JP2970562B2 - 導波管の接続構造 - Google Patents
導波管の接続構造Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一端にフランジが
形成された二つの導波管を、各フランジを当接させて接
続する導波管の接続構造に関し、特に、ボルトやビス等
を使用することなく容易かつ迅速,確実に、隙間なく導
波管同士を接続することができる導波管の接続構造に関
する。
形成された二つの導波管を、各フランジを当接させて接
続する導波管の接続構造に関し、特に、ボルトやビス等
を使用することなく容易かつ迅速,確実に、隙間なく導
波管同士を接続することができる導波管の接続構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、二つの導波管を相互に接続する
場合には、導波管の端部に一体的にフランジを設け、こ
のフランジを相互に当接して面接触させ、これらを数本
のボルト,ビス等を用いて締結する構造がとられてい
る。
場合には、導波管の端部に一体的にフランジを設け、こ
のフランジを相互に当接して面接触させ、これらを数本
のボルト,ビス等を用いて締結する構造がとられてい
る。
【0003】図6〜図9は、この種の従来の導波管の接
続構造を示す概略説明図である。これらの図に示すよう
に、従来の導波管の接続構造は、接続する二つの導波管
101,201の各端部にそれぞれフランジ100,2
00を設け、このフランジ100,200の各四隅にボ
ルト300を挿入するための取付孔110,210が形
成してある。
続構造を示す概略説明図である。これらの図に示すよう
に、従来の導波管の接続構造は、接続する二つの導波管
101,201の各端部にそれぞれフランジ100,2
00を設け、このフランジ100,200の各四隅にボ
ルト300を挿入するための取付孔110,210が形
成してある。
【0004】そして、このような二つの導波管101,
201を接続する場合には、まず、互いのフランジ10
0,200を合わせて対角線に位置する取付孔110,
210に、それぞれ図示しない位置決めピンを挿入して
導波管の口径を位置合わせし、残りの取付孔110,2
10にボルト300を挿入して反対側に配設したナット
400に捩込む。その後、位置決めピンを取付孔11
0,210から外し、この取付孔110,210にもボ
ルト300を挿入してナット400に螺合させる。
201を接続する場合には、まず、互いのフランジ10
0,200を合わせて対角線に位置する取付孔110,
210に、それぞれ図示しない位置決めピンを挿入して
導波管の口径を位置合わせし、残りの取付孔110,2
10にボルト300を挿入して反対側に配設したナット
400に捩込む。その後、位置決めピンを取付孔11
0,210から外し、この取付孔110,210にもボ
ルト300を挿入してナット400に螺合させる。
【0005】ここで、この導波管の接続作業は、一方の
フランジ200側に配設したナット400を図示しない
スパナ等で回転しないように固定しておき、他方のフラ
ンジ100側から挿入したボルト300をドライバ50
0を用いてナットに螺合させて行なっていた。これによ
って、導波管101と導波管201の接続が完了する。
フランジ200側に配設したナット400を図示しない
スパナ等で回転しないように固定しておき、他方のフラ
ンジ100側から挿入したボルト300をドライバ50
0を用いてナットに螺合させて行なっていた。これによ
って、導波管101と導波管201の接続が完了する。
【0006】このようなボルト,ビス等を用いてフラン
ジを固定することによって接続する導波管の接続構造と
しては、例えば、実開平2−64202号公報記載の導
波管接続構造や、その他、実開平2−57601号,実
開平2−53601号,特開平3−224301号,特
開平3−13101号,特開平4−284701号,特
開平6−177601号,特開平5−55801号の各
公報において、多数提案,採用されている。
ジを固定することによって接続する導波管の接続構造と
しては、例えば、実開平2−64202号公報記載の導
波管接続構造や、その他、実開平2−57601号,実
開平2−53601号,特開平3−224301号,特
開平3−13101号,特開平4−284701号,特
開平6−177601号,特開平5−55801号の各
公報において、多数提案,採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の導波管の接続構造においては、まず、導波管
を接続する際にフランジ同士をボルト,ビスによって締
め付ける必要があることから、作業者はドライバ,スパ
ナ等の簡単な工具を使って導波管の接続が行なえる点で
は優れているが、導波管経路の長い回路で、構成する素
管数も多い導波管回路の場合には、各フランジ同士を接
続する作業に長時間を要してしまい、作業効率が悪化す
るという問題があった。
うな従来の導波管の接続構造においては、まず、導波管
を接続する際にフランジ同士をボルト,ビスによって締
め付ける必要があることから、作業者はドライバ,スパ
ナ等の簡単な工具を使って導波管の接続が行なえる点で
は優れているが、導波管経路の長い回路で、構成する素
管数も多い導波管回路の場合には、各フランジ同士を接
続する作業に長時間を要してしまい、作業効率が悪化す
るという問題があった。
【0008】また、このように人的作業によりフランジ
同士のボルト,ビス締めの作業を行なう従来の導波管の
接続構造では、締め付け量のばらつきが生じるおそれが
あり、場合によってはフランジ間に間隙やずれが生じて
しまい、VSWR(電圧定在波比:Voltage Standing W
ave Ratio)特性の劣化や電波の漏洩を招くという問題
も生じた。
同士のボルト,ビス締めの作業を行なう従来の導波管の
接続構造では、締め付け量のばらつきが生じるおそれが
あり、場合によってはフランジ間に間隙やずれが生じて
しまい、VSWR(電圧定在波比:Voltage Standing W
ave Ratio)特性の劣化や電波の漏洩を招くという問題
も生じた。
【0009】すなわち、フランジの種類によっては、取
付孔が4本のものもあれば6本,8本のものもある。従
って、導波管経路の長い回路で、しかも構成する素管数
が多い導波管回路の場合には、多数のボルト締め作業が
必要となり、導波管の接続作業が長時間にわたり、しか
も、これらは全て人手による手作業で行なわれるため、
ボルト,ビスの締め付け量のばらつきによって各フラン
ジ間にわずかな間隙やずれが生じ、VSWR特性の劣化
や電波の漏洩を招くことになっていた。
付孔が4本のものもあれば6本,8本のものもある。従
って、導波管経路の長い回路で、しかも構成する素管数
が多い導波管回路の場合には、多数のボルト締め作業が
必要となり、導波管の接続作業が長時間にわたり、しか
も、これらは全て人手による手作業で行なわれるため、
ボルト,ビスの締め付け量のばらつきによって各フラン
ジ間にわずかな間隙やずれが生じ、VSWR特性の劣化
や電波の漏洩を招くことになっていた。
【0010】なお、このような従来の導波管の接続構造
の問題点を解消するため、実開平2−62802号や特
開平3−85901号公報には、クリップにより接続す
る導波管のフランジを挾持し、このクリップの付勢力に
よって各導波管を接続する技術が提案されている。
の問題点を解消するため、実開平2−62802号や特
開平3−85901号公報には、クリップにより接続す
る導波管のフランジを挾持し、このクリップの付勢力に
よって各導波管を接続する技術が提案されている。
【0011】しかし、この各公報記載の技術では、導波
管接続時のボルト,ビス締めの作業は不要となるが、各
フランジ同士の接続強度を考慮すると、電波の漏洩を十
分遮断できないおそれがあり、また、このような接続強
度の不足によってVSWR特性の劣化を招くおそれも大
きかった。
管接続時のボルト,ビス締めの作業は不要となるが、各
フランジ同士の接続強度を考慮すると、電波の漏洩を十
分遮断できないおそれがあり、また、このような接続強
度の不足によってVSWR特性の劣化を招くおそれも大
きかった。
【0012】また、実開平2−70501号公報には、
各フランジの接続部をねじキャップで覆い、フランジ外
周に設けたねじにこのねじキャップを螺合させてフラン
ジの接続部を締め付けることにより、ボルト,ビス締め
を不要とした導波管のフランジ部締付構造が提案されて
いる。
各フランジの接続部をねじキャップで覆い、フランジ外
周に設けたねじにこのねじキャップを螺合させてフラン
ジの接続部を締め付けることにより、ボルト,ビス締め
を不要とした導波管のフランジ部締付構造が提案されて
いる。
【0013】しかし、このような導波管のフランジ部締
付構造では、フランジ接続部全体を覆うねじキャップを
必要とするため、構造が複雑となる上に、フランジ接続
部分が非常に大型化してしまい、また製作上の手間とコ
ストも高くつくという問題が生じてしまっていた。
付構造では、フランジ接続部全体を覆うねじキャップを
必要とするため、構造が複雑となる上に、フランジ接続
部分が非常に大型化してしまい、また製作上の手間とコ
ストも高くつくという問題が生じてしまっていた。
【0014】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、導波管同
士を接合させる際のボルトやビス締めを必要とすること
なく、接続作業性の向上を図るとともに、人為的なボル
ト,ビスの締め付け量のばらつきをなくすことで、フラ
ンジ間に生じる間隙やずれをなくし、VSWR特性の劣
化及び電波の漏洩を低減させ、伝送効率の向上を図る導
波管の接続構造の提供を目的とする。
問題を解決するために提案されたものであり、導波管同
士を接合させる際のボルトやビス締めを必要とすること
なく、接続作業性の向上を図るとともに、人為的なボル
ト,ビスの締め付け量のばらつきをなくすことで、フラ
ンジ間に生じる間隙やずれをなくし、VSWR特性の劣
化及び電波の漏洩を低減させ、伝送効率の向上を図る導
波管の接続構造の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載の導波管の接続構造は、一端にフ
ランジが形成された第一の導波管と、一端にフランジを
形成した第二の導波管とを、当該各フランジを当接させ
て接続する導波管の接続構造において、前記各フランジ
当接面に垂直に突設された縦部と、前記各フランジ当接
面と平行する横部からなる縦断面逆L字状の鈎形をなす
係合爪と、この係合爪の横部の上面又は下面に配設さ
れ、加熱時には当該横部に沿って平坦になり、常温時に
は当該横部と反対側に湾曲形状となる形状記憶合金から
なるストッパと、前記係合爪が係合する穴部と、この穴
部に連通するとともに、前記係合爪を通る円周上に沿っ
て形成された縦断面L字形状の溝部とからなる、前記各
フランジの当接面に設けられた係合溝と、を具備し、前
記第一の導波管の係合爪と前記第二の導波管の係合溝と
が係合するとともに、前記第二の導波管の係合爪と前記
第一の導波管の係合溝とが係合し、当該各係合爪のスト
ッパが、常温時に湾曲形状となって、前記各係合溝の溝
部内壁面を押圧することによって前記第一及び第二の導
波管が接続される構成としてある。
本発明の請求項1記載の導波管の接続構造は、一端にフ
ランジが形成された第一の導波管と、一端にフランジを
形成した第二の導波管とを、当該各フランジを当接させ
て接続する導波管の接続構造において、前記各フランジ
当接面に垂直に突設された縦部と、前記各フランジ当接
面と平行する横部からなる縦断面逆L字状の鈎形をなす
係合爪と、この係合爪の横部の上面又は下面に配設さ
れ、加熱時には当該横部に沿って平坦になり、常温時に
は当該横部と反対側に湾曲形状となる形状記憶合金から
なるストッパと、前記係合爪が係合する穴部と、この穴
部に連通するとともに、前記係合爪を通る円周上に沿っ
て形成された縦断面L字形状の溝部とからなる、前記各
フランジの当接面に設けられた係合溝と、を具備し、前
記第一の導波管の係合爪と前記第二の導波管の係合溝と
が係合するとともに、前記第二の導波管の係合爪と前記
第一の導波管の係合溝とが係合し、当該各係合爪のスト
ッパが、常温時に湾曲形状となって、前記各係合溝の溝
部内壁面を押圧することによって前記第一及び第二の導
波管が接続される構成としてある。
【0016】また、請求項2記載の導波管の接続構造
は、前記係合爪に配設されたストッパの両端部が、前記
常温時の湾曲形状となったときに、前記係合溝の溝部内
壁面を押圧する構成としてある。
は、前記係合爪に配設されたストッパの両端部が、前記
常温時の湾曲形状となったときに、前記係合溝の溝部内
壁面を押圧する構成としてある。
【0017】また、請求項3記載の導波管の接続構造
は、前記係合爪と前記係合溝の溝部の一端が、前記各フ
ランジ当接面に180度間隔をもって位置するととも
に、前記係合溝の穴部が、前記溝部から時計周り方向に
所定間隔をもって位置した構成としてある。
は、前記係合爪と前記係合溝の溝部の一端が、前記各フ
ランジ当接面に180度間隔をもって位置するととも
に、前記係合溝の穴部が、前記溝部から時計周り方向に
所定間隔をもって位置した構成としてある。
【0018】さらに、請求項4記載の導波管の接続構造
は、前記係合爪と前記係合溝の溝部の一端が、前記各フ
ランジ当接面に180度間隔をもって位置するととも
に、前記係合溝の穴部が、前記溝部から反時計周り方向
に所定間隔をもって位置した構成としてある。
は、前記係合爪と前記係合溝の溝部の一端が、前記各フ
ランジ当接面に180度間隔をもって位置するととも
に、前記係合溝の穴部が、前記溝部から反時計周り方向
に所定間隔をもって位置した構成としてある。
【0019】このような構成からなる本発明の導波管の
接続構造によれば、導波管フランジに形状記憶合金から
なるストッパを備えた係合爪を突設し、これを係合溝に
係合させるだけで導波管を接続することができ、きわめ
て単純な接続作業のみで、迅速かつ確実に導波管の接続
が行なえ、従来のように導波管を接続させる際のボル
ト,ビス締めを一切必要としない。
接続構造によれば、導波管フランジに形状記憶合金から
なるストッパを備えた係合爪を突設し、これを係合溝に
係合させるだけで導波管を接続することができ、きわめ
て単純な接続作業のみで、迅速かつ確実に導波管の接続
が行なえ、従来のように導波管を接続させる際のボル
ト,ビス締めを一切必要としない。
【0020】また、形状記憶合金からなるストッパの変
形によって導波管を堅固に接続することができるので、
人為的なボルトやビスの締め付けのばらつきが排除され
ることにより、フランジ間に生じる間隙やずれがなくな
り、VSWR特性の劣化及び電波の漏洩を低減すること
ができる。
形によって導波管を堅固に接続することができるので、
人為的なボルトやビスの締め付けのばらつきが排除され
ることにより、フランジ間に生じる間隙やずれがなくな
り、VSWR特性の劣化及び電波の漏洩を低減すること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の導波管の接続構造
の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1
は、本発明の導波管の接続構造の一実施形態を示す導波
管の正面図であり、図2は同じく要部右側面図、図3は
同じく要部底面図である。
の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1
は、本発明の導波管の接続構造の一実施形態を示す導波
管の正面図であり、図2は同じく要部右側面図、図3は
同じく要部底面図である。
【0022】図4は、図3に示す導波管に突設した係合
爪の拡大図であり、(a)は加熱時の状態を、(b)は
常温時の状態を示している。また、図5は、本実施形態
の導波管の接続構造により二つの導波管を接続した状態
を示す要部断面底面図である。
爪の拡大図であり、(a)は加熱時の状態を、(b)は
常温時の状態を示している。また、図5は、本実施形態
の導波管の接続構造により二つの導波管を接続した状態
を示す要部断面底面図である。
【0023】これらの図に示すように、本実施形態の導
波管の接続構造は、一端にフランジ10が形成された第
一の導波管1と、一端にフランジ20を形成した第二の
導波管2とを、各フランジ10,20を面接触により当
接させて接続する導波管の接続構造であり、両導波管
1,2は同形となっている。
波管の接続構造は、一端にフランジ10が形成された第
一の導波管1と、一端にフランジ20を形成した第二の
導波管2とを、各フランジ10,20を面接触により当
接させて接続する導波管の接続構造であり、両導波管
1,2は同形となっている。
【0024】11(21)は係合爪であり、フランジ1
0(20)の当接面に垂直に突設された縦部11a(2
1a)と、この縦部11a(21a)の上端にフランジ
10(20)の当接面と平行するように固着された横部
11b(21b)からなる縦断面逆L字状の鈎形となっ
ている。
0(20)の当接面に垂直に突設された縦部11a(2
1a)と、この縦部11a(21a)の上端にフランジ
10(20)の当接面と平行するように固着された横部
11b(21b)からなる縦断面逆L字状の鈎形となっ
ている。
【0025】13(23)はストッパで、図3及び図4
に示すように、係合爪11(21)の横部11b(21
b)の下面に、ビス13a(23a)を用いて配設,固
定されている。このストッパ13(23)は、図4に示
すように、加熱時には平坦な形状となって横部11b
(21b)に面接触して一体となり(図4(a)に示す
状態)、常温時には両端が横部11b(21b)と反対
側に突出する湾曲形状になる(図4(b)に示す状態)
形状記憶合金により形成されている。
に示すように、係合爪11(21)の横部11b(21
b)の下面に、ビス13a(23a)を用いて配設,固
定されている。このストッパ13(23)は、図4に示
すように、加熱時には平坦な形状となって横部11b
(21b)に面接触して一体となり(図4(a)に示す
状態)、常温時には両端が横部11b(21b)と反対
側に突出する湾曲形状になる(図4(b)に示す状態)
形状記憶合金により形成されている。
【0026】なお、このストッパ13(23)は、本実
施形態では、係合爪11(21)の横部11b(21
b)の下面側に配設されているが、これを横部11b
(21b)の上面側に配設することもできる。
施形態では、係合爪11(21)の横部11b(21
b)の下面側に配設されているが、これを横部11b
(21b)の上面側に配設することもできる。
【0027】12(22)は係合溝で、フランジ10
(20)の当接面に、係合爪11(21)と対向して形
成してある。この係合溝12(22)は、フランジ10
及びフランジ20が面接触して当接できるように係合爪
11(21)が係合,移動する溝となっており、穴部1
2a(22a)及び溝部12b(22b)から構成され
ている。
(20)の当接面に、係合爪11(21)と対向して形
成してある。この係合溝12(22)は、フランジ10
及びフランジ20が面接触して当接できるように係合爪
11(21)が係合,移動する溝となっており、穴部1
2a(22a)及び溝部12b(22b)から構成され
ている。
【0028】穴部12a(22a)は、図1,図2及び
図3に示すように、係合爪11(21)を挿入できる縦
断面方形の凹部となっている。一方、溝部12b(22
b)は、図1,図2及び図3に示すように、穴部12a
(22a)と連通するとともに、係合爪11(21)の
横部11b(21b)及び加熱時に平坦状になったスト
ッパ13(23)の上下両面が摺接しつつ、係合爪11
(21)の縦部11a(21a)が移動可能に係合でき
る縦断面L字形状に形成してある。
図3に示すように、係合爪11(21)を挿入できる縦
断面方形の凹部となっている。一方、溝部12b(22
b)は、図1,図2及び図3に示すように、穴部12a
(22a)と連通するとともに、係合爪11(21)の
横部11b(21b)及び加熱時に平坦状になったスト
ッパ13(23)の上下両面が摺接しつつ、係合爪11
(21)の縦部11a(21a)が移動可能に係合でき
る縦断面L字形状に形成してある。
【0029】そして、この溝部12b(22b)は、図
1に示すように、導波管1(2)を中心とした係合爪1
1(21)を通る円周上に沿って、時計周り方向に45
度伸びるとともに、穴部12a(22a)と反対側の端
部が、フランジ10(20)の当接面上において係合爪
11(21)と180度間隔をもって対向して位置して
いる。
1に示すように、導波管1(2)を中心とした係合爪1
1(21)を通る円周上に沿って、時計周り方向に45
度伸びるとともに、穴部12a(22a)と反対側の端
部が、フランジ10(20)の当接面上において係合爪
11(21)と180度間隔をもって対向して位置して
いる。
【0030】これによって、第一の導波管1と第二の導
波管2を45度ずらした状態において、第一の導波管1
の係合爪11を第二の導波管2の係合溝22の穴部22
aに係合させるとともに、第二の導波管2の係合爪21
を第一の導波管1の係合溝12の穴部12aに係合させ
ることができる。
波管2を45度ずらした状態において、第一の導波管1
の係合爪11を第二の導波管2の係合溝22の穴部22
aに係合させるとともに、第二の導波管2の係合爪21
を第一の導波管1の係合溝12の穴部12aに係合させ
ることができる。
【0031】この状態で、両導波管1,2を互いに反時
計周りに45度回転させると、第一の導波管1の係合爪
11が第二の導波管2の係合溝22の溝部22bに係
合,移動するとともに、第二の導波管2の係合爪21が
第一の導波管1の係合溝12の溝部12bに係合,移動
し、両導波管1,2を位置合わせすることができる。
計周りに45度回転させると、第一の導波管1の係合爪
11が第二の導波管2の係合溝22の溝部22bに係
合,移動するとともに、第二の導波管2の係合爪21が
第一の導波管1の係合溝12の溝部12bに係合,移動
し、両導波管1,2を位置合わせすることができる。
【0032】そして、後述するように、各係合爪11,
21のストッパ13,23が、常温時に湾曲形状とな
り、各係合溝22,12の溝部22b,12bの内壁面
をストッパ13,23の両端が押圧することによって第
一及び第二の導波管1,2が接続されるようになってい
る。
21のストッパ13,23が、常温時に湾曲形状とな
り、各係合溝22,12の溝部22b,12bの内壁面
をストッパ13,23の両端が押圧することによって第
一及び第二の導波管1,2が接続されるようになってい
る。
【0033】なお、本実施形態では、係合溝12(2
2)の穴部12a(22a)は、溝部から時計周り方向
に45度の間隔をもって位置させてあるが、これは任意
の角度間隔をもって位置させることができる。また穴部
12a(22a)を溝部12b(22b)の反時計周り
方向に位置させてもよい。
2)の穴部12a(22a)は、溝部から時計周り方向
に45度の間隔をもって位置させてあるが、これは任意
の角度間隔をもって位置させることができる。また穴部
12a(22a)を溝部12b(22b)の反時計周り
方向に位置させてもよい。
【0034】次に、このような構成からなる本実施形態
の導波管の接続構造により導波管を接続する場合の動作
について説明する。まず、接合する導波管1及び2のフ
ランジ10,20に突設した係合爪11,21のストッ
パ13,23をジェッタ等を用いて加熱する。加熱され
たストッパ13,23は、形状記憶合金により形成され
ているので、加熱により変形し、係合爪11,21の横
部11b,21bと平行な平坦形状となり、この横部1
1b,21bと面接触して一体的となる(図4(a)に
示す状態)。
の導波管の接続構造により導波管を接続する場合の動作
について説明する。まず、接合する導波管1及び2のフ
ランジ10,20に突設した係合爪11,21のストッ
パ13,23をジェッタ等を用いて加熱する。加熱され
たストッパ13,23は、形状記憶合金により形成され
ているので、加熱により変形し、係合爪11,21の横
部11b,21bと平行な平坦形状となり、この横部1
1b,21bと面接触して一体的となる(図4(a)に
示す状態)。
【0035】この状態で、第一の導波管1と第二の導波
管2を互いに時計周り方向に45度ずらした位置にし
て、第一の導波管1の係合爪11を第二の導波管2の係
合溝22の穴部22aに係合させるとともに、第二の導
波管2の係合爪21を第一の導波管1の係合溝12の穴
部12aに係合させる。
管2を互いに時計周り方向に45度ずらした位置にし
て、第一の導波管1の係合爪11を第二の導波管2の係
合溝22の穴部22aに係合させるとともに、第二の導
波管2の係合爪21を第一の導波管1の係合溝12の穴
部12aに係合させる。
【0036】そして、両導波管1,2を互いに反時計周
りに45度回転させると、第一の導波管1の係合爪11
が第二の導波管2の係合溝22の溝部22bに係合,移
動するとともに、第二の導波管2の係合爪21が第一の
導波管1の係合溝12の溝部12bに係合,移動する。
これによって、両導波管1,2は位置合わせされた状態
となる。
りに45度回転させると、第一の導波管1の係合爪11
が第二の導波管2の係合溝22の溝部22bに係合,移
動するとともに、第二の導波管2の係合爪21が第一の
導波管1の係合溝12の溝部12bに係合,移動する。
これによって、両導波管1,2は位置合わせされた状態
となる。
【0037】その後、加熱されたストッパ13,23が
冷えて常温時になると元の形状に復元し、図4(b)に
示すように、係合爪11,21の横部11b,21bと
反対方向に湾曲形状になる。そして、この変形したスト
ッパ13,23の両端部が各係合溝22,12の溝部2
2b,12bの上側内壁面を押圧する。これによって、
第一及び第二の導波管1,2は、互いに引っ張り合う方
向に付勢され、両導波管1,2は堅固に接続される。
冷えて常温時になると元の形状に復元し、図4(b)に
示すように、係合爪11,21の横部11b,21bと
反対方向に湾曲形状になる。そして、この変形したスト
ッパ13,23の両端部が各係合溝22,12の溝部2
2b,12bの上側内壁面を押圧する。これによって、
第一及び第二の導波管1,2は、互いに引っ張り合う方
向に付勢され、両導波管1,2は堅固に接続される。
【0038】このように、本実施形態の導波管の接続構
造によれば、導波管1,2のフランジ10,20に形状
記憶合金からなるストッパ13,23を備えた係合爪1
1,21を突設し、これを係合溝12,22に係合させ
るだけで導波管1,2を接続することができ、きわめて
単純な接続作業のみで、迅速かつ確実に導波管1,2の
接続が行なえ、従来のように導波管を接続する際のボル
ト,ビス締めを一切必要としない。
造によれば、導波管1,2のフランジ10,20に形状
記憶合金からなるストッパ13,23を備えた係合爪1
1,21を突設し、これを係合溝12,22に係合させ
るだけで導波管1,2を接続することができ、きわめて
単純な接続作業のみで、迅速かつ確実に導波管1,2の
接続が行なえ、従来のように導波管を接続する際のボル
ト,ビス締めを一切必要としない。
【0039】また、形状記憶合金からなるストッパ1
3,23の変形によって導波管1,2を堅固に接続する
ことができるので、人為的なボルトやビスの締め付けの
ばらつきが排除されることになり、フランジ10,20
間に生じる間隙やずれがなくなってVSWR特性の劣化
及び電波の漏洩を低減することができる。
3,23の変形によって導波管1,2を堅固に接続する
ことができるので、人為的なボルトやビスの締め付けの
ばらつきが排除されることになり、フランジ10,20
間に生じる間隙やずれがなくなってVSWR特性の劣化
及び電波の漏洩を低減することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の接続構造に
よれば、導波管同士を接合させる際のボルトやビス締め
を必要とすることなく、接続作業性の向上を図るととも
に、人為的なボルト,ビスの締め付け量のばらつきをな
くすことにより、フランジ間に生じる間隙やずれをなく
し、VSWR特性の劣化及び電波の漏洩を低減させ、伝
送効率の向上を図ることができる。
よれば、導波管同士を接合させる際のボルトやビス締め
を必要とすることなく、接続作業性の向上を図るととも
に、人為的なボルト,ビスの締め付け量のばらつきをな
くすことにより、フランジ間に生じる間隙やずれをなく
し、VSWR特性の劣化及び電波の漏洩を低減させ、伝
送効率の向上を図ることができる。
【図1】本発明の導波管の接続構造の一実施形態を示す
導波管の正面図である。
導波管の正面図である。
【図2】本発明の導波管の接続構造の一実施形態を示す
導波管の要部右側面図である。
導波管の要部右側面図である。
【図3】本発明の導波管の接続構造の一実施形態を示す
導波管の要部底面図である。
導波管の要部底面図である。
【図4】図3に示す導波管に突設した係合爪の拡大図で
あり、(a)は加熱時の状態を、(b)は常温時の状態
を示している。
あり、(a)は加熱時の状態を、(b)は常温時の状態
を示している。
【図5】本発明の一実施形態にかかる導波管の接続構造
により二つの導波管を接続した状態を示す要部断面底面
図である。
により二つの導波管を接続した状態を示す要部断面底面
図である。
【図6】従来の導波管の接続構造を示す導波管の正面図
である。
である。
【図7】従来の導波管の接続構造を示す導波管の要部右
側面図である。
側面図である。
【図8】従来の導波管の接続構造を示す導波管の要部底
面図である。
面図である。
【図9】従来の導波管の接続構造により二つの導波管を
接続した状態を示す要部右側面図である。
接続した状態を示す要部右側面図である。
1 導波管 2 導波管 10 フランジ 11 係合爪 12 係合溝 13 ストッパ 20 フランジ 21 係合爪 22 係合溝 23 ストッパ
Claims (4)
- 【請求項1】 一端にフランジが形成された第一の導波
管と、一端にフランジを形成した第二の導波管とを、当
該各フランジを当接させて接続する導波管の接続構造に
おいて、 前記各フランジ当接面に垂直に突設された縦部と、前記
各フランジ当接面と平行する横部からなる縦断面逆L字
状の鈎形をなす係合爪と、 この係合爪の横部の上面又は下面に配設され、加熱時に
は当該横部に沿って平坦になり、常温時には当該横部と
反対側に湾曲形状となる形状記憶合金からなるストッパ
と、 前記係合爪が係合する穴部と、この穴部に連通するとと
もに、前記係合爪を通る円周上に沿って形成された縦断
面L字形状の溝部とからなる、前記各フランジの当接面
に設けられた係合溝と、を具備し、 前記第一の導波管の係合爪と前記第二の導波管の係合溝
とが係合するとともに、前記第二の導波管の係合爪と前
記第一の導波管の係合溝とが係合し、当該各係合爪のス
トッパが、常温時に湾曲形状となって、前記各係合溝の
溝部内壁面を押圧することによって前記第一及び第二の
導波管が接続されることを特徴とする導波管の接続構
造。 - 【請求項2】 前記係合爪に配設されたストッパの両端
部が、前記常温時の湾曲形状となったときに、前記係合
溝の溝部内壁面を押圧する請求項1記載の導波管の接続
構造。 - 【請求項3】 前記係合爪と前記係合溝の溝部の一端
が、前記各フランジ当接面に180度間隔をもって位置
するとともに、 前記係合溝の穴部が、前記溝部から時計周り方向に所定
間隔をもって位置した請求項1又は2記載の導波管の接
続構造。 - 【請求項4】 前記係合爪と前記係合溝の溝部の一端
が、前記各フランジ当接面に180度間隔をもって位置
するとともに、 前記係合溝の穴部が、前記溝部から反時計周り方向に所
定間隔をもって位置した請求項1又は2記載の導波管の
接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32739396A JP2970562B2 (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 導波管の接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32739396A JP2970562B2 (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 導波管の接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10173401A JPH10173401A (ja) | 1998-06-26 |
JP2970562B2 true JP2970562B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=18198655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32739396A Expired - Fee Related JP2970562B2 (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 導波管の接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2970562B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101001376B1 (ko) | 2010-06-04 | 2010-12-14 | 엘아이지넥스원 주식회사 | 도파관 조립체 |
CN103500866A (zh) * | 2013-09-22 | 2014-01-08 | 西安电子工程研究所 | 一种毫米波波导连接器及其连接方法 |
RU2741777C1 (ru) * | 2020-06-11 | 2021-01-28 | Акционерное общество «Российская корпорация ракетно-космического приборостроения и информационных систем» (АО «Российские космические системы») | Быстроразъёмное соединение волноводов |
-
1996
- 1996-12-06 JP JP32739396A patent/JP2970562B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10173401A (ja) | 1998-06-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |