JPH08204087A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置

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JPH08204087A
JPH08204087A JP7013844A JP1384495A JPH08204087A JP H08204087 A JPH08204087 A JP H08204087A JP 7013844 A JP7013844 A JP 7013844A JP 1384495 A JP1384495 A JP 1384495A JP H08204087 A JPH08204087 A JP H08204087A
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JP
Japan
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semiconductor device
dam bar
manufacturing
lead
resin
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JP7013844A
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Nobuhiko Tada
信彦 多田
Kojiro Ogata
浩二郎 緒方
Yoshiyuki Uno
義幸 宇野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • ing And Chemical Polishing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体装置において、ダムバーをレーザ切断す
る際に生じる金属溶融凝固物(ドロス)を除去してアウ
ターリードを高精度に折り曲げ成形でき、しかもアウタ
ーリードの肉やせを防止できるようにする。 【構成】リードフレーム1に半導体チップ120を搭載
し、インナーリード101と半導体チップの端子とを電
気的に接続した後に樹脂2により一体的に封止する。そ
の際、リードフレーム1のダムバー4が存在する部分ま
で樹脂2をはみ出させ、その部分までをレジンばり2a
で被うようにする。その後、ダムバー4をレーザ切断
し、その時生成したドロス10を化学的処理により選択
的に除去する。次に、レジンばり2aを高圧力水の噴出
により除去し、さらにその後、アウターリードを折り曲
げ成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リードフレームに半導
体チップを搭載後に樹脂モールドにより封止した半導体
装置の製造方法に係わり、特にダムバーの切断及びアウ
ターリードの折り曲げ成形を高精度のリードフレーム形
状を維持しながら行う半導体装置の製造方法、及びその
製造方法によって製造された半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、リードフレームに半導体チップを
搭載し、リードフレームのインナーリードと半導体チッ
プの各端子を接続し、樹脂モールドにより一体的に封止
した半導体装置においては、その小型化や高性能化が要
求されており、そのためにリードフレームの加工形状も
微細かつ高精度のものが必要になってきた(以下、この
ような半導体装置を適宜樹脂モールド型の半導体装置、
または単に半導体装置という)。
【0003】上記樹脂モールド型半導体装置では、リー
ドフレームの各リード間の位置ずれを防ぐと共に、樹脂
モールドをせき止めるために、リードフレームにアウタ
ーリードを連結するダムバーが設けられている。このダ
ムバーは、樹脂モールドによる封止後に、切断除去され
る。
【0004】従来、ダムバーはパンチ等を利用して打ち
抜くこと(以下、パンチプレス法という)により切断さ
れるのが主流であった(以下、第1の従来技術いう)。
【0005】また、特開平2−301160号公報に記
載のように、レーザ光の照射によりダムバーを切断する
方式(以下、適宜レーザ切断またはレーザ加工という)
が提案されている(以下、第2の従来技術いう)。
【0006】また、ダムバーに限らず、リードフレーム
等の金属板をレーザ光によって加工し、その際に生じる
金属凝固物(ドロスやスパッタ)をエッチングにより化
学的に除去する技術が特開平6−228775号公報に
示されている(以下、第3の従来技術いう)。さらに、
この第3の従来技術では、レーザ加工前の金属板に予め
エッチング用のレジスト膜が形成され、それによって金
属板のレーザ加工すべきでない部分が腐食されることが
防がれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来技術、即ち
パンチプレス法のみでダムバーを切断する従来一般の方
式で微細な部分を切断するのには限界があり、リード本
数が多くリードピッチ間隔が狭い(狭ピッチで多ピン
の)最近の樹脂モールド型半導体装置におけるダムバー
を切断することは不可能である。
【0008】第2の従来技術、即ちレーザ加工でダムバ
ーを切断する従来技術では、リードフレームに不必要な
変形や歪みをほとんど与えずに、ばらつきの少ない微細
な加工が可能であるが、レーザ光照射によって生じるド
ロスやスパッタ(以下、適宜、金属溶融凝固物という)
を除去する対策が講じられていない。
【0009】上記金属溶融凝固物がアウターリードに付
着すると、後ほど行われるアウターリードの折り曲げ成
形時に金型とアウターリードとの間に金属溶融凝固物が
噛み込まれるなどして折り曲げ形状の寸法精度が悪くな
り、電子機器への実装後に金属溶融凝固物が剥落すると
短絡等の性能欠陥の主因ともなり易い。特に、アウター
リードの他部品(電子回路基板等)との接合面に金属溶
融凝固物が付着するとその接合時の密着性が悪化するこ
とにもなる。
【0010】第3の従来技術では、レーザ加工の際に生
じた金属溶融凝固物をエッチングにより化学的に除去す
るため、上記のようなアウターリードの折り曲げ成形を
高精度に行え、金属溶融凝固物が剥落することもないの
で短絡等も起こらず、アウターリードと他部品との密着
性も改善される。しかし、この従来技術ではエッチング
用のレジスト膜を形成してからレーザ加工するために、
次のような問題が生じる。
【0011】すなわち、エッチング用のレジスト膜は元
々耐熱性が低く、そのためレーザ光照射時の入熱によっ
て広い面積のレジスト膜が劣化してしまい、その後のエ
ッチング処理によって予想外の部分まで腐食されてしま
う。従って、微細かつ狭ピッチのダムバーの切断にこの
第3の従来技術を応用した場合には、本来残しておくべ
きアウターリードに腐食がおよんで肉やせしてしまい、
アウターリードの折り曲げ成形時においては断線の原因
にもなる。つまり、金属溶融凝固物に起因する不具合は
解消するが、腐食の過度な進行による不具合が発生する
ことになる。
【0012】本発明の目的は、ダムバーをレーザ切断す
る際に生じる金属溶融凝固物を除去してアウターリード
を高精度に折り曲げ成形することが可能であり、しかも
アウターリードの肉やせを防止することができる半導体
装置の製造方法、及びその製造方法によって製造された
半導体装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、多数のインナーリードと、そのイ
ンナーリードの外方に連続するアウターリードと、その
アウターリード相互間に設けられたダムバーとを有する
リードフレームを用い、前記リードフレームに半導体チ
ップを搭載後に樹脂モールドにより封止する半導体装置
の製造方法において、上記リードフレームに半導体チッ
プを搭載し、そのリードフレームのインナーリードと半
導体チップの端子とを電気的に接続し、上記リードフレ
ームのダムバーが存在する部分まで樹脂モールドをはみ
出させてレジンばりを形成しながら前記インナーリード
と前記半導体チップとを樹脂モールドにより一体的に封
止する第1の工程と、前記第1の工程の前後いずれかに
前記ダムバーが存在する部分を除く少なくともアウター
リードの表面に耐化学腐食性のレジスト膜を形成する第
2の工程と、前記第1の工程及び前記第2の工程の後に
レーザ光の照射によりダムバーを切断する第3の工程
と、前記第3の工程におけるレーザ光の照射で形成され
た金属溶融凝固物を化学的処理によって除去する第4の
工程と、前記第4の工程の後に前記アウターリードをガ
ルウィング状に折り曲げ成形する第5の工程とを有する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
【0014】上記のような半導体装置の製造方法におい
て、好ましくは、前記第4の工程における化学的処理の
後で、ダムバーの近傍に高圧力水を噴射して前記レジン
ばりを除去する第6の工程をさらに有する。
【0015】上記第6の工程の前には、レジンばりを、
適宜のエネルギ密度に集光したレーザ光照射により分解
することが好ましい。
【0016】また、好ましくは、前記第4の工程におけ
る化学的処理の後で、上記レジスト膜を除去し、少なく
とも前記アウターリードの表面にメッキ処理を施す。
【0017】さらに、好ましくは、前記第2の工程の前
に、少なくともアウターリードの表面にメッキ処理を施
す。
【0018】また、上記のような半導体装置の製造方法
において、好ましくは、前記第4の工程における化学的
処理の前に、少なくとも前記樹脂モールドの表面に耐水
性の被膜を被覆する。
【0019】また、上記のような半導体装置の製造方法
において、さらに好ましくは、前記第3の工程で照射さ
れるレーザ光を細長い断面形状に変換すると共にそのレ
ーザ光の照射位置におけるスポットの長手方向の寸法を
ダムバーの幅よりも十分長くなるようにし、かつ前記ス
ポットの幅をダムバーの長さよりも短くなるようにし、
そのスポットの長手方向を前記リードフレームのリード
の長手方向とほぼ一致させてダムバーを幅方向に差し渡
すようにそのレーザ光を照射する。
【0020】また、前述の目的を達成するため、本発明
によれば、上記のような半導体装置の製造方法によって
製造された半導体装置が提供される。
【0021】
【作用】リードフレームに半導体チップを搭載し、その
リードフレームのインナーリードと半導体チップの端子
とを電気的に接続した後に樹脂モールドにより一体的に
封止する際には、樹脂モールドがリードフレーム表面に
薄くはみ出して来ることが不可避である。上記のように
リードフレーム表面に薄くはみ出しその表面を被う樹脂
がレジンばりであり、従来はその発生が極力回避される
べきものであった。これに対し、本発明では上記レジン
ばりを積極的に活用する。
【0022】すなわち、本発明では、樹脂モールドによ
る一体的封止時に、リードフレームのダムバーが存在す
る部分まで樹脂モールドをはみ出させることにより、リ
ードフレームのうちのダムバーが存在する部分までをレ
ジンばりで被う。
【0023】樹脂の薄い層であるレジンばりの物理的性
質は、従来から用いられているエッチング用のレジスト
膜と比較して下記のような特徴がある。
【0024】(1)レジンばりは耐熱性が良好である
が、レジスト膜は耐熱性が劣る。
【0025】(2)レジンばりも、レジスト膜も、共に
化学的に安定で耐食性に優れている。
【0026】(3)レジンばりは硬くて丈夫であるが、
レジスト膜は柔らかく脆弱である。
【0027】(4)レジンばりの厚さは50μm程度と
比較的厚く、レジスト膜の厚さは10μm程度と比較的
薄い。
【0028】(5)レジンばりは化学的に剥離除去され
にくいが、レジスト膜は適当な溶剤等により剥離除去す
ることが容易である。
【0029】このようにレジンばりとなる樹脂は元々半
導体装置の外装部材であり、硬くて耐熱性に優れた材質
を有するため、レーザ光照射によるダムバーの切断時に
も、エッチング用レジスト膜のようにレーザ光によって
広い面積が劣化することがない。また、レジンばりとな
る樹脂は化学的にも安定で耐食性に優れているため、金
属溶融凝固物を化学的処理によって除去する際には、ダ
ムバー付近のレジスト膜の代用とすることができる。
【0030】一方、ダムバーが存在する部分を除く少な
くともアウターリードの表面には別途レジスト膜を形成
するが、このレジスト膜にレーザ光による熱影響がおよ
ぶことがなく、その劣化が避けられ上記レジンばりで被
われれないリードフレームの表面を確実に保護すること
が可能となる。
【0031】従って、ダムバーをレーザ切断後、化学的
処理によって金属溶融凝固物を除去する際には、金属溶
融凝固物のごく近傍の部分まで保護することができ、金
属溶融物だけを選択的に除去してアウターリードの肉や
せを防止することが可能となる。
【0032】上記のようなレーザ光照射によるダムバー
の切断及び化学的処理による金属溶融凝固物の除去の
後、アウターリードは最終的にガルウィング状に折り曲
げ成形される。
【0033】このアウターリード折り曲げ成形後の製品
たる半導体装置において、電子回路基板と接合される面
に対するアウターリードの折り曲げ部分底面のばらつき
はコープラナリティと呼ばれる。このコープラナリティ
は折り曲げ形状のわずかなばらつきによって生起される
ものであるが、そのばらつき、従ってコープラナリティ
を小さくすることは製品としての半導体装置の形状精度
を確保するためには非常に重要なことである。本発明で
は、金属溶融凝固物を化学的処理によって除去するた
め、高精度にアウターリードを折り曲げ成形することが
でき、従ってコープラナリティを極力小さくしかつその
状態を維持して高い形状精度の半導体装置を製造するこ
とが可能となる。
【0034】上記で述べたように、本発明ではレジンば
りを積極的に活用する。しかし、このレジンばりは、金
属溶融凝固物ほどではないにせよ、アウターリードの折
り曲げ形状の寸法精度に悪影響を与える心配がある。従
って、本発明では、化学的処理の後で、ダムバーの近傍
に高圧力水を噴射して、レジンばりを除去する。これに
より、レジンばりがアウターリードの折り曲げ形状の寸
法精度に悪影響を与えることがなくなる。また、適宜の
エネルギ密度に集光したレーザ光照射によりレジンばり
を分解しておけば上記のような高圧力水によるレジンば
り除去が容易になる。
【0035】また、化学的処理を行いかつレジスト膜を
除去後のアウターリード表面は、清浄で滑らかな状態に
仕上げられているため、その後に適宜のメッキ処理によ
って健全で均一なメッキ層を形成することが可能とな
る。これにより、電子回路基板上への半導体装置実装時
におけるアウターリードの接合性が良好となる。
【0036】また、上記のようなメッキ処理は、少なく
ともアウターリードの表面へのレジスト膜形成の前に行
っておいてもよい。この場合は、メッキ層がレジスト膜
によって保護され、化学的処理によっても劣化すること
がない。
【0037】ところで、半導体チップとインナーリード
の一体的封止時に使用される樹脂モールドは吸湿しやす
く、吸湿したままの樹脂モールドは電子回路基板への表
面実装時に行われるリフローはんだ接合を行う際に割れ
ることが多い。一方、化学的処理に用いられる液は水溶
液であるため、その化学的処理によって樹脂モールドが
吸湿することは避けられない。これに対し、本発明で
は、少なくとも樹脂モールドの表面に耐水性の被膜を被
覆することにより、上記のように樹脂が吸湿することが
避けられ、従って、リフローはんだ接合を行う際に割れ
るなどの不具合を回避することができる。
【0038】また、本発明では、レーザ光を細長い断面
形状のレーザ光に変換し、そのレーザ光の照射位置にお
けるスポットの長手方向の寸法がダムバーの幅よりも十
分長くなるようにし、かつ前記スポットの幅をダムバー
の長さよりも短くなるようにし、そのレーザ光断面、従
ってスポットを光軸まわりに適宜回転変位させてその長
手方向をリードの長手方向とほぼ一致させる。そして、
上記スポットがダムバーを幅方向に差し渡すようにす
る。これにより、一回のレーザ光の照射によりダムバー
を確実に切断することができる。
【0039】
【実施例】本発明による半導体装置の製造方法及び半導
体装置の第1の実施例について、図1から図14を参照
しながら説明する。
【0040】図1は本実施例によるアウターリード及び
ダムバーの加工状況を説明する図であり、図2は本実施
例による半導体装置の製造方法の製造工程を説明するフ
ローチャートである。まず、図2のステップS100に
おいて、例えば鋼、銅合金,42アロイ、コバール等の
金属板をレベラーにかけ、平らに矯正する。次にステッ
プS110において、その金属板を加工しリードフレー
ム(図3参照)を形成する。さらに、そのリードフレー
ムの内方先端に、半導体チップの端子との接合を容易に
するために金メッキ処理を施す。
【0041】次に、ステップS120において、上記リ
ードフレームのアウターリード3(図1参照)に耐化学
腐食性のレジスト膜を形成する。このレジスト膜はダム
バー4(図1参照)にかかることをなるべく避ける必要
があるが、少々かかることは差し支えない。
【0042】次に、ステップS130において、リード
フレーム中央の半導体チップを搭載するためのダイパッ
ド(図14参照)に接着剤を塗布し、半導体チップ(図
14参照)を搭載し、接着する。次にステップS140
において、半導体チップの各端子とリードフレームの各
リードとをワイヤボンディングにより電気的に接続す
る。
【0043】次に、ステップS150において、上記の
ように接合された半導体チップ及びリードフレームを樹
脂にて一体的に封止し、外観検査を行う。この時、図1
(a)のようにリードフレーム1のダムバー4が存在す
る部分まで樹脂2をはみ出させ、ダムバー4が存在する
部分までをレジンばり2a(リードフレーム1表面に斜
線で示す)で被うようにする。このようにレジンばり2
aを積極的にはみ出させるには、樹脂2で一体的に封止
する際の金型とリードフレーム1との間のクリアランス
を若干大きめにしておくのがよい。この時、アウターリ
ード3に形成するレジスト膜とレジンばり2aとが少々
オーバーラップする事は差し支えない。また、樹脂2は
各リードの間隙にも流出し、ダムバー4でせき止められ
てダム内レジン2bとなる。なお、図1においては、ア
ウターリードに形成するレジスト膜はごく薄いため、図
示を省略した。
【0044】上記工程まで行われた状態を図3に示す。
図3においては、リードフレーム1の中央に樹脂2によ
るモールド部分2Aが配置されており、モールド部分2
Aからはリードフレーム1のアウターリード3が四方向
に突出している。また、アウターリード3の内方のモー
ルド部分2Aに近い位置にはアウターリード3の各リー
ドを連結するダムバー4が設けられている。このダムバ
ー4は、アウターリード3の各リード間の位置ずれを防
ぐと共に、各リードの間隙から樹脂2が流出しようとす
るのをせき止める役割を果たしている。
【0045】アウターリード3の外周にはそれらアウタ
ーリード3を互いに連結する外枠部5が設けられてい
る。また、外枠部5には位置決め穴6が設けられてお
り、リードフレーム1の加工時の固定や半導体チップの
搭載時の位置決めやアウターリード3の折り曲げ成形の
際に外枠部5を固定するため等に使用される。また、厳
密に言えば、この状態は半導体装置が完成した状態では
なく中間製品と呼ぶべきであるが、簡単のため、以下の
説明では図3のような状態のものも半導体装置と呼ぶこ
ととする。
【0046】次に、ステップS160において、ダムバ
ー4をレーザ光の照射により切断する。この時使用され
るレーザ光を発生するレーザ加工装置は、従来から知ら
れている一般的なものでよい。このレーザ加工装置の光
学系の一例を図4に示す。
【0047】図4において、レーザ発振器51で発生し
たレーザ光52は、加工ヘッド53内に設けられたベン
ディングミラー54に入射し、リードフレーム1の方向
へ誘導される。そして、レーザ光52はノズル55内に
ある集光レンズ56に入射し、加工を可能にする所要の
エネルギ密度を有するように十分に集光され、ノズル5
5の先端からリードフレーム1の加工位置X(ダムバー
4)に照射される。また、ノズル55にはアシストガス
供給口57が設けられており、ノズル先端からアシスト
ガス58が上記レーザ光52を包み込むように同軸的に
噴出される。このようなレーザ加工装置においては、ま
ず、レーザ光52の発振周期やエネルギ密度、集光レン
ズ56の焦点位置、アシストガスの圧力、加工位置等の
諸条件が設定された後にダムバー4のレーザ切断が実行
される。
【0048】また、この時、細長い楕円形の断面を有す
るレーザ光を用い、図5(a)及び(b)に示すよう
に、ダムバー4上の楕円形のスポット52Aの長手方向
の寸法がダムバー4の幅よりも十分長くなるようにし、
かつスポット52Aの幅をダムバー4の長さよりも短く
なるようにし、スポット52Aの長手方向をリードの長
手方向とほぼ一致させる。そして、スポット52Aがダ
ムバー4を幅方向に差し渡すようにする。これにより、
1回または数回のレーザ光照射によってダムバー4を切
断することが可能であり、1秒当り数10箇所から数1
00箇所のダムバー4を良好に切断できる。レーザ切断
は従来のパンチプレス法に比べて加工能率が劣る可能性
があるが、上記のようにな細長い楕円形の断面を有する
レーザ光を用いれば、加工能率を従来方法程度に向上す
ることができる。さらに、スポット52Aの偏平率を調
整し、ダム内レジン2bに直接レーザ光を当ててそれを
分解除去する。
【0049】図5のような細長い楕円形の断面を有する
レーザビームは、レーザ発振器から出力された円形断面
のレーザビームを円筒面レンズに通すことにより得るこ
とができる。また、スラブ型のレーザ発振媒体から出力
される矩形断面のレーザビームを用いてもよい。
【0050】図6は、この時のレーザ切断される被加工
物(ダムバー4)の断面を概念的に示した図である。図
6において、レーザ光52は充分なエネルギ密度を供給
できるように集光レンズ56で集光されており、そのレ
ーザ光52が照射されることによってダムバー4表面部
分が溶融し、これが熱源となってこの溶融が表面から順
次深さ方向に向って進行し、やがてダムバー4が切断除
去される。勿論、レジンばり2aのレーザ光52が当た
った部分も溶融または分解する。レーザ光52は極めて
小さく集光できるので微細な加工に好適であり、多ピン
かつ狭ピッチのリードフレーム1におけるダムバー4も
正確かつ確実に切断することができる。しかも、このレ
ーザ切断は被加工物に対して非接触な切断方法であるた
め、切断中にアウターリード3等リードフレーム1の他
の部分に不必要な変形や歪みをほとんど与えず、後工程
のアウターリード3を折り曲げ成形した後においても形
状精度が維持される。
【0051】また、従来のパンチプレス法のように個々
の半導体装置に合わせた専用の金型や治具の製作は不要
であり、レーザ加工装置が1台あれば加工すべき寸法を
任意に変更でき、あらゆる半導体装置のダムバーに対応
することが可能である。さらに、高い位置決め精度を確
保しながら切断すべき位置に確実に切断用の刃物を押し
当てることも不要で、レーザ光を照射するだけで容易に
ダムバーの切断が可能である。
【0052】また、この段階では、アウターリード3の
外周は外枠部5で連結されたままであるため、アウター
リード3の面内剛性が維持され、形状精度を維持するこ
とができる。このステップS160のレーザ切断が終了
した後のアウターリード3の部分拡大図を図1(b)に
示す。
【0053】さらに、この時、ステップS150で説明
したように、リードフレーム1のダムバー4が存在する
部分までがレジンばり2aで被われている。レジンばり
2aの素材である樹脂2は元々半導体装置の外装部材で
あり、硬くて耐熱性に優れた材質である。従って、レジ
ンばり2aにおいては、上記レーザ光52の照射による
ダムバー4の切断時にも、従来のエッチング用のレジス
ト膜のようにレーザ光52によって広い面積が劣化する
ことがない。
【0054】上記のようなレーザ光照射によって発生し
た溶融金属はほとんどがアシストガスによって吹き飛ば
されリードフレーム1の裏面から落下するが、一部分の
残留した溶融金属は、アウターリード3のレジンばり2
aが熱分解によりなくなった部分の表面に付着し凝固し
て図1(b)や図6に示すような金属溶融凝固物(以
下、ドロスという)10となる。ドロス10はレーザ光
が照射された側とは反対側、即ちアウターリード3の裏
面側に多く付着する。さらに、レーザ光照射による溶融
金属がダムバー4切断後の側壁で凝固して再凝固層11
を形成する。なお、図6において、レジンばり2aが熱
分解する範囲は上述したように切断側壁近傍の狭い範囲
であり、従ってドロス10のごく近傍まで依然としてレ
ジンばり2aが存在することになる。
【0055】ドロス10は、熱加工であるレーザ加工に
特有のものであって、前述のようにアウターリード3の
折り曲げ形状の寸法精度を低下させたり、電子機器への
実装後にそれらが剥落し短絡等の性能欠陥となったり、
アウターリードの接合時における密着性が悪化し品質を
損うこととなる。特に、ドロス10の寸法(高さ、また
は幅)は0.01mm〜0.05mmであり、これが折
り曲げ成形時に金型と金型の間、またはアウターリード
と金型の間(図10参照)に噛込まれたままで成形する
と、アウターリード3が完全に折り曲げられずに曲げ形
状が不良となり、製品としての半導体装置は欠陥品とな
る(アウターリード3の折り曲げ部分底面のばらつきで
あるコープラナリティについては後述する)。さらに、
金型が変形したり破損する恐れがある。
【0056】次に、ステップS170において、レーザ
切断によって発生しアウターリード3に付着したドロス
10を化学的処理によって除去する。塩化第二鉄溶液や
塩化第二銅溶液等を用いたエッチング法や化学研磨法等
の化学的処理方法を用いた場合、処理液が侵入できる箇
所であればどのような部分でも処理を行うことができ、
ドロス10を容易に除去することが可能である。
【0057】ここで、ドロス10の化学的処理のメカニ
ズムについて説明する。但し、以下で説明するのは、塩
化第二鉄溶液や塩化第二銅溶液等に半導体装置を浸漬す
るエッチング法による化学的処理である。本発明者が調
査したところによれば、図7(a)に示すように、ドロ
ス10は、アウターリード3の裏面に全面で接合してい
るのではなく、アウターリード3裏面との接触面10a
の外周部分において、金属の酸化物(10μm〜15μ
m程度の厚さ)を介して付着しているものがほとんどで
あるということが予想される。即ち、酸素の供給が十分
なドロス10とアウターリード3との接触面10aの外
周部分に形成された酸化物12を介して両者は一種の接
合状態となっており、接触面10aの内側部分はあまり
強く密着していないとい考えられる。この酸化物12の
存在のため、ドロス10をアウターリード3より機械的
に除去することは容易ではない。但し、酸化物12と同
様の酸化物は当然ドロス表面にも層状に形成されている
と考えられる。
【0058】レーザ切断によってダムバー4が除去され
た部分の近傍にエッチング液が供給されると、ドロス1
0は表面の酸化物層から徐々に腐食され、その高さが始
め図7(a)に示すH0だったものが図7(b)に示す
1から図7(c)に示すH2へと次第に低くなる(但
し、H0>H1>H2である)。また、同時にドロス10
とアウターリード3との接触面10aの外周部分に形成
された酸化物12も腐食され、その幅が始め図7(a)
に示すL0だったものが図7(b)に示すL1から図7
(c)に示すL2へと次第に薄くなる(但し、L0>L1
>L2である)。そして、ある程度腐食が進むと、ドロ
ス10をアウターリード3に接合していた酸化物12が
除去されるため、図7(d)に示すようにドロス10は
剥落し、きれいに除去される。また、ダムバー4切断後
の側壁に形成された再凝固層11等を含む部分もエッチ
ングによって腐食され、その厚さが薄くなり、スリット
側壁が若干だれるがほとんど問題にはならない。図7に
おいては、エッチング処理が進む方向を矢印で示した。
また、図7では、簡単のため、前述のレジスト膜やレジ
ンばりのない状態を示した。
【0059】本実施例においては、エッチングを、上記
のようにして起こるドロス10の剥落が完了する時点ま
で行う。これにより、ほとんどのドロスを剥落によって
除去することができる。以下、このようなドロス10の
剥落の状況を実験により調査した結果を図8により説明
する。また、下記の実験結果は、前述のドロス10の付
着状況が図7(a)のようであると予想されたことの根
拠ともなっている。
【0060】図8は、エッチング処理時間とドロス高さ
の平均値の関係を示す図であり、図中黒塗りの丸印がド
ロス高さの平均値を表す。ここで、素材の金属板として
は、18mm角で厚さが0.15mmのSUS304ス
テンレス板を用い、実験方法としては、上記金属板にレ
ーザ切断を施し、その後2枚のテフロン板でマスキング
して45℃の塩化第2鉄溶液に浸漬し、所定のエッチン
グ処理時間(図8では2min)毎に所定の個数のドロ
スの高さを計測し、その平均値を求めた。また、レーザ
切断前に金属板にレジスト膜は被覆していない。また、
同時に金属板の板厚も計測し、その結果を図中白抜きの
丸印で示した。但し、図8では、左側の縦軸にドロス高
さの平均値H(μm)の目盛りを取ってあり、右側の縦
軸は金属板の板厚T(μm)及び金属板に付着している
ドロスの比率γ(%)の目盛りを取ってある。
【0061】図8において、Aの領域では、ドロス高さ
の平均値(以下、単にドロスの高さという)Hの減少速
度は1.5μm/minであり、金属板の板厚Tの減少
速度1.6μm/minとほぼ同じである。但し、金属
板は両面から同時に腐食され、一方ドロスは片面から腐
食されるため、実際にはドロスの表面からの腐食速度は
金属板の表面からの腐食速度の2倍であり、金属板の表
面からの腐食速度は板厚Tの減少速度1.6μm/mi
nの半分の0.8μm/minである。これは、ドロス
の方が金属板素材に比較してある程度選択的に腐食され
ることを表している。また、Bの領域では、ドロス高さ
Hの減少速度は8.3μm/minとなり、Aの領域よ
りも減少速度が著しく速くなり、さらに、Cの領域で
は、ドロス高さHの減少速度は1.3μm/minとな
り、Aの領域とほぼ同じ速度で減少している。
【0062】このような結果から、腐食の初期段階、即
ち図8のAの領域では、ドロスが表面より少しずつ腐食
されるものと考えられ、腐食が進んだ段階、即ち図8の
Bの領域では、ドロスの剥落が始まり、剥落して除去さ
れるドロスの量が次第に増加し、そのためドロス高さの
平均値が急激に減少するものと考えられ、さらに腐食が
進んだ段階、即ち図8のCの領域では、ドロスの剥落が
ほぼ完了し、残留したドロスが引き続いて表面より少し
ずつ腐食されているものと考えられる。
【0063】上記A〜Cの各領域に対応して、金属板に
付着しているドロスの比率γは図中一点鎖線で示すよう
に変化し減少すると考えられる。また、Bの領域におけ
るドロス高さHの変化を横軸まで外挿しその外挿点をD
とすると、外挿点Dが、ドロスの剥落がほぼ完了した時
点と考えられる。尚、ドロスは個々様々な寸法を有して
いるが、図8のようにその平均値をもとにドロスの挙動
を評価しても何ら差し支えない。
【0064】また、Aの領域のドロス高さHの変化と平
行な直線(図中破線で示す)を外挿点Dから引き、左側
の縦軸との交点をEとすると、この点Eはドロスの剥落
が完了するまでに表面から徐々に腐食される正味の厚さ
を表していると考えられ、アウターリード3との接触面
10aの外周部分に形成された酸化物12(図7参照)
の厚さに相当すると考えられる。即ち、10μm〜15
μm程度の酸化物層が除去されると、外周部分を酸化物
12で接合されたドロス10は、ほとんど剥落して除去
されることになる。
【0065】ここでは、図7(a)に示す接合状態のド
ロスについて述べたが、金属板との接触面の内側部分が
比較的強く密着しているドロスは、上記のように剥落に
よって除去されることはない。しかし、その数はごくわ
ずかであり、しかもエッチング処理によってある程度大
きさも小さくなるため、半導体装置の製造工程において
ほとんど障害となるようなことがなく、さらにこのよう
なドロスは金属板と強く密着しているため、剥落するこ
ともなく、その悪影響はほとんど無視できる。
【0066】本実施例では、上記のような化学的処理に
よってほとんど全てのドロス10を剥落させ除去するこ
とにより、ドロス10に起因する不具合が避けられ、ド
ロス10の影響を受けずに高精度にアウターリードを折
り曲げ成形することができる。すなわち、良好な製品品
質を得ることが可能となる。
【0067】その上、ドロス10のすぐ近くまで化学的
にも安定なレジンばり2aで被われるため、ドロス10
のごく近傍の部分までリードフレーム1の素材を保護す
ることができ、ドロス10だけを選択的に除去してアウ
ターリード3の肉やせを防止することができる。さら
に、前述のような過程によるドロス10の剥落がほぼ完
了した時点でエッチング処理を中止すれば、アウターリ
ード3の肉やせがさらに最小限に抑えられる。さらに、
エッチング処理に要する時間を大幅に短縮することがで
きる。
【0068】さらに、アウターリード3に形成したレジ
スト膜にはレーザ光52による熱影響がおよぶことがな
いため、レジスト膜が劣化せず、従って、上記エッチン
グ処理の際には確実にアウターリード3が保護される。
【0069】上記のような化学的処理が終了した後、適
当な溶剤でレジスト膜を除去し、洗浄及び乾燥を行う。
その後、図2のステップS180において、アウターリ
ード3にはんだメッキ処理を行い、その後外観検査を行
う。ステップS170の化学的処理によるドロス10の
除去を行った直後のアウターリード3表面は、ゴミやホ
コリや汚れが除去され比較的清浄で滑らかな状態に仕上
げられており、化学的にも活性な状態であるため、その
化学的処理直後に適宜のメッキ処理によって健全で均一
なメッキ層を形成することが可能となる。これにより、
電子回路基板上への半導体装置実装時におけるアウター
リードの接合性が良好となる。しかも、このメッキ処理
はアウターリード3外周の外枠部5が残ったまま、即ち
アウターリード3の面内剛性が高い状態において行われ
るため、メッキ処理に起因する変形を懸念する必要がな
い。
【0070】尚、上記メッキ用の金属としては、上記の
ようなはんだの他、金、錫、ニッケル等を用いても良い
が、耐食性があって、表面実装の際のはんだ付け時に濡
れ性を損いにくいものが良い。特に、最近では、はんだ
ブリッジが発生しにくく、耐食性も良いニッケルが用い
られることが多い。
【0071】また、メッキ処理をステップS120のア
ウターリード3へのレジスト膜形成の前に行ってもよ
い。この場合は、メッキ層がレジスト膜によって保護さ
れ、化学的処理によっても劣化することがない。
【0072】以上のようなはんだメッキに続き、ステッ
プS190において、高圧力水をアウターリード3の付
け根部分に噴射することによりレジンばり2aを除去す
る。本実施例ではレジンばり2aを積極的に活用する
が、このレジンばり2aは、ドロス10ほどではないに
せよ、アウターリード3の折り曲げ形状の寸法精度に多
少なりとも悪影響を与える心配があり、従って、その想
定される悪影響を完全に排除するために高圧力水による
レジンばり2aの除去を行う。また、先述のステップS
160におけるレーザ光照射の際に、ダムバー4の切断
とは別に適宜のエネルギ密度にレーザ光を集束或いはぼ
かしてレジンばり2aに照射し、これを分解しておいて
もよく、これによって上記高圧力水によるレジンばり2
aの除去が容易になる。
【0073】図9に、この時使用する高圧力水噴射ノズ
ル装置の一例を示す。図9において、高圧力水噴射ノズ
ル装置60はノズル取付け部61、高圧ナット62、ガ
イドノズル63、及び高圧ノズル64によって構成さ
れ、適当な水供給源によって加圧した水65をノズル取
付け部61内側の水導入部66に供給することにより、
高圧ノズル64から高圧力水67が噴射される。但し、
高圧ノズル64の近傍より一般に砥粒として使用されて
いる微粒子を高圧力水67中に混入してもよい。上記ス
テップS190が終了した後のアウターリード3の部分
拡大図を図1(c)に示す。
【0074】次に、ステップS200において、リード
フレーム1のうち、樹脂モールド2よりも外側の4つの
コーナ部分(図3において一点鎖線5aで示した部分)
をプレス加工等により切断し、続いて、アウターリード
3を所定のガルウィング状に折り曲げ成形する。
【0075】この時の折り曲げ成形の状況の断面図を図
10に示す。まず、図10(a)のように下部固定ダイ
ス71にアウターリード3の付け根部分を載せ、上部固
定ポンチ72で支持固定した後、図10(b)のように
可動ポンチ73,74を下降させることによりアウター
リード3を折り曲げる。この時、外枠部5によって連結
されたアウターリード3が樹脂モールド部2の外周の形
状を基準としてダムバー4の近傍から一体的にまとめて
折り曲げ成形される。このような折り曲げ成形を行う
と、アウターリード3が一枚板のようにふるまい、その
面内剛性が高い状態で面外方向に折り曲げられるため、
成形後の形状はどのアウターリード3もほぼ同一とな
る。また、リードフレーム1の製造時において個々のア
ウターリード3の加工形状や断面形状が少々ばらついて
いたとしても、折り曲げ成形後の形状にはほとんど影響
がない。従って、良好な折り曲げ精度を実現しやすい状
態でアウターリード3が折り曲げられ、折り曲げ成形後
の形状精度を向上することができると共に、元のリード
フレーム1におけるリードピッチの正確さも損なわれず
に維持される。上記アウターリード3の折り曲げ成形
後、洗浄及び乾燥を施す。
【0076】次に、ステップS210において、アウタ
ーリード3の外周先端を連結していた外枠部5を切断す
る。即ち、図11(a)及び(b)に示すように、リー
ドフレームの4辺にある外枠部5を切断線Cに沿って切
断することにより、アウターリード3は個々に切り離さ
れ、最終的な半導体装置の形状となる。この時、アウタ
ーリード3の折り曲げ形状精度をできるだけ損なわない
ように、アウターリード3に変形を与える心配の少ない
切断方法を用いることが好ましい。また、図12に示す
ように、予め、切断線Cに沿って切り込み5bを設けて
おけば、その切り込み5aに沿って外枠部5を容易に切
断することができる。
【0077】このステップS210の外枠部の切断が終
了した後のアウターリード3の部分拡大図を図1(d)
に示す。アウターリード3はダムバー4がかつてあった
部分が山折り部分3aとなっており、さらにその外側に
谷折り部分3bがあって、谷折り部分3bの外側の平坦
部分3cが電子回路基板上への半導体装置実装時におけ
る接合部分となる。ステップS210が終了した後に
は、ステップS220において、半導体装置の動作確認
を行い、アウターリード3の形状とその外観を検査し、
最後に包装して出荷する。
【0078】ここで、製品たる半導体装置における折り
曲げ成形後のアウターリード3の形状精度について説明
する。電子回路基板と接合される面に対するアウターリ
ード3の折り曲げ部分底面のばらつきであるコープラナ
リティは、折り曲げ形状のわずかなばらつきによって生
起されるものであるが、このコープラナリティを小さく
することは製品としての半導体装置の形状精度を確保す
るためには非常に重要なことである。例えば、0.3m
mピッチのQFP型半導体装置においては、許容される
コープラナリティは0.05mmである。即ち、コープ
ラナリティが少しでも悪く(ばらつきが大きく)なる
と、半導体装置を電子回路基板上に表面実装した場合に
接合欠陥が大幅に増加する。そのため、微細な回路パタ
ーンを有する電子回路基板では、たった1個の半導体装
置のコープラナリティが少しでも悪いと、そのために発
生した接合欠陥の補修が困難なためにその電子回路基板
及び搭載された電子部品の全てが無駄となってしまうこ
とにもなる。このように、アウターリード3は高い寸法
精度及び形状精度で加工することが難しいにもかかわら
ず、この精度の良し悪しが製品である半導体装置自体の
品質を左右する。
【0079】例えば、図13(a)に示す半導体装置1
00のB方向から見た折り曲げ成形後のアウターリード
3の端面のばらつきを比較してみる。但し、図13
(a)では、簡単のため、半導体装置100の内部構造
は省略した。図13(b)に示すように、折り曲げ成形
後の各アウターリード3に上下方向の位置ずれがなく、
アウターリード3の折り曲げ部分の底面(半導体装置1
00自体の最下面ともなっている)が全て同一平面上に
あれば、電子回路基板面上に置いた場合に、どのアウタ
ーリード3の底面と電子回路基板との間にも全く隙間が
発生しない。それ故、この状態ではアウターリード3と
電子回路基板とのはんだ付けによる表面実装は良好に行
なえる。但し、図13(a)においては、アウターリー
ド3のピッチをpで表した。
【0080】これに対し、図13(c)に示すように、
折り曲げ成形後の各アウターリード3に上下方向の位置
ずれが生じると、アウターリード3の折り曲げ部分の底
面が設計時に決められた基準面から上方向または下方向
にはずれ、電子回路基板面上に置いた場合に、アウター
リード3の底面と電子回路基板との間に隙間が発生して
しまう。この隙間が小さい時は、はんだによってある程
度その隙間が埋められることにより接合欠陥とはならな
いが、隙間が大きくなるとはんだによってその隙間を埋
めきれないため、接合欠陥が発生し、この半導体装置を
用いた電子機器は不良品となってしまうことになる。但
し、図13(c)においては、折り曲げ成形後のアウタ
ーリード3の底面のばらつき(コープラナリティ)をΔ
hで表した。
【0081】しかし、本実施例では、上記で説明したよ
うに化学的処理でドロス10を除去し、ドロス10の影
響を受けずに高精度にアウターリードを折り曲げ成形す
ることができるため、アウターリード3の折り曲げ部分
の底面ばらつきであるコープラナリティを極力小さくし
て高い形状精度の半導体装置を製造することが可能とな
る。
【0082】次に、本実施例によって製造された製品た
る半導体装置の内部構成を図14に示す。図14に示す
半導体装置100において、ダイパッド110には半導
体チップ120が搭載され、インナーリード101の先
端部分と半導体チップ120の端子とが金線等のワイヤ
130により電気的に接続され、半導体チップ120及
びインナーリード101を含む部分が樹脂2により封止
されている。また、アウターリード3は前述のように樹
脂2の外側でガルウィング状に折り曲げ成形されてい
る。但し、製品たる半導体装置100においては、ダム
バーが除去されて存在しないことは言うまでもない。
【0083】以上のような本実施例によれば、リードフ
レーム1のダムバー4が存在する部分まで樹脂2をはみ
出させ、その部分までを硬く耐熱性のあるレジンばり2
aで被うようにするので、レーザ光52照射によるダム
バー4の切断時に広い面積が劣化することがなく、ドロ
ス10のごく近傍の部分までを保護することができる。
これにより、化学的処理によってドロス10だけを選択
的に除去してアウターリード3の肉やせを防止すること
ができる。
【0084】また、レジンばり2aを形成しないアウタ
ーリード3には別にレジスト膜を形成するので、化学的
処理の際にはアウターリード3を保護することができ、
しかもそのレジスト膜にはレーザ光52による熱影響が
およばないので、確実にその機能を果たすことができ
る。
【0085】また、化学的処理によってほとんど全ての
ドロス10を剥落させ除去するので、ドロス10に起因
する不具合が避けられる。従って、ドロス10の影響を
受けずに高精度にアウターリードを折り曲げ成形してそ
のコープラナリティを極力小さくすることができ、高い
形状精度の良好な製品品質を得ることが可能となる。
【0086】さらに、化学的処理の後で、高圧力水を噴
射してレジンばり2aを除去するので、アウターリード
3の折り曲げ形状の寸法精度が悪化することが防止され
る。
【0087】さらに、レーザ光52のスポット52Aの
長手方向の寸法をダムバー4の幅よりも十分長くなるよ
うにし、かつスポット52Aの幅をダムバー4の長さよ
りも短くなるようにし、そのスポット52Aの長手方向
をリードの長手方向とほぼ一致させ、スポット52Aが
ダムバー4の幅を差し渡すようにするので、一回のレー
ザ光52の照射によりダムバー4を幅方向に切断するこ
とができ、加工能率を向上することができる。
【0088】次に、本発明による半導体装置の製造方法
の第2の実施例について、図15により説明する。
【0089】図15に断面図で示すように、本実施例で
は、図2のステップS170における化学的処理の前
に、耐水性の被膜21を被覆する。また、メッキ処理を
図2のステップS120のアウターリード3へのレジス
ト膜形成の前に行っておく。それ以外の工程は図1から
図14で説明した第1の実施例と同様である。但し、図
15(b)は図15(a)のB部の拡大図であり、リー
ドフレーム1の表面にメッキ層22が形成され、その上
から耐水性の被膜21が被覆されている状況を示す。
【0090】モールド部分2Aは吸湿しやすく、吸湿し
たままのモールド部分2Aはリフローはんだ接合を行う
際に割れることが多い。一方、化学的処理に用いられる
液(エッチング液)は水溶液であるため、その化学的処
理によってモールド部分2Aが吸湿することは避けられ
ない。そこで、モールド部分2Aが吸湿することを避け
るため、上記のような耐水性の被膜21を被覆し、モー
ルド部分2Aに水分が侵入しないようにする。図15で
は、耐水性の被膜21が半導体装置全体に渡って被覆さ
れた状態が示されているが、各リード間隙やダムバー切
断後の切断溝には耐水性の被膜21が存在しないことは
勿論である。従って、化学的処理も第1の実施例と何ら
変わりなく行うことができる。また、化学的処理による
ドロスの除去後、上記耐水性の被膜21は、洗浄工程前
に適当な溶剤等により除去すればよい。
【0091】但し、耐水性の被膜21は、アウターリー
ド3に被覆すべきレジスト膜と兼用してもよい。
【0092】一方、耐水性の被膜21を上記アウターリ
ードのレジスト膜と兼用しない場合には、モールド部分
2Aの表面のみに被覆するだけでもよい。
【0093】以上のような本実施例では、モールド部分
2Aに耐水性の被膜21が被覆されるので、モールド部
分2Aが化学的処理液や化学処理後の洗浄時等に使用さ
れる水分から保護され樹脂が吸湿することが避けられ
る。従って、リフローはんだ接合を行う際にモールド部
分2Aが割れるなどの不具合を回避することができる。
【0094】なお、以上の2つの実施例では、おもにダ
ムバーのレーザ切断後のドロスを処理することについて
説明したが、本発明によればドロスだけでなくスパッタ
も同様に処理することができる。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、リードフレームのダム
バーが存在する部分まで樹脂モールドをはみ出させて、
ダムバーのレーザ切断時に劣化の少ないレジンばりで被
うようにするので、化学的処理時に金属溶融凝固物のご
く近傍の部分までを保護することができ、金属溶融凝固
物だけを選択的に除去してアウターリードの肉やせを防
止することができる。また、レジンばりを形成しない部
分はレジスト膜によって保護され、しかもそのレジスト
膜にはレーザ光による熱影響がおよばないので、確実に
その機能を果たすことができる。
【0096】また、化学的処理によって金属溶融凝固物
を剥落させ除去するので、金属溶融凝固物に起因する不
具合が避けられる。従って、金属溶融凝固物の影響を受
けずに高精度にアウターリードを折り曲げ成形してその
コープラナリティを極力小さくすることができ、高い形
状精度の良好な製品品質を得ることが可能となる。
【0097】また、化学的処理の後で、高圧力水の噴射
によりレジンばりを除去するので、アウターリードの折
り曲げ形状の寸法精度が悪化することが防止される。
【0098】また、少なくとも樹脂モールドの表面に耐
水性の被膜を被覆するので、樹脂モールドが吸湿するこ
とが避けられ、従って、リフローはんだ接合を行う際に
割れるなどの不具合を回避することができる。
【0099】また、レーザ光のスポットの長手方向の寸
法をダムバーの幅よりも十分長くし、かつそのスポット
の幅をダムバーの長さよりも短くし、さらにスポットの
長手方向をリードの長手方向とほぼ一致させて、スポッ
トがダムバーの幅を差し渡すようにするので、一回のレ
ーザ光照射によりダムバーを幅方向に切断することがで
き、加工能率を向上することができる。
【0100】従って、本発明によれば、多ピンかつ狭ピ
ッチの高性能な半導体装置を、低コストでかつ歩留り良
く製造できるとともに、大量生産することも可能とな
る。その結果、欠陥がなく信頼性の高い電子機器を、大
量かつ安定に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるアウターリード
及びダムバーの加工状況を説明する図であり、(a)は
半導体チップ及びリードフレームを樹脂モールドにて一
体的に封止し後のアウターリードの部分拡大図、(b)
はダムバーのレーザ切断が終了した後のアウターリード
の部分拡大図、(c)は化学的処理によるドロス10の
除去および高圧力水によるレジンばり2aの除去が終了
した後のアウターリードの部分拡大図、(d)はアウタ
ーリードの折り曲げ成形および外枠部の切断が終了した
後のアウターリードの部分拡大図である。
【図2】第1の実施例による半導体装置の製造工程を説
明するフローチャートである。
【図3】半導体チップ及びリードフレームを樹脂モール
ドにて一体的に封止した状態を示す図であって、製造途
中の半導体装置の外観図である。
【図4】第1の実施例のダムバーの切断に使用されるレ
ーザ加工装置の光学系の一例を示す図である。
【図5】レーザ光によってダムバーを切断する状況を示
す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のB−
B断面図である。
【図6】レーザ切断される被加工物(ダムバー4)の断
面を概念的に示した図である。
【図7】図6のVII部の拡大図であって、(a)〜
(c)はエッチング加工によりドロスが表面の酸化物層
から徐々に腐食される状態を示す図、(d)はドロスが
剥落した状態を示す図である。
【図8】ドロスの剥落の状況を実験により調査した結果
を示す図である。
【図9】第1の実施例で使用する高圧力水噴射ノズル装
置の一例を示す図である。
【図10】アウターリードの折り曲げ成形の状況を示す
断面図であって、(a)はアウターリードを支持固定す
る準備段階、(b)は可動ポンチによってアウターリー
ドを折り曲げる段階を示す図である。
【図11】アウターリード外周の外枠部を切断する状況
を示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)の
B−B方向の断面図である。
【図12】予め、アウターリード外周の外枠部を切断す
るための切断線に沿って切り込みを設けた状況を示す図
である。
【図13】アウターリードの折り曲げ部分の底面ばらつ
きであるコープラナリティを説明する図であり、(a)
は半導体装置の断面図、(b)は(a)のB方向から見
た図であって折り曲げ成形後の各アウターリードに上下
方向の位置ずれがない場合を示す図、(c)は(a)の
B方向から見た図であって折り曲げ成形後の各アウター
リードに上下方向の位置ずれある場合を示す図である。
【図14】第1の実施例によって製造された半導体装置
の内部構成を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施例による半導体装置の製
造方法を説明する図であって、(a)は半導体装置に耐
水性の被膜を被覆した状況を示す断面図、(b)は
(a)のB部拡大図である。
【符号の説明】
1 リードフレーム 2 樹脂 2A モールド部分 2a レジンばり 2b ダム内レジン 3 アウターリード 4 ダムバー 5 外枠部 5b (切断線Cに沿った)切り込み 10 ドロス 10a (ドロス10とアウターリード3との)接触面 11 再凝固層 12 (接触面10aの外周部分に形成された)酸化物 21 耐水性の被膜 22 メッキ層 51 レーザ発振器 52 レーザ光 52A スポット 53 加工ヘッド 55 ノズル 56 集光レンズ 57 アシストガス供給口 58 アシストガス 60 高圧力水噴射ノズル装置 64 高圧ノズル 67 高圧力水 71 下部固定ダイス 72 上部固定ポンチ 73,74 可動ポンチ 100 半導体装置 101 インナーリード 110 ダイパッド 120 半導体チップ 130 ワイヤ C 外枠部5の切断線 p アウターリード3のピッチ Δh アウターリード3の底面のばらつき(コープラナ
リティ)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23F 1/16 (72)発明者 宇野 義幸 岡山県岡山市西崎一丁目9−15−3

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のインナーリードと、そのインナー
    リードの外方に連続するアウターリードと、そのアウタ
    ーリード相互間に設けられたダムバーとを有するリード
    フレームを用い、前記リードフレームに半導体チップを
    搭載後に樹脂モールドにより封止する半導体装置の製造
    方法において、 前記リードフレームに前記半導体チップを搭載し、前記
    リードフレームのインナーリードと半導体チップの端子
    とを電気的に接続し、前記リードフレームの前記ダムバ
    ーが存在する部分まで樹脂モールドをはみ出させてレジ
    ンばりを形成しながら前記インナーリードと前記半導体
    チップとを前記樹脂モールドにより一体的に封止する第
    1の工程と、 前記第1の工程の前後いずれかに、前記ダムバーが存在
    する部分を除く少なくとも前記アウターリードの表面に
    耐化学腐食性のレジスト膜を形成する第2の工程と、 前記第1の工程及び前記第2の工程の後に、レーザ光の
    照射により前記ダムバーを切断する第3の工程と、 前記第3の工程におけるレーザ光の照射で形成された金
    属溶融凝固物を、化学的処理によって除去する第4の工
    程と、 前記第4の工程の後に、前記アウターリードをガルウィ
    ング状に折り曲げ成形する第5の工程とを有することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、前記第4の工程における化学的処理の後で、前
    記ダムバーの近傍に高圧力水を噴射して前記レジンばり
    を除去する第6の工程をさらに有することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、前記第6の工程の前に、前記レジンばりを、適
    宜のエネルギ密度に集光したレーザ光照射により分解す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、前記第4の工程における化学的処理の後で、前
    記レジスト膜を除去し、少なくとも前記アウターリード
    の表面にメッキ処理を施すことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、前記第2の工程の前に、少なくとも前記アウタ
    ーリードの表面にメッキ処理を施すことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、前記第4の工程における化学的処理の前に、少
    なくとも前記樹脂モールドの表面に耐水性の被膜を被覆
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のうちいずれか1項記載
    の半導体装置の製造方法において、前記第3の工程で照
    射されるレーザ光を細長い断面形状に変換すると共にそ
    のレーザ光の照射位置におけるスポットの長手方向の寸
    法を前記ダムバーの幅よりも十分長くなるようにし、か
    つ前記スポットの幅を前記ダムバーの長さよりも短くな
    るようにし、前記スポットの長手方向を前記リードフレ
    ームのリードの長手方向とほぼ一致させて前記ダムバー
    を幅方向に差し渡すようにそのレーザ光を照射すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のうちいずれか1項記載
    の半導体装置の製造方法によって製造された半導体装
    置。
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