JPH10287899A - 洗浄剤含浸物品 - Google Patents
洗浄剤含浸物品Info
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- JPH10287899A JPH10287899A JP9424197A JP9424197A JPH10287899A JP H10287899 A JPH10287899 A JP H10287899A JP 9424197 A JP9424197 A JP 9424197A JP 9424197 A JP9424197 A JP 9424197A JP H10287899 A JPH10287899 A JP H10287899A
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Abstract
が残らない清掃用シートを提供すること。 【解決手段】 本発明の清掃用シートは、平均粒径0.
01〜15μmの球状粒子を0.1〜30重量%を含
み、且つ該球状粒子を均一に攪拌した状態下での20℃
における粘度が2〜500mPa・sである洗浄剤を基
材シートに含浸させてなることを特徴とする。
Description
関するものであり、更に詳しくは、汚れが軽く拭き取
れ、拭き取り後に拭きむらが残らない洗浄剤含浸物品に
関するものである。
や自動車のボディ等の硬質表面の洗浄方法としては、界
面活性剤及びアルカリ剤等を含有する液体系の洗浄剤を
該硬質表面にスプレー等で吹き付けた後に、濡れ雑巾で
該洗浄剤を拭き取り、更に乾いた布で乾拭きする方法が
一般的である。この方法では、乾拭き後に、該洗浄剤や
汚れ成分及び糸くず等が、乾燥した拭きむらとして該硬
質表面に残るので、乾拭きを何度も行わなくてはなら
ず、非常に手間のかかる仕事となっていた。
細繊維から構成されたレンズ拭き用の布が知られてい
る。この布は、洗浄剤を用いずに、極細繊維間に汚れ成
分を取り込む形で汚れを落とすものである。従って、レ
ンズ表面に付着した皮脂等の油分のような汚れ成分に対
しては洗浄効果はあるものの、該表面に強固に付着した
汚れ成分に対する洗浄効果は期待できない。また、該布
は、極細繊維から構成されているが故に、該表面との摩
擦係数が高く、拭き取り時に大きな力を要する。従っ
て、該布は、窓ガラス等の大きな面の汚れを軽く拭き取
ることには適していない。
取れ、拭き取り後に拭きむらが残らない洗浄剤含浸物品
を提供することにある。更に、本発明の目的は、広い面
積の汚れを容易に拭き取ることのできる洗浄剤含浸物品
を提供することにある。
た結果、特定粒径を有する球状粒子を特定量含有する洗
浄剤を基体に含浸させた洗浄剤含浸物品により上記目的
が達成され得ることを知見した。
で、平均粒径0.01〜15μmの球状粒子を0.1〜
30重量%を含み、且つ該球状粒子を均一に攪拌した状
態下での20℃における粘度が2〜500mPa・sで
ある洗浄剤を基体に含浸させてなることを特徴とする洗
浄剤含浸物品を提供することにより、上記目的を達成し
たものである。
いて硬質表面を清掃することを特徴とする硬質表面の清
掃方法を提供するものである。
粒子としては、拭き取り面の汚れ成分を研磨・除去し得
るものが用いられ、更に詳しくは、該球状粒子として被
洗浄面の汚れ成分と混ざり合って該汚れ成分を該被洗浄
面から粉状に浮き上がらせる作用を有するものが用いら
れる。
(2)、(3)、(4)及び(5)からなる群より選ば
れる一種又は二種以上を構成成分とすることが好まし
い。
ト及びメタクリレート、モノ及びジアルキル(アルキル
基の炭素数1〜5)イタコネート及びフマレート、マレ
イン酸無水物、ビニリデンクロライド、スチレン、ジビ
ニルベンゼン、塩化ビニル、酢酸ビニル、ビニルアセタ
ール、エチレン、プロピレン、ブテン、ブチレン、メチ
ルペンテン、ブタジエン、ビニルトルエン、アクリロニ
トリル、メタアクリロニトリル、アクリルアミド、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、シトラ
コン酸、クロトン酸、β−アクリロキシプロピオン酸、
ヒドロキシアルキル(アルキル基の炭素数1〜6)アク
リレート及びメタクリレートよりなる群から選ばれた少
なくとも一種のエチレン性不飽和モノマーを含むモノマ
ー類を重合して得られるポリマー、又は該ポリマーを含
むポリマーブレンド物。
れる構成単位から選ばれる基を少なくとも1個有するシ
リコーン誘導体(シリコーンゴム)。
シ、アミノアルキッド、ウレタン、ポリアセタール又は
ポリカーボネートの何れか一種以上の樹脂。
の部分加水分解・縮合物をアンモニア又はアミン類の水
溶液中で加水分解・縮合して得られるポリオルガノシル
セスキオキサン(シリコーンレジン)。
トリウムガラス、ソーダ石灰ガラス粉末、アルミノシリ
ケート、炭化珪素、層状シリケート、石英砂、酸化アル
ミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、燐酸カルシウム、酸化クロム、エメリー、ドロマ
イト、雲母粉末、珪石、珪藻土、カオリナイト、ハロイ
サイト、モンモリロナイト、イライト、バーミキュライ
ト、ヘクトライト、ベントナイト、キチン粉末、キトサ
ン粉末又はヒドロキシアパタイトの何れか一種以上の水
不溶性無機物。
リマーブレンド物のうち、好ましく用いられるものはメ
タクリレート、スチレン、エチレン及びプロピレン等の
エチレン性不飽和モノマーを含むモノマー類を重合して
得られるポリマーであり、更に好ましく用いられるもの
はメタクリレート及びスチレン等のエチレン性不飽和モ
ノマーを含むモノマー類を重合して得られるポリマーで
ある。該ポリマーの具体例としては、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル酸エステル/ア
クリル酸/メタクリル酸エステル/メタクリル酸/スチ
レン共重合体、架橋ポリメタクリル酸エステル等があげ
られる。
体のうち、好ましく用いられるものは高重合度ポリジメ
チルシロキサン(シリコーンゴム)等が挙げられる。
ましく用いられるものはポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリアセタール、ウレタン等である。
ルセスキオキサンも本発明における上記球状粒子として
特に好適に用いられる。
のうち、好ましく用いられるものはシリカ又は多孔質シ
リカ、ソーダ石灰ガラス粉末、珪藻土、カオリナイト、
モンモリロナイト、ヘクトライト、ベントナイトであ
る。
(4)の群に含まれるものを用いることが好ましい。
に含まれるポリマーを用いる場合には、該ポリマーは、
該(1)の群中で列挙したエチレン性不飽和モノマー、
即ち重合性単量体を乳化重合又は懸濁重合させて得られ
たものであることが球状粒子を効率よく調製する上で好
ましい。
の剥離性及び拭き取り面の拭き取り易さの点から、一次
粒子の平均粒径が0.01〜15μmである必要があ
り、0.1〜10μmであることが好ましく、1〜5μ
mであることが更に好ましい。尚、該平均粒径は、レー
ザー回折/散乱式粒度分布測定装置(LA910:堀場
製作所製)により測定された値である。また、上記球状
粒子は、上記基体に上記洗浄剤を含浸させた後に該球状
粒子が該基体内で分離することを防止する点から、その
真比重が0.5〜2.5であることが好ましく、0.5
〜1.5であることが更に好ましく、1.0〜1.5で
あることが一層好ましい。特に、上記球状粒子は、平均
粒径が1〜5μmであり、且つ真比重が0.5〜1.5
であることが拭き伸ばし性、拭き取り性及び上記基体内
での洗浄剤の安定性をすべて満足する上で好ましい。
ず付け防止の点から、鉛筆硬度が6B〜9Hであること
が好ましく、H〜8Hであることが更に好ましい。ま
た、上記球状粒子は、その主成分の表面エネルギーが、
該主成分単独を平面状態で測定した場合に80mN/m
以下であることが洗浄剤含浸物品の拭き延ばし性、拭き
取り性、操作性、及び上記基体内からの放出性の点で好
ましい。上記表面エネルギーは、50mN/m以下であ
ることが更に好ましく、30mN/m以下であることが
一層好ましい。該表面エネルギーの下限値に特に制限は
なく、小さければ小さい程好ましい。尚、上記「主成
分」とは、上記球状粒子を構成する成分のうち最も割合
の多い成分(重量%基準)を意味する。特に、上記主成
分は、上記球状粒子を構成する成分のうち50重量%以
上を占めることが好ましい。また、上記表面エネルギー
の測定方法は、後述する実施例において詳述する。
が向上し、そのすべてが真球であることが本発明の効果
を奏する上で最も好ましいが、個数パーセントで90%
以上の粒子が真円の投影像を有するものであるか、又は
投影像の外接円を描いたときに、該外接円の半径の90
%の半径を有する同心円と該外接円との間に、該投影像
の輪郭が全て含まれる形状を有していれば本発明の効果
は十分に奏される。尚、上記球状粒子の形状の測定方法
は後述する実施例において詳述する。
30重量%含有される。該球状粒子の含有量が0.1重
量%に満たないと十分な洗浄性が得られず、30重量%
を超えると上記基体内に安定的に含浸させることが難し
く、また拭き取り時の拭き取り性が悪くなり硬質表面に
残ってしまうことがある。上記球状粒子は、上記洗浄剤
中に好ましくは1〜10重量%含有され、更に好ましく
は2〜5重量%含有される。
した状態下での20℃における粘度が2〜500mPa
・sである。該粘度が2mPa・sに満たないと粘性が
低過ぎて上記基体中に上記洗浄剤を保持することが困難
であり、また窓ガラス等の垂直面を洗浄する際、上記洗
浄剤が下に垂れ落ちてしまい操作上好ましくない。一
方、該粘度が500mPa・sを超えると、上記基体に
含浸させること自体が難しくなり、また含浸できたとし
ても、洗浄するときに上記洗浄剤が上記基体から出にく
くなる。上記粘度は10〜100mPa・sであること
が好ましく、30〜60mPa・sであることが更に好
ましい。
するものであり、被洗浄面への拭き伸ばし性、ハンドリ
ング性及び基体への含浸性の点から、水を媒体とするこ
とが好ましい。水は、上記球状粒子100重量部に対し
て100〜10,000重量部配合されることが好まし
く、500〜5,000重量部配合されることが更に好
ましく、1,000〜4,000重量部配合されること
が一層好ましい。水の配合量が上記球状粒子100重量
部に対して100重量部に満たないと上記球状粒子を被
洗浄面に均一に施用できないことがあり、10,000
重量部を超えると洗浄に十分な量の上記球状粒子を被洗
浄面に施用することができないことがあるので上記範囲
内とすることが好ましい。
分について説明する。上記洗浄剤は保護膜形成成分、特
にポリオルガノシロキサンを含有することが、被洗浄面
に被膜(保護膜)を形成して該被洗浄面の防汚性を高め
得る点から好ましい。該ポリオルガノシロキサンは上記
球状粒子100重量部に対して、1〜200重量部配合
されることが好ましく、2〜100重量部配合されるこ
とが更に好ましく、5〜50重量部配合されることが一
層好ましい。該ポリオルガノシロキサンの配合量が上記
球状粒子100重量部に対して1重量部に満たないと洗
浄剤含浸物品の使用時に被洗浄面に十分な保護膜が形成
されず、十分な防汚性が発現しないことがあり、200
重量部を超えると過剰のポリオルガノシロキサンが被洗
浄面に残りギラつきが生じることがあるので上記範囲内
とすることが好ましい。
き取り後の該被洗浄面の静摩擦係数が0.1〜1.0と
なるもの(更に好ましくは0.1〜0.5)を用いるこ
とが好ましい。そのようなポリオルガノシロキサンとし
ては、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェン
ポリシロキサン等のシリコーンオイル、フッ化変性シリ
コーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ
変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイ
ル、アルキル変性シリコーンオイル等の有機変性シリコ
ーンオイル等がある。これらのポリオルガノシロキサン
は一種又は二種以上を組み合わせて用いることができ
る。
て、常温(20℃)で液状であり且つ上記一般式(I)
又は(I')で表される構成単位から選ばれる基を少なく
とも1個有するものを用いると、拭きのばし性と保護膜
形成能が一層優れることから好ましく、とりわけポリオ
ルガノシロキサン中のオルガノ基がフェニル基及び炭素
数1〜80のアルキル基から選ばれる一種以上の基であ
るものを用いると上記性能が特に優れることから好まし
い。
下記一般式(II)で表されるものである。
ぞれ独立に0〜50の整数であることが好ましく、ま
た、mは、1〜1,000の整数であることが好まし
い。
溶剤を含有することが油性汚れに対する洗浄性能、及び
拭き延ばし性と拭き取り性の点から好ましい。該有機溶
剤は、0.05〜60重量%配合されることが好まし
く、0.1〜30重量%配合されることが更に好まし
い。
るものであればその種類に特に制限はなく、例えばn−
パラフィン、ケロシン、石油ベンジン、キシレン、n−
ヘキサン、シクロヘキサン等を用いることができる。こ
れらの有機溶剤は一種又は二種以上を組み合わせて用い
ることができる。
I )で表されるものを用いると、油性汚れに対する洗浄
性能、及び拭き延ばし性と拭き取り性が一層よくなるの
で好ましい。
はそれぞれ独立に0〜50の整数であることが好まし
い。上記一般式(III )で表される有機溶剤のうち特に
好ましく用いられるものはn−パラフィンである。
合、該洗浄剤は、上記球状粒子0.1〜20重量%、上
記ポリオルガノシロキサン0.01〜20重量%、該有
機溶剤0.05〜60重量%、及び残部水からなること
が好ましい。
剤から選ばれる一種以上を更に含有することも洗浄剤の
配合安定性及び洗浄性能の点から好ましい。該界面活性
剤及び高分子分散剤はそれぞれ0.005〜10重量%
配合されることが好ましく、0.01〜5重量%配合さ
れることが更に好ましく、0.02〜1重量%配合され
ることが一層好ましい。
面活性剤(アニオン性、カチオン性、ノニオン、両性界
面活性剤)を特に制限なく用いることができる。これら
の界面活性剤は一種又は二種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
アルキル(炭素鎖長8〜18の直鎖又は分岐鎖)ベンゼ
ンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン(平均付加モル数
0.5〜10)アルキル(炭素鎖長8〜22の直鎖又は
分岐鎖)エーテル硫酸塩、アルキル(炭素鎖長8〜18
の直鎖又は分岐鎖)硫酸塩、脂肪酸(炭素鎖長8〜22
の直鎖又は分岐鎖)塩、ポリオキシエチレン(平均付加
モル数0.5〜10)アルキル(炭素鎖長8〜22の直
鎖又は分岐鎖)エーテルカルボン酸塩、アルキル(炭素
鎖長8〜22の直鎖又は分岐鎖)スルホン酸塩、アルキ
ル(炭素鎖長8〜22の直鎖又は分岐鎖)グリコシド
(平均糖縮合度1.0〜10.0)、脂肪酸(炭素鎖長
8〜22の直鎖又は分岐鎖)グリセリド、ソルビタン脂
肪酸(炭素鎖長8〜22の直鎖又は分岐鎖)エステル、
アルキル(炭素鎖長8〜18の直鎖又は分岐鎖)トリメ
チルアンモニウム塩及びアルキル(炭素鎖長8〜18の
直鎖又は分岐鎖)ジメチルベンジルアンモニウム塩から
なる群より選ばれる一種又は二種以上が挙げられる。
尚、これらの界面活性剤においては、アニオン性界面活
性剤の場合には、対イオンはアルカリ金属、アルカリ土
類金属、アンモニウム、又は炭素数1〜3のアルカノー
ルアミンであり、カチオン性界面活性剤の場合には、対
イオンはハロゲン原子又は炭素数1〜6のアルキル硫酸
残基である。
シド等のアルキルグリコシドを用いることが、硬質表面
に拭きムラを形成しずらい点から特に好ましい。
均アルキル鎖長が炭素数8〜18の範囲であることが配
合安定性及び洗浄性能の点から特に好ましい。
程において汚れ成分の分散性を高め、且つ該汚れ成分の
再汚染性を低くするものが用いられ、特に、炭素数1〜
8のアルキルアクリレート及びメタクリレート、モノ及
びジアルキル(アルキル基の炭素数1〜5)イタコネー
ト及びフマレート、マレイン酸無水物、ビニリデンクロ
ライド、スチレン、ジビニルベンゼン、塩化ビニル、酢
酸ビニル、ビニルアセタール、エチレン、プロピレン、
ブテン、ブチレン、メチルペンテン、ブタジエン、ビニ
ルトルエン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリ
ル、アクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、フマル酸、シトラコン酸、クロトン酸、ベータ
アクリロキシプロピオン酸、ヒドロキシアルキル(アル
キル基の炭素数1〜6)アクリレート及びメタクリレー
ト、ビニルピロリドン及びこれらの誘導体からなる群よ
り選ばれた少なくとも一種のエチレン性不飽和モノマー
を含むモノマー類を重合して得られた高分子分散剤を用
いることが該高分子分散剤自体の配合安定性の面からも
好ましい。これらの高分子分散剤は一種又は二種以上を
組み合わせて用いることができる。
ては、例えば、本発明の洗浄剤含浸物品の洗浄性を高め
るためのアルカリ剤、潤滑性を高めるための潤滑剤、上
記洗浄剤中における各成分の分散性を高めるための増粘
安定化剤、乾燥促進剤(例えば、エタノール等)、洗浄
剤の防黴のための防黴剤、香料及び色素等が挙げられ
る。これらの成分は、上記洗浄剤中に好ましくは5〜5
0重量%含有され、更に好ましくは10〜30重量%含
有される。
の重量に対して50〜5,000重量%含浸されること
が好ましく、100〜3,000重量%含浸されること
が更に好ましい。該洗浄剤の含浸量が50重量%に満た
ないと必要量以下の洗浄剤しか被洗浄面に施用できな
い。5,000重量%を超えると必要量以上の洗浄剤が
被洗浄面に施用されてしまうので、上記範囲内とするこ
とが好ましい。
基体としては、上記洗浄剤が含浸可能なものであり、使
用時に十分な強度を有し、くず等の発生の無いものが用
いられる。特に、無荷重下において上述の量の洗浄剤を
含浸し得る基体を用いることが好ましい。そのような基
体としては、繊維状材料から構成される繊維構造体、例
えば、各種紙、不織布、織布、編布等が挙げられる。こ
れらの繊維構造体を構成する繊維状材料としては、例え
ば、セルロース系繊維、変性セルロース系繊維、合成繊
維及びこれらの二種以上の混合物等が挙げられる。上記
セルロース系繊維としては、例えば木材系パルプや綿、
麻等の天然繊維、テンセル、ビスコースレーヨンやアセ
テート等のセルロース系化学繊維が挙げられる。一方、
上記合成繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレ
フタレート等のポリエステル系繊維、ナイロン等のポリ
アミド系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニ
ルアルコール系繊維及びこれらの合成繊維の少なくとも
二種を芯鞘型等に複合化した繊維、並びにこれらの合成
繊維の少なくとも二種を混合した繊維等が挙げられる。
体(例えば、スポンジ状構造体)も上記基体として使用
できる。この場合、該多孔質構造体の形状としては、例
えばシート状や柱状、直方体等が挙げられるがこれに限
定されるものではない。上記多孔質構造体は、上記球状
粒子の平均粒子径よりも大きなセル径を有することが、
該球状粒子を該多孔質構造体の内部に取り込みやすくな
り、且つ被洗浄面に十分に供給し得る点から好ましい。
また、上記多孔質構造体は、そのセル数が10〜100
セル/2.5cm(即ち、上記多孔質構造体の任意の部
分に2.5cmの直線を引いたときに横切るセルの数が
10〜100個)、特に30〜50セル/2.5cmで
あることが、上記洗浄剤の含浸性、並びに被洗浄面への
適正な量の洗浄剤の放出及び塗布等の点から好ましい。
は、セルロース系樹脂、合成樹脂及びこれらの二種以上
の混合物等が挙げられる。上記セルロース系樹脂として
は、ビスコースレーヨンやアセテート等が挙げられる。
一方、合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン等のポ
リアミド系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリビ
ニルアルコール系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられ
る。
に洗浄剤含浸物品の使用感及び操作性の点から、上記基
体として、紙、不織布、織布、編布又は可塑性発泡体等
の可撓性多孔質構造体(スポンジ状構造体)を用いるこ
とが好ましい。
又は両面に、繊維ウエブの繊維絡合で形成された不織布
状の繊維集合体が、その構成繊維間の絡合と共に該網目
状シートに対して絡合状態で一体化されたシートを用い
ることも好ましい。
及び必要量の洗浄剤を含浸させるための容量の点から、
その坪量が15〜400g/m2 であることが好まし
く、25〜300g/m2 であることが更に好ましい。
また、上記基体は、洗浄剤含浸物品の操作性及び使用感
の点から、その0.5g/cm2 荷重下における厚みが
0.5〜5mmであることが好ましく、1〜3mmであ
ることが更に好ましい。
面の洗浄に効果的である。即ち、本発明の洗浄剤含浸物
品を、ガラス、自動車のボディ、鏡、タイル及び家具等
の硬質表面の洗浄に用いた場合には、乾拭き後に該硬質
表面に拭きむらが残らないので、二度拭き等の手間を省
くことができる。更に詳細には、本発明の洗浄剤含浸物
品を用いた硬質表面の清掃方法は、住居内・外の壁、
床、畳、天井、屋根等の清掃、浴室内の壁/床/ドア/
浴槽/洗面器等の浴室用の備品等の清掃、台所の壁/床
/流し周り/レンジ周り/換気扇等の清掃、食器棚、箪
笥、テーブル、机、椅子、本棚等の家具の清掃、冷蔵
庫、テレビ、パーソナルコンピューター、ステレオ、エ
アコン、電子レンジ、洗濯機、乾燥機、照明器具等の電
化製品の清掃、住居の窓、ドア、家具の戸、自動車のウ
インドウ等に使用されているガラスの清掃、網戸の清
掃、トイレの床、壁、ドア、便器、便座等の清掃、食
器、調理器具の清掃、自動車、自転車、オートバイ等の
塗装表面及びプラスチック製表面の清掃、自動車のホイ
ールの清掃、エクステリア、玄関周り、テラス、塀、フ
ェンス、門周りの清掃、その他硬質表面全般の清掃に効
果的である。
含浸されているので、洗浄剤塗布時(使用時)の動摩擦
係数が小さく、被洗浄面を軽く拭くことができる。ま
た、本発明の洗浄剤含浸物品によって被洗浄面の汚れを
浮きあがらせた後に拭き取り用シート(乾拭き用シー
ト)により乾拭きする際の動摩擦係数も小さくなり、該
被洗浄面を軽く乾拭きすることができる。従って、広い
面積の汚れも容易に拭き取ることができる。本発明の洗
浄剤含浸物品によって被洗浄面の汚れを浮きあがらせた
後に該被洗浄面を拭き取り用シートにより乾拭きする際
の動摩擦係数は、好ましくは0.5以下であり、更に好
ましくは0.4以下である。動摩擦係数の値をかかる好
ましい範囲内とするためには、例えば、上記洗浄剤中に
おける上記固体研磨粒子や上記保護膜形成成分、及び必
要に応じて潤滑剤や洗浄基材等の種類や濃度、及び該洗
浄剤の含浸量を調整すればよい。尚、動摩擦係数の測定
方法の詳細については、後述する実施例において詳述す
る。また、上記拭き取り用シートとしては、例えば上記
基体と同様のものを用いることができる。
洗浄面の汚れを浮きあがらせた後、拭き取り用シートに
よる乾拭き等によって汚れが拭き取られて洗浄された被
洗浄面(即ち、乾拭き後の被洗浄面)の静摩擦係数は、
保護膜形成成分、特に上記ポリオルガノシロキサンによ
って形成された保護膜の作用により、極めて小さくな
る。即ち、上記ポリオルガノシロキサンが配合された場
合には、洗浄された被洗浄面の静摩擦係数は、好ましく
は0.1〜1.0となり、更に好ましくは0.1〜0.
5となる。その結果、洗浄された被洗浄面を必要に応じ
て、拭き取り用シート等によって再度拭き取る際の動摩
擦係数が小さくなり、被洗浄面を一層軽く拭き取ること
が可能となる。静摩擦係数の値をかかる好ましい範囲内
とするためには、例えば、上記洗浄剤中に配合される上
記保護膜形成成分の種類や濃度、及び該洗浄剤の含浸量
を調整すればよい。尚、静摩擦係数の測定方法の詳細に
ついては、後述する実施例において詳述する。
と、被洗浄面を軽く拭くだけで汚れが浮きあがってくる
ので、本発明の洗浄剤含浸物品及び/又は拭き取り用シ
ートを、図1に示すような清掃具1におけるヘッド部2
に装着させれば、通常拭き取りが困難な高所にある被洗
浄面も容易に洗浄することができる。尚、図1に示す清
掃具1は、本発明の洗浄剤含浸物品(特にシート状物
品)10が装着可能である平坦なヘッド部2、及び該ヘ
ッド部2と自在継手3を介して連結した棒状の柄4から
構成されており、本発明の洗浄剤含浸物品10は、該ヘ
ッド部2に設けられた、放射状のスリットを形成する可
撓性の複数の片部5によって固定されている。
浄方法について、ガラス表面の洗浄を例にとり図2を参
照して説明する。ここで、図2は、本発明の洗浄剤含浸
物品の一実施形態としての洗浄剤含浸シートを用いたガ
ラス表面の洗浄方法を表す模式図である。本発明の洗浄
剤含浸物品においては、ガラスの表面を、多量の水及び
含浸させた洗浄剤以外の洗浄剤等の液体を用いずに該洗
浄剤含浸物品単独で洗浄できることが最大の特徴であ
る。即ち、ガラスの洗浄に際しては、図2(a)に示す
ように、ガラス20の被洗浄面21を本発明の洗浄剤含
浸物品10で直接拭き、含浸されている洗浄剤を該被洗
浄面に施用(塗布)する。これにより、図2(b)に示
すように、該被洗浄面21に存在する汚れ成分22が上
記洗浄剤中の上記球状粒子23と混ざり合って浮き上が
り、該被洗浄面21上に粉状に遊離してくる。また、図
には示していないが、油状汚れは、必要に応じて配合さ
れた洗浄剤中のn−パラフィン等の洗浄基剤と混ざり合
って浮き上がり、該被洗浄面21上に遊離してくる。ま
た、上記洗浄剤中に上記ポリオルガノシロキサンが配合
されている場合には、該ポリオルガノシロキサンが被洗
浄面21上を被覆する。次いで、図2(c)に示すよう
に、乾いた布やティッシュペーパー及びキッチンペーパ
ーのような紙や不織布等の拭き取り用シート26を用い
て、上記粉状に遊離してきた汚れ成分22を乾拭きする
(約30秒〜5分後)。この場合、該汚れ成分は粉状と
なっているので容易に拭き取られ、しかも拭きむらも残
らない。また、上記洗浄剤中に上記ポリオルガノシロキ
サンが配合されている場合には、上記被洗浄面21上に
上記保護膜25が残り、該保護膜25により防汚性が発
揮され、汚れがつきにくくなり、また、次の掃除が簡単
にできるようになる。
品の有効性を例示する。しかしながら、本発明はかかる
実施例に限定されるものではない。尚、以下の例中、%
は特に断らない限り重量%を意味する。
剤を調製した。 ・球状又は不定形粒子(表1〜表4参照) 3% ・ジメチルポリシロキサン(保護膜形成成分) 0.5% ・n−パラフィン(沸点:227℃)(洗浄基材) 2% ・ドデシルグルコシド 0.50% (非イオン系界面活性剤、グルコース縮合度1.35) ・キサンタンガム(分散剤) 0.13% ・エタノール(乾燥促進剤) 20% ・イオン交換水 バランス 上記配合において表1〜表4に示す球状又は不定形粒子
を使用した。尚、表1〜表4に示した球状粒子は個数パ
ーセントで90%以上の粒子が真円の投影像を有するも
のであった。また、球状及び不定形粒子の投影像及び表
面エネルギーは、下記の方法により測定した。
>実体顕微鏡〔ハイスコープ KA−2200;(株)
ハイロックス製〕を装着した画像解析装置〔TVイメー
ジプロセッサ EXCEL TVIP−4100;日本
アビオニクス(株)製〕を用いて、粒子の投影像を測定
した。
定方法>各粒子サンプル(エマルションの場合には凍結
乾燥品)を、打錠機を用いて300〜1,000kg/
cm2 でプレスし、表面がほぼ鏡面状となったタブレッ
トを作製し、該表面に対する水およびジヨードメタンの
接触角を測定することによって、粒子の表面エネルギー
を測定した。
0.9mmであるハビックス製乾式パルプシート(解繊
・積層されたパルプ繊維をバインダーで接着し、シート
状に形成したもの)を上記洗浄剤中に浸漬した。該洗浄
剤が十分に含浸した後、該乾式パルプシートを引き上
げ、過剰の洗浄剤をマングルを用いて除去して、洗浄剤
含浸物品を得た。得られた洗浄剤含浸物品における該洗
浄剤の含浸量は、該乾式パルプシートの重量に対して3
00〜500%であった。得られた洗浄剤含浸物品の洗
浄性能を調べるため、評価用ガラス(予め十分水洗して
清浄な状態としたフラットで且つ透明なソーダ石灰板ガ
ラス)を、雨水の直接当たらない北側の場所に三ヶ月放
置した後、該評価用ガラスの表面を該洗浄剤含浸物品で
拭き、乾燥後該表面をキッチンペーパー(ハビックス
製、上記乾式パルプシート)で乾拭きした。該表面を該
キッチンペーパーで乾拭きした時の動摩擦係数を下記の
方法により測定した。また、該キッチンペーパーで乾拭
きした後の上記表面の拭きむらの様子を下記の基準によ
り評価すると共に、乾拭きした後の上記表面の静摩擦係
数を下記の方法により測定した。更に、乾拭きした後の
上記表面の防汚性を下記の方法により評価した。その結
果を、表5〜表8に示す。
放置した上記評価用ガラスの表面に、上記洗浄剤含浸物
品を用いて洗浄剤を均一に施用(3g/m2 )し、該洗
浄剤が乾燥した後(約3分後)、直径6cmのキッチン
ペーパー(ハビックス製、乾式パルプシート)を載置
し、1.3kgの荷重下で該キッチンペーパーを速度3
cm/秒で水平方向に移動させた時にかかる力Fを測定
することにより、次式(1)により動摩擦係数を求め
た。尚、拭き取り時の動摩擦係数が0.4以上になると
拭き取りが非常に重く困難になる。 動摩擦係数=F(kg重)/1.3(kg重) (1) <拭きむらの評価>拭きむらが生じることにより、被洗
浄面の光沢度が低下する現象を利用して、洗浄後の被洗
浄面の光沢度をミノルタ製光沢度計9M−268によ
り、測定角度85°の条件下で測定することにより拭き
むらの評価を行った。光沢度はその数値が大きいほど、
拭きむらが少ないことを意味し、110以下になると目
視にて拭きむらが認識できる。尚、放置前(即ち、清浄
面)の光沢度は115であった。 <静摩擦係数の測定>静摩擦係数測定機(新東科学製、
HEIDON トライボギアミューズ TYPE 94
i)の測定部にキッチンペーパー(ハビックス製、乾式
パルプシート)を装着し、洗浄後の被洗浄面の静摩擦係
数を測定した。各測定値はn=5の平均値である。尚、
上記評価用ガラスを上記条件下で三ヶ月放置した後の静
摩擦係数は1.45であり、放置前(即ち、清浄面)の
静摩擦係数は0.52であった。但し、この静摩擦係数
は、放置中の天候およびガラスの表面状態によって多少
の変化があるため、上記数値は目安である。 <防汚性の評価>上記評価用ガラスを上記条件下で三ヶ
月放置した後、該評価用ガラスの表面を該洗浄剤含浸物
品で拭き、更にキッチンペーパー(ハビックス製、乾式
パルプシート)で該表面の洗浄剤を拭き取って、評価用
表面を調製する。次いで、評価用表面を調製直後の上記
評価用ガラスにおける該表面の静摩擦係数Aを上記方法
に従い測定する。測定後、上記評価用ガラスを上記条件
下で再び放置し、三ヶ月経過後の該評価用ガラス表面の
静摩擦係数Bを上記方法に従い測定する。これとは別
に、上記評価用ガラスと同様の対照用ガラスを、上記条
件下で三ヶ月放置した後、該対照用ガラスの表面を十分
に水洗・清浄し、対照用表面を調製する。次いで、対照
用表面を調製直後の上記対照用ガラスにおける該表面の
静摩擦係数C(≒0.52)を上記方法に従い測定す
る。測定後、上記対照用ガラスを上記条件下で再び放置
し、三ヶ月経過後の該対照用ガラス表面の静摩擦係数D
(≒1.45)を上記方法に従い測定する。得られた
A、B、C及びDの値から、次式(2)によって汚染度
を算出した。尚、汚染度は好ましくは30%以下、更に
好ましくは20%以下の場合にその防汚性が視覚的にも
発現されていることを示す。
してシリコーンレジン(平均粒径3μm、表面エネルギ
ー30mN/m、真比重1.3、個数パーセントで90
%以上の粒子が真円の投影像を有する)を用い、ポリオ
ルガノシロキサンとして、表9に示すものを用いる以外
は実施例1と同様にして洗浄剤を調製した。その後は、
実施例1と同様にして洗浄剤含浸物品を得た。得られた
洗浄剤含浸物品について実施例1と同様の測定及び評価
を行った。その結果を表9に示す。
してシリコーンレジン(平均粒径3μm、表面エネルギ
ー30mN/m、真比重1.3、真球状)を用い、有機
溶剤として、表10に示すものを用いる以外は実施例1
と同様にして洗浄剤を調製した。その後は、実施例1と
同様にして洗浄剤含浸物品を得た。得られた洗浄剤含浸
物品について実施例1と同様の測定及び評価を行った。
その結果を表10に示す。
剤において、球状又は不定形粒子を使用しない以外(比
較例1)、及びジメチルポリシロキサンを使用しない以
外(比較例2)は、実施例1と同様にして洗浄剤を調製
した。その後は実施例1と同様にして洗浄剤含浸物品を
得た。得られた洗浄剤含浸物品について実施例1と同様
の測定及び評価を行った。その結果を表11に示す。
王(株)製のガラスマイペット(商品名)〕を実施例1
と同様のガラスの表面に標準使用量でスプレーした(ス
プレー量:6g/m2 )。スプレー面を濡れ雑巾で拭き
取った後にキッチンペーパー(ハビックス製、乾式パル
プシート)で乾拭きした。該キッチンペーパーで乾拭き
した後のガラス表面の拭きむらの様子を実施例1と同様
に評価すると共に、ガラス表面の静摩擦係数及び防汚性
をそれぞれ実施例1と同様の方法により測定及び評価し
た。その結果を表11に示す。
に、基体に、特定の平均粒径を有する球状粒子を特定の
濃度で含有する洗浄剤を含浸させた本発明の洗浄剤含浸
物品を用いてガラス面を洗浄すると、比較例1及び2の
洗浄剤含浸物品を用いた場合に比して、拭き取り(乾拭
き)時の動摩擦係数が小さく、しかも乾拭き後に拭きむ
らが残らないことが分かる。また、乾拭き後の静摩擦係
数は、保護膜の作用により清浄面の静摩擦係数(0.5
2)よりも小さくなることが分かる。その上、洗浄後の
防汚性にも優れるものであることが分かる。尚、従来の
ガラス拭き用液体洗浄剤を用いてガラス面を洗浄すると
(比較例3)、本発明の洗浄剤含浸物品に比してかなり
の拭きむらが残り、またその他の各種性能も劣る。
使うことなく汚れが軽く拭き取れ、拭き取り後に拭きむ
らが残らず、次回の掃除の手間が省ける。また、本発明
の洗浄剤含浸物品によれば、広い面積の汚れを容易に拭
き取ることができる。
す斜視図である。
洗浄方法を表す模式図である。
Claims (17)
- 【請求項1】 平均粒径0.01〜15μmの球状粒子
を0.1〜30重量%を含み、且つ該球状粒子を均一に
攪拌した状態下での20℃における粘度が2〜500m
Pa・sである洗浄剤を基体に含浸させてなることを特
徴とする洗浄剤含浸物品。 - 【請求項2】 上記球状粒子の平均粒径が0.1〜10
μmである、請求項1記載の洗浄剤含浸物品。 - 【請求項3】 上記球状粒子の真比重が0.5〜2.5
である、請求項1又は2記載の洗浄剤含浸物品。 - 【請求項4】 上記球状粒子の主成分の表面エネルギー
が、該主成分単独を平面状態で測定した場合に80mN
/m以下である、請求項1〜3の何れかに記載の洗浄剤
含浸物品。 - 【請求項5】 上記球状粒子は、個数パーセントで90
%以上の粒子が真円の投影像を有するものであるか、又
は投影像の外接円を描いたときに、該外接円の半径の9
0%の半径を有する同心円と該外接円との間に、該投影
像の輪郭が全て含まれる形状を有している、請求項1〜
4の何れかに記載の洗浄剤含浸物品。 - 【請求項6】 上記球状粒子が、下記(1)、(2)、
(3)、(4)及び(5)からなる群より選ばれる一種
又は二種以上を構成成分とする、請求項1〜5の何れか
に記載の洗浄剤含浸物品。 (1)炭素数1〜8のアルキルアクリレート及びメタク
リレート、モノ及びジアルキル(アルキル基の炭素数1
〜5)イタコネート及びフマレート、マレイン酸無水
物、ビニリデンクロライド、スチレン、ジビニルベンゼ
ン、塩化ビニル、酢酸ビニル、ビニルアセタール、エチ
レン、プロピレン、ブテン、ブチレン、メチルペンテ
ン、ブタジエン、ビニルトルエン、アクリロニトリル、
メタアクリロニトリル、アクリルアミド、アクリル酸、
メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、シトラコン酸、
クロトン酸、β−アクリロキシプロピオン酸、ヒドロキ
シアルキル(アルキル基の炭素数1〜6)アクリレート
及びメタクリレートよりなる群から選ばれた少なくとも
一種のエチレン性不飽和モノマーを含むモノマー類を重
合して得られるポリマー、又は該ポリマーを含むポリマ
ーブレンド物。 (2)下記一般式(I)又は(I')で表される構成単位
から選ばれる基を少なくとも1個有するシリコーン誘導
体。 【化1】 (3)ナイロン、ポリエステル、エポキシ、アミノアル
キッド、ウレタン、ポリアセタール又はポリカーボネー
トの何れか一種以上の樹脂。 (4)メチルトリアルコキシシラン又はその部分加水分
解・縮合物をアンモニア又はアミン類の水溶液中で加水
分解・縮合して得られるポリオルガノシルセスキオキサ
ン。 (5)シリカ又は多孔質シリカ、ケイ酸ナトリウムガラ
ス、ソーダ石灰ガラス粉末、アルミノシリケート、炭化
珪素、層状シリケート、石英砂、酸化アルミニウム、酸
化マグネシウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、燐酸カ
ルシウム、酸化クロム、エメリー、ドロマイト、雲母粉
末、珪石、珪藻土、カオリナイト、ハロイサイト、モン
モリロナイト、イライト、バーミキュライト、ヘクトラ
イト、ベントナイト、キチン粉末、キトサン粉末又はヒ
ドロキシアパタイトの何れか一種以上の水不溶性無機
物。 - 【請求項7】 上記球状粒子は、重合性単量体を乳化重
合又は懸濁重合させて得られたものである、請求項1〜
6の何れかに記載の洗浄剤含浸物品。 - 【請求項8】 上記洗浄剤が、上記球状粒子100重量
部に対して、1〜200重量部のポリオルガノシロキサ
ン及び100〜10,000重量部の水を含有する、請
求項1〜7の何れかに記載の洗浄剤含浸物品。 - 【請求項9】 上記ポリオルガノシロキサンが、常温で
液状であり且つ上記一般式(I)又は(I')で表される
構成単位から選ばれる基を少なくとも1個有する、請求
項8記載の洗浄剤含浸物品。 - 【請求項10】 上記ポリオルガノシロキサンが下記一
般式(II)で表される、請求項8又は9記載の洗浄剤含
浸物品。 【化2】 - 【請求項11】 上記洗浄剤が上記球状粒子0.1〜2
0重量%、上記ポリオルガノシロキサン0.01〜20
重量%、沸点70〜300℃の有機溶剤0.05〜60
重量%、及び残部水からなる、請求項1〜10の何れか
に記載の洗浄剤含浸物品。 - 【請求項12】 上記有機溶剤が下記一般式(III)で表
される、請求項11記載の洗浄剤含浸物品。 【化3】 - 【請求項13】 上記洗浄剤が界面活性剤及び高分子分
散剤から選ばれる一種以上を更に含有する、請求項1〜
12の何れかに記載の洗浄剤含浸物品。 - 【請求項14】 上記基体が、紙、不織布、織布、編
布、可塑性発泡体等の可撓性多孔質構造体からなる請求
項1〜13の何れかに記載の洗浄剤含浸物品。 - 【請求項15】 上記基体が、無荷重下において該基体
の重量に対して50〜5,000重量%の洗浄剤を含浸
し得る、請求項1〜14の何れかに記載の洗浄剤含浸物
品。 - 【請求項16】 硬質表面用である、請求項1〜15の
何れかに記載の洗浄剤含浸物品。 - 【請求項17】 請求項1〜16の何れかに記載の洗浄
剤含浸物品を用いて硬質表面を清掃することを特徴とす
る硬質表面の清掃方法。
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CN114403737A (zh) * | 2022-01-20 | 2022-04-29 | 北京国家速滑馆经营有限责任公司 | 一种适用于幕墙的清洗方法 |
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