JPH10286201A - ガラス、床、家具等の硬質表面の清掃方法及びそれに使用するノート型拭き取りシート - Google Patents

ガラス、床、家具等の硬質表面の清掃方法及びそれに使用するノート型拭き取りシート

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JPH10286201A
JPH10286201A JP9423997A JP9423997A JPH10286201A JP H10286201 A JPH10286201 A JP H10286201A JP 9423997 A JP9423997 A JP 9423997A JP 9423997 A JP9423997 A JP 9423997A JP H10286201 A JPH10286201 A JP H10286201A
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wiping
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Eiichi Hoshino
栄一 星野
Koji Hanaoka
幸司 花岡
Fumiko Inaba
富美子 稲葉
Hironobu Shionome
博信 塩野目
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭内における、ガラス、床、家具等の硬質
表面の清掃作業を、極めて簡便に且つ効果的に行い得
る、硬質表面の清掃方法及びそれに使用するノート型拭
き取りシートを提供すること。 【解決手段】 固体研磨粒子と、ガラス、床、家具等の
硬質表面を保護する保護膜形成成分と、水とを含有して
なる硬質表面用洗浄剤を、硬質表面にスプレー又は塗布
した後、該洗浄剤を汚れと共に拭き取りシートで拭き取
る硬質表面の清掃方法であって、上記拭き取りシートと
して、表裏面使用可能な複数枚の吸水性布様シートがノ
ート型に一体化されたノート型拭き取りシートを使用
し、該ノート型拭き取りシートの各吸水性布様シートを
順次捲りながらその未使用シート面を順次拭き取り面と
することを特徴とする硬質表面の清掃方法及びそれに使
用するノート型拭き取りシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭内における、
ガラス、床、家具等の硬質表面の清掃作業を、極めて簡
便に且つ効果的に行い得る、硬質表面の清掃方法及びそ
れに使用するノート型拭き取りシート、更に詳しくは、
スプレータイプ又は塗布タイプの特定の硬質表面用洗浄
剤及びノート型拭き取りシートを用いる、予備洗浄不用
で、汚れが軽く拭き取れ、拭き取り後に拭きむらが残ら
ず、洗浄剤や汚れ成分等が清掃作業中や清掃後に飛散し
難い等、簡便性に優れ、しかも、拭き取り後の防汚性に
優れた、硬質表面の清掃方法及びそれに使用するノート
型拭き取りシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ガラ
ス、床、家具等の硬質表面の清掃方法としては、界面活
性剤及びアルカリ剤等を含有する液体系の洗浄剤を該硬
質表面にスプレー等で吹き付けた後に、家庭内にあるタ
オルや雑巾等で該洗浄剤を拭き取り、更に必要に応じて
乾いた布で乾拭きする方法が一般的である。しかし、こ
のような方法では、せっかく拭き取った該洗浄剤や汚れ
成分等が清掃時又は清掃後にタオルや雑巾等から飛散し
たりポロポロ落ちたりして、満足のいく清掃効果が得ら
れ難く、何度も拭き取り作業をするなど、非常に手間の
かかる仕事となっていた。また、洗浄剤をスプレー又は
塗布してから拭き取るまでに時間がかかると、洗浄剤が
硬質表面を流れたり、洗浄剤が硬質表面上で乾燥してい
まい、汚れを拭き取り難くなって作業性が悪化すると共
に、硬質表面の保護膜形成成分がむらになり易く仕上が
りも悪化するので、この工程を速やかに行う必要があ
る。そして、その為、作業者は通常一方の手に洗浄剤を
持ち、他方の手に拭き取り布を持って、洗浄剤を硬質表
面にスプレー又は塗布する作業とその拭き取り作業とを
連続して交互に行っている。
【0003】更に、上述の硬質表面の清掃方法において
は、通常考えられるタオルや雑巾等を使用する場合に
は、小さなタオルや雑巾を多数枚使用するか、頻繁にそ
れらを洗いながら使用するか、あるいは大きなタオル等
を折り重ねて、作業途中で折り返して未使用面を露出さ
せながら使用することにより、常に清浄な拭き取り面に
より拭き取り作業を行っている。しかし、作業途中にタ
オル等の清掃布の未使用面を露出させ又は別の拭き取り
布と交換したり洗ったりする為には、両手を必要とする
為、一連の作業を一旦中断しなければならず、拭き取り
操作が面倒である。特に、室内においてバケツ等を使用
して清掃布を洗うことは大変面倒であり、また、洗面所
や風呂場等へわざわざ移動して該清掃布を洗うことが必
要であるが、このような作業は煩わしい作業である。そ
の為、スプレータイプや塗布タイプの洗浄剤を使用して
も、硬質表面の清掃方法は必ずしも簡便な清掃作業とは
なり得ていなかった。
【0004】また、タオル等を折り畳み使用する場合に
は、該タオル等をきちんと折り畳みかつ使用面と未使用
面とをはっきりと区別して作業を進めるのは困難であ
り、タオル等を効率よく使用することができずに必要以
上の拭き取り布を使用しがちな欠点もある。更に、タオ
ル等を折り畳み使用する場合に、その一部を表裏両面共
に使用せずに乾燥した状態のまま仕上げ拭き用に残して
おくことはそのタオル等の大きさに関わらず困難であ
り、仕上げ拭き用として、汚れ及び洗浄剤の拭き取り用
とは別の拭き取り布を用意する必要があり、作業前の準
備や使用後の洗濯等に多くの労力を要する欠点がある。
【0005】上述のように、従来の硬質表面の清掃方法
においては、露出されていない面を露出させるためには
タオル等の清掃布の展開と折り畳みとを繰り返し行う必
要があり、作業が非常に煩雑で、スプレータイプ又は塗
布タイプの洗浄剤を一旦適当な箇所に置いて両手で作業
を行う必要があり、本タイプの洗浄剤の利点を生かしき
れない、良好な仕上がりが得られない等の上述の欠点が
生じる。更に、上記タオル等の展開と折り畳みの作業を
最も少なく抑えようとすると、上述した、従来例の如
く、タオルの一方の面全面を使用した後に他方の面を使
用することになり、洗浄剤の拭き取りの時点でタオル全
体がウェットな状態となってしまい、仕上げ拭きには適
さないものとなってしまう。
【0006】従って、本発明の目的は、家庭内におけ
る、ガラス、床、家具等の硬質表面の清掃作業を、極め
て簡便に且つ効果的に行い得る、硬質表面の清掃方法及
びそれに使用するノート型拭き取りシート、更に具体的
には、予備洗浄不用で、汚れが軽く拭き取れ、拭き取り
後に拭きむらが残らず、洗浄剤や汚れ成分等が清掃作業
中や清掃後に飛散し難い等、簡便性に優れ、しかも、拭
き取り後の防汚性に優れ、更に、広い面積の汚れを容易
に拭き取ることのできる、硬質表面の清掃方法及びそれ
に使用するノート型拭き取りシートを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、種々検討
した結果、スプレータイプ又は塗布タイプの硬質表面用
洗浄剤の使用に際しては、スプレー又は塗布した硬質表
面用洗浄剤を汚れと共に拭き取る作業を主とする拭き作
業を迅速に行い且つ該拭き作業を極力清浄な拭き取り面
で行うことが必要であることを知見した(第1の知
見)。本発明者等は、上記第1の知見に基づいて更に種
々検討した結果、スプレータイプ又は塗布タイプの硬質
表面用洗浄剤を用いる際の拭き取りシートとして、特定
構造のノート型拭き取りシートを使用することにより、
即ち、硬質表面用洗浄剤と特定構造のノート型拭き取り
シートとを組合わせて使用し且つ特定の手順で作業を行
うことにより、硬質表面用洗浄剤の性能を容易且つ充分
に引き出すことができ、上記目的を達成し得ることを知
見した(第2の知見)。
【0008】本発明は、上記の第1及び第2の知見に基
づきなされたもので、固体研磨粒子と、ガラス、床、家
具等の硬質表面を保護する保護膜形成成分と、水とを含
有してなる硬質表面用洗浄剤を、硬質表面にスプレー又
は塗布した後、該洗浄剤を汚れと共に拭き取りシートで
拭き取る硬質表面の清掃方法であって、上記拭き取りシ
ートとして、表裏面使用可能な複数枚の吸水性布様シー
トがノート型に一体化されたノート型拭き取りシートを
使用し、該ノート型拭き取りシートの各吸水性布様シー
トを順次捲りながらその未使用シート面を順次拭き取り
面とすることを特徴とする、ガラス、床、家具等の硬質
表面の清掃方法を提供するものである。
【0009】また、本発明は、上記硬質表面の清掃方法
に用いられる好ましいノート型拭き取りシートとして、
多数の表面凹凸部及び多数の貫通孔部を有し且つ柔軟性
を有する、編布、織布、不織布、紙又はその他の可撓性
基体からなり且つ坪量が50〜300g/m2 である吸
水性素材から形成された、1辺が10〜30cmである
表裏面使用可能な吸水性布様シートが、4〜30枚ノー
ト型に綴られていることを特徴とするノート型拭き取り
シートを提供するものである。
【0010】また、本発明は、更に好ましい上記ノート
型拭き取りシートとして、上記吸水性布様シートが、縦
15〜30cmで横10〜25cmの長方形状の吸水性
布様シートであるノート型拭き取りシートを提供するも
のである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の硬質表面の清掃方
法及び該硬質表面の清掃方法に用いられる好ましいノー
ト型拭き取りシートそれぞれの好ましい実施形態につい
て説明する。
【0012】先ず、本実施形態の硬質表面の清掃方法に
用いられるスプレータイプ又は塗布タイプの硬質表面用
洗浄剤について説明する。
【0013】上記硬質表面用洗浄剤は、固体研磨粒子
と、ガラス、床、家具等の硬質表面を保護する保護膜形
成成分と、水とを含有して構成されている。上記固体研
磨粒子は、ガラス、床、家具等の硬質表面(被洗浄面)
上の汚れ成分を研磨・除去し得る機能を発揮するもの
で、該硬質表面上の汚れ成分と混ざり合って該汚れ成分
を該硬質表面から粉状に浮き上がらせる作用を有するも
ので、該固体研磨粒子としては、好ましくは高分子ポリ
マーからなる有機粒子及び/又は無機粒子からなり、単
独で又は二種以上を組み合わせて用いられる。上記有機
粒子及び無機粒子として好ましいものとしては、例え
ば、ポリメタクリレート、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ナイロン、シリカ、多孔質シリカ、
酸化マグネシウム、酸化チタン、炭化珪素、炭酸カルシ
ウム、燐酸カルシウム、酸化クロム、エメリー、アルミ
ノシリケート、石英砂、ドロマイト、雲母粉末、珪石、
ケイ藻土、カオリナイト、ハロサイト、イライト、バー
ミキュライト、ベントナイト、モンモリロナイト、珪酸
ソーダガラス粉末、層状シリケート、ヘクトライト、キ
チン粉末、キトサン粉末、ヒドロキシアパタイト等の粒
子が挙げられ、更に好ましいものとして、シリコーン粒
子、クレイ粒子、シリケート粒子及び石英粒子等が挙げ
られ、特に、シリコーンレジンやシリコーンゴムなどの
シリコーン粒子が好ましく、また、無機粒子としては、
クレイ粒子、シリケート粒子、石英粒子等が好ましい。
尚、上記クレイ粒子の具体的な材質としては、カオリナ
イト、ベントナイト、ヘクトライト等が挙げられる。
【0014】上記固体研磨粒子は、硬質表面用洗浄剤の
拭き伸ばし性、汚れ成分の剥離性及びノート型拭き取り
シートを使用した時の拭き易さの点から、一次粒子の平
均粒子径が0.01〜100μmであることが好まし
く、0.1〜10μmであることが更に好ましい。ま
た、上記固体研磨粒子は、一般的な硬質表面でのきず付
け防止の点から、鉛筆硬度が6B〜9Hであることが好
ましく、H〜8Hであることが更に好ましい。
【0015】上記固体研磨粒子は、上記硬質表面用洗浄
剤中に好ましくは0.1〜30重量%含有され、更に好
ましくは1〜10重量%含有される。該固体研磨粒子の
含有量が0.1重量%に満たないと十分な清浄性能が得
られないことがあり、30重量%を超えると乾拭き時の
拭き取り性が悪くなり硬質表面に残ってしまうことがあ
るので上記範囲内とすることが好ましい。
【0016】また、上記保護膜形成成分は、硬質表面
(被洗浄面)上に被膜(保護膜)を形成し、該硬質表面
の防汚性を高める作用を有するものであり、該保護膜形
成成分としては、ノート型拭き取りシートを使用した後
に、該硬質表面上に被膜(保護膜)の形成が可能なもの
が用いられ、そのような保護膜形成成分の具体例とし
て、好ましいものとしては、ジメチルポリシロキサン、
メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーンオ
イル、フッ化変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコ
ーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、アルコー
ル変性シリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイ
ル等の有機変性シリコーンオイル等が挙げられる。特に
好ましくは、硬質表面の表面に保護膜として形成された
場合に、乾拭き後の該硬質表面の静摩擦係数が0.1〜
1.0、更に好ましくは0.1〜0.5となるような保
護膜を形成する成分であり、具体的には、ジメチルポリ
シロキサン等が挙げられる。これらの保護膜形成成分は
単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができ
る。
【0017】上記保護膜形成成分は、上記硬質表面用洗
浄剤中に好ましくは0.05〜10重量%含有され、更
に好ましくは0.1〜5重量%含有される。該保護膜形
成成分の含有量が0.05重量%に満たないとノート型
拭き取りシートの使用後に硬質表面に十分な保護膜が形
成されず、十分な防汚性が発現しないことがあり、10
重量%を超えると過剰の保護膜形成成分が硬質表面に残
りギラつきが生じることがあるので上記範囲内とするこ
とが好ましい。
【0018】上記硬質表面用洗浄剤は、硬質表面への拭
き伸ばし性、ハンドリング性の点から、水を媒体とする
ものである。この場合、水は、上記硬質表面用洗浄剤中
に好ましくは50〜99重量%含有され、更に好ましく
は65〜95重量%含有される。水の含有量が50重量
%に満たないと上記固体研磨粒子及び上記保護膜形成成
分を硬質表面に均一に施用できないことがあり、99重
量%を超えると清浄に十分な量の上記固体研磨粒子及び
上記保護膜形成成分を硬質表面に施用することができな
いことがあるので上記範囲内とすることが好ましい。
【0019】上記硬質表面用洗浄剤は、上記固体研磨粒
子、上記保護膜形成成分及び水を必須成分とするもの
で、更にこれらに加えて必要に応じ他の成分を含有して
いてもよい。該他の成分としては、例えば、洗浄性能を
高めるための界面活性剤やアルカリ剤、潤滑性を高める
ための潤滑剤、上記洗浄剤中における各成分の分散性を
高めるための分散剤(例えば、キサンタンガム等の増粘
性多糖類)、硬質表面に施用された上記洗浄剤の乾燥性
を高めるための乾燥促進剤(例えば、エタノール等)、
皮脂や油汚れ等の油溶性汚れに対する洗浄性を高めるた
めの洗浄基剤(例えば、n−パラフィン、ケロシン、石
油ベンジン、キシレン、n−ヘキサン等)、洗浄剤の防
黴のための防黴剤、色素(染料、顔料等)及び香料等が
挙げられる。該他の成分の配合量は、本発明の必須成分
の前記好ましい含有量の範囲が損なわれない範囲内で適
宜選択される。
【0020】上記硬質表面用洗浄剤は、スプレータイプ
又は塗布タイプとして用いられるもので、そうするため
に、上述の各成分を水中に含有して構成されており、水
の含有量が50〜99重量%となるように調製するのが
好ましく、且つ該硬質表面用洗浄剤を用いて前記目的を
達成する上で、均一に攪拌した状態で20℃における粘
度が2〜500mPa・sとなるように上述の各成分を
配合するのが好ましい。
【0021】上記硬質表面用洗浄剤の好ましい組成は、
上述の各成分がそれぞれの機能を効果的に発揮でき、前
記目的を達成し得るものであれば特に制限されないが、
好ましい一般的な組成(配合)としては、下記の組成
、更に好ましくは下記組成が挙げられ、何れの組成
も、水の含有量及び粘度は上述の好ましい範囲とされ
る。また、pHを3〜12に調整するのが硬質表面用洗
浄剤による硬質表面の損傷性を抑制する上で好ましい。
【0022】
【0023】
【0024】上記硬質表面用洗浄剤をスプレータイプと
して用いる場合には、該硬質表面用洗浄剤は、スプレー
容器に充填されて使用される。該スプレー容器は、硬質
表面用洗浄剤を泡状、霧状、あるいは微小な液滴状に硬
質表面(被洗浄面)に噴射し得るものであれば、その形
態には制限されないが、好ましいスプレー容器の例とし
ては、トリガー式スプレー容器、ポンプ式スプレー容
器、エアゾール容器等が挙げられ、経済性、環境適合性
等を考慮するとトリガー式スプレー容器が特に好まし
い。
【0025】上記スプレー容器は、その容量についても
特に制限されないが、片手で持ったまま容易に作業を行
なう上で大容量で重いものは好ましくない。また、例え
ば、2部屋分のガラス面の総面積は大凡16m2 程度で
あり、このガラス面の清掃作業に要する硬質表面用洗浄
剤の使用量は、通常、30〜150gである。
【0026】次に、本発明の硬質表面の清掃方法に使用
するノート型拭き取りシートの好ましい実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0027】図1は、本発明の硬質表面の清掃方法に用
いられる本発明のノート型拭き取りシートの一実施形態
を示す斜視図、図2は、図1のノート型拭き取りシート
の構造の詳細を示す図で、(a)は該ノート型拭き取り
シートを形成する吸水性布様シートを分離して示す斜視
図、(b)は(a)に示す複数枚の吸水性様シートを重
ね合わせてそれらの長手方向(図上横方向)の中央を一
体化した状態を示す斜視図、(c)は一体化された上記
シートを中央の固定部で2つ折りに折曲して図1の実施
形態とした状態を示す斜視図である。
【0028】本実施形態の好ましいノート型拭き取りシ
ート1は、図1に示すように、縦の長さLが15〜30
cmで横幅Wが10〜25cmの長方形状の表裏面使用
可能な吸水性布様シート11が、8枚ノート型に綴られ
たものである。上記吸水性布様シート11,11,・・
・は、それぞれ多数の表面凹凸部及び多数の貫通孔部を
有し且つ柔軟性を有する、編布、織布、不織布、紙又は
その他の可撓性基体からなり且つ坪量が50〜300g
/m2 である吸水性素材から形成されている。
【0029】上記吸水性布様シートを形成する吸水性素
材について詳述すると、該吸水性素材は、多数の表面凹
凸部及び多数の貫通孔部を有し且つ柔軟性を有する、編
布、織布、不織布、紙又はその他の可撓性基体からな
る。上記編布としては、パイル編布、リブ編布等、上記
織布としては、タオル地、メリヤス地、平織り地等、上
記不織布としては、メッシュ地、シワ柄,凹凸柄を有す
る湿式及び乾式不織布等、上記紙としては、メッシュ
柄、シワ柄,凹凸柄等を有する湿式パルプシート及び乾
式パルプシート、上記その他の可撓性基体としては、天
然及び合成ポリマー・樹脂等の可塑性発泡体等が挙げら
れる。また、該吸水性素材としては、木綿、パルプ、麻
等の天然セルロース繊維や、レーヨン、アセテート、テ
ンセル、変性セルロースあるいはこれらとポリエチレン
テレフタレート等のポリエステル系繊維、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン等のポリオレフィン系繊維、ナイロン
等のポリアミド系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、
ポリビニルアルコール系繊維等とを混紡した繊維等が挙
げられ、上記木綿やパルプの様な親水性の繊維により形
成されたものが好ましく、タオル地に形成されたものが
特に好ましい。
【0030】これらの吸水性素材は、多数の表面凹凸部
及び多数の貫通孔部を有し且つ柔軟性を有し且つ坪量が
50〜300g/m2 であるため、硬質表面上の汚れ
(固体粒子)及び該表面にスプレー又は塗布された硬質
表面用洗浄剤を取り込み易く且つ該吸水性素材に加重を
かけても取り込んだ汚れの戻りが発生し難く、硬質表面
の清掃作業時に硬質表面の塗装面に傷を付け難い。上記
吸水性素材の坪量が50g/m2 未満であると、手に持
った時にボリューム感がなく使い難く、汚れを含む硬質
表面用洗浄剤を吸収した際に該洗浄剤が裏抜けして裏面
が使い難くなり、また、300g/m2 超であると、ノ
ート型に成型した際に嵩張ってしまい使い難い。
【0031】本実施形態のノート型拭き取りシートの構
造について詳述すると、該ノート型拭き取りシート1
は、図2(a)に示すように、上記吸水性布様シート1
1がその幅方向に該シートの2倍の大きさの連設シート
Sを4枚積層し、図2(b)に示すように、該シートS
の長手方向(吸水性布様シート11の幅方向)の中央の
固定部12において該シートSを一体化し、一体化され
た該シートSを、図2(c)に示すように、該固定部1
2において2つ折りに折曲して形成されており、上記固
定部12は、糸による縫い合わせにより形成されてい
る。従って、本実施形態のノート型拭き取りシート1
は、それぞれ同一の長方形状をしている8枚の吸水性布
様シート11,11・・がノート型に綴られたものにな
っている。尚、図2における符号〜はノート型拭き
取りシートの各吸水性布様シート面を示している。
【0032】上記吸水性素材から形成された吸水性布様
シート11は、それぞれの一面で、5〜50gの硬質表
面用洗浄剤を吸収する吸収能を有するのが好ましく、1
個のノート型拭き取りシート1により、一般家庭におけ
る通常の硬質表面の清掃〔例えば、2部屋分のガラス面
(総面積16m 2 程度)の清掃〕が可能なように、1個
の該ノート型拭き取りシート1が、10g〜300g、
好ましくは20g〜200gの硬質表面用洗浄剤の吸収
能を有するように構成されている。ここで吸収能とは、
上記シート1に加重をかけても戻りが発生しない状態で
吸収できる液量のことである。
【0033】本発明のノート型拭き取りシートの形状と
しては、図1に示すような長方形状の他、正方形状、楕
円形状等が挙げられる。それらの中でも、生産性及び操
作性の点で、長方形状が好ましい。
【0034】次に、前記硬質表面用洗浄剤及び図1に示
す実施形態のノート型拭き取りシート1を使用した本発
明の硬質表面の清掃方法の一実施形態について説明す
る。
【0035】本実施形態の硬質表面の清掃方法を実施す
るには、一方の手に、上記硬質表面用洗浄剤の収容され
たスプレー容器(スプレータイプの硬質表面用洗浄剤)
を持ち、他方の手に、図1に示される状態の上記ノート
型拭き取りシート1を持ち、硬質表面用洗浄剤を汚れた
硬質表面に直接スプレーし、該拭き取りシート1の吸水
性布様シート11の面及び面を順次用いて、スプレ
ーされた硬質表面用洗浄剤を軽く塗り延ばして行く。こ
のとき、該洗浄剤と汚れとが硬質表面上で混ざりあうの
と同時に、該洗浄剤及び汚れの一部は、吸水性布様シー
ト11によって拭きとられていく。このようなスプレー
作業と塗り延ばし作業とを連続して交互に行い、該面
及び面を使用した後、吸水性布様シート11を1枚捲
り、該面の裏面(以下、単に裏という)及び面を露
出させてそれらの面を順次同様に使用する。
【0036】以下同様にして、順次、吸水性布様シート
11を捲って新しい拭き取り面を露出させ且つ硬質表面
用洗浄剤をスプレーしながら、面〜面の8面を順次
使用することにより、硬質表面用洗浄剤を塗り延ばして
行く。この硬質表面の清掃作業により、硬質表面の汚れ
及び硬質表面用洗浄剤の一部は、上記吸水性布様シート
11の上記面〜面に吸収される。尚、上述のように
して吸水性布様シート11を捲りながら上記ノート型拭
き取りシート1を使用する際の露出される各面の使用順
序は以下の通りである。()内は同時に露出される2つ
の面である。 (面→面)→(面裏→面)→(面裏→面)
→(面裏→面)。
【0037】上述の硬質表面の清掃作業により、硬質表
面用洗浄剤の塗り延ばしが完了した後、引き続き、上記
ノート型拭き取りシート1に残されている未使用の乾燥
した状態の吸水性布様シート11の8面(面裏、面
裏、面、面裏、面、面裏、面及び面裏)を
下記の使用順序で順次用いながら仕上げ拭き作業を行な
い、硬質表面の清掃作業を完了する。 (面裏→面裏)→(面→面裏)→(面→面
裏)→(面→面裏)。
【0038】上述の硬質表面の清掃作業に際し、硬質表
面用洗浄剤として、本発明に係る前記固体研磨粒子及び
前記保護膜形成成分が含有されたものを用いているた
め、スプレーされた該硬質表面用洗浄剤の塗り延ばし及
び、乾いた後の拭き取り作業時等における該固体研磨粒
子及び保護膜形成成分の作用により、一層効果的に硬質
表面の清掃作業を行うことができる。
【0039】本実施形態のノート型拭き取りシート1を
用いた本実施形態の硬質表面の清掃方法によると、吸水
性布様シート11が多数の表面凹凸部及び多数の貫通孔
部を有し且つ柔軟性を有する吸水性素材から形成されて
いるので、汚れ及び硬質表面用洗浄剤が吸水性布様シー
ト11の構造中に取り込まれ易く、硬質表面に傷を付け
ずに、効率良く硬質表面の清掃効果を得ることができ
る。特に、吸水性布様シート11が、特定の前記吸水性
素材から形成されているので、硬質表面用洗浄剤や汚れ
が迅速かつ多量に吸収・収容され、且つ汚れの裏面への
浸出を回避でき、硬質表面に傷を付けずに、効率良く硬
質表面の清掃を行うことができる。
【0040】また、上記ノート型拭き取りシート1の上
記吸水性布様シート11は、縦の長さLが15〜30c
mで横幅Wが10〜25cmの大きさ、即ち、片手を自
然に開いた状態よりもやや大きい程度の大きさであり、
且つその重量が0.75〜22.5gとなり、例えば、
これを30枚束ねたとしても22.5〜675gである
ので、片手で持ち易く、拭き取り及び仕上げ拭き作業を
容易に行うことができる。
【0041】この様に、本実施形態のノート型拭き取り
シート1を用いた本実施形態の硬質表面の清掃方法にお
いては、一方の手で硬質表面用洗浄剤を硬質表面にスプ
レーし、他方の手で拭き作業を行いながら実施すれば良
く、その際、ノート型拭き取りシートの吸水性布様シー
ト11を順次捲るだけで、吸水性布様シート11の未使
用のシート面を簡便に露出できる。従って、本実施形態
のノート型拭き取りシート1を用いた本実施形態の硬質
表面の清掃方法によれば、1個のノート型拭き取りシー
ト1により、仕上げ拭き作業を含めて、硬質表面の清掃
作業を行うことができるので、極めて簡便且つ迅速な硬
質表面の清掃作業で以て、スプレータイプの硬質表面用
洗浄剤の性能を充分に引き出すことができ、充分な硬質
表面の清掃効果を得ることができる。
【0042】本発明は、上記実施形態に制限されるもの
ではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲において、適
宜変更することができる。即ち、本発明の硬質表面の清
掃方法に用いられるスプレータイプ又は塗布タイプの硬
質表面用洗浄剤は、固体研磨粒子と保護膜形成成分と水
とを含有してなるスプレータイプ又は塗布タイプのもの
で、本発明のノート型拭き取りシートと組合せて使用す
ることにより本発明の目的を達成できるものであれば制
限されない。
【0043】また、本発明の硬質表面の清掃方法に使用
される本発明のノート型拭き取りシートは、上記実施形
態のノート型拭き取りシートに制限されないが、硬質表
面にスプレー又は塗布された硬質表面用洗浄剤を汚れと
共に良好に吸収させて裏面への浸出や戻りを回避するた
めには、吸水性布様シートの坪量は、50〜300g/
2 、好ましくは80〜300g/m2 、更に好ましく
は150〜300g/m2 である。また、該吸水性布様
シートの大きさは、1辺が10〜30cmとなるような
大きさ、特に該吸水性布様シートが長方形状である場合
には、縦の長さLが好ましくは15〜30cmで横幅W
が好ましくは10〜25cmであり、該吸水性布様シー
トの枚数は、4〜30枚、好ましくは4〜20枚、更に
好ましくは6〜12枚である。4枚未満では、十分な洗
浄剤の吸収容量が得られ難く、また、1枚の面積が過大
となって片手での拭き取り作業ができなくなり、一方、
30枚超では、ノート型拭き取りシートの厚さが厚すぎ
て持ち難くなる。このようなノート型拭き取りシートに
おける該吸水性布様シートの総面積(各該吸水性布様シ
ートの両面の合計面積)は、約0.12〜4.5m2
ある。
【0044】本発明のノート型拭き取りシートは、表裏
面使用可能な複数枚の吸水性布様シートがノート型に一
体化されたものであればよく、例えば、吸水性布様シー
トの大きさのシートを複数枚重ねて長辺の一方を縫合ま
たは接着剤や熱融着による接着などの方法で留めたもの
とすることができる。
【0045】本発明のノート型拭き取りシートは、図3
に示すノート型拭き取りシート1’のように、吸水性布
様シート11のうちの一枚に、汚れた面を被覆する汚れ
カバー13’を延設したものとしたり、図4又は図5に
示すノート型拭き取りシート1’’のように、片面に面
状ファスナー14’’が設けられた汚れカバー13’’
を上記吸水性布様シート11に対して取り外し自在に固
着したものとすることもできる。この様なノート型拭き
取りシート1’,1’’においては、使用済みの面に直
接手を触れることなく、清掃作業を行うことが可能であ
る。また、上記汚れカバー13’’は、その形状を手袋
状にして手のひら側にマジックテープを設けて取り外し
可能にしたものとすることもできる。
【0046】
【実施例】本発明の硬質表面の清掃方法を実施例及び比
較例に基づいて具体的に説明する。
【0047】〔スプレータイプの硬質表面用洗浄剤の調
製〕下記の組成物(pH8.0)を調製し、市販の住居
用洗剤のトリガー方式スプレー容器〔かんたんマイペッ
ト(花王株式会社製)に使用されている容量500ml
のトリガー式スプレー容器〕に収容し、スプレータイプ
の硬質表面用洗浄剤とした。
【0048】 成 分 (重量%) ・シリコーンパウダー(固体研磨粒子)〔平均粒子径2μm〕3.0 ・ジメチルポリシロキサン(保護膜形成成分) 0.5 ・n−パラフィン(洗浄基材) 2.0 ・ドデシルグルコシド(非イオン系界面活性剤) 0.5 〔グルコース縮合度1.35〕 ・キサンタンガム(分散剤) 0.08 ・エタノール(乾燥促進剤) 20.0 ・イオン交換水 バランス ─────────────────────────────── 100.0
【0049】〔硬質表面の清掃方法〕評価用ガラス(予
め十分水洗して清浄な状態とした、フラットで且つ透明
なソーダ石灰板ガラス)を、雨水の直接当たらない北側
の場所に三ヶ月放置した後、該評価用ガラスの表面をパ
ネラー5名(主婦A,B,C,D,E)それぞれによ
り、下記実施例1、下記比較例1及び2それぞれに従っ
て清掃作業し、作業に要した時間を測り、使用した拭き
取りシートの使用数を調べると共に、それぞれの作業の
容易性(作業の快適性を含む)を下記の評価基準に従っ
て評価した。更に、清掃後のガラス表面の拭きむらの様
子、及び清掃後のガラス表面の防汚性を下記の方法によ
り評価した。それらの結果を〔表1〕に示す。
【0050】<作業容易性の評価基準> 1 : 極めて容易である 2 : 容易である 3 : どちらとも言えない 4 : 大変である 5 : 極めて大変である
【0051】<拭きむらの評価方法>拭きむらが生じる
ことにより、被洗浄面の光沢度が低下する現象を利用し
て、清掃作業後の被洗浄面の光沢度をミノルタ製光沢度
計9M−268を用いて、測定角度85°の条件下で測
定することにより拭きむらの評価を行った。光沢度はそ
の数値が大きいほど、拭きむらが少ないことを意味し、
光沢度が110以下になると目視にて拭きむらが認識で
きる。尚、放置前(即ち、清浄面)の光沢度は115で
あった。
【0052】<防汚性の評価方法>清掃作業直後の上記
評価用ガラスにおける該表面の静摩擦係数Aを下記方法
に従い測定する。測定後、上記評価用ガラスを上記条件
下で再び放置し、更に三ヶ月経過後の該評価用ガラス表
面の静摩擦係数Bを下記方法に従い測定する。これとは
別に、上記評価用ガラスと同様の対照用ガラスを、上記
条件下で三ヶ月放置した後、該対照用ガラスの表面を十
分に水洗・清浄し、対照用表面を調製する。次いで、対
照用表面を調製直後の上記対照用ガラスにおける該表面
の静摩擦係数C(≒0.52)を下記方法に従い測定す
る。測定後、上記対照用ガラスを上記条件下で再び放置
し、更に三ヶ月経過後の該対照用ガラス表面の静摩擦係
数D(≒1.45)を下記方法に従い測定する。得られ
たA、B、C及びDの値から、次式(1)によって汚染
度を算出し、防汚性の評価を行った。尚、汚染度は好ま
しくは30%以下、更に好ましくは20%以下の場合に
その防汚性が視覚的にも発現されていることを示す。
【0053】
【数1】
【0054】(静摩擦係数の測定方法)静摩擦係数測定
機(新東科学製、HEIDON トライボギアミュー
ズ、TYPE 94i)の測定部にキッチンペーパー
(ハビックス製、乾式パルプシート)を装着し、ガラス
表面の静摩擦係数を測定した。各測定値はn=5の平均
値である。
【0055】〔実施例1〕上記のスプレータイプの硬質
表面用洗浄剤を、北側、雨水の直接当たらない場所に三
ヶ月放置後の上記評価用ガラス表面に直接スプレーし、
下記のノート型拭き取りシートで軽く硬質表面用洗浄剤
を塗り延ばしていった。この際、使用面が汚れたら新し
い面に替えていった。16m2 の面積のガラスを拭き終
わった後、乾燥させ、その後、未使用面で仕上げ拭きを
行った。 <ノート型拭き取りシート>大きさが22cm×34c
mで、坪量288g/m2 の木綿製タオル地を4枚重ね
合わせ、長辺の中央部を縫い合わせ、該中央部を折り畳
んで作成した、図1に示す構造のノート型拭き取りシー
ト(1枚の吸水性布様シートの大きさが22cm×17
cmの8枚綴り)。
【0056】〔比較例1〕上記実施例1と同様のスプレ
ータイプの硬質表面用洗浄剤を、上記実施例1と同様の
ガラス表面に直接スプレーし、乾いたタオルで軽く該洗
浄剤を塗り延ばしていった。この際、使用面が汚れたら
新しい面に替えていった。16m2 の面積のガラスを拭
き終わった後、乾燥させ、その後、未使用のタオルで仕
上げ拭きを行った。尚、拭き取る際のタオルの折り畳み
方は各パネラーに任せ、特に指定しなかった。
【0057】〔比較例2〕スプレータイプの市販のガラ
ス洗浄剤〔ガラスマイペット(花王株式会社製)〕を、
上記実施例1と同様のガラス面に直接スプレーし、乾い
たタオルで軽く該洗浄剤を塗り延ばしながら汚れを拭き
取っていった。この際、使用面が汚れたら新しい面に替
えていった。16m2 の面積のガラスを拭き終わった
後、未使用のタオルで仕上げ拭きを行った。尚、拭き取
る際のタオルの折り畳み方は各パネラーに任せ、特に指
定しなかった。
【0058】尚、上記比較例1及び2において使用した
タオルは、前記実施例1のノート型拭き取りシートに用
いたタオル地と同じ生地で大きさが34cm×88cm
のもの(面積が前記実施例1で用いたノート型拭き取り
シートにおける吸水性布様シート8枚の総面積と等しい
もの)を使用した。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】本発明の硬質表面の清掃方法によれば、
スプレータイプ又は塗布タイプの特定の硬質表面用洗浄
剤を用いることにより、予備洗浄不用で、汚れが軽く拭
き取れ、拭き取り後に拭きむらが残らず、洗浄剤や汚れ
成分等が清掃作業中や清掃後に飛散し難い等、簡便性に
優れ、しかも、拭き取り後の防汚性に優れた効果を得る
ことができ、一般家庭において頻繁に手軽に、ガラス、
床、家具等の硬質表面の清掃作業を実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬質表面の清掃方法に用いられる本発
明のノート型拭き取りシートの一実施形態を示す斜視図
である。
【図2】図1のノート型拭き取りシートの構造の詳細を
示す図で、(a)は該ノート型拭き取りシートを形成す
る吸水性布様シートを分離して示す斜視図、(b)は
(a)に示す複数枚の吸水性布様シートを重ね合わせて
それらの長手方向(図上横方向)の中央を一体化した状
態を示す斜視図、(c)は一体化された上記シートを中
央の固定部で2つ折りに折曲して図1の実施形態とした
状態を示す斜視図である。
【図3】本発明のノート型拭き取りシートの他の実施形
態を示す斜視図である。
【図4】本発明のノート型拭き取りシートの他の実施形
態を示す斜視図である。
【図5】本発明のノート型拭き取りシートの他の実施形
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ノート型拭き取りシート 1’ ノート型拭き取りシート 1’’ ノート型拭き取りシート 11 吸水性布様シート 12 固定部 13’ 汚れカバー 13’’ 汚れカバー 14’’ 面状ファスナー
フロントページの続き (72)発明者 塩野目 博信 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体研磨粒子と、ガラス、床、家具等の
    硬質表面を保護する保護膜形成成分と、水とを含有して
    なる硬質表面用洗浄剤を、硬質表面にスプレー又は塗布
    した後、該洗浄剤を汚れと共に拭き取りシートで拭き取
    る硬質表面の清掃方法であって、上記拭き取りシートと
    して、表裏面使用可能な複数枚の吸水性布様シートがノ
    ート型に一体化されたノート型拭き取りシートを使用
    し、該ノート型拭き取りシートの各吸水性布様シートを
    順次捲りながらその未使用シート面を順次拭き取り面と
    することを特徴とする、ガラス、床、家具等の硬質表面
    の清掃方法。
  2. 【請求項2】 多数の表面凹凸部及び多数の貫通孔部を
    有し且つ柔軟性を有する、編布、織布、不織布、紙又は
    その他の可撓性基体からなり且つ坪量が50〜300g
    /m2 である吸水性素材から形成された、1辺が10〜
    30cmである表裏面使用可能な吸水性布様シートが、
    4〜30枚ノート型に綴られていることを特徴とする請
    求項1記載の硬質表面の清掃方法に使用されるノート型
    拭き取りシート。
  3. 【請求項3】 上記吸水性布様シートが、縦15〜30
    cmで横10〜25cmの長方形状の吸水性布様シート
    である、請求項2記載のノート型拭き取りシート。
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