JPH10192214A - 清掃具 - Google Patents

清掃具

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JPH10192214A
JPH10192214A JP543797A JP543797A JPH10192214A JP H10192214 A JPH10192214 A JP H10192214A JP 543797 A JP543797 A JP 543797A JP 543797 A JP543797 A JP 543797A JP H10192214 A JPH10192214 A JP H10192214A
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JP
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cleaning
cleaning tool
head
head portion
cleaned
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Application number
JP543797A
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English (en)
Inventor
Taku Nakanishi
卓 中西
Nobuyoshi Kinugawa
信義 衣川
Fumihiko Sedai
文彦 世代
Eiichi Hoshino
栄一 星野
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い面積の汚れや高所にある汚れを容易に拭
き取ることのできる清掃具を提供すること。 【解決手段】 柄3の先端にヘッド部2を備え、該ヘッ
ド部2に清掃布5が装着された清掃具1において、上記
ヘッド部2の形状は、5面体形状で、該ヘッド部2の上
下面6,6’は、先端部7で結合されたラウンド状の傾
斜曲面となしてあり且つ該先端部7における該上下面
6,6’のなす角度が鋭角であり、該ヘッド部2の両側
面8,8は、互いに平行で且つ該上下面6,6’とのな
す角度が直角であり、該ヘッド部2の後端面9は、上記
両側面8,8に垂直な垂面となしてあり且つ該ヘッド部
2に装着される上記清掃布5の固定部10を有してお
り、上記柄3は、棒状で、その先端が上記後端面9の中
央部に垂直に結合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清掃布が装着され
たヘッド部を柄の先端部に備えた清掃具に関するもの
で、この清掃具は、特に、ガラス等の硬質表面の清掃
用、とりわけ高所の清掃用として好適なものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】窓ガラ
スや自動車のボディ等の硬質表面の清掃は、広い面積に
亘って行われる場合や高所を対象として行われることが
一般に多いため、多大な労力および時間が必要であっ
た。
【0003】上記硬質表面の清掃方法としては、界面活
性剤及びアルカリ剤等を含有する液体系の洗浄剤を該硬
質表面にスプレー等で吹き付けた後に、濡れ雑巾で該洗
浄剤を拭き取り、更に乾いた布で乾拭きする方法が一般
的である。この方法では、乾拭き後に、該洗浄剤や汚れ
成分及び糸くず等が、乾燥した拭きむらとして該硬質表
面に残るので、乾拭きを何度も行わなくてはならず、非
常に手間のかかる仕事となっていた。
【0004】一方、硬質表面の一種である眼鏡レンズの
拭き布として、極細繊維から構成された拭き布が知られ
ている。この布は、洗浄剤を用いずに、極細繊維間に汚
れ成分を取り込む形で汚れを落とすものである。従っ
て、レンズ表面に付着した皮脂等の油分のような汚れ成
分に対しては清掃効果はあるものの、該表面に強固に付
着した汚れ成分に対する清掃効果は期待できない。ま
た、該布は、極細繊維から構成されているが故に、該表
面との摩擦係数が高く、拭き取り時に大きな力を要す
る。従って、該布は、窓ガラス等の大きな面の汚れを軽
く拭き取ることには適していない。
【0005】従って、本発明の目的は、広い面積の汚れ
を容易に拭き取ることのできる清掃具を提供することに
ある。また、本発明の目的は高所にある汚れを容易に拭
き取ることのできる清掃具を提供することにある。ま
た、本発明の目的は、汚れを軽く拭き取れ、拭き取り後
に拭きむらが残らない清掃具を提供することにある。更
に、本発明の目的は、拭き取り後の防汚性に優れた清掃
具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、清掃布の装着されるヘッド部の形状および該ヘ
ッド部と柄部との関係等を工夫した清掃具が上記目的を
達成し得ることを知見した。
【0007】本発明は上記知見に基づきなされたもの
で、柄の先端にヘッド部を備え、該ヘッド部に清掃布が
装着された清掃具において、上記ヘッド部の形状は、5
面体形状で、該ヘッド部の上下面は、先端部で結合され
たラウンド状の傾斜曲面となしてあり且つ該先端部にお
ける該上下面のなす角度が鋭角であり、該ヘッド部の両
側面は、互いに略平行で且つ該上下面とのなす角度が略
直角であり、該ヘッド部の後端面は、上記両側面に略垂
直な垂面となしてあり且つ該ヘッド部に装着される上記
清掃布の固定部を有しており、上記柄は、棒状でその先
端が上記後端面の略中央部に略垂直に結合している、こ
とを特徴とする清掃具を提供することにより上記目的を
達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の清掃具の好ましい実施形
態を図面を参照して説明する。ここで、図1は、本発明
の清掃具の一実施形態を示す斜視図であり、図2は、図
1に示す清掃具の清掃具本体を示す斜視図であり、図3
は、図2に示す清掃具本体におけるヘッド部の側面図で
あり、図4は、図1に示す清掃具の使用状態を示す図で
ある。
【0009】図1〜図3に示すように、本実施形態の清
掃具1は、柄3の先端部に柔軟性素材からなるヘッド部
2を備えた清掃具本体4と、該ヘッド部2に装着された
清掃布5とから構成されている。
【0010】上記ヘッド部2の形状は、5面体状であ
り、該ヘッド部2の上下面6,6’は、先端部7で結合
されたラウンド状の傾斜曲面となしてあり且つ該先端部
7における該上下面6,6’のなす角度が鋭角であり、
該ヘッド部2の両側面8,8は、互いに略平行で且つ該
上下面6,6’とのなす角度が略直角であり、該ヘッド
部2の後端面9は、上記両側面8,8に略垂直な垂面と
なしてあり且つ該ヘッド部2に装着される上記清掃布5
の固定部10を有している。一方、上記柄3は、棒状
で、その先端が上記後端面9の略中央部に略垂直に結合
している。
【0011】本実施形態について更に説明すると、図1
に示すように、上記ヘッド部2の上下面6,6’に上記
清掃布5が被覆されるようになしてあり、該上下面6,
6’の何れもが清掃基面として使用される。更に詳細に
は、上記清掃布5は、上記ヘッド部2の上記上面6から
上記先端部7を経て上記下面6’を被覆し、上記後端面
9の上記固定部10において、該清掃布5の前後端部の
両側部がそれぞれ固定されている。
【0012】上記ヘッド部2は扁平形状であり、平面視
して略矩形である。また、該ヘッド部2は、その厚さ方
向断面の形状が略矩形である。また、図3に示すよう
に、上記ヘッド部2は、その長さ方向断面の形状(側面
視した形状)が、二辺に曲線部を有する三角形であり且
つ中心線Cに関して略上下対称に形成されている。該ヘ
ッド部2は、その後端部12において上記上下面6,
6’が互いに平行であり且つ該上下面6,6’が上記先
端部7に向かうにつれラウンド状の傾斜曲面となしてあ
る。該傾斜曲面の中心Pは、図3に示すように上記上下
面6,6’における傾斜曲面の開始点S,S’を通る直
線上に位置している。
【0013】図1および図2に示すように、上記ヘッド
部2の内部には芯材11が配設されており、該芯材11
により該ヘッド部2に剛性が付与されている。更に詳細
には、図3に示すように、上記ヘッド部2には、該ヘッ
ド部2の全幅に亘り、その先端部7から内部に向けてス
リット部13が設けられており、該スリット部13に上
記芯材11が挿入固定されるようになされている。上記
ヘッド部2内への芯材の配設は、該ヘッド部2を後述す
る多孔性の柔軟性素材やクッション性の柔軟性素材で作
製した場合に特に効果的である。
【0014】上記芯材11は、幅狭のプレート状であ
り、その長さは上記ヘッド部2の全幅と略同様になされ
ている。上記芯材11は、ポリプロピレン、ABS、ポ
リカーボネート等の合成樹脂製のものや、ステンレス、
バネ鋼等の金属製のものであることが好ましい。
【0015】上記ヘッド部2は、後述するように、多孔
性の柔軟性素材やクッション性の柔軟性素材で作製した
場合には、内部に芯材を配設することが好ましいが、ゴ
ム等の柔軟性素材で作製した場合には芯材を除いた構成
とすることもできる。
【0016】本実施形態の清掃具における各部の大きさ
(長さ)、角度及びそれらの〔好ましい大きさ(長
さ)、好ましい角度〕を示すと以下の通りである。尚、
下記各項目において、最初に記載した数値が本実施形態
の各部の数値である。 ・ヘッド部の長さL(図3参照);85mm〔50〜1
50mm、特に70〜100mm〕。 ・ヘッド部における傾斜曲面部の長さL1(図3参
照);82mm〔50〜140mm、特に60〜85m
m〕。 ・ヘッド部後端部における上下面の平行部分の長さL
2;(図3参照);3mm〔0〜20mm、特に0〜1
0mm〕。 ・ヘッド部の後端部における厚さT(図3参照);50
mm〔20〜70mm、特に30〜60mm〕。 ・ヘッド部の幅;130mm;〔80〜180mm、特
に100〜150mm〕。 ・上記ヘッド部におけるスリット部の厚さM(図3参
照);2mm〔1〜5mm、特に2〜3mm〕。 ・ヘッド部先端部における上下面のなす角度α(図3参
照);70°〔30〜90°、特に60〜80°〕。 ・傾斜曲面の曲率R(図3参照);150mm〔100
〜300mm、特に100〜200mm〕。
【0017】本実施形態の清掃具における上記ヘッド部
2を形成する上記柔軟性素材は、スポンジ状の多孔性の
柔軟性素材(例えば、表面にメルトーム加工が施された
ポリウレタン製の多孔性の柔軟性素材)、又はゴム状の
柔軟性素材であって、C硬度が好ましくは1〜60、更
に好ましくは30〜60のものである。ここで、C硬度
とは、SRIS(日本ゴム協会規格)0101に基づき
アスカ−ゴム硬度計C型式で測定した硬度である。
【0018】上記ヘッド部2をスポンジ状の多孔性の柔
軟性素材で作製する場合には、耐久性に優れた軟質の発
泡させた合成樹脂からなる多孔性の柔軟性素材を使用す
ることが特に好ましい。この様な性質を備えた好ましい
多孔性の柔軟性素材としては、例えば、発泡ポリエチレ
ン、発泡ポリウレタン等の合成樹脂が挙げられる。
【0019】上記ヘッド部2を構成する柔軟性素材に
は、スポンジ状の多孔性の柔軟性素材のほかに、人工皮
革若しくは布製の袋にフェルトや綿等の繊維材料を内包
させたクッション性の柔軟性素材、又はゴム状の柔軟性
素材を使用することが好ましい。
【0020】本実施形態の清掃具においては、上記ヘッ
ド部2と上記柄3とが着脱自在に連結可能になされてい
る。上記ヘッド部2と上記柄3との連結は、該ヘッド部
2の上記後端面9の略中心部にに埋設された雌ネジと該
柄3の先端に設けられた雄ネジとの螺合によりなされて
おり、これによって該柄3の先端が該後端面9に略垂直
に結合するようになされている。
【0021】上記柄3は、上述の通り棒状であり、2本
の筒状部材から構成されている。これらの筒状部材は、
公知の伸縮機構を用いて伸縮自在且つ係止可能になされ
ている。上記柄3の断面形状としては円形、楕円形、多
角形などの種々の形状、或いはこれらの形状を組み合わ
せた形状等がある。上記柄3は、塩化ビニル、ポリプロ
ピレン、ABS、ポリカーボネート、アルミニウムやそ
の合金、木、竹製のものであることが、軽量で丈夫且つ
低コストであるので好ましい。上記柄3の長さは、手元
清掃時及び高所清掃時の操作性を考慮して、伸長状態で
200〜600mm(特に250〜350mm)である
ことが好ましく、収縮状態で150〜350mm(特に
150〜200mm)であることが好ましい。
【0022】上記ヘッド部2の後端面9は矩形であり、
該後端面9には所定の大きさの窪み部(図示せず)が4
箇所形成されており、それぞれの窪み部を覆うように、
該ヘッド部2に装着した上記清掃布5を固定する固定部
10がそれぞれ設けられている。図2に示すように、該
固定部10には開き用スリットおよび保持用スリットが
形成されており、これらのスリットのうち開き用スリッ
トは放射状に延在して設けられ、また保持用スリット
は、上記開き用スリットに連続すると共に更に鋸歯形状
に形成されている。そして、上記清掃布5を指で上記固
定部10に押し込むだけで該清掃布5を上記ヘッド部2
に固定できるようになしてある。
【0023】本実施形態の清掃具1は、上述したように
構成されているので、該清掃具1によれば、図4中
(a)で示すように、例えばガラス20の中央部のよう
な広い面積の清掃には、上記ヘッド部2の上下面におけ
る先端部付近から後端部付近にかけての部分をを清掃基
面として使用し、軽く且つ均一に清掃することができ
る。特に、この部分は曲面で構成されているので、清掃
布と被清掃面との接触面積が手拭きに較べて小さくな
り、軽い荷重で楽に且つ均一に清掃することができる。
また、清掃時における被清掃面と上記ヘッド部2との角
度を調整することにより、上記清掃布5のうちのきれい
な(まだ汚れていない)部分を用いて被清掃面を清掃す
ることができる。一方、サッシの枠際や四隅のような狭
い部分の清掃には、図4中(b)で示すように、上記ヘ
ッド部2の先端部7を清掃基面として使用すれば、斯か
る部分の清掃を簡便且つ効率的に行うことができる。特
に、通常清掃が困難なサッシの上枠際のような高所にあ
る被清掃面を清掃する場合にも、上記柄3を伸長させた
状態で上記清掃具1を使用すれば容易に清掃することが
できる。従って、本実施形態の清掃具1は、ガラス、黒
板、タイル張りの浴室やキッチンの壁や天井、自動車の
ボディ等の硬質表面の清掃に好適である。
【0024】次に、図1に示す本実施形態の清掃具1に
装着される清掃布5の好ましい一例について説明する。
【0025】上記清掃布5は、固体研磨粒子及び保護膜
形成成分を含有する洗浄剤を基材シートに含浸させてな
る洗浄剤含浸シートからなる。
【0026】上記洗浄剤に含有される上記固体研磨粒子
としては、被清掃面の汚れ成分を研磨・除去し得るもの
が用いられ、更に詳しくは、該固体研磨粒子としては被
清掃面の汚れ成分と混ざり合って該汚れ成分を該被清掃
面から粉状に浮き上がらせる作用を有するものが用いら
れる。該固体研磨粒子は好ましくは高分子ポリマーから
なる有機粒子及び/又は無機粒子からなり、単独で又は
二種以上を組み合わせて用いることができる。上記有機
粒子及び無機粒子として好ましいものとしては、例え
ば、ポリメタクリレート、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ナイロン、シリカ、多孔質シリカ、
酸化マグネシウム、酸化チタン、炭化珪素、炭酸カルシ
ウム、燐酸カルシウム、酸化クロム、エメリー、アルミ
ノシリケート、石英砂、ドロマイト、雲母粉末、珪石、
ケイ藻土、カオリナイト、ハロサイト、イライト、バー
ミキュライト、ベントナイト、モンモリロナイト、珪酸
ソーダガラス粉末、層状シリケート、ヘクトライト、キ
チン粉末、キトサン粉末、ヒドロキシアパタイト等の粒
子が挙げられ、更に好ましいものとしてはシリコーン粒
子、クレイ粒子、シリケート粒子及び石英粒子等が挙げ
られ、特に無機粒子としてはクレイ粒子、シリケート粒
子、石英粒子等が好ましい。尚、上記クレイ粒子の具体
的な材質としては、カオリナイト、ベントナイト、ヘク
トライト等が挙げられる。
【0027】上記固体研磨粒子は、洗浄剤の拭き伸ばし
性、汚れ成分との混和性、汚れ成分との剥離性及び上記
清掃具使用時の拭き易さの点から、一次粒子の平均粒子
径が0.1〜100μmであることが好ましく、1〜1
0μmであることが更に好ましい。尚、該平均粒子径
は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(LA91
0:堀場製作所製)により測定された値である。また、
上記固体研磨粒子は、一般的な硬質表面でのきず付け防
止の点から、鉛筆硬度が6B〜9Hであることが好まし
く、H〜8Hであることが更に好ましい。
【0028】上記固体研磨粒子は、上記洗浄剤中に好ま
しくは1〜10重量%含有され、更に好ましくは2〜5
重量%含有される。該固体研磨材粒子の含有量が1重量
%に満たないと十分な洗浄性能が得られないことがあ
り、10重量%を超えると乾拭き時の拭き取り性が悪く
なり被清掃面に残ってしまうことがあるので上記範囲内
とすることが好ましい。
【0029】上記洗浄剤に含有される上記保護膜形成成
分としては、上記清掃具使用後の被清掃面に被膜(保護
膜)の形成が可能なものが用いられ、そのような保護膜
形成成分の具体例として好ましいものには、ジメチルポ
リシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等
のシリコーンオイル、フッ化変性シリコーンオイル、ア
ミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオ
イル、アルコール変性シリコーンオイル、アルキル変性
シリコーンオイル等の有機変性シリコーンオイル等があ
る。該保護膜形成成分は、該被清掃面に被膜(保護膜)
を形成し、該被清掃面の防汚性を高める作用を有する。
特に好ましくは、該保護膜形成成分として、乾拭き後の
該被清掃面の静摩擦係数が0.1〜1.0となるもの
(更に好ましくは0.1〜0.5)を用いる。これらの
保護膜形成成分は単独で又は二種以上を組み合わせて用
いることができる。上記保護膜形成成分は、上記洗浄剤
中に好ましくは0.1〜1重量%含有され、更に好まし
くは0.2〜0.5重量%含有される。該保護膜形成成
分の含有量が0.1重量%に満たないと上記清掃具の使
用時に被清掃面に十分な保護膜が形成されず、十分な防
汚性が発現しないことがあり、1重量%を超えると過剰
の保護膜形成成分が被清掃面に残りギラつきが生じるこ
とがあるので上記範囲内とすることが好ましい。
【0030】上記洗浄剤は、被清掃面への拭き伸ばし
性、ハンドリング性及び基材シートへの含浸性の点か
ら、好ましくは水を媒体とするものである。この場合、
水は、上記洗浄剤中に好ましくは50〜98.9重量%
含有され、更に好ましくは65〜95重量%含有され
る。水の含有量が50重量%に満たないと上記固体研磨
粒子及び上記保護膜形成成分を被清掃面に均一に施用で
きないことがあり、99重量%を超えると清掃に十分な
量の上記固体研磨粒子及び上記保護膜形成成分を被清掃
面に施用することができないことがあるので上記範囲内
とすることが好ましい。
【0031】上記洗浄剤は、上記固体研磨粒子及び上記
保護膜形成成分を主要成分とするものであり、これらに
加えて必要に応じ他の成分を含有していてもよい。該他
の成分の配合量は上記洗浄剤全体が100重量%となる
ように適宜選択される。該他の成分としては、例えば、
上記洗浄剤の洗浄性を高めるための界面活性剤やアルカ
リ剤、潤滑性を高めるための潤滑剤、上記洗浄剤中にお
ける各成分の分散性を高めるための分散剤(例えば、キ
サンタンガム等)、被清掃面に施用された洗浄剤の乾燥
性を高めるための乾燥促進剤(例えば、エタノール
等)、皮脂や油汚れ等の油溶性汚れに対する洗浄性を高
めるための洗浄基材(例えば、n−パラフィン、ケロシ
ン、石油ベンジン、キシレン、n−ヘキサン等)、洗浄
剤の防黴のための防黴剤、及び香料等が挙げられる。こ
こで、上記乾燥促進剤は 上記洗浄剤をはやく乾燥させ
たい場合(例えば、室内や狭い部分等を清掃する場合)
に配合されるものであり、上記洗浄剤中に5〜30重量
%含有されることが好ましく、10〜25重量%含有さ
れることが更に好ましい。含有量が5重量%に満たない
と十分な乾燥促進性が発現せず、30重量%を超えると
添加量に見合った乾燥促進性が得られず不経済であるの
で上記範囲内とすることが好ましい。また、上記洗浄基
材は、上述の通り皮脂や油汚れ等の油溶性汚れに対する
洗浄性を高めるために配合されるものであり、上記洗浄
剤中に0.5〜30重量%含有されることが好ましく、
1〜10重量%含有されることが更に好ましい。含有量
が0.5重量%に満たないと油溶性汚れに対する十分な
洗浄性が発現せず、30重量%を超えると、過剰の洗浄
基材が被清掃面に残りギラつきが生じることがあるので
上記範囲内とすることが好ましい。
【0032】上記洗浄剤は、無荷重下において上記基材
シートの重量に対して50〜5000重量%含浸される
ことが好ましく、100〜1000重量%含浸されるこ
とが更に好ましく、300〜500重量%含浸されるこ
とが一層好ましい。該洗浄剤の含浸量が50重量%に満
たないと必要量以下の洗浄剤しか被清掃面に施用できな
いことがあり、5000重量%を超えると必要量以上の
洗浄剤が被清掃面に施用されてしまうので、上記範囲内
とすることが好ましい。
【0033】上記基材シートとしては、可撓性を有し、
上記洗浄剤が含浸可能なものであり、使用時に十分な強
度を有し、くず等の発生の無いものが用いられる。特
に、無荷重下において上述の量の洗浄剤を含浸し得る基
材シートを用いることが好ましい。そのような基材シー
トとしては、繊維状材料から構成される繊維構造体、例
えば、各種紙、不織布、織布若しくは編布及びパルプシ
ートが挙げられる。これらの繊維構造体を構成する繊維
状材料としては、例えば、セルロース系繊維、変性セル
ロース系繊維、合成繊維及びこれらの二種以上の混合物
等が挙げられる。上記セルロース系繊維としては、例え
ば木材系パルプや綿、麻等の天然繊維、テンセル、ビス
コースレーヨンやアセテート等のセルロース系化学繊維
が挙げられる。一方、上記合成繊維としては、例えば、
ポリエチレン系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリエス
テル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリロニトリル
系繊維、ポリビニルアルコール系繊維及びこれらの合成
繊維の少なくとも二種を芯鞘型等に複合化した繊維、並
びにこれらの合成繊維の少なくとも二種を混合した繊維
等が挙げられる。
【0034】また、樹脂からなる多孔質シート(例え
ば、スポンジ状シート)も上記基材シートとして使用で
きる。上記多孔質シートは、上記固体研磨粒子の平均粒
子径よりも大きなセル径を有することが、該固体研磨粒
子を該多孔質シートの内部に取り込みやすくなり、且つ
被清掃面に十分に供給し得る点から好ましい。また、上
記多孔質シートは、そのセル数が10〜100セル/
2.5cm(即ち、上記多孔質シートの任意の部分に
2.5cmの直線を引いたときに横切るセルの数が10
〜100個)、特に30〜50セル/2.5cmである
ことが、上記洗浄剤の含浸性、並びに被清掃面への適正
な量の洗浄剤の放出及び塗布等の点から好ましい。
【0035】上記多孔質シートを構成する材料として
は、セルロース系樹脂、合成樹脂及びこれらの二種以上
の混合物等が挙げられる。上記セルロース系樹脂として
は、ビスコースレーヨンやアセテート等が挙げられる。
一方、合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン系樹
脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリビニ
ルアルコール系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられる。
【0036】特に、基材シートへの上記洗浄剤の含浸
性、並びに上記清掃具の使用感及び操作性の点から、上
記基材シートとして、紙、不織布、織布、編物、パルプ
シート又は多孔質シート(スポンジ状シート)を用いる
ことが好ましい。
【0037】また、上記基材シートとして、網状シート
の片面又は両面に、繊維ウエブの繊維絡合で形成された
不織布状の繊維集合体が、その構成繊維間の絡合と共に
該網目状シートに対して絡合状態で一体化されたシート
を用いることも好ましい。
【0038】上記基材シートは、上記洗浄剤の基材シー
トへの含浸性及び必要量の洗浄剤を含浸させるための容
量の点から、その坪量が25〜200g/m2 であるこ
とが好ましく、50〜150g/m2 であることが更に
好ましい。また、上記基材シートは、上記清掃具の操作
性及び使用感の点から、その0.5g/cm2 荷重下に
おける厚みが0.5〜5mmであることが好ましく、1
〜3mmであることが更に好ましい。
【0039】上記清掃布5として上記洗浄剤含浸シート
を用いた本実施形態の清掃具は、特に、硬質表面の清掃
に効果的である。即ち、本実施形態の清掃具を、ガラ
ス、自動車のボディ、鏡、タイル及び家具等の硬質表面
の清掃に用いた場合には、乾拭き後に該硬質表面に拭き
むらが残らないので、二度拭き等の手間を省くことがで
きる。
【0040】上記洗浄剤含浸シートには上記洗浄剤が含
浸されているので、本実施形態の清掃具はその使用時の
動摩擦係数が小さく、被清掃面を軽く拭くことができ
る。また、上記清掃具によって被清掃面の汚れを浮きあ
がらせた後に拭き取り用シート(乾拭き用シート)によ
り乾拭きする際の動摩擦係数も小さくなり、該被清掃面
を軽く乾拭きすることができる(この場合、該拭き取り
用シートも上記清掃具本体4に装着して使用することが
好適である)。従って、広い面積の汚れも容易に拭き取
ることができる。本実施形態の清掃具によって被清掃面
の汚れを浮きあがらせた後に該被清掃面を拭き取り用シ
ートにより乾拭きする際の動摩擦係数は、好ましくは
0.1〜1であり、更に好ましくは0.1〜0.5であ
る。動摩擦係数の値をかかる好ましい範囲内とするため
には、例えば、上記洗浄剤中における上記保護膜形成成
分の種類や濃度、及び該洗浄剤の含浸量を調整すればよ
い。尚、動摩擦係数の測定方法の詳細については、後述
する実施例において詳述する。また、上記拭き取り用シ
ートとしては、例えば上記基材シートと同様のものを用
いることができる。
【0041】また、本実施形態の清掃具によって被清掃
面の汚れを浮きあがらせた後、拭き取り用シートによる
乾拭き等によって汚れが拭き取られて洗浄された被清掃
面(即ち、乾拭き後の被清掃面)の静摩擦係数は、上記
保護膜形成成分によって形成された保護膜の作用によ
り、極めて小さくなる。即ち、洗浄された被清掃面の静
摩擦係数は、好ましくは0.1〜1.0であり、更に好
ましくは0.1〜0.5である。その結果、洗浄された
被清掃面を必要に応じて、拭き取り用シート等によって
再度拭き取る際の動摩擦係数が小さくなり、被清掃面を
一層軽く拭き取ることが可能となる。静摩擦係数の値を
かかる好ましい範囲内とするためには、例えば、上記洗
浄剤中における上記保護膜形成成分の種類や濃度、及び
該洗浄剤の含浸量を調整すればよい。尚、静摩擦係数の
測定方法の詳細については、後述する実施例において詳
述する。
【0042】特に、フラットで且つ透明なソーダ石灰板
ガラスの被清掃面(即ち、硬質表面)に本実施形態の清
掃具を用いて洗浄剤を施用し、次いで該被清掃面上の汚
れ成分及び該洗浄剤を拭き取り用シートで拭き取った後
の該被清掃面の静摩擦係数が0.1〜1.0であること
が好ましい。
【0043】次に、本実施形態の清掃具を用いた清掃方
法について、ガラス表面の清掃を例にとり図5を参照し
て説明する。ここで、図5は、本実施形態の清掃具を用
いたガラス表面の清掃方法を表す模式図である。尚、図
5においては、簡便のため、上記清掃具本体4は省略さ
れており、上記清掃布5のみが表されている。本実施形
態の清掃具を用いた清掃方法においては、ガラスの表面
を、多量の水及び含浸させた洗浄剤以外の洗浄剤等の液
体を用いずに上記清掃具単独で清掃できることが最大の
特徴である。即ち、ガラスの洗浄に際しては、図5
(a)に示すように、上記清掃布5として上記洗浄剤含
浸シートを用いた本実施形態の清掃具1でガラス20の
被清掃面21を直接拭き、含浸されている洗浄剤を該被
清掃面に施用(塗布)する。これにより、図5(b)に
示すように、該被清掃面21に存在する汚れ成分22が
上記洗浄剤中の上記固体研磨粒子23と混ざり合って浮
き上がり、該被清掃面21上に粉状に遊離してくる。こ
れと共に、上記洗浄剤中の上記保護膜形成成分24が被
清掃面21上を被覆する。次いで、図5(c)に示すよ
うに、乾いた布やティッシュペーパー及びキッチンペー
パーのような紙等の拭き取り用シート26を用いて、上
記粉状に遊離してきた汚れ成分22を乾拭きする(約3
0秒〜5分後)。この場合、該汚れ成分は粉状となって
いるので容易に拭き取られ、しかも拭きむらも残らな
い。そして、上記被清掃面21上には上記保護膜形成成
分24からなる保護膜25が残り、該保護膜25により
防汚性が発揮される。
【0044】以上、本発明の清掃具をその好ましい実施
形態に基づき説明したが、本発明は斯かる実施形態に制
限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々
の変形が可能である。例えば、上記ヘッド部2における
上記上下面6,6’は、対称でなく、曲率が異なるもの
であってもよい。
【0045】また、上記固定部10の形態としては、上
記清掃布5を上記ヘッド部2に装着固定できるものであ
れば、特に限定されるものではなく、図2に示すものの
他に、ファスナー付きテープを備えたもの等を用いるこ
ともできる。
【0046】また、上記柄3は、一本の棒状体であって
もよい。また、上記柄3は、上記ヘッド部2と着脱可能
になされていることが好ましいが、固定式となしてもよ
い。
【0047】また、上記清掃布5は、上記洗浄剤含浸シ
ートに限られず、清掃性能を有するものであればよい。
例えば、該清掃布5として該洗浄剤含浸シートに用いら
れている基材シートを用いてもよい。また、上記清掃布
5はシート状に限られず、例えば挿入空間を有する袋状
のものであってもよい。
【0048】
【実施例】以下、実施例により、本発明の清掃具の有効
性を例示する。しかしながら、本発明はかかる実施例に
限定されるものではない。尚、以下の例中、%は特に断
らない限り重量%を意味する。
【0049】〔実施例1〕洗浄剤の配合処方 下記の成分を下記の割合で配合することによって、洗浄
剤を調製した。 ・シリコーンパウダー(固体研磨粒子) 3% (平均粒子径2μm) ・ジメチルポリシロキサン(保護膜形成成分) 0.5% ・n−パラフィン(洗浄基材) 2% ・ドデシルグルコシド 0.50% (非イオン系界面活性剤、グルコース縮合度1.35) ・キサンタンガム(分散剤) 0.13% ・エタノール(乾燥促進剤) 20% ・イオン交換水 バランス 尚、上記洗浄剤はエタノールを含有しているので、乾燥
速度が高められている。洗浄剤含浸シートの製造 坪量55g/m2 で、0.5g/cm2 加重下の厚みが
0.9mmであるハビックス製乾式パルプシート(解繊
・積層されたパルプ繊維をバインダーで接着し、シート
状に形成したもの)を上記洗浄剤中に浸漬した。該洗浄
剤が十分に含浸した後、該乾式パルプシートを引き上
げ、過剰の洗浄剤をマングルを用いて除去して、洗浄剤
含浸シートを得た。得られた洗浄剤含浸シートにおける
該洗浄剤の含浸量は、該乾式パルプシートの重量に対し
て300〜500%であった。清掃具の製造 上記洗浄剤含浸シートを図2に示す清掃具本体4のヘッ
ド部2に装着して、図1に示す清掃具1を得た。得られ
た清掃具の清掃性能を調べるため、評価用ガラス(フラ
ットで且つ透明なソーダ石灰板ガラス)を、雨水の直接
当たらない北側の場所に3ヶ月放置した後、該評価用ガ
ラスの表面を上記清掃具で拭き、乾燥後該表面をキッチ
ンペーパー(ハビックス製)で乾拭きした。該表面を該
キッチンペーパーで乾拭きした時の動摩擦係数を下記の
方法により測定した。また、該キッチンペーパーで乾拭
きした後の上記表面の拭きむらの様子を下記の基準によ
り評価すると共に、乾拭きした後の上記表面の静摩擦係
数を下記の方法により測定した。更に、乾拭きした後の
上記表面の防汚性を下記の方法により評価した。その結
果を、表1に示す。
【0050】<動摩擦係数の測定>上記条件下で3ヶ月
放置した上記評価用ガラスの表面に、上記清掃具を用い
て洗浄剤を均一に施用(3g/m2 )し、該洗浄剤が乾
燥した後(約5分後)、直径6cmのキッチンペーパー
(ハビックス製)を載置し、1.3kgの荷重下で該キ
ッチンペーパーを速度3cm/秒で水平方向に移動させ
た時にかかる力Fを測定することにより、次式(1)に
より動摩擦係数を求めた。 動摩擦係数=F(kg重)/1.3(kg重) (1) <拭きむらの評価>拭きむらが生じることによる被清掃
面の光沢度低下を利用して、清掃後の被清掃面の光沢度
をミノルタ製光沢度計9M−268により、測定角度8
5°の条件下で測定した。光沢度はその数値が大きいほ
ど、拭きむらが少ないことを意味し、110以下になる
と目視にて拭きむらが認識できる。尚、放置前(即ち、
清浄面)の光沢度は115であった。 <静摩擦係数の測定>新東科学製HEIDON トライ
ボギアミューズ TYPE 94iにより、測定機の測
定部にキッチンペーパー(ハビックス製)を装着し、清
掃後の被清掃面の静摩擦係数を測定した。各測定値はn
=5の平均値である。尚、上記評価用ガラスを上記条件
下で三ヶ月放置した後の静摩擦係数は1.45であり、
放置前(即ち、清浄面)の静摩擦係数は0.52であっ
た。但し、この静摩擦係数は放置中の天候およびガラス
の表面状態によって多少の変化があるため、上記数値は
目安である。 <防汚性の評価>上記評価用ガラスを上記条件下で3ヶ
月放置した後、該評価用ガラスの表面を上記清掃具で拭
き、更にキッチンペーパー(ハビックス製)で該表面の
洗浄剤を拭き取って、評価用表面を調製する。次いで、
評価用表面を調製直後の上記評価用ガラスにおける該表
面の静摩擦係数Aを上記方法に従い測定する。測定後、
上記評価用ガラスを上記条件下で再び放置し、3ヶ月経
過後の該評価用ガラス表面の静摩擦係数Bを上記方法に
従い測定する。これとは別に、上記評価用ガラスと同様
の対照用ガラスを、上記条件下で3ヶ月放置した後、該
対照用ガラスの表面を十分に水洗・清浄し、対照用表面
を調製する。次いで、対照用表面を調製直後の上記対照
用ガラスにおける該表面の静摩擦係数C(=0.52)
を上記方法に従い測定する。測定後、上記対照用ガラス
を上記条件下で再び放置し、3ヶ月経過後の該対照用ガ
ラス表面の静摩擦係数D(=1.45)を上記方法に従
い測定する。得られたA、B、C及びDの値から、次式
(2)によって汚染度を算出した。尚、汚染度は好まし
くは30%以下、更に好ましくは20%以下の場合にそ
の防汚性が視覚的にも発現されていることを示す。
【0051】
【数1】
【0052】〔実施例2〕下記の配合処方から洗浄剤を
調製した。その後は実施例1と同様にして清掃具を得
た。得られた清掃具について実施例1と同様の測定及び
評価を行った。その結果を表1に示す。洗浄剤の配合処方 ・シリコーンパウダー(固体研磨粒子) 5% (平均粒子径2μm) ・ジメチルポリシロキサン(保護膜形成成分) 1% ・n−パラフィン(洗浄基材) 7% ・ドデシルグルコシド 0.50% (非イオン系界面活性剤、グルコース縮合度1.35) ・キサンタンガム(分散剤) 0.13% ・イオン交換水 バランス
【0053】
【表1】
【0054】〔実施例3〕実施例1において用いたシリ
コーンパウダーに代えて、表2に示す固体研磨粒子を用
いる以外は実施例1と同様にして洗浄剤を調製した。そ
の後は実施例1と同様にして清掃具を得た。得られた清
掃具について実施例1と同様の測定及び評価を行った。
その結果を表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】〔実施例4〕実施例1において用いたジメ
チルポリシロキサンに代えて表3に示す保護膜形成成分
を用いる以外は実施例1と同様にして洗浄剤を調製し
た。その後は実施例1と同様にして清掃具を得た。得ら
れた清掃具について実施例1と同様の測定及び評価を行
った。その結果を表3に示す。
【0057】
【表3】
【0058】〔実施例5〕実施例1において用いたn−
パラフィン(洗浄基材)に代えて表4に示す洗浄基材を
用いる以外は実施例1と同様にして洗浄剤を調製した。
その後は実施例1と同様にして清掃具を得た。得られた
清掃具について実施例1と同様の測定及び評価を行っ
た。その結果を表4に示す。
【0059】
【表4】
【0060】表1〜4に示す結果から明らかなように、
本発明の清掃具(実施例1〜5)を用いてガラス面を洗
浄すると、乾拭き時の動摩擦係数が小さく、しかも乾拭
き後に拭きむらが残らないことが分かる。また、乾拭き
後の静摩擦係数は、保護膜の作用により清浄面の静摩擦
係数(0.52)よりも小さくなることが分かる。その
上、洗浄後の防汚性にも優れるものであることが分か
る。
【0061】
【発明の効果】本発明の清掃具によれば、広い面積の汚
れを容易に且つ均一に拭き取ることができる。また、本
発明の清掃具によれば、高所にある汚れを容易に拭き取
ることができる。更に、本発明の清掃具によれば、手を
汚さずに汚れを容易に拭き取ることができる。具体的に
は、清掃基面として用いる部分を適宜選択することによ
り、例えばガラス中央部にある広い面積の汚れや、サッ
シ枠際や四隅にある狭い部分の汚れを容易に拭き取るこ
とができる。また、上記ヘッド部の清掃基面が曲面で構
成されているので、清掃布と被清掃面との接触面積が手
拭きに較べて小さくなり、軽い荷重で楽に且つ均一に清
掃することができる。更に、柄の長さを適宜調節するこ
とにより、手元の汚れや高所にある汚れを容易に拭き取
ることができる。特に、上記清掃布として固体研磨粒子
及び保護膜形成成分を含有する洗浄剤を基材シートに含
浸させてなる洗浄剤含浸シートを用いることにより、汚
れを軽く拭き取れ、拭き取り後に拭きむらが残らず、拭
き取り後の防汚性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の清掃具の一実施形態を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す清掃具の清掃具本体を示す斜視図で
ある。
【図3】図2に示す清掃具本体におけるヘッド部の側面
図である。
【図4】図1に示す清掃具の使用状態を示す図である。
【図5】図1に示す清掃具を用いたガラス表面の洗浄方
法を表す模式図である。
【符号の説明】
1 清掃具 2 ヘッド部 3 柄 4 清掃具本体 5 清掃布 6 上面 6’下面 7 先端部 8 両側面 9 後端面 10 固定部 11 芯材 12 後端部 13 スリット部 20 ガラス 21 被清掃面 22 汚れ成分 23 固体研磨粒子 24 保護膜形成成分 25 保護膜 26 拭き取り用シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 栄一 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柄の先端にヘッド部を備え、該ヘッド部
    に清掃布が装着された清掃具において、 上記ヘッド部の形状は、5面体形状で、該ヘッド部の上
    下面は、先端部で結合されたラウンド状の傾斜曲面とな
    してあり且つ該先端部における該上下面のなす角度が鋭
    角であり、該ヘッド部の両側面は、互いに略平行で且つ
    該上下面とのなす角度が略直角であり、該ヘッド部の後
    端面は、上記両側面に略垂直な垂面となしてあり且つ該
    ヘッド部に装着される上記清掃布の固定部を有してお
    り、 上記柄は、棒状でその先端が上記後端面の略中央部に略
    垂直に結合している、ことを特徴とする清掃具。
  2. 【請求項2】 上記ヘッド部の上下面に上記清掃布が被
    覆されるようになしてあり、該上下面が清掃基面として
    使用される、請求項1記載の清掃具。
  3. 【請求項3】 上記清掃布は、上記ヘッド部の上記上面
    から上記先端部を経て上記下面を被覆し、上記後端面の
    上記固定部において、該清掃布の前後端部が固定されて
    いる、請求項1又は2記載の清掃具。
  4. 【請求項4】 上記ヘッド部の上下面が、柔軟性素材か
    ら形成されている、請求項1〜3の何れかに記載の清掃
    具。
  5. 【請求項5】 上記ヘッド部の内部に芯材が配設されて
    いる、請求項1〜4の何れかに記載の清掃具。
  6. 【請求項6】 上記清掃布が、固体研磨粒子及び保護膜
    形成成分を含有する洗浄剤を基材シートに含浸させてな
    る洗浄剤含浸シートからなる、請求項1〜5の何れかに
    記載の清掃具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002034884A (ja) * 2000-07-27 2002-02-05 Masao So 柄付き掃除具
JP5232965B1 (ja) * 2012-06-29 2013-07-10 彰 白石 掃除具
CN103767642A (zh) * 2012-10-19 2014-05-07 大连预见科技有限公司 高效拖把

Cited By (4)

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