JP2969040B2 - ダムバーの切断方法 - Google Patents

ダムバーの切断方法

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JP2969040B2
JP2969040B2 JP6055777A JP5577794A JP2969040B2 JP 2969040 B2 JP2969040 B2 JP 2969040B2 JP 6055777 A JP6055777 A JP 6055777A JP 5577794 A JP5577794 A JP 5577794A JP 2969040 B2 JP2969040 B2 JP 2969040B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体チップが搭載さ
れ樹脂モールドで一体に封止されたリードフレームのダ
ムバーを切断する方法に係わり、特に、細長い断面形状
のレーザ光を用いてダムバーを切断するダムバーの切断
法に関する。
【0002】
【従来の技術】リードフレームに半導体チップを搭載し
樹脂モールドで一体に封止した半導体装置において、ダ
ムバーはリードフレームのリード間を連結するものであ
り、樹脂モールドでリードフレームと半導体チップを一
体に封止する時に樹脂モールドがリードの間に流れ出て
くるのを堰止める役割を果たすものである。また、この
ダムバーは各リードを補強する役割も有する。そして、
樹脂モールドによる封止が終了すると、このダムバーは
切断除去され、リードフレームの各リード(アウターリ
ード)が個々に切り離される。
【0003】従来では、このダムバーをパンチ打ち抜き
により切断することが多かったが、最近では特開平4−
322454号公報に記載のように、レーザ加工装置を
使用した方式が開発されている。この方式においては、
レーザ発振器から出力されるレーザ光の断面形状をシリ
ンドリカルレンズによって細長い形状(楕円形状)と
し、このレーザ光を集光レンズによりダムバーに集光し
て溶断を行う。この時、レーザ光の光軸をリードフレー
ム表面に対して垂直とし、かつ細長い断面形状のレーザ
光断面の長手方向とリードフレームの長手方向をほぼ平
行にし、さらに各ダムバーの幅を差し渡すようにレーザ
光が照射され、1回(1ショット)のレーザ光照射によ
り一つのダムバー全体が切断される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体装置の小
型化や高性能化に伴ってリードフレームも多ピン化及び
狭ピッチ化が進んでおり、パンチ打ち抜きにより切断す
る方式では微細なダムバーには対応できなくなってきて
いる。特に、リードフレームの多ピン化及び狭ピッチ化
によってリード幅もリード間隙も狭いものが要求されて
きており、例えば、リードピッチが0.5mm〜0.3
mmのリードフレームにおいては、リード幅を板厚程度
にする必要がある。このようなリードフレームのダムバ
ーをパンチ打ち抜きによって切断することは実用上不可
能である。
【0005】これに対し、上記特開平4−322454
号公報に記載の従来技術によれば、極めて微細な寸法に
集光可能なレーザ光を利用することにより、多ピンかつ
狭ピッチのリードフレームのダムバーを切断することが
可能である。しかしながら、上記従来技術では、細長い
断面形状のレーザ光照射によって形成される切断溝の幅
を各リードの間隙程度の幅にし、1回のレーザ光照射で
ダムバーを全体を切断するため、以下のような問題点が
生じる。
【0006】(1)レーザ光により切断を行う場合に
は、集光されるレーザ光束の形状や材料の溶融が表面か
ら進行していくことの影響により切断溝の側壁断面がテ
ーパ状となり、ダムバー切断後のレーザ光の入射側と出
射側とでリードの幅が大きく異なってしまい、良好な加
工形状で高精度に加工することができない。また、一般
にリードの両側に形成されるテーパの角度は同じではな
く不均一となるため、ダムバー切断後のリード(アウタ
ーリード)の折り曲げ時に横方向に変形するなどして形
状がばらついてしまい、精度よく折り曲げを行うことが
できない。また、この場合、溶融金属が切断側壁裏面に
付着しドロスを形成するため、隣接するリードの短絡の
原因になり、リード折り曲げ時にこのドロスの影響で精
度よく折り曲げを行うことができない。
【0007】(2)1回のレーザ光照射によってダムバ
ーを切断するには、注入されるエネルギ量も1回のレー
ザ光照射で一つのダムバー全体を溶融できる程度にする
必要があるが、切断溝側壁にはこのエネルギ量に対応し
た熱影響部が形成される。ところが、切断溝の側壁断面
がテーパ状となるため、切断溝側壁に形成される熱影響
部もそのテーパ角度に応じて形成され、熱影響部の厚さ
がレーザ光の入射側と出射側とで大きく異なってしま
う。また、レーザ光照射に伴う不安定な熱履歴を受ける
ため、板厚方向の材料特性のばらつきも大きくなる。従
って、リードの板厚方向における折り曲げ成形特性の違
いが非常に大きくなり、前述のようなダムバー切断後の
リード折り曲げ時に折り曲げ形状がばらつき、半導体装
置の品質を損う。また、リードフレームに与えられたレ
ーザ光照射に伴なう熱影響(例えば鉄系材料における焼
入れ硬化)によって材料の伸び特性が劣化すると、リー
ド折り曲げ時に生じる引張変形によってリードが破断し
たりきれつが発生して品質を損なう危険性があるため、
材料への熱影響は極力小さくする必要がある。特に、多
ピンかつ狭ピッチのリードフレームを使用した半導体装
置では、欠陥が生じるとその発生率が低くてもピン数が
多いために製品歩留りは非常に悪くなる。
【0008】(3)狭ピッチかつ多ピンのリードフレー
ムでは、素材の板厚よりもリード間隙を狭くしなければ
ならないこともある。このようにリード間隙が極めて狭
くなる場合には、切断溝の側壁断面がテーパ状に加工さ
れると、リード同士が接触して電気的短絡をおこす危険
性がある。逆に、接触を起こさないようリード間隙を十
分確保しようとすれば、リード幅が狭くなりすぎ、リー
ドがねじれ変形や横曲がり変形を起こし易くなる。
【0009】本発明の目的は、ダムバーを高精度かつ高
品質に切断することができ、かつ高い歩留りで半導体装
置を製造することが可能なダムバー切断方法及び装置を
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、半導体チップが搭載され樹脂モー
ルドで一体に封止されたリードフレームのダムバーを細
長い断面形状のレーザ光で切断する際に、レーザ光断面
の長手方向とリードフレームの長手方向をほぼ平行に
し、かつ各ダムバーの幅を差し渡すように前記レーザ光
を照射するダムバーの切断方法において、レーザ光照射
によって前記ダムバーに形成される切断溝の最大の幅が
各リード間隙よりも狭くなるようにレーザ光の照射条件
を設定する第1の工程と、レーザ光照射によって形成さ
れる切断溝のリード側の側壁が前記リードフレーム表面
に対してほぼ垂直となるように、光軸を前記リードフレ
ーム表面の法線に対して傾けてレーザ光を照射し、各ダ
ムバーの一方の側の付け根部分を切断する第2の工程
と、レーザ光照射によって形成される切断溝の前記リー
ドと反対側の側壁が前記リードフレーム表面に対してほ
ぼ垂直となるように、光軸を前記第2の工程のレーザ光
の光軸と逆向きに傾けてレーザ光を照射し、前記各ダム
バーの他方の側の付け根部分を切断する第3の工程とを
備えたことを特徴とするダムバーの切断方法が提供され
る。
【0011】上記レーザ光によるダムバーの切断方法に
おいて、好ましくは、前記第2の工程におけるレーザ光
の照射の後に、前記リードフレーム表面を含む平面内で
前記リードフレームを180°回転させ、その後に前記
第3の工程におけるレーザ光の照射を行う。
【0012】また、好ましくは、2系統のレーザ光を用
い、これら2系統のレーザ光のうちの一方で前記第2の
工程におけるレーザ光の照射を行い、前記2系統のレー
ザ光のうちの他方で前記第3の工程におけるレーザ光の
照射を行う。
【0013】また、好ましくは、前記ダムバーの一方の
側の付け根部分を切断する前記第2の工程、及び前記ダ
ムバーの他方の側の付け根部分を切断する前記第3の工
程の前に、前記ダムバーの中央部をレーザ光の照射によ
って切断する第4の工程をさらに有する。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】上記のように構成した本発明のダムバーの切断
方法においては、第1の工程でレーザ光照射によってダ
ムバーに形成される切断溝の最大の幅が各リード間隙よ
りも狭くなるようにレーザ光の照射条件を設定すること
により、レーザ切断時に注入されるエネルギ量が1回の
レーザ光照射で一つのダムバー全体を溶融する場合より
も小さくなり、切断溝側壁の熱影響部の厚さが薄くな
る。これにより、熱影響による材料の伸び特性の劣化が
防止され、リード折り曲げ時に破断やきれつが生じず、
品質を損なう危険性がない。また、注入されるエネルギ
量が少なくなるため、レーザ光照射に伴う不安定な熱履
歴を受けることも少なくなり、板厚方向の材料特性のば
らつきも小さくなる。また、切断溝側壁の熱影響部の厚
さが薄くなるため、レーザ光の入射側と出射側とで熱影
響部の厚さの差が小さくなり、一定の厚さに近くなる。
さらに、1回のレーザ光照射で一つのダムバー全体を溶
融する場合よりも溶融金属の量が減少するため、切断溝
側壁裏面に付着するドロス量が減少し、隣接するリード
の短絡を回避でき、リード折り曲げ時に折り曲げ精度を
損なうことがない。
【0018】また、第2の工程で各ダムバーの一方の側
の付け根部分(リードとの境界付近)を切断する際に
は、光軸をリードフレーム表面の法線に対して傾けてレ
ーザ光が照射され、レーザ光照射によって形成される切
断溝のリード側の側壁がリードフレーム表面に対してほ
ぼ垂直となる。さらに、第3の工程で各ダムバーの他方
の側の付け根部分を切断する際には、光軸を第2の工程
のレーザ光の光軸と逆向きに傾けてレーザ光が照射さ
れ、レーザ光照射によって形成される切断溝の上記リー
ドと反対側、即ち上記第2の工程で形成された側壁に相
対する側の側壁がリードフレーム表面に対してほぼ垂直
となる。これにより、ダムバー切断後の切断溝の側壁断
面はテーパ状ではなくリードフレーム表面に対してほぼ
垂直となり、リード幅及びリード間隙も所定の寸法が確
保でき、良好な加工形状で高精度に加工される(以下、
このようなリードフレーム表面に対してほぼ垂直な側壁
の形状をストレート形状という)。
【0019】上記のように、ダムバー切断後の切断溝の
側壁断面はテーパ状ではなく、ストレート形状となり、
さらにレーザ光の入射側と出射側で熱影響部の厚さの差
が小さくなってほぼ一定の厚さに近くなり、板厚方向の
材料特性のばらつきも小さくなるため、板厚方向におけ
るリードの折り曲げ成形特性の差がなくなる。従って、
ダムバー切断後のリード折り曲げ時にリードフレームの
折り曲げ形状がばらつくことなく精度よく折り曲げを行
うことが可能であり、高品質な半導体装置が得られ、製
品歩留りも向上する。
【0020】また、素材の板厚よりもリード間隙が狭い
ような狭ピッチかつ多ピンのリードフレームのダムバー
を切断する場合でも、切断溝の側壁断面はテーパ状でな
くストレート形状となるので、切断加工後にリード同士
が接触して電気的短絡をおこすことがない。
【0021】また、第2の工程において光軸をリードフ
レーム表面の法線に対して傾けてレーザ光を照射し、各
ダムバーの一方の側の付け根部分をストレート形状に切
断した後に、リードフレーム表面を含む平面内でリード
フレームを180°回転させることにより、その後の第
3の工程におけるレーザ光の光軸が、結果的にリードフ
レームから見て上記第2の工程レーザ光の光軸と逆向き
に傾くことになる。これにより、各ダムバーの他方の側
の付け根部分もストレート形状になるように切断され
る。
【0022】また、2系統のレーザ光を用い、その2系
統のレーザ光のうちの一方で第2の工程におけるダムバ
ーの一方の付け根部分を切断し、他方で第3の工程にお
けるダムバーの他方の付け根部分を切断することによ
り、リードフレームを回転させることなく、能率よく各
ダムバーの両側の付け根部分をストレート形状に切断で
きる。この場合、例えば、2系統のレーザ光照射を所定
の周期でサイクリックに切り換えて切断を行えばよい。
【0023】また、ダムバーの一方の側の付け根部分を
切断する第2の工程及びダムバーの他方の側の付け根部
分を切断する第3の工程の前に、ダムバーの中央部をレ
ーザ光の照射によって切断する第4の工程を行うことに
より、少なくとも3回のレーザ光照射でダムバー切断が
行われることになり、1回当たりのレーザ光照射で注入
されるエネルギ量をさらに小さくすることが可能とな
る。従って、熱影響部の厚さがさらに薄くなり、ドロス
の量がさらに少なくなると共に、熱影響による種々の不
具合を避けることができる。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【実施例】本発明によるダムバーの切断方法の一実施例
について、図1〜図9を参照しながら説明する。
【0028】図2は、リードフレームに半導体チップが
搭載され樹脂モールドで一体に封止された半導体装置の
製造途中の状態を示す図である。図2において、多数の
リード1を有するリードフレーム2には半導体チップ
(図示しない)が搭載され、半導体チップの各端子とリ
ード1とが接続された後に樹脂モールド3でリードフレ
ーム2と半導体チップとが一体に封止され、半導体装置
の中間製品4(以下、簡単のため単に半導体装置4とい
う)となっている。但し、図2に示したものは、半導体
装置が4方向からリードが突出したQFP型の半導体装
置である。ダムバー5はリードフレーム2のリード1の
間を連結するものであり、樹脂モールド3でリードフレ
ーム2と半導体チップを一体に封止する時に樹脂モール
ド3がリード1の間に流れ出てくるのを堰止める役割を
果たすものである。また、このダムバー5は各リード1
を補強する役割も有する。そして、樹脂モールド3によ
る封止が終了すると、ダムバー5は後述するように切断
除去され、リード1(アウターリード)が個々に切り離
される。また、ダムバー5の切断後、リードフレーム2
は図中破線6に沿って切断され、個々の半導体装置に分
割された後、リード1(アウターリード)がガルウィン
グ状に折り曲げ加工される(図8参照)。尚、本発明は
QFP型以外の半導体装置への適用も可能である。
【0029】図3にダムバーの切断装置の概略構成を示
す。図3において、本実施例のダムバーの切断装置は、
レーザ発振器11、ビームフォーマ12、ビームローテ
ータ13を備えたレーザ光学系10と、加工ヘッド20
と、加工テーブル30とを有する。レーザ発振器11は
断面がほぼ円形のレーザ光11Aを発生させる。ビーム
フォーマ12は凸型シリンドリカルレンズ12aと凹型
シリンドリカルレンズ12bとを備え、ほぼ円形断面の
レーザ光11Aを細長い断面形状(楕円形)のレーザ光
12Aに変換する。ビームローテータ13は、ドーブプ
リズム13aを備え、レーザ光12Aを光軸回りに所定
角度自転させる。但し、ドーブプリズム13aは、ある
角度だけ光軸回りに回転すると、それを通過した光が光
軸回りにその角度の2倍の角度だけ自転する光学部材で
ある。尚、上記レーザ発振器11及びビームフォーマ1
2に代えて、スラブ型のレーザ活性体より矩形断面のレ
ーザ光を発生させるスラブ型レーザ発振器を用いてもよ
い。
【0030】加工ヘッド20は、反射鏡21、集光レン
ズ22、保護ガラス23、ノズル24、アシストガス供
給口25を備え、レーザ光学系10からのレーザ光10
Aを被加工物(上記半導体装置4)の方向に誘導すると
共に、ダムバー5表面にレーザ光20Aとして集光させ
る。但し、簡単のため、図3において被加工物である半
導体装置4の形状は簡略化して表した。図4は図3のIV
方向からみた状況を模式的に示す図である。図4におい
て、加工ヘッド20は鉛直下向きを向いているのではな
く、レーザ光10Aの光軸まわりに所定角度βだけ傾斜
して固定されている。従って、加工ヘッド20から出射
されるレーザ光20Aの光軸はリードフレーム2の表面
の法線に対して所定角度βだけ傾斜することになる。こ
の傾斜角度βは、レーザ光30Aの照射によって形成さ
れる切断溝102のリード1側の側壁103(図1参
照)がリードフレーム2表面に対してほぼ垂直となるよ
うに設定される。
【0031】加工テーブル30はXテーブル31、Yテ
ーブル32、θテーブル33を備え、半導体装置4のX
Y方向の移動がXテーブル31及びYテーブル32によ
って行われ、Yテーブル32上に載置されたθテーブル
33によって半導体装置4がリードフレーム2を含む平
面内で回転する。
【0032】このようなダムバーの切断装置の基本的動
作を説明する。まず、レーザ光学系10のレーザ発振器
11より発生したレーザ光11Aはビームフォーマ12
に入射し、ビームフォーマ12で適宜の長軸方向と短軸
方向の寸法比率を有する細長い断面形状(楕円形)のレ
ーザ光12Aに変換され、ビームローテータ13で光軸
まわりに適気の角度自転してレーザ光10Aとして加工
ヘッド20に入射する。加工ヘッド20に入射したレー
ザ光10Aは反射鏡21で反射して進路が変えられ、集
光レンズ22によって集光されたレーザ光20Aは、ア
シストガス供給口25から供給されるアシストガスと共
にノズル24先端部から半導体装置4のダムバー5に照
射される。その状態で、Xテーブル31、Yテーブル3
2及びθテーブル33を移動させることにより、適宜切
断すべきダムバーの所定位置にレーザ光20Aが順次照
射される。但し、ビームローテータ13による自転は、
ダムバー5上に集光されるレーザ光20Aのスポットの
長軸の方向を微調整するために行われる。また、保護ガ
ラス23は、被加工物で反射したレーザ光から加工ヘッ
ド20内部の部品を保護するためのものである。
【0033】次に、上記ダムバーの切断装置を用いたダ
ムバーの加工方法を図1、図5及び図6により説明す
る。
【0034】本実施例では図3に示したダムバーの切断
装置により、一次切断及び二次切断の2回の切断が行わ
れる。まず、図5のフローチャートのステップS1で、
半導体装置4が加工テーブル30上に載置及び固定さ
れ、ステップS2で加工テーブル30を移動させ、図6
に示すように半導体装置4のダムバー5の一次切断位置
に加工ヘッド20を位置決めする。但し、図6では、図
3のレーザ光学系10、加工ヘッド20及び加工テーブ
ル30を模式的に示した。
【0035】次に、図5のステップS3で一次切断条件
が設定される。本実施例では、図1(a)に示すよう
に、ダムバー上のレーザ光20Aのスポットの長軸の方
向がリード1の長手方向とほぼ平行になるように、かつ
ダムバー5の幅を差し渡すようにレーザ光20Aが照射
される。さらに、レーザ光20Aの照射によって形成さ
れる切断溝の最大の幅が各リード間隙よりも狭くなるよ
うにレーザ光のエネルギ密度及び照射時間等の照射条件
が設定される。尚、1回のレーザ光20Aの照射でダム
バー5が板厚方向に貫通しない場合は、2回以上照射し
てもよい。次に、ステップS4でリードフレーム2の全
周にわたって一次切断が行われる。この時、Xテーブル
31及びYテーブル32で半導体装置4を移動させなが
らダムバー5を順次切断し、リードフレーム2の一つの
辺のダムバー5の切断が全て終了し、隣の辺の切断に移
る時にはθテーブル33で半導体装置4を回転させ、以
下このことを繰り返す。
【0036】上記ステップS4の一次切断では、図1
(a)の破線101で示すリードとの境界付近の範囲、
即ちダムバー5の一方の側の付け根部分が切断される。
この時、レーザ光20Aの光軸がリードフレーム2表面
の法線に対して角度βだけ傾斜しているので、図1
(b)に断面図で示すように、レーザ光20Aの照射に
よって形成される切断溝102のリード側の側壁103
はリードフレーム2表面に対してほぼ垂直なストレート
形状となる。また、切断溝102の側壁103,104
付近にはレーザ光20Aによって注入されるエネルギに
起因する熱影響部105が形成される。さらに、側壁1
03,104の裏面付近には溶融金属が付着し、冷え固
まってドロス106となる。但し、本実施例では、1回
のレーザ光照射により一つのダムバー全体を切断する場
合よりも溶融金属の量が減少するため、このドロス10
6の量も1回のレーザ光照射により一つのダムバー全体
を切断する場合に比べて少なくなる。
【0037】次に、図5のステップS5において、加工
テーブル30のθテーブル33によって半導体装置4を
180°回転させ、Xテーブル31及びYテーブル32
で微調整してダムバー5の二次切断位置に加工ヘッド2
0を位置決めする。この二次切断位置は、リードフレー
ム2の4つの辺のうち、ステップS4の一次切断時の最
初に切断を始めた辺に属するダムバー5の位置である。
【0038】次に、ステップS6で二次切断条件が設定
される。この二次切断においても、レーザ光20Aは、
ダムバー上のスポットの長軸の方向がリード1の長手方
向とほぼ平行になるように、かつダムバー5の幅を差し
渡すように照射され、さらに形成される切断溝の最大の
幅が各リード間隙よりも狭くなるようにそのエネルギ密
度及び照射時間等の照射条件が設定される。次に、ステ
ップS7でリードフレーム2の全周にわたって二次切断
が行われる。この時のXテーブル31、Yテーブル32
及びθテーブル33の移動は一次切断の時と同様に行わ
れる。
【0039】上記ステップS7の二次切断では、図1
(a)の破線111で示す範囲、即ちダムバー5の他方
の側の付け根部分が切断される。この時、ステップS5
で加工ヘッド20が固定されたままでθテーブル33を
180°回転させたことにより、レーザ光20Aとリー
ドフレーム2の位置関係は図1(c)に示すようにな
り、レーザ光20Aの光軸はリードフレーム2表面の法
線に対して図1(b)の場合と逆向きに角度βだけ傾斜
することになる。これにより、レーザ光20Aの照射に
よって形成される切断溝112のリード側の側壁11
3、即ち一次切断で形成された切断溝102の側壁10
3に相対する側の側壁113がリードフレーム2表面に
対してほぼ垂直なストレート形状となる。この側壁11
3付近にもレーザ光20Aによって注入されるエネルギ
に起因する熱影響部115が形成され、側壁113の裏
面付近には若干のドロス116が付着する。また、一次
切断で形成された切断溝102及び二次切断で形成され
た切断溝112で挟まれた部分107は下方に落下し、
最終的に必要なリードの間隔dが得られ、ダムバー5の
切断が完了する。さらに、図6のステップS8で半導体
装置4を加工テーブル30より搬出する。
【0040】次に、このような本実施例によらない従来
例について図7及び図8により説明する。この従来例
は、前述のようにレーザ光の光軸をリードフレーム表面
に対して垂直とし、かつレーザ光照射によって形成され
る切断溝の幅を各リードの間隙程度の幅とし、1回のレ
ーザ光照射でダムバーを全体を切断する方法である。
【0041】レーザ光の光軸をリードフレーム表面に対
して垂直とするこの従来例によれば、図7(a)及び
(b)に示すように、集光されるレーザ光束の形状や材
料の溶融が表面から進行していくことの影響により切断
溝201の側壁202の断面がテーパ状となり、ダムバ
ー切断後のレーザ光の入射側と出射側とでリード200
の幅が大きく異なってしまい、良好な加工形状で高精度
に加工することができない。従来の加工条件で行った実
験によれば、側壁のテーパ角度αは10°〜20°とな
ったが、一般にリード200の両側に形成されるテーパ
の角度は同じではなく不均一となる。但し、図7ではテ
ーパ角度を誇張して示した。また、この場合、1回のレ
ーザ光照射によってダムバーを切断するため本発明より
も溶融金属の量が多くなり、側壁202裏面に付着する
ドロス203の大きさが大きくなり、量も多くなる。こ
のようなドロス203は、隣接するリードの短絡の原因
になる。
【0042】また、1回のレーザ光照射によってダムバ
ーを切断するこの従来例では、注入されるエネルギ量も
1回のレーザ光照射で一つのダムバー全体を溶融できる
程度にする必要があるが、側壁202にはこのエネルギ
量に対応した熱影響部204が形成される。ところが、
切断溝201の側壁202断面がテーパ状となるため、
形成される熱影響部204もそのテーパ角度に応じて形
成され、その厚さがレーザ光の入射側と出射側とで大き
く異なってしまう。また、レーザ光照射に伴う不安定な
熱履歴を受けるため、板厚方向の材料特性のばらつきも
大きくなる。
【0043】さらに、狭ピッチかつ多ピンのリードフレ
ームでは、素材の板厚よりもリード200の間隙を狭く
しなければならないこともある。このようにリード20
0の間隙が極めて狭くなる場合には、切断溝201の側
壁202断面がテーパ状に加工されると、リード200
同士が接触して電気的短絡をおこす危険性がある。逆
に、接触を起こさないようリード200の間隙を十分確
保しようとすれば、リード200の幅が狭くなりすぎ、
リード200がねじれ変形や横曲がり変形を起こし易く
なる。
【0044】ダムバー切断後には、図8(a)に示すよ
うに、リード(アウターリード)は上金型251及び下
金型252で挟まれ、折り曲げ成形力Fによってガルウ
ィング状に折り曲げ成形される。この時、ダムバー切断
時の加工ひずみを解消し折り曲げ形状精度を改善するた
めに、通常はアウターリード200aのダムバー切断さ
れた部分200bが折り曲げ成形時のコーナ部分とされ
ることが多い。
【0045】アウターリード200aをガルウィング状
に折り曲げ成形する場合、図7の従来例のように側壁2
02の断面がテーパ状でしかも一つのリード200の両
側に形成されるテーパの角度が例えば図8(b)に断面
で示すように不均一である場合、横方向への変形やねじ
れによって折り曲げ成形後の形状がばらついたり、(図
8(c)参照)スプリングバック量が不均一となって折
り曲げ角度がくるい、さらに前述のドロスも影響し、精
度よく折り曲げを行うことができない。但し、図8
(c)は図8(a)のC方向から見た図である。さら
に、熱影響部204の厚さがテーパの影響でレーザ光の
入射側と出射側とで大きく異なり、レーザ光照射に伴う
不安定な熱履歴の影響で板厚方向の材料特性のばらつき
も大きくなるため、リード200の板厚方向における折
り曲げ成形特性の違いが非常に大きくなり、やはりリー
ド折り曲げ成形時に折り曲げ形状がばらつき、半導体装
置としての品質を損う。その結果、予め決められた半導
体装置の規格に沿った寸法精度を実現することができな
くなり、このような半導体装置は欠陥品となる。
【0046】また、レーザ光照射に伴なう熱影響(例え
ば鉄系材料における焼入れ硬化)によって材料の伸び特
性が劣化すると、上記のようなリード折り曲げ時に生じ
る引張変形によってリードが破断したりキレツが発生し
て品質を損なう危険性がある。図7の従来例ではリード
フレームの表面側、即ちレーザ光入射側における熱影響
を受けない健全な部分の割合が少なくなるため、曲げ成
形時の引張応力によって折り曲げコーナ部分に図8
(a)に示すようなキレツ205が発生することが多
く、時にはリード200が破断することもある。従っ
て、材料への熱影響は極力小さくする必要がある。特
に、多ピンかつ狭ピッチのリードフレームを使用した半
導体装置では、欠陥が生じるとその発生率が低くてもピ
ン数が多いために製品歩留りは非常に悪くなる。
【0047】例えば、ピン数が500本のリードフレー
ムを使用した半導体装置の場合、アウターリードの折り
曲げ成形時の欠陥発生率を0.1%程度とすると、製品
歩留り率aは、 a=1−(500×0.1/100) =0.5 =50% となり、50%の製品歩留りしか得られなくなる。これ
は、2個のうち1個しか良品ができないことを意味す
る。このように、欠陥率が0.1%と比較的に低い場合
であっても、リードフレームのピン数が多いために製品
歩留り率は非常に低くなる。しかも、これらの欠陥は生
じてしまえば、それを補修することは不可能であり、製
品歩留りの低下は避けられず、このことが製品のコスト
アップにつながるため、上記のような欠陥を招く原因を
なくすことが重要となる。
【0048】上記図7及び図8で説明した従来例に対
し、本実施例においては、レーザ光照射によって形成さ
れる切断溝102,112の最大の幅を各リード1の間
隙よりも狭くすることにより、レーザ切断時に注入され
るエネルギ量が1回のレーザ光照射で一つのダムバー5
全体を溶融する場合よりも小さくなり、側壁103,1
13の各々の熱影響部105,115の厚さが薄くな
る。これにより、熱影響によって材料の伸び特性が劣化
することがほとんどなくなり、リード折り曲げ時に破断
やきれつが生じず、品質を損なう危険性がない。また、
注入されるエネルギ量が少なくなるため、レーザ光照射
に伴う不安定な熱履歴を受けることも少なくなり、板厚
方向の材料特性のばらつきも小さくなる。また、熱影響
部105,115の厚さが薄くなるため、レーザ光20
Aの入射側と出射側とで熱影響部105,115の厚さ
の差が小さくなり、一定の厚さに近くなる。さらに、1
回のレーザ光照射で一つのダムバー全体を溶融する場合
よりも溶融金属の量が減少するため、側壁103,11
3裏面に付着するドロス106,116の量が減少し、
隣接するリードとの短絡を回避でき、リード折り曲げ時
に折り曲げ精度を損なうことがない。
【0049】また、各ダムバー5の一方の側の付け根部
分101を切断する一次切断では、光軸をリードフレー
ム2の表面の法線に対して角度β傾けてレーザ光20A
が照射されることにより、形成される切断溝102のリ
ード側の側壁103がリードフレーム2表面に対してほ
ぼ垂直なストレート形状となる。この時の角度βは、上
述の従来例で形成される切断溝側壁のテーパ角度の実験
値が10°〜20°であることを考慮して、5°〜15
°程度とすればよい。また、各ダムバー5の他方の側の
付け根部分111を切断する二次切断の前に、加工ヘッ
ド20を固定したままでθテーブル33を180°回転
させることにより、二次切断でのレーザ光の光軸は結果
的に一次切断の時と逆向きに傾くことになる。従って、
二次切断で形成される切断溝112のリード側の側壁1
13、即ち一次切断で形成された切断溝102の側壁1
03に相対する側の側壁113もリードフレーム2表面
に対してほぼ垂直なストレート形状となる。これによ
り、リード幅及びリード間隙も所定の寸法が確保でき、
良好な加工形状で高精度に加工される。
【0050】このように本実施例では、切断溝102,
112の側壁103,113の断面はテーパ状ではな
く、ストレート形状となり、さらにレーザ光20Aの入
射側と出射側で熱影響部105,115の厚さの差が小
さくなってほぼ一定の厚さに近くなり、板厚方向の材料
特性のばらつきも小さくなるため、板厚方向におけるリ
ード1の折り曲げ成形特性の差がなくなる。従って、ダ
ムバー切断後のリード折り曲げ時に形状がばらつくこと
なく精度よく折り曲げを行うことが可能であり、高品質
な半導体装置が得られ、製品歩留りも向上する。
【0051】また、素材の板厚よりもリード間隙が狭い
ような狭ピッチかつ多ピンのリードフレームのダムバー
を切断する場合でも、側壁103,113断面はテーパ
状でなくストレート形状となるので、切断加工後にリー
ド同士が接触して電気的短絡をおこすことがない。
【0052】また、本実施例は、ダムバー切断後にハン
ダメッキを施す場合においても、従来技術に比べて優れ
た点を有している。以下、そのことを図9により説明す
る。
【0053】半導体装置のアウターリードには、電子回
路基板上への実装の際に密着性を向上させるため、リー
ド表面に適宜ハンダメッキを施しておくことが必要であ
る。図7の従来例の場合には、図9(a)の左側に示す
ように、リード200の断面形状は台形となり、また側
壁202裏面には多くのドロス203が付着する。この
ままの状態でハンダメッキを施すと、図9(a)の右側
の図に示すようにドロス表面にハンダ90が選択的に集
中して被覆される。図9(a)の場合、側壁202がテ
ーパ状になることによってリード間隙が元々狭くなって
いるが、上記のようにドロス表面にハンダ90が集中し
て被覆され、ハンダ塊301が形成されるため、リード
間隙はさらに狭くなってしまい、最悪の場合には隣接す
るリード同士が接触したり、半導体装置を基板状に実装
した際にハンダブリッジが形成されて接合欠陥を発生す
るなどの恐れがある。また、図9(a)の左側の状態に
何らかの処理を施してドロス203を除去し、図9
(b)のような状態にした後にハンダメッキを施して
も、図9(b)の右側に示すように、やはり側壁202
裏面側のコーナ部分にハンダ90が選択的に集中して被
覆され、ハンダ塊302が形成されやすく、従ってリー
ド同士の接触や基板への実装時の接合欠陥を回避するこ
とは難しい。
【0054】これに対し、本実施例でダムバーを切断し
た後のリード1の断面形状は、図1(c)に示すように
ほぼ長方形となる。また、側壁103,113裏面に付
着するドロス106,116も少なく、もしドロス10
6,116が付着していても、容易に除去することがで
き、図9(c)の左側に示すような清浄な状態にするこ
とが可能である。従って、本実施例の場合には、図9
(c)の右側に示すようにハンダ90をリード1表面に
均一に付着させることができるとともに、リード間隙も
十分確保することができ、ハンダ90によるリード同士
の接触や基板への実装時の接合欠陥が生じない。
【0055】以上のような本実施例によれば、レーザ光
照射によって形成される切断溝102,112の最大の
幅を各リード1の間隙よりも狭くするので、熱影響を小
さくして、熱影響部105,115の厚さを薄く、しか
もほぼ一定の厚さにすることができ、板厚方向の材料特
性のばらつきを小さくすることが可能となる。また、熱
影響によって品質を損なう危険性がない。さらにドロス
106,116の量が減少するので、隣接するリードと
の短絡を回避でき、リード折り曲げ時に折り曲げ精度を
損なうことがない。
【0056】また、レーザ光20Aの光軸をリードフレ
ーム2の表面の法線に対して角度β傾けて各ダムバー5
の一方の側の付け根部分101を切断する一次切断を行
い、加工ヘッド20を固定したままでθテーブル33を
180°回転させ、さらに各ダムバー5の他方の側の付
け根部分111を切断する二次切断を行うので、両方の
側壁103及び113をリードフレーム2表面に対して
ほぼ垂直なストレート形状とすることができる。これに
より、リード幅及びリード間隙も所定の寸法が確保で
き、良好な加工形状で高精度な加工を行うことが可能と
なる。
【0057】このように本実施例では、側壁103,1
13の断面をテーパ状でなくストレート形状とし、さら
に板厚方向の材料特性のばらつきも小さくするので、リ
ード折り曲げ時に形状がばらつくことなく精度よく折り
曲げを行うことができ、高品質な半導体装置が得られ、
製品歩留りも向上する。
【0058】また、素材の板厚よりもリード間隙が狭い
ような狭ピッチかつ多ピンのリードフレームのダムバー
を切断する場合でも、切断加工後にリード同士が接触し
て電気的短絡をおこすことがない。
【0059】さらに、本実施例によれば、リード1断面
がほぼ長方形となり、ドロス106,116の量が少な
く容易に除去することができるので、ダムバー切断後に
ハンダメッキを施す場合に、ハンダ90をリード1表面
に均一に付着させることができるとともに、リード間隙
も十分確保することができ、ハンダ90によるリード同
士の接触や基板への実装時の接合欠陥が生じない。
【0060】次に、本発明によるダムバーの切断方法
他の実施例について、図10により説明する。本実施例
では、加工ヘッドを図4のように傾斜させるのではな
く、加工テーブルを傾斜させる。即ち、図10に示すよ
うに、加工ヘッド40を鉛直下向きに固定し、加工テー
ブル45を所定角度βだけ傾斜させる。また、傾斜した
加工テーブル45から半導体装置4が落ちないように、
半導体装置4は固定治具41によって加工テーブル45
に固定される。但し、図10は模式的に示した図であ
る。このような本実施例によっても、図1と同様にダム
バー切断を行うことができ、同様の効果を得ることがで
きる。また、本実施例によれば、加工テーブル45が傾
いているので、ダムバー切断に伴って発生した切断屑が
自然に落下しやすく、ダムバー切断後の半導体装置4よ
り切断屑を除去することが容易になる。
【0061】次に、本発明によるダムバーの切断方法の
さらに他の実施例について、図11により説明する。但
し、図11(a)は本実施例のダムバーの切断装置を模
式的に示す図であり、図11(b)は図11(a)のB
方向からみた状況を模式的に示す図である。また、図1
1において、図1と同等の部材には同じ符号を付してあ
る。
【0062】本実施例では、加工ヘッドを図1及び図4
のように固定するのではなく、加工ヘッドをレーザ光学
系に対して揺動可能に連結し、かつ揺動角の異なる少な
くとも2つの位置で切り換え可能にする。即ち、図11
(a)において、加工ヘッド50はレーザ光10Aの光
軸まわりに揺動可能に連結されており、図11(b)に
示すようにかつその揺動範囲内における2つの揺動角β
1,β2の間で加工ヘッド50の位置が切り換え可能とな
っている。このようなダムバーの切断装置では、まず、
加工ヘッド50の揺動角をβ1として一次切断を行い、
その後加工ヘッド50の揺動角をβ2とし、さらに加工
テーブル30を加工ヘッド50のノズル24先端の動き
に合わせて移動させ、二次切断を行う。図11(b)で
は、簡単のため加工テーブル30を基準とした加工ヘッ
ド50の位置を表しているが、実際には、一次切断後に
加工テーブル50は移動する。
【0063】図3のダムバー切断装置では、二次切断に
おけるレーザ光20Aの光軸は、一次切断におけるレー
ザ光20Aの光軸と逆向きに同一の傾斜角傾けられる
が、実際には、このようにしてレーザ光照射を行ったと
しても、必ずしも二次切断時に一次切断と同様なストレ
ート形状に切断溝側壁を切断できるとは限らない。これ
は、一次切断時にレーザ光照射に伴なってリードフレー
ム2が加熱されるため、二次切断時の加工条件が変化し
ているためと考えられる。しかし、本実施例では加工ヘ
ッド50の位置が揺動範囲内における2つの揺動角
β1,β2の間で切り換え可能であることにより、一次切
断と二次切断の条件変化に応じて、一次切断及び二次切
断でのレーザ光20Aの傾斜角β1,β2を適宜に選択
し、最良の加工条件を選択することが可能である。
【0064】以上のように本実施例によれば、一次切断
と二次切断の条件変化に応じて、両加工でのレーザ光2
0Aの傾斜角β1,β2を適宜に選択し、最良の加工条件
を選択することが可能である。また、リードフレームを
加工テーブルで回転させる必要がなくなる。
【0065】次に、本発明によるダムバーの切断方法の
さらに他の実施例について、図12及び図13を参照し
ながら説明する。
【0066】本実施例では、2系統のレーザ光を用い、
その2系統のレーザ光のうちの一方でダムバーの一方の
側の付け根部分を、他方でダムバーの他方の側の付け根
部分を切断する。即ち、本実施例のダムバー加工装置で
は、図12(a)及び(b)に示すように、独立な2つ
のレーザ光学系61,62、及び2系統の加工ヘッド6
3,63を備えている。レーザ光学系61,62は連結
部材60で連結され、加工ヘッド63,64の各々をリ
ードフレーム表面の法線に関してほぼ対称に傾斜させて
いる。但し、加工ヘッド63,64は先端部で一体とな
っており、ノズル65は2つの加工ヘッドに共通して設
けられている。レーザ光学系61,62には反射鏡6
6,67が備えられ、レーザ光学系61,62より発せ
られたレーザ光は反射鏡66,67でそれぞれ被加工物
(半導体装置4)の方向に導かれ、それぞれ集光レンズ
68,69で集光され、半導体装置4のダムバー5に照
射される。
【0067】本実施例では、図13(a)に示すような
方法でダムバー切断を行う。まず、図13(a)のダム
バー5の一方の側の付け根部分(破線121で示す)を
加工ヘッド63からのレーザ光63Aにより切断し、次
に、一つのリードを挟んだ他方の側の付け根部分(破線
122で示す)を加工ヘッド64からのレーザ光64A
により切断する。続いて、加工テーブル30を移動さ
せ、破線123で示す部分を加工ヘッド63からのレー
ザ光63Aにより切断し、破線124で示す部分を加工
ヘッド64からのレーザ光64Aにより切断する。但
し、図13(a)において破線120で示す部分は破線
121で示す部分を切断する前に既に切断された部分で
ある。以上の動作を繰り返してダムバー5を順次を切断
していく。この時、加工ヘッド63からのレーザ光63
Aの照射及び加工ヘッド64からのレーザ光64の照射
を短い周期でサイクリックに切り換え、その周期と加工
テーブル30の移動動作を同期させる。本実施例では、
切断を行いながら半導体装置4のリードフレーム2の外
周を一周りさせると全てのダムバー5を加工することが
できる。
【0068】また、図3(b)のように、破線131で
示す部分を加工ヘッド63からのレーザ光63Aにより
切断し、二つのリードを挟んだ破線132で示す部分を
加工ヘッド64からのレーザ光64Aにより切断し、加
工テーブル30を移動させてから、破線133で示す部
分を加工ヘッド63からのレーザ光63Aにより切断
し、破線134ので示す部分を加工ヘッド64からのレ
ーザ光64Aにより切断し、これらの動作を繰り返して
ダムバー5を順次切断してもよい。この時も、加工ヘッ
ド63からのレーザ光63Aの照射及び加工ヘッド64
からのレーザ光64の照射を短い周期でサイクリックに
切り換え、その周期と加工テーブル30の移動動作を同
期させる。但し、図13(b)において破線130で示
す部分は破線131で示す部分を切断する前に既に切断
された部分である。また、同様に、加工ヘッド63から
のレーザ光63Aと加工ヘッド64からのレーザ光64
Aとによる切断位置の組合せは、3つ以上のリードを挟
んだ位置の組合せとしたり、それ以外の位置の組合せを
選定してもよい。
【0069】但し、加工ヘッド63からのレーザ光63
Aと加工ヘッド64からのレーザ光64Aとによる切断
位置の組合せを一つのダムバー5上にとること、即ちダ
ムバー5の一方の側の付け根部分を切断してすぐにその
ダムバー5の他方の側の付け根部分を切断することは、
エネルギが集中して、結局1回のレーザ光でダムバー5
を切断する従来の方法と同様の結果となるため好ましく
ない。また、この場合は、加工ヘッド63及び加工ヘッ
ド64を極端に近づける必要があるため技術的にも実現
が難しい。
【0070】以上のような本実施例によれば、切断を行
いながら半導体装置4のリードフレーム2の外周を一周
りさせると全てのダムバー5が加工され、能率よく各ダ
ムバーの両側の付け根部分をストレート形状に切断でき
る。加工ヘッド63,64を先端部で一体とし、ノズル
65を2つの加工ヘッドに共通して設けるため、装置が
コンパクトになる。
【0071】尚、レーザ光63Aとレーザ光64Aによ
る切断位置の組合せを、例えば樹脂モールド3に関して
相対する位置とするなど、適当な位置の組合せとし、そ
の組合せに対応させて2系統の加工ヘッドの位置や傾斜
角度を変更してもよい。
【0072】また、一つのレーザ光学系からのレーザ光
を2系統に分光して用いてもよい。但し、この場合は、
分光した2系統のレーザ光のエネルギがダムバー切断可
能な大きさである必要がある。さらに、2系統の加工ヘ
ッドからのレーザ光による切断位置の組合せを同一のダ
ムバー上にとらなければ、2系統のレーザ光を同時に照
射してもよい。
【0073】次に、本発明によるダムバーの切断方法の
さらに他の実施例について、図14を参照しながら説明
する。本実施例では、ダムバーの中央部分をレーザ光照
射によって切断した後で、そのダムバーの一方の側の付
け根部分及び他方の側の付け根部分を切断するものであ
る。まず、図14(a)に示すようにダムバー5の中央
部分をレーザ光151で切断する。この時、レーザ光1
51の1回の照射によって形成される切断溝152の最
大の幅はリードの間隔Dよりも狭くし、その光軸をリー
ドフレーム2表面に対しほぼ垂直にする。これにより、
切断溝152の側壁153はテ−パ状となり、側壁15
3に熱影響部154が形成され、側壁153の裏面付近
にはドロス155が付着する。
【0074】次に、図14(b)に示すようにダムバー
5の一方の側の付け根部分160をレーザ光161で切
断し、他方の側の付け根部分170をレーザ光171で
切断する。このレーザ光161,171の照射による切
断は図1の実施例と同様に行う。これにより、図14
(c)に示すように、レーザ光151の照射で形成され
た熱影響部154及びドロス155が除去されると共
に、レーザ光161の照射によって形成される側壁16
3、及びレーザ光171の照射によって形成される側壁
173はストレート形状になる。また、側壁163,1
73には熱影響部164,174がそれぞれ形成され、
側壁163,173の裏面付近にはドロス165,17
5がそれぞれが付着する。しかし、図1と同様に、熱影
響部164,174の厚さはほぼ一定の厚さになり、ド
ロス165,175も1回のレーザ光照射により一つの
ダムバー全体を切断する場合に比べて極く少量となる。
【0075】以上のような本実施例によれば、図1から
図9で説明した実施例と同様の効果が得られるだけでな
く、合計3回のレーザ光照射でダムバー切断を行うた
め、1回当たりのレーザ光照射で注入されるエネルギ量
をさらに小さくすることが可能となり、熱影響部16
4,174の厚さがさらに薄くなり、ドロス165,1
75の量がさらに少なくなると共に、熱影響による種々
の不具合を避けることができる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、レーザ光照射によって
ダムバーに形成される切断溝の最大の幅を各リードの間
隙よりも狭くするので、熱影響を小さくし、板厚方向の
材料特性のばらつきを小さくすることができ、品質を損
なう危険性がない。また、ドロスの量が減少するので、
隣接するリードとの短絡を回避でき、リード折り曲げ時
に折り曲げ精度を損なうことがない。
【0077】また、光軸をリードフレーム表面の法線に
対して傾けてレーザ光を照射し、各ダムバーの一方及び
他方の側の付け根部分をそれぞれ切断するので、ダムバ
ー切断後の切断溝の側壁をリードフレーム表面にほぼ垂
直なストレート形状とすることができる。これにより、
リード幅及びリード間隙も所定の寸法が確保でき、良好
な加工形状で高精度な加工を行うことが可能となる。
【0078】従って、リード折り曲げ時に形状がばらつ
くことなく精度よく折り曲げを行うことができ、高品質
な半導体装置が得られ、製品歩留りも向上する。
【0079】また、狭ピッチかつ多ピンのリードフレー
ムのダムバーを切断する場合でも、切断加工後にリード
同士が接触して電気的短絡をおこす等の不具合を生じな
い。
【0080】また、ダムバー切断後にハンダメッキを施
す場合に、ハンダを均一に付着させることができるとと
もに、リード間隙も十分確保することができ、ハンダに
よるリード同士の接触や基板への実装時の接合欠陥が生
じない。
【0081】
【0082】また、2系統の加工光学系を用い、2系統
のレーザ光により切断を行うので、能率よく各ダムバー
の両側の付け根部分をストレート形状に切断でき、装置
がコンパクトにできる。
【0083】また、少なくとも3回のレーザ光照射でダ
ムバー切断を行うので、1回当たりのレーザ光照射で注
入されるエネルギ量をさらに小さくすることが可能とな
り、熱影響部の厚さをさらに薄くし、ドロスの量をさら
に少なくできると共に、熱影響による種々の不具合を避
けることができる。
【0084】従って、本発明によれば、小型かつ高性能
な半導体装置を安価にしかも歩留り良く量産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるダムバーの加工方法を
示す図であり、(a)はリードフレームのダムバー近傍
の拡大図、(b)は一次切断を説明する(a)のB-B方
向から見た断面図、(c)は(b)に引き続いて行われ
る二次切断を説明する図である。
【図2】リードフレームに半導体チップが搭載され樹脂
モールドで一体に封止された半導体装置の製造途中の状
態を示す図である。
【図3】本発明の一実施例によるダムバーの切断方法に
用いる装置の概略構成を示す図である。
【図4】図3のIV方向からみた状況を模式的に示す図で
ある。
【図5】図1のダムバーの加工方法のフローチャートで
ある。
【図6】半導体装置のダムバーの一次切断位置に加工ヘ
ッドを位置決めした状態を示す図である。
【図7】従来のダムバーの加工方法を示す図であり、
(a)はダムバー切断後のダムバー近傍の拡大図、
(b)は(a)のB-B方向から見た断面図である。
【図8】(a)図7の従来例によってダムバー切断さ
れた後のリード(アウターリード)を折り曲げ成形する
状況を示す断面図、(b)は図7の従来例によってダム
バー切断された後のリードの断面図、(c)は(b)の
状態のリードを折り曲げ成形した状態を示す図であり、
(a)のC方向から見た図である。
【図9】ダムバー切断後にハンダメッキを施す状態を示
す断面図であって、(a)は図7に示す従来例の場合、
(b)は(a)の状態のリードからドロスを除去した場
合、(c)は本発明の場合の図である。
【図10】本発明の他の実施例によるダムバーの切断
法に用いる装置の加工ヘッド及び加工テーブルを示す図
である。
【図11】(a)は本発明のさらに他の実施例によるダ
ムバーの切断方法に用いる装置を示す図であり、(b)
は(a)のB方向からみた状況を模式的に示す図であ
る。
【図12】(a)は本発明のさらに他の実施例によるダ
ムバーの切断方法に用いる装置を示す図であり、(b)
は(a)のB-B方向から見た断面図である。
【図13】図12のダムバーの切断装置で行われるダム
バーの切断方法を示す図であり、(a)は2系統のレー
ザ光による切断位置の組合せを1つのリードフレームを
挟んだ位置の組合せとした場合、(b)は2系統のレー
ザ光による切断位置の組合せを2つのリードフレームを
挟んだ位置の組合せとした場合の図である。
【図14】本発明のさらに他の実施例によるダムバーの
切断方法に用いる装置を示す図であり、(a)はダムバ
ー中央部分をレーザ光照射によって切断する状況を示す
断面図、(b)はダムバーの一方の側の付け根部分及び
他方の側の付け根部分を切断する状況を示す断面図、
(c)は(b)のダムバー切断後の断面図である。
【符号の説明】
1 リード 2 リードフレーム 3 樹脂モールド 4 半導体装置 5 ダムバー 10 レーザ光学系 20 加工ヘッド 20A レーザ光 22 集光レンズ 24 ノズル 30 加工テーブル 31 Xテーブル 32 Yテーブル 33 θテーブル 40 加工ヘッド 45 加工テーブル 50 加工ヘッド 60 連結部材 61,62 レーザ光学系 63,64 加工ヘッド 63A,64A レーザ光 65 ノズル 68,69 集光レンズ 102 切断溝 103 側壁 105 熱影響部 106 ドロス 112 切断溝 113 側壁 115 熱影響部 116 ドロス 151 レーザ光 152 切断溝 153 側壁 154 熱影響部 155 ドロス 161 レーザ光 163 側壁 164 熱影響部 165 ドロス 171 レーザ光 173 側壁 174 熱影響部 175 ドロス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 茂行 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平6−39571(JP,A) 実開 平4−94742(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 23/50 B23K 26/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体チップが搭載され樹脂モールドで一
    体に封止されたリードフレームのダムバーを細長い断面
    形状のレーザ光で切断する際に、レーザ光断面の長手方
    向とリードフレームの長手方向をほぼ平行にし、かつ各
    ダムバーの幅を差し渡すように前記レーザ光を照射する
    ダムバーの切断方法において、 レーザ光照射によって前記ダムバーに形成される切断溝
    の最大の幅が各リード間隙よりも狭くなるようにレーザ
    光の照射条件を設定する第1の工程と、 レーザ光照射によって形成される切断溝のリード側の側
    壁が前記リードフレーム表面に対してほぼ垂直となるよ
    うに、光軸を前記リードフレーム表面の法線に対して傾
    けてレーザ光を照射し、各ダムバーの一方の側の付け根
    部分を切断する第2の工程と、 レーザ光照射によって形成される切断溝の前記リードと
    反対側の側壁が前記リードフレーム表面に対してほぼ垂
    直となるように、光軸を前記第2の工程のレーザ光の光
    軸と逆向きに傾けてレーザ光を照射し、前記各ダムバー
    の他方の側の付け根部分を切断する第3の工程とを備え
    たことを特徴とするダムバーの切断方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のレーザ光によるダムバーの
    切断方法において、前記第2の工程におけるレーザ光の
    照射の後に、前記リードフレーム表面を含む平面内で前
    記リードフレームを180°回転させ、その後に第3の
    工程におけるレーザ光の照射を行うことを特徴とするダ
    ムバーの切断方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のレーザ光によるダムバーの
    切断方法において、2系統のレーザ光を用い、これら2
    系統のレーザ光のうちの一方で前記第2の工程における
    レーザ光の照射を行い、前記2系統のレーザ光のうちの
    他方で前記第3の工程におけるレーザ光の照射を行うこ
    とを特徴とするダムバーの切断方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載のレーザ光によるダムバーの
    切断方法において、前記ダムバーの一方の側の付け根部
    分を切断する前記第2の工程、及び前記ダムバーの他方
    の側の付け根部分を切断する前記第3の工程の前に、前
    記ダムバーの中央部をレーザ光の照射によって切断する
    第4の工程をさらに備えたことを特徴とするダムバーの
    切断方法
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