JP2968245B2 - 洗浄剤含浸用物品 - Google Patents

洗浄剤含浸用物品

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス等の被洗浄
面を洗浄するための洗浄剤が含浸されて用いられる洗浄
剤含浸用物品に関するものであり、更に詳しくは、含浸
された洗浄剤の放出量を制御することによって、適正量
の洗浄剤を使用の度に放出し優れた洗浄性能を発揮しな
がら、該洗浄剤の使用効率を高め、より広い面積を洗浄
可能とした洗浄剤含浸用物品に関するものである。ま
た、本発明は、上記洗浄剤含浸用物品に洗浄剤が含浸さ
れてなる洗浄剤含浸物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】洗浄剤
成分が含浸されてなる洗浄用シートとしては、例えば特
開平2−84926号公報(欧州特許出願公開第353
014号に対応)や特開平5−15481号公報に記載
のもの等が知られている。
【0003】上記公報に記載されている従来の技術につ
いて説明すると、特開平2−84926号公報には、第
1基体層と第2基体層とこれら層間に存在する固体表面
活性剤とからなる、水の存在下で汚れた表面を洗浄する
ために使用するのに適したふきとり物品が記載されてい
る。上記第1基体層と上記第2基体層との対向面には、
それぞれポリエチレンからなる不連続なコーティング層
が形成されており、該コーティング層によって上記固体
表面活性剤が上記ふきとり物品の外部へ浸出することを
遅延させている。
【0004】また、特開平5−15481号公報には、
超極細繊維や分割繊維等からなる除汚性繊維層と吸液性
繊維層とを有する清拭布に、溶剤を含有する清拭剤を含
浸させてなる平滑面クリーナーが記載されている。
【0005】しかしながら、上記従来技術は以下のよう
な問題を有していた。即ち、特開平2−84926号公
報に記載のふきとり物品は、被洗浄面に存在する水によ
って内部に保持されている上記固体表面活性剤を徐々に
溶解させながら放出させるものであるから、被洗浄面に
多量の水が存在しないと硬質表面を洗浄できない欠点を
有していた。
【0006】また、特開平5−15481号公報に記載
の平滑面クリーナーは、含浸された清拭布の徐放性が考
慮されていないので、一回の洗浄で必要量以上の清拭剤
が被洗浄面に放出されてしまい、広い面積を洗浄するこ
とが困難であるという欠点を有していた。また、このク
リーナーにおける吸液性繊維層は、レーヨン、パルプ、
綿等の親水性繊維から構成されている。
【0007】従って、本発明の目的は、洗浄剤を均一に
放出し得ると共にその使用効率を高めることができる洗
浄剤含浸用物品を提供することにある。また、本発明の
目的は、水を使うことなく広い面積を適正量の洗浄剤に
よって高性能に洗浄できる洗浄剤含浸用物品を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、特定の洗浄剤保持層および特定の洗浄剤徐放層
とを備えてなる洗浄剤含浸用物品により上記目的が達成
され得ることを知見した。
【0009】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、疎水性材料を含む洗浄剤保持層と、該洗浄剤保持層
よりも高密度の洗浄剤徐放層とを備え、該洗浄剤保持層
が該洗浄剤徐放層によって挟持されている洗浄剤含浸物
品であって、洗浄剤含浸用物品が、無荷重下において該
洗浄剤含浸用物品の重量に対して50〜5000重量%
の洗浄剤を含浸し得るものであることを特徴とする洗浄
剤含浸用物品を提供することにより、上記目的を達成し
たものである。
【0010】また、本発明は、上記洗浄剤含浸用物品に
無荷重下において該洗浄剤含浸用物品の重量に対して5
0〜5000重量%の洗浄剤が含浸されてなることを特
徴とする洗浄剤含浸物品を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の洗浄剤含浸用物品
の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。ここ
で、図1は、本発明の洗浄剤含浸用物品の一実施形態の
構造を示す概略断面図であり、図2は、本発明の洗浄剤
含浸用物品の別の実施形態の構造を示す概略断面図であ
る。
【0012】図1に示す洗浄剤含浸用物品100は、シ
ート状の形態をしており、シート状の洗浄剤保持層(以
下、単に「保持層」という)101と、該保持層101
の上下面に配設され、該保持層101を上下から挟持し
ているシート状の洗浄剤徐放層102a,102b(以
下、これらの洗浄剤徐放層を単に「徐放層」という)と
を備えたサンドイッチ構造をしている。一方、図2に示
す洗浄剤含浸用物品100も同様にシート状の形態をし
ており、シート状の保持層101と、該保持層101の
上下面に配設され、該保持層101を上下から挟持して
いる徐放層102a,102bと、該保持層101の左
右両側面部に配設され、該保持層101を左右から挟持
している徐放層102c,102dとを備えている。該
徐放層102a,102b,102c,102dは一枚
のシートから構成されており、上記保持層101を挟み
込んでいる。
【0013】上記保持層101は、大量の洗浄剤を保持
し得る作用を有するものであり、斯かる作用を発現させ
るために低密度のバルキー(高保持容量)な疎水性材料
を含んで形成されている。上記保持層は、その構成物質
のすべてが疎水性物質であることは必要とされず、上記
保持層が全体として疎水性を示す限り、一部に親水性物
質が用いられていてもよい。好ましくは、上記保持層に
おいては、その構成する物質のうち、親水性物質の重量
比が該保持層全体の重量の3割以下である。上記保持層
101を構成する材料としては、例えば疎水性繊維を主
体として形成された繊維集合体や、疎水性の可撓性多孔
質体等が挙げられる。疎水性材料を含んだ上記保持層1
01は、好ましくは該保持層全体として疎水性を有す
る。該保持層全体としての疎水性を判断する指標とし
て、以下の方法が挙げられる。
【0014】保持層の疎水性評価 前処理として保持層を、エタノール/クロロホルム(5
0/50重量部)の混合有機溶媒を用いてソックスレー
抽出し、油剤等の繊維処理剤を除去する。次に保持層を
10cm×10cmの大きさに裁断し、蒸留水またはイオン
交換水の入った容器における水面に保持層を置く。保持
層が水中に沈むまでの時間を測定し、7秒以上水面に維
持されるものを疎水性と判断する。尚、上記疎水性評価
において、保持層と徐放層とが積層されている洗浄剤含
浸用物品を評価する場合、保持層と徐放層とが完全に分
離できなくても評価は可能である。この場合、保持層の
部分で洗浄剤含浸用物品を分割し、保持層側を水面に置
いて評価する。
【0015】上記保持層が、疎水性繊維を主体として形
成された繊維集合体からなる場合、該繊維集合体として
は、湿式及び乾式不織布、織布、編布等を用いることが
でき、特に不織布を用いることが加工性及びコストの点
から好ましい。尚、本明細書において「疎水性繊維を主
体として形成された」とは、保持層が全体として疎水性
を示すことをいう。上記疎水性繊維としては、例えば、
ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポ
リオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート等の
ポリエステル系繊維、ナイロン等のポリアミド系繊維、
ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系
繊維や、これらの繊維の混合物等が挙げられる。また、
これらの物質を成分とする芯鞘型繊維やサイド−バイ−
サイド型繊維等の複合繊維を用いることもできる。ま
た、表面を疎水化処理した親水性繊維を疎水性繊維とし
て使用することも可能である。上記繊維集合体として不
織布を用いる場合、該不織布は、その製造方法に特に制
限はなく、疎水性繊維とパルプとから抄紙方式で製造さ
れる湿式不織布の他、例えば、自己接着または接着繊維
で結合させたサーマルボンド不織布(例えばエアースル
ー不織布、エアーレイド不織布、ヒートロールボンド不
織布)、繊維ウエブを接着剤で結合させたケミカルボン
ド不織布、特殊針でウエブをニードリングして交絡させ
たニードルパンチ不織布、高圧水流で繊維を絡み合わせ
たスパンレース不織布、ノーバインディングの超極細繊
維を用いたメルトブローン不織布、紡糸直結で、主に自
己接着で結合させたスパンボンド不織布、フラッシュ紡
糸不織布等の乾式不織布を用いることができる。上記不
織布の具体例としては、PP−PEの芯鞘型複合繊維か
らなるエアースルー不織布、PPからなるスパンボンド
不織布、及びそれらのエンボス加工布ならびにエアーレ
イド不織布等が挙げられる。
【0016】また、上記保持層101として、両面彫刻
凹凸ロールを用いたヒートエンボスロール加工が施さ
れ、図3(a)及び(b)に示すように、その全面に規
則的に配列された多数の凸部103及び凹部104が交
互に形成された疎水性不織布を用いることもできる。凸
部103は、略円錐台形の形状をしており、一方、凹部
104は、凸部103の形状に対応する略逆円錐台形の
形状をしている。このようなエンボスロール加工は一例
としてスチールマッチエンボス加工として知られてい
る。
【0017】一方、上記保持層が、疎水性の可撓性多孔
質体からなる場合、該多孔性物質としては、天然及び合
成ポリマー・樹脂等の可塑性発泡体(スポンジ状構造
体)等を用いることができる。必要に応じてこれらの樹
脂を疎水化処理して用いてもよい。上記樹脂としては、
セルロース系樹脂、合成樹脂及びこれらの二種以上の混
合物等が挙げられる。上記セルロース系樹脂としては、
ビスコースレーヨンやアセテート等が挙げられる。一
方、合成樹脂としては、例えば、ポリエチレンやポリプ
ロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレ
フタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン等のポリ
アミド系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリビニ
ルアルコール系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられる。
【0018】上記保持層は、洗浄剤の保持容量を高める
ために、その密度が2.5g/cm 2 荷重下で0.00
5〜0.5g/cm3 であることが好ましく、0.00
8〜0.1g/cm3 であることが更に好ましく、0.
01〜0.08g/cm3 であることが一層好ましい。
上記密度が0.005g/cm3 に満たないとバルキー
性が大きくなり過ぎて、洗浄剤の保持力が低下し、洗浄
剤の保持量が小さくなることがあり、0.5g/cm3
を超えるとバルキー性が小さく洗浄剤の保持容量が小さ
くなったり、洗浄剤の保持力が大き過ぎて、洗浄剤が上
記徐放層へ移行しにくくなることがあるので上記範囲内
とすることが好ましい。
【0019】また、上記保持層は、その坪量が5〜30
0g/m2 であることが好ましく、10〜250g/m
2 であることが更に好ましく、15〜200g/m2
あることが一層好ましい。上記坪量が5g/m2 に満た
ないと上記保持層の密度を適正な値としたときの該保持
層の厚みが小さくなり過ぎる為、洗浄剤の保持容量が小
さくなり過ぎて、十分な量の洗浄剤を含浸できなくな
り、上記坪量が300g/m2 を超えると、上記保持層
の密度を適正な値としたときの該保持層の厚みが大きく
なり過ぎて、加工性や、洗浄剤含浸用物品の使用時の操
作性が低下することがあるので上記範囲内とすることが
好ましい。
【0020】次に、上記徐放層について説明すると、該
徐放層は、上記保持層から放出された洗浄剤を、被洗浄
面に徐々に且つほとんど全て放出し得る作用を有するも
のであり、斯かる作用を発現させるために上記保持層よ
りも高密度の材料から形成されている。上記材料として
は、親水性材料、例えば親水性繊維を主体として形成さ
れた繊維集合体が挙げられる。上記徐放層は、その構成
物質のすべてが親水性物質であることは必要とされな
い。従って、該徐放層が全体として親水性を示す限り、
疎水性物質が用いられていてもよい。好ましくは、上記
徐放層においては、その構成物質のうち、疎水性物質の
重量比が該徐放層全体の重量の7割以下である。また、
「親水性繊維を主体として形成された」とは、徐放層が
親水性を示すことをいう。また、上記材料としては、繊
維径10μm以下の疎水性の極細繊維を主体として形成
された繊維集合体等も挙げられる。この場合、「疎水性
繊維を主体として形成された」とは、徐放層が全体とし
て疎水性を示すことをいい、親水性材料の重量比は該徐
放層全体の重量の3割以下であることが好ましい。
【0021】上記親水性繊維ないしは上記極細繊維を主
体として形成された繊維集合体としては、紙、湿式及び
乾式不織布、織布、編布等を用いることができ、特に紙
及び不織布を用いることが加工性及びコストの点から好
ましい。上記親水性繊維としては、セルロース系繊維、
例えば木材系パルプや綿、麻等の天然繊維、及びビスコ
ースレーヨン、テンセルやアセテート等のセルロース系
化学繊維が挙げられる。また、疎水性の合成繊維の表面
を親水化処理して親水性となした繊維を用いることもで
きる。
【0022】上記親水性繊維を主体として形成された繊
維集合体として紙を用いる場合は、パルプから抄紙方式
で製造される湿式パルプシートの他、抄紙後、バインダ
ーを用いて湿潤強度を高めた湿式バインダーシートや、
解繊・積層されたパルプ繊維をバインダーで接着し、シ
ート状に形成した乾式パルプシート等、いずれのものも
使用できる。また、上記親水性繊維を主体として形成さ
れた繊維集合体として不織布を用いる場合は、コットン
やパルプ等のセルロース繊維を単独又は混合して製造し
た様々な不織布(湿式不織布の他、サーマルボンド、ケ
ミカルボンド、ニードルパンチ、スパンレース等の乾式
不織布)を使用することができる。
【0023】一方、疎水性の極細繊維を主体として形成
された繊維集合体としては、ノーバインディングの超極
細繊維(繊維径10μm以下、特に5μm以下、とりわ
け3μm以下)を用いたメルトブローン不織布、該メル
トブローン不織布とスパンボンド不織布とを貼り合わせ
たものや、分割繊維等、様々な極細繊維の繊維集合体を
用いることができる。
【0024】上記徐放層は、上述の通り上記保持層より
も密度が高く、具体的には2.5g/cm2 荷重下で
0.01〜1.0g/cm3 であることが好ましく、
0.05〜0.5g/cm3 であることが更に好まし
く、0.1〜0.3g/cm3 であることが一層好まし
い。上記密度が0.01g/cm3 に満たないと洗浄剤
の放出量が多すぎて、洗浄剤の徐放性が十分に発揮され
ないことがあり、1.0g/cm3 を超えると洗浄剤の
放出量が少なすぎて、洗浄性能が十分に発揮されないこ
とがあるので上記範囲内とすることが好ましい。
【0025】上記徐放層と上記保持層との密度の差(前
者−後者)は、該保持層に保持した洗浄剤を効率よく徐
放層に移行させる点から0.005〜0.95g/cm
3 であることが好ましく、0.01〜0.5g/cm3
であることが更に好ましい。
【0026】また、上記徐放層はその坪量が1〜200
g/m2 であることが好ましく、5〜150g/m2
あることが更に好ましく、10〜100g/m2 である
ことが一層好ましい(一層当たり)。上記坪量が1g/
2 に満たないと上記徐放層の密度を適正な値にして
も、該徐放層の厚みが小さすぎ、洗浄剤の放出量が多く
なり過ぎて徐放性が十分に発揮されなかったり、また、
強度が小さ過ぎて、十分な加工性や操作性が得られない
ことがあり、200g/m2 を超えると洗浄剤がトラッ
プされてしまい、適正量放出されなくなることがあるの
で上記範囲内とすることが好ましい。
【0027】尚、上記徐放層102a及び102b(図
1に示す場合)並びに102a〜102d(図2に示す
場合)を構成するそれぞれの材料の種類、密度及び坪量
は、同一でもよく又は異なっていてもよい。
【0028】上記洗浄剤含浸用物品の全体の坪量は、該
洗浄剤含浸用物品が上述の含浸容量を有するような範囲
で適宜選択され、特に加工性、コスト及び操作性の点か
ら7〜700g/m2 であることが好ましく、20〜5
50g/m2 であることが更に好ましく、35〜400
g/m2 であることが一層好ましい。
【0029】上記保持層と上記徐放層との接合手段に特
に制限はなく、例えば熱融着による貼り合わせ、抄き合
わせ、接着剤による貼り合わせ、縫い合わせ、該保持層
を構成する繊維と該徐放層を構成する繊維との交絡等の
手段を挙げることができる。特に、接合手段として熱融
着による貼り合わせを用いることが加工性や耐久性等の
点から好ましい。この場合、熱融着による貼り合わせの
パターンに特に制限はなく、例えばドット状、ライン状
等が挙げられる。
【0030】本発明の洗浄剤含浸用物品に洗浄剤が含浸
されて用いられると、該洗浄剤の被洗浄面への放出量が
制御され、該被洗浄面へ該洗浄剤が均一な量で放出され
ると共に、該洗浄剤の大部分が放出される。その結果、
該洗浄剤の使用効率が極めて高くなる。以下、この使用
効率を下記式(1)で定義する「放出率」という。
【0031】
【数1】
【0032】更に詳細には、上記保持層は上記徐放層よ
りも密度が低くバルキー性が高いため大量の洗浄剤を保
持することができ、しかも疎水性であるため外圧等が加
わることによって該洗浄剤を容易に上記徐放層へ放出す
ることができる。その結果、上記洗浄剤の放出率を高め
ることができる。一方、上記徐放層は上記保持層よりも
高密度であるため、該保持層から放出された上記洗浄剤
が被洗浄面へ一度に放出されることが抑制される。即
ち、上記洗浄剤は上記被洗浄面へ一度に大量に放出され
ることがなく、徐々に放出される。特に、上記徐放層
を、親水性繊維を主体とした形成された繊維集合体又は
繊維径10μm以下の疎水性の極細繊維を主体として形
成された繊維集合体から構成することにより、繊維の極
性ないしは毛細管力の作用によって洗浄剤を吸収するこ
とが可能となるので、これによっても、洗浄剤は一度に
大量に放出されることがなく、徐々に放出される。この
ように、本発明の洗浄剤含浸用物品においては、洗浄剤
が含浸されて用いられる場合に、洗浄剤の適正な量の徐
放性と高い放出率とが両立したものとなっている。
【0033】また、本発明によれば、上記洗浄剤含浸用
物品に洗浄剤が含浸されてなる洗浄剤含浸物品、即ち、
上記保持層と上記徐放層とを備え、該保持層が該徐放層
によって挟持されており、洗浄剤が含浸されてなる洗浄
剤含浸物品が提供される。この洗浄剤含浸物品には、上
記洗浄剤含浸用物品が用いられているので、洗浄に使用
した場合に、適正な量の洗浄剤が徐々に且つ高い放出率
で放出される。
【0034】次に、上記洗浄剤含浸用物品に含浸される
洗浄剤について説明すると、該洗浄剤としては被洗浄面
の汚れを除去し得るものであればその種類に特に制限は
なく、例えば水を主成分とし、アルコールや界面活性剤
等が配合された洗浄剤等を用いることができる。
【0035】上記洗浄剤は、無荷重下において上記洗浄
剤含浸用物品の重量に対して50〜5000重量%含浸
れ、100〜3000重量%含浸されることが好まし
く、200〜2000重量%含浸されることが一層好ま
しい。該洗浄剤の含浸量が50重量%に満たないと必要
量以下の洗浄剤しか被洗浄面に施用できない。5000
重量%を超えると必要量以上の洗浄剤が被洗浄面に施用
されてしまう。ここで、上記洗浄剤の含浸量とは、洗浄
剤を上記洗浄剤含浸用物品に含浸させてそのままの状態
またはマングル処理等で過剰の洗浄剤を除去した後、該
洗浄剤含浸用物品の重量に対して無荷重下で測定された
洗浄剤の含浸重量のことである。尚、上記洗浄剤含浸用
物品は、無荷重下において洗浄剤を上記の好ましい含浸
量の範囲で含浸し得るものである。
【0036】ガラス等の被洗浄面を十分に洗浄するため
には、上記洗浄剤は、固体研磨粒子を含有することが好
ましい。また、被洗浄面の保護膜形成成分を含有するこ
とも好ましい。特に、上記洗浄剤は固体研磨粒子および
被洗浄面の保護膜形成成分を含有することが一層好まし
い(以下、この洗浄剤を「洗浄剤A」という)。洗浄性
に優れている上記の好ましい洗浄剤の性能を十分に発揮
させるためには、該洗浄剤を上記洗浄剤含浸用物品に含
浸させて使用することが効果的である。以下、斯かる洗
浄剤Aについて説明する。
【0037】上記洗浄剤Aに含有される上記固体研磨粒
子としては、被洗浄面の汚れ成分を研磨・除去し得るも
のが用いられ、更に詳しくは、該固体研磨粒子としては
被洗浄面の汚れ成分と混ざり合って該汚れ成分を該被洗
浄面から粉状に浮き上がらせる作用を有するものが用い
られる。該固体研磨粒子は、好ましくは高分子ポリマー
からなる有機粒子、及び/又は無機粒子からなり、単独
で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。上
記有機粒子及び無機粒子として好ましいものとしては、
例えば下記の(1)〜(5)のものが挙げられる。
【0038】(1)アルキルアクリレート、メタクリレ
ート、スチレン、エチレン及びプロピレン等のエチレン
性不飽和モノマーを含むモノマー類を重合して得られる
ポリマー。 (2)高重合度ポリジメチルシロキサン(シリコーンゴ
ム)。 (3)ポリエステル、ナイロン、ポリカーボネート、ポ
リアセタール、ウレタン等の樹脂。 (4)メチルトリアルコキシシラン又はその部分加水分
解・縮合物をアンモニア又はアミン類の水溶液中で加水
分解・縮合して得られるポリオルガノシルセスキオキサ
ン(シリコーンレジン)。 (5)シリカ又は多孔質シリカ、ソーダ石灰ガラス粉
末、珪藻土、カオリナイト、モンモリロナイト、ヘクト
ライト、ベントナイト等の水不溶性無機物。特に好まし
く用いられる固体研磨粒子は、上記(2)及び(4)に
含まれるものである。
【0039】上記固体研磨粒子は、洗浄剤の拭き伸ばし
性、汚れ成分との混和性、汚れ成分との剥離性及び洗浄
剤含浸物品使用時の拭き易さの点から、一次粒子の平均
粒子径が好ましくは0.01〜100μm、更に好まし
くは0.1〜100μm、一層好ましくは1〜10μm
である。尚、該平均粒子径はレーザー回折/散乱式粒度
分布測定装置(LA910:堀場製作所製)により測定
された値である。また、上記固体研磨粒子は、一般的な
硬質表面でのきず付け防止の点から、鉛筆硬度が6B〜
9Hであることが好ましく、H〜8Hであることが更に
好ましい。
【0040】上記固体研磨粒子は、上記洗浄剤A中に好
ましくは0.1〜30重量%、更に好ましくは1〜10
重量%、一層好ましくは2〜5重量%含有される。該固
体研磨粒子の含有量が0.1重量%に満たないと十分な
洗浄性能が得られないことがあり、30重量%を超える
と乾拭き時の拭き取り性が悪くなり被洗浄面に残ってし
まうことがあるので上記範囲内とすることが好ましい。
【0041】上記洗浄剤Aに含有される上記保護膜形成
成分としては、洗浄剤含浸物品使用後の被洗浄面に被膜
(保護膜)の形成が可能なものが用いられ、そのような
保護膜形成成分の好ましいものの例としてポリオルガノ
シロキサンが挙げられる。ポリオルガノシロキサンの具
体例としては、ジメチルポリシロキサン、メチルハイド
ロジェンポリシロキサン、メチルフェニルシリコーンオ
イル等のシリコーンオイル、フッ化変性シリコーンオイ
ル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコ
ーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル、アルキ
ル変性シリコーンオイル等の有機変性シリコーンオイル
等がある。該保護膜形成成分は、該被洗浄面に被膜(保
護膜)を形成し、該被洗浄面の防汚性を高める作用を有
する。特に好ましくは、該保護膜形成成分として、乾拭
き後の該被洗浄面の静摩擦係数が1.0以下、特に0.
5以下となるものを用いる。これらの保護膜形成成分は
単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができ
る。上記保護膜形成成分は、上記洗浄剤A中に好ましく
は0.01〜20重量%、更に好ましくは0.1〜5重
量%、一層好ましくは0.1〜1重量%含有される。該
保護膜形成成分の含有量が0.01重量%に満たないと
洗浄剤含浸物品の使用時に被洗浄面に十分な保護膜が形
成されず、十分な防汚性が発現しないことがあり、20
重量%を超えると過剰の保護膜形成成分が被洗浄面に残
りギラつきが生じることがあるので上記範囲内とするこ
とが好ましい。
【0042】上記洗浄剤Aは、被洗浄面への拭き伸ばし
性、ハンドリング性及び洗浄剤含浸用物品への含浸性の
点から、好ましくは水を媒体とするものである。この場
合、水は、上記洗浄剤中に好ましくは50〜98.9重
量%含有され、更に好ましくは65〜95重量%含有さ
れる。水の含有量が50重量%に満たないと上記固体研
磨粒子及び上記保護膜形成成分を被洗浄面に均一に施用
できないことがあり、98.9重量%を超えると洗浄に
十分な量の上記固体研磨粒子及び上記保護膜形成成分を
被洗浄面に施用することができないことがあるので上記
範囲内とすることが好ましい。
【0043】上記洗浄剤Aは、上述の成分に加えて必要
に応じ他の成分を含有していてもよい。該他の成分の配
合量は上記洗浄剤全体が100重量%となるように適宜
選択される。該他の成分としては、例えば、洗浄性を更
に高めるための界面活性剤やアルカリ剤、潤滑性を高め
るための潤滑剤、上記洗浄剤A中における各成分の分散
性を高めるための分散剤(例えば、キサンタンガム等の
増粘性多糖類)、上記洗浄剤Aの防黴のための防黴剤、
色素(染料、顔料等)及び香料等が挙げられる。
【0044】特に、上記洗浄剤Aは、一種又は二種以上
の有機溶剤を含有することが油性汚れに対する洗浄性
能、及び拭き伸ばし性と拭き取り性の点から好ましい。
該有機溶剤としては、例えばn−パラフィン、ケロシ
ン、石油ベンジン、キシレン、n−ヘキサン、シクロヘ
キサン等を用いることができる。
【0045】上記有機溶剤は、上記洗浄剤A中に好まし
くは0.05〜60重量%、更に好ましくは0.5〜3
0重量%、一層好ましくは0.5〜10重量%含有され
る。含有量が0.05重量%に満たないと油性汚れに対
する十分な洗浄性が発現せず、60重量%を超えると、
有機溶剤を安定的に配合できなかったり、過剰の有機溶
剤が被洗浄面に残り洗浄直後にギラつきが生じることが
あるので上記範囲内とすることが好ましい。
【0046】上記洗浄剤Aは、その乾燥性を高めるため
に乾燥促進剤(例えば、エタノール等)を含有している
ことも好ましい。該乾燥促進剤は上記洗浄剤中に0.2
〜30重量%含有されることが好ましく、5〜30重量
%含有されることが更に好ましく、5〜25重量%含有
されることが更に一層好ましい。含有量が0.2重量%
に満たないと十分な乾燥促進性が発現せず、30重量%
を超えると添加量に見合った乾燥促進性が得られず不経
済であるので上記範囲内とすることが好ましい。該乾燥
促進剤としては、上述のエタノールのほか、イソプロパ
ノール、プロパノール、ブタノール、メタノールや、こ
れらの一種又は二種以上とエタノールとの混合物等が好
ましく用いられる。
【0047】上記洗浄剤Aが上記洗浄剤含浸用物品に含
浸されてなる洗浄剤含浸物品は、特に、硬質表面の洗浄
に効果的である。即ち、該洗浄剤含浸物品を、ガラス、
自動車のボディ、自動車の内装、鏡、タイル、バスタ
ブ、シンク、食器棚等の家具、及び家電製品等の硬質表
面の洗浄に用いた場合には、乾拭き後に該硬質表面に拭
きむらが残らないので、二度拭き等の手間を省くことが
できる。
【0048】上記洗浄剤Aが上記洗浄剤含浸用物品に含
浸されてなる洗浄剤含浸物品は、使用時の動摩擦係数が
小さく、被洗浄面を軽く拭くことができる。また、該洗
浄剤含浸物品によって被洗浄面の汚れを浮きあがらせた
後に拭き取り用シート(乾拭き用シート)により乾拭き
する際の動摩擦係数も小さくなり、該被洗浄面を軽く乾
拭きすることができる。従って、広い面積の汚れも容易
に拭き取ることができる。上記拭き取り用シートにより
乾拭きする際の動摩擦係数は、好ましくは1以下であ
り、更に好ましくは0.5以下であり、一層好ましくは
0.4以下である。また、上記拭き取り用シートとして
は、例えば上記洗浄剤含浸用物品を構成する材料と同様
のもの等を用いることができる。
【0049】また、上記のように汚れが拭き取られて洗
浄された被洗浄面(即ち、乾拭き後の被洗浄面)の静摩
擦係数は、上記保護膜形成成分によって極めて小さくな
る。その値は、好ましくは1.0以下であり、更に好ま
しくは0.5以下である。その結果、洗浄された被洗浄
面を必要に応じて、拭き取り用シート等によって再度拭
き取る際の動摩擦係数が小さくなり、被洗浄面を一層軽
く拭き取ることが可能となる。
【0050】特に、フラットで且つ透明なソーダ石灰板
ガラスの被洗浄面(即ち、硬質表面)に、上記洗浄剤含
浸用物品を用いて上記洗浄剤Aを施用し、次いで該被洗
浄面上の汚れ成分及び該洗浄剤を拭き取り用シートで拭
き取った後の該被洗浄面の静摩擦係数が1.0以下であ
ることが好ましい。
【0051】上記動摩擦係数及び静摩擦係数の値をかか
る好ましい範囲内とするためには、例えば、上記洗浄剤
A中における上記固体研磨粒子および上記保護膜形成成
分ならびに必要に応じて他の上記各成分の種類や濃度、
及び該洗浄剤の含浸量を調整すればよい。尚、動摩擦係
数及び静摩擦係数の測定方法の詳細については、後述す
る実施例において詳述する。
【0052】更に、上記洗浄剤Aが上記洗浄剤含浸用物
品に含浸されてなる洗浄剤含浸物品及び/又は拭き取り
用シートを、清掃具におけるヘッド部に装着させれば、
通常拭き取りが困難な高所にある被洗浄面も容易に洗浄
することができる。例えば、上記清掃具は、上記洗浄剤
含浸物品(特にシート状物品)が装着可能である平坦な
ヘッド部、及び該ヘッド部と自在継手を介して連結した
棒状の柄から構成されており、上記洗浄剤含浸物品は、
該ヘッド部に設けられた、放射状のスリットを形成する
可撓性の複数の片部によって固定されるようになされて
いる。
【0053】次に、洗浄剤が上記洗浄剤含浸用物品に含
浸されてなる洗浄剤含浸物品を用いた洗浄方法につい
て、洗浄剤として上記洗浄剤Aを用い、該洗浄剤Aが図
1に示す洗浄剤含浸用物品に含浸された洗浄剤含浸シー
トによって硬質の被洗浄面(ここではガラス表面)を洗
浄する場合を例にとり図4を参照して説明する。ここ
で、図4は、本発明の一実施形態としての洗浄剤含浸シ
ートを用いたガラス表面の洗浄方法を表す模式図であ
る。上記洗浄方法においては、ガラスの表面を、多量の
水及び含浸させた洗浄剤A以外の洗浄剤等の液体を用い
ずに上記洗浄剤含浸シート単独で洗浄できることが最大
の特徴である。即ち、ガラスの洗浄に際しては、図4
(a)に示すように、ガラス20の被洗浄面21を上記
洗浄剤含浸シート10で直接拭き、含浸されている上記
洗浄剤Aを該被洗浄面に施用(塗布)する。これによ
り、図4(b)に示すように、該被洗浄面21に存在す
る汚れ成分22が上記洗浄剤A中の上記固体研磨粒子2
3と混ざり合って浮き上がり、該被洗浄面21上に粉状
に遊離してくる。また図には示していないが、油状汚れ
は、必要に応じて配合された洗浄剤A中のn−パラフィ
ン等の有機溶剤と混ざり合って浮き上がり、該被洗浄面
21上に遊離してくる。これと共に、上記洗浄剤A中の
上記保護膜形成成分24が被洗浄面21上を被覆する。
次いで、図4(c)に示すように、乾いた布やティッシ
ュペーパー及びキッチンペーパーのような紙、不織布な
らびに布等の拭き取り用シート26を用いて、上記粉状
に遊離してきた汚れ成分22を乾拭きする(洗浄剤施用
後、約30秒〜5分後)。この場合、該汚れ成分は粉状
となっているので容易に拭き取られ、しかも拭きむらも
残らない。そして、上記被洗浄面21上には上記保護膜
形成成分24からなる保護膜25が残り、該保護膜25
により防汚性が発揮され、汚れがつきにくくなり、ま
た、被洗浄面21のすべり性が増すことで次の掃除が簡
単にできるようになる。
【0054】以上、本発明の洗浄剤含浸用物品及び洗浄
剤含浸物品をその好ましい実施形態に基づき説明した
が、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例
えば、図2に示す洗浄剤含浸用物品においては、上記保
持層101を左右から挟持している上記徐放層102
c,102dを設けずに、上記徐放層102a及び10
2bの両端をそれぞれ接着させた構造となしてもよい。
また、図2に示す洗浄剤含浸用物品においては、上記保
持層101を包み込む上記徐放層は一枚のシートである
必要はなく、一対の上記徐放層を2組用いて上記保持層
を包み込んでもよい。また、上記洗浄剤含浸用物品はシ
ート状の形態に限られず、例えば柱状(例えば円柱状や
多角柱状)や直方体状の形態を用いることもできる。こ
れら柱状や直方体状の形態の洗浄剤含浸用物品を用いる
と、上記シート状の形態の洗浄剤含浸用物品を用いた場
合に比して、洗浄剤含浸用物品に占める上記保持層の容
積を大きくすることができ、洗浄剤の含浸量を増加させ
ることが可能となる。
【0055】
【実施例】以下、実施例により、本発明の洗浄剤含浸用
物品および洗浄剤含浸物品の有効性を例示する。しかし
ながら、本発明は斯かる実施例に限定されるものではな
い。尚、以下の例中、%は特に断らない限り重量%を意
味する。
【0056】〔実施例1〜5及び比較例1〕洗浄剤の配合処方 下記の成分を下記の割合で配合することによって、洗浄
剤(1)を調製した。 ・シリコーンレジン(固体研磨粒子) 3% (平均粒子径2μm) ・ジメチルポリシロキサン(保護膜形成成分) 0.5% ・n−パラフィン(有機溶剤) 2% ・ドデシルグルコシド 0.50% (非イオン系界面活性剤、グルコース縮合度1.35) ・キサンタンガム(分散剤) 0.08% ・エタノール(乾燥促進剤) 20% ・イオン交換水 バランス 尚、上記洗浄剤はエタノールを所定量含有しているの
で、乾燥速度が高められている。また、上記洗浄剤
(1)において、シリコーンレジンを使用しないこと以
外〔洗浄剤(1−a)〕、又はジメチルポリシロキサン
を使用しないこと以外〔洗浄剤(1−b)〕は上記洗浄
剤(1)と同様にして洗浄剤(1−a)及び(1−b)
をそれぞれ調製した。
【0057】洗浄剤含浸用シートの製造 エアーレイド法により製造した疎水性のサーマルボンド
不織布〔チッソ(株)製;PP/PEの芯鞘型複合繊維
(繊度:10デニール)、坪量55.5g/m 2 、2.
5g/cm2 荷重下での密度0.02g/cm3 〕を保
持層として用い、コットンを用いた親水性のスパンレー
ス不織布(ユニチカ製コットエース;坪量39.2g/
2 、2.5g/cm2 荷重下での密度0.11g/c
3 )を徐放層として用い、上述の保持層を上下からは
さみ込み、次いでヒートシール機を用い三者を接合して
サンドイッチ構造の洗浄剤含浸用シートを調製した(総
坪量:133.9g/m2 、寸法:24cm×27cm
/枚)。尚、ヒートシールはシートの周囲四辺および2
本の対角線部分について行った。この洗浄剤含浸用シー
トを洗浄剤含浸用シートAとする。また、エアースルー
法により製造した疎水性のサーマルボンド不織布をスチ
ールマッチエンボス加工したもの〔チッソ(株)製;P
P/PEの芯鞘型複合繊維(繊度:3デニール)、坪量
30g/m2 、2.5g/cm2 荷重下での密度0.0
18g/cm3 〕を保持層として用い、PPを用いた疎
水性のメルトブローン不織布〔三井化学(株)製;繊維
径3μm、坪量15g/m2 、2.5g/cm2 荷重下
での密度0.17g/cm3 〕を徐放層として用い、上
述の保持層を上下からはさみ込み、次いでヒートシール
機を用い三者を接合してサンドイッチ構造の洗浄剤含浸
用シートを調製した(総坪量:60g/m2 、寸法:2
4cm×27cm/枚)。この洗浄剤含浸用シートを洗
浄剤含浸用シートBとする。また、PPからなる疎水性
のスパンボンド不織布をスチールマッチエンボス加工し
たもの〔三井化学(株)製、繊度:3デニール、坪量:
50g/m2 、2.5g/cm2 荷重下での密度0.0
25g/cm3 〕を保持層として用い、PPからなる疎
水性のメルトブローン不織布〔三井化学(株)製、繊維
径3μm、坪量15g/m2 、2.5g/cm2 荷重下
での密度0.17g/cm3 〕を徐放層として用い、上
述の保持層を上下から挟み込み、次いでヒートシール機
を用い三者を接合してサンドイッチ構造の洗浄剤含浸用
シートを調製した(総坪量:80g/cm2 、寸法:2
4cm×27cm/枚)。この洗浄剤含浸用シートを洗
浄剤含浸用シートCとする。一方、比較対照の洗浄剤含
浸用シートとして、市販キッチンペーパー(ハビックス
製、乾式パルプシート;坪量55g/m2 、2.5g/
cm2 荷重下での密度0.06g/cm3 〕を2枚重ね
としたものを使用した(総坪量:110g/m2 、寸
法:24cm×27cm/枚)。これを洗浄剤含浸用シ
ートDとする。
【0058】洗浄剤含浸シートの製造 下記表1に示す組み合わせの洗浄剤含浸用シート及び洗
浄剤を用い、洗浄剤含浸用シートを洗浄剤中に浸漬し、
該洗浄剤を十分に含浸させた後、該洗浄剤含浸用シート
を引き上げ、過剰の洗浄剤をマングルを用いて除去し
て、洗浄剤含浸シートを得た。得られた洗浄剤含浸シー
トにおける該洗浄剤の含浸量は、該洗浄剤含浸用シート
の重量に対してそれぞれ350〜650%であった。得
られた洗浄剤含浸シートの洗浄性能を調べるため、建物
の北側の雨水の直接当たらない場所(屋外)に3ヶ月放
置後のガラス〔予め十分水洗して清浄な状態とした、フ
ラットで且つ透明なソーダ石灰板ガラスを使用(このガ
ラスを評価用ガラスという)〕の表面を、該洗浄剤含浸
シートで拭き、乾燥後該表面をキッチンペーパー(ハビ
ックス製、乾式パルプシート;坪量55g/m2 、2.
5g/cm2 荷重下での密度0.06g/cm3 )で乾
拭きした。該表面を該キッチンペーパーで乾拭きした時
の動摩擦係数を下記の方法により測定した。また、該キ
ッチンペーパーで乾拭きした後の上記表面の拭きむらの
様子を下記の基準により評価すると共に、乾拭きした後
の上記表面の静摩擦係数を下記の方法により測定した。
更に、乾拭きした後の上記表面の防汚性を下記の方法に
より評価した。また、上記洗浄剤含浸シートからの上記
洗浄剤の放出性(放出率及び放出の均一性)を下記の方
法により評価した。これらの結果を表1に示す。
【0059】<動摩擦係数の測定>上記条件下で3ヶ月
放置した上記評価用ガラスの表面に、上記洗浄剤含浸シ
ートを用いて洗浄剤を均一に施用(3g/m2 )し、該
洗浄剤が乾燥した後(約3分後)、水平にした該ガラス
の表面に、直径6cmのキッチンペーパー(ハビックス
製、乾式パルプシート)を載置し、1.3kgの荷重下
で該キッチンペーパーを速度3cm/秒で水平方向に移
動させた時にかかる力Fを測定することにより、次式
(2)により動摩擦係数を求めた。
【0060】
【数2】
【0061】<拭きむらの評価>拭きむらが生じること
により、被洗浄面の光沢度が低下する現象を利用して、
洗浄後の被洗浄面の光沢度をミノルタ製光沢度計9M−
268を用いて、測定角度85°の条件下で測定するこ
とにより拭きむらの評価を行った。光沢度はその数値が
大きいほど、拭きむらが少ないことを意味し、光沢度が
110以下になると目視にて拭きむらが認識できる。
尚、放置前(即ち、清浄面)の光沢度は115であっ
た。
【0062】<静摩擦係数の測定>静摩擦係数測定機
(新東科学製、HEIDON トライボギアミューズ
TYPE 94i)の測定部にキッチンペーパー(ハビ
ックス製、乾式パルプシート)を装着し、洗浄後の被洗
浄面の静摩擦係数を測定した。各測定値はn=5の平均
値である。尚、上記評価用ガラスを上記条件下で3ヶ月
放置した後の静摩擦係数は1.45であり、放置前(即
ち、清浄面)の静摩擦係数は0.52であった。但し、
この静摩擦係数は放置中の天候およびガラスの表面状態
によって多少の変化があるため、上記数値は目安であ
る。
【0063】<防汚性の評価>上記評価用ガラスを上記
条件下で3ヶ月放置した後、該評価用ガラスの表面を上
記洗浄剤含浸シートで拭き、更にキッチンペーパー(ハ
ビックス製、乾式パルプシート)で該表面の洗浄剤を拭
き取って、評価用表面を調製する。次いで、評価用表面
を調製直後の上記評価用ガラスにおける該表面の静摩擦
係数Aを上記方法に従い測定する。測定後、上記評価用
ガラスを上記条件下で再び放置し、3ヶ月経過後の該評
価用ガラス表面の静摩擦係数Bを上記方法に従い測定す
る。これとは別に、上記評価用ガラスと同様の対照用ガ
ラスを、上記条件下で3ヶ月放置した後、該対照用ガラ
スの表面を十分に水洗・清浄し、対照用表面を調製す
る。次いで、対照用表面を調製直後の上記対照用ガラス
における該表面の静摩擦係数C(≒0.52)を上記方
法に従い測定する。測定後、上記対照用ガラスを上記条
件下で再び放置し、3ヶ月経過後の該対照用ガラス表面
の静摩擦係数D(≒1.45)を上記方法に従い測定す
る。得られたA、B、C及びDの値から、次式(3)に
よって汚染度を算出した。尚、汚染度は好ましくは30
%以下、更に好ましくは20%以下の場合にその防汚性
が視覚的にも発現されていることを示す。
【0064】
【数3】
【0065】<洗浄剤の放出性(放出率及び放出の均一
性)の評価>0.53m2 のフラットで且つ透明なソー
ダ石灰板ガラスの片面を、1枚の洗浄剤含浸シート(2
4cm×27cmの洗浄剤含浸シートを6つ折りにして
使用)で1回拭き、該洗浄剤含浸シートの重量減少量を
測定することでガラス面への1回あたりの洗浄剤放出量
(g/m2 −ガラス面)を求めた。同様の操作を新しい
ガラス面に対して、6つ折りの洗浄剤含浸シートの新た
な面を用いて次々と繰り返した後、該洗浄剤含浸シート
中の洗浄剤がガラス面に放出されなくなった時点で、洗
浄剤総放出量を求め、上記(1)式から洗浄剤放出率を
求めた。一方、ガラス1枚当りへの平均洗浄剤放出量
(g/m2 −ガラス)を求めるのと同時に、清掃できた
ガラス枚数とガラス1枚当たりへの洗浄剤放出量(g/
2 −ガラス)とをx−yプロットし、最小二乗法によ
って求めた近似線の傾きから、洗浄剤放出の均一性を評
価した(傾きが0に近づくほど、放出の均一性が高いこ
とを意味する)。
【0066】
【表1】
【0067】〔実施例6及び比較例2〕 下記の成分を下記の割合で配合することによって、洗浄
剤(2)を調製した。 洗浄剤の配合処方 ・シリコーンレジン(固体研磨粒子) 5% (平均粒子径2μm) ・ジメチルポリシロキサン(保護膜形成成分) 2% ・n−パラフィン(有機溶剤) 7% ・ドデシルグルコシド 0.20% (非イオン系界面活性剤、グルコース縮合度1.35) ・キサンタンガム(分散剤) 0.10% ・エタノール 2% ・イオン交換水 バランス
【0068】洗浄剤含浸用シートの製造 エアーレイド法により製造した疎水性のサーマルボンド
不織布〔チッソ(株)性;PP/PEの芯鞘型複合繊維
(繊度:10デニール)、坪量158g/m2、2.5
g/cm2 荷重下での密度0.02g/cm3 〕を保持
層として用い、再生コットンを用いた親水性のスパンレ
ース不織布〔旭化成(株)製、ベンリーゼJP384;
坪量39.5g/m2 、2.5g/cm2 荷重下での密
度0.112g/cm3 〕を徐放層として用い、上述の
保持層を上下からはさみ込み、次いでヒートシール機を
用い三者を接合してサンドイッチ構造の洗浄剤含浸用シ
ートを調製した(総坪量:237g/m2 、寸法:24
cm×27cm/枚)。尚、ヒートシールはシート周辺
四辺部分について行った。この洗浄剤含浸用シートを洗
浄剤含浸用シートEとする。一方、対照の洗浄剤含浸用
シートとして、上述の洗浄剤含浸用シートDを用いた。
【0069】洗浄剤含浸シートの製造 下記表2に示す組み合わせの洗浄剤含浸用シート及び洗
浄剤を用い、洗浄剤含浸用シートを洗浄剤中に浸漬し、
該洗浄剤を十分に含浸させた後、該洗浄剤含浸用シート
を引き上げ、過剰の洗浄剤をマングルを用いて除去し
て、洗浄剤含浸シートを得た。得られた洗浄剤含浸シー
トにおける該洗浄剤の含浸量は、該洗浄剤含浸用シート
の重量に対してそれぞれ450〜1,050%であっ
た。得られた洗浄剤含浸シートについて実施例1と同様
に、洗浄剤の放出性(放出率及び放出の均一性)の測定
及び評価を行った。但し、この場合、被洗浄面として1
ヶ月洗車していない自動車のボンネット〔スズキ(株)
製、セルボ〕を使用した。その結果を表2に示す。
【0070】
【表2】
【0071】表1及び表2に示す結果から明らかなよう
に、上記保持層と上記徐放層とを備えた洗浄剤含浸用シ
ートに洗浄剤を含浸させてなる実施例1〜6の洗浄剤含
浸シート(本発明品)は、比較例の洗浄剤含浸シートに
比して、洗浄剤が均一に放出されていると共に高い放出
率で放出されていることが分かる。特に、洗浄剤とし
て、固体研磨粒子及び保護膜形成成分を含有する洗浄剤
を用いた場合(実施例1、2、5及び6)には、洗浄性
能が一層向上する。
【0072】
【発明の効果】本発明の洗浄剤含浸用物品によれば、洗
浄剤を含浸させて用いる場合に該洗浄剤の放出量が制御
され、適正な量の該洗浄剤が均一に放出されると共にそ
の使用効率(放出率)が高まり、広い面積の汚れを拭き
取ることができる。また、該洗浄剤含浸用物品に洗浄剤
が含浸されてなる本発明の洗浄剤含浸物品によっても、
同様の効果が奏される。特に、特定の洗浄剤を含浸させ
ることと相俟って、水を使うことなく汚れが軽く拭き取
れ、拭き取り後に拭きむらが残らず、二度拭き等の手間
が省け、また拭き取り後の防汚性に優れ、更には広い面
積の汚れを一層容易に拭き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄剤含浸用物品の一実施形態の構造
を示す概略断面図である。
【図2】本発明の洗浄剤含浸用物品の別の実施形態の構
造を示す概略断面図である。
【図3】図3(a)及び(b)はそれぞれ、本発明の洗
浄剤含浸用物品における洗浄剤保持層の一例としての多
数の凹凸部が形成された疎水性不織布を示す斜視図およ
び断面図である。
【図4】図1に示す洗浄剤含浸用物品に洗浄剤を含浸さ
せてなる洗浄剤含浸物品によってガラス表面を洗浄する
方法を表す模式図である。
【符号の説明】
10 洗浄剤含浸物品 20 ガラス 21 被洗浄面 22 汚れ成分 23 固体研磨粒子 24 保護膜形成成分 25 保護膜 26 乾拭き用シート 100 洗浄剤含浸用物品 101 洗浄剤保持層 102 洗浄剤徐放層
フロントページの続き (72)発明者 森 一雄 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式 会社研究所内 (72)発明者 石川 賢司 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式 会社研究所内 (72)発明者 塩野目 博信 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式 会社研究所内 (56)参考文献 特開 平5−15481(JP,A) 特開 平5−293070(JP,A) 特開 平8−280596(JP,A) 特表 平5−504286(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47L 13/16 - 13/19

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疎水性材料を含む洗浄剤保持層と、該洗
    浄剤保持層よりも高密度の洗浄剤徐放層とを備え、該洗
    浄剤保持層が該洗浄剤徐放層によって挟持されている
    浄剤含浸物品であって、洗浄剤含浸用物品が、無荷重下
    において該洗浄剤含浸用物品の重量に対して50〜50
    00重量%の洗浄剤を含浸し得るものであることを特徴
    とする洗浄剤含浸用物品。
  2. 【請求項2】 上記洗浄剤保持層が、疎水性繊維を主体
    として形成された繊維集合体又は疎水性の可撓性多孔質
    体からなり、上記洗浄剤徐放層が、親水性繊維を主体と
    して形成された繊維集合体からなる、請求項1記載の洗
    浄剤含浸用物品。
  3. 【請求項3】 上記洗浄剤保持層が、疎水性繊維を主体
    として形成された繊維集合体又は疎水性の可撓性多孔質
    体からなり、上記洗浄剤徐放層が、繊維径10μm以下
    の疎水性の極細繊維を主体として形成された繊維集合体
    からなる、請求項1記載の洗浄剤含浸用物品。
  4. 【請求項4】 上記洗浄剤保持層はその密度が2.5g
    /cm2 荷重下で0.005〜0.5g/cm3 であ
    り、上記洗浄剤徐放層はその密度が2.5g/cm2
    重下で0.01〜1.0g/cm3 である、請求項1〜
    3の何れかに記載の洗浄剤含浸用物品。
  5. 【請求項5】 上記洗浄剤含浸用物品がシート状の形態
    をしており、上記洗浄剤保持層の坪量が5〜300g/
    2 であり、上記洗浄剤徐放層の坪量が1〜200g/
    2 である、請求項1〜の何れかに記載の洗浄剤含浸
    用物品。
  6. 【請求項6】 上記洗浄剤含浸用物品が柱状又は直方体
    状の形態をしている、請求項1〜の何れかに記載の洗
    浄剤含浸用物品。
  7. 【請求項7】 硬質表面用洗浄剤が含浸されて用いられ
    る、請求項1〜の何れかに記載の洗浄剤含浸用物品。
  8. 【請求項8】 上記洗浄剤が固体研磨粒子を含有する、
    請求項記載の洗浄剤含浸用物品。
  9. 【請求項9】 上記洗浄剤が被洗浄面の保護膜形成成分
    を含有する、請求項記載の洗浄剤含浸用物品。
  10. 【請求項10】 上記洗浄剤が固体研磨粒子および被洗
    浄面の保護膜形成成分を含有する、請求項記載の洗浄
    剤含浸用物品。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の洗浄剤含浸用物品に
    荷重下において該洗浄剤含浸用物品の重量に対して50
    〜5000重量%の洗浄剤が含浸されてなることを特徴
    とする洗浄剤含浸物品。
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