JP3059147U - 眼鏡用のバネ蝶番 - Google Patents

眼鏡用のバネ蝶番

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JP3059147U
JP3059147U JP1998009090U JP909098U JP3059147U JP 3059147 U JP3059147 U JP 3059147U JP 1998009090 U JP1998009090 U JP 1998009090U JP 909098 U JP909098 U JP 909098U JP 3059147 U JP3059147 U JP 3059147U
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Inventor
欣治 竹田
由紀子 郡
Original Assignee
株式会社タケダ企画
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼鏡着用時においてテンプルを側頭部にフイ
ットさせる。又、テンプルの開閉を適切なこわさで行な
わせる。 【解決手段】 テンプル2の前側部分に設けた上下の連
結片3,5間にヨロイ6の後部分に設けた中間の連結片
7を嵌挿し、これらの連結片3,5,7を枢軸9により
連結して、テンプル2を折り畳み可能とする。又、前記
中間の連結片7の円弧状外周面35を弾性的に押圧する
弾性押圧部33を具えたバネ部材11をテンプル2に設
ける。展開状態にあるテンプル2は、弾性押圧部33の
押圧状態が保たれつつ折り畳み可能である。展開状態の
テンプル2が外方に開く際、ヨロイ6の後部がバネ部材
11を内方側に押圧してバネ部材11を弾性変形させ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、眼鏡着用時においてテンプルを側頭部にフイットさせ得ることに加 え、テンプルの開閉を適切なこわさで行なうことを可能とする眼鏡用のバネ蝶番 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テンプルの側頭部に対する弾性の緩みや顔における発汗等のために眼鏡がずり 落ちやすい問題を解決するために、側頭部へのフイット機構を具えたバネ蝶番が 提供されている。
【0003】 該バネ蝶番は、例えば第35〜37図に示すごとく、台座片aにジョイント片 bを突設してなるヨロイ側の蝶番部材cと、コイルバネdが組み込まれてなるテ ンプル側の蝶番部材eとを締付け用ネジfを用いて開閉可能に枢着した構成を有 していた。
【0004】 該テンプル側の蝶番部材eはより具体的には、第36〜37図に示すごとく、 テンプルの長さ方向に細長に形成され且つ一側が開放状態にあるケースg内に、 摺動体hの先端にジョイント片iを突設してなる摺動部材jの前記摺動体hを納 装し、且つ前記ケースgの先端側部分において対向側壁k,kに係止ピンuを架 設すると共に、該係止ピンuと前記摺動体hの後端部分に設けたバネ受け片mと の間にコイルバネdを装着し、このコイルバネdの弾性圧縮に逆らう状態で摺動 体hがケースgから一定量引出し可能となるように構成されていた。
【0005】 そして該テンプル側の蝶番部材eをテンプルnに固着するには、該テンプルn の内面先端部分をケースgの外側開口部と対向する部分において切除して凹所o を形成し、ケースgの開口周縁部pを該凹所oの周縁部qに当接させこの当接部 においてロウ付けすることにより行っていた。ちなみに、テンプルnに凹所oを 形成することとしていたのは、ケースgの収容空所rと該凹所oとの協働によっ てコイルバネ収容部を形成し、ケースgの厚みを極力減ずるためであった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
従来のバネ蝶番は、前記のように、ヨロイ側の蝶番部材cとテンプル側の蝶番 部材eとを締付け用ネジfを用いて開閉可能に連結し、摺動体hを、コイルバネ dの付勢作用を受けて摺動可能とした摺動式のバネ蝶番であったが、次のような 問題点を有していた。
【0007】 前記バネ蝶番は、コイルバネdが装着された摺動体hをケースg内に納めた 構成であったため、例え図37に示すようにテンプルnに凹所oを設けたとして も、箱型で一定の構成スペースを有するケースgがテンプルnの内面側に大きく 突出して目立ち、体裁が悪い問題があった。
【0008】 又近年においては、眼鏡の軽量化を重視して、細身のテンプルを具える眼鏡や 、眼鏡レンズにテンプルを直接連結した所謂ツーポイントと称されている縁無眼 鏡や、湾曲縁枠にレンズをコードで支持させた縁無眼鏡等の、スリムな構成を有 する眼鏡がもてはやされているが、このようなスリムな眼鏡を構成する細身のテ ンプルにあっては、取り付けスペースとの関係で前記箱型のバネ蝶番を取り付け にくかった。例え取り付けられたとしても、大きさの面で細身のテンプルと不釣 り合いであり、見た目の軽量感も重視される近年の眼鏡ファッション化の要請に 逆行するものであった。又前記構成のバネ蝶番は、コイルバネの付勢力が強いた めに、テンプルを弾性的に開いた際にレンズ側に大きな負担が掛かってレンズリ ムが変形したり、レンズが割れる等の恐れもあった。
【0009】 又従来のバネ蝶番は、前記のように、ヨロイ側の蝶番部材cとテンプル側の 蝶番部材eとを締付け用ネジfを用いて開閉可能に連結してなるものであったが 、テンプルの開閉動作の都度、ネジfに回転作用が加わるために、眼鏡着用中に ネジが緩んで、図35に一点鎖線で示すようにテンプルnがその自重で不用意に 倒れ、このようなことが繰り返して生ずることによって、テンプルnの端部分s がレンズリムtに衝突する時の衝撃でレンズリムtのメッキが剥がれる恐れがあ った。又、レンズが損傷を受けたり、モダンが損傷を受けたりする恐れもあった 。
【0010】 このように従来のバネ蝶番は、バネ作用によるテンプルのフイット性の向上は 図られていても、そのバネ作用は、テンプルの不用意な倒れに伴う前記問題点の 解消とは全く無関係であった。
【0011】 本考案は、前記各問題点に鑑みて開発されたものであり、バネ蝶番の全体をコ ンパクトに構成する独特の手段を採用すると共に、バネ蝶番を構成するバネの付 勢力を、テンプルのフイット性向上と併せてテンプルの不用意な倒れ防止にも有 効に機能させるように構成することを基本として前記問題点を解決し得る、眼鏡 用のバネ蝶番の提供を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本考案は以下の手段を採用する。 即ち本考案に係る眼鏡用のバネ蝶番(以下バネ蝶番という)は、テンプル側に 上下所要間隔を隔てて対向状態に設けられた上下の連結片間に、ヨロイ側に設け た中間の連結片を嵌挿すると共に、上下の連結片と中間の連結片とを枢軸により 連結して、テンプルを所定の展開状態から折畳み可能とした眼鏡用の蝶番におい て、前記中間の連結片の、前記枢軸を中心とする円弧状外周面を前記ヨロイの内 面側から弾性的に押圧する弾性押圧部を具えたバネ部材をテンプル側に設け、前 記所定の展開状態にあるテンプルは前記弾性的な押圧状態が保たれつつ折畳み可 能となされている。又、前記所定の展開状態にあるテンプルが外方に開く際に、 前記ヨロイの後部が前記バネ部材をその外面側から内方に向けて押圧し該バネ部 材を弾性変形させるように構成したことを特徴とするものである。
【0013】 前記バネ部材はバネ性を有する線状に形成し、その前側部分を前記弾性押圧部 とし、その後端部分乃至後端寄りの部位をテンプル側に取り付けるのがよい。こ の場合、前記弾性押圧部の、前記円弧状外周面に接する部分は、該円弧状外周面 に面接触する湾曲面に形成するのがよい。
【0014】 又本考案に係るバネ蝶番の他の態様は、ヨロイ側に上下所要間隔を隔てて対向 状態に設けられた上下の連結片間に、テンプル側に設けた中間の連結片を嵌挿す ると共に、上下の連結片と中間の連結片とを枢軸により連結して、テンプルを所 定の展開状態から折畳み可能とした眼鏡用の蝶番において、前記中間の連結片の 、前記枢軸を中心とする円弧状外周面を前記テンプルの内面側から弾性的に押圧 する弾性押圧部を具えたバネ部材をヨロイ側に設け、前記所定の展開状態にある テンプルは前記弾性的な押圧状態が保たれつつ折畳み可能となされている。又、 前記所定の展開状態にあるテンプルが外方に開く際に、前記テンプルの前部が前 記バネ部材をその外面側から内方に向けて押圧し該バネ部材を弾性変形させるよ うに構成したことを特徴とするものである。
【0015】 前記バネ部材はバネ性を有する線状に形成し、その後側部分を前記弾性押圧部 とし、その前端部分乃至前端寄りの部位をヨロイ側に取り付けるのがよい。この 場合、前記弾性押圧部の、前記円弧状外周面に接する部分は、該円弧状外周面に 面接触する湾曲面に形成するのがよい。
【0016】
【実施例】
〔第1実施例〕 図1において本考案に係るバネ蝶番1は、レンズLにテンプル2を直接連結す る所謂ツーポイントと称されている縁無眼鏡Gを構成するために応用されている 。その全体的な構成を図1〜6に基づいて説明すれば、テンプル2の前側部分に おいて上下所要間隔を隔てて対向状態に設けられた上下の連結片3,5間に、例 えばL字状に屈曲したヨロイ6の後部分に設けた中間の連結片7を嵌挿すると共 に、これらの連結片3,5,7を、先端部分8が図4に示すようにかしめられる かしめピン9aとしての枢軸9(図3)で連結することにより、該テンプル2を 、眼鏡の後方に突出する図5の展開状態から同図に一点鎖線で示す如く眼鏡フロ ント10に重なるように折畳み可能に構成されている。そして、組み込まれたバ ネ部材11の付勢作用によりテンプル2が適切なこわさで開閉できるようになさ れ、又前記展開状態にあるテンプル2が、図7に示すように、前記バネ部材11 の付勢作用に逆らって外方に所要角度分開くことができるように構成されている 。
【0017】 前記テンプル2のより具体的な構成は、図2〜3、図5に示すように、その前 側部分が、上下対向する突出片12,13からなり、その間が開放溝15として 構成されると共に、該上下の突出片12,13の後側には、内側に開放して前後 に長い長凹溝16が設けられている。そして、前記上下の突出片12,13の前 端部分が前記連結片3,5とされ、該連結片3,5には軸孔17,19(図3〜 4)が同心に設けられている。
【0018】 又前記ヨロイ6の後部分の内面側には前記中間の連結片7が突設されると共に 、該連結片7には、前記軸孔17,19と位置合わせして軸孔20が設けられて いる。そして、位置合わせされた軸孔17,19,20に前記枢軸9が挿通せし められることにより前記テンプル2が折畳み可能となされ、テンプル2が展開し た状態において、ヨロイの後部21が、図1、図5に示すように、前記テンプル に設けた開放溝15にその外側から嵌まり合う。
【0019】 又該ヨロイ6の内側には、図3、図5に示すように、前記中間の連結片7の後 側に位置させて規制突部22が設けられると共に、該規制突部22の後側に続け て押圧突部23が設けられている。
【0020】 前記バネ部材11は、図2〜3、図5に示すように、βチタン等のバネ性を有 する線材を所要長さに切断しこれに所要の加工を施して構成されており、前記長 凹溝16に納まる部分24には、その後端寄り部位に取付け部25が膨設されて いる。そして、該取付け部25に貫設した挿通孔26を挿通するビス27で、前 記長凹溝16の上下の溝壁部29,30に固定され且つ、前記納まる部分24の 外面31が、図5に示すように前記長凹溝16の底面32に当接することによっ て、バネ部材11の、前記ビス27の軸線回りの回転が阻止されている。又図2 、図5に示すように、該バネ部材11の、内側に稍屈曲した前側部分をなす弾性 押圧部33が、前記中間の連結片7の、前記軸孔20の孔心を中心とした(枢軸 9を中心とした)円弧状外周面35を、前記ヨロイの内面側から弾性的に押圧す る。なお本実施例においては、前記弾性押圧部33の、前記円弧状外周面35に 接する部分が、該円弧状外周面35に面接触する湾曲面36に形成されている。
【0021】 そして、眼鏡後方に突出する展開状態のテンプル2は、図5に示すように、ヨ ロイ6に設けた前記規制突部22が前記バネ部材11の前側部分の外面37に当 接することによって該展開状態で保持される。該展開状態にあるテンプル2は、 図5に一点鎖線で示すように、前記弾性的な押圧状態が保たれつつ所要の摩擦力 が作用されて折畳み可能であり、従ってテンプル2は一定のこわさで開閉できる 。この折り畳みの途中の状態を図6に拡大して示す。
【0022】 前記展開状態にあるテンプル2は、図7に示すように、バネ部材11の付勢作 用に逆らって、外方に所要角度分、弾性的に開くことができる。その開き始めに おいては、前記規制突部22がバネ部材11を内方に押圧し該バネ部材11を弾 性変形させる。図5は、内方への押圧直前の状態を示す。その後は図7に示すよ うに、規制突部22と押圧突部23とが協働して或いは該押圧突部23が単独で 、バネ部材11を内方に押圧し該バネ部材11を弾性変形させる。
【0023】 かかる構成を有するバネ蝶番1を構成するには、図2、図5に示すように、テ ンプル側に設けた前記上下の連結片3,5間にヨロイ側に設けた中間の連結片7 を嵌挿し、前記軸孔17,19,20を同心に合致させ、これらの軸孔に前記枢 軸9を挿通して3個の連結片3,5,7を連結するのであるが、その際、前記弾 性押圧部33は、その自由状態においては図8に示すように前記上下の連結片3 ,5間に入り込んだ状態となるために、上下の連結片3,5間に中間の連結片7 を単に嵌め入れただけでは、連結片7の軸孔20が上下の軸孔17,19と同心 には合致しない。そのため、前記バネ部材11の弾性押圧部33を内方向に弾性 的な押圧状態として、中間の連結片7を上下の連結片3,5に組み合わせる必要 がある。本実施例においては前記のように、バネ部材11の弾性押圧部33に、 中間の連結片7の円弧状外周面35に面接触する湾曲面36を形成しているため 、該湾曲面36は、上下の連結片3,5と中間の連結片7とを組み合わせて軸孔 17,19,20を同心に合致させる際において、弾性押圧部33と円弧状外周 面35相互が滑るのを防止する。従ってこれにより、上下の連結片3,5間への 中間の連結片7の嵌挿及び3者の枢軸9による連結を容易化し得る。
【0024】 そして、このように構成されたバネ蝶番1を具える眼鏡にあっては、前記テン プル2を図6に示すように外方に開く際、バネ部材11の付勢作用によって内側 へのバネ作用が働き、これによりテンプル2が側頭部にフイットすることとなる 。
【0025】 なお、前記バネ部材11の太さを所要に設定することによって、用いるテンプ ルの太さに応じた適切な付勢力を得ることができる。
【0026】 〔第2実施例〕 図9は、第1実施例で示したと同様の縁無眼鏡Gにおいて、バネ部材11をテ ンプル側に設けたバネ蝶番1の他の態様を示すものである。該バネ蝶番1の全体 的な構成を図9〜14に基づいて説明すれば、テンプル2の前側部分において上 下所要間隔を隔てて対向状態に設けられた上下の連結片3,5間に、例えばL字 状に屈曲したヨロイ6の後部分に設けた中間の連結片7を嵌挿すると共に、これ らの連結片3,5,7を、先端部分8が図4に示すと同様にかしめられるかしめ ピン9aとしての枢軸9(図11)で連結することにより、該テンプル2を、眼 鏡の後方に突出する図12の展開状態から同図に一点鎖線で示す如く眼鏡フロン ト10に重なるように折畳み可能に構成されている。そして、組み込まれたバネ 部材11の付勢作用によりテンプル2が適切なこわさで開閉できるようになされ 、又前記展開状態にあるテンプル2が、図14に示すように、前記バネ部材11 の付勢作用に逆らって外方に所要角度分開くことができるように構成されている 。
【0027】 前記テンプル2のより具体的な構成は、図10〜12に示すように、その前側 部分が、上下対向する突出片12,13からなり、その間が開放溝39として構 成されている。前記第1実施例のバネ蝶番との比較では、前記長凹溝16の底面 部40(図1、図5)を切除した構成を有しており、上下の突出片12,13の 突出長さが前記に比して長くなっている。
【0028】 そして、前記上下の突出片12,13の前端部分が前記連結片3,5とされ、 該連結片3,5には軸孔17,19(図11)が同心に設けられている。
【0029】 又前記ヨロイ6の後部分の内面側には前記中間の連結片7が突設されると共に 、該連結片7には、前記軸孔17,19と位置合わせして軸孔20が設けられて いる。そして、位置合わせされた軸孔17,19,20に前記枢軸9が挿通せし められることにより前記テンプル2が折畳み可能となされ、テンプル2が展開し た状態において、ヨロイの後部21が、図9、図12に示すように、前記テンプ ルに設けた開放溝39にその外側から嵌まり合う。
【0030】 又該ヨロイ6の内側には、図11〜12に示すように、前記中間の連結片7の 後側に位置させて規制突部22が設けられると共に、該規制突部22の後側に続 けて押圧突部23が設けられている。
【0031】 前記バネ部材11は、図10〜12に示すように、βチタン等のバネ性を有す る線材を所要長さに切断しこれに所要の加工を施して構成されており、前記開放 溝39に納まる部分24の後端部分はU字状屈曲部41とされており、その内側 の半円形孔42を挿通するビス43で、前記開放溝39の上下の溝壁部45,4 6に固定され且つ、該記U字状屈曲部41の後端面47が前記開放溝の溝底49 に当接状態に係合することによって、バネ部材11の前記ビス43の軸線回りの 回転が阻止されている。又図10、図12に示すように、該バネ部材11の、内 側に稍屈曲した前側部分をなす弾性押圧部33が、前記中間の連結片7の、前記 軸孔20の孔心を中心とした(枢軸9を中心とした)円弧状外周面35を、前記 ヨロイの内面側から弾性的に押圧する。なお本実施例においては、前記弾性押圧 部33の、前記円弧状外周面35に接する部分が、該円弧状外周面35に面接触 する湾曲面36に形成されている。
【0032】 そして、眼鏡後方に突出する展開状態のテンプル2は、図12に示すように、 ヨロイ6に設けた前記規制突部22が前記バネ部材11の前側部分の外面37に 当接することによって該展開状態で保持される。該展開状態にあるテンプル2は 、図12に一点鎖線で示すように、前記弾性的な押圧状態が保たれつつ所要の摩 擦力が作用されて折畳み可能であり、従ってテンプル2は一定のこわさで開閉で きる。この折り畳みの途中の状態を図13に拡大して示す。
【0033】 前記展開状態にあるテンプル2は、図14に示すように、バネ部材11の付勢 作用に逆らって、外方に所要角度分、弾性的に開くことができる。その開き始め においては、前記規制突部22がバネ部材11を内方に押圧し該バネ部材11を 弾性変形させる。図12は、内方への押圧直前の状態を示す。その後は図14に 示すように、規制突部22と押圧突部23とが協働して或いは該押圧突部23が 単独で、バネ部材11を内方に押圧し該バネ部材11を弾性変形させる。
【0034】 かかる構成を有するバネ蝶番1を構成するには、図10、図12に示すように 、テンプル側に設けた前記上下の連結片3,5間にヨロイ側に設けた中間の連結 片7を嵌挿し、前記軸孔17,19,20を同心に合致させ、これらの軸孔に前 記枢軸9を挿通して3個の連結片3,5,7を連結するのであるが、その際、前 記弾性押圧部33は、その自由状態においては図15に示すように前記上下の連 結片3,5間に入り込んだ状態になるために、上下の連結片3,5間に中間の連 結片7を単に嵌め入れただけでは、連結片7の軸孔20が上下の軸孔17,19 と同心には合致しない。そのため、前記バネ部材11の弾性押圧部33を内方向 に弾性的な押圧状態として、中間の連結片7を上下の連結片3,5に組み合わせ る必要がある。
【0035】 本実施例においては前記のように、バネ部材11の弾性押圧部33に、中間の 連結片7の円弧状外周面35に面接触する湾曲面36を形成しているため、該湾 曲面36は、上下の連結片3,5と中間の連結片7とを組み合わせて軸孔17, 19,20を同心に合致させる際において、弾性押圧部33と円弧状外周面35 相互が滑るのを防止する。従ってこれにより、上下の連結片3,5間への中間の 連結片7の嵌挿及び3者の枢軸9による連結を容易化し得る点は前記と同様であ る。
【0036】 そして、このように構成されたバネ蝶番1を具える眼鏡にあっては、前記テン プル2を図14に示すように外方に開く際、バネ部材11の付勢作用によって内 側へのバネ作用が働き、これによりテンプル2が側頭部にフイットすることとな る。
【0037】 なお、前記バネ部材11の太さを所要に設定することによって、用いるテンプ ルの太さに応じた適切な付勢力を得ることができる。 なお前記バネ部材11の長さが長いために、前記規制突部22や押圧突部23 によるバネ部材11の押圧時の付勢力が弱い場合は、図10、図12、図14に 示すように、バネ部材11の中間部分の内側を、前記開放溝39の上下の溝壁部 45,46に固定された支持ピン50で支持せしめ、バネ部材11の前側をなす 比較的短い部分51(図14)の発揮する付勢力を大きくするのがよい。
【0038】 〔第3実施例〕 図16は、本考案に係るバネ蝶番1のその他の態様を示すものであり、湾曲縁 枠44にレンズLをコード48で支持させた縁無眼鏡Gを構成するために応用さ れている。その全体的な構成を図16〜21に基づいて説明すれば、例えばL字 状に折曲したヨロイ6の後側部分において上下所要間隔を隔てて対向状態に設け られた上下の連結片3,5間に、テンプルの前部分に設けた中間の連結片7を嵌 挿すると共に、これらの連結片3,5,7を、前記と同様のかしめピン9aとし ての枢軸9(図18)で連結することにより、該テンプル2を、眼鏡の後方に突 出する図19の展開状態から同図に一点鎖線で示すように眼鏡フロント10に重 なるように折畳み可能に構成されている。そして、組み込まれたバネ部材11の 付勢作用によりテンプル2が適切なこわさで開閉できるようになされ、又前記展 開状態にあるテンプル2が、図21に示すように、前記バネ部材11の付勢作用 に逆らって外方に所要角度分開くことができるように構成されている。
【0039】 前記ヨロイ6のより具体的な構成は、その後側部分が、上下対向する突出片5 2,53からなり、その間が開放溝55として構成されている。そして、前記上 下の突出片52,53の後端部分が連結片3,5とされ、該連結片3,5には軸 孔17,19(図18)が同心に設けられている。
【0040】 又前記テンプル2の前部分の内面側には前記中間の連結片6が突設されると共 に、該連結片7には、前記軸孔17,19と位置合わせして軸孔20が設けられ ている。そして、位置合わせされた軸孔17,19,20に前記枢軸9が挿通せ しめられることにより前記テンプル2が折畳み可能となされ、テンプル2が展開 した状態において、図16、図19に示すように、テンプルの前端部分56が、 前記ヨロイ6に設けた開放溝55の後側部分57にその外側から嵌まり合う。
【0041】 そして該テンプル2の内側には、前記中間の連結片7の前側に位置させて規制 突部59が設けられると共に、該規制突部59の前側に続けて押圧突部60が設 けられている。
【0042】 前記バネ部材11は、図17〜19に示すように、βチタン等のバネ性を有す る線材を所要長さに切断しこれに所要の加工を施して形成された略L字状を呈し ており、前記開放溝55に納められている。そしてその前端部分をなす膨出部6 1の前端62が前記開放溝55の溝底63に係合せしめられ、該膨出部61に貫 設した挿通孔64を挿通するビス65の上下端が、前記開放溝55の上下の溝壁 部66,67に固定されることによって、バネ部材11の前記ビス65の軸線回 りの回転が阻止されている。
【0043】 又該バネ部材11の、内側に屈曲した前端部分をなす弾性押圧部33が、前記 中間の連結片7の、前記軸孔20の孔心を中心とした(枢軸9を中心とした)円 弧状外周面35を、前記テンプルの内面側から弾性的に押圧する。なお本実施例 においては、前記弾性押圧部33の、前記円弧状外周面35に接する部分が、該 円弧状外周面35に面接触する湾曲面36に形成されている。
【0044】 そして、眼鏡後方に突出する展開状態のテンプル2は、図19に示すように、 その規制突部59が前記バネ部材11の後側部分の外面69に当接することによ って該展開状態で保持される。該展開状態にあるテンプル2は、前記弾性的な押 圧状態が保たれつつ所要の摩擦力が作用されて折畳み可能であり、従ってテンプ ル2は一定のこわさで開閉できる。この折り畳みの途中の状態を図20に拡大し て示す。
【0045】 前記展開状態にあるテンプル2は、前記のように、バネ部材11の付勢作用に 逆らって、外方に所要角度分、弾性的に開くことができる。その開き始めにおい ては、前記規制突部59がバネ部材11を内方に押圧し該バネ部材11を弾性変 形させる。図19は、内方への押圧直前の状態を示す。その後は図21に示すよ うに、規制突部59と押圧突部60とが協働して或いは該押圧突部60単独で、 バネ部材11を内方に押圧し該バネ部材11を弾性変形される。
【0046】 かかる構成を有するバネ蝶番1を構成するには、ヨロイ側に設けた前記上下の 連結片3,5間にテンプル側に設けた中間の連結片7を嵌挿し、前記軸孔17, 19,20を同心に合致させ、これらの軸孔に前記枢軸9を挿通して、3個の連 結片3,5,7を連結するのであるが、その際、前記弾性押圧部33は、その自 由状態においては、図22に示すように前記上下の連結片3,5間に入り込んだ 状態となるために、上下の連結片3,5間に中間の連結片7を単に嵌め入れただ けでは、連結片7の軸孔20が上下の軸孔17,19と同心には合致しない。そ のため、前記バネ部材11の弾性押圧部33を内方向に弾性的な押圧状態として 、中間の連結片7を上下の連結片3,5に組み合わせる必要がある。本実施例に おいては前記のように、バネ部材11の弾性押圧部33に、中間の連結片7の円 弧状外周面35に面接触する湾曲面36を形成しているため、該湾曲面36は上 下の連結片3,5と中間の連結片7とを組み合わせて軸孔17,19,20を同 心に合致させる際において、弾性押圧部33と円弧状外周面35相互が滑るのを 防止する。従ってこれにより、上下の連結片3,5間への中間の連結片7の嵌挿 を及び3者の枢軸9による連結を容易化し得る点は前記と同様である。
【0047】 そして、このように構成されたバネ蝶番1を具える眼鏡にあっては、前記テン プル2を図21に示すように外方に開く際、バネ部材11の付勢作用によって内 側へのバネ作用が働き、これによりテンプル2が側頭部にフイットすることとな る。
【0048】 なお本実施例における場合も、前記バネ部材11の太さを所要に設定すること によって、用いるテンプルの太さに応じた適切な付勢力を得ることができる。
【0049】 〔その他の実施例〕 上下の連結片3,5と中間の連結片7とを連結する枢軸9は、前記のような かしめピン9aやネジを以って構成できる他、図23に示すような頭部付のピン 9bや、図27に示すような、中間部分に突部70が周設された突部付のピン9 c、図31に示すような、中間部分に凹溝71が周設された凹溝付のピン9d等 、各種のものを採用できる。これを、例えば前記第1実施例に示す縁無眼鏡Gの バネ蝶番1の変形態様として具体的に示せば次のようである。
【0050】 図24は、図23に示すような、同径の軸部72の両端にそれよりも大径の頭 部73を設けた頭部付のピン9bを用いて、連結片3,5,7を連結した構成を 示す。この場合、上下の連結片3,5及び中間の連結片7には、図25に示すよ うに、前記軸部72の径よりも稍大径で前記頭部73の径に等しい軸孔75,7 6,77が設けられており、上下の軸孔75,76には、前記頭部73を納める ための、頭部径よりも稍大径の収容孔部77が段差78を介して連設されている 。そして前記頭部付のピン9bは、孔心が合致した軸孔75,76,77に図2 5に示すように挿入せしめられ、前記頭部73が前記収容孔部77内に位置せし められる。そして、前記バネ部材11の弾性押圧部33が図24に示すように中 間の連結片7の円弧状外周面35を弾性的に押圧することにより、図26に示す ように、該連結片7の軸孔77の内面79に押されて前記軸部72が移動せしめ られ、その結果、前記上下の頭部の裏面80,80の、前記移動方向の先側をな す部分80a,80aが前記段差78と係合し、頭部付のピン9bは抜け止めさ れることになる。
【0051】 又図28は、図27に示すような、軸部81の外周面の、前記中間の連結片7 の軸孔86に挿通状態となる部分に、突部70が周方向に連続して設けられた突 部付ピン9cを用いて、連結片3,5,7を連結した構成を示す。この場合、上 下の連結片3,5及び中間の連結片7には、図29に示すように、前記軸部81 の径よりも稍大径の軸孔83,85,86が設けられている。そして前記突部付 のピン9cは、孔心が合致した軸孔83,85,86に図29に示すように挿入 せしめられる。そして、前記バネ部材11の弾性押圧部33が図28に示すよう に中間の連結片7の円弧状外周面35を弾性的に押圧することにより、該連結片 7の軸孔86の内面87に押されて前記軸部81が移動せしめられ、上下の軸孔 83,85と中間の軸孔86とが位置ずれする。その結果図30に示すように、 前記突部70の、前記移動方向の先側をなす部分70aが上下の連結片3,5間 に嵌まり込んだ状態となり、突部付のピン9cは抜け止めされることになる。
【0052】 更に図32は、図31に示すような、軸部89の外周面の、前記中間の連結片 7の軸孔93に挿通状態となる部分に、凹溝71を周方向に連続して設けた凹溝 付のピン9dを用いて連結片3,5,7を連結した構成を示す。この場合、上下 の連結片3,5及び中間の連結片7には、図33に示すような、前記軸部89の 径よりも稍大径の軸孔91,92,93が設けられている。そして前記凹溝付の ピン9dは、孔心が合致した軸孔91,92,93に図33に示すように挿入せ しめられる。そして前記バネ部材11の弾性押圧部33が図32に示すように中 間の連結片7の円弧状外周面35を弾性的に押圧することにより、該連結片7の 軸孔93の内面95に押されて前記軸部89が移動せしめられ、上下の軸孔91 ,92と中間の軸孔93とが位置ずれする。その結果図34に示すように、前記 軸孔93の周縁部分96の、前記移動方向の手前側をなす部分96aが前記凹溝 71に嵌まり込んだ状態となり、凹溝付のピン9dは抜け止めされることになる 。
【0053】 本考案において前記バネ部材11は、前記のように線状を呈するものには特 定されない。
【0054】 テンプル又はヨロイへの前記バネ部材11の端部分の取り付け手段は、前記 ネジ止め手段の他、前記かしめピンを用いる取付手段、ロウ付や接着の手段等の 各種の手段を採用できる。
【0055】
【考案の効果】
本考案に係るバネ蝶番は、従来のバネ蝶番と同様に、眼鏡着用時においてテン プルを側頭部にフイットさせ、又、着用眼鏡に物が当たった場合等においてはテ ンプルを弾性的に拡開させてレンズ側の破損防止を達成せしめるのはもとより、 以下の如き優れた効果を奏する。
【0056】 本考案に係るバネ蝶番は、従来の摺動方式のバネ蝶番とは異なり、バネ部材 の弾性変形のみを利用するものであるため、その構造が簡素でありコンパクトに 構成できる。且つ、製造能率の向上と製造コストの低減も期し得る。 そしてこのようにコンパクトに構成できることから、細身のテンプルに対して も体裁よく付設できると共に、バネ部材の太さの変更等によってその付勢力を所 要に設定することにより、テンプルに応じた適切な付勢作用を発揮させることが できる。このようなことから細身のテンプルにあっても、その弾性的な拡開がレ ンズ側に無理な力を作用させない。このようにレンズ側に無理な力を作用させな いことから、眼鏡レンズにテンプルを直接連結する所謂ツーポイントと称されて いる縁無眼鏡や、湾曲縁枠にレンズをコードで支持させる縁無眼鏡等のスリムな 構成を有する眼鏡であっても、レンズの割れを生じさせたり湾曲縁枠の屈曲変形 を生じさせる等の恐れを防止できることとなる。 かかることから本考案は、細身のテンプルを具える眼鏡枠に対して特に効果的 であり、そのファッション性の向上と併せて機能性向上を達成できることとなる 。
【0057】 本考案に係るバネ蝶番を構成する前記バネ部材は、その弾性押圧部が前記中 間の連結片の円弧状外周面を弾性的に押圧する構成であるため、眼鏡後方への所 定の展開状態にあるテンプルを、前記弾性的な押圧状態を保ちつつ適切なこわさ で開閉できる。 かかることから、従来のようなテンプルの不用意な倒れを防止でき、それに基 づくレンズリムのメッキの剥がれやレンズ損傷、モダン損傷を防止できることに なる。
【0058】 特に前記第2実施例や第3実施例における如く、バネ部材が眼鏡側方から長 く見えるように構成するときは、該バネ部材に適宜着色を施す等によって、バネ 部材を眼鏡デザインの一部に組み込むこともできる。
【0059】 バネ部材の弾性押圧部の、中間の連結片の前記円弧状外周面に接する部分を 、該円弧状外周面に面接触する湾曲面に形成する場合は、本考案に係るバネ蝶番 を構成するに際し、上下の連結片間に中間の連結片を嵌挿し夫々の軸孔を同心に 合致させ、これらの軸孔に枢軸を挿通して3個の連結片を連結するとき、バネ部 材の弾性押圧部と中間の連結片の円弧状外周面相互が滑るのを防止できる。従っ てこれにより、上下の連結片間への中間の連結片の嵌挿及び三者の枢軸による連 結を容易化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るバネ蝶番を外側から見た斜視図で
ある。
【図2】その内側から見た斜視図である。
【図3】その分解斜視図である。
【図4】上下の連結片と中間の連結片とをかしめピンで
枢着した状態を示す断面図である。
【図5】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図であ
る。
【図6】テンプルの折り畳みの途中状態を示す一部断面
平面図である。
【図7】テンプルがバネ部材の付勢作用に逆らって外方
に開いた状態を示す一部断面平面図である。
【図8】上下の連結片間への中間の連結片の嵌挿要領を
説明する断面図である。
【図9】本考案に係るバネ蝶番を外側から見た斜視図で
ある。
【図10】その内側から見た斜視図である。
【図11】その分解斜視図である。
【図12】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図13】その折り畳みの途中状態を示す一部断面平面
図である。
【図14】展開状態にあるテンプルをバネ部材の付勢作
用に逆らって外方に所要角度開いた状態を示す一部断面
平面図である。
【図15】上下の連結片間への中間の連結片の嵌挿要領
を説明する平面図である。
【図16】本考案に係るバネ蝶番のその他の態様を外側
から見た斜視図である。
【図17】その内側から見た斜視図である。
【図18】その分解斜視図である。
【図19】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図20】テンプルの折り畳みの途中状態を示す一部断
面平面図である。
【図21】展開状態にあるテンプルをバネ部材の付勢作
用に逆らって外方に開いた状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図22】上下の連結片間への中間の連結片の嵌挿要領
を説明する平面図である。
【図23】頭部付のピンからなる枢軸を示す斜視図であ
る。
【図24】その枢軸を用いて上下の連結片と中間の連結
片とを連結した状態を示す平面図である。
【図25】孔心が合致した上下の軸孔と中間の軸孔に頭
部付のピンを挿通状態にした断面図である。
【図26】頭部付のピンの抜け止め状態を示す断面図で
ある。
【図27】突部付のピンからなる枢軸を示す斜視図であ
る。
【図28】その枢軸を用いて上下の連結片と中間の連結
片とを連結した状態を示す平面図である。
【図29】孔心が合致した上下の軸孔と中間の軸孔に突
部付のピンからなる枢軸を挿通状態とした断面図であ
る。
【図30】突部付のピンからなる枢軸で上下の連結片と
中間の連結片とを連結した状態を示す断面図である。
【図31】凹溝付のピンからなる枢軸を示す斜視図であ
る。
【図32】その枢軸を用いて上下の連結片と中間の連結
片を連結した状態を示す平面図である。
【図33】孔心が合致した上下の軸孔と中間の軸孔に凹
溝付のピンからなる枢軸を挿入状態とした断面図であ
る。
【図34】その枢軸で上下の連結片と中間の連結片を連
結した状態を示す断面図である。
【図35】従来のバネ蝶番をその問題点と共に示す斜視
図である。
【図36】従来のバネ蝶番の構成を説明する断面図であ
る。
【図37】従来のバネ蝶番の構成を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 バネ蝶番 2 テンプル 3 連結片 5 連結片 6 ヨロイ 7 連結片 9 枢軸 11 バネ部材 33 弾性押圧部 35 円弧状外周面 36 湾曲面

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テンプル側に上下所要間隔を隔てて対向
    状態に設けられた上下の連結片間に、ヨロイ側に設けた
    中間の連結片を嵌挿すると共に、上下の連結片と中間の
    連結片とを枢軸により連結して、テンプルを所定の展開
    状態から折畳み可能とした眼鏡用の蝶番において、前記
    中間の連結片の、前記枢軸を中心とする円弧状外周面を
    前記ヨロイの内面側から弾性的に押圧する弾性押圧部を
    具えたバネ部材をテンプル側に設け、前記所定の展開状
    態にあるテンプルは前記弾性的な押圧状態が保たれつつ
    折畳み可能となされており、又、前記所定の展開状態に
    あるテンプルが外方に開く際に、前記ヨロイの後部が前
    記バネ部材をその外面側から内方に向けて押圧し該バネ
    部材を弾性変形させるように構成したことを特徴とする
    眼鏡用のバネ蝶番。
  2. 【請求項2】 ヨロイ側に上下所要間隔を隔てて対向状
    態に設けられた上下の連結片間に、テンプル側に設けた
    中間の連結片を嵌挿すると共に、上下の連結片と中間の
    連結片とを枢軸により連結して、テンプルを所定の展開
    状態から折畳み可能とした眼鏡用の蝶番において、前記
    中間の連結片の、前記枢軸を中心とする円弧状外周面を
    前記テンプルの内面側から弾性的に押圧する弾性押圧部
    を具えたバネ部材をヨロイ側に設け、前記所定の展開状
    態にあるテンプルは前記弾性的な押圧状態が保たれつつ
    折畳み可能となされており、又、前記所定の展開状態に
    あるテンプルが外方に開く際に、前記テンプルの前部が
    前記バネ部材をその外面側から内方に向けて押圧し該バ
    ネ部材を弾性変形させるように構成したことを特徴とす
    る眼鏡用のバネ蝶番。
  3. 【請求項3】 前記バネ部材はバネ性を有する線状をな
    し、その前側部分が前記弾性押圧部とされると共にその
    後端部分乃至後端寄りの部位がテンプル側に取り付けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の眼鏡用のバネ
    蝶番。
  4. 【請求項4】 前記バネ部材はバネ性を有する線状をな
    し、その後側部分が前記弾性押圧部とされると共にその
    前端部分乃至前端寄りの部位がヨロイ側に取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項2記載の眼鏡用のバネ蝶
    番。
  5. 【請求項5】 前記弾性押圧部の、前記円弧状外周面に
    接する部分は、該円弧状外周面に面接触する湾曲面に形
    成されていることを特徴とする請求項3又は4記載の眼
    鏡用のバネ蝶番。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115268106A (zh) * 2022-08-12 2022-11-01 歌尔股份有限公司 铰链模组和眼镜

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