JP4602034B2 - 漂白方法 - Google Patents

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Description

本発明は漂白洗浄することが困難であったカビ汚れ、特に硬質面におけるカビ汚れなどの漂白技術に関する。
次亜塩素酸系漂白剤はカビ取り剤として一般に用いられる。また、次亜塩素酸系漂白剤にリン酸塩や炭酸塩などの無機塩を併用する技術も知られており、特許文献1〜4を参考にすることができる。また、pH調節剤を含有する第1剤と次亜塩素酸塩を主剤とする第2剤を混合して用いる食品の殺菌洗浄剤組成物の技術が特許文献に開示されている。さらに特許文献6〜7には、洗浄成分や漂白成分を含む薬剤をシートに担持させて、漂白対象部位に張り付けて使用する清掃用シートやカビ取りシートが開示されている。
特開平8−27488号公報 特開平10−251687号公報 特開平11−217596号公報 特開2002−212594号公報 特開2000−109887号公報 特開2000−41935号公報 特開2001−151609号公報
従来の塩素系の漂白洗浄剤はタイルや目地、その他黒ずみ汚れに対して十分な効果を示したが、最近では、タイルや目地以外に、壁と浴槽等のつなぎ目に使用されているシリコーン樹脂系のコーキングや軟質ポリ塩化ビニル樹脂系のパッキンなどの樹脂部にカビが発生する例が増加してきており、タイルや目地に対して十分な効果を発揮していた従来の漂白洗浄剤であっても、これら樹脂部に発生したカビ汚れに対しては漂白洗浄力が十分であるとはいいがたく、樹脂部のカビ汚れに対して優れた漂白洗浄力を有するカビ取り方法が求められている。
上記の通り、塩素系漂白剤組成物中に水溶性無機塩を応用する技術は特許文献1〜4に開示されている。しかしながらこれらの技術において、無機塩は、pH緩衝作用を組成物に付与し、pHの低下を抑制することで安定性や安全性を改善する目的、あるいは組成物のレオロジーを制御する目的でなされており、これら組成物を樹脂部のカビ汚れに適用しても満足できる効果を得ることができない。特許文献4は樹脂部のカビ汚れに対する効果について示されているが、これはアルカリ金属水酸化物の量を低減化させることで漂白効果を向上させるものであり、アルカリ金属水酸化物の量を低減化させることで生じる貯蔵安定性の課題を緩衝剤が解決するものである。この技術によれば、従来の塩素系漂白洗浄剤に比較して優れた漂白洗浄効果を得ることが可能であるが、樹脂部の頑固なカビ汚れに対しては、さらに漂白力の増強が望まれる。
また、特許文献5には、pH調節剤を含有する第1剤と次亜塩素酸塩を主剤とする第2剤を混合して得られるpH3〜7の溶液が食品の殺菌洗浄に有効であることが示されている。この技術は、食品衛生上問題となる細菌などには非常に優れた効果を有するが、これを浴室のカビ取りに用いる点については何ら言及されておらず、実際にカビ汚れに用いた場合に多量の塩素ガスが発生し、安全性上の問題が生じる。
更に、特許文献6、7に開示されている清掃用シートやカビ取りシートは製造が難しい点や、薬剤成分がシートに実質上固体状態で存在するため、漂白効果の発現に時間がかかるなどのなどの問題がある。
従って本発明の課題は、塩素ガスの発生が極めて少なく、しかもコーキングやパッキンに発生したカビ汚れに対して高い漂白効果を有する漂白手段を提供することにある。
本発明は、次亜ハロゲン酸塩(a)を1〜5質量%、アルカリ金属水酸化物(b)を0.2〜1質量%、及び水(c)を含有する漂白剤組成物(A)と、20℃における水100gへの溶解度が0.5g以下である水酸化物の陽イオンとリン酸イオン又は硫酸イオンからなる水溶性無機塩(d)とを、(b)/(d)が1/5〜50/1の当量比となるように混合した後、漂白対象物に適用する漂白方法に関する。
また、本発明は、上記漂白剤組成物(A)と、上記水溶性無機塩(d)とを含んで構成される、上記本発明の方法に供される漂白用キットに関する。
また、本発明は、20℃における水100gへの溶解度が0.5g以下である水酸化物の陽イオンとリン酸イオン又は硫酸イオンからなる水溶性無機塩(d)を含有する可撓性吸液性シートに、次亜ハロゲン酸塩(a)を1〜5質量%、アルカリ金属水酸化物(b)を0.2〜1質量%、及び水(c)を含有する漂白剤組成物(A)を、(b)/(d)が1/5〜50/1の当量比となるように含浸させたシートを、漂白対象物に接触させる漂白方法、及び、20℃における水100gへの溶解度が0.5g以下である水酸化物の陽イオンとリン酸イオン又は硫酸イオンからなる水溶性無機塩(d)を含有する、当該漂白方法に供される可撓性吸液性シート、並びに該本発明の可撓性吸液性シートと、上記漂白剤組成物(A)とを含んで構成される、当該漂白方法に供される漂白用キットに関する。
本発明によれば、塩素ガスの発生が極めて少なく、しかもコーキングやパッキンに発生したカビ汚れに対して高い漂白効果を有する漂白方法が提供される。本発明の方法は、カビ取り方法として好適である。
<漂白剤組成物(A)>
本発明に係る漂白剤組成物(A)は、次亜ハロゲン酸塩(a)〔以下、(a)成分という〕、アルカリ金属水酸化物(b)〔以下、(b)成分という〕及び水(c)〔以下、(c)成分という〕を含有する。
(a)成分の次亜ハロゲン酸塩としては、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、さらし粉などの次亜塩素酸カルシウム、次亜臭素酸ナトリウム、次亜臭素酸カリウムを挙げることができ、入手容易性、貯蔵安定性などを考慮すると次亜塩素酸ナトリウムが最も好ましい。
次亜塩素酸ナトリウムは、製造上次亜塩素酸ナトリウムと当モルの塩化ナトリウムが混在するが、塩化ナトリウムが多量に存在する次亜塩素酸ナトリウムは貯蔵安定性を損なう場合があるため、予め塩化ナトリウムを低減化したものを用いることが好ましい。具体的には塩化ナトリウムを次亜塩素酸ナトリウムに対して60モル%以下、好ましくは40モル%以下のものが好適である。このような塩化ナトリウムを低減化した次亜塩素酸ナトリウムは、2〜40モル%のものが市販されており、一般的には低食次亜塩素酸ナトリウムとして10〜40モル%のものが市販されている。
漂白剤組成物中(A)中の(a)成分の含有量は、漂白効果の観点から1〜5質量%、好ましくは1.5〜3質量%、さらに好ましくは2.0〜3質量%である。
(b)成分であるアルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを挙げることができ、この中でも水酸化ナトリウムが好ましい。本発明に係る漂白剤組成物(A)中に含有される(b)成分の量は0.2〜1質量%、好ましくは0.2〜0.8質量%、特に好ましくは0.3〜0.6質量%であり、0.2質量%以上であれば充分な貯蔵安定性が得られ、また、1質量%以下であれば漂白効果が良好である。
本発明に係る漂白剤組成物(A)は、(a)成分及び(b)成分を(c)成分である水に溶解させた水溶液の形態であり、(c)成分の水としては、次亜ハロゲン酸塩の貯蔵安定性の点から、微量に存在する重金属などを取り除いたイオン交換水や蒸留水を用いることが好ましい。(c)成分の含有量は貯蔵安定性の点から、漂白剤組成物(A)中80〜98質量%、更に90〜98質量%が好ましい。また、漂白剤組成物(A)の20℃におけるpHを12.5〜13.5に調整することが、貯蔵安定性及び漂白効果の点から好ましい。
本発明に係る漂白剤組成物(A)には、漂白効果を向上させる目的から界面活性剤〔以下(e)成分という〕を含有することが好ましく、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤から選ばれる1種以上を用いることが可能である。しかしながら、界面活性剤は次亜ハロゲン酸塩の貯蔵安定性を悪くする場合が多く、種類及び含有量には注意を要する。
非イオン界面活性剤としてはポリオキシアルキレンアルキルエーテル型界面活性剤が使用可能であり、アルキルグリコシドやアルカノールアミド型等の界面活性剤は次亜ハロゲン酸塩の安定性の点から用いない方が好ましい。ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型界面活性剤のオキシアルキレン基(アルキレン基の炭素数は2又は3、好ましくはエチレン基)の平均付加モル数は5〜15が貯蔵安定性の点から好適であり、アルキル基の炭素数は好ましくは10〜18、より好ましくは10〜14である。
陰イオン界面活性剤としては、アルキル基の炭素数が10〜18、好ましくは10〜14、オキシアルキレン基(アルキレン基の炭素数は2又は3、好ましくはエチレン基)の平均付加モル数は1〜6、好ましくは1〜4のポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル基の炭素数が10〜18、好ましくは10〜14のアルキル硫酸エステル塩、炭素数が10〜18、好ましくは10〜14のアルカンスルホン酸塩、炭素数8〜14の飽和脂肪酸塩、アルキル基の炭素数が10〜18、好ましくは10〜14、オキシアルキレン基(アルキレン基の炭素数は2又は3、好ましくはエチレン基)の平均付加モル数は1〜15、好ましくは1〜13のポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボキシメチルエーテル塩から選ばれる1種以上が好適である。一般に洗浄剤として汎用されるアルキルベンゼンスルホン酸塩は、次亜ハロゲン酸塩の安定性を損なうおそれがあるため、多量の使用は控えるべきである。
陽イオン界面活性剤としては、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、ベンジル基から選ばれる基を1〜3個と残りが炭素数6〜18、好ましくは8〜14のアルキル基を有する4級アンモニウム塩が好適であり、エステル基やアミド基を有する陽イオン界面活性剤は安定性上使用を控えるべきである。
両性界面活性剤としてはアルキル基の炭素数が8〜18、好ましくは8〜14のN−アルキル−N,N−ジメチルアミンオキシド、N−アルキル−N,N−ジメチル−N-(2−ヒドロキシ−1−スルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン、N−アルキル−N,N−ジメチル−N-プロピルアンモニウムスルホベタイン、N−アルキル−N,N−ジメチル−N−カルボキシメチルアンモニウムカルボベタインを用いることが可能である。
本発明に係る(e)成分としては、起泡力の点で炭素数8〜12の脂肪酸塩、炭素数8〜14のアルカンスルホン酸塩、炭素数8〜12のアルキル硫酸エステル塩、アルキル基の炭素数が8〜12でありオキシエチレン基の平均付加モル数が1〜4のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、炭素数8〜16のアルキルジメチルアミンオキサイドが好ましく、樹脂部のカビ汚れへの浸透性に対しては、第4級窒素原子に結合する4つの基のうち、1つ又は2つが炭素数8〜12のアルキル基であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はベンジル基である第4級アンモニウム型カチオン界面活性剤を併用することが好ましい。
なお、陰イオン界面活性剤の塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましく、第4級アンモニウム型カチオン界面活性剤の対イオンとしては塩素イオン、硫酸が好適である。
本発明の(e)成分としては、アミンオキサイド、脂肪酸及び第4級アンモニウム型カチオン界面活性剤が特に好ましく、アミンオキサイド、脂肪酸塩及び第4級アンモニウム型カチオン界面活性剤を併用することが最も好ましい。併用する場合には脂肪酸/第4級アンモニウム型カチオン界面活性剤の質量比が0.5〜6、特に1〜5であることが、起泡性と漂白効果の点から好適である。
本発明では(e)成分を漂白剤組成物(A)中、0.01〜3.5質量%、更に0.05〜2.0質量%、特に0.1〜1.0質量%含有することが貯蔵安定性の点から望ましい。最も好ましい(e)成分の組合せは、漂白剤組成物(A)中、アミンオキシド型界面活性剤を0.1〜0.5質量%、脂肪酸塩を0.1〜0.5質量%、第4級アンモニウム型カチオン界面活性剤を0.03〜0.2質量%含有することである。
本発明に係る漂白剤組成物(A)は、さらに(f)成分として、炭素数1〜3のアルキル基で1〜3個、好ましくは1個置換されたベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩を含有することにより、高温下における保存安定性を向上させることができる。また同時にスプレーヤーにて噴霧する時における起泡力を更に向上でき、使用時の硬質表面への付着性を改善することができる。(f)成分のうち、アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩が好ましい。(f)成分としては、クメンスルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸ナトリウム、トルエンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。中でも、m−キシレンスルホン酸ナトリウムが好ましい。
本発明に係る漂白剤組成物(A)中における(f)成分の含有量は0.1〜3.0質量%であり、0.1〜2.0質量%が特に好ましい。この範囲において高温下での次亜塩素酸ナトリウムの保存安定性を高めるとともに、起泡力を更に向上させることができる。
本発明に係る漂白剤組成物(A)には、その他の任意成分として、香料成分を配合することができる。次亜塩素酸塩系に配合可能な香料成分の例としては、特開昭50−74581号公報及び特開昭62−205200号公報を参考にすることができ、単体香料及びそれらを組合せた配合香料であってもよい。香料は通常、漂白剤組成物(A)中に0.001〜0.5質量%含有されるが、安定性を損なう恐れがあるので、配合成分と配合量の決定には注意を要する。
<無機塩(d)>
本発明では、20℃における水100gへの溶解度が0.5g以下である水酸化物の陽イオンとリン酸イオン又は硫酸イオンからなる水溶性無機塩(d)〔以下、(d)成分という〕が用いられる。
(d)成分について、水への溶解度とは、20℃の飽和溶液100g中に含まれる水酸化物の質量を示すもので、化学便覧基礎編II、改訂3版、昭和63年1月25日、丸善株式会社、II−166、表8・42(I)及び(II)に記載の物質から選ぶことができる。このような水酸化物の溶解度の低い陽イオンのリン酸イオン又は硫酸イオンとの水溶性無機塩は漂白剤組成物(A)と混合した場合、(A)中の(b)成分と反応し、水酸化物となり溶液から固体として分離するため混合溶液のpHを好ましい範囲に調整でき、しかも塩素ガスの発生が極めて少なく高い漂白効果を得ることができると考えられる。
具体的に好ましい陽イオンはカルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン、銅イオン、鉄イオン、亜鉛イオン、マンガンイオン、ニッケルイオン、コバルトイオンを挙げることができるが、銅イオン、鉄イオン、ニッケルイオン、コバルトイオンは次亜ハロゲン酸塩の分解を促進させる場合があるため、本発明では特にマグネシウムイオン、アルミニウムイオンが最も好ましい。
なお、(d)成分自体は水溶性であり、20℃における水への溶解度が0.5g/100gを超えるものが使用される。(d)成分を水溶液として用いる場合、(d)成分の濃度は、0.1〜50質量%、更に0.2〜20質量%、特に0.5〜10質量%が好ましい。また、当該水溶液の20℃におけるpHは6.0〜9.5が好ましい。
<漂白方法>
本発明では上記漂白剤組成物(A)及び(d)成分を、漂白剤組成物(A)中の(b)成分と(d)成分が、(b)/(d)=1/5〜50/1、好ましくは1/5〜10/1、より好ましくは1/2〜5/1、さらに好ましくは2/3〜2/1の当量比になるように混合して漂白対象物に接触させて適用する。
本発明では、漂白剤組成物(A)と(d)成分の混合物(以下、混合溶液ということもある)の20℃におけるpHが10〜12、更に10.5〜12、特に11〜12であることが好ましい。このような比率で混合した混合溶液は非常に高いカビ取り性能等の漂白性能を有するばかりか、塩素ガスの発生防止といった安全性の面からも望ましいものである。
本発明では、(d)成分を含有する水溶液〔以下、水性組成物(B)という〕を用いることができ、カビが存在する場所等の漂白対象物に漂白剤組成物(A)と水性組成物(B)とを適用する場合、それぞれ別の容器に準備した組成物を、漂白対象物の表面で混合する方法、事前にそれぞれの組成物を混合した後、混合液を漂白対象物に適用する方法のいずれでも構わない。後者の方法では、漂白対象物に適用する直前に組成物を混合することが好ましい。
上記比率で混合するように準備したそれぞれの組成物を漂白対象物に適用する方法としては、(1)スプレーヤーにより対象物に噴霧する方法、(2)対象物を混合溶液に浸漬する方法、(3)混合溶液を含有するシートを対象物に湿布する方法、を挙げることができる。どちらかの組成物を(1)の方法で、他方を(2)の方法でというように組み合わせて使用しても構わない。中でも、どちらか一方の組成物について(3)の方法を用いること、特に漂白剤組成物(A)を(1)の方法で、水性組成物(B)を(3)の方法で用いることが高い漂白効果、特にカビ取り効果を得る目的から最も好ましい。以下、各方法について説明する。
(1)の方法としてはトリガー式スプレーが好ましく、特に実開平4−37554号公報の第1図に示されているような液垂れや噴霧の均一性に優れる蓄圧式トリガーを用いることが良好である。また、対象物100〜800cm2に対して、好ましくは0.2〜10gの割合でスプレーすることが好ましい。混合溶液をスプレーした後、あるいは漂白剤組成物(A)と水性組成物(B)を別々にスプレーして溶液を混合した後は0.5〜60分、好ましくは3〜30分放置後、水道水で洗い流す。
(2)の方法としては漂白対象物、例えばカビの存在する対象物が完全に浸される状態に置く方法であり、静置してもよく適度に攪拌を加えてもよい。この方法を採用する場合は、本発明に係る混合溶液を水でさらに希釈した溶液を用いることが好ましく、希釈倍率は混合溶液1に対して水1〜1000質量倍、好ましくは1〜100質量倍が好適である。浸漬時間としては0.5〜300分、好ましくは2〜150分が好適である。混合溶液に浸漬した後は対象表面を水道水などで洗い流す。
(3)の方法は、可撓性吸液性のシートに本発明に係る混合溶液を含浸させた構成材料を、カビが存在する対象表面等の漂白対象表物に湿布する方法である。可撓性吸液性のシートとしては、布、紙、不織布、スポンジ等を使用することができ、シップのし易さ、混合液の含浸のし易さから紙、不織布が好ましい。シートの材料としてはパルプ、綿、麻等の天然繊維、及びビスコースレーヨン、テンセルやアセテート、カルボキシメチルセルロース等のセルロース系化学繊維、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ナイロン等のポリアミド系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維を挙げることができる。本発明では本発明に係る混合溶液の含浸のし易さからパルプ、綿、麻等の天然繊維、及びビスコースレーヨン、テンセルやアセテート、カルボキシメチルセルロース等のセルロース系化学繊維から選ばれる1種以上を30質量%以上、好ましくは50質量%以上含有する不織布が好適であり、特にパルプ、カルボキシメチルセルロースを50質量%上含む不織布が好適である。
紙又は不織布の形態を採用する場合には、シートの坪量を好ましくは20〜120g/m2、より好ましくは20〜80g/m2、特に好ましくは、20〜60g/m2が湿布時のシートの付着性の点から好適である。
本発明に使用されるシートの製法は特に限定されず、例えば紙の形態を採用する場合には、従来から知られている湿式法、又は乾式法を用いれば良い。不織布の場合には湿式不織布、ケミカルボンド、サーマルボンド、エアレイ等の乾式不織布の他にスパンレース、スパンボンド、メルトブローン、ニードルパンチ及び/又はステッチボンドを挙げることができるが、特に湿式不織布、ケミカルボンド、サーマルボンド、メルトブローン、又は、スパンレースから選ばれる1種以上が本発明の効果の点から有効である。また、繊維長は20mm以上、特に30〜100mm、とりわけ35〜65mmの繊維から構成される低交絡不織布を使用することが好ましい。そのような低交絡不織布としては、スパンレース不織布、エアースルー等のサーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、立体起毛不織布等が挙げられる。この場合、繊維長20mm以上の繊維から構成される低交絡不織布は、そのすべての構成繊維の繊維長が20mm以上であることを要せず、該不織布の原料中に及び/又は製造工程にて不可避的に混入及び/又は発生する繊維長20mm未満の繊維が含まれることは許容される。
本発明の可撓性吸液性材料として好ましい繊維構造体の密度(嵩密度)は3.0gf/cm2の荷重下で0.01〜1.0g/cm3であることが好ましく、0.05〜0.5g/cm3であることが更に好ましく、0.1〜0.3g/cm3であることが一層好ましい。また、厚みはカビの存在する表面等の漂白対象物により接触しやすいように、0.1mm〜5mm程度が好ましい。
本発明では、上記可撓性吸液性材料に混合液を含液させるが、可撓性吸液性材料に紙又は不織布を用いる場合には、湿布する際の含液率〔可撓性吸液性材料の質量に対する含液している混合溶液の質量の割合(%)〕を50〜1000%、更に100〜500%とすることが好ましい。
湿布する方法としては、漂白剤組成物(A)及び水性組成物(B)をあらかじめ混合した混合溶液を可撓性吸液性材料に含浸させた構成材料をカビが存在する表面等の漂白対象物に湿布する方法、漂白剤組成物(A)をカビが存在する表面等に噴霧した後、当該箇所に水性組成物(B)を可撓性吸液性材料に予め含浸させた構成材料を湿布する方法、水性組成物(B)を可撓性吸液性材料に予め含浸させた構成材料をカビが存在する表面等の漂白対象物にそのまま、あるいは水性組成物(B)を可撓性吸液性材料に予め含浸させた構成材料から水を蒸発させたものを水などに浸してから湿布した後、漂白剤組成物(A)を振りかける方法、水性組成物(B)を可撓性吸液性材料に予め含浸させた構成材料に漂白剤組成物(A)を振りかけた後にカビが存在する表面等の漂白対象物に湿布する方法、などを挙げることができる。これらの中でも簡便性の点から、水性組成物(B)を可撓性吸液性材料に予め含浸させた構成材料に漂白剤組成物(A)を振りかける、後者2つの方法が好ましい。漂白剤組成物(A)を振りかける方法としては、スプレーが好ましく、上記(1)の方法に記載したトリガー式スプレーが好適である。漂白剤組成物(A)を振りかける際には、可撓性吸液性材料の自重の100〜5000%、好ましくは300〜3000%の液量を噴霧又は塗布することが好ましい。
本発明の(3)の方法を採用する場合には、湿布する時間は0.5〜300分、好ましくは1〜150分、より好ましくは3〜60分であり、その後、湿布材を除去し水道水で洗い流すか、可撓性吸液性材料に紙などの水溶性材料を用いる場合には、構成材料ごと水道水で洗い流すことも可能である。
なお、上記(3)の方法を行うために水性組成物(B)を可撓性吸液性シートに含浸させて用いる場合、水性組成物(B)を含浸した状態の保持液量の高いものを用いても良いが、含浸後、水分を低減して濃縮した組成としたもの、更に含浸後、乾燥させたものを用いることが好ましい。何れの場合も、可撓性吸液性シートは(d)成分を含有するため、これに漂白剤組成物(A)を適用することで本発明の方法を行うことができる。
<組成物(A)、(B)>
表1に示す漂白剤組成物(A)及び表2に示す水性組成物(B)を用いて、以下の評価を行った。水性組成物(B)の調製の際、pHを調整する場合には、0.1Nの水酸化ナトリウム、又は0.1Nの塩酸を用い、沈殿などをできるだけ生じないよう十分に攪拌しながらpH調整を行った。なお、各組成物のpH(20℃)は、堀場製作所製pH測定器モデルD−21、測定電極#6366−10Dを用いて測定した。
<塩素ガス発生の評価>
200mlトールビーカーに表2に示す水性組成物(B)を0.7g秤量し、表1の漂白剤組成物(A)を0.7ml滴下し、ラップにて密封し5分後に北川式ガス検知管塩素ガス0.1−10.0ppm(光明理化学工業株式会社)を用いて測定した。検知管の読み値が5ppm未満のものを「○」、5ppm以上10ppm未満のものを「△」、10ppm以上のものを「×」とした。
<漂白性能の評価>
一般家庭の浴室ドアに使用している軟質ポリ塩化ビニル樹脂パッキンに実使用条件にてカビを発生させ、その試験片を採取し約1cm程度に切断し評価サンプルとした。測色色差計(日本電色工業(株)製、ND−300A)を用いて評価サンプルの明度(L値)を測定し、L値の差が±2以内のものを用いて評価を行った。評価方法は、3cm×3cmに裁断した市販のティッシュペーパー2組(4枚重ね)に、表2に示す水性組成物(B)1mLを含浸させた後、ドライヤーで乾燥したシートを作製した。このシートを評価サンプルの上に載せて、表1の漂白剤組成物(A)を1mL滴下した。評価サンプルにシートが密着するように軽く押さえてから10分間放置した後、評価サンプルを水洗し、風乾して漂白処理を行った。処理後の評価サンプルの明度(L値)を測定し、処理前の明度との差を算出し、塩を併用せずに漂白剤組成物(A)のみで処理した場合を100とした相対値で表した。
Figure 0004602034
Figure 0004602034

Claims (7)

  1. 次亜ハロゲン酸塩(a)を1〜5質量%、アルカリ金属水酸化物(b)を0.2〜1質量%、及び水(c)を含有し、20℃におけるpHが12.5〜13.5である漂白剤組成物(A)と、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン、亜鉛イオン、マンガンイオンから選ばれる陽イオンとリン酸イオン又は硫酸イオンからなる水溶性無機塩(d)、及び水を含有し、20℃におけるpHが6.0〜9.5である水性組成物(B)とを、(b)/(d)が1/5〜50/1の当量比となるように漂白対象物に接触させる直前に混合した後、漂白対象物に接触させる漂白方法。
  2. 次亜ハロゲン酸塩(a)を1〜5質量%、アルカリ金属水酸化物(b)を0.2〜1質量%、及び水(c)を含有し、20℃におけるpHが12.5〜13.5である漂白剤組成物(A)と、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン、亜鉛イオン、マンガンイオンから選ばれる陽イオンとリン酸イオン又は硫酸イオンからなる水溶性無機塩(d)、及び水を含有し、20℃におけるpHが6.0〜9.5である水性組成物(B)とを、(b)/(d)が1/5〜50/1の当量比となるように漂白対象物の表面で混合した後、漂白対象物に接触させる漂白方法。
  3. 前記漂白剤組成物(A)と水性組成物(B)とを混合した混合物の20℃におけるpHが10〜12である請求項1又は2記載の漂白方法。
  4. 前記陽イオンがマグネシウムイオン及びアルミニウムイオンから選ばれる請求項1〜3の何れか1項記載の漂白方法。
  5. 次亜ハロゲン酸塩(a)を1〜5質量%、アルカリ金属水酸化物(b)を0.2〜1質量%、及び水(c)を含有し、20℃におけるpHが12.5〜13.5である漂白剤組成物(A)が収容された容器と、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン、亜鉛イオン、マンガンイオンから選ばれる陽イオンとリン酸イオン又は硫酸イオンからなる水溶性無機塩(d)、及び水を含有し、20℃におけるpHが6.0〜9.5である水性組成物(B)が収容された他の容器とを含んで構成される、請求項1〜4何れか記載の方法に供される漂白用キット。
  6. カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン、亜鉛イオン、マンガンイオンから選ばれる陽イオンとリン酸イオン又は硫酸イオンからなる水溶性無機塩(d)、及び水を含有し、20℃におけるpHが6.0〜9.5である水性組成物(B)を含浸させた後、乾燥させた可撓性吸液性シートに、次亜ハロゲン酸塩(a)を1〜5質量%、アルカリ金属水酸化物(b)を0.2〜1質量%、及び水(c)を含有し、20℃におけるpHが12.5〜13.5である漂白剤組成物(A)を、(b)/(d)が1/5〜50/1の当量比となるように含浸させたシートを、漂白対象物に接触させる漂白方法。
  7. カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン、亜鉛イオン、マンガンイオンから選ばれる陽イオンとリン酸イオン又は硫酸イオンからなる水溶性無機塩(d)、及び水を含有し、20℃におけるpHが6.0〜9.5である水性組成物(B)を含浸させた後、乾燥させてなる、請求項の方法に供される可撓性吸液性シート。
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