JP2975361B1 - 眼鏡用のバネ蝶番 - Google Patents

眼鏡用のバネ蝶番

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JP2975361B1 JP10319616A JP31961698A JP2975361B1 JP 2975361 B1 JP2975361 B1 JP 2975361B1 JP 10319616 A JP10319616 A JP 10319616A JP 31961698 A JP31961698 A JP 31961698A JP 2975361 B1 JP2975361 B1 JP 2975361B1
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Abstract

【要約】 【課題】 眼鏡着用時においてテンプルを側頭部にフイ
ットさせる。又、テンプルの開閉を適切なこわさで行な
わせる。 【解決手段】 テンプル2の前側部分に設けた上下の連
結片3,5間にヨロイ6の後部分に設けた中間の連結片
7を嵌挿し、これらの連結片3,5,7を枢軸9により
連結して、テンプル2を折り畳み可能とする。又、前記
中間の連結片7の円弧状外周面35を弾性的に押圧する
弾性押圧部33を具えたバネ部材11をテンプル2に設
ける。展開状態にあるテンプル2は、弾性押圧部33の
押圧状態が保たれつつ折り畳み可能である。展開状態の
テンプル2が外方に開く際、ヨロイ6の後部がバネ部材
11を内方側に押圧してバネ部材11を弾性変形させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡着用時におい
てテンプルを側頭部にフイットさせ得ることに加え、テ
ンプルの開閉を適切なこわさで行なうことを可能とする
眼鏡用のバネ蝶番に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テンプルの側頭部に対する弾性の緩みや
顔における発汗等のために眼鏡がずり落ちやすい問題を
解決するために、側頭部へのフイット機構を具えたバネ
蝶番が提供されている。
【0003】該バネ蝶番は、例えば第35〜37図に示
すごとく、台座片aにジョイント片bを突設してなるヨ
ロイ側の蝶番部材cと、コイルバネdが組み込まれてな
るテンプル側の蝶番部材eとを締付け用ネジfを用いて
開閉可能に枢着した構成を有していた。
【0004】該テンプル側の蝶番部材eはより具体的に
は、第36〜37図に示すごとく、テンプルの長さ方向
に細長に形成され且つ一側が開放状態にあるケースg内
に、摺動体hの先端にジョイント片iを突設してなる摺
動部材jの前記摺動体hを納装し、且つ前記ケースgの
先端側部分において対向側壁k,kに係止ピンuを架設
すると共に、該係止ピンuと前記摺動体hの後端部分に
設けたバネ受け片mとの間にコイルバネdを装着し、こ
のコイルバネdの弾性圧縮に逆らう状態で摺動体hがケ
ースgから一定量引出し可能となるように構成されてい
た。
【0005】そして該テンプル側の蝶番部材eをテンプ
ルnに固着するには、該テンプルnの内面先端部分をケ
ースgの外側開口部と対向する部分において切除して凹
所oを形成し、ケースgの開口周縁部pを該凹所oの周
縁部qに当接させこの当接部においてロウ付けすること
により行っていた。ちなみに、テンプルnに凹所oを形
成することとしていたのは、ケースgの収容空所rと該
凹所oとの協働によってコイルバネ収容部を形成し、ケ
ースgの厚みを極力減ずるためであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のバネ蝶番は、前
記のように、ヨロイ側の蝶番部材cとテンプル側の蝶番
部材eとを締付け用ネジfを用いて開閉可能に連結し、
摺動体hを、コイルバネdの付勢作用を受けて摺動可能
とした摺動式のバネ蝶番であったが、次のような問題点
を有していた。
【0007】 前記バネ蝶番は、コイルバネdが装着
された摺動体hをケースg内に納めた構成であったた
め、例え図37に示すようにテンプルnに凹所oを設け
たとしても、箱型で一定の構成スペースを有するケース
gがテンプルnの内面側に大きく突出して目立ち、体裁
が悪い問題があった。
【0008】又近年においては、眼鏡の軽量化を重視し
て、細身のテンプルを具える眼鏡や、眼鏡レンズにテン
プルを直接連結した所謂ツーポイントと称されている縁
無眼鏡や、湾曲縁枠にレンズをコードで支持させた縁無
眼鏡等の、スリムな構成を有する眼鏡がもてはやされて
いるが、このようなスリムな眼鏡を構成する細身のテン
プルにあっては、取り付けスペースとの関係で前記箱型
のバネ蝶番を取り付けにくかった。例え取り付けられた
としても、大きさの面で細身のテンプルと不釣り合いで
あり、見た目の軽量感も重視される近年の眼鏡ファッシ
ョン化の要請に逆行するものであった。又前記構成のバ
ネ蝶番は、コイルバネの付勢力が強いために、テンプル
を弾性的に開いた際にレンズ側に大きな負担が掛かって
レンズリムが変形したり、レンズが割れる等の恐れもあ
った。
【0009】 又従来のバネ蝶番は、前記のように、
ヨロイ側の蝶番部材cとテンプル側の蝶番部材eとを締
付け用ネジfを用いて開閉可能に連結してなるものであ
ったが、テンプルの開閉動作の都度、ネジfに回転作用
が加わるために、眼鏡着用中にネジが緩んで、図35に
一点鎖線で示すようにテンプルnがその自重で不用意に
倒れ、このようなことが繰り返して生ずることによっ
て、テンプルnの端部分sがレンズリムtに衝突する時
の衝撃でレンズリムtのメッキが剥がれる恐れがあっ
た。又、レンズが損傷を受けたり、モダンが損傷を受け
たりする恐れもあった。
【0010】このように従来のバネ蝶番は、バネ作用に
よるテンプルのフイット性の向上は図られていても、そ
のバネ作用は、テンプルの不用意な倒れに伴う前記問題
点の解消とは全く無関係であった。
【0011】本発明は、前記各問題点に鑑みて開発され
たものであり、バネ蝶番の全体をコンパクトに構成する
独特の手段を採用すると共に、バネ蝶番を構成するバネ
の付勢力を、テンプルのフイット性向上と併せてテンプ
ルの不用意な倒れ防止にも有効に機能させるように構成
することを基本として前記問題点を解決し得る、眼鏡用
のバネ蝶番の提供を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る眼鏡
用のバネ蝶番(以下バネ蝶番という)は、テンプル側に
上下所要間隔を隔てて対向状態に設けられた上下の連結
片間に、ヨロイ側に設けた中間の連結片を嵌挿すると共
に、上下の連結片と中間の連結片とを枢軸により連結し
て、テンプルを所定の展開状態から折畳み可能とした眼
鏡用の蝶番において、前記中間の連結片の、前記枢軸を
中心とする円弧状外周面を前記ヨロイの内面側から弾性
的に押圧する弾性押圧部を具えたバネ部材をテンプル側
に設け、前記所定の展開状態にあるテンプルは前記弾性
的な押圧状態が保たれつつ折畳み可能且つ展開可能とな
されている。そして、前記弾性押圧部が前記円弧状外周
面に押圧状態で接触しながら行われる前記テンプルの折
畳み及び展開は、前記バネ部材の弾性変形を生じさせな
いで行われるようになされている。又、前記所定の展開
状態にあるテンプルが外方に開く際に、前記ヨロイの後
部が前記バネ部材をその外面側から内方に向けて押圧し
該バネ部材を弾性変形させるように構成したことを特徴
とするものである。
【0013】前記バネ部材はバネ性を有する線状に形成
し、その前側部分を前記弾性押圧部とし、その後端部分
乃至後端寄りの部位をテンプル側に取り付けるのがよ
い。この場合、前記弾性押圧部の、前記円弧状外周面に
接する部分は、該円弧状外周面に面接触する湾曲面に形
成するのがよい。
【0014】又本発明に係るバネ蝶番の他の態様は、ヨ
ロイ側に上下所要間隔を隔てて対向状態に設けられた上
下の連結片間に、テンプル側に設けた中間の連結片を嵌
挿すると共に、上下の連結片と中間の連結片とを枢軸に
より連結して、テンプルを所定の展開状態から折畳み可
能とした眼鏡用の蝶番において、前記中間の連結片の、
前記枢軸を中心とする円弧状外周面を前記テンプルの内
面側から弾性的に押圧する弾性押圧部を具えたバネ部材
をヨロイ側に設け、前記所定の展開状態にあるテンプル
は前記弾性的な押圧状態が保たれつつ折畳み可能且つ展
開可能となされている。そして、前記弾性押圧部が前記
円弧状外周面に押圧状態で接触しながら行われる前記テ
ンプルの折畳み及び展開は、前記バネ部材の弾性変形を
生じさせないで行われるようになされている。又、前記
所定の展開状態にあるテンプルが外方に開く際に、前記
テンプルの前部が前記バネ部材をその外面側から内方に
向けて押圧し該バネ部材を弾性変形させるように構成し
たことを特徴とするものである。
【0015】前記バネ部材はバネ性を有する線状に形成
し、その後側部分を前記弾性押圧部とし、その前端部分
乃至前端寄りの部位をヨロイ側に取り付けるのがよい。
この場合、前記弾性押圧部の、前記円弧状外周面に接す
る部分は、該円弧状外周面に面接触する湾曲面に形成す
るのがよい。
【0016】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕 図1において本発明に係るバネ蝶番1は、レンズLにテ
ンプル2を直接連結する所謂ツーポイントと称されてい
る縁無眼鏡Gを構成するために応用されている。その全
体的な構成を図1〜6に基づいて説明すれば、テンプル
2の前側部分において上下所要間隔を隔てて対向状態に
設けられた上下の連結片3,5間に、例えばL字状に屈
曲したヨロイ6の後部分に設けた中間の連結片7を嵌挿
すると共に、これらの連結片3,5,7を、先端部分8
が図4に示すようにかしめられるかしめピン9aとして
の枢軸9(図3)で連結することにより、該テンプル2
を、眼鏡の後方に突出する図5の展開状態から同図に一
点鎖線で示す如く眼鏡フロント10に重なるように折畳
み可能に構成されている。そして、組み込まれたバネ部
材11の付勢作用によりテンプル2が適切なこわさで開
閉できるようになされ、又前記展開状態にあるテンプル
2が、図7に示すように、前記バネ部材11の付勢作用
に逆らって外方に所要角度分開くことができるように構
成されている。
【0017】前記テンプル2のより具体的な構成は、図
2〜3、図5に示すように、その前側部分が、上下対向
する突出片12,13からなり、その間が開放溝15と
して構成されると共に、該上下の突出片12,13の後
側には、内側に開放して前後に長い長凹溝16が設けら
れている。そして、前記上下の突出片12,13の前端
部分が前記連結片3,5とされ、該連結片3,5には軸
孔17,19(図3〜4)が同心に設けられている。
【0018】又前記ヨロイ6の後部分の内面側には前記
中間の連結片7が突設されると共に、該連結片7には、
前記軸孔17,19と位置合わせして軸孔20が設けら
れている。そして、位置合わせされた軸孔17,19,
20に前記枢軸9が挿通せしめられることにより前記テ
ンプル2が折畳み可能となされ、テンプル2が展開した
状態において、ヨロイの後部21が、図1、図5に示す
ように、前記テンプルに設けた開放溝15にその外側か
ら嵌まり合う。
【0019】又該ヨロイ6の内側には、図3、図5に示
すように、前記中間の連結片7の後側に位置させて規制
突部22が設けられると共に、該規制突部22の後側に
続けて押圧突部23が設けられている。
【0020】前記バネ部材11は、図2〜3、図5に示
すように、βチタン等のバネ性を有する線材を所要長さ
に切断しこれに所要の加工を施して構成されており、前
記長凹溝16に納まる部分24には、その後端寄り部位
に取付け部25が膨設されている。そして、該取付け部
25に貫設した挿通孔26を挿通するビス27で、前記
長凹溝16の上下の溝壁部29,30に固定され且つ、
前記納まる部分24の外面31が、図5に示すように前
記長凹溝16の底面32に当接することによって、バネ
部材11の、前記ビス27の軸線回りの回転が阻止され
ている。又図2、図5に示すように、該バネ部材11
の、内側に稍屈曲した前側部分をなす弾性押圧部33
が、前記中間の連結片7の、前記軸孔20の孔心を中心
とした(枢軸9を中心とした)円弧状外周面35を、前
記ヨロイの内面側から弾性的に押圧する。なお本実施の
形態においては、前記弾性押圧部33の、前記円弧状外
周面35に接する部分が、該円弧状外周面35に面接触
する湾曲面36に形成されている。
【0021】そして、眼鏡後方に突出する展開状態のテ
ンプル2は、図5に示すように、ヨロイ6に設けた前記
規制突部22が前記バネ部材11の前側部分の外面37
に当接することによって該展開状態で保持される。該展
開状態にあるテンプル2は、図5に一点鎖線で示すよう
に、前記弾性的な押圧状態が保たれつつ所要の摩擦力が
作用されて折畳み可能であり、従ってテンプル2は一定
のこわさで開閉できる。この折り畳みの途中の状態を図
6に拡大して示す。
【0022】前記展開状態にあるテンプル2は、図7に
示すように、バネ部材11の付勢作用に逆らって、外方
に所要角度分、弾性的に開くことができる。その開き始
めにおいては、前記規制突部22がバネ部材11を内方
に押圧し該バネ部材11を弾性変形させる。図5は、内
方への押圧直前の状態を示す。その後は図7に示すよう
に、規制突部22と押圧突部23とが協働して或いは該
押圧突部23が単独で、バネ部材11を内方に押圧し該
バネ部材11を弾性変形させる。
【0023】かかる構成を有するバネ蝶番1を構成する
には、図2、図5に示すように、テンプル側に設けた前
記上下の連結片3,5間にヨロイ側に設けた中間の連結
片7を嵌挿し、前記軸孔17,19,20を同心に合致
させ、これらの軸孔に前記枢軸9を挿通して3個の連結
片3,5,7を連結するのであるが、その際、前記弾性
押圧部33は、その自由状態においては図8に示すよう
に前記上下の連結片3,5間に入り込んだ状態となるた
めに、上下の連結片3,5間に中間の連結片7を単に嵌
め入れただけでは、連結片7の軸孔20が上下の軸孔1
7,19と同心には合致しない。そのため、前記バネ部
材11の弾性押圧部33を内方向に弾性的な押圧状態と
して、中間の連結片7を上下の連結片3,5に組み合わ
せる必要がある。本実施の形態においては前記のよう
に、バネ部材11の弾性押圧部33に、中間の連結片7
の円弧状外周面35に面接触する湾曲面36を形成して
いるため、該湾曲面36は、上下の連結片3,5と中間
の連結片7とを組み合わせて軸孔17,19,20を同
心に合致させる際において、弾性押圧部33と円弧状外
周面35相互が滑るのを防止する。従ってこれにより、
上下の連結片3,5間への中間の連結片7の嵌挿及び3
者の枢軸9による連結を容易化し得る。
【0024】そして、このように構成されたバネ蝶番1
を具える眼鏡にあっては、前記テンプル2を図6に示す
ように外方に開く際、バネ部材11の付勢作用によって
内側へのバネ作用が働き、これによりテンプル2が側頭
部にフイットすることとなる。
【0025】なお、前記バネ部材11の太さを所要に設
定することによって、用いるテンプルの太さに応じた適
切な付勢力を得ることができる。
【0026】〔第2の実施の形態〕 図9は、第1の実施の形態で示したと同様の縁無眼鏡G
において、バネ部材11をテンプル側に設けたバネ蝶番
1の他の態様を示すものである。該バネ蝶番1の全体的
な構成を図9〜14に基づいて説明すれば、テンプル2
の前側部分において上下所要間隔を隔てて対向状態に設
けられた上下の連結片3,5間に、例えばL字状に屈曲
したヨロイ6の後部分に設けた中間の連結片7を嵌挿す
ると共に、これらの連結片3,5,7を、先端部分8が
図4に示すと同様にかしめられるかしめピン9aとして
の枢軸9(図11)で連結することにより、該テンプル
2を、眼鏡の後方に突出する図12の展開状態から同図
に一点鎖線で示す如く眼鏡フロント10に重なるように
折畳み可能に構成されている。そして、組み込まれたバ
ネ部材11の付勢作用によりテンプル2が適切なこわさ
で開閉できるようになされ、又前記展開状態にあるテン
プル2が、図14に示すように、前記バネ部材11の付
勢作用に逆らって外方に所要角度分開くことができるよ
うに構成されている。
【0027】前記テンプル2のより具体的な構成は、図
10〜12に示すように、その前側部分が、上下対向す
る突出片12,13からなり、その間が開放溝39とし
て構成されている。前記第1の実施の形態のバネ蝶番と
の比較では、前記長凹溝16の底面部40(図1、図
5)を切除した構成を有しており、上下の突出片12,
13の突出長さが前記に比して長くなっている。
【0028】そして、前記上下の突出片12,13の前
端部分が前記連結片3,5とされ、該連結片3,5には
軸孔17,19(図11)が同心に設けられている。
【0029】又前記ヨロイ6の後部分の内面側には前記
中間の連結片7が突設されると共に、該連結片7には、
前記軸孔17,19と位置合わせして軸孔20が設けら
れている。そして、位置合わせされた軸孔17,19,
20に前記枢軸9が挿通せしめられることにより前記テ
ンプル2が折畳み可能となされ、テンプル2が展開した
状態において、ヨロイの後部21が、図9、図12に示
すように、前記テンプルに設けた開放溝39にその外側
から嵌まり合う。
【0030】又該ヨロイ6の内側には、図11〜12に
示すように、前記中間の連結片7の後側に位置させて規
制突部22が設けられると共に、該規制突部22の後側
に続けて押圧突部23が設けられている。
【0031】前記バネ部材11は、図10〜12に示す
ように、βチタン等のバネ性を有する線材を所要長さに
切断しこれに所要の加工を施して構成されており、前記
開放溝39に納まる部分24の後端部分はU字状屈曲部
41とされており、その内側の半円形孔42を挿通する
ビス43で、前記開放溝39の上下の溝壁部45,46
に固定され且つ、該記U字状屈曲部41の後端面47が
前記開放溝の溝底49に当接状態に係合することによっ
て、バネ部材11の前記ビス43の軸線回りの回転が阻
止されている。又図10、図12に示すように、該バネ
部材11の、内側に稍屈曲した前側部分をなす弾性押圧
部33が、前記中間の連結片7の、前記軸孔20の孔心
を中心とした(枢軸9を中心とした)円弧状外周面35
を、前記ヨロイの内面側から弾性的に押圧する。なお本
実施の形態においては、前記弾性押圧部33の、前記円
弧状外周面35に接する部分が、該円弧状外周面35に
面接触する湾曲面36に形成されている。
【0032】そして、眼鏡後方に突出する展開状態のテ
ンプル2は、図12に示すように、ヨロイ6に設けた前
記規制突部22が前記バネ部材11の前側部分の外面3
7に当接することによって該展開状態で保持される。該
展開状態にあるテンプル2は、図12に一点鎖線で示す
ように、前記弾性的な押圧状態が保たれつつ所要の摩擦
力が作用されて折畳み可能であり、従ってテンプル2は
一定のこわさで開閉できる。この折り畳みの途中の状態
を図13に拡大して示す。
【0033】前記展開状態にあるテンプル2は、図14
に示すように、バネ部材11の付勢作用に逆らって、外
方に所要角度分、弾性的に開くことができる。その開き
始めにおいては、前記規制突部22がバネ部材11を内
方に押圧し該バネ部材11を弾性変形させる。図12
は、内方への押圧直前の状態を示す。その後は図14に
示すように、規制突部22と押圧突部23とが協働して
或いは該押圧突部23が単独で、バネ部材11を内方に
押圧し該バネ部材11を弾性変形させる。
【0034】かかる構成を有するバネ蝶番1を構成する
には、図10、図12に示すように、テンプル側に設け
た前記上下の連結片3,5間にヨロイ側に設けた中間の
連結片7を嵌挿し、前記軸孔17,19,20を同心に
合致させ、これらの軸孔に前記枢軸9を挿通して3個の
連結片3,5,7を連結するのであるが、その際、前記
弾性押圧部33は、その自由状態においては図15に示
すように前記上下の連結片3,5間に入り込んだ状態に
なるために、上下の連結片3,5間に中間の連結片7を
単に嵌め入れただけでは、連結片7の軸孔20が上下の
軸孔17,19と同心には合致しない。そのため、前記
バネ部材11の弾性押圧部33を内方向に弾性的な押圧
状態として、中間の連結片7を上下の連結片3,5に組
み合わせる必要がある。
【0035】本実施の形態においては前記のように、バ
ネ部材11の弾性押圧部33に、中間の連結片7の円弧
状外周面35に面接触する湾曲面36を形成しているた
め、該湾曲面36は、上下の連結片3,5と中間の連結
片7とを組み合わせて軸孔17,19,20を同心に合
致させる際において、弾性押圧部33と円弧状外周面3
5相互が滑るのを防止する。従ってこれにより、上下の
連結片3,5間への中間の連結片7の嵌挿及び3者の枢
軸9による連結を容易化し得る点は前記と同様である。
【0036】そして、このように構成されたバネ蝶番1
を具える眼鏡にあっては、前記テンプル2を図14に示
すように外方に開く際、バネ部材11の付勢作用によっ
て内側へのバネ作用が働き、これによりテンプル2が側
頭部にフイットすることとなる。
【0037】なお、前記バネ部材11の太さを所要に設
定することによって、用いるテンプルの太さに応じた適
切な付勢力を得ることができる。なお前記バネ部材11
の長さが長いために、前記規制突部22や押圧突部23
によるバネ部材11の押圧時の付勢力が弱い場合は、図
10、図12、図14に示すように、バネ部材11の中
間部分の内側を、前記開放溝39の上下の溝壁部45,
46に固定された支持ピン50で支持せしめ、バネ部材
11の前側をなす比較的短い部分51(図14)の発揮
する付勢力を大きくするのがよい。
【0038】〔第3の実施の形態〕 図16は、本発明に係るバネ蝶番1のその他の態様を示
すものであり、湾曲縁枠44にレンズLをコード48で
支持させた縁無眼鏡Gを構成するために応用されてい
る。その全体的な構成を図16〜21に基づいて説明す
れば、例えばL字状に折曲したヨロイ6の後側部分にお
いて上下所要間隔を隔てて対向状態に設けられた上下の
連結片3,5間に、テンプルの前部分に設けた中間の連
結片7を嵌挿すると共に、これらの連結片3,5,7
を、前記と同様のかしめピン9aとしての枢軸9(図1
8)で連結することにより、該テンプル2を、眼鏡の後
方に突出する図19の展開状態から同図に一点鎖線で示
すように眼鏡フロント10に重なるように折畳み可能に
構成されている。そして、組み込まれたバネ部材11の
付勢作用によりテンプル2が適切なこわさで開閉できる
ようになされ、又前記展開状態にあるテンプル2が、図
21に示すように、前記バネ部材11の付勢作用に逆ら
って外方に所要角度分開くことができるように構成され
ている。
【0039】前記ヨロイ6のより具体的な構成は、その
後側部分が、上下対向する突出片52,53からなり、
その間が開放溝55として構成されている。そして、前
記上下の突出片52,53の後端部分が連結片3,5と
され、該連結片3,5には軸孔17,19(図18)が
同心に設けられている。
【0040】又前記テンプル2の前部分の内面側には前
記中間の連結片6が突設されると共に、該連結片7に
は、前記軸孔17,19と位置合わせして軸孔20が設
けられている。そして、位置合わせされた軸孔17,1
9,20に前記枢軸9が挿通せしめられることにより前
記テンプル2が折畳み可能となされ、テンプル2が展開
した状態において、図16、図19に示すように、テン
プルの前端部分56が、前記ヨロイ6に設けた開放溝5
5の後側部分57にその外側から嵌まり合う。
【0041】そして該テンプル2の内側には、前記中間
の連結片7の前側に位置させて規制突部59が設けられ
ると共に、該規制突部59の前側に続けて押圧突部60
が設けられている。
【0042】前記バネ部材11は、図17〜19に示す
ように、βチタン等のバネ性を有する線材を所要長さに
切断しこれに所要の加工を施して形成された略L字状を
呈しており、前記開放溝55に納められている。そして
その前端部分をなす膨出部61の前端62が前記開放溝
55の溝底63に係合せしめられ、該膨出部61に貫設
した挿通孔64を挿通するビス65の上下端が、前記開
放溝55の上下の溝壁部66,67に固定されることに
よって、バネ部材11の前記ビス65の軸線回りの回転
が阻止されている。
【0043】又該バネ部材11の、内側に屈曲した前端
部分をなす弾性押圧部33が、前記中間の連結片7の、
前記軸孔20の孔心を中心とした(枢軸9を中心とし
た)円弧状外周面35を、前記テンプルの内面側から弾
性的に押圧する。なお本実施の形態においては、前記弾
性押圧部33の、前記円弧状外周面35に接する部分
が、該円弧状外周面35に面接触する湾曲面36に形成
されている。
【0044】そして、眼鏡後方に突出する展開状態のテ
ンプル2は、図19に示すように、その規制突部59が
前記バネ部材11の後側部分の外面69に当接すること
によって該展開状態で保持される。該展開状態にあるテ
ンプル2は、前記弾性的な押圧状態が保たれつつ所要の
摩擦力が作用されて折畳み可能であり、従ってテンプル
2は一定のこわさで開閉できる。この折り畳みの途中の
状態を図20に拡大して示す。
【0045】前記展開状態にあるテンプル2は、前記の
ように、バネ部材11の付勢作用に逆らって、外方に所
要角度分、弾性的に開くことができる。その開き始めに
おいては、前記規制突部59がバネ部材11を内方に押
圧し該バネ部材11を弾性変形させる。図19は、内方
への押圧直前の状態を示す。その後は図21に示すよう
に、規制突部59と押圧突部60とが協働して或いは該
押圧突部60単独で、バネ部材11を内方に押圧し該バ
ネ部材11を弾性変形される。
【0046】かかる構成を有するバネ蝶番1を構成する
には、ヨロイ側に設けた前記上下の連結片3,5間にテ
ンプル側に設けた中間の連結片7を嵌挿し、前記軸孔1
7,19,20を同心に合致させ、これらの軸孔に前記
枢軸9を挿通して、3個の連結片3,5,7を連結する
のであるが、その際、前記弾性押圧部33は、その自由
状態においては、図22に示すように前記上下の連結片
3,5間に入り込んだ状態となるために、上下の連結片
3,5間に中間の連結片7を単に嵌め入れただけでは、
連結片7の軸孔20が上下の軸孔17,19と同心には
合致しない。そのため、前記バネ部材11の弾性押圧部
33を内方向に弾性的な押圧状態として、中間の連結片
7を上下の連結片3,5に組み合わせる必要がある。本
実施の形態においては前記のように、バネ部材11の弾
性押圧部33に、中間の連結片7の円弧状外周面35に
面接触する湾曲面36を形成しているため、該湾曲面3
6は上下の連結片3,5と中間の連結片7とを組み合わ
せて軸孔17,19,20を同心に合致させる際におい
て、弾性押圧部33と円弧状外周面35相互が滑るのを
防止する。従ってこれにより、上下の連結片3,5間へ
の中間の連結片7の嵌挿を及び3者の枢軸9による連結
を容易化し得る点は前記と同様である。
【0047】そして、このように構成されたバネ蝶番1
を具える眼鏡にあっては、前記テンプル2を図21に示
すように外方に開く際、バネ部材11の付勢作用によっ
て内側へのバネ作用が働き、これによりテンプル2が側
頭部にフイットすることとなる。
【0048】なお本実施の形態における場合も、前記バ
ネ部材11の太さを所要に設定することによって、用い
るテンプルの太さに応じた適切な付勢力を得ることがで
きる。
【0049】〔その他の実施の形態〕 上下の連結片3,5と中間の連結片7とを連結する
枢軸9は、前記のようなかしめピン9aやネジを以って
構成できる他、図23に示すような頭部付のピン9b
や、図27に示すような、中間部分に突部70が周設さ
れた突部付のピン9c、図31に示すような、中間部分
に凹溝71が周設された凹溝付のピン9d等、各種のも
のを採用できる。これを、例えば前記第1の実施の形態
に示す縁無眼鏡Gのバネ蝶番1の変形態様として具体的
に示せば次のようである。
【0050】図24は、図23に示すような、同径の軸
部72の両端にそれよりも大径の頭部73を設けた頭部
付のピン9bを用いて、連結片3,5,7を連結した構
成を示す。この場合、上下の連結片3,5及び中間の連
結片7には、図25に示すように、前記軸部72の径よ
りも稍大径で前記頭部73の径に等しい軸孔75,7
6,77が設けられており、上下の軸孔75,76に
は、前記頭部73を納めるための、頭部径よりも稍大径
の収容孔部77が段差78を介して連設されている。そ
して前記頭部付のピン9bは、孔心が合致した軸孔7
5,76,77に図25に示すように挿入せしめられ、
前記頭部73が前記収容孔部77内に位置せしめられ
る。そして、前記バネ部材11の弾性押圧部33が図2
4に示すように中間の連結片7の円弧状外周面35を弾
性的に押圧することにより、図26に示すように、該連
結片7の軸孔77の内面79に押されて前記軸部72が
移動せしめられ、その結果、前記上下の頭部の裏面8
0,80の、前記移動方向の先側をなす部分80a,8
0aが前記段差78と係合し、頭部付のピン9bは抜け
止めされることになる。
【0051】又図28は、図27に示すような、軸部8
1の外周面の、前記中間の連結片7の軸孔86に挿通状
態となる部分に、突部70が周方向に連続して設けられ
た突部付ピン9cを用いて、連結片3,5,7を連結し
た構成を示す。この場合、上下の連結片3,5及び中間
の連結片7には、図29に示すように、前記軸部81の
径よりも稍大径の軸孔83,85,86が設けられてい
る。そして前記突部付のピン9cは、孔心が合致した軸
孔83,85,86に図29に示すように挿入せしめら
れる。そして、前記バネ部材11の弾性押圧部33が図
28に示すように中間の連結片7の円弧状外周面35を
弾性的に押圧することにより、該連結片7の軸孔86の
内面87に押されて前記軸部81が移動せしめられ、上
下の軸孔83,85と中間の軸孔86とが位置ずれす
る。その結果図30に示すように、前記突部70の、前
記移動方向の先側をなす部分70aが上下の連結片3,
5間に嵌まり込んだ状態となり、突部付のピン9cは抜
け止めされることになる。
【0052】更に図32は、図31に示すような、軸部
89の外周面の、前記中間の連結片7の軸孔93に挿通
状態となる部分に、凹溝71を周方向に連続して設けた
凹溝付のピン9dを用いて連結片3,5,7を連結した
構成を示す。この場合、上下の連結片3,5及び中間の
連結片7には、図33に示すような、前記軸部89の径
よりも稍大径の軸孔91,92,93が設けられてい
る。そして前記凹溝付のピン9dは、孔心が合致した軸
孔91,92,93に図33に示すように挿入せしめら
れる。そして前記バネ部材11の弾性押圧部33が図3
2に示すように中間の連結片7の円弧状外周面35を弾
性的に押圧することにより、該連結片7の軸孔93の内
面95に押されて前記軸部89が移動せしめられ、上下
の軸孔91,92と中間の軸孔93とが位置ずれする。
その結果図34に示すように、前記軸孔93の周縁部分
96の、前記移動方向の手前側をなす部分96aが前記
凹溝71に嵌まり込んだ状態となり、凹溝付のピン9d
は抜け止めされることになる。
【0053】 本発明において前記バネ部材11は、
前記のように線状を呈するものには特定されない。
【0054】 テンプル又はヨロイへの前記バネ部材
11の端部分の取り付け手段は、前記ネジ止め手段の
他、前記かしめピンを用いる取付手段、ロウ付や接着の
手段等の各種の手段を採用できる。
【0055】
【発明の効果】本発明に係るバネ蝶番は、従来のバネ蝶
番と同様に、眼鏡着用時においてテンプルを側頭部にフ
イットさせ、又、着用眼鏡に物が当たった場合等におい
てはテンプルを弾性的に拡開させてレンズ側の破損防止
を達成せしめるのはもとより、以下の如き優れた効果を
奏する。
【0056】 本発明に係るバネ蝶番は、従来の摺動
方式のバネ蝶番とは異なり、バネ部材の弾性変形のみを
利用するものであるため、その構造が簡素でありコンパ
クトに構成できる。且つ、製造能率の向上と製造コスト
の低減も期し得る。そしてこのようにコンパクトに構成
できることから、細身のテンプルに対しても体裁よく付
設できると共に、バネ部材の太さの変更等によってその
付勢力を所要に設定することにより、テンプルに応じた
適切な付勢作用を発揮させることができる。このような
ことから細身のテンプルにあっても、その弾性的な拡開
がレンズ側に無理な力を作用させない。このようにレン
ズ側に無理な力を作用させないことから、眼鏡レンズに
テンプルを直接連結する所謂ツーポイントと称されてい
る縁無眼鏡や、湾曲縁枠にレンズをコードで支持させる
縁無眼鏡等のスリムな構成を有する眼鏡であっても、レ
ンズの割れを生じさせたり湾曲縁枠の屈曲変形を生じさ
せる等の恐れを防止できることとなる。かかることから
本発明は、細身のテンプルを具える眼鏡枠に対して特に
効果的であり、そのファッション性の向上と併せて機能
性向上を達成できることとなる。
【0057】 本発明に係るバネ蝶番を構成する前記
バネ部材は、その弾性押圧部が前記中間の連結片の円弧
状外周面を弾性的に押圧する構成であるため、眼鏡後方
への所定の展開状態にあるテンプルを、前記弾性的な押
圧状態を保ちつつ適切なこわさで開閉できる。かかるこ
とから、従来のようなテンプルの不用意な倒れを防止で
き、それに基づくレンズリムのメッキの剥がれやレンズ
損傷、モダン損傷を防止できることになる。
【0058】 特に前記第2の実施の形態や第3の実
施の形態おける如く、バネ部材が眼鏡側方から長く見え
るように構成するときは、該バネ部材に適宜着色を施す
等によって、バネ部材を眼鏡デザインの一部に組み込む
こともできる。
【0059】 バネ部材の弾性押圧部の、中間の連結
片の前記円弧状外周面に接する部分を、該円弧状外周面
に面接触する湾曲面に形成する場合は、本発明に係るバ
ネ蝶番を構成するに際し、上下の連結片間に中間の連結
片を嵌挿し夫々の軸孔を同心に合致させ、これらの軸孔
に枢軸を挿通して3個の連結片を連結するとき、バネ部
材の弾性押圧部と中間の連結片の円弧状外周面相互が滑
るのを防止できる。従ってこれにより、上下の連結片間
への中間の連結片の嵌挿及び三者の枢軸による連結を容
易化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバネ蝶番を外側から見た斜視図で
ある。
【図2】その内側から見た斜視図である。
【図3】その分解斜視図である。
【図4】上下の連結片と中間の連結片とをかしめピンで
枢着した状態を示す断面図である。
【図5】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図であ
る。
【図6】テンプルの折り畳みの途中状態を示す一部断面
平面図である。
【図7】テンプルがバネ部材の付勢作用に逆らって外方
に開いた状態を示す一部断面平面図である。
【図8】上下の連結片間への中間の連結片の嵌挿要領を
説明する断面図である。
【図9】本発明に係るバネ蝶番を外側から見た斜視図で
ある。
【図10】その内側から見た斜視図である。
【図11】その分解斜視図である。
【図12】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図13】その折り畳みの途中状態を示す一部断面平面
図である。
【図14】展開状態にあるテンプルをバネ部材の付勢作
用に逆らって外方に所要角度開いた状態を示す一部断面
平面図である。
【図15】上下の連結片間への中間の連結片の嵌挿要領
を説明する平面図である。
【図16】本発明に係るバネ蝶番のその他の態様を外側
から見た斜視図である。
【図17】その内側から見た斜視図である。
【図18】その分解斜視図である。
【図19】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図20】テンプルの折り畳みの途中状態を示す一部断
面平面図である。
【図21】展開状態にあるテンプルをバネ部材の付勢作
用に逆らって外方に開いた状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図22】上下の連結片間への中間の連結片の嵌挿要領
を説明する平面図である。
【図23】頭部付のピンからなる枢軸を示す斜視図であ
る。
【図24】その枢軸を用いて上下の連結片と中間の連結
片とを連結した状態を示す平面図である。
【図25】孔心が合致した上下の軸孔と中間の軸孔に頭
部付のピンを挿通状態にした断面図である。
【図26】頭部付のピンの抜け止め状態を示す断面図で
ある。
【図27】突部付のピンからなる枢軸を示す斜視図であ
る。
【図28】その枢軸を用いて上下の連結片と中間の連結
片とを連結した状態を示す平面図である。
【図29】孔心が合致した上下の軸孔と中間の軸孔に突
部付のピンからなる枢軸を挿通状態とした断面図であ
る。
【図30】突部付のピンからなる枢軸で上下の連結片と
中間の連結片とを連結した状態を示す断面図である。
【図31】凹溝付のピンからなる枢軸を示す斜視図であ
る。
【図32】その枢軸を用いて上下の連結片と中間の連結
片を連結した状態を示す平面図である。
【図33】孔心が合致した上下の軸孔と中間の軸孔に凹
溝付のピンからなる枢軸を挿入状態とした断面図であ
る。
【図34】その枢軸で上下の連結片と中間の連結片を連
結した状態を示す断面図である。
【図35】従来のバネ蝶番をその問題点と共に示す斜視
図である。
【図36】従来のバネ蝶番の構成を説明する断面図であ
る。
【図37】従来のバネ蝶番の構成を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 バネ蝶番 2 テンプル 3 連結片 5 連結片 6 ヨロイ 7 連結片 9 枢軸 11 バネ部材 33 弾性押圧部 35 円弧状外周面 36 湾曲面

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テンプル側に上下所要間隔を隔てて対向
    状態に設けられた上下の連結片間に、ヨロイ側に設けた
    中間の連結片を嵌挿すると共に、上下の連結片と中間の
    連結片とを枢軸により連結して、テンプルを所定の展開
    状態から折畳み可能とした眼鏡用の蝶番において、前記
    中間の連結片の、前記枢軸を中心とする円弧状外周面を
    前記ヨロイの内面側から弾性的に押圧する弾性押圧部を
    具えたバネ部材をテンプル側に設け、前記所定の展開状
    態にあるテンプルは前記弾性的な押圧状態が保たれつつ
    折畳み可能且つ展開可能となされ、前記弾性押圧部が前
    記円弧状外周面に押圧状態で接触しながら行われる前記
    テンプルの折畳み及び展開は、前記バネ部材の弾性変形
    を生じさせないで行われるようになされており、又、前
    記所定の展開状態にあるテンプルが外方に開く際に、前
    記ヨロイの後部が前記バネ部材をその外面側から内方に
    向けて押圧し該バネ部材を弾性変形させるように構成し
    たことを特徴とする眼鏡用のバネ蝶番。
  2. 【請求項2】 ヨロイ側に上下所要間隔を隔てて対向状
    態に設けられた上下の連結片間に、テンプル側に設けた
    中間の連結片を嵌挿すると共に、上下の連結片と中間の
    連結片とを枢軸により連結して、テンプルを所定の展開
    状態から折畳み可能とした眼鏡用の蝶番において、前記
    中間の連結片の、前記枢軸を中心とする円弧状外周面を
    前記テンプルの内面側から弾性的に押圧する弾性押圧部
    を具えたバネ部材をヨロイ側に設け、前記所定の展開状
    態にあるテンプルは前記弾性的な押圧状態が保たれつつ
    折畳み可能且つ展開可能となされ、前記弾性押圧部が前
    記円弧状外周面に押圧状態で接触しながら行われる前記
    テンプルの折畳み及び展開は、前記バネ部材の弾性変形
    を生じさせないで行われるようになされており、又、前
    記所定の展開状態にあるテンプルが外方に開く際に、前
    記テンプルの前部が前記バネ部材をその外面側から内方
    に向けて押圧し該バネ部材を弾性変形させるように構成
    したことを特徴とする眼鏡用のバネ蝶番。
  3. 【請求項3】 前記バネ部材はバネ性を有する線状をな
    し、その前側部分が前記弾性押圧部とされると共にその
    後端部分乃至後端寄りの部位がテンプル側に取り付けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の眼鏡用のバネ
    蝶番。
  4. 【請求項4】 前記バネ部材はバネ性を有する線状をな
    し、その後側部分が前記弾性押圧部とされると共にその
    前端部分乃至前端寄りの部位がヨロイ側に取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項2記載の眼鏡用のバネ蝶
    番。
  5. 【請求項5】 前記弾性押圧部の、前記円弧状外周面に
    接する部分は、該円弧状外周面に面接触する湾曲面に形
    成されていることを特徴とする請求項3又は4記載の眼
    鏡用のバネ蝶番。
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