JP4541823B2 - 対物用液体塗布シート用積層体 - Google Patents
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Description
液体徐放層Bが、その平均孔径(PB)が1μm以上25μm以下の範囲内にある多孔シートであり、
液体塗布層Cが、その平均孔径(PC)が前記液体徐放層Bの平均孔径(PB)よりも大きく、10μm以上45μm以下の範囲内にある不織布である、
対物用液体塗布シート用積層体を提供する。ここで、「対物用」とは、人および動物以外の物品に適用されることを意味し、したがって、「対物用液体塗布シート」とは、人および動物以外の物品に液体を塗布するためのシートを意味する。
液体徐放層Bとして、メルトブローン不織布を使用する場合には、目付が10g/m2以上150g/m2以下であることが好ましく、20g/m2以上120g/m2以下であることがより好ましい。その理由は先に説明したとおりである。また、メルトブローン不織布の見掛け密度(ρB)は、0.05g/cm3以上0.2g/cm3以下であることが好ましく、0.06g/cm3以上0.1g/cm3以下であることがより好ましい。その理由は先に説明したとおりである。メルトブローン不織布の厚さ(1cm2あたり2.94cNの荷重を加えて測定した厚さ)は、0.1〜3mmであることが好ましく、0.6〜3mmであることがより好ましく、0.8〜2mmであることがさらにより好ましい。不織布の厚さを大きくすることにより、液体が層内を通過するまでの時間が長くなり、液体徐放層自体で液体を保持する量も多くなって、液体徐放性が良くなる傾向にある。ここに記載した厚さの範囲は、特に、見掛け密度(ρB)が0.1g/cm3以下のメルトブローン不織布を使用する場合に好都合である。
A−1:構成繊維が、パルプ80mass%、熱接着性繊維20mass%であり、目付が850g/m2であり、厚さ(2.94cN/cm2荷重)が8.0mmであり、見掛け密度(ρA)が0.106g/cm3である、パルプが熱接着性繊維により接着されているエアレイ不織布。
A−2:構成繊維が、パルプ50mass%、熱接着性繊維50mass%であり、目付が1000g/m2であり、厚さ(2.94cN/cm2荷重)が8.5mmであり、見掛け密度(ρA)が0.125g/cm3である、パルプが熱接着性繊維により接着されているエアレイ不織布。
B−1:構成繊維が平均繊維径5μmのポリプロピレン繊維であり、平均孔径(PB)が15.1μmであり、目付が20g/m2であり、厚さ(2.94cN/cm2荷重)が0.12mmであり、見掛け密度(ρB)が0.17g/cm3である、メルトブローン不織布。
B−2:構成繊維が平均繊維径5μmのポリプロピレン繊維であり、平均孔径(PB)が13.1μmであり、目付が50g/m2であり、厚さ(2.94cN/cm2荷重)が0.57mmであり、見掛け密度(ρB)が0.09g/cm3である、メルトブローン不織布。
B−3:構成繊維が平均繊維径5μmのポリプロピレン繊維であり、平均孔径(PB)が12.5μmであり、目付が100g/m2であり、厚さ(2.94cN/cm2荷重)が1.27mmであり、見掛け密度(ρB)が0.08g/cm3である、メルトブローン不織布。
B−4:パルプ100mass%から成り、平均孔径(PB)が1.9μmであり、目付が36.5g/m2であり、厚さ(2.94cN/cm2荷重)が0.1mmであり、見掛け密度(ρB)が0.37g/cm3である、パルプ紙。
B−5:孔径約1.5mmの孔が、112個/100cm2の割合で形成されているラミネートフィルム。
C−1:ポリエチレンテレフタレート/ナイロン6の2成分からなる16分割型複合繊維を水流交絡処理して割繊することにより得られた、繊度が約0.2dtexである極細繊維を80mass%含み、平均孔径(PC)が28.7μmであり、目付が100g/m2であり、厚さ(2.94cN/cm2荷重)が0.92mmであり、見掛け密度(ρC)が0.11g/cm3である、水流交絡不織布。
C−2:ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレンの2成分からなる16分割型複合繊維を水流交絡処理して割繊することにより得られた、繊度が約0.2dtexである極細繊維を80mass%含み、平均孔径(PC)が21.5μmであり、目付が100g/m2、厚さ(2.94cN/cm2荷重)が0.87mm、見掛け密度(ρC)が0.12g/cm3である、水流交絡不織布。
C−3:繊度1.45dtexのポリエステル繊維からなり、平均孔径(PC)が45.5μmであり、目付が60g/m2であり、厚さ(2.94cN/cm2荷重)が0.82mmであり、見掛け密度(ρC)が0.072g/cm3である、水流交絡不織布。
C−4:繊度2.5dtexのポリプロピレン繊維からなり、平均孔径(PC)が78.4μmであり、目付が17g/m2であり、厚さ(2.94cN/cm2荷重)が0.22mmであり、見掛け密度(ρC)が0.077g/cm3であるスパンボンド不織布(三井化学(株)製)。
不織布A−1の一方の面にシートB−1および不織布C−1をこの順に積層した、A−1/B−1/C−1のシート構成を有する積層体を作製した。層と層との間は、接着剤(コニシ(株)製、商品名「ボンドG17」)を、10cm2あたり約0.1gの量で、ヘラを用いて、一方の層の表面に均一に塗布して貼り合わせることにより接着一体化した。得られた積層体に、シート質量の3倍に相当する量の流動パラフィンを不織布A−1の表面にスプレーすることにより、均一に含浸させて、対物用液体塗布シートを得た。
積層体の構成を、A−1/B−2/C−2としたこと以外は、実施例1と同様にして、対物用液体塗布シートを得た。
積層体の構成を、A−2/B−3/C−1とし、液体をA−2の表面にスプレーしたこと以外は、実施例1と同様にして、対物用液体塗布シートを得た。
積層体の構成を、A−2/B−4/C−2とし、液体をA−2の表面にスプレーしたこと以外は、実施例1と同様にして、対物用液体塗布シートを得た。
積層体の構成を、A−1/B−1したこと以外は、実施例1と同様にして、対物用液体塗布シートを得た。
積層体の構成を、A−1/C−2したこと以外は、実施例1と同様にして、対物用液体塗布シートを得た。
積層体の構成を、A−1/B−5/C−2としたこと以外は、実施例1と同様にして、対物用液体塗布シートを得た。
積層体の構成を、A−1/B−1/C−3としたこと以外は、実施例1と同様にして、対物用液体塗布シートを得た。
積層体の構成を、A−1/B−1/C−4としたこと以外は、実施例1と同様にして、対物用液体塗布シートを得た。
黒色の化粧板(30×90cm)を用意した。これの表面を10等分(9×30cm)して、10箇所の試験面を作製し、うち1箇所をブランクとした。各実施例および各比較例で得た対物用液体塗布シートを、2cm×8cmの大きさに切断したサンプルを、液体塗布層(即ち、不織布C−1〜C−4、比較例1は不織布B−1)の表面が試験面に接触するようにして、各試験面上で各サンプルを一往復させた後、そのまま一時間常温で放置した。一時間放置した後、皮膜の均一性を目視にて評価した。流動パラフィンは、艶出し効果を有するものであり、塗布量が均一であるほど、より光沢のある面を与える。したがって、サンプルで試験面をこすった後の艶の状態を目視することにより、これが均一に塗布されているかどうかを知ることができる。
さらに、この作業を繰り返し、どの程度最初の艶出し効果が維持されているかを目視にて確認した。9個の試験面を擦った後(9回作業を繰り返した後)も艶出し効果が維持されていると判断された場合には、先に使用した試験面から流動パラフィンを除去して、その試験面を再度こすった。
(1)皮膜の均一性
◎:きわめて良好
○:良好
△:やや不良
×:不良
(2)艶出し効果の維持
◎:10回以上繰り返しても艶出し効果に変化がなかった。
○:10回繰り返したときに初期に比べて若干、艶の低下が見られた。
△:5回繰り返したときに初期に比べて艶の低下が見られた。
×:2〜3回繰り返したときに初期に比べて艶の低下が見られた。
Claims (4)
- 液体を含浸し得る液体保持層Aの少なくとも一方の表面に、液体徐放層Bおよび液体塗布層Cがこの順に積層されて成り、
液体徐放層Bが、その平均孔径(PB)が1μm以上25μm以下の範囲内にあるメルトブローン不織布又は湿式不織布であり、
液体塗布層Cが、その平均孔径(PC)が前記液体徐放層Bの平均孔径(PB)よりも大きく、10μm以上45μm以下の範囲内にある不織布である、
対物用液体塗布シート用積層体。 - 前記液体保持層Aが、0.05g/cm3以上0.2g/cm3以下の見掛け密度(ρA)を有する不織布である、請求項1に記載の対物用液体塗布シート用積層体。
- 前記液体徐放層Bが、メルトブローン不織布であり、前記メルトブローン不織布が10g/m2以上150g/m2以下の目付を有し、0.05g/cm3以上0.2g/cm3以下の見掛け密度(ρB)を有する、請求項1または2に記載の対物用液体塗布シート用積層体。
- 前記液体塗布層Cが、0.5dtex以下の極細繊維を50mass%以上含有してなり、0.03g/cm3以上0.2g/cm3以下の見掛け密度(ρC)を有する不織布である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の対物用液体塗布シート用積層体。
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