JPH0755425Y2 - ビクトリック型管継手 - Google Patents
ビクトリック型管継手Info
- Publication number
- JPH0755425Y2 JPH0755425Y2 JP1990079737U JP7973790U JPH0755425Y2 JP H0755425 Y2 JPH0755425 Y2 JP H0755425Y2 JP 1990079737 U JP1990079737 U JP 1990079737U JP 7973790 U JP7973790 U JP 7973790U JP H0755425 Y2 JPH0755425 Y2 JP H0755425Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- bolt
- pipe joint
- housings
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Joints With Sleeves (AREA)
- Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はビクトリック型管継手、特に消火設備用配管等
の大径輸送管の接続に用いられるビクトリック型管継手
に関する。
の大径輸送管の接続に用いられるビクトリック型管継手
に関する。
従来の技術 従来のビクトリック型管継手は、第３図〜第６図に示す
ように、半環状に形成された一対の鋳物製ハウジング1
A、1Bを有する。ハウジング1A、1Bの両側縁に沿って爪
部1a、1bが形成される。ハウジング1A、1Bの爪部1a、1b
は、接続すべき２つの管2A、2Bの各管端の近傍に形成さ
れた環状溝（グルーブ）2a、2bに係合される。第３図及
び第４図に示すように、ハウジング1A、1B内に装着され
たゴム製の弾性パッキン５を管2A、2Bの各管端部の外周
面に嵌合する。その後、ハウジング1A、1Bの各両端に設
けられたフランジ部12、13をボルト３及びナット４で締
結し、２つの管2A、2Bを接続する。ハウジング1A、1B内
の弾性パッキン５は２つの管2A、2Bに跨って各管端部の
外周面に弾性力で密着し、管2A、2Bと外部との気密又は
液密が確保される。
ように、半環状に形成された一対の鋳物製ハウジング1
A、1Bを有する。ハウジング1A、1Bの両側縁に沿って爪
部1a、1bが形成される。ハウジング1A、1Bの爪部1a、1b
は、接続すべき２つの管2A、2Bの各管端の近傍に形成さ
れた環状溝（グルーブ）2a、2bに係合される。第３図及
び第４図に示すように、ハウジング1A、1B内に装着され
たゴム製の弾性パッキン５を管2A、2Bの各管端部の外周
面に嵌合する。その後、ハウジング1A、1Bの各両端に設
けられたフランジ部12、13をボルト３及びナット４で締
結し、２つの管2A、2Bを接続する。ハウジング1A、1B内
の弾性パッキン５は２つの管2A、2Bに跨って各管端部の
外周面に弾性力で密着し、管2A、2Bと外部との気密又は
液密が確保される。
第５図に示すように、ハウジング1A、1Bの各爪部1a、1b
の幅は、接続管2A、2Bの環状溝2a、2bの溝幅寸法よりク
リアランスＧだけ狭い。クリアランスＧにより配管後の
管の伸縮及び屈曲を吸収できる利点がある。
の幅は、接続管2A、2Bの環状溝2a、2bの溝幅寸法よりク
リアランスＧだけ狭い。クリアランスＧにより配管後の
管の伸縮及び屈曲を吸収できる利点がある。
しかし、必要以上に大きなクリアランスＧを設けると、
配管後の使用中に、管内の流体圧の負荷変動等により何
らかの外力が作用した場合、管2A、2Bが管軸方向に相対
的に移動したり又は管2A、2Bに回転力が作用する。この
ため、芯ずれ、撓み及び曲がりなどの変形又は移動が発
生し、所要のシール性を確保できない。従って、配管後
に管2A、2Bの要所を吊り具で補強支持して変形又は移動
を防止する必要が生じ、作業工程及び部品が増加して設
備コストの面で不利であった。
配管後の使用中に、管内の流体圧の負荷変動等により何
らかの外力が作用した場合、管2A、2Bが管軸方向に相対
的に移動したり又は管2A、2Bに回転力が作用する。この
ため、芯ずれ、撓み及び曲がりなどの変形又は移動が発
生し、所要のシール性を確保できない。従って、配管後
に管2A、2Bの要所を吊り具で補強支持して変形又は移動
を防止する必要が生じ、作業工程及び部品が増加して設
備コストの面で不利であった。
そこで、第６図に示すように、管2A、2Bの環状溝2a、2b
の幅を狭くし、ハウジング1A、1Bの各爪部1a、1bとの間
に形成されるクリアランスＧを零又は極小にして、クリ
アランスＧを殆ど設けない構造が知られている。この構
造では、管2A、2Bの芯ずれ又は曲がりなどの発生をある
程度抑制することができる。
の幅を狭くし、ハウジング1A、1Bの各爪部1a、1bとの間
に形成されるクリアランスＧを零又は極小にして、クリ
アランスＧを殆ど設けない構造が知られている。この構
造では、管2A、2Bの芯ずれ又は曲がりなどの発生をある
程度抑制することができる。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、第６図に示す従来の管継手のようにクリ
アランスＧを設定しないと、管継手と接続管との相対的
な変形防止に利点がある反面、管継手と接続すべき２つ
の管との間に寸法上の遊びがないため、組立作業性が著
しく低下する問題がある。
アランスＧを設定しないと、管継手と接続管との相対的
な変形防止に利点がある反面、管継手と接続すべき２つ
の管との間に寸法上の遊びがないため、組立作業性が著
しく低下する問題がある。
本考案の目的は、ハウジングを装着した管の移動を防止
すると共に、組立作業が容易なビクトリック型管継手を
提供することを目的とする。
すると共に、組立作業が容易なビクトリック型管継手を
提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本考案によるビクトリック型管継手は、両側縁に沿って
形成された爪部を有する一対の半環状のハウジングと、
ハウジングの周両端から径方向外部に延びかつ対応する
係合面がハウジングの径方向に同一の角度で傾斜するフ
ランジ部とを備えている。一対の接続管の各端部に形成
された環状溝に爪部を係合させると共に、対応するフラ
ンジ部にボルトを締結してハウジングを接続管の端部に
固定する。このビクトリック型管継手では、フランジ部
に下段側のテーパ係合面と上段側のテーパ係合面とを連
結する径方向面に直角な段差面を設ける。また、ボルト
の頭部の下部に設けた非円形断面部を長孔又は楕円孔に
より形成されたボルト孔に配置する。
形成された爪部を有する一対の半環状のハウジングと、
ハウジングの周両端から径方向外部に延びかつ対応する
係合面がハウジングの径方向に同一の角度で傾斜するフ
ランジ部とを備えている。一対の接続管の各端部に形成
された環状溝に爪部を係合させると共に、対応するフラ
ンジ部にボルトを締結してハウジングを接続管の端部に
固定する。このビクトリック型管継手では、フランジ部
に下段側のテーパ係合面と上段側のテーパ係合面とを連
結する径方向面に直角な段差面を設ける。また、ボルト
の頭部の下部に設けた非円形断面部を長孔又は楕円孔に
より形成されたボルト孔に配置する。
作用 接続すべき２つの接続管に一対のハウジングを装着し、
接続管の各端部に形成された環状溝にハウジングの各爪
部を係合させる。このとき、各ハウジングのフランジ部
を互いに重ねて、フランジ部の対応する２つのテーパ係
合面を係合させる。このように、径方向面に直角な段差
面を互いに当接できるので、ハウジングを接続管に容易
に取付けることができる。次に、対応するフランジ部を
それぞれボルトで締め付けると、互いに係合したテーパ
係合面が摺動する。締結力の方向に対しほぼ直角の径方
向に生じるスラストによって、互いに当接した段差面が
離間する方向にハウジングが滑動して、段差面がハウジ
ングの滑動を阻害することなく各ハウジングに相対的な
ずれが生じる。これにより、一対の接続管の各環状溝に
ハウジングの各爪部が強固に係合する。また、ボルトの
締結時にボルトの非円形断面部が長孔又は楕円孔のボル
ト孔に嵌合され、ボルトの相対回転が阻止されるので、
滑動するフランジ部によりボルトが移動しても、ナット
のみを回転してボルトを容易に締結することができる。
接続管の各端部に形成された環状溝にハウジングの各爪
部を係合させる。このとき、各ハウジングのフランジ部
を互いに重ねて、フランジ部の対応する２つのテーパ係
合面を係合させる。このように、径方向面に直角な段差
面を互いに当接できるので、ハウジングを接続管に容易
に取付けることができる。次に、対応するフランジ部を
それぞれボルトで締め付けると、互いに係合したテーパ
係合面が摺動する。締結力の方向に対しほぼ直角の径方
向に生じるスラストによって、互いに当接した段差面が
離間する方向にハウジングが滑動して、段差面がハウジ
ングの滑動を阻害することなく各ハウジングに相対的な
ずれが生じる。これにより、一対の接続管の各環状溝に
ハウジングの各爪部が強固に係合する。また、ボルトの
締結時にボルトの非円形断面部が長孔又は楕円孔のボル
ト孔に嵌合され、ボルトの相対回転が阻止されるので、
滑動するフランジ部によりボルトが移動しても、ナット
のみを回転してボルトを容易に締結することができる。
実施例 以下、本考案によるビクトリック型管継手の実施例を第
１図及び第２図について説明する。実施例では、消火設
備用配管の他、一般ビル、建設現場、橋梁及び各種プラ
ントに使用する大径管の配管への適用例を示す。
１図及び第２図について説明する。実施例では、消火設
備用配管の他、一般ビル、建設現場、橋梁及び各種プラ
ントに使用する大径管の配管への適用例を示す。
第１図及び第２図に示すように、管継手10は、両側縁に
沿って形成された爪部14を有する一対の鋳物性ハウジン
グ11と、ハウジング11の周両端から径方向外部に延びる
フランジ部12、13とを有する。ハウジング11は半環状
で、接続すべき管2A、2Bに環状に装着され、対応するフ
ランジ部12、13にボルト20を締結して接続管2A、2Bの端
部に固定される。一方のフランジ部12の係合面には２つ
のテーパ係合面12a、12bが形成される。テーパ係合面12
a及び12bは径方向面に直角な段差面12cにより連結さ
れ、下段側のテーパ係合面12aと上段側のテーパ係合面1
2bは、ハウジング11の径方向に対して所要の同一傾斜角
度をもって形成されている。また、一方のテーパ係合面
12a、12bと同一傾斜角度で２つのテーパ係合面13a、13b
が他方のフランジ部13の係合面に設けられる。一方のテ
ーパ係合面12a、12bは他方のテーパ係合面13a、13bに対
応して係合する相補的形状で形成され、一方の下段部の
テーパ係合面12aと他方の上段部のテーパ係合面13b、同
様に、一方の上段部のテーパ係合面12bと他方の下段部
のテーパ係合面13aとが係合する。従って、一対の同形
状のハウジング11を締結したとき、一方のテーパ係合面
12a、12bに対し他方のハウジング11のテーパ係合面13
b、13aが係合する。
沿って形成された爪部14を有する一対の鋳物性ハウジン
グ11と、ハウジング11の周両端から径方向外部に延びる
フランジ部12、13とを有する。ハウジング11は半環状
で、接続すべき管2A、2Bに環状に装着され、対応するフ
ランジ部12、13にボルト20を締結して接続管2A、2Bの端
部に固定される。一方のフランジ部12の係合面には２つ
のテーパ係合面12a、12bが形成される。テーパ係合面12
a及び12bは径方向面に直角な段差面12cにより連結さ
れ、下段側のテーパ係合面12aと上段側のテーパ係合面1
2bは、ハウジング11の径方向に対して所要の同一傾斜角
度をもって形成されている。また、一方のテーパ係合面
12a、12bと同一傾斜角度で２つのテーパ係合面13a、13b
が他方のフランジ部13の係合面に設けられる。一方のテ
ーパ係合面12a、12bは他方のテーパ係合面13a、13bに対
応して係合する相補的形状で形成され、一方の下段部の
テーパ係合面12aと他方の上段部のテーパ係合面13b、同
様に、一方の上段部のテーパ係合面12bと他方の下段部
のテーパ係合面13aとが係合する。従って、一対の同形
状のハウジング11を締結したとき、一方のテーパ係合面
12a、12bに対し他方のハウジング11のテーパ係合面13
b、13aが係合する。
また、ハウジング11の環状内周面の両側縁に沿って形成
された爪部14が、接続管2A、2Bの環状溝2a、2bに係合す
る。従って、環状の爪部14を介してハウジング11の周両
端に、一方のテーパ係合面12bと他方のテーパ係合面13a
とが連なる。
された爪部14が、接続管2A、2Bの環状溝2a、2bに係合す
る。従って、環状の爪部14を介してハウジング11の周両
端に、一方のテーパ係合面12bと他方のテーパ係合面13a
とが連なる。
対応するフランジ部12、13にはボルト孔12d、13dが設け
られる。ボルト孔12d、13dは本実施例では一部に平行部
を有する長孔又は楕円孔で、ボルト孔12d、13dに挿通し
たボルト20を孔側平行部に係合させてボルト20の回転を
阻止すると共に、ナット21の回転のみによりボルト20を
締結することができる。第１図に示すように、ボルト20
はリベット状の丸形頭部20aを有し、頭部20aの下部に設
けた非円形断面である断面角形部（図示せず）をボルト
孔12d、13dの平行部に係合させ、ナット21との締結時に
ボルト20の相対回転を防止する。従来の六角ボルトとナ
ットとによる継手の締結時にはスパナ等の２つの工具を
必要としたが、本実施例では１つの工具でナット21を回
転することによりボルト20を締結することができる。
られる。ボルト孔12d、13dは本実施例では一部に平行部
を有する長孔又は楕円孔で、ボルト孔12d、13dに挿通し
たボルト20を孔側平行部に係合させてボルト20の回転を
阻止すると共に、ナット21の回転のみによりボルト20を
締結することができる。第１図に示すように、ボルト20
はリベット状の丸形頭部20aを有し、頭部20aの下部に設
けた非円形断面である断面角形部（図示せず）をボルト
孔12d、13dの平行部に係合させ、ナット21との締結時に
ボルト20の相対回転を防止する。従来の六角ボルトとナ
ットとによる継手の締結時にはスパナ等の２つの工具を
必要としたが、本実施例では１つの工具でナット21を回
転することによりボルト20を締結することができる。
組立の際には、接続すべき一対の接続管2A、2Bの各端部
の外周面に弾性パッキン５を嵌着する。第２図のよう
に、一方のフランジ部12のテーパ係合面12a、12bに、他
方のフランジ部13のテーパ係合面13b、13aがそれぞれ係
合するようハウジング11を組み合わせる。一方の下段部
のテーパ係合面12aと他方の上段部のテーパ係合面13bと
が当接し、同様に、一方の上段部のテーパ係合面12bと
他方の下段部のテーパ係合面13aとが当接する。次に、
ハウジング11の爪部14を接続管2A、2Bの環状溝2a、2bに
それぞれ係合させる。このとき、径方向面に直角な段差
面12c、13cを互いに当接できるので、ハウジング11を接
続管2A、2Bに容易に取付けることができる。フランジ部
12、13の各ボルト孔12d、13dにボルト20を挿通し、ボル
ト20にナット21を螺合して締め付ける。ボルト20及びナ
ット21による締結力により、互いに係合する一方のテー
パ係合面12a、12bと他方のテーパ係合面13b、13aとの間
に相対的滑動が生じる。締結力の方向に対しほぼ直角の
径方向に生じるスラストによって、互いに当接した段差
面12c、13cが離間する方向にハウジング11が滑動して、
各ハウジング11に相対的なずれが生じる。これにより、
第１図のように一方のハウジング11の爪部14（図の左側
端）と他方のハウジング11の爪部14（図の右側端）が管
軸線に向かって相対的に作用し、接続管2A、2Bの各環状
溝2a、2bにクリアランスが殆どない状態で強固に係合す
る。
の外周面に弾性パッキン５を嵌着する。第２図のよう
に、一方のフランジ部12のテーパ係合面12a、12bに、他
方のフランジ部13のテーパ係合面13b、13aがそれぞれ係
合するようハウジング11を組み合わせる。一方の下段部
のテーパ係合面12aと他方の上段部のテーパ係合面13bと
が当接し、同様に、一方の上段部のテーパ係合面12bと
他方の下段部のテーパ係合面13aとが当接する。次に、
ハウジング11の爪部14を接続管2A、2Bの環状溝2a、2bに
それぞれ係合させる。このとき、径方向面に直角な段差
面12c、13cを互いに当接できるので、ハウジング11を接
続管2A、2Bに容易に取付けることができる。フランジ部
12、13の各ボルト孔12d、13dにボルト20を挿通し、ボル
ト20にナット21を螺合して締め付ける。ボルト20及びナ
ット21による締結力により、互いに係合する一方のテー
パ係合面12a、12bと他方のテーパ係合面13b、13aとの間
に相対的滑動が生じる。締結力の方向に対しほぼ直角の
径方向に生じるスラストによって、互いに当接した段差
面12c、13cが離間する方向にハウジング11が滑動して、
各ハウジング11に相対的なずれが生じる。これにより、
第１図のように一方のハウジング11の爪部14（図の左側
端）と他方のハウジング11の爪部14（図の右側端）が管
軸線に向かって相対的に作用し、接続管2A、2Bの各環状
溝2a、2bにクリアランスが殆どない状態で強固に係合す
る。
考案の効果 以上説明したように、本考案によるビクトリック型管継
手は、ボルト及びナットによる締結力によって、互いに
係合する一方のテーパ係合面と他方のテーパ係合面との
間に相対的な滑りが生じる。締結力の方向に対しほぼ直
角の径方向に生じるスラストによって、互いに当接した
段差面が離間する方向にハウジングが滑動して、一対の
ハウジングに相対的なずれを生じさせる。これにより、
一方のハウジングの爪部と他方のハウジングの爪部とが
管軸線に向かって相対的に作用し、一対の接続管の各環
状溝に殆どクリアランスがない状態で強固に係合する。
また、管継手の組立時に、径方向面に直角な段差面を互
いに当接できかつハウジングに対するボルトの相対回転
を阻止できるので、ハウジングを接続管に容易に取付け
ることができる。
手は、ボルト及びナットによる締結力によって、互いに
係合する一方のテーパ係合面と他方のテーパ係合面との
間に相対的な滑りが生じる。締結力の方向に対しほぼ直
角の径方向に生じるスラストによって、互いに当接した
段差面が離間する方向にハウジングが滑動して、一対の
ハウジングに相対的なずれを生じさせる。これにより、
一方のハウジングの爪部と他方のハウジングの爪部とが
管軸線に向かって相対的に作用し、一対の接続管の各環
状溝に殆どクリアランスがない状態で強固に係合する。
また、管継手の組立時に、径方向面に直角な段差面を互
いに当接できかつハウジングに対するボルトの相対回転
を阻止できるので、ハウジングを接続管に容易に取付け
ることができる。
第１図は本考案によるビクトリック型管継手の実施例を
示す組立断面図、第２図は一対のハウジングの正面図、
第３図は従来の管継手の組立側面図、第４図は従来の管
継手の組立正面図、第５図はクリアランスを設けた接続
管の環状溝にハウジングの爪部を係合した状態を示す部
分断面図、第６図はクリアランスのない接続管の環状溝
に爪部を係合させた状態を示す部分断面図である。 10……管継手、11……ハウジング、12、13……フランジ
部、12a、12b（13a、13b）……テーパ係合面、12c、13c
……段差面、14……爪部、2A、2B……接続管、2a、2b…
…環状溝、20……ボルト、21……ナット、
示す組立断面図、第２図は一対のハウジングの正面図、
第３図は従来の管継手の組立側面図、第４図は従来の管
継手の組立正面図、第５図はクリアランスを設けた接続
管の環状溝にハウジングの爪部を係合した状態を示す部
分断面図、第６図はクリアランスのない接続管の環状溝
に爪部を係合させた状態を示す部分断面図である。 10……管継手、11……ハウジング、12、13……フランジ
部、12a、12b（13a、13b）……テーパ係合面、12c、13c
……段差面、14……爪部、2A、2B……接続管、2a、2b…
…環状溝、20……ボルト、21……ナット、
Claims (1)
- 【請求項１】両側縁に沿って形成された爪部を有する一
対の半環状のハウジングと、ハウジングの周両端から径
方向外部に延びかつ対応する係合面がハウジングの径方
向に同一の角度で傾斜するフランジ部とを備え、一対の
接続管の各端部に形成された環状溝に爪部を係合させる
と共に、対応するフランジ部にボルトを締結してハウジ
ングを接続管の端部に固定するビクトリック型管継手に
おいて、 フランジ部に下段側のテーパ係合面と上段側のテーパ係
合面とを連結する径方向面に直角な段差面を設け、 ボルトの頭部の下部に設けた非円形断面部を長孔又は楕
円孔により形成されたボルト孔に配置したことを特徴と
するビクトリック型管継手。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990079737U JPH0755425Y2 (ja) | 1990-07-30 | 1990-07-30 | ビクトリック型管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990079737U JPH0755425Y2 (ja) | 1990-07-30 | 1990-07-30 | ビクトリック型管継手 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0439386U JPH0439386U (ja) | 1992-04-03 |
| JPH0755425Y2 true JPH0755425Y2 (ja) | 1995-12-20 |
Family
ID=31624168
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990079737U Expired - Lifetime JPH0755425Y2 (ja) | 1990-07-30 | 1990-07-30 | ビクトリック型管継手 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0755425Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008012893A1 (fr) * | 2006-07-27 | 2008-01-31 | Hiroshi Hagiya | Joint de tuyau de type logement |
| JP7242046B2 (ja) * | 2019-06-26 | 2023-03-20 | 株式会社水道技術開発機構 | 流体管の流体機器接続構造とそれに用いられる継ぎ輪及び流体圧試験用治具 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4611839A (en) * | 1983-07-12 | 1986-09-16 | Victaulic Company Of America | Self-adjusting pipe clamp and coupling |
-
1990
- 1990-07-30 JP JP1990079737U patent/JPH0755425Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0439386U (ja) | 1992-04-03 |
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