば、条件に合致したも
のの付帯情報を、検索結果詳細ウィンドウG120に表
示する(ステップS333)。この処理をキャビネット
16の全エントリ(オブジェクト)に対して行って(ス
テップS334)、検索結果のユーザへの提示が終了す
る。この結果、キャビネットウィンドウG16内には、
図67に示すように、検索条件に合致したバインダ20
を示すバインダオブジェクトG17だけが残留表示さ
れ、合致しなかったもの(即ちデータ18)は非表示状
態となる。さらに、検索結果詳細ウィンドウG120に
は、図71に示すように、キャビネットウィンドウG1
6に残留表示されたバインダ20に付帯する作成日付等
の詳細情報が表示される。
【0167】以上述べたキャビネット16直下の階層に
存在するバインダ20の検索処理手順とほぼ同一の処理
手順によって、キャビネット16直下の階層にあるデー
タ18の検索、キャビネット16直下の階層にあるライ
ブラリバインダ27の検索、キャビネット16直下の階
層にあるライブラリデータ28の検索、バインダ20直
下の階層にあるバインダ20の検索、バインダ20直下
の階層にあるデータ18の検索、ライブラリバインダ2
7直下の階層にあるライブラリバインダ27の検索、ラ
イブラリバインダ27直下の階層にあるライブラリデー
タ28の検索、公開棚22直下の階層にある公開トレイ
29の検索、タグトレイ19直下の階層にあるデータ1
8やバインダ20の検索などが、オブジェクトタイプ1
11を検索条件として設定することによって実現可能で
ある。以下の検索処理の実施例では、説明の便宜上
(B)の検索結果を表示する専用の検索結果ウィンドウ
G110を生成する実例例に従って説明する。
【0168】次に、キャビネット16から2階層下に存
在するオブジェクトの検索処理について、図73のフロ
ーチャートに基づいて説明する。キャビネット16の2
階層下に存在するオブジェクトとは、例えば、キャビネ
ット16の直下階層にバインダ20が存在する場合に、
そのバインダ20の直下階層に存在するオブジェクトを
指して言う。
【0169】「キャビネット16から2階層下に存在す
るデータ」が検索条件として設定されて検索が実施され
ると、検索結果を表示するための検索結果ウィンドウG
110を生成する(ステップS320)。キャビネット
16のオブジェクト管理情報110からオブジェクトタ
イプ111がバインダであるエントリを選ぶ(ステップ
S321)。そして、このエントリの情報を元にバイン
ダ20のオブジェクト管理情報110を読み込んで、オ
ブジェクトタイプ111がデータ18であるか否かを検
査し(ステップS322)、合致するエントリのフォー
マットID113とデータ情報50からアイコンファイ
ルを読出して(ステップS323)、検索結果ウィンド
ウG110に検索結果オブジェクトG111として表示
する(ステップS324)。
【0170】この処理を該バインダ20のオブジェクト
管理情報110の全エントリに対して行って(ステップ
S325)、キャビネット16のオブジェクト管理情報
110からオブジェクトタイプ111がバインダ20で
あるエントリを選ぶ処理(ステップS321)へ戻る。
そして、上記エントリを選ぶ処理をキャビネット16の
オブジェクト管理情報110の全エントリに対して行っ
て(ステップS326)検索処理を終了する。
【0171】このような処理を再帰的に行うことによ
り、階層数に拘らず検索が実施できる。また、異なる階
層に存在するオブジェクトを検索対象として検索条件が
設定されて検索が実施された場合、検索処理の再帰的な
実施回数を変更することにより実現可能である。
【0172】これを図74のフローチャートにより説明
する。この例では、階層に拘らずキャビネット16の下
方階層にあるオブジェクトを検索対象として、「オブジ
ェクト管理情報110のオブジェクトタイプ111がデ
ータで、かつクリエイタID114が012である」こ
とを検索条件として検索を実施するものとする。本実施
例においては、説明の便宜上データ18が存在し得るの
はキャビネット16直下、あるいはバインダ20直下で
あるとする。
【0173】キャビネット16から任意階層下方に存在
するオブジェクトを検索対象として検索条件が設定され
て検索が実施されると、検索結果を表示するための検索
結果ウィンドウG110を生成する(ステップS34
0)。そして、キャビネット16を検索対象として検索
条件を渡し、定型処理である後述の「処理」を実行して
(ステップS341)、終了する。
【0174】次に、図75のフローチャートにより、上
記「処理」について説明する。「処理」は、キャビネッ
ト16に限らずバインダ20、ライブラリバインダ2
7、公開棚22、公開トレイ29、タグトレイ19など
のように、更なる下方階層を持ち得るオブジェクトに対
して、再帰的にデータ18を検索抽出し、検索条件に合
致するデータ18の条件を検索結果ウィンドウG110
に表示する機能を実現するモジュールである。
【0175】「処理」が呼び出されると、呼び出し時に
指定されたオブジェクトのオブジェクト管理情報110
からオブジェクトタイプ111がデータ18であるエン
トリを選び(ステップS350)、そのエントリが、
「オブジェクト管理情報110のオブジェクトタイプ1
11がデータで、かつクリエイタID114が012で
ある」という検索条件に合致するか否かを判断する(ス
テップS351)。その結果、上記エントリが上記検索
条件に合致しておれば、当該エントリのフォーマットI
D113とデータ情報50からアイコンファイルを読出
して、検索結果ウィンドウG110に必要な情報ととも
に検索結果オブジェクトG111として表示して(ステ
ップS352)、ステップS353に進む。一方、上記
エントリが上記検索条件に合致していなければ、ステッ
プS352をスキップしてステップS353に進む。
【0176】なお、呼び出し時に指定されたオブジェク
トのオブジェクト管理情報110からオブジェクトタイ
プ111がバインダであるエントリに対しては()、再
帰的に検索条件、検索対象とともに「処理」を呼び出し
て(ステップS350,S354)、ステップS353
に進む。このステップS353にて、処理したエントリ
が最終エントリであるか否かを判断し、最終エントリで
ないときには、ステップS350に戻ることにより、こ
れらの処理を、呼出時に指定されたオブジェクトのオブ
ジェクト管理情報110の全エントリに対して行う。処
理したエントリが最終エントリであれば、本「処理」を
呼び出したフローにリターンする。
【0177】[検索結果への到達]次に、データの管理
構造を辿ることなく、検索結果に基づいて検索条件に合
致したオブジェクトに到達する処理について説明する。
本実施例において、検索対象となっているのはキャビネ
ット16下のデータ18、およびバインダ20とする。
【0178】まず、データの管理構造を辿ることなく、
検索結果に基づいて検索条件に合致したオブジェクトに
到達するための情報を生成する処理を、図76のフロー
チャートにより説明する。検索処理が実行されると、検
索結果ウィンドウG110を生成すると共に(ステップ
S360)、この検索結果ウィンドウG110がキャビ
ネット16やバインダ20のような、その下位に階層構
造を持つオブジェクトとして、検索結果ウィンドウG1
10内の検索結果オブジェクトについての情報を格納す
るオブジェクト管理情報110を生成する(ステップS
361)。検索処理の実行にともない検索条件に合致し
たものは(ステップS362)、検索結果ウィンドウG
110に表示し(ステップS363)、検索条件に合致
することを判断するために使用した検索対象キャビネッ
ト16のオブジェクト管理情報110の該当するエント
リ情報を、検索結果ウィンドウG110のオブジェクト
管理情報110のエントリにコピーする(ステップS3
64)。この処理を全検索対象に関して実行して(ステ
ップS365)、処理を終了する。
【0179】次に、こうして構成された検索結果ウィン
ドウG110に対して、オープン操作が行われた際の処
理を、図77のフローチャートにより説明する。検索結
果ウィンドウG110に表示されているのは、検索条件
に合致したバインダ20、およびデータ18を示す検索
結果オブジェクトG111であり、検索結果ウィンドウ
G110内の検索結果オブジェクトG111に対する操
作は、実体であるバインダ20、およびデータ18を示
す各バインダオブジェクトG17、およびデータオブジ
ェクトG18に対する操作と同じ処理が行われる。
【0180】すなわち、検索結果表示ウィンドウG11
0上の検索結果オブジェクトG111に対してオープン
操作が行われると、検索結果ウィンドウG110のデー
タ管理情報110から、指定されたオブジェクトに該当
するエントリの情報を得て(ステップS370)、指定
されたオブジェクトの種別にしたがって(ステップS3
71)バインダ22、またはデータ18のオープン処理
が呼び出される(ステップS372、S373)。な
お、検索結果に対する削除操作に関しては、これを禁止
することも、検索結果ウィンドウG110上の検索結果
オブジェクトの示すデータ18、またはバインダ20へ
の到達指標だけを削除して、実体であるバインダ20、
あるいはデータ18は削除しないように設定することも
可能である。
【0181】[階層構造を考慮した利用者への検索結果
の提示]次に、データ18とバインダ20のように、階
層構造をなすオブジェクトが同時に検索条件に合致した
際の、階層構造を考慮した利用者への検索結果提示の実
施例について、図78のフローチャートと、図2、図7
9、図80により説明する。
【0182】本実施例においては、キャビネット16か
ら任意階層下方に存在するデータ18とバインダ20を
検索対象として検索条件が設定されて、前述の検索処理
が実施された結果、図79Aに太枠で示すような階層構
造にあるデータ18とバインダ20が検索条件に合致し
たと仮定する。また、検索結果は、実際のデータの階層
構造とは無関係に、図79Bのように、検索結果ウィン
ドウG110に検索結果オブジェクトとして表示されて
いるとする。
【0183】このような状態で、検索結果ウィンドウG
110から、名称が「バインダ0」であるバインダ20
を示す検索結果オブジェクトをオープンすると、すでに
説明したように、検索結果オブジェクトに対する操作
は、それが示すバインダ20に対する操作としてバイン
ダ20がオープンされ、バインダウィンドウG22が表
示される。このバインダウィンドウG22の表示におい
て、検索結果ウィンドウG110内に表示された検索結
果オブジェクトG111の示すバインダ20、またはデ
ータ18を示すバインダオブジェクトG20、あるいは
データオブジェクトG18は、先の検索で検索条件に該
当したオブジェクトであることを明示するために、図8
0のように、アイコンが綱掛けになるなど、表示形態が
変更される。
【0184】このような表示を行うための処理を、図7
8のフローチャートにより説明する。図79に示した名
称「バインダ0」のバインダ20を示す検索結果オブジ
ェクトG130が2クリックされてオープンされると、
バインダウィンドウG22を生成し(ステップS38
0)、検索結果オブジェクトG130のバインダ20の
オブジェクト管理情報110の各エントリのフォーマッ
トID113とデータ情報36からアイコンファイルを
読出して、前記ウィンドウに必要な情報と共にオブジェ
クトの表示を行う(ステップS381)。次に、このエ
ントリと同じ情報が、検索結果ウィンドウG110のオ
ブジェクト管理情報110のエントリに含まれていない
かを調べ(ステップS382)、含まれていた場合は、
前記ウィンドウへのアイコン表示に、例えば、図80に
示すような網掛け処理を重畳して行うことにより(ステ
ップS383)、ユーザの識別を容易にする。以上の処
理を名称「バインダ0」のバインダ20のオブジェクト
管理情報110の全エントリに対して行って(ステップ
S384)、処理を終了する。
【0185】次に、検索結果に対してアプリケーション
プログラムを起動して、任意の処理を行う実施例につい
て、図81のフローチャートと、図82により説明す
る。図82は、検索結果ウィンドウG110であり、検
索条件に合致したデータ18を示す検索結果オブジェク
トG111が表示されている。この検索結果に対して実
行する処理としては、編集、印刷など多数の処理が考え
られるが、本実施例においては、印刷を実行するアプリ
ケーションプログラムを起動して印刷処理するものとす
る。
【0186】処理を行うアプリケーションプログラムの
起動は、例えば、リストから処理を選択する形式で行
う。すなわち、データ18を示す検索結果オブジェクト
G150が選択され、検索結果ウィンドウG110上の
操作ボタンG140が選択されると(ステップS39
0)、検索結果ウィンドウG110のオブジェクト管理
情報110中の選択に係る検索結果オブジェクトG15
0に該当するデータ18のエントリから、選択に係るデ
ータ18のフォーマットID51と、クリエイタID1
14を得て(ステップS391)、これとアプリケーシ
ョン情報60を比較し、クリエイタID114と同じア
プリケーションID61を持つエントリ中の、そのフォ
ーマットID51に該当する処理リスト65の処理名称
を得て(ステップS392)、リストG141として表
示する(ステップS393)。
【0187】次に、ユーザによりリストG141の1項
目が選択されると(ステップS394)、検索結果表示
ウィンドウG110のオブジェクト管理情報110のエ
ントリからファイル名112を得る(ステップS39
5)。そして、このファイル名112と、既に得られた
フォーマットID51と、リストG141から選択され
た項目に対応する処理コードとをアプリケーションプロ
グラムに渡して、アプリケーションID61に対応する
実行モジュール名62によってアプリケーションを起動
して(ステップS396)、処理を終了する。なお、複
数のデータが選択された場合、上記一連の処理を繰り返
すことで実施が可能である。
【0188】[公開情報を考慮した検索処理の実行]次
に、他のユーザが所有するオブジェクトに対する検索が
実行された場合の処理を、図83のフローチャートによ
り説明する。本実施例においては、ユーザAがユーザB
のキャビネット16以下のデータ18と、ユーザCのキ
ャビネット16以下のデータ18を検索対象とし、検索
条件を設定して検索処理を実行するものとする。また、
前述の公開操作に従った方法によって、ユーザBのキャ
ビネット16は、検索処理の実行ユーザであるユーザA
に公開されており(この状態を、「ユーザAは該オブジ
ェクトに関してユーザBの公開ユーザである」と称す
る)、ユーザCのキャビネット16はユーザAに対して
一切公開されていない(この状態を、「ユーザAは該オ
ブジェクトに関してユーザCの非公開ユーザである」と
称する)ものとする。
【0189】このような条件下で、ユーザAがユーザ
B、Cのキャビネット16を検索対象として検索条件を
設定して検索処理を実行すると、検索結果表示ウィンド
ウG110を生成する(ステップS400)。他ユーザ
のキャビネット16などを検索する際には、公開トレイ
29のオブジェクト管理情報110から、検索しようと
するキャビネット16に該当するエントリを探し(ステ
ップS401)、存在する場合は該キャビネット16に
対して、前述の図75のフローチャートに基づく「処
理」を、検索条件と共に呼び出す(ステップS40
2)。該当するエントリが存在しない場合は、ユーザA
が検索対象として指定したオブジェクトは、ユーザAに
公開されていない旨を表示する(ステップS403)。
この処理を検索対象として指定された他ユーザが所有す
る全てのオブジェクトに対して繰り返して(ステップS
404)、他のユーザが所有するオブジェクトに対する
検索処理を終了する。
【0190】次に、他のユーザが所有するオブジェクト
に対する検索が実行された場合には、検索処理は実行し
た上で、公開情報に従ってユーザへの検索結果の提示を
抑止する処理を、図84、図85のフローチャートに基
づいて説明する。本実施例においては、ユーザAがユー
ザBのキャビネット16以下のデータ18と、ユーザC
のキャビネット16以下のデータ18を検索対象とし、
検索条件を設定して検索処理を実行するものとする。ま
た、[公開操作]に従った方法によって、ユーザBのキ
ャビネット16は検索処理の実行ユーザであるユーザA
に公開されており、ユーザCのキャビネット16はユー
ザAに対して一切公開されていないものとする。
【0191】このような条件下で、ユーザAがユーザ
B、Cのキャビネット16を検索対象として検索条件を
設定して検索処理を実行すると、検索結果表示ウィンド
ウG110を生成する(ステップS410)。次に、指
定されたキャビネット16に対して、後述する「表示を
伴わない処理」を、検索条件と共に呼び出す(ステップ
S411)。そして、検索したキャビネット16に該当
するエントリを、公開トレイ29のオブジェクト管理情
報110から探し(ステップS412)、存在する場合
は、「表示を伴わない処理」にて返答された情報に基づ
いて、検索結果表示ウィンドウG110に検索結果の表
示を行う(ステップS413)。該当するエントリが存
在しない場合は、「表示を伴わない処理」にて返答され
た情報に基づいて、非公開ユーザグループのユーザに知
られても差し支えない情報や、非公開ユーザグループの
ユーザであってもシステムの管理などの理由で知る必要
性が認められる情報などを、選択的に検索結果表示ウィ
ンドウG110に表示する(ステップS414)。この
処理を検索対象として指定された、他ユーザが所有する
全てのオブジェクトに対して繰返して(ステップS41
5)、他のユーザが所有するオブジェクトに対する検索
処理を終了する。
【0192】なお、前記非公開ユーザに知られても差し
支えない情報とは、例えば、検索条件に合致するオブジ
ェクトの存在情報(存在する/しない)である。前記非
公開ユーザであってもシステムの管理などの理由で知る
必要性が認められる情報とは、オブジェクトの名称な
ど、オブジェクトを特定し得る情報を表示しないで表示
する、オブジェクトのサイズや、登録日付、更新日付な
どの情報である。
【0193】次に、図85のフローチャートにより、前
記「表示を伴わない処理」について説明する。「表示を
伴わない処理」は、キャビネット16に限らずバインダ
20、ライブラリバインダ27、公開棚22、公開トレ
イ29、タグトレイ19などのように、更なる下方階層
を持ち得るオブジェクトに対して、再帰的にデータ18
を検索抽出し、検索条件に合致するデータ18の情報を
検索結果表示ウィンドウG110に表示する機能を実現
するモジュールである。
【0194】「表示を伴わない処理」が呼び出される
と、リターン情報領域を確保して初期化し(ステップS
420)、呼び出し時に指定されたオブジェクトのオブ
ジェクト管理情報110の中から、オブジェクトタイプ
111がデータ18であるエントリを選ぶ(ステップS
421)。そして、そのエントリに対して検索条件と合
致するかを判定し(ステップS422)、合致するエン
トリの情報をリターン情報としてセットする(ステップ
S423)。一方、呼び出し時に指定されたオブジェク
トのオブジェクト管理情報110から、オブジェクトタ
イプ111がデータ18以外であるエントリであること
が判明した場合は、再帰的に検索条件、検索対象ととも
に「表示を伴わない処理」を呼び出す(ステップS42
4)。これらの処理を、呼出時に指定されたオブジェク
トのオブジェクト管理情報110の全エントリに対して
行って(ステップS425)、本「表示を伴わない処
理」を呼び出したフローにリターンする。
【0195】[ユーザグループへの公開情報を考慮した
検索処理の実行]次に、他のユーザが所有するオブジェ
クトに対する検索が実行された場合の処理を、図86の
フローチャートに基づいて説明する。本実施例において
は、利用者AがユーザBのキャビネット16以下のデー
タ18と、ユーザCのキャビネット16以下のデータ1
8を検索対象とし、検索条件を設定して検索処理を実行
するものとする。また、[公開操作]に従った方法によ
って、ユーザBのキャビネット16は、検索処理の実行
ユーザであるユーザAが属するユーザグループに公開さ
れており(この状態を、「ユーザAは該オブジェクトに
関してユーザBの公開ユーザグループユーザである」と
称する)、ユーザCのキャビネット16は、ユーザAが
属するユーザグループに対して一切公開されていない
(この状態を、「ユーザAは該オブジェクトに関してユ
ーザCの非公開ユーザグループユーザである」と称す
る)ものとする。
【0196】このような条件下で、ユーザAがユーザ
B、Cのキャビネット16を検索対象として検索条件を
設定して検索処理を実行すると、検索結果表示ウィンド
ウG110を生成する(ステップS430)。他ユーザ
のキャビネット16などを検索する際には、公開トレイ
29のオブジェクト管理情報110の中から、検索対象
のキャビネット16に該当するエントリを探し(ステッ
プS431)、存在する場合は、該キャビネット16に
対して、前述の「処理」を検索条件と共に呼び出す(ス
テップS432)。該当するエントリが存在しない場合
は、ユーザAが検索対象として指定したオブジェクト
は、ユーザAが属するユーザグループに公開されていな
い旨を表示する(ステップS433)。この処理を、検
索対象として指定された他ユーザが所有する全てのオブ
ジェクトに対して繰り返して(ステップS434)、他
のユーザが所有するオブェジクトに対する検索処理を終
了する。
【0197】次に、他のユーザが所有するオブジェクト
に対する検索が実行された場合に、検索処理は実行した
上で、公開情報に従ってユーザへの検索結果の提示を抑
止する処理を、図87のフローチャート、図2により説
明する。本実施例においては、ユーザAがユーザBのキ
ャビネット16以下のデータ18と、ユーザCのキャビ
ネット16以下のデータ18を検索対象とし、検索条件
を設定して検索処理を実行するものとする。また、[公
開操作]に従った方法によって、ユーザBのキャビネッ
ト16は、検索処理の実行ユーザであるユーザAが属す
るユーザグループに公開されており、ユーザCのキャビ
ネット16は、ユーザAが属するユーザグループに対し
て一切公開されていないものとする。
【0198】このような条件下で、ユーザAがユーザ
B、Cのキャビネット16を検索対象として検索条件を
設定して検索処理を実行すると、検索結果表示ウィンド
ウG110を生成する(ステップS440)。次に、指
定されたキャビネット16に対して、前述の「表示を伴
わない処理」を検索条件と共に呼び出す(ステップS4
41)。そして、検索したキャビネット16に該当する
エントリを、公開トレイ29のオブジェクト管理情報1
10の中から探し(ステップS442)、存在する場合
は、「表示を伴わない処理」が返した情報を元に、検索
結果表示ウィンドウG110に検索結果の表示を行う
(S443)。該当するエントリが存在しない場合は、
「表示を伴わない処理」から返答された情報の中から、
非公開ユーザに知られても差し支えない情報や、非公開
ユーザであってもシステムの管理などの理由で知る必要
性が認められる情報などを選択して、検索結果表示ウィ
ンドウG110に表示する(ステップS444)。この
処理を、検索対象として指定された他のユーザが所有す
る全てのオブジェクトに対して繰り返して(ステップS
445)、他のユーザが所有するオブジェクトに対する
検索処理を終了する。
【0199】[アプリケーションへのデータの貸し出
し]アプリケーション26がデータ28に対して編集な
どを行う場合、アプリケーション26は、デスクトップ
管理システムに対してデータの貸し出しを要求し、編集
などの処理を実施し、終了後に返却する。このアプリケ
ーション26へのデータ28の貸し出し処理を、図88
のフローチャートにより説明する。以下の実施例におい
ては、アプリケーション26が処理しようとするデータ
28は、複数のファイルから構成されるものとし、オブ
ジェクト管理情報110のファイル名112には、これ
ら複数のファイルが格納されるディレクトリの名称が格
納されているものとする。
【0200】アプリケーション26がデスクトップ管理
システムに対してデータ28の貸し出しを要求すると、
デスクトップ管理システムは、データ28が格納される
バインダ27のオブジェクト管理情報110を調べ(ス
テップS450)、ファイル名112から知ったディレ
クトリに、データの貸し出しが実施されたことを表すフ
ァイルを生成する(ステップS451)。以下、このフ
ァイルをフラグファイルという。そして、データ28の
貸し出しを要求した利用者のユーザID81、利用者が
利用しているオフィスのオフィスID91、テンポラリ
データファイルを置くディレクトリを、生成に係る上記
フラグファイルに記述する(ステップS452)。な
お、本実施例において、テンポラリデータファイルを置
くディレクトリの名称は、後述する方法により決定する
ものとする。次に、テンポラリデータファイルを置くデ
ィレクトリを生成する(ステップS453)。そして、
利用者が貸し出し要求したデータ28を利用者に伝達し
て(ステップS454)、処理を終了する。
【0201】利用者に伝達される情報は、利用者が指定
したデータ28に対応するディレクトリの名称であって
も、ディレクトリ内に格納される単一のファイルの名称
であっても、あるいは複数のファイルをまとめて扱える
ように構造化したものでもよいが、アプリケーション2
6は、前述のフラグファイルに対して変更を加えられな
い構造になっているものとする。本実施例においては、
ディレクトリ内に格納されるフラグファイル以外の複数
ファイルのファイル名を伝達するものとする。
【0202】[テンポラリデータファイルを置くディレ
クトリ名称の生成方法]本実施例において、テンポラリ
データファイルを置くディレクトリの名称は、一定のデ
ィレクトリ名称に続いて、データ要求された時刻をコー
ド化した文字列をつなげて生成する。例えば、テンポラ
リデータファイルを置くディレクトリの名称の一定部分
が“/system/application/tem
porary/”であり、データ要求された時刻が19
92年7月9日午前9時54分57秒23であったとす
ると、テンポラリデータファイルを置くディレクトリの
名称は“/system/application/t
emporary/199207090954572
3”というような形で生成する。
【0203】[アプリケーションの処理過程]本実施例
においては、アプリケーション26は、図89のフロー
チャートに示すような手順でデータ28を処理するもの
とする。すなわち、アプリケーション26は、デスクト
ップ管理システムにデータ28を要求し(ステップS4
60)、デスクトップ管理システムよりデータの伝達を
受ける(ステップS461)。次に、デスクトップ管理
システムにテンポラリデータファイルを要求する(ステ
ップS462)。なお、テンポラリデータファイルの利
用に関しては後述する。次に、アプリケーション26
は、実際に変更処理を行うファイルを選択し(ステップ
S463)、そのファイルをテンポラリデータファイル
に複写する(ステップS464)。そして、テンボラリ
データファイルに対して変更処理を実行し(ステップS
465)、変更処理が完了した時点、あるいは利用者が
変更結果の保存を指示する操作を行った時点で、テンポ
ラリデータファイルと変更処理を行うべきファイルとを
置換する(ステップS466)。この後、借り出したデ
ータ28、テンポラリデータファイルをデスクトップ管
理システムに返却して(ステップS467,S46
8)、処理を終了する。なお、データ28の返却に関し
ては後述する。
【0204】[テンポラリデータファイルの利用]テン
ポラリデータファイルは、アプリケーション26がデー
タ28を処理する過程で一時的に中間データを置いた
り、変更を加えるべきファイルを一旦複写した上で変更
処理を実施し、その後、変更を加えるべきファイルと置
換するために利用される。
【0205】デスクトップ管理システムが、アプリケー
ション26の要求に従ってテンポラリデータファイルを
生成してアプリケーション26に伝達する処理と、返却
要求に従って返却されたテンポラリデータファイルを消
去する処理を、図90のフローチャートに基づいて説明
する。
【0206】アプリケーション26からのテンポラリデ
ータファイル要求が、デスクトップ管理システムに入力
されると(ステップS470)、デスクトップ管理シス
テムは、貸し出したデータのフラグファイルからテンポ
ラリデータファイルを置くディレクトリ名称を読出し
(ステップS471)、これとテンポラリデータファイ
ルが要求された時刻などからテンポラリデータファイル
名を生成し(ステップS472)、アプリケーション2
6に伝達する(ステップS473)。アプリケーション
26上でテンポラリデータファイルが不要となり、返却
要求される(ステップS474)と、デスクトップ管理
システムは、返却要求されたファイル名のファイルを返
却して(ステップS475)、終了する。
【0207】[データの返却]アプリケーション26の
処理が終って、デスクトップ管理システムにデータ28
が返却された際の処理を、図91のフローチャートによ
り説明する。
【0208】アプリケーション26が、デスクトップ管
理システムに対してデータ28の返却を要求する(ステ
ップS480)と、デスクトップ管理システムは、フラ
グファイルからテンポラリデータファイルを置くディレ
クトリ名を読出し(ステップS481)、テンポラリデ
ータファイルを置くディレクトリを読んで(ステップS
482)、該ディレクトリにあるテンポラリデータファ
イル数を知り(S483)、全てのテンポラリデータフ
ァイルを消去する(ステップS484)。この後、テン
ポラリデータファイルを置くディレクトリを消去する
(ステップS485)。最後に、フラグファイルを消去
して(ステップS486)、データ28の返却処理が完
了する。
【0209】[アプリケーションへの障害履歴のあるデ
ータの貸し出し]以下の説明において、アプリケーショ
ン26への貸し出し中にシステムの障害などが発生し、
正常な処理過程に従って返却されていないデータを障害
履歴のあるデータと称する。障害発生後も、障害履歴の
あるデータに対して編集などを行う場合、アプリケーシ
ョン26は、デスクトップ管理システムに対してデータ
の貸し出しを要求し、編集などの処理を実施し、終了後
に返却するという手順をとる。
【0210】次に、アプリケーション26への障害履歴
のあるデータ28の貸出し処理を、図92のフローチャ
ートに従って説明する。アプリケーション26が、デス
クトップ管理システムに対して障害履歴のあるデータ2
8の貸出しを要求すると、デスクトップ管理システム
は、データ28が格納されるバインダ27のオブジェク
ト管理情報110を調べ(ステップS490)、ファイ
ル名112から知ったディレクトリに、データの貸出し
が実施されたことを表すフラグファイルを生成しようと
する(ステップS491)。そして、上記ファイル名1
12から知ったディレクトリに、フラグファイルが存在
するか否かを判別することにより、貸出し要求されたデ
ータ28に障害履歴があるか否かを判断する(ステップ
S492)。
【0211】その結果、フラグファイルが存在し、貸出
し要求されたデータ28に障害履歴があれば、このフラ
グファイルに既に書かれているテンポラリデータファイ
ルを置くディレクトリ名を、復旧用データディレクトリ
名に複写する(ステップS493)。次に、フラグファ
イルに対しては、データ28の貸出しを要求した利用者
のユーザID81、利用者が利用しているオフィスのオ
フィスID91、新たに生成したテンポラリデータファ
イルを置くディレクトリ名を記述する(ステップS49
4)。そして、テンポラリデータファイルを置くディレ
クトリを生成する(ステップS495)。続いて、利用
者が貸出し要求したデータ28と、復旧用データを利用
者に伝達して(ステップS496,S497)、終了す
る。なお、フラグファイルが存在せず、貸出し要求され
たデータ28に障害履歴が無い場合には、図88の通常
の貸出し処理に進む。
【0212】このようにして、一利用者のシステム操作
中に電源事故や計算機システムの障害などが発生して、
データ28の変更処理が不完全な状態で終了した場合で
も、システムの再起動時に障害発生前の状態に復旧させ
ることができる。
【0213】復旧用データとして利用者に伝達される情
報は、障害発生時のテンポラリデータファイルを置くデ
ィレクトリの名称(障害履歴のあるデータの貸出し処理
においては、フラグファイルに復旧用データディレクト
リとして記憶しているディレクトリ名称)であっても、
ディレクトリ内に格納される単一のテンポラリデータフ
ァイルの名称であっても、あるいは複数のテンポラリデ
ータファイル名をまとめて扱えるように構造化したもの
でもよい。本実施例においては、ディレクトリ内に格納
される複数のテンポラリデータファイルのファイル名を
伝達するものとする。
【0214】[障害履歴のあるデータに対するアプリケ
ーションの処理過程]次に、障害履歴のあるデータに対
するアプリケーションの処理過程を説明する。本実施例
においては、アプリケーション26は、図93のフロー
チャートに示すような手順で、障害履歴のあるデータ2
8を処理するものとする。
【0215】すなわち、アプリケーション26は、デス
クトップ管理システムにデータ28を要求し(ステップ
S500)、デスクトップ管理システムよりデータの伝
達を受ける(ステップS501)。要求したデータに障
害履歴があったので、続いて復旧用データの伝達を受け
る(ステップS502)。そして、アプリケーション2
6は、復旧用データファイルの内容から実際に復旧処理
を実施すべきファイルを選択し(ステップS503)、
その個数分のテンポラリデータファイルをデスクトップ
管理システムに要求し(ステップS504)、続いて、
実際に復旧処理を行うファイルをテンポラリデータファ
イルに複写する(ステップS505)。
【0216】次に、アプリケーション26は、復旧用デ
ータファイルの内容をもとに、テンポラリデータファイ
ルに対して復旧処理を実行し(ステップS506)、復
旧処理が完了した時点、あるいは利用者が復旧結果の保
存を指示する操作を行った時点、あるいは利用者が復旧
処理を行ったデータに対して更に変更処理を行った後に
復旧結果の保存を指示する操作を行った時点で、テンポ
ラリデータファイルと変更処理を行うべきファイルとを
置換する(ステップS507)。この後、アプリケーシ
ョン26は、借出した障害履歴のあるデータ28、復旧
用データファイル、およびテンポラリデータファイル
を、デスクトップ管理システムに返却して(ステップS
508,S509)、終了する。
【0217】[障害履歴のあるデータの返却]次に、障
害履歴のあるデータに対するアプリケーション26の処
理が終って、デスクトップ管理システムに障害履歴のあ
るデータ28が返却された際の処理を、図94のフロー
チャートに基づいて説明する。
【0218】アプリケーション26がデスクトップ管理
システムに対してデータ26の返却を要求すると(ステ
ップS510)、デスクトップ管理システムは、フラグ
ファイルから復旧用データディレクトリ名を読出し(ス
テップS511)、復旧用データファイルを置くディレ
クトリを読んで(ステップS512)、該ディレクトリ
にある復旧用データファイル数を知り(ステップS51
3)、全ての復旧用データファイルを消去して(ステッ
プS514)、復旧用データディレクトリを消去する
(ステップS515)。
【0219】次に、デスクトップ管理システムは、フラ
グファイルからテンポラリデータファイルを置くディレ
クトリ名を読出し(ステップS516)、テンポラリデ
ータファイルを置くディレクトリを読んで(ステップS
517)、該ディレクトリにあるテンポラリデータファ
イル数を知り(ステップS518)、全てのテンポラリ
データファイルを消去して(ステップS519)、テン
ポラリデータファイルを置くディレクトリを消去する
(ステップS520)。最後に、フラグファイルを消去
して(ステップS521)、障害履歴のあるデータ28
の返却処理が完了する。
【0220】[利用者を考慮したアプリケーションへの
障害履歴のあるデータの貸し出し]次に、障害履歴のあ
るデータ28を障害発生時の利用者が復旧処理を実施し
て、障害発生前の状態に極力復元する手法について説明
する。この復元は、図95のフローチャートにより処理
される、利用者を考慮したアプリケーション26への障
害履歴のあるデータ28の貸出し処理により行われる。
【0221】すなわち、アプリケーション26がデスク
トップ管理システムに対して障害履歴のあるデータ28
の貸出しを要求すると、デスクトップ管理システムは、
データ28が格納されるバインダ27のオブジェクト管
理情報110を調べ(ステップS530)、ファイル名
112から知ったディレクトリに、データの貸し出しが
実施されたことを表すフラグファイルを生成しようとす
る(ステップS531)。そして、上記ファイル名11
2から知ったディレクトリに、フラグファイルが存在す
るか否かを判別することにより、貸出し要求されたデー
タ28に障害履歴があるか否かを判断する(ステップS
532)。
【0222】その結果、フラグファイルが存在し、貸出
し要求されたデータ28に障害履歴があれば、このフラ
グファイルに既に書かれている貸出しを要求した利用者
ユーザID81と、現在該データを貸出し要求している
利用者のユーザID81を比較することにより、障害発
生時の利用者が現在該データを貸出し要求しているのか
否かを判別する(ステップS533)。その結果、ユー
ザIDが一致せず、現在該データを貸出し要求している
利用者が、障害発生時の利用者でない場合には、その障
害発生時の利用者以外の利用者に対する該データの貸出
しを禁止する(ステップS534)。
【0223】一方、ユーザIDが一致して、現在該デー
タを貸出し要求している利用者が、障害発生時の利用者
である場合には、テンポラリデータファイルを置くディ
レクトリ名を、復旧用データディレクトリ名に複写する
(ステップS535)。次に、フラグファイルには、デ
ータ28の貸出しを要求した利用者のユーザID81、
利用者が利用しているオフィスのオフィスID91、新
たに生成したテンポラリデータファイルを置くディレク
トリ名を記述する(ステップS536)。そして、テン
ポラリデータファイルを置くディレクトリを生成する
(ステップS537)。続いて、利用者が貸し出し要求
したデータ28と、復旧用データとを利用者に伝達して
(ステップS538,S539)、終了する。
【0224】このようにして、利用者のシステム操作中
に電源事故や計算機システムの障害などが発生して、デ
ータ28の変更処理が不完全な状態で終了した場合で
も、障害発生前の利用者に限り、システムの再起動時
に、障害発生前の状態に復旧させることが可能となる。
【0225】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
データ処理装置によれば、利用者のシステム操作中に電
源事故や計算機システムの障害などが発生して、データ
の変更処理が不完全な状態で終了した場合でも、システ
ムの再起動時に、障害発生前の状態に可及的に復旧させ
ることができる。従って、一旦変更処理したデータにつ
いては、再度変更処理を行わずに済み、作業効率を向上
させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるデータ処理装置のブロ
ック図である。
【図2】図1のデータ処理装置上に構築されたデスクト
ップ管理システムにおけるユーザの作業環境を示す概念
図である。
【図3】デスクトップ管理システム上のルームウィンド
ウを示す図である。
【図4】デスクトップ管理システム上のデスクトップウ
ィンドウを示す図である。
【図5】デスクトップ管理システム上のキャビネットウ
ィンドウを示す図である。
【図6】デスクトップ管理システム上のライブラリウィ
ンドウを示す図である。
【図7】デスクトップ管理システム上のライブラリバイ
ンダウィンドウを示す図である。
【図8】デスクトップ管理システム上のタグトレイウィ
ンドウを示す図である。
【図9】デスクトップ管理システム上の公開棚ウィンド
ウを示す図である。
【図10】デスクトップ管理システム上の公開トレイウ
ィンドウを示す図である。
【図11】デスクトップ管理システム上の出口ウィンド
ウを示す図である。
【図12】デスクトップ管理システム上のオフィスウィ
ンドウを示す図である。
【図13】デスクトップ管理システムでの出口オープン
処理時のルームウィンドウを示す図である。
【図14】データ情報の内容を示すテーブル図である。
【図15】アプリケーション情報の内容を示すテーブル
図である。
【図16】ライブラリ情報の内容を示すテーブル図であ
る。
【図17】ユーザ情報の内容を示すテーブル図である。
【図18】オフィス情報の内容を示すテーブル図であ
る。
【図19】グループ情報の内容を示すテーブル図であ
る。
【図20】オブジェクト管理情報の内容を示すテーブル
図である。
【図21】オープンオブジェクト管理情報の内容を示す
テーブル図である。
【図22】ライブラリ検索順番情報の内容を示すテーブ
ル図である。
【図23】キャビネット内のバインダのオープン操作を
表す図である。
【図24】バインダのオープン処理を示すフローチャー
トである。
【図25】キャビネット、あるいはバインダ間のデータ
のコピー操作を表す図である。
【図26】キャビネットにおけるデータのコピー処理を
示すフローチャートである。
【図27】アプリケーションオブジェクトのオープン操
作による第1の起動法の操作を表す図である。
【図28】アプリケーションオブジェクトのオープン操
作による第1の起動処理を示すフローチャートである。
【図29】アプリケーションオブジェクトのオープン操
作による第2の起動法の操作を表す図である。
【図30】アプリケーションオブジェクトのオープン操
作による第2の起動処理を示すフローチャートである。
【図31】アプリケーションオブジェクトのドラグ/ド
ロップ操作による起動操作を表す図である。
【図32】データオブジェクトのオープン操作による第
1の起動法の操作を表す図である。
【図33】データオブジェクトのオープン操作による第
1の起動処理を示すフローチャートである。
【図34】データオブジェクトのオープン操作による第
2の起動法の操作を表す図である。
【図35】データオブジェクトのオープン操作による第
2の起動処理を示すフローチャートである。
【図36】データオブジェクトをアプリケーションオブ
ジェクト上にドラグ/ドロップして起動するときの操作
を表す図である。
【図37】データオブジェクトをアプリケーションオブ
ジェクト上にドラグ/ドロップして起動するときの処理
を示すフローチャートである。。
【図38】複数のデータオブジェクトをアプリケーショ
ンオブジェクト上にドラグ/ドロップして起動するとき
の操作を表す図である。
【図39】起動可能なアプリケーションを線により結合
してガイダンス表示した状態を示す図である。
【図40】起動可能なアプリケーションを線により結合
してガイダンス表示する処理を示すフローチャートであ
る。
【図41】起動可能なアプリケーションをハイライト表
示により結合してガイダンス表示した状態を示す図であ
る。
【図42】起動可能なアプリケーションをハイライト表
示により結合してガイダンス表示する処理を示すフロー
チャートである。
【図43】表示位置補正によるアプリケーションの第1
の起動操作を表す図である。
【図44】表示位置補正によるアプリケーションの起動
処理を示すフローチャートである。
【図45】表示位置補正によるアプリケーションの第2
の起動操作を表す図である。
【図46】公開操作を行うための操作を表す図である。
【図47】公開許可期限の設定操作を表す図である。
【図48】公開トレイ作成処理を示すフローチャートで
ある。
【図49】公開操作処理を示すフローチャートである。
【図50】公開複写制限設定および公開期限設定処理を
示すフローチャートである。
【図51】デスクトップ管理システムでの出口オープン
処理を示すフローチャートである。
【図52】タグの新規作成処理を示すフローチャートで
ある。
【図53】タグオブジェクトのオープン処理を示すフロ
ーチャートである。
【図54】データの廃棄処理を説明するための図であ
る。
【図55】データの廃棄処理を示すフローチャートであ
る。
【図56】データの廃棄監視プロセスの処理を示すフロ
ーチャートである。
【図57】ライブラリバインダの作成操作を表す図であ
る。
【図58】ライブラリバインダの作成処理を示すフロー
チャートである。
【図59】ライブラリの登録処理を示すフローチャート
である。
【図60】ライブラリの検索処理を示すフローチャート
である。
【図61】デスクトップ管理システム上のクリップボー
ドウィンドウを示す図である。
【図62】クリップデータの登録処理を示すフローチャ
ートである。
【図63】クリップデータの検索処理を示すフローチャ
ートである。
【図64】CCPデータ管理情報の内容を示すテーブル
図である。
【図65】CCPデータ登録処理を示すフローチャート
である。
【図66】CCPデータの検索処理を示すフローチャー
トである。
【図67】検索結果を利用者に提示する第1の方式を説
明するための図である。
【図68】検索結果を利用者に提示する第1の処理を示
すフローチャートである。
【図69】検索結果を利用者に提示する第2の方式を説
明するための図である。
【図70】検索結果を利用者に提示する第2の処理を示
すフローチャートである。
【図71】検索結果を利用者に提示する第3の方式を説
明するための図である。
【図72】検索結果を利用者に提示する第3の処理を示
すフローチャートである。
【図73】階層に依存するデータの検索処理を示すフロ
ーチャートである。
【図74】階層に依存しないデータの検索処理を示すフ
ローチャートである。
【図75】下方階層を持ち得るオブジェクトに対して再
帰的にデータを検索抽出して検索条件に合致するデータ
を表示する「処理」を示すフローチャートである。
【図76】データ管理構造を辿らずに検索条件に合致し
たオブジェクトに到達するための情報の生成処理を示す
フローチャートである。
【図77】検索結果に対するオープン処理を示すフロー
チャートである。
【図78】階層構造を考慮した検索結果の提示処理を示
すフローチャートである。
【図79】階層構造を考慮した検索結果の提示処理を説
明するための図である。
【図80】階層構造を考慮した検索結果の提示例を示す
図である。
【図81】検索結果に対する選択的なアプリケーション
プログラムの起動処理を示すフローチャートである。
【図82】検索結果ウィンドウを表す図である。
【図83】公開情報を考慮した検索処理の実行制御を示
すフローチャートである。
【図84】公開情報を考慮した検索処理の検索結果表示
制御を示すフローチャートである。
【図85】公開情報を考慮した検索処理の表示を伴わな
い処理を示すフローチャートである。
【図86】ユーザグループへの公開情報を考慮した検索
処理の実行制御を示すフローチャートである。
【図87】ユーザグループへの公開情報を考慮した検索
処理の検索結果表示制御を示すフローチャートである。
【図88】アプリゲーションへのデータ貸出し処理を示
すフローチャートである。
【図89】アプリゲーションの処理過程を示すフローチ
ャートである。
【図90】テンポラリデータファイルの消去処理を示す
フローチャートである。
【図91】データが返却された際の処理を示すフローチ
ャートである。
【図92】アプリケーションへの障害履歴のあるデータ
の貸出し処理を示すフローチャートである。
【図93】障害履歴のあるデータに対するアプリケーシ
ョンの処理過程を示すフローチャートである。
【図94】障害履歴のあるデータの返却処理を示すフロ
ーチャートである。
【図95】利用者を考慮したアプリケーションへの障害
履歴のあるデータの貸出し処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1…CRT 2…ビデオRAM 3…ビット処理ユニット 4…キーボード 5…ポイティングデバイス 6…CPU 7…ROM 8…RAM 9…ハードディスクドライブ 10…フロッピーディスクドライブ 11…ネットワークインターフェイス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の利用者が共用可能な複数の計算機
    システム上の同一計算機システム上、又は複数の計算機
    システム上に分散している利用者のデータを階層的な管
    理構造の下で利用者単位で管理するデータ管理手段と、 前記データの属性を管理する属性管理手段と、 前記データ管理手段により管理されているデータに対し
    て操作要求がなされた際、前記属性管理手段により管理
    されている属性に基づいて、操作要求に係るデータの障
    害履歴を操作要求に係る利用者に通知する通知手段と、 前記属性管理手段により管理されている属性に基づい
    て、操作要求に係る利用者が操作要求に係るデータの障
    害発生時の利用者であるか否かを判別する判別手段と、 該判別手段により障害発生時の利用者であると判別され
    た場合に限り、当該利用者の操作要求を受諾する要求受
    諾手段と、 を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 複数の利用者が共用可能な複数の計算機
    システム上の同一計算機システム上、又は複数の計算機
    システム上に分散している利用者のデータを階層的な管
    理構造の下で利用者単位で管理するデータ管理手段と、 前記データの属性を管理する属性管理手段と、 前記データ管理手段により管理されているデータに対し
    て操作要求がなされた際、前記属性管理手段により管理
    されている属性に基づいて、操作要求に係るデータの障
    害履歴を操作要求に係る利用者に通知する通知手段と、 前記データ管理手段により管理されている操作要求に係
    るデータの中から障害発生前の部分のデータを選択する
    選択手段と、 該選択手段により選択されたデータを操作要求に係る利
    用者へ伝達する伝達手段と、 を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
JP5180723A 1993-06-25 1993-06-25 データ処理装置 Pending JPH0713835A (ja)

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ID=16088191

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