JP2976396B2 - 脱水反応用γ−アルミナ触媒およびこの触媒を用いるオレフィン類の製造方法 - Google Patents
脱水反応用γ−アルミナ触媒およびこの触媒を用いるオレフィン類の製造方法Info
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Description
低級アルコールを特定の触媒を用いて脱水し、オレフィ
ン類を製造する方法に関する。
は、アルコール類を硫酸のような強酸の存在下に脱水さ
せる方法が知られている。しかしながら、この方法は強
酸を使用するため耐酸性の製造装置を用いなければなら
ず、また、反応後に排出される廃硫酸の処理が困難なた
め近年では殆ど採用されない方法となった。
をクラッキングして製造する方法が主流である。例え
ば、エチレン、プロピレン、ブテン類、ブタジエン類な
どの工業的に重要なオレフィン類がこの方法で製造され
ている。
の多角化を図るため、あるいは、高純度のオレフィン類
を得るためにアルコール類を脱水してオレフィン類を製
造する方法が見直され、低級アルコールを脱水してオレ
フィン類を製造する方法が各種提案されている。
製造する方法(特公昭59−40057号公報、特公昭
59−19927号公報)、ターシャリーブタノールを
脱水して高純度イソブチレンを製造する方法(特公昭6
1−23771号公報、特開昭61−26号公報)等が
提案されている。また、エタノールを脱水してエチレン
を製造する場合に触媒としてアルミナ、シリカ、シリカ
アルミナ、ゼオライト類、固体燐酸等の固体酸触媒を使
用する方法が提案されている(特開昭64−34929
号公報)。
に強酸を触媒に用いる方法は耐食性の高価な製造装置を
用いなければならず、廃液の処理も困難となる。また、
生成したオレフィン類が強酸の存在下、反応して異性化
を起こしたり、重合して高分子量化を起こし目的外の化
合物になり収率を低下させる恐れがある。
う場合、アルコールの脱水反応は多大な吸熱反応である
ため、250〜300℃以上の反応温度が必要であり、
シリカアルミナ、ゼオライト類、固体燐酸等の固体酸触
媒は強酸性であるため、これらの触媒を用いた場合、生
成したオレフィン類が重合し重質化が起こり、オレフィ
ンの収率の低下を招き、また、重質物が触媒表面へ付着
して触媒活性の低下の原因となるため好ましくない。
ミナは弱酸性であり、生成したオレフィン類の重質化等
が起きず有利であるが、γ−アルミナは、加圧条件下、
300〜350℃で反応に使用した場合、結晶相の一部
がγ体から不活性なα体に転移し、触媒活性が大きく低
下することがわかった。さらに、この傾向は圧力が高い
ほど顕著であるため加圧条件ではγ−アルミナ触媒を工
業的に使用することが困難である。
ミナがα体に転移することが知られており、この転移を
抑制する手段として触媒にLa2 O3 、MgO、SiO
2 等の金属酸化物を第二成分として添加する方法が一般
に知られている。しかし、300℃程度の温度で結晶相
が転移する現象は全く知られておらず機構も不明のた
め、従来の高温での結晶転移を抑制する方法を適用する
ことは困難である。
可能であるが、生成する炭素数2〜4のオレフィン類は
常温常圧下では気体であり、蒸留などの精製を行なうた
めには液化することを必要とし、気体で得られると冷凍
機による冷却や昇圧機による加圧により液化を行なわな
ければならず、プロセス上の工程数が増え操作が煩雑に
なる上、経済的にも不利益である。
り、長期間に渡り、高収率、高選択率で低級アルコール
からオレフィンを製造しうる脱水反応用γ−アルミナ触
媒およびこの触媒を用いたオレフィン類の製造方法を提
供することにある。
コールを脱水してオレフィンを製造する方法を開発する
にあたり、固体酸触媒を用いることに着目し、鋭意検討
した結果本発明に至った。
での低級アルコールを脱水してオレフィン類を製造する
に当たり、SiO2 を0.5〜5重量%含有するγ−ア
ルミナ触媒を用いることを特徴とするオレフィン類の製
造方法である。
に、SiO2 を0.5〜5重量%含有させてγ−アルミ
ナのα体への転移を抑制する方法である。
出発原料に用いるアルコールは炭素数2〜4の低級アル
コールであり、エタノール、n−プロパノール、i−プ
ロパノール、n−ブタノール、i−ブタノールまたはこ
れらの混合物であり、第1アルコール、第2アルコー
ル、第3アルコールのいずれでもよい。
がある。この触媒は、γ−アルミナ触媒であり、SiO
2 を0.5〜5重量%、好ましくは0.5〜3重量%含
有する。SiO2 の量がこの範囲であると、酸性のため
生成物の重質化を起こすことなく、γ体からα体への結
晶相転移を抑制することができる。
は、SiO2 をγ−アルミナの製造段階または触媒とし
て使用する際にSiO2 を添加して行なう。SiO2 の
添加はγ−アルミナの製造段階のどの部分で行なっても
よい。例えばγ−アルミナの原料であるベーマイト、擬
ベーマイト等にSiO2 源を加えてもよく、更には、硫
酸アルミやアルミン酸ソーダー等のγ−アルミナの原料
の段階で加えてもよい。また最終製品としてこのγ−ア
ルミナの粉末に添加してもよい。SiO2 の添加効果を
充分にするためγ−アルミナ中にSiO2 をある程度均
一に分散させることが必要である。また、添加物は最終
的にSiO2 の形態になるのであれば、いかなるSiO
2 源を使用してもよい。例えばSiO2 のヒドロゲルや
ヒドロゾル、あるいはケイ酸エチル等のアルキル化合物
で添加することができる。
の転移抑制に効果があると知られているLa2 O3 やM
gO等の添加は逆に触媒を早く劣化させてしまうため、
出来る限り混入しないようにすることが好ましい。
法は特に限定されない。一般に知られている方法、例え
ば、硫酸アルミニウムとアルミン酸ソーダを混合する製
造方法や、有機アルミニウム化合物を加水分解する方
法、硫酸アルミニウムと炭酸カルシウムを混合する方法
等が挙げられる。γ−アルミナの他の物性としては、特
に限定されないが、好ましくは、平均細孔径50〜15
0Å、比表面積100〜350m2 /g、Na、Fe、
SO4 イオン等の不純物の総和が0.8重量%以下とす
るのがよい。
い。打錠成型してペレット状とし、固定床として用いて
もよい。触媒の前処理は特に必要ないが、焼成処理等の
前処理を行ってもよい。
チレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブ
テンである。好ましくは、エチレン、プロピレン、イソ
ブテンを製造する。
件は次の通りである。反応温度は150〜500℃、好
ましくは250〜400℃である。この範囲とする理由
は、反応が高収率で進行し、工業生産が可能なためであ
る。反応圧力は減圧、常圧、加圧の何れでもよいが、前
述のように精製する事を考慮すると生成するオレフィン
類が常温で液化する程度の加圧状態で反応を行うことが
好ましい。反応器への原料の供給量はLHSVとして
0.1〜20hr-1、好ましくは0.5〜10hr-1で
ある。この範囲とする理由は、これより小さいと生産性
が低く大きな装置が必要となり、これより大きいと反応
収率が低下し、生産物の分離回収にエネルギーを必要と
し経済的ではないからである。
ィンを系内から速やかに排出させるため、脱水反応に不
活性なガス状物質を混合させてもよい。この様なガス状
物質としては、例えば、窒素、ヘリウム、アルゴン、メ
タン、エタン、プロパン、ブタン等が例示される。ただ
し、水は触媒の結晶相転移を促進する恐れがあるので極
力存在させないことが好ましい。また、このガス状物質
には反応器に供給される前は液状物質であっても、反応
器内の反応条件下においてガス状になる物質が含まれ
る。この様な物質としては、例えば、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂
肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチ
ルベンゼン、クメン等の芳香族炭化水素類等が挙げられ
る。
応器に供給する場合に、その使用量は、通常、アルコー
ル1モルに対して0.05〜10モルの範囲が好まし
い。ガス状物質の使用量が多すぎると、反応生成物であ
るオレフィン類と水との混合物から、ガス状物質を分離
して再使用する必要が生じ、オレフィン類の製造コスト
が高くなるなどの経済的な不利益を生じる。
が好ましく、反応器の形式としては、粒状の触媒を用い
た固定床方式が好ましい。
具体的に説明するが、これらにより本発明はなんら制限
されるものではない。なお、γ−アルミナ触媒が結晶相
の転移を起こすかどうかについては、以下の簡単な方法
を用いて調べた。
〜50gをとり、これを200メッシュのSUS316
の網に包み、SUS316のコイル状充填剤(ヘリパッ
ク)と共に2000ccオートクレーブに充填する。こ
の時触媒はできだけ中央に位置するようにする。その
後、電気炉で400℃まで加熱し、高圧ポンプを用いて
水をフィードし、圧力を80kg/cm2G まであげる。6時
間後に触媒を取り出し、X線分析を行い結晶相を調べ
る。また、必要に応じて取り出した触媒の比表面積の測
定並びにオレフィン製造の触媒活性を評価する。
ニウム水溶液とアルミン酸ソーダ水溶液を混合し沈澱を
採取した。この沈澱にシリカゾル(商品名:スノーテッ
クス)を沈澱に対して3重量%添加した後、pHを13
に調節したアンモニア水溶液中で一昼夜撹拌した。沈澱
をろ別して水洗した後、電気炉で600℃、5時間焼成
した。得られたアルミナを分析した結果、SiO2 の含
有量は約2重量%であった。生成したアルミナは3mm
×3mmに打錠成型した。
ない以外は、触媒1の調整方法と同様に行って比較触媒
1を調製した。
ルミニウム水溶液とアルミン酸ソーダ水溶液を混合し沈
澱を採取した。この沈澱にシリカゾル(商品名:スノー
テックス)を沈澱に対して10重量%添加した後、pH
を13に調節したアンモニア水溶液で一昼夜撹拌した。
沈澱をろ別して水洗した後、電気炉で600℃、5時間
焼成した。得られたアルミナを分析した結果、SiO2
の含有量は約7重量%であった。生成したアルミナは3
mm×3mmに打錠成型した。
(商品名、住友化学:KHO−24)を粉砕して市販の
シリカゲル(関東化学製品)を3重量%添加し、適当量
の水を加えながら充分に乳鉢ですり混ぜた。これを3m
m×3mmに打錠成型した。
5.4mm、長さ50cmのSUS316製の縦型管状
反応管に触媒1を40cc充填し、電気炉の温度を32
0℃に設定した。イソプロパノールをLHSV1hr-1
で反応器塔頂部からフィードし、反応管内の圧力が18
kg/cm2G になるようにして反応を行なった。反応器下部
より排出される気液混合物を液相部と気相部に分離し
た。実験開始後、5時間経過したところ反応成績はイソ
プロパノール転化率90%、プロピレン選択率92%で
あった。副生成物はジイソプロピルエーテルであった。
試験を行なった。X線で測定した結果α体への転移は認
められなかった。この耐スチーム性試験後の触媒1を、
上述の実験で用いたと同様の反応器に40cc充填し
た。実施例1の反応条件と同様にして反応を行なった。
反応器下部より排出される気液混合物を液相部と気相部
に分離した。実験開始後、5時間経過したところで反応
成績はイソプロパノール転化率87%、プロピレン選択
率90%であった。副生成物はジイソプロピルエーテル
であった。
内径38.1mm、長さ4300mmのSUS316製
の縦型管状反応管に、触媒1を4550cc充填し、加
熱槽の温度を315℃に設定した。イソプロパノールを
LHSV1hr-1で反応器塔頂部からフィードし、反応
管内の圧力が18kg/cm2G になるようにして反応を行な
った。反応器下部より排出される気液混合物を液相部と
気相部に分離した。実験開始後、10時間経過したとこ
ろ反応成績はイソプロパノール転化率89%、プロピレ
ン選択率95%であった。副生成物はジイソプロピルエ
ーテルであった。さらに、実験開始後3000時間で
は、反応成績はイソプロパノール転化率85%、プロピ
レン選択率92%であった。反応終了後、抜きだした触
媒をX線で調べた結果、γ体のままであり、長時間の反
応後でも触媒のα体への転移がなく、活性の低下もない
ことがわかった。
し、反応条件を実施例1と同様にして反応を行なった。
反応器下部より排出される気液混合物を液相部と気相部
に分離した。実験開始後、5時間経過したところで反応
成績はイソプロパノール転化率73%、プロピレン選択
率88%であった。副生成物はジイソプロピルエーテル
であった。
ム性試験を行なったところ、X線で測定したα体への転
移は約30%であった。この耐スチーム性試験後の比較
触媒1を実施例1で用いたと同様の反応器で同様の反応
条件にして反応を行なった。反応器下部より排出される
気液混合物を液相部と気相部に分離した。実験開始後、
5時間経過したところでの反応成績はイソプロパノール
転化率48%、プロピレン選択率75%であった。副生
成物はジイソプロピルエーテルであった。耐水性試験に
よって触媒がα体に転移し、触媒活性が低下しているこ
とがわかった。
し、反応条件を実施例1と同様にして反応を行なった。
反応器下部より排出される気液混合物を液相部と気相部
に分離した。実験開始後、5時間経過したところで反応
成績はイソプロパノール転化率92%、プロピレン選択
率65%であった。副生成物は重質物であった。100
0時間後、イソプロパノール転化率は43%に低下し
た。取り出した触媒は、α体への転移はみられなかった
が表面にカーボンが多量に付着していた。
内径38.1mm、長さ4300mmのSUS316製
の縦型管状反応管に、比較触媒1を4550cc充填
し、加熱槽の温度を315℃に設定した。イソプロパノ
ールをLHSV1hr-1で反応器塔頂部からフィード
し、反応管内の圧力が18kg/cm2G になるように反応を
行なった。反応器下部より排出される気液混合物を液相
部と気相部に分離した。実験開始後、10時間経過した
ところで反応成績はイソプロパノール転化率84%、プ
ロピレン選択率90%であった。副生成物はジイソプロ
ピルエーテルであった。さらに、実験開始後3000時
間では、反応成績はイソプロパノール転化率54%、プ
ロピレン選択率84%であった。反応終了後、抜きだし
た触媒をX線で調べた結果、α体への転移が約20%起
きていた。
応器に40cc充填し、電気炉の温度を400℃に設定
した。エタノールをLHSV0.5hr-1で反応器塔頂
部からフィードし、反応管内の圧力が18kg/cm2G にな
るように反応を行なった。反応器下部より排出される気
液混合物を液相部と気相部に分離した。実験開始後、5
時間経過したところで、反応成績はエタノール転化率8
2%、エチレン選択率95%であった。副生成物はジエ
チルエーテルであった。
試験を行なった。X線で測定した結果α体への転移は認
められなかった。この耐スチーム性試験後の触媒2を上
述の実験で用いたと同様の反応器に40cc充填した。
反応条件を同様にして反応を行なった。反応器下部より
排出される気液混合物を液相部と気相部に分離した。実
験開始後、5時間経過したところで反応成績はエタノー
ル転化率79%、エチレン選択率91%であった。副生
成物はジエチルエーテルであった。
較触媒1を40cc充填した。反応条件を実施例2と同
様にして反応を行なった。反応器下部より排出される気
液混合物を液相部と気相部に分離した。実験開始後、5
時間経過したところで反応成績はエタノール転化率82
%、エチレン選択率94%であった。副生成物はジエチ
ルエーテルであった。
性試験を行なった。X線で測定した結果α体への転移は
約40%であった。この耐スチーム性試験後の比較触媒
1を、上述の実験で用いたと同様の反応器に40cc充
填した。反応条件を上記と同様にして反応を行なった。
反応器下部より排出される気液混合物を液相部と気相部
に分離した。実験開始後、5時間経過したところで反応
成績はエタノール転化率50%、エチレン選択率79%
であった。副生成物はジエチルエーテルであった。
応器に40cc充填し、電気炉の温度を300℃に設定
した。イソブタノールをLHSV 2hr-1で反応器塔
頂からフィードし、反応管の圧力が8kg/cm2G になるよ
うに反応を行なった。反応器下部より排出される気液混
合物を液相部と気相部に分離した。実験開始後、5時間
経過したところで、反応成績はイソブタノール転化率8
6%、イソブテン選択率92%であった。副生成物は、
ジイソブチルエーテルであった。
験を行なった。X線で測定した結果α体への転位は認め
られなかった。この耐スチーム性試験後の触媒1を上述
の実験で用いたと同様の反応器に40cc充填した。反
応条件を同様にして実験を行なった。反応器下部より排
出される気液混合物を液相部と気相部に分離した。実験
開始後、5時間経過したところで、反応成績はイソブタ
ノール転化率83%、イソブテン選択率90%であっ
た。副生成物は、ジイソブチルエーテルであった。
た反応器に40cc充填し、電気炉の温度を300℃に
設定した。イソブタノールをLHSV 2hr-1で反応
器塔頂からフィードし、反応管の圧力が8kg/cm2G にな
るように反応を行なった。反応器下部より排出される気
液混合物を液相部と気相部に分離した。実験開始後、5
時間経過したところで、反応成績はイソブタノール転化
率74%、イソブテン選択率87%であった。副生成物
は、ジイソブチルエーテルであった。
性試験を行なった。X線で測定した結果α体への転移は
約30%であった。この耐スチーム性試験後の比較触媒
1を上述の実験で用いたと同様の反応器に40cc充填
した。反応条件を同様にして実験を行なった。反応器下
部より排出される気液混合物を液相部と気相部に分離し
た。実験開始後、5時間経過したところで反応成績はイ
ソブタノール転化率52%、イソブテン選択率77%で
あった。副生成物はジイソブチルエーテルであった。
ら従来より長期間に渡り、高収率、高選択率でオレフィ
ンを製造することができる。得られる高純度のオレフィ
ンは各種の有機合成原料、ポリマー原料として有用であ
る。また、本発明の方法によれば、γ−アルミナを低級
アルコールの脱水触媒として、加圧条件下、300〜3
50℃の反応温度で長時間劣化させることなく使用する
ことができ工業的に非常に有用である。
Claims (5)
- 【請求項1】 SiO2 を0.5〜5重量%の量で含有
させてγ−アルミナのα体への転移を抑制した脱水反応
用γ−アルミナ触媒。 - 【請求項2】 前記γ−アルミナにSiO 2 を0.5〜
3重量%の量で含有させた請求項1に記載の脱水反応用
γ−アルミナ触媒。 - 【請求項3】 最終的にSiO 2 となりうるSiO 2 源
を添加して得られる請求項1または2に記載の脱水反応
用γ−アルミナ触媒。 - 【請求項4】 炭素数が2〜4の低級アルコールを脱水
反応させてオレフィン類を製造するに当たり、請求項1
〜3のいずれかに記載のγ−アルミナ触媒を用いること
を特徴とするオレフィン類の製造方法。 - 【請求項5】 前記脱水反応を、反応温度150〜50
0℃、生成するオレフィン類が常温で液化する程度の加
圧下で行う請求項4に記載のオレフィン類の製造方法。
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WO2024117599A1 (ko) * | 2022-12-01 | 2024-06-06 | 한국화학연구원 | 유기화합물로부터 산소를 선택적으로 제거하여 올레핀 및 파라핀 중 하나 이상의 탄화수소 화합물을 제조하는 rusn/sial 촉매 |
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JPH04247043A (ja) | 1992-09-03 |
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