JP2973585B2 - ネガ型感光性組成物 - Google Patents

ネガ型感光性組成物

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JP2973585B2
JP2973585B2 JP3131270A JP13127091A JP2973585B2 JP 2973585 B2 JP2973585 B2 JP 2973585B2 JP 3131270 A JP3131270 A JP 3131270A JP 13127091 A JP13127091 A JP 13127091A JP 2973585 B2 JP2973585 B2 JP 2973585B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディープUV領域の光
感応するネガ型感光性組成物に関するものであり、更に
詳しくは半導体集積回路を作成するネガ型レジストに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の高集積度化は、一般に
言われるように3年間に4倍のスピードで進行し、例え
ばダイナミックランダムアクセスメモリーを例に取れ
ば、現在では4Mビットの記憶容量を持つものが本格生
産されている。集積回路の生産に不可欠のフォトリソグ
ラフィー技術に対する要求も年々厳しくなってきてい
る。例えば、4MビットDRAMの生産には、0.8μ
mレベルのリソグラフィー技術が必要とされ、更に高集
積度化が進んだ16M,64MDRAMにおいては、そ
れぞれ0.5μm,0.3μmレベルのリソグラフィー
が必要とされると予想されている。したがってハーフミ
クロンリソグラフィに対応できるレジストの開発が切望
されていた。
【0003】フォトリソグラフィーに使用されるレジス
トとして、環化ゴムと架橋剤としてビスアジドを使用す
るネガ型レジストは周知である。しかしながらこの系は
現像に有機溶剤を必要とするため、現像時に膨潤が起こ
り、画像の解像力は3μm程度が限界であり、高集積度
のデバイスを製造するには不適当である。また、現像に
用いる有機溶剤は環境上、健康上等の面、或は、引火性
の点で問題が多い。
【0004】更に、ナフトキノンジアジドとアルカリ可
溶性ノボラック樹脂からなるポジ型レジストも周知であ
る。しかしながらこの系は、300nm以下に大きな吸
収があり、短波長露光を行うとパターンプロフィールが
著しく劣化する欠点がある。従って350nm程度以上
の波長で露光せざるを得ず、従って解像力に限界が生じ
ハーフミクロンリソグラフィーには対応できないでい
た。
【0005】一方、高解像力リソグラフィーに対応でき
る候補として、X線リソグラフィー、エレクトロンビー
ムリソグラフィー等があげられるが、前者はハードウェ
アー及びレジストの面からの立ち後れがめだち、後者は
スループットの面で大量生産に対応できない。従って、
現時点において、より高い解像力を得るためには低圧水
銀灯やエキシマーレーザー等を光源とするディープUV
領域の光を用いて露光出来、しかもハーフミクロンリソ
グラフィに対応できるパターンプロフィールの良好なレ
ジストの開発が強く望まれている。
【0006】ディープUV領域の光で露光できるレジス
トとして、特開昭62−164045号公報には、酸硬
化性樹脂と光酸発生剤であるハロゲン化有機化合物を含
有するネガ型フォトレジスト組成物が記載されており、
ハロゲン化有機化合物として例えばトリス(2,3−ジ
ブロモプロピル)イソシアヌレート等が記載されてい
る。しかしながら、かかる光酸発生剤では感度あるいは
解像性が十分でなく、良好なパターンプロフィールが得
られない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を解決し、ディープUV領域の光を用
いて露光出来、しかもハーフミクロンリソグラフィに対
応できるパターンプロフィールの良好なレジストを開発
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく種々検討を重ねた結果、アルカリ可溶性樹
脂、特定の光酸発生剤および架橋剤を組み合わせたレジ
スト組成物は露光後アルカリ水で現像することにより、
非膨潤、高解像力のパターンプロフィールを得ることが
できる高性能のネガ型フォトレジスト組成物であるとの
知見を得た。
【0009】本発明はかかる知見を基に完成されたもの
であり、その要旨はアルカリ可溶性樹脂、光酸発生剤お
よび酸性条件で作用するアルカリ可溶性樹脂の架橋剤を
含有するネガ型感光性組成物において、該光酸発生剤が
ディープUV領域の光により酸を発生する前記式〔I〕
で示されるs−トリアジン誘導体であることを特徴とす
るネガ型感光性組成物に存する。以下本発明を詳細に説
明する。
【0010】本発明で用いられるアルカリ可溶性樹脂と
しては、特に限定されないが、フェノール性水酸基を有
するものが好ましく、特に膜厚1ミクロンにおける透過
率が20%以上となる露光波長を150〜300nmの
範囲に有するものであることが好ましい。かかる樹脂の
例としては、フェノール、クレゾール、エチルフェノー
ル、t−ブチルフェノール、キシレノール、ナフトー
ル、1,4−ジヒドロキシベンゼン、1,3−ジヒドロ
キシベンゼン等のヒドロキシ芳香族化合物をホルムアル
デヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、フルフ
ラール等のアルデヒドで縮重合させたノボラック樹脂、
メチル基、エチル基等の低級アルキル基等がベンゼン環
又はビニル基に置換していてもよいビニルフェノール誘
導体の重合体即ち低級アルキル基等の置換基を有してい
てもよいポリビニルフェノール誘導体、N−(p−ヒド
ロキシフェニル)マレイミドポリマー等が挙げられる。
中でもポリビニルフェノール誘導体またはクレゾールと
ホルムアルデヒドとの重縮合物が好ましい。
【0011】架橋剤としては、酸存在下にアルカリ可溶
性樹脂と架橋反応をする化合物であれば特に限定されな
いが、好ましくは、特開昭59−113435号、特開
昭60−263143号、特開昭62−164045号
各公報に記載されている化合物、A.knop,L.
A.Pilato著 Phenolic Resins
記載の化合物が挙げられる。特に好ましくは、R4 OC
2 NHCONHCH2 OR5 (R4 及びR5 は水素原
子またはアルキル基を示し、R4 とR5 は同一でも異な
っていてもよい。)または下記式〔II〕で示される化合
物が挙げられる。
【0012】
【化2】
【0013】〔式中、Zは−N(CH2 OR6 )CH2
OR7 を示す。(R6 及びR7 は夫々独立に水素原子ま
たはアルキル基を示す。)〕尚、R4 〜R6 のアルキル
基の炭素数は1〜4程度である。本発明では、特に光酸
発生剤として、前記式〔I〕で表わされる、1以上の臭
素原子またはヨウ素原子で置換されたメチル基がs−ト
リアジン環に少くとも1つ結合したs−トリアジン誘導
であって、かつディープUV領域の光、特に175〜
254nmの光で酸を発生するものを用いることを特徴
とする。前記式〔I〕に於てR1 〜R3 及びXで表わさ
れるアルキル基としては、メチル基、エチル基、直鎖又
は分岐鎖のプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基等のC1 〜C6 アルキル基が挙げられる。R1 〜R
3 で表わされるアルケニル基としては、ビニル基、アリ
ル基、クロチル基等のC2 〜C6 アルケニル基が挙げら
れる。R1 〜R3 で表わされるアリール基としてはフェ
ニル基等が挙げられる。又、R1 〜R3 の置換基として
は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、
1 〜C4 アルキル基、C1 〜C4 アルコキシ基、アリ
ール基、C1 〜C4 アルコキシ置換アリール基等が挙げ
られる。好ましくは、前記一般式〔I〕において、
1 、R 2 およびR 3 が、それぞれ独立して、置換基を
有していてもよいアルキル基、アルケニル基、ピペリジ
ノ基、−NX 2 、−OXもしくは−SX(ここでXは水
素原子またはアルキル基を示す。)、又はアルキル基、
アルコキシ基およびハロゲン原子よりなる群から選ばれ
た置換基を有していてもよいフェニル基であり、かつR
1 、R 2 およびR 3 のうち少なくとも1つは1以上の臭
素原子またはヨウ素原子で置換されたメチル基である光
酸発生剤を用いる。かかる光酸発生剤自体は、例えば、
若林ら著、Bull.Chem,Soc.Japan,
42,2924(1969)、米国特許第3,987,
037号明細書、F.C.Schaefer et a
l,J.Org.Chem.,29,1527(196
4)に記載されている。
【0014】前記式〔I〕で示される光酸発生剤として
は、具体的には、2,4,6−トリス(トリブロモメチ
ル)−s−トリアジン、2−メチル−4,6−ビス(ト
リブロモメチル)−s−トリアジン、2−フェニル−
4,6−ビス(トリブロモメチル)−s−トリアジン、
2−(p−クロルフェニル)−4,6−ビス(トリブロ
モメチル)−s−トリアジン、2−(2,4−ジブロモ
フェニル)−4,6−ビス(トリブロモメチル)−s−
トリアジン、2−(p−ブロモフェニル)−4,6−ビ
ス(トリブロモメチル)−s−トリアジン、2−(p−
トリル)−4,6−ビス(トリブロモメチル)−s−ト
リアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビ
ス(トリブロモメチル)−s−トリアジン、2−n−プ
ロピル−4,6−ビス(トリブロモメチル)−s−トリ
アジン、2−(α,α,β−トリクロルエチル)−4,
6−ビス(トリブロモメチル)−s−トリアジン、2−
スチリル−4,6−ビス(トリブロモメチル)−s−ト
リアジン、2,4,6−トリス(ジブロモメチル)−s
−トリアジン、2,4,6−トリス(モノブロモメチ
ル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシスチリル)
−4,6−ビス(トリブロモメチル)−s−トリアジ
ン、2,4,6−トリス(トリヨードメチル)−s−ト
リアジン、2−メチル−4,6−ビス(トリヨードメチ
ル)−s−トリアジン、2,4,6−トリス(ジヨード
メチル)−s−トリアジン、2−メトキシ−4,6−ビ
ス(トリブロモメチル)−s−トリアジン、2−アミノ
−4,6−ビス(トリブロモメチル)−s−トリアジ
ン、2−ピペリジノ−4,6−ビス(トリブロモメチ
ル)−s−トリアジン等が挙げられる。
【0015】本発明に於ける光酸発生剤としては、前記
一般式〔I〕に於て、R1 〜R3 が夫々独立に前述の置
換基で置換されていてもよいアルキル基、フェニル基、
またはアルケニル基であり、R1 〜R3 の少なくとも1
つがジ若しくはトリブロモメチル基、又はジ若しくはト
リヨードメチル基であるのが好ましい。更にR1 〜R3
の少なくとも2つがジブロモメチル基又はトリブロモメ
チル基であるのが好ましい。特に好ましくは、R1 〜R
3 は臭素又はヨウ素で置換されていてもよいC1 〜C4
アルキル基又はフェニル基であり、R1 〜R3 の少なく
とも2つがジブロモメチル基又はトリブロモメチル基で
あるのが好ましく、かかる具体例としては、2,4,6
−トリス(トリブロモメチル)−s−トリアジン、2−
フェニル−4,6−ビス(トリブロモメチル)−s−ト
リアジン、2−(p−ブロモフェニル)−4,6−ビス
(トリブロモメチル)−s−トリアジン、2−メチル−
4,6−ビス(トリブロモメチル)−s−トリアジン、
2,4,6−トリス(ジブロモメチル)−s−トリアジ
ン、2−フェニル−4,6−ビス(ジブロモメチル)−
s−トリアジン等が挙げられる。
【0016】これらs−トリアジン誘導体は上記文献に
準じて、対応するニトリル化合物を臭化アルミニウムと
塩化水素の存在下で反応させるか、対応するイミデート
を経由して合成することができる。本発明の感光性組成
物におけるアルカリ可溶性樹脂、酸発生剤および架橋剤
の割合は、アルカリ可溶性樹脂100重量部に対し酸発
生剤0.05〜20重量部、好ましくは0.1〜10重
量部、また架橋剤はアルカリ可溶性樹脂100重量部に
対し1〜50重量部、好ましくは5〜30重量部の割合
で用いられる。
【0017】本発明の組成物は通常溶媒に溶解して使用
されるが、溶媒としては樹脂及び感光剤に対して十分な
溶解度を持ち、良好な塗膜性を与える溶媒であれば特に
制限はなく、例えば、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブ
アセテート等のセロソルブ系溶媒、酢酸ブチル、酢酸ア
ミル、乳酸メチル、乳酸エチル等のエステル系溶媒、ジ
メチルフォルムアミド、N−メチルピロリドン等の高極
性溶媒、あるいは、これらの混合溶媒さらには、芳香族
炭化水素を添加した混合溶媒等が挙げられる。溶媒の使
用割合は、固形分の総量に対し重量比として1〜20倍
の範囲である。
【0018】本発明のネガ型感光性組成物は、以下に述
べるような塗布、露光、露光後加熱(ポストエクスポー
ジャーベイク;PEB)、現像の各工程を経てフォトレ
ジストとして使用される。塗布には通常スピンコーター
が使用され、膜厚としては0.5ミクロン〜2ミクロン
程度が適当である。
【0019】露光には、ディープUV領域の光、例えば
低圧水銀灯を光源とする254nmの光や、エキシマー
レーザー等を光源とする157nm,193nm、22
2nm、249nmの光などのような157nm〜25
4nmの光が好適に使用される。露光の際の光は単色光
でなくブロードであってもよい。露光後加熱(PEB)
の条件はホットプレートをもちい、90〜140℃、1
分〜10分程度の条件が好適に使用される。ホットプレ
ートのかわりにコンベンションオーブンを用いても良
い。この場合は通常ホットプレートを使用した場合より
長い時間が必要とされる。
【0020】そして、現像液には水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウ
ム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、
n−プロピルアミン等の第一級アミン類、ジエチルアミ
ン、ジ−n−プロピルアミン等の第二級アミン、トリエ
チルアミン、トリメチルアミン等の第3級アミン類、テ
トラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、トリメチ
ルヒドロキシエチルアンモニウムハイドロオキサイド等
の第4級アンモニウム塩の水溶液よりなるアルカリ現像
液が好適に使用される。現像液には必要に応じて、アル
コール、界面活性剤等を添加して使用することもある。
【0021】なお、フォトレジスト溶液及び現像液は、
使用に際し、ろ過して不溶分を除去して使用される。本
発明のネガ型感光性組成物は、超LSIの製造のみなら
ず、一般のIC製造用、さらには、マスク製造用、平
板、凹版、凸版等の作成、プリント配線作成の為のフォ
トレジスト、ソルダーレジスト、レリーフ像や画像複製
などの画像形成、光硬化のインク、塗料、接着剤等に利
用できる。
【0022】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例
により何等制約は受けない。 実施例1 m−クレゾール142.5g(1.32モル)、p−ク
レゾール190.0g(1.76モル)、2,5−キシ
レノール161.0g(1.29モル)の混合物を37
重量%ホルマリン溶液276.3g(ホルムアルデヒド
として3.4モル)と、蓚酸10.0g(0.079モ
ル)を触媒として91〜94℃で縮合させてノボラック
樹脂414gを得た。(Mw=6700,露光波長24
8nmに於ける透過率:35%)該ノボラック樹脂30
g、架橋剤としてヘキサメトキシメチルメラミン6g、
光酸発生剤としてトリス(トリブロモメチル)−s−ト
リアジン1.6gを乳酸エチル100gに溶解し、0.
2ミクロンのテフロン製濾紙を用いて精密ろ過し、フォ
トレジスト組成物を調製した。このフォトレジスト組成
物を直径4インチのシリコンウエハ上に、スピンコーテ
ィング装置(ミカサ製1H−2D)を用いて、1.0ミ
クロンの厚さに塗布し、オーブン中で90℃、30分間
乾燥した。これをフォトマスク(凸版印刷製)と密着さ
せ、6W低圧水銀灯(ウシオ電機製)の下、20cmの場
所に置いた。この時レジスト塗膜表面での単位時間当り
の光エネルギー密度は0.40mW/cm2であった。このサ
ンプルを60秒間露光し(照射された光エネルギー密度
は、24mJ/cm2である)、その後オーブン中で90℃、
30分間加熱した(PEB)。その後2.38%テトラ
メチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液で60秒
現像する事によりネガ型画像を形成した。得られたレジ
ストパターンを走査型電子顕微鏡(明石製作所製)で観
察すると0.5ミクロンのライン&スペースが解像され
ていた。
【0023】実施例2 光酸発生剤として、2,4−ビス(ジブロモメチル)−
6−フェニル−s−トリアジン1.6gを用いた以外は
実施例1と同様にしてフォトレジスト組成物を調製、処
理し、低圧水銀灯で露光、評価を行なったところ、0.
5ミクロンのライン&スペースが解像されていた。
【0024】実施例3 重量平均分子量5100のポリビニルフェノール20
g、架橋剤としてヘキサメトキシメチルメラミン4g及
び光酸発生剤として実施例1と同じトリス(トリブロモ
メチル)−s−トリアジン0.2gをプロピレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテート70gに溶解し、
0.2ミクロンのテフロン製濾紙を用いて精密ろ過し、
フォトレジスト組成物を調製した。このフォトレジスト
組成物を直径4インチのシリコンウエハ上に、スピンコ
ーティング装置(ミカサ製1H−2D)を用いて、1.
0ミクロンの厚さに塗布し、ホットプレート上で100
℃、70秒間乾燥した。これをエキシマーレーザー縮小
投影露光装置を用いて露光量を変化させて露光した後、
ホットプレート上で110℃、90秒間加熱した(PE
B)。その後1.23%テトラメチルアンモニウムハイ
ドロオキサイド水溶液で60秒現像する事によりネガ型
画像を形成した。得られたレジストパターンを走査型電
子顕微鏡(明石製作所製)で観察すると、0.35μの
ライン&スペースが解像されており又、最適露光量は1
5mJ/cm2で感度は良好であった。
【0025】実施例4 光酸発生剤として実施例2と同じ2,4−ビス(ジブロ
モメチル)−6−フェニル−s−トリアジン0.2gを
用いた以外実施例3と同様にしてフォトレジスト組成物
を調製、処理し、エキシマレーザー縮小投影露光装置を
用いて露光し、評価を行なったところ0.35ミクロン
のライン&スペースが解像されており、又、最適露光量
は18mJ/cm2で感度は良好であった。
【0026】実施例5 光酸発生剤としてトリス(ジブロモメチル)−s−トリ
アジン0.24gを用いた以外実施例3と同様にしてフ
ォトレジスト組成物を調製、処理し、エキシマレーザー
縮小投影露光装置を用いて露光し、評価を行なったとこ
ろ、0.35ミクロンのライン&スペースが解像観察さ
れており、最適露光量は15mJ/cm2で感度が良好であ
り、未露光部の溶解速度も700Å/secと充分に大きい
ことから、現像性は極めて良好であった。
【0027】比較例1 光酸発生剤としてトリス(トリクロロメチル)−s−ト
リアジンを0.12g用いた以外は実施例3と同様にし
てフォトレジスト組成物を調製、処理し、エキシマレー
ザー縮小投影露光装置を用いて露光し、評価を行なった
ところ、0.5ミクロンまでしかライン&スペースが解
像されていなかった。
【0028】比較例2 光酸発生剤として2,4−ビス(トリクロロメチル)−
6−(p−クロロフェニル)−s−トリアジン0.12
gを用いた以外は実施例3と同様にしてフォトレジスト
組成物を調製、処理し、エキシマレーザー縮小投影露光
装置を用いて露光し、評価を行なったところ、0.5ミ
クロンまでしかライン&スペースが解像されていなかっ
た。
【0029】比較例3 2,3,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン1
7.2g(70ミリモル)と1,2−ナフトキノンジア
ジド−5−ルフォニルクロリド56.4g(210ミ
リモル)を、ジオキサン/N−メチルピロリドンの混合
溶媒中でトリエチルアミンの存在下で反応させ、感光剤
を合成した。この感光剤0.063gと実施例1で用い
たノボラック樹脂1.00gを乳酸エチル4.0gとN
−メチルピロリドン0.5gの混合溶媒に溶解し、0.
2ミクロンのテフロン製濾紙を用いて精密ろ過し、フォ
トレジスト組成物を調製した。このフォトレジスト組成
物を直径4インチのシリコンウエハ上に、スピンコーテ
ィング装置(ミカサ製1H−2D)を用いて1.0ミク
ロンの厚さに塗布し、オーブン中で90℃、30分間乾
燥した。これをフォトマスク(凸版印刷製)と密着さ
せ、6W低圧水銀灯(ウシオ電機製)を用いて1600
秒露光した。その後2.38%テトラメチルアンモニウ
ムハイドロオキサイド水溶液で60秒現像する事により
ポジ型画像を形成した。得られたレジストパターンを走
査型電子顕微鏡(明石製作所製)で観察すると0.8ミ
クロンのライン&スペースまでしか解像されていなかっ
た。また、このフォトレジスト組成物を実施例3と同様
に処理し、エキシマレーザー縮小投影露光装置を用いて
露光し、評価したところ、0.8ミクロンまでしか解像
されていなかった。
【0030】比較例4 実施例1において、光酸発生剤としてトリス(2,3−
ジブロモプロピル)イソシアヌレート(特開昭62−1
64045号公報記載化合物)0.89gを用いた以外
は実施例1と同様にしてフォトレジスト組成物を調製、
処理し、低圧水銀灯で露光し、評価したところ、露光量
不足で良好な画像が形成されなかった。充分露光した場
合には0.5ミクロンのライン&スペースは解像された
が、その場合5分以上の露光が必要であり、すなわち低
感度のフォトレジストしか得られなかった。
【0031】
【発明の効果】本発明のネガ型感光性組成物は、低圧水
銀灯密着露光では0.5ミクロンのライン&スペースが
解像され、更にエキシマーレーザー縮小投影露光では
0.35ミクロンのライン&スペースが解像され、ディ
ープUV領域の波長の光で露光することにより高解像力
のリソグラフィーを可能とするものであり、極めて有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/00 - 7/42 H01L 21/027

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ可溶性樹脂、光酸発生剤および
    酸性条件で作用するアルカリ可溶性樹脂の架橋剤を含有
    するネガ型感光性組成物において、該光酸発生剤が、
    ィープUV領域の光により酸を発生する下記式〔1〕で
    示されるs−トリアジン誘導体であることを特徴とする
    ネガ型感光性組成物。 【化1】 〔式中、R1 ,R2 およびR3 はそれぞれ独立して置換
    基を有していてもよいアルキル基、アリール基、アルケ
    ニル基、ピペリジノ基、−NX2 、−OXまたは−SX
    (ここでXは水素原子またはアルキル基を示す。)を示
    し、R1 ,R2およびR3 のうち少なくとも1つは1以
    上の臭素原子またはヨウ素原子で置換されたメチル基を
    示す。〕
  2. 【請求項2】 ディープUV領域の光が、157nm〜
    254nmの波長のものであることを特徴とする請求項
    1記載のネガ型感光性組成物。
  3. 【請求項3】 s−トリアジン誘導体が下記式(III)で
    示されるものであることを特徴とする請求項1又は2記
    載のネガ型感光性組成物。 【化2】 (式中、R 1 ,R 2 およびR 3 は、それぞれ独立して、
    置換基を有していてもよいアルキル基、アルケニル基、
    ピペリジノ基、−NX 2 、−OXもしくは−SX(ここ
    でXは水素原子またはアルキル基を示す。)、又はアル
    キル基、アルコ キシ基およびハロゲン原子よりなる群か
    ら選ばれた置換基を有していてもよいフェニル基を示
    し、かつR 1 ,R 2 およびR 3 のうち少なくとも1つは
    1以上の臭素原子またはヨウ素原子で置換されたメチル
    基を示す。)
  4. 【請求項4】 式〔III 〕で示されるs−トリアジン誘
    導体において、R 1 〜R 3 が臭素またはヨウ素で置換さ
    れていてもよいC 1 〜C 4 のアルキル基またはフェニル
    基であり、かつR 1 〜R 3 の少なくとも2つがジブロモ
    メチルまたはトリブロモメチル基であることを特徴とす
    る請求項3記載のネガ型感光性組成物。
  5. 【請求項5】 アルカリ可溶性樹脂が、膜厚1ミクロン
    における透過率が20%以上となる波長を150〜30
    0nmの範囲に有するものであることを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載のネガ型感光性組成物。
  6. 【請求項6】 半導体集積回路作成用であることを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれかに記載のネガ型感光
    性組成物。
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