JP2719141B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JP2719141B2 JP63008248A JP824888A JP2719141B2 JP 2719141 B2 JP2719141 B2 JP 2719141B2 JP 63008248 A JP63008248 A JP 63008248A JP 824888 A JP824888 A JP 824888A JP 2719141 B2 JP2719141 B2 JP 2719141B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は電子写真用感光体に関し、詳しくは、特定の
表面保護層を設けた電子写真用感光体に関する。
〔従来技術〕
電子写真用感光体としては、(a)導電性支持体上に
セレンないしセレン合金を主体とする感光層を設けたも
の、(b)酸化亜鉛、硫化カドミウムなどの無機光導電
材料をバインダー(結着樹脂)中に分散させたもの、
(c)ポリ−N−ビニルカルバゾールとトリニトロフル
オレノン、あるいは、アゾ顔料などの有機光導電材料を
用いたもの、(d)非晶質シリコンを用いたもの、等が
一般的に知られている。
現在、最も高感度な電子写真用感光体としてはSe系特
にSe−As系(As2Se3)感光体が知られているが、このも
のは実使用時に次のような問題点を有している。
i)感光体表面のSe層がむき出しになっているため、実
使用中ペーパージャム等で簡単にキズがつき耐久性に乏
しい上、コピー面に白スジが発生しやすい。
ii)複写材内の化学物質(現像剤、クリーニング部材
等)或いは使用環境中に存在する特殊な化学物質等の吸
着・汚染により地汚れ、画像流れ等の異常画像を発生す
る。
iii)同様に実使用中、転写紙、クリーニング部、現像
部等により摩擦を受けSe層が摩耗し、コピー上にSe付着
・排出されることにより公害が心配される。
iv)特にSe−As系感光体の場合、蒸着直後では表面抵抗
が十分に大きくなく、そのままでは帯電電位が不足する
場合がある。
このような欠点を解消する方法として感光体表面に保
護層を設ける技術が知られている。具体的には、感光層
の表面に有機フィルムを設ける方法、無機酸化物を設け
る方法、接着層を設けた後絶縁層を積層する方法、或い
はプラズマCVD法・光CVD法等によってa−Si層、a−S
i:N:H層、a−Si:O:H層等を積層する方法(特開昭57−1
79859号、特開昭59−58437号などの公報)が提案されて
いる。しかしながら、保護層が電子写真的に高抵抗(10
14Ω・cm以上)になると残留電位の増大、更にくり返し
時の際の残留電位の一層の蓄積等が問題となり、実用上
好ましくない。
上記欠点を補う技術として、保護層を光導電層とする
方法(USP 2901348)、保護層中に色素やルイス酸に代
表される移動材を添加する方法(特開昭53−133444号公
報)、或いは、金属や金属酸化物微粒子の添加により保
護層の抵抗を制御する方法(特開昭53−3338号公報)等
が提案されている。だが、このような場合には保護層に
よる光の吸収が生じ感光層へ到達する光量が減少するた
め、結果として、感光体の感度が低下するという問題
(所謂「フィルター効果」と称されるもの)が生じる。
また、特開昭57−30846号公報に提案されているよう
に、平均粒径0.3μm以下の金属酸化物を抵抗制御剤と
して保護層中に分散させることにより、可視光に対し実
質的に透明とする方法も知られているが、実際には粒径
0.3μm以上の粒子も多く存在するため、可視光の吸収
・散乱が生じ、感光体の感度が低下する。また、微粒子
分散系表面保護層をもつ感光体特有の問題として解像度
の低下という現象も生じやすい。
特に、表面保護層を有する感光体においては約3万枚
以上の長期コピー動作後の耐環境特性に問題がある。こ
れについての明確なメカニズムは不明であるが、表層の
表面層が複写プロセス中の種々の劣化要因のために変質
し、それが画像流れ(ボケ)を誘発すると考えられる。
このように感光体特にSe系感光体が内包する上記i)
〜iv)の問題点を副作用として伴なうことなく、全面的
に解決し得る技術は未だ完成されていないのが実情であ
る。
〔目的〕
本発明の第1の目的は、前記従来の欠点を解消し高感
度、高帯電性、高画質でなおかつ高耐久性のある(耐摩
耗性に富んだ)電子写真用感光体を提供するものであ
る。本発明の第2の目的は、耐環境性に富み、更にはト
ナーフィルミング、材料汚染等の影響を受けにくい電子
写真用感光体を提供するものである。本発明の第3の目
的は、耐溶剤性にすぐれているとともに無公害の(Se等
の排出のない)電子写真用感光体を提供するものであ
る。本発明の第4の目的は、感光体作製後に、安定化等
の特別な後処理を施す必要のない電子写真用感光体を提
供するものである。
〔構成〕
本発明は導電性支持体上に感光層、中間層及び表面保
護層を順次積層した電子写真用感光体において、前記表
面保護層が酸化スズ粒子を分散した結着樹脂層からな
り、その結着樹脂はメチルメタクリレート−2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート共重合体又はスチレン−メチ
ルメタクリレート−2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト共重合体と1分子中に2個以上のNCO基を有するイソ
シアネート化合物とを反応させた結着樹脂であり、しか
も、前記共重合体は下記(イ)の条件、前記結着樹脂は
下記(ロ)の条件 (イ)2−ヒドロキシエチルメタクリレートの含有量が
15〜45重量%であること、 (ロ)イソシアネートの添加量は、NCO基と前記共重合
体中のOH基との数の比(NCO/OH)が0.7〜1.3であるこ
と、 をそなえていることを特徴としている。
ちなみに、本発明者らは前記課題を解決するために鋭
意研究を重ねてきた結果、表面保護層用の結着樹脂とし
て特定の共重合体とイソシアネート化合物とをある量的
範囲内で反応させて得られたものが使用されることによ
って、その目的が充分達成しうることを確めた。本発明
はそれに基いてなされたものである。
以下に、本発明を添付の図面に従がいながらさらに詳
細に説明する。図面(第1図)において、1は導電性支
持体、2は感光層、3は中間層、4は表面保護層であ
る。なお、導電性支持体1と感光層2との間には、必要
に応じて下引き層が設けられていてもよい。
本発明感光体の各層の材料、組成、機能等について説
明を加えれば次のとおりである。ただし、導電性支持体
1にあっては通常、電子写真感光体で用いられる支持体
は全て使用でき、表面を処理(酸化処理、エッチング
等)したものも使用できる。即ち、導電性支持体1とし
ては、導電体そのもの、あるいは、絶縁体を導電処理し
たものが用いられ、たとえば、ステンレス、Al、Ni、F
e、Mo、Cu、Ti、Auなどの金属あるいは合金;ポリエス
テル、ポリカーボネート、ポリイミドポリアミド、ポリ
プロピレン、ガラスなどの絶縁性基体上にAl、Ag、Au、
Pb、Cuなどの金属あるいはIn2O3、SnO2などの導電材料
の薄膜を蒸着などの方法で形成したもの;導電処理した
紙;導電性高分子フィルム等が例示できる。導電性支持
体の形状は特に問わず、板状、ドラム状、エンドレスベ
ルト状などであってもよい。中でも、強度、耐熱性(蒸
着時基板温度)≧200℃)、加工性、経済性等の点でAl
合金のドラム状支持体が好適である。
感光層2としては、アモルファスシリコン系(a−Si
系)、a−Si−N系,a−Si−C系;SeあるいはSeとTe,As
などとの合金;ZnO,CdSe等の無機粒子を結着樹脂中に分
散したもの;ポリビニルカルバゾール、トリニトロフル
オレノン、チアピリリウム塩とポリカーボネートとの共
晶錯体等の有機感光材料が用いられる。この感光層は単
層体でも電荷発生層と電荷輸送層との積層体、あるいは
吸収波長域の異なる感光層の積層体等の二層以上の積層
体であってもよい。なお、感光層2の厚さは単層型では
10〜40μm好ましくは15〜20μm、積層型では電荷発生
層が500Å〜2μm、電荷輸送層が5〜50μmが適当で
ある。
中間層3は表面保護層4と感光層2との接着性を高め
るとともに、帯電電荷を表面保護層4と感光層2との中
間に止めて電荷注入による帯電電位の低下を防止するた
めの層である。このような機能を有する中間層3の材料
としては、例えばエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニリデン
樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、アクリル樹
脂、シリコン樹脂、弗素樹脂等の各種の有機高分子化合
物;トリメチルモノメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−メタアクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤;
チタンテトラブトキサイド、アルミニウムトリプロポキ
サイド、ジルコニウムテトラブトキサイド等の金属アル
コキサイド;チタンアセチルアセトネート、ジルコニウ
ムアセチルアセトネート等の金属アセチルアセトン錯体
の1種又は2種以上を組み合せることにより形成される
高分子化合物などがあげられる。中間層3の厚さは、通
常10μm以下好ましくは0.1〜1.0μm程度である。
表面保護層4については (1)耐摩耗性に富む、 (2)有効波長域での光透過性に富む、 (3)耐溶剤性に富む、及び (4)耐環境性に富む(特に高湿時に画像流れ等の問題
を生じない) 等の機能が要求される。
上記(2)に対しては結着樹脂中にSnO2微粒子を適度
に分散することにより、その目的を達成し得る。
SnO2微粒子の分散後の平均粒径としては、約0.5μm
以下好適には約0.3μm以下とすることにより、可視光
に対し実質的に透明な保護層とすることができる。
また、露光時に帯電電荷をすみやかに感光層2を通し
て導電性支持体1にまで到達させるためには、表面保護
層4の抵抗率を約109〜1013Ω・cm好ましくは約1010〜1
012Ω・cmとする必要があるが、それを満足するSnO2
散量は、表面保護層4全体の40〜80重量%望ましくは60
〜70重量%くらいである。
次に、上記(1)、(3)及び(4)に対しては、い
ろいろ検討した結果、結着樹脂として、メチルメタクリ
レート(「MMA」と略記する)−2−ヒドロキシエチル
メタクリレート(「2−HEMA」と略記する)共重合体又
はスチレン(「St」と略記する)−MMA−2−HEMA共重
合体とイソシアネート化合物とを反応させた共重合樹脂
を用いることにより、その目的をすべて達成可能である
ことが判明した。
前記共重合体が(a)MMA−2−HEMA共重合体である
場合には、2−HEMAの含有量は15〜45重量%好ましくは
25〜45重量%、更に好ましくは30〜40重量%のものが用
いられる。そして、この共重合体(a)イソシアネート
化合物とを反応させて結着樹脂を製造する際には、イソ
シアネート化合物の配合量をNCO基と共重合体(a)中
のOH基との数の比(NCO/OH)が0.7〜1.3、好ましくは0.
8〜1.3更に好ましくは1.0〜1.2となるようにするのが望
ましい。
また、前記共重合体が(b)St−MMA−2−HEMA共重
合体である場合には、2−HEMAの含有量は15〜45重量%
好ましくは25〜45重量%、更に好ましくは30〜40重量%
であり、残りのSt及びMMAはMMA/St重量比が約8/2以上と
なるものが用いられる。そして、この共重合体(b)と
イソシアネート化合物とを反応させて結着樹脂を製造す
る際には、イソシアネート化合物の配合量をNCO基と共
重合体(b)中のOH基との数の比(NCO/OH)が0.7〜1.
3、好ましくは0.8〜1.3更に好ましくは1.0〜1.2となる
ようにするのが望ましい。
こうした共重合体とイソシアネート化合物とを反応さ
せて得られた結着樹脂によれば、高湿時の画像流れ現象
が生じなくなるといった結果がもたらされる。
本発明に使用する1分子中に2個以上のNCO基を有す
るイソシアネート化合物としては、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート〔HMDI〕、リジンジイソシアネート〔LD
I〕、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート〔TMD
I〕、ダイマー酸ジイソシアネト〔DDI〕などの脂肪族ジ
イソシアネート;4,4′−メチレンビス(シクロヘキシル
イソシアネート)〔水素化MDI〕、メチルシクロヘキサ
ン−2,4−(2,6)ジイソシアネート〔水素化TDI〕、1,3
−(イソシアナートメチル)シクロヘキサン〔水素化XD
I〕などの環状脂肪族ジイソシアネート;キシリレンジ
イソシアネート〔XDI〕、メタキシリレンジイソシアネ
ート〔MXDI〕、イソホロンジイソシアネート〔IPDI〕な
どの芳香族性ジイソシアネートなどのジイソシアネート
モノマーがあげられる。
上記のイソシアネート化合物と多価アルコールとを反
応させたポリイソシアネートも使用できる。更に、目的
に応じて、変性されたポリイソシアネートを用いてもよ
い。
多価アルコールとしてトリメチロールプロパン〔TM
P〕を選択し、ジイソシアネートとしてHMDI又は水素IPD
Iを選択し、これらを反応させたポリイソシアネートも
あげられる。
同様にイソシアネート重合体があげられる。例えば、
HMDI 3モルの水1モル付加物もあげられる。
また、以下のようなウレトジオン、イソシアヌレート
なども用いることができる。
具体例として、HMDIイソシアヌレート、IPDIイソシア
ヌレートがあげられる。
また、 などのイソシアネートも例示できる。
これら結着樹脂の分子量は数平均で2,000〜200,000好
ましくは10、000〜40,000である。
表面保護層4の膜厚としては1〜30μm好ましくは3
〜6μmが適当である。なお、表面保護層4中には分散
性、接着性あるいは平滑性を向上させることを意図して
種々の添加剤が適当量加えられてもよい。
かくして製造された電子写真感光体は、乾式及び湿式
複写機に使用できるだけでなく、NIP(ノンインパクト
プリンター)にも適用可能である。
次に、実施例及び比較例を示す。ここでの部、%はと
もに重量基準である。
比較例1 Alシリンダー上に、As2Se3蒸着膜を厚さ約60μmに設
けて感光層を形成した。これを電子写真特性評価機を用
いて正帯電し露光したところ、帯電電位は650V、暗時20
秒後の帯電電位は270V、露光後30秒の帯電電位はOボル
トであった。暗減衰比(D.D)は0.415であった。
次にこの感光層上に、ジルコニウムアセチルアセトン
2部、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン1部及びn−ブタノール40部からなる混合液を塗布
後、100℃2時間乾燥して約2,000Å厚の中間層を設け
た。
一方、スチレン(st)〜メチルメタクリレート(MM
A)〜2−ヒドロキシエチルメタクリレート(2−HEM
A)の共重合体溶液と酸化スズ粒子(三菱金属社製)と
溶媒とを用意した。共重合体のモノマー構成はSt/MMA/2
−HEMA=20/75/5(重量比)であり、溶媒はトルエンと
セロソルブアセテーとメチルイソブチルケトンとの混合
溶媒を用いた。
このミルベースを 前記St/MMA/2−HEMA共重合体溶液(固形分) 120部 酸化スズ粒子 300部 混合溶媒 850部 の割合で配合し150時間ボールミル分散した。続いて、
ミルベースと希釈用樹脂液(上記共重合体樹脂、濃度約
10%)とHMDI系ポリイソシアネート(スミジュールHT、
住友バイエルウレタン社製)とを、塗布液中の酸化スズ
の粒子と樹脂固形分の割合が6:4、イソシアネート基と
水酸基の数の比が1:1になるように混合して表面保護層
形成液を調製した。これを、中間層まで積層した感光体
にデッピング塗布し、100℃で30分乾燥して前記の共重
合体とイソシアネート化合物とを反応させ約5μm厚の
表面保護層(酸化スズを含有した樹脂層)を有する比較
の電子写真用感光体を作成した。
実施例1〜21 St/MMA/2−HEMAの割合及びNCO基とOH基の数の比をか
えた以外は比較例1とまったく同様にして電子写真用感
光体を作成した。
実施例22及び23 実施例5における酸化スズの表面保護層内の含有量を
50%(実施例22)又は70%(実施例23)とした以外は実
施例5とまったく同様にして電子写真用感光体を作成し
た。
実施例24 実施例6におけるポリイソシアネートをHMDIとした以
外は実施例6とまったく同様にして電子写真用感光体を
作成した。
実施例25 実施例4におけるポリイソシアネートを水素化MDPIと
した以外は実施例4とまったく同様にして電子写真用感
光体を作成した。
実施例26〜29 実施例2におけるポリイソシアネートをXDI(実施例2
6)、IPDIのTMPアダクト体(実施例27)、HMDIのイソシ
アヌレート(実施例28)又はHMDIの水付加物(3:1)
[実施例29]とした以外は実施例2とまったく同様にし
て電子写真用感光体を作成した。
実施例30 実施例12における酸化スズの表面保護層内の含有量を
50%とした以外は実施例12とまったく同様にして電子写
真用感光体を作成した。
実施例31 実施例14における酸化スズの表面保護層内の含有量を
70%とした以外は実施例14とまったく同様にして電子写
真用感光体を作成した。
実施例32 実施例12におけるポリイソシアネートをHMDIとした以
外は実施例12とまったく同様にして電子写真用感光体を
作成した。
実施例33〜37 実施例11におけるポリイソシアネートを水素化MDPI
(実施例33)、XDI(実施例34)、IDPIのTMPアダクト体
(実施例35)、HMDIのイソシアヌレート(実施例36)又
はHMDIの水付加物(3:1)[実施例37]とした以外は実
施例11とまったく同様にして電子写真用感光体を作成し
た。
比較例2 比較例1において、共重合体のモノマー構成をSt/MMA
/2−HEMA=17/68/15(重量比)とし、NCO/OHの比を0.5
とした以外は、比較例1と同様に実施して電子写真用感
光体を作成した。
比較例3 比較例1において、共重合体のモノマー構成をSt/MMA
/2−HEMA=17/68/15(重量比)とし、NCO/OHの比を1.5
とした以外は、比較例1と同様に実施して電子写真用感
光体を作成した。
これらの電子写真用感光体ドラムをそれぞれ高速複写
機にセットし、22℃で60%RHの環境下にて3万枚の連続
複写動作をさせた後、30℃で90%RHの環境下にて再び複
写動作をさせコピーサンプルを得た。これらサンプルの
画質評価結果をまとめて表−1に示す。なお、初期画像
と長期複写動作後のコピー上の解像力を画質評価に用い
た。像流れは解像力の著しい低下として現われる。
〔効果〕 実施例の記載及び比較例との対比から明らかなよう
に、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(2−HEMA)
をモノマーとして15〜45重量%共重合させた2−HEMA〜
MMA共重合又は2−HEMA〜メチルメタクリレート(MMA)
〜スチレン(St)共重合体とイソシアネート化合物とを
反応させた結着樹脂及び酸化スズからなる無機分散型表
面保護層を形成した電子写真用感光体は、すぐれた耐久
性と耐環境性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電子写真感光体の代表的な一例の
断面図である。 1……導電性支持体、2……感光層 3……中間層、4……表面保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永目 宏 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 井手 由紀雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 小島 成人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭62−295066(JP,A) 特開 昭57−155547(JP,A) 特開 昭57−30846(JP,A) 特開 昭57−89764(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に感光層、中間層及び表面
    保護層を順次積層した感光体において、前記表面保護層
    が酸化スズ粒子を分散した結着樹脂層からなり、その結
    着樹脂はメチルメタクリレート−2−ヒドロキシエチル
    メタクリレート共重合体又はスチレン−メチルメタクリ
    レート−2−ヒドロキシエチルメタクリレート共重合体
    と1分子中に2個以上のNCO基を有するイソシアネート
    化合物とを反応させた共重合樹脂であって、前記共重合
    体における2−ヒドロキシエチルメタクリレートの含有
    量が15〜45重量%であり、かつ、前記共重合樹脂におけ
    るイソシアネート化合物は、NCO基と前記共重合体中のO
    H基との数の比(NCO/OH)が0.7〜1.3の範囲になる量で
    あることを特徴とする電子写真用感光体。
JP63008248A 1988-01-20 1988-01-20 電子写真用感光体 Expired - Lifetime JP2719141B2 (ja)

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