JPH11137600A - 形態安定性に優れた高吸水性複合吸収体とその製造方法 - Google Patents

形態安定性に優れた高吸水性複合吸収体とその製造方法

Info

Publication number
JPH11137600A
JPH11137600A JP9313368A JP31336897A JPH11137600A JP H11137600 A JPH11137600 A JP H11137600A JP 9313368 A JP9313368 A JP 9313368A JP 31336897 A JP31336897 A JP 31336897A JP H11137600 A JPH11137600 A JP H11137600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
composite
layer
component
slurry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9313368A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4075968B2 (ja
Inventor
Migaku Suzuki
磨 鈴木
Shingo Mori
眞吾 森
Ryoichi Matsumoto
良一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON KYUSHUTAI GIJUTSU KENKY
Japan Absorbent Technology Institute
Original Assignee
NIPPON KYUSHUTAI GIJUTSU KENKY
Japan Absorbent Technology Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP31336897A priority Critical patent/JP4075968B2/ja
Application filed by NIPPON KYUSHUTAI GIJUTSU KENKY, Japan Absorbent Technology Institute filed Critical NIPPON KYUSHUTAI GIJUTSU KENKY
Priority to ES97947937T priority patent/ES2376643T3/es
Priority to AT97947937T priority patent/ATE531758T1/de
Priority to AU54120/98A priority patent/AU731439B2/en
Priority to NZ33639597A priority patent/NZ336395A/xx
Priority to ES10185537T priority patent/ES2410371T3/es
Priority to ES10185544T priority patent/ES2410372T3/es
Priority to IL13017897A priority patent/IL130178A/xx
Priority to ID990686A priority patent/ID22845A/id
Priority to CNB971814732A priority patent/CN1279097C/zh
Priority to CA 2264153 priority patent/CA2264153C/en
Priority to TR1999/01328T priority patent/TR199901328T2/xx
Priority to ES10185541T priority patent/ES2394781T3/es
Priority to EP20100185537 priority patent/EP2305749B1/en
Priority to RU99114787A priority patent/RU2186797C2/ru
Priority to US09/242,482 priority patent/US8268424B1/en
Priority to EP20100185541 priority patent/EP2295493B1/en
Priority to CNB021407614A priority patent/CN100355462C/zh
Priority to PCT/JP1997/004606 priority patent/WO1998025999A1/ja
Priority to BR9714024-4A priority patent/BR9714024A/pt
Priority to EP19970947937 priority patent/EP0947549B1/en
Priority to EP20100185544 priority patent/EP2330152B1/en
Priority to KR10-1999-7005258A priority patent/KR100372382B1/ko
Publication of JPH11137600A publication Critical patent/JPH11137600A/ja
Priority to HK00103601A priority patent/HK1024494A1/xx
Publication of JP4075968B2 publication Critical patent/JP4075968B2/ja
Application granted granted Critical
Priority to US12/620,173 priority patent/US20100063470A1/en
Priority to US12/620,248 priority patent/US9163355B2/en
Priority to US12/620,104 priority patent/US20100062934A1/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミクロフィブリル状極微細繊維および粒子状
高分子吸収体を結合させて基布に支持させた超薄型複合
吸収体は、乾燥状態では極めて安定であるが、水分が過
剰状態になると、粒子状高分子吸収体と基布との固定が
解かれ、シートの一体化状態を維持することが難しくな
り、吸収体の形態安定性が喪失する場合がある。 【解決手段】 基布と、この基布の少なくとも一方の表
面上に設けられた吸収層とを有する複合吸収体におい
て、吸収層として、水和性のあるミクロフィブリル状極
微細繊維と、粒子状高分子吸収体と、粒子状高分子吸収
体の平均直径よりも長い繊維長を有する短繊維状成分と
を結合させた層を備え、改善された湿潤膨潤時の形態安
定性を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、子供用オムツ、大
人用才ムツ、失禁用品、生理用ナプキン等の吸収体製品
に有用な、形態安定性に優れた高吸水性複合体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】子供用オムツ、大人用才ムツ、失禁用
品、生理用ナプキン等の吸収体製品の差別化手段とし
て、吸収体部分をいかに薄く、かつコンパクトにするか
が重要であり、数々の試みが提案されている。その中
で、従来のフラッフパルプと粒子状高分子吸収体(以下
「SAP」と略称する)の組合せからなる素材に代え
て、本発明者らが先に特願平8−333520号におい
て提案したように、ミクロフィブリル状の極微細繊維
(以下「MFC」と略称する)の水和性のある結合剤と
しての効果により、SAP同士、および基布となる不織
布と結合することにより、超薄型複合吸収体を得ること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述のような手
段では、極めて薄いコンパクトな吸収体は得られるが、
それを吸収体として使用する際、解決すべき一つの問題
点が残されている。すなわち、MFCの強固な水素結合
性により、乾燥状態では極めて安定であるが、水分を吸
収し、水分が過剰状態になると、SAPの膨潤と同時に
水素結合が切れて、SAPと基布の固定も解け、もはや
シートの一体化状態を維持することが難しくなり、吸収
体の形態安定性が喪失する場合がある、ということであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基布
と、この基布の少なくとも一方の表面上に設けられた吸
収層とを有し、前記吸収層は、水和性のあるミクロフィ
ブリル状極微細繊維と、粒子状高分子吸収体と、前記粒
子状高分子吸収体の平均直径よりも長い繊維長を有する
短繊維状成分とを備え、改善された湿潤膨潤時の形態安
定性を有することを特徴とする複合吸収体が提供され
る。
【0005】本発明は、SAPとMFCの組合せからな
る複合吸収体に、さらにSAPの平均粒径より長い短繊
維成分を添加することにより、MFCのサイズよりも長
い繊維によりSAP粒子相互間、およびSAP粒子が形
成する層の上面をネット状にカバーすることにより、ネ
ットワーク構造の中にSAPを取り込み、これにより膨
潤時にも膨潤SAP粒子の脱離を防止する効果を得るこ
とができる。
【0006】本発明によれば、上記の複合吸収体を製造
する方法が提供される。この代表的な方法は、水和性の
あるミクロフィブリル状極微細繊維を分散媒体中に分散
させた分散液に、短繊維状成分および粒子状高分子吸収
体を添加分散させて3成分分散スラリーを調製する工程
と、前記3成分分散スラリーを基布上に展開して前記ス
ラリーの層を形成する工程と、前記スラリー層から前記
分散媒体を除去し、ついで乾燥する工程と、を備える。
【0007】本発明の複合吸収体は、形態安定性に優
れ、子供用オムツ、大人用才ムツ、失禁用品、生理用ナ
プキン等の吸収体製品の素材として有用である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の複合吸収体は、粒子状S
AP,MFC、短繊維成分、そしてそれらを支える基布
の4成分から成り立っている。各構成成分について説明
する。 (1)粒子状SAP:これは、吸水能力を示す基本成分
である。
【0009】SAPと略称される高分子吸収体は、一般
にはカルギキンメチルセルローズ、ポリアクリル酸及び
その塩類、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミ
ド等の水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの、あるいは
イソブチレンとマレイン酸との共重合体等である。また
生物分解性のあるポリアスパラギン酸のアミノ酸架橋
物、あるいはAlcaligenes Latusから
の培養生成物である微生物起源高吸水性ポリマー等も含
まれる。SAP製品としては、粒子状、顆粒状、フィル
ム状、そして不織布のさまざまな形態を持ったものが
開発されているが、これらは全て本発明で使用可能であ
り、中でも本発明で望ましいものは、分散媒体中で均一
に分散可能な粒状、顆粒状、フレーク状、針状、ペレッ
ト状のもので、ここではこれらを総称して粒子状と称す
ることにする。 (2)MFC:これは、本発明の複合吸収体の製造時に
は、SAPの分散安定剤として沈降防止とSAP粒子同
士の凝集を防ぎ、完成後には、SAP粒子相互、および
SAPと基布とを結合するバインダーの役割を果たす。
【0010】本発明で使用されるMFCは、平均繊維長
が0.1m/m以下、見掛けデニール0.01d以下の
極微細繊維であって、典型的な例としては、木材パルプ
を高シェア下で解繊して得られる、いわゆるマイクロフ
ィプリレイテッドセルローズ(MFC)を更に解繊を進
めることにより得られたスーパーマイクロフイプリレイ
テッドセルローズ(S一MFC)、微生物起源のバクテ
リヤセルローズ(BC)及び、その希釈状態での離解処
理品等が挙げられる。 (3)短繊維成分:これは、MFCで被覆されたSAP
粒子の間を分画し、粒子群をネット状にカバーすること
により、基布と協働してネットワーク構造の中にSAP
粒子を取り込む機能をもつ。
【0011】短繊維状成分を構成する短繊維の好ましい
繊度は、MFCの10倍もしくはそれ以上である。具体
的には、平均デニールで約0.01d以上、約3.0d
以下の繊度が好ましい。
【0012】本発明において、短繊維状成分を構成する
短繊維の長さは重要な要素である。短繊維は、上に述べ
た、MFCで被覆されたSAP粒子の間を分画し、粒子
群をネット状にカバーするという機能を果たすために、
乾燥状態にある粒子状高分子吸収体の平均直径よりも長
い繊維長を有していなければならない。一般に市販され
ている粒子状SAPの平均粒径は約0.1mm〜0.6
mm程度であるが、SAPの粒径の比較的小さいサスペ
ンジョン重合で得られるSAPを用いる場合には、比較
的繊維長が短い繊維で十分であり、造粒品やフレーク状
のSAPの場合には比較的繊維長の長いものが望まし
い。
【0013】この短繊維はまた、膨潤後のSAPを被覆
する役割を演ずるためであり、SAPと同様に膨潤した
り、溶解したりした場合には効果がなくなることから、
水に膨潤、溶解しないような性質を持つことが必要であ
る。
【0014】本発明で有利に使用できる短繊維は、下記
のグループに分けられる。 (i) パルプ状繊維 典型的なパルプ状繊維は、針葉樹や広葉樹を原料にして
蒸解して得られる木材パルプ、およびコットンリンター
を原料にしたリンターパルプ等である。他に、ポリマー
溶液を剪断凝固、フラッシュ紡糸、スプレー紡糸等の手
段で繊維状に固形化して得られるアセテート(ACe)
フィブリル、ポリアクリロリトリル(PAN)フィブリ
ル、ポリエチレン(PE)系合繊パルプ、ポリプロピレ
ン(PP)系合繊パルプ等が含まれる。また細かいSA
Pを用いるときには、ビートの絞りかす、コーヒーの絞
りかすから得られるパルプ状物も使用可能である。
【0015】PEやPP系合繊パルプは易熱溶性がある
ので、熱処理によりより安定化を図る場合には好適であ
る。 (ii) 化合繊の短い切断繊維 ・レーヨン、ポリノジック、リヨセル等のセルロース系
繊維の、製紙用に生産されている10ψm以下の短繊維
類およびそのフィブリル化処理物。 ・PET、PP,PVA,PAN等の短繊艦、低融点P
ET/PET,PP/PE,PE/PET等の複合繊維
の短繊維類。 ・異ポリマーブレンド、海島状繊維紡糸法等で得られ
る、いわゆる極細繊維の切断短繊維等。
【0016】特にPE/PET、PE/PP、低融点P
ET/PETのような複合繊維は、易熱溶性成分の効果
を利用して、熱処理により安定化を図る場合には特に望
ましい。また、これらの短繊維に抗菌剤や消臭剤を担持
させたものを使用することもまた望ましい。 (4)基布:基布は、MFCで被覆および結合されたS
AP粒子を基布に接合することにより、強度および寸法
安定性等の向上、基布を通じて吸収すべき液を拡散およ
び分配させる機能、ならびに基布に存在する可能性のあ
る表面の凹凸、起毛、繊維の絡み合い、あるいは空隙の
中にSAP粒子を閉じ込め、安定化する等の役割を演ず
る。
【0017】ここで、本発明に使用することができる基
布について詳しく述べる。
【0018】本発明において、乾式フラップパルプマッ
トおよびその接合シート、湿式成形パルプマット、カー
ド方式乾式不織布、スパンレース、スパンボンド、メル
トブローン不織布、アセテートまたはポリエステルの開
繊トウからなる不織布等の多孔性のシートが使用可能で
ある。SAP粒子を空隙の中に留めて安定するために
は、より嵩高な構造を持つことがより望ましい。嵩高性
に関して、後述するような厚み計を用いて測定した厚み
と目付から計算した見掛け密度が、0.1g/cm3
下、望ましくは0.06g/cm3以下であることが望
ましい。このような嵩高構造の不織布を得るためには、
次のような工夫が採られる。
【0019】<細デニール繊維と太デニール繊維の組合
わせからなるウェブ>太い繊維は腰が強く、耐圧縮性に
優れる一方で、ウェブの接合強度を維持するのが難し
く、細い繊維はこれとは逆の特性をもつ。したがって、
両方の繊維を組合せて使用するのが望ましい。このよう
な組合わせは、太デニール繊維と細デニール繊維とをブ
レンドすること、あるいは太デニール繊維からなる層と
細デニール繊維からなる層を重ね合せることにより得ら
れる。しかし本発明の目的には、2層構造、特に細繊度
の比較的密度の高い親水性繊維層と、密度の低い太繊度
の疎水性繊維層との組合せからなる不織布が望ましい。
【0020】<嵩高加工不織布>異なるデニールの繊維
の組合せに加えて、収縮繊維を組合せることができる。
この収縮繊維を収縮させることによって、凹凸やコルゲ
ート状の畝を作ることも、本発明に適した嵩高基布をつ
くる方法であの一つである。
【0021】<表面賦形加工嵩高基布>平滑な不織布に
植毛処理したり、比較的厚手の不織布を機械的に起毛処
理を行うことによっても、本発明に適した嵩高基布をつ
くることができる。
【0022】上述のような4つの構成成分からなる本発
明のシート状複合吸収体において、これにシート状吸収
体としての機能を充分に発揮するためには、折り畳んだ
り、スリットして引き伸ばしたり、コルゲート状に成形
したりできるような、乾燥時における安定構造化ととも
に、使用時の体液吸収に際しても優れた吸収および拡散
スピードをもち、吸収後もSAP粒子の剥離、脱離のな
いような構造が求められる。
【0023】吸収スピードが速くても、構造が崩れるよ
うな構造は避けるべきであり、一方、いかにSAPが安
定に固定されていたとしても、吸収、膨潤に長い時間を
必要とするものでは本発明の目的に適合しない。そこで
上述した4つの成分をいかに有機的に組合せるかが本発
明の重要な要件になる。
【0024】本発明では、短繊維の添加によって得られ
る効果が重要である。以下に、短繊維の作用を主体に、
上記組合せの効果について詳しく説明する。
【0025】(a)基布と短繊維との組合せ 基布が親水性であるか、疎水性であるかによって、組合
せるべき短繊維の好ましい特性が決定される。すなわ
ち、基布がPP,PET等の疎水性の繊維からなってい
る場合には、これに組合される短繊維としては、木材パ
ルプ、フィブリル化リヨセルのようなセルロース系の繊
維が選ばれ、これによって大幅に吸収拡散性が改良され
る。レーヨン等の親水性繊維からなる基布を用いる場合
には、PE合成パルプ、PE/PET不複合繊維のショ
ートカット繊維を組合せることによって、吸収拡散性と
形態保持性との好ましいバランスが維持される。
【0026】(b)基布と熱融着性短繊維との組合せ 湿潤状態での良好な構造の安定性を得るためには、特定
の構造の基布と短繊維とを組合せて熱セット処理するこ
とにより、より強い構造を得ることが可能になる。
【0027】たとえば、1.5dのレーヨン繊維からな
る15g/m2のカードウェブと、6dのPET繊維か
らなる15g/m2のカードウェブを、水流絡合(water
-jetentanglement)処理すると、下層に高密度の強親水
層、上層に嵩高な構造を持った疎水性の2層構造ウェブ
が得られる。一方、MFC/SAPのスラリーに、短繊
維(PET/低融点PETの易熱溶性複合繊維の1.2
d,2mmにカットしたもの)を分散することにより共
分散スラリーが得られる。この共分散スラリーを、2層
ウェブのPET側に展開して、スラリー層が形成され
る。つぎに、このスラリー層を乾燥後、熱処理すること
により、基布のPETと短繊維の易熱溶性PETが熱融
着してネットワーク構造を形成し、閉じた空隙の中にS
AP粒子を閉じ込めた構造を得ることができる。
【0028】このような構造においては、液体の吸収時
には、液体は親水性基布層からSAPにすばやく供給さ
れて膨潤を開始するが、充分に膨潤した後にも、基布か
ら脱離することは少ない。2層構造不織布の嵩高層を形
成する繊維の種類と、それに適した短繊維との組合せ例
を下に示す。 (c)MFCと短繊維との配合割合 短繊維は、一般的にはMFCのスラリーに添加されて2
成分分散液を構成し、これに更に粒子状SAPを加える
ことにより3成分系スラリーが得られる。この3成分系
スラリーが、基布上に展開される。この3成分系スラリ
ーにおいて、MFCに対する短繊維の量の割合が大き過
ぎると、MFCが短繊維の被覆、結合にのみ消費され、
SAPの接合効率を下げる結果を招き、またスラリーの
安定性も悪くなる。また短繊維が少なすぎると、期待さ
れるネットワーク作用が得られない。
【0029】MFC(P)と短繊維(Q)の割合は、P
/Q=1/5〜5/1付近に下限界と上限界があり、望
ましくはP/Q=1/3〜3/1である。
【0030】(d)短繊維の添加プロセス 短繊維は、その性質もしくは特性、すなわち、乾燥状態
か湿潤状態か;難解フィブリル化処理が必要か否か;等
によって、その添加に際して最適なプロセスが選択され
る。図1〜図4は、代表的なプロセスのいくつかを例示
している。
【0031】上述のような組合せから得られる、SAP
/MFC/短繊維/基布の4成分で構成される本発明の
複合吸収体は、その典型的なモデル例が図5および図6
に示されような構造を持つ。
【0032】図5は、乾燥状態にある複合吸収体を示
し、図6は図5の複合吸収体が吸液、膨潤した状態を示
している。図5および図6において、符号11は基材を
示し、その表面に、粒子状SAP12、短繊維13およ
びミクロフィブリル状極微細繊維14が支持されてい
る。図5に示すように、乾燥状態ではSAP粒子はバラ
バラ、あるいは複数個がMFCによって強固に接合され
た状態で存在し、その間にSAPグループを、あたかも
傘でカバーするように、短繊維によって主に上方が被覆
されるような構造で、余裕のあるスペースに閉じ込めら
れている。
【0033】この複合吸収体に体液が供給され、SAP
がこれを吸収して膨潤すると、図6に示すように、MF
Cの水素結合が切れ、SAPはより自由に膨潤をする
が、閉じ込められたネットを拡大する範囲で膨潤するか
ら、このネットワークからの脱離が防止される。
【0034】図7は、嵩高な基材を用いて短繊維の効果
と協同してネットワーク効果を高めた構造である。図7
において、符号11aは基材の高密度層、11bは基材
の低密度層、12は粒子状SAP、13は短繊維、14
はミクロフィブリル状極微細繊維を示す。粒子状SAP
が基材の低密度層11bの繊維間に比較的余裕をもって
捕捉されていることがわかる。
【0035】本発明において、吸収層は、基布の少なく
とも一方の表面に隙間なく設けてもよいが、列状その他
の任意のパターンで設けることもできる。また基布の一
方の表面のみに吸収層を設けることで十分な吸収性能の
複合吸収体を構成することができるが、両面に液体が接
触するような用途に使用する場合には、基布の両面に吸
収層を設けてもよい。
【0036】ここで、本発明に適用された、種々の特性
を判定する評価方法について説明する。 1)複合吸収体の湿潤時の膨潤SAPの保持性 複合吸収体から2cm×10cmの短冊状に切り取った
ものをサンプルとする。 静置保持性 12cmφシャーレに短冊状サンプルを2枚、そのSA
P面を上にして、約2cmの間隔で並べ、0.9%Na
Cl(生理食塩水)50mlを静かに加えて10分間静
置してSAPを膨潤させ、膨潤につれてサンプルからS
APが液中に剥離脱落する状態を目視で判定する。
【0037】(判定基準) ◎:SAPが膨潤しても剥離脱落はほとんど見られなか
った。
【0038】○:SAPの膨潤に伴い脱落が僅かに認め
られた。
【0039】△:SAPの膨潤に伴い脱落が明瞭に認め
られた。
【0040】×:SAPの膨潤に伴い脱落が大きく、液
中に堆積した。 静置脱落性 上記の静置保持性のテストにおいて、サンプルをそのS
AP面を下にしてシャーレ中に置いた以外は同様に実施
し、判定基準も同じである。 垂直吊り下げ保持性 上記の静置保持性評価後のサンプルを直ちに液中よりピ
ンセットで取り出し、長さ方向の一方の端をクリップで
把持して垂直に吊り下げ、膨潤SAPの基布からの剥離
脱落の状態を目視判定する。
【0041】(判定基準) ◎:膨潤したSAPの剥離脱落はほとんど見られなかっ
た。
【0042】○:膨潤したSAPの表層部分が少し脱落
した。
【0043】△:膨潤したSAPのうち、表層にあるも
のが部分的に脱落したが、基布に直接接触している部分
では保持されていた。
【0044】×:膨潤したSAPが基布から大部分離れ
て脱落した。 2)複合吸収体の吸液拡散性 複合吸収体から5cmφの円形に切り取ったものをサン
プルとする。 液滴吸収時間(秒) 12cmφシャーレにサンプルをそのSAP面を上にし
て置き、0.9%NaCl(生理食塩水)1mlをビュ
ーレットでサンプルの中心に約1秒で落とし、滴下液が
吸収されるまでの時間(秒)を測定する。 拡散時間(秒) 12cmφシャーレに0.9%NaCl(生理食塩水)
100mlを入れ、サンプルをそのSAP面を上に、基
布面が液に接触するように浮かべ、この状態でサンプル
全面に液が拡散し、塗布されたSAPが全面で膨潤し終
えるまでの時間を測定する。 3)基布の厚さ(mm) 基布シートから5cmφの円形に切り取ってサンプルと
し、大栄科学精機製作所製の測厚器を用いて、測定子面
積15cm2(直径43.7mmm)、測定圧3gf/
cm2で厚さを測定する。 4)基布の見掛密度(g/cm3) 基布の目付(g/m2)と厚さ(mm)から下式で算出
した。
【0045】見掛密度(g/cm3)=(目付(g/
2)/104)×(10/厚さ(mm))
【0046】
【実施例】(実施例1) 1)SAPスラリーの調製 S−MFC(特種製紙(株)製、商品名「スーパーミク
ロフィブリルセルロース」)の2.15%水分散液に、
必要量の水およびエタノールを添加して、MFC濃度
0.86重量%の水/エタノール分散液(水/エタノー
ル=60/40)を調製した。
【0047】この分散液に、短繊維状成分として、繊度
1.5d、繊維長2mmの低融点PET/PET複合繊
維を、S−MFCと等量だけ添加し、ミキサーで分散さ
せた後、プロペラ撹拌機で撹拌しながら、必要量のSA
P(三菱化学(株)製、商品名「アクアパールUS−4
0」)を添加して、SAP30重量%、MFC0.6重
量%、短繊維0.6重量%の3成分系スラリーを調製し
た。 2)基布の準備 第1層が1.25d×51mmの細デニールのレーヨン
繊維、第2層が6d×51mmの太デニールのPET繊
維からなる、2層構造のスパンレース不織布を準備し
た。この不織布は、第1層の密度が高く、第2層が相対
的に低密度のもので、目付30g/m2、見掛密度0.
025g/cm3であった。 3)複合吸収体の作製 この基布の第2層上に、前記の3成分系スラリーを、S
APの付着量が150g/m2になるようにコーターで
塗布し、ついで吸引脱液した後、直ちに180℃の加熱
ローラで数秒間の熱プレスを行った。ついでこれを熱風
乾燥して、複合吸収体(I)を作製した。
【0048】またこの複合吸収体(I)に、さらに15
0℃で熱風乾燥して複合吸収体(II)を得た。
【0049】得られた複合吸収体(I)および(II)
の構造を実体顕微鏡で観察したところ、図7に示したス
ケッチから分かるように、第1層11aおよびバルキー
な第2層11bからなる基布の第2層11b上にSAP
粒子12が堆積し、各SAP粒子12に絡みつくよう
に、そしてその上方を傘状に覆うように短繊維状成分1
3が存在し、SAP粒子12および短繊維状成分13の
表面にMFC14が付着した構造を有していることが確
認された。
【0050】(比較例1)実施例1において、短繊維状
成分を添加しなかった以外は複合吸収体(II)の場合
と同様に操作して、複合吸収体(ii)を作製した。
【0051】<複合吸収体の評価>実施例1および比較
例1で得られた3種の複合吸収体について、前述の試験
方法にしたがって湿潤時の膨潤SAPの保持性、および
吸液拡散性の試験を行い、その結果をまとめて下記の表
1に示す。
【0052】
【表1】 上記の試験結果から、下記のような評価を下すことがで
きる。 膨潤SAPの保持性 易熱溶融成分を含む複合短繊維を配合した複合吸収体
(I)は、良好な膨潤SAP保持性を示した。
【0053】さらに、熱処理を十分に行った複合吸収体
(II)は、特に厳しい垂直吊下保持性テストにおいて
も優れた保持性を示した。
【0054】しかし、短繊維状成分を配合しなかった比
較例1の複合吸収体(ii)は、実施例1の複合吸収体
(I)および(II)に比較してかなり劣る結果となっ
た。
【0055】これは、易熱溶融成分を含む短繊維を配合
し、さらに熱処理を行うことにより、短繊維同士、およ
び短繊維と基布の立体構造繊維との接点で融着が生じ、
立体的なネット構造が形成され、このネット構造により
湿潤SAPが抱き込まれた結果であると推測される。 吸液拡散性 易熱溶融性の短繊維の配合と熱処理による繊維の熱融着
による、液体の吸収および拡散速度への影響が懸念され
たが、吸収時間にはほとんど変化はなく、拡散終了時間
で若干の影響が見られたが、実用上は全く問題のないレ
ベルである。
【0056】(実施例2) 1)SAPスラリーの調製 MFCとして、BC(味の素(株)製、商品名「バクテ
リアセルロース」)の0.5%水分散液に、必要量の水
およびエタノールを添加して、MFC濃度0.21重量
%の水/エタノール分散液(水/エタノール=60/4
0)を調製した。
【0057】この分散液に、短繊維状成分として、繊度
0.1〜3d、繊維長0.3〜5mmの分布をもつPE
パルプ(三井化学(株)製、商品名「SWP−E40
0」)を、MFCに対する比率(P/Q比)が7水準に
なるように添加し、ミキサーで均一に分散させて、配合
比の異なる7種類の分散液を調製した。
【0058】さらに、上記の配合比の異なる7種のBC
/SWP分散液をプロペラ撹拌機で撹拌しながら、必要
量のSAP(三菱化学(株)製、商品名「アクアパール
US−40」)を添加して、7種の3成分系スラリーを
調製した。各3成分系スラリーとも、SAP濃度は15
%、SAPに対するBCの比率はSAPの1%に相当す
る0.15%とした。各3成分系スラリーの構成成分の
濃度およびSWPの分散状態をまとめて表2に示す。
【0059】
【表2】 このP/Q比が10/1〜1/3(SWP濃度0.45
%)までは、分散状態は安定で凝集は見られず、1/5
(SWP濃度0.75%)を超えると、ややクラウディ
となって凝集が見られるようになるが、スラリーとして
使用するのに支障はない。ただし、P/Q比が1/10
付近になると、SWPが凝集してスラリーの調製が困難
となってくる。したがって分散安定性の面から、1/5
前後が実用上の上限であると推測される。 2)基布の準備 1.5d×40mmのレーヨン繊維と2d×51mmの
PE/PET複合繊維との50/50混合カードウェブ
からなる第1層と、3d×51mmのPE/PET複合
繊維のみからなる第2層とを重ね合わせ、ホットエアー
でボンディングした、2層構造のエアースルーサーマル
ボンド不織布を準備した。この不織布の目付は30g/
2、見掛密度は0.02g/cm3である。 3)複合吸収体の作製 この基布の第2層上に、前記の7種のうち、P/Q比が
1/10で分散液が調製できないものを除いたの6種の
3成分系スラリーを、それぞれSAPの付着量が150
g/m2になるようにコーターで塗布し、ついで吸引脱
液した後、直ちに180℃の加熱ローラで数秒間の熱プ
レスを行った。ついでこれを熱風乾燥して、6種の複合
吸収体(III)〜(VIII)を作製した。
【0060】<複合吸収体の評価>上記の6種の複合吸
収体について、前述の試験方法にしたがって湿潤時の膨
潤SAPの保持性、および吸液拡散性の試験を行い、
その結果をまとめて下記の表3に示す。
【0061】
【表3】 上記の試験結果から、下記のような評価を下すことがで
きる。 膨潤SAPの保持性 SWP含有量の少ない複合吸収体(P/Q=10/1)
では、膨潤したSAPの保持性能の改善は顕著でない
が、SWPの含有量が増加するにしたがって向上し、P
/Q=3/1前後でほぼ一定に達し、P/Q=1/1を
超えるときわめて良好な湿潤SAP保持性が得られた。
SWPの効果を期待するには、P/Q=5/1付近に実
用上の下限があると推定される。 吸液拡散性 複合吸収体が液体を吸収する速度、および複合吸収体内
で液体が拡散する速度は、配合される短繊維状成分の濃
度、およびP/Q比による影響を受ける。たとえばP/
Q=10/1〜1/1の範囲の複合吸収体(III)〜(V
I)では顕著な差は認められず良好であるが、P/Q=
1/3以上の複合吸収体(VII)および(VIII)では、
SAP保持性が向上する反面、液体吸収、拡散性能が低
下する傾向が見られた。
【0062】(実施例3) 1)SAPスラリーの調製 S−MFC(特種製紙(株)製、商品名「スーパーミク
ロフィブリルセルロース」)の2.15%水分散液に、
必要量の水およびプロピレングリコールを添加して、M
FC濃度0.86重量%の水/プロピレングリコール
(PG)分散液(PG/水=70/30)を調製した。
【0063】この分散液に、必要量のSAP(三菱化学
(株)製、商品名「アクアパールUS−40」)を添加
して、SAP30重量%、MFC0.6重量%の2成分
系スラリーを調製した。 2)基布の準備 1.5d×51mmのPE/PET複合繊維のカードウ
ェブからなる第1層と、3d×51mmのPE/PET
複合繊維からなる第2層とを重ね合わせ、ホットエアー
でボンディングした、2層構造のエアースルーサーマル
ボンド不織布を準備した。この不織布の目付は30g/
2、見掛密度は0.03g/cm3である。 3)複合吸収体の作製 この基布を、第2層が上になるようにプラスチックネッ
ト上に載せ、これを連続的に走行させながら、SAP付
着量が200g/m2になるように、前記の2成分系ス
ラリーをロールコーターで全面に塗布し、直ちに吸引脱
液した。ついでこのスラリー層上に、木材パルプの0.
5%水分散液を、SAPに対して2%(4g/m2)と
なるように、フローコータから薄層流として注いだ。そ
の後、SAPが膨潤しないように直ちに吸引脱液し、表
面温度が150℃の加熱ローラで数秒間の熱プレスを行
った。ついでこれを140℃で熱風乾燥して、複合吸収
体を作製した。
【0064】<複合吸収体の評価>この複合吸収体は、
膨潤SAPが基材から脱落、剥離することのない、優れ
た膨潤SAP保持性を示した。また親水性の木材パルプ
が基布の表面をコーティングしているために、液体吸収
性はきわめて良好であり、液体拡散性も実用上問題のな
いレベルであった。この複合吸収体を子供用オムツの吸
収体として使用するときには、第1層とトップシートと
を結合して用いることにより、第1層がアクイジイショ
ン(一次的貯留)層として働き、新たにアクイジィショ
ン用の不織布層を付け加える必要がないことが分かっ
た。
【0065】(実施例4)目付40g/m2の湿式不織
布(二村化学工業(株)製、商品名「TCF404」)
の表面をブラシで起毛処理し、その見掛密度を0.04
g/cm3とした。
【0066】この基布の起毛面に、粒子状SAP(三共
化学製、商品名「US−40」)を120g/m2にな
るようにメッシュを振動させながら散布した。別に、S
−MFCおよび熱水易溶性PVA短繊維(1.5d×2
mm)を、各々の濃度が0.5%になるように水に分散
させて混合水分散液を調製した。
【0067】この混合水分散液を、上記の基布の起毛面
に、S−MFCおよびPVA短繊維がそれぞれSAPに
対して1%(各1.5g/m2)になるようにフローコ
ーターで塗布し、直ちに分散液を吸引除去し、ついで2
00℃の熱ローラーで熱プレスし、100℃の熱風で乾
燥して複合吸収体を作製した。
【0068】得られた複合吸収体からの湿潤SAPの剥
離、脱落は僅かであり、実用レベルの保持性を有してい
た。また液体吸収性および拡散性はきわめて良好であっ
た。これは、基布および短繊維状成分がともに親水性で
あることによると推測される。
【0069】(実施例5) 1)3成分系分散液の調製 1.4d×3mmのリヨセル(商品名、コートルズ社
製)を、エタノール/水:60/40の混合溶媒中に添
加分散させて0.5%分散液を調製した。この分散液を
ミキサーで30分間撹拌処理してリヨセルをフィブリル
化した後、この分散液にさらにMFCを0.5%になる
ように添加分散させ、ミキサーで5分間処理して、MF
C/リヨセルの2成分から分散液を調製した。
【0070】この2成分系分散液をゆるやかに撹拌しつ
つ、50メッシュのフレーク状SAP(ヘキストセラニ
ーズ製、商品名「IM−4000」)を25%濃度にな
るように添加して、SAP/MFC/リヨセルの3成分
からなる分散スラリーを調製した。 2)基布の準備 レーヨン繊維(1.5d×35mm)50%、PE/P
ET複合繊維(3d×41mm)50%から構成され
た、目付15g/m2の混合カードウェブを用意し、こ
のカードウェブを目付15g/m2のPPスパンボンド
不織布上に重ねて、ウォータージェット交絡処理を施し
て複層不織布とし、これを基布とした。 3)複合吸収体の製造 基布21のレーヨン/複合繊維面に、スラリーポンプに
直結された複数のチューブ状吐出口から、図8に示すよ
うなパターンで上記3成分系スラリー22を吐出し、減
圧脱溶媒、熱プレス固定、乾燥の各工程を経て、複合吸
収体を得た。
【0071】得られた複合吸収体の目付は、全体のSA
P換算で約130g/m2、ライン状に形成された部分
はSAPに換算すると約200〜250g/m2であっ
た。 4)子供用オムツ用吸収体への適用 使用者の肌に接するトップシートとして、図9(a)に
示すように、18g/m2のPE/PET複合繊維1.
5d×41mmを主成分とする乾式カードウェプ不織布
31を用意する。この不織布31に、ポリウレタンフィ
ラメント32(東レデュポン(株)製、商品名「ライク
ラ」)を、図9(b)に示すように間隔をあけて列状に
ホットメルトにより接合してトップシートを形成した。
この弾性体つきトップシートと、本実施例で得られた図
9(b)に示す複合吸収体33とを、吸収体の存在しな
い部分で熱融着により結合させ、図9(c)のような構
造をもつ、トップシートと複合吸収体との結合体を得
た。
【0072】この結合体を、その複合吸収体側で、図9
(d)のようにPEフィルムと不織布とを接合した防漏
体34で被覆して、巾200mm、長さ400mmの大
きさの子供用オムツ用の吸収体を得た。この吸収体を生
理食塩水に浸漬し、ついでネットで脱水して、全吸収量
を測定したところ、600ccであった。100ccの
初期浸透速度は20秒、リウェットは0.5gであっ
て、吸収体としてきわめて優れた性能であることが実証
された。 5)女性用失禁パッドへの応用 図10において、図10(a)に示すような円形基布4
1上に上記組成のスラリー42を、直径120mm、中
心孔の直径50mmのドーナツ状に塗布し、乾燥後、さ
らに表面に疎水性のPEスパンボンド43で被覆して複
合吸収体を作製した。
【0073】この複合吸収体を、図10(c)に示すよ
うに扇形に折りたたみ、さらに先端部を開孔PE不織布
44で覆って、図10(d)に示す構造の失禁パッドを
作製した。この開孔PE不織布44が設けられている部
分には吸収体は存在せず、薄いシート状で膣に一部挿入
して身体に固定させる部分である。
【0074】この失禁パッドの保水量は50ccであ
り、軽度失禁症状を有する患者の着用テストでは、下着
を汚すような漏れは認められず、安定に使用できた。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明の複合吸収体は、基
布の少なくとも一方の表面に設けられた吸収体層が、粒
子状SAP、ミクロフィブリル状極微細繊維および短繊
維の3成分からなっているために、SAPのサイズより
も長い短繊維によりSAP粒子相互間、およびSAP粒
子が形成する層の上面をネット状にカバーすることによ
り、ネットワーク構造の中にSAPを取り込み、これに
より膨潤時にも膨潤SAP粒子の脱離を防止する効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明においてミクロフィブリル状極微細繊維
に短繊維状成分を添加するプロセスの第1の例を示すブ
ロック図。
【図2】本発明においてミクロフィブリル状極微細繊維
に短繊維状成分を添加するプロセスの第2の例を示すブ
ロック図。
【図3】本発明においてミクロフィブリル状極微細繊維
に短繊維状成分を添加するプロセスの第3の例を示すブ
ロック図。
【図4】本発明においてミクロフィブリル状極微細繊維
に短繊維状成分を添加するプロセスの第4の例を示すブ
ロック図。
【図5】本発明の複合吸収体を、乾燥状態にあるものと
して示す部分縦断面図。
【図6】図5に示した複合吸収体が、湿潤した状態にあ
るものとして示す部分縦断面図。
【図7】本発明の他の複合吸収体を、乾燥状態にあるも
のとして示す部分縦断面図。
【図8】本発明の複合吸収体の他の例を示し、(a)は
平面図、(b)はその断面図である。
【図9】本発明のさらに他の形態の複合吸収体を製造す
る過程を示す説明図。
【図10】本発明の複合吸収体を適用した女性用失禁パ
ッドを示し、(a)は平面図、(b)は複合吸収体の断
面図、(c)は(a)の複合吸収体を折り畳んだ状態を
示す斜視図、(d)は完成された女性用失禁パッドの側
面図。
【符号の説明】
11 基布 11a 第1層 11b 第2層 12 粒子状SAP 13 短繊維 14 ミクロフィブリル状極微細繊維 21 不織布 22 3成分系スラリー 31 不織布 32 ポリウレタンフィラメント 33 複合吸収体 34 防漏体 41 円形基布 42 スラリー 43 PEスパンボンド 44 開孔PE不織布44

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布と、この基布の少なくとも一方の表
    面上に設けられた吸収層とを有し、前記吸収層は、水和
    性のあるミクロフィブリル状極微細繊維と、粒子状高分
    子吸収体と、前記粒子状高分子吸収体の平均直径よりも
    長い繊維長を有する短繊維状成分とを備え、改善された
    湿潤膨潤時の形態安定性を有することを特徴とする複合
    吸収体。
  2. 【請求項2】 前記ミクロフィブリル状の極微細繊維
    が、ミクロフィブリレイテッドセルローズまたはバクテ
    リアセルローズである請求項1に記載の複合吸収体。
  3. 【請求項3】 前記基布が0.1g/cm3以下の見掛
    け密度を持つ請求項1または2に記載の複合吸収体。
  4. 【請求項4】 前記基布が、セルロース系繊維と合成繊
    維との組合せから構成されている請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の複合吸収体。
  5. 【請求項5】 前記基布が、見掛け密度の高いセルロー
    ズ繊維を主成分とする第1層と、見掛け密度の低い合成
    繊維を主成分とする第2層とから構成されている請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の複合吸収体。
  6. 【請求項6】 前記短繊維状成分が、0.01d〜3.
    0dの平均デニールをもつ非水膨潤性繊維からなる請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の複合吸収体。
  7. 【請求項7】 前記短繊維状成分が、易熱溶融成分を主
    成分とする合成木材パルプである請求項6に記載の複合
    吸収体。
  8. 【請求項8】 前記短繊維状成分が、易熱溶融成分と、
    この易熱溶融成分に対して相対的に熱難溶融成分とから
    構成された複合繊維である請求項6に記載の複合吸収
    体。
  9. 【請求項9】 前記短繊維状成分が、セルローズを主成
    分とするものであり、かつ前記基布が、複合繊維の細デ
    ニール繊維からなる第1層と、この第1層に対して相対
    的に密度の低い複合繊維の太デニール繊維からなる第2
    層とから構成されている請求項1,2,3または6に記
    載の複合吸収体。
  10. 【請求項10】 前記ミクロフィブリル状極微細繊維
    (P)と前記短繊維状成分(Q)の割合(P/Q)が、
    1/5〜5/1の範囲である請求項1〜8のいずれか1
    項に記載の複合吸収体。
  11. 【請求項11】 水和性のあるミクロフィブリル状極微
    細繊維を分散媒体中に分散させた分散液に、短繊維状成
    分および粒子状高分子吸収体を添加分散させて3成分分
    散スラリーを調製する工程と、 前記3成分分散スラリーを基布の少なくとも一方の表面
    上に展開して前記スラリーの層を形成する工程と、 前記スラリー層から前記分散媒体を除去し、ついで乾燥
    する工程と、を備えたことを特徴とする複合吸収体の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 水和性のあるミクロフィブリル状極微
    細繊維と粒子状高分子吸収体を分散媒体中に分散させて
    2成分分散液を調製する工程と、 前記2成分系分散液を基布の少なくとも一方の表面上に
    展開して第1のスラリー層を形成する工程と、 前記第1のスラリー層上から、短繊維状成分を分散媒体
    に分散させた分散液を供給して、前記第1のスラリー層
    を覆う第2のスラリー層を形成する工程と、前記第1お
    よび第2のスラリー層から前記分散媒体を除去し、つい
    で乾燥する工程と、を備えたことを特徴とする複合吸収
    体の製造方法。
  13. 【請求項13】 基布の少なくとも一方の表面上に粒子
    状高分子吸収体を所望のパターンで載せる工程と、 前記粒子状高分子吸収体を被覆するように、水和性のあ
    るミクロフィブリル状微細繊維および短繊維状成分を分
    散媒体中に分散させたスラリーを展開してスラリー層を
    形成する工程と、 前記粒子状高分子吸収体を含むスラリー層から前記分散
    媒体を除去し、ついで乾燥する工程と、を備え、前記基
    布の少なくとも一方の表面上に、前記ミクロフィブリル
    状微細繊維および前記短繊維状成分の2成分からなる第
    1の層と、前記粒子状高分子吸収体、前記ミクロフィブ
    リル状微細繊維および前記短繊維状成分の3成分からな
    る第2の層とが所望のパターンで分布している複合吸収
    体を製造する方法。
  14. 【請求項14】 前記分散媒体が水である請求項11〜
    13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記分散媒体が、水および水に可溶な
    有機溶媒の混合溶媒である請求項11〜13のいずれか
    1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記水に可溶な有機溶媒が、エタノー
    ルまたはプロピレングリコールである請求項15に記載
    の方法。
  17. 【請求項17】 前記短繊維状成分が熱溶融性繊維であ
    り、前記分散媒体の除去工程中またはその後の工程で、
    前記短繊維状成分の溶融点以上の温度に加熱して溶融さ
    せる工程を含む請求項11〜16のいずれか1項に記載
    の方法。
  18. 【請求項18】 請求項1〜10に記載の複合吸収体を
    備えた子供用オムツ、大人用才ムツ、失禁用品、または
    生理用ナプキン。
JP31336897A 1996-12-13 1997-11-14 形態安定性に優れた高吸水性複合吸収体とその製造方法 Expired - Lifetime JP4075968B2 (ja)

Priority Applications (27)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31336897A JP4075968B2 (ja) 1997-11-14 1997-11-14 形態安定性に優れた高吸水性複合吸収体とその製造方法
CNB021407614A CN100355462C (zh) 1996-12-13 1997-12-15 吸收片材和其制备方法及装置,吸收管,吸收产品
US09/242,482 US8268424B1 (en) 1996-12-13 1997-12-15 Highly absorbent composite compositions, absorbent sheets provided with the compositions, and process for producing the same
NZ33639597A NZ336395A (en) 1996-12-13 1997-12-15 Highly absorbent composite compositions, absorbent sheets provided with the compositions, and process for producing the same
ES10185537T ES2410371T3 (es) 1996-12-13 1997-12-15 Composiciones de material compuesto sumamente absorbente, láminas absorbentes provistas de las composiciones y proceso para la producción de las mismas
ES10185544T ES2410372T3 (es) 1996-12-13 1997-12-15 Composiciones de material compuesto sumamente absorbente, láminas absorbentes provistas de las composiciones y proceso para la producción de las mismas
IL13017897A IL130178A (en) 1996-12-13 1997-12-15 Highly absorbent composite and methods for making the same, absorbent sheets incorporating the same and apparatus for making such sheets
ID990686A ID22845A (id) 1996-12-13 1997-12-15 Komposisi komposit absorben tinggi, lembaran absorben yang tersedia dengan komposisi tersebut dan proses pembuatannya
CNB971814732A CN1279097C (zh) 1996-12-13 1997-12-15 高吸收性复合组合物,该组合物制备的吸收性片材,和它们的制备方法
CA 2264153 CA2264153C (en) 1996-12-13 1997-12-15 Highly absorbent composite compositions, absorbent sheets provided with the compositions, and process for producing the same
TR1999/01328T TR199901328T2 (xx) 1996-12-13 1997-12-15 Y�ksek emi� g�c�ne sahip kompozit ve bunun yap�m�.
ES10185541T ES2394781T3 (es) 1996-12-13 1997-12-15 Composiciones de material compuesto sumamente absorbente, láminas absorbentes provistas de tales composiciones y proceso para la producción de las mismas
EP20100185537 EP2305749B1 (en) 1996-12-13 1997-12-15 Highly absorbent composite compositions, absorbent sheets provided with the compositions, and process for producing the same
RU99114787A RU2186797C2 (ru) 1996-12-13 1997-12-15 Композиционные составы с высокой абсорбционной способностью, абсорбирующий листовой материал, покрытый такими составами, и способ его изготовления
ES97947937T ES2376643T3 (es) 1996-12-13 1997-12-15 L�?minas absorbentes a base de composiciones de material compuesto sumamente absorbente y proceso para la producción de las mismas.
AU54120/98A AU731439B2 (en) 1996-12-13 1997-12-15 Highly absorbent composite and method of making the same
EP20100185541 EP2295493B1 (en) 1996-12-13 1997-12-15 Highly absorbent composite compositions, absorbent sheets provided with the compositions, and process for producing the same
PCT/JP1997/004606 WO1998025999A1 (fr) 1996-12-13 1997-12-15 Compositions composites hautement absorbantes, feuilles absorbantes pourvues de ces compositions, et procede d'elaboration de ces composites
BR9714024-4A BR9714024A (pt) 1997-07-17 1997-12-15 Composto absorvente e altamente absorvente bem como o método para sua fabricação, tubo e produto absorvente, aparelho para fabricação de folha absorvente, folha absorvente e método para sua fabricação
EP19970947937 EP0947549B1 (en) 1996-12-13 1997-12-15 Absorbent sheets based on highly absorbent composite compositions and process for producing the same
EP20100185544 EP2330152B1 (en) 1996-12-13 1997-12-15 Highly absorbent composite compositions, absorbent sheets provided with the compositions, and process for producing the same
KR10-1999-7005258A KR100372382B1 (ko) 1996-12-13 1997-12-15 고흡수성 복합조성물, 상기 복합조성물을 구비한 시이트상 흡수체, 및 그 제조방법
AT97947937T ATE531758T1 (de) 1996-12-13 1997-12-15 Hochsaugfähige zusammensetzungen enthaltende absorbierende schichte und verfahren zu derer herstellung
HK00103601A HK1024494A1 (en) 1996-12-13 2000-06-15 Highly absorbent composite compositions, absorbentsheets provided with the compositions, and proces s for producing the same
US12/620,173 US20100063470A1 (en) 1996-12-13 2009-11-17 Highly absorbent composite and method of making the same
US12/620,248 US9163355B2 (en) 1996-12-13 2009-11-17 Highly absorbent composite and method of making the same
US12/620,104 US20100062934A1 (en) 1996-12-13 2009-11-17 Highly absorbent composite and method of making the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31336897A JP4075968B2 (ja) 1997-11-14 1997-11-14 形態安定性に優れた高吸水性複合吸収体とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11137600A true JPH11137600A (ja) 1999-05-25
JP4075968B2 JP4075968B2 (ja) 2008-04-16

Family

ID=18040426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31336897A Expired - Lifetime JP4075968B2 (ja) 1996-12-13 1997-11-14 形態安定性に優れた高吸水性複合吸収体とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4075968B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002325799A (ja) * 2001-05-02 2002-11-12 Nippon Kyushutai Gijutsu Kenkyusho:Kk 吸水性耐水性シート、その製造方法及びそれを用いた吸収体製品
US6794557B1 (en) * 1999-07-16 2004-09-21 Associated Hygienic Products Llc Disposable absorbent article employing an absorbent composite and method of making the same
JP2006181355A (ja) * 2004-11-30 2006-07-13 Kao Corp 吸収性シート
WO2008072433A1 (ja) * 2006-12-12 2008-06-19 Uni-Charm Corporation 吸収性物品
WO2010004630A1 (ja) * 2008-07-10 2010-01-14 株式会社日本吸収体技術研究所 高吸水複合体の製造方法及び高吸水複合体の製造装置
US8563127B2 (en) 2005-05-13 2013-10-22 Asahi Kasei Chemicals Corporation Absorbent composite material and bodily fluid-absorbing article comprising water-absorbent resin particles having specific surface strength
JP2016521143A (ja) * 2013-03-15 2016-07-21 ディーエスジー テクノロジー ホールディングス リミテッド 多層吸収性物品
JP2016222578A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 アルコール含有組成物
JP2017221274A (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 花王株式会社 吸収体
JP2017221275A (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 花王株式会社 吸収体

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6794557B1 (en) * 1999-07-16 2004-09-21 Associated Hygienic Products Llc Disposable absorbent article employing an absorbent composite and method of making the same
JP2002325799A (ja) * 2001-05-02 2002-11-12 Nippon Kyushutai Gijutsu Kenkyusho:Kk 吸水性耐水性シート、その製造方法及びそれを用いた吸収体製品
JP4556017B2 (ja) * 2001-05-02 2010-10-06 株式会社日本吸収体技術研究所 吸水性耐水性シート、その製造方法及びそれを用いた吸収体製品
JP2006181355A (ja) * 2004-11-30 2006-07-13 Kao Corp 吸収性シート
JP4573757B2 (ja) * 2004-11-30 2010-11-04 花王株式会社 吸収性物品
US8563127B2 (en) 2005-05-13 2013-10-22 Asahi Kasei Chemicals Corporation Absorbent composite material and bodily fluid-absorbing article comprising water-absorbent resin particles having specific surface strength
US8906176B2 (en) 2005-05-13 2014-12-09 Asahi Kasei Chemicals Corporation Absorbent composite material and method for manufacturing the same
US8778490B2 (en) 2005-05-13 2014-07-15 Asahi Kasei Chemicals Corporation Absorbent composite material comprising water-absorbent resin particles having specific surface strength, and method for manufacturing the same
JP2008142424A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Uni Charm Corp 吸収性物品
US8507747B2 (en) 2006-12-12 2013-08-13 Uni-Charm Corporation Absorbent article
WO2008072433A1 (ja) * 2006-12-12 2008-06-19 Uni-Charm Corporation 吸収性物品
JPWO2010004630A1 (ja) * 2008-07-10 2011-12-22 株式会社日本吸収体技術研究所 高吸水複合体の製造方法及び高吸水複合体の製造装置
JP5391197B2 (ja) * 2008-07-10 2014-01-15 大王製紙株式会社 高吸水複合体の製造方法及び高吸水複合体の製造装置
WO2010004630A1 (ja) * 2008-07-10 2010-01-14 株式会社日本吸収体技術研究所 高吸水複合体の製造方法及び高吸水複合体の製造装置
JP2016521143A (ja) * 2013-03-15 2016-07-21 ディーエスジー テクノロジー ホールディングス リミテッド 多層吸収性物品
JP2016222578A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 アルコール含有組成物
JP2017221274A (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 花王株式会社 吸収体
JP2017221275A (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 花王株式会社 吸収体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4075968B2 (ja) 2008-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100372382B1 (ko) 고흡수성 복합조성물, 상기 복합조성물을 구비한 시이트상 흡수체, 및 그 제조방법
CN1833623B (zh) 高吸水性片材及其制造方法
JP5133474B2 (ja) 多機能複層吸収体およびその製造方法
EP0941157B1 (en) Unitary stratified composite
JP2963647B2 (ja) 吸収性シート及びその製造方法
US20090087636A1 (en) Absorbent sheet
JP3090266B2 (ja) 複層構造を有する多機能シート状吸収体とそれを一要素とする吸収体製品
JP2001505961A (ja) 一体化吸収層
JPH09117470A (ja) 吸収性物品
FR2467590A1 (fr) Dispositif d'absorption de liquides biologiques
JP4979862B2 (ja) ペーパー層と繊維ウェブ層の複合体シート及びその製造方法、多機能トップシート、吸収体製品及びその製造方法、吸収性複合体シート及びその製造方法
JP6256944B2 (ja) 吸収性物品
JP6607609B2 (ja) 極細繊維不織布
JP4075968B2 (ja) 形態安定性に優れた高吸水性複合吸収体とその製造方法
JPH10273884A (ja) 複合化不織布及びそれを用いた吸収性物品
JP3457417B2 (ja) 吸収紙、その製造方法及びそれを用いた吸収性物品
JPH09156013A (ja) 吸収性シート及びその製造方法並びに吸収性物品
JP3032304B2 (ja) 吸収性物品の表面材
JP3357518B2 (ja) 吸収性シート及びその製造方法並びに吸収性物品
JP2019080907A (ja) 吸収性物品
JP4519091B2 (ja) 吸収性物品
JPH09156012A (ja) 吸収性シート及びその製造方法並びに吸収性物品
CN212592729U (zh) 一种吸收物品
JPH08229070A (ja) 体液吸収性物品
JPH08232189A (ja) 吸収紙及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 3

S202 Request for registration of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208

Year of fee payment: 4

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130208

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130208

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130208

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term