JP2000034659A - トラップシート - Google Patents

トラップシート

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JP2000034659A
JP2000034659A JP10204007A JP20400798A JP2000034659A JP 2000034659 A JP2000034659 A JP 2000034659A JP 10204007 A JP10204007 A JP 10204007A JP 20400798 A JP20400798 A JP 20400798A JP 2000034659 A JP2000034659 A JP 2000034659A
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heat
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weight
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Kazuo Mori
一雄 森
Kenji Ishikawa
賢司 石川
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄剤を用いて拭き取られたときに、粒子状
物、ペースト状物又はクリーム状物を形成する汚れの拭
き取り性能に優れた安価な使い捨ての拭き取り用トラッ
プシートを提供すること。 【解決手段】 洗浄剤を用いて拭き取られるときに自己
接着又は凝集しながら大きくなる粒子状物、ペースト状
物又はクリーム状物を形成する汚れを拭き取りの対象物
とした使い捨ての拭き取り用トラップシートであって、
熱収縮性繊維10〜60重量%と該熱収縮性繊維が収縮
する温度では実質的に収縮しない非収縮性繊維90〜4
0重量%とを含み、両繊維が互いに交絡しており、該熱
収縮性繊維の熱収縮により表面が多皺状になっている不
織布からなるトラップシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄剤を用いて拭
き取られるときに自己接着又は凝集しながら大きくなる
粒子状物、ペースト状物又はクリーム状物を形成する汚
れを拭き取りの対象物とした使い捨ての拭き取り用トラ
ップシートに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ガラス
や車のボディ等の硬質表面の洗浄には、水洗浄や洗剤を
塗布して拭き取る方法等が多く用いられてきた。先に新
しい洗浄機構として、シリコーン粒子等の固体研磨粒子
を配合した洗浄液を用い、該洗浄液を汚れに塗布し乾燥
させ、該汚れを粒子状又はベースト状に浮き上がらせた
後に布等で拭き取る洗浄機構が提案されている(特開平
10−165344公報)。特に、車ボディ用に関して
は、特開平10−147215公報に記載の車洗浄つや
出し方法がある。このつや出し方法は、洗浄液を汚れた
車ボディに噴霧し乾燥させて汚れが浮き上がったところ
を吸水性布様シートで拭き取るものである。しかし、車
の汚れがひどい場合はシートが真っ黒になってしまい、
再度使用するのがためらわれる。また汚れたシートを洗
濯して使用することも可能であるが、ワックス等で油汚
れしているため衣類と一緒に洗濯しにくい。そのため、
粒子状やベースト状になった汚れの拭き取り性能に優れ
た更に安価なシートが求められている。また、一般に販
売されている車のワックスを用いてワックスがげをする
ときに用いられる、余分なクリーム状又は粒子状ワック
スを拭き取るシートに関しても同様に、これらクリーム
状又は粒子状ワックスの拭き取り性能に優れた安価な使
い捨てのシートが求められている。
【0003】従って、本発明の目的は、洗浄剤を用いて
拭き取られたときに、粒子状物、ペースト状物又はクリ
ーム状物を形成する汚れの拭き取り性能に優れた安価な
使い捨ての拭き取り用トラップシートを提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定の繊
維を特定の割合で含み、表面が特定の形状となっている
不織布からなるシートが、粒子状物、ペースト状物又は
クリーム状物を形成する汚れの拭き取り性能に優れてい
ることを知見した。
【0005】本発明は上記知見に基づきなされたもの
で、洗浄剤を用いて拭き取られるときに自己接着又は凝
集しながら大きくなる粒子状物、ペースト状物又はクリ
ーム状物を形成する汚れを拭き取りの対象物とした使い
捨ての拭き取り用トラップシートであって、熱収縮性繊
維10〜60重量%と該熱収縮性繊維が収縮する温度で
は実質的に収縮しない非収縮性繊維90〜40重量%と
を含み、両繊維が互いに交絡しており、該熱収縮性繊維
の熱収縮により表面が多皺状になっている不織布からな
るトラップシートを提供することにより上記目的を達成
したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明のトラップシートの
好ましい実施形態を説明する。本発明のトラップシート
は、熱収縮性繊維と非熱収縮性繊維とを含んでいる不織
布からなる。該不織布において両繊維は互いに交絡して
おり、この交絡状態下に熱収縮性繊維が熱収縮すること
によって、非熱収縮性繊維に屈曲や撓みが生じ、その結
果、該不織布に嵩高性が付与されると共にその表面(両
面)が多皺状になる。
【0007】熱収縮性繊維としては、得られる不織布の
表面に十分な皺を形成する観点から最大熱収縮率が少な
くとも50%のものを用いることが好ましい。本明細書
において最大熱収縮率とは、加熱された繊維が繊維の形
状を保ったままで示す熱収縮率の最大値をいう。このよ
うな最大熱収縮率を有する熱収縮性繊維として本発明に
おいて好ましく用いられるものとしては、例えば融解ピ
ーク温度(Tm)130℃<Tm<145℃のエチレン
−プロピレンランダム共重合体を70重量%以上含むポ
リマーからなる繊維等が挙げられる。このエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体と併用される他のポリマーと
しては、エチレンーブテン−1−プロピレン三元共重合
体やポリプロピレン等のポリオレフィン系ポリマーが挙
げられる。本明細書において融解ピーク温度とは、示差
走査熱量計(DSC)を用いてポリマーの融解熱測定を
行った時のポリマー融解のピーク温度を意味する。上記
熱収縮性繊維の熱収縮温度は130〜145℃、特に1
35〜140℃であることが好ましい。
【0008】上記熱収縮性繊維は連続フィラメントでも
良く或いはステープルファイバーでもよい。特に、二種
以上の繊維の混綿が容易であること及び後述する高圧水
流処理による繊維の交絡が容易に進行しやすいことから
ステープルファイバーを用いることが好ましい。ステー
プルファイバーを用いる場合、その繊維長は、後述する
カード機への通過性や得られるウエブの地合の向上の観
点から38〜76mm、特に45〜55mmであること
が好ましい。また、上記熱収縮性繊維は、その繊維径が
1〜4デニール、特に2〜3デニールであることがシー
トのやわらかさ(風合い)の点から好ましい。
【0009】上記熱収縮性繊維と併用される非収縮性繊
維は、該熱収縮性繊維が収縮する温度において実質的に
収縮しないものであれば素材等は特に限定されない。例
えば、レーヨン等の再生繊維、アセテート等の半合成繊
維、綿、ウール等の天然繊維、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ビ
ニロン等の合成繊維等の中から任意に一種以上を選択し
て使用することができる。また、その繊維断面形状等も
限定されず、分割型複合繊維や異形断面を有する繊維等
も任意に使用することができる。その繊維径は、上記熱
収縮性繊維との混綿性及び高圧水流処理による交絡性の
点から1〜4デニール、特に1〜3デニールであること
が好ましい。
【0010】特に上記非収縮性繊維は、親水性繊維10
〜100重量%及び疎水性繊維0〜90重量%からなる
ことが好ましい。即ち、上記非収縮性繊維は、親水性繊
維からなるか又は親水性繊維と疎水性繊維との混合物か
らなることが好ましい。この理由は、高圧水流処理を行
う時に、親水性繊維の方が水となじみやすく、シートの
地合が向上することによる。親水性繊維の例としては上
述のレーヨンやアセテート等が挙げられ、疎水性繊維の
例としてはポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ナイロン等が挙げられる。
【0011】上記熱収縮性繊維と非収縮性繊維とは、該
熱収縮性繊維が10〜60重量%、特に20〜40重量
%用いられ、該非収縮性繊維が90〜40重量%、特に
60〜80重量%用いられることが好ましい。該熱収縮
性繊維の量が10重量%に満たないか或いは該非収縮性
繊維の量が90重量%を超えると不織布全体の熱収縮が
不十分で、皺を形成しにくく、嵩高になりにくい。該熱
収縮性繊維の量が60重量%を超えるか或いは該非収縮
性繊維の量が40重量%に満たないと熱収縮が著しく、
後述する繊維間距離が狭くなりすぎ、不織布の風合も硬
くなってしまう。
【0012】上記不織布は、その表面に畝状の多数の凹
凸が形成された多皺状となっている。これによって、そ
の表面積を大きくすることができ、該不織布の見掛けの
単位面積当たりの拭き取り対象物(以下、被拭き取り物
という)のトラップ量を多くすることができる。トラッ
プ量を大きくするために、通常の平坦な不織布を多量に
(大面積で)用いることも考えられるが、この場合には
単位面積当たりの被拭き取り物のトラップ量を多くする
ことができず、使い勝手が悪くなってしまうという欠点
がある。本明細書において多皺状とは、上記熱収縮性繊
維と上記非熱収縮性繊維との収縮差に起因して、該非熱
収縮性繊維が不織布断面方向から見ると波状にうねった
状態となる結果、不織布表面が皺状になっている(図1
参照)ことを意味する。
【0013】上記不織布は、その構成繊維の繊維間距離
が50〜150μm、特に50〜100μmであること
が、被拭き取り物を効率的に繊維間にトラップし得る点
から好ましい。詳細には、繊維間距離を50μm以上と
することで繊維間に被拭き取り物がすぐに目詰まりして
しまうことが効果的に防止されて 拭き取り面積が増加
し、150μm以下とすることで被拭き取り物が繊維間
から脱落することが効果的に防止されトラップ性が向上
する。上記繊維間距離は、走査型電子顕微鏡(SEM)
を用いて不織布表面を観察することで測定される。
【0014】不織布の表面に多皺状の形状を形成し、更
に構成繊維の繊維間距離を上述の好ましい範囲とするに
は、該構成繊維のウエブを高圧水流によって交絡させ、
次いで加熱処理して該不織布を製造することが好まし
い。詳細には上記熱収縮性繊維及び非収縮性を含む構成
繊維のウエブをカード機等で形成し、このウエブを所定
圧力の高圧水流で処理して構成繊維を互いに交絡させた
後、加熱処理して上記熱収縮性繊維を軟化・融解させて
熱収縮を生じさせ、不織布の表面を多皺状にする。この
場合、ウエブの坪量は、加熱処理の際の熱収縮により増
加する分を見込んで決定する。また、高圧水流処理は、
従来からよく知られている方法で行うことができ、その
条件は最終的に得ようとする不織布の坪量等に応じて設
定すればよい。更に、加熱処理は熱収縮性繊維の融点近
傍の温度で行うことが好ましい。加熱処理の方法は特に
限定されず、例えば熱風貫通型乾燥機等が用いられる。
加熱によって一部の熱収縮性繊維同士が熱融着してもよ
い。尚、ウエブの坪量が大きい場合は、高圧水流処理に
代えてニードルパンチングによって繊維同士を交絡させ
ることもできる。
【0015】このようにして得られたトラップシートと
しての不織布は、使い勝手の良さ等を考慮すると、その
坪量が30〜100g/m2 、特に50〜80g/m2
であることが好ましい。また、その厚みは40Pa荷重
下で0.9〜3.0mm、特に1.0〜2.3mmであ
ることが好ましい。
【0016】本発明のトラップシートとして、例えば特
開平8−60509公報、特開平8−158226公報
及び特開平9−67748公報に記載の不織布等も好適
に用いられる。
【0017】本発明のトラップシートによる拭き取りの
対象物(以下、被拭き取り物という)は、洗浄剤を用い
て拭き取られるときに自己接着又は凝集しながら大きく
なる粒子状物、ペースト状物又はクリーム状物を形成す
る汚れである。本明細書において洗浄剤とは、各種洗浄
液やワックス等の、洗浄しようとする対象面に適用され
て、該対象面を清浄にする作用を有するものをいう。ま
た、拭き取られるときに自己接着するとは、同種の物質
が接触した時に結合する状態を意味し、拭き取られると
きに凝集するとは高分子を含む分子、イオンが集合する
状態を意味する。
【0018】上記被拭き取り物としては、ガラスや自動
車のボディのような硬質表面に付着した汚れに洗浄液を
塗布し乾燥させて、該汚れを該洗浄液と一緒に粒子状又
はペースト状にした物であるか、又は自動車のボディの
ような硬質表面をワックスがげした後のクリーム状若し
くは粒子状ワックスが挙げられる。これらの被拭き取り
物を通常の織布や不織布で拭き取ると、繊維間にトラッ
プされた該被拭き取り物が自己接着や凝集で大きくなる
結果、繊維間を詰まらせたり、逆に繊維間距離が大き過
ぎて該被拭き取り物が繊維間にトラップされず脱落して
しまい、トラップ性が不十分であった。また、上記織布
や不織布は実際の面積が見掛けの面積とほぼ同じなの
で、単位面積当たりのトラップ量(拭き取り面積)を増
加させにくかった。これに対して、本発明のトラップシ
ートを用いると、上記被拭き取り物のトラップ性が良好
となり、トラップ量も増加する。
【0019】硬質両面の汚れを粒子状又はペースト状に
浮き上がらせる上記洗浄液としては、ポリマーからなる
有機粒子及び/又は無機粒子からなる固体研磨粒子1〜
10重量%並びに各種シリコーンオイルからなる被洗浄
面の保護膜形成成分0.1〜1重量%を含有する水系洗
浄液が挙げられ、その例としては、特開平10−165
344公報の段落番号0016〜0021に記載のもの
等が挙げられる。特に好ましい固体研磨粒子は平均粒径
0.1〜100μm(特に1〜10μm)のシリコーン
粒子、クレイ粒子、シリケート粒子、石英粒子等であ
る。
【0020】以上、本発明のトラップシートをその好ま
しい実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形
態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て種々の変更が可能である。
【0021】〔実施例1〕熱収縮性繊維としてエチレン
ープロピレンランダム共重合体からなる繊維〔大和紡績
(株)製 商品名PNE 2.5デニール〕と、非熱収
縮性繊維としてレーヨン繊維〔ダイワボウレーヨン
(株)製 1.5デニール〕とを重量比3:7で混綿
し、坪量30g/m2 になるようにウエブを形成した。
その後、ウォータージェットにて水流交絡させ、回転式
ドラム乾燥機(80〜100℃)にて乾燥させスパンレ
ース不織布を作製した。次いでこの不織布を熱貫通型乾
燥機を用いて140℃で加熱処理を施し、熱収縮性繊維
を収縮させて不織布の両面に多数の皺を形成し、坪量6
0g/m2 の熱収縮スパンレース不織布を得た。
【0022】〔実施例2〕実施例1で使用した非収縮性
繊維の代わりに、レーヨンとポリエステルとを重量比
1:1で混合したものを用いる以外は実施例1と同様に
して、両面に多数の皺が形成された坪量60g/m2
熱収縮スパンレース不織布を得た。
【0023】〔実施例3〕実施例1で使用した非収縮性
繊維の代わりに、レーヨンとポリエステルとを重量比
1:3で混合したものを用いる以外は実施例1と同様に
して、両面に多数の皺が形成された坪量60g/m2
熱収縮スパンレース不織布を得た。
【0024】〔比較例1〕実施例1で作製した坪量30
g/m2 のスパンレース不織布を比較例1とした。
【0025】〔比較例2〕実施例2で作製した坪量30
g/m2 のスパンレース不織布を比較例2とした。
【0026】〔比較例3〕非熱収縮性繊維を使用せず、
熱収縮性繊維〔大和紡績(株)製 商品名PNE2.5
デニール〕のみを使用し、実施例1と同様に坪量30g
/m2 のスパンレース不織布を作製した。この不織布を
加熱処理して坪量60g/m2 の熱収縮スパンレース不
織布を得た。この熱収縮スパンレース不織布の表面に皺
は形成されていなかった。
【0027】〔比較例4〕キッチンペーパー用乾式パル
プシート〔ハビックス(株)製 商品名JS60HB、
坪量60g/m2 〕を比較例4とした。
【0028】〔参考例1〕車ボディ用の洗浄ワックス
〔花王(株)製 商品名 カーマイペットベガ〕に付随
のベガタオルを参考例1とした。
【0029】〔性能評価〕上記実施例及び比較例で得ら
れた各シートについて、被拭き取り物のトラップ性及び
拭き取り面積を、以下の方法で調べた。シートを20c
m×30cmに裁断し、四つ折りにして裏表を使用し
た。尚、比較例5のベガタオルに関してはノート状にな
っているのを解き、1枚(20cm×30cm)にした
物を用いた。車用固形ワックス(ジョンソン社製 商品
名ニューダークカラー100)を普通乗用車のボディに
ワックスがげし、余分なワックスを上記各シートでそれ
ぞれ拭き取り、粉落ち状態(トラップ性)及びふき取り
面積を求めた。尚、使用した車は、洗剤等でボディを洗
浄し乾燥させて、その表面の清浄状態を同じにした。結
果を下記の表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1に示す結果から明らかなように、スパ
ンレース不織布を熱収縮させて多皺にしたシート(実施
例1、2、3)は、粉落ちもなく、優れたトラップ性を
示し、しかも車1台分を拭き取る能力をもつことが判
る。それに対し、熱収縮させなかったシート(比較例1
及び2)は、すぐに目が詰まってしまい、粉落ちが生じ
始め、拭き取り面積も車1/4台分しかなかった。また
熱収縮させたスパンレース不織布でも皺が形成されない
シート(比較例3)では、粉落ちはないが、車3/4台
分拭いた時点で目が詰まってしまい、それ以上拭き取れ
なかった。乾式パルプシート(比較例4)の様な表面に
皺形状のないシートは、すぐに目が詰まってしまい、粉
落ちが生じ、車1/2台分しか拭くことができなかっ
た。パイル状編布のベガタオル(参考例1)は、粉落ち
もなく、車1台分拭き取ることができた。このことから
実施例1〜3のシートは、安価な不織布でできているに
も関わらず、タオルと同等の拭き取り性能を有すること
が判る。又、実施例1〜3のシートは拭き取り性能に優
れることから、結果的に余分なワックス分が除かれ、車
ボディに均一なワックス膜が形成されて、仕上がり(光
沢等)を向上させるものであった。
【0032】
【発明の効果】本発明のトラップシートは、被拭き取り
物の拭き取り時のトラップ性に優れ、また、より広い面
積を拭くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトラップシートの熱収縮状態を示す模
式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B074 AA08 AB01 3D025 AA05 AA06 AC25 AD16 AD17 AE89 4L047 AA12 AA14 AA21 AA23 AA28 AB02 AB10 BA03 BA04 BA05 BA24 CC16 EA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄剤を用いて拭き取られるときに自己
    接着又は凝集しながら大きくなる粒子状物、ペースト状
    物又はクリーム状物を形成する汚れを拭き取りの対象物
    とした使い捨ての拭き取り用トラップシートであって、 熱収縮性繊維10〜60重量%と該熱収縮性繊維が収縮
    する温度では実質的に収縮しない非収縮性繊維90〜4
    0重量%とを含み、両繊維が互いに交絡しており、該熱
    収縮性繊維の熱収縮により表面が多皺状になっている不
    織布からなるトラップシート。
  2. 【請求項2】 上記拭き取りの対象物が、硬質表面に付
    着した汚れに洗浄液を塗布し乾燥させて、該汚れを該洗
    浄剤と一緒に粒子状又はペースト状にした物であるか、
    又は硬質表面をワックスがげした後のクリーム状若しく
    は粒子状ワックスである請求項1記載のトラップシー
    ト。
  3. 【請求項3】 上記洗浄液が、ポリマーからなる有機粒
    子及び/又は無機粒子からなる固体研磨粒子並びにシリ
    コーンオイルからなる被洗浄面の保護膜形成成分を含有
    する請求項2記載のトラップシート。
  4. 【請求項4】 上記熱収縮性繊維が、融解ピーク温度
    (Tm)130℃<Tm<145℃のエチレン−プロピ
    レンランダム共重合体を70重量%以上含むポリマーか
    らなる請求項1〜3の何れかに記載のトラップシート。
  5. 【請求項5】 上記非収縮性繊維が親水性繊維10〜1
    00重量%及び疎水性繊維0〜90重量%からなる請求
    項1〜4の何れかに記載のトラップシート。
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