JP2976494B2 - 車両用灯具のプロテクタ成形方法 - Google Patents

車両用灯具のプロテクタ成形方法

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JP2976494B2
JP2976494B2 JP2181390A JP18139090A JP2976494B2 JP 2976494 B2 JP2976494 B2 JP 2976494B2 JP 2181390 A JP2181390 A JP 2181390A JP 18139090 A JP18139090 A JP 18139090A JP 2976494 B2 JP2976494 B2 JP 2976494B2
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  • Securing Globes, Refractors, Reflectors Or The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両用灯具のプロテクタ成形方法に係り、詳
しくは、ランプハウジング前面開口部の外周に設けられ
たフランジ状部に、柔軟なゴム弾性を有する材料によっ
てプロテクタを一体に成形された構造の車両用灯具のプ
ロテクタ成形方法に関するものである。
〔従来の技術〕
車体パネルに当接する車両用灯具、例えばリヤコンビ
ネーションランプにおいては、ランプハウジングなどは
合成樹脂製品で、これに生地メッキ(例えばクロムメッ
キ)をしている。そして車体パネルに当接する端縁部に
プロテクタを装着させている。このプロテクタは、押し
出し成形又は射出成形された軟質合成樹脂又はゴム成形
品である。
このプロテクタをランプハウジングなどの周縁に取付
けるには、従来は、プロテクタの内部底面に粘着剤を塗
布し、ハウジングの周縁に沿って嵌着し、粘着テープ等
で仮固定後、開口部の内側に接着剤を塗布して機械的に
かしめることによりランプハウジングなどに接着させて
いる。
このような従来の車両用灯具においては、プロテクタ
は、合成樹脂又はゴム等の成形品が使用され、これらは
予め成形機により成形され、これを粘着剤、粘着テープ
および接着剤或いは機械的かしめ又はこれらの複合によ
って固定、取付けを行う工程であるため、プロテクタを
製造する工場とプロテクタをリム,ハウジングなどに組
付ける工場とは別工場になるのが通常であり、さらに粘
着剤の流れ出し、接着剤によるよごれ、プロテクタ自体
の反撥力による剥離、接着強度発生までの保持時間が長
くかかるなどの問題があった。
さらに、接着剤の種類によっては、作業者の健康管理
に特別の配慮を要する。
そこで、本出願人は、前記のような従来の車両用灯具
を改善することを目的とし、ハウジング,リム,レンズ
等の周縁部に熱溶融性弾性体よりなるプロテクタを一体
成形した車両用灯具(実願昭58−65001号)を先に出願
し、公知になっている。
上記の公知技術を適用してランプハウジングの周囲プ
ロテクタを構成するには、 まず、鉄,アルミ等の金属あるいは耐熱合成樹脂製の
型(以下、金型という)の空隙部に表面処理を施すか又
はシリコン系の離型剤を塗布する。次に、既製のランプ
ハウジングを金型内にセットし、該ランプハウジングと
金型とを機械的に締付け、該金型の注入孔にアプリケー
タ,ポンプを介してノズルを接続し、熱溶融性弾性体を
注入する。すると、上記熱溶融性弾性体は、金型にセッ
トされたランプハウジングの周縁の空隙部に沿って注入
される。充分に熱溶融性弾性体を充填したら、前記ポン
プ,ノズルを注入孔から外して、強制冷却するか、ある
いは自然冷却させて熱溶融性弾性体を固化させ、型の締
付けを解けば、ランプハウジングとプロテクタとが一体
となって車両用灯具が得られる。
かかる車両用灯具は、熱溶融性弾性体の高温における
流動性、低温における固化形状保持性を利用して、灯具
と一体にプロテクタを形成するものであるから、接着剤
による汚れ、形状の不具合、粘着剤の流出等の不具合が
なくなり、工程が簡略化されるため組付け費用を大幅に
節減することができる上に、接着剤に関する作業員の健
康上のトラブルを生じない。また、低圧成形のため、設
備、型ともに簡単であり、コストの低減を計ることがで
きる。
第4図はプロテクタを備えた車両用灯具の従来例を示
す断面図である。
ランプハウジング1の開口部にはホットメルト溝1aが
形成されており、 前面レンズ2の脚2aが上記ホットメルト溝1aに挿入さ
れ、その間隙に接着剤(ホットメルト)3が充填されて
いる。4は光源バルブである。
この灯具を車体パネル5に装着するため、ランプハウ
ジング1の開口部の外周、詳しくはホットメルト溝1aの
外側にプロテクタ6が一体成形されている。
第5図は、前記の公知技術を適用してプロテクタを一
体成形する状態を示した説明図である。
金型(A)7と金型(B)8との間に、既製のランプ
ハウジング1が挟みこまれてインサートされる。
金型(A)7には、ランプハウジング1の外周のフラ
ンジ状部に接して空洞7aが設けられている。この空洞7a
内に熱溶融性弾性体が注入されると、プロテクタがラン
プハウジング1と一体に成形される。
第5図に示したように、既成形のランプハウジング1
の外周に形成されたフランジ状部1bを2個の金型A,Bの
間に挟みつけ、上記フランジ状部1bに隣接せしめた空洞
7aに熱溶融性弾性体を注入してプロテクタを成形した場
合、 ランプハウジングを構成している合成樹脂と、プロテ
クタを構成している熱溶融性弾性体と、の間に親和性が
無いと両者が接着されないという問題が有る。
ランプハウジングの外周のフランジ状部に対してプロ
テクタが貼りついていないと、このランプハウジングを
用いて車両用灯具を組み立てることが容易でない。ま
た、組み立てた灯具を車体に取り付けるまでの輸送,保
管に不便であるのみでなく、取付作業が難かしい。即
ち、熟練者が取付作業を行う場合でも相当の注意と労力
とを要し、未熟練者が取付作業を行うと、プロテクタが
ハミ出したり密着しなかったりとするという取付不良を
生じる虞が有る。
ところが、ランプハウジングを成形する合成樹脂材
は、射出成形に必要な物性に加えて耐熱性と剛性,強度
が必要である。もし耐熱性が不充分であると当該車両用
灯具を使用したとき、光源ランプの発熱によってランプ
ハウジングが昇温して変形する虞が有るからである。
さらに、プロテクタを成形する熱溶融性弾性体は射出
成形に必要な物性に加えて、シールパッキンとして機能
し得るゴム状弾性と耐久性が必要である。ゴム状弾性が
不足であったり、経年変化で硬化,脆化したりするとプ
ロテクタとして機能できなくなるからである。
このような選定条件の範囲内でランプハウジングの材
質とプロテクタの材質とを選択しようとすると、双方の
材質に親和性ないし相容性を持たせることが困難であ
る。
例えばABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン樹脂)はランプハウジングの成形材料として適当であ
り、熱可塑性エラストマはプロテクタの成形材料として
適当であるが、ABSと熱可塑性エラストマとは親和性が
無いので相互に融着しない。
特に、合成樹脂材料で成形したランプハウジングのフ
ランジ状部に金属メッキ(例えばクロムメッキ)を施す
と、現在知られている総べての熱溶融性弾性材料と融着
しない。
上述の事情に鑑み、既成形のランプハウジングを2個
の金型で挟みつけ、上記金型に設けられた空洞内にプロ
テクタを射出成形した場合、ランプハウジング成形材と
プロテクタ成形材との間に親和性が無くても双方の部材
が相互に機械的に接合されるようにするため、既成形の
合成樹脂製(金属メッキを施してあっても良い)ランプ
ハウジングの外周に設けられたフランジ状部を2個の金
型で挟みつけ、上記フランジ状部に接せしめて上記2個
の金型の少なくとも何れか一方に設けられた空洞内に熱
溶融性弾性材料を注入して成形する場合、前記ランプハ
ウジングのフランジ状部にあらかじめ凹凸を設けておく
ことが考えられる。これによりプロテクタには上記の凹
凸を反射させた形状の凸,凹部が形成され、双方の凹凸
が嵌合して機械的な接合効果が期待される。即ち、 ランプハウジングのフランジ状部に接せしめてプロテ
クタが注入成形されている車両用灯具において、 上記プロテクタの断面はコの字状をなして上記フラン
ジ状部の前面と外周側面と背面とに接しており、かつ、
上記フランジ状部には前面と背面とを連通する透孔が設
けられ、前記プロテクタにはコの字形の平行2面を連結
する柱状部が設けられ、該柱状部が前記の透孔に嵌合さ
れている構成とすれば、ランプハウジング外周のフラン
ジ状部に設けられた透孔と、プロテクタに設けられた柱
状部とが嵌合しているので、ランプハウジングのフラン
ジ状部とプロテクタとは機械的に係合される。
したがって、ランプハウジングを構成している材料と
プロテクタを構成している材料との間に親和性ないし相
溶性が無くても、双方の部材が機械的に係合されている
ので取り扱い易く、プロテクタ付きのランプハウジング
を製造した後、灯具としての構成部材を取り付けて灯具
を組み立てる作業が容易であり、その上、組み立てた灯
具を運搬,保管することも容易であり、さらに、組み立
てた灯具を車体に組み付ける作業に熟練を要せず迅速,
容易に組み付けることができる。この構造は本発明者ら
が考案して別途出願中(実願平2−3134号)のものであ
る。(以下、先願の考案という)。
第6(A)図は上記先願の考案に係るプロテクタ取付
構造の一実施例を備えた車両用灯具の断面図である。
従来例と同一の図面参照番号を付した前面レンズ2,光
源バルブ4,車体パネル5は前記従来例におけると同様な
しい類似の構成部材である。
この第6図(A)のB部拡大詳細図を第6図(B)に
示す。
ランプハウジング1′の前面開口部には、その周囲に
ホットメルト溝1aが形成されている。そして合成樹脂製
の前面レンズ2に一体成形された脚2aが上記のホットメ
ルト溝1aに挿入され、熱可塑性の接着剤であるホットメ
ルト3によって接合されている。
上記ランプハウジング1′には、ホットメルト溝1aの
外周側にフランジ状部1bが形成され、その前面,外側面
および背面に接せしめて断面形状コの字形のプロテクタ
9が配設されている。
前記フランジ状部1bの背面と前面とを連通する透孔1c
が設けられている。
一方、プロテクタ9には柱状部9aが形成され、上記の
透孔1cに嵌合している。
本例のプロテクタ取付構造は上述のごとく構成され、
双方の材料の間に親和性ないし相溶性が無くてもプロテ
クタ9がランプフランジのフランジ状部1bに対して機械
的に結合され、容易に剥離しない。
このようにして、プロテクタ9がランプハウジング
1′のフランジ状部1bに貼りついているので、このラン
プハウジング1′に灯具としての構成部材(例えば第6
図(A)に示した光源バルブ4,前面レンズ2など)取り
付けて車両用灯具を組み立てる作業を行い易い。
また、組み立てた車両用灯具の運輸,保管が容易であ
り、特に、組み立てた車両用灯具を車体に組み付ける作
業が容易であって、熟練を要せず迅速に組み付けること
ができ、組み付けられたプロテクタがハミ出したり密着
しないなどの組付不良を生じる虞が無い。
第7図は前記のランプハウジング1′の部分破断斜視
図である。
第8図は、第6図に示した先願の考案のプロテクタ取
付構造の構成方法の説明図であって、前記の公知例にお
ける第5図に対応する図である。
公知例におけると同一の図面参照番号を付した金型
(A)7,空洞7a,および金型(B)8は前記公知例にお
けると同様の部材である。
ランプハウジング1′は前記公知例におけるランプハ
ウジング1に対応する部材であるが、本例のランプハウ
ジング1′はそのフランジ状部1bを背面側(図において
下面側)に透孔1cを設けてある。
このように段取りして、公知例におけると同様に、金
型に設けられた注入孔にアプリケータ,ポンプを介して
ノズル(いずれも図示せず)を接続し、熱溶融性弾性体
を注入する。すると、上記熱溶融性弾性体は、型にセッ
トされたランプハウジングの周縁の空隙部に沿って注入
される。充分に熱溶融性弾性体を充填したら、前記ポン
プ,ノズルを注入孔から外して、強制冷却するか、ある
いは自然冷却させて熱溶融性弾性体を固化させ、型の締
付けを解けば、ランプハウジングとプロテクタとが一体
となった部分が得られ、成形されたプロテクタには透孔
1cに対応する柱状部が形成される。
このように、本例のプロテクタ取付構造は、ランプハ
ウジング1′のフランジ状部1bに透孔を設けておくこと
により、従来例におけるプロテクタ成形用の金型(A)
7,金型(B)8を用いて構成することができるので、既
存の設備に大きい改造を加えることなく工業生産に適用
し得る。
以上説明したように、先願の考案に係る車両用灯具の
プロテクタ取付構造は、従来例のプロテクタ注入成形用
の設備に大きい改造を加えることなく既存設備を利用し
て生産することが出来、しかも、ランプハウジングの構
成材料とプロテクタの構成材料との間に親和性ないし相
溶性が無くても該ランプハウジングと該プロテクタとが
係合されているので離間することなく結合状態が保たれ
る。
このため、ランプハウジングに灯具用の構成部材を組
みこんで車両用灯具を構成する組立作業が容易に行い得
る。
その上、組み立てた車両用灯具を運送するための荷造
りが簡易で足り、運送中の取扱いもきわめて容易であ
る。
とくに、組み立てられた車両用灯具を車体に組み付け
る際、プロテクタがランプハウジングのフランジ状部に
貼着された形に固定されているのでプロテクタが設定の
位置からずれたり、はみ出したりする虞が無い。
このため、格別の熟練を要しないで迅速かつ容易に該
車両用灯具を車体に組み付けることができ、プロテクタ
の位置ずれや、プロテクタのはみ出しや、プロテクタの
密着不良といった組付不良を発生する虞が無い。
前記先願の考案に係るプロテクタ取付構造において、
ランプハウジングのフランジ部に設けてプロテクタの柱
状部と嵌合せしめる個所を多くするほど固着状態が安定
するが、この嵌合個所を多くすると製造コストが割高と
なり、この嵌合個所を少なくすると固定状態が不安定と
なるという問題が有る。
上述の事情に鑑みて、前記先願の考案に係る取付構造
と併用して、若しくは単独に、ランプハウジングのフラ
ンジ状部に接せしめたプロテクタを、該ランプハウジン
グのフランジ状部に対して固着せしめ得る、プロテクタ
成形方法を提供することを目的とし、特に、従来技術で
は至難とされていたところの、クロムメッキされたラン
プハウジングにプロテクタを固着せしめて成形し得るよ
うに改良するには、 前記のランプハウジングの、プロテクタに接せしめる
部分に、トルエンおよびメチル・イソブチルケトンを主
成分とするレジストを塗布し、 前記ランプハウジングにクロムメッキを施し、 熱可塑性エラストマによって前記のプロテクタを注入
成形することが有効である。上記の方法は本発明者らが
創作して別途出願中(特願平2−100435)のもの(以
下、先願の発明という)である。
上記先願の発明の方法によれば、レジストを塗布した
面にはクロムメッキが付着しない。
しかも、溶融状態が熱可塑性エラストマが接触して凝
固したとき、塗布されたレジストの作用によって熱可塑
性エラストマが合成樹脂製ランプハウジングのフランジ
部に固着する。
これにより、プロテクタが固着されたランプハウジン
グが得られ、その後の搬送,保管,組付などの操作が容
易であり、組み付け作業の際にプロテクタの位置ずれを
生じたりするおそれが無い。
この先願の発明は、第4図に示した従来例の取付構造
のプロテクタに適用しても充分な実用的効果が得られ
る。また、第6図(A),(B)に示した先願の考案に
係るプロテクタ取付構造と併用すれば、いっそう固着信
頼性が高くなり、透孔1cの設置個数を少なくしても実用
上充分な固着効果が得られる。
第9図ないし第11図は先願の発明の一実施例を示す工
程図である。
第9図(A)は、先願の発明方法を適用してプロテク
タを成形する対象部材であるランプハウジング1のフラ
ンジ状部1b付近を示す断面図である。
仮想線で示したSはプロテクタを成形して固着すべき
個所である。
ランプハウジング1のフランジ状部1bが上記のプロテ
クタ成形予想部分Sと接する面に、トルエンおよびメチ
ル・イソブチルケトンを主成分とするレジスト10(破線
で示す)を塗布する。
本実施例においてはイサム塗料(株)製の液体包装紙
3364グリーンを刷毛塗りにて塗布した。
本発明を実施する場合、レジストをスプレーガンで塗
布するなど、任意の塗布方法を用いることができる。
このランプハウジング1にニッケルメッキNi(鎖線に
て示す)を施すと、前記のレジスト10を塗布した個所に
はニッケルメッキが付着しない。
上記のように事前処理したランプハウジング1を、第
9図(B)に示すごとく金型(A)7と金型(B)8と
の間に挟みつけ、 第10図に示すごとく、空間7a内に溶融した熱可塑性エ
ラストマ11を注入する。
本例では、上記の熱可塑性エラストマとしてアロン化
成(株)製のAR−S−1230を用いた。
上記の熱可塑性エラストマを冷却,固化させ金型から
取り出すと(第11図参照)、ランプハウジング1のフラ
ンジ状部1bに固着したプロテクタ11′が得られる。
上述の操作において、フランジ状部1bに塗布されたレ
ジスト10は、該部のニッケルメッキ付着を妨げて合成樹
脂の面を露出させ、かつ、該露出面に熱可塑性エラスト
マを固着させる。
上述の実施例(第9図〜第11図)は、従来例の取付構
造(第4図)のプロテクタに先願に係る発明方法を適用
したものであって、接着剤を用いることなくランプハウ
ジング1のフランジ状部1bに固着されたプロテクタが得
られたが、第6図(A),(B)に示した先願の考案に
係る取付構造のプロテクタに先願の発明方法を併用する
こともできる。この場合、先願の発明の併用により、プ
ロテクタの固着信頼性がいっそう向上し、万一手荒な取
扱いをしてもランプハウジングからプロテクタが外れる
おそれが無いので、搬送,保管,組付に便利である。
接着剤を用いる必要が無いので、ランプハウジングの
フランジ状部にプロテクタを取り付ける作業が迅速,容
易に行われる。
また、接着剤を用いる必要が無いので、接着剤の毒性
に関する健康管理上のトラブルを生じるおそれが無い。
さらに、接着剤のハミ出しによって外観を損うおそれ
も無い。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記の先願に係る発明,考案においては、プロテクタ
とランプハウジングとの結合に関して優れた効果を奏す
るが、該プロテクタがランプハウジングに接していない
部分について、次のような問題が有る。
すなわち、従来技術(第5図)の金型(A)7や金型
(B)8は、前記先願の考案(第8図)および先願の発
明(第2図)にも用いられるている。
そして、金型に設けられたプロテクタ成形用の空洞
(例えば7a)の内面は従来一般に鏡面仕上されている。
このため、成形されたプロテクタの外観に現われる表
面にスキン層と呼ばれる、薄い平滑な層が形成される。
この層は光沢を有していて美麗であるが、非常に傷つ
き易く、例えば指先で触れても光沢を失う。
本発明者らの研究,実験によれば、一旦光沢を失った
部分は洗浄しても光沢が復元しないので、汚損ではなく
て、微視的な傷痕であると考えられる。
このため、手で持った所の光沢が無くなって斑(まだ
ら)になり、著しく外観を損って商品価値を低下させ
る。
このような斑の弊害を無くするため、ウエスやブラシ
等でプロテクタの表面を擦って、全面(外観に現われて
いる全部分の意)の光沢を無くすることも試みられた
が、多大の時間と労力とを要する上に、光沢除去を均一
に行うことは容易でない。
本発明は上述の事情に鑑みて為されたもので、手で触
れるなど、他の部材と接触しても外観に変化を生じて斑
状となるおそれの無いプロテクタを成形する方法を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために創作した本発明の基本的
原理の概要は次のごとくである。
すなわち、従来技術によって成形したプロテクタに手
を触れたときに外観が変化するのは、触れた部分に微視
的な無数の傷痕を生じるからである。
従って、手を触れる前から無数の微細な凹凸がプロテ
クタの全面(外観に現われる部分の全部という意味であ
る)に設けられていれば、手を触れた痕跡が目立たな
い。
上述の原理に基づく具体的な方法として本発明に係る
車両用灯具のプロテクタ成形方法は、 合成樹脂製のランプハウジングのフランジ状部に接せ
しめてプロテクタを注入成形する方法において、 上記プロテクタの注入成形用金型の、プロテクタ成形
用空洞の内面のうち、ランプハウジングのフランジ状部
の前面に対向する面、および該フランジ状部の外周に対
向する面の少なくとも一部分にホーニング加工を施し、 熱可塑性エラストマによって前記のプロテクタを注入
成形することを特徴とする。
本発明においてホーニング加工とは、砥石によって円
筒面を研削するという狭義のホーリング加工ではなく、
砥粒を流体によって吹き付ける加工方法を含むものであ
る。
〔作用〕
上記の方法によれば、プロテクタ用材料を注入成形す
べき空洞の内面にホーニング加工を施されて無数の微小
な凹凸が形成されているので、この空洞に注入,成形さ
れるプロテクタの表面には無数の微視的な凹凸が形成さ
れ、いわゆる艶消しの状態になる。従って、指で触れる
などしても光沢の変化を生じない。
〔実施例〕
第1図は本発明に係るプロテクタ成形方法を創作する
ために行なった基礎的研究の1例を説明するための模式
的な断面図である。
第1図(A)に示すように、金型(A)12と金型
(B)13との間にランプハウジング1を挟みつけてイン
サートする。
上記の金型には、ランプハウジングのフランジ状部1b
の外周に位置せしめて空洞12aが設けられており、その
内周面はホーニング加工によって微視的凹凸が形成され
ている。
本例においては粒度60〜80の砥粒を圧縮空気で吹き付
けてホーリング加工を施した。従ってホーニング加工面
の微小凹凸は微視的なものであるが、添付図面において
はこの微視的凹凸を拡大して描いたものである。
第1図(B)に示すように上記の空洞12aに熱可塑性
エラストマ11を注入,固化させて金型から取り出すと、
第1図(C)に示すごとく、その表面に微視的凹凸を有
するプロテクタ14が形成される。
微視的凹凸を有しているため艶消しになっており、指
で触れるなどしても光沢の変化を生じない。
第2図は前記の研究に基づいて創作した本発明の実施
例を示し、前掲の第1図(B)に対応する図である。
本例では、金型(A)15と金型(B)16とにより空洞
15aが形成され、この空洞15aの内周面にホーニング加工
が施されている。本例の空洞15aは、注入された熱可塑
性エラストマ11がランプハウジング1のフランジ状部1b
の前面(図において上面)の外周側半分を覆うように構
成されている。
第3図は上記とさらに異なる実施例を示す。
本例では、金型(A)17と金型(B)18とにより空洞
17aが形成され、この空洞17aの内周面にホーリング加工
が施されている。本例の空洞17aは、注入された熱可塑
性エラストマ11がランプハウジング1のフランジ状部1b
の前面(図において上向きの面)と、同じく外周面(図
において右向きの面)と、同じく背面(図において下向
きの面)との全部を覆うように構成されている。
これらの実施例(第2図,第3図)において所期の目
的(指で触れた跡を目立たなくする)を達成するために
最小限必要なホーニング加工箇所は、金型の空洞の内面
のうち、ランプハウジングのフランジ状部の前面に対向
する面と、該フランジ状部の外周に対応する面との少な
くとも一部分である。その理由は、金型の内周面のうち
上記の箇所以外の面で形成されたプロテクタの面は外観
に現れないからである。
〔発明の効果〕
本発明に係る車両用灯具のプロテクタ成形方法によれ
ば、成形されたプロテクタに指先で触れるなどしても外
観に現れる箇所に光沢の変化を生ぜず、斑状の外観を呈
して商品価格を損うおそれが無い。
【図面の簡単な説明】 第1図(A)〜(C)は本発明に係るプロテクタ成形方
法を創作するための研究の1例における工程説明のため
の模式的な断面図である。 第2図および第3図はそれぞれ本発明方法の実施例の説
明図である。 第4図及び第5図は従来例の車両用灯具を示し、第4図
は全体的断面図、第5図は構成方法の説明図である。 第6図(A),(B)ないし第8図は先願に係る考案の
説明図である。 第9図ないし第11図は先願に係る発明の説明図である。 1,1′……ランプハウジング、1a……ホットメルト溝、1
c……透孔、2……前面レンズ、2a……脚、3……ホッ
トメルト、4……光源バルブ、5……車体パネル、6…
…従来例のプロテクタ、7……金型(A)、8……金型
(B)、9……先願の考案を適用して構成したプロテク
タ、9a……柱状部、10……レジスタ、11……熱可塑性エ
ラストマ、12……金型(A)、12a……空洞、13……金
型(B)、14……プロテクタ、15……金型(A)、15a
……空洞、16……金型(B)、17……金型(A)、17a
……空洞、18……金型(B)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F21Q 1/00 F21Q 1/00 J // B29L 31:30 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 33/38 - 33/42 B29C 39/10 B29C 39/26 - 39/34 B29C 45/14,45/26 F21Q 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製のランプハウジングのフランジ
    状部に接せしめてプロテクタを注入成形する方法におい
    て、 上記プロテクタの注入成形用金型の、プロテクタ成形用
    空洞の内面の、ランプハウジングのフランジ状部の前面
    に対向する面および該フランジ状部の外周に対向する面
    の少なくとも一部分にホーニング加工を施し、 熱可塑性エラストマによって前記のプロテクタを注入成
    形することを特徴とする車両用灯具のプロテクタ成形方
    法。
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