JP2969054B2 - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置

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JP2969054B2
JP2969054B2 JP6282291A JP28229194A JP2969054B2 JP 2969054 B2 JP2969054 B2 JP 2969054B2 JP 6282291 A JP6282291 A JP 6282291A JP 28229194 A JP28229194 A JP 28229194A JP 2969054 B2 JP2969054 B2 JP 2969054B2
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dross
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bending
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信彦 多田
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  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リードフレームに半導
体チップを搭載後に樹脂モールドにより封止した半導体
装置の製造方法に係わり、特にアウターリードの折り曲
げ成形及びダムバーの切断を高精度のリードフレーム形
状を維持しながら行う半導体装置の製造方法、及びその
製造方法によって製造された半導体装置に関する
【0002】
【従来の技術】近年、リードフレームに半導体チップを
搭載し、リードフレームのインナーリードと半導体チッ
プの各端子を接続し、樹脂モールドにより一体的に封止
した半導体装置においては、その小型化や高性能化が要
求されており、そのためにリードフレームの加工形状も
微細かつ高精度のものが必要になってきた(以下、この
ような半導体装置を適宜樹脂モールド型の半導体装置、
または単に半導体装置という)。
【0003】上記樹脂モールド型半導体装置では、リー
ドフレームの各リード間の位置ずれを防ぐと共に、樹脂
モールドをせき止めるために、リードフレームにおいて
はアウターリードを連結するダムバーが設けられてい
る。このダムバーは、樹脂モールドによる封止後に、切
断除去される。
【0004】従来、ダムバーはパンチ等を利用して打ち
抜くこと(以下、パンチプレス法という)により切断さ
れるのが主流であった(以下、第1の従来技術いう)。
【0005】また、特開平4ー157761号公報にお
いては、ダムバーまではみ出して付着した樹脂モールド
の一部(レジンバリという)に予めレーザビームを照射
して樹脂を溶融または分解し、その後にパンチプレス法
によってダムバーを切断する方法が開示されている(以
下、第2の従来技術いう)。
【0006】また、特開平2−301160号公報に記
載のように、レーザ光の照射によりダムバーを切断する
方式(以下、適宜レーザ切断という)が提案されている
(以下、第3の従来技術いう)。
【0007】さらに、特開平6−232309号公報に
記載のように、樹脂モールド部周囲のアウターリードの
折り曲げ成形を行った後に、ダムバーをレーザ切断する
方式が提案されている。ここでは、アウターリード外周
に連結部が設けられており、その連結部は上記ダムバー
のレーザ切断前または後に切断除去される(以下、第4
の従来技術いう)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来技術、即ち
パンチプレス法のみでダムバーを切断する従来一般の方
式においては、樹脂モールドで一体的に封止した後にダ
ムバー付近に形成されたレジンバリによってパンチの寿
命が大きく損われる。また、パンチプレス法により微細
な部分を切断するのには限界があり、リード本数が多く
リードピッチ間隔が狭い(狭ピッチで多ピンの)最近の
樹脂モールド型半導体装置におけるダムバーを切断する
ことは困難になってきている。
【0009】第2の従来技術では、レジンバリによる不
具合は解消されるが、ダムバーの切断をパンチプレス法
で行うために、上記と同様に微細な部分を切断するのに
は限界があり、狭ピッチで多ピンの半導体装置における
ダムバーを切断することは困難である。
【0010】第3の従来技術、即ちレーザ加工でダムバ
ーを切断する従来技術では、レーザビームを極めて小さ
く集光することにより微細な加工が可能である。また、
レーザ加工は非接触加工であり、加工中にリードフレー
ムに不必要な変形や歪みをほとんど与えずに加工するこ
とができるため、加工精度を損うことなく加工すること
が可能である。さらに、レーザ加工では、前述のような
レジンバリがあっても加工寸法や加工精度には影響しな
い。しかし、この従来技術には、上記パンチプレス法に
よる場合とは異なる次のような問題点がある。
【0011】すなわち、レーザ加工は、小さく集光した
レーザビームにより、切断すべき部分を局部的かつ瞬時
に加熱し、加熱部分を溶融させて切断する方法であるた
め、溶融物が凝集して再凝固しドロスとして切断部の端
面等に付着する。このようにドロスが付着したままの半
導体装置を電子機器に実装すると、ドロスが剥落して短
絡等の性能欠陥の主因となり易く、また、アウターリー
ドの他部品(電子回路基板等)との接合面にドロスが付
着するとその接合時の密着性が悪化する。
【0012】第4の従来技術では、ダムバーまたはアウ
ターリード外周の連結部によってアウターリードの剛性
が維持され、その幅やピッチを保持したまま折り曲げ成
形ができると共に、折り曲げ成形後にレーザ切断を行う
ことでドロスが折り曲げ成形の障害となることがなく、
折り曲げ成形後の各アウターリード相互位置のずれの発
生が防止され、折り曲げ成形精度や平面精度が良好とな
る。
【0013】しかし、この従来技術ではドロス付着の影
響を積極的に回避することについては何ら考慮されてお
らず、折り曲げ成形後のリードフレーム(アウターリー
ド)にはドロスが付着したままの状態となり、前述の第
3の従来技術と同様に、電子機器への実装後にそれらが
剥落し短絡等の性能欠陥となったり、アウターリードの
接合時における密着性が悪化し品質を損うこととなる。
【0014】本発明の目的は、狭ピッチかつ多ピンのリ
ードフレームの高精度な形状を維持しながらアウターリ
ードの折り曲げ成形及びダムバーの切断が可能であり、
かつドロスの影響を受けずに良好な製品品質を得ること
ができる半導体装置の製造方法、及びその製造方法によ
って製造された半導体装置を提供することである。
【0015】上記目的を達成するため、本発明によれ
ば、リードフレームに半導体チップを搭載後に樹脂モー
ルドにより封止した半導体装置の製造方法において、リ
ードフレームに半導体チップを搭載しかつ前記リードフ
レームのインナーリードと半導体チップの端子とを電気
的に接続した後に前記インナーリードと前記半導体チッ
プとを樹脂モールドにより一体的に封止する第1の工程
と、前記第1の工程の後に前記リードフレームのアウタ
ーリードをガルウィング状に折り曲げ成形する第2の工
程と、前記第2の工程の後に前記リードフレームのダム
バーをレーザ光の照射により切断すると共に、前記樹脂
モールドによる一体的封止の際に発生したレジンバリ
を、前記レーザ光の照射により溶融または分解し除去す
第3の工程と、前記第3の工程の後に前記レーザ光の
照射により形成されたドロスを化学的処理によって除去
する第4の工程とを有することを特徴とする半導体装置
の製造方法が提供される。
【0016】上記半導体装置の製造方法において、好ま
しくは、前記第1の工程に先立って、前記リードフレー
ムに前記アウターリードの外周を互いに連結する連結部
を設けておき、第4の工程における化学的処理による前
記ドロス除去の後に、前記アウターリード外周の連結部
を切断除去する。
【0017】また、好ましくは、前記第4の工程におけ
る化学的処理による前記ドロス除去の直後に、前記アウ
ターリードにメッキ処理を施す。
【0018】また、好ましくは、前記第2の工程におけ
る前記アウターリードの折り曲げ成形の前に、前記アウ
ターリードにメッキ処理を施す。
【0019】また、好ましくは、前記第4の工程で前記
ドロスをその高さが5μm以下になるまで化学的処理す
る。
【0020】
【0021】また、好ましくは、前記第2の工程におけ
る前記アウターリードの折り曲げ成形の前後いずれか
に、前記樹脂モールド部分及び前記アウターリードに耐
水性でかつ耐化学腐食性の被膜を被覆する。さらに、好
ましくは、前記第1の工程に先立って、前記リードフレ
ームに前記アウターリードの外周を互いに連結する連結
部と、前記連結部を外周から支持する外枠部と、前記連
結部と外枠部との間を連結する変形部を設けておき、前
記第2の工程での折り曲げ成形時に前記外枠部を固定し
かつ前記変形部を伸び変形させる。
【0022】また、前述の目的を達成するため、本発明
によれば、上記のような半導体装置の製造方法によって
製造された半導体装置が提供される。
【0023】
【0024】
【作用】上記のように構成した本発明においては、ま
ず、リードフレームに半導体チップが搭載され、リード
フレームのインナーリードと半導体チップの端子とが電
気的に接続された後に、インナーリードと半導体チップ
とが樹脂モールドにより一体的に封止される。ここまで
の工程は従来の一般的な半導体装置の製造方法とほぼ同
様である。
【0025】続いて本発明では、上記工程の後にリード
フレームのアウターリードをガルウィング状に折り曲げ
成形する。この時、リードフレームにはダムバーがまだ
切断されずに存在しており、ダムバーによって連結され
たアウターリードが樹脂モールド部の外周の形状を基準
として一体的にまとめて折り曲げ成形される。このよう
な折り曲げ成形を行うと、アウターリードが一枚板の様
にふるまい、その面内剛性が高い状態で面外方向に折り
曲げられるため、成形後の形状はどのアウターリードも
ほぼ同一となる。また、個々のリードフレーム(アウタ
ーリード)の加工形状や断面形状が少々ばらついていた
としても、折り曲げ成形後の形状にはほとんど影響がな
い。つまり、良好な折り曲げ精度を実現しやすい状態で
アウターリードが折り曲げられ、折り曲げ成形後の形状
精度を向上することができる。さらに、元のリードフレ
ームにおけるリードピッチの正確さも損なわれずに維持
される。
【0026】上記折り曲げ成形の工程の後に、ダムバー
をレーザ切断する。このレーザ切断は、前述のように多
ピンかつ狭ピッチのリードフレームのダムバーを正確か
つ確実に切断でき、しかも被加工物に対して非接触な切
断方法であるため、被加工物に変形をほとんど与えるこ
とがない。これにより、上記アウターリードを折り曲げ
成形した後の形状精度が維持される。また、従来のパン
チプレス法のように個々の半導体装置に合わせた専用の
金型や治具の製作は不要であり、レーザ加工装置が1台
あれば加工すべき寸法を任意に変更でき、あらゆる半導
体装置のダムバーに対応することが可能である。さら
に、高い位置決め精度を確保しながら切断すべき位置に
確実に切断用の刃物を押し当てることも不要で、レーザ
光を照射するだけで容易にダムバーの切断が可能であ
る。また、樹脂モールドによる一体的封止の際に発生し
たレジンバリを、上記レーザ光の照射により溶融または
分解し、除去する。これにより高い形状精度が得られ
る。
【0027】次に、上記レーザ切断の工程の後に、レー
ザ光照射により形成されたドロスを化学的処理によって
除去する。この化学的処理では、例えば、少なくともド
ロスが付着した部分を化学的処理液中に浸漬し、所定時
間保持することにより、容易かつ確実にドロスを除去す
ることが可能である。しかも機械的には除去しにくいア
ウターリードの谷折り部などの凹状にくぼんだ場所のド
ロスも除去できる。また、化学的処理は被加工物に対し
て非接触な処理方法であるため、被加工物に変形をほと
んど与えることがなく、この工程においても上記アウタ
ーリードを折り曲げ成形した後の形状精度が維持され
る。
【0028】ところで、アウターリード折り曲げ成形後
の製品たる半導体装置において、電子回路基板と接合さ
れる面に対するアウターリードの折り曲げ部分の底面ば
らつきはコープラナリティと呼ばれ、このコープラナリ
ティは折り曲げ形状のわずかなばらつきによって生起さ
れるものであるが、そのばらつき、従ってコープラナリ
ティを小さくすることは製品としての半導体装置の形状
精度を確保するためには非常に重要なことである。本発
明では、高い形状精度にアウターリードを折り曲げ成形
すると共にその形状精度を維持しつつダムバーの切断及
びドロスの除去を行うため、コープラナリティを極力小
さくしかつその状態を維持して高い形状精度の半導体装
置を製造することが可能となる。
【0029】さらに、本発明の特徴的な処理方法である
化学的処理によってドロスをほぼ完全に除去することに
より、ドロスの剥落による短絡等の性能欠陥やアウター
リードの接合時における密着性の悪化等が避けられ、ド
ロスの影響を受けずに良好な製品品質を得ることが可能
となる。また、樹脂モールドによる一体的封止の際に発
生したレジンバリをレーザ光の照射により除去するの
で、より高い形状精度が得られ、より良好な製品品質を
得ることが可能となる。
【0030】また、予め、リードフレームにアウターリ
ードの外周を互いに連結する連結部を設けておくことに
より、アウターリードの面内剛性がさらに高まり、折り
曲げ成形後の形状精度を一層向上することができる。こ
のアウターリード外周の連結部は、アウターリード折り
曲げ成形後の形状精度を維持するために全ての工程が終
了した後に最終的に切断することが望ましい。従って、
この連結部は化学的処理によるドロス除去の後に切断除
去され、それによってアウターリードが個々に切り離さ
れて製品たる半導体装置となる。
【0031】また、化学的処理によるドロス除去を行っ
た直後のアウターリード表面は、清浄で滑らかな状態に
仕上げられているため、その化学的処理直後に適宜のメ
ッキ処理によって健全で均一なメッキ層を形成すること
が可能となる。これにより、電子回路基板上への半導体
装置実装時におけるアウターリードの接合性が良好とな
る。しかも、このメッキ処理は前述のアウターリード外
周の連結部を切断除去する前、即ちアウターリードの面
内剛性が高い状態において行われるため、メッキ処理に
起因する変形を懸念する必要がない。
【0032】さらに、メッキ処理をアウターリードの折
り曲げ成形の前に行っても上記と同様のことが言える。
【0033】また、0.1〜0.2mm程度の板厚で
0.3mmピッチの多ピンかつ狭ピッチのリードフレー
ムを用いた本発明者らの実験によれば、通常のレーザ切
断を行った場合にドロスの高さは0.02〜0.05m
m程度であり、半導体装置を電子回路基板上へ表面実装
する時に問題にならないドロスの高さは、片面において
最大0.005mm程度であった。従って、レーザ切断
によって発生したドロスをその高さが0.005mm以
下、即ち5μm以下になるまで化学的処理すれば、実用
上の問題はない。さらに、半導体装置の規格において決
められているメッキ層の厚さは両面の合計で0.02m
mであるが、上記のようにドロスの高さを5μm以下に
まで化学的処理すれば、その後にメッキ層を施す際にも
問題にならない。
【0034】
【0035】また、本発明では、樹脂モールド部分及び
アウターリードに耐水性でかつ耐化学腐食性の被膜を被
覆する。樹脂モールド部分に上記のような被膜を被覆す
ることにより、樹脂モールド部分が化学的処理液や化学
処理後の洗浄時等に使用される水分から保護され、化学
的処理液や水分の侵入によって樹脂モールド部分にクラ
ックが入って割れることが防止される。同時に、アウタ
ーリードに上記のような被膜を被覆することにより、ア
ウターリード素材の表面が化学的処理液により減肉する
ことが避けられる。さらに、この被膜を、アウターリー
ドの折り曲げ成形の前後いずれか、即ちダムバーのレー
ザ切断前において被覆しておくことにより、ダムバーの
レーザ切断時におけるアウターリードへのドロスの付着
がある程度防止される。この被膜は、化学的処理による
ドロスの除去後に除去すればよい。
【0036】また、リードフレームにおいて、アウター
リード外周の連結部をさらに外周から支持する外枠部を
設け、かつ上記連結部と外枠部との間を連結しアウター
リード折り曲げ成形時に伸び変形する変形部を設けてお
くことにより、上記外枠部を固定しながらアウターリー
ドの折り曲げ成形を行う際に、固定された外枠部に対し
て上記変形部が伸び変形しスムーズに材料が引き込まれ
る。即ち、材料の引込み量に相当する変形を上記変形部
に吸収させる。その結果、折り曲げ成形時にアウターリ
ード及び外枠部に不規則な変形が与えられることがな
く、高い形状精度が得られる。
【0037】
【実施例】本発明による半導体装置の製造方法及び半導
体装置並びにリードフレームの一実施例について、図1
から図10を参照しながら説明する。
【0038】図1は本実施例によるアウターリード及び
ダムバーの加工状況を説明する図であり、図2は本実施
例による半導体装置の製造方法の製造工程を説明するフ
ローチャートである。まず、図2のステップS100に
おいて、例えば鋼、銅合金,42アロイ、コバール等の
金属板をレベラーにかけ、所定厚さに加工する。次にス
テップS101において、その金属板を加工しリードフ
レームを形成する。さらに、上記のように加工したリー
ドフレームの内方先端に、半導体チップの端子との接合
を容易にするために金メッキ処理を施す。
【0039】次に、ステップS102において、リード
フレーム中央の半導体チップを搭載するためのダイパッ
ド(図示せず)に接着剤を塗布し、半導体チップ(図示
せず)を搭載し、接着する。次にステップS103にお
いて、半導体チップの各端子とリードフレームの各リー
ドとをワイヤボンディングにより電気的に接続する。
【0040】次に、ステップS104において、上記の
ように接合された半導体チップ及びリードフレームを樹
脂モールドにて一体的に封止する。この工程まで行われ
た状態を図3に示す。図3においては、リードフレーム
1の中央に樹脂モールド2が配置されており、樹脂モー
ルド2からはリードフレーム1のアウターリード3が四
方向に突出している。また、アウターリード3の内方の
樹脂モールド2に近い位置にはアウターリード3の各リ
ードを連結するダムバー4が設けられている。このダム
バー4は、アウターリード3の各リード間の位置ずれを
防ぐと共に、流出しようとする樹脂モールド2をせき止
める役割を果たしている。アウターリード3の外周には
それらアウターリード3を互いに連結する連結部5が設
けられ、さらに連結部5の外周には変形部6を介して外
枠部7が設けられている。変形部6はアウターリード3
の折り曲げ成形時に伸び変形する部分である。また、外
枠部7には位置決め穴8が設けられており、リードフレ
ーム1の加工時の固定や半導体チップの搭載時の位置決
めやアウターリード3の折り曲げ成形の際に外枠部7を
固定するため等に使用される。
【0041】次に、図2のステップS105において、
リードフレーム1のうち、樹脂モールド2よりも外側の
4つのコーナ部分(図3中破線3aで示した部分)をプ
レス加工等により切断する。この切断する部分は最終製
品では必要のない部分である。コーナ部分3aの切断後
もアウターリード3の外周先端は連結部5で連結された
状態である。続いて、この時点での外観を検査する。
【0042】次に、ステップS106において、アウタ
ーリード3を所定のガルウィング状に折り曲げ成形す
る。この時、ダムバー4及び連結部5によって連結され
たアウターリード3が樹脂モールド部2の外周の形状を
基準としてダムバー4の近傍から一体的にまとめて折り
曲げ成形される。このような折り曲げ成形を行うと、ア
ウターリード3が一枚板のようにふるまい、その面内剛
性が高い状態で面外方向に折り曲げられるため、成形後
の形状はどのアウターリード3もほぼ同一となる。ま
た、リードフレーム1の製造時において個々のアウター
リード3の加工形状や断面形状が少々ばらついていたと
しても、折り曲げ成形後の形状にはほとんど影響がな
い。従って、良好な折り曲げ精度を実現しやすい状態で
アウターリード3が折り曲げられ、折り曲げ成形後の形
状精度を向上することができると共に、元のリードフレ
ーム1におけるリードピッチの正確さも損なわれずに維
持される。
【0043】また、この折り曲げ成形は外枠部7を固定
した状態で行われ、その際に外枠部7に対して変形部6
が伸び変形しスムーズに材料が引き込まれる。つまり、
材料の引込み量に相当する変形が変形部6に吸収され
る。その結果、折り曲げ成形時にアウターリード3及び
外枠部7に不規則な変形が与えられることがない。折り
曲げ成形完了後、変形部6及び外枠部7を切除し、個々
の半導体装置100に分割する。このステップS106
が終了した後のアウターリード3の部分拡大図を図1
(a)に示す。但し、この段階の半導体装置は、厳密に
言えば製造途中の段階にあるが、本発明では簡単のため
このような製造途中の段階にあるものも半導体装置と称
することとする。
【0044】次に、ステップS107において、ダムバ
ー4をレーザ光の照射により切断する。この時使用され
るレーザ光を発生するレーザ加工装置は、従来から知ら
れている一般的なものでよい。このレーザ加工装置の光
学系の一例を図4に示す。
【0045】図4において、レーザ発振器51で発生し
たレーザ光52は、加工ヘッド53内に設けられたベン
ディングミラー54に入射し、金属板1の方向へ誘導さ
れる。そして、レーザ光52はノズル55内にある集光
レンズ56に入射し、加工を可能にする所要のエネルギ
密度を有するように十分に集光され、ノズル55の先端
からリードフレーム1の加工位置X(ダムバー4)に照
射される。また、ノズル55にはアシストガス供給口5
7が設けられており、ノズル先端からアシストガス58
が上記レーザ光52を包み込むように同軸的に噴出され
る。
【0046】このようなレーザ加工装置においては、ま
ず、レーザ光52の発振周期やエネルギ密度、集光レン
ズ56の焦点位置、アシストガスの圧力、加工位置等の
諸条件が設定された後にダムバー4のレーザ切断が実行
される。この時、アウターリード3の折り曲げ成形後の
ダムバー4を良好な状態で切断するため、レーザ光52
を出射するノズル55先端は、ダムバー4にできるだけ
接近させる必要がある。それ故、レーザ切断する際はア
ウターリード3の山折りの側からレーザ光を照射する。
【0047】また、この時、細長い楕円形の断面を有す
るレーザ光を用いることにより、図5(a)及び(b)
に示すようにダムバー4上のスポット52Aが楕円形と
なり、1回または数回のレーザ光照射によってダムバー
4を切断することが可能であり、1秒当り数10箇所か
ら数100箇所のダムバー4を良好に切断できる。レー
ザ切断は従来のパンチプレス法に比べて加工能率が劣る
可能性があるが、上記のようにな細長い楕円形の断面を
有するレーザ光を用いれば、加工能率を従来方法程度に
向上することができる。但し、図5のような細長い楕円
形の断面を有するレーザビームは、レーザ発振器から出
力された円形断面のレーザビームを円筒面レンズに通す
ことにより得ることができる。また、スラブ型のレーザ
発振媒体から出力される矩形断面のレーザビームを用い
てもよい。
【0048】尚、細く絞った連続パルスレーザ光を、高
速スキャンが可能な反射光学系であるガルバノミラーや
光軸を高速回転させる回転式反射光学系で反射させつつ
ダムバーの切断位置上の軌跡に沿って高速かつ正確にレ
ーザ光を移動させる方式を採用してもよい。
【0049】また、図5(a)に示すように、ダムバー
4の近くにはそのダムバー4によって堰止められたダム
内レジン2aやリードフレーム1表面に流出した樹脂で
あるレジンバリ2bが付着する。但し、図5(a)で
は、上記ダム内レジン2a及びレジンバリ2bは斜線で
示した。レジンバリ2bはレーザ光52の照射による入
熱によってそのほとんどが溶融または分解されて除去さ
れ、さらにダム内レジン2aも極めて小さくなる。これ
により、より高い形状精度が得られ、より良好な製品品
質を得ることが可能となる。但し、レジンバリ2bはリ
ードフレーム表面に薄く付着しているだけであるから、
ある程度焦点をはずしたレーザ光を単に照射するだけで
も簡単に除去することができる。
【0050】図6は、この時のレーザ切断される被加工
物(ダムバー4)の断面を概念的に示した図である。図
6において、レーザ光52は充分な熱エネルギを供給で
きるように集光レンズ56で集光されており、金属板1
表面の照射された部分が溶融し、これが熱源となってこ
の溶融が表面から順次深さ方向に向って進行し、やがて
ダムバー4が切断除去される。レーザ光52は極めて小
さく集光できるので微細な加工に好適であり、多ピンか
つ狭ピッチのリードフレーム1におけるダムバー3も正
確かつ確実に切断することができる。しかも、このレー
ザ切断は被加工物に対して非接触な切断方法であるた
め、切断中にアウターリード3等リードフレーム1の他
の部分に不必要な変形や歪みをほとんど与えず、アウタ
ーリード3を折り曲げ成形した後の形状精度が維持され
る。
【0051】また、従来のパンチプレス法のように個々
の半導体装置に合わせた専用の金型や治具の製作は不要
であり、レーザ加工装置が1台あれば加工すべき寸法を
任意に変更でき、あらゆる半導体装置のダムバーに対応
することが可能である。さらに、高い位置決め精度を確
保しながら切断すべき位置に確実に切断用の刃物を押し
当てることも不要で、レーザ光を照射するだけで容易に
ダムバーの切断が可能である。
【0052】さらに、この段階では、アウターリード3
の外周は連結部5で連結されたままであるため、アウタ
ーリード3の面内剛性が依然維持され、折り曲げ成形後
の形状精度を維持することができる。このステップS1
07のレーザ切断が終了した後のアウターリード3の部
分拡大図を図1(b)に示す。
【0053】上記のようなレーザ光照射によって発生し
た溶融金属はほとんどがアシストガスによって吹き飛ば
されリードフレーム1の裏面から落下するが、一部分の
残留した溶融金属はアウターリード3(リードフレーム
1)に付着し凝固して図1(b)や図6に示すようなド
ロス10となる。本実施例ではアウターリード3の山折
りの側からレーザ光を照射するため、ドロス10はレー
ザ光が照射された側とは反対側、即ちアウターリード3
の裏面の谷折り側に多く付着する。さらに、レーザ光照
射による溶融金属がダムバー4切断後の側壁で凝固して
再凝固層11を形成する。ドロス10は、熱加工である
レーザ加工に特有のものであって、前述のように電子機
器への実装後にそれらが剥落し短絡等の性能欠陥となっ
たり、アウターリードの接合時における密着性が悪化し
品質を損うこととなる。
【0054】次に、ステップS108において、レーザ
切断によって発生しアウターリード3に付着したドロス
10を化学的処理によって除去する。多ピンかつ狭ピッ
チのリードフレームは微細かつ高精度な形状であり、ア
ウターリード3の折り曲げ成形後の谷折り側に付着した
ドロス10を機械的に取り除くことは、一般に容易なこ
とではない。しかし、例えば塩化第二鉄溶液や塩化第二
銅溶液等を用いたエッチング法や化学研磨法等の化学的
処理方法を用いた場合、処理液が侵入できる箇所であれ
ばどのような部分でも処理を行うことができ、ドロス1
0を容易に除去することが可能である。
【0055】ここで、ドロス10の化学的処理のメカニ
ズムについて説明する。但し、以下で説明するのは、塩
化第二鉄溶液や塩化第二銅溶液等に半導体装置100を
浸漬するエッチング法による化学的処理である。本発明
者が調査したところによれば、図7(a)に示すよう
に、ドロス10は、アウターリード3の裏面に全面で接
合しているのではなく、アウターリード3裏面との接触
面10aの外周部分において、金属の酸化物(10μm
〜15μm程度の厚さ)を介して付着しているものがほ
とんどであるということが予想される。即ち、酸素の供
給が十分なドロス10とアウターリード3との接触面1
0aの外周部分に形成された酸化物12を介して両者は
一種の接合状態となっており、接触面10aの内側部分
はあまり強く密着していないとい考えられる。この酸化
物12の存在のため、ドロス10をアウターリード3よ
り機械的に除去することは容易ではない。但し、酸化物
12と同様の酸化物は当然ドロス表面にも層状に形成さ
れていると考えられる。
【0056】レーザ切断によってダムバー4が除去され
た部分の近傍にエッチング液が供給されると、ドロス1
0は表面の酸化物層から徐々に腐食され、その高さが始
め図7(a)に示すH0だったものが図7(b)に示す
1から図7(c)に示すH2へと次第に低くなる(但
し、H0>H1>H2である)。また、同時にドロス10
とアウターリード3との接触面10aの外周部分に形成
された酸化物12も腐食され、その幅が始め図7(a)
に示すL0だったものが図7(b)に示すL1から図7
(c)に示すL2へと次第に薄くなる(但し、L0>L1
>L2である)。そして、ある程度腐食が進むと、ドロ
ス10をアウターリード3に接合していた酸化物12が
除去されるため、図7(d)に示すようにドロス10は
剥落し、きれいに除去される。また、ダムバー4切断後
の側壁に形成された再凝固層11等を含む部分もエッチ
ングによって腐食され、その厚さが薄くなり、スリット
側壁が若干だれるがほとんど問題にはならない。図7に
おいては、エッチング加工が進む方向を矢印で示した。
【0057】本実施例においては、エッチングを、上記
のようにして起こるドロス10の剥落が完了する時点ま
で行う。これにより、ほとんどのドロスを剥落によって
除去することができる。以下、このようなドロス10の
剥落の状況を実験により調査した結果を図8により説明
する。また、下記の実験結果は、前述のドロス10の付
着状況が図7(a)のようであると予想されたことの根
拠ともなっている。
【0058】図8は、エッチング加工時間とドロス高さ
の平均値の関係を示す図であり、図中黒塗りの丸印がド
ロス高さの平均値を表す。ここで、素材の金属板として
は、18mm角で厚さが0.15mmのSUS304ス
テンレス板を用い、実験方法としては、上記金属板にレ
ーザ切断を施し、その後2枚のテフロン板でマスキング
して45℃の塩化第2鉄溶液に浸漬し、所定のエッチン
グ加工時間(図8では2min)毎に所定の個数のドロ
スの高さを計測し、その平均値を求めた。また、レーザ
切断前に金属板にレジスト膜は被覆していない。また、
同時に金属板の板厚も計測し、その結果を図中白抜きの
丸印で示した。但し、図8では、左側の縦軸にドロス高
さの平均値H(μm)の目盛りを取ってあり、右側の縦
軸は金属板の板厚T(μm)及び金属板に付着している
ドロスの比率γ(%)の目盛りを取ってある。
【0059】図8において、Aの領域では、ドロス高さ
の平均値(以下、単にドロスの高さという)Hの減少速
度は1.5μm/minであり、金属板の板厚Tの減少
速度1.6μm/minとほぼ同じである。但し、金属
板は両面から同時に腐食され、一方ドロスは片面から腐
食されるため、実際にはドロスの表面からの腐食速度は
金属板の表面からの腐食速度の2倍であり、金属板の表
面からの腐食速度は板厚Tの減少速度1.6μm/mi
nの半分の0.8μm/minである。これは、ドロス
の方が金属板素材に比較してある程度選択的に腐食され
ることを表している。また、Bの領域では、ドロス高さ
Hの減少速度は8.3μm/minとなり、Aの領域よ
りも減少速度が著しく速くなり、さらに、Cの領域で
は、ドロス高さHの減少速度は1.3μm/minとな
り、Aの領域とほぼ同じ速度で減少している。
【0060】このような結果から、腐食の初期段階、即
ち図8のAの領域では、ドロスが表面より少しずつ腐食
されるものと考えられ、腐食が進んだ段階、即ち図8の
Bの領域では、ドロスの剥落が始まり、剥落して除去さ
れるドロスの量が次第に増加し、そのためドロス高さの
平均値が急激に減少するものと考えられ、さらに腐食が
進んだ段階、即ち図8のCの領域では、ドロスの剥落が
ほぼ完了し、残留したドロスが引き続いて表面より少し
ずつ腐食されているものと考えられる。
【0061】上記A〜Cの各領域に対応して、金属板に
付着しているドロスの比率γは図中一点鎖線で示すよう
に変化し減少すると考えられる。また、Bの領域におけ
るドロス高さHの変化を横軸まで外挿しその外挿点をD
とすると、外挿点Dが、ドロスの剥落がほぼ完了した時
点と考えられる。尚、ドロスは個々様々な寸法を有して
いるが、図8のようにその平均値をもとにドロスの挙動
を評価しても何ら差し支えない。
【0062】また、Aの領域のドロス高さHの変化と平
行な直線(図中破線で示す)を外挿点Dから引き、左側
の縦軸との交点をEとすると、この点Eはドロスの剥落
が完了するまでに表面から徐々に腐食される正味の厚さ
を表していると考えられ、アウターリード3との接触面
10aの外周部分に形成された酸化物12(図7参照)
の厚さを表していると考えられる。即ち、10μm〜1
5μm程度の酸化物層が除去されると、外周部分を酸化
物12で接合されたドロス10は、ほとんど剥落して除
去されることになる。
【0063】このように、本実施例では、化学的処理に
よってほとんどのドロス10を剥落させ除去することに
より、ドロス10の剥落による短絡等の性能欠陥やアウ
ターリード3の接合時における密着性の悪化等が避けら
れ、ドロス10の影響を受けずに良好な製品品質を得る
ことが可能となる。
【0064】さらに、ドロス10の剥落がほぼ完了した
時点でエッチング加工を中止するため、ほとんどのドロ
ス10を剥落によって除去することができると共に、ア
ウターリード3の肉やせが最小限に抑えられる。従っ
て、エッチング加工を施すことによってドロスの悪影響
をなくし、かつこのエッチング加工を必要最小限に抑え
て、肉やせを極力抑えることができる。また、エッチン
グ加工に要する時間を大幅に短縮することができる。
【0065】ここでは、図7(a)に示す接合状態のド
ロスについて述べたが、金属板との接触面の内側部分が
比較的強く密着しているドロスは、上記のように剥落に
よって除去されることはない。しかし、その数はごくわ
ずかであり、しかもエッチング加工によってある程度大
きさも小さくなるため、半導体装置の製造工程において
ほとんど障害となるようなことがなく、さらにこのよう
なドロスは金属板と強く密着しているため、剥落するこ
ともなく、その悪影響はほとんど無視できる。
【0066】この比較的強く密着しているドロスがどの
程度まで小さくなればよいかを検証するために、0.1
〜0.2mm程度の板厚で0.3mmピッチの多ピンか
つ狭ピッチのリードフレームを用いた本発明者らの実験
によれば、通常のレーザ切断を行った場合にドロスの高
さは0.02〜0.05mm程度であり、半導体装置の
電子回路基板への表面実装時に問題にならないドロスの
高さは、片面において最大5μm程度であった。従っ
て、ドロスの高さが5μm以下になるまで化学的処理す
れば、実用上の問題はないと考えられる。さらに、半導
体装置の規格において決められているメッキ層の厚さ
(メッキ処理については図2のステップS109で後述
する)は両面の合計で0.02mmであるが、上記のよ
うにドロスの高さを5μm以下にまで化学的処理すれ
ば、メッキ層を施す際にも問題にならない。
【0067】上記のような化学的処理が終了した後、洗
浄及び乾燥を行う。この時点におけるアウターリード3
の部分拡大図を図1(c)に示す。ステップS108の
化学的処理により、ドロス10が除去される他、ダムバ
ー4のレーザ切断後の側壁3Aが滑らかできれいな面と
なる。
【0068】また、この段階でも、アウターリード3の
外周は連結部5で連結されたままであるため、アウター
リード3の面内剛性、従って折り曲げ成形後の形状精度
が維持される。
【0069】次に、図2のステップS109において、
アウターリード3に低融点金属の被覆、即ちはんだメッ
キを行い、その後外観検査を行う。ステップS108の
化学的処理によるドロス10の除去を行った直後のアウ
ターリード3表面は、清浄で滑らかな状態に仕上げられ
ているため、その化学的処理直後に適宜のメッキ処理に
よって健全で均一なメッキ層を形成することが可能とな
る。これにより、電子回路基板上への半導体装置実装時
におけるアウターリードの接合性が良好となる。しか
も、このメッキ処理はアウターリード3外周の連結部5
が残ったまま、即ちアウターリード3の面内剛性が高い
状態において行われるため、メッキ処理に起因する変形
を懸念する必要がない。
【0070】尚、上記低融点金属としては、上記のよう
なはんだの他、錫や鉛等を用いても良い。また、メッキ
処理をステップS106のアウターリード3の折り曲げ
成形の前に行ってもよい。さらに、ステップS102に
おいて半導体チップを搭載する前のリードフレーム1の
表面に予めメッキ処理を施しておいてもよい。
【0071】以上のようなはんだメッキに続き、ステッ
プS110において、アウターリード3の外周先端を連
結していた連結部5を切断する。即ち、図9(a)及び
(b)に示すように、リードフレームの四方にある連結
部5を切断することにより、アウターリード3は個々に
切り離され、最終的な半導体装置の形状となる。この
時、アウターリード3の折り曲げ形状精度をできるだけ
損なわないように、アウターリード3に変形を与える心
配の少ない切断方法を用いることが好ましい。また、図
1に示すように、予め、連結部5を切断するための切断
線Cに沿って切り込み5aを設けておけば、その切断線
Cに沿って連結部5を容易に切断することができる。
【0072】このように、連結部5を残したままの状態
でダムバー4のレーザ切断やドロス10の化学処理を行
い、検査以外の加工工程であるステップS109までの
工程が終了した後に連結部5を切断するのは、アウター
リード3の折り曲げ成形後の形状精度を維持するためで
ある。
【0073】連結部5の切断後、ステップS111にお
いて、半導体装置の各リードと半導体チップの接合を検
査し、アウターリード3の形状とその外観を検査し、最
後に包装して出荷する。
【0074】ここで、製品たる半導体装置における折り
曲げ成形後のアウターリード3の形状精度について説明
する。電子回路基板と接合される面に対するアウターリ
ード3の折り曲げ部分の底面ばらつきであるコープラナ
リティは、折り曲げ形状のわずかなばらつきによって生
起されるものであるが、このコープラナリティを小さく
することは製品としての半導体装置の形状精度を確保す
るためには非常に重要なことである。例えば、0.3m
mピッチのQFP型半導体装置においては、許容される
コープラナリティは0.05mmである。即ち、コープ
ラナリティが少しでも悪く(ばらつきが大きく)なる
と、半導体装置を電子回路基板上に表面実装した場合に
接合欠陥が大幅に増加する。そのため、微細な回路パタ
ーンを有する電子回路基板では、たった1個の半導体装
置のコープラナリティが少しでも悪いと、そのために発
生した接合欠陥の補修が困難なためにその電子回路基板
及び搭載された電子部品の全てが無駄となってしまうこ
とにもなる。このように、アウターリード3は高い寸法
精度及び形状精度で加工することが難しいにもかかわら
ず、この精度の良し悪しが製品である半導体装置自体の
品質を左右する。
【0075】例えば、図10(a)に示す半導体装置1
00のB方向から見た折り曲げ成形後のアウターリード
3の端面のばらつきを比較してみる。図10(b)に示
すように、折り曲げ成形後の各アウターリード3に上下
方向の位置ずれがなく、アウターリード3の折り曲げ部
分の底面(半導体装置100自体の最下面ともなってい
る)が全て同一平面上にあれば、電子回路基板面上に置
いた場合に、どのアウターリード3の底面と電子回路基
板との間にも全く隙間が発生しない。それ故、この状態
ではアウターリード3と電子回路基板とのはんだ付けに
よる表面実装は良好に行なえる。但し、図10(a)に
おいては、アウターリード3のピッチをpで表した。
【0076】これに対し、図10(c)に示すように、
折り曲げ成形後の各アウターリード3に上下方向の位置
ずれが生じると、アウターリード3の折り曲げ部分の底
面が設計時に決められた基準面から上方向または下方向
にはずれ、電子回路基板面上に置いた場合に、アウター
リード3の底面と電子回路基板との間に隙間が発生して
しまう。この隙間が小さい時ははんだによってある程度
その隙間が埋められることにより接合欠陥とはならない
が、隙間が大きくなるとはんだによってその隙間を埋め
きれないため、接合欠陥が発生し、この半導体装置を用
いた電子機器は不良品となってしまうことになる。但
し、図10(b)においては、折り曲げ成形後のアウタ
ーリード3の底面のばらつき(コープラナリティ)をΔ
hで表した。
【0077】しかし、本実施例では、上記で説明したよ
うに高い形状精度にアウターリード3を折り曲げ成形す
ると共にその形状精度を維持しつつダムバー4の切断及
びドロス5の除去を行うため、アウターリード3の折り
曲げ部分の底面ばらつきであるコープラナリティを極力
小さくしかつその状態を維持して高い形状精度の半導体
装置を製造することが可能となる。
【0078】ところで、せっかくアウターリードを高精
度に折り曲げ成形し、その形状精度を維持しつつ製品を
製造したとしても、電子回路基板上に表面実装するまで
の間にその寸法精度が損われてしまうと接合欠陥を減ら
すことはできない。特に、多ピンかつ狭ピッチのリード
フレームを用いた半導体装置では、リードフレームの剛
性や強度が低くならざるをえないから、製品の取り扱い
には最新の注意が必要である。それ故、製品出荷段階
で、できる限り精度良く加工しておくと共に電子回路基
板上に表面実装されるまでその精度を維持することが必
要である。その一手法として、例えば、ポリイミドフィ
ルム等の耐熱性の絶縁フィルムでアウターリード3を補
強しておけば、その変形防止に役立ち、しかも半導体装
置の取り扱い性の改善もできる。
【0079】以上のような本実施例によれば、ダムバー
4及び連結部5によって連結されたアウターリード3を
一体的にまとめて折り曲げ成形するので、折り曲げ成形
後のアウターリード3の形状精度を向上することがで
き、元のリードフレーム1におけるリードピッチの正確
さも損なわれずに維持される。また、レーザ光を利用し
てダムバー4を切断するので、多ピンかつ狭ピッチのリ
ードフレーム1のダムバー4であっても正確かつ確実に
切断でき、従来のパンチプレス法のように専用の金型や
治具の製作が不要で、容易にあらゆる半導体装置のダム
バーを切断することが可能である。また、化学的処理に
よって容易かつ確実にドロス10を除去することがで
き、しかも機械的に除去しにくいアウターリード3の谷
折り部などのドロス10も除去できる。
【0080】さらに、レーザ切断及び化学的処理は、い
ずれも被加工物に対して非接触な処理方法であるので、
折り曲げ成形した後のアウターリード3に変形をほとん
ど与えることがなく、その形状精度が維持される。従っ
て、折り曲げ成形後のアウターリード3のコープラナリ
ティを極力小さくしかつその状態を維持して高い形状精
度の半導体装置を製造することが可能となる。
【0081】また、化学的処理によってドロス10を剥
落させほぼ完全に除去するので、ドロス10の剥落によ
る短絡等の性能欠陥やアウターリードの接合時における
密着性の悪化等が避けられ、良好な製品品質を得ること
ができる。一方、比較的強く密着しているドロスは剥落
によって除去されないが、その数はごくわずかであり、
大きさも小さくなり、剥落することもほとんどないの
で、その悪影響はほとんど無視できる。
【0082】また、化学的処理によるドロス10除去直
後の清浄で滑らかなアウターリード表面にメッキ層を形
成するので、健全で均一なメッキ層を形成することがで
きる。これにより、電子回路基板上への半導体装置実装
時におけるアウターリード3の接合性が良好となる。
【0083】また、レーザ切断によって発生したドロス
10の高さを5μm以下になるまで化学的処理するの
で、半導体装置の電子回路基板への表面実装時に実用上
問題となることがない。さらに、メッキ層を施す際にも
問題にならない。
【0084】また、レジンバリ2bを、レーザ光の照射
により溶融または分解し除去するので、より高い形状精
度が得られ、より良好な製品品質を得ることが可能とな
る。
【0085】また、連結部5と外枠部7との間に変形部
6を設けるので、外枠部7を固定してアウターリード3
の折り曲げ成形を行う際に、変形部6が伸び変形しスム
ーズに材料が引き込まれて、アウターリード3及び外枠
部7に不規則な変形が与えられることがない。
【0086】さらに、細長い楕円形の断面を有するレー
ザ光を用いるので、1回または数回のレーザ光照射によ
ってダムバー4を切断することが可能であり、加工能率
を従来方法程度にすることができる。
【0087】次に、本発明による半導体装置の製造方法
の他の実施例について、図11により説明する。
【0088】図11に断面図で示すように、本実施例で
は、図2のステップS106におけるアウターリード3
の折り曲げ成形の前後いずれかにおいて、耐水性でかつ
耐化学腐食性の被膜(以下、レジスト膜という)20を
樹脂モールド2も含めた半導体装置100全体に被覆す
る。このレジスト膜20のうちダムバー表面のものはダ
ムバーのレーザ切断時にその熱によって除去される。ま
た、化学的処理によるドロスの除去後、上記レジスト被
膜20は、洗浄工程前に適当な溶剤等により除去すれば
よい。但し、図11(b)は図11(a)のB部の拡大
図であり、リードフレーム1の表面にメッキ層30が形
成され、その上からレジスト膜20が被覆されている状
況を示す。上記以外の構成は図1から図10で説明した
実施例と同様である。
【0089】以上のような本実施例では、樹脂モールド
2にレジスト20膜が被覆されるので、樹脂モールド2
が化学的処理液や化学処理後の洗浄時等に使用される水
分から保護され、化学的処理液や水分の侵入によってそ
の樹脂モールド2にクラックが入って割れることが防止
される。同時に、アウターリード3にレジスト膜20が
被覆されるので、アウターリード3の素材の表面が化学
的処理液により減肉することが避けられる。さらに、レ
ジスト膜20により、ダムバーのレーザ切断時における
ドロスの付着がある程度防止される。
【0090】尚、ダムバーのレーザ切断工程及びドロス
の除去工程で形状精度が維持される範囲で、ある程度ラ
フな形状にアウターリードを折り曲げ成形しておき、ダ
ムバーのレーザ切断及び化学的処理によるドロスの除去
後に、アウターリードを最終形状に精密に矯正しながら
折り曲げ成形してもよい。これにより、アウターリード
折り曲げ成形後の形状精度を最終の工程において管理す
ることが可能となり、形状精度の向上を図ることができ
る。
【0091】また、以上の実施例では、おもにダムバー
のレーザ切断後のドロスを処理することについて説明し
たが、本発明によればドロスだけでなくスパッタも同様
に処理することができる。
【0092】本発明によれば、ダムバーによって連結さ
れたアウターリードを一体的にまとめて折り曲げ成形す
るので、折り曲げ成形後のアウターリードの形状精度を
向上することができ、元のリードフレームにおけるリー
ドピッチの正確さも損なわれずに維持される。また、レ
ーザ切断によって多ピンかつ狭ピッチのリードフレーム
のダムバーを容易に切断することができ、化学的処理に
よって容易かつ確実にドロスを除去することができる。
さらに、レーザ切断及び化学的処理は、いずれも被加工
物に対して非接触な処理方法であるので、折り曲げ成形
した後のアウターリードに変形をほとんど与えることが
なく、その形状精度が維持される。従って、折り曲げ成
形後のアウターリードのばらつきを極力小さくしかつそ
の状態を維持して、多ピンかつ狭ピッチのリードフレー
ムを有する半導体装置を高い形状精度で製造することが
可能となる。また、レジンバリをレーザ光の照射により
溶融または分解し、除去するので、より高い形状精度が
得られ、より良好な製品品質を得ることが可能となる。
【0093】また、化学的処理によりドロスをほぼ完全
に除去するので、短絡等の性能欠陥やアウターリードの
接合時における密着性の悪化等が避けられ、良好な製品
品質を得ることができる。
【0094】また、アウターリードの外周を互いに連結
する連結部を設けるので、折り曲げ成形後の形状精度を
一層向上することができる。
【0095】また、化学的処理によるドロス除去直後の
清浄で滑らかなアウターリード表面にメッキ層を形成す
るので、健全で均一なメッキ層を形成することができ、
電子回路基板上への半導体装置実装時におけるアウター
リードの接合性が良好となる。
【0096】また、ドロスの高さを5μm以下になるま
で化学的処理するので、半導体装置の電子回路基板への
表面実装時に実用上問題となることがない。さらに、メ
ッキ層を施す際にも問題にならない。
【0097】
【0098】また、樹脂モールド部分及びアウターリー
ドに耐水性でかつ耐化学腐食性の被膜を被覆するので、
樹脂モールド部分が化学的処理液や化学処理後の洗浄時
等に使用される水分から保護されて割れることが防止さ
れ、アウターリード素材の表面が化学的処理液により減
肉することが避けられる。さらに、この被膜によっっ
て、ドロスの付着がある程度防止される。
【0099】また、アウターリード外周の連結部と固定
用の外枠部との間に変形部を設けるので、アウターリー
ドや外枠部に不規則な変形が与えられることがない。
【0100】従って、本発明によれば、高い形状精度で
高品質の半導体装置を良好な加工能率でかつ低コストで
製造することができるため、大量生産の実現が可能であ
る。また、本発明の半導体装置を使用すれば、電子機器
製作時における接合欠陥の発生が回避されるので信頼性
の高い電子機器を製作することができ、その製品歩留り
も向上させることが可能となり、さらに電子機器の高密
度実装化の実現も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるアウターリード及び
ダムバーの加工状況を説明する図であり、(a)は折り
曲げ成形が終了した後のアウターリードの部分拡大図、
(b)はダムバーのレーザ切断が終了した後のアウター
リードの部分拡大図、(c)は化学的処理が終了した後
のアウターリードの部分拡大図である。
【図2】本発明の一実施例による半導体装置の製造工程
を説明するフローチャートである。
【図3】半導体チップ及びリードフレームを樹脂モール
ドにて一体的に封止した状態を示す図であって、製造途
中の半導体装置の外観図である。
【図4】図2のステップS107において使用されるレ
ーザ加工装置の光学系の一例を示す図である。
【図5】レーザ光によってダムバーを切断する状況を示
す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のB−
B断面図である。
【図6】レーザ切断される被加工物(ダムバー4)の断
面を概念的に示した図である。
【図7】図6のVII部の拡大図であって、(a)〜
(c)はエッチング加工によりドロスが表面の酸化物層
から徐々に腐食される状態を示す図、(d)はドロスが
剥落した状態を示す図である。
【図8】ドロスの剥落の状況を実験により調査した結果
を示す図である。
【図9】アウターリード外周の連結部を切断する状況を
示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のB
−B方向の断面図である。
【図10】アウターリードの折り曲げ部分の底面ばらつ
きであるコープラナリティを説明する図であり、(a)
は半導体装置の断面図、(b)は(a)のB方向から見
た図であって折り曲げ成形後の各アウターリードに上下
方向の位置ずれがない場合を示す図、(c)は(a)の
B方向から見た図であって折り曲げ成形後の各アウター
リードに上下方向の位置ずれある場合を示す図である。
【図11】本発明の他の実施例による半導体装置の製造
方法を説明する図であって、(a)は耐水性でかつ耐化
学腐食性のレジスト膜を樹脂モールド2も含めた半導体
装置100全体に被覆した状況を示す断面図、(b)は
(a)のB部拡大図である。
【符号の説明】
1 リードフレーム 2 樹脂モールド 3 アウターリード 4 ダムバー 5 連結部 6 変形部 7 外枠部 8 位置決め穴 10 ドロス 10a (ドロス10とアウターリード3との)接触面 11 再凝固層 12 (接触面10aの外周部分に形成された)酸化物 20 耐水性でかつ耐化学腐食性のレジスト膜 30 メッキ層 51 レーザ発振器 52 レーザ光 52A スポット 53 加工ヘッド 54 ベンディングミラー 55 ノズル 56 集光レンズ 57 アシストガス供給口 58 アシストガス 100 半導体装置 C 連結部5の切断線 p アウターリード3のピッチ Δh アウターリード3の底面のばらつき(コープラナ
リティ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−232309(JP,A) 特開 平6−228775(JP,A) 特開 平3−123063(JP,A) 特開 平4−346253(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 23/50 B23K 26/16

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リードフレームに半導体チップを搭載後に
    樹脂モールドにより封止した半導体装置の製造方法にお
    いて、 リードフレームに半導体チップを搭載しかつ前記リード
    フレームのインナーリードと半導体チップの端子とを電
    気的に接続した後に前記インナーリードと前記半導体チ
    ップとを樹脂モールドにより一体的に封止する第1の工
    程と、 前記第1の工程の後に前記リードフレームのアウターリ
    ードをガルウィング状に折り曲げ成形する第2の工程
    と、 前記第2の工程の後に前記リードフレームのダムバーを
    レーザ光の照射により切断すると共に、前記樹脂モール
    ドによる一体的封止の際に発生したレジンバリを、前記
    レーザ光の照射により溶融または分解し除去する第3の
    工程と、 前記第3の工程の後に前記レーザ光の照射により形成さ
    れたドロスを化学的処理によって除去する第4の工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の半導体装置の製造方法にお
    いて、前記第1の工程に先立って、前記リードフレーム
    に前記アウターリードの外周を互いに連結する連結部を
    設けておき、前記第4の工程における化学的処理による
    前記ドロス除去の後に、前記アウターリード外周の連結
    部を切断除去することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の半導体装置の製造
    方法において、前記第4の工程における化学的処理によ
    る前記ドロス除去の直後に、前記アウターリードにメッ
    キ処理を施すことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の半導体装置の製造
    方法において、前記第2の工程における前記アウターリ
    ードの折り曲げ成形の前に、前記アウターリードにメッ
    キ処理を施すことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1から4のうちいずれか1項記載の
    半導体装置の製造方法において、前記第4の工程で前記
    ドロスをその高さが5μm以下になるまで化学的処理す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1から5のうちいずれか1項記載の
    半導体装置の製造方法において、前記第2の工程におけ
    る前記アウターリードの折り曲げ成形の前後いずれか
    に、前記樹脂モールド部分及び前記アウターリードに耐
    水性でかつ耐化学腐食性の被膜を被覆することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のうちいずれか1項記載の半
    導体装置の製造方法において、前記第1の工程に先立っ
    て、前記リードフレームに前記アウターリードの外周を
    互いに連結する連結部と、前記連結部を外周から支持す
    る外枠部と、前記連結部と外枠部との間を連結する変形
    部を設けておき、前記第2の工程での折り曲げ成形時に
    前記外枠部を固定しかつ前記変形部を伸び変形させるこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1から7のうちいずれか1項記載の
    半導体装置の製造方法によって製造された半導体装置。
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