JP2525821Y2 - ビクトリック型管継手 - Google Patents

ビクトリック型管継手

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JP2525821Y2
JP2525821Y2 JP5087291U JP5087291U JP2525821Y2 JP 2525821 Y2 JP2525821 Y2 JP 2525821Y2 JP 5087291 U JP5087291 U JP 5087291U JP 5087291 U JP5087291 U JP 5087291U JP 2525821 Y2 JP2525821 Y2 JP 2525821Y2
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JP
Japan
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annular
pair
housing
housings
pipe
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JP5087291U
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正巳 須藤
昇 金子
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Riken Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、管継手、特に、接続管
に対して強固に取り付けられるビクトリック型管継手に
関する。
【0002】
【従来の技術】図3〜図6に示す従来のビクトリック型
管継手は、対称で半環状に形成された一対の鋳物製のハ
ウジング1A及びハウジング1Bを有し、ハウジング1
A、1Bの内周縁に沿って両側に爪部1a、1bが形成
される。接続すべき2つの接続管2A、2Bの各管端の
近傍に形成された環状溝(グルーブ)2a、2bには、
ハウジング1A、1Bの爪部1a、1bが係合される。
また、図3及び図4のように、ハウジング1A、1Bの
内周面に沿って装着されるゴム製の弾性パッキン5は接
続管2A、2Bの各管端に跨って外周面に密着して取り
付けられる。また、ハウジング1A、1Bの各両端に設
けられた対向するフランジ部はボルト3及びナット4で
締結され、2つの接続管2A、2Bが接続される。この
場合、弾性パッキン5は外側でハウジング1A、1Bと
密接すると共に、2つの接続管2A、2Bに跨って各管
端の外周面に弾性力で密着し、シール部材として2つの
接続管2A、2Bの間の気密性又は液密性を確保する。
また、図5に示すように、ハウジング1A(1B)の爪
部1a(1b)の幅寸法は、接続管2A、2Bの環状溝
2a、2bの溝幅寸法よりも狭く、両者間には幅寸法差
による間隙Gが設けられる。間隙Gによって組立時の作
業性を向上させかつ接続された接続管2A、2Bの軸方
向への伸縮、芯ずれ及び屈曲等を吸収できる利点があ
る。しかし、必要以上に大きく間隙Gを形成すると、種
々の不具合がある。即ち、配管後の使用中に管内の流体
圧変動又は何らかの外力が作用すると、接続管2A、2
Bが管軸線方向に相対に移動し、回転力が作用すると芯
ずれや撓み、曲がり等の変形が発生する。そのため、所
要のシール性を確保することができない。このような不
具合に対処するため、配管後の両管の要所を吊り具で補
強支持する必要が生じ、作業手間や部品の増加により設
備コストの面で不利である。そこで、図6に示すよう
に、間隙Gを殆ど設けない構造も知られている。即ち、
接続管2A(2B)の環状溝2a(2b)の溝幅を狭く
し、ハウジング1A(1B)の爪部1a(1b)との間
に形成される間隙Gをゼロ又は極小とすれば、接続管2
A、2Bの芯ずれや曲がりなどの発生をある程度抑える
ことができる。この構造では、管継手と接続管との間の
相対的な変形を防止できる利点があるが、間隙Gがない
ため、作業性が著しく低下する問題がある。更に、間隙
Gがないため、一対のハウジング1A、1Bに精度誤差
を吸収できず、双方の接合面を一致させることが極めて
困難である。この場合、無理に接合させると接合面から
弾性パッキン5が外部に迫り出し、外観不良は勿論、パ
ッキンのシール性を低下させる原因になる。このよう
に、間隙Gを設けた場合、設けない場合のいずれの構造
にも共にそれぞれの利点があり、共に解決すべき問題を
残している。この問題を解決するため、一対のハウジン
グの一方の接合面に傾斜面を設け、この傾斜面と逆方向
に傾斜する接合面を他方のハウジングに設けた構造が知
られている。対向する傾斜面を合わせ、ボルトとナット
によって締結する際に、傾斜面間の滑りを利用し、一方
と他方のハウジングを相対方向に移動させ、これによ
り、ハウジングの爪部と接続管の環状溝との間で間隙を
除去し接合強度を増大することができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
管継手では、一方の傾斜面と他方の傾斜面との滑りによ
って、一対のハウジングは相対方向に無制限に滑動し、
その結果、各部材に過度の圧縮荷重が作用し、特にゴム
製のパッキンが損傷を受ける欠点がある。従って、本考
案は、パッキンが損傷を受けずに、管継手を強固に接続
官に固定できる管継手を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案によるビクトリッ
ク型管継手は、対向して環状になる一対のハウジング
と、各ハウジングに形成されかつ一対の接続管に跨って
係合する半環状の爪部と、爪部の両端のフランジ部に設
けられた締結孔とを備えている。2つの接続管の接続端
の近傍に形成された環状溝にハウジングの爪部を係合さ
せて、フランジ部の締結孔に挿通したボルトにより一対
のハウジングを締結して2つの接続管を接続する。両側
の爪部の内側にそれぞれテーパ面を設け、環状のスペー
サリングをテーパ面に接触可能な位置で環状溝に装着す
る。
【0005】
【作用】配管に際し、ボルトとナットによる締結を行う
と、ハウジングの爪部が係合している接続管の環状溝の
溝壁と爪部のテーパ面との間のスペーサリングが締込力
を受ける。テーパ面の押圧力によって、溝壁に当接する
スペーサリングを介して接続管が接続相手の接続管に互
い引き寄せられる。本締めを終了した状態では、爪部と
環状溝との間の遊びがほとんど無くなり、一対の接続管
が強固に接続され、軸方向への伸縮や曲がりの発生を抑
えられる。
【0006】
【実施例】以下、本考案によるビクトリック型管継手の
実施例を図1及び図2について説明する。図1及び図2
に示すように、管継手10は、対向して組み合わされる
半環状の一対の鋳物製ハウジング11を有する。ハウジ
ング11の内周面に装着されるゴム製の弾性パッキン3
0は、ハウジング11の内周面に密着する大きさで環状
に成形される。半環状のハウジング11の両端には鍔状
に張り出した一対のフランジ部12が設けられ、各フラ
ンジ部12に形成された貫通した締結孔13にボルト1
5を挿通させてナット16を締め込み、一対のハウジン
グ11を締結する。また、各ハウジング11の軸方向両
側で半環状の周縁に形成された爪部14は、接続される
両側2本の接続管20、21に跨ってこれらの接続端部
の外周に設けられた環状溝(グルーブ)20a、21a
に係合される。各環状溝20a、21a内には予め、環
状に成形された金属製、プラスチック製等のスペーサリ
ング18が例えばスナップリングのように弾性装着を利
用してセットされる。
【0007】また、ハウジング11の各爪部14の内側
にテーパ面17が形成され、スペーサリング18は環状
溝20a、21a内でテーパ面17に接触して配置され
る。
【0008】弾性パッキン30は、各ハウジング11の
内周面に沿って密着する環状の本体31と、本体31の
両側周に沿って形成された環状のリップシール部32と
を有する。リップシール部32は接続される接続管20
(21)に跨ってかつ接続端部の外周面に密着させて装
着され、弾性パッキン30を介して両側の接続管20、
21が所要の液密又は気密を確保して接続される。
【0009】次に、実施例の管継手10による接続管2
0、21の接続態様例及び作用を説明する。配管に際
し、図2に示すように、接続すべき2本の接続管20、
21の軸線を揃えて互いの管端部を対向させ、弾性パッ
キン30の両側のリップシール部32、32を双方の接
続管20、21に跨って各管端部の外周面に装着する。
弾性パッキン30の本体31を内側に抱き込むようにし
て一対のハウジング11を抱合せ、一対のフランジ12
をボルト15とナット16で仮締めする。
【0010】次に、ボルト15とナット16による本締
めを行うと、一対のハウジング11が両接続管20、2
1に密着する方向への押圧することによって、環状溝2
0a、21a内では、爪部14のテーパ面17に接触す
るスペーサリング18にはテーパ面17の押圧力が働
く。各スペーサリング18を接続管20、21の管端方
向へ互いに引き寄せることによって、各スペーサリング
18を環状溝20a、21aのそれぞれ端面寄りの溝壁
に当接させる。
【0011】また、図1に示すように、両側の接続管2
0、21の環状溝20a、21aの溝壁にスペーサリン
グ18を当接させるように接続管20、21を互いに接
近する方向に押圧する。接続管20、21を接近させる
押圧力によって、各ハウジング11の爪部14の外側端
面が環状溝20a、21aのスペーサリング18と反対
側の溝壁に密着する。これにより、爪部14と環状溝2
0a、21aとの間には、従来例の図5に示す間隙Gに
よる遊びがほぼ皆無に近い状態に減少する。この状態で
接続管20、21が強固に接続され、軸線方向への伸縮
や曲がりの発生が抑えられる。
【0012】また、一対のハウジング11を強固に結合
することによって、弾性パッキン30の本体31がハウ
ジング11の内周面に密着し、両側のリップシール部3
2、32が接続管20、21の管端部外周面に密着す
る。弾性パッキン30の密着によって両側の接続管2
0、21は所要の液密又は気密を確保して接続される。
【0013】このように、スペーサリング18は、本締
めによってハウジング11側の爪部14と接続管20、
21側の環状溝との間の遊びの除去に有効である。ま
た、図2のような仮締めの段階で、スペーサリング18
を環状溝20a、21aに装着するので、爪部14の組
入れ性が低下しない。
【0014】
【考案の効果】前記のように、本考案による管継手は、
接続すべき接続管の環状溝にスペーサリングを装着した
ので、本締め後はハウジングの爪部と環状溝との間の間
隙による遊びがほぼ皆無となり、一対の接続管を強固に
接続して軸線方向への伸縮や曲がりの発生を抑制するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案によるビクトリック型管継手の実施例
を示す組立断面図
【図2】 仮組状態にある実施例の管継手と接続管との
部分組立断面図
【図3】 接続管に取り付けた従来のビクトリック型管
継手の組立断面図
【図4】 図3の横断面を示す断面図
【図5】 従来のビクトリック型管継手の部分組立断面
【図6】 従来の別種のビクトリック型管継手の部分組
立断面図
【符号の説明】
10..管継手、 11..ハウジング、 12..フ
ランジ部、 13..ボルト締結孔、 14..爪部、
15..ボルト、 17..テーパ面、18..スペ
ーサリング、 20、21..接続管、 20a、21
a..環状溝、30..弾性パッキン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して環状になる一対のハウジング
    と、各ハウジングに形成されかつ一対の接続管に跨って
    係合する半環状の爪部と、爪部の両端のフランジ部に設
    けられた締結孔とを備え、2つの接続管の接続端の近傍
    に形成された環状溝にハウジングの爪部を係合させて、
    フランジ部の締結孔に挿通したボルトにより一対のハウ
    ジングを締結して2つの接続管を接続する管継手におい
    て、 両側の爪部の内側にそれぞれテーパ面を設け、環状のス
    ペーサリングをテーパ面に接触可能な位置で環状溝に装
    着したことを特徴とするビクトリック型管継手。
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JPH053777U (ja) 1993-01-22

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