JP3090266B2 - 複層構造を有する多機能シート状吸収体とそれを一要素とする吸収体製品 - Google Patents
複層構造を有する多機能シート状吸収体とそれを一要素とする吸収体製品Info
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Description
多機能吸収体、ならびにこれを一成分として用いた吸収
体製品、例えば子供用オムツ、大人用オムツ、女性用失
禁用品、血液吸収剤、母乳パット等の吸収体製品に利用
される極薄型シート状高吸水性吸収体等の吸収体製品に
関する。
製品は、高吸水性樹脂(SAP)とフラップ状の木材パ
ルプをその構成主成分として構成されているが、より薄
く、しかも形態安定性のある不織布状基材の中にSAP
を担持させたシート状の吸収体の開発が精力的に行われ
ている。
発泡したアクリル酸の塊状重合ゲルをフィルム化したも
の(特開平9−137072号公報、特開平10−12
0818号公報)、アクリル酸モノマーをウェブに直接
含浸し、レドックス重合させたウェブ(例えば欧州特許
公開第0223908号公報)、セルローズアセテート
溶液をバインダーとしてSAP粒子相互と基材とを結合
せしめたもの(特開平9−299399号公報)、そし
てミクロフィブリル状セルローズを結合剤としてSAP
粒子相互と基材とを結合せしめたもの(特開平10−1
68230号公報)等の複合体の例がある。
従来の技術は、いずれも吸収体としての機能を高めるこ
とを眼目にしているが、この吸収体を吸収体製品に利用
するためには、液体の拡散機能やアクイジション(一時
貯留)機能を持った基材を組合せることが必要であり、
吸収体自体により高次的な複数機能を付与するような試
みはまだなされていない。
クイジション機能を組込むことができれば、吸収体製品
の構造は簡略化されて、より合理化され、また省資源化
できるはずである。ところが、従来の気流によるマット
成形法、あるいはシート状吸収体の製造方式ではこのよ
うな、多機能を持った吸収体を得ることは難しく、また
必要なコストも高くなる。
布基材とSAP、そしてSAP相互、及びSAPと不織
布構成繊維とを結合する結合剤の3成分から構成される
複合吸収体において、不織布として毛細管効果による浸
透、拡散効果を持つ高密度の親水性繊維からなる拡散層
と、それに組合せた嵩高でレジリエンス値(弾性回復
率)の高いアクイジション層を持つ多層不織布に、SA
P粒子を所定の領域のみに安定捕捉(トラッピング)状
態で担持させ、一方、拡散・アクイジション効果を持つ
不織布のみの領域を適切な分布比を持って組合せること
によって解決することが可能であり、これにより拡散・
アクイジション効果と同時に吸収性、ならびに吸収した
液体の固定性に優れた多機能性のシート状吸収体を得る
ことができる。
吸水性樹脂を主たる成分とする吸収層、前記高吸水性樹
脂を担持する不織布状基材、及び前記高吸水性樹脂相互
間と前記高吸水性樹脂及び前記不織布状基材間とを結合
する結合剤成分の3成分からなるシート状吸収体であっ
て、前記不織布状基材が、相対的に親水性が高く密度の
高い繊維層からなる拡散層(P)と、相対的に親水性が
低く密度の低い繊維層からなるアクイジション層(Q)
とからなる多層構造を持つ不織布から構成され、前記シ
ート状吸収体の表面上において、前記吸収層とそれを担
持する前記不織布状基材とからなる吸収領域相(A相)
と、前記高吸水性樹脂がほとんど存在しない、主として
前記不織布状基材のみからなる拡散・アクイジション領
域相(B相)とが相互に区分できるように分布している
ことを特徴とする。
くは、20g/cm2の加圧下で0.9%食塩水を吸収
させたときの加圧下吸収量(AUL)が、吸収領域相
(A相)では少なくとも20g/g以上、吸収領域相と
拡散・アクイジション領域相(B相)とが共に存在する
共存領域相(AB相)では12g/g以上の吸収量を有
する。
前記不織布状基材は、相対的に親水性が高く密度の高い
繊維層からなる、いわゆる拡散層(P)と、相対的に親
水性が低く密度の低い繊維層からなる、いわゆるアクイ
ジション層(Q)とから構成されている。
ブリル状微細繊維、水和性を有するフィブリル状微細繊
維に、カット長10mm以下の短繊維状熱溶融性合成繊
維を共存させたものである。
トップシート、防漏性を有するバックシート、及びその
両者間に介在する吸収体とを備えた吸収体製品におい
て、前記の多機能シート状吸収体を用いた吸収体製品を
提供する。
多機能シート状吸収体の基本構造について図面を参照し
て説明する。本発明のシート状吸収体の基本構造は、図
1に示すように、高密度層11及び嵩高な低密度層12
の2層からなる、拡散性及びアクイジション性の2つの
機能を持った不織布基材10と、その低密度層12を構
成する繊維間に担持され、その繊維に結合成分13によ
って安定に結合されたSAP粒子20とで構成されてい
る。
平面的に見ると、SAP粒子20が所定の密度で存在す
る吸収領域相(A相)と、SAP粒子20が実質的に存
在しない拡散・アクイジション領域相(B相)とを構成
している。即ち、SAP粒子20の存在領域相と非存在
領域相とを明確に区分し、それぞれの領域相に異なった
機能、役割を効果的に演じさせることによって、吸収体
としての機能を十分に発揮させようとするのが本発明の
コンセプトである。
収領域相(A相)と拡散・アクイジション領域相(B
相)の種々の分布状態を平面図として示している。まず
図2(a)は、吸収領域相(A相)及び拡散・アクイジ
ション領域相(B相)が共に連続的な相を形成している
例を示している。図2(b)はそのX−X線における断
面図である。なお、図2(b)の断面図において、拡散
・アクイジション領域相(B相)が毛羽状になっている
のは、嵩高な繊維の一部が表面に露出している状態を示
したものである。
ョン領域相(B相)は、図2(a)の例では、交互に配
置された直線的に延びるライン状になっているが、この
形態に限らず、例えば、図2(c)に示すように、連続
的な拡散・アクイジション領域相(B相)に吸収領域相
(A相)が不連続に存在してもよく、また図2(d)に
示すように、連続的な吸収領域相(A相)に拡散・アク
イジション領域相(B相)が不連続に存在してもよい。
また吸収領域相(A相)及び拡散・アクイジション領域
相(B相)が島状に分布する場合、その平面形状は、図
示のような長方形に限らず、円形、三角形等の任意の形
状であってもよい。
イジション領域相(B相)を構成する成分とその役割に
ついて説明する。下記の表1は、各々の役割を要約した
ものである。即ち表1は、構成素材の親水性能の程度、
液の浸透,拡散機能の比較、拡散・アクイジション領域
相(B相)のチャネル効果を利用しての拡散機能、供給
された液を一時的に貯留するアクイジション機能、不織
布基材によるSAP粒子の捕捉、トラッピング機能、そ
して液の吸収、固定機能等の吸収体として必要な性能、
機能を、吸収領域相(A相)、拡散・アクイジション領
域相(B相)の各成分がどのような役割を演じているか
を示したものである。
クイジション領域相(B相)とを1つのシートの中に共
存させることによって、液の拡散、アクイジション機能
を主に拡散・アクイジション領域相(B相)に、安定な
吸収、固定効果を主に吸収領域相(A相)に集中させ、
これにより従来の技術では得られないほどに高機能で、
しかも超薄型のシート状吸収体を得ることに成功したも
のである。
的なものとの比較において明確にしておく。比較の対照
として、子供用オムツのLサイズ吸収体(吸収容量約6
00cc)を選択し、その厚さ、重量、SAP含有量、
密度、剛軟度を比較した。その結果をまとめて図3〜図
7に示す。
ンド(ムーニーパワースリム、スーパーメリーズ、パン
パース)等の商品の、SAPをパルプに置換した場合を
想定したパルプ100%を用いた吸収体の数値である。
比較例2は、1997年より発売中のSAP/パルプを
用いた代表的な超薄型商品の数値範囲である。また比較
例3は、乾式パルプ法によるSAPとパルプのT.D.
S.(Total Dry System)によるもので、代表的メーカ
であるカナダのMelfin社、本州キノクロス社のサンプル
帳のサンプル測定値の範囲である。比較例4は、乾式パ
ルプシートを圧縮する製法で得られる米国Rayonier社
の"NovaThin"のサンプル測定値である。比較例5は、特
開平8−246395号公報(花王、伊野紙)を参考に
して試作したもののデータである。
の場合は、比重の比較的高い逆相懸濁重合のSAPを用
いた場合の数値を示した。本発明品の第1の特長は、S
APの含有量が極めて高いことであり、全吸収体の重量
の少なくとも50%、好ましい条件下では60%〜90
%を含有する。このように本発明の多機能シート状吸収
体は、その構成成分であるSAP、不織布基材、そして
その結合成分を最適化することによって、50g/cm
2の荷重下で測定したときの厚さが1〜1.5mm以下
であるような吸収体が容易に得られ、従って見掛密度も
0.1g/cm 3〜0.6g/cm3程度まで変更可能で
あり、通常の条件下では0.15g/cm3〜0.5g
/cm3の範囲の製品が一般的である。
のような性能を持った本発明の多機能シート状吸収体に
ついて、その構成成分を詳しく説明する。 (1)SAP 本発明に用いられるSAPは、いわゆる高吸水性樹脂と
して開発、販売されているものを使用できる。例えば、
その成分から、合成品、天然品、生分解性を持つものと
各種あり、また形状も粉末状、球状とその造粒品、フレ
ーク状、繊維状と各種のものがある。本発明に有利なも
のは、嵩密度の大きなアクリル酸系のSAPであり、特
に逆相懸濁重合で得られる粒状で粒径の比較的小さなS
APである。普通のフレーク状または、造粒したSAP
では嵩密度は0.6前後であるが、粒状のSAPは球形
に近く、最密充填に近くなり、しかも粒径が300μm
以下になると嵩密度が1.1近くまでになる。本発明で
は、現行の吸収体製造プロセスにおいては粉塵の発生等
で嫌われる50μm〜150μmの極細粒のSAPも原
料として有利に使用でき、このようなSAPを使用する
ことによって、厚み0.3mm、見掛密度0.6g/c
m3といった超々薄型の多機能シート状吸収体を得るこ
とも可能である。 (2)SAPを支持する不織布状基材 本発明に用いられる不織布状基材は、優れた拡散効果を
持つと同時に、そのウェブ構造の中にSAPを安定に捕
捉、トラッピングしておく機能も必要であるため、単層
のいわゆる不織布では十分でなく、例えば図8(a)に
示したようなP層とQ層の2層構造、もしくはPとQと
P/Q転移層といった3層構造の不織布、あるいは図8
(b)に示したQ/P/Q’のような多層構造を持つ不
織布が望ましい。
層を重ね合わせて一体化したもので、製造方法によって
は、P/Qの転移層も含まれる。
の表2のように集約される。
7g/cm3以上が好ましく、さらに好ましくは0.1
g/cm3〜0.2g/cm3であり、嵩高なQ層には好
ましくは見掛密度0.07g/cm3以下、より好まし
くは0.05g/cm3以下がよい。PとQの構成比
は、Q層が半分以上を占めることが望ましく、これによ
りSAPのトラッピング性能を維持することができる。
従って多層基材としての見掛密度は0.06g/cm3
以下にすることが望ましい。
には、強度と、毛管現象を利用した瞬間的な拡散効果を
持つことが要求される。そのためP層を構成する繊維と
しては、1d〜3dの比較的細繊度の親水性繊縫や表面
親水化繊維が用いられる。例えばレーヨン、リヨセル、
コットンのようなセルローズ繊維、あるいはこれらとP
P繊維、PET繊維との混合体である。PP繊維、PE
T繊維などの合成繊維を主体とする場合には、界面活性
剤等で親水化処理をしておく必要がある。この層は、熱
融着繊維、エマルジョンバインダー、あるいは高圧水流
ジェットによる水流交絡などの手段で安定に結合された
構造とする必要があり、これにより処理液がこの層に接
したときに、表面の濡れ現象と同時に、毛管現象により
液を急速に放射方向に拡散させる効果を持つようにな
る。
また液の一時貯留(アクイジション)機能として働くQ
層には、へたりのない、レジリエンス(圧縮回復率)の
高い嵩高構造が必要であり、そのためにQ層を構成する
繊維としては、3d〜10dの比較的太繊度の疎水性の
繊維が用いられる。例えば、PP繊維、PET繊維等の
合繊が用いられるが、布団綿用に用いられる嵩高の中空
バイコンポーネント繊維を混合使用すると、より好まし
い構造とすることができる。Q層は、一般には疎水性の
合繊が使用されるが、表面の親水化処理はむしろ望まし
い場合もある。しかし、撥水性のあるような疎水性の強
い状態は液の吸収の必要を考えると好ましくない。
存在領域では繊維間隙の中にSAP粒子を物理的に安定
に捕捉(トラッピング)し、乾燥時にはSAPは後述す
る結合剤によりSAP相互とSAPと繊維とが水素結合
を主体にして強固に結合し、シートとしての取扱いも容
易であるが、吸液後のウエット時には吸液により水素結
合が切れ、SAPは化学的拘束から解き放たれ、繊維間
隙の中で自由に吸収、膨潤する。しかし、不織布繊維の
トラッピング効果のため、シートから膨潤SAP粒子が
脱落することが少ない。
ション領域相(B相)では、Q層は液の一時貯留(アク
イジション)効果を持ち、へたりのない嵩高構造の中に
液を多量に一時的に貯留し、SAP存在領域にP層を通
じて拡散供給する。 (3)SAP相互及びSAPと基材とを結合する結合成
分 液の浸透吸収を妨げず、しかもブロッキングを起こさず
にSAPの吸収能力を十分発揮させるためには、この結
合成分の選択は極めて重要である。SAPの結合剤とし
て融着繊維、ホットメルトあるいは合成バインダー等を
用い、SAPを結合する場合には、液の浸透性も悪く、
しかもSAPが拘束され、十分な吸収、膨潤力を発揮で
きないことになる。本発明者らが先に特開平10−16
8230号公報において提案しているように、SAPを
ミクロフィブリル状の微細セルローズ繊維で被覆、結合
することによって、強固な水素結合による結合が可能に
なり、これによって乾燥時は粉塵もなく、切断や折畳
み、巻取等の取り扱いが簡単であり、吸液時にはミクロ
フィブリル状微細繊維が導管状に水を導入、分配すると
ともに、水素結合が外れ、SAP粒子が自由に吸液、膨
潤する状態をもたらすことを見出した。本発明において
も、このようなミクロフィブリル状微細繊維を結合剤と
して用いることが極めて有用である。
に拘束するミクロなネットワーク構造は、いわゆるミク
ロフィブリル状微細繊維によって構成される。これは、
本発明のシート状高吸水性複合体の製造時にはSAP粒
子同士の凝集を防ぎ、分散状態を安定化、均一化すると
ともに、乾燥後にはSAP相互、及びSAPとシート状
支持体とを結合するバインダーの役割を果たす。
的には平均直径が2.0μm〜0.01μm、平均で
0.1μmもしくはそれ以下の極めて細い繊維状物で、
SAPが水を吸収したときにその膨潤によって直ちに構
造が崩壊するのを防止することができる耐水性を持ち、
しかも水の浸透性、SAPの膨潤性を阻害しないような
性質を持つ。ここで特記すべきことは、ミクロフィブリ
ル状微細繊維は、ソルベーション(solvation,束縛
水)として水と結合する、極めて強固な水和性を有する
ということで、この水和性により、含水媒体中に分散さ
れると水和して、大きな粘性を示し、安定に分散状態を
保持する性質を示す。このような水和性は水に分散状態
で2000Gで10分間遠心分離処理したときの水の抱
水量として測定され、20ml/g以上のものが望まし
い。
状微細繊維」という用語は、強い水和性を示す繊維状物
を総称するものとして使用され、場合によっては平均直
径が2.0μmを超えるものも使用可能であり、また、
いわゆるフィブリルとミクロフィブリルとの混合体であ
ってもよい。
ーズ系が一般的であるがポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン酢酸ビニル重合体などのフィブリル化物で
あってもよく、またこれら合成重合体とセルローズのC
o−Fibrilであってもよい。これらのフィブリル
は例えば特公昭49−1245号公報などの方法によっ
て調製可能である。
ィブリル状微細繊維は、セルローズあるいはセルローズ
誘導体をミクロフィブリル化処理することにより得られ
る。例えば木材パルプを磨砕及び高度叩解することによ
り得られる。このミクロフィブリルは、MFC(ミクロ
フィブリレイテッドセルローズ)と呼ばれ、ミクロフィ
ブリル化のより進んだものは、スーパーミクロフィブリ
レイテッドセルローズ(S−MFC)と呼ばれる。
ジック繊維、ベンベルグ繊維、溶媒紡糸リヨセル)を短
いステープル状に切断したものを磨砕及び高度叩解する
ことによっても得られる。
微生物の代謝によっても得ることができる。一般的に
は、Acetobactor Xylinum等の、いわゆる酢酸菌を適当
な炭素源を含む培地で攪拌培養して粗ミクロフィブリル
を生成させ、ついで精製することにより得られる。この
ミクロフィブリル状微細繊維は、バクテリアセルローズ
(BC)と呼ばれる。
ニア溶液、アミンオキサイド溶液、セルローズザンテー
ト水溶液、あるいはジアセチルセルローズのアセトン溶
液等を剪断応力下で凝固させて得られる、いわゆるフィ
ブリル状物を、さらに離解して得られるミクロフィブリ
ル状の素材もまた本発明において使用することが可能で
ある。
細については、特公昭48−6641号公報、特公昭5
0−38720号公報等に記載され、また商品名「セル
クリーム」(旭化成(株)製)、商品名「セリッシュ」
(ダイセル化学工業(株)製)等として市販されてい
る。
MFC及びBCである。S−MFCについての詳しい技
術は特開平8−284090号公報に、BCについては
特公平5−80484号公報に記載されている。
てより詳しくその使用法について説明しておく。MFC
として固形分30%程度まで濃縮して市販されているも
のがあるが、このような濃縮状態であると希釈解離の手
順が必要になり、手間がかかると同時に濃縮にかかるコ
ストも高くなる。本発明には、より水分含有量の高い固
形分濃度10%以下のものがより望ましい。しかし、2
%以下まで希薄になると水分量が多くなりすぎ、例えば
有機溶媒/水の混合溶媒系をSAPの分散媒体として用
いるような場合を考えると、その媒体中におけるMFC
含有濃度選択幅が狭くなってくる。このような希薄系で
のMFCを使用する場合には、原料パルプからミクロフ
ィブリル化処理を行う際に、水単独系ではなく、あらか
じめ分散媒体として用いる有機溶媒を含有させた有機溶
媒/水系でミクロフィブリル化処理を行うことが進めら
れる。これによって2%前後の希釈状態で得られるMF
C分散液も本発明に使用可能になる。
説明する。BCは微生物の代謝生成物として得られるも
のであり、培養の方法、収穫の方法によって、得られる
BCの濃度や形態が異なる。それをより均一化するに
は、収穫、精製したBCを2%以下の希釈状態でミキサ
ーやデファイプレーダーによる離解処理をつけ加えるこ
とにより、凝集状態にある微細繊維塊をさらに細分化、
均一化させると大幅に粘度も上昇し、SAPに対するバ
インダー効果も大きくなるので、このような離解処理を
行ったBCを用いることが本発明の目的により適してい
る。
細繊維と高吸水性樹脂との混合系は、まず水と有機溶媒
との混合液を作り、そこにMFCを分散して0.2%〜
1.0%のMFC分散液を作る。そのMFC分散液の中
に高吸水性樹脂を分散してスラリーを形成するという手
順をとるのが一般的である。用いる有機溶媒としては、
水に可溶で高吸水性樹脂を凝集させることなく、しかも
膨潤を抑制する有機溶媒が選択される。代表的な組成は
プロピレングリコール/水=70/30、あるいはエタ
ノール/水=60/40などの組合せが選ばれる。高吸
水性樹脂の分散濃度としては、10%〜50%の濃度が
望ましい。
在状態>前述のように、吸収領域相(A相)においてS
APはその殆どが不織布基材のQ層に存在しているた
め、平面で考えると、吸収領域相(A相)というSAP
の存在領域と、拡散・アクイジション領域相(B相)と
いうSAP不存在領域とに区分されるとともに、断面で
考えると、SAP存在層とSAP不存在層とに分けられ
る。従って、吸収領域相(A相)、拡散・アクイジショ
ン領域相(B相)の区分は、SAPの存在層であるQ層
に関してであって、拡散層であるP層にはSAPは存在
していないので、吸収領域相(A相)及び拡散・アクイ
ジション領域相(B相)の区分は判別しにくい。そのた
めにSAPの存在層(面)におけるSAP個々の存在状
態はまた、本発明の大きな特徴の1つである。
AP粒子をコーティングしたような連続相を形成した状
態となっているが、より微視的に観察すると、ほとんど
の独立した個々の粒子が結合剤を介して近接状態で連結
されている状態となっている。
る吸収体では、このような個々のSAPの連結状態は観
察されず、多数個からなるSAPの集団がパルプ層の中
にバラバラになって存在している状態となっている。こ
のようなパルプ/SAPの存在状態については、米国特
許第5,147,343号(Kellenberger)明細書に詳しく述べ
られている。このためSAPのブロッキングが起き易
く、またこれは、パルプ/SAPの割合におけるSAP
含有率の限界が50%付近以下である理由にもなってい
る。
部または全部でミクロフィブリル状微細繊維により被覆
され、相互に均一に結合された状態で存在している。そ
の個々の粒子の密集度は、SAPの担持量及び粒径によ
っても異なるが、少なくとも100個/cm2以上、多
くの例では1000個/cm2以上、例えば造粒品では
100〜300個/cm2、フレーク品では200〜1
000個/cm2、単粒品では500〜2500個/c
m2であることが観察されている。
態が模式図的に示される。
キーなSAPを繊維間隙中に担持し、ミクロフィブリル
状微細繊維で個々のSAP粒子を被覆、結合した状態の
本発明のシート状吸収体においては、使用されているS
APの性能が低下することなく、そのまま反映されるこ
ともまた本発明の大きな特長の1つである。表面架橋密
度の大きい、そして20g/g以上の高いAUL値を持
つSAPを使用すれば、そのAUL値が90%以上の効
率でシートの性能に発現される。また未架橋の、AUL
値が10g/g以下であるSAPを用いた場合において
も、シート化によって、AUL値は100%以上に上昇
する傾向がある。この傾向は、SAP粒子1個1個がミ
クロフィブリルによって被覆され、区画化されている構
造に起因していると推測される。
保持率等でも表現されるが、ここでは、上述したAUL
値で表現してみる。本発明では、シート状吸収体を20
g/cm2の加重下で0.9%の食塩水を吸収させ、3
0分経過後の吸収性能がAUL値で表示される。
の厚みに仕上げてオムツ用に使用する場合には、吸収領
域相(A相)の吸収性能としてAUL値が15g/g以
上であることが必要であり、望ましくはAULを20g
/g以上に保つことによって、所定の条件のものが得ら
れる。拡散・アクイジション領域相(B相)を含めた吸
収体全体としても、15g/g以上のAUL値を持つこ
とが望ましい。
応用>SAPを持った吸収領域相(A相)と、SAPの
ない拡散・アクイジション領域相(B相)とからなる、
A,B複相構造を有する多機能シート状吸収体につい
て、以下、吸収体製品への応用例について説明する。
吸収体において、比較的幅の広いB相を中心部に、A相
をサイドに配置させて、B相を吸収体のアクィジション
層として利用した吸収体製品の吸収体部分を形成する例
である。
いた例、図10(2)は吸収機能を有するサイド部分を折
曲げてC形として、吸収体部分を形成した例である。こ
のような構造は、比較的吸収容量の必要性は少ないもの
の、よりコンパクト性を要求されるナプキン形の軽度失
禁商品等には好ましい吸収体構造である。
収体において、そのシート状の吸収体にさらに不織布状
のアクイジション層を組み合わせて吸収体製品の吸収体
部分として応用する例を示している。図11(3)の構造
は、SAPの存在するA相面をトップシート側に向けて
配置させ、その面を被覆するようにアクィジション層を
重ねた構造の吸収体である。
平面状に用いた例、図11(3-b)はC型にサイド部分を
折曲げた状態にアクィジション層を重ねた例である。図
11(3-c)は、平面状のシート状吸収体の中央部分にア
クィジション層を重ね、サイド部分を折曲げてC型構造
のなかにアクィジション層を包み込んだ構造を示してい
る。図11(4)は、SAP存在層をバックシート側に向
け、そのSAP非存在層側にアクイジション層を重ねた
吸収体構造を示したものである。
収体を2層もしくは多相組み合わせて吸収体製品の吸収
体部分を形成する例を示した。図12(5)の構造は、S
AP存在層をトップシート側に向けて、2層を重ね合せ
た例で、上層が狭く、下層を広くしている。図12(6)
の構造は、SAP存在層を上下層に向かい合わせに組み
合わせた例である。図12(7)の構造は、SAP存在層
をバックシート側に向けて2層を組み合わせた例で、こ
の例では下層が狭くなっている。
の吸収体とSAPで全面被覆されたシート状吸収体を組
み合わせて吸収体製品の吸収体部分を形成させた例を示
したものである。図13(8)はシート吸収体をそのSA
P存在面をトップシート側に配置して、その下面に、全
面SAPで被覆された吸収シートを下層に組み合わせた
例であり、この例では下層のシートが狭くなっている。
図13(9)の構造は、SAP存在面をバックシート側に
向け、それに向かい合うように全面SAPシートを重ね
合わせて形成した吸収体を示している。図13(10)の構
造は、SAPの存在面をバックシート側に向け、その下
層にやはりSAPの存在面をバックシート側に向けた全
面SAPシートを巾広い状態で重ね合わせて形成した吸
収体を示している。
吸収体において、B相部分を立体的に隆起させ、その隆
起部分でトップシートと接合して吸収体部分を形成する
例を示したものである。図14(a)に示すように、まず
SAP存在層をバックシート側に向けたシート状吸収体
を用意する。ついて、図14(b)に示すように、そのB
相部分を突起、溝等を利用して隆起させる。その隆起さ
せた部分にトップシートを接合すると、図14(c)のよ
うなトップシートと一体化した吸収体が得られる。この
ような構造を持った吸収体では、トップシートとB相の
接合部から安定に液を吸収し、その吸収した液をA相に
拡散・吸収させるような機構を持つが、SAPの膨潤に
応じたスペースが立体的に用意され、本発明のような構
造を持ったシート状吸収体を効果的に利用する例の1つ
である。 評価方法 1.目付(g/m2) 10cm×10cmのシートの重量を電子天秤で秤量
し、1m2当りの重量(g)に換算する。 2.厚さ(mm) 大栄科学精器製作所製の厚さ測定器を使用して下記の条
件で測定した。
下式で算出した。
m2)/104)×(10/厚さ(mm)) 4.剛軟度(カンチレバー法)(cm) サンプルを2cm(幅)×15cm(長さ)にカット
し、20℃×65%RHの標準状態で24時間以上調湿
する。
バーソフトネステスターを用いて傾斜面にサンプル端が
接触する迄の長さ(cm)を測定する。 5.瞬間拡散性(cm2) 0.9%NaCl水溶液をビューレットに入れる。
のサンプルシートの中心部の5cmの高さに設定して、
液5mlを短時間(2〜3秒以内)にシートの中心部に
滴下し、直ちに液が拡散したタテ、ヨコの長さ(cm)
を読み取り、楕円に近似して面積(cm2)を求める。 6.AUL(加圧下での吸液量)(g/g) 図15に示す装置を用いてAULを測定した。
続用の開口部のある、容器に頂部開口部より人工尿を入
れ、そこに外気吸入パイプをゴム栓を通して挿入し、電
子天秤上に置く。
ターをシリコンチューブで連結して固定し、ガラスフィ
ルター面と外気吸入パイプの下端を水平に位置合わせを
する。
上にシート状吸収体やSAP等のサンプル(WO )を入
れ、20g/cm2となる重りの荷重下で、30分後の
サンプルの吸液量(W)を求めた。同様にサンプルを除
いて濾紙のみの吸液量(WF)も求め下式でAUL(g
/g)を算出した。 AUL(g/g)=(W−WF)/(WO) なお、本発明に用いた人工尿の組成は下記のものを用い
た。
ったものをサンプルとする。
P存在面を上にして、約2cmの間隔で並べ、0.9%
NaCl(生理食塩水)50mlを静かに加えて10分
間静置してSAPを膨潤させ、膨潤につれてサンプルか
らSAPが液中に剥離脱落する状態を目視で判定する。
った。
られた。
られた。
中に堆積した。
AP面を下にしてシャーレ中に置いた以外は同様に実施
し、判定基準も同じである。
ンセットで取り出し、長さ方向の一方の端をクリップで
把持して垂直に吊り下げ、膨潤SAPのシート状支持体
からの剥離脱落の状態を目視判定する。
た。
した。
のが部分的に脱落したが、シート状支持体に直接接触し
ている部分では保持されていた。
大部分離れて脱落した。 8.セロテープ剥離法 サンプル(10cm×10cm)を20℃、65%RH
の標準状態で24時間以上調湿した後、均一な平面状態
を有する机上又はプラスチック板状に置く。15mm幅
のニチバン社製「セロテープ(商標)」を、サンプルの
SAP存在面上に接着面を幅15mm、長さ20mmと
して、一端は手に持ちながら20mm幅以上の消しゴム
で2回こすって接着させ、セロテープの一方の端を水平
(180°)にして引き剥がす。サンプルから引き剥が
したセロテープに付着したSAPの状態を観察して、図
16の判定基準に従って評価する。
を用いた。その構成は細デニールのレーヨン1.25d
×44mmからなる高密度層Pと太デニールのPET6
d×51mmからなる低密度のバルキー層QとがPとQ
の転移層で交絡している。
ヨンのカードウェブと20g/m2相当の上記PETの
カードウェブを積層して、0.12mmφのオリフィス
が0.6mm間隔で設けられたノズルから40kg/c
m2の柱状水流をレーヨン面及びPET面から各1回噴
射して交絡して得られた。さらに0.15mmφのオリ
フィスが5mm間隔で設けられたノズルを用いてPET
側から70kg/cm2の柱状水流を噴射してライン状
の交絡部分を持つ積層のスパンレース不織布を得た。繊
維の太さやヤング率による剛性と、親水性の差によりレ
ーヨン層は緊密に交絡するが、PET層は一部レーヨン
層に境界部分で交絡するのみで主としてループ状に立毛
した繊維構造を持つ空隙の多いバルキー層を形成する。
絡処理をした部分はレーヨン層がさらに交絡が進むと共
にPET層とレーヨン層をライン状に交絡し、層間の剥
離防止の働きをする。
P,Q層の特性の相違がわかる。
と、P層は給液後直ちに拡散し、Q層は玉状となってそ
のまま拡散しないが、複合状態ではどちらの層から給液
してもP層とP,Q層の界面をとおって拡散した。
/m2、Q層20g/m2) 全厚さ 1.2mm(P層0.2mm、Q層1.
0mm) 全体の見掛密度 0.03g/cm2(P層0.
08g/cm2、Q層0.02g/cm3) 引張り強力 タテ0.60kgf/5cm、ヨコ
0.11kgf/5cm 引張り伸び タテ26%、ヨコ165% 瞬間拡散性 P層面 75cm2、Q層面 30
cm2 2)MFC分散液の調製 MFCとして特種製紙(株)製の母液濃度4.5%のS
−MFC水分散液を使用し、スラリーの分散媒体として
イソプロパノール(IPA)/水(重量比70/30)
系の混合液を用いた。MFC濃度が0.67%になる様
にまず所定量の水でS−MFC母液を分散希釈後、所定
量のIPAを加えてS−MFC分散液を調製した。
0.9−1.1(g/ml)で粒子径が50−150μ
mの三菱化学製微粒子状のアクアパールAP−211D
Sを重量比で25%になる様に撹拌を続けながら添加し
てスラリーとした。
0.5%となり、SAPに対するS−MFCの比率は2
%となる。
分安定な状態を保つと共にコーティングに適した粘性と
流動性を兼ね備えている。
が18.3で未架橋のSAPであると強く凝集してしま
うが、表面架橋等の表面処理をしたSAPであれば殆ん
ど凝集せずしかもS−MFCの存在下では安定な分散状
態を保つことができる。
重量比50/50以上のIPA比率ならばSAPの膨潤
を抑制し、取り扱い性では毒性も比較的少なく、沸点が
82℃で水よりも低く、回収する上で好都合であること
がわかった。
で前記基材にSAP/S−MFCスラリーを連続したラ
イン状にコーティングした。
AP存在部分のA領域は10mm幅、非コート部分の不
織布基材のみからなるB領域は5mm幅でA/Bの比率
は2/1である。
てA領域は300g/m2 で非コート部分はSAPの付
着がなく、コート面全体の平均値として200g/m2
となる様にコーティング装置のトラフのクリアランスを
調整することにより設定した。
媒体をスリット型サクションで大部分脱液する。脱液さ
れてSAPをコートしたシートは、残存する分散媒体を
密閉された乾燥室内で140℃のスチーム加熱の熱ロー
ルで蒸発除去すると同時にSAPをS−MFCで基材に
固着した。乾燥室で気化した分散媒体中のIPAは凝縮
して回収した。
の平均的な目付は235g/m2でその内SAPの付着量は
平均的に200g/m2 となり、その特性は表3の通り
であった。この嵩密度が1.0g/mlの微粒子SAP
を用いたものは厚さが0.8mmと薄い。因みに通常の
嵩密度が0.6g/mlのSAPをコーティングしたも
のは厚さが1.1mmと厚くなる。
能を損うことなく良好な水準であることが確認できた。
瞬間的な拡散性は、原反ではP面、Q面の差が見られる
が、コーティングすればP,Q層面での拡散状態の差は
殆んど見られなくなる。
果によりSAPの基材からの剥離、脱落は殆んど見られ
ない。湿潤時には、S−MFCの水素結合効果は無くな
るが、膨潤したSAPは、嵩高の積層不織布を用いるこ
とにより、空隙の多いQ層のラッピング効果で捕捉さ
れ、その効果の大きいことが確認された。
体ではSAP同志が凝集する現象が発生し易い。例えば
エタノール/水系では90/10〜45/55の範囲で
凝集する。プロピレングリコール(PG)/水系では凝
集現象は見られないが、70/30よりも水比率が増え
るとSAP粒子は膨潤する。
を得るためにPG/エタノール/水系としての3成分系
での挙動を検討し、図18に安定分散領域を示した。
タノール/水(50/30/20)の3成分系を選定し
た。MFは実施例1と同様に母液濃度4.5%のS−M
FC水分散液を使用し、PG/エタノール/水(重量比
50/30/20)系の混合液にMFC濃度として0.
67%になる様にまず所定の水で分散希釈後、所定のエ
タノール及びPGを加えて、S−MFC分散液を調製し
た。
い、及び粒子形状の影響を見るために、表4に示す4種
類を用意した。なお、このSAPは、東亜合成(株)か
ら供試された。
FC含有分散液を撹拌しながら表4の4種のSAPを所
定量加えて、重量比で25%のスラリーをそれぞれ4種
類調製した。
%となりSAPに対するS−MFCの比率は2%とな
る。
間は十分な安定性を示した。
置で前記基材にSAP/S−MFCスラリーを連続した
ライン状にコーティングした。
てコート全体の平均値が160g/m2 となる様に設定
した。
ーを基材にコーティングしたシートから、含有する分散
媒体をスリット型サクションを用いてその大部分を脱液
する。
密閉した乾燥室内で200℃の熱ロールにより蒸発除去
後、スプレーで霧状の水を150g/m2 均一に給水し
てシートを加湿することにより、ネットプレスを加えな
がら150℃の熱ロールで乾燥・熱処理を行い、SAP
を基材に固着させることを完了した。
ル、IPA等)では水との混合系より溶媒が先に蒸発
し、残った水が乾燥した後に水素結合が起る。
ではPG)を用いた場合には水が先に蒸発するため、P
Gがシートに残留し、水素結合は生成しない。それ故コ
ーティングスラリー中の分散媒体を乾燥・蒸発させた
後、水素結合の生成をさせるためにはそこで給水する必
要があり、本実施例では給水の一方法としてスプレーを
利用した。
4種のシートの特性は下記の通りであった。
Pの付着量があるにも拘らず、いずれのシートも厚さ1
mm以下のシートができた。
のは厚さが0.7mmと一層薄いシートに仕上がった。
よいものであった。
れぞれのシートに使用したSAPのAULを表5に示
す。
ることにより減少するのが一般的であるが本発明の方法
ではSAPをシート化することにより表面架橋品は原料
SAPの性能をそのまま保持していることがわかる。
明の方法でシート化することによりAUL値が1.5〜
2倍近く大幅に向上することが認められた。
の不織布の構造等が大きく関与しているものと思われ
る。
基材とSAP、そしてSAP相互、及びSAPと不織布
構成繊維とを結合する結合剤の3成分から構成される複
合吸収体において、不織布として毛細管効果による浸
透、拡散効果を持つ高密度の親水性繊維からなる拡散層
と、それに組合せた嵩高でレジリエンス値(弾性回復
率)の高いアクイジション層を持つ多層不織布に、SA
P粒子を所定の領域のみに安定捕捉(トラッピング)状
態で担持させ、一方、拡散・アクイジション効果を持つ
不織布領域を適切な分布比を持って組合せることによっ
て解決し、これにより拡散・アクイジション効果と同時
に吸収性、ならびに吸収した液体の固定性に優れた多機
能性のシート状吸収体を得ることができる。
面で示す説明図。
ート状吸収体における、吸収領域相(A相)と拡散・ア
クイジション領域相(B相)の異なる分布状態を示す平
面図、(b)は(a)のX−X線における断面図。
ラフ。
ラフ。
を示すグラフ。
すグラフ。
グラフ。
不織布状基材の層構成をそれぞれ示す断面図。
ート状吸収体の吸収領域相(A相)における各成分の分
布状態を示す説明図。
た吸収体製品の吸収体部分を形成する手順を示す説明
図。
なるシート状吸収体とアクィジション層とを用いて吸収
体製品の吸収体部分を形成する手順を示す説明図、
(4)はA相とB相とからなるシート状吸収体とアクィ
ジション層とを用いて吸収体製品の吸収体部分を形成す
る別の配置例を示す説明図。
なる2枚のシート状吸収体を組み合わせて吸収体製品の
吸収体部分を形成する配置例を示す説明図。
らなるシート状吸収体とSAPで全面被覆されたシート
状吸収体を組み合わせて吸収体製品の吸収体部分を形成
するそれぞれ別の配置例を示す説明図。
部分を立体的に隆起させ、その隆起部分でトップシート
と接合して吸収体部分を形成する手順を示す説明図。
Cスラリーを連続したライン状にコーティングする状態
を示す説明図。
成分系でのSAPの挙動を示すグラフ。
Claims (32)
- 【請求項1】 高吸水性樹脂を主たる成分とする吸収
層、前記高吸水性樹脂を担持する不織布状基材、及び前
記高吸水性樹脂相互間と前記高吸水性樹脂及び前記不織
布状基材間とを結合する結合剤成分の3成分からなるシ
ート状吸収体であって、前記不織布状基材が、相対的に親水性が高く密度の高い
繊維層からなる拡散層(P)と、相対的に親水性が低く
密度の低い繊維層からなるアクイジション層(Q)とか
らなる多層構造を持つ不織布から構成され、 前記シート状吸収体の表面上において、 前記吸収層とそれを担持する前記不織布状基材とからな
る吸収領域相(A相)と、前記高吸水性樹脂がほとんど
存在しない、主として前記不織布状基材のみからなる拡
散・アクイジション領域相(B相)とが相互に区分でき
るように分布していることを特徴とする、複相構造を有
する多機能シート状吸収体。 - 【請求項2】 前記吸収領域相(A相)と前記拡散・ア
クイジション領域相(B相)とが相互に接する連続相と
して存在する請求項1に記載のシート状吸収体。 - 【請求項3】 前記拡散・アクイジション領域相(B
相)が連続しており、前記拡散・アクイジション領域層
(B相)の中に前記吸収領域相(A相)が不連続的に存
在する請求項1に記載のシート状吸収体。 - 【請求項4】 前記吸収領域相(A相)が連続してお
り、前記吸収領域相(A相)の中に前記拡散・アクイジ
ション領域相(B相)が不連続的に存在する請求項1に
記載のシート状吸収体。 - 【請求項5】 前記吸収領域相(A相)の面積(A)と
前記拡散・アクイジション領域相(B相)の面積(B)
の比(A/B)が0.5以上であるような請求項1〜4
に記載のシート状吸収体。 - 【請求項6】 前記吸収領域相(A相)に存在する高吸
水性樹脂が少なくとも100個/cm2 以上の密集度で
存在する請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート状
吸収体。 - 【請求項7】 20g/cm2 の加圧下で0.9%食塩
水を吸収させたときの加圧下吸収量(AUL)が、 前
記吸収領域相(A相)では少なくとも20g/g以上、
前記吸収領域相(A相)と前記拡散・アクイジション領
域相(B相)とが共に存在する共存領域相(AB相)で
は12g/g以上の吸収量を有する請求項1〜6のいず
れか1項に記載のシート状吸収体。 - 【請求項8】 前記高吸水性樹脂の重量が、前記吸収体
の全重量を基準として50%以上を占める請求項1〜7
のいずれか1項に記載のシート状吸収体。 - 【請求項9】 前記高吸水性樹脂の重量が、前記吸収体
の全重量を基準として60〜90%を占める請求項1〜
7のいずれか1項に記載のシート状吸収体。 - 【請求項10】 見掛密度が0.1g/cm3 〜0.6
g/cm3 である請求項1〜9のいずれか1項に記載の
シート状吸収体。 - 【請求項11】 見掛密度が0.15g/cm3 〜0.
5g/cm3 である請求項10に記載のシート状吸収
体。 - 【請求項12】 50g/cm2 の荷重下で測定したと
きの厚さが1.5mm以下である請求項1〜11のいず
れか1項に記載のシート状吸収体。 - 【請求項13】 前記高吸水性樹脂の嵩密度が0.6g
/ml以上であり、平均粒子径が200μm以下である
請求項1〜12のいずれか1項に記載のシート状吸収
体。 - 【請求項14】 前記高吸水性樹脂の嵩密度が0.7g
/ml〜1.1g/mlであり、平均粒子径が50μm
〜150μmである請求項1〜12のいずれか1項に記
載のシート状吸収体。 - 【請求項15】 前記拡散層(P)と前記アクイジショ
ン層(Q)が上下に重ねられて構成されているととも
に、この両者間に、前記拡散層(P)の成分と前記アク
イジション層(Q)の成分とが共存する転移層(P/
Q)を有する請求項1〜14のいずれか1項に記載のシ
ート状吸収体。 - 【請求項16】 前記拡散層(P)を中心にして、その
上下に前記アクイジション層(Q)が設けられている請
求項1〜15のいずれか1項に記載のシート状吸収体。 - 【請求項17】 前記不織布状基材の見掛密度が0.0
6g/cm3 以下であり、かつ前記拡散層(P)の見掛
密度が0.07g/cm3 以上、前記アクイジション層
(Q)の見掛密度が0.07g/cm3 以下である請求
項1〜16のいずれか1項に記載のシート状吸収体。 - 【請求項18】 前記高吸水性樹脂を前記不織布状基材
の嵩高な前記アクイジション層(Q)に集中的に担持さ
せてなる吸水性樹脂存在層と、前記高吸水性樹脂がほと
んどもしくは全く存在しない非存在層との2層構造から
なっている請求項1〜17のいずれか1項に記載のシー
ト状吸収体。 - 【請求項19】 前記結合剤成分が、水和性を有するフ
ィブリル状微細繊維である請求項1〜18のいずれか1
項に記載のシート状吸収体。 - 【請求項20】 前記結合剤成分が、水和性を有するフ
ィブリル状微細繊維に、カット長10mm以下の短繊維
状熱溶融性合成繊維を共存させたものである請求項19
に記載のシート状吸収体。 - 【請求項21】 前記水和性を有するフィブリル状微細
繊維が、木材パルプを叩解して得られるミクロフィブリ
ル状セルローズである請求項19または20に記載のシ
ート状吸収体。 - 【請求項22】 前記水和性を有するフィブリル状微細
繊維が、微生物起源のバクテリアセルローズである請求
項19または20に記載のシート状吸収体。 - 【請求項23】 使用状態で皮膚に接触するトップシー
ト、防漏性を有するバックシート、及びその両者間に介
在する吸収体とを備えた吸収体製品において、前記吸収
体として、請求項1〜22のいずれか1項に記載のシー
ト状吸収体を用いたことを特徴とする吸収体製品。 - 【請求項24】 前記シート状吸収体の前記高吸水性樹
脂の存在面を前記バックシート側に位置するように配
し、さらに前記トップシートに面する前記高吸水性樹脂
存在面に新たにアクイジション用ウェブ層を設けた請求
項23に記載の吸収体製品。 - 【請求項25】 前記シート状吸収体の前記高吸水性樹
脂の存在面を前記トップシート側に面するように配し、
前記高吸水性樹脂存在面の一部にアクイジション用ウェ
ブ層を設けた請求項23に記載の吸収体製品。 - 【請求項26】 前記トップシート側に面する前記高吸
水性樹脂存在面の両側端を内側に折り曲げてC字型に成
形し、その上に前記アクイジション用ウェブ層を重ねて
一体化した請求項25に記載の吸収体製品。 - 【請求項27】 前記アクイジション用ウェブ層が、ス
ルーエアー法、スポットボンド法による乾式不織布、ま
たはスパンボンド法による不織布である請求項24〜2
6のいずれか1項に記載の吸収体製品。 - 【請求項28】 前記アクイジション用ウェブ層が未結
合ウェブである請求項24〜26のいずれか1項に記載
の吸収体製品。 - 【請求項29】 前記シート状吸収体を2層または3層
に複層した層を少なくとも一部に有する請求項23〜2
8のいずれか1項に記載の吸収体製品。 - 【請求項30】 前記シート状吸収体の前記不織布状基
材のみからなるB相部分と前記トップシートとを結合さ
せてなる、前記トップシートと前記吸収体とが一体化さ
れた請求項23に記載の吸収体製品。 - 【請求項31】 前記シート状吸収体の前記不織布状基
材のみからなるB相部分と前記バックシートとを結合さ
せてなる、前記バックシートと前記吸収体とが一体化さ
れた請求項23に記載の吸収体製品。 - 【請求項32】 前記シート状吸収体の前記不織布状基
材のみからなるB相部分に、その上層から前記トップシ
ートを、下層から前記バックシートをそれぞれ結合させ
てなる、前記トップシート、前記バックシート及び前記
吸収体が一体化された請求項23に記載の吸収体製品。
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