JPH08279580A - リードフレームの加工方法およびリードフレーム並びに半導体装置 - Google Patents

リードフレームの加工方法およびリードフレーム並びに半導体装置

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JPH08279580A
JPH08279580A JP7078924A JP7892495A JPH08279580A JP H08279580 A JPH08279580 A JP H08279580A JP 7078924 A JP7078924 A JP 7078924A JP 7892495 A JP7892495 A JP 7892495A JP H08279580 A JPH08279580 A JP H08279580A
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metal plate
dross
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Nobuhiko Tada
信彦 多田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】板厚が0.3mm以下、リードピッチの最小値
が板厚の2倍以下、リード間のスリット幅の最小値が板
厚以下程度の極めて多ピンかつ狭ピッチのリードフレー
ムを加工するに際して、ドロスの付着による悪影響を受
けることがなく、容易かつ低コストにリードフレームを
加工することができるようにする。 【構成】金属板1にアウターリード等を形成し、レーザ
切断によってインナーリード102を形成後、絶縁性お
よび耐熱性を有する接着膜160を形成した支持板15
0上に金属板1を搭載し、固着する。この時、接着膜1
60をドロス3の最大高さよりも厚くし、レーザ光50
0の入射側とは反対側が支持板150に固着されるよう
にする。これにより、接着膜160の中にドロス3がく
さび状に喰い込み、リードフレーム100が支持板15
0上にしっかりと固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型かつ高性能な半導
体装置(LSI)に使用されるリードフレームの加工方
法に係わり、特に、多ピンかつ狭ピッチの微細な加工パ
ターンを有するリードフレームを加工するのに好適なリ
ードフレームの加工方法、及びその加工方法によって加
工されたリードフレーム、並びにそのリードフレームを
用いた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置に使用されるリードフ
レームの加工方法の主流は、プレス加工やエッチング加
工であった。しかし、最近では半導体装置の小型化や高
性能化に伴ってリードフレームを多ピンかつ狭ピッチ、
即ち微細に加工することが要求されてきており、上記プ
レス加工やエッチング加工では技術的な加工限界が存在
するためにその微細化に対応できなくなってきた。しか
も、このようなリードフレームの場合、微細化への対応
が難しいだけでなく、厳しい寸法精度も要求されるた
め、従来よりもさらに高度な加工技術が要求される。こ
のことから、素材となる金属板の板厚よりも狭い幅の加
工が可能なレーザ光照射による切断(以下、レーザ切断
またはレーザ加工という)の特徴を活かしこれを利用し
て微細加工を行う試みがなされている。
【0003】このような試みとして、例えば、特開平2
−247089号公報や特開平3−123063号公報
に開示されているように、インナーリードの内方の狭ピ
ッチ部分をレーザ加工によって加工し、アウターリード
等の狭ピッチでない部分を従来のプレス加工またはエッ
チング加工により加工する方式が提案されている。
【0004】上記レーザ切断は、レーザ光を照射して被
加工物(金属板)を局部的かつ急速に溶融、排除する溶
断加工であるため、溶融金属が生じる。通常は、このよ
うな溶融金属はアシストガスによって吹き飛ばして排除
するが、完全には排除しきれず金属板に残留してしま
う。特に、最近要求が高まってきている、板厚が0.3
mm以下で、リードピッチの最小値が板厚の2倍以下
で、リード間のスリット幅の最小値が板厚以下(望まし
くは2/3以下)程度の多ピンかつ狭ピッチのリードフ
レームの場合には、切断すべきスリット幅が極めて狭い
ため、十分な圧力のアシストガスを吹き付けても溶融金
属は十分排除されず、残留する傾向が強い。
【0005】残留した溶融金属のうち、金属板表面に飛
散して付着したものはスパッタと呼ばれるが、このスパ
ッタは、金属板との密着度及び付着強度が弱いため、金
属製のワイヤブラシ等でブラッシングすることにより、
またはスパッタ防止剤等を金属板表面に塗布することに
より、大部分を取り除くことができる。また、スリット
側壁部に付着し冷え固まったものは再凝固層と呼ばれる
が、その厚さは極めて薄く、しかも金属板との密着度及
び付着強度が強いため、リードフレームとして使用する
上で特に問題になることはない。従って、ことさらに再
凝固層を除去する必要はない。
【0006】一方、金属板のスリット側壁部の裏面側に
雫状に付着し冷え固まったものはドロス(またはノロ)
と呼ばれ、一部がスパッタに類似する組織、一部が再凝
固層に類似する組織からなっており、密着度が弱く簡単
に除去できるものがあれば、密着度が強く簡単に除去で
きないものもある。このドロスは、従来のリードピッチ
やスリット幅が板厚に比べて大きいリードフレームの場
合にはそれほど問題にもならず、また素材の金属板にダ
メージを与えずに比較的容易に除去することもできた
が、多ピンかつ狭ピッチの微細なリードフレームの場合
には特に問題となる。
【0007】これに対し、上記のようなレーザ切断によ
って生じるドロスの付着部位にエッチング液をスプレー
状に吹き付けたり、化学研磨や電解研磨と同様の作用を
利用してドロスを溶解除去する方法が特開平6−228
775号公報に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の特開平2−24
7089号公報や特開平3−123063号公報に記載
の従来技術では、レーザ切断によって生じるドロスに対
する対策が講じられていない。ドロスが付着したままの
リードフレームを用いると、半導体装置の製造工程中に
不規則にこのドロスが剥落し、リード間の短絡、半導体
装置の欠陥、及び製造装置の故障の原因となる危険性が
高い。また、ドロスは金属板の裏面から突出するように
形成されるため、半導体装置の製造工程中に位置決め治
具で固定及び拘束しようとした場合に、突出したドロス
が邪魔をして正確かつ確実にリードフレームを固定及び
拘束することができない。特に、リードの曲げ加工時に
は、曲げ加工用の治具とリードフレームの間に隙間があ
いて寸法精度を確保できないだけでなく、リード幅が板
厚と同程度の寸法またはそれ以下の場合には治具で押さ
え込んだ時にリードが倒れる心配もある。このようにド
ロスが付着したままのリードフレームを用いると、良好
な寸法精度の半導体装置を製造できないという問題点が
ある。
【0009】また、金属板に付着したドロスを直ちに除
去することも考えられるが、リードフレームには高い寸
法精度が要求されるため、何らかの変形を素材の金属板
に与えるような除去方法は採用できない。しかも、薄い
金属板を素材とするリードフレームは剛性が低いため
に、変形を与えずに付着したドロスを強引に削り取った
り、引き剥がして除去することは非常に困難である。
【0010】特開平6−228775号公報に記載の従
来技術では、非接触加工方法であるエッチング等によっ
てドロスを溶解除去するため、素材の金属板に何らの変
形をも与えることもなく、リードフレームにおける高い
寸法精度を維持することができる。しかし、レーザ切断
後に、エッチング液やその供給装置やエッチング浴など
を別途準備し、わざわざ別工程によってリードフレーム
を処理する必要があり、反応のための比較的時間を要す
る煩雑な加工工程が増えることになって加工コストの増
大を余儀なくされる。さらに、大量に生産しようとする
と、エッチング装置の保守やエッチング液の管理やその
エッチング液の廃棄処理等に対しても考慮が必要であ
る。
【0011】本発明の目的は、板厚が0.3mm以下
で、リードピッチの最小値が板厚の2倍以下で、リード
間のスリット幅の最小値が板厚以下(望ましくは2/3
以下)程度の極めて多ピンかつ狭ピッチのリードフレー
ムを加工するに際して、ドロスの付着による悪影響を受
けることがなく、容易かつ低コストにリードフレームを
加工することができるリードフレームの加工方法、及び
その加工方法によって加工されたリードフレーム、並び
にそのリードフレームを用いた半導体装置を提供するこ
とである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、半導体チップの各端子と接続され
る多数のリードを有し、板厚が0.3mm以下で、リー
ドピッチの最小値が板厚の2倍以下で、リード間のスリ
ット幅の最小値が板厚以下のリードフレームを薄い金属
板から形成するリードフレームの加工方法において、前
記リードフレームの少なくともインナーリード内方先端
部分をレーザ光の照射により加工する第1の工程と、前
記リードフレームの第1の工程での加工部分以外の残余
部分を加工する第2の工程と、前記第1および第2の工
程の後に、絶縁性および耐熱性を有する接着剤の層であ
って、前記第1の工程で付着したドロスの最大高さより
も厚い接着剤の層を形成した支持板上に、前記金属板に
おける前記レーザ光の入射側とは反対の面を固着する第
3の工程とを有することを特徴とするリードフレームの
加工方法が提供される。
【0013】上記リードフレームの加工方法では、好ま
しくは、前記第3の工程で前記金属板が固着される支持
板として金属を用いる。
【0014】また、好ましくは、前記第3の工程で金属
板が固着される前記支持板として、セラミックスを用い
る。
【0015】また、好ましくは、前記第3の工程で金属
板が固着される前記支持板として、耐熱性を有する有機
材料を用いる。
【0016】また、好ましくは、前記第3の工程で金属
板が固着される前記支持板として、前記リードと前記半
導体チップとの接続後に一体封止する樹脂モールドの大
きさより小さい寸法のものを用いる。
【0017】また、上記リードフレームの加工方法にお
いて、好ましくは、前記第3の工程における支持板への
金属板の固着時に、その金属板を前記接着剤の層の方へ
押し込んで、隣接する前記リード間の隙間部分にも接着
剤の一部を進入させる。
【0018】また、好ましくは、前記第3の工程におけ
る支持板への金属板の固着時に、リードフレームの少な
くともインナーリード内方先端部分に平板状治具を押し
当てる。
【0019】また、上記リードフレームの加工方法にお
いて、好ましくは、前記第3の工程における支持板への
金属板の固着後に、隣接する前記リード間の隙間部分に
絶縁性および耐熱性を有する充填材料を充填する第4の
工程をさらに有する。
【0020】また、上記リードフレームの加工方法にお
いて、好ましくは、前記支持板上に形成される接着剤の
層内に、前記第1の工程で付着したドロスの最大高さ以
上でかつ隣接する前記リード間の隙間以下のほぼ揃った
粒径を有する粒子を含む無機質粒子を多数混入する。
【0021】また、好ましくは、前記第3の工程の前
に、前記第1の工程で付着したドロスを押しつぶし、そ
の第1の工程で付着したドロスの高さを含めた金属板の
厚さが元の前記金属板の板厚以上の厚さになるようにす
る第5の工程を有する。
【0022】また、前述の目的を達成するため、本発明
によれば、上記のようなリードフレームの加工方法によ
って加工されたリードフレームが提供される。
【0023】さらに、本発明によれば、上記リードフレ
ームに半導体チップが搭載され、その半導体チップの各
端子と前記インナーリードの端子接合部とが接合され、
樹脂モールドにて前記半導体チップ及び前記インナーリ
ードを含む部分が一体封止されていることを特徴とする
樹脂モールド型の半導体装置が提供される。
【0024】
【作用】上記のように構成した本発明においては、少な
くともリードフレームのインナーリード内方先端部分を
レーザ切断を用いて加工することにより、プレスやエッ
チングでは困難な微細な寸法を有する多ピンかつ狭ピッ
チのリードフレームを高精度に加工することが可能であ
る。また、レーザ切断は、レーザ光を照射するだけで切
断が完了する容易な切断方法であり、また切断すべき位
置を自由に選択および位置決めすることができる。さら
に、プレス加工などのような切断用治具は不要であり、
拘束治具等で切断すべき部分周辺を堅固に拘束する必要
もない。
【0025】上記のレーザ切断に続いて上記インナーリ
ード以外の残余部分を加工するが、その際の加工は、レ
ーザ切断以外の方法、例えばプレス加工やエッチング加
工や電子ビーム加工等によってもよい。
【0026】さらに、上記のように加工した金属板を接
着剤の層を形成した支持板上に固着する。この時、接着
剤の層の厚さを、付着したドロスの最大高さよりも厚く
し、金属板のレーザ光の入射側とは反対の面が支持板の
接着剤に固着されるようにする。これにより、支持板上
の接着剤の層の中にドロスがくさび状に喰い込み、少な
くともインナーリード内方先端部分は支持板上にしっか
りと固定される。そして、それ以後の工程、例えば、イ
ンナーリード内方先端部分と半導体チップとのワイヤボ
ンディング工程や、リードフレームと半導体チップの樹
脂モールドによる一体封止工程や、ダムバーの切断工程
や、アウターリードの折り曲げ成形工程等において、支
持板上に固着された少なくともインナーリード部分には
変形が生じず、高い寸法精度及びリード配列状態を保つ
ことができる。
【0027】それ故、後工程における作業が容易にな
り、作業コストの削減や作業品質の向上が可能となる。
特に、リードフレームのインナーリードにおいては、形
状の変化や位置ずれなどが起こることによってボンディ
ングワイヤの断線や、リード同士の接触などの不具合が
生じやすい部分であるため、その部分を支持板上に固定
することは、非常に好都合である。
【0028】また、接着剤を絶縁性および耐熱性を有す
るものとし、しかも付着したドロスの最大高さよりも厚
くすることにより、接着剤の層中にドロスが完全に収納
され、支持板と金属板間およびリード同士がドロスを介
して接触し電気的に短絡することがなくなる。さらに、
耐熱性の接着剤を用いることにより、樹脂モールドによ
る一体封止時等の温度上昇によってもその機能が劣化す
ることがない。
【0029】上述のように、本発明では、付着した大部
分のドロスが接着剤中にくさび状に突出することによっ
て支持板と金属板の固定を確実にするために有効に利用
されるが、ドロスには剥落しやすいものがある。この剥
落しやすいドロスのうちで、リードフレームのインナー
リードをレーザ切断した後に、スパッタと同様にすぐに
剥落するものは、洗浄処理時等にスパッタと一緒に容易
に除去可能である。また、金属板を支持板上に固着する
際に剥落するものは、接着剤層中に押し込まれ埋め込ま
れた状態となる。これに対し、金属板を支持板上に固着
した後に剥落しようとするドロスがあったとしても、ド
ロス自身が既に接着剤層中に閉じ込められて離脱するこ
とがないから、何ら問題になることはない。従って、加
工中のどの段階においても、剥落しやすいドロスによる
不具合が発生する心配はない。
【0030】このように、本発明は、レーザ切断におい
て従来から問題となっていたドロスを積極的に活用する
ことにより、リードフレームの高い寸法精度及びリード
配列状態を維持するものである。そのため、ドロスをわ
ざわざ除去することは必要なく、そのドロス除去のため
の特別な加工工程を削除して加工コストを低下すること
が可能となる。
【0031】また、上記のような本発明において、金属
板が固着される支持板を金属とすることにより、支持板
の熱伝導性が向上し、有効なヒートシンクまたはヒート
スプレッドとして機能させることができる。従って、半
導体装置が実装された電子機器の動作中に半導体チップ
で発生した熱が速やかかつ確実に支持板を通過して半導
体装置外部へ放散されるため、半導体装置が放熱性の良
好なものとなり、誤動作や熱劣化が回避される。さら
に、支持板の熱膨脹係数がリードフレーム素材としての
金属板の熱膨脹係数に近くなり、樹脂モールドによる一
体封止工程、製品となった半導体装置を使用する際の半
導体チップの発熱、或いは使用環境の温度変化等に伴う
熱履歴を受けた場合に、両者が同様に熱膨脹または熱収
縮して両者間に大きな熱応力が発生することがなくな
る。これにより、金属板と支持板の間で剥離が生じにく
くなり、さらに金属板が破断する可能性もなくなり、製
品としての半導体装置の信頼性向上に有効となる。
【0032】また、支持板として、セラミックス、また
は耐熱性を有する有機材料を用いると、支持板自体が絶
縁性材料となるため、金属板と支持板が接触しても、電
気的短絡や絶縁抵抗の低下という事態が発生しない。
【0033】ところで、リードフレームおよび半導体チ
ップを一体封止した後において、支持板が樹脂モールド
から露出していると、支持板と樹脂モールドの界面より
内部に水分が進入するなどして剥離しやすくなる。これ
に対し、本発明では、支持板として、半導体チップと共
に一体封止後の樹脂モールドの大きさよりも小さい寸法
のものを用いることにより、支持板が樹脂モールドの内
部に完全に収容され、上記のような不具合が回避され
る。
【0034】また、支持板への金属板の固着時に、金属
板を接着剤の層の方へ押し込んで隣接するリード間の隙
間部分にも上記接着剤の一部を進入させることにより、
リード間隙の寸法が維持され、ワイヤボンディング時な
どにおいてリードが倒れたりねじれたりする変形が避け
られ、リードが動いて位置ずれしそれら同士が接触する
ことがない。
【0035】また、支持板への金属板の固着時に、リー
ドフレームの少なくともインナーリード内方先端部分に
平板状治具を押し当てることにより、金属板の接着され
る部分の表面を平面状にすることができる。
【0036】また、支持板への金属板の固着後に、隣接
するリード間の隙間部分に絶縁性および耐熱性を有する
充填材料を充填することにより、リード間隙の寸法が維
持され、ワイヤボンディング時などにおいてリードが倒
れたりねじれたりする変形が避けられ、リードが動いて
位置ずれしリード同士が接触することがない。しかも、
この充填材料を耐熱性及び絶縁性の材料とすることによ
り、樹脂モールドによる一体封止時等の温度上昇によっ
てもその機能が劣化することがなく、リード間の電気絶
縁性が確保される。
【0037】また、本発明では、無機質粒子を支持板上
に形成される接着剤の層内に多数混入する。この無機質
粒子は、付着したドロスの最大高さ以上でしかも隣接す
るリード間の隙間以下の粒径を有するものとし、かつ粒
径がほぼ揃ったものとする。これにより、支持板と金属
板の間に無機質粒子がはさみ込まれ支持板と金属板の間
隔を無機質粒子の粒径程度のほぼ一定寸法に維持するこ
とができ、しかもドロスと支持板が直接当接することが
ない。また、余分の無機質粒子は、接着剤がリード間の
隙間に進入するのに伴ってリード間の隙間に入り込む。
さらに、無機質粒子は絶縁性を有しているから、リード
同士及び金属板と支持板との間の絶縁を確実にすること
ができる。
【0038】また、金属板を支持板上に固着する前に、
付着したドロスを押しつぶし、そのドロスの高さを含め
た金属板の厚さが元の金属板の板厚以上の厚さになるよ
うにする。これにより、高さの高いドロスを押しつぶし
て支持板上に形成する接着剤の層をある程度薄くするこ
とが可能となる。また、剥落しやすいドロスのほとんど
を簡単に金属板から剥落させて除去することが可能とな
る。
【0039】
【実施例】本発明の第1の実施例によるリードフレーム
の加工方法およびリードフレームについて、図1から図
5を参照しながら説明する。
【0040】但し、本実施例では、QFP型半導体装置
用のリードフレームであって、板厚が0.3mm以下、
リードピッチの最小値が板厚の2倍以下、リード間隙の
幅の最小値が板厚以下(望ましくは2/3以下)である
ような多ピンかつ狭ピッチのリードフレームを加工する
場合について説明する。
【0041】図1は本実施例によって加工されるリード
フレームを示す図であって、図1(a)はその平面図、
図1(b)は(a)のインナーリード部分の断面図であ
る。図1において、リードフレーム100の中央部分に
は半導体チップを搭載するダイパッド101が存在し、
多数のインナーリード102と、これらインナーリード
102に連続するアウターリード103が配設されてい
る。また、上記インナーリード102の内方先端部分
は、半導体チップ210(図5参照)の各端子と接合さ
れる部分となっている。さらに、隣合うインナーリード
102とアウターリード103とはダムバー104によ
り互いに連結状に支持され、腕105もダムバー104
によって支持されている。ダイパッド101の周辺は切
欠き部106によってインナーリード102と分離され
ており、かつ隣合うインナーリード102もこの切欠き
部106によりそれぞれ分離されている。また、リード
フレーム100の中央には支持板150が固着されてい
る。この支持板150は、インナーリード102の内方
部分及びダイパッド101に接着膜160によって固着
されており、支持板150によりインナーリード102
の内方部分とダイパッド101の相対位置が固定されて
いる。
【0042】インナーリード102は、リードフレーム
100の中央へ収束するように延びており、半導体チッ
プ210と接合されるインナーリード102の内側にお
ける相隣合うリードの隙間部分(以下、適宜、リード間
隙という)108は特に狭く、極めて微細な構造となっ
ている。しかもこの部分の加工はリードフレームの加工
において最も寸法精度や清浄度が厳しい部分である。さ
らに、リードフレーム100の外周部分には半導体チッ
プの端子とインナーリード102との接続時の位置決め
用に位置決め穴107が設けられている。なお、ダムバ
ー104は、半導体チップのモールド時にレジンを堰止
める役割とインナーリード102及びアウターリード1
03を補強する役割を有し、モールド後に除去される。
【0043】次に、本実施例のリードフレームの加工方
法、及びそのリードフレームを用いた半導体装置の製造
工程を図2により説明する。
【0044】まず、図2のステップS100において、
例えば鋼、銅合金,42アロイ、コバール等の薄い金属
板をレベラーにかけて平に矯正した後、実際の加工に移
る。次に、ステップS110で上記金属板にアウターリ
ード103およびインナーリード102の外方部分を形
成し、洗浄及び乾燥を行う(ステップS111)。この
ステップS110での加工はレーザ加工や電子ビーム加
工、あるいは従来からのエッチング加工やプレス加工等
の加工であってもよいが、エッチング加工やプレス加工
等を用いた方が能率よく加工できる。
【0045】その後、ステップS120で金属板にイン
ナーリード102の内方先端部分をレーザ切断し、その
レーザ切断によって生じたスパッタやゴミやホコリの除
去、および清掃を行い(ステップS121)、洗浄及び
乾燥を行う(ステップS122)。
【0046】図3は、レーザ切断の状況を示した断面図
である。ここで使用するレーザ光としてはYAGレーザ
がふさわしく、微細かつ高精度な加工が可能である。図
3において、レーザ光500は充分な熱エネルギ密度を
供給できるように集光レンズ501で集光され、加工ノ
ズル502先端部よりアシストガス503と共に金属板
1表面に照射される。するとその部分が溶融し、これが
熱源となってこの溶融が表面から順次深さ方向に向って
進行し、やがて貫通穴2が形成される。この状態で金属
板1またはレーザ光500の照射位置を移動させること
により、貫通穴2は順次連続的に形成され、所定形状の
リード間隙108(図1(a)参照)が形成される。
【0047】レーザ切断を用いることにより、プレスや
エッチングでは困難な微細な寸法を有する多ピンかつ狭
ピッチのインナーリード102の内方先端部分を高精度
に加工することが可能である。また、レーザ切断は、レ
ーザ光を照射するだけで切断が完了する容易な切断方法
であり、また切断すべき位置を自由に選択および位置決
めすることができる。さらに、プレス加工などのような
切断用治具は不要であり、拘束治具等で切断すべき部分
周辺を堅固に拘束する必要もない。
【0048】レーザ光照射によって発生した溶融金属は
ほとんどが金属板1の裏面から落下するが、一部分の残
留した溶融金属はそのまま凝固して、図に示すようにド
ロス3となる。また、溶融金属の一部は飛び散りスパッ
タ4となる。
【0049】金属板1の両面には、図3および図4
(a)に示すようにあらかじめスパッタ防止膜5を形成
しておく。これにより、スパッタ4が図4(b)のよう
にスパッタ防止膜5の上に付着し、そのスパッタ防止膜
5を除去することにより、図4(c)のようにスパッタ
4をきれいに除去することができる。但し、図4では、
リード間隙108を図1よりも狭く模式的に表した。
【0050】次に、ステップS130でインナーリード
102の内方先端部分およびダイパッド101に銀メッ
キを施す。銀メッキを施すことにより、後ほど行われる
半導体チップ210との接合性が向上する。なお、メッ
キする金属としては銀の他、金や錫などでもよい。上記
ステップS130の後、洗浄及び乾燥を行う(ステップ
S131)。
【0051】ところで、ドロス3の大部分は金属板1の
切断部裏面に強固に付着しており、それらは簡単には除
去できないが、簡単に剥落するものもある。このような
ドロス3が付着したままのリードフレームを用いると、
半導体装置の製造工程中に不規則にこのドロス3が剥落
し、リード間の短絡、半導体装置の欠陥、及び製造装置
の故障の原因となる危険性が高い。また、ドロスは金属
板の裏面から突出するように形成されるため、半導体装
置の製造工程中に位置決め治具で固定及び拘束しようと
した場合に、突出したドロス3が邪魔をして正確かつ確
実にリードフレームを固定及び拘束することができな
い。従って、ドロス3が付着したままのリードフレーム
を用いると、良好な寸法精度の半導体装置を製造できな
いという問題点がある。
【0052】また、金属板1に付着したドロス3を強引
に削り取ったり、引き剥がして除去すると、薄く剛性の
低い金属板1に何らかの変形を与えてしまうため、高い
寸法精度が要求されるリードフレームに上記のようなド
ロス3の除去方法は採用できない。
【0053】本実施例では、以下に説明するステップS
140〜ステップS152において、支持板150に金
属板1を固着することにより、上記のようなドロス3の
付着による悪影響を排除する。
【0054】つまり、上記ステップS131に続いて、
まずステップS140で支持板150上に接着膜160
を搭載する。ここで接着膜160の厚さは、ドロス3の
最大高さよりも厚くする。板厚0.15mmの金属板を
パルス状のYAGレーザで切断した本発明者らの実験に
よると、材料や切断条件によって若干の差異はあるもの
の、ドロス3の形状は、高さが0.01〜0.03m
m、ドロス3の付着部分における直径が0.02〜0.
05mm程度の雫状となった。従って、接着膜160の
厚さはドロスの最大高さの1.1倍である0.033m
m程度以上、望ましくは1.5倍である0.045mm
以上とすればよい。
【0055】接着膜160を形成する接着剤としては、
絶縁性および耐熱性を有する有機樹脂を用いる。例え
ば、エポキシ樹脂系のものが比較的安価でしかも耐熱性
及び絶縁性に優れている。この他には、ポリイミド系や
ポリアミド系の有機樹脂材料など、さらには熱硬化性ま
たは熱可塑性のものも同様に有効である。さらに、低融
点ガラスなどの無機質材料も接着剤として使用できる。
【0056】次に、ステップS150で接着膜160上
に加工後の金属板1を搭載し、ステップS151で接着
膜160に金属板1を押し付ける。この時、金属板1の
レーザ光500の入射側とは反対の面が支持板150の
接着膜160に当接するようにし、インナーリード10
2の内方先端部分に平板状治具を押し当てて、金属板1
の接着される部分の表面を平面状に保つ。そして、ステ
ップS152で接着膜160を硬化させる。
【0057】接着膜160に金属板1を押し付けること
により、図1(b)に示すように、支持板150上の接
着膜160の中にドロス3がくさび状に喰い込み、イン
ナーリード102の内方先端部分は支持板150上にし
っかりと固定される。そして、インナーリード102の
内方先端部分と半導体チップ210とのワイヤボンディ
ング工程や、リードフレーム100と半導体チップ21
0の樹脂モールド220(図5参照)による一体封止工
程や、ダムバー104の切断工程や、アウターリード1
03の折り曲げ成形工程等の後工程において、支持板上
150に固着されたインナーリード102には変形が生
じず、高い寸法精度及びリード配列状態を保つことがで
きる。
【0058】それ故、リードフレーム100の加工後の
工程における作業が容易になり、作業コストの削減や作
業品質の向上が可能となる。特に、インナーリード10
2においては、形状の変化や位置ずれなどが起こること
によってボンディングワイヤ212(図5参照)の断線
や、インナーリード102同士の接触などの不具合が生
じやすい部分であるため、その部分を支持板上に固定す
ることは、非常に好都合である。
【0059】また、接着膜160の接着剤を絶縁性およ
び耐熱性を有するものとし、しかも付着したドロス3の
最大高さよりも厚くすることにより、接着膜160中に
ドロス3が完全に収納され、支持板150と金属板1の
間およびインナーリード102同士がドロス3を介して
接触し電気的に短絡することがなくなる。さらに、耐熱
性の接着剤を用いることにより、樹脂モールド220に
よる一体封止時等の温度上昇によってもその機能が劣化
しない。
【0060】また、ドロス3には剥落しやすいものがあ
るが、レーザ切断後にスパッタ4と同様にすぐに剥落す
るものは洗浄処理時等にスパッタ4と一緒に容易に除去
可能である。また、金属板1を支持板上150に固着す
る際に剥落するものは、接着剤膜160中に押し込まれ
埋め込まれた状態となる。一方、金属板1を支持板15
0上に固着した後に剥落しようとするドロス3があった
としても、ドロス3自身が既に接着膜160中に閉じ込
められて離脱することがないから、何ら問題になること
はない。従って、加工中のどの段階においても、剥落し
やすいドロス3による不具合が発生する心配はない。
【0061】本実施例では、上記のようにレーザ切断に
おいて従来から問題となっていたドロス3を積極的に活
用することでリードフレーム100の高い寸法精度及び
リード配列状態を維持しており、従って、ドロス3をわ
ざわざ除去することは必要なく、そのドロス3除去のた
めの特別な加工工程を削除して加工コストを低下するこ
とが可能となる。
【0062】さらに、ステップS151で接着膜160
に金属板1を押し付ける際に、隣接するインナーリード
102間のリード間隙108にも接着膜160の接着剤
の一部を進入させてもよい。このようにすれば、インナ
ーリード102の間隙の寸法が維持され、ワイヤボンデ
ィング時などにおいてインナーリード102が倒れたり
ねじれたりする変形が避けられ、インナーリード102
が動いてそれら同士が接触することがない。
【0063】上記ステップS152までの工程でリード
フレーム100の加工が完了し、引き続き半導体装置の
製造を行う。図5は、本実施例によるリードフレームを
用いた半導体装置200の断面図である。
【0064】図5に示すように、ダイパッド101にお
ける支持板150が固着された側とは反対側の面には半
導体チップ210が搭載され、インナーリード102の
内方先端部分が半導体チップ210の各端子211とボ
ンディングワイヤ212を用いたワイヤボンディングに
より電気的に接合されている。ボンディングワイヤ21
2としてはおもに金線等が用いられる。さらに、支持板
150及び半導体チップ210を含むインナーリード1
02より内側の部分が樹脂モールド220によって一体
封止されており、樹脂モールド220より外側のアウタ
ーリード103がガルウィング状に折り曲げ成形されて
いる。
【0065】この半導体装置200の製造工程を説明す
る。まず、図2のステップS160及びステップS16
1で、リードフレーム100のダイパッド101上に半
導体チップ210を搭載、接着する。次に、ステップS
170で、半導体チップ210の各端子211とインナ
ーリード102の内方先端部分をボンディングワイヤ2
12を用いてワイヤボンディングする。そして、ステッ
プS171で、インナーリード102およびワイヤボン
ディング部の外観検査を行う。
【0066】上記ステップS171の後、ステップS1
80で、インナーリード102、半導体チップ210、
ダイパッド101、及び支持板150を樹脂モールド2
20で一体封止する。
【0067】この時点で、支持板150が樹脂モールド
220から露出していると、支持板150と樹脂モール
ド220の界面より内部に水分が進入するなどして剥離
しやすくなる。これに対し、本実施例では、支持板15
0として、樹脂モールド220の大きさよりも小さい寸
法のものを用いる。これにより、支持板150が樹脂モ
ールド220の内部に完全に収容され、上記のような剥
離等の不具合が回避される。
【0068】また、支持板150を金属とすれば、支持
板150の熱伝導性が向上し、有効なヒートシンクまた
はヒートスプレッドとして機能させることができる。従
って、半導体装置200が実装された電子機器の動作中
に半導体チップ210で発生した熱が速やかかつ確実に
支持板を通過して半導体装置200外部へ放散されるた
め、半導体装置200が放熱性の良好なものとなり、誤
動作や熱劣化が回避される。さらに、支持板150の熱
膨脹係数が金属板1の熱膨脹係数に近くなり、樹脂モー
ルド220による一体封止工程、製品となった半導体装
置200を使用する際の半導体チップ210の発熱、或
いは使用環境の温度変化等に伴う熱履歴を受けた場合
に、両者が同様に熱膨脹または熱収縮して両者間に大き
な熱応力が発生することがなくなる。これにより、金属
板1と支持板150の間で剥離が生じにくくなり、さら
に金属板1が破断する可能性もなくなり、製品としての
半導体装置200の信頼性向上に有効となる。
【0069】また、支持板150として、セラミック
ス、または耐熱性を有する有機材料を用いると、支持板
150自体が絶縁性材料となるため、金属板1と支持板
150が接触したとしても、電気的短絡や絶縁抵抗の低
下という事態が発生しない。
【0070】上記ステップS180に続き、ステップS
190でアウターリード103にハンダメッキを施す。
このハンダメッキは電子回路基板に半導体装置を実装す
る際のハンダ付け性を向上するために行う。次に、ステ
ップS191でアウターリード103間に設けておいた
ダムバー104をレーザ切断し、ステップS192で洗
浄及び乾燥を行う。
【0071】次に、ステップS200でアウターリード
103の外側の枠材及びリードフレーム100のコーナ
ー部分を切断してアウターリード103を個々に切り離
し、ステップS201でアウターリード203をガルウ
ィング状に折り曲げ成形し、ステップS202で半導体
チップ210の種々の電気的特性を確認する。
【0072】さらに、製品番号や製造番号等をマーキン
グし(ステップS210)、外観検査等を行って半導体
装置が完成する。そして包装後に出荷される(ステップ
S211)。
【0073】以上のような本実施例によれば、まず、レ
ーザ切断を用いてインナーリード102の内方先端部分
を加工するので、多ピンかつ狭ピッチの部分を容易な方
法で高精度に加工することができる。
【0074】上記に加え、接着膜160を形成した支持
板150上に加工後の金属板1を搭載し、押し付けて固
着するので、接着膜160の中にドロス3がくさび状に
喰い込み、インナーリード102の内方先端部分を支持
板150上にしっかりと固定することができる。また、
加工中のどの段階においても、剥落しやすいドロス3に
よる不具合が発生する心配はない。その結果、ワイヤボ
ンディング工程や、樹脂モールド220による一体封止
工程や、ダムバー104の切断工程や、アウターリード
103の折り曲げ成形工程等の後工程において、インナ
ーリード102には変形が生じず、高い寸法精度及びリ
ード配列状態を保つことができる。さらに、後工程にお
ける作業が容易になり、作業コストの削減や作業品質の
向上が可能となる。
【0075】また、接着膜160の接着剤を絶縁性およ
び耐熱性を有するものとし、しかも付着したドロス3の
最大高さよりも厚くするので、支持板150と金属板1
の間およびインナーリード102同士がドロス3を介し
て接触し電気的に短絡することがなくなる。さらに、耐
熱性の接着剤を用いることにより、樹脂モールド220
による一体封止時等の温度上昇によってもその機能が劣
化しない。
【0076】さらに、ドロス3をわざわざ除去すること
は必要なく、そのドロス3除去のための特別な加工工程
を削除して加工コストを低下することが可能となる。
【0077】また、支持板150を金属とした場合、半
導体装置200の放熱性が良好になって誤動作や熱劣化
が回避される。さらに、支持板150の熱膨脹係数が金
属板1の熱膨脹係数に近くなって熱履歴を受けても両者
間に大きな熱応力が発生することがなくなり、金属板1
と支持板150の間での剥離や金属板1の破断の可能性
もなくなり、製品としての半導体装置200の信頼性が
向上する。
【0078】また、支持板150をセラミックス、また
は耐熱性を有する有機材料とした場合、支持板150自
体が絶縁性材料となるため、金属板1と支持板150が
接触しても、電気的短絡や絶縁抵抗の低下が起きない。
【0079】また、支持板150の寸法を樹脂モールド
220の大きさよりも小さくするので、支持板150が
樹脂モールド220の内部に完全に収容され、界面での
剥離等の不具合が回避される。
【0080】さらに、接着膜160に金属板1を押し付
ける際に、隣接するインナーリード102間のリード間
隙108に接着膜160の接着剤の一部を進入させるの
で、インナーリード102の間隙の寸法が維持され、イ
ンナーリード102が倒れたりねじれたりする変形が避
けられ、インナーリード102同士が接触することがな
い。
【0081】次に、本発明の第2の実施例によるリード
フレームの加工方法およびリードフレームについて、図
6および図7を参照しながら説明する。但し、本実施例
では、第1の実施例と同等の部材には同じ符号を付し
た。
【0082】本実施例のリードフレーム100aでは、
図6(a)に示すように、支持板150への金属板1の
固着後、インナーリード102の内方先端部分のリード
間隙108に充填材料300を充填する。この充填材料
300は、第1の実施例の接着膜160と同様の絶縁性
および耐熱性を有するものを用いればよい。
【0083】インナーリード102の内方先端部分は、
前述したように非常に微細に加工される部分であって、
多ピンかつ狭ピッチのものではリード幅が板厚よりも狭
くなることもある。そのため、支持板150とインナー
リード102とを接着膜160によって接着していたと
しても何らかの外力によってインナーリード102は変
形しやすく、その変形によって図6(b)のように倒れ
ることがあり、隣接するインナーリード102同士が接
触してしまう可能性がある。
【0084】これに対し、本実施例では、図6(a)に
示すように充填材料300をインナーリード102のリ
ード間隙108に充填することにより、リード間隙10
8の寸法が維持され、ワイヤボンディング時などにおい
てインナーリード102が倒れたりねじれたりする変形
が避けられ、インナーリード102同士が動いて接触す
ることがない。しかも、充填材料300を耐熱性及び絶
縁性の材料とすることにより、樹脂モールド220によ
る一体封止時等の温度上昇によってもその機能が劣化す
ることがなく、リード間の電気絶縁性が確保される。
【0085】上記のようなリードフレーム100aの加
工方法、及びそのリードフレームを用いた半導体装置の
製造工程を図7に示す。図7において、ステップS15
2とステップS160の間に、インナーリード102間
のリード間隙108に充填材料300を充填するステッ
プS300と、充填材料300を硬化させるステップS
301を加える。これ以外の各工程は第1の実施例の図
2と同様であり、図2と同等のステップには同じ符号を
付した。
【0086】以上のような本実施例によれば、第1の実
施例と同様の効果が得られるだけでなく、支持板150
への金属板1の固着後に、充填材料300をインナーリ
ード102のリード間隙108に充填するので、リード
間隙108の寸法が維持され、インナーリード102が
倒れたりねじれたりする変形が避けられ、インナーリー
ド102同士が接触することがない。しかも、充填材料
300を耐熱性及び絶縁性の材料とするので、温度上昇
によってもその機能が劣化せず、リード間の電気絶縁性
が確保される。
【0087】次に、本発明の第3の実施例によるリード
フレームの加工方法およびリードフレームについて、図
8により説明する。但し、本実施例においても、第1お
よび第2の実施例と同等の部材には同じ符号を付した。
【0088】本実施例では、図8(a)に示すように、
無機質粒子であるガラス球400を支持板150上に形
成される接着膜160内に多数混入しておく。また、接
着膜160をやや厚く形成しておく。そして、平板状の
押し当て治具450(図中二点鎖線で示す)により接着
膜160に金属板1を押し付け、支持板150に金属板
1を固着させる。ここで、ガラス球400は、付着した
ドロス3の最大高さ以上でしかもリード間隙108以下
の粒径を有するものとし、かつそれぞれの粒径がほぼ揃
ったものとする。
【0089】図8(a)の状態で、接着膜160に金属
板1を押し付けると、図8(b)に示すように、支持板
150と金属板1の間にガラス球400がはさみ込まれ
るような状態になり、支持板150と金属板1の間隔が
ガラス球400に支持されてその粒径程度のほぼ一定寸
法に維持されることになる。この時、ドロス3と支持板
150とが直接当接することがない。また、余分のガラ
ス球400は、接着膜160の接着剤が流動し、リード
間隙108に進入してくるのに伴ってリード間隙108
に入り込む。
【0090】さらに、ガラス球400は絶縁性を有して
いるから、インナーリード102同士及び金属板1と支
持板150との間の絶縁を確実にすることができる。ま
た、ガラス球400を構成するガラスは、ある程度の強
度を有する材料であるから、前述の金属板1の支持板1
50への押し付け、固着を簡単かつ確実に行うことがで
きる。
【0091】さらに、ガラスは、半導体チップ210に
近い熱膨脹係数を有しており、リードフレーム100を
構成する金属板1及び支持板150を42アロイ等の金
属とすれば、これらも半導体チップ210に近い熱膨脹
係数を有するようにできるから、結局、接着膜160以
外は、全て近い熱膨脹係数の材料で構成することができ
る。その結果、熱履歴によって上記各材料間に熱応力や
熱ひずみが発生することはほとんどなく、熱履歴に対し
ても信頼性の高い構造を実現することができる。
【0092】以上のような本実施例によれば、ガラス球
400を支持板150上に形成される接着膜160内に
多数混入し、しかもガラス球400をドロス3の最大高
さ以上でリード間隙108以下のほぼ揃った粒径とする
ので、支持板150と金属板1の間隔がほぼ一定寸法に
支持され、ドロス3と支持板150とが直接当接するこ
とが避けられる。
【0093】また、インナーリード102同士及び金属
板1と支持板150との間の絶縁を確実にすることがで
きる。さらに、ある程度の強度を有するガラス球400
によって、金属板1の支持板150への押し付け、固着
を簡単かつ確実に行うことができる。さらに、ガラス球
400は、半導体チップ210に近い熱膨脹係数を有す
るため、熱履歴に対しても信頼性の高い構造を実現する
ことができる。
【0094】次に、本発明の第4の実施例によるリード
フレームの加工方法およびリードフレームについて、図
9により説明する。但し、本実施例においても、第1、
第2および第3の実施例と同等の部材には同じ符号を付
した。
【0095】レーザ切断によってドロス3が形成される
現象は、不安定でばらつきの多い現象であるため、ドロ
ス3の寸法は前述の範囲、即ち高さが0.01〜0.0
3mmの範囲、付着部分における直径が0.02〜0.
05mmの範囲の中である程度ばらつく。本実施例は、
このようなドロス3の寸法、特に高さのばらつきを考慮
してさらに改良を行ったものである。
【0096】図9は、金属板1(インナーリード10
2)のドロス3が付着している部分の拡大断面図であ
る。インナーリード102のレーザ切断を終えた金属板
1に圧延加工を施し、図9(a)のような形状のドロス
3を図9(b)に示すように押しつぶす。このドロス3
を押しつぶす工程は、勿論、金属板1を支持板150上
に固着する前に行う。
【0097】この時、元の金属板1の板厚が減少するこ
とがないように、ドロス3の高さを含めた金属板1の厚
さが元の金属板1の板厚以上の厚さになるようにする。
例えば、元の金属板1の板厚が0.15mmであった場
合に、その板厚に0.02mmの寸法を加えた0.17
mmにロール間隙を設定した圧延ロール間に金属板1を
供給して圧延加工を施す。なお、0.17mmの厚さま
でプレス治具により圧縮加工を施してもよい。
【0098】これにより、ドロス3のうち高さが所定の
高さ(上記の例では0.02mm)以上のものは、その
所定の高さ以下に押しつぶされる。従って、全てのドロ
ス3の高さが所定の高さ以下となり、支持板150上に
形成すべき接着膜160の厚さをその所定の高さよりは
若干厚めの厚さまで薄くすることができる。
【0099】また、ドロス3を押しつぶすとドロス3と
金属板1の間の界面が剥がれやすくなるため、、その段
階で剥落しやすいドロス3のほとんどを簡単に金属板1
から剥落させて除去することが可能となり、支持板の固
着前までに剥落しうるドロス3を大幅に減らすことがで
きる。なお、酸洗い処理等を行うことにより、押しつぶ
されたドロス3をさらに容易に除去できる。
【0100】以上のような本実施例によれば、ドロス3
を押しつぶし、そのドロス3の高さを含めた金属板1の
厚さが元の金属板1の板厚以上の厚さになるようにする
ので、高さの高いドロス3を押しつぶして接着膜160
をある程度薄くすることができる。また、剥落しやすい
ドロス3のほとんどを簡単に金属板1から剥落させて除
去することができる。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、まず、レーザ切断を用
いてリードフレームの少なくともインナーリードの内方
先端部分を加工するので、多ピンかつ狭ピッチの部分を
容易な方法で高精度に加工することができる。これに加
え、接着剤の層を形成した支持板上に加工後の金属板を
搭載し、固着するので、ドロスの喰い込みを利用してリ
ードを支持板上にしっかりと固定することができる。ま
た、加工中のどの段階においても、剥落しやすいドロス
による不具合が発生する心配はない。その結果、後工程
でリードには変形が生じず、高い寸法精度及びリード配
列状態を保つことができ、さらに、後工程における作業
が容易になり、作業コストの削減や作業品質の向上が可
能となる。
【0102】また、接着剤を絶縁性および耐熱性を有す
るものとし、ドロスの最大高さよりも厚くするので、支
持板と金属板間およびリード同士がドロスを介して電気
的に短絡することがなくなる。さらに、温度上昇によっ
てもその機能が劣化しない。
【0103】さらに、ドロスをわざわざ除去する必要が
なく、ドロス除去のための加工工程を削除して加工コス
トを低下することが可能となる。
【0104】また、本発明では、支持板を金属とするの
で、半導体装置の放熱性が良好になって誤動作や熱劣化
が回避される。さらに、支持板の熱膨脹係数が金属板の
熱膨脹係数に近くなって熱履歴を受けても両者間に大き
な熱応力が発生することがなくなり、両者間での剥離や
金属板の破断の可能性もなくなる。
【0105】また、支持板をセラミックス、または耐熱
性を有する有機材料とするので、金属板と支持板が接触
しても、電気的短絡や絶縁抵抗の低下が起きない。
【0106】また、支持板の寸法を樹脂モールドの大き
さよりも小さくするので、支持板と樹脂モールドの界面
での剥離等の不具合が回避される。
【0107】また、本発明では、支持板への金属板の固
着後に、隣接するリード間の隙間部分に絶縁性および耐
熱性を有する充填材料を充填するので、リード間隙の寸
法が維持され、リードの変形やリード同士の接触が避け
られる。しかも、充填材料は温度上昇によってもその機
能が劣化せず、リード間の電気絶縁性が確保される。
【0108】また、本発明では、無機質粒子を接着剤の
層内に多数混入し、しかも無機質粒子をドロスの最大高
さ以上でリード間隙以下のほぼ揃った粒径とするので、
支持板と金属板の間隔がほぼ一定寸法に支持され、ドロ
スと支持板とが直接当接することが避けられる。さら
に、リード同士及び金属板と支持板との間の絶縁を確実
にすることができる。
【0109】また、本発明では、金属板を支持板上に固
着する前に、ドロスを押しつぶすので、高さの高いドロ
スを押しつぶして支持板上に形成する接着剤の層をある
程度薄くすることができ、さらに剥落しやすいドロスの
ほとんどを簡単に金属板から剥落させて除去することが
可能となる。
【0110】以上のことから、本発明によれば、ドロス
の付着による悪影響を受けることがなく、容易かつ低コ
ストにリードフレームを加工することができ、そのリー
ドフレーム用いて小形かつ高性能の半導体装置を容易か
つ安価に製造することができ、しかも製品としての半導
体装置の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるリードフレームを
示す図であって、(a)はその平面図、(b)は(a)
のインナーリード部分の断面図である。
【図2】図1のリードフレームの加工方法、及びそのリ
ードフレームを用いた半導体装置の製造工程を示すフロ
ーチャートである。
【図3】インナーリードの内方先端部分をレーザ切断す
る状況を示した断面図である。
【図4】リードフレームの素材である金属板の断面図で
あって、(a)は金属板両面にスパッタ防止膜を形成し
た図、(b)はレーザ切断後の状態を示す図、(c)は
スパッタ防止膜と共にスパッタを除去した状態を示す図
である。
【図5】図1のリードフレームを用いた半導体装置の断
面図である。
【図6】インナーリードの内方先端部分のリード間隙に
充填材料を充填する本発明の第2実施例を説明する図で
あって、(a)はインナーリード部分の断面図、(b)
は充填材料を充填しない場合に変形によって端子接合部
が倒れた状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例によるリードフレームの
加工方法、及びそのリードフレームを用いた半導体装置
の製造工程を示す図である。
【図8】無機質粒子であるガラス球を接着膜内に多数混
入する本発明の第3の実施例を説明する図であって、
(a)は金属板を支持板上の接着膜に搭載した状態を示
す断面図、(b)は接着膜に金属板を押し付けた状態を
示す断面図である。
【図9】ドロスを押しつぶす本発明の第4の実施例を説
明する図であって、(a)は金属板(インナーリード)
のドロスが付着している部分の拡大断面図、(b)はド
ロスを押しつぶした状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 金属板(リードフレームの素材) 3 ドロス 4 スパッタ 100 リードフレーム 101 ダイパッド 102 インナーリード 103 アウターリード 104 ダムバー 108 リード間隙 150 支持板 160 接着膜 200 半導体装置 210 半導体チップ 211 (半導体チップの)端子 212 ボンディングワイヤ(金線等) 220 樹脂モールド 300 充填材料 400 ガラス球(無機質粒子) 450 押し当て治具 500 レーザ光 501 集光レンズ 502 加工ノズル 503 アシストガス

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップの各端子と接続される多数
    のリードを有し、板厚が0.3mm以下で、リードピッ
    チの最小値が板厚の2倍以下で、リード間のスリット幅
    の最小値が板厚以下のリードフレームを薄い金属板から
    形成するリードフレームの加工方法において、 前記リードフレームの少なくともインナーリード内方先
    端部分をレーザ光の照射により加工する第1の工程と、 前記リードフレームの前記第1の工程での加工部分以外
    の残余部分を加工する第2の工程と、 前記第1および第2の工程の後に、絶縁性および耐熱性
    を有する接着剤の層であって、前記第1の工程で付着し
    たドロスの最大高さよりも厚い接着剤の層を形成した支
    持板上に、前記金属板における前記レーザ光の入射側と
    は反対の面を固着する第3の工程とを有することを特徴
    とするリードフレームの加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリードフレームの加工方
    法において、前記第3の工程で前記金属板が固着される
    前記支持板として、金属を用いることを特徴とするリー
    ドフレームの加工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のリードフレームの加工方
    法において、前記第3の工程で前記金属板が固着される
    前記支持板として、セラミックスを用いることを特徴と
    するリードフレームの加工方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のリードフレームの加工方
    法において、前記第3の工程で前記金属板が固着される
    前記支持板として、耐熱性を有する有機材料を用いるこ
    とを特徴とするリードフレームの加工方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のリードフレームの加工方
    法において、前記第3の工程で前記金属板が固着される
    前記支持板として、前記リードと前記半導体チップとの
    接続後に一体封止する樹脂モールドの大きさより小さい
    寸法のものを用いることを特徴とするリードフレームの
    加工方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のリードフレームの加工方
    法において、前記第3の工程における前記支持板への前
    記金属板の固着時に、前記金属板を前記接着剤の層の方
    へ押し込んで、隣接する前記リード間の隙間部分にも前
    記接着剤の一部を進入させることを特徴とするリードフ
    レームの加工方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のリードフレームの加工方
    法において、前記第3の工程における前記支持板への前
    記金属板の固着時に、前記リードフレームの少なくとも
    インナーリード内方先端部分に平板状治具を押し当てる
    ことを特徴とするリードフレームの加工方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のリードフレームの加工方
    法において、前記第3の工程における前記支持板への前
    記金属板の固着後に、隣接する前記リード間の隙間部分
    に絶縁性および耐熱性を有する充填材料を充填する第4
    の工程をさらに有することを特徴とするリードフレーム
    の加工方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のリードフレームの加工方
    法において、前記支持板上に形成される接着剤の層内
    に、前記第1の工程で付着したドロスの最大高さ以上で
    かつ隣接する前記リード間の隙間以下のほぼ揃った粒径
    を有する粒子を含む無機質粒子を多数混入することを特
    徴とするリードフレームの加工方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のリードフレームの加工
    方法において、前記第3の工程の前に、前記第1の工程
    で付着したドロスを押しつぶし、前記第1の工程で付着
    したドロスの高さを含めた前記金属板の厚さが元の前記
    金属板の板厚以上の厚さになるようにする第5の工程を
    有することを特徴とするリードフレームの加工方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のうちいずれか1項
    記載のリードフレームの加工方法によって加工されたリ
    ードフレーム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のリードフレームに半
    導体チップが搭載され、その半導体チップの各端子と前
    記インナーリードの端子接合部とが接合され、樹脂モー
    ルドにて前記半導体チップ及び前記インナーリードを含
    む部分が一体封止されていることを特徴とする樹脂モー
    ルド型の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5534093B1 (ja) * 2013-01-11 2014-06-25 大日本印刷株式会社 メタルマスクおよびメタルマスクの製造方法

Cited By (3)

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JP5534093B1 (ja) * 2013-01-11 2014-06-25 大日本印刷株式会社 メタルマスクおよびメタルマスクの製造方法
JP2014148746A (ja) * 2013-01-11 2014-08-21 Dainippon Printing Co Ltd メタルマスクおよびメタルマスクの製造方法
JP2014148758A (ja) * 2013-01-11 2014-08-21 Dainippon Printing Co Ltd メタルマスクおよびメタルマスクの製造方法

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