JP2860768B2 - 薄型ヨロイ智を有する眼鏡フレーム - Google Patents

薄型ヨロイ智を有する眼鏡フレーム

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JP2860768B2
JP2860768B2 JP7156363A JP15636395A JP2860768B2 JP 2860768 B2 JP2860768 B2 JP 2860768B2 JP 7156363 A JP7156363 A JP 7156363A JP 15636395 A JP15636395 A JP 15636395A JP 2860768 B2 JP2860768 B2 JP 2860768B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄型ヨロイ智を有する
眼鏡フレーム、更に詳しくは、リムやブロー バー等の眼
鏡フロントとの連結およびテンプルとのヒンジ連結を簡
素な構造で行うことができ、しかも眼鏡フロントの傾斜
角度を微調整してレンズの最適視関係も同時に実現可能
薄型ヨロイ智を有する眼鏡フレームに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、眼鏡フレームには種々の
形状のものがあり、各種形状の眼鏡フレームを提供する
ことによって一般大衆の多種多様な要望に応えている。
特に眼鏡フレームの各部位の中でも眼鏡フロントとテン
プルとの連結部分である智は、機能性やデザイン性の観
点から様々な工夫を凝らしたものが数多く形成されてお
り、例えば、ヨロイ智、合せ智、飾り智などがある。こ
れらのうちヨロイ智を有する眼鏡フレームが一般大衆に
愛用され、市場に広く出回っている。
【0003】このようなヨロイ智2’は通常、リム1を
開閉可能に連結するところの上下に重合したリムロック
機構を隠すために、左右方向に厚みの薄い板体で作製
し、この板体がリム1の合せ端部からリム後方に向けて
鎧状に掩蔽するように屈曲形成してある(図4および図
5参照)。即ち、この鎧状に形成された智2’は、リム
の合せ端部に設けたリムロック3’を覆い隠しており、
そのヨロイ智2’の一端部に蝶番5が形成されてテンプ
ル4と折畳み可能に連結してある。
【0004】ところが、上記の如きヨロイ智2’を有す
る眼鏡フレームにあっては、図4に示すように、親リム
ロック3'a および子リムロック3'b から成るリムロック
3’とは別個にヨロイ智2’を形成し、かつ、このヨロ
イ智2’の一端に蝶番5の駒部51を接合してあるため、
部品点数がどうしても多くなってしまい、しかもリム1
やテンプル4との連結構造が複雑になって組立・製造に
手間を要するという欠点があった。
【0005】また、前記ヨロイ智2’は左右方向に厚み
の薄い板体から成るため、左右方向に対し、特にテンプ
ル4の外側方向に対して無理な外力が加わった場合に
は、その板体が外側拡開方向に変形してしまい(当業界
では、「バンザイ」と呼んでいる)、その結果、眼鏡を
掛けた際の装着安定感が悪くなるという欠点があった。
逆に、ヨロイ智2’は上下方向に所定の厚みを有するた
め、上下方向の外力に対しては変形し難い。そのため、
角膜頂点間距離などを微調整するためにヨロイ智2’の
上下方向に外力を加えても、当該ヨロイ智2’を上下方
向に容易に変形させることはできず、角膜頂点間距離の
ズレによる眼精疲労等を効果的に防止することはできな
かった。
【0006】さらに、ヨロイ智2’は上下方向に所定の
厚みを有するため、ヨロイ智2’近傍の形状に関して
は、最近流行のスリムなデザインを有する眼鏡フレーム
を実現することはできず、デザインのバリエーションが
狭いという欠点があった。
【0007】
【解決すべき技術的課題】本発明は、従来のヨロイ智を
有する眼鏡フレームに上記の如き欠点があったことに鑑
みて為されたものであり、リム等の眼鏡フロントとの連
結およびテンプルとのヒンジ連結を簡素な構造で行うこ
とができ、その連結に要する部品点数の削減を図ること
ができる薄型ヨロイ智を有する眼鏡フレームを提供する
ことを技術的課題とするものである。
【0008】また、本発明の他の技術的課題は、眼鏡テ
ンプルの無理な外側拡開を構造的に防止できる耐久性に
秀れた薄型ヨロイ智を有する眼鏡フレームを提供するこ
とにある。
【0009】また、本発明の他の技術的課題は、眼鏡フ
ロントの傾斜角度を微調整してレンズの最適視関係を実
可能な薄型ヨロイ智を有する眼鏡フレームを提供する
ことにある。
【0010】さらに、本発明の他の技術的課題は、単純
な形状から複雑な形状までバリエーションに富んだデザ
インを実現することができる薄型ヨロイ智を有する眼鏡
フレームを提供することにある。
【0011】
【課題解決のために採用した手段】本発明者が上記技術
的課題を解決するために採用した手段を、添附図面を参
照して説明すれば、次のとおりである。
【0012】即ち、本発明は、リム1のヨロイ智2とテ
ンプル4とを折畳み可能に連結して成る眼鏡フレームに
おいて、前記ヨロイ智2は上下方向に厚みの薄い1枚の
金属製板状ブラケットから成り、この薄板ブラケットの
両端部近傍には止孔21・22を上下方向にそれぞれ穿設し
てこれら止孔21・22に各々止軸Sを挿着することによ
り、リム1の合せ端部11・12同士の連結およびヨロイ智
2とテンプル4とのヒンジ連結を可能とすると共に、前
記金属製薄板ブラケットを上下方向に塑性変形させてリ
ム1の傾斜角度を微調整可能とするという手段を採用す
ることによって、上記技術的課題を解決した点に特徴が
ある。
【0013】また、本発明は、左右一対のレンズL・L
を保持するフロントFのヨロイ智2に対し、テンプル4
を折畳み可能に連結して成る眼鏡フレームにおいて、前
記フロントFの外端部にはスリット13を水平方向に刻設
し、このスリット13には少なくとも2個の挿着孔14を垂
直方向に穿設する一方前記ヨロイ智2は上下方向に厚
みの薄い1枚の金属製板状ブラケットから成り、この薄
板ブラケットの両端部近傍には止孔21・22を上下方向に
それぞれ穿設し、前記薄板ブラケットの一端を前記スリ
ット13に挿嵌して前記挿着孔14および止孔21・22各々
止軸Sを挿着することにより、フロントFとヨロイ智2
の連結およびヨロイ智2とテンプル4とのヒンジ連結
を可能とすると共に、前記金属製薄板ブラケットを上下
方向に塑性変形させてフロントFの傾斜角度を微調整可
能とするという手段を採用することによって、上記技術
的課題を解決した点に特徴がある。
【0014】
【実施例】以下、本発明を添附図面に示す実施例に基づ
いて更に詳しく説明する。なお、図1は本発明に係る第
1実施例の眼鏡の一部を拡大して示した分解斜視図、図
2は図1の連結後の状態を示した斜視図、図3は本発明
に係る第1実施例の眼鏡の全体斜視図、図4は従来のヨ
ロイ智を有する眼鏡の一部を拡大して示した分解斜視
図、図5は図4の連結後の状態を示した平面図、図6は
本発明に係る第2実施例の眼鏡の一部を拡大して示した
分解斜視図、図7は図6の連結後の状態を示した斜視
図、図8は本発明に係る第2実施例の眼鏡の全体斜視
図、図9は本発明に係る第3実施例の眼鏡の一部を拡大
して示した分解斜視図、図10は図9の連結後の状態を示
した斜視図、図11は本発明に係る第3実施例の眼鏡の全
体斜視図である。
【0015】まず、本発明に係る第1実施例の眼鏡のヨ
ロイ智近傍の構造を図1〜図5に基づいて説明する。図
中、符号1で指示するものは眼鏡レンズLを把持するた
めのリムであり、金属製の線材から構成してある。この
リム1の耳側に位置する部位には合せ端部11・12があ
り、当該リム1の内側にレンズLを嵌めながら前記合せ
端部11・12同士を合わせて止軸S(本実施例ではネジ)
にて螺着することによりレンズLを把持する。前記リム
1の一方の合せ端部11には後述のヨロイ智が設けてあ
り、他方の合せ端部12には後述のリムロックが設けてあ
る。
【0016】符号2で指示するものは前記リム1の耳側
端部とテンプルとを連結するためのヨロイ智であり、上
下方向に厚みの薄い1枚の金属板のブラケットから構成
してある。この金属製薄板ブラケットのヨロイ智2は前
記合せ端部11からリム後方へ持出して連設してある。そ
して、前記ヨロイ智2のリム側近傍には止孔21(本実施
例ではネジ孔)が上下方向に穿設してあり、かつ、前記
ヨロイ智2のテンプル側近傍には孔22が上下方向に穿
設してある。符号3で指示するものは前記リム1の合せ
端部11・12を連結するためのリムロックであり、凸状の
ブロックから構成してある。このリムロック3には止孔
31(本実施例では通孔)が上下方向に穿設してあり、こ
の止孔31と前記ヨロイ智2の止孔21とに1本の止軸Sを
下方から挿入して螺着すると、図2に示すように、リム
1の合せ端部11・12同士が連結される
【0017】本実施例においては、リム1の一方の合せ
端部12にのみリムロック3を設けて止孔31を穿設し、か
つ、他方の合せ端部11に連設された金属製薄板ブラケッ
トのヨロイ智2に止孔21を穿設してリムロックの機能を
兼用させているため、図4および図5に示す従来のヨロ
イ智2’を有する眼鏡フレームのように、リムロック
3’として親リムロック3'a および子リムロック3'b の
2個の部品をリム1の両端部に設けた場合と比べて部品
点数を削減することができ、そのリム連結構造が簡素で
ある。従来のヨロイ智2’においては、左右方向に厚み
の薄い板体、即ち上下方向に所定厚みを有する板体が前
記親リムロック3'a および子リムロック3'b を眼鏡フロ
ントの前面から覆い隠すようにして取り付けてある。と
ころが、本実施例においては、上下方向に厚みの薄い
枚の金属製板状ヨロイ智2がリム1の合せ端部11に直接
取り付けてあり、この点が従来のヨロイ智2’と大きく
異なる。このような上下方向に厚みが薄くて左右方向に
所定厚みを有する1枚板構造の金属製ブラケットから成
ヨロイ智2により、左右方向に対して、特に眼鏡テン
プルの外側方向に対して無理な外力が加わったとして
も、前記ヨロイ智2は外側拡開方向へ構造的に変形し難
眼鏡の耐久性を向上させることができる。また、か
ゝる形状のヨロイ智2上下方向に塑性変形し易いた
め、1枚板構造の金属製ヨロイ智2の上下方向に対し意
図的に所要の外力を加えて当該ヨロイ智2の略中央部位
を塑性変形させることにより、リム1の合せ端部11・12
同士の連結部分に支障を来すことなく、リム1の傾斜角
度を微調整して当該リム1に把持されたレンズの眼球に
対する傾斜角度や角膜頂点間距離を最適の状態に設定で
き、その結果レンズの最適視関係を実現することができ
眼精疲労等を効果的に防止することが可能となる
【0018】符号4で指示するものはテンプルであり、
前記ヨロイ智2と折畳み可能にヒンジ連結してある。こ
のテンプル4の基端部41はコ字状に形成してあり、この
コ字状部位には止着孔42が上下方向に穿設してある(図
1参照)。このコ字状に形成された基端部41に前記ヨロ
イ智2の一端部を挿し、そのヨロイ智2に上下方向に
穿設された孔22と前記止着孔42とに1本の止軸S(本
実施例ではネジ)を 入して螺着すると、図2に示すよ
うに、テンプル4とヨロイ智2とがヒンジ連結される
このように、テンプル4のコ字状基端部41に挿嵌される
ヨロイ智2端部は、単純な1枚板構造の薄板ブラケット
に止孔22を穿設してそのまま駒部品として兼用させてい
るため、蝶番に必要な駒の部品点数を削減することがで
きるうえに、そのヒンジ連結構造も簡素である
【0019】本発明の最大の特徴は、上下方向に厚みの
薄い金属製板状ブラケットの両端部近傍に止孔21・22が
上下方向にそれぞれ穿設された単純な1枚板構造のヨロ
イ智2を採用した点に存する。このような構造のヨロイ
智2によれば、そのヨロイ智2の両端部にそれぞれリム
ロック機能と蝶番駒機能とを兼用させることができるの
で、リム1の合せ端部11・12同士の連結およびヨロイ智
2とテンプル4とのヒンジ連結を簡素な構造で行うこと
ができ、その連結に要する部品点数の削減を図ることが
可能となる。これに加えて、金属製薄板ヨロイ智2を上
下方向に塑性変形させてリム1の傾斜角度を微調整する
ことができるので、当該リム1に把持されたレンズの最
適視関係の実現も同時に可能となる。そして、前記ヨロ
イ智2の止孔21・22に各々止軸Sを挿着して連結する
と、ヨロイ智近傍において特にスリムなデザインを有す
図3に示す如き眼鏡が得られる。また、この薄型のヨ
ロイ智2に飾り等を付加すれば、複雑なデザインを有す
る眼鏡フレームも実現することができ、その結果、単純
な形状から複雑な形状までデザイン上のバリエーション
が大いに広がる。
【0020】つぎに、本発明に係る第2実施例の眼鏡の
ヨロイ智近傍の構造を図6〜図8に基づいて説明する。
本実施例は第1実施例と略同様であり、ヨロイ智2とテ
ンプル4との連結構造のみが異なる。図6に示すよう
に、符号2で指示するヨロイ智の持出端部近傍に軸支ピ
ン23・23とテンプルストッパー24が形成してある。前記
軸支ピン23・23は上下方向に各々突設してあり、前記ス
トッパー24はテンプル側に向けて水平方向に突設してあ
る。また、符号4で指示するテンプルの基端部41には略
十字形の嵌合溝43が凹設してある。そして、前記軸支ピ
ン23・23にテンプル4の嵌合溝43を枢支すると、前記ス
トッパー24の拡開規制の許容角度内で当該テンプル4が
折畳み可能に連結され、図7および図8に示すような眼
鏡が簡単に得られる。
【0021】本実施例においては、上下方向に厚みの薄
い金属板のブラケットから成るヨロイ智2のテンプル側
の形状を工夫したことにより、第1実施例で得られた外
側拡開防止や角膜頂点間距離の微調整等の効果に加え
て、ネジを用いることなくヨロイ智2とテンプル4とを
嵌合するだけで簡単にワンタッチ連結できるという実用
的な効果も得られ、作業能率の向上を大幅に図れる。ま
た、使用するエンドユーザーがTPOに応じてテンプル
4を手軽に交換することも可能となる。
【0022】また、本発明に係る第3実施例の眼鏡のヨ
ロイ智近傍の構造を図9〜図11に基づいて説明する。本
実施例は、上記実施例の如き金属線材でなくプラスチッ
ク製成形体を採用し、この成形体に金属製薄板ブラケッ
トから成るヨロイ智を取り付けた例である。符号Fで指
示するものは眼鏡フレームの前面部を構成するフロント
であり、このフロントFは、プラスチック製のブローバ
ー1a、このブローバー1aが上縁に被さるところの金
属製のリムバーRおよび紐状のバンドBを用いて形成し
てある。前記ブローバー1aの内側には、レンズLの上
縁に添設されたリムバーRを保持すべき溝Gが刻設して
ある。そして、前記ブローバー1aの耳側に位置する外
端部にはスリット13が水平方向に刻設してあり、このス
リット13には2個の挿着孔14・14が垂直方向に各々穿設
してある。前記スリット13には後述の薄板状のヨロイ智
の一端部が挿入され、前記挿着孔14・14には止軸S(本
実施例ではネジ)が各々挿入される。さらに、前記ブロ
ーバー1aの耳側に位置する内縁近傍には連結孔15およ
び収容部16が設けてあり、この収容部16には前記リムバ
ーRの所定位置に突設された連結スリーブR1が嵌合さ
れ、このスリーブR1内に前記連結孔15を介して止軸S
が挿入される。前記ブローバー1aの鼻側に位置する外
端部には孔部17が穿設してあり、この孔部17には前記リ
ムバーRの所定位置に突設された凸部R2が嵌合され
る。このように、レンズLの下縁にはバンドBが吊支さ
れ、レンズLの上縁にはリムバーRが添設され、その上
にブローバー1aが冠着されることにより、レンズLが
把持される。
【0023】符号2で指示するものは前記ブローバー1
aの耳側端部とテンプルとを連結するためのヨロイ智で
あり、上下方向に厚みの薄い1枚の金属板のブラケット
から構成してある。この金属製薄板ブラケットのヨロイ
智2においては第1実施例と同様、そのブラケットのリ
ム側に位置する端部側縁には止孔21が上下方向に穿設し
てあり、かつ、ブラケットのテンプル側に位置する端部
側縁には孔22(図示してない)が上下方向に穿設して
ある。そして、前記ヨロイ智2の止孔21側の端部を前記
スリット13に挿入し、前記止孔21および挿着孔14・14に
止軸S・Sを各々螺入してブローバー1aとヨロイ智2
とを連結すると、図10に示すような薄型のヨロイ智の眼
鏡が得られる。この場合、上方から螺入した止軸Sは挿
着孔14と止孔21の双方に挿通してあり、下方から螺入し
た止軸Sは挿着孔14に挿通し、その止軸Sの先端部がヨ
ロイ智2の下面を押さえつけている。つまり、2本の止
軸S・Sにてヨロイ智2を2点支持しているので、空回
りすることなく安定に固定される。本実施例において
は、ヨロイ智2に止孔21を1個だけ設けてあるけれど
も、下方から螺入したネジSの先端部が当接する位置に
さらに止孔を設けて2個の止孔21・21に止軸S・Sを挿
通すれば、ブローバー1aとヨロイ智2とをより確実に
固定できる。なお、符号4で指示するものは第1実施例
と同様なテンプルであり、テンプル4の止着孔42と前記
ヨロイ智2の止孔22とに止軸Sを挿着することにより、
テンプル4とヨロイ智2と折畳み可能にヒンジ連結し
てある。
【0024】上記の如く構成されたブローバー1a、リ
ムバーR、バンドB、ヨロイ智2およびテンプル4を止
軸Sを用いて各々連結すると、図11に示すように、プラ
スチック製の成形体に薄型ヨロイ智を適用した眼鏡が容
易かつ迅速に得られる。従来のヨロイ智をプラスチック
製リムに連結して作製した眼鏡フレームにおいては、ヨ
ロイ智にネジ止め用スリーブをロウ付けしたり、その複
雑な形状のヨロイ智を嵌め込んで固定するための嵌合部
をプラスチック製リムに刻設したりするという非常に面
倒な作業が必要であるけれども、上記の第3実施例に示
すブローバー1aと1枚板構造の金属製薄板ヨロイ智2
を使用すれば、スリットや孔を設ける以外に複雑で面倒
な加工を特に施す必要がなく、作業能率を大幅に向上す
ることが可能になる。これに加えて第1実施例と同様、
ブローバー1aとヨロイ智2との連結およびヨロイ智2
とテンプル4とのヒンジ連結を簡素な構造で行えてその
連結に要する部品点数の削減を図ることができ、しかも
金属製薄板ヨロイ智2を上下方向に塑性変形させてブロ
ーバー1aの傾斜角度を微調整することによりレンズの
最適視関係の実現も同時に可能である。
【0025】このように、上下方向に厚みの薄い金属板
から成るヨロイ智2は、金属線材またはプラスチック製
成形体から成るフレームの何れに対しても極めて容易に
適用でき、眼鏡フレームの製造において非常に応用範囲
の広い眼鏡部品である。
【0026】本発明の実施例は概ね上記のとおりである
が、本発明は前述の実施例に限定されるものでは決して
なく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更
が可能である。例えば、本実施例においては、平坦な薄
板状のヨロイ智2を使用しているけれども、そのヨロイ
智2を上下方向に屈曲形成して変化に富んだデザインを
施すことも可能であり、また、第2実施例におけるヨロ
イ智2とテンプル4とのワンタッチ連結構造を第3実施
例のプラスチック製眼鏡フレームに組み合わせて実用性
を高めることも可能であり、さらに、第3実施例におい
てレンズの全周がプラスチック製成形体から成るフレー
ムを採用することも可能であり、これら何れの変更態様
も本発明の技術的範囲に属することはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上実施例を挙げて説明したとおり、本
発明にあっては上下方向に厚みの薄い金属製板状ブラ
ケットの両端部近傍に止孔が上下方向にそれぞれ穿設さ
れた単純な1枚板構造のヨロイ智を採用したので、従来
のヨロイ智を用いた眼鏡フレームと比べて、リムやブロ
ーバー等の眼鏡フロントとの連結およびテンプルとのヒ
ンジ連結を簡素な構造で行うことができ、その連結に要
する部品点数の削減および作業能率の向上を図ることが
できる。また、シンプルな薄型のヨロイ智を採用してい
るので、最近流行のスリムなデザインを有する眼鏡フレ
ームを実現でき、さらにその薄型ヨロイ智に飾り等を付
加すれば、複雑なデザインを有する眼鏡フレームも実現
することが可能になり、その結果、単純な形状から複雑
な形状までデザイン上のバリエーションが大いに広が
る。
【0028】また、上記金属製薄板ヨロイ智は上下方向
に厚みが薄くて左右方向に所定厚みを有するので、左右
方向に変形し難く、上下方向に変形し易い。そのため、
眼鏡テンプルの外側方向に対して無理な外力が加わった
としても、ヨロイ智は外側拡開方向へ構造的に変形し難
眼鏡の耐久性を向上できると共に、金属製薄板ヨロ
イ智を上下方向に対して意図的に所要の外力を加えて
性変形させることにより、リムやブローバー等の眼鏡フ
ロントの傾斜角度を微調整してレンズの眼球に対する傾
斜角度や角膜頂点間距離を最適の状態に設定でき、その
結果レンズの最適視関係を実現することができて眼精疲
労等を効果的に防止することができる。したがって、こ
のような多数の著しい効果が同時に得られ、産業上の利
用価値は頗る大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の眼鏡の一部を拡大し
て示した分解斜視図である。
【図2】図1の連結後の状態を示した斜視図である。
【図3】本発明に係る第1実施例の眼鏡の全体斜視図で
ある。
【図4】従来のヨロイ智を有する眼鏡の一部を拡大して
示した分解斜視図である。
【図5】図4の連結後の状態を示した平面図である。
【図6】本発明に係る第2実施例の眼鏡の一部を拡大し
て示した分解斜視図である。
【図7】図6の連結後の状態を示した斜視図である。
【図8】本発明に係る第2実施例の眼鏡の全体斜視図で
ある。
【図9】本発明に係る第3実施例の眼鏡の一部を拡大し
て示した分解斜視図である。
【図10】図9の連結後の状態を示した斜視図である。
【図11】本発明に係る第3実施例の眼鏡の全体斜視図
である。
【符号の説明】
1 リム 1a ブローバー 11 合せ端部 12 合せ端部 13 スリット 14 挿着孔 15 連結孔 16 収容部 17 孔部 2 ヨロイ智 21 止孔 22 孔 23 軸支ピン 24 テンプルストッパー 2’ヨロイ智 3 リムロック 31 止孔 3’リムロック 3'a 親リムロック 3'b 子リムロック 31'a 止孔 31'b 止孔 4 テンプル 41 基端部 42 止着孔 43 嵌合溝 5 蝶番 51 駒部 52 駒部 F フロント L レンズ S 止軸 G 溝 R リムバー R1 連結スリーブ R2 凸部 B バンド

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リム1のヨロイ智2とテンプル4とを折
    畳み可能に連結して成る眼鏡フレームにおいて、 前記ヨロイ智2は上下方向に厚みの薄い1枚の金属製
    状ブラケットから成り、この薄板ブラケットの両端部近
    傍には止孔21・22を上下方向にそれぞれ穿設してこれら
    止孔21・22に各々止軸Sを挿着することにより、リム1
    の合せ端部11・12同士の連結およびヨロイ智2とテンプ
    ル4とのヒンジ連結を可能とすると共に、前記金属製薄
    板ブラケットを上下方向に塑性変形させてリム1の傾斜
    角度を微調整可能としたことを特徴とする薄型ヨロイ智
    を有する眼鏡フレーム。
  2. 【請求項2】 左右一対のレンズL・Lを保持するフロ
    ントFのヨロイ智2に対し、テンプル4を折畳み可能に
    連結して成る眼鏡フレームにおいて、 前記フロントFの外端部にはスリット13を水平方向に刻
    設し、このスリット13には少なくとも2個の挿着孔14を
    垂直方向に穿設する一方前記ヨロイ智2は上下方向に
    厚みの薄い1枚の金属製板状ブラケットから成り、この
    薄板ブラケットの両端部近傍には止孔21・22を上下方向
    にそれぞれ穿設し、前記薄板ブラケットの一端を前記ス
    リット13に挿嵌して前記挿着孔14および止孔21・22
    止軸Sを挿着することにより、フロントFとヨロイ智
    2との連結およびヨロイ智2とテンプル4とのヒンジ連
    結を可能とすると共に、前記金属製薄板ブラケットを上
    下方向に塑性変形させてフロントFの傾斜角度を微調整
    可能としたことを特徴とする薄型ヨロイ智を有する眼鏡
    フレーム。
  3. 【請求項3】 フロントFがプラスチック製のブローバ
    ー1aを冠着しており、このブローバー1aの外端部に
    スリット13および挿着孔14を形成する請求項記載の、
    薄型ヨロイ智を有する眼鏡フレーム。
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