JP2968974B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP2968974B2 JP5725290A JP5725290A JP2968974B2 JP 2968974 B2 JP2968974 B2 JP 2968974B2 JP 5725290 A JP5725290 A JP 5725290A JP 5725290 A JP5725290 A JP 5725290A JP 2968974 B2 JP2968974 B2 JP 2968974B2
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真感光体更に詳しくは多数枚の複写に
おいても複写紙の裏汚れが発生せず、しかも安全性にも
優れたベルト状電子写真感光体に関する。
〔従来の技術〕 従来、エンドレスベルト状の感光体としては、たとえ
ば、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に、蒸着や
スパッタリング法でアルミニウム、クロム、ニッケル、
酸化インジウム、酸化錫などを蒸着させた導電性基体上
に光導電層を設けた感光体シートを超音波溶接等の方法
で溶接して形成した継目のあるベルト状感光体が一般に
知られている。
しかし、この感光体は継目の部分は感光体としての機
能を有していないため、エンドレスベルト状感光体を用
いて画像形成する場合は、この継目を避けて、画像形成
する必要がある。その為に感光体の大きさが必要以上に
大きくなり、更にベルト駆動時に継目の位置を検知し、
画像形成プロセスのタイミングをとる手段が必要であ
り、複写機やプリンターのコストアップになるといった
欠点を有する。
また、ベルトを駆動する時、ベルトの駆動方向に大き
な張力がかかり、多数枚の複写やプリントを行なうと感
光層にクラックが発生し、そのクラック部分が画像欠陥
となる不都合がある。
本発明社者等はこれらの不都合を改良すべく鋭意研究
を行い、導電性基体としてニッケル、銅、鉄、コバル
ト、ステンレス、などの金属、又は2種以上を含有する
合金からなる10μm〜数100μmの厚みのベルト状基体
の上に光導電層を設けた感光体が上記不都合を解消する
のに有効であることを見出した。
しかしながら、かかる感光体は金属、又は合金を導電
性基体としているためベルトの端面が鋭利であり、不注
意にベルト感光体を取り扱うと指や手を傷つけてしまう
という問題がある。
この問題を解決するために金属基体の端面を樹脂やゴ
ムで被覆してしまう方法も考えられるが、この場合に
は、初期画像は良好であるが、多数枚プリントするにつ
れて、次第に感光体の樹脂被覆部にトナーが付着し、そ
れが原因でプリント紙のエッヂ部が黒く汚れはじめ、更
にはプリント紙の裏面が汚れるといった問題を生じる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記従来技術の実情に鑑みなされたもので
あって、多数枚の複写やプリントにおいても裏汚れのな
い鮮明な複写画像を与えると共にその取扱いにおいても
安全性の高いベルト状電子写真感光体を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討し
た結果、金属又は2種以上の金属元素を含有する合金か
らなる導電性基体上に光導電層を設けてなるエンドレス
ベルト状感光体のベルト端部を、樹脂バインダー中に粉
末を分散した導電性被覆剤で被覆することによって、多
数枚の複写又はプリントにおいても裏汚れのない良好な
画像が得られ、かつその取扱いにおいても安全性の高い
電子写真感光体が得られることを知見し、本発明を完成
するに至った。
すなわち、本発明によれば、金属又は2種以上の金属
元素を含有する合金からなる導電性の金属製基体上に光
導電層を設けたベルト状電子写真感光体において、該感
光体の両側端部が前記金属製基体のみ又は金属製基体と
光導電層からなり、かつ該両側端部を構成する該感光体
の端面とそれに続く表面及び裏面が導電性粉体と樹脂バ
インダーからなる導電性被覆剤で被覆されていることを
特徴とするベルト状電子写真感光体が提供される。
本発明で使用するベルト端部を被覆する導電性被覆剤
は導電性粉末と樹脂バインダーからなる。
導電性粉末としては、酸化スズ、酸化インジウム、酸
化ジルコニウム、炭化チタン等の金属酸化物、アルミニ
ウム、ニッケル、銅、銀等の金属単体、導電性カーボ
ン、グラファイト等の無機化合物ガラスビース等のフィ
ラー微粉に金属メッキを施した導電性フィラ等が挙げら
れるが、特に酸化スズ、酸化インジウム、酸化ジルコニ
ウム、炭化チタン、導電性カーボンを用いることが好ま
しい。
この場合、酸化スズとしては純粋なものが使用できる
他、アンチモンをドープしたもの、酸化アンチモンとの
混合物、SnO、SnO2の混合物等も使用可能である。
酸化インジウムとしては、従来公知のものがそのまま
使用できる。
酸化ジルコニウムとしては純粋なものが使用できる
他、いわゆる部分安定化ジルコニア、安定化ジルコニア
と呼ばれる酸化イットリウム、酸化カルシウム、酸化マ
グネシウム、酸化セリウム等を2〜20重量%含有する化
合物を使用することも可能であり、またこれらの化合物
は単独あるいは2種以上の混合物として使用することも
できる。
炭化チタニウムとしては、従来公知のものがそのまま
使用可能できる。
また、導電性カーボンとしては例えば、ケッチェンブ
ラック(ライオン社製)、電化ブラック(電気化学社
製)、HS−500(旭カーボン社製)、コンダクテックス9
75(コロンビア社製)、バルカン、ブラックパール2000
(キャボット社製)などが挙げられる。
本発明に用いられる樹脂バインダーとしては、ポリス
チレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリアクリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカ
ーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹
脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポ
リビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ア
クリル樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等
の熱可塑性または熱硬化性樹脂が挙げられる。
特に好ましい樹脂バインダーは活性水素(−OH基、−
NH2基、NH基、−SH基、−COOH基等の水素)を複数個
有する化合物とイソシアネート基(−N=C=O基)を
有する化合物との反応生成物である。
活性水素を複数個有する化合物としては、たとえばポ
リビニルアセタール、フェノキシ樹脂、ポリアミド、ポ
リエステル、アルキッド樹脂、ポリアルキレングリコー
ル、ヒドロキシエチルメタクリレート基等の活性水素を
含有するアクリル系共重合体、ビニルアルコール等を含
有する酢酸ビニル系共重合体等が挙げられる。
また、イソシアネート基を含有する化合物としては、
イソシアン酸メチル、イソシアン酸エチル、イソシアン
酸プロピル、イソシアン酸ブチル、イソシアン酸フェニ
ル、イソシアン酸トリル、イソシアン酸ナフチル、イソ
シアン酸ニトロフェニル、イソシアン酸ビニル等のR−
N=C=Oで表わされる化合物、トリレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、o−トリルジ
イソシアネート、ジフェニルメチンジイソシアネート、
ナフチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
トの二量体等のO=C=N−R−N=C=Oで表わされ
るジイソシアネート化合物、トリフェニルメタントリイ
ソシアネート、トリス−(P−イソシアネートフェニ
ル)チオホスフェート等のトリイソシアネート化合物、
ジイソシアネート又は/及びトリイソシアネートが複数
個脱水縮合して生成した多官能イソシアネート化合物等
が挙げられる。
活性水素を有する化合物とイソシアネート基を有する
化合物は一般には加熱によって反応する。加熱温度は30
℃〜250℃であるが、これらの反応を制御する為に、従
来公知のアミン系、1,8−ジアザ−ビシクロ〔5,4,0〕ウ
ンデセン−7(DBU)系及び金属系の触媒を用いること
が望ましい。
このような触媒の具体例としては、たとえばテトラメ
チルブタンジアミン(TMBDA)、1,4−ジアザビシクロ
〔2,2,2〕オクタン(DABCO)、ジブチルスズジラウレー
ト(DBTDL)、オクトエ酸スズ、N−エチルモルフォリ
ン、トリエチルアミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−
1,3−ブタンジアミン、ナフテン酸コバルト、塩化第1
スズ、テトラ−n−ブチルスズ、塩化第2スズ、トリメ
チルスズヒドロキシド、ジメチルジクロロスズ、DBUの
フェノール系塩類等が挙げられる。
導電性被覆剤の導電性粉末と樹脂バインダーの使用割
合は導電性粉末/樹脂バインダーの比(重量比)で1/3
〜12/1、好ましくは1/2〜8/1である。樹脂バインダー量
が多過ぎるとコロナチャージや摩擦によって帯電され、
紙粉やトナーが付着しやすくなり、多数枚のプリントを
行うとプリント紙に汚れが発生する。また樹脂量が少な
くなると被覆層がもろくなり、導電性基体との接着性も
低下する。
また、導電性被覆剤の抵抗値は乾燥塗膜状態で1011Ω
・cm以下、好ましくは( )Ω・cm以下とするのがよ
い。導電性被覆剤の乾燥塗膜状態での抵抗値が1011Ω・
cを越えると静電荷をもった種々の荷電粒子が付着しや
すくなり、多数枚のプリントを行うことにつれて紙粉、
トナー等が付着し、プリント紙のエッヂ部が汚れるので
好ましくない。
本発明において、前記導電性被覆剤を用いてベルト状
電子写真感光体の端部を被覆するには、それ自体公知の
方法がいずれも採用でき、たとえば浸漬塗工法、スプレ
ー塗工法、刷毛塗り法、ノズル塗工法、ロール塗工法等
で被覆することができる。
また、該ベルト端部を被覆する場合の膜厚は任意に定
められるが、効果の発現性からみて10μm〜1mm程度に
しておくことが望ましい。
本発明に用いられる金属又は2種以上の金属元素を含
む合金からなる基体としては、例えば、ニッケル銅、
鉄、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金等の
10μm〜数100μmの厚みの薄板シートを溶接等の方法
でエンドレスベルト状にしたものや、電鋳法で形成され
たニッケル、コバルト、銅、鉄、Co−Ni合金、Ni−Cu合
金、Ni−Zn合金、Fe−Ni合金等のエンドレスベルト基体
が使用可能である。
光導電層は帯電可能で電荷保持性が良好で、光導電性
を示す電子写真感光体層であれば全て使用可能である
が、可撓性に優れた、有機材料を主体とした有機光導電
層は特に好ましい。
また、このような光導電層は単層型あるいは積層型の
いずれでもよいが、単層の場合はZnO、好ましくは有機
電荷発生顔料などが使用され、また機能分離型の場合は
電荷発生層及び電荷移動層で形成される。
有機電荷発生顔料は例えばシーアイピグメントブルー
25(カラーインデックスCI21180)、シーアイピグメン
トレッド41(CI21200)、シーアイアシッドレット52(C
I45100)、シーアイベーシックレッド3(CI45210)、
カルバール骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−95033号
公報に記載)、ジスチリルベンゼン骨格を有するアゾ顔
料(特開昭53−133445号公報に記載)、トリフェニルア
ミン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−132347号公報に
記載)、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料(特
開昭54−1728号公報に記載)、オキサジアゾール骨格を
有するアゾ顔料(特開昭54−12742号公報に記載)、フ
ルオレノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−22834号
公報に記載)、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料
(特開昭54−17733号公報に記載)、ジスチリルオキサ
ジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−2129号公
報に記載)、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ
顔料(特開昭54−14967号公報に記載)などのアゾ系顔
料;例えばシーアイピグメントブルー16(CI74100)な
どのフタロシアニン系顔料;例えばシーアイバッドブラ
ウン5(CI73410)、シーアイバットダイ(CI73030)な
どのインジコ系顔料;アルゴスカーレットB(バイエル
社製)インダスレンスカーレットR(バイエル社製)な
どのペリレン系顔料;スクエリック染料などが挙げられ
る。
電荷発生層形成液はこれら電荷発生顔料をTHF、シク
ロヘキサノン、ジオキサン、ジクロルエタンなどの溶媒
と共にボールミル、アトライター、サンドミルなどの方
法で粉砕分散して調製する。
電荷移動層はα−フェニルスチルベン化合物(特開昭
58−198043号)、ヒドラゾン化合物(特開昭55−46760
号)などが使用される。
単層感光体は前記電荷発生顔料と電荷移動層と成膜性
樹脂で10〜30μm程度の膜厚に設けるのが望ましい。成
膜性樹脂としてはポリエステル、ポリサルホン、ポリカ
ーボネート、ポリメタクリル酸エステル、ポリスチレン
などが挙げられる。
機能分離型感光体は前記電荷発生層上に電荷移動層を
成膜性樹脂とともに形成される。
なお、必要に応じて、感光層表面に保護層が、また導
電層と感光層との間に中間層(例えば樹脂層、白色顔料
層など)が設けられてよいことは勿論である。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説
明する。
実施例1 電鋳法で作成した厚み30μm、ベルト幅303mm、周長4
00mmのニッケルベルト(Ni含有率98%)に以下の如く感
光層を塗布しエンドレスベルト状感光体を作成した。
酸化チタン(TA−300、富士チタン工業社製) 30g アルコール可溶性共重合ナイロン 135g (固形分15.4%メタノール溶液) (CM8000:東レ社製) ポリスチレンスルホン酸ナトリウム (C6120:三洋化成社製) 4g イオン交換水 30g から成る混合物をボールミルポットに入れ10mmΦのアル
ミナボールで24時間ボールミリングした後、共重合ナイ
ロン(CM8000)を175g加えて、更に1時間ミリングし
た。このミリング液にメタノールを500gと1−ブタノー
ルを460gを加えて希釈、撹拌し中間層用塗布液を作成し
た。
この液を電鋳ニッケルベルト上にスプレー塗工法で塗
布し、150℃で20分加熱乾燥して膜厚3.5μmの中間層を
作成した。
次に、 トリスアゾ顔料 (下記化合物(A)(リコール社製) 12.5g ブチラール樹脂(XYHL:UCC社製) 2.1g シクロヘキサノン(関東化学社製) 182.5g からなる混合物をガラス製ポットと10mmΦの大きさのメ
ノウボールを用いて、48時間ボールミリングした後、シ
クロヘキサノン300gを追加して更に1時間ミリングし
た。このミリング液に更にシクロヘキサノンを添加して
固形分濃度が0.9wt%の電荷発生層塗布液を作成した。
この液を先に作成した中間層の上にスプレー法で塗布
し130℃で10分間加熱乾燥した。電荷発生層の付着量が7
80nmの波長の光に対する感光体の反射率が20%になる様
に塗布した。
電荷輸送物質(下記化合物(B))(リコー社製)7g ポリカーボネート樹脂 (CI400:帝人化成社製) 10g シリコンオイル(KF50:信越化学社製) 0.002g テトラヒドロフラン 83g シクロヘキサノン 150g の電荷輸送層塗布液を調合し、電荷発生層上にスプレー
塗工法で塗布し160℃で加熱乾燥をおこなった。電荷輸
送層の厚さは20μmであった。
つぎに、 酸化錫微粉末(三菱金属社製) 100g アルキッド樹脂液(ベッコライトM640−50、大日本イ
ンキ社製) 24g ブチロールメラミン(スーパーベッカミンG821−60,
大日本インキ社製) 13g トルエン 120g メタノール 80g を10mmΦのYTZボールとともに、硬質ガラスポットに入
れ5日間ミリングし、ベルト端部被覆用の導電性被覆剤
を作成した。
この被覆剤を上記のエンドレスベルト状感光体のベル
ト端部20mmの部分に浸漬塗工法で塗布し、130℃で1時
間乾燥硬化して、厚さ45μmの被覆層を形成した。この
ベルト感光体の裏面端部にウレタン製(幅5mm、厚さ0.8
mm、長さ398mm)の寄り止め用ガイドを両面接着タイプ
(No500、日東電工社製)を用いて貼付した。
このベルト状感光体をリコー社の電子写真方式のファ
クシミリ機(Rifax5100S)の改造機に塔載し、画像出し
テストを行ったところ、50000枚までプリント紙の裏汚
れのない良好なプリントが得られた。テスト後ベルト感
光体を観察したところ端部被覆層はトナーや紙粉の付着
もなく、ベルト端面もヒビ割れは生じていなかった。
実施例2 実施例1と同様にして電鋳ニッケルベルト上に中間
層、電荷発生層及び電荷輸送層を順次設けた。
つぎに、 アンチモン15%ドープした酸化錫粉末 80g 固形分濃度10wt%のブチラール樹脂− シロヘキサノン溶液 (積水化学社製エスレックBL−1) 300g を10mmΦのYTZボールとともに硬質ガラスポットに入れ
5日間ミリングし、次にトリレンジイソシアネートの8w
t%のメチルエチルケトン溶液125gを加えて5分間撹拌
し、ベルト端部被覆用の被覆剤を作成した。
この被覆剤で、ベルト端部を30μmに被覆した以外
は、実施例1と同様にして、寄り止め用ガイド付のベル
ト感光体を作成し、実施例1と同じテストを行ったとこ
ろ、5000枚まで裏汚れのない良好なプリントが得られ
た。
実施例3 実施例1と同様にして電鋳ニッケルベルト上に中間
層、電荷発生層及び電荷輸送層を設けた。
つぎに、9cmΦのガラスポットに10mmΦのYTZ(部分安
定化ジルコニア)ボールを溶積の1/2を入れ酸化インジ
ウム(純度99.99%)の微粉4.0gと、固形分濃度10wt%
のブチラール樹脂(セキスイ社製エスレックBL−1)の
シクロヘキサノン溶液120gを入れて5日間ミリングし、
次にトリレンジイソシアネートの8wt%のメチルエチル
ケトン溶液50gを加えて5分間振とう撹拌し、ベルト端
部被覆用の被覆剤を作成した。
この被覆剤を上記のエンドレスベルト状感光体のベル
ト両端部20mmの部分に浸漬塗工法で塗布し、130℃で1
時間乾燥硬化し、50μmの厚みの被覆層を設けた。この
ベルト感光体の裏面端部にウレタンゴム製(幅5mm、厚
さ0.8mm、長さ398mm)のベルト寄り取め用ガイドを両面
接着テープを用いて貼付した。
このベルト状感光体をリコー社製の電子写真方式のフ
ァクシミリ機(Rifax5100S)の改造機に塔載し画像出し
テストを行ったところ、5000枚までプリント紙の裏汚れ
のない良好なプリントが得られた。
実施例4 実施例3において、酸化インジウムの使用量を80gに
代えた以外は実施例3と同様にしてベルト状感光体を作
成した。
このベルト状感光体を用いて実施例1と同様のテスト
を行ったところ50000枚までプリント紙の裏汚れは発生
せず、良好なプリントが得られた。
実施例5 実施例1と同様にして電鋳ニッケルベルト上に中間
層、電荷発生層及び電荷輸送層を設けた。
つぎに、 酸化ジルコニウム微粉(純度99.99%) 100g アルキッド樹脂液 (商品名ベッコライトM−640−50) 24g ブチロールメラミン (商品名スーパーベッカミンG821−60) 13g トルエン 120g メタノール 80g を100mmφのYTZボールとともに、硬質ガラスポットに入
れ5日間ミリングし、ベルト端部被覆用の被覆剤を作成
した。
この被覆剤を上記のエンドレスベルト状感光体のベル
ト端部20mmの部分に浸漬塗工法で塗布し130℃で1時間
乾燥硬化して厚さ40μmの被覆層を形成した。このベル
ト感光体の裏面端部にウレタン製(幅5mm、厚さ0.8mm、
長さ398mm)のベルト寄り止め用ガイドを両面接着テー
プ(No500、日東電工社製)を用いて貼付した。
このベルト状感光体を電子写真方式のフォクシミリ機
(Rifax5100S)改造機に塔載し、画像出しテストを行っ
たところ50000枚までプリント紙の裏面やエッジ部にト
ナー汚れのない鮮明なプリントが得られた。
実施例6 実施例1と同様にして電鋳ニッケルベルト上に中間
層、電荷発生層及び電荷輸送層を設けた。
つぎに、 アルコール可溶性ナイロン (商品名CM800、東レ社製) 30g メタノール 200g ブタノール 70g の樹脂液と7.4wt%のCaOで部分安定化した酸化ジルコニ
ウム(純度99.5%)微粉末73gを10mmφのYTZボールとと
もに硬質ガラスポットで5日間ミリングをし、ベルト端
部被覆用の被覆剤を作成した。
この被覆剤を実施例1と同様にして作成したベルト状
感光体の端部に塗布した以外は実施例1と同様にしてベ
ルト感光体を作成した。
この様にして作成したベルト状感光体を用いて実施例
1と同様な画像出しテストを行ったところ、50000枚ま
でプリント紙の汚れもない良好なプリントが得られた。
実施例7 実施例1と同様にして電鋳ニッケルベルト上に中間
層、電荷発生層及び電荷輸送層を設けた。
つぎに、 炭化チタニウム(新日本金属社製) 100g ブチロールメラミン液 (スーパーベッカミンG821−60) 24g トルエン 120g メタノール 80g を10mmφYTZボールとともにガラスポットに入れ5日間
ミリングし、ベルト端部被覆用の被覆剤を作成した。
この被覆剤を上記のエンドレスベルト状感光体のベル
ト端部20mmの部分に浸漬塗工法で塗布し130℃で1時間
乾燥硬化して膜厚45μmの被膜層を形成した。次にこの
ベルト感光体の裏面端部にウレタン製(幅5mm、厚さ0.8
mm、長さ39.8mm)の寄り止め用ガイドを両面接着テープ
(No500、日東電工製)を用いて貼付した。
このベルト状感光体を電子写真方式のファクシミリ機
(Rifax5100S)の改造機に塔載し、画像出しテストを行
ったところ50,000枚まで、プリント紙の裏面やエッヂ部
にトナー汚れのない良好なプリントが得られた。
実施例8 実施例1と同様にして電鋳ニッケルベルト上に中間
層、電荷発生層及び電荷輸送層を設けた。
つぎに、 炭化チタニウム(新日本金属社製) 100g ポリビニルブチラール樹脂 (XYHL、UCC社製) 15g テトラヒドロフラン 200g を10mmφYTZボールとともに、硬質ガラスポットに入
れ、5日間ミリングし、ベルト被覆用の被覆剤を作成し
た。
つぎに、この被覆剤を実施例1と同様にして作成した
Ni支持体のエンドレスベルト状感光体のベルト端部20mm
の部分に浸漬塗工法で塗布し、130℃で10分間乾燥し、
膜厚30μmの被覆層を形成した。この感光体の裏面端部
に実施例1と同様にして寄り止め用のガイドを貼付し、
実施例1と同様のテストを行ったところ、50000枚まで
良好なプリントが得られた。
実施例9 実施例1と同様にして電鋳ニッケルベルト上に中間
層、電荷発生層及び電荷輸送層を順次設けた。
つぎに、 スチレン−n−ブチルメタクリレート−2ヒドロキシ
メタクリレート−メタクリル酸共重合体(0.4/0.3/0.1
モル比)のシクロヘキサノン50%液 200g 導電性カーボン (ライオン製ケッチェンブラック) 25g メチルエチルケトン 200g をボールミルで72時間粉砕分散した。これにイソシアネ
ート(住友バイエルウレタン社製、N−75、固形分75
%)20gとメチルエチルケトン100gを加え、撹拌し、端
部被覆用の導電性被覆剤を作成した。この導電性被覆剤
を、上記のエンドレスベルト状感光体のベルト端から20
mmの部分に浸漬塗工法で塗布し、130℃で30分間乾燥硬
化し、30μmの厚みの被覆層を設けた。更にベルト駆動
時のベルト寄り止めガイドを両面接着テープ(NO500、
日東電工製)を用いてベルト裏面の被覆層の上に貼付し
た。
このベルト状感光体画像出しテストを、電子写真方式
のファクシミリ機(Rifax5100S、リコー社製)の改造機
に塔載し画像出しテストを行ったところ、初期から5000
0枚までプリント紙の裏汚れのない良好な画像が得られ
た。
比較例1 実施例1の導電性被覆剤から酸化スズを除いて、比較
例1の被覆剤とした。
この被用剤を実施例1と同様なエンドレスベルト状感
光体のベルト端部から520mmの部分に塗布し、130℃で30
分間加熱乾燥し、膜厚30μmの樹脂被覆層を設けた。
このベルト感光体を実施例1と同じ機械で同様に画像
出しテストを行ったところ、初期から1000枚までは良好
なプリントが得られたが、それ以降次第にプリント紙の
エッヂ部は黒く汚れ始め、5000枚ではプリント紙の裏面
のエッヂ部にもトナー汚れが発生した。この時点で感光
体を観察したところ、エッヂ部の被覆部及び感光層にト
ナーが多量に付着し、クリーニング不良をおこしてい
た。
〔発明の効果〕
本発明の電子写真感光体はベルト端部が導電性粉末と
樹脂バインダーからなる導電性被覆剤によって被覆され
ていることから、該ベルト端部にトナーや紙粉等の付着
がなく、このため多数枚の複写又はプリントによっても
エッヂ部汚れや裏面汚れのない鮮明な画像を与える。ま
たベルト端部が被覆されているためその取扱いにおいて
も安全性の極めて高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相磯 いづみ 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 猪狩 聰 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 深貝 俊夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭50−110644(JP,A) 特開 昭50−51738(JP,A) 特開 昭58−214166(JP,A) 特開 平4−93957(JP,A) 特開 昭61−114282(JP,A) 特開 昭60−247646(JP,A) 実開 昭63−173259(JP,U) 実開 昭63−32817(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/10 G03G 21/00 350

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属又は2種以上の金属元素を含有する合
    金からなる導電性の金属製基体上に光導電層を設けたベ
    ルト状電子写真感光体において、該感光体の両側端部が
    前記金属製基体のみ又は金属製基体と光導電層からな
    り、かつ該両側端部を構成する該感光体の端面とそれに
    続く表面及び裏面が導電性粉体と樹脂バインダーからな
    る導電性被覆剤で被覆されていることを特徴とするベル
    ト状電子写真感光体。
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