JP2004197828A - 車両用空調装置の配管接続構造 - Google Patents

車両用空調装置の配管接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】車両用空調装置において、工具を用いることなく部品に配管を接続することが可能であり、特に並列に配設される2本の配管を部品に接続する場合に、部品を小型化することを可能にする配管接続構造を提供する。
【解決手段】配管2、3の外周上には、鍔部33に接するようにクランプ4、5が取り付けられる。配管3を膨張弁ボディ11の開口部14に差し込むと、膨張弁ボディ11の両側角部17がクランプ5のテーパ部53に接触して、クランプ5の両側爪部55の間を押し広げる。膨張弁ボディ11の開口部14周辺が鍔部33に当接するまで配管3を膨張弁ボディ11内に差し込むと、爪部55が膨張弁ボディ11の両側面に形成された溝16に嵌合して、クランプ5が鍔部33と膨張弁ボディ11の溝16より開口部14側の部分19を挟み込み、これにより、配管3が膨張弁ボディ11に固定される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置内において部品に配管を接続するための配管接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置において膨張弁に2本の配管(入口側配管と出口側配管)を接続する際には、図15に示すように、2本の配管91、92をフランジ板93の穴に通し、配管91、92の口元に形成された鍔部94、95が膨張弁96のボディに押し付けられるように、フランジ板93の中央をボルト97によって膨張弁96のボディに締め付けることにより、エバポレータに固定された膨張弁96に配管91、92を接続したり、あるいは配管91、92を接続するのと同時に膨張弁96をエバポレータに固定するということが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところが、この場合、膨張弁96に2本の配管91、92を差し込み、これら2本の配管91、92の間に工具を用いてボルト97を締め付けるため、2本の配管91、92の間に工具を用いるために必要なスペースを確保しておく必要があり、従って、これに合わせて膨張弁96の冷媒通路の入口98と出口99の間の間隔を比較的大きくとっておく必要があった。このため、膨張弁96のボディを、その高さ方向に小型化することが不可能であった。また、狭いエンジンルーム内において2本の配管91、92の間で工具を用いて配管接続作業を行うため、作業に時間を要していた。
【0004】
一般的に、工具を用いることなく簡単に配管を接続することが可能な配管接続構造として、一方の配管に他方の配管を挿入して、配管の接続部分に外側からコ字状のストッパを差し込んで固定するものや、あるいは、一方の配管の接続端付近にU字状のストッパを取り付けてから、この中に、接続端付近に環状突起部を有する他方の配管を差し込むと、環状突起部がストッパに係合して固定されるものなどが提案されており(例えば特許文献2参照)、これらの配管接続構造を膨張弁への配管接続に適用することも可能である。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−215047号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平6−174165号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなストッパを用いた配管接続構造を膨張弁への配管接続に適用すると、膨張弁の配管接続側にストッパを取り付けるスペースが必要となり、そのため、膨張弁ボディが配管の軸方向に従来より拡大することになる。
【0008】
本発明は、上記点に鑑みなされたものであり、車両用空調装置において、工具を用いることなく簡単に部品に配管を接続することが可能であり、特に並列に配設される2本の配管を部品に接続する場合に、部品を小型化することを可能にする配管接続構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の車両用空調装置の配管接続構造は、車両用空調装置に用いられる流体輸送用の配管を部品の配管接続部に差し込んで、部品内部に設けた流体流路に流通可能に接続する配管接続構造であって、配管の接続端部の外周上には突起部が形成されており、部品の配管接続部に対応する外周上には複数の溝が形成されており、配管が、その突起部の一面が部品の配管接続側端面に当接するように、部品の配管接続部に差し込まれた状態において、配管の外周上に突起部の他面と当接するように取り付けられて、複数の溝と嵌合することにより、部品の複数の溝と配管接続側端面の間の部分である係合端部と、配管の突起部とを挟みつけて、配管を部品に固定する弾性固定部材を設けたことを特徴としている。
【0010】
このような構成によると、弾性固定部材の弾性力を利用して工具を用いることなく配管を接続することが可能であるため、工具を用いることができないような狭いスペースにおいても、配管を接続することが可能である。
【0011】
請求項1記載の配管接続構造において、弾性固定部材は、請求項2記載のように、配管の外周上に取り付けられて突起部の他面に当接する基部と、基部から配管の接続端部に沿って延びる複数の延長部とからなり、複数の延長部は、複数の溝のそれぞれに嵌合する複数の爪部と、複数の爪部より先端側において配管の軸から離れるように傾斜しているテーパ部とを有しており、配管が部品の配管接続部に差し込まれるときには、テーパ部の複数の爪部付近に、部品の配管接続側端面の縁が押し当てられることにより、複数の爪部の間隔が広がって、部品の係合端部が、弾性固定部材の複数の爪部と配管の突起部の一面との間に入り込むように構成されているとよい。このような構成によると、配管を部品に接続する際に、配管に取り付けた弾性固定部材を部品に向かって配管の接続方向に押し付けるだけで、簡単に配管を部品に固定することができる。
【0012】
また、弾性固定部材は、請求項3記載のように、配管の外周上の突起部の他面と当接する位置に固定されていているとよい。この場合、弾性固定部材を予め配管に固定するための工数を要するが、配管接続作業が容易となる。あるいは、弾性固定部材は、請求項4記載のように、複数の爪部が部品の複数の溝に嵌合していない状態では、配管の外周上において突起部の他面から遠ざかる方向に摺動可能であるように構成されていてもよい。この場合、弾性固定部材が配管の外周上に固定されている場合に比較して、配管接続作業は多少煩雑になるが、弾性固定部材を固定するために要する工数を削減することができる。
【0013】
請求項1または2記載の配管接続構造は、請求項5記載のように、部品が配管接続側端面側に2つの配管接続部を有しており、これらの配管接続部に2本の配管がそれぞれ差し込まれて並列に配設される場合に適用すると効果的であり、特に、請求項6記載にように、膨張弁の冷媒流路の入口および出口に入口側配管および出口側配管を接続する場合に適用するとよい。従来のように2本の配管を保持するフランジ板を配管の間の位置でボルトにより膨張弁に固定する場合に比較して、請求項6記載の配管接続構造によると、狭いエンジンルーム内においても、工具を用いることなく簡単に配管を接続することができ、また、2本の配管の間隔を従来より狭くすることが可能であるため、膨張弁をその高さ方向に小型化することが可能である。
【0014】
請求項7記載の配管接続構造は、車両用空調装置において、膨張弁に入口側配管および出口側配管からなる2本の配管を差し込んで接続するのと同時に、膨張弁をエバポレータの連結部に固定する配管接続構造であって、2本の配管の接続端部の外周上に突起部が形成されており、エバポレータの連結部は、膨張弁内に差し込んで接続可能な先端部と、外周上に複数の溝が形成されている基端部とからなり、連結部の先端部に膨張弁が接続され、2本の配管がそれらの突起部の一面が膨張弁の配管接続側端面に当接するように膨張弁の配管接続部に差し込まれた状態において、2本の配管の外周上に突起部の他面と当接するように取り付けれて、連結部の複数の溝と嵌合することにより、連結部の複数の溝より先端部側の係合部と、膨張弁と、2本の配管の突起部とを挟みつけて、2本の配管を膨張弁に固定するとともに、膨張弁をエバポレータの連結部に固定する弾性固定部材を設けたことを特徴としている。
【0015】
このような構成によると、弾性固定部材の弾性力を利用して、工具を用いることなく、膨張弁に配管を固定するとともに、膨張弁をエバポレータの連結部に固定することができる。また、2本の配管の間隔を従来より狭くすることが可能であるため、膨張弁をその高さ方向に小型化することが可能である。
【0016】
請求項7記載の配管接続構造において、弾性固定部材は、請求項8記載のように、2本の配管の外周上に取り付けられて突起部の他面に当接する基部と、この基部から配管の接続端部に沿って延びる複数の延長部とからなり、これら複数の延長部は、複数の溝にそれぞれ嵌合する複数の爪部と、これら複数の爪部より先端側において2本の配管の軸から離れるように傾斜しているテーパ部とを有しており、2本の配管が膨張弁の配管接続部に差し込まれるときには、テーパ部の複数の爪部付近に膨張弁の配管接続端側端面の縁が押し当てられることにより、複数の爪部の間隔が広がって、膨張弁および連結部の係合部が、弾性固定部材の複数の爪部と2本の配管の突起部の一面との間に入り込むように構成されているとよい。
【0017】
このような構成によると、エバポレータの連結部に接続された膨張弁に配管を接続する際には、配管に取り付けた弾性固定部材を膨張弁に向かって配管の接続方向に押し付けるだけで、膨張弁に配管を固定するとともに、膨張弁を連結部に固定することができる。また、このような構成によると、2本の配管の間隔を従来より狭くすることが可能であるため、膨張弁をその高さ方向に小型化することが可能である。
【0018】
2本の配管を膨張弁などの部品に接続する場合には、請求項9記載のように、弾性固定部材を2本の配管にそれぞれ1つずつ取り付けるようにするとよい。このように、2本の配管に1つずつ弾性固定部材を用いると、弾性固定部材を前もってそれぞれの配管に取り付けておくことができるため、配管接続作業が簡単となる。あるいは、請求項10記載のように、2本の配管の両方に共通の弾性固定部材を1つ用いるようにしてもよい。この場合、弾性固定部材は前もって一方の配管に取り付けられ、配管を接続する際に、他方の配管を弾性固定部材内に保持しながら2本の配管を接続することになるため、2つの弾性固定部材を用いる場合に比較して、配管接続作業は多少煩雑になるが、部品数を減らすことができる。
【0019】
請求項9または10記載の配管接続構造において、弾性固定部材は、請求項11記載のように、複数の爪部が部品の複数の溝に嵌合していない状態では、それぞれ取り付けられている配管の外周上を突起部の他面から遠ざかる方向に摺動可能に構成されているとよい。この場合、弾性固定部材が配管の外周上に固定されている場合に比較して、配管接続作業は多少煩雑になるが、弾性固定部材を固定するために要する工数を削減することができる。
【0020】
あるいは、請求項9記載の配管接続構造において、2本の配管にそれぞれ取り付けられている2つの弾性固定部材は、請求項12記載のように、配管の外周上の突起部の他面と当接する位置に固定されてもよく、また、請求項10記載の配管接続構造において、2本の配管の両方に取り付けられている1つの弾性固定部材は、請求項13記載のように、2本の配管のうちの一方に固定されていてもよい。このような構成によると、弾性固定部材を予め配管に固定するための工数を要するが、配管接続作業が容易となる。
【0021】
また、本発明の配管接続構造は、請求項14記載のように、弾性固定部材の爪部と部品の溝の間の嵌合が外れることを防止するための脱落防止部品を備えているとよい。このように脱落防止部品を備えていると、配管を部品に接続した後に、この部品の付近で他の部品の組み付けが行われる際などに、弾性固定部材のテーパ部に工具が引っかかるなどしても、爪部と溝の間の嵌合が外れることがない。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1(A)および(B)は、本発明の第1実施形態に係る配管接続構造を示している。本実施形態においては、車両用空調装置の膨張弁1に2本の冷媒輸送用配管(入口側配管および出口側配管)2、3を差し込んで接続する。膨張弁1は、アルミニウム製のボディ11を備えており、これはエバポレータ(図示せず)に取り付けられている。
【0023】
膨張弁ボディ11の内部には冷媒流路12が形成されており、冷媒流路12の入口および出口には、入口側配管2および出口側配管3を接続するための配管接続部である雌型係合部13がそれぞれ形成されている。これらの雌型係合部13に対応する位置の配管接続側端面21には、入口側配管2および出口側配管3を差し込むための円形の開口部14が形成されている。さらに、雌型係合部13に対応する位置の膨張弁ボディ11側面には、それぞれ長方形の溝15、16が形成されている。配管2、3は、その外周上に弾性固定部材であるクランプ4、5が取り付けられ、膨張弁ボディ11の開口部14に差し込まれて、クランプ4、5を膨張弁ボディ11の溝15、16にそれぞれ嵌合させることにより、膨張弁ボディ11に固定される。
【0024】
以下、図1(B)、図2および図3に基づいて出口側配管3の接続構造の詳細について説明するが、入口側配管2の接続構造も同様である。配管3は、図2に示すように、その接続端部に雄型係合部31が形成されており、この雄型係合部31が膨張弁ボディ11の開口部14に差し込まれて雌型係合部13とかみ合うことにより、膨張弁1の冷媒流路12に接続される。雄型係合部31の外周上には、配管3が膨張弁1に接続されているときに、接続部分から外に冷媒が漏れないようにシールするためのOリング32が設けられている。また、雄型係合部31の基端には、突起部である鍔部33が設けられており、配管3が膨張弁1に接続されているときには、膨張弁1の開口部14周辺の端面に鍔部33が当接している。
【0025】
クランプ5は、配管3の外周上に、鍔部33に隣接して、雄型係合部31と反対側に取り付けられ、配管3が膨張弁1に接続されていない状態では、配管3の外周上を鍔部33から遠ざかるように摺動可能である。クランプ5は、図3に示すように、矩形の配管保持部(基部)51と、その両側から配管3の軸方向に延びる延長部とからなる。延長部は、配管保持部51に連結しているほぼ矩形の固定部52と、配管3から遠ざかるように傾斜して固定部52から延びている矩形のテーパ部53からなる。
【0026】
配管保持部51のほぼ中央には配管3の外周とほぼ同じ大きさの円形の穴54が形成されており、この穴54に配管3を通すことにより、クランプ5は配管3に取り付けられる。穴54の直径は鍔部33の直径より小さいため、配管3に取り付けられたクランプ5の配管保持部51は、穴54の周辺部分により配管3の鍔部33に当接し、これにより、クランプ5が配管3の鍔部33より接続端側に動くことがないようになっている。クランプ5が配管3に取り付けられた状態では、両側の固定部52およびテーパ部53の間に形成される空間56内のほぼ中央に配管3の鍔部33および雄型係合部31が配置される。
【0027】
両側の固定部52は、そのテーパ部53側の端に、配管3に向かって突出している爪部55を有している。両側の固定部52の間には、図1(B)に示すように、膨張弁ボディ11の幅Wにほぼ等しい幅の空間56が形成されており、この空間56の長さ(配管保持部51と爪部55の間の間隔)Lは、配管3の鍔部33の厚さLと膨張弁ボディ11の溝16より接続端側の部分(係合端部)19の長さLを足したもの(L+L)にほぼ等しくなっている。
【0028】
テーパ部53は、配管3から遠ざかるように傾斜して、爪部55から配管3の接続端方向に延びている。クランプ5は、例えばステンレス、鋼、アルミニウム、合成樹脂などのいずれかの材料により、両側の爪部55の間隔および両側のテーパ部53の間隔が広がるように弾性変形可能に作られている。
【0029】
配管3は膨張弁1につぎのように接続される。配管3にクランプ5を取り付け、クランプ5の配管保持部51が配管3の鍔部33に当接するように維持しながら、配管3の雄型係合部31を膨張弁1の開口部14に差し込む。このとき、クランプ5の爪部55が膨張弁ボディ11の配管接続側端面21に近づくところまで、雄型係合部31を差し込むと、配管接続側端面21両側の角部17が爪部55付近のテーパ部53に接触し、これによってクランプ5が弾性変形することにより、爪部55の間の間隔が膨張弁ボディ11の幅Wにまで押し広げられる。このようにして、膨張弁ボディ11の係合端部19がクランプ5の空間56内に入り込んで、その後、爪部55が溝16に嵌合すると、配管3の接続が完了する。
【0030】
図4(A)および(B)は、配管3が膨張弁1に接続された状態を示している。この状態では、配管3の鍔部33が、膨張弁ボディ11の配管接続側端面21にその開口部14周辺において当接して、配管3の雄型係合部31が膨張弁ボディ11内の雌型係合部13に係合し、これらの間がOリング32により密閉されている。クランプ5の爪部55は、溝16の開口部14側の端18に係合する形で嵌合し、この嵌合は、配管3に対して膨張弁ボディ11から外れる方向に力が加えられても外れないようになっている。このようにして、クランプ5の爪部55によって、配管3の鍔部33と膨張弁ボディ11の係合端部19が空間56内に挟み込まれることにより、配管3は膨張弁ボディ11に対してしっかり固定される。
【0031】
本実施形態の構成によると、工具を用いることなく配管2、3を接続することができるため、狭いエンジンルーム内においても、簡単に配管2、3を膨張弁1に接続することができる。また、クランプ4、5が膨張弁ボディ11の溝15、16と嵌合することにより、配管2、3は、膨張弁ボディ11から外れることがないように確実に接続され、またOリング32により接続部分がしっかり密閉される。
【0032】
従来のように、入口側配管と出口側配管に共通のフランジ板をこれらの配管の間の位置でボルトを用いて膨張弁ボディに固定する場合に比較して、本実施形態の構成によると、入口側配管2と出口側配管3の間隔を狭くすることができるため、膨張弁ボディ11を従来より高さ方向に小型化することが可能である。
【0033】
(第2実施形態)
図5は本発明の第2実施形態に係る配管接続構造を示している。上記第1実施形態では、入口側配管2と出口側配管3のそれぞれに対して1つずつクランプ4、5を用いて固定したが、これに対して、第2実施形態では、図6に示すようなクランプ6を用いることにより、1つのクランプ6で入口側配管2と出口側配管3の両方を膨張弁ボディ11に固定する。
【0034】
クランプ6は、矩形の配管保持部(基部)61と、その両側から延びる延長部からなる。延長部は、配管保持部61に連結しているほぼ矩形の固定部62と、固定部62から延びる矩形のテーパ部63からなる。配管保持部61には、出口側配管3を保持するための円形の穴64と、入口側配管2を保持するための切り欠き65が形成されている。固定部62は、配管保持部61の穴64と切り欠き65の間あたりに対応する位置の両端から配管3の軸方向に延びており、そのテーパ部63側の端には、爪部66が形成されている。両側固定部62の間に形成される空間67は、入口側配管2の雄型係合部と出口側配管3の雄型係合部31の間に位置しており、この空間67の幅および長さは上記第1実施形態と同様である。また、配管2、3の構成も、上記第1実施形態と同様である。
【0035】
膨張弁ボディ11の内部には、上記第一実施形態と同様に、配管2、3の雄型係合部31と係合する雌型係合部が形成されており、これらの雌型係合部に対応した位置には雄型係合部31を差し込むための開口部が形成されている。2つの雌型係合部の間あたりに対応する位置の膨張弁ボディ11側面上には、溝20が形成されている。
【0036】
配管2、3を膨張弁1に接続するときには、まず、入口側配管2および出口側配管3の雄型係合部31を膨張弁ボディ11内の開口部に差し込んで、雄型係合部31と雌型係合部を係合させておく。出口側配管3に取り付けたクランプ6を、その穴64部分を出口側配管3の外周上に滑らせ、切り欠き65部分を入口側配管2の外周上に滑らせるようにして、配管2、3の鍔部33に接するところまで動かすと、爪部66が膨張弁ボディ11の溝20に嵌合する。
【0037】
この場合も、上記第1実施形態と同様に、膨張弁ボディ11の配管接続端側の角部が爪部66付近のテーパ部63に接触することにより、爪部66の間隔が押し広げられて、膨張弁ボディ11の溝20より配管接続端側の部分である係合端部がクランプ6の空間67内に入り込み、その後、爪部66と溝20が嵌合する。その結果、配管3の鍔部33に当接している膨張弁ボディ11の係合端部が、爪部66により空間67内に挟み込まれ、これにより、入口側配管2および出口側配管3が膨張弁ボディ11にしっかり固定される。
【0038】
本実施形態の構成よっても、上記第1実施形態と同様に、工具を用いることなく、狭いエンジンルーム内において、配管2、3を膨張弁ボディ11に確実に接続することができ、また膨張弁ボディ11を従来より小型化することが可能である。
【0039】
上記第1実施形態では前もってそれぞれの配管2、3にクランプ4、5を取り付けておくことが可能であったのに比較して、本実施形態の構成によると、出口側配管3を接続する際に入口側配管2をクランプ6の切り欠き65に通して作業を行う必要があるため、配管接続作業は多少煩雑になるが、部品数を減らすことができる。
【0040】
(第3実施形態)
図7は本発明の第3実施形態に係る配管接続構造を示している。上記第1、第2実施形態では、予めエバポレータに固定されている膨張弁1に対して配管2,3を接続したが、第3実施形態においては、配管2、3を膨張弁ボディ11に接続するのと同時に膨張弁ボディ11をエバポレータ40に固定する。
【0041】
エバポレータ40は膨張弁ボディ11を接続するための連結部であるコネクタ41を備えており、コネクタ41は膨張弁ボディ11内に差し込んで接続する先端部と、膨張弁ボディ11の幅Wと同じ幅をもつ基端部からなる。基端部の両側面には溝42が形成されている。配管2、3の構成は上記第1および第2実施形態と同様である。
【0042】
膨張弁ボディ11に配管2、3を接続する際には、まず膨張弁ボディ11をコネクタ41に接続させ、この膨張弁ボディ11に対して、図8に示すようなクランプ7を用いて、上記第2実施形態と同様の手順で、配管2、3を接続して固定する。但し、クランプ7の爪部75は、コネクタ41の溝42に嵌合させる。
【0043】
クランプ7は、その配管保持部(基部)74に出口側配管3を保持するための穴75と出口側配管2を保持するための切り欠き76が形成されており、配管保持部74の両側には固定部77とテーパ部78とからなる延長部を有している。両側の固定部77は、テーパ部78側の端に爪部79を有しており、固定部77の間には空間80が形成されている。この空間80は、幅が膨張弁ボディ11の幅Wと同じあり、長さは、膨張弁ボディ11をコネクタ41に接続した状態における膨張弁ボディ11の配管接続側端面からコネクタ41の溝42までの距離に、配管2、3の鍔部の厚さを足した長さとなっている。
【0044】
従って、クランプ7の爪部75をコネクタ41の溝42に嵌合させた状態では、コネクタ41の溝42より先端側の部分(係合部)と、コネクタ41の先端部に接続され、配管2、3の鍔部に当接している膨張弁ボディ11とを、爪部75が空間76内に挟み込むこととなり、これにより、配管2、3が膨張弁ボディ11にしっかり固定されるとともに、同膨張弁ボディ11がコネクタ41にしっかり固定される。
【0045】
本実施形態の構成によると、工具を用いることなく、配管2、3を膨張弁に接続するのと同時に膨張弁をエバポレータ40に固定することが可能である。また、従来のように2本の配管の間にボルトを用いて配管を膨張弁に接続するのと同時に膨張弁をエバポレータに固定する場合と比較して、配管2、3の間隔を狭くすることが可能であるため、膨張弁ボディ11を小型化することができる。
【0046】
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内でつぎのように種々の変形が可能である。
【0047】
上記第1実施形態では、クランプ5の配管保持部51には配管3を保持するための円形の穴54が形成されていたが、図9に示すように、切り欠き58が形成されていてもよい。
【0048】
また、上記第1実施形態では、配管3を膨張弁1に接続する際に、クランプ5が配管3の鍔部33に接触するように維持しながら、配管3の雄型係合部31を膨張弁ボディ11の開口部14に差し込んでいったが、配管3の雄型係合部31を雌型係合部13との係合が完了するところまで差し込んでから、クランプ5を配管3の外周上を滑らせて鍔部33に接するところまで動かすようにしてもよい。この場合も、クランプ5を、その爪部55が膨張弁ボディ11の両側角部17に近づくところまで動かすと、膨張弁ボディの角部17がテーパ部53の爪部55付近に接触して、爪部55の間の間隔を膨張弁ボディ11の幅Wにまで押し広げる。これによりクランプ5をさらに膨張弁ボディ11に向けて押し進めることが可能となり、クランプ5の配管保持部51が配管3の鍔部33に接するところまでクランプ5を動かすと、爪部55が膨張弁ボディ11の溝16の開口部14側の端18に嵌合する。これにより、配管3が膨張弁ボディ11にしっかり固定される。
【0049】
さらに、上記第1実施形態において、クランプ4、5が膨張弁ボディ11から外れることを防止するための部品がクランプ4、5の上から取り付けられていてもよい。例えば、図10(A)および(B)に示すように、クランプ4、5のテーパ部を覆うように膨張弁のボディに合成樹脂製などのカバー9を取り付けると、膨張弁付近で他の部品の組み付けが行われる際などに、クランプ4、5のテーパ部に工具がひっかかるなどしてクランプ4、5が外れることを防止することができる。あるいは、コ字型のピンを膨張弁ボディ11の底から取り付けることにより、クランプ4、5の外側の爪部55とテーパ部53の間に形成されている凹部をピンで押えて嵌合が外れないようにしてもよい。このような、クランプの外れを防止するための部品は、上記第2実施形態および、第3実施形態においても同様に取り付けることができる。
【0050】
上記第2および第3実施形態では、クランプ6の固定部62およびテーパ部63は、出口側配管3を保持する穴64と入口側配管2を保持する切り欠き65の間あたりに対応する位置に1組だけ設けられていたが、これを穴64と切り欠き65に対応した位置にそれぞれ1組ずつ設けるようにしてもよい。このように固定部62とテーパ部63を2組設ける場合は、これに対応して、膨張弁ボディ11側面に形成される溝も2組となる。このような構成により、2組の爪部と2組の溝を嵌合させると、上記第2実施形態のように1組の爪部と溝で嵌合させる場合に比較して、入口側配管2および出口側配管3をそれぞれより確実に固定することができる。
【0051】
また、上記第3実施形態においても、同様に、クランプ7の固定部とテーパ部を2組設けてもよい。この場合、コネクタ41側面に形成される溝も2組となり、クランプの2組の爪部と2組の溝を嵌合させることにより、入口側配管2および出口側配管3をそれぞれより確実に膨張弁ボディ11に固定することができるとともに、膨張弁ボディ11をより確実にエバポレータ40に固定することができる。
【0052】
上記第2実施形態では、クランプ6には出口側配管3を保持する穴64と入口側配管2を保持する切り欠き64が形成されていたが、これに限らず、図11(A)〜(D)に示すように、入口側配管2および出口側配管3を保持するための開口部をさまざまに形成することができ、さらに切り欠きが斜めに形成されていてもよい。但し、クランプ6は前もって一方の配管に取り付けられ、配管2、3を膨張弁1に接続する際には、他方の配管をクランプ6の切り欠きに通してから両方の配管2、3を接続するため、入口側配管2と出口側配管3を保持する2つの開口部のうちの少なくとも一方は、穴ではなく、切り欠きでなければならない。なお、上記第3実施形態のクランプ7についても、同様に開口部をさまざまに形成することができる。
【0053】
上記第3実施形態では、1つのクランプ7により、膨張弁ボディ11に配管2、3を接続するのと同時に膨張弁ボディ11をエバポレータ40に固定していたが、これに対して、図12に示すように、入口側配管2と出口側配管3にそれぞれクランプ71、72を取り付け、これら2つのクランプ71、72により、配管2、3を膨張弁ボディ11に接続するのと同時に膨張弁ボディ11をエバポレータ40に固定してもよい。この場合、エバポレータ40のコネクタ41には2組の溝45、46が形成され、クランプ71、72の爪部を溝45、46に嵌合させることにより、膨張弁ボディ11に配管2、3を接続するのと同時に膨張弁ボディ11をエバポレータ40に固定することができる。このように2つのクランプ71、72を用いると、部品数は増加するが、予めクランプ71、72をそれぞれの配管2、3に取り付けておくことができるので、配管接続作業は簡単となる。
【0054】
上記第1実施形態では、クランプ4、5は、配管2、3の外周上に鍔部33に接するように取り付けられていたが、配管2、3に対して固定されておらず、配管2、3の外周上を摺動可能であったが、かしめや圧入などによりクランプ4、5を配管2、3の外周上の鍔部33と接する位置に固定してもよい。このように、クランプ4、5を配管2、3の外周上に固定すると、そのための工数は必要となるが、クランプ4、5が配管2、3の外周上に固定されていない場合に比較して、配管接続作業は容易となる。
【0055】
また、上記第2および第3実施形態においても、かしめや圧入などによりクランプ6、7を出口側配管3の外周上の鍔部33と接する位置に固定しておいてもよい。この場合、配管2、3を膨張弁ボディ11に接続する際には、まず、入口側配管2を膨張弁ボディ11に差し込んで接続しておいてから、クランプ6、7が固定されている出口側配管3を膨張弁ボディ11に差し込んで、クランプ6、7の爪部66、75を溝20、42に嵌合させる。出口側配管3を膨張弁ボディ11に差し込むときには、クランプ6、7の切り欠き65、77に入口側配管2を通すようにして、切り欠き65、77部分を入口側配管2の外周上を滑らせる。
【0056】
なお、上記実施形態では、膨張弁へ2本の配管を並列に接続する場合に本発明を適用したが、車両用空調装置内のその他の部品、例えばコンデンサ、レシーバ、コンプレッサなどの入口および出口にそれぞれ1本の配管を接続する場合にも本発明を適用することができる。また、この場合、クランプの爪部は2つに限ることなく、3つあるいは4つでもよく、例えば、コンプレッサの出口のような高圧側の配管の接続の場合は、抜け方向に対する接続の強度がより要求されるため、図13に示すような3つの爪部を有するクランプ8を用いて配管を接続するとよい。
【0057】
また、各実施形態において、クランプ4、5、6、7、8のテーパ部形状を図14に示すような形状としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1実施形態に係る配管接続構造を示す側面図であり、(B)は(A)に示す線I−Iにおける断面図である。
【図2】図1に示す出口側配管の側面図である。
【図3】図1に示すクランプの斜視図である。
【図4】(A)は配管が膨張弁に接続された状態を示す側面図であり、(B)は(A)に示す線IV−IVにおける断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る配管接続構造を示す側面図である。
【図6】図5に示すクランプの斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る配管接続構造を示す側面図である。
【図8】図7に示すクランプの斜視図である。
【図9】図3に示すクランプの変形例を示す斜視図である。
【図10】(A)は第1実施形態の変形例を示す正面図であり、(B)は側面図である。
【図11】(A)〜(D)は、図6に示すクランプの変形例を示す正面図である。
【図12】第3実施形態の変形例を示す側面図である。
【図13】3つの爪部を有するクランプの変形例を示す斜視図である。
【図14】クランプの変形例を示す斜視図である。
【図15】従来の配管接続構造の一例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
2 入口側配管
3 出口側配管
4、5 クランプ(弾性固定部材)
6 クランプ(弾性固定部材)
7 クランプ(弾性固定部材)
8 クランプ(弾性固定部材)
9 カバー(脱落防止部品)
11 膨張弁ボディ(部品)
12 冷媒流路(流体流路)
15、16 膨張弁ボディの溝
17 膨張弁ボディの角部(縁)
19 膨張弁ボディの係合端部
20 膨張弁ボディの溝
21 膨張弁ボディの配管接続側端面
31 配管の雄型係合部(接続端部)
33 配管の鍔部(突起部)
40 エバポレータ
41 エバポレータのコネクタ(連結部)
42 コネクタの溝
45、46 コネクタの溝
51、61 クランプの配管保持部(基部)
53、63 クランプのテーパ部(延長部)
55、66 クランプの爪部(延長部)
71、72 クランプ(弾性固定部材)
74 クランプの配管保持部(基部)
78 クランプのテーパ部(延長部)
79 クランプの爪部(延長部)

Claims (14)

  1. 車両用空調装置に用いられる流体輸送用の配管(2、3)を、部品(11)の配管接続部(13)に差し込んで、前記部品(11)内部に設けた流体流路(12)に流通可能に接続する車両用空調装置の配管接続構造であって、
    前記配管(2、3)の接続端部(31)の外周上に突起部(33)が形成されており、
    前記部品(11)の前記配管接続部(13)に対応する外周上に複数の溝(15、16、20)が形成されており、
    前記配管(2、3)が、前記突起部(33)の一面が前記部品(11)の配管接続側端面(21)と当接するように、前記部品(11)の前記配管接続部(13)に差し込まれた状態において、前記配管(2、3)の前記外周上に前記突起部(33)の他面と当接するように取り付けられて、前記複数の溝(15、16、20)と嵌合することにより、前記部品(11)の前記複数の溝(15、16、20)と前記配管接続側端面(21)の間の部分である係合端部(19)と、前記配管(2、3)の前記突起部(33)とを挟みつけて、前記配管(2、3)を前記部品(11)に固定する弾性固定部材(4、5、6、8)を設けたことを特徴とする車両用空調装置の配管接続構造。
  2. 前記弾性固定部材(4、5、6、8)は、前記配管(2、3)の前記外周上に取り付けられて前記突起部(33)の前記他面に当接する基部(51、61)と、前記基部(51、61)から前記配管(2、3)の前記接続端部(31)に沿って延びる複数の延長部(52、53、55、62、63、66)とからなり、
    前記複数の延長部(52、53、55、62、63、66)は、前記複数の溝(15、16、20)にそれぞれ嵌合する複数の爪部(55、66)と、前記複数の爪部(55、66)より先端側において前記配管(2、3)の軸から離れるように傾斜しているテーパ部(53、63)とを有しており、
    前記配管(2、3)が前記部品(11)の前記配管接続部(13)に差し込まれるときには、前記テーパ部(53、63)の前記複数の爪部(55、66)付近に、前記部品(11)の前記配管接続側端面(21)の縁(17)が押し当てられることにより、前記複数の爪部(55、66)の間隔が広がって、前記部品(11)の前記係合端部(19)が、前記弾性固定部材(4、5、6、8)の前記複数の爪部(55、66)と前記配管(2、3)の前記突起部(33)の前記一面との間に入り込むことを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置の配管接続構造。
  3. 前記弾性固定部材(4、5、6、8)は、前記配管(2、3)の前記外周上の前記突起部(33)の前記他面と当接する位置に固定されていることを特徴とする請求項1または2記載の車両用空調装置の配管接続構造。
  4. 前記弾性固定部材(4、5、6、8)は、前記複数の爪部(55、66)が前記複数の溝(15、16、20)に嵌合していないときには、前記配管(2、3)の前記外周上において前記突起部(33)の前記他面から遠ざかる方向に摺動可能であることを特徴とする請求項1または2記載の車両用空調装置の配管接続構造。
  5. 前記部品(11)は、前記配管接続側端面(21)側に前記配管接続部(13)として2つの配管接続部を有しており、前記配管は、前記2つの配管接続部にそれぞれ差し込まれて並列に配設される2本の配管(2、3)からなることを特徴とする請求項1または2記載の車両用空調装置の配管接続構造。
  6. 前記部品は、内部に前記流体流路として冷媒流路(12)を備える膨張弁(11)であり、前記2つの配管接続部は前記冷媒流路(12)の入口と出口にそれぞれ設けられており、前記2本の配管は、前記入口と前記出口にそれぞれ接続される入口側配管(2)と出口側配管(3)であることを特徴とする請求項5記載の車両用空調装置の配管接続構造。
  7. 車両用空調装置において、膨張弁(11)に入口側配管および出口側配管からなる2本の配管(2、3)を差し込んで接続するのと同時に、前記膨張弁(11)をエバポレータ(40)の連結部(41)に固定する配管接続構造であって、
    前記2本の配管(2、3)の接続端部(31)の外周上に突起部(33)が形成されており、
    前記エバポレータ(40)の前記連結部(41)は、前記膨張弁(11)内に差し込んで接続可能な先端部と、外周上に複数の溝(42、45、46)が形成されている基端部とからなり、
    前記連結部(41)の前記先端部に前記膨張弁(11)が接続され、前記2本の配管(2、3)が、前記突起部(33)の一面が前記膨張弁(11)の配管接続側端面(21)に当接するように、前記膨張弁(11)の配管接続部(13)に差し込まれた状態において、前記2本の配管(2、3)の前記外周上に前記突起部(33)の他面と当接するように取り付けられて、前記複数の溝(42、45、46)と嵌合することにより、前記連結部(41)の前記複数の溝(42、45、46)より前記先端部側の係合部と、前記膨張弁(11)と、前記2本の配管(2、3)の前記突起部(33)とを挟みつけて、前記2本の配管(2、3)を前記膨張弁(11)に固定するとともに、前記膨張弁(11)を前記連結部(41)に固定する弾性固定部材(7、71、72)を設けたことを特徴とする車両用空調装置の配管接続構造。
  8. 前記弾性固定部材(7、71、72)は、前記2本の配管(2、3)の前記外周上に取り付けられて前記突起部(33)の前記他面に当接する基部(74)と、前記基部(74)から前記接続端部(31)に沿って延びる複数の延長部(77、78,79)とからなり、
    前記複数の延長部(77、78、79)は、前記複数の溝(42、45、46)にそれぞれ嵌合する複数の爪部(79)と、前記複数の爪部(79)より先端側において前記2本の配管(2、3)の軸から離れるように傾斜しているテーパ部(78)とを有しており、
    前記2本の配管(2、3)が前記膨張弁(11)の前記配管接続部(13)に差し込まれるときには、前記テーパ部(78)の前記複数の爪部(79)付近に、前記膨張弁(11)の前記接続側端面(21)の縁(17)が押し当てられることにより、前記複数の爪部(79)の間隔が広がって、前記膨張弁(11)および前記連結部(41)の前記係合部が、前記弾性固定部材(7、71、72)の前記複数の爪部(79)と前記2本の配管(2、3)の前記突起部(33)の前記一面との間に入り込むことを特徴とする請求項7記載の車両用空調装置の配管接続構造。
  9. 前記弾性固定部材は、前記2本の配管(2、3)にそれぞれ取り付けられる2つの弾性固定部材(4、5、71、72)からなることを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1項に記載の車両用空調装置の配管接続構造。
  10. 前記弾性固定部材は、前記2本の配管(2、3)の両方に取り付けられる1つの弾性固定部材(6、7)からなることを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1項に記載の車両用空調装置の配管接続構造。
  11. 前記弾性固定部材(4、5、6、7、71、72)は、前記複数の爪部(55、66、79)が前記複数の溝(15、16、20、42、45、46)に嵌合していないときには、前記2本の配管(2、3)の外周上において前記突起部(33)の前記他面から遠ざかる方向に摺動可能であることを特徴とする請求項9または10記載の車両用空調装置の配管接続構造。
  12. 前記2つの弾性固定部材(4、5、71、72)は、前記2本の配管(2、3)の前記外周上の前記突起部(33)の前記他面と当接する位置に固定されていることを特徴とする請求項9記載の車両用空調装置の配管接続構造。
  13. 前記1つの弾性固定部材(6、7)は、前記2本の配管(2、3)のうちの一方の前記外周上の前記突起部(33)の前記他面と当接する位置に固定されていることを特徴とする請求項10記載の車両用空調装置の配管接続構造。
  14. 前記複数の爪部(55、66、79)と前記複数の溝(15、16、20、42、45、46)の間の嵌合が外れることを防止するための脱落防止部品(9)を備えたことを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の車両用空調装置の配管接続構造。
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